2022年10月07日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

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               頂門の一針 6282号
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   2022(令和4年)年 10月7日(金)


      臨時国会は2次補正予算案が焦点:高橋洋一

      村上宗隆選手の打法の力学的考察:酒井勝弘

    万国の庶民、団結せよ!:“シーチン”修一 2.0

  中国 大調整(大長征)に舵取りを変更へ:宮崎正弘 
                 

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臨時国会は2次補正予算案が焦点
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             高橋洋一

【⽇本の解き⽅】臨時国会は2次補正予算案が焦点 特定宗教の主体に限
定した審議はテロリストの思う壺になる 

臨時国会が10月3日に召集された。会期は12月10日までの69日間の予定だ。

この臨時国会では総合経済対策と補正予算の策定が見込まれるが、野党は
旧統一教会問題で追及を強めるとみられる。会期中には20カ国・地域
(G20)サミットなど外交日程もあるが、岸田文雄政権の課題は何か。

岸田首相の所信表明演説では、(1)物価高・円安対応(2)構造的な賃
上げ(3)成長のための投資と改革―の3つの重点目標を掲げた。(1)
の物価高・円安対応では海外要因のコストプッシュをどうするかが問題
だ。そのために、2次補正予算案が臨時国会に出される。

岸田政権は、電気代の負担軽減に取り組むとしている。企業・世帯への現
金給付案や電力会社への補助金で価格上昇を抑える案などで対応するのだ
ろう。

これはミクロ的には悪くないが、マクロの視点が欠けている。最終消費者
への所得補助を行って有効需要を作り、価格転嫁を行いやすくして最終消
費者も実質負担がないようにするのがベストな政策だ。

そのためには、現在あるGDPギャップ(総需要と総供給の差)を埋める
ような規模の経済対策がまず必要だ。GDPギャップが残ったままだと、
余分な失業が残り、人手不足にならないので賃金の上昇も期待できなくな
る。その結果、(2)の構造的な賃上げもできなくなる。

最終消費者における負担軽減という観点からいえば、消費税減税や社会保
険料減免が事務的に容易であり、効果が大きい。債務償還費のカットや外
国為替資金特別会計(外為特会)における円安含み益の吐き出しなどで
GDPギャップを埋めるほどの財源があるのだから、大型の補正予算案に
手をこまねくこともないはずだ。

しかし、財務省主導の岸田政権では、こうしたマクロ経済の理解が心もと
ない。この経済分野で野党は攻め所がいっぱいなので、ぜひ有意義な国会
論戦を期待したい。

今国会で提出される法案は多くない。次の感染症危機に向け個人や病院に
対する行政権限を高める感染症法改正案や、1票の格差是正策として衆院
小選挙区を「10増10減」する公職選挙法改正案など18本だ。その他
原発再稼働や防衛費増額なども議論になるだろう。

一方、野党からカルト被害防止法・救済法案を提出する動きがある。これ
は、安倍晋三元首相を暗殺したテロリストの思う壺≠セ。宗教法人の主
体に着目する規制は邪道である。せめて現行の消費者契約法の改正など、
行為に着目し、宗教法人に限定しない規制とすべきだ。

筆者としては、特定宗教に限定した国会審議は避けてほしいと思っている。

ニュージーランドのアーダーン首相は2019年3月のモスク襲撃事件
後、議会で「(テロリストの)男には何も与えない。名前もだ」と述べ
た。今国会では、その意味でも暗殺者についての議論をしてほしくない。
そんな話題はテレビのワイドショーにまかせておけばよく、国会にふさわ
しくない。国会は、国家の基本たる安全保障や経済を議論する場だ。 
(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文 

夕刊フジ令和4年10月5日号採録

   
            
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村上宗隆選手の打法の力学的考察
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          酒井勝弘

2022年10月4日 NHK NEWS WEB のトップニュースで、“村上宗隆 史上
最年少で三冠王 56号HR”を報じている。更にその前8月9日には日本野球史
上初の5打席連続ホームランを達成している。

この度の村上選手の大偉業の前で誠に恐縮ではあるが、私は小5頃から
軟式野球に嵌まり、中体連の島原半島西部地区で学校創立以来初優勝した
野球大好き人間の1人である。一方私は物理大好き人間でもあり、高校時
代昭和37年に実施された旺文社の全国統一模擬試験の物理で満点を取り全
国1位になったことがあり(その記録は紛失したが、クラスメイトの生き
証人が存命中で、その中の馬場伯明氏の“変った数学の先生たち”
http://kajikablog.jugem.jp/?eid=843962、2008年7月)、そうした
経緯もありこの度の村上選手の偉業に因んで、村上打法を力学の観点から
考察してみたい。

