頂門の一針 6281号
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2022(令和4年)年 10月6日(木)
金融緩和継続で「勝ち組」に好機:田中秀臣
驕れるアカは下り坂“シーチン”修一 2.0
日中国交正常化50年:飯田浩司
「私を悩ますカタカナ語」:前田正晶
死活の原料を中国が寡占へ:宮崎正弘
重 要 情 報
身 辺 雑 記
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頂門の一針(まぐまぐ)
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金融緩和継続で「勝ち組」に好機
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田中秀臣
【ニュースの裏表】日本の成長予測「G7で2位」の理由 金融緩和継続
で「勝ち組」に好機 「悪い円安」強調も実は急速に回復している企業の
業績
世界経済が不安定化する中で日本に注目が集まっている。来年度の経済成
長の予測が、先進国の中でカナダに次いで高いものだったからだ。
経済協力開発機構(OECD)の最新の経済見通しでは、ウクライナ戦争
とコロナ禍から回復した反動で、米国、欧州勢の苦境が目立つ。主因は、
インフレだ。
特にエネルギーや食料品価格の高騰が各国経済を悩ませている。中でもエ
ネルギー調達でロシアと密接な関係にあったドイツはマイナス成長にな
る。欧州連合(EU)から離脱して、物流の担い手の不足に悩む英国は、
トラス政権になって経済政策がチグハグして一気にポンド安が加速した。
また米国経済はコロナ禍から回復したものの、全般的なモノ不足の中で、
経済が過熱してしまいその対応に追われている。カナダも米国化する可能
性がある。
だが、なぜ日本経済はこの中で堅調なのだろうか。OECDの予測では、
来年の先進7カ国の平均成長率が0・5%だが、日本は1・4%でかなり
上回っている。これは希望のあることだろうか
日本経済も今年の成長率予測が1・6%なので、来年は減速してしまう。
またそもそも世界経済の失速を受けて、日本の予測も引き下げられている
のだ。なにより日本で生活していると、ようやくコロナ禍からの本格的な
脱却が見えたばかりであり、また電気代などエネルギー価格の高騰や、さ
まざまな物価高に悩まされているではないか。だが日本経済の強み≠ェ
見過ごされているのも事実だ。
ワイドショーなどでは「悪い円安」が強調されている。だが実際には、円
安で企業の多くが業績を急速に回復させている。また円安は海外観光客の
増加を促す。なにより中国経済に依存していた物流や生産の拠点を、日本
国内に戻しやすくするのが円安の強みだ。
もちろん円安は他国との関係に依存する。だが、金融緩和は違う。自前で
できる政策で、円安をもたらしやすい。日本が大胆な金融緩和を継続する
ことを、OECDも織り込んでの来年度の高い成長率だ。
先進国が「モノ不足」で悩む中で、日本の悩みは「おカネの不足」だ。特
に電気・ガス代、ガソリン、そして食料品価格の高騰には、積極的におカ
ネの支援が必要だ。また海外観光客に過度に依存しないためにも、日本人
の観光需要を高めて地方経済を活性化させる必要がある。
インフレ抑制に悩む欧米に比べて、日本経済はデフレ体質からの脱却こそ
が、世界の「勝ち組」になる希望のありかなのだ。チャンスを逃してはい
けない。(上武大学教授・田中秀臣)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文
夕刊フジ令和4年10月4日号採録
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驕れるアカは下り坂
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“シーチン”修一 2.0
【雀庵の「大戦序章」97/通算529 2022/10/4/火】10/2にカレンダーをめ
くったら後2枚しかなくなった。まったく光陰矢の如し。今年は実に色々
なことがあって「戦後レジームが終わった年」と記憶されるだろう。冷戦
から熱戦へ・・・露中&北と我らの内なるアカに振り回された年だった。
これから数年間は「戦時」かと思うとゲンナリするが、勝たなければ負け
る、負ければ世界中が共産主義体制になる、自由民主人権法治は消滅する
ことになるから、とにもかくにも露中&北の共産主義独裁政権を殲滅する
しかない。第3次世界大戦を目にするなんぞ全くの想定外で、齢71では
ちっともお役にたちゃしない。まったく悩ましいことだ。
父は素封農家の次男坊のため18歳あたりで独立し、職業軍人を志願して近
衛兵になった。尋常高等小学校の成績は体育だけは「乙」だったが、それ
以外は全科目「甲」だった。日米開戦の報に「大変なことになった」と
びっくりしたが、近衛兵だから戦場に送られることはなかった。
敗戦後に座間町入谷の素封農家の戦争未亡人である我が母のところに婿入
りしたが、座間基地が米軍に接収されると軍歴を買われてMP(警備、ミリ
タリー・ポリス=軍警)に採用された。酔って暴れる米兵(黒人が多かっ
た)を捕縛するのも仕事だが、時には殴り飛ばしたようである。逆に白人
米兵からは殴られ、目の上あたりに傷跡があった。死ぬまで「アメ公」と
「露助」を嫌って、護身用の拳銃を捨てたのは1964年頃だった。「もう戦
争にはなるまい」と安心したのだろう。
それから58年、「また戦争になる」と小生はうんざりしているが、勝たな
ければ酷い目に遭い日本沈没になるから、とにかく戦争に備えよ、鬼畜中
露殲滅すべしと警鐘を鳴らす、戦意高揚で煽るしか加齢なるヂヂイはでき
ない。残念ながらそういうことだ。
哲学は畢竟「人は如何に生きるべきか、国家は如何にあるべきか」がテー
マで、小生は早朝の2時間と夕方以降の4時間はあーでもない、こーでもな
いと脳みそをかき混ぜているが、それ以外は主に中規模ビルの営繕に努め
