2007年09月07日

◆安倍退陣は無いのか

                         渡部亮次郎

改造後の安倍さんの顔が冴えない。多分、眠れないし、腸の具合も良くないのだろう。下痢が激しいのではないかと推測している。

改造の時は事務の官房副長官と首席秘書官を差し替えないとまたまた次に酷い目に遭いますよ、と「夕刊フジ」で忠告したのに聞いてくれなかった。

案の定、遠藤農林水産大臣の「身体検査」の不徹底がわかり、安倍首相は取り返しのつかない失態を演じる事になった。身体検査は官房副長官と首席秘書官の責任なのである。

官房副長官は旧内務省系官庁を抑えていなければならないが的場氏は旧大蔵小出身でありながら、旧大蔵省の推薦ではなく財務省の反感を買っている。首席秘書官は旧国鉄OBで官界にもマスコミ界にも人脈が皆無。身体検査には手も足も出ない。

かくして果たせるかな自民、公明両与党内から、農相人事の直後「ひょっとして安倍退陣」という情報が流れた。もはやこの弱体内閣を頼っていたのでは、「我々に明日は無い」と実力者たちが「首相とりかえ」を考えたのである。

だから安倍さんの顔が冴えない。党内のざわめきを感じ取って眠れないのである。

前々から言われていた幻の福田康夫首相で当面を繋ぎ、麻生太郎首相に持っていく動きが出ていた。安倍首相の人事の不手際は限界にきていたからである。

さりとて解散・総選挙をするわけにはいかない。今やれば大惨敗。実力者といえども落選の危機に曝されるからである。そこで、党・内閣人事は安倍改造人事をそのまま受け継ぎ、農相には派閥領袖の1人を当てるという構想も検討された。

東京オリンピックのあった1964年、喉頭癌に倒れた池田内閣から佐藤内閣にバトン・タッチした時に用いられたのと同じ手法である。

思い出せば池田政権の幹事長三木武夫氏も、そのまま佐藤政権の幹事長として留任している。あれから既に43年。当時を知る政治家は残っていないが、危機となれば考える事は同じだ。

「安倍退陣説」には安倍さんも側近も抵抗している。また反安倍勢力が頼みとする福田康夫氏は火中の栗を拾うつもりはないというから、この構想がそのまま実現するとは思わないが、突然表面化する可能性は否定できない。

農相の後任は決まったが、問題は民主党が参院で、安倍首相の任命責任を問い、問責決議案を出す可能性があることである。参院の問責決議そのものは、衆院の内閣不信任案と違って法的な拘束力を持たないが、問責された総理が参院本会議や各委員会に出席すれば審議拒否の根拠を与えてしまう。

戦後政治では想定していなかった事態が起こりそうである。これを凌ぐには安倍首相の退陣しかないという見方が与党内で生まれているのは不可避であろう。安倍首相が、この急場を乗り切ることが
出来るか、耐えられるか見ものである。

(1)貫禄が無いから言説に力が無い。力の無い言説は説得力に欠ける。人生を50年ちょっとしかやっておらず、失敗の経験に欠けるから、政治の先見性に決定的に欠ける。

(2)悪事をなす必要のない人生(御坊ちゃん)だったから政治家の裏を洞察する能力が元々欠けている。この点は森喜朗氏は格別にあるが、森には別のものが全く欠けているが。

 (3)回転が悪い。記者に突っ込まれた事を咄嗟に理解できない。当然。咄嗟の切返しが全く出来ない。これを「ぶら下がり」で毎日2回も見せられるだけで国民の方がイラつく。これだけは森と全く同レベル。

宮澤喜一氏は類稀な切れ者といわれたが、政治家としては只者だったから「自民党の徳川慶徳」と揶揄されたが、ご本人は理解を拒否した。己の賢しいことが政治家としては欠点だったと理解できなかった。

安倍さんは己の学識の無さが与党内のみならず国民から嘲られている事に気付いていない。自分では岸信介のDNAを唯一のアイデンテフィと主張するが、DNAなんて目には誰にも見えないのだ。
文中敬称略  2007・09・05
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