打法の典型として、松井秀喜や王選手のようにバットのシャープな振り
で飛距離を稼ぐ打法と、落合博満選手のようにボールをなるべくバットに
長く乗っけて打つ流し打ちの2法がある。然るに村上選手は、バットの
シャープな振りと同時に、フォロースルーを十分大きく取ることでボール
を長くバットに乗っけることを志向している。

ここから中学程度の算数を使うが、ボールの飛距離Lがどんな要素で表
現されるかを2つのステップに分けて見てみよう。

(ステップ1)ボールの質量をM、その速度をvとすると、ボールが飛ぶ
能力の指標となる運動量PはP=M×vと表される。ボールの飛距離Lは、
ボールがバットに当たる直前と、当たった後ボールがバットを離れる直後
の間の微小時間Δtの間に、ボールがバットから受ける運動量Pがどれだけ
変化(増加)したか、その増加量ΔPに比例して決まる。ここでΔは微小変
化量を�意味する記号である。その運動量の増加量ΔPは、ボールがバット
から離れる直後のボールの運動量M×v2から、ボールがバットに当たる直
前のボールの運動量M×v1を差し引いたΔP=M×v2―M×v1で表される。ここで
v1はボールがバットに当たる直前の速度、v2はボールがバットを離れる
直後の速度を表す。即ち飛距離L ∝ M×(v2―v1)となる。∝ は比例を意味す
る記号で、またv1とv2の符号については補足を参照のこと。

(ステップ2)一方ニュートンの運動の第2法則によると、ボールが
バットから受ける力をF、そのFによってボールが受ける加速度をaとする
と F=M×aの関係がある。この式の両辺にボールがバットに当たっている
微小時間Δtをかけると、F×Δt=M×a×Δtとなるが、加速度aは速度の時間 変
化率であるので、即ちa=(v2―v1)/Δtである。従って
F×Δt=M×a×Δt=M×(v2―v1)となり、ステップ1で示した飛距離の式L∝
M×(v2―v1)の右辺はF×Δtと等価となり、結局L ∝ F×Δtと表されることが導
かれる。即ち、飛距離Lはボールがバットから受ける力Fと、ボールがバッ
トと接触している時間Δtとの積(これを物理学では力積という)に比例す
ることになる。

松井秀喜のシャープ打法の場合、ΔTは犠牲にしてもできるだけFを大き
く取る打法であり、落合博満の流し打ち打法の場合は、Fを犠牲にしても
できるだけΔtを大きく取る打法である。一方村上宗隆選手の場合、立派な
体格故にF自身は他者と比べても勝るとも劣らずで、かつ目一杯フォロー
スルーすることによってΔtもできるだけ大きくとり、結果として飛距離L
をできるだけ大きくなるような合理的な打法になっているといえよう。

私の野球部時代の経験で、フォロースルーを意識して左手で(私は右打
ち)バットを引っ張ることを意識してバッティングすることで、初めてグ
ラウンド外の芋畑まで飛ばしたことがある。その当時上記の飛距離を伸ば
すバッティング理論を知っていたわけではないが、目から鱗の感激であっ
たことを覚えている。更にボールがバットに当たる瞬間に利き足をぐっと
踏ん張る(この瞬間腰にバットの反動がぐっとかかる)ことを意識した
バッティングで、バットの反動を抑えてボールがバットから受ける力Fを
より大きくすることが可能となり、飛球に勢いがつく。この踏ん張り打法
を意識して実行した時、ボールの勢いで飛球が予測より伸びたため、守備
のセンターが目測を誤ったことがあり、この時の腰に受けたより大きい反
動の感覚を明瞭に記憶している。

目一杯フォロースルーすることは、一般に所謂大振りとなり打率が下が
ることが懸念されるが、単なる大振りではなく利き手と逆の手でバット
を引っ張ることを意識してフォロースルーすることで、打率が下がること
なく打てるようになるにはそれなりの練習と努力、慣れ、天性も関係する
であろう。このフォロースルー打法と更に上記の最後に指摘したボールが
バットに当たる瞬間に利き足をぐっと踏ん張ることを意識した踏ん張り打
法の双方を会得すれば、ボールとバットの接触時間Δtをより大きく取れる
と同時に、ボールがバットから受ける力Fもより大きくすることができ、
力学論から飛距離をより大きくできる合理的打法となる。結果としてホー
ムランの確率は向上する。村上選手は恐らく上記の両方を自然に取り込ん
だ打法を、自分のものにしているものと思う。