ている。
10/1〜2は台風でイカレタ我がペントハウス=シェルターの雨樋の修復、
経年劣化で冴えなくなった2Fの洗面所の化粧直しに努め、さらにシェル
ター内に蓄積されたお気に入りの本など100冊ほどを書庫に戻して大掃
除・・・多動爺はフル回転して「ああ、面白かった!」。
4時からは“趣味の哲学”で、このところ気になっていたサイト「国際弁護
士の『視点』」の村尾龍雄キャストグローバルグループCEOの論稿を追っ
てみた。親中から疑中、さらに共産主義への嫌悪にマインドが変わって
いったようで、「転向組」の小生にはとても興味深かった。以下、時系列
で氏の言論の変遷を追ってみると――
◆2021.10.31「不透明感をます中国」:私自身は一貫して親中派を宣言す
る立場です。日本では圧倒的なマイノリティであるかもしれませんが、四
半世紀以上にわたり、中国及び中国人と関りを持つ中で、確かに日本の10
倍以上、とんでもない輩もいますが、しかし、日本の10倍以上、清廉潔
白、謹厳実直な人々もいて、そうした方々に多数友人を持つ私は、何をど
うやっても、中国及び中国人を嫌いになれないのです。
しかも、中国ほど予見性の高い国家もないのではないか、とずっと思って
きました。何事にせよ、最初に中国共産党の政策が発表され、これに続き
法律法規が整備され、それが周知されるまでは直ちに厳格な執行は一般に
なされないというリズムが遵守されますので、公表される重要政策を検
討、分析すれば、どのような法律法規が何時頃、なぜ公布されるのかとい
う予見可能性が確保できたからです。
ところが、習近平総書記が2期目に入る2017年以降、従前同様の手法で
予見可能性を確保できる部分もなお多数存在しますが、従前同様の手法で
は全く理解ができない現象が徐々に増えています。
こうした近時の政策の特徴は、中央がある日突然政策を公表し、それを法
律法規に反映し、それが十分周知されるまでの合理的期間を待って執行と
いう慎重姿勢が崩れ、政策公表と同時に、法律法規上の根拠も曖昧なまま
に即時執行といった前のめり姿勢が目立つようになっている点です。
これも従前のように昨日よりも今日、今日よりも明日が良くなるという夢
を信じることができた時代と異なり、中国の経済成長力にもかげりが見え
始める中で、中国人民の政権への求心力を高めるために、「先富論」をそ
の提唱者であるトウ小平の遺言どおり「共同富裕」に舵取りを変える局面
での必然的現象なのだという抽象的説明を行うことは可能ですが、それだ
けではこれまでの科学的慎重主義を採用してきた伝統的手法の長所を制限
するための合理的理由を具体的に説明することに成功していない、と思え
るのです。私にはその具体的理由を説明することができません。
これほど中国について不透明感を抱くのは、私が中国法を専門としてか
ら四半世紀で初めてのことであり、その意味するところは何かを掴もう
と、日々、脳内で悪戦苦闘しています。
不透明感をます中国――未来が読めなくなりつつある中国ビジネスは、少
なくとも現在の霧がある程度晴れるまでの間、投資額を増やしてアクセル
を踏む局面では到底なく、現状維持を図るとともに、早期投資回収を志す
局面ではないか、と思う次第です。
2022.02.25「ウクライナに見る日本の未来−アメリカの属国から中国の属
国への転換」:ウクライナがロシアの軍事侵攻を受けました。その可能性
について、アメリカは収集した国家秘密級の情報をメディアに開示し続け
る異例の選択を行い、他の旧・西側諸国と協力して外交的努力と経済制裁
の示唆で抑止を図ろうとしました。
しかし結果は虚しく、首都キエフまで攻撃を受け、市民は安全と思われ
るところまで避難を試みようとしています。ゼレンスキー大統領はNATO加
盟国に武器売却を含む支援を求めたのに、NATOはロシアを過度に刺激し、
直接の戦争への発展可能性のある支援を拒否しました。NATOに協力的で
あったウクライナを見捨てたのに等しいといえます。
この事態を見て、中国が適切なタイミングで台湾の併合に乗り出すとし
ても、アメリカが旧・西側諸国と組んで本気で中国と戦う決意をするとは
到底思えません。少なくともバイデン政権では確実でしょう。
その結果、中国が台湾併合を試みる場合、日本に何が起きるでしょう
か? まず北京も台湾も、ともに領有権を主張する尖閣諸島は、台湾併合
とほぼ同時のタイミングで占領されるでしょう。アメリカ軍が動く「法
的」可能性はあるものの、日本人が誰も住まない尖閣諸島のために、中国
との直接の戦争となるリスクをどの程度背負うかについて、全く期待でき
ない、と思います。せいぜい、自衛隊が最前線で戦うことを前提に、後方
支援に徹する程度ではないでしょうか?
そもそもアメリカが中国にアジアで勝てるのでしょうか? 素人の私に
は、遠い地にあるアメリカがアジアにある限定的戦力だけで、地の利があ
る中国に現在も既に勝てないか、5年以内にはますます勝てない可能性が
高まると思えます。
中国人の特性として、私が十分強い場合、彼らは私を厚遇してくれるが、
私がとても弱いとすれば、冷遇される、という点を指摘できます。日本人
に限らず、人間には皆そういうところがありますが、中国人の場合、それ
が特段に顕著です。
中国はアメリカの国力を決して侮っていませんが、アジア地域で負ける
とも思っていないでしょう。台湾、尖閣諸島が次々に併合されていくと、
次は他の沖縄の一部併合も視野に入ります。
そうなってくると、現在の嫌中派ばかりの日本人は風見鶏だから、数多
くのにわか親中派が現れるでしょう。強い中国に逆らえないならば、迎合
したほうが得策であると考える日本人の性癖は、第二次世界大戦前後のア
メリカ様への対応ぶりの豹変で歴史的に証明済みです。
こうして日本はアメリカの属国から中国の属国へと主人を変えるのみで
あり、下僕としての地位に何ら変化はありません。英語にも中国語にも困
らない私の場合、どちらが主人であっても、ビジネス上困りはしません
が、日本人は本当にそれで良いのでしょうか?
1993年の中国自転車旅行以来、30年間、親中派を自認する私ですが、私
は中国と中国人と対等の友人でいることを切望しており、彼らの下僕とし
て、卑屈な立場で付き合いをしたいわけではありません。
しかし、彼らと対等の立場で付き合いをしたければ、彼らの特性上、私
たち日本と日本人が決定的に強くなければなりません。アメリカ様など他
国や他人を頼っているようでは、それは叶わない話です。
そろそろ日本人も長い間の思考停止状態から抜け出し、日本の強国化、
日本人の心身の強化を本気で考えるべきときかもしれません。それをやら
ない国民的選択は、中国の属国化の未来を子や孫の世代に残す選択に等し
いと思います。
2022.03.27「ウクライナに見る日本の未来(その2):ウクライナは
NATO加盟国から間接的な軍事支援を得るという条件付きながら、孤軍奮
闘、勇猛な戦いを展開し、ウクライナ人だけで国土を守り抜く堅い決意の
もと、強大なロシア軍に蹂躙される事態を回避することに、ここまで成功
しています。
ゼレンスキー大統領も日本を含む主要国の議会で演説して支援を呼びか
けるなど、領土を守り抜く堅い国民的決意を代表するリーダーとして、戦
い続けています。
現在のウクライナの状況は、核使用を含む第三次世界大戦を回避する観
点から、米軍及びNATO軍から直接的な軍事支援を得ることができないとい
う哀れさを伴いますが、同時に「結局、自分の身は自分で守らなければ、
究極的には誰も助けてくれない」という真実を、これ以上ないほど明確な
形で世界に知らしめています。
そう、個人であっても、会社であっても、国家であっても、「結局、自
分の身は自分で守らなければ、究極的には誰も助けてくれない」という真
実こそ、大原則です。そうした大原則がありながら、個人が窮地にあると
き、家族や友人が手を差し伸べてくれ、会社が窮地にあるとき、取引先が
手を差し伸べてくれ、国家が窮地にあるとき、同盟国が手を差し伸べてく
れるという「ありがたい」例外が時に作用して、物心ともに救われる場合
もあることもまた真実です。
しかし、大原則と例外の位置付けを逆転させてはいけません。あくまで
原理原則は「結局、自分の身は自分で守らなければ、究極的には誰も助け
てくれない」という真実にあります。ウクライナは小国ですが、彼らはこ
の大原則を本当によく理解していることがわかります。
私たち経営者も「結局、自分の会社は自分で守らなければ、究極的には
誰も助けてくれない」ことをよくわかっています。しかし、本当の意味で
自分がリスクをとって人生を歩んでこなかった国民、特に役所、大学教
授、真のジャーナリストではないサラリーマンマスコミ人の類は、常に安
全なところから評論を述べるだけですから、実は「結局、自分の身は自分
で守らなければ、究極的には誰も助けてくれない」という大原則を経験し
ていません。
それなのに、彼らのコメントが国民に対する影響力を持つわけですか
ら、国民の相当数も「結局、自分の身は自分で守らなければ究極的には誰
も助けてくれない」という大原則が全然わかっていない、という現状が導
かれます。
普段から何か不利益なことがあると、何でもかんでも政府のせいにする
甘えた精神構造を反映するとしか理解できない愚痴が横行するのも、上記
大原則を全く理解していない国民が多いことの反映にほかなりません。
けれども、繰り返し、究極の真実は「結局、自分の身は自分で守らなけ
れば、究極的には誰も助けてくれない」なのですから、日本における有事
に備えるためには、自衛隊を自衛軍に昇格させ、自衛軍の徹底強化を図ら
なければなりません。
そのための予算は、経済成長が30年以上ない日本の体たらくを前提とし
ては確保しようがないので、全企業は今よりももっと稼ぎ、社員はそれを
実現すべくもっと生産性を向上させ、国家の経済の底上げを本気で実現し
ていかなければなりません。
このプロセスで必要なことは、個人、会社、国家レベルのいずれであっ
ても「結局、自分の身は自分で守らなければ、究極的には誰も助けてくれ
ない」という大原則であり、それが浸透しさえすれば、日本人が元来持つ
高い資質からすれば、日本は短期間のうちに真の強国化ができると確信し
ます。
では、自分は今日から何をすればよいのかと問えば、それは私のような
弁護士兼経営者であればより多数の専門知識を身に着け、より多数の良質
なクライアントを獲得し、より多額の売上げを計上し、より多額の利益を
計上し(その余裕のもとで、より多数のプロボノ活動*を展開し)、従業
員の待遇をより改善し、全体としてより多額の税金を納めることができる
ように努力し続けるほかないと思います(*プロボノ:各分野の専門家
が、職業上持っている知識やスキルを無償提供して社会貢献するボラン
ティア活動)
ウクライナを他人事と見ず、明日は我が身と見て、個々の国民が最大最
善の努力を繰り返す潮流が生まれれば、日本と日本人は自らの足で堂々と
立ち、闊歩できる強国化できるものと確信します。国民の資質は世界最高
レベルであることには疑う余地がないのですから。国民的覚醒の時が来て
いる、と確信します。
2022.08.27「ウクライナ草の根支援開始」:去る7月22日にロシア国境
からほど近いスミ市からご両親と3人のお子さんの合計7人でポーランド経
由、日本に4月に避難してこられたイリーナさん、タチアナさんの2人の姉
妹を弁護士法人で採用しました。
彼女らは現在千葉県で生活し、私たちの東京事務所に出勤しています。
イリーナさんは法学博士号を持つウクライナ弁護士で、大学で契約法を講
義する教員歴や弁護士会での勤務経験も持つ優秀な方です。
タチアナさんは経済学博士号を持ち、スミ州議会議員でもあり、現在で
も私たちの東京事務所の会議室からZoomを通じて議会で講演を精力的にさ
れるなど、やはりとても優秀な方です。
彼らの現在唯一の仕事は、日本に避難してこられた1700名を超えるウク
ライナ人避難者に共通関心事である生活情報を収集し、これを拡散し続け
ること、そして日本に避難を希望する在外ウクライナ人に対して正しい情
報を提供し続けることです。
私も(ウクライナ避難者に必要な生活情報提供など)そんな話は1か月
前まで1ミリも知りませんでしたが、彼女らと一緒に情報収集する過程
で、一般の日本人が全く知らない多くの問題があることに気づかされました。
専門家組織としては中堅規模を誇るに至った私たちのグループですが、
所詮、1民間組織にすぎませんので、どこまで何ができるのか、自信が持
てませんが、それでも常日頃、批判を繰り返すばかりで行動しない人間を
散々こき下ろしている私ですから、まず何ができるか、行動こそ重要だと
考え、その第一歩を踏み出した次第です。
こういう草の根支援をする同志間でも連携、連帯が生まれ、集団の力で
ウクライナ避難者の最善の利益のために行動することができ、いずれ訪れ
る復興の際に日本がウクライナの力になる前座としての役目を果たすこと
ができればいいですね。(以上)
・・・・・・・・
「知行合一」、知識と行動は一体であるべき・・・小生は「君子豹変」の
村尾氏の言う「批判を繰り返すばかりで行動しない人」かも知れない。一
方で「天命により置かれた場所で咲きなさい」という言葉も好きだ。自分
の器でそれなりに精いっぱい中露北と戦う、言論戦でアカと戦う、隔靴搔
痒の気分ではあるが、今はそれしか小生にはできない。
それでも読者の何人か何十人かは共鳴してくれるかも知れない。共産主
義独裁を是とする立憲共産党、朝日・毎日などのような反日勢力を「自由
民主の敵」と理解してくれる人が増えるかも知れない。蟷螂の斧でも、や
がてはTVなどを含めたアカの巨大マスコミを崩壊させるアリの一穴になる
と信じ、踏ん張っていきたい。
盛者必衰、赤い潮目は変わってきた。今、驕れるアカは下り坂だ。無為
徒食、利権で食っている赤いサナダムシ(革マル教祖の黒田寛一が命
名)、中露北の手先を一掃すべし。
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日中国交正常化50年
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【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】今こそ習政権に「覇権を
求めない」「互いに脅威とならない」とうたった4文書の再確認を 日中
国交正常化50年
国交正常化50年を迎えた日本と中国の間には、4つの重要文書とされる外
交文書があります。古い順に、1972年に国交正常化とともに出された「日
中共同声明」。78年の「日中平和友好条約」、98年の「平和と発展のため
の友好協力パートナーシップの構築に関する日中共同宣言」、2008年の
「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する「日中共同声明」です。そのい
ずれにも、地域の平和と安定に関する記述があります。
1972年声明第7項には、「日中両国間の国交正常化は、第三国に対する
ものではない。両国のいずれも、アジア・太平洋地域において覇権を求め
るべきではなく、このような覇権を確立しようとする他のいかなる国ある
いは国の集団による試みにも反対する」とあります。
78年の平和友好条約では第2条に、「両締約国は、そのいずれも、アジ
ア・太平洋地域においても又は他のいずれの地域においても覇権を求める
べきではなく、また、このような覇権を確立しようとする他のいかなる国
又は国の集団による試みにも反対することを表明する」と。
さらに、98年声明でも第2項で、「双方は、この地域の平和を維持し、
発展を促進することが、両国の揺るぎない基本方針であること、また、ア
ジア地域における覇権はこれを求めることなく、武力又は武力による威嚇
に訴えず、すべての紛争は平和的手段により解決すべきであることを改め
て表明した」と、重ねて覇権を求めないと明記しています。
2008年声明は少し毛色が違って、第4項で「双方は、互いに協力のパー
トナーであり、互いに脅威とならないことを確認した」と、覇権ではなく
脅威という言葉を使いましたが、当時は国交正常化から35年余りがた
ち、改めて確認するまでもなく両国は友好的な関係だという楽観もあった
のかもしれません。
ところが、10年には沖縄県・尖閣諸島沖での海上保安庁巡視船への中国漁
船の衝突と、船長拘束の報復としてのレアアース禁輸、中国での邦人拘束
がありました。その後、尖閣周辺の領海への中国公船の侵入が続き、先月
には、沖縄県・波照間島から80キロの日本の排他的経済水域(EEZ)へ
の弾道ミサイル撃ち込みなど、中国が地域の覇権を求め、わが国への脅威
となる行動が目立ちます。
政府筋からは、EEZは経済活動について定めたもので、領海とは違うの
で大騒ぎする必要はないとの声が聞こえてきます。そんな事なかれ主義で
いいのでしょうか?
岸田文雄首相は、習近平国家主席へ送った祝電で、「日中国交正常化の原
点を思い直し、共に日中関係の新たな未来を切り開いていくことが重要で
す」と訴えました。
今こそ、「覇権を求めない」「脅威にならない」とうたった4文書の再確
認を習政権に迫るときではないでしょうか。
■飯田浩司(いいだ・こうじ)1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国
立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組の
パーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、
「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月〜金曜朝6―8時)を担当。
趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文
夕刊フジ令和4年10月5日号採録
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「私を悩ますカタカナ語」
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前田正晶
私を悩ますカタカナ語のリストに「トラブル」を追加したい: 一昨日の
「私を悩ますカタカナ語」の補完である。
“trouble”=「トラブル」:
解説)この単語はテレビを始めとしてあらゆる場面で重宝に使われてい
る、多くの場合に「揉め事」か「諍い」の意味で。例えば「あの人は方々
でトラブルを起こしていた」とか「AさんとBさんとの間には金銭トラブル
があった」とか「Cさんは何時でもDさんと言い合ってはトラブルを起こし
ていた」のような具合だ。
この使い方の他に顕著な現象としては、何か機械類に故障が生じると「エ
ンジントラブル」か「バルブにトラブルが生じて」というように表現する
例があるのだ。
と言うよりも、「トラブル」とは元はと言えば英単語の“trouble”なの
だが、上記のように恰も万能選手のように、如何なる場面においても日本
語の表現と漢字の熟語を押しのけて、あらゆる揉め事も故障も諍いも表現
してしまっているのだ。
こういうカタカナ語が頻繁に出てくるので、私は正直なところ、自分が
認識している“trouble”の解釈というか意味が間違えていたのかと不安に
なってしまった。そこで、先ず信頼に値すると思っている「英辞郎」で調
べてみた。そこには「*[状況としての]困難、悩み、苦しみ。*悩みの
種、苦しみの元凶、困難の原因。*骨折り、厄介、面倒」と出ている。揉
め事も故障も言い争いもなかった。
では、Oxfordには何と出ているのかと言えば、“PROBLEM/WORRY“とあっ
て“a problem, worry, difficulty, etc. or a situation causing this
“とある。次はILLNESS/PAINである。カタカナ語の意味とはかけ離れてい
るし、英辞郎とも何となく趣が違う気もする。機械の故障はその次の次に
やっと出てくる。私はアメリカ人の間でもOxfordが最初に表示している意
味で使われていたと認識している。どうしてカタカナ語ではあのよう意味
に使われるようになったのが不思議だ。
尤も、カタカナ語にもなってしまっている「トラブルメーカー」は立派に
trouble makerという表現があるし、「トラブルシューター」にもtrouble
shootingという英語の表現があるので紛らわしいと思う。また、「エンジ
ントラブル」はengine failureと言うのだと思って使ってきた。だが、
「トラブル」というカタカナ語が最早日本語の一部として通用しているよ
うなので、排斥しようなどという大それた事まで考えていない。
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死活の原料を中国が寡占へ
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和四年(2022)9月27日(火曜日)
通巻第7476号
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中国の「華友鉱業」がジンバブエのリチューム利権を抑えたEVならびに
半導体に死活の原料を中国が寡占へ
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中国の「華友鉱業」がジンバブエのリチューム鉱山利権を抑え、生産、
精製工場を建設中だ。買収したのはマスビンゴ県のビキタ鉱山とされ、膨
大なリチューム埋蔵量は推計で世界五位、銅を主体の鉱脈全体で1100
万との埋蔵と言われている。
精製工場は年内に完成、稼働は2023年初頭を予定している。西側の脱
炭素なんて、何処吹く風である。これによってEVならびに半導体に死活
の原料を中国が寡占することになる。すでに中国は世界最大のリチューム
を含むアフガニスタンのアイナク銅山開発を三十年契約でカルザイ政権の
ときに締結している。いったん開発のためのインフラ整備、発電所建設に
踏み切ったが、内戦の激化で中国人エンジニア8人が殺害されるなどテロ
が絶えず、工事は中断していた。
タリバンが政権を掌握後、様子見を続けているものの、中国のタリバンへ
の接近は、西側が誰も手を出さないので独占状態にあり、労働者の宿舎な
どは建設済みである。
さてジンバブエという治安の悪い国。旧南ローデシアである。もともと、
華友(浙江華友鈷業股?有限公司)はジンバブエにおけるリチューム鉱山
買収を進めてきた。
EV電池生産の工場建設をジンバブエ政府と交渉してきた。首都ハラレ郊
外のアルカディア社を4億2200万ドルで買収し、開発に3億ドルの投資を
表明していた。
条件には鉱石を処理、選鉱施設を建設することで、EV電池原料を製造す
る工場ではないとしていたのも、アフリカ諸国は、未精製鉱物の輸出を抑
制しているからだ。
「借金の罠」に墜ちたジンバブエはムガベ独裁政権が終わっても、中国と
のしがらみは切れていなかった。
現在のムナンガグワ大統領は、2017年に事実上のクーデタで、ムガベ夫妻
を辞任に追い込み、政権を掌握した。しかし世界最速、最大のハイパーイ
ンフレは一向に収まらず、人口1500万の国民は貧困にあえぎ、政府への信
頼は薄い自国通貨をまったく信用しないジンバブエ国民は、すぐに米ド
ル、南アランド、ユーロと交換するが、人民元も同国の法定通貨として認
められている。
□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆ 書評 しょひょう
BOOKREVIEW
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海
道と沖縄がロシアと中国にたたき売りされる
日本におけるロシアと中国の『代理人』が最悪の問題なのだ
大高未貴『「日本」を「ウクライナ」にさせない!』(ワック)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
中国の静かな日本侵略が着実に、しかも加速度的に進んでいる。にもか
かわらず国会議員の多くは感度が鈍いか、関心がないか、ひょっとして某
国から間接的に潤滑油がきていて、お達し通りの代理発言をしているの
か。国会でまれにしか外国人の土地取得が問題視されず、大手メディアは
まったく取り上げようとしない。外国の脅威を警告しようとする意思がな
い。日本人の脳幹がここまで冒された元凶は歴史教育である。まともな歴
史は否定され、日本は朝鮮、中国大陸を侵略した「悪い国」だと子供の時
から教唆されると、日本人は贖罪意識に苛まれる。日本人をして劣等感を
植え付ける。それが彼等の狙いだから嘘がばれても平然と従軍慰安婦、南
京大虐殺の嘘放送を繰り返すのである。本書で大高さんは、アイヌ問題、
沖縄、孔子学院、佐渡金山の世界遺産登録妨害事件など多角的なイッ
シューに正面から挑戦し、また突撃取材を繰り返した。
アイヌが先住民族と主張するのは川を山と言い張るようなもので、史実
を無視した議論、斉明天皇四年(658)から三年をかけて阿倍比羅夫が
蝦夷を服属させた。倶知安の南にJR「比羅夫」という駅がいまもちゃんと
存在しているのをご存じだろうか?
比羅夫は七世紀に間違いなく北海道南部まで遠征した。羊蹄山の麓には
比羅夫神社が建立されている。アイヌが先住民族である筈がなく12,3
世紀ごろに漂着したオホーツクからの狩猟部族だ。江戸時代にアイヌは差
別されるどころか優遇されていた。太陽光パネル、洋上発電に食い込んで
きた中国企業の問題を本書では大書して取り上げている。問題の根っこは
中国の上海発電という不思議な会社と、その土地買収のパズル的複雑経路
の謎である。上海電力日本株式会社はなんと、丸ビルにある。日本経済を
象徴するビルに本陣を置いているのだ。日本で太陽光発電などの事業を展
開しており2021年に「アールエス・アセット」なるファンドからメガソー
ラー事業会社の株式を100%取得した。この企業が合法的に日本の戦略的
用地を買収しているのである
たとえば岩国の場合、「最初はゴルフ場開発予定地だったエリアをセン
トラルリゾート株式会社が購入、その土地は「フューチャー・アセット・
マネジメント株式会社」に売却された。この会社はタイの「カングン・エ
ンジニアリング」の100%出資子会社である。その後、日本のアールエ
ス・アセット・マナジメント株式会社を経て、ソ─ラー事業会社である合同
会社東日本SOLOR13」と「同・合名会社SMW九州」が買収した。
この会社は上海電力日本の100%出資子会社」だった。しかも、この東日
本SOLAR13は2015年から六年間で「内神田→丸の内→京橋→飯田橋→丸ビ
ル(上海電力日本と同じフロア)とオフィスを転々としている」。まった
く姑息な遣り方だ。岩国基地から車で一時間、柳井市の沖合に笠佐島があ
る。この島も中国資本に買われた。近くの上関町は橋下徹の母親の出身地
だという。日本の土地は日本人の通名をもつ在日朝鮮人から在日中国人に
売却されていた。一見、日本人同士の取引と思われた。岩国基地周辺が中
国資本に買収され、メガソーラーなどで環境汚染が加速している。そして
これらの背景に親中派の政治家の影がちらつくのである。日本がウクライ
ナ化する日が近いのではないか。本書で大高氏は深刻な問題を浮き彫りに
している。
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☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆ 書評 しょひょう BOOKREVIEW
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 アメリカ
は対日方針をころころと変えてきたが、すべてはロシア、中国に起因
中国の国民性を徹底的に分析してみると、その氏素性の悪さが際立つ
高山正之 vs 石平『核大国は氏素性の悪さを競う』(ワック)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
なるほど。いわれてみれば氏素性が悪い核大国が顔を並べている。いず
この指導者にも品位が感じられない。米英仏も悪いが、ロシア、中国の悪
さに比べると、ほんの少しだけマシか?
インド、パキスタン、イスラエルも核武装しているが、本書では殆ど問
題視されていない。理由は世界史の主たるプレーヤーではないからだろ
う。日本を脅かす北朝鮮は別両氏は核戦略に絡めて、ずばっと、ロシアと
中国の本質を衝く。「その国の国民性、民族性ぬきには国際関係は語れな
い。ロシア人はモンゴル支配で受けた 精神的被害を晴らそうと、ときど
き狂気じみた残忍さを発揮する」(高山正之)「中国人は、唯一なびかな
かった日本に、核攻撃することを全くためらわない」(石平)安倍晋三が
不在となって、日本は「腹黒い列強が競う世界」に生き残る術はあるの
か?日本の英知、度胸がためされるわけだが、日本の首相はバイデンにさ
え追いつけない。例外は高市早苗で、飛車角さえ揃えばなんとかなるので
はと高山氏は指摘する。議論の集約は、核攻撃の可能性を論じつつ、ロシ
アと中国の歴史をおおざっぱに総覧し、軍事とは何か、国家とは何か。何
を何から護るのかの基本を、熱意を込めて語らっているのが本書の強みだ
ろう。辻政信は「中国人は大義ということが何か理解できない」と訓諭し
ている。大義を理解できなれば、中国政府が戦争に打って出ても兵士が国
のために死ぬという発想はぜったいにうまれない。
中国史では時折、面子、威信を貫く歴史的な人物がでる。
明代の思想家・方考儒がその例外の典型である。
「恵帝に仕えていて、永楽帝が乱を起こすと永楽帝討伐の檄を書いた。し
かし永楽帝が即位すると、その名声もあって即位の詔書を書くことを命ぜ
られるんですが、方考儒は拒絶して磔刑に処せられ、一族八百四十七人も
死罪になった。。。。。。。。」(石平)。
「永楽帝が帝を継ぐときに『それはあなたの天命ではない』と忠告した。
『人の帝位を奪った』というわけです。すると永楽帝は『なにを生意気
な』と、方考儒と家族一同を殺してしまう。こんな乱暴な話はありません
よ」(高山)ところが、これを中国は美談として語られているのだ。大義
に準じたというわけで、あまりにも稀有の事例だけに、しかも大義がない
がゆえに美談として成立する。
この点で大義のために殉じた日本の英傑は楠木正成ら数え出すと際限が
ないほどいる。
さて話題はウクライナ戦争に飛んで、アメリカの戦略は「戦争を長引か
せてロシアを消耗させ、ロシア国内の変化を待つ。プーチンがいずれ失脚
するように、暴走しないようにコントロールしながら、追い込まずして自
滅を待つ」ことにあると石平が言う。プーチンにしても「下手に戦争を終
えたら賠償請求などを突きつけられる。かってルーマニアにチャウシェス
クとういう独裁者がいて、革命によって民衆の手で絞首刑(銃殺だったが
原文のまま)。」
そういう構図をつくろうとしているのがアメリカの意図であると、高山氏
は言う。中国の分析を石平氏が続ける。
「アメリカは最初からロシアを潰して欧州全体を支配下に置くために今
回の戦争を計画し、さまざまな陰謀をめぐらせてロシアを戦争せざるを得
ない状況に追い込み、汚い手を使ってプーチン大統領を戦争に誘導した。
そして戦争が始まって以来、アメリカはウクライナに援助することによっ
て意図的に拡大させて長引かせ、それに乗じて火事場泥棒よろしく自国の
