2022年10月11日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン


わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6286号
□■■□──────────────────────────□■■□
       
        

   2022(令和4年)年 10月11日(火)


        【変見自在】石田純一の教え:高山正之

  立憲共産党の自壊を煽るべし:“シーチン”修一 2.0

          そろそろ真面目になろう:三橋貴明

          テレ朝・玉川氏の発言は:八木秀次

     ウクライナ戦争の決着の筋道が見え:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

         購読(無料)申し込み御希望の方は
        下記のホームページで手続きして下さい
         頂門の一針(まぐまぐ)
━━━━━━━━━━━━━━━━
【変見自在】石田純一の教え
━━━━━━━━━━━━━━━━
    高山正之

 
宗教とは何か。

 それを分かり易く説明しているのが隠れ切支丹と潜伏切支丹の区別だ。

 隠れ切支丹は禁教令下の江戸時代、ひっそり信仰を続けた隠れ信徒を言う。

 明治維新前夜、長崎に建った大浦天主堂にその一人が訪ねてきた。

 バチカンが大仰に「信徒発見」と名付けたが、隠れ信徒の多くは教会に
は戻らなかった。

 私たちは昨日までと同じに家の奥でひっそり信仰を続けますから。

 神父どもはこれにカチンときた。教会に来ない信徒は免罪符も買わなけ
れば献金もしない。結婚式も挙げない。あれは結構、いい実入りになる。

 昔、教会は要らない、聖書があればいいと言ったアマン派がいた。

 教会はアマン派を見つけ次第、石を抱かせて川に放り込んだ。商売の邪
魔になるからだ。

 教会に戻らぬ隠れ信徒もそれと同じだ。とはいえ彼らを縛って玄界灘に
放り込むわけにもいかない。

 で、戻ってきた信徒を「潜伏切支丹」とネーミングして顕彰し、そうで
ない隠れ切支丹は無視した。

 宗教とは信者にカネを貢がせてなんぼの商売だ。霊感の壺を売りつける
のは宗教なら当たり前なのだ。

ただ宗教はそれだけじゃない。大事な役割があるから生き残っている。そ
れが男どもの救済だ。

 女は生物学的に崇高な使命を持たされている。より優れた子孫を残して
その種族を繫栄させることだ。

 そのためにはより逞しく、より賢い男のDNAを求めることになる。

 それは教会と男どもが女に「一生連れ添います」と約束させる結婚式の
あとも変わらない。

 夫よりいいDNAを持った男と巡り合えば、人類発展のためだ、何の躊
躇いもなくそのDNAを求める。

 しかし狭量な男はそれが許せない。なぜなら男は「より良い子孫」では
なく「オレの子孫」を求めているからだ。

 そんな男に味方したのが宗教だ。宗教は隠れ切支丹の件でも分かるよう
に狭量だ。男の狭量が分かる。

 かくて宗教は人類の発展などどうでもいい、男の視点に立って女の行状
を不謹慎と決めつけた。

 ヒンズーの聖典マヌ法典は言う。「女は注意深く監視しても夫を裏切
り、不貞を働こうとする」
「女は(肌を露わに)魅惑的に振舞い男の欲情を刺激する」

「その男が夫より容姿も悪く、老齢でも、男というだけで受け入れる」

 マヌは女の天命も無視し、いいDNA探しをまるで淫乱過多女のように
描いて貶めた。

 その上で「たとえ酒乱だろうが浮気者だろうが妻は夫を神と思って敬え」

「妻は夫が足を洗った水を飲め。それは聖地の沐浴以上に妻を清める」

 他の宗教も趣旨は同じだ。ユダヤ教では女を不浄で罪深い存在とし、つ
い最近まで聖地「嘆きの壁」にも触れさせなかった。

 ヨブ記には男を惑わさないようスカーフで髪の毛を隠せとある。妻が不
倫でもすれば石打の刑で殺しちまえとモーゼは命じた。

 ムハンマドはそのユダヤ教に倣ってイスラム教を立てた。女の扱いはよ
り過酷で「女は男の持ち物だから反抗したら打擲(てき)してベッドに放り
込め」とある。

 不倫は勿論、石打刑とし、女の装いも厳格で、髪は「ヘジャブで包み、
胸は覆いをして人の目に触れさせてはならぬ」。「違反した女は鞭打ち」
と定めた。

 今から43年前、イランでホメイニ師のイスラム政権ができて、この冗談
みたいな刑罰が現代に生き返った。

 こちらがテヘランにいたころ、地元ケイハン紙には不倫妻の石打刑が何
度か載っていた。街では髪を見せたり、化粧したりした女性がよく捕まっ
ていた。

 先日のニューヨーク・タイムズが今イラン各地で起きている「反イスラ
ム政権デモの先頭は女性たちが占めている」と報じていた。

 宗教は人類に尽くす女性を貶めてきた。その怒りが伝わってくる。

 不倫は文化なのだ

〈新潮社編集部より〉

高山正之氏の本紙連載が、単行本になりました。

『変見自在バイデンは赤い』(定価1650円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 松本市 久保田 康文 

『週刊新潮』令和4年10月13日号採録
            
━━━━━━━━━━━━━━━
立憲共産党の自壊を煽るべし
━━━━━━━━━━━━━━━
      “シーチン”修一 2.0


【雀庵の「大戦序章」99/通算531 2022/10/8/土】10/1〜3にカミサン
は長女と共に軽井沢の星野リゾートでノンビリ秋を楽しんできた。まるで
セレブ。小生は相変わらずペンキだらけの作業服で防水工事などの営繕、
ま、趣味のようなものだが全然オシャレではないなあ・・・

<星のや軽井沢:野鳥の森の谷あいに、川のせせらぎに包まれて離れ家
のような客室が建ち並びます。日本の原風景が鮮やかに蘇る敷地内を散策
し、今も脈動する浅間山から湧出する源泉かけ流しの温泉を浴す。意のま
まに食事処を選び気儘に逗留する宿です>

1泊3万円あたりかと思ったら「まあね」と言葉を濁すので、調べたら2
泊1室合計¥224,400(入湯税・サービス料別)・・・ゴージャスというか
剛毅だが、1人2泊10万円ちょっとでリッチな気分になれるのなら妥当か。

そう言えばカミサンは今月に古希70歳。18歳で奄美大島から日本医科大
学の病院で働きながら看護学校で学んで看護婦資格を取り、以来ほぼ50
年、オタンコナースから出発していくつかの病院勤務を経て婦長さんにな
り、昨年の定年退職後は1年の御礼奉公をして10月いっぱいでリタイアす
る。曰く「引き留められたけれど、もう体力が続かない、やるべきことは
やった、もう十分、後はノンビリ、好きなことをして過ごすわ」

看護学校同期の友4人と悠々自適で定年後を過ごすはずだったが、友の2
人は天職を全うする構えで現役バリバリ、後進の育成に励み、1人はリタ
イアしたが孫たちの世話で忙しい、一番気の合った1人は3年ほど前に小生
同様に胃がん全摘で食事が思うように楽しめない・・・かくしてカミサン
の旅行パートーナーは稼ぎの良い旦那をGETした長女だけになったよう。

妻よ、古希祝い、退職祝い、よくぞ頑張った、おめでとう、そしてご苦
労さまでした。そして晩年という新たな人生のスタートである。頑張って
きたのだからこれからは旅行でも趣味でも楽しんだらいい・・・邪宗以外は。

邪宗、邪教は概ね拝金教みたいな「オウム」や「統一教会」などの新興
宗教が少なくないから要注意だが、一般的に宗教のようなものは信者では
なく教祖や幹部になる方が絶対に面白いのではないか。それは宗教に限ら
ず、「フォロワーではなく10〜20%のリーダーになった方が人生を楽しめ
る」と小生は思うのだが。

学者とか大学教授、識者には「俗欲」のない、行儀が良い、聖人君子が多
いようだが、今の大学教授、特に理系の教授は「研究費を集める」のが主
要な仕事になって、それをしないと肩身が狭い思いを強いられるようだ。
日本の理系の研究者や大学はかつては世界でもトップクラスだったが、今
は随分後退していると報道されており、大学の「経営」と「研究・学問」
を切り離さないと劣化するばかりではないか。

劣化と言えば、かつては「日本の政治家は神輿に過ぎない、政治家の政
策を操っているのは裏方の優秀な高級官僚だ」と1990年あたりまでは言わ
れていた。確かに戦後復興から1960年以降の日本の高度成長は、ボンクラ
な政治家ではなく、彼らを担いだ省庁の事務次官をトップとする高級官僚
がリードしたと言ってもいいだろう。

<現代の日本における「官僚」とは、広義では、国家公務員試験に合格
して中央官庁に採用された国家公務員全般を指すとされている。狭義で
は、国の行政機関に所属する国家公務員の中でも、特に中央官庁の課室長
級以上の管理職員を指す場合もある。

また「高級官僚」は、国の行政機関に所属する国家公務員の中でも、特
に中央官庁の指定職以上の地位にある者を指すことが一般的である。

日常会話において「官僚」ないし「高級官僚」と言う場合、霞ヶ関の中
央官庁で政策に携わる国家公務員、中でも国家公務員T種試験や総合職試
験等に合格して任官したキャリア公務員を漠然と指すことが多い>(WIKI)

官僚は「日本を導くのは我々だ、選挙次第で右往左往する政治家に国政
を全て任せるわけにはいかない」という自負、誇りがあったろう。それに
は良い面もあれば悪い面もあったろう。しかし「政治の安定をもたらし
た」ことは確かだ。マキャベリが言うように国家国政は「安定>自由」な
のだ。自由があふれて団結できなくなった国は右往左往、ダッチロール
し、やがては強国に併呑されたり亡びたりするのが歴史である。

自称リベラル、実質アカは、本人が意識しているかどうかはともかく、
正義や自由を叫びながら国家の弱体化、解体、世界革命による共産化を目
指している人々である。この認識と警戒心がないと自由民主人権法治国は
消滅しかねないのだ。

産経2022/9/22の元駐米大使・加藤良三氏の論稿「正論:安倍元総理の
国葬と世界の視線」は、ジェントルマンの氏が「堪忍袋の緒が切れた」感
じで、君子豹変、本気で反安倍のアカ=バカどもに「恥を知れ!」と怒り
心頭だった。

氏は昨年「日米の絆――元駐米大使 加藤良三回顧録」を上梓、それによ
ると「1941年生まれ。東京大学法学部卒。1965年外務省入省。 アジア局
長、総合外交政策局長、外務審議官、駐米大使を歴任。2008年退官。三菱
商事取締役、日本プロフェッショナル野球組織コミッショナーなどを経
て、現在、日米文化教育交流会議(CULCON)委員長」。以下、氏の「正論」
を引用する。

<【昭和35年の池田勇人演説】昭和35(1960)年10月18日の国会で池田
勇人総理(党総裁)は、凶刃に斃(たお)れた浅沼稲次郎社会党中央執行
委員長への追悼演説を次のように切り出した。

「ただいま、この壇上に立ちまして…私は、この議場に一つの空席を
はっきりと認めるのであります。…その人を相手に政策の論議を行なおう
と誓った好敵手の席であります。…今その人はなく、その声もやみまし
た。私は、だれに向かって論争をいどめばよいのでありましょうか。

しかし、心を澄まして耳を傾ければ、私には、そこから一つの叫び声が
あるように思われてなりません。『わが身に起こったことを他の人に起こ
させてはならない』『暴力は民主政治家にとって共通の敵である』とこの
声は叫んでいるのであります」「私は、目的のために手段を択(えら)ば
ぬ風潮を今後絶対に許さぬことを、皆さんとともに、はっきり誓いたいと
存じます」

そして浅沼稲次郎氏の友人がうたった「沼は演説百姓よ よごれた服に
ボロカバン きょうは本所の公会堂、あすは京都の辻の寺」という詩を引
用して浅沼氏の人柄を偲(しの)び、「私どもは、この国会において、各
党が互いにその政策を披瀝(ひれき)し、国民の批判を仰ぐ覚悟でありま
した」「しかるに、暴力による君が不慮の死は、この機会を永久に奪った
のであり…国家国民にとって最大の不幸…」であると結んでいる。

世界が政治、軍事、経済、自然災害、パンデミックと大きく揺れ動く実
感は日本国民の多くも共有するはずだが、報道の多くが安倍晋三元総理の
国葬絡みのものであることに筆者は違和感を覚える。

国葬の是非を巡る議論はあっていいが、まずもって前述の池田演説にあ
るようなイデオロギーや安易な政治的動機を超えた故人、特に目的のため
に手段を択ばぬ「凶行」「凶弾」に斃れたリーダーに対する哀悼の念が超
党派的に示されることが「個人の尊厳」の確保を最大の課題とする民主主
義の下での最小限の礼節ではないのか。

【品性風格を欠く拙い反応】今回の銃撃事件の原因・背景の究明に努め
ることは大変大事なことに違いないが、ものごとには仕分けと順序という
ものもあるのではないか。国葬の費用云々が今の段階で主要な課題、
ニュースとしてかくも声高に論ぜらるべきことなのか。国葬への招待を
断って欠席する旨を敢えてメディアに喧伝することが英雄的行為になると
でもいうのだろうか。

2020年台湾の李登輝元総統逝去の際の中国の反応を思い出す。環球時報
編集長のコメントは「台湾の脱中国を推進したこの要の政治家はきっと中
国の歴史で数千年の悪臭を残すだろうと思う」という趣旨のものだった。
これをはじめとして中国からのコメントには哀悼の念の表明はなく専ら李
登輝批判・非難に終始した。既に一方の「超大国」とされる中国にしては
品性風格を欠く拙い反応だと当時感じたものである。

日本には伝統的に「死者を鞭打つ」ことを戒める(忌避する)倫理観が
ある。「水に落ちた犬を打つ」様な仕打ちや「反日教育」「反日無罪」の
風潮には理不尽なものとして違和感を持ってきた。

まして国際社会における自国の地位を間違いなく高め、諸外国からの敬
意を勝ち得た日本史上数少ないリーダーの「非業の死」に際してごく基本
的で当然の「弔意」をプレーダウン(軽視)し、歪んだ「マイノリティ・
コンプレックス」かと疑われる空虚に刺々しい言動を政治やメディアがプ
レーアップ(強調)する現状に虚しさを覚える。こういう倒錯した現状を
駐日ジョージア大使から指摘され、たしなめられる(11日付産経)のは日
本として恥ずかしいことではないか。

【自らの姿を思い返し】リーダーに対する反発が自由になされるのは民
主主義の下では当然のことであり、いくら白熱しても構わない。

よく言われるアメリカの分断の場合も「親政権」でも「反政権」でもそ
のコインの裏は結局「親米」であろう。今回の国葬に絡む論議を見ている
と従来の「反安倍」の要素が濃いように思うが、その裏が果たして「親
日」なのか訝しく感ずるところがある。

国葬の是非・適否など議論があるなら粛々と続ければいい。筆者として
は先に引用した池田演説のような抑制が利いて日本人の心に響くメッセー
ジを永田町界隈からは聞きたいし、その精神を加味した均衡のとれた報
道・論考をメディアには期待したいと切に思う。

エリザベス英女王、ゴルバチョフ元ソ連大統領の死去など、今年は時代
の変化を象徴する訃報・出来事が多いが、安倍元総理の国葬を見つめる視
線は、日本だけのものではない。日本の文化は「恥」を最も嫌う文化とい
われた。そういう感性を持ち続ける日本であるならば国葬に際して、国際
社会の目に映る自分の姿を思い返して身なりを整えるくらいの余裕と心構
えは持つべきだろう>(以上)

赤色ウイルス感染者はありとあらゆるところにいる。産経にもいる、自
民党にもいる。本人も病識はなく、自分こそが健康であり正論居士だと信
じている。説得しても無駄だが、群れる習性があり「孤立させると消滅す
る」傾向がある。

立憲共産党は斜陽を迎えた絶滅歓迎種だが、再起を図るため一点突破全
面展開を狙っている。しかし、巨大な労組「連合」からも見放されつつあ
り、再起するためには同士であり心の祖国である「中露北」に日本侵略を
促すしかないのだ。愛国者は我らの内なる敵、立憲共産党の自壊をしっか
り煽るべし。


━━━━━━━━━━━━━
 そろそろ真面目になろう
━━━━━━━━━━━━━
        三橋貴明


【近況】
9月21日にロシアのプーチン大統領が「部分動員」を発表して以降、ロシ
ア人男性の国外脱出が相次いでいます。
部分動員令以前のロシア人の多くは、ロシア・ウクライナ戦争について
「他人事」として認識していたようです。
つまりは、不真面目だった。


それが「自分や家族の身に悪影響が及ぶかもしれない」となった途端に、
一斉に動き始めた。真面目化した。ウクライナ人は、91年の独立以降、軍
縮路線をひた走り、
「もう戦争なんか起きないよ」と、不真面目化していた。


彼らが真面目化したのは、2014年にロシアにクリミアを取られて以降で
す。現在の日本人の多くは、言うまでもなく不真面目です。東日本大震
災、コロナ・パンデミックという国難を経てすら、「緊縮財政」「自己責
任論」にしがみついている連中が少なくない。


農林中金総合研究所が、肥料や飼料の価格が高騰する中、
農家経営が打撃を受け、品目や規模によっては赤字となる
との見込みを公表しました。稲作の個人経営の場合、
米価下落や肥料高騰の影響で、2023年には経営規模5ヘクタール以下で赤
字になると試算。


ちなみに、5ヘクタール以下の農家とは、日本の米農家の98%くらいが該
当します。しかも、5〜10ヘクタール農家にしても、約13万円の黒字と、
コメ生産による所得は
「ほぼ残らない」ことになります。論理的には、全コメ農家廃業です。


さらに、配合飼料の価格高騰が収まらず、県内の畜産農家の経営を圧迫し
ています。農林水産省の飼料月報によると
トウモロコシなどを原料とする乳牛用配合飼料の価格は
7月時点で1トン当たり9万5097円。2年間で約1・5倍も上昇しました。


八幡平市松尾寄木の酪農家、松本千秀氏は、「酪農を54年続けてきたが、
かつてなく厳しい状況だ。このままでは日本の畜産農家は激減するのでは
ないか」と、語っています
今年から来年にかけ、コメ農家と畜産業の供給能力は一気に減ることにな
ります。当然、全ての国民が影響を受ける
それでも日本国民は「廃業する連中は、自己責任だろ」と
言っていられるのでしょうか。自分が、苦しむことになるにもかかわら
ず。そろそろ、真面目になろう。
           

━━━━━━━━━━━━━
 テレ朝・玉川氏の発言は
━━━━━━━━━━━━━
         八木秀次


【突破する日本】テレ朝・玉川氏の発言は「令和の椿事件」だ 政治的意
図持たせながら分からないように…番組復帰はもっての外、テレビ局自体
の存続の問題 


安倍晋三元首相は「こんな人たち」と戦ってきた。選挙の応援演説を集団
ヤジで妨害する人たち。国連憲章上、加盟国の権利である集団的自衛権の
限定的行使を認める安全保障法制を「戦争法反対」などと国会前で騒ぐ人
たち。亡くなった後も「国葬(国葬儀)」に反対し、内容にケチを付ける
人たち。そして、この人も「こんな人たち」の一人だろう。

テレビ朝日系の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」に出演する、同社
社員でコメンテーターの玉川徹氏が「虚偽発言」で、「出勤停止10日
間」の懲戒処分を受けた。同氏は、国葬の翌日(9月28日)の番組で、 菅
義偉前首相の弔辞について、「当然これ(大手広告代理店)電通が入っ
ていますからね」と発言した。29日の番組で「事実ではありませんでし
た」と自ら謝罪したが、社としても処分したかたちだ。

同氏の発言が問題なのは、菅氏の弔辞へのケチ・冒涜(ぼうとく)が虚偽
だったからだけではない。その前段で、国葬には政治的意図があるとし
て、次のように語っているのだ。

「僕は演出側の人間ですから、テレビのディレクターをやってきましたか
ら、それはそういう風につくりますよ。当然ながら。政治的意図がにおわ
ないように制作者としては考えますよ」 

つまり、玉川氏は自身が番組に政治的意図を持たせながらも、それが分か
らないようにしてきたと自慢げに語ったのだ。

玉川氏の発言は、あの「椿事件」を想起させる1993年9月同じテレビ朝日
の取締役・報道局長の椿貞良氏が、日本民間放送連盟の会合で、衆院選の
期間中に非自民政権樹立を促す報道姿勢を取ったことを自慢げに語った事
件だ。同年7月の衆院選では、自民党が過半数を割り、非自民の 細川護
熙連立政権が誕生していた。

椿氏は「梶山静六幹事長、佐藤孝行総務会長のツーショットを報道するだ
けで視聴者に悪代官の印象を与え、自民党のイメージダウンになった」な
どと発言した。産経新聞がこれを報じて大問題になり、解任された。国会
にも証人喚問された。当時、放送行政を所管していた郵政省は、テレビ朝
日の放送免許取り消しも検討したが、最終的には行政処分となった。

玉川氏も同様に、自らの番組制作に政治的意図があると口を滑らした。ま
さに「令和の椿事件」だ。

安倍氏が凶弾に倒れた後の報道は、旧統一教会や「接点」のある政治家へ
のバッシング、国葬の是非をめぐっての安倍氏への非難など、私には常軌
を逸しているとしか思えない。

特にテレビは、他局も同様だが、国民共有財産である「電波」を使用する
免許を得て事業を行い、放送法第4条の「政治的公平」「事実をまげな
い」などの順守が義務付けられている。にも関わらず、虚偽や一方的意見
だけを垂れ流している。

その結果、国葬反対の世論もつくり出した。

玉川氏の番組復帰は、もっての外だ。これはテレビ局自体の存続の問題
だ。椿事件と同様、徹底的な検証と、国会での追及が必要だ。

■八木秀次(やぎ・ひでつぐ) 1962年、広島県生まれ。早稲田大学
法学部卒業、同大学院政治学研究科博士後期課程研究指導認定退学。専攻
は憲法学。第2回正論新風賞受賞。高崎経済大学教授などを経て現在、麗
澤大学教授。山本七平賞選考委員など。安倍・菅内閣で首相諮問機関・教
育再生実行会議の有識者委員を務めた。法務省・法制審議会民法(相続関
係)部会委員、フジテレビジョン番組審議委員も歴任。著書に『憲法改正
がなぜ必要か』(PHPパブリッシング)など多数。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文 

夕刊フジ令和4年10月8日号採録

E7CEF9D37FC24D799582E94C42AE4C52.jpg
添付ファイル:
E7CEF9D37FC24D799582E94C42AE4C52.jpg 12.3 KB


━━━━━━━━━━━━━━━━━
ウクライナ戦争の決着の筋道が見え
━━━━━━━━━━━━━━━━━
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆☆◇◆◇☆◆◇◆☆◇◆◇☆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)10月3日(月曜日)
         通巻第7481号
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ロシア、東部四州を併合ウクライナはNATO加盟を声明
ウクライナ戦争の決着の筋道が見え、
      プーチンが初めて停戦を呼びかけた
****************************

10月1日、ロシア国防省はウクライナ東部ドネツク州の要衝リマンから
撤退したと発表した。前日にプーチン大統領はドネツク州とルガンスク
州、南部のヘルソン州とザポロジエ州をロシアに併合すると宣言し、「永
遠にロシア国民だ」とのべたばかりだった。呼応するかのようにローマ法
王も停戦を呼びかけた。カソリック総本山の呼びかけはウクライナ向けの
発言である。

四州の併合に関して西側は一斉にプーチンを批判した。
同日、ウクライナはNATO加盟を声明し、欧州の旧東欧メンバーが直ち
に支持を表明した。
ポーーランド、チェコ、スロバキア、モンテネグロ、北マケドニア、ルー
マニア、そしてバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の九カ
国である。
ところが英独仏など主要メンバーの反応はないに等しかった。しかし、よ
うやくウクライナ戦争の決着の筋道が見え、プーチンは停戦を呼びかけた
ことは注目して良いのではないか。

ゼレンスキー大統領は、リマン奪回を宣言し、一方、ロシアは当該地区か
らの『戦略的撤退』を認めた。ロシア国内では予備役招集に反撥し、およ
そ20万人が国外へ逃げ出した。またスウェーデンにつづいて、イタリアで
保守政党の躍進があり、10月2日の」ラトビア選挙でも保守系が第一党と
なり、親ロシア政党は議席を失ったようだ。動きが加速されている。
 □☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆□☆□   
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
●樋泉克夫のコラム ●樋泉克夫のコラム 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
樋泉克夫のコラム
【知道中国 2429回】     
 ──習近平少年の読書遍歴・・・「あの世代」を育てた書籍(習95)
        ▽
 当時の社会主義陣営やアジア・アフリカ諸国にとっての最大の関心事は
ヴェトナム戦争の戦況であり、ヴェトナムにおける「民族解放闘争」の帰
趨であった。この戦争でヴェトナムが勝利すれば、それは米帝国主義の敗
北と社会主義・民族解放陣営の勝利を意味するだけに、やはり中国共産党
もまたヴェトナム労働党との関係に強い関心を払っていた。

 中国新聞工作者代表団は71年4月末から6月初頭にかけて訪朝している
が、それから8か月余り遡った70年9月、ヴェトナム民主共和国新聞工作者
協会と対外文化連絡委員会の招待を受け「英雄的なヴェトナムを訪問し」
ている。その時の記録が『勝利属於英雄的越南人民』として残されている。

 ここで奇妙なことに気づかされた。
「前言」に記された「英雄的ヴェトナム人民が抗米救国戦争において勝ち
取った偉大な勝利は、全世界人民の反帝革命闘争における光輝に満ちた手
本となった。本書の
出版によって、我らが兄弟であるヴェトナム人民に対する尽きることなき
プロレタリア階級の思いを抱き、ヴェトナム人民が米帝国主義を完膚なき
までに打ち破り、祖国の統一を実現し、抗米救国戦争における完全なる勝
利を勝ち取ることを衷心より熱く願う!」といった部分だが、文中の
「ヴェトナム人民」を「朝鮮人民」に置き換えれば、『英雄的朝鮮人民』
の「前言」に完全に重なってしまうのである。(2427回参照)

 つまり『英雄的朝鮮人民』に散りばめられた「朝鮮人民の偉大なる領袖
である金日成」を「中国人民の親密なる友人のホー・チミン主席」に置き
換えれば、『英雄的朝鮮人民』と『勝利属於英雄的越南人民』は体裁・内
容共に同じ。一卵性双生児ならぬ双生本(!)だ。

 たとえば「アメリカ帝国主義を民族の仇として恨む」人民は、共に手を
携え立ち上がった。
「人民戦争こそが勝利を決定し」、我々の「一切はアメリカの強盗に勝利
するためにある」。我々両民族は「中国とヴェトナムの限りなく深く厚い
友誼」によって結ばれ、共に「断固たる抗米の誓いを高らかに宣言す
る」。圧倒的な米帝国主義の航空兵力によって奪われていたヴェトナム上
空の制空権だったが、人民戦争によって打ち破った──などという勇ましい
文言だが、ヴェトナムを朝鮮に置き代えれば、『勝利属於英雄的越南人
民』は『英雄的朝鮮人民』に早変わりしてしまう。なんとも驚くばかりに
簡便至極な本作りである。

 『勝利属於英雄的越南人民』と『英雄的朝鮮人民』は体裁・内容は共に
大同小異だが、敢えて探してみると小異が見つからないわけではない。

 たとえば『英雄的朝鮮人民』では金日成の輝ける姿が熱く語られている
が、『勝利属於英雄的越南人民』ではホー・チミンに対する言及が極めて
限定的だ。
そればかりか余りにも冷め切った表現である。また『英雄的朝鮮人民』は
「鮮血で固められた中朝人民の戦闘的友誼」の常套句で彩られているもの
の、『勝利属於英雄的越南人民』が語る中越人民の友誼は「鮮血で固めら
れる」ほどに強烈でもないし、熱く語られてもいない。とは言え大仰な常
套的形容句の羅列には、読んでいるこちらが気恥ずかしくなる思いは同じだ。

 朝鮮とヴェトナムは、東と南の端と違っているものの中国の端にへばり
ついているという地政学的位置や、強大な漢民族政権に隷属しながら小中
華意識を内に秘めて大中華に反発し自らの立場を持ち続けてきた点は似
通っている。

 にもかかわらず、なぜ小異が生じてしまうのか。
 その背景を考えるに、ホー・チミン(1890〜1969年)を失ったハノイと
金日成が絶対的権力を振るう平壌に対する、中国共産党政権の温度差だろう。
ハノイは文革に言及することを意図的に避ける。
対する北京はハノイのソ連接近を苦々しく思う一方で、ヴェトナム戦争長
期化の先に強大な米軍の敗北を目論む・・・呉越ならぬ中越同舟の化かし
合い。
     □☆●□☆●□☆●☆□☆●□☆●□ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ☆⌒☆⌒☆ ☆⌒☆⌒☆⌒☆ ☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆      
  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読
者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(読者の声1)ウクライナ戦争の現実ですが、西側メディアはウクライナ
が攻勢、ロシア
は予備役が大量に逃げ出して戦意喪失。ロシアの負けが込んできたという
分析にくわえて、米国はじゃかすか武器の追加供与をしています。
ところが軍事専門家は反対でロシアが勝っている、余裕を持って四州の住
民投票を行い、賛成多数で併合(9月30日)。アメリカは武器の在庫払
底で、そのうえ不況突入でウクライナ支援には反対が増えている。中間選
挙でバイデン与党は負けるだろうから、政策転換がおこるだろう。ウクラ
イナの犠牲は死傷が20万。現在戦っているのは予備役で、塹壕はちゃち
で役に立っていない。まもなくウクライナの敗色は決定的になるので、そ
の前にミンスク合意に戻ろうとするのが欧米間の合意になる、との読みです。
如何でしょう?(DF生、川崎)


(宮崎正弘のコメント)軍事専門家のなかで、そうした分析が意外に多い
です。ウクライナにも反ゼレンスキー大統領の反戦運動があるでしょう
が、報道されません。もう一つ、奇怪なのは、アゼフ連帯の「その後」の
報道がありません。
 ロシアもウクライナも戦果はだい本営発表ですし、客観的といわれる米
国の「戦争研究所」の分析はネオコン主導でウクライナに肩入れしていま
す。実相はわからない、というのが現実では。。。。

   ♪
(読者の声2)三島由紀夫研究会9月度公開講座の御報告です。
 9月27日の第303回公開講座(アルカディア市ヶ谷)では芥川賞受
賞作家であり、日本大学芸術学部教授である楊逸女史が「作家魂に触れる
旅の瞬間」と題して講演した。楊女史は中国大連の出身であり、1987
年に来日し、お茶の水女子大学卒業後、2007年に作家としてデビュー
を果たし、翌年には小説「時が滲む朝」で第139回芥川賞を受賞している。
講演の冒頭では日本人作家の文体を学び始めた頃、最初の三島作品として
『豊饒の海』第1巻「春の雪」を読んだ印象を振り返った。一般に三島の
文体は華麗と言われているが、「春の雪」に登場する華族出身の男女のや
りとりを読むと、自分が期待したような内容ではなく、よそよそしいやり
とりであった。そこから詩に対する日本人と外国人の認識の違いや、小説
と詩を別個のものと捉える日本の文学的伝統に気づいたという。その結
果、三島は幼少期から詩を書きながら、小説の中に詩を入れなかった理由
も理解できたと述べた。
その上で、三島は美意識という面では日本の作家の中でも特殊な存在であ
り、自叙伝的小説『仮面の告白』では性という、人間にとってプライベー
トな問題を描いていることを指摘した。
次に、三島に強い影響を与えた聖セバスチャンの殉教図について解説した
上で、三島の人間としての人生、作家としての人生を考えたとき、あのよ
うな形での殉教の仕方にぞっとしたと述べた。
さらに楊女史は元ナチ党武装親衛隊員である作家ギュンター・グラス
(1927〜2015)に関心を持ち、ポーランドのグダニスクからドイ
ツのベルリン、ドュッセルドルフ、リューベックまでの旅を通じて、自ら
考えたことを紹介した。そこではギュンター・グラスが1990年のドイ
ツ再統一に際し、政治的統一には徹底して反対したことを挙げて、現在の
中国・台湾関係について考えさせられたと述べた。
なお、公開講座にはジャーナリストの福島香織氏、高山正之氏も出席して
おり、質疑応答や懇親会も含め、濃厚な意見交換がなされた。(三島由紀
夫研究会事務局)
  ♪

(読者の声3)通貨において新日英同盟が生まれたらしく、ポンドと円も
仲良く心中するらしい。
過去2年間、世界中の政治、経済、医学、報道の急激な劣化・独裁化・反
理性・非倫理性が進む中、昨日この世から逸脱した超非現実的な発表が行
われた。
  通貨、金とは価値の単位であり、究極的には「人間が使った時間の総
和」が富・財産となる。
ヒトの時間は1日24時間と限られているので、「価値のある、良く働く
人」の人口が多い程、国の富・GNPが大きくなる。
かつては、横着にも多くの奴隷を使い、今は安い移民を輸入し、人口を増
やし、富を製造する。市民10人が奴隷100人を使えれば、遊んでいても優
雅な無労働の生活が送れた。
そんな過去の栄華を未来に、全ての市民に倫理的に提供する、いう趣旨で
テスラ社は人型のロボットの大量生産計画を去年公表し、昨日1年後の成
果を発表した。「TESLA A I DAY、2022」
  https://www.youtube.com/watch?v=ODSJsviD_SU
 (英語、3.5時間)
https://www.tesla.com/AI
 (英文、専門的)
 今回の発表会は、以前にもまして専門的で、学会のそれに似ており、多
くの開発担当の社員(ほぼ全て白人男で外人移民。ポリコレに従う会社は
必ず黒人、女などを表に出す)が、説明をする。
この意図は、新しい社員を勧誘するため、らしい。既に科学・技術系の最
高の卒業生の最も希望する会社はテスラ、SPACE X になって久しい。
 この様な会社の新製品・新方針などの記者会見などは当然、社長、幹部
が、電通などの用意した煌びやかな動画などを使う、内容に薄いコマー
シャルのような風情である。
さらにかなり精密な高額な「内部の企業機密情報・成果」を惜しげも無
く、公表してしまう。
それは科学者の論理、「知識は拡散し共有するのが当然」という普遍的倫
理であり、これによって人類の発展を加速化する。
つまり、普通の企業家にとっては、あまりにも気前の良い、他利益的な行
動と映る。イーロン・マスク氏とは、極めて異例で稀な不思議な貴重な人。
  (在米のKM生)


━━━━━━━
重 要 情 報
━━━━━━━
◎岸田内閣に関しては何で気が滅入るばかりの話題ばかりなのか:前田正晶

今朝は気分を盛り上げようかと(今風に言えば「テンション上げ上げ
か?」)ショパンの英雄ポロネーズ=heroiqueを流している。このピアノ
曲はジャズファンだと思われてもおかしくない私の大の好みで、葬式の時
には流して貰いたいとすら考えたこともあったほど気に入っている。因み
に、heroiqueはフランス語で、カタカナ書きすれば「エロイック」となる
のだそうだ。

気分を盛り上げたところで本題に入ろう。今朝の新聞では「共同通信の
世論調査では岸田内閣の支持率が前回から5%下がって35%となった」と
朝から気分を盛り下げてくれていた。兎に角、岸田内閣誕生後の過去1年
間にはテンションが上がるような明るい話題が少なくなってしまったの
は、誠に残念なことである。しかも、多くの報道機関はこれでもかとばか
りに世論調査をしては「支持率低下」の報道をして楽しんでいると疑いた
くなる。