(補足)ボールの速度は、人の身長のような大きさだけを有するスカ
ラー量と違って、大きさの他に向きの属性を有するベクトル量である。そ
の為v1とv2は大きさは殆ど同じであっても向きが概ね逆で、もしボールが
バットで飛ばされる向きをプラス軸に取るとすると、v2は正の数であるが
ピッチャーから投球されるボールの速度v1はv2と逆向きのマイナス軸向
き、即ちv1は負の数であることに留意する必要がある。

酒井勝弘 本庄市在住 大学名誉教授 78歳


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 万国の庶民、団結せよ!
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        “シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」98/通算530 2022/10/6/木】5日、6日は小雨だっ
たので屋外の営繕作業は休んでのんびりしたが、気になっていた室内の掃
除ができたのは幸いだった。まあ、相変わらずの多動爺だ。

一休みしながら産経や書籍を読んでいると脳みそが活性化され、俄然と
執筆意欲が湧く。このところ物忘れが進んでいるようなので脳みその劣化
を少しでも遅らせるには物書きが効くだろうと思っているから、繰り返し
のような雑文でもいいのである。何か一つでも新しい発見、刺激があれば
「良し」ということで・・・落語みたいだな

えー、毎度おなじみの話でございます・・・良い予感は概ね外れるが、
悪い予感は大体当たりになる。しかし、苦い経験を重ねているうちに馴れ
てきて、「まあ、人生そんなもの、思うようにはならんわな。捨てる神あ
れば拾う神あり、あざなえる縄の如し、今さらクヨクヨしたってどうしよ
うもない、たまにはいい思いをするから、ま、いいか」。ま、そんなもん。

いずこの時代、いずれの国でも「無病息災、面白おかしく暮らせればそ
れで御の字」という人が80%で、まあ庶民とか市民、国民とかの圧倒的多
数はそういう人である。

<庶民とは、人口の多数を占める一般的な人々のこと。庶民には、通
例、平民などが該当し、貴族などの特権階級に対して、一般階級の人々を
指すことが多い。現代社会においては、一般市民とも呼ばれることも多
い。また庶民と言う言葉を大衆と同義で用いられることもあるが、厳格に
区別して用いられることもある。庶民は、風俗の担い手でもあり、民俗学
や文化人類学などにおいても注目されている>(WIKI)

残りの20%は特権階級かどうかは分からないが「80%を率いる指導者」
である。政治家とか経営者、学者、有識者、貴族、皇族あたりか。中でも
政治家の影響力は強いが、自由民主の国では選挙で庶民に選ばれなければ
政治家にはなれないし選挙で負ければ政治家ではなく只の庶民になる。


政治家は指導者だが、選挙で勝つためには支持者に迎合しなければならな
い。支持者の利益を維持発展させなければ次の選挙で落ちてしまう。庶民
が政治家の生殺与奪を握っているから、結局、政治家は指導者でありなが
ら庶民のポチでもある。できる政治家が伸びて国家の発展に寄与するとい
う場合もあるが、支持者の利益優先で国家のためにはならないという政治
家も多いようだ。

庶民の民度がそこそこなら政治家も政治もそこそこになる。政治がそこ
そこなら国家もそこそこで、一流にはなかなかなれない。一流になっても
長続きしない。

第2次大戦後には“唯一の戦勝国”だった米国がピカピカ輝いていたが、
1970年代にはベトナム戦争で戦死者6万人を含めて30万人を超える人的損
失を出しながら敗戦して以来、何となく「斜陽」で、加齢なるまだら呆け
バイデンの今はオーラがすっかりなくなった印象だ。米国民主党自体が赤
色ポリコレ病の病膏肓米国をぶっつぶすつもりか?

落ち目になった米国を尻目に「豊かな国、評判の良い国」などのランキ
ングで北欧4か国、スイス、カナダ、豪州、NZなどが上位だったが、プー
チン・ロシアのウクライナ侵略で危機感を高めたフィンランドとスウェー
デンがNATO加盟を申請した。核恫喝するプーチンに永世中立を国是として
きたスイスまでが倉庫と化していた核シェルターを掃除し、NATO、EUとの
関係強化を進めている。

日本はプーチン・ロシアに領土領海を奪われている上に今では軍事威嚇
を受けている。同時に習近平・中共に領土領海を侵略されつつある。北朝
鮮は日本上空を越える弾道ミサイルをぶっ放している。パンダハガーの宏
池会・岸田政権はなす術もない。日本と苦境を共にする台湾への同情の一
言さえない。

自民党自体、引いては左右を問わず、日本人自体が中露北の赤色ゴロツキ
国家への危機感がなかった、なさ過ぎた。小生も1981年には中国旅行を促
進するため訪中取材したから人のことは言えやしないが、「共産主義=悪
とは距離を置く」という最低限の危機感がなさ過ぎた。日本に限らず世界
中が「善意で接すれば中共も善意で遇するだろう」という、自分勝手な甘
さがあった。今、そのツケを払うことになったのだ。

古森義久先生の「日本はモンスターを育てたのか――日中国交半世紀に」
(日本戦略研究フォーラム2022/9/29)から。

<この9月29日は50年前(1972年)に日本と中国が国交を樹立した記念
日である。「日中国交正常化」という言葉が日本政府の公式用語して使わ
れるが、1972年までは日本は台湾の中華民国を中国全体の代表とみなして
国交を保っていた。その状態が正常ではなかったのか。いちがいに断定は
できまい。

中華人民共和国(以下、中共)との半世紀の国交が日本にとってなにを
意味するのか。全体図を俯瞰するには好機だろう。日本の対中政策はなに
が特徴だったのか。その政策は正しかったのか。現状を熟視しながら自省
をすべき機会だろう。

では日本のこれまでの中国に対する政策の特徴とはなんだったのか。そ
れは巨額の経済援助である。


戦後の日本の対外関係でも中国に与えた援助の金額は記録破りである。日
本政府は1979年から2018年までODA(政府開発援助)総額3兆6000億円を供
与した。そのうえに同じ趣旨の中国への経済援助として「資源ローン」と
いう名目の資金を総額3兆数千億円を与えた。日本から中国への援助総額
は実際には約7兆円という巨大な金額だったのだ。この資金はすべて日本
政府の公的資金、つまり日本国民の税金が基盤である。

日本のODAは中国の国家の骨組み建設への正面からの貢献となった。す
べて中国側からの要請で選ばれた経済開発のインフラ建設に大部分が投入
された。鉄道、高速道路、空港、港湾、通信網などの建設だった。中国全
土の鉄道の電化の40%、港湾施設の15%が日本のODA資金で建設された。
他の諸国がこの種のインフラ建設にはまったく援助を出さなかったことを
考えると、驚嘆すべき中国政府への貢献だった。

中国側の民間の貧困救済とか人道支援とかに投入される部分というのは
ほとんどゼロだった。中共政権の富国強兵の国是をまともに推進する結果
となったのである。

このODAは日本側が当初、目標に掲げた日中友好の促進にはつながらな
かった。中国政府が日本からの援助を国民に知らせなかったのだ。中国側
の民主主義の促進にも寄与しなかった。共産党の一党独裁政権の鉄のよう
な支配はこの半世紀、変わらず、むしろ強化されたといえる。

だがこの対中ODAの最大の問題的はその援助が中国の軍事能力の増強に
寄与した点である。その実態を伝えよう。

【第一には日本のODA資金が中国政府に軍事費増加への余裕を与えたこ
とである】 中国政府が非軍事の経済開発に不可欠とみなす資金が多けれ
ば、軍事費には制約が出てくる。だがその経済開発に日本からの援助をあ
てれば、軍事に回せる資金は増える。ごく単純な計算である。たとえば中
国の公式発表の国防費は1981年は167億元、日本円で約2600億円だった。
この金額は1980年代から90年代にかけての日本の対中ODA一年分に等し
かった。だから日本のODAが中国の国防費を補っていたといえるのだ。

【第二には日本のODAで築かれたインフラ施設が中国軍の軍事能力の強化
に間接に寄与したことである】 日本の対中援助で建設された鉄道、高速
道路、空港、港湾、通信網などのインフラ施設は軍事的な効用を発揮す
る。人民解放軍総後勤部(補給や輸送を担当)の楊澄宇参謀長は1998年に
『地域戦争のための兵站支援』という論文で述べていた

《戦時には鉄道、自動車道、地下交通路を使っての軍需物資や兵員を運ぶ
総合的システムが必要となる》

まさに戦争遂行能力の向上には日本のODAの主対象のインフラ建設が不可
欠だというのだった。

1999年はじめに人民解放軍系の『中国国防報』に載った『高速道路も国
防の実力』という大論文はもっと直截だった。南京・上海間の高速道路に
ついて『戦争が起きたらどれほど大きな役割を果たすかと感嘆した』と書
き出す同論文は、中国の高速道路が(1)軍事基地や軍事空港との連結
(2)砲弾やミサイルの被弾への強度(3)軍事管理への即時切り替え
(4)軍用機の滑走路や軍用ヘリ発着場への即時転用−−という要因を重視
して設計されると述べていた。

この高速道路の建設に貢献したのが日本のODAだったのだ。日本は1999
年までに中国の高速道路建設に2500億円を提供し、延べ2000キロ12本を開
通させていた。

【第三には日本のODAの一部は直接に中国側の軍事力強化に投入されてい
た】 日本のODA30億円で蘭州からチベットのラサまで建設された3000キ
ロの光ファイバーケーブルの敷設はすべて人民解放軍部隊によって実施さ
れ、その後の利用も軍優先だった。中国西南部の軍事産業の重要地域とし
て有名な貴州省にODA資金約700億円を供与された。鉄道、道路、電話網な
ど、ほとんどがインフラ建設だった。

この貴州省には戦闘機製造工場はじめ軍用電子機器工場群や兵器資材を
生産するアルミニウム工場や製鉄所があった。その軍事産業インフラへの
日本の資金投入は当然、中国側からすればほぼ直接の軍事的寄与だった。

日本のODAが中国軍の台湾攻撃能力を増強させたという指摘もあった。
なんと私はそのことを1997年に当時の台湾の総統だった李登輝氏から直接
に告げられた。台北での単独インタビューの場だった。李登輝氏は次のよ
うな趣旨を切々と語ったのだった。

《日本政府が中国に援助をすることはわかるが,福建省の鉄道建設強化へ
のODA供与だけはやめてほしい。福建省の鉄道網強化やミサイルへ兵隊の
運搬を円滑にして、台湾への攻撃能力を高めるからだ》

《当時も現在も中国軍は台湾に近い福建省内に部隊とミサイル群を集中的
に配備しています。明らかにいざという際の台湾攻撃のための大規模な配
備です。そうした軍事態勢では兵器や軍隊を敏速に動かす鉄道は不可欠で
あり、軍事態勢の一部だといえます。日本政府は1993年にその福建省の鉄
道建設に67億円の援助を出していたのです》

日本政府は本来「ODA大綱」に従えば、この種の軍事寄与につながるODAは
出してはならなかったのである。日本政府自身がODA供与の指針とした
「ODA大綱」は日本のODAの「軍事用途への回避」を明記していたからだ。
とくに相手国の「軍事支出、大量破壊兵器、ミサイルの動向に注意」する
ことを義務づけていた。だが対中ODAはこのあたりの規定にすべて違反し
ていたことになる。

その中国がいまや国際規範に背を向けて覇権を広げ、日本の領土をも脅
かす異形の強大国家となった。軍事力をテコに日本の尖閣諸島を奪取しよ
うとする行動をみても、いまの中国は国際モンスターだといえる。この日
中国交樹立50周年の記念日当日にも中国の武装艦艇は尖閣沖の日本領海に
侵入してきたのである。

日本政府は対中ODAという手段でそんな覇権志向の軍事大国の出現に寄
与したのだ。自分をも襲うことになるモンスターの成長にせっせせっせと
公的資金を与え、強くすることに貢献してしまったのである。

日本の外交政策の大失態だと言えよう。日中国交樹立50周年のこの機に
改めての反省、自省が欠かせないだろう>(以上)

日本は甘かった、お人好しだった、愚か過ぎた。「共産主義は世界暴力
革命を狙う危険極まりない戦狼だ」という認識を持たないどころか「理想
郷」だと思い、信じ、称揚するという重大なミスを犯した。中露北のみな
らず、立憲共産党に代表される我らの内なるアカを絶滅しない限り、自由
民主の日本と世界は確実に地獄に陥るだろう。万国の庶民、団結せよ!


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中国 大調整(大長征)に舵取りを変更へ
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)9月28日(水曜日)
        通巻第7477号 <前日発行>
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 一兆ドルを「一帯一路」に投下して、成果がこのざま
  中国「大調整」(大長征)に舵取りを変更へ
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 アジア・アフリカ、そして中南米諸国から東欧、中央アジアの旧ソ連圏
へと、旋風のように巻き込んで、習近平の目玉プロジェクト「一帯一
路」。これまでに中国が投下したカネは1兆ドルに達した。

成果が芳しくないのが大看板の「CPEC」(中国パキスタン経済回
廊)、スリランカはハンバントタの99年租借には成功したが、反中暴動
が起こって擱座した。

ほかもうまくいっていないプロジェクトを羅列すると際限がないが、ニカ
ラグア運河は中断。インドネシアとマレーシアの新幹線は縮小するか、中
断。モンテネルロの高速道路は汚職まみれとなってEUから非難を浴びた。

工事が完成したという意味で『成功』はエチオピア〜ジブチ鉄道、そして
雲南からラオスのビエンチャンまでの新幹線。しかし経営は赤字であり、
維持すればするほどの赤字は累積されてゆく。長期的には成功だといえる
かどうか。

1兆ドルは中国の対外債権としてバランスシートには計上されるが、じっ
たいは不良債権である。この金額は中国の米国債保有額と同じである。中
国は外貨準備が3兆ドルと豪語しているが、それならなぜ外国銀行からド
ルを借りまくっているかの説明がつかない。不思議なのである。

