2011年06月30日

◆「狡猾」菅首相に解散の恐怖見透かされ

渡部 亮次郎

産経新聞は坂井広志記者をして以下の記事を書かせ「政治ニュース」として提供したが、わたしには「落語」にしか見えなかった。小澤派のヒヨッコたちが、いくら騒いでも「解散風」にまるで弱いところを見すかされて、菅首相にいたぶられている。それに気づかずに騒ぐから落語としか読めないのだ。

自民党は公明党と歩調を合わせて国会審議にブレーキをかけ続けるるだろう。参院から議院を牛蒡抜きされた以上、怒った振りをみせなければ嗤われるからである。だから民主党に「抵抗」するだろうが、世論との兼ね合いを考慮すれば、抵抗にも限度がある。国会のこれからはもっと可笑しい落語のタネだらけだろう。

何しろ、親分が党員資格停止とやらで表面に出てこれない小沢派。1年生だけに、反小沢を叫びながらの無知ゆえの右往左往が面白い。

<ここぞとばかりに「脱原発解散」をにおわし、民主党内の不満分子の動きを封じた菅直人首相。27日に記者会見で再生エネルギー特別措置法案の成立など「退陣3条件」を掲げたのも、28日の両院議員総会での「菅降ろし」を封じる狙いがあったに違いない。

しかも言いたいことだけを言い放ち、そそくさと退散したため、首相のつるし上げは不発に終わった。その狡猾(こうかつ)さは誰の追随も許さない−。

28日夕、衆院講堂で開かれた両院議員総会。冒頭に首相が脱原発解散をにおわせたことにより、首相をつるし上げようと手ぐすね引いていた出席議員は一気に腰砕けとなった。

「原発事故対応の決意を聞きたい」「自らの私心を捨てて退陣表明したことを評価する」…。

エールにも似た発言が続出。小沢一郎元代表に近い階猛衆院議員は「『私の顔を見たくなければ法案を通せ』という発言は国会を冒涜(ぼうとく)している! 首相は法案を通す前に辞めなければならない」と退陣を迫ったが、同調者はわずか。

安住淳国対委員長は「自公両党は私の顔も見たくないという。仕事はしづらい」と自虐的な冗談で受け流した。

両院議員総会に先立ち、小沢系グループ「一新会」「北辰会」の約60人は国会の会議室に集まり、「完無視」ならぬ「菅無視」作戦を練っていた。

「辞めることが決まっている首相をあえて追及しないという作戦はどうか…」

一人がこう提案すると一新会副会長の福田昭夫衆院議員が「無視して窮地に陥らせる…。いいアイデアだ」と称賛。追及の矛先は岡田克也幹事長ら執行部にだけ向け、首相を孤立させることになった。

ところが、作戦は完全に裏目に出た。首相は冒頭にあいさつした後、複数の議員の質問に1回だけ答え、「逃げるな」との罵声に振り向きもせず途中退席してしまったからだ。しかも「要注意」とされる小沢系議員はいくら挙手しても逆に無視された。

そもそも「菅無視」戦術という奇策に出たのは、両院議員総会で代表解任などの緊急動議を出しても可決される可能性が皆無だったからだ。選挙基盤が脆弱(ぜいじゃく)な民主党の中堅・若手にとって、それほど「解散風」は効果絶大なのだ。

岡田氏は失笑を覚悟でこう懇願した。

「われわれの選んだ首相だ。一定の敬意を持って3条件が満たされるまでは全員で後押ししてほしい」

ここに反菅勢力のジレンマがある。首相が固執する再生エネルギー特別措置法案などを早急に成立させても退陣する保証はないが、抵抗すればするほど首相の延命に手を貸すことになる。徹底抗戦し、否決に追い込めば、それこそ脱原発を旗印に解散しかねない。

過去に何度も落選を経験した首相はそんな議員心理を見透かしている。首相官邸に戻った首相は記者団に両院議員総会の感想を聞かれ、涼しい顔で語った。

「まあ、みなさん、いろいろと考えてもらっているんだなあと思いまし
た…」>(産経ニュース 2011.6.29 08:48 )

◆本稿は、6月30日刊(木)メルマガ全国版「頂門の一針」2307号に
掲載されました。下記の目次から他の原稿も拝読ください。
                        (本誌編集部)

◆<2307号 目次>
・「狡猾」菅首相に解散の恐怖見透かされ:渡部亮次郎
・菅さん、正常さを失いかけている:岩見隆夫
・原発事故とジャンボ機墜落事故:須藤文弘
・価値が100分の1になった塩漬け義捐金:泉 幸男
・ペルリ来寇と曲ろく:加瀬英明
・話 の 福 袋
・反     響
・身 辺 雑 記

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◆引き抜き 野党怒れば菅延命の矛盾

渡部 亮次郎

この期(ご)に及んで菅首相が自民党の参院議員1人を牛蒡抜きした。自民党ばかりか、公明党も怒っている。しかし怒って参議院で両党が菅首相の提示した「三条件」を満たさなければ、菅は9月以降も居座れることになる。

亀井はこう言って菅をたきつけたに違いない。自民党に恨みをもっている嘗ての参議院のドン村上正邦氏と亀井がくめばこんな仕事は「朝飯前」のことだ。菅にはできない。

よく考えなくとも分かる事は、今回、引っこ抜かれて被害者のはずの自民党が結局は加害者になって国民の批判を浴びることになるという珍事である。

そうだろう、国会で民主党に非協力的に出れば出るほど菅の「三条件」の成就は遠くなり、菅の居座りを手助けする結果となる。村上、亀らはこういう図式を見せて菅を煽ったに違いない。谷垣総裁、石原幹事長はこれを考えれば怒ってばかりも居られないのだ。

菅が9月に入っても居座れるとなれば必ずや「原発脱出」を掲げた「解散」を仕掛けてくる可能性も否定できなくなってくる。弁護士総裁ドノ、頭を捻って考えなさい。

とにかく「引き抜き」の経緯を「時事通信」が詳しく報じた。

<浜田氏起用で亀井氏暗躍=大連立警戒、くすぶる「新党」

自民党の浜田和幸参院議員(鳥取選挙区)の総務政務官起用に当たっては、国民新党の亀井静香代表が暗躍した。亀井氏は、菅直人首相が早期に退陣すれば民主党と自民党の大連立構想が再燃し、国民新党が埋没することを警戒。

