頂門の一針 6284号
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2022(令和4年)年 10月9日(日)
世界に逆行する媚中外交:有本香
77年前の苦い歴史と国守る使命:井上和彦
日本が進むべき道:北野幸伯
ゴルフ冊子「セイナンナラ」:馬場伯明
重 要 情 報
身 辺 雑 記
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頂門の一針(まぐまぐ)
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世界に逆行する媚中外交!?
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【有本香の以読制毒】 安倍元首相の国葬儀で北京のご意向≠ヌおり台
湾排除 林外相に文春、新潮砲が炸裂
林芳正外相の不適切な「対中配慮」疑惑を、週刊文春と週刊新潮(いずれ
も10月6日号)が報じている。先月29日に催された安倍晋三元首相の 「国
葬(国葬儀)」の際、安倍元首相と縁の深かった台湾を巧妙に、迎賓 館
から排除≠オたというのだ。
報じられているやり方は次の通り。
まず、林外相は事前に台湾に対し、「蔡英文総統や、(安倍家の葬儀に
駆けつけた)頼清徳副総統、立法院長らは参列しないよう」根回しをす
る。日本の「立場」を理解した台湾側が、王金平元立法院長(国会議
長)、蘇嘉全前立法院長という大物「元職」の参列を決めると、次の手を
打った。
台湾の参列者を指名献花の列には入れて体裁を整えつつも、国葬儀後に
東京・元赤坂の迎賓館で行われた参列者挨拶(=岸田文雄首相が主催し、
安倍昭恵夫人も同席)では、「出席は現職に限る」という謎ルールをつ
くって、台湾を排除したというのである。要するに、北京のご意向どおり
の算段だったと報じられているのだ。
これらが事実なら大問題ではないか。
安倍元首相が台湾を尊重していたからという事情はもちろんだが、日本
国民にとって台湾は、他の国とは圧倒的に異なる存在だ。東日本大震災の
とき、台湾の人々がいかに多くの支援を寄せてくれたかを、林外相と外務
省は知らないとでもいうのか。
日本人は「まさかの時の友こそ真の友」という言葉も知らないと、台湾
の方々に思われてしまうことは、一日本国民として心苦しい。加えてい
ま、中国の軍事的脅威が世界的な課題となってきた中、台湾を蔑(ないが
し)ろにする選択は、むしろ外交上あり得ないはずだ。
《週刊文春の取材に、外務省は「そのような事実(=林外相の指示)は
ありません」と否定している》
先月就任した英国のエリザベス・トラス首相は9月25日、テレビのイ ン
タビューで、「台湾が自らを防衛することができるよう、同盟国と協力
していく決意だ」と強調している。同じく、イタリア初の女性首相に就任
する見通しのジョルジャ・メローニ氏も、台湾への威圧を強める中国に
「厳しい態度で臨む必要がある」と対中政策の転換を明言している。
こうした現状の激変に対応すべく、わが国の林外相、岸田首相の頭の中
は、アップデートされているだろうか。ひょっとしたら10年前のまま、
止まってしまっているのではないかと危惧している。
一方、この「台湾排除」の大問題をわが国の大メディアは全く取り扱わ
ない。その裏には、国葬儀の前に、駐日中国大使館による日本の大メディ
ア「お呼び出し」があったことが関連しているのか。中国に特派員を置く
日本の大メディアが、中国の「威嚇」に極端に弱いことはいまさら説明す
るまでもないだろう。
さて、そんな大メディアの大半が、やはりスルーを決め込んだ、もう1
つ(=正確には2つ)のネタがある。
それは、夕刊フジのみが報じた、「世界ウイグル会議のドルクン・エイ
サ総裁と安倍昭恵夫人の面会」。そして、産経新聞と夕刊フジだけが報じ
た、「ドルクン氏と萩生田光一政調会長の面会」である。
安倍首相の逝去後、昭恵夫人の動向を憶測で報じるメディアが少なくな
かった。しかし、いまの世界でこちらも大問題となっているウイグル問題
に、昭恵夫人がアクセスしているという、情報には大メディアは無関心を
決め込んでいる。
中国政府が最も嫌う男として名高いドルクン氏が、自民党の現職党四役
と面会するのは初めてのことだが、こちらにもダンマリだ。下手に報じて
「中国様」のご機嫌を損ねてはならないという忖度(そんたく)だろうか。
軍事侵攻などするまでもなく、日本の政界と大メディアはすでに北京の
掌中に握られたかのようだ。ここから先は、私たち国民一人ひとりの自衛
への覚悟と叡智(えいち)が試されるときへ突入するに違いない。
■有本香(ありもと・かおり)ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。
東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係
や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の
「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬舎文
庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国紀」
の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数応
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文
夕刊フジ令和4年10月7日号採録
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77年前の苦い歴史と国守る使命
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【正論】 ジャーナリスト・井上和彦
ロシアによるウクライナ侵略が始まって以来、北方領土や北海道の近海で
軍事演習を行うなど、ロシアは日本への威圧行動も活発化させている。こ
うした侵略行為や威嚇は、日本人に忘れかけていたロシアの脅威を想起さ
せている。
いとも簡単に約束を反故(ほご)にし、民間人虐殺、略奪、婦女暴行、強
制連行など、現在のウクライナで行われているロシアの蛮行は77年前に
わが国が経験した苦い記憶と重なって見える。[身を挺して使命を全う]
昭和20年8月9日、ソ連は日ソ中立条約を一方的に破棄し、満州や樺太 の
国境を越えて軍事侵攻を開始した。南樺太でも日本軍はソ連軍を迎え
撃って勇戦敢闘したが、数多(あまた)の民間人が犠牲となった。終戦後
も停戦交渉のために派遣された日本軍の軍使を射殺するなど、ソ連軍は話
し合って矛を収める気などなかったのである。
8月20日には、樺太・真岡郵便電信局で、女子交換手たちは避難疎開を
断って業務を続け、最期は服毒して9人が亡くなった。この悲劇の中で忘
れてはならないのが、彼女たちが命を賭して職責を最後まで全うした使命
感であろう。
ウクライナ戦争におけるロシアの侵略に対して、戦わずして逃げる選択肢
も重んじるべきだとの意見も散見される今日の日本で、終戦後も身を挺
(てい)して同胞を守り抜いた軍人と、真岡の女子電話交換手のことを思
わずにはいられない。
悲劇はさらに続いた。
樺太から女性らを中心に北海道への疎開が行われたのだが、終戦から1週
間後の8月22日、疎開船3隻「小笠原丸」「第二号新興丸」「泰東丸」
がソ連軍潜水艦の攻撃を受けて2隻が沈没し、合わせて1708人が死亡 す
る大事件が起きた。「三船殉難事件」だ。
「泰東丸」は白旗を掲げ、戦う意思のないことを示したがソ連軍は攻撃を
続け同船は沈没、667人が死亡した。ソ連は国際法を守る国ではなかっ た
のだ。このソ連の蛮行はウクライナで人道回廊を設置しながらも避難民
を攻撃するロシア軍の姿にダブって見える。
[三船殉難事件と占守島の戦い]
ところがこの三船殉難事件は、あまり知られていない。一方、沖縄戦前、
米潜水艦の攻撃を受け1484人が犠牲となった学童疎開船「対馬丸」撃 沈
事件はよく知られている。同船が撃沈されたのは昭和19年8月22日 で、偶
然にも1年後の同じ日に樺太からの疎開船の悲劇が起きた。この認 知度
の差の背景には、真岡の乙女の悲劇を描いた映画『樺太1945夏 氷雪 の
門』の上映がソ連の抗議によって妨害されたように、ソ連に共鳴する当
時の日本の左派勢力の工作が見え隠れする。
そして忘れてはならないのが、占守(しゅむしゅ)島の戦いだ。
終戦から2日後の8月17日、千島列島最北端の占守島にソ連軍が上陸を開
始した。これに対して樋口季一郎中将は「断固反撃に転じ、上陸軍を粉
