頂門の一針 6191号
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2022(令和4年)年 7月7日(木)
当たり前のこと:加瀬英明
ルール無視継続なら「経済制裁」辞さず:大原浩
“媚中反日”韓国は日台の敵:シーチン修一 2.0
なぜ習近平はプーチンに会いたくないのか:北野幸伯
重 要 情 報
身 辺 雑 記
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頂門の一針(まぐまぐ)
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当たり前のこと
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加瀬英明
独立国が軍を持っているのは当たり前のこと
ウクライナ戦争が追い風となって、日本がサンフランシスコ講和条約に
よって独立を回復してから、70年もおざなりにされていた憲法改正へ向け
た動きが、現実味をおび
るようになった。
それでも眠目となっている憲法第九条について、「陸海空軍を保有するこ
とを禁じる」というわきに、自衛隊を併記しようというのが、改憲の流れ
となっているようにみえる
軍の保有を禁じると書かれたところに、自衛隊を保持するとつけ加える
のでは、謎めいた判じ物ではないか。姑息――一時の間に合わせだ。現行の
第9条を白紙にして、自衛のために国防軍を常備するとうたうべきである。
現行憲法は世界の憲法のなかで、軍の保有を禁じている唯一つの憲法で
ある。どうして多くの日本国民が、外国が軍を持っているのは当然のこと
とみなしてきたのに、日本だけが軍を保有してはならないと信じてきたの
だろうか。
私は1960年代はじめに、アメリカの大学に留学した。
その時に、アメリカ合衆国憲法の授業があった。私はアメリカの憲法全文
を読んで、予習したうえで出席した。
そして、教授に「合衆国憲法の全文を読みましたが、どこにも軍を保有す
ると書かれていません。どうしてでしようか」と、質問した。
すると、教授が怪訝な顔をして、「独立国が軍を持っいるのは当り前の
ことだ。もし憲法に軍を持つことを定めたら、警察や、消防も、みんな書
かなければならないでは
ないか」と、答えた。私はそれ以来、軍の保有を否定した日本国憲法を、
国家として独立することを禁じた基本法であるとみなしてきた。
アメリカ合衆国憲法の前文は短いものだが、次の通りだ。「われら合衆国
の国民は、より完全な連邦を形成し、正義を樹立し、国内の平等を保障
し、共同の防衛に備え、一般の福祉を増進し、われらとわれらの子孫のた
めに自由の恵沢を確保する目的をもって、ここにアメリカ合衆国のために
この憲法を制定し、確定する。」(米政府機関・東京アメリカン・セン
ター訳)
日本国憲法の前文は、「日本国民は、正当に選挙された国会における代
表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために(以下略)」と書か
れている。これは、アメリカ合衆国憲法の前文から剽窃(他人の文章から
盗んだ)したもので、独立国の基本法として恥しいものだ。
そのうえ、「われら日本国民は(略)われらとわれらの子孫のために」
というべきところを、出だしの「われら」が訳文にないので、判じ物と
なっている。占領下で強要された憲法だったから、「われらとわれらの子
孫」は、米国民を指しているように読める。
このような憲法を、70年にもわたって放置しておいたのは、日本国民
が国家も、憲法も大切な尊いものとみなさなかったからだ。
自尊心を捨てて、自立することを拒んだ人は、まっとうな社会生活を送
ることができない。人も国家も、まったく同じことだ。憲法は国の顔であ
り、心である。自分の手で起草するべきだ。改憲には心をこめよう。
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ルール無視継続なら「経済制裁」辞さず
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大原浩
☆日本との関係改善の前に韓国は「竹島侵略」の謝罪と償いを ルール無
視継続なら「経済制裁」辞さず
北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席した岸田文雄首相と韓国の
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が「短時間言葉を交わした」と韓国メ
ディアがはしゃいでいる。経済不安を抱える韓国は日本にすり寄っている
が、この動きに待ったをかけるのが国際投資アナリストの大原浩氏だ。緊
急寄稿で大原氏は、韓国側が島根県・竹島の不法占拠を謝罪しなければ
「経済制裁も致し方ない」と主張する。
ロシアによる北方領土の不法占拠は全く許しがたいが、日本が不法占拠さ
れているのはそれだけではない。
韓国が不法占拠する島根県・竹島(共同)
朝鮮戦争のどさくさに紛れる形で52年1月,韓国の李承晩(イ・スンマ
ン)大統領は「海洋主権宣言」を行って,いわゆる「李承晩ライン」を一
方的に設定した。国際法に反するが、同ライン内側の広大な水域への漁業
管轄権を主張し、竹島を取り込んだのだ。
さらに54年6月,韓国内務部は韓国沿岸警備隊の駐留部隊を竹島に派遣し
たことを発表。8月には,竹島周辺を航行中の海上保安庁巡視船が同島か
ら銃撃され、韓国の警備隊が竹島に駐留していることが確認される。以
後、韓国による不法占拠が現在まで続いているのはご存じの通りだ
日本政府が北方領土問題に弱腰なのは情けないが、それ以上に「竹島侵
攻」に、ほぼだんまりを決め込んでいるのはおかしい。
ちょうど5月に、文在寅(ムン・ジェイン)氏が大統領を退任し、代わっ
て尹氏が就任した。尹氏が日本との関係改善を望むのであれば、竹島の
「侵略」を謝罪し、即刻不法占拠をやめるべきである。
だが、これまでの韓国の対応を見る限り、彼らが日本に謝罪するとは考え
にくい。「俺は悪くない。悪いのは全部お前だ」という文化の国だからだ。
それでは、日本はただ「戦略的放置」を続けるしかないのであろうか。そ
んなことはない。韓国に対する「経済制裁」という強力な武器を持ってい
るのである。
2019年、日本政府が韓国に対し半導体関連素材(フッ化水素、レジスト、
フッ化ポリイミド)3品目の輸出管理を厳格化した。
これは外国為替及び外国貿易法(外為法)に基づいた適切な輸出管理実施
が理由であり、決して「経済制裁」ではない。しかし、韓国では天地が
ひっくり返るほどの大騒ぎとなった。私に対しても、某韓国テレビ局から
「経済制裁」に関する取材依頼があったが、前提が間違っているので丁重
にお断りした。
日本にとっては単なる事務手続きだが、韓国にとっては手痛い「制裁」
だったといえよう。逆に考えれば、もし日本が本気で韓国に経済制裁を行
えば相当な効果があるということである。
実際、韓国の産業は、日本からの先端素材や優れた製造装置の輸入によっ
て成り立っている。韓国は、日本の先端素材を使い、優秀な装置で製造す
る「場貸し」業を営んでいるともいえるのだ。日本は韓国から必要不可欠
なものを輸入しているわけではないから、万が一、両国の貿易が完全にス
トップしたとしても痛くもかゆくもない。
1997年のアジア通貨危機で韓国が事実上国家破綻した際に、国際通貨
基金(IMF)だけではなく米国・日本も彼らを積極的に支援した。しか
し、今回は日本、米国と韓国の通貨スワップ(交換)協定が失効した中
で、世界的な資源・食料価格の高騰により、韓国に外貨不足の懸念が出て
きている。
日本は寛容な国であるから、韓国のように「1000年謝罪し続けろ」などと
根に持ったりはしない。たった一度、真摯(しんし)に謝罪すれば「すべ
て水に流す」国である。
韓国がそれさえできないというのであれば、経済制裁も致し方ない。国際
ルールを無視して勝手な振る舞いを続ける韓国を、世界の国々が助けるこ
ともないだろう。
■大原浩(おおはら・ひろし) 人間経済科学研究所執行パートナーで国
際投資アナリスト。仏クレディ・リヨネ銀行などで金融の現場に携わる。
夕刊フジで「バフェットの次を行く投資術」(木曜掲載)を連載中。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文
夕刊フジ【zakzak】ニュース採録
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添付ファイル:
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“媚中反日”韓国は日台の敵
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“シーチン”修一 2.0
【雀庵の「大戦序章」63/通算495 2022/7/4/月】米国やEUなどNATO諸国
は、ウクライナ侵略を進めるプーチン・ロシアへの対抗で結束を深めてい
るが、アジア・太平洋では中露北の“戦狼トリオ”による日台侵略はいつ始
まってもおかしくないほどの危機にある。
むしろ欧米がロシアに手こずっている今こそ、習近平・中共が日台侵略を
進める絶好のチャンスだ。最強の米国でも対露、対中の二正面作戦はでき
まいから日台が印豪アジア諸国の協力を得て奮闘するしかない。
毛沢東と並ぶ栄誉を目指す習近平は、対日台戦争で勝利しなければ中国共
産党トップの最高栄誉である「終身国家主席」にはなれない。コロナ不況
やハイテク産業低迷もあって経済減速が続く習近平は、何としても立派な
実績を創る必要がある。
箔をつけるために一番効果があるのは「戦勝」で、これは習近平が嫌って
いるトウ小平もベトナム相手に“懲罰戦争”をやって後、国家独占資本主義
経済への大転換を進めることができたから、毛沢東の「共産主義統制経
済」復活を目指す習近平としては日台相手に戦勝を目指すことになる。今
