昭和22(1947)年4月25日、私は小学校6年生になったばかりだった。この日、第23回、敗戦後としては2回目の衆議院議員総選挙が行われ、あろうことか、日本社会党が第1党となり、労働者と農民の党が政権を握った。片山哲内閣の成立である(6月1日)。
5月3日には新憲法、「日本国憲法」が施行されたから、新憲法下初の政権を握ったという輝かしい歴史を持つ社会党だったが、時流の然(しか)らしむるところ、現在は落ちぶれて社会民主党である。
社会党143、自由党131、民主党124、国民協同党29というのが獲得議席。ちなみに前年4月の総選挙で史上初めて登場した婦人議員39人はこの選挙で15人に減少した。歴史年表では、4月25日から小学校でローマ字教育開始とあるが、田舎では教えられる先生が居なかった。
私は「新憲法」なるものに興味を持ち、何処から手に入れたか記憶がないが、猛烈、勉強した。以後、2度目に憲法を読んだのは政治記者の成り立て直後、衆議院担当になったときだけである。是非、死ぬまでに改正憲法を読みたいものだ。
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