砕せよ」と下令、戦車第十一連隊を率いる連隊長・池田末男大佐は部下に
問うた。
「諸子はいま、赤穂浪士となり恥を忍んでも将来に仇を報ぜんとするか。
あるいは白虎隊となり、玉砕をもって民族の防波堤となり後世の歴史に問
わんとするか」
池田大佐は戦車で日の丸を握りしめて突進し、大戦車部隊があとに続い
た。総数64両の大戦車部隊がソ連軍を蹂躙(じゅうりん)したのである。
樋口季一郎記念館の資料によると、ソ連軍の戦死行方不明者は4500人、日
本軍の死傷者は600人だった。当時のソ連のイズベスチャ紙も 「占守島の
戦いは、満州、朝鮮における戦闘より、はるかに損害は甚大で あった。8
月19日はソ連人民の悲しみの日である」と記した。こうした 日本軍の徹
底抗戦の姿勢がソ連の北海道占領を断念させたのだった。
まさにロシア軍を押し返しつつあるウクライナ軍は、占守島の戦車第十一
連隊を彷彿(ほうふつ)させる。
[国守った人々を忘れず]私は、占守島の戦いに参加した3人の戦車兵に話
を聞いた。
97式中戦車の機関銃手だった神谷幾郎伍長は「私たちは、『国のため
に』と思って戦いました」と語り、少年戦車兵だった綱島正巳伍長は「軍
人として当たり前のことをしただけです」と謙虚な姿勢を貫いた。同じく
小田英孝伍長は戦闘の様子を語り終えるや「万が一の時は自衛隊の古い戦
車をよこしてくれたら、いつでも俺は行くよ」と胸を張った。こうした
人々が日本を守ってくれたのである。
そして今、「国のために戦うか」という問いに、肯定の答えが対象約80カ
国の最下位という不名誉な日本で、かつての戦車第十一連隊の「十」と
「一」を組み合わせた「士」のマークを陸上自衛隊第11戦車隊が引き継
ぎ、「士魂」の文字を砲塔に描いて北海道の護(まも)りについてくれて
いる。
だが国の護りを自衛隊だけに負わせて安堵(あんど)していてはならな
い。ウクライナ戦争は、憲法9条の無力さを思い知らせ、日本が辛酸をな
めさせられた歴史を想起させている。今こそ国を守ることの大切さを学校
教育に堂々と盛り込むべきではないだろうか。(いのうえかずひこ)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文
産経新聞令和4年10月7日号採録
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添付ファイル:
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日本が進むべき道
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北野幸伯
世界では、2018年10月から「米中覇権戦争」がはじまっ
ています。2022年2月には、ロシアーウクライナ戦争がはじまりました。
これは、何でしょうか?
大局的にみると、欧米 対 中ロの戦いです。
民主主義国家群 対 独裁主義国家群の戦いともいえま
す。日本は、どうなのでしょうか?
岸田さんは、一応民主主義の側についているように見えま
す。安倍元総理の対中戦略、「自由で開かれたインド太平洋戦略」を継承
している。ウクライナ問題では、欧米に歩調を合わせてロシアに制裁を科
しています。
見かけ、反中、反ロの立場をとっている。しかし、油断はできません。日
本には親中派も親ロ派もたくさんいるからです。親中派は、中国とのお金
儲けを第一に考えているのでしょう。
たとえばユニクロの柳井さんは、「ウイグル問題は、人権問題ではなく政
治問題」という旨の発言をし、世界的に批判されました。政府内にも親中
派がいて、機会をとらえて「中国にすりよろう」とします。
たとえば、最近なら「日中国交正常化50年。両国関係を改
善させなければ」などといいます。親ロ派も、かなりたくさんいます。彼
らのロジックは、「プーチンは、悪のグローバリズムと戦うナショナリス
トの英雄だ」です。
グローバリストというのは、要するに欧米のことです。
欧米の支配者がグローバリストなので、欧米もグローバリ
ストなのです。ちなみに彼らによると、トランプは、プーチンと同じナ
ショナリストの英雄です。
日本の現状をまとめると、以下のようになります。
・世界では、民主主義 対 独裁 の戦いがつづいている
・日本は、一応民主主義の側についている
・しかし、国内には、親中派親ロ派も多くいて揺れている
