2022年10月02日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

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               頂門の一針 6277号
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   2022(令和4年)年 10月2日(日)


  
     再出馬 焼き鳥屋で口説いた3時間:菅 義偉

         真実を知っておきましょう:北野幸伯

         高市氏が捨て身≠フ告発!:有本香

       国葬の日の「海ゆかば」に思う:葛城奈海

        「閃き」と「思い描くこと」:前田正晶
                 

                 重 要 情 報
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再出馬 焼き鳥屋で口説いた3時間
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          【菅前首相弔辞全文】 

友人代表の菅義偉前首相の弔辞全文は次の通り。

7月の8日でした。信じられない一報を耳にし、とにかく一命をとりとめ
てほしい。あなたに お目にかかりたい。同じ空間で同じ空気をともにし
たい。

 その一心で現地に向かい、そしてあなたならではの温かなほほ笑みに、
最後の一瞬、接することができました。

 あの運命の日から80日がたってしまいました。

 あれからも朝は来て、日は暮れていきます。やかましかったセミはいつ
の間にか鳴りをひそめ、高い空には秋の雲がたなびくようになりました。

 季節は歩みを進めます。あなたという人がいないのに、時は過ぎる。無
情にも過ぎていくことに、私はいまだに許せないものを覚えます。

 天はなぜ、よりにもよってこのような悲劇を現実にし、生命(いのち)
を失ってはならない人から生命を召し上げてしまったのか。

 悔しくてなりません。悲しみと怒りを交互に感じながら、今日のこの日
を迎えました。

 しかし、安倍総理・・・とお呼びしますが、ごらんになれますか。ここ
武道館の周りには花をささげよう、国葬儀に立ち会おうと、たくさんの人
が集まってくれています。

 20代、30代の人たちが少なくないようです。明日を担う若者たちが大
勢、あなたを慕い、あなたを見送りに来ています。

 総理、あなたは今日よりも明日の方がよくなる日本を創りたい。若い人
たち希望を持たせたいという強い信念を持ち、毎日、毎日、国民に語り掛
けておられた。そして、日本よ、日本人よ、世界の真ん中で咲き誇れ―。
これがあなたの口癖でした。

 次の時代を担う人々が未来を明るく思い描いて初めて、経済も成長する
のだ、と。いま、あなたを惜しむ若い人たちが、こんなにもたくさんいる
ということは歩みをともにした者として、これ以上にうれしいことはあり
ません。報われた思いであります。

 平成12年、日本政府は北朝鮮に米を送ろうとしておりました。私は(衆
院)当選まだ2回の議員でしたが、「草の根が国民に届くのならよいが、
その保証がない限り、軍部を肥やすようなことはすべきでない」と言っ
て、自民党総務会で大反対の意見をぶちましたところ、これが新聞に載り
した。

 すると、記事を見たあなたは「会いたい」と電話をかけてくれました。

 「菅さんの言っていることは正しい。北朝鮮が拉致した日本人を取り戻
ため、一緒に行動してくれればうれしい」と、そういうお話でした。

 信念と迫力に満ちたあの時のあなたの言葉は、その後の私自身の政治活
動の糧となりました。

 その真っすぐな目、信念を貫こうとする姿勢に打たれ、私は直感いたし
ました。この人こそはいつか総理になる人ならねばならない人なのだと、
確信をしたのであります。

 私が生涯誇りとするのは、この確信において一度として、揺るがなかっ
たことであります。総理、あなたは一度、持病が悪くなって、総理の座を
退きました。そのことを負い目に思って、二度目の自民党総裁選出馬をず
いぶんと迷っておられました。

 最後には2人で銀座の焼き鳥屋に行き、私は一生懸命、あなたを口説き
ました。それが使命だと思ったからです。3時間後にはようやく、首を縦
に振ってくれた。私はこのことを「菅義偉、生涯最大の達成」として、い
つまでも誇らしく思うのであろうと思います。

 総理が官邸にいるときは欠かさず、一日に一度、気兼ねのない話をしま
した。今でも、ふと、一人になると、そうした日々の様子がまざまざとよ
みがえってまいります。

 TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉に入るのを、私はできれば
時間をかけたほうがいいという立場でした。総理は「タイミングを失して
はならない。やるなら早いほうがいい」という意見で、どちらが正しかっ
たかはもはや歴史が証明済みです。

 一歩後退すると、勢いを失う。前進してこそ、活路が開けると思ってい
たのでしょう。総理、あなたの判断はいつも正しかった。

 安倍総理、日本国はあなたという歴史上かけがえのないリーダーをいた
だいたからこそ、特定秘密保護法、一連の安全保障法制、改正組織犯罪処
罰法なぞ難しかった法案を、すべて成立をさせることができました。どの
一つを欠いても、わが国の安全は確固たるものにならない。あなたの信
念、そして決意に、私たちはとこしえの感謝をささげるものであります。

 国難を突破し、強い日本を創る。そして真の平和国家日本を希求し、日
本をあらゆる分野で世界に貢献できる国にする。そんな覚悟と、決断が毎
日続く中にあっても、総理、あなたは常に笑顔を絶やさなかった。いつも
まわりの人たちに心を配り、優しさを降り注いだ。

 首相官邸でともに過ごし、あらゆる苦楽をともにした7年8カ月。私は
本当に幸せでした。私だけではなく、すべてのスタッフたちがあの厳しい
日々の中で明るく、生き生きと働いていたことを思い起こします。何度で
も申し上げます。安倍総理、あなたはわが国日本にとっての、真のリー
ダーでした。

 衆院第1議員会館1212号室のあなたの机には読みかけの本が1冊ありま
した。岡義武著『山縣有朋』です。

 ここまで読んだという最後のページは、端を折ってありました。そして
そのページにはマーカーペンで、線を引いたところがありました。しるし
をつけた箇所にあったのは、いみじくも山縣有朋が長年の盟友、伊藤博文
に先立たれ、故人をしのんで詠んだ歌でありました。

 総理、今、この歌くらい、私自身の思いをよく詠んだ一首はありません。

 「かたりあひて尽(つ)くしゝ人は 先立ちぬ 今より後の世をいか
にせむ」

 「かたりあひて 尽(つ)くしゝ人は 先立ちぬ 今より後の世をいか
にせむ」

 深い悲しみと寂しさを覚えます。総理、本当にありがとうございまし
た。どうか安らかに、お休みください。

 令和4年9月27日 前内閣総理大臣 菅義偉

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文 

産経新聞令和4年9月28日号採録


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安倍元総理の真実を知っておきましょう
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            北野幸伯


この件で非常に悲しいのは、日本国民の安倍元総理観と、
世界の安倍元総理観が決定的に異なっていることです。
欧米やインド、オーストラリア、あるいはロシアですら、

「安倍元総理は、日本の歴史上もっとも偉大なリーダーだ
った」と認識されている。しかし、日本では、「モリカケ問題」や「統一
教会問題」ばかりがクローズアップされ、安倍元総理の評価が低い。

私自身は、安倍さんが首相だった時代、モスクワに住んで
いました。そのため、「外国人目線」で安倍さん見てきました。私は、三
つの理由で、安倍元総理は、「日本史上もっとも偉大なリーダーだった」
と考えています。

三つの理由とは、

1、中国の反日統一共同戦線戦略を無力化し、日本を救っ
た。参考↓
https://rpejournal.com/rosianokoe.pdf

2、日本、欧米、インド、オーストラリア共通の対中大戦
略「自由で開かれたインド太平洋戦略」を提唱し、採用さ
れた。

3、真の自立外交を行った
安倍さんは、トランプの重要決定にことごとく反対し、な
おかつ良好な関係を保つことができた。
(例、安倍さんとトランプの立場が違っていた重要問題と
は、たとえば、TPP問題、パリ協定問題、エルサレムの地位問題、イラン
核合意問題など。)


日本国民の中に、「反安倍」がいることは理解できます。
それが、民主主義というものでしょう。たとえばロシアであれば、反プー
チンを公言すれば、刑務所行きです。しかし、「情報不足」で反安倍に
なっている人もたくさんいると思うのです。私は、親安倍の人も、反安倍
の人も、「安倍晋三の真実」を知ってほしいと心から願っています。

ここに一冊の本があります。
西村幸祐先生の
◆日本人だけが知らない「安倍晋三」の真実
詳細↓
https://amzn.to/3dLMShO

この「日本人だけが知らない」というのは、まさにそのと
おりですね。世界中のリーダーたちが、安倍さんを絶賛しているのに、日
本国民の多くが、全然逆の見方をしているからです。私たちも今こそ、
「世界の人が、安倍元総理をどう見ていたのか」を知っておきましょう。

この名著、
第一章では、海外の反応が詳しく書かれています。
・アメリカの反応(TIME、ワシントンポストの反応、バ
イデン、オバマ、トランプの反応)
・台湾の反応
・インドの反応
・中韓の反応
・ロシアの反応
・イギリスの反応
・ドイツの反応
・マレーシアの反応
これらの国々の反応、そしてなぜその国で安倍さんが愛さ
れ尊敬されているのか、その理由が書かれています。
(中韓は、例外的に反安倍。)


第2章では、国内の反応が詳しく書かれています。
読者さんは、第1章の愛と尊敬に満ちた反応と、国内の憎しみに満ちた反
応のギャップに仰天することでしょう。
さらに安倍さんの功績について詳しく書かれています。


第3章では、現在の日本が抱える問題点が指摘されていま
す。さらに西村先生は、国民の「反安倍」が強まった理由である、
・森友問題
・加計学園問題
・桜を見る会問題
の真相について語られています。そして終章では、日本の「世界史的立
場」が書かれています。今日は、安倍元総理の国葬が行われる日です。

世界で尊敬され、愛された故人について、朝から晩まで悪
口をいいつづけるというのは、日本人としてどうなのでしょうか?親安倍
の人も反安倍の人も、西村先生の名著を手に取っていただき、安倍元総理
の真実を知ってほしいと、心から願っております。


 
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高市氏が捨て身≠フ告発!
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        【有本香の以読制毒】

岸田内閣「中国スパイ」を野放しか 「セキュリティー・クリアランス」
提出に圧力、政府内の親中派と暗闘を示唆 


高市早苗経済安全保障担当相が28日、「捨て身の告発」に打って出た。
先端技術の流出を防ぐため、重要情報を取り扱う研究者らの身分の信頼性
を確認する「セキュリティー・クリアランス(適格性評価)」をめぐり、
政府内の抵抗勢力の存在≠竍親中派との闘争≠示唆したのだ。「国
葬(国葬儀)」で27日に見送られた安倍晋三元首相は生前、日本の国力
を維持・発展させるため、欧米諸国では常識である「スパイ防止法」の制
定にも意欲を持っていた。日本と中国は29日、国交正常化から50年を
迎えた。岸田文雄政権の、国民と国家を守る気概が問われている。ジャー
ナリスト、有本香氏による緊急リポート。

現役閣僚による爆弾発言が飛び出した。


「大臣に就任した日に言われたのは、『中国』という言葉を出さないでく
れというのと、来年の通常国会にセキュリティー・クリアランスを入れた
経済安全保障推進法を提出するとは口が裂けても言わないでくれと言われ
ました」

高市氏が28日夜、「BSフジLIVE プライムニュース」に出演した
際の発言である。これに岸田首相がどう対処するか見もの≠セ。

経済安全保障については今年5月、経済安全保障推進法が成立したが、同
法には最も重要な要素が欠落している。それがセキュリティー・クリアラ
ンス、「人の適格性の審査」だ。あえて簡単に言えば、外国のスパイを取
り締まるルールである。

同法成立の前から、筆者はこの欠落を厳しく批判していた。「仏作って魂
入れず」のような経済安保法にどれほどの意味があるのか、ということで
ある。国会提出前の今年2月には、自民党の政調会長だった高市氏と『月
刊Hanada』で対談し、次のようなやり取りをした。

高市氏「今年の大きな柱はやはり経済安全保障政策です。どのような事態
になっても必要な物資を国内で調達できる環境、サイバー攻撃から国民の
生命や財産を守り抜くこと、機微技術の国外流出を防ぐことなどを柱とす
る『経済安全保障推進法』の第1弾を今国会で必ず成立させたい」

筆者「かねてより高市さんがおっしゃっていた外国人研究者などのスク
リーニング(選別)は、その第1弾には含まれるんですか?」

高市氏「外国人研究者のスクリーニングは第2弾でやります。これを入れ
ると今国会では通りませんから」

正直に言うと、7カ月前、高市氏のこの答えにひどく失望したものだ。

対談での高市氏は、「岸田政権をサポートする」「7月の参院選に勝利す
ることが大事」という表明に終始した印象だった。それは政調会長という
立場からすると当然ではあるが、あまりにも型通り、多くの読者の失望を
誘うものでもあった。

実は、筆者はこのときの失望を、安倍氏にもぶつけた。「人のスクリーニ
ングを盛り込まないなら、意味のない法律です」と。

筆者の怒りに対し、安倍氏は「人のスクリーニングを盛り込んだ法律は必
ずやるから。こちらもプッシュしていく。ただ、容易でないことは理解し
てほしい」と答えていた。

しかしいま、昨晩の高市氏の「告発」を聞き、生前の安倍氏の言葉を思い
返すと、経済安保をめぐる自民党内の「闘争」、とりわけ「親中派との闘
争」が実感を伴ってみえてくる。2月に筆者が抱いた強い失望は、こうし
た暗闘への筆者の不理解も少々手伝ったかと反省する。

今般、高市氏が「捨て身の告発」に打って出たのには、安倍氏の国葬儀が
無事終わったことも関係しているかもしれない。国葬儀には筆者も参列し
たが、かけがえのないリーダーを喪った悲しみ、反省を改めて深くする一
方で、国難のいまこそ、「闘う政治家」だった安倍氏の遺志を、皆で継ぐ
べきという思いにもさせられた。

高市氏は同じ28日、BS日テレの「深層NEWS」にも出演し、政府に
よる国葬実施の決定過程について次のような苦言を呈している。

「決定する少し前に国会の議院運営委員会の理事会とか、衆参両院の議長
とか、そういったところに話がちゃんとあってもよかったのではないか」

 
一連の高市発言を「岸田おろし」や「閣内不一致」というレベルの話題に
して済ますべきではない。

「中国のスパイ」一つ取り締まれない日本に明日はない。安倍氏の志を真
に継ぐのは誰なのか―。はっきりさせるときである。

■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生
まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国
際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に
『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬
舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国
紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。

ジャーナリスト

著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の
真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本
史』『「日本国紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 

夕刊フジ令和4年9月30日号採録
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 国葬の日の「海ゆかば」に思う
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         葛城奈海


【戦うことは「悪ですか】 

第二の国歌として危険視、教科書から抹消も「戦後レジームからの脱却」
へ静かに時代の歯車が動き出した 夕


安倍晋三元首相の「国葬(国葬儀)」の日の正午過ぎ、東京・九段下は居
並ぶ警察官と「国葬反対」を叫ぶデモ行進、花束を手に静かに献花に向か
う人々、そして彼らを取材するメディア、さらには一般の通行人で騒然と
していた。

次第にボリュームを増すデモの中には、荷台でDJが大音量で低音のドラ
ムのような音を流しながら「国葬粉砕‼ 家父長制打倒‼」と派手な横断幕
を掲げて進む軽トラックもあった。リズムに合わせて踊るようにシュプレ
ヒコールしつつ行進していく彼らを見ていたら、急に悲しみがこみ上げて
きた。彼らにとって、国とは一体何なのだろう。

九段坂を上ると、思いがけない方向に献花の列が延びていることを警察の
アナウンスで知った。先端は見えない。靖国神社に参拝すると、ここにも
平日とは思えない数の人々が列をなしていた。

JR市ケ谷駅から一駅総武線に乗り、JR四ツ谷駅で降りると、花束を手
にした人が幾人も歩いている。「なぜここで?」と思ったら、驚いたこと
に、そこに行列の最後尾があった。先ほどの国葬反対デモもずいぶんな人
数だとは思ったが、安倍氏に最期のお別れをするために、じっとその順番
を待つ人々の数は、その比にならなかった。

その夜、陸上自衛隊第1師団の音楽隊の定期演奏会が、杉並公会堂で開催
された。国葬が決まる前から予定されていたものだが、このような事態を
受けて、開会直後の国歌吹奏に続き、安倍氏への黙禱(もくとう)がささ
げられた。

東日本大震災を意識した第1部のテーマは、「祈りと希望」だった。その
中に入っていた「海ゆかば」を感慨深く聞いた。もとはと言えば、武門の
家である大伴氏らが代々言い伝えて来た家訓を大伴家持が『万葉集』の中
に詠み入れた長歌の一節に信時潔が曲をつけ、唱歌として歌われていたも
のだ。が、戦中「第二の国歌」として親しまれたことから戦後危険視さ
れ、教科書からも消された歌である。

「海行かば水漬く屍、山行かば草生す屍、大君の辺にこそ死なめ、かえり
みはせじ」

日本の国柄、すなわち国体を象徴的に表すこの歌詞が、自衛官によって歌
われた。また、プログラムに掲載されたその解説には、戦後長く「太平洋
戦争」に置き換えられて表舞台から抹殺された「大東亜戦争」という言葉
が使われていた。

これぞ、安倍氏が取り戻そうと力を尽くしていたものではなかったか。
「戦後レジームからの脱却」へ向けて、静かに時代の歯車が動き出してい
ることを、泉下の「安倍さん」とともに喜び合いたい。

■葛城奈海(かつらぎ・なみ) 防人と歩む会会長、皇統を守る国民連合
の会会長、ジャーナリスト、俳優。1970年、東京都生まれ。東京大農
学部卒。自然環境問題・安全保障問題に取り組む。予備役ブルーリボンの
会幹事長。著書・共著に『国防女子が行く』(ビジネス社)、『大東亜戦
争 失われた真実』(ハート出版)、『戦うことは「悪」ですか』(扶桑
社)。

やおよろずの森代表、防人と歩む会会長、
ジャーナリスト、俳優 

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  松本市 久保田 康文 

夕刊フジ令和4年9月30日号採録
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「閃き」と「思い描くこと」は重要なのだ
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           前田正晶

実は、今のうちに言っておかないと結果が出た後で「村上宗隆が56本目
は打てないだろう」という「閃き」が来ていたと述べても遅くなってしま
うからだ。村上が打てないと言いたいのではなく、「打てないのでは」と
いう「閃き」が来たというだけのことだ。

村上の3冠王達成は兎も角として、56本目はどうしても彼が達成して歓
喜している姿が見えてこないという不吉な絵しか見えないのだ。視点を変
えれば、常に指摘してきたことで「マスコミが大騒ぎすると、良い結果が
出ないことが多い」ので、彼らが新記録だと騒ぎすぎるのが「嫌な予感」
をもたらしたのだろう。

私はこれまでに繰り返して「閃きが来た」と言ってきた。それは何の理
由も科学的というか合理的な根拠などないままに「この先に何が起きる
か」を感じてしまうことなのだ。手っ取り早い例を挙げれば「観に行った
試合で観客席に座った途端に、どちらが勝つのかが見えてしまうこと」な
のだ。この「閃き」はテレビで観戦するときにも同様にやってくる事が多い。

そして、これまでの実績では少なくとも、試合の勝敗については90%が
当たってしまうのだった。だが、不思議なことにリーグ戦開始前にセパ両
リーグの優勝ティームが何処かという閃きが来たことはなかった。昨30日
夜のホークス対イーグルスのパシフィックリーグの優勝に大きな影響を与
える試合では、イーグルスの先発投手が涌井と知った途端に「ホークスの
勝ち」が見えたので、それ以後は観戦していなかった。

ビジネスの世界の経験でも、矢張り確固たる根拠もなしに「我が事業部
の大目標は達成できるだろう」とボンヤリと思い浮かべて、明るい希望を
持って難しい局面に対応していた。その大目標は「当時、日本市場に参入
していたアメリカのメーカー4社の中では新参者で市場占有率も10%にも
達していなかったし、品質面でも最下位の評価に甘んじていたにも拘わら
ず、#1の市場占有率を獲得しよう」なのだった。

無謀だとは思ったが、何時かは何とかなるだろうと漠然と思い浮かべて
挑んでいくしかなかった。不運も幸運もあったが、幸運を呼んだのも「実
力のうちだ」と信じて努力し続けた。そして、15年かけて達成できた。

話は変わるが、何時のことだったか、シアトルで我が社の貨物を運んで
いる船社の個性豊かな営業担当者と懇談したことがあった。彼は非常に多
忙なのだったが、偶々空いた時間に彼に会えればと思って電話をした。言
うなれば「閃き」が来たのだ。彼は「偶然にもたった今客先から戻ったと
ころだ」そうで、即座に懇談することになった。

その話し合いの中で、彼に「電話したのは偶然思いついただけだった」
と言うと「その会おうという思い付きが肝腎なのだ。そう思って実行に移
せば実現するものだ」と答えた。彼は「そうしてみようと思えば、相手に
も通じるので、自分もその『思いつく事』を重視して実行してきたし、思
い描いた通りになるものだ」と語った。その時の彼の表現は未だに覚えて
いる。“You just conceive it and you will make it.”だった。

英語の講釈になるが“conceive”はOxfordには“to form an idea, a
plan, etc. in your mind: to imagine 〜”とある。彼は「実は、自分は
御社のパルプ部の営業担当者の職を得ることをconceiveしている」とも
語っていた。次回会ったのは彼のパルプ部のオフィスだった。「矢張り
conceiveすることだ」と胸を張っていた。

この場合は「閃き」とはやや趣を異にするが、私の場合は「何時かはそ
うなるのでは」と感じたことが現実になった事は何度もあった。その最た
る例は、私が「生涯最高の上司」と躊躇することなく呼んだ副社長であ
る。彼とは1976年にニュージャージー州アトランテイックで開催された
Food & Dairy Expoの我が社のブースの中で初めて出会った。

彼はと言えば当時は現在「ワンオペ」などと呼ばれているたった一人で
シカゴ営業所を担当する所長に過ぎなかった。だが、私に来た「閃き」で
は「何時しかこの男の下で働く事になるのでは」だった。勿論何の根拠も
なかった。だが、3年後に異例の出世を遂げた彼は本部長に抜擢された。
私は彼の部下になって。「閃き」は見事に当たった。

ここまで縷々述べてきたが、強調したかったことは「野望」
(=ambition)でも「夢」でもなく、「閃き」も尊重して「自分がやりた
いことか達成したいことを思い浮かべて、心の中にしまっておいて、それ
を目標にして信念を持って努力を続ければ、何時の日かそこまで到達す
る」なのである。何となく、話が変わってしまったかのようだが、「閃
き」と「何かを思い描いておくこと」が重要なのだと言っているのだ。



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重 要 情 報
━━━━━━━

◎123基のダムの事前放流で、記録的な台風でも河川の氾濫による甚大な被
害を防止できた。=伊勢雅臣


上陸直前には中心気圧910ヘクトパスカルを記録し、気象庁の黒良龍太予
報課長が「本でしか読んだことがないような記録的な台風」と評した14号
は、西日本を中心に記録的な大雨を降らせた。

だが、「記録的な大災害」は避けることができた。その要因の一つに、ダ
ムの「事前放流」の効用が挙げられる。

国土交通省によると、大雨に備えてあらかじめ放流し、ダムの貯水位を下
げて容量を確保しておく「事前放流」を、19日正午までに19府県の123ダ
ムで実施した。事前放流を本格的に導入した令和2年以降、1つの台風へ
の対応としての最多を大幅に更新した。