復興担当相起用に合わせて、首相に大幅改造を進言する一方、与党で参院過半数を確保しようと自民党の切り崩しを画策した。

「俺が何人か連れてくるから、しっかりしろ」。亀井氏は今月15日に首相と公邸で二人きりで会い、こう激励した。

亀井氏が参院自民党からの引き抜きに動きだしたのは、大連立構想が取り沙汰され始めた約3週間前。民主党の岡田克也幹事長ら執行部と首相の亀裂拡大に不満を強めた亀井氏は、ひそかに首相に近い北沢俊美防衛相や石井一民主党副代表らと連絡を取り、対象議員のリストアップを始めた。

自民党時代に一緒に新派閥を立ち上げた村上正邦元参院議員会長にも協力を要請した。村上氏はすでに引退したものの、参院自民党になお一定の影響力がある。亀井氏は「ポストとカネが要る」と動きを本格化させ、首相も「やれるものならお願いしたい」と容認した。

しかし、首相が大幅改造を見送ったことで、提示できるポストが不足し、誘いに乗ったのは浜田氏1人にとどまった。「大規模に改造していたら、自民党からもっと来て、ねじれを解消できたのに」。亀井氏は27日夜、周囲にぼやいた。

一方、亀井氏は副総理就任を断りつつ首相補佐官に就き、記者団に「男の美学だ」と語った。入閣すれば、国民新党の自見庄三郎金融担当相が辞任しなければならないことに配慮したとみられる。

ただ、亀井氏らが口説いた中には、比例代表選出の議員もいる。公職選挙法は比例議員の政党間移動を禁じているため、民主党議員の間では「新党結成」のうわさが飛び交った。「最終的に自民、民主両党から引き抜き、参院でキャスチングボートを握ることだ」。亀井氏の狙いについて、政府関係者はこう語った。>(JiJicom
2011/06/27-23:19

<自民、徹底対決を確認=首相出席で午後両院総会―民主

自民党は28日午前、国会内で役員会を開き、菅直人首相が復興担当相新設に伴う人事で同党の浜田和幸参院議員を総務政務官に「一本釣り」したことを受け、菅政権と徹底対決していく方針を確認した。

谷垣禎一総裁は「(首相は)切羽詰まって暴走を始めた。自民党の協力は一切要らないということだ」と強調した。

同党の石原伸晃幹事長は役員会後の記者会見で「国会運営をどうするつもりなのか。今回の行為によって信頼関係はずたずたになった」と首相を批判。2011年度第2次補正予算案の審議には協力する考えを示したが、首相が退陣条件に挙げた再生可能エネルギー促進法案などを念頭に、国会対応に関しては「慎重審議になる」と語った。

一方、民主党の安住淳国対委員長は同日午前、自民党の逢沢一郎国対委員長と国会内で会談し、再生可能エネルギー法案と原子力損害賠償支援機構法案の早期審議入りを求めたが、逢沢氏は難色を示した。>
時事通信 6月28日(火)11時13分配信


2011年06月29日

◆浜田氏離党意向で自民「与野党協力は厳しく」

渡部 亮次郎

すぐ沈む泥船に乗る人は余りいない。密かに震災復興相を期待していた国民新党の亀井党首でも、27日菅首相から副総理での入閣を打診され、断った。こともあろうに首相特別補佐官ならと受けた。副総理なら総辞職の際、引責「心中」となってしまうからだ。

ところが、自民党を抜けて、泥舟に飛び込んだ「勇者!?」がいた。すわ参院で自民党雪崩を打って集団離党かと驚いた人もいたようだが、どうも\自作自演のにおいがする。学者だから理屈や政策は論じるだろうが、政局は分からない1年生らしい。

後述の産経世論調査で明らかになったように、参院で自民党は「分かりのよい所」を示さざるを得ないのに、直前に拳骨を食らわされては、怒って見せなければ芝居にならぬ。まるで「たこ踊り」だね。

<自民党の浜田和幸参院議員(鳥取選挙区)が27日、東日本大震災復興担当の政務官就任に向け離党の意向を固めたことに対し、党内からは「自民党公認で議席を得たのに非常識だ」(幹部)と反発する声が相次いだ。

脇雅史参院国対委員長は「自民党から引き抜くことが本当の意味での与野党の枠を超えた震災復興につながるのか」と指摘。「菅直人首相の下では復興は進まない。一刻も早く退陣すべきだ」と強調した。

林芳正政調会長代理は今後の国会運営については「1人を引き抜いても参院で野党が過半数を占める『ねじれ国会』の状況は変わらない。与野党協力は一層厳しくなる」と反発した。>
(産経ニュース 2011.6.27 12:28)

<「8月末までに菅退陣」6割超 内閣支持率23%
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が25、26の両日に実施した合同世論調査で、菅直人首相は今国会が閉会する8月末までに退陣すべきだとの回答が63・8%に上った。

内閣支持率は前回調査(5月28、29日調査)より6・2ポイント減の23・0%、不支持率は6・5ポイント増の64・8%と6割を超え、退陣表明をめぐる混乱で菅首相の求心力が一層低下していることが浮き彫りになった。

菅首相の退陣時期については「8月末までの今国会の会期中」が37・0%と最も多く、次いで「今すぐ」が26・8%。「辞める必要はない」は14・1%にとどまった。

菅首相が具体的な退陣時期を明らかにしないことに対しては69・3%が不適切だと回答。東日本大震災や東京電力福島第1原発事故への対応には82・3%が「指導力を発揮していない」、60・6%が「延命の口実としている」と厳しい評価が下った。菅首相が衆院解散・総選挙を行うべきではないとの回答も61・0%に上った。

一方、菅首相の原発依存度を減らす方針は68・4%が「評価する」と答えた。次期衆院選で「脱原発派」かを重視するとの回答も57・8%となり、菅首相の「脱原発」方針が一定の支持を得ていることが明らかになった。震災復興のための増税に対しては「評価する」が49・4%と、「評価しない」の42・4%をやや上回った。

次期衆院選の時期については「任期満了か再来年」(45・4%)が最多だったが、「次期政権の発足直後」(34・4%)、「なるべく早く」(15・3%)を合わせると早期解散を望む声の方が多かった。

現在の国会情勢に対しては89・5%が「政治空白が起きている」と回答。政治空白の一番の責任は「民主党など与党」が28・6%、「菅首相」が23・9%だったが、「自民党など野党」も22・5%だった。

菅首相退陣後の自民党の対応に関して、政策ごとに民主党に協力する「部分連合」が49・5%と最も多く、民主党との「大連立」が17・9%と続いた。>
(産経ニュース 2011.6.27 11:52 )


2011年06月28日

◆蚊の目玉のスープ

渡部 亮次郎

このスープを私はまだ食べた事は無い。何しろ洞窟で蚊を食べた蝙蝠(こうもり)の糞を洗うと蚊の目玉は未消化だから残る。それをスープに浮かべる、それがなんともいえぬ美味、というのだから大変だ。

各国を歩き回り様々な珍食奇食に挑戦し、たくさんの著作を出している小泉武夫さん(東京農大教授)が「実際には蚊の目玉などという代物があろうはずはない。

スープに点々と浮く黒く微細な目玉はアミのような小さなエビの子である蝦子(ハアツー)の目玉なのである。(『奇食珍食』中央公論社)と断じている。

なにしろ中国は「四足はテーブル以外、二足は梯子以外は食べる。」と揶揄されるほどの国である。飛んでるものも飛行機以外は。こんな料理があっても全く不思議ではない。

だが、肝腎の蝙蝠の糞である。蝙蝠の糞は「夜明砂」といわれるらしい。清の時代に編まれた『本草備要』を調べてみると、「夜明砂」。

「蝙蝠屎也。食蚊。砂皆蚊眼。故治目疾。」すなわち、夜明砂というのは蝙蝠の糞で、蝙蝠は蚊を食べる。砂のようなものは全部蚊の目玉だ、というのである。

ちなみに最後の、目の病気を治す、というのは、例えば動物の肝臓は肝臓の病気に効く、などという考えと同じで眼が目の病気に効く、という中国医学お得意の発想法である。一夫多妻、トドの雄のあそこを刻んで飲めば絶倫になると考えるのと同じ発想。

では、清の時代の医学書『医方集解』には眼の病気を治す「羊肝丸」という処方で夜明砂を用いることを述べ、その説明に、「蚊食血之虫、夜明砂皆蚊之眼也。故能散目中悪血而明目」とある。

さらにその注釈として、「蝙蝠食蚊而眼不化、其屎為夜明砂」とある。すなわち、蝙蝠が蚊を食べ、眼が消化されず、その糞が夜明砂である、と言うのである。先程の本草備要とほとんと同じ内容、効用を言っている。

つまり、夜明砂は蝙蝠が蚊を食べた後の糞で、蚊は人の血を吸い、蝙蝠は蚊を食べる。だからその糞は血を取り去る。と、やはり同じことを言っている。

『本草備要』には夜明砂の薬効として、「散血、明目」とあり、また上記の方剤の効用でも、夜明砂の効用を「羊肝丸」のように目に良い、という作用を取るものと、「代抵当湯」のように血を散じるもの、という作用を取るものとの2通りに集約される

明らかにこの「夜明砂」の作用は、蝙蝠の糞、という理由で考えられているのではなく、あくまでもその中の蚊の目玉−蚊が血を吸うところから「散血」、または、中に入っているところの目玉から「明目」を前提とした効用を考えての薬効なりとある。

夜明砂を使ったスープ。「夜明菜心湯」「夜明谷精湯」がそれである。ちなみに「湯」というのは中国語でスープのことである。

「夜明谷精湯」にはレシピも書いてある。翻訳の上、書いてみよう。

材料 夜明砂6グラム、羊の肝臓50グラム、谷精草6グラム、刻みネギ5つかみ、塩、コンソメスープ適量、味の素1グラム

作り方 羊の肝臓を刻んでおく。鍋を火にかけ、スープ、夜明砂、谷精草を入れ、十数分煮込み、薬剤を取り去る。スープに羊の肝臓、ネギ、塩を入れ、十分煮込む。味の素で味を調える。

夜明砂がいくらぐらいか、そのスープがいくらか、実物に当たって、調査の結びとしたいものである。また、科学的な調査として、夜明砂の中に本当に蚊の目玉が入っているのか、内容物の分析調査も面白いであろ
う。

蚊の目玉のスープを求めての中国旅行、というのもバカバカしく、かつ高尚(?)。

しかし2005年の9月ごろのニュースに、この夜明砂には、かつて中国のみならず、世界中を恐怖の底に突き落としたSARSに似たウィルスが存在するとの発表があった。

「君子危うきに近寄らず。」残念であるが、夜明砂の賞味はやはり幻としておいたほうがよさそうだ。

手術の無い昔、白内障にかかった老人にすれば、「蚊の目玉のスープ」こそは最後の頼りであったのだろう。

2011年06月26日

◆菅首相のままでの総選挙「自民勝てる」

渡部 亮次郎

最近、落選中の自民党衆院議員と一杯やった。その人が言う。「選挙には菅のままの民主党相手がいい。必ず勝てるからだ。だから党の執行部は矢鱈、菅退陣を掲げないのが大人だ」。

マタ23日懇談した、元民放のニュースキャスターによれば、菅首相は「オレは一生懸命やっているから国民は支持してくれているはず。悪いのは東電だけ。だからオレの辞めなきゃならない理由は見当たらない」と考えているそうだ。

つける薬の無い愚者だ。いくら一生懸命やったって、結果が悪ければ悪政だ。結果、国力は低下、国民生活は目茶目茶ということになるが、菅は悪い事はしてこなかったからと、何時までも総理の椅子にしがみつく。

元側近だった仙谷官房副長官すら菅を評して「気違いに刃物だね」と嘆く始末。見通しの甘い向きは全員議員総会で辞めさせることが出来るかも知れないといっているが、出来るわけが無い。

脳溢血で倒れぬ総理大臣を辞めさせる事は極めて難しい。参議院で問責決議案を可決しても屁の河童だろう。

しからば、このまま民主党内を揉めさせた末に解散、総選挙となった方が自民党に有利と言う読みの出てくるのは当然だが、さて、どうなりますか。


<70日間の会期延長が決まり、自民党は菅直人政権打倒に向けて作戦の練り直しを迫られている。特例公債法案をテコに「全面対決」するのか、あるいは静観して民主党の自壊を待つか。党内の意見は分かれたままで、谷垣禎一総裁ら執行部は対応を決めあぐねている。(佐々木美恵)

