2007年10月21日

◆巴里だより パイプオルガン

    
  岩本宏紀(在仏)

十字架を買いにマドレーヌ寺院へ行ったときのことである。

入ってすぐ右手にある売り場で、頼まれていた十字架を買い求めた。
友達が飼っている犬は、高齢で重病。何度か生死の境をさまよい、
今は薬と点滴で命をつないでいる。友達はこの犬のために、
マドレーヌ寺院の十字架を求めていた。

「買い物は済んだ。じゃあさようなら」というのも、教会に失礼なはなし。
折角なので、この犬に祈りを捧げようと思い、祭壇に進んだ。

そのとき、突然降ってきた大きな音にびっくりした。
見上げるように振返ると、壁一面にそそり立つパイプオルガンの威容。

音は心臓に直接響き、ぼくの心を見た神さまの、「良し!」という
声に聞こえた。

教会の天井は、オルガンの音や合唱の声が天から降ってくるように
聞こえるよう設計されていると聞いたことがある。
まさにそのとおりだった。

演奏者を探したが見つからない。人間の作り出した音楽というより、
高いところからのメッセージという印象を醸し出すために、敢えて
演奏している姿が見えないように設計してあるのかも知れない(完)

添付画像 マドレーヌ寺院のパイプオルガン 2007年10月6日

(124)2007-10-6Pipe OrganARE.jpg
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