健康百話 〜眼から目薬が溢れるというはなし〜
大阪厚生年金病院 薬剤部
「二階から目薬」のことわざは、まわりくどく遠まわしなために、とてもじれったくもどかしいことのたとえ。
恋を打ち明けるのがへたな男のさまをいっているようでもありますが、二階から目薬をさすごとく目薬の一滴がうまく眼に入らず、何滴も何滴も試されているのを見かけることがあります。見ていてもどかしくじれったくて「もうちょっと右、いや左」とつい声を掛けたくなります。
逆に上手にさしているのに何滴も何滴もさして眼から溢れているのを見ると、なんともったいないと思ってしまいます。目薬を持つ手を別の手で支えてその手を顔につけて目薬がぐらぐら揺れないようにして狙いを定めてさすと意外とうまくさせます。
また、目薬の一滴は0.05mL(ミリリットル)とごくわずかですが、眼が受け止めれる量もちょうど同じくらいなので、この一滴で相性ぴったりなんです。ですから、一度に何滴もさして眼から溢れさせてしまうのは実にもったいないのです。
2種類の目薬を使うときも、一つ目の目薬をさしてすぐ後にもう一つの目薬をさすとあとからさした目薬は眼に入らずほとんど流れてしまいます。
2種類の目薬をさすときは、くすりの成分も違いますので4,5分ほど間を空けてから二つ目の目薬をさしましょう。それから、一回にさす量も一滴(失敗しなければ)が適量です。
目薬を眼から溢れんばかりにさすのは、今日からやめて、一滴だけ狙いを定めてさしましょう。目薬も乙女の涙もほんの一滴で効果は抜群です。(完)
2007年08月18日
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