 中国は一帯一路を「大調整」(大長征?)に舵取りを変更すると
『ウォールストリート・ジャーナル』(9月26日)が報じている。
       □☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き   
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 あのサキ報道官が大胆予測。「民主党は中間選挙に勝てない」 バイデ
ン支持率は36%〜39%しかない
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 五月にホワイトハウス報道官を退任したサキ(PSAKIと書くから
チェコ系か)女史が予測した。「もしバイデン政権への信任投票だとすれ
ば、民主党は11月の中間選挙で勝てないだろう」

 彼女は一例としてフィラデルフィア知事選をあげ、同州の問題は「治
安」であるのに、民主党候補は適応力をかいている、とした。

 選挙ウォッチャーとしての発言だけに、長屋の熊さん八さんのチントン
談義ではない。
 サキはすでにMSNBCに移籍しており、2023年開始予定のニュー
ス番組で主ホスト役を務める。
 □☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆□☆□   
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  ☆⌒☆⌒☆ ☆⌒☆⌒☆⌒☆ ☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆      
  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読
者之声
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   ♪
(読者の声1)28日のフロントジャパンは宮崎正弘さんと佐波優子さん
のコンビです! 
 9月28日午前1100〜 テーマは「ゾンビ中国経済はなぜ生き延び
ているの?」の予定。後刻、ユーチューブでも放映されます。(日本文化
チャンネル桜)
 
(読者の声2)令和四年9・29「反中共デー」東京大会のご案内
【日時】9月29日(木)雨天決行 午前11時 集会開始
 正午 行進出発
【場所】三河台公園 東京都港区六本木4─2─27(六本木通り沿い/俳
優座の横)
https://hanchuukyouday-tokyo.localinfo.jp/
 暴支膺懲!
 暴戻支那討つべし!
 暴戻支那とは「中国共産党」が支配する「中華人民共和国」、すなわち
中共の事です。中共は「反日」「共産」「中華」の三悪国家であり、我が
国の敵国です。断じて友好国ではありません。
 昭和四十七年九月二十九日、我が国は中共との国交を樹立しました。こ
の五十年間、主権侵害、内政干渉、領土・領海・領空の侵犯など、中共に
よる敵対行為は数限りなく繰り返されてきました。
中共の脅威に晒されているのは、我が国だけではありません。満洲、南モ
ンゴル、ウイグル、チベット、香港に対する侵略・虐殺・苛政。台湾に対
する併呑の野望。中共に支配されている全ての人民たちの苦難。中共の存
在は、アジア全民族の脅威であり、人類の敵と断言できます。
私たちは草莽とはいえ興亜憂国の志士と自負しています。
この重大な危機を坐視する事はできません。
平成十四年九月二十九日、所謂「日中国交正常化」三十年の秋、私たちは
中共との国交断絶を目指して、9・29反中共デーを開催しました。昨年
も東京だけではなく、北海道(札幌)でも、中部(名古屋)でも、関西
(大阪)でも、九州(福岡)でも、沖縄(那覇)でも、反中共デー闘争は
展開されました。
本年も「9・29反中共デー」の旗の下、勝利を目指して、同志道友の皆
さんが共に起ち上がり、共に闘う事を熱望します。勝利を信じて、闘いま
しょう。
[合意事項]
国旗の掲揚は大歓迎します。また旭日旗やZ旗の掲揚も歓迎します。
南モンゴル、ウイグル、チベットなど、中共に侵略され、独立を目指して
戦っている国々の方が、ご自分の国家や民族を象徴する旗を掲揚する事は
歓迎します。
超党派の運動の為、会旗など団体の旗を掲揚する事は禁止します。拡声器
の持参は歓迎します。
車輛でのご参加はご遠慮下さい。
(令和四年9・29「反中共デー」東京大会共闘委員会)

(読者の声3)週明け9月26日の東証株価は722円安と先週末のNYダウの下
落を追う展開。ユダヤ暦の7年周期の安息年シュミータで一波乱あると以
前からいわれていたが、今年から来年は激動の時代だろう。
https://plaza.rakuten.co.jp/555yj/diary/202209220000/
http://fromnewworld.com/archives/494
 オカルトじみているが、満州事変が1931年 9月18日、ミュンヘン会談
(1938年9月29日)でナチスドイツがズデーテン地方獲得。第四次中東戦争
(1973年10月6日)でのオイルショック、1987年のブラックマンデー、2001
年の同時多発テロ、2008年のリーマンショックと9月から10月にかけて大
事件が多い。
 英国の王室絡みでは「隠された英国王 ジョセフ・グレゴリー・ハレッ
ト」という動画が面白い。
https://www.youtube.com/watch?v=lzbwfgHDUAs
 字幕付きで8分あたりから「ロイヤルファミリーはワーテルローの戦い
でお金をすべて失ってしまった。それ以降ロスチャイルド家が王族の繁殖
権と引き換えに資金提供してきたのです。ロスチャイルド家は英国王室の
繁殖権を1819年から2019年まで持っていたのです。・・・1815年に英国王室
は事実上破産しました。それで繁殖権と引き換えに資金提供を受けロイヤ
ルの血統はロスチャイルド系に変わりました。ロイヤルファミリーは全体
的にロスチャイルド「バスタルド bastard :私生児」たちで埋め尽くされ
ています」
 ジョージ5世はロシア皇帝アレキサンドルの子であり、エリザベス2世は
体外受精によるウインストン・チャーチルの子、チャーチル自身もエド
ワード7世の私生児、ジョセフ・グレゴリー・ハレット自身はエリザベス1
世の生母であるアン・ブーリンの正当な子孫、とロイヤル詐欺にしても話
が大きい。
 ロイヤルファミリーの出自については以前からダイアナ妃の母がユダヤ
人で父親はロスチャイルド家と姻戚のユダヤ富豪ジェームズ・ゴールドス
ミスといった具合で、ウイリアム王子が禿げているのはゴールドスミス卿
の遺伝だろうという噂まである。
http://freezzaa.com/archives/3120
 欧米メディアは王室のゴシップが大好きでダイアナ妃の姪が父親よりも
年上のユダヤ富豪と結婚するなどという記事もあった。日本の皇室も怪し
げな家系に侵蝕され、英国と比べたらまだマシとはいっていられない事
態。戦前から続くユダヤ・大陸・半島勢力の工作はまだまだ続くのだろ
う。(PB生、千葉)

(読者の声4)プーチンのウクライナ侵略と目前の解決策
 現状は通常戦の連続だが、プーチンが核で脅すのだから、ウクライナも
攻撃されたら核で反撃すると言うべきだろう。
西側はウクライナに核ミサイルを一発貸与すれば良い。
西側は現在、ロシア国民の立ち上がり、プーチンの追放を希望している
が、先が長い。国際経済の混乱が続き、両国の有為な青年達が死亡する。
ウクライナが先制攻撃はしないが、反撃はすると宣言すればプーチンの核
の脅しは無力化する。(落合道夫)



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重 要 情 報
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◎超後期高齢者が階層社会を語る:前田正晶

ふと思いついて高齢者らしく、昔の事を含めて、色々と振り返ってみた。

戦前の話:
昭和16年に、私が病弱だったので、藤沢市の鵠沼に転地療養に短期の引っ
越しをした。余談だが、その後半年も経たないうちに西大洋上で戦争が始
まって「疎開」と同じ事になってしまった。その仮住まいのはずだった家
の隣に「魚いく(幾?)」さんがあった。戦争も始まっていない長閑な鵠
沼だった頃の話だ。鵠沼海岸一帯をある開業医の先生が評して「台所の束
子の果てまでも日本橋まで行って三越で買ってこなければ気が済まない
方々ばかり」と皮肉った別荘地帯だった。

戦前のことだから、小学校も私立の小学校や中学校や高等女学校に行く階
層と、市立の学校に行く人たちと明らかに別れていた。その女学校では乃
木女学校(後に白百合から湘南白百合)の小学校と市立の鵠沼小学校と歴
然と階層が別れていた。その白百合の小学校に「魚いく」の大将の幾さん
が、長女を入学させたのだった。鵠沼中の話題をさらってしまう事態を招
いたのだった。

誤解無きよう申し上げておけば、戦前とはそういう時代だったのだ。私は
私立の小学校に転入したのだったが同級生たちと共に、私立の小学校に通
う子供たちに虐められ続けていた。中には勇敢に立ち向かう英雄もいた
が、何時も朝の通学の時には逃げ回っていた。

インドでは:
国外にも目を転じてみよう。某財閥系商社で我が社を担当していた中堅社
員がインドに転勤された。帰任されてからインドの経験談を聞かせて貰う
機会があった。彼の社宅には料理係、掃除係、門番等々全て階層別に使用
人がいるので、カースト制の現実を見たと語っておられた。そこで、門番
が非常に良く働いてくれたので、「庭掃除(だったか?)の係に昇格させ
れば」と家主に提案してみたそうだ。

しかし、呆気なく却下されたそうだ。理由は「彼は門番の階層に生まれた
者であるから、そこから何処にも移動することはないのだ」だった。
「カースト」とは如何なる事をいうのか、乃至は意味があるのかを学んだ
と述懐された。彼は「我が国にいては到底学び得ることなどない現実を知
り得た貴重な経験だった」とあらためて語っていた。私も大いに勉強に
なった。