軍事産業に利益をもたらし、欧州には転園ガスなどの資源エネルギーを売
りつけている」(人民日報のコラム「鐘の声」は党宣伝部が執筆する)
「中国らしい誇大妄想的な陰謀論ですね。(中略)いまのアメリカに、
本当にそんな巨大な陰謀を張り巡らせる力があるかねぇ」(高山)
ネットにプーチン賛美が溢れたが、これは中国人が習近平への不満を諧
謔的に表現したのだという複雑な中国人の表現方法も、石平氏の分析である。
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読
者之声
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(読者の声1本日です!「三島由紀夫研究会の公開講座」です。
記
とき 9月27日(火曜) 午後六時
ところ 市ヶ谷『アルカディア市ヶ谷』会議室
講師 楊逸(芥川賞作家、日本大学教授)
演題 「作家魂に触れる旅の瞬間」
ローマの美術館で聖セバスチャンを見、三島由紀夫の美学を考えた。ポー
ランドのグダニスクからドイツのベルリン、ドュッセルドルフ、リュー
ベックまでの旅でギュンター・グラスの人生を辿って考えたこと。
参加費 2000円(学生と会員は千円)
●どなたでも予約不要で御参加いただけます。
(三島研究会事務局)
♪
(読者の声2)産経新聞 論説委員兼政治部編集委員 阿比留瑠比先生講演
『安倍総理暗殺後の日本の未来』
参議院選挙の最中、安倍総理が暗殺された。常に日本を動かし続けてき
た安倍総理亡き後、日本は今後どうなるのか。日本の未来の展望につい
て、産経新聞 論説委員兼政治部編集委員の阿比留瑠比先生が冷静に多角
的な角度から語ります。
【講師】阿比留 瑠比(あびる るい)先生 産経新聞 論説委員兼政治部
編集委員
著書は「安倍晋三が日本を取り戻した」「安倍晋三の闘い 官邸からの
報告」「総理の誕生」「偏向ざんまい GHQの魔法が解けない人たち」な
ど。近著は「リベラル全体主義が日本を破壊する」 (高山正之先生と共著)
【日時】令和4年10月15日(土)18時45分〜20時45分(開場:18時20分)
【会場】富岡区民館3階ホール 江東区富岡1-16-12
交通:JR・東京メトロ・都営地下鉄「門前仲町駅」1番出口より徒歩2分
【参加費】事前申込:2500円、当日申込:3000円、事前申込の大学
生:1500円、高校生以下無料
【申込先】10月14日21時迄にメールでのみ受付(先着百名・空席あれば当
日受付も可)
E-mail:morale_meeting@yahoo.co.jp (氏名=漢字フルネームと連絡先
必須)
★当日は混雑が予想される為 事前申込の無い方の入場は講演10分前とさせ
て頂きます★
【主催】千田会 https://sendakai.wixsite.com/home
♪
(読者の声3)戦争が始まっていないのに、戦後処理とはなんぞや。
実は、先日の日銀による「大規模な近年稀にみる介入」とは、その影響力
において真珠湾攻撃に等しい。今回は外地での蛮行ではなく、日本人民の
財産に対する破壊攻撃の違いがある。金融界の歴史では、この政策は必ず
負ける、という恐ろしい真実がある。
それを報道しては、いたずらに人民を惑わすので、秘密にされ、公には
「心配するな。政府・日銀様を信じなさい」と言っておいて、ある日、令
和x年、8月15日、日曜日の午後、世界に「病名・死因と処方箋・遺体
処理」が通達される。つまり、敗戦宣言であるが、「本日をもって、日本
円とドル、または金との比較率を暫定的に変更いたします。」
予想するに、前日の8月14日では、1ドルが390円に急落しており、再び
大きな介入が噂されていたが、翌日の16日には、千円台に落ち、月末には
一万円を超え、日銀は渋沢栄一氏の「新一万円札」を約1ドルとし、「従
来の100枚の1万札に対して、新札一枚を交換・発行する」と。更に、こ
の際、従来の紙幣、硬貨は廃止し、デジタル・暗号通貨を使用。
この大規模突然の変化は、歴史上繰り返されて来たので、極めて現実的
で必然で必要であり、この変換には、
1。突然に予告なしに行われないと、大混乱になる。怪我人がでたり、暴
動で銀行が攻撃されたりする。
2。 日本円現金を多く隠し持っている者は、財産が100分の1に減る。
3。 しかし円建ての債権(負債・借金)もほぼ無価値になり、国・官民
の財政が健全になる。 事実上の徳政令。国債を持っていた者は、損をす
るが、日本政府は、借金をチャラにして破産宣告をして、新しい人生を始
める機会を得る。
4。 これは、非情な理不尽な仕打ちに見えるが、この敗戦処理を迅速に
行わないと、通貨の存在しない状態となり、すべての国内、対国外の経済
活動が止まってしまう。通貨の無い国家は崩壊する。
ポール・ヴォルカー氏は、アメリカの経済学者、カーター政権下、1980
年代に第12代連邦準備制度理事会(FRB)議長を務めた。高インフレに対
処するため、金利を大幅に引き上げインフレを封じ込めた功績で知られ
る。氏はある日、カーター大統領を訪ね、「国債の買い手・引受人が消え
ました。如何がいたしましょうか。」
信用のある金持ちは安い金利で借りられるが、資産のない貧乏人は高い金
利を払わないと、資金を得られない。つまり当時の米国の信用は落ち、高
い金利をつけないと借金ができない状態にあった。そこで10年国債の金利
が20%に達する。それから50年後、日本で数日前、同様な恐ろしい現象が
現れた。東京円債市場で新発10年国債の業者間取引が、前日に続いて成立
しなかった。2営業日連続で売買未成立となるのは、1999年3月以来。落
ちぶれたと言っても世界第3位の経済大国の国債を誰も買ってくれない。
数千年の世界の金利を調べると、10年ものでは、どこの国でも、どの時
代でも、平時には5%−7%位になっている。いかに信用ある借り手で
も、事業が失敗したり本人が死んだり、天候が狂ったりで、必ずリスク・
損を負う故に、金利ゼロ、タダで金を貸すバカはいない。
この現実を、自信過剰な政治家・経済学者どもは、大胆に無視し、自己の
能力・影響力を過信し、日銀は「指し値オペ」で、10年金利を「イール
ドカーブ・コントロール(YCC)」「許容変動幅「上限」の0.
25%」で抑え込んでいると勝手に信じているが、これは飛行機設計者
が、重力を10分の1と仮定して飛行機を製造し運営するような不遜な態
度であり、いずれ公平で非情な重力は本来の力で墜落させることになる。
日銀などの指導者は、自身の資産の運用を公表すべきではないか。「言行
一致」か、国民は知るべし。議員の特権で、事前に得た情報で儲ける政治
家も多い。(在米のKM生)
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重 要 情 報
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◎思いつくままに村上宗隆の日本人最多のホームラン他の話題を:前田正晶
外れた予感:
「村上宗隆は56本目のホームランを打てないのではないか」との不安感は
見事に外れた。外したこと自体は良かったのだと思う、何分にも日本人最
多のホームランである56本目を打ったのだから。
だが、私は不満足なのだ。その理由はマスコミが挙って「王貞治を抜いた
日本人最多」という留保条件付きの称え方をしているのが気に入らないか
らだ。即ち、56本はNPBの記録では、スワローズ時代にバレンティンが記
録した60本を更新していないからだ。マスコミも多くの競技界、特に陸上
のマラソンでは常に「日本人第1位」を褒め称える傾向があるのが気に入
らないのだ。これは[未だ上には外国人選手がいる]ということを表して
いるからだ。
村上のホームラン記録については、シーズンの途中で何名かの解説者が
「60本もあり得る」と希望的観測を述べていた。だが、60本では未だ新記
録にはならないのではないのか。「村上宗隆君よ。61本を目指してくれ」
と後押しして激励するのが解説者やマスコミのあるべき姿ではないかと思
うのだ。村上宗隆の56本は極めて立派な成績で幾ら褒めても褒め足りない
と思う。未だ22歳の彼には61本を超えた70本でも目指して進歩していって
欲しいと希望している。
原辰徳監督が留任:
仮令、野球界のことであっても「続投」などという表現を採る気はない。
私は先日「広岡達朗氏が原監督にできる最大のことは辞めること言われ
た」と指摘してあった。同時に、読売の首脳に嫌われて追い出されたと信
じている広岡氏がそう言ってしまった以上、原辰徳監督は辞めさせられる
ことも自ら辞任することもないと決まったと思っていた。
原辰徳が凄いと思う点は「勝率が5割を切り、CSとやらにも出られない4位
となり、打撃十傑には吉川尚輝が10番目に一人だけで、投手では戸郷が6
番目に入ったのが最高等々の体たらくのティームの指揮官が留任とはそも
如何なる基準に則っているのかと、球団本部に訊きたくなる。ジャイアン
ツはセントラルリーグの盛り下げに貢献しただけではなかったか。この監
督で来年は勝てると思っているのかな。
ウクライナ問題:
このロシアが巻き起こした騒動の成り行きには、以下に諸々の報道機関が
連日熱心に現状を伝えてくれていても、私は殆ど興味も関心もない。勿
論、プーチン大統領が率いているのだろうロシアの勝利など望んではいない。
しかし、私は如何なる天変地異が起きようとも、プーチン大統領が心変わ
りして侵略を止めることはないと信じている。先日も、かの大統領は「相
手が止めると言わないのだから止めない」とまで言い切っていた。この状
態であるから、プーチン大統領が引責辞任するか、内部から謀反が起きて
暗殺されるか以外に、ロシアが侵攻を止めることはないと思っている。
そうだと思っているのだから、嘗ての大本営発表のような途中経過の報道
を見聞きして一喜一憂しても無意味だと思っているのだ。気長に結果が出
るまで待っているしかないのだ。だが、困ったことは「この事変が長引け
ば長引くほど、我が国も巻き添えにして世界経済に甚大な悪影響を及ぼす
こと」なのだ。プーチン大統領は最早「勝つためには手段を選ばす」との
次元に入ってしまっているかのようだ。彼の首に鈴を付ける役を務めるの
は何処の国の誰だろう。
岸田文雄総理に望むこと:
私は既に「岸田さん、奮起して下さい」と決起を促しておいてある。誰が
何といって彼をくさそうと、我々日本国民は彼を選んで彼に国の命運と
我々の安全にして幸せな生活を託したのである。施政方針演説だったかは
野党には「他人事のようだ」とか「総花的で芯がない」などと悪く言われ
ていたし、私には[何に本当に注力して推し進めたいのかが見えないのが
残念]と思わせてくれた。
何時までも「元外務大臣」として外向けの案件に熱心なのも結構だが、彼
は内閣総理大臣なのだ。国民に安全で幸せで賃金が上がって物価高を乗り
切れるようにしてくれる状況の下で人々が暮らしていけるようにして欲し
いのだ。その為には先ずは国葬と旧統一教会の問題での国会での対応に遺
憾無きようにして貰いたいのだ。お頼みしますよ、岸田さん。
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身 辺 雑 記
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6日の東京湾岸は曇りのち雨。
渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。
元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。
仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。
兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。
渡部 亮次郎
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渡部 亮次郎