これほど大規模な事前放流がなければ、大雨による水量をダムにためられ
ず、下流域に集中して河川の氾濫による甚大な被害が生じた可能性がある。

ダムはもともと、水道水は厚生労働省、工業用水は経済産業省、農業用水
は農林水産省と、用途ごとに所管が違う。

そうした縦割り行政の弊害を排し、治水のための事前放流を一元的に判断
できるよう、当時の菅義偉官房長官が主導して国交省でガイドラインを定
めた。

きっかけは、深刻な洪水被害があった元年の台風19号で、試験運用中の八
ツ場ダム(群馬県長野原町)が7500万立方メートルの雨水をため、下流域
の氾濫を防いだことだった。

2022年10月01日

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   2022(令和4年)年 10月1日(土)



          記念切手の一枚のご褒美:加瀬英明
  
          世界からの敬愛を実感も:葛城奈海

           編集長ピックアップ:佐々木美恵
     
         故安倍晋三元総理の国葬は:前田正晶
          
          【変見自在】50年の悪夢:高山正之
                 

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記念切手の一枚のご褒美
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          加瀬英明

 8月8日まで、50日にわたる不本意な入院から帰宅したところ、中島繁
治兄貴から注文の矢が届いたので、俗界に戻れて大いに励まされた。

 緊急入院で全身麻酔をかけられ腰部の手術をうけていたあいだに、安倍
元首相が殺害され生死の奈落を迷っていたので、ごく親しい人であっただ
けに、いまでも現実だった
と思えない。

 私の腰部の故障が始まったのは8年前のことで、20日あまり車椅子に
乗っていた。このあいだ広島県江田島の海上自衛隊第一術科学校で講演す
る約束をしていた。旧海軍
兵学校があった聖地である。前の晩に着いて学校幹部と会食することに
なっていた。こ
の前の時間を活用して、松井一實広島市長におめにかかったことがなかっ
たが、ぜひお
話をしたいと電話をして、快諾をえた。

 私はイタリアのベスビオス火山の噴火によるナポリを「人類史最大の天
災」、広島を
「人類史最大の人災の街」として、姉妹都史の絆を結ぶことを提案した。
かねてからイ
タリア大使の内諾をえていた。

 市長は私の提案に同意してくれたが、市議会の賛同を必要とするといっ
た。ところ
が、この後、この話は立ち消えた。米国の不興を買うといって、外務省が
反対したとき
いた。

 ナポリと広島が姉妹都市関係を結んだら、全世界が大喝采したにちがい
ない。

 私は小さなことでも、世界や日本に役立つことを実現させようとつとめ
てきた。

 その一つが、軍人への敬意を復活するために、前大戦の帝国軍人の銅像
を建立するこ
とと、もう一つが、軍人の郵便記念切手を発行することだった。

 その好機がやってきた。昨春、親しい樋口隆一明治学院大学名誉教授が
私の事務所に
寄って、祖父・樋口季一郎中将の石碑が生地の淡路島に建立されることに
なったと話し
た。

 樋口中将といえば昭和12(1937)年に、少将として満州哈爾浜
(ハルビン)特務
機関長だった時に、ヨーロッパから2万人といわれるユダヤ人難民がナチ
スの迫害を逃
れてきたのに対して、満州国入国を許した勇断によって知られる。私は中
央公論誌(昭
和46年5月号)の『日本のなかのユダヤ人』で、書いている。

 私は樋口教授に「石碑ではつまらない。少将が救ったユダヤ人にも呼び
かけて、銅像
にしよう」といった。そして昨年7月の産経新聞に「日本の名誉を守るた
め 樋口季一
郎中将の銅像を建立しよう」という広告を掲載したところ、その月以内に
全国からたち
まち銅像一体を建立するのに必要な2千数百万円以上の寄付が集まった。

 広告の呼び掛け人として、在京ユダヤ教会のラビ・メンディ・スダケ
ヴィッチ師、私
の多年の同志であるユダヤ人戦略家のエドワード・ルトワック氏も加わっ
た。銅像はこ
の月に完成し、かつて満州里で将軍によって救われたユダヤ人の孫たちも
参列して、除
幕式が行われる。日本郵便によって戦後軍人最初の84円の記念切手も、
発行された。

 銅像の建立などの発表を、関係者が都内のホテルに集って行う日の朝
に、私の腰に激
痛が走って、行事をいっさい同志に委ねて、集中治療室に向かった。

 50日後に、84円の樋口将軍の記念切手の小さな褒美を手にして退院
した。
(中島兄貴は日本大学OB誌の編集長)




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世界からの敬愛を実感も
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        葛城奈海


【戦うことは「悪」ですか】安倍晋三元首相の国葬に寄せて 確かな足
跡、世界からの敬愛を実感も…メディアはいまだに「戦後体制」下にある 

安倍晋三元首相の「国葬(国葬儀)」の日を迎えた。

沖縄県・尖閣諸島や、北朝鮮による日本人拉致の問題に関わってきた者と
して、首相在任中だった安倍氏に対し、私は厳しい意見を述べることが多
かった。某民放番組にゲスト出演された安倍氏に、「拉致被害者救出に自
衛隊の活用を!」と直談判したこともある。

「戦後レジームからの脱却」を掲げた安倍氏が目指していたところは、戦
後体制によって失われた日本の尊厳を取り戻し、世界平和に資するという
私のそれと同じであったと思う。

教育基本法を改正し、戦後軽んじられてきた「伝統と文化」を尊重し、危
険視されてきた「国を愛すること」を堂々とうたうなど、確かな足跡を残
しながらも、日本はまだ真の意味での独立国には程遠く、志半ばで凶弾に
倒れたというのが実情であったろう。

恥ずかしながら告白すれば、その後の諸外国からの反応の大きさは、私の
予想をはるかに上回るものであった。世界において、ここまで存在感を発
揮し、敬愛されていたのかと感じ入った。

 対照的に、国内においては死者にむち打つかのような「国葬反対」の声
が大々的に報じられ、また連日、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と
自民党議員の「ズブズブの関係」ばかりを扱う地上波テレビの報道に、強
い違和感を覚えざるを得ない。


本来、安倍氏は理不尽な殺人事件の被害者である。そして、彼の命を守る
責任があった警察は「世紀の大失態」を犯した。だが、そこに国民の関心
が集まらないように、意図的な報道が行われているように思えてならない
のだ。

私にとって、これには既視感がある。


今から12年前の9月、尖閣諸島沖中国漁船衝突事件が起きた。当時の民
主党政権は、当初、現場映像の公開を渋っていた。そこに義憤を覚えた海
上保安官・一色正春氏がユーチューブに映像を投稿したことによって、
「尖閣の海で何が起きたのか」を国民は知ることができた。事実を知った
国民からは、政府の「事なかれ対応」への怒りの声がわき上がった。

だが、映像の投稿者が判明するまでの間、テレビを付ければどのチャン
ネルも「犯人捜し」をしていた。つまり、公務員なのに秘密を漏洩(ろう
えい)したのは、どこのどいつだということにばかりスポットライトを当
て、その背後にあった巨悪(=国の尊厳を売るような民主党政権の対応)
を隠すという「目くらまし」報道を行っていたのだ。

かくもメディアはいまだに「戦後体制」下にある。

その現実を肝に銘じ、そこから脱却することを目指した安倍氏の遺志を継
ぐ決意を新たにし、謹んで「安倍さん」を見送りたい。

■葛城奈海(かつらぎ・なみ) 防人と歩む会会長、皇統を守る国民連合
の会会長、ジャーナリスト、俳優。1970年、東京都生まれ。東京大農
学部卒。自然環境問題・安全保障問題に取り組む。予備役ブルーリボンの
会幹事長。著書・共著に『国防女子が行く』(ビジネス社)、『大東亜戦
争 失われた真実』(ハート出版)、『戦うことは「悪」ですか』(扶桑
社)。


葛城奈海
やおよろずの森代表、防人と歩む会会長、
ジャーナリスト、俳優

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
   松本市 久保田 康文 

夕刊フジ令和4年9月28日号採録   

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 編集長ピックアップ
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      佐々木美恵

 27日に執り行われた安倍晋三元首相の国葬(国葬儀)では、菅義偉前
首相の弔辞が涙を誘い、会場の武道館近くに設営された献花台では約2万
5800人が長い行列をなして花を手向け、急遽設けられた自民党本部で
生花を捧げる姿もありました。

 武道館の式典には、米国のハリス副大統領やインドのモディ首相など
730人を超す海外の要人や各界の著名人が招かれ、国会議員では、現職
と元職全員に案内が出されていました。

 立憲民主、社民、共産など多くの野党系議員が欠席するなか、民主党政
権で文部科学相、衆院議院運営委員長を務めた川端達夫元衆院副議長は
早々と出席を決めていました。当日は副議長経験者の野党元職の参列者は
川端氏のほかは見当たらず、元職が座るエリアのなかで最前列の席が特に
用意されていたといいます。
▼【安倍元首相国葬タイムライン】参列者速報値4183人 一般献花は約
2万3千人

 民社党で衆院議員に初当選した川端氏は、民主党や民進党、国民民主党
などでも政治活動を続けてきた政治家です。安倍氏の政治姿勢や自公両党
による政権運営や政策に対して批判してきました。国葬という判断につい
ても、川端氏は「国葬として営むにあたっての手続き、決め方、根拠にい
さかかの疑問がある。岸田首相の説明も不十分だ」とみているといいます。

 にもかかわらず、参列することにした理由はなぜなのか。川端氏にたず
ねてみました。すると、「内閣として国葬を決めた以上、その責めは首相
が負うものだ。結果として、国内外に対し、公式な式典、国葬儀にもなっ
た。(公職にあった者として)故人に弔意を示す必要があると考えから
だ」と自身の判断を説明してくれました。

 川端氏は副議長在任中、大島理森前衆院議長らとともに、天皇陛下(今
の上皇さま)の譲位を可能にする特例法のとりまとめのために与野党間の
調整に尽力したこともあるように、国会対策のベテランでもありました。
それだけに、「故人を悼む機会を静粛に行うためにも、与野党など各方面
に理解を求める根回しをもっとできなかったものか」と、政府や自民党側
の調整不足に苦言も呈していました。
▼古代ギリシャの逸話と重なる安倍氏国葬 「真の政治家は不人気」 鹿間孝一

 安倍氏の国葬には野党からも立憲民主党の野田佳彦元首相が「元首相が
元首相の葬儀に出ないというのは、私の人生観から外れる」と表明して参
列、ほかにも玄葉光一郎元外相らが列席しています。野田氏の表明に対し
ては、立憲民主党内から「人生観…。それよりも法と正義が優先する」
(9月16日の原口一博元総務相のツイッター)などと場外論争にもなり
ました。賛成でなければ反対、是非、正邪と、二者択一で割り切っていく
と、明快でスピーディーな反面、時として窮屈で刺々しいものになるの
は、だれしもが日常生活で経験しています。特に追悼という内心にかかわ
ることだけに、ためらいのない言動には、ざらざらした違和感を覚えます。

 この産経ニュースでは安倍氏銃撃事件後、多くの連載や分析を掲載して
います。安倍氏にゆかりの深い方や、外交・安全保障などの識者ら多くの
方々に、交流のエピソードや遺された課題について語っていただいた連載
【喪失課題】もその1つです。あまり普段はメディアには登場しない方も
おられます。事件の衝撃で心がかき乱されるなかでなんとか思い出を手繰
りながらお話しいただいた方もおられます。ぜひご覧いただければと思い
ます           


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故安倍晋三元総理の国葬は
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           前田正晶


故安倍晋三元総理の国葬はワシントン州では・・・:
               
入院中に元の同僚でワシントン州南部のLongviewに引退しているL氏から
下記のようなE-mailが来ていた。その内容は私には少なからず衝撃的だっ
た。以下は私の訳文である

「私は同じ国葬でも、こちらでは英国の故エリザベス女王と日本の故安倍
晋三元総理のそれに対する弔意と敬意の表明に大きな差があったことに大
変驚いている。即ち、全世界で故エリザベス女王に敬意を表しその死を悼
んだのに対して、少なくとも当地では故安倍晋三元総理を悼む声は殆ど聞
かれなかった。私が訊きたいことは「日本では故安倍晋三元総理に対し
て、彼の実績に相応しい敬意が十分に表されていたのか」という点だ。君
の体調が健全であることを祈念して終わる。」

となっていた。

L氏は以前から「大統領制のアメリカでは、一般的に立憲君主国というか
王様がいる国に憧れを持っているのだから、一時は元内親王だった真子さ
んの結婚に興味を示す者がいた。だが、矢張り我々の関心は英国王室のヘ
ンリー王子の問題の方により多く集まっている」と指摘していた。上記は
彼一人の見方なので、他の知人にも問い合わせてみようかと考えている。

余談だが、英語の講釈を。L氏のE-mailの結びの“Hope this question
finds you well.”を「君の体調が健全であることを祈念して終わる」と訳
したが、非常に苦労した作品だった。この形は英語独特の表現なので、無
理に和訳することをせずに「こういう言い方もあるのだ」と覚えておく程
度で良いと思う。




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【変見自在】50年の悪夢
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            高山正之


 習近平は「偉大な中華民族の復興」と言った。
それは法螺が過ぎる。だいたいそんなラーメン組合みたいな名の民族は存
在しなかったし、習自身ホントは「偉大な漢民族」と言いたかったから
だ。でもそう言えば嘘になるのを習は知っていた。漢民族とは殷や唐が都
(みやこ)した「中原」に棲む民族だ。しかし彼らがそこの支配者になるこ
とは稀だった。

つまり彼らの4000年の歴史の大半は外からきた異民族に支配され、彼らの
奴隷として過ごしてきた。奴隷には夢もない。文化も纏足くらいしかな
い。漢字だって東夷の始皇帝が創ったものだ。漢民族はどこを探しても偉
大さも、復興して喜ばれる文化もない。ただそんな育ちだから嘘はうま
い。ヒトを騙すのも格別にうまい。

 習近平が語った「中華民族」は中でも秀逸だ。彼は過去、中原で栄えた
異民族王朝をすべて「中華民族」に包含した。殷を建てた青銅器文化をも
たらした西戎も、ユーラシア大陸を征服した元の成吉思汗も中華民族にし
てしまった。清を建てた満州人もその一員だから、清が支配したモンゴル
もウイグルもチベットも台湾もみな習政権のモノにしてしまった。

 いわゆる「一つの中国」のペテンだ。ずっと奴隷だった漢民族が今やエ
ベレストまで持つ大国になれた魔法の言葉がこの「中華民族」なのだ。そ
んな国と50年前、角栄は国交回復した。バカをやった背景には支那と組ん
だ朝日新聞の扇動があった。

 まず美土路昌一が同郷の岡崎嘉平太を使って「ナチが欧州でやった非道
を日本は支那でやった」と吹聴させた。贖罪外交の始まりだった。美土路
の次の広岡知男は本多勝一に「ナチのように振る舞った日本軍」の嘘を連
載させた。

 角栄はそんな異様な空気の中で北京に飛んだ。贖罪意識はなかったが、
外交儀礼として「多大なご迷惑をかけた」と言った。通訳がそれを「添了
麻煩」と訳した、些細な不始末ほどの意味だ。それに周恩来が噛みついて
きた。「数百万支那人が日本の侵略で死んだのに些細とは何ごとか」と。

 角栄は些細な通訳ミスを衝いてくる支那人の根性に腹を立てたが、席を
蹴って出ていくのはこらえた。だいたい周恩来は若いとき二度も来日して
いる。幾つも大学を受験したがみな落ちた。易しい師範学校も落ちた。結
局、入れたのは無試験の支那共産党だけだった。

 ということは彼は日本語がぺらぺらだった。通訳が誤訳したら笑ってそ
れを正すこともできた、しかし奴隷根性が染みついている。これで交渉の
指導権を取れた。「数百万の犠牲者」も効果的なはずだ。

で、偉そうにODAも寄こせ、技術援助もしろ、果ては尖閣までオレのも
の風に言い出した。

 角栄は鼻で笑った。何が数百万の犠牲だ。大方は蒋介石と中共がやっ
た。例えば30万人が死んだ黄河決壊だ。「日本軍の追撃を止めるため蔣軍
がやった」と郭沫若が認めている。

 実際、日本軍は追撃をやめ、大小舟艇を出して被災民を救っている。

 この洪水のせいで河南省の農地は荒れ、大飢饉が起きて百万人が餓死した。

「進駐した日軍が糧食を放出してくれた。我々は喜んで漢奸になった。日
軍を助け蔣軍30万を全滅させた¥と劉震雲の『人間の条件1942』にある。

 蔣軍と中共軍は同じ目的で長沙の街に火をつけ数万人を焼き殺してもいる。

 漢民族は過去に二度、王朝を建てた。しかし奴隷出身だから治世を知ら
ない。民は塗炭の苦しみだった。

 今は漢民族三度目の施政だが、大躍進政策と文革でもう1億人を殺し
た。最悪の漢人政権だ。

 角栄はそれを知っていた。だから朝日に潰された。

安倍晋三は支那の危険を世界に警告した。だから朝日の主導で殺された。

 支那と友好を紡いだ50年。でも51年目はいらない。


〈新潮社編集部より〉

高山正之氏の本紙連載が、単行本になりました。

『変見自在バイデンは赤い』(定価1650円)絶賛発売中。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文 

『週刊新潮』令和4年10月6日号採録



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重 要 情 報
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◎2022年8月の新宿区の人口は△0.04%の345,697人
                  だった:前田正晶

22年8月の新宿区の人口は7月から161人減少で345,697人となっていた。
日本人は200人の減少で307,036人となり、外国人は39人の増加で38,661人
と僅かの増減となっていた。この結果で区全体の人口に占める外国人の比
率は11.18%となった。これは前月の11.16%からはほんの僅かの減少だっ
たが、6月の10.76%と5月の9.7%よりは増加していた。

8月は夏休み期間中だったこともあり、 山手線の内側の大久保通りを埋
め尽くしている感が濃厚のKorea townでの活況には、誠に凄まじいものが
あった。何も今更事改めて驚くべきような現象でもないが、この道路の両
側の歩道は恐らく日本全国からやって来たのだろうかと推察できる老若女
で埋め尽くされている。即ち、この一角では何も尹錫悦大統領が日韓関係
の改善に努力されずとも、日韓の友好関係は揺るぎなく実現されているの
だ。この現象を岸田総理や林外相はご存じなのだろうか。

一般的にと言うかマスコミが「新大久保」と呼称する百人町/大久保界
隈では、外国人が昨年辺りよりも増えたとの実感はない。だが、確かに数
多ある日本語学校に出入りする若者の数はCOVID-19以前の勢いを取り戻し
ている。彼らが新規入国者なのか、他の区または都外から移住してきたの
かは知る由もないが、もしかして¥140台を維持している円安が彼らの支
えにでもなっているのかと考えさせられている。この物皆上がる状況下で
も、彼らのアルバイト先があるのだろうか。

未だ未だウイルスの感染を怖れている超後期高齢者は都内の他の区は言
うに及ばず、新宿区内を動き回っていないので、街角景気診断もできてい
ないし、外国人の動向も掴みようがない。だが、昨日の退院の際に身の安
全を図って利用したタクシーの運転手さんは「我々のために何もしてくれ
ずに外交ばかりやっていた安倍晋三元総理のために税金を使って国葬をや
るなんて、岸田は何を考えているのか」と言って感情的だった。「また
か」と、非常に虚しいものを感じた。
参考資料:新宿区広報 9月25日号



◎仏国国師の遺誡(ゆいかい)北村維康

テーマ:ブログ

朝飯の、スープを飲みながら、ふと、「衣食(えじき)の為にすることな
かれ」といふ言葉が浮かんだ。これは、禅寺で修行したとき、みんなで唱
和したものである。大体覚えてゐたが、動画で検索すると、詳しい説明が
あったので、ご紹介する。

興禅大燈国師遺誡(こうぜんだいとうこくしゆいかい) | お話聴きま
す.moaのブログ (ameblo.jp)

この戒めの極めつけは、「生活の為に仏教をするのではない。」と言ふこ
とである。どんな貧しい人でも、「専一に己事を究明するは」つまりひた
すら真理とは何かを究める人は、私(仏国国師)と、毎日顔を会はせて恩
返しをしてくれるやうな人なのだ」。

 如何ですか、親に感謝し、先祖に感謝し、先生に感謝し、そして世界の
無数の衆生を導いて行かうではありませんか。合掌



 




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身 辺 雑 記
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1日の東京湾岸は晴。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

--
渡部 亮次郎

2022年09月30日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6275号
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   2022(令和4年)年 9月30日(金)


       国家儀礼としての「国葬」粛々と:百地章

  女王なき英国、安倍なき日本:“シーチン”修一 2.0

     安倍氏暗殺は「日本有事」の狼煙:小川栄太郎     

   「キリングフィールド」の国が経済成長:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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国家儀礼としての「国葬」粛々と
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【正論】国士舘大学客員教授 日本大学名誉教授・百地章 


凶弾に倒れた安倍晋三元首相の国葬が9月27日、日本武道館で行われるこ
とが正式に決定した。
[国内向けでなく国際的視点で]

わが国では戦後、国葬令が廃止されたため、昭和42年の吉田茂首相の国葬
は、閣議決定により行われた。憲法上、内閣は行政権の担い手であり、
行政権の中には立法権、司法権以外の全ての国家作用が含まれる。だから
具体的な法令上の根拠はないが、憲法に基づき閣議決定によって「行政措
置」が執られた。

因(ちな)みに、昭和27年以来行われてきた「全国戦没者追悼式」など
も法令上の根拠はなく、閣議決定による。この点、今回の「国葬儀」は内
閣府設置法に定める「国の儀式」と位置付けられ(第4条)、法的根拠は
より具体的で明確になった。

慎重派の中には、佐藤栄作首相の「国民葬」や大平正芳首相らと同様の
「内閣・自民党合同葬」をといった意見もあったようだ。しかしこれらは
国費支出の割合などを考慮した妥協の産物であり、国内向けの理屈でしか
ない。

これに対して、わが国の国際的地位と存在感をかつてない程高め国際的評
価も群を抜いた安倍氏の葬儀には、これまでにない多数の国々から首脳や
弔問使節の参列が予想される。それ故、曖昧な「国民葬」や「合同葬」で
はなく、国際社会において確立した国家儀礼としての「国葬」を粛々と行
い、心から哀悼の意を表するのが、最も望ましいと思われる。[過去の
「国葬」と比較し妥当]

旧国葬令では、天皇の大喪儀や皇太子などの喪儀を「国葬」とし、それ以
外にも「国家ニ偉勲アル者」を国葬の対象としていた。戦後、国葬令が失
効した後も、天皇が崩御された際に「大喪の礼」を行うことは皇室典範で
規定されたが、一般国民に関する法律は制定されなかった。それ故、現状
では旧国葬令に準拠して考えるのも一つの方法だろう。戦前、総理大臣と
して国葬に付せられたのは伊藤博文、山県有朋、松方正義、西園寺公望の
4人である。

安倍氏については、客観的に見ても国内外から高く評価されており、「国
家に偉勲ある者」に当たると見るのが自然であろう。

国際的には、ローマ教皇や英国のエリザベス女王から皇室宛に弔意が伝え
られ、バイデン米大統領は安倍氏の逝去後、在米日本大使館を訪問、マク
ロン仏大統領も岸田首相に弔意を表明している。その他259の国・地域 な
どから1700件もの弔意が寄せられた。また米国ではホワイトハウス に半
旗を掲げ、インド、ブラジル、ブータンは国として喪に服した。

皇室を除けば、わが国で海外からこれだけ高く評価された政治家は、安倍
氏の他になかろう。

台頭する中国に対抗すべく組織された米国、インド、豪州それに日本を構
成国とする「クアッド」は、2007年にインド議会で行われた同氏の演説を
起源とし「自由で開かれたインド太平洋構想」も安倍氏の提唱によるもの
である。それ故世界のリーダーとして当時のトランプ米大統領やメルケル
独首相ら世界の首脳も安倍氏の意見には耳を傾けた。

国内的には「モリカケ」「サクラ」を持ち出して執拗(しつよう)に批判
を続ける政治家やマスメディアの影響を受けた国民もいる。しかし、わが
国憲政史上、首相として最長期間、重責を担った安倍氏の功績について
は、毎日新聞の世論調査(7月18日)では国民の70%、退陣当時の朝日新
聞の調査でも国民の71%が評価している。

また政治的評価は分かれうるが、「戦後レジームから脱却」し「日本を取
り戻す」ため様々な法整備を行い、独立国家に相応(ふさわ)しい国づく
りの基礎を作り上げたのは安倍氏であった。具体的には戦後体制の象徴と
もいうべき教育基本法の全面改正や憲法改正のため不可欠な国民投票法の
制定、謝罪の歴史に終止符を打とうとした戦後70年談話などがそれである。

さらに国家安全保障会議の設置や集団的自衛権の限定的行使容認と平和安
全法制の整備により、日米同盟をかつてない強固なものとしわが国の防
衛・安全保障の基礎を整えたのも安倍氏であった。[「国葬」の正しさ、
歴史が証明]

「国葬」の決定には、岸田首相の強い思いも働いたという。また、産経新
聞・FNNの世論調査によれば、国民の50・1%が国葬を支持し、30代以
下の若い世代では6割を超えた(7月25日)。

ところが事件後、日を追うに連れ山上徹也容疑者の口から出たという旧統
一教会への批判と、旧統一教会と関わりのあったという政治家の名前が
大々的に報道されるようになった。その中には安倍氏の名前もある。その
ため、統一教会批判の矛先が安倍氏にも向かい、国葬に水を差しかねない
異様なムードさえ漂い始めている。

しかし、熟考の上「国葬」と決定したはずであり、政府はこの種の報道に
動揺することなく、国民への説明に努め、自信をもって国葬の準備を進め
てほしい。国葬の選択が正しかったことは将来、必ず歴史が証明するだろう。
(ももち あきら)



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  松本市 久保田 康文 

産経新聞令和4年8月3日採録

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女王なき英国、安倍なき日本
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       “シーチン”修一 2.0


【雀庵の「大戦序章」95/通算527 2022/9/28/水】台風の連続(14、15
号?)で22日早朝の我が家は3カ所が雨漏りという悲惨な状況だった。3F
屋上の排水溝2カ所がゴミで塞がれて雨が滞留し、小さなヒビから2F室内
に漏れたためだ。屋上の怪しい個所を掃除しペンキを塗り直したりして27
日にはとりあえず完了した。

26日は1F排水パイプの定期点検掃除の日だったので、ペンキ屋と水道屋
の2つを演じるという貴重な体験もしたが、いずれも中腰の作業のため腰
痛ベルトや膝サポーターで重武装していてもかなりの苦痛だ。7時から11
時までの4時間が限界で、ヘロヘロになってベッドに倒れ込む。それでも
多動爺だから寝転んで新聞や本を読むのが日課だ。こういう生活は黄昏ヂ
ヂイのボケ防止にも効くのではないか? 逆に老人性妄想が進行したりし
て・・・

1980年頃に読んだ木村治美著「黄昏のロンドンから」を何気なく再読し
たらエリザベス女王をトップとする英国貴族の話などがあってとても興味
深かった。

英国についてはコナン・ドイルの代表作「シャーロック・ホームズ」シ
リーズに出て来るホームズの友人、ワトスン医師と小生は同じパイプ党
(タバコ)の縁でトモダチになり、パイプタバコ葉の節約の仕方なども教
えてもらったものだ。

タバコ葉は今でもそうだが値が張る。新大陸発見でキューバ産などのタ
バコは世界に広まって江戸時代には日本でも煙管(キセル)による喫煙が
普及したが、高価なために少量で2、3服するのが普通だった。「主(ヌ
シ)様、一服しやしゃんせ」、廓(くるわ)でのおもてなしにもなった。

同じ小さな島国だけれど山国の日本と比べて7倍も平地の多い英国は広
いなあなどと知ったのもワトスン医師のお陰である。

小生は1985年あたりに在日英国大使館の仕事もしたが、当時の英国は懐
事情がかなり悪く、見積もりを値切るなどケチ臭かったので深入りしな
かった。その代わりに英国統治下の香港は世界中から観光客を誘致するた
め潤沢な資金を投入していた。香港観光協会による視察旅行から帰ってき
た女子社員曰く「料理のあまりにもの美味しさに涙が出ました、そんなこ
とは生まれて初めてです!」と感動していたっけ。

その香港をぶっ潰したのは暗愚の習近平である。「カネ、女、名誉、何
でもくれてやれ、旨いものを食いたい奴には旨いものを食わせろ」、ニク
ソンも篭絡するほどタラシコミの上手かった毛沢東のオツムを学ばずに大
人風だけを真似ているのが習近平である。習はコロナと心中するつもり
か、経済は昇竜から降竜、鈍竜、やがて土竜(モグラ)へ・・・習が最後
の皇帝になる可能性は結構高そうだ。

コナン・ドイルはWIKIによると努力家、愛国者だった。

<ドイルの父は測量士補だが出世せず、のちにアルコール依存症になり
精神病院に送られた(吾輩と同じダメンズ!)。ドイルはエジンバラ大学
医学部に進学し、1881年に学位を得て卒業後、医師として診察所を開業した。

(人気がなかったようで)患者を待つ暇な時間を利用し、副業で小説を
執筆して雑誌社に投稿するようになり、1884年にはシャーロック・ホーム
ズシリーズの第一作である長編小説「緋色の研究」を発表している。

1900年にボーア戦争(英と蘭による南ア争奪戦)が勃発すると医療奉仕
団の医師として戦地に赴いた。同年10月に行われた解散総選挙に与党自由
統一党の候補として出馬し、戦争支持を訴えたが落選した。

ボーア戦争がゲリラ戦争と化して焦土作戦や強制収容所などイギリス軍
の残虐行為への国内外の批判が高まっていく中、1902年には『南アフリカ
戦争 原因と行い』を発表して、イギリス軍の汚名を雪ぐことに尽力し、
その功績で国王エドワード7世よりナイトに叙され、「サー」の称号を得
た>(以上)

エドワード7世はビクトリア女王の息子で、彼の治世下に「日英同盟」
が結ばれ、明治日本の富国強兵に寄与している。

日本は大東亜戦争では英国と戦ったが、小生は英国人アーネスト・サト
ウの「一外交官の見た明治維新」を座右の書にしているし、大学の英語の
先生は英国人だったし、ビートルズも好きだし、チャーチルからも「絶対
負けない、勝つまで戦う」という根性を学んだし、雀を友とする上で英国
夫人クレア・キップスの「ある小さなスズメの記録」の愛読者でもある。

英文学も結構読んだ。シェイクスピア、デフォー、ディケンズ、キャロ
ル、ローレンス 、オーウェル 、モームも良かったが、ジョイスの「ユリ
シーズ」だけは歯が立たなかった。英国をルーツとするカナダ女性L.M.モ
ンゴメリは「赤毛のアン」で有名だが、日本で出回っている彼女の作品の
8割ほどは読んでいると思う。「誇り高く頭脳明晰、毅然としながらも母
性的な情のある婦人」という感じで、モロ、小生の好み。

で「黄昏のロンドンから」(1976年初版)の木村治美氏。小生の好みだ
なあ。「知性を表に出さずに母性で優しく読者を引き付ける」感じ。大し
たものだ。

木村氏は多くの著作があるが、「黄昏―」は処女作のようだ。氏は
「1974年8月〜1975年3月までのたった8か月足らずのロンドン暮らしで、
ロンドンを語るには短すぎたかもしれない。しかし短かったからこそ、あ
らゆるものが鮮明な印象を残したかもしれない」とあとがきで回顧している。

確かにそうで、小生のように海外旅行を煽るための海外取材では「こん
なのアリか?」とカルチャーショックを与えるようなネタこそ価値がある
ので、1カ所に長く滞在することはなかった。滞在が長くなるとショック
が薄まり、最初に感動したこともいつの間にか「古いネタ、売り物になら
ん」となってしまう。駆け足取材だからこそ見える“商品価値”というのが
あるのだろう。ちょんの間の逢瀬だから感激し、想い出に残るとか・・・
すれ違い恋愛の名作「君の名は」の連載ラヂオ放送では湯屋の女風呂が
空っぽになったそうだ。

「黄昏―」には50歳の頃のエリザベス女王(1926年生)についてもこう
触れている。

<(1975年)2月に、王室の歳費を、72年に決められた7億円から10億円
(当時の日本の初任給は5万円ほどだから今なら45億円ほど?)に値上げ
して欲しいという女王様の要求が国会に提出されました。アメリカの週刊
誌「タイム」は、「イギリスで間違いなく一番の金持ちであるクイーン・
エリザベス2世は、宝石で飾られた物乞い鉢を手に下院の戸口に姿を現し
こそしなかったが、先週、値上げを要求された」と、ちょっとばかり意地
悪な書き方をしていました。(嫉妬じゃないか?)

国会では、王室にこれだけの国費を使うだけの価値があるのかどうか、何
週間もかけて侃々諤々でした。サッチャー女史は「君主制は我々の最も貴
重な資産である」と弁護しましたが、労働党の議員は、労働者も賃金の上
昇を抑えているのだから、王室ももっと節約して欲しい、と言いました。


歳費の他にも「ブリタニア号」という王室のヨットを維持するのに1日に
つき570万円かかる、国はいつまでヨットを浮かべておけるのだろうか
と、下院で話題になりました。年間でざっと20億円を超す金額で、私には
なんとも想像のつきかねる金高です。ちょうどその頃、エリザベス女王は
フィリップ殿下に付き添われてブリタニア号でメキシコをご訪問中でした。

王室の歳費値上げの件は、労働党の89人が反対票を投じ、残りの50人は
所用をかこつけて対決を避けました。保守党は予想通り女王の支持派に回
り、この法案はやっと議会を通過したということです。

イギリスの王室には莫大な土地や株の私有財産があって、昔からのしき
たりで土地税も相続税も、その他の義務すべても免除されています。もし
王室が相続税を払ったら一代ごとに破産してしまうでしょう。いったい王
室の財産はどのくらいあるのかと、国会議員は次第にそのプライバシーに
も目を向けてきました。国全体が貧乏になってきたせいでしょうか。

日本の宮内庁のような公的代理機関もないまま、王室運営のための必要
経費の値上げを女王自ら要求なさるのはなんと勇気のいることでしょう
か。なんと王者にふさわしい行為でしょうか。

意地悪な「タイム」の記事を借りるなら「年額1400万ドル(42億円)か
かるが、英国人一人につき25セント(75円)なら、国家統一のシンボルと
しては以前世界で一番の格安品である」ということになります。

王室の歳費値上げが国会で喧々ごうごうだったとき、新聞の投書欄もこ
の問題でにぎわいました。その中で「ザ・タイムズ」(英国で1785年に創
刊した世界最古の日刊新聞)にのったある興行師の次のような投書は、な
るほどそういうこともあるのかと思わせるものでした。

「1973年に私は不幸な子供のための慈善金を200万ポンド(14億円)集
めることができました。そのうちの25万ポンド(1億7500万円)は、たっ
た一晩の2時間のうちに集められたのですが、エディンバラ公(女王の
夫、フィリップ殿下)がこの企画に加わっていられたことが大きな力と
なっています。こういう風に、王室の人々は年々、何百万ポンドの慈善金
を集めます。王室は大きなアトラクション(人をひきつける力)なので
す。これらのお金は、本来は政府が出資すべきものです。あの方々が働い
ていないなんて言わないでください。スターと違ってあの方々は出演料を
差し引くことなく、全額を国に差し出します。これらの金額は、我々が王
室に支払うものよりも、はるかに多額です」>(以上)

うーん、いい論稿だなあ、木村氏はタダモノじゃないなあ、とWIKIで検
索したらナント愛国の同志だった。

<木村治美(きむらはるみ、1932年11月1日 - )は、日本の英文学者、
随筆家。保守派の論客。共立女子大学名誉教授。新しい歴史教科書をつく
る会の賛同者。つくる会の内紛後は、その分派である「再生機構」に賛同
している。夫は心理学者で群馬大学名誉教授の木村駿>(WIKI)

英デイリー・テレグラフ紙東京支局長なども務めた英国人ジャーナリス
ト、コリン・ジョイス氏の「エリザベス女王に学ぶリーダーの資質」も実
に興味深かった(ニューズウィーク日本版2022/9/22)。以下、転載する。

<エリザベス女王には、世界のリーダーたち、そして彼女と私的、ある
いは公的に親交のあった人々から感情のこもった賛辞が贈られている。そ
れ以上のことを言えるとも思えないので、僕はあえて合理的に、彼女の
リーダーとしての資質について分析してみようと思う。彼女はその極めて
長い統治期間を通じて見事な成功を収めており、彼女のリーダーシップの
スタイルは研究、理解する価値がある。

まず、早い段階で自らの使命を表明し、それを貫くこと。エリザベス女
王の場合、即位5年前の1947年、21歳の誕生日での宣言「長くとも短くと
も私の全生涯を国民への務めにささげる」がこれに当たる。そして彼女
は、死去する2日前でさえトラス新首相に新政府樹立を依頼するなど、絶
え間ない職務をこなし、この誓いを明確に果たした。

簡潔さと明瞭さ故にこの誓いは人々の記憶に刻まれ、彼女がそれを守り
抜いたという事実は、長い治世における(不可抗力ながらも)困難な時期
であっても彼女の助けとなった。チャールズ皇太子(当時)の離婚やダイ
アナ元妃の死などで王室人気が一時的に急落したときであっても、王室批
判派でさえ女王が誓いを守り続けていることは認めざるを得なかった。

2つ目に、あらゆるリーダーが急進的である必要はないということ。女
王が長期にわたり強力な地位に就きながら、イギリスに多くの変化をもた
らさなかった、と言うことは決して無礼を意味しない。それどころか、彼
女が自らの役割を心得て、境界を踏み越えないよう抑制的だったことを意
味する。もっと介入主義の君主だったらどうしても政治的とみられるだろ
うし、その中立性に疑問符がつく場合は「中立な国家元首」の存在意義に
議論が起こっただろう。

3つ目に、少ないほうがより効果的な場合もあるということ。エリザベ
ス女王は実のところ、国家の一大事に対してごくまれな(そして慎重な)
介入を行ったことが何度かあるが、あまりにその機会が少なかったために
特権階級の「気まぐれ」な口出しのようにみられることはなかった。むし
ろ、自らの努力で発言権を勝ち取った者による「考え抜かれた」見解と見
なされた。

近年の例では、英連邦の首長職(自動的に委譲される世襲制ではない)を
チャールズが継承することを加盟国にお願いしたこと、チャールズ即位時
にカミラが王妃になることを望むと表明したこと(今やそのとおりになっ
た)、そして2011年の歴史的なアイルランド公式訪問だ。これは因縁の歴
史を持つ隣国との新たな関係を築く上で、重要な役割を果たした。イギリ
ス生まれながらアイルランドにルーツを持つ数多くのイギリス人の1人と
して僕は、個人的にこの和解と友好の瞬間に心を揺さぶられた。

4つ目に、自ら主張することなく、人となりを他人に判断させること。
繰り返すがこれは「無礼」などではないが、女王は手を振る姿と笑顔(と
色鮮やかな衣装)で広く知られていた。70年の在位を通して彼女は予定外
のことはあまり言わず、まして議論を呼ぶ発言などほとんどなかった。

これは確実に意図的だった――「不平を言わず、言い訳をせず」は、現代
王室の非公式なモットーだ。これによって人々は自分の感情を女王に「投
影」することができ、ほぼ例外なくそれは好意的だった。

これは特異な戦略というわけではない。「多くを語るな、されば思慮深
い者と思われるだろう」という手法は多くの人に使われてきたが、おそら
く女王は最高の実践者だろう。

5つ目に、不必要に時代の波に乗らないこと。エリザベス女王は特に、
変化の時代にあって継続性を体現したことで称賛された。イギリスには
もっと時流に乗ったリーダー(例えばブレア元首相)がいたこともある
が、情勢が変わればそのスタイルはすぐにダサく見えるものだ。

女王は70年にわたり際立って一貫性を保ち続けたが、「動きを止めた」
わけでもなかった。彼女は昔なら考えられなかったような行動に乗り気な
姿勢も見せた。2012年ロンドンオリンピックでのジェームズ・ボンドとの
忘れ難い共演や、今年見せたクマのパディントンとのほのぼのとした
ティータイムなどだ。

最後に、偉大なリーダーでも衰退局面を率いることはあり得る。1952
年、イギリスはまだ帝国を支配していたが、既に解体の途上にあった。イ
ギリスは数々の経済的問題に直面した。偉大なるイギリスの産業は衰退
し、収入に対して住宅コストは上がる一方。今や国民には分断も広がって
いる(特にブレグジットをめぐって)。

それでも女王が立派に務めを果たしたからこそ、人々はエリザベス2世の
治世を振り返るとき、大いに素晴らしかった、と評価するだろう>(以上)

昨日、安倍晋三氏の国葬が行われた。良き人々が氏の喪失を改めて惜し
んだろう。安倍氏が中露を懸命に懐柔していた頃、小生は「氏の考えは甘
すぎる、共産主義を分かっていない」とがっかりしたものだ。

共産主義者は悔い改めるとか、平和を求めるとか、自由民主や資本主義
経済を導入するとかは絶対にない。共産党員による・共産党員のための・
共産党員の国は、彼らの天国である。天国を捨てる人はいない。

共産主義の弱点は、資本主義経済のような激しいテクノロジー競争(イ
ノベーション)がないことや、平等主義により現場の労働意欲(モラル、
モチベーション)がないために、革新的な先端技術分野でどうしても資本
主義経済に負けてしまうことである。

だからこそ共産主義者は淘汰、自滅を防ぐために、本来は資本主義経済を
導入すべきなのに、自分の私利私欲を守りたいから「世界中を赤化する世
界革命をしなければならない」と焦るのだ。

マルクス曰く「革命で政権を握ったらブルジョワ階級からカネと生産用具
を奪え、そして生産能力を高めよ」(「共産党宣言」)。強盗で旋盤を
かっぱらうことはできるし、3交代制で生産能力を高めて製品を輸出をす
ることはできる。しかし、常に最新式の旋盤でなければ国際市場で勝ち抜
くハイテク製品を作ることはできない。

低学歴の工員は旋盤を操作できるが最新式の旋盤を創ることはできな
い。改革開放以前の中共では、世界に輸出できる工業製品は玩具と爪切り
など日用品くらいしかなかった。3交代制だが、仕事は3時間分しかなかっ
たのでおしゃべりして過ごしていた。結局、共産主義では経済競争力が伸
びずに相対的に国家は弱体化し、ソ連は自壊した。

中露は自壊を避けるために世界中を「競争のない」共産主義化するしか
ない。安倍氏は2019年頃まで「誠意をもってアプローチし相互信頼関係を
深めれば中露との問題は解決できるはずだ」という信念を持っていた。
「人がいいから結果的に欺かれたのだ、甘過ぎたのだ」と小生はがっかり
したが、一番がっかりしたのは安倍氏だったろう。「俺は誠意をもってあ
たってきた、結局は無駄な独りよがりの努力だったのか」と臍を嚙んだろう。

「誠意をもって話せば分かる」式の中露&北への幻想は、今の日本では
岸田総理など宏池会系の時代錯誤的お花畑の政治家や、ナンミョー池田
“財務”教徒のイカレポンチなど“自称リベラルのパープリン”だけではないか。

我々は安倍氏の無念の想い、悔しさをも引き継ぎ、インド太平洋の平穏
を取り戻すために中露北との戦争に勝たなければならない。「今一度世界
を洗濯致し候」、アカとの最終戦争、令和版大東亜戦争が始まっている。



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☆安倍氏暗殺は「日本有事」の狼煙
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        盟友・小川榮太郎氏が特別寄稿 


「安倍たたき」に狂奔する一部マスコミ、旧統一教会に耳目を集中させる
露骨な情報操作 


安倍晋三元首相を、第1次政権直後から支え、2012年12月の政権奪
還による復活につなげ、第2次政権中も叱咤(しった)激励を続けた文芸
評論家の小川榮太郎氏が、安倍氏の「国葬(国葬儀)」に合わせて特別寄
稿した。激動する世界情勢のなか、安倍氏は世界の民主主義の危機や、日
本の安全保障環境の過酷さを訴え続けていた。そして、民主主義の根幹た
る選挙中にテロリストによって暗殺された。その事件の究明や危機の警鐘
よりも、「安倍たたき」に狂奔する異常な一部マスコミ。小川氏は、安倍
氏の暗殺は「日本有事の狼煙(のろし)だ」と喝破した。


ついに国葬儀の日を迎えたが、まだ安倍さんの死を実感できてはいない。
突然の逝去、劇的過ぎる終焉(しゅうえん)、そして日本再生の同志とし
ての身近さが相まって、まだ声を掛ければそこにいるとしか思えない。ふ
と、電話を掛けてももうあのお声が聞けないのかと思えば、改めて茫然
(ぼうぜん)とするのである。
が、理由はそれだけではない。


死後も連日連夜繰り広げられ続けるマスコミによる「安倍たたき」。イン
ターネットを立ち上げれば、元気な頃の安倍氏の肖像写真が真先に目に飛
び込み、生前さながらの非礼かつ乱暴な表現で安倍氏がたたかれている。
毎日このありさまでは、安倍氏が亡くなった実感を持つこと自体が不可能
ではないか。

天に帰られた安倍氏は、あの寛大な苦笑を浮かべておられるかもしれない。

しかし、われわれは笑い過ごすわけにはゆかない。

暗殺の被害者に対する哀悼や、真相の究明でも、安倍政治の功罪でもな
く、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)問題に国民の耳目を集中させる
露骨な情報操作の一連の流れは、それ自体がもはや「有事の一環」に他な
らないと思われるからである。

今年の大きな文脈に置き換えてみよう。

2月24日 ロシアによるウクライナ侵攻の勃発。

7月8日 安倍元首相暗殺事件。

9月8日 世界最長在位であられたエリザベス英女王の崩御。

10月16日〜 中国共産党大会で習近平国家主席の「異例の3選」が決
まると目されている。

11月8日 米国の中間選挙では、ジョー・バイデン大統領率いる民主党
がおそらく惨敗し、バイデン政権は弱体化すると目されている。

これらの点を大きくつないだとき、何が見えてくるか。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領によるウクライナ侵攻は、第二次
世界大戦後の不文律を犯した。イデオロギー対立に基づく、朝鮮、ベトナ
ム戦争、中東などでの米ソの代理戦争を除き、大国による領土変更の戦争
は過去の遺物だという不文律である。しかも、プーチン氏は戦術核の使用
を「脅し」でないと明言している。

習氏の3選、バイデン政権の弱体化が現実のものとなれば、中国が台湾に
軍事侵攻を決断する可能性は否定できない。

もし、ロシアに続き、中国が本格的な軍事侵攻を行い、日米安保条約が機
能しなかったなら…。その時、本当の意味で「戦後」が終わり、むき出し
の暴力が世界を支配し始めるであろう。

