2008年04月07日

◆お気の毒な福田さん

                   渡部亮次郎

福田康夫内閣総理大臣の人気がガタ落ち。共同26%、産経23・8%である。既に「総辞職もの」の数字だ。国会の雛壇でぐったりしている写真を見ると、つくづく同情を禁じ得ない。

<内閣支持率26%に急落 共同通信世論調査

共同通信社が4、5の両日に実施した緊急電話世論調査で、福田内閣の支持率は26・6%で、政権発足後最低だった3月の前回調査から6・8ポイント急落した。

支持率が“危険水域”とされる30%を割り込んだのは、安倍晋三首相の退陣表明直後の昨年9月以来。「不支持」は59・6%で、初めて半数を超えた前回からさらに9ポイント上昇した。

一方、失効している揮発油税などの暫定税率を元に戻すため、税制改正法案を衆院で再議決する与党の方針には反対が64・4%を占め、賛成は26・2%だった。福田康夫首相は国民の反発を覚悟して再議決に踏み切るのか、厳しい判断を強いられることになる。

内閣を支持しない理由では「首相に指導力がない」が32・5%と最多。「経済政策に期待が持てない」は24・0%で6・2ポイント増え、日銀総裁人事をめぐる混乱などが影響しているとみられる。>
2008/04/05 18:50 【共同通信】

私の主宰するメイルマガジン『頂門の一針』には様々な投書が寄せられるが、「産経までも福田叩き」を始めたと非難する投書が寄せられた。

<最近、産經新聞までもが「福田叩き」に加担して、本当に新聞を読む気がしません。

別に福田さんが格別いいとも思いませんが、今の異常な政治状況を前提にしなければ、小泉さんと較べて云々しても意味が無いことを知るべきではないのか。誰が出て来ようと(小泉さんだって)、今はきっと困るでしょう。

戦後初の「ねじれ」によって生じた政治的停滞が、今後外交にも国民生活にも、教育にもボディーブローのように効いてくるでしょうが、今は政界の表面的な現象のみの報道。

間違いなく、最大の被害者は、国民となることは明らかでありましょう。私の周辺の友人と話していると、こうした意見の方々が、かなりいるのですが、そうした考え方はマスコミにあまり見られない。非常に不思議な感じがしてなり ません。>

この投書が言っているように自民党が参院選に大敗して「ねじれ国会」という最大の難関が待っている事は、前任者安倍さんの敢え無い惨敗で証明済みだった。

このとき敢然と後継に手を挙げたのは幹事長麻生太郎だったが、数日を待たずに元官房長官福田康夫がおずおずと名乗りを挙げたので私は不思議に思った。人柄は悪くは無いが、およそ政治家として優れたところの何も無い人が、突然何故、と。

産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)が4月2、3日の世論調査で福田内閣支持率がまた下落して23・8%になったことを報じた(5日)が、その理由の悉くが、政治家福田康夫の限界を証明して余りある。

経済政策=支持しない74・5%
外交政策=支持しない55・4%
指導力=評価しない  75・4%
年金問題=評価しない 67・6%

みんな落第点。1つだけ5割を超えたのは人柄を評価するの55・3%。それも評価しない28・3%付きである。

しかも産経新聞は6日の『産経抄』で「人の厭がることはやらない」という「癒し系」を自任しているような福田首相・・・靖国神社参拝など「人の厭がること」もやって来た小泉氏が再び人気を集めている事の意味は大きい。と指摘した。

内政においては人の厭がることを敢えて為すことが「指導力」であり外交においても他国の厭がることも敢えて行う事が「国益」である。年金、日銀、ガソリン、チベット、北京五輪、ガス田への対応のすべてに現れた福田指導力は国民の期待に悉く反するものだった。

こうした福田氏の政治家としての欠陥は唯一務めた閣僚ポスト官房長官在任中にすべて指摘されていた事であり、それ故に小泉後の安倍内閣で入閣を検討もされなかった理由であった。

それにも拘らずポスト安倍に急遽浮上した理由は一に掛かって自民党内に潜んでいた中国、韓国、北朝鮮に媚びる勢力及び反麻生一郎勢力の結集であった。

それらの勢力の頂点は既に現役を退いて久しい野中広務である。安倍の退陣情報を逸早く知った野中は京都から急遽上京し、キング・メーカーを自任する森喜朗と組んで各派閥領袖を福田支持で押さえ込んでしまった。


いわば野中により「闇」と「談合」と形式民主主義で成立した政権に改革や前進は期待できるはずが無い。喧嘩はしない性格は好ましいかもしれないが外交に矜持無く内政に決断、指導力の発揮されるいわれも無い。

産経の調査でも世論は流石に福田内閣の総辞職を求めているのは7・4%と僅かだが、長くて数ヶ月27・5%、次期衆院選前後までしか保たない43.2%と見ている。

肝腎の福田氏は父が果たせなかったサミット議長に拘っているといわれているが、政局のカギを握るに至った民主党の小澤代表はサミット前の衆院解散を求め始めた。福田さん、剣が峰である。同情を申し上げます。

<衆院解散、今国会が「第1目標」=再可決なら首相問責も−小沢民主代表

民主党の小沢一郎代表は6日午前のフジテレビなどの番組で、今後の政局対応に関し「いろんな問題が起きており、国民の審判を仰ぐのが民主主義だ。(7月の)北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)前の衆院解散を第1目標にやる」と述べ、今国会で福田政権を解散に追い込む決意を明らかにした。

衆院解散の時期について、小沢氏はこれまで、今国会中もあり得るとの見通しを示すにとどめていたが、サミット前を目指すとの戦略を明確にした。

小沢氏は「サミット後であっても、今年中には解散をせざるを得なくなる」と、年内の解散は避けられないとの見通しを表明。福田内閣が総辞職した場合でも「誰が首相になろうと、早い機会に国民の審判を仰ぐ(べきだ)」と述べ、解散戦略は変更しないと強調した。

衆院選後の政界再編については「可能性は否定できないが、まず野党政権を作ってからだ」と語った。

一方で小沢氏は、与党がガソリン税の暫定税率復活のため、租税特別措置法改正案を衆院で再可決した場合の対応に関し「国民から見ればこれほどの権力の乱用はない」と指摘。

「徹底的に戦う。あらゆる選択肢を考える」と述べ、福田康夫首相に対する問責決議案の提出を検討する意向を示した。>4月6日13時0分配信 時事通信  文中敬称略 2008・04・06




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