水色のかりゆしのさわやかな風情とは裏腹に、23日の記者会見に臨んだ谷垣氏の表情は険しかった。

「首相の座への執着のみが菅さんの頭の中にあるのではないか。平然と人を騙(だま)す。そういう首相の下で日本を立て直すのは不可能だ」。谷垣氏は厳しい首相批判を展開して早期退陣を要求した。

だが、延長国会に臨む自民党のスタンスは決まっていない。

民主党に対する攻勢を緩めず、子ども手当など民主党の目玉政策が撤回されるまで特例公債法案の成立に手を貸すべきではないという従来どおりの強硬派に対し、民主党の崩壊を待てばよいという静観派も急速に増えつつあるからだ。

静観論の背景には6月1日に提出した不信任決議案が「政局優先」とみなされ、党の支持率低下につながったことがあるが、理由はそれだけではない。

会期の延長で首相が「8月衆院解散−9月投開票」に踏み切るかもしれないとの見方が浮上。菅首相のままでの解散・総選挙なら「争点が何であっても勝ち目が大きくなる」(幹部)とにらみ、やみくもな倒閣は控えたほうが得策かもしれない−という見方が出ているからだ。

23日の各派閥の例会での領袖(りょうしゅう)の意見も強硬、柔軟路線と2つに分かれた。

「私どもは戦う野党自民党だ」。対決路線を鮮明に打ち出したのは最大派閥の町村派の町村信孝元官房長官だった。「特例公債法、これには絶対反対だ。何となく花道だから通してあげようなんて冗談じゃない」と強調した。

麻生派の麻生太郎元首相も「菅首相の存在そのものが復興の阻害要因の最大の一つになっていると確信している」と首相の早期退陣を求めた。

これに対し伊吹派の伊吹文明元幹事長は「これ(菅降ろし)は民主党の中のことだ。もうわれわれは手を突っ込んだり、いろいろやる必要はない」と静観論を展開。

高村派の高村正彦元外相も「間違っても足を引っ張っていると誤解されないよう賢い対応をしよう」と述べた。震災対応で協力する姿勢を示したほうがよいとの考えを示したのだ。どちらの立場を採ってもそれなりのリスクをはらむ。

この問題に微妙な影響を与えているのが「幹部の造反」だ。会期延長を決めた22日の衆院本会議で党方針に反対して会期延長に賛成した河野太郎、岩屋毅両衆院議員は23日、責任を取るとして、部会長などの党役職の辞表を提出した。

民主党に攻勢をかけている最中の幹部クラスの足並みの乱れだけに「ああいうのは最悪だ。毅(き)然(ぜん)とした処分をすべきだ」(町村氏)と厳しい処分を求める声が党内から出ている。

谷垣氏ら執行部の頭の痛い日々は続きそうだ。

(産経ニュース 2011.6.24 10:59 )

2011年06月24日

◆梅雨時挙式の愚

渡部 亮次郎

ジューンブライド(june bride)を直訳すると6月の花嫁、6月の結婚。欧米では古くから6月に結婚すると生涯幸せな結婚生活ができるという言い伝えがあるそうだ。

欧米でそうだから日本でもと梅雨のシーズン。出席者の足許(あしもと)を無視して結婚式や披露宴をやられても迷惑な話ではないか。

特にヨーロッパは一年のうちでも6月は好天の日が多いから「ジューンブライド」は、一層、意味がある。

ギリシャ神話の主神ゼウスのお妃ヘラ(ローマ名ユノ、英語名Juno)という女神が由来。ヘラは最高位の女神で、結婚・出産を司り、家庭・女性・子どもの守護神と云われている。

ヘラが守護している月が6月のため、英語で6月がJuneとなった。また、ヘラを祭る祭礼が6月1日に催されたことから、結婚式を6月に挙げと女神ヘラの加護を受けて生涯幸せになれると云われる習慣ができたとされる。

これは欧米での話だ。勝手にやったらいいことだ。しかしNHK深夜便がこれに拘って歌番組にジューンブライド特集を19日にやったので、呆れてしまった。でも、ただそれだけの話。       2011・6・19

2011年06月22日

◆マロニエは栃の木

渡部 亮次郎

日本の歌で、「栃の木」は出てこない。なぜかフランス語「マロニエ」と歌われる。「ウィキペディア」で「マロニエ」と索引したら「栃の木」と出てきた。

なんとなくシャンソンといえば洒落ているが「栃の木」では歌になりにくいのか。尤も、日本人は「7月14日」を「パリ祭」とはしゃぐが1789年 フランス革命: パリの民衆がバスティーユ牢獄を襲撃・占領、政治犯を解放。フランス革命の勃発の革命記念日なのである。

私は1978年のこの日、パリのコンコルド広場に展開された軍事パレードを観て、自分が世界の田舎者であることを痛感した。フランス人にとって7月14日はギロチンの日であり、祭りだけの日ではないのだ。

だからマロニエは、はじめっから,ただの栃の木なのである。

トチノキ(栃、橡、栃の木、学名:Aesculus turbinata)とは、トチノキ科(APG植物分類体系ではムクロジ科とする)トチノキ属の落葉広葉樹。

近縁種でヨーロッパ産のセイヨウトチノキ (Aesculus hippocastanum) が、フランス語名「マロニエ:marronnier」としてよく知られている。

日本では東日本を中心に分布、中でも東北地方に顕著に見られる、と「ウィキペディア」は言うが、郷里秋田ではお目にかかったことがない。

落葉性の高木で、温帯の落葉広葉樹林の重要な構成種の一つ。水気を好み、適度に湿気のある肥沃な土壌で育つ。谷間では、より低い標高から出現することもある。サワグルミ(猿江公園には1本だけある)などとともに姿を見せることが多い。

木はとても大きくなり高さ25m、太さも1mを越えるものが少なくない。葉も非常に大きく、この区域では最大級の葉である。葉柄は長く、その先に倒卵形の小葉5〜7枚を掌状につけ(掌状複葉)、全体の長さは50cmにもなる。葉は枝先に集まって着く。

5月から6月にその葉の間から穂状の花序が顔を出す。穂は高く立ち上がり、個々の花と花びらはさほど大きくないが、雄しべが伸び、全体としてはにぎやかで目立つ姿である。花は白〜薄い紅色。