タイ国では:
次はタイ国での経験を。1991年に生まれて初めて「微笑みの国」タイ国に
社用で観光旅行に行く機会を得た。実は、取引先が創立記念日に全社員で
タイにパック旅行で出掛けた際に、原材料供給先である我が社の担当マ
ネージャーの私が招待されたのだった。「タイ国は一度も異国に侵略され
ていない歴史があったので、独自の言語と文化を維持している」と、現地
の日系人のガイドに日本語で教えられた。

勿論、主たる移動手段はバスだった。そのバスには少年が一人乗ってい
て、停車する度に真っ先に降りて、ステップとなる台を置いて乗客が安全
に乗り降りできるようにする仕事をしていた。乗客の一人が「あの子供に
あんな仕事をさせているのは可哀想だ。我々は自分の足で降りられる。彼
を解放してやったらどうか」と、ガイドに提案した。

ガイドは「それはできない。あの子はそういう役目をする階層に属してい
るのだから、他の仕事につけさせることはない」と言った。一同は誰も何
も言えずに「シーン」となるだけだった。私はインドのことを聞いては
あったが、タイ国にもそういう制度があったのかと、ここでも勉強になっ
たと言うよりも、見聞が広まった。この一点だけを取って考えてみても、
我が国は機会均等であり、如何に平等な国であるかが見えてくると思う。

アメリカでは:
お仕舞いにアメリカの階層社会を。1972年にアメリカの企業社会に転進し
てから、徐々にそこにある文化が我が国とは趣を異にしている状態が見え
てきた。最初の驚きは「我が国では新卒で入社した者たちが先ずは工場勤
務となるのはごく普通のことであり、工場が本社機構とは別組織であるこ
となど先ずあり得ないのだが、アメリカではそのようになっていないこ
と」だった。アメリカの企業社会の文化では「本社とは離れた場所にある
工場は、会社とは別個の組織」なのである。

本社とは別の組織である以上、工場はそれぞれ場独自で社員を雇用してい
る。また別な組織である以上、工場が独自に現地で採用した社員が本社乃
至は本部の機構に転属することは例外を除いてあり得ないのだ。言い方を
変えれば「属する階層が違う」となるだろう。だが、工場長や製造部長の
ような地位には本部からエリートが派遣されている。工場では本部とは別
に各部門の長が独自に要員を試験して採用するのだ。

ここまででも十分に文化の違いが解ると思うが、工場の中では社員と現場
の職能別労働組合員とはまた全く別な存在となっている。現場の労働者た
ちは会社に所属しているのではなく、法律で保護されている職能別労働組
合員なのである。社員たちはサラリー制であり、組合員たちは時間給制と
いうように確然と別れている。従って、組合から別組織である会社の社員
に転属することは原則あり得ないのだ。私は19年間に例外的に転属した者
に2名会ったことがあった程度。

指摘しておきたいことは「アメリカの会社組織ではサラリー制の社員と時
間給制の労働組合委員とは全く別個の存在であるという点」である。解り
やすくしようと思って言えば「労働組合という階層が、会社員という階層
とは別個にある社会であり、この独立した階層間での人の移動は先ずない
と思っていて良いだろう」となる。即ち、このように社員と組合員とは階
層が別れていて、組合員の階層からは社員の層に移っていくことは希であ
るという格差社会なのだ。

この違いを知れば、我が国がどれほど平等で機会均等な世界であるかが
解ってくると思う。因みに、私の生涯最高の上司だった副社長兼事業部長
は州立大学の4年制の出身で、地方の小さな工場の会計係の職を得たの
だった。即ち、本社機構に就職した訳ではない。だが、その類い希なる才
能と頭脳を評価した本社機構が引き抜いて転進させ、そこから先は彼の努
力と才能で、先ずはあり得ないMBAではない本社の副社長にまで昇進した
例外中の例外的存在だった。



◎安倍元首相暗殺の経緯と真犯人の摘発は、全国民的課題である。

テーマ:ブログ:北村維康

(557) 田中英道「北京大・元教授が伝える安倍暗殺事件の真相?」日本国
史学会シンポジウム 令和4年9月24日 日本経済大学 三宮校」(2022/09
/24) - YouTube

URL: https://www.youtube.com/watch?v=_eEOr9BaFWE

安倍さんの暗殺事件は、いくらサヨクマスコミが隠蔽しようとしても仕
切れない、驚天動地の大事件である。政府がやらなければ、国民主導で、
政府を督励してやらせるべきものだ。


━━━━━━━
身 辺 雑 記
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7日の東京湾岸は曇り雨。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

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渡部 亮次郎
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