なら日台とも核兵器を持たないから報復を恐れずに好きなだけ核兵器を
“お試し”できる。
米国は東南アジアの安定は「日米韓」が主力になると想定しているようだ
が、小生はそれはあり得ないと思う。「韓国人は日本を嫌い敵視し、北朝
鮮を好きで合邦したがっている」と怪しんでいる。韓国というか朝鮮半島
は大昔から地政学的に支那を畏れ屈服してきたから、中共と戦う「日韓連
携」は絶対あり得ない。
日本が敗戦で朝鮮半島から撤収してタガが外れるや、朝鮮戦争が始まっ
た。これはソ連の傀儡である北とソ連の子分である中共による半島統一=
米軍追放戦争で、韓国軍は米軍の傭兵として北と戦ったが、本心ではない
だろう。
半島人に限らないが、人間は正義が好きではあるものの、正義は「私利私
欲」であることも珍しくない。米国の格言に「永遠の友も、永遠の敵もな
い、戦争が終わればノーサイド」というのがあるが、半島人は小生から見
ると「私利私欲、事大主義(長いもには巻かれよ)、付和雷同」が強過ぎ
て、要は民族としてのコアがない、人生哲学がない。「地政学的な柔軟
性」と言えなくもないが、行き当たりばったりのご都合主義、軽佻浮薄が
過ぎるのではないか。
韓国は朝鮮戦争の被害もあって戦後から1965年あたりまで最貧国になった
が、復興をもたらしたのは日本軍の優秀な将校だった朴正煕大統領だっ
た。彼は1965年6月「日韓基本条約」を成立させ、日本の協力により経済
発展を進めることに大成功し、今でも国民から尊敬されている。
朝鮮民族は「支那文明の正当な継承者は韓国・朝鮮である」という、いさ
さか無理筋のご都合史観にも現れているが、プライドだけは戦前も戦後も
異様に高い。しかし現実は惨めなもので、「朴正煕選集」には朝鮮民族の
ダメさ加減がこれでもかと書かれている。例えば権力者に婚約者を強引に
奪われた男が「婚約者がいたというのは夢だったのだ、夢を見ていたの
だ」と諦める話は、恥多き小生でも読むに堪えないほどだった。強者には
おもねる、弱者には居丈高になる・・・嫌な性格だが、朝鮮民族のDNAな
のか。WIKIから。
<1910年の韓国併合(日韓併合)以前から朝鮮人は日本に流入し、留学生
や季節労働者として在留していた。韓国併合以降はその数が急増し、内務
省警保局統計によると1920年に約3万人、1930年には約30万人の朝鮮人が
在留していた。
日本政府は、第一次世界大戦(1914〜1918年)後、朝鮮人流入に起因する
失業率上昇や、犯罪増加に悩まされており、朝鮮人の日本内地への流入を
抑制する目的で満洲や朝鮮半島の開発に力を入れた。
朝鮮人労働者の流入は日中戦争および太平洋戦争により増加していった。
併合当初、朝鮮人は土建現場・鉱山・工場などにおける下層労働者で、単
身者が多くを占める出稼ぎの形態をとっていたが、次第に家族を呼び寄せ
たり家庭を持つなどして、日本に生活の拠点を置き、永住もしくは半永住
を志向する人々が増えた。
・1934年10月 岡田内閣は「朝鮮人移住対策ノ件」を閣議決定し、朝鮮人
の移入を阻止するために朝鮮、満洲の開発と密航の取り締まりを強化。
・1939年9月 朝鮮総督府の事実上の公認のもと、民間業者による集団的な
労務者募集の開始。
・1942年3月 朝鮮総督府朝鮮労務協会による官主導の労務者斡旋募集の開
始(地域ごとに人数を割り当て)。
・1944年9月 日本政府が国民徴用令による徴用。1945年8月終戦当時の在
日朝鮮人の全人口は約210万人ほどとする報告もある。その9割以上が朝鮮
半島南部出身者であった。このうちの多くが第二次世界大戦終戦前の10年
間に渡航したと考えられている>
ブログ「まいじつ」2017/5/17「日本統治下の朝鮮に蔓延した『内地密
航』が表す強制連行の虚構」なども参考になるが、以前読んだ朝鮮人作家
の自伝的小説には日本への密航や、朝鮮人であることがばれないかと不安
を募らせる日々が書かれていた。半島での暮らしがきつかったから、「日
本へ行けば仕事がある、メシを食える」という思いとか幻想があったようだ。
作家になった金史良(キム サリャン、1914〜1950年)の場合は、宗主
国・日本への知的好奇心、あるいは反発から故国を後にし訪日したよう
で、WIKIによると、
<1914(大正3)年3月3日、日本の統治下の朝鮮、平壌の裕福な家庭に生
まれる。1931(昭和6)年、平壌高等普通学校五年生に在学中、朝鮮各地
で起こっていた反日学生闘争に呼応する同盟休校事件に関与し、退学となる。
その後、日本に渡り、旧制佐賀高等学校に入学したころから執筆活動を開
始。東京帝国大学卒業と相前後して執筆した「光の中に」が 1940(昭和
15)年前期の芥川賞候補作となる。
1941(昭和16)年12月、日米開戦とともに拘束、翌年、釈放後、朝鮮に帰
る。1945(昭和20)年春、日本軍に徴用された朝鮮出身兵の慰問団の一員
として中国に赴いた際、脱出し、朝鮮義勇軍に参加。
1950(昭和25)年、朝鮮戦争が勃発し、アメリカ軍の上陸に遭って朝鮮人
民軍が撤退する中、持病の心臓病が原因で行方不明となり、死亡したと推
定されている。代表作は「光の中に」「天馬」「草深し」など>
青空文庫で「光の中に」や短編を読んでみたが、物凄いインテリ。朝鮮や
支那ではごく少数の上流階級と圧倒的多数の庶民階級の知的格差が激し
く、まるで人間と野生動物ほどの違いがあるようだ。階級社会がいいの
か、1億総白痴的な中流社会がいいのか、それぞれ良い面、悪い面がある
から何とも言えないが、軍隊は階級による指揮命令系統がなければ戦えな
いから、英国のような階級社会(1%の上流階級が戦場の最前線に立ち
99%の労働階級をリードする=ノブレスオブリージュ)は有事に向いてい
そうだ。閑話休題。
「新天地を求める」という移民は大昔から世界中であるが、日本では明治
維新後に海外への移民が増えていった。特に九州や沖縄の人が“雄飛”した
ようである。橘川俊忠・神奈川大学名誉教授の論稿「かつて日本は移民送
り出し国であった 移民の経験から何を学ぶか」によると「南北アメリ
カ、中国大陸、フィリピン、南洋諸島など海外に送り出した移民の総数は
百数十万にのぼるという(これには日本が植民地支配した朝鮮や台湾から
の移民は含まれない)。その移民の多くは国策として送り出された移民で
あった」と言う。
移民先の諸国、つまり受け入れ先は基本的に「低賃金の労働力」を求めて
いるが、そんな事情は公表しないから、結局は「聞くと見るとは大違
い」、随分多くの人が尾羽打ち枯らし、這う這うの体で祖国に舞い戻っ
た。騙されたようなものである。
1982年頃に米国コロラド州デンバーで、大企業幹部の邸宅に通いで働く日
本人移民の2代目か3代目の老夫婦と知り合い、その自宅を訪ねたが、随分
みすぼらしくてびっくりした。夢も希望もなく、お迎えが来るのを待って
いる感じだった。ロサンゼルスの日系人向けの新聞「羅府新報」を読む
と、有色人種への危害を避けるためか「目立たぬように静かにひっそりと
暮らしたい」という人が多いよう。何か気の毒だ。移民で成功した人はほ
んの一握りなのだろう。
半島系の在日も成功した人は一握りかもしれない。小生が子どもの頃は多
摩川の土手の近くに朝鮮人が住み着いていたが、20年ほど前には川崎駅西
側の大きな朝鮮人部落が立退料を得て撤収、跡地に高層マンションが建
ち、多分そこに暮らすようになったようだ。川崎駅の東側には不法占拠の
朝鮮人部落がまだ残っているようで、10年ほど前に訪ねたら周辺は朝鮮料
理のコリアンタウンになっていた。
以前、在日は「大卒でも就職先があまりなく、パチンコ店で働くしかな
い」と嘆いていたが、今はそんな話は聞かないからそこそこ生活は改善さ
れていったのかも知れない。しかし、彼らの「民族アイデンティティ=自
分らしさとか誇り」は、相変わらず「反日感情」「我は正義・優位、日本
は悪・邪道」のままで、100年以上もまったく成長しないというのはギネ
スブックものだ。誇れるものがないので、日本を貶めることで己の優位性
を確認し、スッキリするしかないよう。気の毒というか異常というか・・・
在日本大韓民国民団のメディア「民団新聞」6/5では相変わらず「隠され
た歴史を知る 関東大震災虐殺現場で市民講座」という記事があったが、
どうも他に反日テーマがないようだ。
小生思うに「関東大震災」という、190万人が被災、10万5000人が死亡し
た大災害の中、1週間ほど情報不足で流言飛語が飛び交い、「混乱に乗じ
て朝鮮人が暴れている」という疑心暗鬼から朝鮮人虐殺があったのは詳細
不明ながら史実だと思う。
国立の防災科学技術研究所によると、関東大震災は死者:約10万5400人
(うち火災:約9万2000人、津波:325人、土砂災害:688人)、全壊家
屋:約29万4000戸(うち焼失家屋:約21万2400戸)。
政府は「民衆自らみだりに鮮人に迫害を加える如きは、日鮮同化の根本主
義に反するのみならず、諸外国に報じられて決して好ましきことに非ず」
と警鐘を鳴らしている(震災から4日後の9月5日付)。
未曽有の混乱の中での朝鮮人や、朝鮮人と間違われた中国人虐殺だったろ
うが、被災地が混乱している中での事件だったこと、また人的被害は2006
年度版「理科年表」(文部科学省国立天文台編集)で「死者・行方不明者
10万5000人余」に改訂された。事程左様に実態に近づくのは容易なことで
はない。朝鮮人密航者が多かったから数えようもない。
<1910年の日韓併合以降は特に半島から日本への出稼ぎ労働者は急増して
おり、国勢調査(民籍別)」を記載した1938年(昭和13年)発行の年鑑に
よれば朝鮮人の民籍は、大正9年(1920年)で40,755人、昭和5年(1930
年)で419,009人との記載がある。したがって、この十年で人口増は
378,254人ということになる。
日本政府は徴兵のために労働力が不足した戦時の数年間を除き、戦前戦後
を通じて日本内地への渡航制限などにより朝鮮人の移入抑制策を取った
が、移入は止まらなかった>(WIKI)
在日朝鮮人も当時は密航者が非常に多かったと金史良も「玄海灘密航」で
