2008年04月27日

◆「巴里だより」・屋根瓦の反響

                   岩本宏紀(在仏)
                (2008年4月21日 当メルマガ掲載)


・京都の女性
屋根・・うだつ・・四国の心意気を感じました。
(岩本:「卯建があがらない」はこの言葉が語源だそうですね)

・北海道出身の女性 
私は札幌で生まれ育ちました。
丘の上の我が家から毎日札幌の街の屋根を眺めて過ごした少女時代。
赤や緑や青のトタン屋根はかわいらしい風情です。

そんな私が東京へ来て、電車の中から見ていた明治神宮付近の屋根瓦の美しさに見とれたのを思い出します。
この古い家々はいつの頃か姿を消しました。
なくなってしまった途端、何の魅力もない風景が残り
ここを通過する楽しみはなくなりました。
屋根には物語が存在しています。

チュイルリー公園の観覧車からのパリの街。
私も次回パリを訪れるとき、是非観覧車に乗ってみましょう。
(岩本:色とりどりの屋根というのも、これまたよさそうですね、屋根の雪が落ちて、それでも地面は白という光景を想像すると。)

・元巴里、今は千葉の男性
チュイルリー公園の観覧車、懐かしいですね。
今から17年前も存在していたんですね。
私は、チュイルリー公園の観覧車には、乗った事が無いですが
昨年コンコルド広場で乗る機会がありました。
私は、高所恐怖症なので外の景色を眺める余裕はなかったです。
なので高所でも平気でいられる人達が羨ましいです。

それでは、私が2003年にオルセー美術館の屋上から
モンマルトル(サクレクール寺院)を撮った写真を参考に送ります。

(岩本:オルセーからの眺めもいいですよね)。

・元巴里、今は東京の男性
週末、金毘羅歌舞伎にでかけ海老蔵を堪能してきました。金丸座もなかなか趣があり、よかったです

折角でしたので、金毘羅参りもしてきましたが、奥社からみる町並みに おっしゃられる瓦屋根が拝見でき、素晴らしい景観にうっとりでした。

最近は地震対策で伝統的な瓦をやめ、軽い製品に変えられてる家が多いのは残念ですが、これも時代の流れ、やむを得ません。
南仏のオレンジカラーの屋根がそれにしても懐かしい。

(岩本:四国で海老蔵とは贅沢な旅行でしたね。歌舞伎のあとの日本家屋の
屋根鑑賞、これまたいい取り合せです。南仏の屋根と聞いてふと思いました。円筒を縦長に半分にしたあの形状は、太陽の熱の影響を抑えるためなのですね。表面積が広くなるので熱くならないのでしょう)。(完)

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<岩本さんのエッセー(反響の欄)で、「うだつが上がらない」という記述が出てくる。「うだつ」というのは、「へ」の字型の屋根を補強するために、屋根の両側から支える「垂直三角形の構造部分」のことだそうだ。

木造建築の家は、この「うだつ」で支えないと屋根は設える事が出来ない。つまり、この「うだつ」が上がらないとないと、新築の木造家は完成しないということなる訳だ。

そこから転じて、江戸時代からは「うだつ」を上げることが出来た者は、「出世者」の代名詞になった。庶民は長屋住まいだったから、「うだつ」を上げられた者は、勿論豪商に限られていた。

「うだつ」を上げる時は、匠、大工は勿論町中の人々が集まって、勢いのいい「よいしょ!」の掛け声を掛け合いながら、「うだつ」を引き上げる盛大な行事をしたらしい。「うだつ」が上がると祝宴となり、庶民もこれにあやかって町中が大騒ぎになつたそうだ。

だから、それをやれるだけの私財を持ちながら屋敷を作れない者に対しては、「うだつが上がらない男」と称されたらしい。

岩本さんのエッセー反響欄を拝読して、「うだつ」の由来とそれに纏わる話を綴ってみた。・・・・・・・毛馬 一三>
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