渡部亮次郎
中国人の発想は奇想天外だ。又、何でも食べる。4本足は机以外、2本足は梯子(ハシゴ)以外、飛んでいる物は飛行機以外は何でも食べる、と自称している。しかし21世紀に入ったら遂に段ボールを騙して食わそうとする奴が出てきた。
<ニセ肉まん:段ボールを煮込んで詰め露店で違法販売 北京
11日までの中国中央テレビなどの報道によると、使用済み段ボール紙を煮込んで詰めた偽の肉まんが北京市で違法に販売されていたことが分かった。
報道によると、段ボール紙入りの肉まんを販売していたのは、同市朝陽区の複数の露店。段ボール紙を劇物のカセイソーダ(水酸化ナトリウム)の溶液に浸して黒っぽく変色させ、さらに煮込んで軟らかくしたうえで豚肉と混ぜ合わせ、肉まんの中身にしていた。
市当局者が関係者を取り調べている。販売数、健康被害の有無は不明。
露店関係者は同テレビに「段ボール紙と豚肉の比率は約6対4。住民、出勤途中の勤め人らが買っていた」と説明した。
北京市内には多くの露店が建ち並び、肉まんやギョーザ、肉のくし焼きなどを販売。安価で、市民に親しまれている。(北京・共同)>毎日新聞 2007年7月11日 23時15分
これは違う話だ。何でも工夫してハラを満たすというのではない。客を騙してニセ物を売りつけ、カネを取ったら後は野となれ山となれ、すたこらサッサという話、詐欺のみならず傷害にあたる。
私が秘書官として仕えた外務大臣園田直(そのだ すなお)という人は剣道7段、合気道8段、空手3段という武道の猛者。軍隊に11もいて、最後は特攻隊の生き残り。豪胆の人のように思うが、香港で提供された飲茶(やむちゃ)の中に蛇料理が入っていたといったら、ナベしゃん、そげな話は消化してから言ってくれ、と言われた。
段ボール肉まんは消化するだろうか。山羊は紙を消化するらしいから人間は段ボールを消化するだろうか。冗談言ってる場合じゃないだろう。
蛇がいなくなったから、蠍(さそり)がいなくなったからではない、
豚肉を節約してボロ儲けをしようとしただけ。それで客がハラを壊そうが、どうかなろうが知ったこっちゃ無いのだ。怖い連中だ。
しかし、人民大会堂の貴賓席に痰壷を置いて会談中も痰を吐く連中である。口中に溜まった黄砂は直ちに口外に出さなければ気が済まない。工場もまた操業の結果出たゴミ、汚水は直ちに河に棄てる。
汚染された水で沿岸や川下の人々が病気になろうが死のうが知ったこっちゃ無い。段ボール肉まんを彼らは笑わないだろう。長江(揚子江)も黄河も毒だらけ。東シナ海もすっかり汚染されて、毒物が既に日本海沿岸に漂着している。
人間が唾を吐くように工場が、はては中国という国家そのものが唾を吐くように地球を汚染している。トウ小平の改革開放経済は公害の拡散経済だったわけだ。中国共産党は計画経済を棄てた結果、世界を敵に回そうとしている。気付かないフリをして。