2007年11月20日

◆自民党を救った大連立拒否

                     渡部亮次郎

22日に党首会談 。

自民、民主両党は国対委員長会談で22日の党首会談を合意。共産、社民などとも行う見通しだという。

しかし、何の進展も無い事だけは確かである。まさか例の「大連立」の蒸し返しがないことも確かであるが、つくづく民主党は政権奪取の絶好のチャンスをみすみす逃したものだ、と思う。

昭和30(1955)年の保守合同をつぶさに見た記者渡邉恒雄氏(読売会長)だから今回、民主党が大連立に踏み切れば、悪くすると次の総選挙では政権が民主党に渡ってしまうぐらいは読んでいたはずだ。

それでも大連立をやらなければ参院と衆院のねじれ現象下、福田政権は二進も三進も立ち行かない「泥沼」から抜け出す事のできない事は、その後の国会が全く機能してない事を見れば明らかである。

渡邉さんから話を聞かされた小沢氏にしてみれば、当に「渡りに舟」と思い、欣喜雀躍の思いだったに違いない。一見、自民党に取り込まれたように見えるかもしれない。

しかし「政権」の美酒の味を殆ど知らない民主党の若手政治家たちが6人も入閣し、政権を実体験。曲がりなりにも腕を振るうところを見せれば、どうなるか。

実際に細川内閣で菅直人氏が厚生大臣としてエイズ対策などに強力な指導力を発揮、大向こうを唸らせた。あれを小沢副総理ほか6閣僚で示せば、政権運営に対する国民一般のそこはかとない民主党への不安も解消するはずだ。

いうなればヒヨコ民主党の政権運営の模範演技紹介(エキジビション)が大連立の意味だった。やれば次期総選挙での民主党への不安は完全に解消し、勝利を担保する出来事になるはずだった。

その意味を理解しようとしないまま、自民党政権維持に力を貸すことになるとしか理解できないガス頭。またエキジビションと説明してしまえば自民党を警戒させて手品の種明かしになってしまう。

言わなくとも分かるだろう、言ってしまえばお終いよ、なんとか分かってくれ!小沢さんは悲痛な叫びを胸の中で叫んでいた。

しかし3段論法しか分からない秀才君たちは小沢手品を分かれなかった。やはりこの連中とでは芝居はやっていけない、とわかったから、小沢氏は辞任を表明したのだ。

一見、敵に塩を贈るように見えて、実は敵の心臓をえぐり取れるという荒業、いうなれば「負けるが勝ち」という「諺」の意味を理解できない単純性脳膜炎。小沢氏は絶望したはずだ。「これぐらいのことも分からないのか、オレはやってられないよ」

要するに民主党の連中はあまりにも単細胞であり、舞い上がっている、と小沢氏は厭気がさしたのだ。参院選の勝利は小沢の勝利ではなかった。安倍の敵失に救われただけなのだ。

従って時期選挙で衆院の過半数を民主党が制するなんて保証は何一つ無い。せめてエキジビションで模範演技を演じて国民の目をくらますことが出来れば、やっと可能性はあった。

重ねて言う。大連立に乗る事こそが時期総選挙で民主党が勝利するエキジビションの唯一のチャンスだった。菅、鳩山、岡田、赤松らは未だに分かっていない。支持者も単純な頭しか持っていないからこれまた分かっていない。

気力の衰え。こんな党首、さっさと辞めさせるさせるべきだったのだ。民主党は二重に間違いを犯してしまった。間もなく己の馬鹿さ加減を知るだろう。それが衆院選挙だ。2007・11・19

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