プーチン氏がウクライナ戦争を終結させる際、ほぼ世界でも唯一の仲介者
は安倍氏だった。中国の台湾侵攻を最も抑止し得る政治家
mobilkubota@po.mcci.or.jp;、安倍氏にほかならなかった。

その安倍氏が、危機の進行する最中に暗殺されたのである。

そして、時あたかもヨーロッパのグランドマザーたるエリザベス女王が崩
御された。ビクトリア女王の崩御は第一次世界大戦とロシア革命という巨
大な地殻変動の端緒だった。安倍氏の暗殺、女王崩御に、私は世界の関節
が外れる骨の軋みを聞く。

昨年末以来、安倍氏は「今、日本は世界で最も厳しい安全保障環境に置か
れている」との認識を示し続けていた。その「最も厳しい安保環境」の中
で、安倍氏自身が実際に暗殺され、没後にはその暗殺が国民の記憶から隠
され続けているのである。

安倍氏の暗殺は、「日本有事の狼煙」と理解すべきだ。私たちは抑止に向
け、最速で準備に入らねばならない。安倍氏への手向けは、それ以外には
ない。



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  松本市 久保田 康文 

夕刊フジ令和4年9月28日号採録
           

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「キリングフィールド」の国が経済成長 
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)9月23日(金曜日)
        通巻第7473号  
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(休刊のお知らせ)小誌、週末(24日、25日)は休刊です
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あの「キリングフィールド」の国が経済成長
   復興を支える主役は、日本から中国に交代していた
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 APECの問題児で、つねに『中国の代理人』として振る舞ってきたカ
ンボジアが不思議なことに中国の「債務の罠」のリストには入っていな
い。あの「キリングフィールド」の国が経済成長を成し遂げ、気がつけば
復 興を支える主役は、日本から中国に交代していた世界銀行とIMFの「債
務持続可能性分析」では、カンボジアの債務務危機 のリスクが低いと報
告されていて、首をかしげる。

カンボジアの債務の対GDP比較は 2019年の28.2% から 2021年末に35%
に上昇した。中国からそそのかされて新幹線をビエンチャンまで繋いだラ
オスの債務は2019 年から2021年の間にGDPの68% から88% に上昇した。ラ
オスはスリランカ、パキスタンにつづいて「債務の罠」に落ちた。

 カンボジアにおける中国の存在はすさまじい。
プノンペンの空港から市内へ至るまでに高層マンションが建ち並び、看板
をみるといずれも中国語。ショッピングモールもホテルも中国資本が目立
ち、日本資本のイオンや高層ホテル「東横イン」なんて目立たない。この
新街区は付近に中国大使館もあって、林立する摩天楼は90%が中国である。

中国はカンボジアで道路、橋梁、水力発電などを請け負うが、民間投資は
マンション、ホテル、カジノに向いている。王宮周辺のツーリストロッジ
などは西洋人のバックパッカーが屯したが、コロナ禍以後、めっきり観光
客が減って、目立つのは中国人ばかりだ。かくして、カンボジアの中国に
対する債務は 40 億 5000 万米ドルに達している。カンボジアの『独裁
者』フンセン首相(24年間、首相の座にある) は、「債務のわな」を
否定し、「中国だけの債務者にはならない。また中 国はカンボジアを債
務者として罠にかけるつもりはない」と明言している が、かれの発言は
つねに二枚舌、まったく信用がない。
そのうえフンセン政権は経済活性化のために新しく500億ドルのイン フラ
投資を今後十年間になすと計画しており、IMFが慌てた。


 ▲中国の軍功に化けかねないリアム基地

 カンボジアにおいて中国の軍事基地の疑いが濃厚なのは、シアヌークビ
ル近郊のリアム海軍基地だ。このリアム海軍基地は、シアヌークビル空港
から車で15分、国立公園に囲まれた一角にあって以前から米軍が問題視
してきた。公園は海沿いの広大な敷地で、マングローブ、白砂ビーチ、沖
合にサンゴ礁。

 リゾート開発を名目に中国企業が「国際観光リゾート開発区」プロジェ
クトを開始している。中国国有「中信集団(CITIC)」系の金融会社が融
資するスキームだ。
「金銀湾開発区」は、会議施設、健康保養センター、スマートホテル、人
民元のオフショア清算拠点など「スマートシティ」として機能させるトカ。

この手口もスリランカを「南アジアのドバイ」にするとコロンボ沖合に人
口島を造成し、一大金融都市という触れ込みで中国企業が受注し、中国の
銀行がドル建てで融資し、建機、建材ばかりか労働者も中国から連れてき
た、まるで現地にカネを落とさず、それどころか借金を押しつけた遣り方
そっくりである

 疑惑はまだある。
リアムの北西にあるダラサコル空港も中国が建設した。このダラサコル空
港の滑走路は3200メートルあって、表玄関プノンペン国際空港 (3000メー
トル)よりも長い。軍用機の離発着が可能で、米軍が以前から注目監視し
ている。

 内戦の廃墟から立ち上がり、カンボジア復興を手助けしたのは日本だっ
た。平和復興の国際会議は日本が費用を拠金し、東京で開催された。
 日本の援助実績は(1)有償資金協力が約1,823億円(2019年度までの累
計)。(2)無償資金協力が約2,188億円(2019年度までの累計)。(3)
技術協力が約932億円(2019年度までの累計)と飛び抜けて無償援助が多
いのである。
      □☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□   
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(休刊のお知らせ)小誌、週末(24日、25日)は休刊です
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  ☆⌒☆⌒☆ ☆⌒☆⌒☆⌒☆ ☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆    

2022年09月29日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6274号
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   2022(令和4年)年 9月29日(木)


       岸田首相はどこで間違えたのか:高橋洋一

     元文科相の 厚顔無恥:新恭(あらたきょう)
             
         国民生活よりも増税優先か:田中秀臣  

      劣勢挽回に予備役30万人を動員へ:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
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岸田首相はどこで間違えたのか
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          高橋洋一

【⽇本の解き⽅】…人事最優先が裏目で支持率低下傾向 挽回には経済政
策回帰しかない 

岸田文雄内閣の支持率が各種世論調査で低下傾向だ。参院選後、岸田首相
は打つ手を間違えたのか。支持率回復には何が求められるのか。

岸田首相はかつて「何がやりたい」と問われたら「人事」と答えたことが
あるらしい。政権発足時と昨年10月の衆院選後にそれぞれ人事を行った
が、安全運転のあまり他派閥の意向をくんだため、自分らしい人事ではな
かったようだ。それもあって今年7月の参院選で勝利した後の人事にかな
り入れ込んでいたと思われる。

その参院選の最中の7月8日、安倍晋三元首相が暗殺された。選挙戦中の悲
劇でもあり、「検討使」の異名を持つ岸田首相としては早い決定を下し
た。6日後の14日に記者会見で国葬を執り行うと発表し、22日に閣議決定
した。

これは、岸田首相が自分カラーの内閣改造をするため保守派を懐柔する目
的もあったのではないかと筆者は推測している。

「岸田カラーの人事」とは、率直にいって安倍派外しだ。特に安倍氏の実
弟で、台湾との関係を重視する岸信夫防衛相(当時)は、親中派の岸田首
相の目の上のコブだったといえる。そこで、防衛省次官交代という官僚人
事で外堀を埋めた上での内閣改造だったのではないか。

国葬の動きと連動していたのがマスコミの旧統一教会たたきだ。その結
果、各種の世論調査を見ても旧統一教会の否定と国葬の否定がかなりリン
クした。(1)旧統一教会はケシカラン(2)安倍氏と旧統一教会はズブ
ズブ(3)なので国葬反対―というロジックだ。

(2)については一部政党が主張するが、筆者の知り得たことと、安倍氏
の秘書らからの証言からみればフェイクである。

筆者にとって意外だったのは、内閣改造の前に、岸田首相が「旧統一教会
外し」を公言したことだった。岸田首相に近いといわれるメディアからも
旧統一教会たたきがあった。

これらを総合すると、国葬も旧統一教会たたきも、岸田首相が自分カラー
の人事を行いたいという思いとともに浮上したといえる。しかし、策に溺
れて両者は連動し、結果として巨大ブーメランとなって、岸田政権を支持
率低下で苦しめている―。こう筆者は邪推している。

参院選後、岸田政権が人事で頭がいっぱいだったのか、8月4日、日本の
排他的経済水域(EEZ)に中国からミサイル5発を打ち込まれたが、国
家安全保障会議(NSC)は開かれなかった。国葬の日程が9月27日に
なったのも、人事優先で内閣改造が先にありきだったのだろう。国連総会
の直後で、9月29日の日中国交回復50周年の直前という奇妙なスケ
ジュールとなった。

この劣勢から挽回するには、政策回帰しかない。喫緊の課題は経済問題で
あり、そのための対策は政府でかなり実施できる。具体的には、外国為替
特別会計(外為特会)の評価益を吐き出すなど、真水で30兆円規模の物
価対策を行うのがいい。物価対策を今の予備費の範囲で終わらせることな
く、補正予算のための臨時国会を一刻も早く開くべきだ(元内閣参事
官・嘉悦大教授、高橋洋一)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文 

夕刊フジ令和4年9月27日号採録

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元文科相の厚顔無恥
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     新恭(あらたきょう)


下村博文氏「激怒」の何サマ。統一教会からの陳情を認めない元文科相の
厚顔無恥


週刊誌編集部やフリージャーナリスト各氏の取材力により、続々と「発
掘」される自民党所属議員と旧統一教会との関係を示す教団の内部文書。
それでも頑なに彼らからの陳情や働きかけを認めない議員たちに国民から
向けられる目は、日に日に厳しいものになりつつあります。今回のメルマ
ガ『国家権力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙社会部記者の新
恭さんが、「家庭教育支援法案」の法制化に向けた動きの中で明らかに
なった、旧統一教会と下村博文、山谷えり子両議員の「不自然なまでに
揃った足並み」を紹介。さらにあくまで白を切り通す彼らに対する苦言を
記しています。


家庭教育支援法案にみる統一教会と自民党安倍派の共闘
週刊文春がこのほど入手し公開した動画と記事に、下村博文元政調会長が
怒っている。

動画の舞台は、昨年10月9日、東京・板橋区の区立グリーンホール。下村
氏が国政報告をした後、国際勝共連合幹部・青津和代氏が「家庭教育支援
法制実現を」というテーマで講演したうちの一コマだ。

青津氏 「ただいま、下村博文先生が熱気あふれるコメントをしていただ
いて、私も十数年前から先生とご縁を持たせていただき選挙のたびにマニ
フェストにのせていただくように青少年健全育成法と家庭教育支援法はな
んとしても自民党が達成していただきたいということで、政調会長室に今
回も伺いましたし議員会館のほうにも伺いました。総裁選も期待したとこ
ろなんですけれども、総裁選の先生が発表される前々日くらいに政調会長
室にお伺いしたときに秘書を呼びつけて家庭教育支援法、青少年健全育成
基本法を必ず入れるようにということでですね、文面もちゃんとお渡しす
ることができまして…」

滑らかに弁舌をふるう青津氏。統一教会の“政界工作担当”と言われる人物
だ。先に国政報告を終えた下村氏が見守るなか、蜜月関係を強調してみせ
たわけだが、話の中身はごくシンプルなものだった。

下村氏が党総裁選への出馬断念を表明した昨年9月9日の「前々日くらい」
に青津氏は党本部を訪れ、政調会長だった下村氏に対し、家庭教育支援
法、青少年健全育成基本法をマニフェストにのせてほしいと要請、下村氏
は秘書にそうするよう指示したと受け取れる。

2021年衆院選を控え、党の政策をまとめていた最中のことで、その後、実
際に公約に盛り込まれたこともあり、統一教会の望む政策が自民党の公約
にダイレクトに反映した顕著な実例のように思える。週刊文春もそのよう
な趣旨の記事を載せた。

しかし、下村氏は「陳情を受けた事実はなく、公約に入れろと指示もして
いない」「2017年の公約で既に明記されていた」「(記事を)即刻撤回す
るよう抗議する」と強気なのだ。

たしかに、下村氏の言い分には一理ある。2017年衆院選、2019年参院選と
もに、公約には家庭教育支援法がすでに明記されていたからだ。だが、青
津氏は選挙のたびに陳情を続けてきたと言っている。もちろん17年も19年
もだ。昨年も念押しに来たに違いない。これについて下村氏は反論できる
のだろうか。

下村氏が文科大臣だった2015年、それまでの方針を転換して統一教会の名
称変更を認証したことについて、下村氏は関与を否定しているが、青津氏
が言うように、統一教会と十数年来の付き合いであるとするなら、所管大
臣として何ら口を出さなかったというほうが不自然だ。

下村氏が統一教会から政策面での影響を全く受けていないはずはなく、家
庭教育支援法と、それとセットの青少年健全育成基本法が統一教会の推進
したい最重要政策であることは、十分すぎるほど承知していたはずである。
 
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国民生活よりも増税優先か
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         田中秀臣

【ニュースの裏表】日本経済に「冷や水」浴びせる財務省 国民生活より
も増税優先か 根っからのムラの一員♀ン田首相では危機的状況に 夕
刊フジ令和4年9月27日号


日本経済に冷や水を浴びせる名人がいる。財務省という組織だ。財務省の
目的を簡単にいうと、「増税と予算節約」である。コロナ禍や「物価高」
で生活に悩む国民が多い中では、まさに天敵である。

しかし財務省には手ごわい応援団が存在している。国会議員やマスコミ、
財界などに固定ファンが多い。財務省から情報を得ることで、仕事の役に
立つことが多い人たちだ。テレビのワイドショーなどを見ていると、まる
で財務省の広報のような解説が多い。財務官僚からレクチャーを受けたま
ま流しているのだろう。

岸田文雄首相はこの財務省の最上位の推し≠ニして知られている。岸田
首相は、本音では単なる増税派である。実際に、総理になる前に出した
『岸田ビジョン』という著作には、主要な政策として緊縮財政がメニュー
として並ぶ。根っからの財務省ムラの一員である。

「新しい資本主義」や「貯蓄から投資へ」、最近では「資産所得倍増」な
どとスローガンを掲げているが、その目的は財務省ががっちり増税するこ
とにある。国民生活よりも財務省ムラの利益が優先している。

具体的にみておこう。中国、ロシア、北朝鮮など周辺国との防衛バランス
を考えれば、防衛費の拡大は当然だ。だが防衛費の財源で話題になってい
るのが、金融所得課税だ。これは財務省ムラからずっと出ている政策であ
る。目的は資産所得の公平性を図ることだという。だが、そんな表向きの
理由を信じる人は愚かである。

実際には、さらなる消費増税が政治問題化しやすい中で、さっと取れ
て、しかもそれなりに多額の税収が見込まれると踏んでのことだろう。金
融所得課税をやれば日本の株式市場に深刻な冷や水を浴びせるが、そんな
ことは財務省ムラの知ったことではない。

そもそも防衛費のために特定の税収が必要だ、という議論自体がインチキ
だ。現状いわれている国内総生産(GDP)比2%程度の防衛費拡充なら
ば、景気を良くして自然増収で十分に賄えてお釣りがくる。初めから特定
の税収とひも付けて防衛費を縛ると、安全保障をむしろ不安定なものにし
てしまうだろう。

「物価高」で悩む日本だが、その実態は電気、ガス、ガソリンや一部の
食料品の値上げだ。これにふさわしい政策は、まさに消費減税だ。だが、
財務省ムラの一員である岸田首相にそれを望むのは無理だろう。今後は、
日本銀行の総裁、副総裁人事でも増税派が送り込まれることが懸念される
まさに日本経済の危機だ(上武大学教授・田中秀臣)

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  松本市 久保田 康文 

夕刊フジ令和4年9月27日号採録


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劣勢挽回に予備役30万人を動員へ
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)9月22日(木曜日)弐
        通巻第7472号  
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ドネツク、ルガンスクで住民投票はパロディか茶番か
  ロシア軍、劣勢挽回に予備役30万人を動員へ
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 9月21日、ロシアのプーチン大統領は、予告から一日遅れで「重要演
説」を行い、予備役などを「部分的動員」する大統領令に署名したと発表
した。
 予備役の動員計画は前々から準備されていた。同時に高給を謳って外国
人志願兵を募り、一部の報道は囚人の動員を行っているという。

 動員される対象は軍隊経験がある予備役に限られ、規模は30万人。ハリ
コフ州をウクライナに奪回されたのは兵員不足が原因とされるからだ。ロ
シア軍は英米が供与したハイマース、155ミリ榴弾砲によって、いきなり
劣勢に陥った。ドローンも不足し、イランから緊急に600機の供与を受けた。

 プーチンはウクライナ侵攻をあくまでも「特別軍事作戦」と呼称するの
も、もし「国家総動員」発動となると、ロシア国民の反発が予測される。
げんに予備役招集決定でも、反対デモが組織され、600名ほどが逮捕された。

 東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク両州)の「解放」をめざす軍
事目的を全面に掲げるプーチンは、「領土保全が脅かされれば(核兵器を
含む)あらゆる手段を講じる」とした。ゼレンスキーはすぐに呼応して
「核兵器を使うはずがない」と演説したが、西側軍事筋は「戦術核」のオ
プションをまったくのゼロとは想定していない。

 ロシアはドンバスと南部2州で23日から四日間、「ロシア編入への賛
否」を問う「住民投票」を実施するとしたが、「パロディ」とマクロン仏
大大統領が皮肉ったように世界から反撥の声があがった。
      □☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き   
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☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆     書評 しょひょう 
BOOKREVIEW  
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  昭和12年(1937)を世界史のパースペクティヴで眺めると世界史
の回転は地球規模で連動していたことが歴然と浮かび上がる
   ♪
倉山満、宮脇淳子編『1937年の世界史』(藤原書店)
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 編者らが主宰する「昭和12年学会」は発足以来、じつに活発な活動を続
けている。既存の『アカデミズム』を僭称する歴史学者への挑戦である。
1937年とは昭和12年に該当し、激動する歴史の火ぶたが切られた。 盧溝
橋事件、スペインではゲルニカ空爆(ピカソは想像で、この地獄絵を 描
いた)、ソ連では大粛正の嵐。これら世界史的なドラマを満州、モンゴ
ル、中国、ソ連ばかりか、英仏独に加え、バチカンの動きを捉え、スペイ
ン、イタリア、そして米国で何が起こっていたかを適材適所の筆者が起用
され、1937年の断面図を描いた。執筆陣は江崎道朗、柏原竜一、グレン
コ・アンドリー、樋泉克夫、福井 義高とそうそうたる学者等が書いてお
り、総合的な視点にたって世界史を 総体的に展望できる。

 「昭和12年学会」の由来を宮脇淳子会長が語る
 「日本にとっての運命の年を切り口に、日本史と世界史という縦割りの
区分を取り払うだけでなく、既成の様々な学問、たとえば歴史学、政治
学、法学、経済学、軍事学、社会学、心理学、哲学などの専門分野の枠組
みを超えて、イデオロギーにとらわれない公平・公正な研究によって真実
を追究したいと考えた」からである。
 本書8頁に掲載された世界地図をながめると、あっと声を挙げるよう
に、当時のシナ大陸、ユーラシアの政治状況が把握できる。往時の中華民
国は中支、南支を抑えていただけで、南千島から台湾、朝鮮 半島と満州
には日本の色が塗られている。北支の大連から天津、北京、上 海、南京
は帰趨が決まって居らず、また内蒙古、新彊、青海、チベットは 独立然
としていて、列強の目標とされ、南アジアから東南アジアに目を転 じる
と、ベトナムはフランス、マレー、ビルマ、印度は英国領だったのだ。
 なお本書は藤原書店のテーマ視『環境』別冊27として編まれている。
□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆□☆□    
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読
者之声
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(読者の声1)第5回大東亜戦争を考える会講演会のご案内
 登壇は北村稔(立命館大学名誉教授)「日中戦争の真実 日本はなぜ断
罪されたのか」
八巻康成(近現代史資料研究家)「開戦4年前「東亜解放」を明記した陸
軍文書」
 https://www.sdh-fact.com/CL/041009.pdf
    記
日時  令和4年(2022年)10月9日(日)午後1時30分開場  午後2時開演
会場  文京区民センター3階A会議室
    東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」5分 都営地下鉄「春
日駅」1分
会費  1,000円 予約必要ありません
主催  小島孝之(アジア民主化運動代表)連絡先03-5840-6460 
kasiademo@fij.tokyo
後援  新しい歴史教科書をつくる会
賛同者(50音順) 荒岩宏奨(展転社代表取締役)荒木和博(拓殖大学海外
事情研究所教授)
小野寺彰(文京区の学校教育を考える会会長)川端幸夫(集広社代表)込
山久夫(新しい歴史教科書をつくる会東京支部長)小林秀英(チベット問
題を考える会代表)
齊藤文彦(東京郷友連盟)佐藤和夫(英霊の名誉を守り顕彰する会代表)
鈴木信行(前葛飾区議会議員)高池勝彦(新しい歴史教科書をつくる会会長)
藤岡信勝(通州事件アーカイブス設立基金代表)藤田裕行(国際問題研究
所長)
村田春樹(今さら聞けない皇室研究会顧問)茂木弘道(史実を世界に発信
する会代表)

   ♪
(読者の声2)エリザベス女王の葬儀は滞りなく終了。日本は皇室がガー
ター勲章持ちのためか菊花紋の旗が掲げられた。
https://i.imgur.com/ykB1Xc5.jpg
 こういった席次は王族や大英帝国がらみが優先、マレーシアやブータン
が上席、日本が6列目でアメリカ大統領など16列目と後方だったらしい。
エリザベス女王の訪問国一覧を見たら中東各国は第二次石油ショック時か
ら一通り廻っているが、イスラエルだけなし。
 英国はパレスチナで二枚舌外交の末にアラブ・ユダヤ双方から攻撃され
る始末。イスラエル建国までの英国の政治家・外交官・兵士に対するテロ
等の経緯を考えると当然か。イスラエルは建国時からテロ国家であり現在
もアパルトヘイトの国、イスラエル対応はアメリカ任せなのかもしれない。
 エリザベス女王の中東訪問時の機体はコンコルド。英仏の威信をかけて
作られたが石油ショックと騒音問題で頓挫した。しかし老獪な英国外交ら
しくアラブの王族は国賓で何度も招き権益確保には余念がない。金持ちが
最後に求めるのは名誉・栄誉であることをよく理解している。
 
 ディズレーリの小説コニングスビーには英国の政体についての問答がで
てくる。
1640年の清教徒革命ではヴェネツィアはジュネーブ(ピューリタン)に負け
た、もし勝っていれば英国はヴェネツィア共和国になっていただろう、さ
らに大臣は議会に従うのか国王に従うのか、今の王室はヴェネツィア憲法
の下にあるという。
 『ハンプデンの最初の運動から1688年の最後の最も成功した運動まで、
イングランドのホイッグの指導者の大きな目的は、当時すべての思索的政
治家の研究と賞賛の的であったヴェネチアを手本とする高貴な貴族共和国
をイングランドに設立することであった、と述べた。
ハリントンを読み、アルジャーノン・シドニーに目を通すと、17世紀のイ
ギリスの指導者たちの心がいかにヴェネチア様式で満たされていたかがわ
かるだろう。
そして彼らはついに成功した。ウィリアム3世はそれを見抜いた。彼はホ
イッグ党の指導者たちに、「私はドージェにはならない」と言った。彼は
政党のバランスをとり、50年前にピューリタンが彼らを困惑させたよう
に、彼らを困惑させたのである。
アンの治世は、ヴェネツィア方式とイギリス方式の間の闘いであった。
アーガイルとサマセットという二人のホイッグ貴族は、十人評議会に名を
連ねるにふさわしく、臨終の間際に国王に大臣の交代を強要した。彼らは
目的を達成した。

彼らは自分たちのやり方で新しい家族を迎え入れたのである。ジョージ1
世はドージェ、ジョージ2世はドージェ、彼らは偉大な人物であるウィリ
アム3世がなり得ないものだった。ジョージ3世はドージェにならないよう
に努めたが、深く仕掛けられた組み合わせに対抗することは物質的に不可
能であった。
ジョージ3世は、ホイッグの大物たちを排除することはできても、ヴェネ
チア憲法を排除することはできなかった。そして、ハノーバー家の即位か
ら1832年まで、ヴェネツィア憲法がイギリスを統治したのである。』
ヴェネツィア憲法を調べてもよくわからない。欧州の歴史はまだまだ学ぶ
べきことが多いようです(PB生千葉)
  ♪
(読者の声3)かつて、急速な科学技術・医学の発展で生活は豊かに健康
になり、人類は傲慢になり、自己過信に陥り、大胆になる。「神は死ん
だ」と。
ところが近年になると、不都合な真実が次々と出てくる。
例えば、宇宙は「ダーク・マッター、ダーク・エネルギー」なるものが支
配し、それが如何なるものか、想像さえ出来ないほど未知である。生物に
してもDNAの殆どが、どんなものか、何の為にあるのか、不必要な無意味
な羅列なのか、見当もつかない。
つまり、世界は依然として、人類にとっては魔法の世界であり、理解して
いると思っている部分は非常に少ない。
 そんな謙虚さ、常に自己の意見、説が誤りである可能性を尊重する「科
学する態度」が当然とされてきた。
故に新しい事実、証拠が発見されると、隠蔽されずに、議論され、既存の
知識、仮説、理論を事実に合わせて破棄、修正する。
 ところが、3年前に武漢菌が始まると、如何なる悪魔の計らいか、全世
界の科学者・医学者・遺伝学者、政治家、報道陣などが突然に、気が狂っ
たのか、変質してしまった。言わば、真っ昼間に大勢の幽霊が現れた様な
異様な状況になった。
 これは、あたかも暗黒の中世期に戻った様である。
中世とは、国王、法皇、支配者のみが、真実・真理を知り、全ての違論、
疑問、反論は許されない。無論、異なる意見を持つ者との討論、議論も許
されない。つまり宗教界における教祖と信者の関係、一つの正しい真理、
それのみを信じる信者。
この状態では、社会は不変で安定しており支配者・指導者にとっては安全
で、彼らの権力も富も守られている。
しかし、社会は不変で、進歩も改善もない。残酷な「魔女狩り」も正当化
される。いくら証拠があっても、地動説は、排除され、科学も論理も無力
になる。

 では、何故今2020年になって、否定された中世の悍ましい文化が、しか
も全世界的に同時に再来したのだろうか。
 現在の正しい唯一の承認されている「天動説」とは、「武漢菌は恐ろし
い、m RNAワクチンなるものは安全で有効であるから人民須く受け入れよ。」

この背景にあるのは、

1。2016年の選挙で、トランプ候補者が勝つはずは無い、しかし視聴率が
取れるので、大々的に報道した為、予想外。迂闊にも氏を大統領にしてし
まった。この致命的な「誤算・間違い」を正すべく、全報道陣、全ての政
府・政治・司法、指導者が「如何なる手段・非合法であっても」を使って
氏を排除するという黙認の合意になり、今に至る。彼らにとっては、この
大義を深く「信じている」ので、罪悪感もなく、 米国歴史上、前例のな
い極めて違法な大胆な大規模な弾圧を公然とトラン プ氏、関係者、支持
者に対して行なっているつまり、ほぼ全ての報道、民主党系の政治家、指
導者は、数年前まで堅持 していた価値観、倫理、合理性、遵法精神、を
捨ててしまった。かつての 悪が善に変化した。赤信号みんなで渡れば青
信号。

2。自己の全財産、全知能、を賭けて正しい決断と勇気で巨万の富と影響
力を獲得した若い起業家達は、自分を異次元の偉大な人間と感じる様にな
る。その感覚は、かつての国王、法皇のものに近い。或いは、数倍の身体
を持ち、君臨する女王蜂の様な存在。僅かな政治献金、賄賂を与えれば、
議員は従順な家来となり議会、政府機 関も操れる。僅かな金で、報道機
関をも買収し、言論封鎖もできる。

3。彼らの影響力はどんな価値観、世界観に基づいて使われるのか。彼ら
は高学歴ではあるが、国王、元首のための「帝王学」には接していない。
グレタちゃんとほぼ同じ教育を与えられ、しかも起業に没頭してきた故
に、学生時代に与えられた左翼の「賎脳」を検証し、疑い、改心する機会
がなかった。
かつてGHQが行った自虐史観、米帝国主義・人種差別などの悪。環境破
壊、気候変動。資源の枯渇、人口問題、などを素直に信じ、信じるが故
に、多少の人民の犠牲は避けられない、と考えている、らしい。未来の地
球、環境を救うために、不必要な有害無益な人口を減らす。

 中世期が数世紀も続いた原因は言論、論理、科学を封じた独裁性にあ
る。今回は、幸いにもネットという新しい「言論封鎖」に対抗する仕組み
があるので、長続きしないと希望するが、今回も人民の敵は、変な信仰を
蔓延させた教祖様達であり、それを盲信する多くの熱狂的、感情的な信者
の集団である。
グレタ女子は、毛沢東主席の家来、紅衛兵にあたる。
デイープ・ステイトとかロスチャイルド、軍産共同体、ユダヤの陰謀とか
言われるが、これを運営しているのは上記のような多くの不特定な富と影
響力を持つ曖昧な集団が、同じ思想、危機感を持って動いている、特定の
指導者の居ない、伝染病の蔓延に近いらしい。この病に応じるワクチンも
「洗脳」方法も未だに開発されていない。

参考。古代戦争歴史家Victor Davis Hanson氏の50分動画、英語。著作は
多いが邦訳は無い。聞き手はオーストラリア人で発音がおかしいが、CCを
作動すると字幕で読める。
https://www.youtube.com/watch?v=vmMNVEv6fI8
  (在米のKM生)


━━━━━━━
重 要 情 報
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◎「国葬」参加体験記:北村維康

靖国神社から千鳥ヶ淵公園の前を通り抜け、警察の指示通りに四谷方面へ
抜けると、しずしずと行進してくる一団の老若男女に出くはし た。それ
がまた、一種異様の、鬼気迫るといへば言ひ過ぎだが、ものすごい迫力
を、周囲に発散してゐたのである。これは、本日の国葬以外では、一寸お
目にかかれないものであらう。例へて言へば、日本が敗戦して、満州から
引き揚げてくる邦人の一団も、かくのごときであったらう。また決死の覚
悟で、敵艦めがけて突っ込んでくる、特別攻撃隊の群れも、かくありなんか。

 そこへ、朝日と書いた腕章を腰に巻き付けた、坊やの如き青年が
通りかかったので、思はず声をかけた。「朝日さん、朝日新聞ですよね」
青年は「ハイ」と頷いた。(このおっさん、何を言ひ出すのかな)とでも
言ひたげに、見てゐる。私は言った。「この行列を観なさい。これは日本
人が本当に怒ってゐるのだよ。我らの元首相が殺されたんだ。日本人は、
満州から引き揚げてきたときも、特攻隊で体当たりしたときも、本当に
怒って行動したんだ。いままたそれが起きてゐるんですよ。私は77歳だ
が、あなたは何歳ですか?」「二十〇さい」と、蚊の鳴くやうな声で、そ
の坊やは言った。「それぢゃ分からないのも無理はないが、まあ、一所懸
命やってくださいね」と、最後はやさしく、朝日社員を解放した。しか
し、この国民の怒りを内に秘めた、献花台への行進は、本日の最大の収穫
であった。明日があるので、途中でリタイアしたが、この国葬は、実際の
戦闘と勝るとも劣らない、愛国心と「国葬ハンタイ」と喚く奴らの敵愾心
との、一大激突の場面であったのである。

◎「国葬」参加体験記 君子

北村さま

受信しました。ありがとうございます。

安倍元総理の国葬の日には日の丸に黒い喪章をつけて掲げると言った知り
合いからのメール。もちろん、国葬へ参加されたとの事です。と、知り合
いにテキストしました。😊

友人代表の菅元総理の追憶の辞に目頭が熱くなりました。
献花される方々の列が4キロも続いている。

が男性の司会者、所々に苦味を感じました。それと、チャットが醜くて
ビックリしました。あまりにも下品な書き込み

イギリスのエリザベス女王の国葬のようなきらびやかさとは違い静かな舞
いを観てるかのような安倍元総理の国葬
安倍元総理もこの様子を見ておられると思います。


━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━
29日の東京湾岸は晴。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

--
渡部 亮次郎

2022年09月28日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン


わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6273号
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   2022(令和4年)年 9月28日(水)


         礼節ある日本の姿を示したい:榊原智
  
      動員で完全崩壊するプーチン神話:北野幸伯
          
          戦うことは「悪」ですか:葛城奈海

        安倍晋三を評価できない日本:和田憲治

    ロシアの金塊をスイスが購入していた:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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礼節ある日本の姿を示したい
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【安倍元首相死去】 論説委員長 榊原智 


国葬の朝を迎えた。

参院選遊説中に、テロリストの凶弾に斃(たお)れた安倍晋三元首相を悼
む葬儀である。会場は昭和42年の吉田茂元首相の国葬と同じ日本武道館
で、秋篠宮皇嗣殿下、岸田文雄首相はじめ国内外の約4300人の参列と
なる。会場近くの公園や各地の献花場へも多くの人々が訪れるだろう

今、何より大切なことは、国葬を厳粛に、そして堂々と営んで故人を送る
ことだ。テロに屈しない日本を世界に示すことにもなる。

その当日に、葬儀を大声で誹(そし)り、乱すような振る舞いがあれば、
日本の品格をひどく損なう。厳に慎んでもらいたい。

岸田首相は自信をもって国葬を執り行えばよい。国葬の判断と政府の法的
手続きは間違っていない。

安倍氏の治績は国葬に値する。憲政史上最長の8年8カ月の首相在任を記
録したから、だけではない。

首相の最重要の責務は国家国民を守り抜くことだ。東西冷戦といった国際
構造を踏まえ、安全保障を確保する方策を講じなければならない。
[首相は堂々と執行せよ]

戦後の首相経験者の国葬の前例となる吉田氏は日本を占領から独立させ、
日米安全保障条約を結んだ。東西冷戦期に自由主義の国として平和と繁栄
を享受する基盤を作った。

安倍氏の功績はこれに劣らない。憲法解釈を是正し、集団的自衛権の限定
行使容認を柱とする安全保障関連法を成立させた。国家安全保障会議
(NSC)や特定秘密保護法などを作った。岸田首相は8月の記者会見で
「ポスト冷戦期の次の時代」に入ったという認識を示し、「わが国の平和
と安全を守るために全力を尽くす」と語った。「米中新冷戦」の時代を指
しているのだろう。

安倍氏は安全保障の構造改革を進めた。同盟国米国などと守り合う仕組み
を整えた。これらが新冷戦の時代を生き抜く基盤になった。

安倍氏は一連の改革を回避してもよかったが、日本と国民のために火中の
栗(くり)を拾った。抑止力構築の大切さ、難しさを理解できない野党や
メディアから総攻撃されるリスクを冒して改革を進めた。

政府は防衛力の抜本的強化策を検討中だが、安倍氏の改革がなければ中
国、北朝鮮、ロシアの脅威を前に立ち往生していただろう。

敗戦後の国政を預かった吉田氏がなしえなかった役割も果たした。日本や
世界にとって望ましい国際秩序を作ろうと能動的に働いた。提唱した「自
由で開かれたインド太平洋」構想は、欧米諸国の戦略になった。日米、
オーストラリア、インドの4カ国の枠組み「クアッド」を実現した。どち
らも覇権主義的な中国を抑止するのに欠かせなかった。

米国が離脱しても環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)をまとめ、自由
貿易を擁護した。
[友人の忠告に耳傾けよう]

「状況対応型」が多かった戦後日本の首相とは異なり、安倍氏の国際社会
における存在感は際立ち、日本の地位向上にもつながった。だからこそ訃
報を聞いたバイデン米大統領は「世界の損失だ」と悼み、極めて多数の
国・地域の首脳、政府が弔意を示してくれた。国葬には約700人の海外
要人が訪れる。

旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)問題や北方領土政策など安倍氏
にも不十分な点はあった。だが国際的、歴史的視野に立てば国葬で送るこ
とこそ、最もふさわしい。

国葬の決定後、報道各社の世論調査では反対が賛成を上回った。これを見
て、鬼の首をとったように反対を言い募る政党や政治家がいるのは極めて
見苦しい。

日本の首相は内閣(政府)を掌握する役割だ。議院内閣制の諸ルールに
のっとって他の国会議員、政党との政治的闘争を勝ち抜いてその座を占め
る。有権者の支持を集め、6回続けて国政選挙に勝利した安倍氏に拒否感
を抱く反対勢力が存在するのは不思議ではない。

ただし、民主主義国の政治闘争はルールと信頼、礼節を伴うべきだ。葬儀
まで攻撃に持ち出しては相互に持つべき最低限の信頼、敬意まで失わせ、
民主主義を動揺させると気づくべきだ。立憲民主党の有力議員が国葬案内
状の写真をツイッターに掲げ欠席を宣(のたま)ったのには心底驚いた。
なぜ静かに欠席できないのか。

ジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使はツイッターで国葬をめぐり
「故人に対する目に余る言動に心を締め付けられております」「今は政治
ではなく日本全体の姿が試される局面です」と投稿した。良識ある友人の
忠告に耳を傾けたい。

ことは葬儀である。国葬反対を騒ぎ立てた人々も含め、礼節ある日本の姿
を示す日でありたい。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文 

産経新聞令和4年9月27日号採録

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━━━━━━━━━━━━━━━
動員で完全崩壊するプーチン神話
━━━━━━━━━━━━━━━
         北野幸伯


9月21日、プーチンは、「部分的動員」を発令しました。

皆さんご存知のように、私は1990年から2018年まで、28
年間モスクワに住んでいました。

当然、ロシアにたくさんの友人、知人がいます。

彼らが動員され、ウクライナ戦争に送られる可能性がある
ことを思うと、実に悲しくなります。

(動員されるのは「予備役の人たち」とされています。
ロシアでは、1年間の徴兵期間があるため、ほとんどすべ
ての成人男性が「予備役」にカウントされます。そして、「最大2500万人
まで動員できる」とされています。)


プーチンは「部分的動員」という言葉を使っています。

これは、「戦争」を「特別軍事作戦」という用語におきか
えたのと同じ「詭弁」。

「総動員令」を出すと、あまりにも社会の動揺が大きい。

それで、「部分的動員」という言葉を使い、「たいしたこ
とない」と思わせようとしている。

しかし、実際は「100万人規模なのではないか」といわれ
ています。

読売新聞オンライン9月25日

<ロシアのプーチン政権が、ウクライナ侵略の兵員を補充
するため発令した部分的動員を巡り、強引な招集の実態が
次々と明らかになっている。
動員規模についても、セルゲイ・ショイグ国防相が21日
に言及した30万人にとどまらず、100万人規模との報
道が相次ぎ、国民の不満は高まるばかりだ。>

ロシアでもっとも人気のあるメッセンジャー・SNS「テレ
グラム」には、全ロシアから、大量の成人男性が動員されていく様子が投
稿されています。

その数はあまりにも多く、規模が大きく、「100万人規模
でウクライナに送られるのだろう」と感じます。
正確な数は、もちろんわかりませんが。

<シベリアのメディアによると、ブリヤート共和国にある
人口約5500人の村では、プーチン大統領が部分的動員
を発令したテレビ演説から数時間後の21日夜、対象者宅
の訪問を担当者が始め、翌日午前4時に集合するよう指示
した。午前10時には男性約700人が、訓練施設に向け出発
した。

極東沿海地方は約7700人の招集を24までに終える予定だ。地方政府の迅速
な対応が際立つが、粗さも目立つ。ブリヤートでは、動員対象外のはずの
大学生にも招集令状
が渡された。南部ボルゴグラード州では、63歳で糖尿病などの持病も抱
える退役軍人が、身体検査を受けずに招集された。>(同上)

▼完全崩壊するプーチン神話

2021年1月、反プーチンのナワリヌイグループは、
「プーチンのための宮殿」という動画を配信しました。

https://www.youtube.com/watch?v=ipAnwilMncI&t=1893s

この動画は、現在までに1億2400万回再生されています。
ロシア語の動画なので、見たのはほとんどロシア人でしょ
う。ネットを使わない子供と老人以外は、全員見たという感じなのです。
この動画は、プーチン神話を破壊しましたそれまでロシア国民の多くは、


「プーチンは、真の愛国者。物欲は全然なく、質素に暮らしている。」と
信じていたこの神話の根本が破壊されてしまった。私はこの動画を見て、
有料講座「パワーゲーム」で、「プーチン神話は崩壊しました。神話によ
る統治は難しくなるので、これからは、力と恐怖による統治をするように
なるでしょう。」

と語りました。
実際、その後、ロシアにわずかに残っていた自由は、急速
に失われていきました。そして、今年2月24日にはじまったウクライナ侵
攻。これは、一体何でしょうか?

プーチンは、

・ウクライナのNATO加盟を止める
・ルガンスク、ドネツクのロシア系住民を救う
・ウクライナの「非ナチス化」「非軍事化」
・ロシアが攻撃しなければ、ウクライナが攻撃してきただ
ろうなどと、さまざまな理由を挙げています。

しかし、私が思うに、プーチンの真の動機は、「自分が権
力の座にとどまること」。「プーチンのための宮殿」動画で、「プーチン
は、クリーンな政治家だ」という「神話」は崩壊しました。しかし、プー
チンには、もう一つの「神話」があった。それが、「プーチン常勝将軍神
話」です。

プーチンはこれまで、

・第2次チェチェン戦争
・ロシアージョージア戦争
・シリア内戦介入
・クリミア併合
・ウクライナ内戦介入
などで、常に勝利してきました。シリア内戦を見てみましょう。ロシア
は、アサド大統領派を支援。欧米は、反アサド派を支援。内戦がはじまっ
てすでに11年。

ロシアが支援するアサド大統領は、いまだ健在です。つまりプーチンは、
シリア内戦で、「欧米に勝った」ともいえる。そして戦うたびプーチンは
支持率をあげてきました。

今回のウクライナ侵攻でも、プーチンの支持率はあがり、
動員がはじまる直前まで83%だったのです。ところが、今回の戦争で、
「プーチン常勝将軍神話」も完全崩壊しそうです。

▼プーチンはなぜ動員を決意したのか?
動員令へのロシア国民の反発はものすごいものがあります。なぜでしょう
か?ロシア国民のほとんどが、「特別軍事作戦を支持している」といわれ
ます。しかし、いままでロシア国民にとってウクライナ戦争は「他人事」
でした。

朝仕事にいって家に戻ってくる。テレビを見ると、「ロシア軍は今日も大
戦果をあげました!」と報じている。

男たちは、ビールを飲みながら、「いいぞ、いいぞ。がん
ばれロシア軍!」と応援する。こんな感じなのでしょう。
しかし、自分が戦争に行くとなると話は別です。女性たちにとっては、自
分の父親、夫、息子たち、兄弟が戦場に送られる。

これは、うまいものを食べながら、テレビを見て応援する
のとは、全然別次元の話です。それで、ロシア全土で、動員に反対する大
規模なデモが起こっています。ところでプーチンは、なぜ不人気な動員を
決断したのでしょうか?

戦争のこれまでを振り返ってみましょう。
2月24日にウクライナへの侵攻を開始した時、ロシア国営
のプロパガンディストたちは、「2〜3日でキエフを制圧して、特別軍事作
戦は終わる」といって笑っていました。

3月末、ロシア軍はキーウ(=キエフ)攻略を断念し、東
部に戦力を集中しはじめます。プーチンの目標は、東部ルガンスク州、ド
ネツク州を完全制圧し、5月9日の戦勝記念日で勝利宣言をすることに変
わったのです。

ところが、5月9日になっても、ロシア軍は両州を制圧でき
ませんでした。7月3日、ロシア軍は「ルガンスク州全域を制圧した」と発
表。これは、確かに戦果といえでしょう。
プーチンは、「次はドネツク州だ!」と喜んだ。しかし、ロシア軍の進撃
は、ここまでだったのです。プーチンは、水面下で停戦に動き始めまし
た。ウクライナへの要求は、

・ウクライナは、クリミアをロシア領と認める
・ウクライナは、ルガンスク人民共和国、ドネツク人民共
和国の独立を認める
・ザポリージャ州、ヘルソン州をロシア領することなど。
ゼレンスキーは、当然こんな要求を受け入れることはでき
ない。彼は、停戦交渉再開に応じませんでした。

プーチンは9月16日、ウズベキスタンでインドのモディ首
相と会談した際、「私たちは全てをできるだけ早く終わらせたいと思って
いるが、ウクライナ側が交渉を拒否している」と語りました。これは、事
実です。

しかし、「ロシア側が無茶な要求をしている」のも事実。
では、停戦を望んでいたプーチンが、なぜ動員に踏み切っ
たのでしょうか?答えは、「ハリコフ州で、ロシア軍が大敗を喫し、敗走
したこと」です。共同9月12日。


<ウクライナ軍は東部ハリコフ州で反攻を強め、ゼレンス
キー大統領は11日要衝のイジュムを奪還したと宣言した。
イジュムはロシア軍の補給路となっており、戦略上、大き
な戦果となった。米シンクタンクの戦争研究所は10日ロシア軍が統制の取
れていない形で敗走していると分析した>


この大敗は、プーチンをはじめとするロシアの支配者層に
大きな衝撃を与えました。プーチンは、「このままだと俺は敗北し、権力
を失う」と恐怖したに違いありません。
どうすれば、戦況を変えることができるのでしょうか?

