2008年02月12日

◆「南京の真実」の大阪試写会

                  毛馬 一三

20余年ぶりの終日降雪という荒天気に見舞われた大阪で9日夜、映画「南京の真実」第一部『七人の死刑囚』の完成試写会が行われた。

会場の大阪八尾市文化会館プリズムホールに友人と共に鑑賞に参じたが、1400人収容の会場がほぼ満席となる盛況ぶりだった。主催者の「南京の真実」関西上映実行委員会代表の開会挨拶に続き、同映画の製作・脚本・監督の水島総氏が登壇して、映画製作の意図を披露した。

水島監督は、「東京裁判(極東国際軍事裁判)の原点は、でっち上げ「南京」の告発から始まったものだ。いい加減な証拠と証人で、7人が死刑に処せられた。歴史のウソを正し、南京の真実を後世に伝えるため、史実と1aも違わないリアルなセットを再現し撮影した」とのべた。

そして「この映画によって、『南京30万人大虐殺』はなかったという厳然たる事実を、未来のこども達に伝えなければならない」と、秘めた製作意志を熱ぽく語った。

「試写会」が始まった。ストリーは巣鴨プリズンに収監されていた「東京裁判」の戦争指導者「7人(A級戦犯6名とBC級戦犯1名)の死刑囚」に死刑執行が告知された瞬間から、執行までの24時間をドキュメンタリータッチで描いたものだ。

ドラマは、執行時刻が刻々と切迫する中、一組の寝具と一脚の座り机しかない3畳ほどの独房で居ずまいを正す7人の実像を、際立った表情のクローズや強烈なノイズを折り混ぜながら、新事実のセットの中で展開していく。

主人公は、死刑判決を受け処刑された松井 石根中支那方面軍司令官兼上海派遣軍司令官、陸軍大将(浜畑賢吉役)で、このでっちあげの「南京事件」の告発で「東京裁判」での死刑判決が出されたと見方にもとづき、主役松井大将の証言を主軸に「東京裁判」そのものの不当性を暗示していく手法だ。

また、慫慂として死に就く7人の一人ひとりに心の安らぎを導き、家族と日本人宛ての遺言と辞世の句を託される役目を担う僧侶花山信勝(三上寛役)をクローズアップすることによって、7人の不動の心の有り様を描き切っている。

映画の中で目を見張ったのは、南京陥落の翌日の昭和12年12月14日、東宝映画撮影隊が南京に入り、その翌15日から正月にかけて南京の状況を撮影した記録映画だった。

花山僧侶の問いかけに松井大将が述懐する話の内容に重ねあわせる形で映し出す映像である。多くの日本人が未だ見たことが少ない貴重なフイルムだった。

この中で、南京城内で中国人を「兵を民に分離」する登録風景が映し出されている。仮に30万者虐殺があったのなら、憎しみのある日本軍に、にこやかな表情で長蛇の列を作り、分離署名に応じることはあるまい。

第一、日本兵が強姦・殺戮を平気でやる奴らだと思っていたら、憎しみと恐怖心から集うことは考え難い。子供たちが爆竹に笑顔で興じるシーンも続く。強制されたてものだったら、あんな飛び跳ねる楽しい仕種は出来ないだろう。

極めつけは、正月前の「餅つき」や「門松飾り」の行事だ。虐殺のあと累々と横たわる死骸の近くで、日本軍が平気で正月準備ができるはずがない。正月とは、日本における厳粛な行事だからだ。この記録映画は、まさに「大虐殺」があったといわれる同時期のもだが、そんな雰囲気は微塵も感じさせない。

映画は、24時間切れのクライマックスへと移る。7人は2班に分かれ、別棟の刑場に向かう。水島監督が再現したセットの刑場で、7人は相前後して絞首刑の死刑執行に服した。絞首刑の全容に至るリアルな描写に息を呑む思いだった。

水島総監督は、なぜ「南京大虐殺」が捏造されたかについて、i)中国共産党政権が繰り返してきた自国民に対する「大虐殺」を隠蔽するため。i)一党独裁体制の内部矛盾への人民の怒りを日本に転嫁するため。i)日本に対して常に精神的優位に立つための決定的「歴史カード」を設定するため―の3理由をあげる。(映画「南京の真実」製作委員会・広報誌)

同監督は、「南京大虐殺」はなかったことを世界に知らしめ、日本と日本人の名誉と誇りを守るため、これから第二部「検証編」、第三部「米国編(英語版)」を製作したいとしている。

確かに、この映画第一部「7人の死刑囚」試写会を見て、検証された歴史の事実とリアルな演出に感動し、「南京の捏造」に怒りを覚えた観客は多かったはずだ。それだけに水島監督が日本の誇りの保持のために挑む、これからの第二部「検証編」の製作に期待したい。(了)

★本稿は、全国版メイル・マガジン「頂門の一針」・ 
平成20(2008)年2月11日(月)建国記念の日「1086号」に掲載されました。

「1086号」の<目次>・
・「の」に賭けた初入閣:渡部亮次郎
・「南京の真実」の大阪試写会:毛馬一三
・マケイン有利の観測記事:古澤 襄
・輸入業者と中国メーカーを起訴:宮崎正弘
・不買のみが家族を守る:内田一ノ輔
・公が公なら民も民:平井修一

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第1086号            
発行周期 不定期(原則日曜日発行)
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