2008年03月18日

◆巴里だより サロン即ち試飲会

                  岩本宏紀(在仏)

フランス語のsalon(サロン)には展示会、見本市という意味もある。

巴里の南西、Porte(ポルト) de(ドゥ) Versailles(ベルサイユ)には10近いパビリオンがあり、いつも複数のサロンが開かれている。ぼくの仕事に直結する健康器具やダイエットの展示会もここで開催される。

変わったところではゲイの見本市もある。しかしなんと言っても、人気ナンバーワンはワインと食べ物だ。今回はワイン即売会を紹介したい。

冬が近づく11月末、全国の小さなワイン酒屋が自慢のワインをもってここに集結する。

年齢、職業などを書き込んだ用紙と一緒に入場料10ユーロ(1400円)を払うと、チューリップの形をしたグラスがもらえる。この試飲グラスを片手に、あちこちのスタンドで味見をし、気に入ったワインをその場で買うという仕組みだ。

通(つう)は色、香り、味をチェックした後、そばにあるバケツに飲まずに吐き出すのだが、ぼくにはそんなもったいないことはでず、最後の一滴まで飲んでします。

軽いLoire(ロワール)あたりから始めて、Alsace(アルザス)の白やBeaujolais(ボージョレ)へと移り、腰のあるBordeaux(ボルドー)や
強烈な個性のCahor(カオール)あたりまで来るとすっかり出来上がってしまい、もう何が旨(うま)いのか訳がわからなくなってくる。

いい心持(こころもち)になって3本、6本、1ダースという単位でどーんと買い込むのである。

翌年は買った酒屋から招待状が来るので、ただで入場できる。もちろんチューリップグラスももらえるので、すぐに聞酒(ききざけ)が開始できる。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック