2007年09月09日
◆巴里だより・「宝塚と少子化」への反響
岩本宏紀(在仏・エッセイスト)
<この読者の声は、本欄に寄せられたエッセイ「宝塚と少子化」(8月28日掲載)について、在仏の岩本氏の許に寄せられたものです・・・・編集部>
・77歳の父 曰く 。。。東北の女性
宝塚の男役のかっこよさは、私たち女性にとっても憧れの的です。日々の厳しい訓練の賜物でしょう。でも私の父(77歳)にはあの魅力がわからず、「女が男のようなかっこうをすることぐらい、いやなものはない。」と言って、顔をしかめておりました。年代のせいでしょうか。
宝塚の男役の魅力と少子化を結び付けたのは興味深く、面白かったです。現代の独身者は、気楽な生活を失うことの恐れの他に、恋愛ができない、また恋愛しても結婚へと結び付けることができない、という情けない面も持ち合わせています。元カレ、元カノの増加がそれを物語っています。
コミュニケーション能力の不足は、子ども達ばかりではなく、大人にも広がっているのです。ま、そういう私も独身ですので、大きい顔をして独身者の批判などできないのですが。
(岩本:意思疎通の能力の低下、これは大いなる問題ですね。面と向かって会話するのが苦手の人が増えているようですね。反面「2ちゃんねる」を見て、匿名で投稿するひとの横暴さにびっくりしました。)
・「巨人の星」と宝塚 。。。女子高出身の埼玉の女性
「かっこいいハンサムな同性」に疑似恋愛感覚を 持ってしまう感性は理解できます。
宝塚ほど絢爛豪華(けんらんごうか)ではなくとも 女子高には、男性より男性らしく(?)
ホンモノのオトコよりもよりナイト(knight)で、 過弱気(かよわき)女性心を射止めてしまう世界が存在してました。私には無縁でしたが(笑) 少女漫画の世界に同じかな。
でも、あの神々しいメイクには憧れて、 オメメぱっちりの鼻筋くっきりのばさばさまつげを
真似した事があります(笑) 出来上がった私の顔は、宝塚・・・というより アニメの星飛馬(ほしひゅうま)に近かった・・・(泣)
(岩本:「その美しい横顔 姉のように慕い」という歌詞が「学生時代」のなかに
ありましたね。それを聞いた高校生のとき、一種の同性愛かなと感じたことを思い出しました。でも全然悪い印象は抱かなかった。)
・叔父は宝塚ファン 。。。元アムステルダム、今は大阪の女性
少子化、実は私はあまり実感出来てません。娘たちの周りに3人兄弟(姉妹)の友達が多いです。この夏アムステルダムに行ったとき、アメリカ人とブルガリア人の友達(二人ともオランダ人と結婚)と少子化の話になったときも「意外と多いよねぇ、3人兄弟」
と話してました。流行のようだ、とも言ってましたよ。
ちなみに二人は「自分の子供は二人で十分」と言っていました。私はもう一人くらい欲しかったです。(岩:今は娘さん二人)旦那はかっこいいとは言い難いですがね。
私も久々に宝塚、観に行きたいです。そういえば、大の宝塚ファンだった叔父は未だ結婚したことがない・・・
(岩本:宝塚の女役よりもきれいな女性は、日本でも巴里でも結構見かけます。
叔父さんは男役に憧れていたのでしょうね。)
・もと男役にジャズダンスを習った女性
学生時代を関西で送った私は、ご多分に漏れず宝塚通いをしていました。昔は雪組み公演春の踊り、月組み公演、花組み公演・・・・と季節ごとにテレビで放映され、美しい舞台にうっとり憧れを抱いていたので宝塚通いは当然のこと。男役は実物の男よりいかに男らしく見せる事ができるか研究します。 歌舞伎の女形も本物の女より女っぽい。
子供のPTA行事がご縁で、元宝塚の男役の人に2年ほどジャズダンスを習ったことがあります。 彼女カッコよかったですよー。
しかし友人の一言でタカラジェンヌへの憧れがスーと醒めてしまったんです。
それは「気持ち悪い」。
よく見れば舞台映えするように男役も2重つけまつげに真っ赤な口紅。 きゃしゃなあごの輪郭にひげ面。なんか変。宝塚ファンは女子高生が同性の先輩に憧れを抱くのにも似ている。精神的に大人になりきれない女性が宝塚ファンに多いのでは・・・・とも思えてくるのです。「男なんて不潔ーー。」なんてね。
確かに今の日本男児は軟弱になっているから、宝塚の男役の方が男らしく見える。それが少子化につながるかどうかは「?」マークかな。
(岩本:ひげはよろしくないですね、確かに。クラーク・ゲーブルのようなひげを
つけた人がいましたが、つい笑ってしまった。)
・バレーボールはオカマのスポーツ 。。。タイの男性
私もかつては松竹歌劇団や東京宝塚へ足を運んだことがありました。確かに男役の素晴らしさには感心します。勿論女性もですが!今では、タイで毎日オカマを見ておりますが(反対ですネ!)。綺麗な男もおりますが、宝塚のような洗練された女性(?)は
テレビでもお目にかかれません。
今日もルンピニ公園でバレーボール見てきましたが、外観男、髪や動きは女性? ナンジャこれは? タイではバレーボールはオカマのスポーツと云われておりますが、これで意味がわかりました。ゴメンナサイ、パリ便りとは少し違う内容に。
オカマのマッサージ嬢で青くなった男より。
(岩本:モンパルナスに旨いタイ料理があると教えられて行ったことがあります。ちょっときれいなウェイトレスがいたのですが、よく見るとりっぱな喉仏。これがタイか、と感心したのを思い出しました。)
・「ベルばら」を10回以上観た女性
宝塚は、私のほぼ出身地で祖父母も母も大ファン。親戚の中にもかつて男役トップを務めた人までいるので、3歳くらいのころから毎月一回は必ず見に行っていました。 「ベルばら」の観劇回数は、10回は下りません。フランス革命の歴史はこれで、しっかり頭に入っていましたから、パリ赴任中はたいへん役に立ちました。
宝塚は町全体が歌劇に彩られていて、阪急電車に乗ると、よく音楽学校の生徒さんや、劇団のみなさんを見かけます。普段着でも、雰囲気からファッションからメークから男役はいかにも男役、女役はいかにも女役で、日ごろからのイメージトレーニングが重要ということなのでしょうね。
(岩本:いいですね、身近に宝塚のトップや生徒のみなさんに接する機会が
あって。見るほうもいい刺激を受けそうです。)
・デュエットもセクハラか 。。。巴里の男性
「男女が恋愛に興味を無くす」ということは余り現実的ではないかと思います。が、人口減少時代に入りこれからは女性の社会進出が益々加速し、ある程度の収入と社会的地位を持った女性が間違い無く増えるでしょうから、恋愛(結婚)対象としての男性のイメージは変わっていくと思います。理想のミスマッチ等が理由の未婚率、晩婚化はさらに進むでしょうね。
会社でも女性の地位向上のための活動が行われていますし、また、「セクハラ」という言葉が何時の間にか社内で幅を利かすようになりました。うっかり2次会のカラオケでデュエットを誘ったりするとそれもセクハラと言われかねません。
男女共参社会などといっていますが、弱い者(本当に弱いかはわかりませんが)のための擁護をかっこよく言っているような気がしてなりません。世の男性にとっては窮屈な時代になってきたなと感じている次第です。(私だけかな?)
(岩本 : 言葉尻や行動のうわべを捉えて、女性蔑視だとかセクハラだとか
言う風潮をぼくは嫌います。
我々が子どもの頃、ごく普通に使っていた言葉を差別用語だといって
使用禁止にしてしまう放送業界のやりかにも反対ですね。
そういった表面的な措置をとることで本質を隠しているように思えるからです。)
完
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック