頂門の一針 6283号
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2022(令和4年)年 10月8日(土)
国葬報道で「分断」深める:花田紀凱
危機は迫ってきているのではなく:三橋貴明
日本をうまく利用した中国:高橋洋一
『日中友好侵略史』:門田隆将
スノーデンに「ロシア市民権」:宮崎正弘
重 要 情 報
身 辺 雑 記
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頂門の一針(まぐまぐ)
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国葬報道で「分断」深める
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【花田紀凱 天下の暴論プラス】
「村八分」という言葉がある。残る「二分」は火事と葬式除け者にした一
家でも、火事と葬式の時は村中が協力する
それが日本人だ。
安倍晋三元総理の国葬の日、九段下や国会前で「国葬反対!」とプラ
カードを掲げ、大声でシュプレヒコールしていた連中は日本人の心を持っ
ていないのか。
それを煽った日本共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首たち
は、礼節という言葉を知らないのか。
国葬翌朝、自宅に届いた9月28日の朝日新聞がまた、予想通りひどいも
のだった。
まず1面。
「政治部長 署名記事」
<安倍氏の功績ばかりが強調されたこの日の国葬の真ん中に首相がいた
ことは、「落とし穴」にはまった現状を象徴するようだった>
「落とし穴」を掘ったのは朝日だろう。
次いで「天声人語」
<皆で悼むことが皆でたたえることにつながってしまう>
<国葬の形になったのは残念>
拉致問題に関して<長き首相時代に成果を出せなかった>のは<安倍氏
への批判にもなりうる>などと、さんざん安倍元総理を批判したあげく最
後に<ご冥福を祈る>。
おちょくってるのか。
「社説」は「安倍氏『国葬』 分断深めた首相の独断」。
<首相による国葬の「私物化」と評されても仕方あるまい>
<国葬が安倍政権に対する評価を定め、自由な論評を封じることがあっ
てはならない>
「朝日川柳」欄も、まだ懲りていない。
<国民の金と名を借り自民葬>
<テレビさえ消せば消え失す国葬儀>
<「コノタビハ」「どうも」の2語で外交し>
朝日は29日にも4面で「『弔問外交』見えぬ成果」とやっていたが、弔
問外交で、込み入った話ができるハズもないし、すぐに成果が上がるハズ
もない。顔つなぎが重要なのだ。
28日の13面では「だまってトイレをつまらせろ」の高橋純子編集委員が
「多事奏論」で言いたい放題。
<(岸田首相は)猛スピードで周囲を威圧し、およそブレーキを踏むこ
とがなかった安倍晋三内閣の「暴走運転」に勝るとも劣らぬこわさ>
<社会の分断をもたらす国葬を実施した首相の罪は重い>
28日の「社会面」は3ページにわたって国葬を報じている。
議事堂前と日比谷公園でのデモの写真をデカデカと2点。日比谷公園の
デモは18・5センチ×15・5センチ。参加者は<約1千人>と書くが、むろん主
催者発表。写真を見ただけでも、せいぜい200人くらい。国会前では
<約1万5千人>。これも主催者発表。その10分の1もないだろう。
いつも書いているが、「主催者発表」じゃなく、記者自身が自分量で数
えたらどうか。
朝日が悪賢いのは、献花台に献花した人の数を、ちゃんと書かないこと
だ。社会面3ページのなかで、リードにたった1カ所<訪れた人は2万人以
上に上った>。
献花した人の数は政府は27日時点でも約2万3000人と発表してい
る。それを目立たせないよう、目立たせないよう小細工しているのだ。
止めは「識者の意見」。
近現代史研究家の辻田真佐憲なる人物が、
<今回の国葬には、宗教被害を訴えて安倍氏を銃撃した容疑者への同情
的な声をはねのけ、安倍氏は被害者だと強調するプロパガンダ(宣伝)の
意味合いを感じていた。>
安倍元総理はまさに被害者だろう。こんな朝日新聞の報道こそが、国民
の「分断」を深めているのだ。
(月刊『Hanada』編集長)
出典:夕刊フジ 2022年(令和4年)10月6日(5日発行)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文
夕刊フジ令和4年10月6日号採録
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危機は迫ってきているのではなく、
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進行している 三橋貴明
1991年のウクライナ独立後、ウクライナ人は、「もう戦争は起きない」
という、現代の日本人と似たようなマインドに陥ったようです。ウクライ
ナ領(セバストポリ)に駐留していた黒海艦隊の半分をロシア側に分配
し、ブダペスト覚書で核を引き渡し、軍縮に突っ走った。彼らが「真面目
になった」のは、クリミア半島をロシアに取られて以降です。
つまりは、お花畑的平和主義に陥った国民が目覚めるためには、戦争に
代表される「ショック」が必要という話なのかも知れません。まずは、食
料危機というショック。
これ、本当にシャレにならない。
『資材高が経営に打撃稲作、酪農で深刻 農中総研試算ウクライナ危機な
どで肥料や飼料の価格が高騰する中、農家経営が打撃を受け、品目や規模
によっては赤字も見込まれることが農林中金総合研究所の推計で分かっ
た。稲作の個人経営は米価下落や肥料高騰の影響で、2023年には経営規模
5ヘクタール以下で赤字になると試算。酪農も、この2年で収支が悪化し
ていた。20日に開いたフォーラムで
公表した。(後略)』
経営規模5ヘクタールって、相当に大きいですよ。5万平方メートルで
す。1ヘクタール100mx100mですが、
その五倍です。そこまで大規模な稲作をやっていても、
赤字になってしまう。米価が下落し、反対側で肥料を
はじめとする生産資材が高騰するためです。
ちなみに、黒字の5〜10ヘクタール農家にしても、約13万円と、コメ生産
による所得は「ほぼ残らない」ことになります。論理的には、全コメ農家
廃業ですわ。日本では、未だに「ゾンビ企業は退場しろ!」と、頭のおか
しいことをいう連中が少なくないのですが、赤字で事業を継続させるのが
「ゾンビ」の定義とすると、日本からコメ農家がほぼ消滅します。配合飼
料の高騰に苦しむ酪農家も、こちらは全滅でしょう。 それで、いいんか?
政府の支援が必要です。政府の支援が無い場合、
日本からコメ農家と酪農が消える。うん。クリミアを奪われた並のショッ
クになるでしょうね。これって、良いこと? それとも、悪いこと?さら
に、エネルギー。
エネルギーコスト上昇のインパクトは、政府は公表していないのです
が、慶応大学産業研究所野村研究室が、「エネルギーコストモニタリン
グ」という、実に有益なデータを出しています。『エネルギーコストの動
向2022年8月の最終エネルギー消費額は4.3兆円、前年同月差で+1.1兆円
へ。2022年暦年の最終エネルギー消費額(予測値)は50.4兆円、前年差
で+12.9兆円となる見込み。』
って、おおいっ! 今年年末までの最終エネルギー消費額が、50.4兆
円って!GDPの一割を、我々はエネルギーに支出することになるわけで
すね。製造業が、円安で戻ってくるどころか、続々と資本(工場等)を外
国に移していく未来が見えますわ。
真に恐ろしいのは、この目の前の「亡国の危機」について、少なくとも
岸田内閣が認識しているようには思えないことです。皆様、上記二つの
データを、ご地元の国会議員に叩きつけてください。危機が迫っているの
ではない。
危機が進行している。これが日本の現実なのですよ。
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日本をうまく利用した中国
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高橋洋一
【⽇本の解き⽅】日本をうまく利用した中国、台湾と尖閣も必ず狙ってく
る 関係を見直す時期ではないか
日中国交正常化から50年が経過したが、この間に日中関係はどのように変
化したのか。これから日本は中国とどう向き合うべきなのか。
筆者と中国の関係は、約30年前の1990年代初めに天安門事件直後の日本政
府職員としての訪中、約20年前の2000年代初めに米政府の研究者としての
訪中、約10年前の10年代初めの日本の研究者としての訪中に分けられる。
最初の訪中の時には、あまりの歓待ぶりに驚いた。政府開発援助
(ODA)関連の政府高官の秘書的な役割で訪中したが、北京空港に着陸
するや、通関なしで空港からパトカーに先導され、北京に向かった。人民
大会堂で当時の副主席とも会談に立ち会った。
その10年後に訪中したときには、かなり変化があった。北京空港は大規模
改修後だった。それでも当時の中国の国内総生産(GDP)は日本の3分
の1程度だったので、まだ日本に対して下手に出ていた。
さらに10年後に訪中したときには、中国は北京五輪を終え、GDPが日本
を追い越した後だったので、もはや日本は眼中にない感じだった。その当
時は民主党政権だったことも関係しているだろう。
30年前の訪中時に、政治体制の違う国がどのように経済発展するかに興味
を持ったので、その後コツコツと自分なりの研究をし、たどり着いたの
が、ある一定以上の民主主義がないと1人当たりGDPは長期的には1万
ドルを超えにくい、という結論だ。今の中国をみると、そろそろその限界
になりつつある。
習近平体制の下で、民主化は期待できないばかりか、香港の一国二制度を
拒否したので、専制主義を宣言したようなものだ。筆者の仮説が正しいと
すると、今後、長期的には中国の経済成長を期待できない。
それと、30年前の訪中後、中国に「核心的利益」という国家目標があるこ
とを知った。それは、ウイグル、南シナ海、香港、台湾と日本の尖閣諸島
であるが、台湾、尖閣以外はこれまで着実に実行してきた。
核心的利益は、言い換えると中国の海洋進出である。手始めに、内陸のチ
ベットを固めて、やりやすい順に南シナ海、香港ときた。ここで台湾、尖
閣をやらずに中国が海洋国家になることは不可能なので、必ず目標をやり
遂げようとするはずだ。
こうした観点から、日中関係をみると、日本は中国の国家目標にうまく利
用されてきた歴史ともみえる。改革開放という言葉で、日本の経済界は夢
を見たが、専制主義体制の下では改革開放は資本取引の自由までは進ま
ず、自由主義国とは似ても似つかぬものであった。
中国は相変わらず専制主義である。それが改まる気配はない。過去の歴史
をみると、専制主義が多くなると、世界の安全保障は危うくなる。今のロ
シアによるウクライナ侵攻が好例だ。中国も台湾統一という言葉で、似た
ような野心がある。「台湾有事は日本有事」という安倍晋三元首相の至言
を考えて、日中関係を見直す時期にきている。 (元内閣参事官・嘉悦大
教授、高橋洋一)
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松本市 久保田 康文
夕刊フジ令和4年10月6日号採録
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『日中友好侵略史』
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友好」の名を借りての中国による日本侵略の歴史を描き出した門田隆将
門田隆将氏の最新刊『日中友好侵略史』はまさに、「友好」の名を借りて
の中国による日本侵略の歴史を、70年以上の長いスパンと壮大なスケー
ルにおいて描き出した一冊だ。「友好」という美辞に隠された中国の対日
工作の闇を、綿密な取材と文献検証によって深く掘り下げた力作は他に見
たことはない。評者の私にとって、本書の通読は驚愕(きょうがく)と戦
慄の連続であった!
中国はどのような対日工作を展開してきたのか。多くの知られざる衝撃的
事実が、本書によって暴露されている。例えば1950年代、日本有数の
名門華族の出身者で参議院議員を務めた人物が、中国共産党の対日工作責
任者に誘われて北京へ赴き、中共から提供された豪邸に何年間も住みつい
てその対日工作の参謀役となったこと。
さらには「日中友好」に熱心な日本の大物政治家の心をつかむために展開
された工作に、人民解放軍総司令官だった朱徳までが動員されたこと等々
が、本書において克明に描き出されている。
ある意味では、50年代から現在に至るまでの日中関係史は、まさに日本
という国が中共の対日工作に乗せられて中共に思う存分利用されたり翻弄
されたりする、極めて異常な関係史だが、日中国交「正常化」50周年に
あたる今だからこそ、日本人は中国の対日工作、すなわち対日侵略の歴史
と実態を広く知り、そこから多くの教訓を学ばなければならない。
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和四年(2022)9月28日(水曜日)弐
通巻第7478号
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スノーデンに「ロシア市民権」を与えたプーチンの思惑は?米国籍を棄
てず「二重国籍」は異例の措置だが。。
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米国の国家機密(NSAの監視体制に関する機密ファイル)を大量に漏
洩し、香港経由でロシアへ亡命したエドワード・スノーデンは元CIA職
員だった。
米国は「お尋ね者、国家反逆罪」としてロシアに身柄の送還を要求してい
た。ロシアはいずれ、何かの取引材料として使う「人質」が転がり込んで
きたと考えた。
2022年9月26日、プーチン大統領はスノーデンを含む72人の外国人に市民
権を与える文書に署名した。ただしスノーデンは米国籍を棄てていないの
で「二重国籍」。夫人も同様な資格を得た。
実際にスノーデンは2013年にロシアへ亡命、2020年に永住権が付与され、
徴兵の可能性がある「市民権」が加わったということ。予備役招集でウク
ライナにかり出される可能性もある。
オリバーストーンは、スノーデンを英雄視する映画を制作した。ストーン
はウクライナ戦争でもプーチンを擁護する映画をつくったので極左分子か
ら高い評価を受けた。
もともとスノーデン事件とはNSAの機密を暴露し、スパイ行為は共産主
義国家だけではなく西側も同様だと告発することにあったが、この点で国
家破壊を狙う極左やリベラルなメディアは国家秩序より報道の自由だと主
張するのである。
スノーデンの漏らした機密を掲載し、大きく報じたのはワシントンポスト
(別名『ペゾス・ポスト』)と英国ガーディアンで、ともに極左、日本の
朝日新聞のような左翼宣伝ペーパーだった。
ジュリアン・アサンジ事件とスノーデンを比較するのもある意味、参考と
なる。豪でハッカー少年だったアランジは早くから告発者ジャーナリスト
として頭角をあらわし、ウィキリークスを立ち上げるや2010年に米国の世
界における秘密工作を暴露し始める。
とくにイラクにおける米軍の作戦の秘密など、米国はアサンジを『スパイ
容疑』などで告訴した。アサンジはロンドンのエクアドル大使館に七年
間、籠城した。
したがってアサンジは豪とエクアドルの二重国籍である。
反米国家の外交特権を利用して、保護されてくらしたが、2019年に英
国官憲がアサンジの身柄を拘束し、22年4月に英国司法当局は米国への
身柄引き渡しを許可、6月に英国政府が最終決定をだした。
スノーデンもアサンジも国家反逆罪だが、西側の極左団体は、『表現の自
由』を楯に、無罪放免を要求している。国家破壊をもくろむ彼等にとって
二人は英雄という倒錯した評価となる。
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●樋泉克夫のコラム ●樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
【知道中国 2427回】
──習近平少年の読書遍歴・・・「あの世代」を育てた書籍(習93)
▽
前号で見たように、共産党政権は対外関係において「大小に拘わらず国
家は一律に平等」であることを強く訴えた。
これが当時の共産党政権の基本姿勢であり、表面的に取り繕ったタテマエ
であったにせよ、この姿勢に沿って外交が進められていたのである。
文革時代、中国の国境は完全に閉じられており、民間人による国境を跨
いだ自由な往来が許されていたわけではない。海外との交流は友好国に限
られていたが、その場合も政府対政府(「国対国」)の外交関係より、
「党と党」の関係が遙かに優先される。他国の共産党との交流に当たって
は、一般向けの公式記録が出版されていた。
この種の公式記録のうち71年出版で手許に置くものとしては、『英雄的
朝鮮人民』『中羅両国人民的戦闘友誼万歳』『勝利属於英雄的越南人民』
『中越両国人民牢不破的戦闘団結』の4冊がある。いずれも出版元は人民
出版社だ。
毛沢東との暗闘で絶体絶命の崖っぷちに立たされた林彪が死に物狂いで
生き残りの道を模索していたであろう1971年4月末から6月初頭にかけ、
「兄弟である隣邦の朝鮮を友好訪問」した中国新聞工作者代表団は、訪問
の成果を『英雄的朝鮮人民』に記した。
先ず冒頭で、「英雄的な朝鮮人民は、朝鮮人民の偉大なる領袖である金
日成同士を首(かしら)とする朝鮮労働党の英明な指導の下、反帝闘争の
旗を高く掲げ、独立自主と困苦奮闘の革命精神を発揮し、戦争の傷跡をた
ちどころに修復しただけではなく、社会主義国家建設と国防建設の各方面
で燦然と耀く成功を納め、朝鮮人民民主主義共和国をして東方世界に傲然
