2007年11月03日

◆祝祭日は廃止された

                    渡部亮次郎

家の近所に新しくは医者が開業したが、案内板に休診日は「祝祭日」と出ている。祝祭日(しゅくさいじつ)とは、祝日と祭日のふたつを総称する言葉だが、祝祭日は1948年の「国民の祝日に関する法律」(祝日法)によって全て廃止されて存在しない。「国民の祝日」だけががそれに代わった。

元々祝祭日は、国家が休日とする法定休日(米:legal holiday,英:bank holiday)。建国や独立などの歴史的出来事に由来する祝日と慣習的に休日としていた宗教上の祭日を合わせて呼び表す語。

日本では明治時代は「年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム」(明治6年太政官布告第344号)によって、大正時代には「休日ニ關スル件」(大正元年勅令第19号)によって、昭和時代には「休日ニ關スル件」(昭和2年勅令第25号)によって定められていた。

しかし敗戦に伴い昭和23(1948)年の「国民の祝日に関する法律」(祝日法)によって祝祭日は一旦、全て廃止され、国民の祝日がそれに代わった。

明治憲法下の祝祭日一覧

1948年の祝日法制定時点までの祝祭日を以下に示す。今日11月3日は文化の日なんかではなく「明治節」つまり明治天皇の誕生日を祝う祝日だったのである。

祝日

四方拝 (新年)1月1日
紀元節 2月11日
天長節  4月29日
明治節 (明治時代には天長節) 11月3日
新年宴会 1月5日
このうち、新年宴会を除く4つを四大節(しだいせつ)といった。

祭日

元始祭 1月3日
春季皇霊祭 春分日(3月21日ごろ)
神武天皇祭 4月3日
秋季皇霊祭 秋分日(9月23日ごろ)
神嘗祭 10月17日
新嘗祭 11月23日
大正天皇祭 12月25日

敗戦間もない昭和23年7月20日に法律第178号として 成立、同日施行された「国民の祝日に関する法律」は実質3条から成り、平成17年まで8回の改正を経て現行の国民の祝日年間15日が制定されている。

しかし相当、こじつけや連休増やしのための安直な弄りが目立ち、国民的行事を伴った祝日は少ない。

第1条 自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。

第2条 「国民の祝日」を次のように定める。

元日 1月1日 年のはじめを祝う。

成人の日 (元は1月15日だったが)1月の第2月曜日で、連休増やし策である。おとなになつたことを自覚し、みずから生き抜こうとする成年を祝いはげます。

建国記念の日 政令で定める日(後に紀元節と同じ2月11日となった)建国をしのび、国を愛する心を養う。「の」が入り建国記念日ではないために国家行事は行われない。

春分の日 春分日 自然をたたえ、生物をいつくしむ。昔の春季皇霊祭

昭和の日 4月29日(昔は昭和天皇誕生日だった。その後「みどりの日」などというわけの分からぬ休日に堕したが、国会にも少しは良識が残っていて昭和の日となった。

激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。

憲法記念日 5月3日 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。

みどりの日 5月4日 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。(連休の穴埋めのための祝日)

こどもの日 5月5日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。古来、端午の節句だった。

海の日 7月の第3月曜日 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。

敬老の日 9月の第3月曜日 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。 昔は老人の自殺の最も多い日だった。

秋分の日 秋分日 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。昔の秋季皇霊祭

体育の日 10月の第2月曜日 スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。1964年の東京オリンピックを記念するため開会式ノのあった10月10日が元だったが、連休対策でこうなった。

文化の日 11月3日 元の明治節(明治時代には天長節)自由と平和を愛し、文化をすすめる。 文化を進めるとは。

勤労感謝の日 11月23日 元の新嘗祭(収穫感謝祭) 勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。

天皇誕生日 12月23日 天皇の誕生日を祝う。マッカーサーはこの日を選んで東條元首相らを絞首刑に処した。

第3条 「国民の祝日」は、休日とする。

2 「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする。

3 その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする。

(改正はその後8回行われて現在のように無残な姿に堕してしまった。アメリカの真似だろうが、結果、アメリカは国旗、国歌を尊んで国歌の統一を成し遂げているが、日本は国旗、国歌を尊んでいない。連休ばかりやっているうちに統一の取れない連休国家に堕する事間違いない)。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
執筆:07・11・02

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