書いている。関東大震災の混乱の中で朝鮮人虐殺があったことを小生は否
定しないが、100年前の正確な記録もない事件、事故であり、これをネタ
に今なお日本への憎悪を煽るような在日は「私は被害者、犠牲者、罪もな
い正義の民族、悪いのは日本で永遠に謝罪しろ」と朝鮮人虐殺を利用して
いるように見える。対日コンプレックスの裏返しのよう。卑しい。
敗戦で母国に避難する日本人に対して半島人は何をしたか。「竹林はるか
遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記」が有名だが、「私は被害者」病の
半島では速攻で絶版になった。不都合な真実を隠蔽するのは国民病なのだ
ろう、不治の病、つける薬なしだ。産経2007/2/3「緯度経度:ソウル・黒
田勝弘気に入らない話は“歪曲”」から。
<「竹林はるか遠く」の韓国語版の出版社は「加害者・被害者という単
純な図式ではなく、歴史や人間を多様に描くのが小説だ。歴史に共通する
女性の苦難や反戦・平和のメッセージも込められている。日本人にやさし
い韓国人の姿も描かれている。韓国では好評で版を重ねこれまで何ら問題
はなかった」と反論していたが、結局は発売中断に追い込まれた。
若い世代を中心に世論の一端を示すネット世界の反応では、反日的な
“ヨーコ物語糾弾”が90%。一方「韓国人、韓国社会の未熟さ」や「お手軽
愛国心がまかり通る、出版や表現の自由のない社会」と指摘するなど、時
流批判が10%程度だ。
ただ韓国マスコミの名誉(?)のために紹介しておくと、中央日報と韓
国日報だけは『ヨーコ物語』を擁護していた。部分的な記述を取り上げ興
奮するのはおかしいというわけだ。「日本」がからむと当たり前のことで
も韓国ではまだ難しい>
在日は「私は被害者」物語を卒業して、もっと前向きなテーマ、例えば
「日本敗戦後、駅前の一等地を占拠した我が同胞の勇気に学べ」「戦後の
日共とナンミョーを大組織にしたのは我が同胞」「日本の歌謡曲をリード
した半島出身者たち」「焼き肉、ビビンバ、もつ煮込み・・・日本を魅了
した朝鮮料理」とかに変えた方がいい。
中共が日台侵略を始めたら韓国は日米台と共に中共を攻撃するか・・・
それはあり得ないだろう、精々中立を保つだけではないか。韓国が一番恐
れているのは中共で、中共が北に命令すれば北は一気に南進する。韓国
は、大嫌いな日本や、恐ろしい中共が主権を主張する台湾のために祖国を
危険にさらすようなことはしない。当たり前だ。
中共との戦争に韓国は役には立たない、それどころか、むしろ半島から
米軍を駆逐して念願の南北統一を果たし、中共の属国(保護国)になる
チャンスと見るのではないか。モンゴル帝国(元朝)に蒙古襲来(元寇、
1274年と1281年)を使嗾し、煽り、最前線で日本を攻撃したのは朝鮮軍
(高麗)だ。侵略に失敗して以降は財政逼迫もあって100年後には元朝も
高麗朝も消滅した。
支那と朝鮮は日台への侵略=習近平の夢で墓穴を掘るだろう、そうする
ためには日台は核兵器を装備しなければならない。核兵器がないと平和を
維持できず侵略を受けることをウクライナは示している。核兵器がない世
界は永遠にあり得ない。もし核兵器がない世界になれば抑止力がないから
世界中で戦争が始まる。平和を維持したければ核兵器を持つしかない、と
いうのがリアルであり正論である。神風は吹きやしない。
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なぜ習近平はプーチンに会いたくないのか?
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北野幸伯
先日、「カザフスタンのトカエフ大統領が、プーチンを裏
切った」という話をしました。
詳細は↓
https://www.mag2.com/p/news/543532
昨日は、「トルコのエルドアン大統領がプーチンを裏切っ
た」という話をしました。
今回は、中国の話です。習近平は、プーチンに会いたくないのでしょう
か?読売新聞オンライン7月4日。
<北京の外交筋によると、ロシアのプーチン大統領は、6
月15日に中国の習近平(シージンピン)国家主席と電話
会談した際、69歳の誕生日を迎えた習氏に祝意を示した
上で、ロシア訪問を要請した。これに対し、習氏は新型コロナウイルス対
策を理由として、近い将来の訪 露は困難との認識を示したという。>
そういえばプーチン、2月24日のウクライナ侵攻前に、北
京を訪問していました。
<両首脳は2月4日の北京五輪開幕に合わせたプーチン氏
の訪中の際に対面で会談し、共同声明で「両国の協力に上
限はない」と強調していた。>(同上)
「両国の協力に上限はない」というのは、本当でしょうか?「誰が真の友
かは、困難な時にわかる」といいます。
プーチンにとって習近平は、「真の友」なのでしょうか?
それともカザフスタンのトカエフ大統領や、トルコのエル
ドアン大統領のように、「偽の友」なのでしょうか?