と屹立する反帝の最前線の難攻不落の堡塁としている」
と、最大級の賛辞を示す。
読んでいて気恥ずかしくなるようだが、読み進むに従って気恥ずかしさ
はさらに増す。
「(『英雄的朝鮮人民』の出版によって)我々はプロレタリア階級の限り
ない思いを抱き、我らが兄弟である朝鮮人民の『米帝国主義を追い払い、
祖国を統一する』という偉大な闘争の道筋で、社会主義建設の広大無辺の
事業において、さらに新しく大きな勝利を勝ち取ることを衷心より切望す
る。中朝両国人民の鮮血で固められた戦闘的友誼が永遠なることを、満腔
の熱情をもって願うものだ」と言い切った。
朝鮮戦争の惨禍からの復興は金王朝の輝ける「建国神話」で彩られ、金
日成の指導の下、朝鮮人民の血と汗とで見事に立ち直ったとされる。
──「こんにち平壌は共和国の政治の中心であるだけではない。かつての
消費都市は生産都市、文化都市へと生まれ変わった。工場が連なり、煙突
は林立する。解放前、平壌の学齢児童や青年は学校で学ぶことが困難で
あった。だが現在、20を数える大学を含む400校以上の学校が建設され、
かつて病院は僅か4か所しかなかったが、いまでは300から500床を擁する
病院が30数か所を数えるに至った。劇場、映画館は数10か所。人民はこの
うえなく優れた物質的文化生活を過ごしている。
朝鮮人民の心臓である平壌は勤勉で勇敢な朝鮮人民の耀ける化身であ
る。その歴史は米帝国主義と日本帝国主義の侵略に反抗した歴史であり、
倦むことを知らずに働く人民の両手で築き上げた麗しく快適な生活の歴史
でもある。
どのような敵が地図上から平壌を抹消することを企て、あるいは朝鮮人
民の実り豊かな生活の破壊を目論もうとも、それらはすべて、必ずや白日
夢に終わるであろう。
米帝国主義の爆弾が平壌の建物を破壊することは出来る。だが朝鮮人民
の社会主義建設への固い志、共産主義に邁進する強い信念を打ち砕くこと
は不可能である。米帝国主義に破壊されてから18年の後、旧い平壌は、よ
り雄大で、より壮麗で、闘志に満ち溢れた社会主義の新しい平壌となり、
反帝の堅固な砦となって東方世界にスックと立つ」──
それにしても「東方世界にスックと立つ」とは大仰に過ぎ、片腹痛いば
かり。
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読
者之声
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(読者の声1)全日本台湾連合会主催シンポジウム 「外交関係なき50
年〜これからの日台関係を考える」
1972年9月29日、日本は中華人民共和国と国交を樹立した直後に中華民
国(台湾)と断交しました。
あれから50年、正式な外交関係のない中で、日本と台湾は互いを「家族」
と認め合う程に良好な関係を築いてきました。台湾はこの50年の間に自ら
の力で国民党の一党
独裁体制を変革して自由で民主的な国に生まれ変わり、民主主義国家の信
頼できるパートナーと見做されるようになりました。一方、中国は日本や
欧米の経済支援を利用して巨大化し、世界的な脅威となっています。「台
湾有事は日本有事」と亡き安倍晋三元総理が看破したとおり、台湾と日本
は運命共同体です。これまでの50年間を踏まえた上で、これからの日台関
係をどう築いていくべきなのかを共に考えるシンポジウムにしたいと思い
ます。
基調講演には鋭い視点で言論界を常にリードする櫻井よしこ先生をお迎
えし、お話し頂きます。
パネルディスカッションは中山泰秀、浅野和生、許世楷、林初梅、ダニ
エル・ラッセルの各氏をパネリストに、当連合会常務理事の王明理をコー
ディネーターとしてこれからの日台関係を展望します。日台関係のさらな
る深化を願い、一人でも多くの方のご参加をお待ちしております。
記
【日時】 10月29日(土)13時〜16時 (受付開始12時30分)
【会場】 プレスセンター(日本記者クラブ)10階 大ホール
東京都千代田区内幸町2-2-1 TEL:03-3503-2722
【来賓挨拶】 謝長廷(駐日台湾大使)
【基調講演】 「共にアジアの未来を拓く日本と台湾」 櫻井よしこ氏
ジャーナリスト
【ビデオメッセージ】蔡英文台湾総統
【パネルディスカッション】
パネリスト: 中山泰秀 自民党政務調査会長特別補佐・前衆議院議
員・ 元防衛副大臣
浅野和生 平成国際大学副学長・教授
許世楷 元駐日台湾大使・津田塾大学名誉教授
林初梅 大阪大学教授
ダニエル・ラッセル 米国元国務次官補(リモート参加)
コーディネーター:王明理(全日本台湾連合会常務理事)
【参加費】 3,000円(学生1,000円)*当日受付にてお支払い下さい
【お申込み】 申し込みフォーム
http://taiwannokoe.com/ml/lists/lt.php?tid=HJFAPQ3bjiCHy5EfcX9TtY8Zmh2E1xBfrmHQAE5KJvmcgjVL7UTWU6T0xZ+r4pLm
メール:ajtu.info@gmail.com
FAX:043-236-3189【締切】10月25日(火)
【主催・お問い合わせ】全日本台湾連合会
FAX用申し込み書お名前と連絡先電話番号を記入して送ってください
(台湾の声)
♪
(読者の声2)昨日の安倍元首相の国葬は厳粛で荘厳で、日本の歴史に燦
然と輝く英雄をお送りするにふさわしい儀式でした。
さて国葬に反対の極左グループですが、朝日新聞をはじめ、80日間に
わたって批判、反対キャンペーンを張り続けた結果は言えば、280人ほ
どの「いつもの顔」が武道館近くで集会、日比谷公園でも千名ほどがあつ
まって気勢を上げたとか。靖国パターンですね。メディアは必ず反対左翼
を大きく報じますから。しかも「極左」とは書かずに「市民グループ」と
言っていました。あの人たちは明らかに日本人ではありません。(市井の
老人)
♪
(読者の声3)イタリアの総選挙は予想通り右派イタリアの兄弟
Fratelli d'Italia(FdI)と右派連合の勝利。メディアのいう極右はせいぜ
い愛国保守程度。スローガンには伝統的な家族を守れとある。
欧州のメディアは極右だのファシストだのと罵るが、トルコの
Aydinlik はまるで論調がちがう(トルコ語記事)。
https://www.aydinlik.com.tr/haber/meloninin-dogu-akdenizde-dusmanlari-turkiyeyle-ayni-341817
得票率 26% で 1 位になった Giorgia Meloni はイタリア初の女性首相
となる見込みであり、ドラギ元首相に代表されるグローバリズム政党は選
挙で大敗し、対ロシア反対派の筆頭であるルイジ・ディ・マリオ外相は国
会議員にさえなれなかった、と続く。
さらに少数政党をあわせた右派政党の基盤は、主権の欧州連合への譲渡
と、ウクライナ戦争における米国の政策への盲目的な追従に大きく反対し
ている、と西欧とは真逆の評価。
オスマン・トルコ時代はバルカン半島から北アフリカまで支配していた
だけに東地中海地域の情勢に関連して、メローニのマクロン批判を詳しく
伝える。
『メローニは、マクロンに対して、特に北アフリカや東地中海に関する
厳しい批判を展開し、頭角を現していた。メローニは「マクロンの無責任
さを恥じる。リビアを爆撃したのは彼らだ。なぜなら、イタリアがエネル
ギー分野でカダフィと特別な関係にあることが心配だったからだ。同時
に、私たちはこの状況をもたらした移民の波を目の前にしていることに気
づきます。一方、フランスはアフリカから搾取を続けている。14カ国で通
貨を印刷し、スタンプを押している」
Meloni 氏は続けて、「彼は鉱山で子どもを雇って原料を入手すること
も続けている。フランスは原子炉に使うウランの3割をニジェールから調
達している。しかし、ニジェールでは人口の90%が電気のない生活を送っ
ています。お説教はやめてね、マクロン。なぜなら、あなたの政策のせい
で、アフリカ人が自分たちの大陸から離れることを余儀なくされているの
です。解決策は、アフリカ人がヨーロッパに移住することではなく、アフ
リカ人がヨーロッパ人を追い出すことです。あなたからのレッスンはお断
りします」
東地中海におけるメローニの政策は、リビアにおけるイタリアの伝統的
な立場を維持しつつ、フランスを含むアメリカ・イスラエル・南キプロス
戦線と客観的に対立するものである。反体制感情が60%に達する政治方程
式の中で、大西洋システムの最も重要な代表者の一人に果敢に挑戦した指
導者が首相になったことは、大西洋にとって「政治の冬」の始まりと見る
ことができるだろう。
トルコにとっては、欧米から輸入された「極右」の汚名、国内政治にお
ける意見の相違、トルコのEU加盟やエルドアンに対するこれまでの否定的
な発言のいくつかにかかわらず、協力の機会をつかむべきであろう。』
イタリアはフランスに並ぶマンガ・アニメ大国だけに Meloni-Chan で
