2007年08月15日

◆国力を失う世紀

                       渡部亮次郎

以下は07年3月4日に書いたものだからご記憶下さっている方もあろう。
日本で1億国民の総白痴化が完成し、すべてはTVを初めマスコミの意のま
まに動く事になって国家は空回りすると書いたのだ。

<シオンの議定書は19世紀最大の偽書とはされたが、19世紀末に既にテレ
ビジョンの装置を予測し、しかもテレビを通じた世論操作を描いていた
のだから、偽書を作った人物なり組織は天才的というほか無い。

実際、日本では昭和28年のテレビ本放送開始とともに、大衆は力道山の
空手チョップを通じて、電波の魔力にしびれていたが、あれから約半世紀、
いまでは「テレビこそ真実」という妄想を抱くに至った大衆と言う名の
「妄想」が権力と化している。

たとえばテレビがそれほど普及していなかった時代、政治を志す人間に
とって知名度と言うものが、最大のウィークポイントとされた。名前が
有権者にどれだけ知れ渡っているかが、勝敗の分かれ目であった。

しかし、今ではそれはテレビに出演することで大半、瞬時に解決できる。
まして出演を繰り返すことが出来れば「露出度満点」でたちまち知名度
は上がる。大衆がとっくに白痴化してしまって「テレビは真実」と妄想
しているから万全だ。

かくて政治はテレビ制作者に合わせた政治を展開するようになった。国
会の予算委員会がNHKテレビのタイムテーブルどおりに運営されてい
ることを見るだけで明らかであろう。

その実態に気付きながら自身は気付いてないフリをして5年間も政権を維
持したのは、誰あろう小泉純一郎氏である。後継安倍晋三氏は、当然そ
のためのスタッフを回りに置いたが、チームワークが取れなくてまだ成
果を挙げていない。

成果が上がらないまま、大衆の人気が落ちてくると、テレビは「総理の
支持率が落ちた」と放送し、大衆は更にテレビを信じて支持率を下げる、
という何とか循環に陥りながら気付かない。自分自身で考えることを何
故しないの。

「なんで支持しないか、テレビがそういっていたから。どこがいけない
かなんて、私分らない、テレビに聞いて」、が実態じゃないか。

このように、大宅壮一や松本清張の指摘したテレビによる「1億総白痴化」
はとうの昔に完成しており、日本と言う国はテレビに振り回される低級
国家に成り下がってしまったのだ。

したがって政治は真実からはなれてテレビを妄信する大衆の白痴状態に
合わせた流れを辿ってゆくはずである。

また若いも中年も思い描くと言う「痩せればもてる」信仰がある限り、
関西テレビがいくら止めても「痩せる偽情報」はどっかのテレビから永
遠に流れるはずである。>

2007.03.04に書いた、とある。僅か半年前だ。なるほど日本という国は
この半年で進歩しただろうか。残念ながら事態は上の通りにしか進んで
いない。マスコミの作る波に乗れれば政治家は野望をすぐ達成できるこ
と、小沢一郎が証明して見せた。

マスコミに映った夢が実は1970年代、かの田中角栄の財政ばら撒き日本
列島改造安の影絵である事に気付かぬ有権者が民主党を支持した。

オーバーに言えば半世紀前の自民党の政策を主張しているのが21世紀の
民主党である。日本は逆戻りして、更に捻じれたのである。

或いは改革の小泉純一郎に保守ばら撒きの田中角栄が小沢自治労の皮を
被って勝ったのである。従ってわが国はこれから混乱と怒涛の時代を迎
え、国力が大いに失われる世紀に入ったと覚悟すべきだ。(文中敬称略)
2007・08・11


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