2007年12月29日

◆巴里だより フランスで自転車

  岩本宏紀(在仏)

巴里の日本人の中にも自転車好きがいる。Tour de France(トゥ-ル ドゥ フランスをもじってTour de Boulogne (トゥ-ル ドゥ ブローニュ)という同好会がある。

七月の暑い日、ロンシャン競馬場に六人が集まり、ブローニュの森を2時間ほど走り回った。最終目的地はかき氷のある日本人経営のケーキ屋。汗びっしょりになったあとのミルク金時は最高だった。

秋にはベルサイユまで行った。「とうりゃんせ」の逆で、往(ゆ)きはこわいが帰りはよいよい。登り坂の連続で20Kmに2時間かかった。

ぼくを含む50代の二人は、ついに途中で自転車を降り、休憩してしまった。宮殿を眺めながら草はらに車座になって、サンドイッチを食べた後は下り坂をスーイスイッ。実に爽快だ。

12月はじめ、今度は巴里の南西150Kmの田舎に集合。もちろん自転車はくるまに積んで。そこは同好会のメンバーのフランス人同僚がもっているシャトーだ。普段は巴里のアパルトマン、週末はこの田舎のシャトーで過ごすとのこと。

彼の先導でクルマがほとんど通らない、多少登り下りのある舗装道を走った。25Km1時間半のコース。森のそばでは野生の鹿を発見した。牧場では犬ではなく、2頭の馬が牛の群れを誘導しているところを見た。

今回は摂氏3度の曇り空だった。巴里で約10人がダイニングルームに集合。暖炉にはバレーボールくらいの直径の木が勢いよく燃えている。

20人は座れるテーブルを囲んで、自家製シードル(リンゴの発泡酒)と豪快は家庭料理の昼ご飯。フランスのゆったりした暮らしの一端を見せてもらった。(完)



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