2022年09月20日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6266号
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   2022(令和4年)年 9月20日(火)


    岸田首相の明確な意見こそ聞きたい:櫻井よしこ

        黒化勢力すなわち独裁国には:伊勢雅臣

       報道されない本当の戦果と損失:高島康司
    
      野球、ゴルフ、サッカーを語ろう:前田正晶
      
    半導体装置企業、中国撤退の意思なし:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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 岸田首相の明確な意見こそ聞きたい
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               櫻井よしこ

日本ルネッサンス 第1014回

安倍晋三元総理銃撃事件はなぜ防げなかったのか。日本国の歴史に残る痛
恨の事件について、8月25日、警察庁が検証結果及び警護の見直しに関す
る報告書を発表した。50頁を超える同報告書を読んで、安倍総理暗殺事件
の総括がこんな中途半端なものなのか、と憤りが湧いてくる。

報告書は「現場における警護の問題」の項で「本件結果(安倍総理殺害)
を阻止することができた可能性はなかったとはいえない」とした。

また安倍総理が到着する前、奈良県警警備部警備課長が現場で「たまた
ま」、犯人の山上の近くにいたが不審者として認識できなかった、その時
点で総理後方が警備の空白となっている状況を見ているのであるから、対
応措置をとるべく指揮する必要があった。そうしていれば、「事件阻止の
可能性は高かった」と書いて、奈良県警の責任を印象づけている。

現場で安倍総理の身辺を警護した4人については以下のように書いた。4人
とは奈良県警の警察官3人と警視庁の警護員、つまりSP1人である。

「いずれの身辺警護員」も「被疑者(山上徹也容疑者)による接近を認識
しておらず」「発砲音を銃器によるものと即座に認識するに至らなかっ
た」、そのため「本件結果を阻止することは実際上困難であった」、しか
し、身辺警護員は山上の接近に「気付いている必要があった」。

一発目の砲撃音を聞いてもほぼ全員がただ立っていたあのシーンを想い出す。

現場における前述の4人の具体的な動きも説明しているのだが、同じよう
な内容が繰り返されている。「犯人の接近に気付かなかった」「発砲音が
あったが総理が銃撃されたと理解できなかった」「それはやむを得なかっ
た」というものだ。

「やむを得ないと認められる」という記述は幾度も登場し、その度に溜息
が出る想いだった。

警視庁の責任

報告書を読んで心に残るのは次の二点の主張である。➀奈良県警が安倍総
理後方の警備の空白地帯を埋めておくべきだった(前述したように、これ
は奈良県警の責任に焦点を当てる書き振りだ)、➁奈良県警3人、警視庁派
遣のSP1人の現場における状況はやむを得ないことばかりで責任は問え
ない。

加えて、もう一点報告書には書かれていないことがある。警視庁の責任に
全く言及していないのだ。総理の身辺警護を担うSPは警視庁が派遣す
る。SPの訓練も全て警視庁の責任の範疇だ。にもかかわらず、警視庁に
よる警護体制の欠陥について全く指摘がないのである。

第一に問いたいのは、安倍氏が現役の首相でなくなったからといって、
SPを1人しかつけないという対応でよかったのかということだ。総理を
退けばSPは2人――1日交替のため、常に随行するのは1人というのが規定
だそうだ。規定であるから致し方ないと警視庁は言うのであろう。しか
し、安倍氏は注目度も高く影響力も強い政治家だった。特定の勢力は安倍
氏を強く敵視していた。であれば、人員配備については状況をよく見たう
えで、ふやしておくべきだった。

報告書は、以降は要人警護を強化するとしたが、なぜ、あの時点で配慮し
ていなかったのか。警視庁の姿勢を質すべきだと思う。

もうひとつ、SPの緊急時対応について、訓練は十分だったのか、という
点だ。報告書はSPが対応できなかったのは「やむを得ない」と繰り返す
が、身内に甘すぎないか。奈良県警の責任も大きいが、一番責任を負うべ
きは警視庁なのだ。

一般論で言えば日本の警察はよくやっている。しかし今回の事件は、世界
のセキュリティ関係者が呆れる大失態だった。にもかかわらず、検証作業
では肝心の問題に全く触れていない。十分な反省なくして日本警察の立て
直しは難しいだろう。

安倍総理殺害犯の山上が統一教会への恨みに言及したことから、統一教会
問題について狂騒曲とでも言うべき報道が始まった。危機管理の観点から
岸田文雄首相は同問題について自身の考えを基軸にして取り組むべきだ。
世論の動向に振り回されるのでは何も解決しない。

統一教会による犯罪的商行為、霊感商法は今でも続いているのか、安倍総
理は被害者救済の法整備を2018年に行ったが、効果は出ているのか。国会
に特別委員会を設置し、徹底的に調べさせるべきだ。

その上でメディアが過熱報道を続ける「統一教会の関連団体」と政治の関
係についてはきちんと整理して論ずるべきだ。「関連」とはどういう関係
なのかなど明確に定義すべきだろう。

反共新聞の誕生

立憲民主党幹事長に返り咲いた岡田克也氏が、8月26日、統一教会の「関
連団体」とされる日刊紙「世界日報」の取材を受けていたことについて陳
謝した。「極めて申し訳なく、残念なことだった」「当時、世界日報と旧
統一教会の関係は承知していなかった」「弁解の余地はなく反省してい
る」などと述べている。

そこで「世界日報」に質した。同紙いわく、1975年、内外を共産勢力が席
巻する状況下、自由主義体制を守るという動機で創刊された。創刊時は朝
毎読日経産経、5大全国紙とNHKの記者たちが社員となって紙面作りや
営業に携わった。そのような日刊紙の必要性を説いたのが文鮮明氏だっ
た。渡部昇一氏はかつて、反共新聞の誕生は評価するが、なぜ、日本人で
はなく、韓国人が言い出したのか、それが残念だと語っている。

ただ、創刊時から今日まで世界日報と統一教会の間に資本関係は全くない
という。編集内容も、たとえば「竹島は日本の領土」という立場をとって
おり、韓国に傾いているわけではないともいう。

資本面、編集面において統一教会との関係で不都合な点はない、それなの
に「関連団体」とメディアで言われただけで、なぜ、関係を断ち切られる
のか、と世界日報側は問う。報道の自由の侵害だと彼らは言う。岡田氏は
「弁解の余地がない」と陳謝したが、本来このような陳謝は不必要だろう。

岸田首相は、「聞く力」だけでは首相は務まらないことを学ぶべきだ。自
身の判断ができないために聞くのでは、日本国が漂流する。自身の考え方
や判断をもっと前面に出して、国民を主導することが求められる。

安倍総理の国葬儀において、弔意表明の閣議了解を見送ったのはなぜか。
世論を恐れたとの印象が残る。立派な功績を残した類い稀なる政治家への
敬意と感謝を表するために国葬儀を執り行うとなぜ、言えないのか。そん
なことだから支持率も下がるのであろう。

「朝日新聞」などが不条理に叩いても、安倍総理は戦い続けた。安倍総理
は自分の判断を信じた。日本のためになると信じて、戦うことを決意した
気概が安倍総理への固い支持を生み出していた。政治家は信念、芯を持つ
ことが大事だ。それなしには長持ちしないと私は感じている。      

            
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 黒化勢力すなわち独裁国には
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          伊勢雅臣


 黒化勢力すなわち独裁国には、独裁主義からくる3つの弱点がある。そ
れは自由民主主義の強い点でもある。

■1.北野氏の国際情勢判断と健全な国家観から学ぶ

 ウクライナ侵攻が始まって、もう7ヶ月。欧米の膨大な軍事支援を受け
て、ウクライナが善戦を続け、侵攻したロシア軍を押し戻し始めています。

 それにしても、今回は多くの国際政治評論家がロシアの侵攻はありえな
い、と予測していました。予測が外れるということは、国際政治の動きを
理解していない、ということで、それでは国際政治を論ずる資格はないの
では、と思います。

 その中で、「ロシアの侵攻はありうる」と正しく予測していた数少ない
論者の一人が北野幸伯氏です。その北野幸伯氏の待望の新著が出ました。
題して『黒化する世界 −民主主義は生き残れるか−』。

 弊誌は、今までの北野氏の著書をすべて紹介しています。それは次の二
つの理由からです。

1)欧米の「常識」に囚われない国際情勢判断: 多くの国際政治評論家は
欧米の常識から考えて、「ロシアはそんな馬鹿なことはしないだろう」と
予測していました。しかし、ロシアに長く住んで、欧米とは異質な「常
識」があることを知っている北野氏は、ロシアや中国の常識からも国際政
治を見ることができます。[JOG(1196)]

2) 長いロシア滞在で培われた健全な国家観: 国際政治とはチェスの試合
を横から見て、打つ手を論評したり、予測したりするだけではありませ
ん。その中で、我が日本がどのような国を目指すのか、を見定めた上で、
それを実現するための手筋を考えなければなりません。

 北野氏は長年のロシア滞在で、日本の国柄を外からの目でよく理解し、
またソ連崩壊後の大動乱を通じて、国家と国民のあるべき姿を念頭に置い
た議論をされています。[JOG(1148)]

 このような国際情勢の見方と、その根底にある健全な国家観を学んで欲
しい、という思いで、今まで氏の全著作をご紹介してきました。今回も同
じ思いで、氏の新著『黒化する世界 ―民主主義は生き残れるのか?―』を
紹介させていただきます。

■2.独裁国の脆(もろ)さ

 今回の「黒化」とは、独裁主義のことです。中国、ロシア、北朝鮮、
等々、我が国は独裁主義国家群に囲まれています。そして独裁国家群が、
数の上でも勢力範囲でも優勢になりつつあるように見えます。そういう国
際状況をしっかり分析して、それにどう対応するか、が今回のテーマに
なっています。

 おりしもウクライナに攻め込んだロシア軍の敗退が始まりました。アメ
リカが供与しているハイマースなどの精密兵器で、ロシア軍は補給路を寸
断され、前線の一部では撤退、また降伏の声すら出てくるようになりました。

 ロシアがなぜこれほどの大失敗をしたのかについては、今回の北野氏の
著書に詳しく述べられていますが、その中で特にプーチン政権の内幕を描
いた辺りからは、独裁主義の弱さとは、こういう所から来るのか、とよく
分かりました。

 この本のサブタイトルは「民主主義は生き残れるのか?」ですが、独裁
国家の弱みを知り、自由民主国家が自らの強みを発揮できるよう長期的な
努力を積み重ねていくことが、今の自由民主主義陣営に求められている姿
勢だと思います。

 今回は独裁国家の弱さがどういうところにあるのか、というテーマに
絞って、北野氏の詳しい内幕レポートのごく一端をご紹介します。

■3.脆さ(1):正確な情報が入らない

 独裁国家の脆さの第一は、トップに正確な情報が入らないことです。そ
こから誤った情勢判断をする場合があります。北野氏は、次のような報道
を紹介しています。

__________
 独立系メディアは「第5局は侵攻に先立ち、プーチン氏にウクライナの
政治状況を報告する任務にあった第5局はリーダー(プーチン氏)を怒らせ
ることを恐れ、聞き心地のいいことだけを報告したもようだ」と分析して
いる。[北野、p218]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 第5局とは、ロシア連邦保安庁(FSB)の内部組織で、ウクライナなど
旧ソ連の構成国をロシアの勢力圏にとどめる役割を担う部署です。その局
長がセルゲイ・ベセダ氏です。

 彼は「全ウクライナが、解放者としてのプーチンを待ち望んでいる」な
どと報告し、それを基にプーチンは「ロシア軍が侵攻すれば、元お笑い芸
人のウクライナ大統領ゼレンスキーは逃亡し、政権は崩壊するだろう」
「ウクライナとの戦争はきわめて短期間で終わる」「ロシアはウクライナ
に傀儡(かいらい)政権を樹立することができる」などと予測を立てました。

 こんな予測が立てられたからこそ、今回プーチンが思い切った侵攻に出
たのだと得心できました。ところが、事態はまるで異なる展開になってし
まい、ペセダ局長はプーチンの怒りを買って、自宅に軟禁された模様です。

■4.脆さ(2): 衆智が集まらない

 プーチンを取り囲むスタッフは、相当に優秀な人材が揃っているでしょ
うが、彼らの智慧やアイデアを独裁者はうまく使えません。この点に関し
て、北野氏は興味深いシーンを臨場感をもって紹介しています。

__________
 2022年2月21日、プーチンは、ルガンスク人民共和国、ドネツク人民共
和国の独立を承認しました。それに先立ち、プーチンは、安全保障会議の
メンバーを招集し、「ルガンスク、ドネツクの独立を支持するかしない
か、自由に意見を言え」と命令します。

 メンバー一人一人が前に出て、自分の意見をいうのです。安全保障会議
のメンバーは、ロシアのエリート中のエリートです。彼らの意見は、「何
を言えばプーチンに気に入られるか」だけを気にしているように見えました。

 しかし、対外情報庁のナルイシキン長官は
「西側のパートナーに、最後のチャンスを与えましょう。
 彼らにキエフ政府にミンスク2合意を極めて短期間で履行するように、
強制させましょう」
と提案したのです。

 するとプーチンは、「君は、対話プロセスを始めろというのか?」と問
い返します。この一言で、ナルイシキンは恐怖してしまい、意見を変えま
した。

 恐れおののいた彼は、「ルガンスク、ドネツクをロシアに編入すること
を支持します」と言いました。

 プーチンは、「俺たちはそんな話はしていない。独立を承認するかどう
かの話をしているのだ」と言ってニヤリとしました。ナルイシキンは、
「はい。私は独立承認を支持します」といいました。[北野、p222]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 対外情報庁のトップですら「宿題を忘れた小学生のように怯えていた」
のです。これでは政権内にいくら優秀なスタッフがいて、素晴らしいアイ
デアを持っていても、独裁者は活用できません。

 現代国家は、軍事、経済、外交、技術など多くの関連分野にまたがる複
雑な意思決定を行わなければなりません。各分野での専門家が多面的な議
論をして、効果的な政策にまとめ上げなければならないのです。それを独
裁者が自分が気に入った意見だけを取り上げていたら、現実的で的を射た
政策が生まれてくるはずもありません。

■5.脆さ(3): 国内外で協力できない

 独裁国の脆さの第三は、国内外のチームワークが発揮できないことで
す。北野氏はプーチンが、ロシア語でオリガルヒという新興財閥を次々と
裏切ったり、追放している様を詳しく紹介しています。

 例えば90年代に最も力のあった新興財閥の長ベレゾフスキー。「クレム
リンのゴッドファーザー」と呼ばれ、石油大手シブネフチを統括していま
した。また国営テレビORTの株49%を保有し、放送内容を完全に支配
していました。彼の許可なしでは、大統領も首相を任命できないと言われ
ていました。

 プーチンは、このベレゾフスキーの後押しで、大統領になったのです
が、大統領になった途端にFSBと検察を動かして、新興財閥を脱税・横
領などの疑いで捜査し始めました。結局、ベレゾフスキーはイギリスに逃
亡。その他、いくつもの新興財閥が短期間で潰され、プーチンに忠誠と政
治への不介入を誓った財閥のみが生き残りました。

 独裁者は自らの権力を得るために、激烈な権力闘争を勝ち抜く必要があ
ります。その過程で強力なライバルは次々と倒されていくのです。

 新興財閥はロシア経済のエンジンで、その力を活用してロシアは2000年
から2008年まで年平均7%の成長を続けてきました。ところがクリミアを
併合して自由民主陣営の制裁を受けると、2014年から2020年までのGDP
成長率は年平均0.38%に落ち込んでしまいました。

 今回の侵略によって、ロシアはさらに厳しい経済制裁を課され、ロシア
の貿易は1/3まで縮小するとも言われています。より良い国民生活を実
現するには、政治と経済が両輪となって経済発展を進める必要があります
が、独裁国家ではそうしたチームワーク自体がそもそも難しいのです。

■6.真に信頼できる同盟国も得られない

 独裁国家は国際社会におけるチームワークも得られません。2022年3月
2日、ロシアによるウクライナ侵攻を非難する決議が、国連総会緊急特別
会合で賛成多数で採択されました。賛成した国は141カ国。国連加盟国が
193カ国なので、その73%が反ロシアとなってしまいました。

 棄権した国は35カ国、意思を示さずという国が12カ国ありました。
危険や意思を示さないのは、ロシア非難にこそ同調しませんが、ロシアに
賛同して力を合わせていこうという姿勢ではありません。

 ロシアの真の同盟国とはロシア非難決議に反対した国でしょう。 ベラ
ルーシ、北朝鮮、エリトリア、シリアの4カ国にすぎませんでした。国際
的に孤立している独裁国家ばかりで、頼りになるどころか、足手まといに
なるのがせいぜいといった国々です。

 頼みの中国ですら、棄権してしまいました。独裁国どうしの同盟とは、
互いを信頼しての真の同盟ではありません。単に独裁者どうし、当面は一
緒にやって行ったほうが得だ、という損得計算にすぎません。安全保障や
経済がこれだけグローバルに結びついた世界で互いに信頼できる同盟国を
持てないということは、致命的な脆さにつながります。

■7.国内の「黒化勢力」と戦う

 プーチンの失敗を例に、独裁国家の脆さを見てきました。これを反面教
師として、自由民主主義国家としては、まさにこの正反対を行って、自ら
を強くする必要があります。具体的には、正確な情報の共有、衆智の結
集、国内外での協力の3点です。

 しかし、我が国は国内に「黒化勢力」を抱えており、彼らがこの3つの
面で、日本の力を弱めています。周辺の「黒化国家」群に対応するのと同
時に、国内の「黒化勢力」とも戦わねばなりません。

 まず第一の「正確な情報の共有」ですが、テレビや新聞などの偏向オー
ルドメディア、そして学校での偏向教科書、偏向教員が、嘘の情報を日本
国民に流し続けています。たとえば、安倍元首相の海外からの膨大な弔意
メッセージに我々は驚かされましたが、いかに偏向オールドメディアが、
安倍元首相の功績に関して、正確な情報を伝えていなかったかを端的に示
しています。

 第二は「衆智の結集」です。本来なら国会とは国民各層、各地域の「選
良」が議論を通じて衆智を集め、国家としてより良い政策を考えていく場
です。ところが立憲民主党などは、先年の「もりかけ」、今は旧統一教会
問題などで、政府の足を引っ張ることしか、していません。

 政府与党も揚げ足とりからいかに逃げるか、という姿勢で、対「黒化国
家群」との対応に関するまともな議論をする気がありません。議論の中核
であるべき改憲問題でも、これらの「黒化」勢力は、改憲審議そのものを
忌避して、憲法改正をストップさせてきました。国会が、本来の「衆智を
集める」場として機能していないのは、「黒化勢力」の妨害によるものです。

 第三の「国内外の協力」では、たとえば左翼政党が本当に労働者の味方
であったら、派遣労働制度、外国人労働者、製造工場の国外流出、農林水
産業の衰退などの問題に真剣に取り組んで、労働者が活き活きと働けるよ
うな環境整備に取り組んだはずです。それによって、日本経済ももっと元
気になっていたはずです。

 また、たとえばアジア、アフリカの貧しい国々との独自のパイプを作
り、それらの国々との共栄政策を追求する、という事で、日本の国際協力
関係を増進する事もできたはずです。

 我が国が政治経済の両面で停滞、衰退しているのは、情報、智慧、力の
結集を阻害する国内の「黒化勢力」のためです。我が国の生き残りのため
にも、こうした国内の「黒化勢力」を早く一掃して、自由民主主義の力を
増進しなければなりません。

 ロシアの敗退が明らかになり、現代の「黒化勢力の核」は中国です。北
野氏の新著では、中国に関する分析も詳しくなされています。我々の子孫
が、この「黒化勢力」の下で、暗黒の暮らしをしなくとも良いよう、現在
が踏ん張りどころです。そのためにも、「黒化勢力」の脆さをよく弁え、
自由民主陣営の強みを国内外で最大限に発揮していくことが必要なのです。

 
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報道されない本当の戦果と損失━━━━━━━━━━━━━━━━
            高島康司

ウクライナの快進撃は続くか?。ハルキウ奪還が敗退を早める“バルジの
戦い”となる可能性

ウクライナ軍のハリキウ奪還作戦の実態と、それが将来もたらすリスクに
ついて解説したい。もしかしたらこれは、1945年のナチスドイツによる
「バルジの戦い」に似た結果になる可能性もある。(『 未来を見る!
『ヤスの備忘録』連動メルマガ 』高島康司)


※毎週土曜日or日曜日16:00からLIVE配信予定「私たちの未来がどうなるか
考える!メルマガ内容の深堀りと視聴者からの質問に答えるQ&A」世界中
から情報を収集、分析し、激変する私たちの未来を鋭く予測する『ヤスの
備忘録』でおなじみ、ヤスこと高島康司さんのライブ配信が大人気。世界
の未来を、政治経済の裏表だけでなく、歴史、予言、AI、陰謀、スピリ
チュアルなどあらゆる角度から見通します。視聴方法はこちらから。
この記事の著者・高島康司さんのメルマガ

1945年のナチスドイツによる「バルジの戦い」に似た結果になる?
前回の記事では残念ながら、ウクライナ軍のハリキウ奪還作戦には間に合
わなかったので、これを解説することができなかった。記事の内容は南
部、ヘルソン州の攻勢の実態にだけ限定することになってしまった。