となります。さて、第2次大戦のことを思い出してください。私は自虐史
観の持ち主ではありません。
しかし、事実として、日本が選んだ同盟国は、
・ユダヤ人を大量虐殺したナチスドイツ
・ファシズムの生みの親ムッソリーニ率いるイタリアでした。
日本は、負ける側の同盟国になり、必然的に敗北したので
す。なぜ、このような巨大な判断ミスをしたのでしょうか?日独伊三国同
盟が結ばれた1940年9月当時、ドイツは破竹の勢いで欧州諸国を制圧して
いたからです。
同年6月、ドイツは、大国フランスを、わずか1か月で降伏
させていました。日本は、「ドイツが勝つだろう」と勘違いして、三国同
盟を決意したのです。あれから82年の時が過ぎ、日本はまた揺れていま
す。私から見ると、
・ウイグル人100万人を強制収容所にぶち込み、ウイグル
女性に不妊手術を強制し、事実上の民族絶滅政策を行って
いる中国が、
現代のナチスドイツであることは明白です。
参考↓
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/07/post-93907.php
また、主権国家ウクライナを侵略し、国内においては、
「反戦プラカード」を掲げて歩いただけで、「最長15年の
禁固刑」にするロシア、プーチンが、現代のムッソリーニ であることは
明らかです。
もし、日本で親中派、親ロシア派が力を増し、中ロにより
そう外交を展開すればどうなるでしょうか?そう、ナチスドイツ、ファシ
ズムイタリアと同盟を組んだ第2次大戦の過ちを繰り返すことになります。
日本が、中ロの側につく・・・。
そうなれば、日本は【また敗戦国】です。
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ゴルフ冊子「セイナンナラ」
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馬場伯明
「セイナンナラ(第4版)」という表題の117頁の小冊子(以下、本書)を
5年ほど前にゴルフの好きな知人から貰った。この言葉の意味を知ってい
る人は(おそらく)少ない。中身はゴルフについての格言、用語、雑学、
無駄口、ルール、川柳、ベット(賭け)などの蘊蓄(うんちく)がぎっし
り詰まっている。「セイナンナラ」の意味を記す。
2012年4月本書を制作した(株)メディカ・ラインの佐藤望代表取締役社
長が末尾に書いている。
《「セイナンナラ」とは77という数字を示す寿司屋の符丁です。すなわち7
をセイナン、77はぞろ目のため、「並び→ナラ」と表現するので、77はセ
イナンナラとなります。また、77は文字通り、ダブルラッキーセブンで
す。ゴルフでも幸運を分かち合いたいものです。》 そう、それに加えス
コア77はゴルファーならクリアしたいものである。
さて、ゴルフの魅力的な随筆と言えば(故)夏坂健さん(1936-2000)で
あろう。膨大な資料を基に機智とユーモアに溢れる「読むゴルフ」の楽し
みを与えてくださった。「フォアー」「地球ゴルフ俱楽部」「ゴルファー
を笑え」「誇り高きダブルボギー」「ゴルフがある幸せ」「騎士たちの一
番ホール」など名著多数。いずれも面白くためになる。
本書「セイナンナラ」は、無駄口・川柳・ベット(賭け)などを扱いつつ
も、夏坂さんの書に似たような「機智とユーモアに溢れ」かつ品位が保た
れている。たとえば、「19番ホール(31p)」の説明で、最後の(4)では
「その他説明しづらい別の意味で使われることもある」とラウンド後にホ
テルへ向かう二人をさりげなく表現している(う〜〜ん)。
本書ができた経緯が末尾に書いてある。《当社の顧問に第77代仁平圀雄警
視総監を迎えたところ、「こんな名言集、オヤジ用語があるので冊子にし
てみると面白いですよ」と言われ、膨大なメモをいただき、その後、編者
のAkiraさんがインターネットで調べたものを加えて、2008年10月に、第1
版を当社の販促品として出版・・》とある。Akiraさんはプロの編集者では
なさそうであるが、編集のお手並みはプロ級である。
本書は非売品なので、読むためには(株)メディカ・ラインから借りる
か、いただくしかない。連絡先を転記する。東京都文京区湯島1-6-3
03-5840-5844。
本書の構成は次の通りである。( )内は件数。1.格言・名言(77)、2.