▼中国のロシアサポートの実際
「ロシアは大丈夫だ!」という人たちの根拠は、
「中国とインドが制裁に加わっていないからだ」です。
確かに両大国は、制裁に加わっていません。
そして、ロシアからのエネルギー輸入を増やしています。
ダイヤモンドオンライン6月30日。
<ロシアの最大の輸出品である「石油」は、ウクライナの
戦争で展開されるロシア軍の弾丸やロケットの資金源とな
っている。欧米は、制裁を通じてロシアの最大市場である欧州から切り離
すことで、この石油という資金源を断ち切ろうとしていた。しかし、そこ
に立ちはだかったのが中国とインドだ。
戦争が始まって約4カ月が経過したが、ロシアの原油輸出
量は、わずかに減少した程度だ。中国とインドへの販売によって、激減し
た欧州向けの輸出を埋めてしまった。事実、5月にインドと中国の両国が
購入したロシア産原油は1日約240万バレルで、ロシアの輸出量の半分を占
めてる。
中国とインドは、ロシアから世界の基準価格の30%引きで
原油を購入しており、インフレ上昇に見舞われる世界の中
で両国の経済は大きな恩恵を受けている。そんな大胆な値引きにもかかわ
らず、ロシアの石油価格は一時、世界的なエネルギー価格の恩恵を受けて
1バレル100ドル以上まで上昇した。そうした相場上昇の結果、トータルで
ロシアの石油収入は増加している。>
ひ〜〜〜。
これでは、「中国インドがいるから、ロシアは大丈夫派」
の主張が正しそうです。しかし、この記事にはつづきがあります。
<54カ国のデータを分析したピーターソン国際経済研究所
の調査レポート「Export controls against Russia are working─with
the help of China(ロシアに対する輸出規制は中国の協力の下で機能し
ている)」によると、2月24日の侵攻開始からおよそ2カ月間で、制裁対象
国のロシアへの輸出は約60%減少し、非制裁対象国の輸出は約40%減少し
たという。中でもロシアの友好国であり、ウクライナ戦争前の2021年には
ロシアの総輸入の4分の1を供給していた中国の対ロ輸出も激減してい
る。>(同上)
「制裁対象国」、たとえば欧米日の対ロシア輸出は60%減
少した。「非制裁対象国」、たとえば中国、インド、中東、アフリカなど
の対ロ輸出も40%減少している。
では、中国の対ロシア輸出は、どうなのでしょうか?
<「米国の輸出管理・制裁法では、中国企業がロシア向
け機密品の販売禁止に違反すると、重要な技術、商品、通
貨(主要な基軸通貨発行国は全て制裁に参加している)を
入手できなくなる可能性があるとされている。中国の行動はこのリスクを
反映している。侵攻後の対ロ輸出は、2021年後半と比較して38%減少し、
非制裁国の平均と同水準となっている」(同レポート)>(同上)
つまり中国は、「二次的制裁」を恐れて、ロシアへの輸出
を38%減らしている。中国は「制裁に参加してない」といいます。しか
し、「二次的制裁」を恐れて、「事実上参加している」といえるのです。
▼中国がロシアより欧米日を重んじる理由
中国の行動の理由は何でしょうか?2月の共同声明「両国の協力に上限は
ない」は????習近平は、プーチンにウソをついたのでしょうか?その
とおり。
習近平は、プーチンにウソをついたのです。なぜ、ウソをついたのでしょ
うか?ロシアを守るために欧米日とケンカすると、あまりにも損失が大き
すぎるからです。
なぜ?
中国の輸出相手国ランキング2021年を見てみましょう。
https://www.worldstopexports.com/chinas-top-import-partners/
1位アメリカ (中国の輸出額に占めるシェアは17.2%)
2位香港(同10.3%)香港が2位というのは興味深いです。
3位日本(5%)
4位韓国(4.5%)
5位ベトナム(4.2%)
6位ドイツ(3.4%)
7位オランダ(3%)
8位インド(2.9%)
9位イギリス(2.6%)
10位台湾(2.3%)
11位マレーシア(2.3%)
12位タイ(2.1%)
13位メキシコ(2%)
14位オーストラリア(2%)
15位ロシア(2%)
これを見ると中国にとってロシアは、正直「どうでもいい
輸出相手国」といえるでしょう。一方、ロシアに制裁を科している、アメ
リカ、日本、韓国、ドイツ、オランダ、イギリス、オーストラリアが中国
の輸出に占める割合は、37.7%になります。その差、実に19倍!
中国は、輸出シェア2%のロシアを救うために、37.7%を占める輸出相手
国との関係をぶち壊すリスクを負いたいでしょうか?もちろん負いたくな
いでしょう。
だから、習近平はプーチンに冷淡なのです。
情報筋によると、プーチンは、習近平の態度に激怒してい
るそうです。「中国、インドがいるからロシアは大丈夫?」そんな感じで
はないですね。
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重 要 情 報
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◎私が考えるカタカナ語の問題点(何故カタカナ語は誤用され濫用される
のか):前田正晶
私は我が国の学校教育の英語の問題点の一つとして長い間「単語を覚え
ることを重視していることは好ましくない。単語はその意味を記憶するだ
けではなく、文章乃至は会話の流れの中でどのように使われているかを理
解せねばならない」と指摘してきた。
しかしながら、ただ単に意味だけを丸暗記した事の副産物として、その単
語の代表的な意味だけを覚えたので、屡々「単語だけを並べたら外国人に
通じた」というような情けない英語力が養われたのだった。しかしなが
ら、我が国の学校教育での英語で育てられた人たちの読解力はかなり高い
水準にまで達していると見ている。言葉を変えれば、寧ろ私如きを超えて
いる領域に達しておられると思う場合が多々ある。
単語丸暗記の副産物はそれだけではなかった。その蓄積された知識を何処
かで誰かが無闇矢鱈にカタカナ語として使うようにもなってしまったの
だ。このような私に言わせれば好ましくない流れに加えて、テレビに登場
する人気が高い芸人やタレントどもが「これ見よがし」じゃなかった「こ
れ聞こえよがし」(?)に奇妙なカタカナ語を使って「如何にも教養があ
り、英語に精通しているかのように振る舞う」のだった。
それを見聞きしたミーハー族は彼らタレントが使うことでもあり、「良い
ことを覚えた」とばかりに誤解して真似をして無定見に使うようになっ
た。テレビ局も負けずに彼らに迎合して野放図にカタカナ語を濫用するよ
うになった事等々が、今日までのカタカナ語の濫用というか、粗製濫造の
切掛けにもなっていると見ている。
これだけでは何らの説明になっていないので、濫用/誤用の実例を挙げ
てみよう。つい先頃にも、テレビのニュースに登場した外飲食店のチーフ
が、失礼!代表取締役だった、「うちは〜をメインにしているので」と
語っていた。このように“main”という単語はカタカナ語化して「主に」
か」「主として」の意味で猫も杓子も使うようになってしまった。
これなどは「単語の代表的な意味だけを暗記しただけ」の典型的な悪い例
なのである。「悪い点」は「mainは形容詞であり、必ず名詞の前に持って
くることが原則なのである」を綺麗サッパリと無視していることなのだ。
即ち、“the main street”や“the main gate“や「当店の主たる料理は」の
ように使われるべき単語なのだ。但し、「メインバンク」は恰もその原則
に従っているかのように作られているが、英語で“main bank“というと
「日本銀行」か“FRB“のことだと思われてしまうので、要注意だ。
ここでもう一つ、英語本来の意味とは異なった使われ方がされている例と
して「ケースバイケース」を挙げておこう。これは、英語では“case-by-
case”であり「個別に」とか「一件ごとに」を意味していて“It depends.”
のように使われている。例えば、「そこには徒歩で行きますか、電車にし
ますか」と尋ねられれば“It depends on the weather.”のように言うので
あり、“Case by case.とはならないのだ。
だが「ケースバイケース」は「時と場合による」の意味で広く使われてい
る。私が昭和30年(=1955年)に新卒で就職した頃には、社内では既に
「ケースバイケース」を使う上司がおられた。このように「言葉の誤用」
としての歴史は古いのだ。
このような誤用の他の例も挙げておくと「ウイン・ウイン」がある。この
“win-win“も次に名詞が来るのが原則なのだ。例えば“a win-win
situation“のようになるのだ。言いたくはないが、安部元総理はこの「ウ
イン・ウイン」のフレーズがお好みだった。私が問題にしたいことは「単
語とフレーズはその遣い方を流れの中で覚えるようにすること」なのだ。
「メイン」などの使われ方は未だ意味を正しく覚えているから良いかも知
れないが、中には全くの誤用になっている例もあるので困るのだ。例え
ば、“stress”=ストレスがある。これはウイルス感染の防止策で不要不急
の外出をしないように要請された結果で、欲求不満となってしまうのだっ
た。それを何処かで誰かが如何にも英語通の如く格好を付けて「ストレス
が溜まる」と表現したのだった。それを聞いた正しくstressを覚えていな
かった者たちの間に普及して「ストレスだ、ストレスだ」と言うように
なってしまったのだった。
“stress”とはジーニアス英和には「精神的・感情的な緊張、圧迫、圧力、
重圧」とある。Oxfordには“MENTAL”として“pressure or worry caused by
the problem in 〜’s life”とある。「こういう圧力や心配ごとが外出を
禁じられると貯まるのか」と考えれば、言葉の誤用であることは明白だ。
明らかに“frustration”即ち「欲求不満となる」の間違いであろう。私は
在職中に多くの問題を抱えて精神的な重圧に苦しめられていた時期があっ
た。その辛さで全身が凝っていたし、頭痛に悩まされていた。本部の人た
ちには「ストレスに悩んでいる状態」として知られて、同情もされてい
た。明らかに“frustration”ではない。
「トラブル」などは誤用という範疇に入れるのではなく「濫用」としたい
のだが、これについては何度も「おかしい」と指摘してきたので、ここで
は触れない。代わりに「メリット」と「デメリット」を挙げておこう。
“merit”は、ジーニアス英和には「長所、利点、(賞賛に値する)美点。◆
日本語のメリットはadvantageに当たることが多い」とある。ここまでで
言葉の誤用、乃至は勝手に転用したと判明する。即ち、英語の単語の意味
の誤解であり、誤用である。遺憾ながら、猫も杓子もと言うか遍く国中に
広まって使われてしまっている。ジーニアス英和には良い例文が出ていて
“Email has its merits and demerits.”とあった。「長所も短所もある」
と言っているのだ。なお、demeritという単語の発音は「デイーメリッ
ト」となる場合が多いのも、ローマ字読みした欠陥が出ている。
未だ未だ「ローマ字読み」による弊害なども取り上げて論じたいのだ
が、これ以上論じ続けていると「何を指摘したいのか」の焦点が定まらな
くなる危険性があるかと思う。ここまで論じてきただけでも、「我が国の
単語重視の英語教育から派生する問題点が多いのだ。その一つがカタカナ
語の乱造である」とご理解願えれば幸甚である。
なお、上記は2021年11月10日に発表した「カタカナ語の問題点」を基調に
したものである。
◎過去・現在・未来論 :北村維康
今、私は時計を見てゐる。今日は、令和4年7月5日の、火曜日であ り、
時刻は午後の12時18分である。そしてこの「時」は、一過性であ り、二
度と戻っては来ない。諺でも「覆水盆に返らず」といふ。英語で は、It
is no use crying over spilt milk.(こぼした牛乳の事を嘆いて みても
詮の無いことだ(しかたのないことだ)また、Whatever having been
done cannot be undone.
(やってしまったことは、とりかえしがつかない)などといふ。しかしこ
の事を、あっさりと認めることは、潔いことで、日本人の特徴であるのか
もしれない。それを、変にねちねちと、諦めず蒸し返す輩もゐないことは
ない。それは歴史を捻じ曲げる連中のことだ。なんでも自分の国で生まれ
たとか、ありもしない従軍慰安婦などと言ふものをでっちあげて、つかの
間の優越感に浸ったり、また和解金をせしめて「してやったり」と舌をぺ
ろりと出すやうな連中である。しかしそんなことをすると、ありもしな
かった虚偽の物に、終生付きまとはれて、苦しめられる結果となる。最
近、韓国人の中でも、ドイツまで出かけていって、慰安婦少女像なるもの
を撤去する人たちがゐるさうだ。慰安婦として騒ぐことは、流行ではない
と悟ったのか。世の中も変れば変るものである。
さて、やってしまった過去は変られないといふことは、常識的な真実で
あるが、此処に「並行世界」(parallel world)と言ふものが現れてきた。
これは、ユーチューブなどに頻繁に登場する話題である。ある時、北海道
のコンビニで、お客が、1万円の記念銀貨で買い物をしようとしたが、こ
れは流通してゐる貨幣ではなかったので、贋金を遣ったと怪しまれ、警察
に逮捕された。しかしこの銀貨を調べてみると、本物の銀貨と同様に極め
て良質な材料で緻密につくられてをり、とてもいたずら半分で作られたも
のとも思へない。そして刻印されてゐる年号も、昭和65年といふ、日本
では終了したはずの昭和64年の、更に1年後のものなのである。この件
に関する解釈としては、この世の他に、もう一つ別の世界が並行してある
のだが、其処の住人が何かの拍子に誤ってこちらの世界に迷ひ込んでき
た、といふことが考へられる。
似たやうな話は、アメリカのある男性が、犬を散歩させてゐるときに意
識不明となり倒れてしまったが、気が付くと誰かの家の中に寝かされて介
抱されてゐた。そこの家には、ビートルズの音楽がかかってゐたが、それ
は聞いたこともない新曲で、死んだはずのジョン・レノンも歌ってゐた。
かれは其のカセットテープのコピーが欲しいと頼んだが、断られた。しか
しそのカセットを失敬して、自分のポケットに入れて、自分の元の世界に
戻って来た。その曲名は、Talking to Myself(自分自身に話しかける)
といふものであったのださうな。
さて、過去の世界にタイムマシンで行くことができるかどうかは、なか
なか興味深い題材である。一説によると、世界には様々な並行世界があ
り、其処に自分のゐる世界から、行くことができるのだと言ふ。だからそ
こで何をやっても、自分の世界には影響がないのだとか。しかしこれは、
まだまだ奥が深い話であり、容易に混乱を招きかねないから、此処までと
する。
過去を変れば現在も未来も変るといふことは、精神科学的に更に掘り下
げることもできる。例へばある人が、悪いことを沢山やって、警察に捕ま
り、そこで滾々と説教されて、自分の非を悟り、真人間に生まれ変ったや
うな場合である。その実例として、アメリカに、スター・デイリーといふ
ギャングの親玉のやうな男がゐた。この名前は仮名で、実名は例へば、ア
ル・カポネのやうに、誰でも聴けば震へあがるやうな凶悪犯人であった。
その男が、脱獄しようとしてつかまり、拷問にかけられ、意識不明となっ
た。しかし獄中でキリストの幻影を見て、すっかり改心し、「もう自分は
娑婆に出ても仕方がないので、牢獄の中で他の囚人に説諭して善人に導く
係になるのだ」となった。この例なども、過去を変へることによって自分
の未来をも変へた、顕著な実例である。(続く)