画像検索するとアニメの女性キャラがたくさん出てくる。アニメが大好き
な美しいお姉さん“bellissima sorella maggiore (onee-san) "らしい。
https://www.drcommodore.it/2022/07/17/giappone-anime-giorgia-meloni/
一方、日本の中核派による安倍元総理の国葬反対デモが ARAB NEWS で
動画入りで紹介されている。数百人規模の全学連や中核派と書かれたヘル
メットは時代錯誤を通り越して哀れ・滑稽ですらある。
https://www.arabnews.jp/article/japan/article_76938/
両班の葬式を妨害するのは朝鮮下層民の日常だったことは古田博司筑波
大学名誉教授の本にでてくる。中核派拠点の前進社紹介ビデオでは壁のハ
ングルが写っていて正体を隠そうともしない。偉い人の葬式を見ると血が
騒ぐのだろう。
統一教会は韓国だが系列の世界日報やワシントン・タイムズといった新
聞では北朝鮮批判が多かっただけに自民党と統一教会をまとめて叩きた
い。右も左も半島勢力だが動員力はガタ落ち。天皇制廃止の反天連は2021
年3月に解散。共産党も公明党も年寄りの生活保護を役所に口利きし食い
物にする。自民党は統一教会はもちろん公明党とも手を切らないと未来は
ない。(PB生、千葉)
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(読者の声4)セウォル号沈没事故とは2014年に朝鮮でおきた転覆・沈没
した大事故である。平時には自然に見えても、事故が起こると隠されてき
たホントの性格や問題が表明する。
1。船長、船員の多くは早々と脱出したが、留まれとの命令に従ったほ
ぼ全員が死亡し(304人)、従わなかったほぼ全員が生き残った(171
人)。「服従文化」が原因のひとつ。命令を無視した子どもが生き、聞き
分けのよい子が行方不明になった。大人や先生の言うことは信じるなと教
えるべきか。
翌月5月ソウル地下鉄に後続の電車が追突し、電車の2両が脱線する大
事故が発生した。車内では、乗客に待機を求めるアナウンスが流れたが、
乗客達は、ドアを開けたり、窓を割ったりして、避難した。セウォル号の
影響から、韓国人が指示を信じず、勝手な行動をとるようになった。
上記の例では、瞬時に判断する必要があるが、極めて「遅延性」の危険
もある。例えば、mRNAワクチンであり、円の崩壊でもある。
「現状を把握し未来を予測し、正しい判断の元に行動する」とは、困難で
あるが、今や自分だけが頼りになった時代が到来した。まずは「服従文
化」から「面従腹背」。個人、企業、国家においても「信用」を失ったら
終わり。
2。 日本政府側から、救出支援協力の申し出を韓国政府は拒否。その
理由は不明であるが、一つには、救助作業中に「不都合な事実・証拠」が
部外者によって発見されてしまう事を防ぐためであった、かもしれない。
日本の最大航空機事故・日航123便1985年、では、現場に直行した
米空軍の救命活動を日本政府は拒否して、多くの被害者の命を無駄にし
た。その理由は、同じだろう。
この2つの事故に対しての政府、社会、報道を比べて見ると、朝鮮の場合
は人民の怒り感情に押し流された感があるが、担当責任者などに長い懲
役、巨額な罰金を課しているが、日航の事故では日本政府・検察・司法・
報道は極めて曖昧模糊としている。
つまり、相変わらず、日本は「過去の間違いから学ぶ」仕組みも文化もで
きず、 今に至る、という危険な状態にある。
(余談。久しぶりにオレゴン州ポートランドに来ているが、マスクをし
ているのは、明らかに病人のような老人ぐらいで、99%はしていない。
シアトルでも同じ。両市は、全米でもっともサヨク的のところで民主党政
府を信ずる人民ばかりである。多様性が尊重されるおかげで、犬様の権利
も認められたらしく、ホテルでもレストランでも歓迎される。かつて、タ
バコが取り持つ他人との会話があったが、犬を連れていると同様な接触が
うまれるという利点もある。武漢菌で長らく人と隔離されてきた反動なの
かもしれない。)(在米のKM生)
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重 要 情 報
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◎不愉快な一部2割負担:前田正晶
本日は退院後の検査で病院に行くのだ。だが、忌々しいことに10月に
なっているので、後期高齢者の一部負担額がそれ以前の1割から2割に倍増
するのだ。物皆上がる現在であっても、100%の値上がりなんて他に例が
ない。倍にする理由は聞かされてはいるが、あらためて検索してみれば、
下記のようなものが出てきた。
・ 令和4年度以降、団塊の世代が75歳以上となり始め、医療費の
増大が見込まれています。
・ 後期高齢者の医療費のうち、窓口負担を除いて約4割は現役世
代(子や孫)の負担(支援金)となっており、今後も拡大していく見通しと
なっています。
・ 今回の窓口負担割合の見直しは、現役世代の負担を抑え、国民
皆保険を未来につないでいくためのものです。
団塊の世代とは1947〜1949年の間に生まれた人たちを言うのだが、現在
では677万人であり、その集団が後期高齢者保険に加わるので倍増の根拠
のようだ。しかも、2割負担となるのは全体の20%の一定以上の所得があ
る人たちだそうだ。残念ながら、当方は光栄にもその20%の中に入ってし
まったのだった。
繰り言を言えば、在職中に一所懸命に自分と家族のために汗水を垂らし
たかどうかは知らないが、働いてきた報いがこれなのは、大いにイヤ最高
に不満なのだ。以前にこの措置に対して不服であるとの声を聞いていない
と延べたが、一部の被害者?が反対のデモンストレーションをしておられ
たとの報道もあった。当方は在職中の働きの副作用か、2006年から3度の
心筋梗塞に襲われ、幸いにも国立国際医療研究センターでの措置で命を救
われて今日に至っている。そこに無情の2割負担である。
昨日の衆議院での代表質問で共産党の志位委員長が、この2割への負担
増について岸田総理に質問をしていた。だが、予測したように岸田総理は
棒読みで上記の3項目にも足らない程度の答えしかしなかった。彼がこの
件に関心がない事が良く解った。加藤勝信はその間に下俯いて忙しげに何
かの書類を読んでいた。不誠実だと思った。
この一例が示すように岸田内閣には不満な点が多々あるが、細田議長に
向かって見当違いな失礼極まりない質問をする泉健太率いる立憲民主党そ
の他の野党に政権を任せるよりは、遙かに安心であろうと思って内閣不支
持の表明をする気などない。矢張り、ここでも岸田文雄総理に奮い立って
国民の為に働いて欲しいと願うだけだ。
◎今日神無月=北村維康
テーマ:ブログ
嗚呼、大和にしあらましかば、今日神無月、、、
これは中学時代に、国語の先生が教へてくれた、或る詩人の作品である。
その意味は、「ああ、大和(奈良)にゆきたいな、大和では、今日は十
月の、つまり神無月なのだ」と言ふことである。この月は、日本中の神様
が、みな、出雲に集まるので、日本中は神様がゐなくなる、つまり神無月
であり、反対に出雲では、それらの神様がみんな集まられるので、神在月
(かみありづき)だと呼ぶのださうな。
さて、娑婆では、7月8日、つまり七夕祭りの次の日に、無残にも照
準、消音装置付きのライフル銃で暗殺された、安倍晋三元首相の国葬が、
滞りなく9月27日に催行され、幾万の真心を持つ,本物の日本国民たち
が、様々の障害を乗り越えて、ただそのためにのみ、献花に誠を捧げた。
その列数キロ、その数幾万人。大人しい国民たちは、ただひたすら、黙っ
て、やるべきことをやるのである。安倍さんの49日は、8月26日に
終った。中陰も過ぎて、いまやあの世で、下界のわれわれの日々の務め
を、微笑みながら見守ってゐて下さるだらう。
神無月三日
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身 辺 雑 記
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8日の東京湾岸は曇りのち晴れ。
渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。
元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。
仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。
兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。
渡部 亮次郎
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渡部 亮次郎