二つしか方法はありません。
1、動員令を出し、兵士の数を大幅に増やす
2、化学兵器、戦術核などを使用する

それで、仕方なくプーチンは、動員を決意したのです。
同時に、南部ヘルソン州、ザポリージャ州、ルガンスク州
、ドネツク州で、「ロシアへの編入の是非を問う住民投票が行われる」こ
とが決まりました。

23〜27日に行われ、「圧倒的多数が編入を支持した」と宣
言されるでしょう。(実際、ウクライナ政府と内戦していたルガンスク、
ドネツクでは、ロシアへの編入を望む人が多数派でしょう。

一方、ヘルソン州、ザポリージャ州の住民がロシアへの編
入を支持することはないでしょう。ですが、「大多数が編入を支持した」
と発表されるはずです。)

この住民投票の意味はなんでしょうか?おそらく今月末あたり、ルガンス
ク、ドネスク、ヘルソン、ザポリージャは、「ロシア領」になります。そ
の後、ウクライナ軍がこれらの地域を攻撃すると、ロシアは「自衛のため
の戦い」と主張できる。

(普通に考えたら、めちゃくちゃな論理ですが、ロシア側
のプランはそうなっています。)すると、何が変わるのでしょうか?ロイ
ター9月25日。


<ロシアのラブロフ外相は24日、国連総会出席のため訪
問している米ニューヨークで記者会見し、ウクライナ東部
と南部で住民投票が実施している地域がロシアに併合され
た場合、ロシアの「完全な保護」下に置かれると述べた。

また、核戦力使用に関する方針を盛り込んだ軍事ドクトリ
ンに言及し、併合した地域の防衛に
核兵器の使用もあり得ると示唆した。>
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ロシアは、「自衛戦争のためなら核兵器を使える」のです。だから、今月
末に「ロシア領」になる4州を守るためには、「核兵器も使えるのだ」と。

▼破滅にむかうプーチン政権
なぜ、プーチンは動員を決断したのか?もちろん、「ウクライナ戦争で苦
戦しているから」です。彼は3月時点で、「動員はしない」と断言してい
ました。それが今回は、「部分的動員」という詭弁を使って、事実上の総
動員体制に移行しつつある。

プーチンは、全ロシア国民をだましたことになります今、ロシア全土で、
「反動員」の大規模デモが起こっています。ナワリヌイ逮捕時のように、
ウクライナ戦争開始時のように、今回の大規模デモも、武力によって鎮圧
できるかもしれません。

しかし、ロシア国民の「心」は、完全にプーチンから離れ
ていきます。ある男は、奥さんをDVで従わせることができるかもしませ
ん。事情を知らない近所の人から見たら、二人はごくごく普通の夫婦です。

しかし、奥さんはすでに心の中で夫と離婚しています。
これを「内的離婚」といいます。夫が怖いので、「外的離婚」には踏み切
れません。ですが、機会が訪れたら、必ず離婚するでしょう。プーチンと
ロシア国民の関係も、そのようなものです。愛、信頼、尊敬、神話による
統治は終わっている。今あるのは、力と恐怖による統治だけ。


プーチンとロシア国民の「内的離婚」は、起こっています。時間差はあり
ますが、内的離婚は、外的離婚に進んでいく。そういう意味では、プーチ
ンの時代は、「終わりにむかっている」といえるでしょう。

 
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戦うことは「悪」ですか
━━━━━━━━━━━━
          葛城奈海

【戦うことは「悪」ですか】エリザベス女王の国葬と「軍服」 かつて男
性皇族はみな軍務も…日本ではなぜ?自衛隊との「軍国主義」に結び付け
られてしまう 


英国のエリザベス女王の国葬で、棺の後ろを軍服姿のチャールズ国王らが
歩いた=19日、ロンドン・ウェストミンスター寺院(ロイター)

その荘厳な葬列に息をのんで見入ってしまったのは、私だけではないだ
ろう。8日に96歳で崩御された英国のエリザベス女王の国葬が、19
日、執り行われた。約70年にわたって在位した女王の死を国民こぞって
悼み、心を込めて見送ろうという空気感にあふれた国葬は、英国民の絆を
強めるとともに、テレビやインターネットによって世界に中継され、英国
の威信を高めたことは間違いない。

女王は、21歳の誕生日の演説で、自身の人生を「国民への奉仕にささげ
る」と誓ったという。英国では、王族も軍務につく。驚いたことに、エリ
ザベス女王もまだ王女だった第二次世界大戦末期、補助地方義勇軍
(ATS)に参加し、トラック運転の訓練を受けたという。

チャールズ新国王、ウィリアム皇太子はじめ、柩(ひつぎ)を囲む王室の
メンバーは軍服に身を包んでいた。逆に、王室を離脱したヘンリー王子
は、(柩のそばに立ち見守りを行う儀式を除いては)軍服の着用が許され
なかったという。

歩調を合わせ厳かに行進する英王室の姿は、事に臨んでは死と隣り合わせ
の戦場にも赴く「ノーブレス・オブリージュ」(=高貴な者の義務)その
ものであり、それが故に国民との紐帯(ちゅうたい)もいっそう強まって
きたのであろうことは想像に難くない。

翻って、日本はどうか。

現代において、天皇陛下と自衛隊を結び付けようとすると、「右翼」呼ば
わりされかねないのが実情だ。が、明治天皇や戦中までの昭和天皇の肖像
写真の多くが軍服をお召しになっていることからも分かるように、日本に
おいても、かつては天皇はじめ男性皇族はみな軍務についておられた。

戦後墨塗りにされた、戦中の教科書を読むと、天皇と軍隊と国民がいかに
三位一体の関係であったかがよく分かる。だからこそ、日本軍は連合国軍
をして「金輪際戦いたくない」と思わしめるような強さを発揮することが
できたのであろう。

英王室の軍服姿を「軍国主義」と結びつける人などほとんどいないのに、
それがこと日本の話になると、なぜそうなってしまうのか。その陰にある
戦後のGHQ(連合国軍総司令部)による洗脳の存在に気付く国民が増え
ることを願うばかりだ。

明日の安倍晋三元首相の「国葬(国葬儀)」では、自衛隊が警察を支援し
て警備を行うとともに、礼を示す儀仗(ぎじょう)、堵列、奏楽を行い、
19発の弔砲を撃つ。

憲政史上最長の内閣総理大臣を務めた安倍氏は、すなわち最長の自衛隊最
高指揮官でもあった。同時に、「戦後レジームからの脱却」を掲げていた
同氏は、自衛隊を「天皇の軍隊」に戻すことを強く願っていたのではなか
ろうか。

■葛城奈海(かつらぎ・なみ) 防人と歩む会会長、皇統を守る国民連合
の会会長、ジャーナリスト、俳優。1970年、東京都生まれ。東京大農
学部卒。自然環境問題・安全保障問題に取り組む。予備役ブルーリボンの
会幹事長。著書・共著に『国防女子が行く』(ビジネス社)、『大東亜戦
争 失われた真実』(ハート出版)、『戦うことは「悪」ですか』(扶桑
社)。


やおよろずの森代表、防人と歩む会会長、ジャーナリスト、俳優

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文 

夕刊フジ令和4年9月27日号採録

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━━━━━━━━━━━━━━━━
 ▼安倍晋三を評価できない日本
━━━━━━━━━━━━━━━━
       和田憲治

昨日は『月刊Hanada』の花田編集長の
傘寿のお祝いの会に出席したのですが、
奥山先生との「アメリカ通信」の生放送に
間に合わない可能性があったので、
食事もそこそこに中座することになりました。
残念・・・。

ところで、ご承知の方も多いと思いますが、私は花田編集長とは、毎週土
曜日のお昼から「花田編集長の週刊誌欠席裁判」という放送をやっていま
す。昨日のお祝いの席では
先に帰るため、私も簡単な挨拶をしたのですが、
それは以下のような内容でした。

※ーーー※ーーー※

ネット放送「週刊誌欠席裁判」の2012年開始当時は、
暗黒の民主党政権。月刊WiLL(花田紀凱責任編集)が、
当時徹底的に戦ったのは、主に3つありました。

1歪曲報道の朝日新聞、
2国家観なき売国小沢一郎、
そして
3反日韓国でした。

その2012年の年末、日本を取り戻すと謳った安倍晋三が首相に再選しまし
た。以後、花田さんは「月刊Hanada」を創刊するということもあったわけ
ですが、雑誌名を「月刊Abe」にしてもいいくらい気合を入れて取り上げ
てきました。共闘者であり、かつ稀代のリーダーであった安倍さんの絶筆
後の日本をどう導くか?
そして、
小沢一郎はもう終わりました。反日韓国の歴史戦での無理な言い分も、今
や日本国民が知るところとなりました。あとは、朝日新聞です。安倍さん
の仇は、朝日新聞を潰すことです。朝日を潰すまでは編集長やって下さい。

※ーーー※ーーー※

と、伝えてメインディッシュに惹かれながらも
帰りました。


安倍晋三は「朝日新聞」に潰されないように、時に正面から、時に側面か
ら戦ってきました。中国や韓国との歴史戦、慰安婦問題。国内問題では憲
法改正もありますし、
モリカケ桜も含めれば、数え切れません。どれだけ、「朝日新聞」が足を
引っ張ってきたことか。

その度に「月刊Hanada」は安倍応援団を展開していました。遂には、その
「朝日新聞」から訴えられるに至りました。その朝日は、今では統一教会
や国葬を問題化して
最後の安倍晋三ディスりに血道を上げています。

今回の『米中20年戦争に備えよ part.8』には、花田編集長が全力で応援
した、安倍晋三のことをルトワック氏の「安倍評」などを紹介しつつ、奥
山先生からの評価も語られています。日本で安倍さんの国葬反対が多いと
いうことは、残念ながら、まだまだ、「朝日新聞」や大手メディアの世界
観が日本を支配している、ということです。

この状況では、日本国民一般には、本当の危機の姿を認識することが出来
ません。この混沌とした世界情勢の中で、
我々日本人は、統一教会や国葬の問題化をやっている場合ではないのです。

本当の危機に目を向けざるをえない・・・と考えている人のために、音声
講座の「米中20年戦争に備えよ」シリーズがあり、最新作のpart.8ができ
ました。

世界でどういった事が起こっているのか?奥山先生が参考にする世界の知
識人たちはどう捉えているのか?では、どう考えて行くべきか?どう感覚
を磨いていくべきか?
あなたも一緒に考えていきましょう。



━━━━━━━━━━━━━━
ロシアの金塊をスイスが購入していた
━━━━━━━━━━━━━━
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆☆◇◆◇☆◆◇◆☆◇◆◇☆◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)9月22日(木曜日)
        通巻第7471号  <前日発行>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
またもや奇々怪々、ロシアの金塊をスイスが購入していた
   8月に5・7トン、3億2400万ドル分を英国から輸送
*****************************

 西側はロシアから金を輸入することを禁じた。その前に中国は大量の金
塊をロシアから輸入した。西側の制裁はロシアからの輸入を禁止している
が、輸出は禁止していない。もっともロシアは産金国であるため金塊の輸
入の必要はない。
そのうえ金貨や金加工のブレスレット、装飾品などは禁輸対象外である。

 スイスは八月に5・7トン、3億2400万ドル分を英国から輸送した。ロシ
アがロンドン中銀に預託していた金塊を第三国輸送で処理したわけだが、
これも抜け道の一つかも。

 さてロシアが金塊を大量に売却していることはウクライナ侵攻の戦費が
不足に陥った明らかな証拠だろう。英米のウクライナへのハイテク武器供
与でロシア軍の進軍が停止、一部地区で相当な苦戦を強いられている。
 
 ドイツのシュルツ首相は「ロシアに勝利はない」と演説し、モディ首相
もプーチンに向かって「戦争の時代ではない」と発言した。
「無限の友好」を謳った中国も軍事支援には『洞ヶ峠』を決め込んで、西
側の顔色を伺っているが、北朝鮮からの弾薬、砲弾をロシアが緊急輸入し
たとする情報があり、これは中国製の可能性がある。プーチンの側近中の
側近パトルシェフ安全保障会議書記は、19日に中国へ飛んで「ロシア中国
戦略対話」(福州)で楊傑チ国務委員等と協議した。なにが話し合われた
かは不明。

 ロシア派兵員不足となって外国傭兵部隊センターを設立し、ボランティ
ア兵士を高給で募集。また囚人にも特典付きでの軍隊加盟をうながし始めた。
 ロシアのプーチン大統領は予告していた重要演説を突如延期した。
      □☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き  
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☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆     書評 しょひょう 
BOOKREVIEW  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 台湾有
事は日本有事。その最前線は与那国島なのである
備えよ! 日本が暴風雨に巻き込まれるのは必然の運命だ
   ♪
福島香織『台湾に何が起きているか』(PHP新書)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 「台湾海峡有事は数年内にあると、身構えておくべきだろう」
(160p)と著者はずばり予告する。凄いことになってきた。
まして安倍晋三が不在である。
 なにしろ突撃取材を得意として脚力抜群(体力も潜水力も抜群だけど)
の福島さん、コロナ以来、観光では気軽に行けなくなった台湾、世界最大
最強の親日国家へ取材に飛んだ。
現在、台湾はコロナ対策が厳しく、観光客を受け入れず、しかもヴィザが
必要という措置が取られている。そのルポが開陳されるのかと思いきや本
書は、その前段で、続編がでる模様である。
 2027年に中国は台湾侵攻に踏み切る可能性が米軍関係者ならびに
CIAなど情報筋幹部のコンセンサスに近い。
となると、その時にいかなる軍事作戦が展開されるかが本書では精密にシ
ミュレーションされている。この本の圧巻である。
そのディテールは本書にあたっていただくとして、その周辺の逸話がまた
面白いのである。
第一が軍の理論家・劉亜洲の失踪事件だ。劉は李先念の女婿である。
劉亜洲は一時期「反日強行派」でならした。ところが、習近平とは折り合
いが悪く、その著作『精神』で中国共産党は台湾武力侵攻をやらかして崩
壊すると予言した。台湾侵攻など帳尻が合わないし、ウィグル、チベッ
ト、内モンゴルさえ、タイイングによっては失いかねないとした。この稿
をかいていたら、労東燕のツィッターが削除されたというニュースに接し
た。清華大学の労東燕教授(女性)は政策批判の鋭さで有名な論客で、
40万人のフォロアーがいた。
 第二が中国軍の兵士たちのモラル低下(というよりモラルがない。だか
ら台湾侵攻とかの物騒な大言壮語が飛び出し、軍のレゾンデートルを証明
しようとあがく)

東部戦区第73集団の丁来富軍事長は軍のなかで尊敬される人物だ。かれ
が『解放軍報』(4月22日)に寄稿して次の現状を訴えた
「一部部隊の練兵や戦争準備任務において緊張感がなく、実質の行動を
伴っていない。(中略)平和将官が平和兵を指揮しているので心に戦場は
ない」(だとすれば自衛隊より式が低い)。
「口先では『初戦は私を使って欲しい、必ず勝つ』と叫ぶくせに心の中で
は『戦争なんて起きない。戦争が起こっても私が前戦に行くことはない』
と思っている」(149P)。まさに中国人、言うこととやることは違う
のだから。
第三は、にも関わらず党史にレガシーを残したいという習近平の野心、と
いうより焦燥が、かえって戦争を勃発させかねない可能性である。
台湾有事となれば、日本における最先端は与那国島だ。
福島さんはこの日本防衛の要、情報収集の拠点へ飛んで自衛隊を取材し
た。この島は人口が1700名、このうち300名が自衛隊とその家族、関係者だ。
与那国島は台湾へ110キロ、那覇は509キロ。つまり台湾の目の前であり、
古代から台湾との交流が深く、蒋介石時代の一時期、台湾独立派が拠点を
構築しようとした場所でもある。
古代から交流、交易があった。
「丸木舟でも台湾東海岸から与那国島に黒潮を横切った45時間で到達する
ことが、国立科学博物館の『三万年前の航海、徹底再現プロジェクトで証
明されている」(18p)
 なお本書には台湾の近現代史をざっと総括しつつも(290pに評者の
知己だったレイ・クライン元CIA副部長と台湾の濃密な関係についても
紹介されていて驚いた)、古代の発展について触れていて、それはそれで
大いに参考になった。
こういうことである。
「3〜5万年前の旧石器時代には、台湾島にはすでに人類が住んでいた。
台南市左鎮区で発見された2〜3万年前の人骨は左鎮人と呼ばれている。
7000年前に新石器時代が始まり、2000年前には鉄をつかった十三
行文化が始まった」(展示されている「台湾県十三行博物館」を評者も取
材したことがあるが、立派な展示が並んでいた)。
以下、続編待ちとなる。       
□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆□☆□    
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読
者之声
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  ♪
(読者の声1)宮崎正弘先生の御新著『ウクライナ危機後に、中国とロシ
アは破局を迎える』(宝島社)を拝読しました。
NHKとかメジャーな日本語新聞はウクライナが正義という姿勢に立脚し
て報道しているので、表面の舞台しか見ていないと不満を抱いていたので
すが、貴著を読んで舞台裏の動きが克明にわかり、頷くことばかりでした。
日本のメディアは、なるほどご指摘のように英米の複写機ですね。(HD
生、栃木県)


   (読者の声2)初めて米国に来て1年間、全く日本と隔絶した生活
を余儀なくされ、体験した事は日本語は読めるが突然に「漢字が書けなく
なった」。
私だけでなく優秀な人でも、「書かない」と同様な体験をしている。不思
議な急激な劣化現象だ、と思っていたが、「書く」という行為は眼・脳細
胞だけでなく、「3本の指の筋肉の記憶に深く依存する」という違いがあ
る、と気づいた。
 宇宙飛行士が無重力で暫く暮らし、地球に帰ってくると、もはや歩け
ず、重病人のように運搬され、病人も寝たきりだと、直ぐに同様な劣化が
生まれる。
つまり、筋肉に依存する行動能力は、使わないと急激に失われる。プロの
ピアノ弾きは、毎日鍵盤を叩いていないと、ダメになる。
 タイプライターの存在しなかった日本では、最近まで文章は全て「手書
き」であったが、今、ペンや筆で書く人は減り、近未来には壊滅する運命
にあるだろう。
当分の間は、「漢字を書けないが、読める」日本人になるが、「読めな
い」時代が来るかもしれない。
テレビで論者が論点を、「その場で自筆で」書く場面があるが、その筆順
が可笑しく、かつ幼児のような文字が画面に大きく映し出される。すでに
大人でも、書けない状態が近づいているらしい。
50年前の本を見てみると、活字は小さく、2段になっていたり、行間も余
白も狭い。日本人の視力が落ちたわけでは無いだろう。
ページあたりの情報量は半分以下になっている。
 韓国では、かつて漢字を書き、読むのが当たり前だったが、(平民の基
準に迎合して)ハングル文字のみを強制した結果、漢字で書かれた文献を
読める者は少数の歴史学者だけ、になった。つまり、国家・国民の文化・
知識・知恵の大半が喪われた。この「対岸の火事」を日本人は自業自得
だ、と揶揄する。
 自国に居ながら、国語が読めない、書けない、理解できないという事
は、あたかも外国語に囲まれた外国に住んでいるとも言える。
数学者・藤原正彦氏は「国家の根幹は、国語教育にかかっている、一に国
語、二に国語、三四がなくて五に算数。あとは十以下」と著書「祖国とは
国語」で訴えておられるが、文科省は馬耳東風で、小学校から英語、金融
投資術、ゆとり、協調、忖度、平等、公平、健康、そして高校生には援助
交際。
  (在米のKM生)


(宮崎正弘のコメント)韓国の若者に「田」を書かせると、横棒三本、つ
いで縦棒三本を書く。川も立て三本ではねることが出来ない。「山」や
「谷」は筆順無視で書けても、「楽」という漢字となると、もはや書けな
いからさじを投げる由です。

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重 要 情 報
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◎9月27日を迎へて:北村維康

テーマ:ブログ

 昭和6年(1931年)9月27日と言ふのは、我ら生長の家の信徒にとって
は、意味のある日である。この日の夜、当時の生長の家の総裁、谷口雅春
師に、「七つの灯台の点灯者の神示」が、霊的に天下った日だからだ。そ
の神示は、私が常時携帯してゐる、聖経・甘露の法雨の冒頭にも 載って
ゐて、私を守ってくれてゐる。そして昭和20年のこの日は、天皇陛下が、
マッカーサー連合軍長官を訪問され、「この戦争の全ての責任は私にあり
ます。私はどうなっても構はないが、餓ゑに苦しむ国民を救って欲しい」
と申し出られた。(多分、命乞ひにきたのだらう)と高をくくって、玄関
に出迎へにも出なかったマッカーサーにとって、この予期せぬお言葉は、
青天の霹靂であった。それから幾星霜、日本国民は、またこの日を迎へる
ことになったのである。

 私は昨日、警備員の仕事が終った時、同僚に、「明日は自分の家の
ヴェランダに、日の丸に黒い喪章をつけて掲げるんだ」といふと、その同
僚は「国民みんなが国葬に反対してゐるのに」と言って笑った。「俺は極
右だからさ」と軽くいなしたが、実は私は右翼でも何でもない。寧ろ、ア
ホなマスコミに洗脳された国民が、サヨクに傾いてゐるだけの話である。
「国民みんなが反対してゐる」と言ふのは事実ではない。本当は国民は心
の奥ふかく、安倍元首相に、親しみを持ち、感謝を抱いてゐるに違ひな
い。感謝と言へば、私が77歳にもなって、まだ警備員といふ職にありつ
けるのも、全国の雇用率を上昇させた、安倍元首相のおかげである。それ
に日々感謝して、仕事をしてゐるのだ

 さて、書きたいことは山ほどあるが、あまり書きすぎると、読む方も大
変だし、第一、国葬への参加が遅れてしまふので、この辺で打ちきり、あ
とは、国葬へ献花した体験談と言ふ形で、書かせて頂く。合掌



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身 辺 雑 記
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28日の東京湾岸は晴。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

--
渡部 亮次郎



2022年09月27日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン


わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6272号
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   2022(令和4年)年 9月27日(火)



       円安と物価高から庶民を救う策:高橋洋一
  
         歴史を貫く筋金は愛惜の念:伊勢雅臣

      保守たたきに利用する朝日と毎日:飯山陽

       NYにキッシンジャーを訪ねた:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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円安と物価高から庶民を救う策
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          高橋洋一

【日本の解き方】円安と物価高から庶民を救う策、利益を享受する政府の
資金使え 対策なければ再びデフレ転落も 


8月の消費者物価指数は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2・8%
の上昇、総合指数は3・0%上昇となった。一方、生鮮食品とエネルギー
を除く総合指数は1・6%上昇にとどまっている。

生鮮食品を除く指数2・8%は、消費増税の影響を除くと1991年9月
(2・8%)以来、30年11カ月ぶりの水準だ。資源高や円安が、エネ
ルギー関連や食料品の価格に響いているのが要因だ。

総合3・0%は91年11月以来だ。ただし、現状8〜9%台の米欧に比
べれば低いし、インフレ率の基調を示す生鮮食品とエネルギーを除く指数
の1・6%も欧米と比べるとかなり低い。

エネルギー関連、資材関連などの値上がりは世界情勢を受けたものなの
で、日本に限らず世界各国共通の要因だ。しかし、海外依存度の高い日本
のインフレ率が低いのは、本コラムで何度も書いたが、日本ではマクロ的
な需要不足(GDPギャップ)があるからだ。

今後の見通しはどうか。補正予算をどう打ち、GDPギャップをどう埋め
るかによる。

こういう話をすると、物価高は困るので、GDPギャップを埋めないほう
がいいという誤った議論も出てくる。しかし、海外のコストプッシュが要
因なので、誰かが負担せざるを得ない。今は円安であり、その利益を享受
している人もいるので、そこから財源を捻出するのが理にかなっている。

利益享受者についていえば、外国為替資金特別会計(外為特会)で外債投
資をしている政府が真っ先に挙がる。その為替差益から財源を捻出するの
が第1候補だろう。外為特会の為替差益はかなりあるので、GDPギャッ
プを埋めるために活用すべきだ。そもそも政府が儲かっていて、円安で庶
民が困るというのは許されない。

そうした対策が行われると、インフレ率は数%にまでなるかもしれない
が、一般国民の負担は少ない。それでも、一次産品の価格は既にピークア
ウトしており、来年以降はインフレ率は収まっていく確率が高い。

もし適切な対策がないと、インフレ率は今より多少上がりつつも、価格転
嫁が十分にできずに、コストプッシュによる打撃は企業にくる。その場
合、雇用への影響も避けられない。

日本経済研究センターによる民間エコノミストの予測平均では、消費者物
価指数(除く生鮮食品)上昇率は、前年同期比で2022年7〜9月期が
2・49%、10〜12月期が2・64%、23年1〜3月期が2%台、
4〜6月期に1%台になるとみている。

これらの予測の前提は明らかではないが、おそらくGDPギャップを埋め
る対策を前提としていないのだろう。そして来年にかけて世界経済は減速
が強まる可能性が高いことを織り込んでいると思われる。

いずれしても、適切な対策を打たないと、目先のインフレは回避できて
も、その後再びデフレになりかねない。適切な対策を打てば、一時的にイ
ンフレ率は高まるが、その後の順調な経済回復で、デフレ脱却の絶好の
チャンスにもなる。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文 

夕刊フジ令和4年9月25日号採録
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添付ファイル:
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 歴史を貫く筋金は愛惜の念
━━━━━━━━━━━━━━━
          伊勢雅臣


〜 占部賢志『文士 小林秀雄』から
■1.「どうしても質問したいことがあって、お待ちしておりました」

「先生、非礼であることは承知の上ですが、どうしても質問したいことが
あって、お待ちしておりました」

 昭和48(1973)年11月8日夜、所は宮崎県延岡市。まだ学生だった占部
賢志氏は、小林秀雄の講演を聴いた後、宿泊先のホテルで待ち抱えていま
した。何でも延岡名物の鮎を肴に一杯やっているとの由。待つこと1時間
半。玄関前に数台の車が横付けされ、降りてきた名士たちの中に、小林秀
雄がいました。

「よし、今しかない」と、占部青年は蛮勇を奮い起こして小林秀雄の前に
立ち、こう切り出したのでした。

 小林は平然と「いいえ、構いませんよ。何でしょうか」と応じてくれま
した。占部青年はこう質問します。

__________
先生は、歴史を知るとは自己を知ることだと仰っていますね。この意味が
どうしてもわからないのです。どうして自己を知ることになるんでしょう
か。[占部、p100]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「歴史についてねえ、それは大変難しいことです・・・」と呟いた後は、
速射砲にように語り始めました。この「凡そ三十分に及ぶ深更の『個人授
業』」での「教示は今も息づいている」と占部氏は語ります。その後の氏
の50年に及ぶ小林秀雄とともに歩んだ学問から、341ページの大著『文
士 小林秀雄』が生まれたのでした。

■2.「歴史を考えるとは君のおっかさんのことを考えることだ」

 小林秀雄はこう語りました。
__________
「あのね、君のこの身体は誰が生んでくれたものですか。君のおっかさん
だろ」―そう言いながら小林は筆者の両腕を取る。「はい、そうです」と
応じるのが精一杯だった。

「じゃあ、この君を生んでくれたおっかさんのことを考えてみたまえ。
おっかさんのすべては君の身体の内に流れているんだぞ。そうだろう。そ
うすると、君がおっかさんを大切にすることは、君自身を大切にすること
になるじゃないか」と切々と語りかける。

 さらには此方にぐっと歩み寄って言葉を継いだ。「君のこの肩にはおっ
かさんのすべてのものがかかっているんだ。つまり歴史を考えるとは君の
おっかさんのことを考えることだ。

もっと昔のことを考えてみたまえ。千年前のことだって同じだ。君のこの
肩には日本の千年の歴史の重みがかかっているんだよ」そう言いながら幾
度もこの若造の肩を叩かれる。そして、しみじみとした声で噛んで含める
ように諭された。

 いいかい、君の身体には祖先の血が流れているんだよ。それが歴史とい
うものなんだ。そこをよくよく考えなくちゃいけない。誰でも宿命をもっ
てこの世に生まれてくるんです。そのことを自覚しなければだめだ。そし
て、生きて来た責任を果たさなければならな いんだよ。[占部、p100]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「歴史を考えるとは君のおっかさんのことを考えることだ」「君のこの肩
には日本の千年の歴史の重みがかかっているんだよ」ここに小林秀雄の歴
史観の核心があります。


■3.「恩が返せなかったんだよ、ぼくは」

 母親の例は、一般的な比喩ではなく、小林秀雄にとっては切実な経験
だったようです。小林の母・精子は夫に死なれた上に肺患の身となってし
まいました。小林は翻訳や家庭教師のアルバイトをし、家財道具を売り払
いながらも、家族を支えました。しかし、ある女性と同棲するために、家
を出てしまったこともありました。

 母の死から20年ほども経った対談で、小林はこう言っています。「ぼく
はこのごろ、おふくろのことばかり考えている。恩が返せなかったんだ
よ、ぼくは。それを思うんだよ」[占部、p219]

 占部氏は小林が明治43(1910)年、尋常小学校2年の時の、「おやのお
ん」と題した作文を引用しています。母がつくってくれた着物、学校に通
えるのは父母の恩と感謝を述べた後で、こう結ばれています。

__________
おんをかへすのには、お父さんやおかさんのいひつけをよく、き いてお
やにしんぱいをかけないやうにして、学校ではせんせいのおしへをまもる
のです。それでおんはかいせるのです。[占部、p213]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 終戦の翌年、母親が亡くなった直後、小林は酔って水道橋のプラット
フォームから、はるか下の空き地に転落した。幸い、黒い石炭殻の上に落
ちたので、かすり傷一つなかった。

__________
 私は、黒い石炭殻の上で、外燈で光つてゐる硝子を見てゐて、母親が助
けてくれた事がはつきりした。・・・私は、その時、母親が助けてくれ
た、と考へたのでもなければ、そんな気がしたのでもない。たゞ、その事
がはつきりしたのである。[占部、p205]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

■4.歴史を貫く筋金は「子供に死なれた母親の愛惜の念」

 小林の母親への思いの深さを知ると、占部氏の肩を叩きながら「君のこ
の肩にはおっかさんのすべてのものがかかっているんだ」と語った言葉に
込められた思いが伝わってきます。同時に、『文学と歴史』の中で、歴史
を「子供に死なれた母親の愛惜の念」から説いた小林秀雄の歴史観がより
深く迫ってきます。

__________
 歴史を貫く筋金は、僕等の愛惜の念といふものであつて、決して因果の
鎖といふ様なものではないと思ひます。・・・

 母親にとって、歴史事実とは、子供の死といふ出来事が、幾時、何処
で、どういふ原因で、どんな条件の下に起つたかといふ、単にそれだけの
ものではあるまい。かけ代へのない命が、取返しがつかず失はれて了った
といふ感情がこれに伴はなければ、歴史事実としての意味を生じますまい。

・・・母親の愛情が、何も彼もの元なのだ、死んだ子供を、今もなほ愛し
てゐるからこそ、子供が死んだといふ事実が在るのだ、と言へませう。
[占部、p15]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

■5.「反省とか清算とかいふ名の下に、自分の過去を他人事の様に語る
風潮」

 ここで小林が批判している「因果の鎖」とは、当時、流行していたマル
クス主義の唯物史観のことです。上述の死んだ子供の例で言えば、それは
「子供の死といふ出来事が、幾時、何処で、どういふ原因で、どんな条件
の下に起つたか」を調べる医者の立場でしょう。

 医者にとって、その「死んだ子」は多くの医学的研究対象の一人であっ
て、自分にとっては何ら特別な関係はありません。そういう無数の研究対
象を観て、こういう病に罹った子を助けるには、こう処置したら良い、と
いう医学的発見を目指します。

 そういう研究アプローチをマルクス主義では「科学的」と胸を張りま
す。近代的な「社会科学」も同様のアプローチです。

 戦前から多くの青年や学者を魅了していたマルクス主義は、敗戦後は大
手を振るって学界、言論界を闊歩するようになりました。そして、悲惨な
戦争を起こした「反省」がさかんに叫ばれます。そんな中で、小林の有名
な「放言」が出ます。

__________
 僕は、終戦間もなく、或る座談会で、僕は馬鹿だから反省なんぞしな
い、利巧な奴は勝手にたんと反省すればいゝだらう、と放言した。今でも
同じ放言をする用意はある。事態は一向変らぬからである。
 反省とか清算とかいふ名の下に、自分の過去を他人事の様に語る風潮
は、いよいよ盛んだからである。そんなおしやべりは、本当の反省とは関
係がない。過去の玩弄である。これは敗戦そのものより悪い。個人の生命
が持続してゐる様に、文化といふ有機体の発展にも不連続といふものはな
い。[占部、p106]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「利巧な奴は勝手にたんと反省すればいゝだらう」という口調には、祖国
の敗戦に哀惜の念も持たずに、「自分の過去を他人事の様に語る風潮」に
対する怒りが籠もっています。歴史を「科学的」という名の下に、「過去
を愚弄する」「利巧な奴」に耐えられなかったのでしょう。占部氏はこう
断言します。

__________
・・・小林は、自然と歴史を明確に峻別する。唯物史観の誤謬はその混同
にあると見て、けっして幻惑されはしなかつた。[占部、p15]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

■6.「悲しみが深まれば深まるほど、子供の顔は明らかに見えて来る」

 小林は「子に死なれた母親」の喩えを、『ドストエフスキイの生活』の
序「歴史について」でも使って、こう書いています。
__________
悲しみが深まれば深まるほど、子供の顔は明らかに見えて来る、恐らく生
きてゐた時よりも明らかに。[占部、p97]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 占部氏はこの部分に関して、こう述べます。
__________
我々は取り返しがつかない人生を生きる。しかし一方で、思い出すとい
う、これ又天与の能力をも授けられているというのである。子供の顔が生
きていた時よりも明瞭に甦るという、そういう人間に備わっている蘇生
力。小林はこれを後生大事にしながら仕事を続けた人である。[占部、p98]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 なぜ、思い出の中では、子供の顔は「生きてゐた時よりも明らかに」見
えてくるのでしょうか? 小林はこう説明します。
__________
 思ひ出となれば、みんな美しく見えるとよく言ふが、その意味をみんな
が間違ヘてゐる。僕等が過去を飾り勝ちなのではない。過去の方で僕等に
余計な思ひをさせないだけなのである。[占部、p20]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 母親が死んだ子について思い出すのは、たとえば初めて歩き出した時の
嬉しそうな顔とか、大切にしていたおもちゃが壊れて泣いた顔でしょう。
その時の身長が何センチだったか、とか、その日の朝食に何を食べたか、
などではありません。母親の愛惜の念が、無数の記憶の中から、かけがえ
のないものだけを選び出すのです。そういう思い出ができるのは、人間だ
けです。
__________
 過去の方で僕等に余計な思ひをさせないだけなのである。思ひ出が、僕
等を一種の動物である事から救ふのだ。記憶するだけではいけないのだら
う。思ひ出さなくてはいけないのだらう。多くの歴史家が一種の動物に止
まるのは、頭を記憶で一杯にしてゐるので、心を虚しくして思ひ出す事が
出来ないからではあるまいか。[占部、p20]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 愛惜の念をもって思い出すことで、子供の顔は明らかに見えてきます。
そのように、歴史を思い出さなければならないのです。

■7.「鏡の中に自分自身が映るのです」

 ここまで来ると、占部青年が小林秀雄に問いかけた「歴史を知るとは自
己を知ることだ」という意味が明らかになってきます。

 子供に死なれた母親にとって、子供の思い出は自分自身の人生のかけが
えのない一部なのです。その思い出を辿ることで、その子を愛し、その死
を愛惜する自己を知るのです。

__________
・・・昔から僕らは歴史を鏡と言ったのです。鏡の中に自分自身が映るの
です。読んで自己が発見できないやうな歴史は駄目なのです。・・・

歴史といふ言葉が一番はやってゐるくせに、今一番忘れられてゐるのは鏡
としての歴史です。『増鏡』とか『今鏡』とか、昔は歴史のことを鏡と言
つたのです。音の人がどういふ精神で歴史を書いてゐたか、さういふ人の
心持を今の人が忘れてしまつたことがいけないことなのです。[占部、p158]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 歴史の中に生きた先人の思いに共感し、その成功を喜び、その失敗に涙
する。そして成否いずれにせよ、その努力に感謝する。その喜び、涙、感
謝を通じて、我々はそうした事を大事に思っている自分自身を発見するの
です。

 そのような経験は個人的体験ではありません。「平家物語」や「忠臣
蔵」、近くは「日本人の5人に1人が観た」映画『明治天皇と日露大戦
争』などの観客が共有した体験でしょう。これらの物語を鏡として日本人
は自己を発見してきたのです。そして、歴史物語への共感が、国民を結び
つけてきました。

 数学者・岡潔は小林秀雄が敬意を払ってやまない人物であり、岡との対
談集『人間の建設』は今も多くの読者を持つ書物です。特に「なつかし
い」という情緒の大切さを訴えた岡の次のような一節を占部氏は引用され
ています。
__________
 ともになつかしむことのできる共通のいにしえを持つという強い心のつ
ながりによって、たがいに結ばれているくには、しあわせだと思いません
か。(『春宵十話』)[占部、p278]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 小林秀雄が説くように、歴史への愛惜を通じてこそ「ともになつかしむ
ことのできる共通のいにしえを持つ」ことができます。そして、そのよう
な「心のつながりによって、たがいに結ばれているくには、しあわせ」です。

 その「しあわせ」を日本のすべての子供たちに味わって貰いたい。その
ためにこそ歴史教育再生が必要だと思うのです。



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保守たたきに利用する朝日と毎日 
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イスラム思想研究者・飯山陽 


【新聞に喝!】安倍氏銃撃事件を

朝日新聞や毎日新聞は保守思想を蛇蝎(だかつ)の如(ごと)く嫌う。
彼らは「保守は悪」という印象操作に日々余念がない。目下のところ、彼
らがそのために利用しつくしてやろうとしがみついているのが、7月8日
の安倍晋三元総理銃撃事件だ。


朝日は8月30日付朝刊の「耕論」で、「保守層のアイコン(偶像)」で
ある安倍元総理の「美しい国、日本」という言葉は「空っぽな主張」であ
り、「モリカケ桜」に見るように「在任中の安倍さんは好き放題」だった
とそしる文筆家、鈴木涼美氏の感想を掲載した。伊藤昌亮成蹊大学教授は
安倍氏を殺害した山上徹也容疑者について、「安倍氏という強者の『アイ
コン』の下に集うネット右派になりきれなかった」、「孤独」な「弱者」
だと同情し、彼のような弱者を「発見」し「連帯」するかが課題だと提唱
する。

朝日が9月5日付朝刊に掲載した岡野八代同志社大学大学院教授の主張
によると、事件の背景には自民党が推進した「子育ての責任は家族が負
う」という家族観があるらしい「山上容疑者は、家族の外に支援を求める
ことができず、孤立を深めた」と臆測し、悪いのは国や政治だと述べる。

毎日ではサンデー毎日の山田道子元編集長が8月30日のウェブ記事
で、「ジェンダー平等やジェンダーフリーは、旧統一教会にとっては社会
における男女のあり方、家庭のあり方を根本から変えてしまう危険な思
想」であり、自民党は「その団体と広く関係を持つ」から「(各国の男女
格差を測る指数)ジェンダーギャップ116位」は当然だと非難した。彼
女には、「伝統的な価値観が、皮肉にも銃撃事件とつながっていると思え
てならない」そうだ。


事件の真相はまだ明らかでないにもかかわらず、朝日や毎日は日々、「有
識者」の感想や気持ちや臆測や思いを掲載し、悪いのは保守思想や伝統的
価値観、それを政策として推進する自民党だと繰り返す。そして山上容疑
者はその犠牲者だと擁護、同情する一方、保守の象徴だった安倍氏が殺さ
れたのは自業自得だと示唆する。自民党を支配しているのは旧統一教会
だ、と陰謀論まがいの風説を広めることもいとわない。

しかし、安倍氏を殺害したのは保守思想や伝統的価値観ではない。山上
容疑者という人間だ。朝日や毎日はそれをすり替え、保守や伝統をおとし
めるために利用する。彼らの主張には、安倍氏という、銃によって突如命
を奪われた一人の人間に対する哀悼や憐憫(れんびん)は一片も見いだせ
ない。

【プロフィル】飯山陽
いいやま・あかり 昭和51年、東京都生まれ。イスラム思想研究者。上
智大文学部卒、東大大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。著書に
『中東問題再考』など。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文 

産経新聞令和4年9月25日号採録
           

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NYにキッシンジャーを訪ねた
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)9月21日(水曜日)
        通巻第7470号 
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王毅外相がNYにキッシンジャーを訪ねた
 米国のチャイナロビーの総本山は何を中国に語ったか?
******************************

9月19日、ニューヨークのヘンリー・キッシンジャー元国務長官事務所を
中国外相の王毅が笑顔で訪問した。
キッシンジャー・オフィスは米国のチャイナロビーの総本山だ。

王毅はキッシンジャー生誕100周年を祝し、「米中関係の確立と発展に歴
史的な貢献をした、中国人民の古くからの良き友人」と持ち上げ、氏が中
国に常に友好的であり、中米関係に貢献してくれた業績を高く評価した。

キッシンジャーを政治宣伝に利用し、メディアの印象を換えようとする情
報作戦の一環だが、米紙は殆どがこの王毅・キッシンジャー会談を無視し
ている。
デジタル版を覗いても、どこにも記事がないのだ。大きく報じているのは
華字紙ならびに中国政府系の英悟新聞だけ、ちなみに台湾の新聞もみた
が、一行も報道はない。

 王毅は「今年はニクソン元大統領の中国訪問と上海コミュニケ50周年で
あり、中国と米国はこのような有益な経験をちゃんと総括すべきとして、
最近の米国外交が中国に敵対的姿勢をそれとなく批判した。

バイデン大統領は、米国が中国との新たな冷戦を求めないと表明している
が、中国に対して誤認識があり、王毅外相は、「バイデン政権が中国を主
要なライバル、長期的な挑戦であると主張していることは問題だ」と述べた。

 また王毅は、台湾問題を「適切に管理することが最優先事項」と位置づ
け、「そうしなければ、米中関係に破壊的な影響を与えることになる」と
の恐喝的台詞も忘れなかった。
 「『台湾独立』が横行すればするほど、台湾の平和的解決の可能性は低
くなることに留意する必要がある」ともつけたした。

華字紙によれば、キッシンジャーは「米中は対立ではなく対話を継続し、
『平和共存』という二国間関係を構築するべきだ」と述べたというが、お
そらく中国に対して強い警告を発しているに違いない。そうした不都合な
部分を割愛し、米国にはまだ強い中国の見方がいるぞと国内向け宣伝臭が
強い報道ぶりだったのである。
      □☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き   
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●樋泉克夫のコラム ●樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム 
【知道中国 2425回】    
 ──習近平少年の読書遍歴・・・「あの世代」を育てた書籍(習91)

         ▽
 『哲学闘争与階級闘争』は、楊を次のように批判する。
(1)52年に「この上ない悪臭を撒き散らす『総合経済基礎論』をでっち
上げ、社会主義経済と資本主経済の『二を合わせて一とする』ことを宣揚
した」。
(2)58年に「下心をもって大胆にも『矛盾の同一性を利用する』と称
し、我が党を『対立面の闘争を説くのみで、対立面の統一を語ろうとしな
い』と当てこすり攻撃した」。
(3)「劉少奇のための『階級闘争消滅論』に哲学的根拠を与える一方、
毛主席の偉大な著作の『人民内部の矛盾を正しく処理する問題について』
に直接対抗しようとした」。

──このように楊に対する批判を整理してみたが、なぜ楊は激しく批判され
なければならなかったのか。その「罪状」の論拠は曖昧であり、たんなる
言い掛かりに過ぎないようにも思える。

 毛沢東の考えを、楊は「主観能動性を強調するものでしかない」とニベ
もなく退けた。マルクス主義とは関係なく、「主観的能動性」に支えられ
た毛沢東思想は、とどのつまり「人民よ、やる気になればなんでもでき
る」との掛け声に過ぎない、ということだろう。

 この毛沢東思想のカラクリを暴いてしまったことが、どうやら楊が負う
べき最大の「罪」だったようだ。

 次は香港の中国系出版社兼書店の三聯書店が出版した『沿着毛主席革命
路線勝利前進』である。どうやら当時の中国を代表する3大公式メディア
──『人民日報』『紅旗』『解放軍報」──が71年元旦に発表した長文(冗
長?)な共同社説を、香港の左派に周知徹底させるために編まれたと思わ
れる。

 「偉大なる70年代の最初の1年が過ぎた。わが国各民族は社会主義革命
と社会主義建設が高まる潮流の中、そして全世界人民によるアメリカ帝国
主義と社会帝国主義に反対する闘争の高まる潮流の中に在って、戦闘的な
1971年を迎えた」と、冒頭から異常なまでの高揚感に溢れている。

 続いて「新しい1年が始まるに当たり、我われは毛主席のプロレタリア
階級革命路線の勝利を熱烈に歓迎し、我らが偉大なる領袖毛主席の万寿無
疆を衷心より祝うものである」と文革最盛期に常用された“常套句”を置い
た後、いよいよ本題に移る。

 「偉大なる領袖毛主席が1970年5月20日に発表した『全世界人民は団結
し、アメリカ帝国主義とその一切の走狗を打ち破れ』との荘厳なる声明に
おいて、『新たなる世界大戦の危機は依然として存在している。各国人民
は一切の備えを為すべきである。ただし目下の世界の主要な傾向は革命で
ある』と指摘されているが、国際情勢の推移は毛主席のこの科学的論断を
実証している」と受けた後、各国人民の戦いぶりを紹介する。

 その戦いの先頭に中国が立つことを高らかに宣言し、最後を「偉大で光
栄に充ち正確な中国共産党万歳! 我らが偉大な領袖毛主席万歳、万々
歳!」と結んでいる。
 ここで、ゴチックで強調されている次の部分に興味を持った。
「毛主席は『わが国人民は一個の遠大なる計画を持つべきだ。何十年かの
うちにわが国は経済と科学文化の面における落後した情況を努力して改変
し、すみやかに世界の先進水準に到達させなければならない』と教え説か
れた」。

 かくて冗長な論文は「偉大で光栄に充ち正確な中国共産党万歳!」の定
型句で〆となる。
「我らが偉大な領袖」が中国は「経済と科学文化の面」で世界水準から
「落後した情況」と認めてから、半世紀余が過ぎた。習近平を頂点とする
「偉大で光栄に充ち正確な中国共産党」に導かれる現在の中国は、少なく
とも経済規模と軍事の面に関しては「世界の先進水準」を超えた・・・
ならば「我らが偉大な領袖」と習近平を較べ、エライのはどっち。
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読
者之声
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(読者の声1)9月27日の三島由紀夫研究会「公開講座」は芥川賞作家の
楊逸女史をお迎えして、「作家魂に触れる旅の瞬間」の演題でおこなわれ
ます。
趣旨は(1)ローマの美術館で聖セバスチャンを見て、三島由紀夫の美学
を考える。
(2)ポーランドのグダニスクからドイツのベルリン、ドュッセルドルフ
そしてリューベックまで、旅でギュンター・グラス(ノーベル文学賞作
家)の人生を辿って考えたこと等です。