そこで今回は、ウクライナ軍のハリキウ奪還作戦の実態と、それが将来も
たらすリスクについて書く。

もしかしたらこれは、1945年のナチスドイツによる「バルジの戦い」に似
た結果になる可能性もある。このようなことは日本では報道されないと思
うので、重要だと思う。
ロシアが失ったものは大きい
9月11日、ウクライナ軍が、ロシア軍に支配されていた北東部ハルキウ州
の大部分を奪還したと発表した。ウクライナ軍はこの数か月、南部、ヘル
ソン州の奪還を目標としていたが、これが高度な陽動作戦であったことが
明らかになった。

ロシア軍はウクライナ軍のヘルソン攻勢に対応するため南部に移動してお
り、北東部のハリキウ州では手薄の状態になっていた。ウクライナ軍はロ
シア軍の不意を突き、電光石火のスピードでハリキウ州の主要拠点を占拠
し、わずか数日間でハリキウ州の大部分の奪還に成功した。不意を突かれ
たロシア軍は、優勢なウクライナ軍に圧倒され、戦車や兵員輸送車などを
残したまま急いで退却した。

ロシアが失ったものは大きい。

いまロシアの主要目的のひとつは、東部、ドネツク州の占拠だが、その補
給路(兵站)の拠点がハルキウ州にある都市、イジュームを中心とした地
域だ。ここにドネツク州攻略に必要な兵器や装備、そして物資が集積さ
れ、ドネツク州の戦闘部隊に供給される。このイジュームがウクライナ軍
に占拠されたので、ロシア軍のドネツク州占拠はすでに風前の灯火だと見
られている。

このウクライナ軍の勝利とロシア軍の敗北は、ロシア国内にも大きな影響
をもたらしつつある。首都モスクワに128ある地区議会のひとつ、モノソ
フスキー地区の議会は、プーチン大統領の辞任を要求した。また、ウクラ
イナに戦闘部隊を送っているチェチェンのカディロフ首長は、ロシア軍の
作戦にミスがあったと案にロシア軍の首脳を批判した。このような批判
は、ロシア軍の内部にもあるようだ。

一方、このような状況にもかかわらず、ロシアの態度は強硬だ。ロシアの
ペスコフ大統領報道官は、ロシア政府はウクライナでの「特別軍事作戦」
ですべての目標を達成すると述べた。ペスコフによれば、プーチン大統領
は前線の状況について認識しているという。ウクライナ軍による反攻を受
けて、ロシア国防省は後退を戦略的な部隊の再編制としてみせようとして
いる。

ロシア国防省は、イジュームなどの地域のロシア軍を再編成して、ドネツ
ク方面に注力することを決定したと明らかにしていた。ペスコフは、プー
チンも「再編成」について認識していると述べた。ペスコフによれば、
プーチンは特別軍事作戦のすべての行動について報告を受けているほか、
国防省や軍幹部と24時間体制で連絡を取っているという。
           

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 野球、ゴルフ、サッカーを語ろう
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             前田正晶

先ずは野球から:

私は各テレビ局が早朝から時差があるアメリカで、大谷翔平が今何をやっ
ているかまでも報じてくれるのには、余り感激していないし評価もする気
がない。私はそれよりもスワローズが無事に連覇に向かって進んだかと、
村上宗隆が何とも言いようがない「敬遠攻勢?」を切り抜けて、王貞治の
記録を破ったかの方に興味も関心もあるのだから。

どのテレビ局の解説者もあの立浪監督の申告敬遠の是非を論じなかった
のは、不甲斐ないとしか思えなかった。最下位の球団が首位のスワローズ
を倒すのは甲斐甲斐しくて良いかも知れないが、その為の手段が申告敬遠
とは情けなさ過ぎる。昨夜もタイガースの矢野監督は「批判されるのは承
知だったのだろう顔付きで」村上を申告敬遠した。3位を死守してCSとや
らに出たいのは当然だろうが、「目的は手段を正当化しない」と知るべき
だ。姑息的だ。立浪は言語道断。


私は彼らが村上に打たせないようにする動機を推察すれば、自分の球団が
村上に新記録を立てさせたと、後世まで喧伝されたくないためだと見てい
るのは僻目か。恐らく、嘗て外国人の打者に王貞治の記録を破らせまいと
して四球攻めにしたのとは、違う現象だと思っている。好意的に見れば
「現在の監督たちはそれほど排他的にはなりきれてはいない」と思うのだ
が「排内的」であるのは好ましくない。

私だって大谷翔平が2年続けてアメリカカンリーグのMVPを取れれば良い
だろうと思っている。だが、私は非難攻撃されるのを怖れずに言えば、
我々は大谷翔平君に「我が国を代表してMLBに行って我が国の野球選手が
地元の選手たちに負けないほど優れていることを是非とも立証してくれ」
と依頼した覚えはないのだ。私はこれまでに何度も「大谷翔平はいまだ嘗
て見たこともない逸材である」と賞賛した。その素質に花が咲いたのは大
変結構なことだと認識している。

次は女子のゴルフに行こう:

昨日も東海クラシックで尾関彩美悠(アユミと読むのだそうだ)が18番
ホールで怖めず臆せずにパットを真ん中から決めて優勝して見せた。前週
の川崎春花と同じに19歳だそうだ。私はその物怖じせずパットを決める姿
を見て、あの渋野日向子がThe Openを制覇した最後のパットを決めた光景
を思い出した。言ってみれば「怖い物知らず」の強みだと感じていた。尾
関にも川崎にも同様の感があった。