用語・雑学(200)、3.無駄口(77)、4.英語(77)、5.ルール(77)、
6.川柳(77)、7.ベット(にぎり)(51)。(77)が多い。
本書から、私が、とくに、感動し、笑い、納得した項目の一部を1.〜7.の
構成順に抜粋し紹介する。
「格言・名言」
1.「練習が必要な人ほど練習しない」(ベン・ホーガン)4p
2.「ベストを尽くして打て。その結果が良ければ良し、悪ければ忘れよ
(ウォルター・ヘーゲン)7p
3.「私の亡き後、相変わらずみんながゴルフに打ち興じるのかと思うと死
んでも死にきれない」(夏坂健「騎士たちの一番ホール」)13p
4.「良い天気、素敵な同伴競技者、すばらしいコースの3つが揃えば、こ
の世は天国、あとは何もいらない」(アーサー・バルフォア卿)13p
「用語・雑学」
1.「アウト・オブ・バウンズ(オービー:OB)」36p。OB杭はコースの外
にある。ボールの一部がコース内にあればセーフである。初心者もすぐ体
験するが、改正を含めOBの正確な定義を説明できるアマゴルファーは案外
少ない。
2.「ブービーBooby:40p」スペイン語Boboが語源。ビリ。日本では最下位
が賞品をもらう(狙ってとれる)のはずるいのでビリの一つ前を言うよう
になった。
3.ラウンドにおける「のみ、うつ、かう」59p。世間では「飲む(酒)、
打つ(賭博)、買う(女)」が男の甲斐性の三拍子とも言われるが、ゴル
フでは「早めに行ってコーヒーを飲む、最初のティーショットを打つ、茶
店でキャディさんに何かを買う」だ。
「無駄口」
1.「蟻地獄」66p バンカーで大たたきしたとき。
2.「お〜ドーロボール」66p ボールがカート道をどんどん走っていく。
3.「消防(119)・パトカー(110)・除夜の鐘(108)」だんだん、スコ
アがよくなるプロセス。67pなど。
4.「寺の鐘」71p 5打でグリーンに乗せること。ご〜〜おん。
5.「たいがいウッズ」77p よく飛ぶが、たいがい、林の中へ・・。
「英語」
1.「ショートホール:Par three hole 77p 2「OB打ち直し」:Reload
3.「結果オーライ」:Good miss 79p 4.「ナイスショット」:Good shot
Beautiful shot、Great shot Super shot、Excellent、Wonderful、
Cool (Niceが使われない)。80p
「ルール」
1. Aさん「何番で打っているの?」、Bさん「5番アイアンだよ」:2人と
も2打罰。85p
2.「プレーを終えたばかりのグリーンで、数回でパットやり直し練習をし
た」無罰。85p
3.「木の下のボールを打つ前に素振りをしたら(上にあたり)木の枝を落
としてしまった」2打罰。86p
「川柳」
1.「あなたなら打ってもいいわとキャディ言う」94p
2.「力抜く力抜くぞと力入れ」96p
3.「チャーシューメン私のリズムは手・打ち・ソバ」98p
「ベット(にぎり)」
1.「キツツキ」「きこり」木に当ったら-1。
2.「ターザン」キャディに(フォア)と叫ばせる球を打ったら-1.
3.「大三元」パー3・4・5の各ホールで1個ずつ以上バーディをとったらご
祝儀がもらえる。
ところで、本書の末尾に「今後、当冊子に追加訂正がございましたら、原
稿をお寄せいただきたいと思います(編者)」とあるので、私が見聞き
し、ラウンドで体験した中から追加(案)を提案したい。今後の改訂版で
採用されたらこの上ないことだ。
1. 木の下打ち込み「あんりゃ、木下藤吉郎」。松林なら「松下電器」
2.幹事がスタート時に「本日はノータッチでよろしく。キャディさん(の
肌)にも(笑)」
3.グリーン手前に運び「桜木花道」(漫画「スラムダンク」)。
4.オリンピック(パット)で、鉄の失敗は「スクラップ」-1、銅の失敗は
「Sumisyo」-2。銅の取引で失敗したので。
5.イカ(10)・タコ(8)・トンボ(6)パー5・4・3の2倍スコアに罰金。
6.ここで、見慣れないベットや新ルールを提案したい。
そもそも、ゴルフのベットは上級者が勝ち下級者が負けるようにできてい
る。そこで、下級者を優位にするためにベットのルールを変更する。趣意
は「上級者には名誉を、下級者には金(かね)を(!)」だ。
@ 蚊帳の外は外が勝ち+1 Aバーディやイーグルは達成者から振る舞い酒
を出し達成者が-1/-2。Bラスベガスは、各ホール公正なHCPを採用する。
下級者(定義する)のパーがバーディとなる。Cドラコンは残すが、ドラ
短(フェアウェイ最短距離)を併設する。
7.下級者が有利な新ルールを定め実行する。
@ 「Qテープ」。Q(救済)テープを、HCPにより長さの差をつけて配布。
10未満者は1m、HCP28以上は30mなど。1mのOBなら1mを切って救済に使え
るなどいろいろに使う。ただし、グリーンオンをQテープでホールインに
はできない。
A 「マーク」。グリーンに乗った4人のボールの数字のマークが最も真上
を向いたものが勝ちとする。勝者が+1×3をもらう。同状態のときはピンか
ら遠い方が勝ち(偶然性を重視した)。
B ティーショットのマリガン方式(無罰打ち直し)をHCP20以上の者にだ
け1番と10番ホールで認める。
最後に、ゴルフ場の経営の格言にもなるが、本書に次をぜひ追加してほし
い。「不許冠職入山門(冠職山門に入るを許さず)」。千葉県「東急セブ
ンハンドレッド倶楽部」の玄関前の左側の柱。身分、地位、職業・職制を
ひけらかす人は(このゴルフ場に)立ち入ってはならない、と。ゴルフの
原点である。なお、右側の柱は「有朋自遠方来不亦楽乎(朋あり遠方より
来るまた楽しからずや)」である。
多くのゴルファーがゴルフを楽しむための知恵を本書にご提供され、内容
がさらに豊富になることを望む。また、あわせて、本書の制作者である
(株)メディカ・ラインの社業のますますの隆盛を祈念する。(2022/10
/6千葉市在住)
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重 要 情 報
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◎我が国が長き景気低迷から脱出できないのは団塊の世代前後の年齢層だ
けの問題か:前田正晶
今朝は久しぶりにジョン・コルトレーンがソプラノサックスを吹き、ジョ
ニー・ハートマンが歌う“My one and only love”を流しているが、この頃
のコルトレーンは未だ聞きやすいので付いていけるが、50年代半ばに彼が
出てきた頃には「もう、ジャズも終わった。付いていけない」と仲間と語
り合っていたものだった。だが、その当時のコルトレーンのテナーサック
スの演奏も、今となっては「どうってことないじゃん」としか聞こえない
のだ。
閑話休題。本論に入ろう。1990年代後半の私はウエアーハウザーから引退
していたのだが、多くの方々のご好意で方々の会社に出入りする機会を与
えられていた。私はその場合でもウエアーハウザー在職中と同じ考え方
で、アメリカの偉い人が尊重する“high level contact“を避けて、日常的
に実務を担当している若手(20歳台後半から30歳台前半)との交流を続け
ていた。彼らは明らかにディジタル化された世代に属していたと承知して
いた。
そういう年齢層の精鋭たちの多くが殆ど嘆きにも似た声を上げていたこと
があった。それは「今、我々の上にいる課長から部長代理の年齢層が我が
社の経営を担うようになった頃には、確実に我が社は衰退していくだろ
う。今のうちにあの連中を何とかしないことには、我々の将来はなくなっ
てしまう。彼らの大半は時代に付いて行けていないのだから」なのだっ
た。即ち、彼らが指摘していた年齢層は所謂「団塊の世代」とその前後で
あると解釈した。
こんな経験もあった。某社では繁忙期でもないのに、2名の若手が「今日
は深夜まで残業です」と言うのだった。「何で」と訊けば「これから我々
2人で来季の予算を作るのです」と言う。「何で君たちが」と尋ねると
「課長たちはろくにパソコンが使えないのです。だから、我々に目標とす
る売上高と利益を指定し、このような弾性値でやってみてくれ」しか言え
ないのです。
2名は更に「こんなもの、このソフトを使えば、ほんの1〜2時間で終わり
ます。だが、簡単に仕上げたのでは意味がないので、残業にしただけのこ
と」とまで言ってのけた。要するに、パソコンを使いこなせない年齢層は
時代遅れだと強調したのだった。極論だと思わせられる点もあるが、私か
ら見た次世代のまた次の世代が、何を以て価値の基準とし上司を判定して
いるのかを知り得たのだった。
丁度その頃、伊藤忠商事では世間にも広く知られていた、ある年齢層を指
定して「早期退職」の募集を開始していた。その中心になっていたのが団
塊の世代のようだった。しかし、丹羽社長は早期退職者には1億円の退職
金をつけたのだった、辞めていって欲しくはない者たちも応募してくると
承知の上で。
確かに、私が知る限りでも「まさか」と思わせられた者までが、優良な転
職先を得て退社していった。結果的には若手たちが指して非難して年齢層
が粗方一掃された。その伊藤忠商事のその後の成長と発展振りは広く知ら
れている通りだし、新卒予定の文系の大学生たちの希望先の第1位の座を
占めるようになっていた。
ここまでで何が言いたかったのかだが、我が国の経済界というか産業界の
長きにわたる低迷の原因の一つに、私が上記に掲げた90年代後半の若手た
ちの懸念というか悲観的な予測が外れていなかったことが挙げられるので
はないかということ。「そんな乱暴な議論があるか」と批判されることは
百も承知で言っている。現に、過去に一度だけ団塊の世代を云々したとき
には猛烈な非難攻撃を受けた経験があった。
我が国の経済が一向に成長していないことも大問題だが、何かを怖れてい
るのか内部留保には走っても、何時まで経っても賃金を上げようとする勇
気が無い経営者たちはどの年齢層だったかということのようだ。90年代後
半に若手たちが指摘していたもう一つの問題点は「彼らは先輩たちが残し
ていって下さった遺産の恩恵に浴して、良い目を見た上で引いていくが、
我々は彼らが踏み散らかしていった後を引き継ぐ危険性が高い」だった。
「30年近くも前に現職から離れたディジタル化にも付いていけないアナロ
グ世代が何を抜かすか」と攻撃されるだろう。だが、「往年の輝きを失っ
た会社が多くなり、サプライチェーンの要衝として中国との接し方も解ら
ないままに、韓国が日本は追い抜いたとまであからさまに喧伝するように
なったのは何故か」に思いを致すときに、上述の嘗ての若手の精鋭たちが
表明していた「懸念」に至り付いてしまうのだ。
私は何も解っていないのだろうか、そうであるのかどうかも解らないほ
ど、時代の変化は激しく急速である。何故、我が国にはGAFAM的な存在が
現れないのだろうか。時代の先を見通している経営者が現れないのだろう
か。私が言う往年の若手の精鋭たちは何をやっているのだろうか。彼らに
も、決起して貰いたいものだ。
◎豪、インド、東南アジア、中国の脅威を感じている国々が、安倍氏に特
に厚い弔意を示した。
安倍氏の国葬をめぐっては、カナダのトルドー首相が災害対応で欠席した
ため、先進7カ国(G7)首脳の参列がないことを強調し、揶揄(やゆ)
した報道もある。だが、安倍氏が注力したインド太平洋地域から多くの首
脳や政権幹部が集まり弔意を示したことにまず着目すべきだ
象徴的なのはオーストラリアとインドといえるだろう。豪州からはアルバ
ニージー首相と元首相3人が来日した。アルバニージー氏は「私と3人が
そろって日本に行くことは(安倍氏への)尊敬の念を表すものだ」と26
日のインタビューで強調している。
インドのモディ首相の来日は滞在24時間以下(印メディア)という強行
日程だが、同国外務省は「日印関係強化の偉大な推進者である安倍氏」を
悼むためだと指摘した。アルバニージー、モディ両氏はともに5月にク
アッド首脳会合で日本を訪れているがそれでも出席を選択した。
中国が覇権主義的な行動を繰り返す中、豪印は安倍氏の「自由で開かれた
インド太平洋」構想やクアッドを対外戦略の中心的位置に据えている。
「民主主義国家は将来にわたり、拡大する中国を意識せざるを得ない。安
倍氏の遺産は民主主義の価値を重んじる国が協調する土台を作ったこと
だ」とは、産経新聞の取材に応じたインド外務省関係者の談だ。
国葬には、米中対立のはざまで苦慮する東南アジア諸国連合
(ASEAN)からも、シンガポールのリー・シェンロン首相、ベトナム
のフック国家主席らが参列した。中国の影響力拡大が著しい南太平洋島嶼
(とうしょ)国から訪れた首脳もいる。中国との距離感には各国で差があ
るが安倍氏の考えが一定の共感を集めたことは間違いない。