2008年01月09日

◆舐めたらあかんぜよ

                  渡部亮次郎

Change。この言葉がアメリカの民主党支持者を熱狂させた。いな無党派の若者を熱狂させた。Changeとは「変化」と習ったが実は「変革」というやや強い意味を持った言葉だったらしい。変革。どこの国でも人々は変革を求めている。ヒラリーはこれにやられている。

美女で、既にファーストレディーを経験済み。彼女はそれを「経験」「実績」と訴えたがこれが裏目に出た。「変革」の前には「古い」或いは「古色蒼然」。選挙参謀の誤算だろう。それにエロ爺の夫が出てくれば負けないのが可笑しい。完全に戦略を間違えた。

勝負。まだ分からないが、カネと「実績」を誇るだけでは世の中、甘くない。「舐めたら あかんぜよ」。

<クリントン氏涙ぐむ 初めて弱さ見せた?

【マンチェスター(米ニューハンプシャー州)大治朋子】米大統領選のニューハンプシャー州予備選を翌日に控えた7日、民主党候補のヒラリー・クリントン上院議員(60)が涙ぐむひと幕があった。

各種世論調査でバラク・オバマ上院議員(46)に10ポイント前後引き離されているクリントン氏。「実績と強さ」をアピールしてきただけに、米メディアは「ヒラリーが初めて弱さを見せた」と驚きをもって伝えた。

東部ポーツマスで開いた集会。支持者に「(精神的にも肉体的にも)厳しい選挙運動をどう乗り切っているのか」と聞かれたクリントン氏は「簡単ではありません。正しいことをやっていると信じていなければできない」と答えた。

ひと呼吸置いて「私はこの国からたくさんのチャンスをもらった」と涙ぐんだ。さらに「私は(ブッシュ政権下で)何が起きているのかを見ている。それを覆さなければならない」と語り、思いがこみ上げたように声を震わせた。

次第に普段の口調に戻ったが、米国の民主主義が後退していくとの危機感を指摘しようとしたとみられる。

クリントン氏はアイオワ州の民主党員集会でオバマ氏に惨敗。米メディアは逆転を狙う「戦略」か「疲れているのか」と分析した。>
1月8日10時32分配信 毎日新聞

8日正午のニュースでクリントン氏はオバマ氏のいう「変革」について「変革を私はずっとやって来た」とつい「実績」を誇示しようとした。しかしこれは、いうなればオバマ氏の土俵に上ってしまったわけであり、実績を強調すればするほど引きずりこまれる。

つまりオバマ氏の変革が無党派層に受けているのは共和党のやり方もクリントン氏ら民主党のやって来たことも否定するものである。したがってクリントン氏が「実績」を強調ればするほど厭がれれるという構造になっている。

なんだか小泉純一郎氏と橋本龍太郎氏が総裁選挙を争った時に似ている。「風」に乗った小泉氏に対して橋本氏が「組織」を誇れば誇るほど小泉氏を取り巻く風がさらに強まり、最後はつむじ風になって小泉大勝利。

アメリカの大統領選挙は期間が長い。まだまだ勝負は先だ。これから何が起きるか全く予断を許さない。しかし経験と実績を誇示しようとしてエロ爺を出してきたクリントン氏の作戦は完全に裏目に出ている。2008・01・08
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