江東区の猿江公園では花は未だ咲かない。

秋にツバキのものを大きくしたような丸い果実が熟すと厚い果皮が割れて少数の種子を落とす。種子は大きさ、艶、形ともに、クリのてっぺんのとんがりをなくして丸くしたようなものを想像すれば、ほぼ間違いない。ただし、色はより黒っぽい。

日本では渋抜きをした上で「栃餅」という和菓子をつくるが、友人安宅峯夫がパリで実を拾ったところ、ホテルのボーイが「食べられない」といったので捨てた。

どうも品種が違うようだ。

栃の無垢一枚板木材として家具などの材料となる。巨木になるものが多いので、昔はくり抜いて臼を作るのにもよく使われたが、最近は乱伐が原因で産出量が減り、主にテーブルなどに使用される。

木質は芯が黄金がかった黄色で、周辺は白色調。綺麗な杢目がでることが多い。また真っ直ぐ伸びる木ではないので変化に飛んだ木材となりやすい。比較的乾燥しにくい木材であるが、乾燥が進むと割れやすいのが欠点であるが、21世紀頃にはウォールナットなどと同じ銘木級の高価な木材となっている。

デンプンやタンパク質を多く含有する種子は栃の実として渋抜きして食用になる。同様に渋抜きして食用になるコナラやミズナラなどの果実(ドングリ)よりも長期間流水に浸す、大量の灰汁で煮るなど高度な技術が必要で手間がかかるが、かつては米がほとんど取れない山村ではヒエやドングリと共に主食の大きな一角を成し、常食しない地域でも飢饉の際の食料(飢救作物)として重宝された。

そのために森林の伐採の時にもトチノキは切り残す慣習を持つ地域もあった。私有の山であってもトチノキを勝手に伐採することを禁止していた藩もあったほどである。

また、各地に残る栃谷や栃ノ谷などの地名も、食用植物として重視されていたことの証拠と言えよう。現在では、渋抜きしたものをもち米と共についた栃餅(とちもち)などとしてあちこちの土産物になっている。

縄文時代の遺跡からも出土しており、ドングリやクルミ同様、古くから食用とされてきた。保存もきくので、天井裏に備蓄しておく民家もあった。積雪量が多く、稲作が難しい中部地方の山岳地帯では、盛んにトチの実の採取、保存が行われていた。

花はミツバチが好んで吸蜜に訪れ、養蜂の蜜源植物としても重要であったが、拡大造林政策などによって低山帯が一面針葉樹の人工林と化していき、トチノキなどが多い森林は減少し日本の養蜂に大きな打撃を与え
た。

そのほか、街路樹に用いられる。パリの街路樹のマロニエは、セイヨウトチノキといわれ実のさやに刺がある。また、マロニエと米国産のアカバナトチノキ (Aesculus pavia) を交配したベニバナトチノキ (Aesculus x carnea) も街路樹として使用される。

日本では大正時代から街路樹として採用されるようになった。しかし湿気のある土地を好むため、東京などの大都市とは相性が悪い。

小学校の国語の教科書にも採用されている斎藤隆介著の児童文学『モチモチの木』に登場する木は、このトチノキである。

トチノキは栃木県の県木であり、関連用語としてトチノキの葉を表す「栃の葉」(とちのは)や「マロニエ」共々栃木県に関連する物象に冠される。(「ウィキペディア」)2011・6・18


2011年06月21日

◆追い詰められた菅首相だが

渡部 亮次郎

民主党岡田幹事長の口調からすれば、菅首相に辞任を求める事態は19日の会談でかなり具体化するはずだったが、「激論はあったが、結論は出なかった」出席者の一人は「何も決らないのが民主党」と自嘲気味に述懐したと伝えられていた。

しかし、事態は首相が辞意表明の「条件」を具体的に示していたことが翌20日の午後2時過ぎに明らかになった。幹事長は木偶(デク)ではなかったらしい。原理主義者らしく粘ったようだ。

20日午後3時に配信された朝日新聞の記事を以下に掲げるが、だからと言ってペテン師と一度はルーピー氏に決め付けられたズルシャモ菅のこと。「下駄を履くまではわからない」。未だ曲折があると見るべきだろう。


<首相、退陣条件固める 2次補正と特例公債法成立

菅直人首相は自らの辞任時期について、今年度第2次補正予算と赤字国債の発行を可能にする特例公債法の成立を条件とする意向を固めた。政権幹部の主張を受け入れた形だ。

ただ首相は、自然エネルギーの普及を図る全量固定価格買い取り制度の関連法案成立も条件に加えるよう求めており、辞任時期をめぐる大詰めの調整が続いている。

19日夜に首相公邸で開かれた政府・民主党首脳会議で、首相が退陣条件を示した。首相はこれまで辞任時期について「一定のめど」などと語り、具体的な時期をはっきりさせていなかったが、初めて辞任に条件をつける姿勢に転じた。

会談では、2次補正と特例公債法の成立を図るには国会会期の大幅延長が必要との認識で一致。政権幹部は「首相が『2次補正や特例公債法の成立をもって辞任する』と表明しないと、自民、公明両党の協力は得られない」と主張。首相もこれを受け入れた。

本格復興のための3次補正成立を辞任条件とする姿勢は示さなかった。>
(Asahi Com 2011年6月20日15時0分)

<自民、会期延長容認に転換…世論に配慮

20日の与野党幹事長・国会対策委員長会談で、今国会の会期を10月まで延長する方針を示した民主党の岡田幹事長に対し、野党の賛否は相半ばした。

自民党の石原幹事長は「4か月も菅首相の延命に手を貸すことはできない」と述べたが、公明党やみんなの党などは「通年国会」を「逆提案」し、岡田氏の考えに一定の理解を示した。「野党共闘」が崩れたことで、自民党も延長容認に方針転換せざるを得なくなっている。

野党各党は会談で、菅首相の進退については「早く辞めるべきだ」(みんなの党の江田幹事長)などと手厳しかったが、国会延長に関しては、公明党の井上幹事長が「国会を閉じるべきではない」としたほか、たちあがれ日本の園田幹事長は、2011年度第2次補正予算案と特例公債法案を成立させ、「7月いっぱいで閉じるべきだ」と主張した。

石原氏も「仮に2次補正などをやった後で首相が辞めると、民主党は代表選をやらないといけない。一度切って、改めて臨時国会を開いた方が効率的ではないか」と述べ、延長を暗に認めた。

自民党が方針転換しつつあるのは「いつまでも延長に反対していると、世論の批判を浴びる」と判断しているためだ。 読売新聞 6月20日(月)22時25分配信

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2011年06月20日

◆「何も決まらないのが民主党」

渡部 亮次郎

<石原氏の敵失に助けられた首相が態度を硬化させるのは当然だった>と産経は20日報じている。民主党岡田幹事長ら執行部は菅首相を早期退陣に追い込むための「秘策」として自らの辞表と引き換えに迫る戦略だったが、自民党の石原幹事長が前以てそれをバラしたために失敗した、と失敗も他人のせいにする民主党。

自民党のハラは、このままの民主党の「醜態」を続けさせたほうが、自民党にとって「有利」というもの。

「本当にひでえのにやらせちゃったな」(渡部恒三最高顧問)。

ひでぇといわれたって菅は痛くも痒くもない。菅は辞めない。

             × × ×

悪乗り首相 執行部もぼやき

菅直人首相は19日も再生可能エネルギー促進法案への執念をみなぎらせた。「私の顔を見たくないなら早く法案を通せ!」と悪乗りする首相に対し、早期退陣を求める民主党の岡田克也幹事長ら執行部は同日夜の会談で「激論した」(出席者の1人)ものの、法案を自らの「再生」と重ね合わせる首相を翻意させることはできなかった。(加納宏幸、小田博士)

1時間20分に及ぶ会談を終えた執行部の面々は一様に疲れ切った様子で自宅や議員宿舎に戻り、口々に記者団にぼやいた。

「激論中だ。明日の午前中に何とかしたい」

「何も決まらないよ。それが民主党だ」

岡田氏、輿石東参院議員会長、玄葉光一郎政調会長らは会談に先立つ協議で早期退陣を促す方針を確認していた。

執行部が自らの辞任を突き付け、首相に退陣を迫るシナリオも検討されたが、自民党の石原伸晃幹事長が18日、「玄葉氏が『首相が辞めないと言ったら私は辞表を出す』と言ったそうだ」「岡田氏が首相と刺し違えるかもしれない」と語り、民主党執行部の「手の内」を暴露してしまったことで水泡に帰した。

石原氏の敵失に助けられた首相が、態度を硬化させるのは当然だった。

            × × ×

「促進法やエコ住宅の建設を応援する政策的、財政的な支援を広げる。これは私にとって長い間、思いの強いテーマだ。私はそういう意味でしつこい」

首相は19日、会談に先立ちインターネットを通じた「自然エネルギーに関する国民対話」に出演し、延命への執念を見せつけた。

そして得々と自らの政治信条を語った。

「私には2つのキーワードがある。『諦めない』と『参加民主主義』だ」

今国会の大幅延長で、首相は促進法案、平成23年度第2次補正予算案を成立させる考えだ。本格的復興のための3次補正も視野に入れる。政権を諦める気配はない。

          × × ×

石原氏「首相が居座るための会期延長には、絶対反対だ」

岡田氏「当然です。会期延長は首相の任期と関係しない」

民主、自民両党幹事長は19日のNHK番組で「首相延命のための延長は認めない」との認識で一致した。このまま曖昧な状態が続けば、23年度予算執行に不可欠な特例公債法案への野党の協力が得られず、約4割の財源が確保できない状態が続くからだ。

だが、首相は同日、自らに近い議員に「辞任時期は言わない」と伝えた。

執行部の苦悩も何のそののずぶとさに、首相を後押ししてきた渡部恒三最高顧問も頭を抱える。最近、公明党幹部との会談で、首相と小沢一郎元代表の一騎打ちだった昨年9月の代表選を振り返りながら、こうぼやいた。

「とにかく小沢を代表にしちゃいけないというので、みんな菅に入れたけど、本当にひでえのにやらせちゃったな」

(産経ニュース 2011.6.20 00:56 )

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◆ハマナスはナシの訛り

渡部 亮次郎

「ハマナス」の名は、浜(海岸の砂地)に生え、果実がナシに似た形をしていることから「ハマナシ」という名が付けられ、それがナス訛ったものである。ナス(茄子)に由来するものではない。

北の国では「シ」と「ス」を混ぜてような中間音を発音する。だから「ナシ」が関東や関西のひとには「ナス」と受け取られても文句が言えない

ハマナス(浜茄子、浜梨、、学名:Rosa rugosa)は、バラ科バラ属の落葉低木。夏に赤い花(まれに白花)を咲かせる。根は染料などに、花はお茶などに、果実はローズヒップとして食用になる。皇太子妃雅子のお印でもある。晩夏の季語。


東アジアの温帯から冷帯にかけて分布する。日本では北海道に多く、南は茨城県、島根県まで分布する。主に海岸の砂地に自生する。

1-1.5mに成長する低木。5-8月に開花し、8-10月に結実する。

現在では浜に自生する野生のものは少なくなり、園芸用に品種改良されたものが育てられている。

果実は、親指ほどの大きさで赤く、弱い甘みと酸味がある。芳香は乏しい。ビタミンCが豊富に含まれることから、健康茶などの健康食品として市販される。のど飴など菓子に配合されることも多いが、どういう理由によるものかその場合、緑色の色付けがされることが多い。中国茶には、花のつぼみを乾燥させてお茶として飲む?瑰茶もある。


バラの一種であり、多くの品種が存在する。北米では観賞用に栽培される他、ニューイングランド地方沿岸に帰化している。イザヨイと呼ばれる園芸品種は八重化(雄蕊、雌蕊ともに花弁化)したものである。

日本においては、ハマナスは北海道襟裳岬や東北地方の海岸部、天橋立などが名所として知られる。

都道府県の花に指定 北海道

市町村の花に指定北海道 - 石狩市、紋別市、稚内市、浦幌町、江差町、
雄武町、奥尻町、興部町、寿都町、斜里町、標津町、天塩町

岩手県 - 野田村
青森県 - 青森市、鰺ヶ沢町、大間町、風間浦村、野辺地町
福島県 - 相馬市

茨城県 - 鹿嶋市
新潟県 - 村上市、聖籠町
石川県 - かほく市、内灘町
福井県 - 高浜町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』2011・6・13

<ハマナス(浜梨)、ナシが訛ってナスとなったとのことですが、よく見ると実はトマトのようです。

トマトはナス科のナス属です。食べたら梨のようだから、「浜梨」と書いてあるものが多いのですが、中国語ではトマトのことを「番茄」といい、意味は「外国のナス」、ですので「浜茄」で「ハマナス」と言うのも、「ハマナシ」よりも洒落ているかもしれません。ちなみに、ハマナスはバラ科バラ属です。ハマナスの実を乾燥させたローズヒップティーもなかなか美味しいですよ。>(唸声)2011・6・13


2011年06月17日

◆来週にも内閣改造

渡部 亮次郎

菅首相は、その椅子にしがみつくためなら、何でもやる覚悟らしい。もはや手のつけられぬ状態になった。あの東條でもやらなかった「暴挙」をやろうとしている。

支払い能力が無いのに食堂に入って注文し、食べてしまってからカネの無いのを白状する奴を、世間では無銭飲食犯とか食い逃げ犯という。菅首相は「近々辞めるから」といって不信任案を否決させて置いてから辞めないという。革新的嘘つきだから、ペテン師にくわえて「食い逃げ野郎」ということになった。

亀井氏に激励されたからと言うだろうが、亀井は、大連立となればはぐれカラスになるから、菅を延命させるしかないのだ。その亀井の科白を延命の小道具にするから、菅のやる事は犯罪と言うべきだろう。

加えて側近にはおお遍路に行きたいなどと言って「辞職」を匂わせる。本当に悪質な奴だ。


<菅直人首相は15日、来週中にも内閣改造する意向を固めた。復興基本法案が20日に成立する見通しとなったことを受け、法案に盛り込まれた復興担当相を置くことを理由に、挙党態勢構築を目指す。与党内に広がる早期退陣論を抑え込む狙いもある。

首相は15日夜、国民新党の亀井静香代表と首相公邸で会談した。亀井氏は挙党態勢構築に向け内閣改造を強く進言し、首相も前向きな姿勢を示した。週末にも再会談を予定しており、そこで人事構想を固める公算が大きい。

また、政府・与党は6月22日の会期末を控え、会期を9月30日までの100日間延長する方向で調整に入った。23年度第2次補正予算案を7月中旬までに国会に提出し、7月中に成立させる構え。

さらに8月初旬までに23年度第3次補正予算案の骨格をまとめ、お盆明けの8月下旬に国会に提出し、9月初旬の成立を目指している。

9月末までの大幅延長に傾いたのは、中学生までの子供1人当たりに月額1万3千円を支給する子ども手当制度を4月から半年間延長した「つなぎ法」の期限が9月末に切れることが大きい。与野党協議を通じて10月以降の制度について法整備を図る方針。

一方、野田佳彦財務相は15日の衆院財務金融委員会で、平成23年度予算執行に伴う国債発行に不可欠な特例公債法案について「もし私が首を差し出してそれが成るなら、そうしてもいい」と述べ、成立と引き換えに辞任を辞さない考えを表明した。

「ポスト菅」の有力候補である野田氏が辞任する事態になれば政権への打撃は計り知れない。

民主党の岡田克也幹事長は15日、川崎市で「東日本大震災の中で国会が夏休みを取ることはあり得ない。会期延長と、どこかの段階で首相が交代することは全然矛盾しない」と語った。
産経新聞 6月15日(水)23時12分配信


2011年06月16日

◆中村 八大 若すぎた死

渡部 亮次郎

愚兄誠一郎は2011年6月初め、目出度く傘寿(80歳)を迎えた。糖尿病持ちの上に胆嚢と胃が無い。脳内血管にも異常があり、2回開頭手術を受けた。それでも、流石に中学生時代から吸い始めた煙草を最近やめたものの、アルコールは毎晩日本酒を飲んでいる。

本人は「夢枕に立った親父が、おまえは87まで生きるといった」という。母は98までボケもなしに生きたから、頑張れと、先日、秋田市の家を訪ねていった。

一方、同じ昭和6年生まれなのに、作曲家の中村八大は、既に20年も前に、僅か61で亡くなった。糖尿病の合併症とみられる「心不全」の為だった。


中村 八大(なかむら はちだい、1931年1月20日―992年6月10日)は、青島(当時は中華民国、現在の中華人民共和国)出身の作曲家・ジャズピアニスト。

『上を向いて歩こう』、『こんにちは赤ちゃん』、『遠くへ行きたい』、『明日があるさ』など、1950年代末から1960年代にかけての数々のヒット曲を作曲した。 NHKは2011年6月6日午前3時から1時間「深夜便」で作品の数々を振り返った。

深夜便で流れたのは上記以外に「夢で逢いましょう」「おさななじみ」「故郷のように」「涙をこえて」「帰ろかな」「幸福のシッポ」「世界の国からこんにちは」「黄昏のビギン」。

兄の中村二大はクラリネット奏者。妹の夫は漫画家の寺田ヒロオ。

中国大陸で出生後、1945年に福岡県久留米市へ引き揚げ、そこで旧制中学校時代を過ごす。

旧制中学明善(現・福岡県立明善高等学校)、早稲田大学高等学院、早稲田大学文学部卒業。

学生時代からピアニストとして活動。早稲田大学高等学院在籍時には、ダンスバンド『谷口安彦とプレミア・スウィング』や人気学生コンボの『レッド・ハット・ボーイズ』などに客演するようになった。

早稲田大学に進学してからは、ジョージ川口、松本英彦、小野満と共にジャズバンド「ビッグ・フォー」を結成していた。

その活躍ぶりが、当時早稲田大学のベーシストだった渡辺晋(後の渡辺プロダクション創業者)の耳に届き、早稲田大学文学部に進学後 兄・二大を通じて渡辺晋と対面。

渡辺が結成していたコンボバンド『ファイヴ・ジョーズ&ア・ジェーン(後の『渡辺晋とシックス・ジョーズ』)に加入した。

しかしながらアーテスト志向の中村とエンターテナー志向の渡辺とでは意見を異する場面もあり結局、渡辺と袂を分かち1953年からはドラマーのジョージ川口率いるカルテット「ビッグ4」のメンバーとなり、当時の日本における大衆的ジャズブームの渦中で非常な人気を得た。

1950年代末からは作曲家としての活動に主軸を転じ、ジャズのセンスを生かした特異な作風で、それまでの日本の歌謡曲とは一線を画したユニークな歌曲を多く作った。

永六輔とのコンビで多くのヒット作を世に送り出したことから、『六・八コンビ』と呼ばれる(「上を向いて歩こう」など二人の歌をしばしば歌った歌手の坂本九を合わせて、『六・八・九』と呼ばれることもある)。

1959年の『黒い花びら』(作詞・永六輔、歌・水原弘)で、第1回日本レコード大賞を受賞。

1963年の『こんにちは赤ちゃん』(作詞・永六輔、歌・梓みちよ)で、第5回日本レコード大賞を受賞。

1966年1月、ミュージカル「宝島」の音楽担当。

1966年10月、第1回リオデジャネイロ国際音楽祭に、江利チエミの『私だけのあなた』を出品。オーケストラ編曲賞を受賞。 1970年からはNHK総合テレビ「ステージ101」の音楽監督を務めた。

1992年6月10日、心不全のため他界。享年61。晩年は持病の糖尿病に苦しみ音楽活動の一線からは退いていた。

不可欠なインスリンの注射を完全にしていたのだろうか。自己注射の許可が遅れた犠牲だったのではないだろうか。


友人は注射そのものを嫌って受診を見下回ったため、還暦を待たずに昨年脳梗塞に倒れ、ほぼ即死した。遺児は2人とも未成年である。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2011年06月14日

◆テレビ報道の世論ミスリード

渡邊 好造

新潮新書『テレビの大罪』を読んだ。著者は精神科医・和田秀樹氏で、テレビ報道による世論のミスリードを厳しく批判しておられる。

まず、まえがきにはこうある。

<表沙汰になっていない数々の偽装や情報操作によって、多くの人の命を奪っている業界があります。それがテレビです。彼らの不見識は老若男女を死に追いやり、心身の健康を害し、知性を奪い、すなわち日本という国に大きな損害を与えています。

ひとりの精神科医として、父親として、教育に携わる者として、高齢者医療に関わる者として、この深刻な状況を見過ごすわけにはいきません。、、、テレビの罪について私見・暴論もまじえつつ問題提起していきたいと思います、、、」>。

テレビが生み出す「世論のミスリード」について、和田氏が主張する具体例を拾ってみると、

<1)若い女性のウェストサイズ58センチを理想として、拒食症で毎年100人の命を奪い、不妊を増加 させている。
2)新しい事件が起ると被害者と一緒になって大騒ぎするばかりで、問題の本質がどこにあるかを追求しない。例えば、六本木ヒルズの回転ドアに6歳の子供がはさまれて亡くなった事件。ドアに問題があったことはいうまでもないが、連れていた親の監督責任には一切触れようとしない。

3)医療過誤で患者が亡くなったりすると一大キャンペーンをはって医者を殺人犯にしてしまう。結果、小児科や産婦人科のような訴えられるリスクの大きな科の医療崩壊を招いている。
4)医者、弁護士、大学教師などでテレビの 出演回数が多いほど偉い人で、いつの間にやら政界に進出している>。
などなどである。

この本を読んですぐ思い至ったのは、「菅直人内閣の不信任案」が、国会に上程され否決に至るまでの報道内容の変化である。

つい先日までは、「とにかく菅首相は頼りない、何も実行しない、無能だ、直ぐ辞めさせろ、菅以外なら誰でもいい」の”退任要求”の大合唱であった。それがいざ辞めさせるための「内閣不信任案」が提出され、審議の前日と当日のこの件のニュース報道はガラリと様子が変った。

東日本大震災による避難民の人たちに政治に焦点をあてて問う。

"今の国会騒動をどう思われますか"。避難民は口を揃えて「こんな政権争いをしている場合じゃない」、「政治家は避難民がどんな生活をしているか理解していない」、「首相が誰であろうと関心はない」、「民主党も自民党も頼りにならない」、「今内閣を変えたら軌道に乗るまでまた復興が遅れる」、、、といったものばかり。

誰も政治の動きに関心を示すことなく、内閣再編についての建設的な意見をテレビのニュース報道で取上げなくなった。テレビ報道はガラリと変り、内閣不信任案に対して否定的な意見ばかりを並べ始めた。

本当にこんな意見ばっかりだったのだろうか。疑問に思った人はいなかっただろうか。

”内閣不信任案騒動”に対する一連の否定的報道をみた鳩山一派などは、世論すべてがこんな様子では不信任案が可決されたら自分たちの身が危なくなって大変なことになる。そこに気づいて賛成から反対へと寝返ったということもあったのではないか。

テレビ局側は「いや、あの報道は公平で正確だった、避難民の意見に偏った編集はない」と主張するに違いない。

それなら問う。

これまで原発のおかげで交付金と税金で潤ってきた福島県の知事が、東京電力社長に「原発は再開しないとここで約束してください」と怒鳴っていたこと、同様に東電社長に「土下座して謝れ」と意味もない詰めより方をした人、被災地を慰問した菅首相に「もう帰るのですか」と大声を出した人、

「首相にお願いがあります」、”なんでしょうか”と問い返した菅首相に対して「すぐ首相を辞めてください」と詰め寄った失礼なオバサン、天皇皇后両陛下が膝を折って声をかけておられるのに胡坐をかいていた礼儀知らずのオッサン、、、。

こうした避難民のマイナス映像が各局で何回も流されていた。

東日本の全ての避難民は、みんなこんなに礼儀知らずの失礼な人たちばかりだったというのか。この報道内容に偏重はなかったと自信を持って言えるか。礼儀知らずの失礼な輩は避難民のうちのほんの一部の例外ではないのか。

そう考えると内閣不信任案のごたごたを批判している避難民の言い分についても、テレビ局担当者の意図的な誘導ではないか、との疑問が沸く。

テレビ報道は、ある時は少しの例外事例を大勢を占める意見のように、さも真実かのようになんの裏付けもなしに得意気に映し出す。

画像を伴うだけに新聞よりたちが悪い。証言者の顔にボカシをかけ、音声を変えてしまえばどこかの劇団研修生をそれらしく起用していても視聴者には分らない。和田先生の言われる通り、テレビ報道による世論のミスリードは数多いことに違いはない 。
(完)