曰く「世界の大学の調査で東京大学の地位がまた沈んだ」、「円安に歯
止めがかかっていない」、「対ロシア制裁の反動でエネルギーコスト
が」、「物価上昇を止められていない」、「第7波を一向に終息できな
い」、「旧統一教会と自民党が癒着していた」、「女性議員の比率が世界
最低」、「賃金の引き上げができていない」、「拉致問題解決の見込み
が」、「剣法改正は?」、「電力供給不足を解決できない」等々と枚挙に
暇がない状態だ。


岸田内閣の対応能力の問題もさることながら、毎日のように「手を替え品
を替え」上記のような明るくない話題ばかりを「これでもか」とばかりに
聞かされ読まされ続けていれば、陰々滅々たる気分から簡単に脱却できな
くもなるものではないか。麗澤大学のジェイソン・モーガン教授だったか
は「岸田内閣では誰が何をやっているのかがハッキリしていない」と批判
していたが、私は「誰もが何をすれば良いのか」を見失ってしまっている
ように見えて仕方がない。

マスク着用問題一つを取り上げてみても、岸田総理は鈴鹿などに赴かれ
て、マスクなしで臨場されていた。木原官房副長官は「着用する必要の有
無は検討中」だと言っていた。我が国のマスク着用の方針が世界の傾向と
大いに異なってきたこの件に関しても、この内閣の姿勢がスッキリしてこ
ないのでは困るのだ。

マスクは「ウイルスに対するディフェンス面では効果は低いのだが、感
染している者がウイルスを撒き散らさない効果はあるようだ」ということ
は既に知られているのではないか。それならそうで総理大臣として記者会
見でもして、解りやすく且つ遍く国民に着用すべき場合とそうでない場合
を指示して欲しいのだ。木原官房副長官の就任直後の私の目には傲慢に見
えた表情が、大分穏やかにはなっていたが、この期に及んで「検討中」と
言うのは評価できない。

就任後1年も経てば「何が緊急」で「国民が何を望んでいること」かが
見えてきたと思っている。これまでの姿勢では相変わらずモグラ叩きで、
現れた現象を追いかけているような感が濃厚だ。旧統一教会問題の処理を
見れば明らかだが、内閣の方から「こうするのだ」と立ち向かっていくの
ではなく、後手後手であるだけではなく、折角の対応も野党とマスコミ連
合軍の非難攻撃の格好の標的になってしまっているのでは困る。

私は岸田総理が外交の面に注力されるのはほどほどにして、極力内政に
注力するのが当面の望ましき対処法のように思えてならないのだ。岸田さ
ん、如何でしょうか。



◎◇◆◇唸声の気になるニュースとストリートビュー 2022年10月9日◇◆◇

▼唸声一行日誌/今週の気になったことを一日一行に

10/03(月) ウクライナ、NATO加盟反対4%、賛成83%、米独はたぶん反対・・・

10/04(火) 朝のJアラート、津軽海峡越え太平洋へ、シェルターなしの遺憾砲

10/05(水) マスク氏、ツイッター買収再提案。当初価格の6.3兆円・・・

10/06(木) 北朝鮮がまた2発ミサイル、日本海へ、いつまでやるの?

10/07(金). ロマンス詐欺、地球への燃料代440万円、日本女性が詐欺の標
的に

10/08(土) 戦争仕掛けて軍事作戦、テロで橋を爆破されたら宣戦布告と
露・・・

10/09(日) ロシアの核使用現実化で北朝鮮はまたミサイル、遺憾砲じゃ遺
憾ぞ

今週号は以下をご覧下さい
https://ameblo.jp/unarigoe/entry-12768430708.html

今週の一言

70歳の誕生日を迎えたプーチン大統領ですが、電話で祝福したのはカザフ
スタンのナザルバエフ前大統領、キルギスのジャパロフ大統領、キューバ
のディアスカネル大統領、トルコのエルドアン大統領、南アフリカのラマ
ポーザ大統領の5人、昨年はイスラエル首脳や岸田首相の名前もあったの
ですが・・・。さらに核を使ったら、祝福するものはいるでしょうか?と
言うよりも全世界から呪詛されることになるでしょう。ロシア国民はどう
でしょうか?戦術核が100万人のロシア兵士の命を救ったと米国並みの言
い訳をして正当化するでしょうか?しかし、これはロシアが報復核の洗礼
を受けない場合の言い訳です。NATOが核報復をしたらどうなるでしょう
か?核抑止の幻想も言い訳も吹き飛ばされてしまい、地球は荒廃・・・と
近未来SF映画のような状態になるかもしれません。核を使う狂気に我が国
はどう対応するのでしょうか?もう、遺憾砲じゃどうにもなりません。死
してなお安倍叩きをする人たちにはこの狂気が伝わらないのでしょうか?
核魚雷で500mの津波・・・。

唸声千流<核魚雷お花畑に津波かな>

2022/10/9 唸声



━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━
11日の東京湾岸は晴。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

--
渡部 亮次郎



この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。