「怖い物」を知った渋野日向子は、あれ以来安定した力を見せきれずに
いる。「勝負」というものの怖さはこの辺にあるのだ。「勝ち方を知って
いる」という表現を私は良く使う。この力は1回や2回勝ったくらいでは本
格的に身に付く代物ではない。尾関も川崎も「勝ち方」を知ることが出来
るのは未だ先のことだろう。

昨日が三回忌だった実弟はシングルハンディキャップの腕前だったが、
「優勝には運もある。常に2位に入る力がある者が実力者」と言ってい
た。渋野、川崎、尾関の3人が一層の力を付けて「勝ち方」を身につけた
実力者になる日が来ると良いと思う。

最後に私の本来の持ち場であるはずのサッカー:

11月のW杯が迫ったにも拘わらず、森保監督は26人に絞りきれずにいる。
失礼を顧みずに言えば「どんぐりの背比べ」の感が濃厚なのだ。その30人
だったかに選んだ顔ぶれを見ていても新鮮味が感じられない。際立ったと
いうか、大谷翔平や村上宗隆のような存在が見当たらない。何故だろう。

中学からJリーグにかけての年齢層にある息子さんたちを出しているだ
ろう年齢層の父親の方々は、異口同音に「今や子供たちはサッカーをやり
たがっていて野球ではない」と言われる。それでも非常に優れたと見える
素材を、野球には数多く見かけるのは何故だろうかと訝っている。残念な
のだ。

今朝ほども、テレ朝で久保建英がスペインでGKへのバックパスを執拗に
追ってボールを奪う直向きなところを見せて、得点に結びつけた場面を流
していた。良いプレーだと評価できる。解説していた福田正博は「久保は
ディフェンスをしないと批判されるが、このプレーは良かった」と褒めた。

私はこの久保君に関しては2点挙げておきたい。第一には「彼は上手い
ことは無類に上手いのだが、その良い所を引き出してくれるのはスペイン
のリーグのように周囲にいる世界的水準にある上手い選手たち」であり、
日本の代表の中に入れば周囲に久保の力を存分の発揮させる使い方で出来
る者がいないのが問題」と見ている。

第2の問題点は「恐らく、彼は森保監督の目指すティーム作りには不適
格なのでは」だと思っている。そういう点では、香川真司も同じような不
幸な境遇にあったと、未だに残念至極な事だったと思っている。解りやす
く言えば「監督さんには好きと嫌いがあるもの」なのだ。伊東純也などは
足が速いだけが取り柄だったが、森保監督が辛抱強く使い続けている間
に、右サイドのエースにまで成長した。

久保君は最早、森保監督が指導して伸ばせる余地が残っていないのでは
ないのか。言い方を変えれば「森保監督のメリットにならない」のではな
いのか。

President誌の柳井正氏との対談で、川淵三郎氏は「ヨーロッパには沢
山の有望な若手が行っているが、未だに一本目の地位を確実にしている者
が少ないのは・・・」と残念がっておられた。私は以前にも「本田圭佑や
香川真司が日本代表で振るわないのは周囲に本田も香川もいないからだ」
と指摘した。大勢のヨーロッパ組の実力が向上すれば、彼ら一人ひとりの
周囲に実力者が増えてくるので、何時の日か代表ティームの実力がヨー
ロッパに負けない水準に達すると期待したいのだ。


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半導体装置企業、中国撤退の意思なし
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)9月15日(木曜日)
        通巻第7463号  <前日発行>
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オランダのASMLが中国支社のスタッフを増員
  半導体装置企業、中国撤退の意思なし。制裁はザル法なのか?
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(承前)
米バイデン政権の追加制裁をうけて次世代半導体開発ならびに半導体政争
装置メーカーなどが株価大暴落を演じた 
『サウスチャイナ・モーニングポスト』(9月14日)に拠れば、オランダ
ASMLの中国支社(上海微電子装備有限公司)は1500人のスタッフを、
年内、さらに二百名増やし、1700名とするという。2017年の中国法人設立
のとき、ASML社の中国拠点は500名だった。

 ASMLは、半導体露光装置で世界最大80%のシェアを誇る。2001年か
ら液浸露光技術でニコンと特許係争をくり拡げた。ニコンはオ ランダ、
ドイツ、米国並びに日本で特許侵害を提訴している。いったんは 和解し
たが、以後もASMLが、ニコンに無断で特許を使用しているとし て
2017年に再提訴した。

 ASMLは極端紫外線リソグラフなど7ナノ以下の先端技術で(装置は
一台240億円)、米国のアプライドマテリアルズなどを寄せ付けないで、
技術トップランナーと言われる。

 日本を代表する半導体政争装置メーカーは東京エレクトロンで、感光剤
と塗布、現像。熱処理成膜、エッチング、洗浄技術などに優れ、この会社
も韓国、シンガポールなど世界27ヶ国に拠点を置くが、中国に三ヶ所。
上海の二社は販売と部品の調達を受け持っているが、昆山支社が製造なら
びに補修を行う。
 東京エレクトロンの株価はピークの69170円から下落を続けてきた。9月
14日の初値は42980円で、ピークから38%もの下落となっている。
□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆□☆□   
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BOOKREVIEW 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  兵
器国産はわが国の防衛の基本方針ではなかったのか
   下請けの町工場に押し寄せる廃業、倒産、外国ファンドの買収危機

   ♪
桜林美佐『危機迫る日本の防衛産業』(産経NF文庫)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 危機とは国家安全保障の状況を一般的に表す。保守論壇は相変わらず、
日米安保同盟深化、日米安保条約の改定と憲法改正はセット、米国と核
シェア、日本の核自主開発などの議論で賑わっている。
 しかし足下をも見よ!
 防衛力強化、自主開発などといっても、それは難しい環境にあるばかり
か、日本国内の防衛産業は人材不足と予算不足により未曾有の経営危機に
瀕している。
 何がネックかと言えば、第一に防衛予算のアンバランスである。
 「約44%が人件費、約35%がローン支払いという義務的経費、残り
の20%に満たないお金がその年に使える金額である。しかし、その虎の
子の20%も大半が米軍や基地周辺への自治体に支払われる分や装備の維
持整備費になっている」。
 もっとも重要な「研究開発費」に割かれるのは予算の僅か4%。これ
じゃ、防衛の根幹が崩れていると同義ではないのか?
はたして国内防衛産業が存続できるのか、廃業に追い込まれるのかの瀬戸
際に立っている。
防衛予算のアンバランスの問題、とくに装備一辺倒の特徴がある防衛予算
は分割ローンが組まれている。装備の充実といっても、対米一辺倒という
方向性、しかも、この状況の間隙を縫って、中国がダミーのファンドを駆
使し、日本防衛産業の重要な部品をつくる企業の買収を狙っている。
国内調達が減少し、関連企業は防衛から撤退したため、技術基盤は弱体化
している。まさに著者が指摘する如く「これは産業の問題ではない。国家
安全保障の問題」なのだ
あまつさえ、国防の基本方針にあった「国産化」は、あらかた消えて、
我が国の防衛体系は、自主防衛など不可能、在日米軍の作戦補完のための
装備が強要され、国内産業の育成強化どころではない。まして日本学術会
議とかいう不思議な左翼団体が、国家破壊の策動に手を貸している。
 日本に戦略兵器は存在しない。すなわちICBM、戦略爆撃機、原潜、
空母、宇宙キラー衛星がない。あるのは米軍の作戦を補完する護衛艦、哨
戒機、あとは『防護兵器』のみで、攻撃兵器は、これからホンのちょっと
配備される。継戦可能な弾薬、弾丸、砲弾、ミサイル、その他は圧倒的に
不足している。ウクライナがもっている防衛兵器すら自衛隊には数えるほ
どしかない。

 本書は、このような日本の防衛上の欠陥をみごとえぐり出した。そのう
えで、いかに国内で防衛産業を復活させなければならないかの重要性を説
いている。
 「自衛官は装備に自らの生命を預け、それを維持し運用するために全力
を尽くす。あやまった選択の結果は現場隊員が命がけでツケを払うことに
なる」(64p)
 いやツケは表面化している。日本経済新聞(9月6日)にこんな記事が
でた。
 「南西諸島で『有時があれば数日も持たない』。精密誘導弾が不足して
いるからだ。『稼働できる航空機が足りません。』。陸海空の三自衛隊総
てでている。全装備品のうち、足下で稼働するのは五割、必要な部品と予
算が足りない」からだ。(日経『防衛費を問う』シリーズ)。
 著者の桜林さんは十二年前に『誰も語らなかった防衛産業』(並木書
房)以来、防衛産業を取材し続けてきた。いま、嘆息していう。「だんだ
んとその活動に『辛さ』を感じるようになっていった」状況はますます悪
化している。本書は防衛議論の前提となる問題提議で ある。
      □▽□●▽□●▽□▽□●▽□●▽□ 
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読
者之声
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  ♪
(読者の声1)貴誌7402号(7月13日)の書評(田中英道『日本と
中国 外交史の真実』、育鵬社)のなかで、「徐福伝説は日本各地に残る
が、日本に不老不死の薬があるとして秦の始皇帝が三千人の使節団を派遣
した。孔子の時代からシナ人は知っていたのだ。日本は「道のくに」であ
り、道徳が高く、そのうえ長寿の国であることを。紀元前三世紀から日本
への渡来人ブームがあった。徐福の来日は『神皇正統記』に拠れば第八代
孝霊天皇の頃とされる」とあります。第七代が孝霊、第八代は孝元天皇で
はありませんか?(IU生

(宮崎正弘のコメント)書架から取り出して確認しました。第七代孝霊天
皇の条項に「モロコシノ周の国、滅して秦にウツリキ。(中略)長生不死
の薬を日本に求む」とあります(岩波書店『日本古典文学大系』、神皇正
統記。70=71ページ)。よってご指摘の通り、始皇帝の徐福派遣は第
七代孝霊天皇の時ですね。


(読者の声2)「南京事件はデマ宣伝だ」大講演会のお知らせ。12月13
日、日本軍の」南京入城から85年。すこし早めの告示ですが、カレ ン
ダーのお書き込みください。
松井石根大将に着せられた塗れ衣を晴らさなければなりません。『目覚め
よ、外務省!南京事件はなかった』のだ
      記
とき    12月13日(火曜)午後六時半開場。1845開演
ところ   文京シビック小ホール
講師陣   田母神俊雄、竹内久美子、藤岡信勝
参加費   千円(学生は500円)
主催    南京戦の真実を追究する会(会長阿羅健一)
協賛    新しい歴史教科書をつくる会ほか12団体


(読者の声3)ながらく刊行が待望されてきた江藤淳全集がキンドル版で
発行され始めました。すでに第六巻まで、毎月二冊のハイペースの由です。
 三島由紀夫、石原慎太郎、大江健三郎らとつねに侃々諤々の論争を展開
した、あの時代の懐かしさを覚えます。
  (HF生、熊本市)

(宮崎正弘のコメント)この全集はキンドル版ですから、さほどの元手が
かからず、ひたすら編集者の執念で実現したのでしょう。江藤淳研究家の
平山周吉氏が編集です。この方式で村松剛全集の刊行を望みたいです。
 江藤淳は晩年、三島評価に転じ、また日本の正気に立ち返った『南洲残
映』が、小生にとっては最高傑作と思います。
   
━━━━━━━
重 要 情 報
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◎英語の四方山話:前田正晶

今回は私一人が面白がっているような話かも知れないが、カタカナ語で言
うトリビア(で良いのかな)に興味がおありならば、ご一読を。

King’s Englishとなった:
この話はチャールス新国王になられる前のことだが、こう言っておこう。
それは、エリザベス女王が亡くなって多くのイギリス人が弔意を表してい
る中で、中年と見えた女性が「女王のお姿」という意味で"figure“を使っ
たのだ。だが、その発音が「久しぶりにUKの英語を聞いた」と痛感させら
れた「フィがー」だったのだ。「フィガー」の印象は強烈だった。

思うに、多くの方は「フィギュアー」がアメリカン・イングリッシュの発
音だとは認識されていないのではないか。それで、なのかどうかは解らな
いが、"figure skating”は「フィギュアースケート」と呼ばれている。私
が面白がっている訳はフィギュアースケートはイギリスとオランダが発祥
の地とされているのに、何事でもイギリスの英語を有り難がる傾向の我
が国で「フィガースケート」とせずに「フィギュアースケート」になって
いた点なのだ。

そこで、思いつくままにKing’s EnglishとAmerican Englishとの発音の違
いを取り上げてみよう。1972年にアメリカの会社に転じる前にも、多少UK
の大手製紙会社との付き合いもあった。そこで、初めてQueen’s English
に接して幾つか「アレッ」と思わせられた発音があった。例を挙げてみよう。

この会社の日本支社長が"They have put up a bloody damn wall up
there.“と言うのが聞こえたことがあった。「血まみれな壁」とは何の事
かなとは思ったが、聞き流した。後年解ったことはbloodyはQueen’s
Englishにおけるswearwordだったのだ。言ってみれば”god damned”のよう
な罵りの言葉だった。

“schedule“は何方も「スケジュール」だと認識されているだろうが、これ
が「シェジュール」だったのだ。次が“reduce”で「リジュース」になって
いた。そこで「なるほどリデュースはアメリカ語だったのか」と解った次
第。この話には先があって、技術的な話し合いの中で「レジューサ」と聞
こえたので「再びジュースにする薬剤とは何だろう」と当惑させられた。
だが“reducer“即ち「還元剤」だったのだ。

エリザベス女王が亡くなったことでテレビ局が連日ニュースを流すの
で”can’t“を「カーント」と発音するのが聞こえたのも懐かしかった。ア
メリカでは「キャースル」となる“castle”もKing’s Englishでは「カース
ル」なのだ。

こういう正規品の他にUKには”London Cockney“がある。これまでに何度も
採り上げたようにマスコミが「貴公子」と持て囃したサッカーのDavid
Beckhamは自分から「ダイヴィッド・ベッカム」と名乗っているように”a”
は「アイ」と発音するのである。これはオーストラリアにも存在していて
「国名」のAustraliaを「オーストライリア」と発音する首相もおられ
た。ごく一般的な挨拶の”Good day, mate.“は「グッダイ・マイト」と聞
こえることが多い。

学校教育ではこのようなKing’s EnglishとAmerican Englishの違いも教え
るべきだと思うし、何れの発音に準拠するかも明らかにして教える方が良
いのではないかと思うのだ。

心不全他:
実は慢性心不全を抱えている当方は、来週から暫く振りに検査入院するこ
とになった。15年の1〜2月と心不全で入院した後で、アメリカの元同僚に
経過を知らせる必要が生じたので、英語で何というかを調べた。出てきた
表現は“heart failure“で、医学用語は“cardiac arrest”だった。

この“failure“はカタカナ語では屡々「トラブル」として使われているよ
うだ。例を挙げれば「エンジントラブル」と言われているのは、私は
“engine failure”だとするべきだと思っている。屁理屈を言えば「心不全
を英語で言って見よ」となると「ハート・トラブル」になってしまうので
はないかと思う。

余談の部類に入るかと思う話を。私は2006年に第1回目の心筋梗塞に襲わ
れ、無事回復した後に所用でウエアーハウザージャパンを訪れたことが
あった。そこには10数年ぶりに出会うパルプ部のマネージャーがいて「君
はハートアタックになったと聞いていたが、元気なようで何よりだ」と
言ってくれた。私は一所懸命に調べてあった事なので「ハートアタックで
はなく“myocardial infarction“だったのだ」と言ったら怪訝な顔をされた。

後で解ったことは、これは医学用語で、アメリカ人たちはこの種の病気を
「ハートアタック」と括っていたのだったなお、救急隊が遣う専門語で
は心筋梗塞は「AMI」即ち“acute myocardial infarction“で、「急性心筋
梗塞」の意味だ。何度も何度も救急車のお世話になっている間に覚えてし
まった。因みに「心肺停止」は「CPA」である。


━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━
20日の東京湾岸は雨のち曇り。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

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渡部 亮次郎
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