とき    9月27日(火曜日)午後六時
ところ   市ヶ谷「アルカディア市ヶ谷」会議室
講師    楊逸(作家、日本大学教授)
演題   「作家魂に触れる旅の瞬間」 
参加費   お一人2000円(会員と学生は1000円)
●どなたでも予約不要で御参加いただけます。
       (三島由紀夫研究会事務局)
   ♪
(読者の声2)北朝鮮から日本人を奪還する「工夫・提案」を(SSA生)
様が昨日述べておられましたので、「私にも、できるわ」と追従いたしま
す。明治の頃、誰も頼まないのに、60もの「新憲法試案」が民間の平民ど
もから政府に提出された、そうです。
 できるだけ早期に、安く、簡単に、犠牲を少なく、現状の軍事状況で、
岸田総理でも出来る、という条件で考えると、
1。北朝鮮、特に金正恩氏が迷惑する事をする。日本国内にいる工作員、
支持者、政治家、企業家、官僚、パチンコ天下り警察幹部、などを合法的
に逮捕、拘束し、自殺、病死などの結果を生み出し、物的、資金、技術、
など全ての輸出・援助を止める。
2。NHK,朝日などを呼びつけて、反北朝鮮の「真相はかうだ」的な嘘、誇
張、真実を混ぜた継続的な番組を国内、国外に流す。これには、米英豪印
などの保守系の団体、報道などの協力も求める。
3。北朝鮮からの「民間漁船」が日本海で頻繁に公然と海洋資源を盗んで
いるが、「見て見ないフリ」政策をやめ、「以後、発見次第、撃沈する」
と通達し、直ちに2、3の漁船を沈没させる。
4。NHK、朝日などの協力を得て、彼らの得意な「偽のニュース」を作
る。たとえば、数名の外国人が「かなりの量の細菌を東京都市民の水源に
注入」し、死者23名、重病者123名、犯人は自供。病院で苦しむ患者は全
員役者、医師も偽(つまり武漢菌報道の再利用)。
5。ついに、岸田総理もとうとう、国民の声を聞き、報道の圧力に負けて
「当たり前で最大・最後の」手段をとる、と自衛隊員を皇居の前に集め
て、宣言。実は、業を煮やした陛下が、前日に総理を呼びつけて、強く
「激励」した。
この辺りで、痩せて青くなった金氏は、日本人全員、遺骨などを送り返す。
 この成功例にあやかって、同様な政策を支那、露に対しても始める。両
国は、馬鹿な日本もやっと俺たちの真似をしやがった、と嘆くが、日本は
世界の追い風を受けて正義の味方、男を上げる。



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重 要 情 報
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◎芥川の『秋』に想ふ 北村維康

テーマ:ブログ

 秋である。ついこの間、炎天下で熱中症になりかけたことが、嘘みたい
だ。草の葉の間では虫たちがすだき、神社では彼岸花が花盛りだ。


 さて、ミスター・ドーナツで、コーヒーを飲みながら、ふと思った。芥
川龍之介の『秋』は、姑の嫁いびりの話である。しかし、これでもか、こ
れでもかと嫁をいびってゐると、ある日突然、その嫁が死んでしまふ。一
人残された姑は、寝ながら、「お前はなんで死んじまったんだよう」と泣
くのである。良く、「可愛さ余って憎さ百倍」と言ふが、世に多い虐待の
話なども、本当は愛情の裏返しなのかもしれない。そしてそれはまた、自
己嫌悪が現れたものとも、取れるのである。


 さて、今世の中は、安倍元首相の国葬反対で狂奔してゐるやうだ。しか
しちょっと待って欲しい。過去に於て国葬で弔はれた人々は、畳の上で大
往生した人であり、今回のやうに、ライフル銃で狙撃され(山上何某は単
なる狂言回しか?)暗殺されたといふのは、非業の死である。大多数の国
民が敬愛してゐた、元の大宰相が、国民の面前でこれ見よがしに殺され
た。せめて国葬で御見送りしたいと言ふのは、国民の総意に近い。ここで
思ひ出すのは、悪鬼のやうな形相で、「お前は人間ぢゃない、叩き斬って
やる」と嘯いた、山口何某である。しかしその大学教授でさへも、『秋』
の主人公のやうに、本当は安倍氏を愛してゐたのではないか?誠に、「可
愛さ余って憎さ百倍」の、心理学的好材料が、ここにはあるのである。


 この国葬狂騒曲が終った後の、空白の期間を、これらのピエロたちは、
どのやうに過ごすのだらうか。否、国民の精神を倒錯させた元凶である、
日本弱体化憲法を根こそぎゴミ箱に捨てなければ、この狂騒曲はまたどこ
かで再燃するかもしれない。



◎世界平和の祈り北村維康
テーマ:ブログ

神の無限の愛、我に流れ入り給ひて、我に於て愛の霊光燦然として輝き給ふ。

その光愈々輝きを増して全地上を蔽ひ、総ての人類の心に、愛と平和と
秩序と、

中心帰一の真理を満たし給ふのである。



 



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身 辺 雑 記
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27日の東京湾岸は晴。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

--
渡部 亮次郎



2022年09月26日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6271号
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   2022(令和4年)年 9月26日(月)


        立憲民主党は支持伸ばせるか:高橋洋一

   台湾有事+米国有事の悪夢:“シーチン”修一 2.0

       ウクライナの快進撃は続くか?:高島康司  

      ハイテク兵器がロシアを追い込む:宮崎正弘 
                 
         【変見自在】共犯者がいた:高山正之

         
                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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立憲民主党は支持伸ばせるか
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          高橋洋一


【⽇本の解き⽅】立憲民主党は支持伸ばせるか 安全保障で中位層取り込
めず…民主政権を彷彿、過去の「悪夢」を思い出させる 


立憲民主党が新たに結党してから2年が経過した。一時は「提案型」に
なったが、最近は旧統一教会問題などで「追及型」に戻っている。この路
線で支持を伸ばせるのか。

結論からいうと、かなり難しいだろう。これを説明するために、数量政治
学における「中位投票者定理」を使ってみよう。

中位投票者定理とは、ある一定の条件の下では、中位投票者に最も好まれ
る選択肢が多数決投票の結果、社会的に選択されることをいう。

ここで、中位投票者とは、政策を数直線に並べたとき中央値となるよう
な、すなわち左から数えても右から数えても同じ順番となる点を好む投票
者だ。

この「中位」はしばしば「平均」と混同されるが違う。所得についていえ
ば、中位所得は上から数えても下から数えても真ん中の人の所得である
が、高額所得者がいるので平均所得は中位所得より高くなっている。

中位投票者定理によれば、支持層に中位投票者をより多く取り込めない
と、選挙に勝てず政権を取ることはできない。

その点、自民党は強い。党内に保守から革新までを取りそろえて、諸情勢
により中位投票者が移動しても政策を変化させると取り込める懐の深さが
ある。しかし、立憲民主は、常に共産党との連携の可能性があり、中位投
票者を取り込むのは難しい。

例えば、安全保障が争点としよう。現在はロシアによるウクライナ侵攻も
あり、安全保障への関心が高まっている。中国が「台湾統一」といってい
るのは、ロジカルにはロシアがウクライナを自国の一部だと主張するのと
同じだ。であると、中国による台湾侵攻もあり得なくはない。

安倍晋三元首相が強調していたように、「台湾有事は日本有事」である。
となると、革新系の「お花畑」は説得力を持たず、中位投票者は保守系に
少しずつシフトしているように、筆者には思える。その場合、革新系の
「追及型」では中位投票者を取り込めないだろう。

世界は、民主国家と専制国家の対峙(たいじ)が鮮明になっている。専制
国家の手下のような行動しかできないなら、とても中位投票者を取り込め
るはずはない。そもそも「追及型」は、政策を提言できないという政党の
無能を自ら証明する行為だともいえる。

野党で成功しているのは、日本維新の会と国民民主党だろう。保守系の
「提案型」で、やや革新化した岸田自民に不満を持つ保守化した中位投票
者の一部を取り込んでいる。実際、昨年の衆院選や今年の参院選でも立憲
民主の苦境を横目に一定の躍進をしている。

こうした状況を見ると、立憲民主は違う方向に歩んでいる。最近、執行部
を入れ替えたが、かつての民主党を彷彿(ほうふつ)させる。米軍普天間
飛行場の辺野古移転で「最低でも県外」といい日本の安全保障を混迷さ
せ、雇用確保を標榜(ひょうぼう)しながら全くできなかった「悪夢」を
思い出させてしまう。これでは支持率アップは難しい。 (元内閣参事
官・嘉悦大教授 高橋洋一)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文 

夕刊フジ令和4年9月23日号採録


      

            
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台湾有事+米国有事の悪夢
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    “シーチン”修一 2.0



【雀庵の「大戦序章」94/通算526 2022/9/24/土】隠居しているのに毎日
忙しい。ちっとも悠々自適ではない。20年前の50歳頃、リタイアしたら何
をするかなあと考え、「スポーツ自転車で多摩川の土手をすっ飛ばしてい
るだろう」とは思っていたが、それ以外は想像できなかった(現実は
“すっ飛ばす”のではなくチンタラ散歩だが)。今は営繕から雀の世話まで
やるべきことが多くて追いまくられている感じだ。

彼岸入りの20日は台風の雨だったので21日に墓参。今年はお盆の時も初
日は雨だった。それまでは雨で墓参りを延期した記憶がなく、降らないの
が当たり前だったので、今年から何やら我が街界隈でも“異常気象”っぽく
なってきた。今夏の暑さも尋常ではなかったが、クーラーの利用記録を見
ると昨年より電気代が低いので、多分夜は例年より“熱帯夜”が少なかった
のかもしれない。

今夏、散歩中にやたらと赤い花のサルスベリが目立った。カミサンの職
場でも話題になったという。サルスベリは「お暑いのがお好き?」、調べ
たら「サルスベリ(百日紅=ヒャクジツコウ)は中国南部原産、世界の熱
帯各地に分布」とある。今夏は我が街界隈は熱帯になり、サルスベリ本来
の野生の血が騒いで咲きまくったようだ。中国では人も花も自己主張が強
い? 「大声を上げ目立つが勝ち」か?

哲学は畢竟「人は如何に生きるべきか、国家は如何にあるべきか」が
テーマだろうが、絶対的普遍的な「解」がない。「解」があったら「なー
んだ、15歳で人がましくなって60歳で何やら悟っても、そこでお仕舞。ば
かばかしい」となって皆生きる気力がなくなるから、「解」がなくていい
のである。

人生は「解」を求めて試行錯誤することに意味がある、という感じ。卑
近な例で言えば、「先が分かっていたら結婚する人はいなくなる、夢があ
るから結婚する、夢≒誤解と気付いた頃には人生は終わりに近づいてい
る、諦観するしかない」とか。

それでいいのだ!それが普通。いっそのこと居直ったらどうか。嫌なこ
とは忘れてしまえ! いい思い出だけを覚えておけ! 残り少ない晩年を
楽しく美しく有意義に過ごすべし!と。

大体、最初から結末が分かっていたら「なーんだ、それなら一人で面白
おかしく暮らそう」となってしまい、繁殖しなくなる。その手の国家、民
族はやがては自滅あるいは淘汰されていく。逝く人、来る人、消える国、
栄える国・・・その繰り返しだ。人生は虚しいと嘆いたり諦観するより、
「置かれた場所で咲こう」「暗いなら明かりをつけよう」というチャレン
ジ精神、好奇心が大事なのじゃないかなあと思うのだが・・・

随分明るいことを書いたが、「鬱」から「躁」に持病のサイクルが変
わったのかも知れない。国家にもサイクルがあり、大体どこの国でも戦前
→戦中→戦後(平和・復興)→戦前→戦中→戦後を大昔から繰り返してきた。

人類の歴史は戦史であり、これからもそうで、第3次世界大戦は始まっ
ているとも言える。G7など自由民主陣営 VS 中露北共産主義独裁陣営の大
戦だ。どんな展開になるのか、専門家もまだ読めないようである。勝った
方が「戦後体制」を創ることになるから、21世紀の帰趨を征する大戦争に
なることは確かだ。

マキアヴェッリの「君主論」は人間の本質を付いているから500年経っ
ても古さを感じさせない。今、トルコのエルドアン大統領は存在感を高め
ており、「オスマン帝国再興を目指している!?」感じがする。プーチン
もソ連帝国再興を夢見ている。習近平は大明帝国復興か。歴史は繰り返
す、寄せては返す波の如し。君主論に曰く――

<領土は2種の方法で治められてきた。「一君主と、その恩恵で国務を
忠実に補佐する臣下による統治」。現在(当時)ではトルコ王国が代表
格。(日本なら明治からの天皇制か)

もう一つは「一君主と、諸侯によって治められる統治」でフランス王国
が代表格だ。この場合、諸侯は君主の恩恵によるのではなく、古い家系に
よることが多い。諸侯は領土を持ち、忠勤を励む陪臣を抱えている。(明
治以前の徳川幕藩体制のよう)


トルコでは地方官に至るまで王の政策が行き渡る。一方、フランスでは、
諸侯は家来によって認められ、慕われ、支持されており、その見返りとし
て家来は特権を享受している。

このためフランスでは、時には王の命令よりも諸侯は「家来の意向」を
優先することがある。フランス王が上意下達で政策を無理に諸侯に押し付
けることは反発を招くリスクが伴った。

他国はトルコを攻めることはできなかった。トルコ王の側近はもとより
貴族も結束が強く、謀反や内乱を起こさせるのはまず不可能だった。王統
を大黒柱とする強靭な国家体制であり、それ以外は恐るべきものはなかった。

逆に言えば、トルコを相手の戦争では、王統さえ絶滅すれば国民結束の
タガが外れて占領統治は容易である。王統以外に国民を結束させるものは
ないし、タガが外れた国民は新しい征服者に反撃できないし、何も期待し
ないのだから、征服者はやりたい放題、統治は楽勝である。

一方でフランスのような(幕藩体制的な)政体の国はトルコと反対であ
る。諸侯は常に多かれ少なかれ不平不満の徒でもあって、「何か変事あれ
かし」と望んでいる者もいる。敵が諸侯を篭絡して軍隊をフランス領に送
り込み、フランス王を排除することもできるだろう。

しかし、たとえフランス王を排除できても、国全体を掌握することは難
しい。占領軍は侵攻を支援した側からは褒章が足りないと非難され、害を
蒙った側からは補償を要求される。君主の血統を断絶しても、占領軍はこ
の両方の諸侯から圧迫されることになり、諸侯が残存する限りは統治が安
定しない。占領軍が諸侯を満足させられなければ彼らは離反するし、敵に
なりかねない。と言っても彼らを根絶することもできない。実に厄介なこ
とになる>(以上)

今で言えば「独裁国」と「民主国」の比較みたいなものだが、どちらが
いいかは昔から解がなかった。「自由はないがまとまっている国と、自由
はあるがバラバラの国がある。それなら戦争向きの独裁国の方がいい」と
マキアヴェッリも言っている。理想は「自由でまとまっている国」だろう
が、そんな国は現実にはあり得ない。

米国はその中間で「自由で平時はバラバラだが有事の対外戦争ではまと
まる国」だった。つまり、それは過去形になったようで、左右の分裂が激
しすぎて内戦が起きかねないようである。

産経正論2022/9/8、ジェイソン・モーガン麗澤大学准教授の「日本は
『米国の有事』に備えよう」は衝撃的で、簡略すると以下の如し。

<中国による台湾、日本の尖閣諸島侵略という有事の時に、米国は日米
安保条約に従って日本を守るか? 米国人の私の目からは「あり得ない」
ファンタジー(幻想)だ。

8/4に米国のアカ系歴史学者数名がバイデンとホワイトハウスで会合を
持った。歴史学者は「現在の米国の国内分断は1860年頃の南北戦争
(Civil War、内戦、1861〜1865)寸前に近い」と指摘した。米国は共和
党支持と民主党支持の2つに分断しており、「内戦」という驚くべき言葉
が頻繁にニュースやコラムに出るようになった。

歴史学者がホワイトハウスを訪問した数日後、FBIがトランプの豪邸を
捜索して十数箱の資料などを持ち帰ったとの報道も驚くべきことだ。連邦
政府が前大統領をターゲットにしたという前例のない、極めてアグレッシ
ブ(攻撃的)な行動だった。

トランプが「機密」資料を持っていたと司法長官、FBI長官は言うが、
共和党、とりわけトランプ支持者は信じない。ヒラリーも「機密」資料を
自宅で保管していたが、強制捜査はなかった。

民主党が連邦政府を「武器化」して共和党を攻撃している印象が高まっ
ている。米国人同士の信頼感が失われている。日本にとっても大変危険な
状況だ。

米国は多くの問題を抱えている。インフレが止まらず物価が急騰してい
る。不法移民や、それに伴う麻薬、人身売買などが後を絶たない。大都市
の殺人事件、強盗などの犯罪が絶えず、日々記録を刻んでいる。

対中関係では、中国海軍の船の数が米海軍を上回ったことも報じられ
た。米国の国内のムードは「戦う前にも、もう負けている」というネガ
ティブな考え方が広まっている。

米国が世界の警察官という時代は終わった。安倍元首相のお陰で日本人
はやっと、台湾有事の危険に目覚めたけれども、米国内の状況を十分に認
識し、「米国有事」にも備えてもらいたい。米国がいつも日本を助けてく
れるとは限らないのだ>(以上)

台湾有事+米国有事=悪夢・・・悪いことは重なるというが、ウクライ
ナ魂で頑張るしかない。ご先祖さまは「皇国の興廃この一戦にあり、各員
一層奮励努力せよ」と死にもの狂いで戦った。21世紀の世界の趨勢を決す
る第3次世界大戦、中露北を包囲、殲滅し、世界にはびこる共産主義独裁
を地球から一掃すべし。それができなければ、たとえ生き永らえても中露
北の奴隷になるだけで死んだも同然だ。人事を尽くして天命を待つ、勝つ
しか日本も自由世界も明るい未来はないのだ。



 
━━━━━━━━━━━━━━━
ウクライナの快進撃は続くか?
━━━━━━━━━━━━━━━

報道されない本当の戦果と損失。ハルキウ奪還が敗退を早める“バルジの
戦い”となる可能性=高島康司

ウクライナ軍のハリキウ奪還作戦の実態と、それが将来もたらすリスクに
ついて解説したい。もしかしたらこれは、1945年のナチスドイツによる
「バルジの戦い」に似た結果になる可能性もある。(『 未来を見る!
『ヤスの備忘録』連動メルマガ 』高島康司)


初月無料で読む
1945年のナチスドイツによる「バルジの戦い」に似た結果になる?
前回の記事では残念ながら、ウクライナ軍のハリキウ奪還作戦には間に合
わなかったので、これを解説することができなかった。記事の内容は南
部、ヘルソン州の攻勢の実態にだけ限定することになってしまった。


そこで今回は、ウクライナ軍のハリキウ奪還作戦の実態と、それが将来も
たらすリスクについて書く。

もしかしたらこれは、1945年のナチスドイツによる「バルジの戦い」に似
た結果になる可能性もある。このようなことは日本では報道されないと思
うので、重要だと思う。

ロシアが失ったものは大きい
9月11日、ウクライナ軍が、ロシア軍に支配されていた北東部ハルキウ州
の大部分を奪還したと発表した。ウクライナ軍はこの数か月、南部、ヘル
ソン州の奪還を目標としていたが、これが高度な陽動作戦であったことが
明らかになった。

ロシア軍はウクライナ軍のヘルソン攻勢に対応するため南部に移動してお
り、北東部のハリキウ州では手薄の状態になっていた。ウクライナ軍はロ
シア軍の不意を突き、電光石火のスピードでハリキウ州の主要拠点を占拠
し、わずか数日間でハリキウ州の大部分の奪還に成功した。不意を突かれ
たロシア軍は、優勢なウクライナ軍に圧倒され、戦車や兵員輸送車などを
残したまま急いで退却した。

ロシアが失ったものは大きい。

いまロシアの主要目的のひとつは、東部、ドネツク州の占拠だが、その補
給路(兵站)の拠点がハルキウ州にある都市、イジュームを中心とした地
域だ。ここにドネツク州攻略に必要な兵器や装備、そして物資が集積さ
れ、ドネツク州の戦闘部隊に供給される。このイジュームがウクライナ軍
に占拠されたので、ロシア軍のドネツク州占拠はすでに風前の灯火だと見
られている。

このウクライナ軍の勝利とロシア軍の敗北は、ロシア国内にも大きな影響
をもたらしつつある。首都モスクワに128ある地区議会のひとつ、モノソ
フスキー地区の議会は、プーチン大統領の辞任を要求した。また、ウクラ
イナに戦闘部隊を送っているチェチェンのカディロフ首長は、ロシア軍の
作戦にミスがあったと案にロシア軍の首脳を批判した。このような批判
は、ロシア軍の内部にもあるようだ。

一方、このような状況にもかかわらず、ロシアの態度は強硬だ。ロシアの
ペスコフ大統領報道官は、ロシア政府はウクライナでの「特別軍事作戦」
ですべての目標を達成すると述べた。ペスコフによれば、プーチン大統領
は前線の状況について認識しているという。ウクライナ軍による反攻を受
けて、ロシア国防省は後退を戦略的な部隊の再編制としてみせようとして
いる。

ロシア国防省は、イジュームなどの地域のロシア軍を再編成して、ドネツ
ク方面に注力することを決定したと明らかにしていた。ペスコフは、プー
チンも「再編成」について認識していると述べた。ペスコフによれば、
プーチンは特別軍事作戦のすべての行動について報告を受けているほか、
国防省や軍幹部と24時間体制で連絡を取っているという。
           

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ハイテク兵器がロシアを追い込む
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)9月20日(火曜日)
        通巻第7469号 
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ウクライナ戦争は従来戦のパターンを画期した
  ドローン、ハイマース、ジェブリンの英米供与
ハイテク兵器がロシアを追い込む
******************************

 軍事専門筋の概括はまだ聞いていないが、戦争の趨勢がみえてきた。
 ロシア軍は兵力不足と兵站の不備、士気の低下などにより、戦線から大
幅は後退を余儀なくされた。事前の兵力比較で、ウクライナが勝つはずは
ないと予測されたが緒線の段階で威力を発揮したのがジャブリンなど対戦
車携行ミサイルの威力だった。

 キエフを三日で落とすとしたロシアのもくろみは大きく外れ、作戦を変
更し、東部方面へ戦線を移行させ、また同時にクリミア半島との回廊確保
が当面の戦術目標となった。

 ドローンはボランティアの若者達がIT兵士として操作し、ロシア軍の
進撃を止める役割を果たした。緒線で駆使されたドローンはトルコ製が多
かった。
 また西側の情報・宣伝戦での協力は、西側メディアの報道支援もあっ
て、世論は大きくウクライナへの武器支援。それも虎の子のハイテク兵器
供与に傾いた。

 中盤で威力を発揮したのは155ミリ榴弾砲、ハイマース中距離ミサイル
だった。ロシア軍は投入した戦車など旧時代の兵器が多く、英米ハイテク
兵器の前に甚大は損傷がでた。
 言うなれば、ウクライナにおけるハイテク兵器戦争は従来のパターンを
画期した。

 ペンタゴンが発表したウクライナへの兵器供与リストは次の通りである。
 武器供与予算は158億ドル(人道、医療、食糧支援を含めて550億ドル)
 8500基 x ジェブリン等の携行ミサイル。126基 x155ミリ榴弾砲
80万発の砲弾、弾丸。16基のハイマース、8基x 陸対空防衛システム
20機のミル17ヘリ。50基 x 小型移動レーダーほか。
      □☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き  
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読
者之声
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  ♪
(読者の声1)日朝首脳会談20年経過の日、岸田首相は「解決を強く求め
るご家族の切迫感を政府として受け止め、あらゆるチャンスを逃すことな
く全力で行動してゆかなくてはならない」といつもの言葉を繰り返し、国
民は「アーまたか‥」と思っている。
政治家たちは青いバッジを胸に付け静観しているだけだ。これでは北も
「解決済みと言っていればいいし、自国はいかなる危険にもさらされな
い」と思っているに違いないと、大多数の日本人は感じている。(結果的
には拉致被害者は救えなくても仕方がないと日本人の大多数はみなしてい
ることになってしまう。)
 もしイスラエルやアメリカの国民が拉致されていたら、ずっと前に解決
していただろう。「確固とした意志を持つ国家」ならば決して放置せず、
かなりの強硬手段で解決を図ることは「あたりまえ」であるからだ。
イランでアメリカ大使館員が拉致された時、大統領選挙中のレーガン大統
領は記者から「どう解決するのか?」と聞かれた際、一言だけ「当たり前
のことをします」とだけ答えたところ、イランは、「博愛主義者」のカー
ター時代には決して譲歩しなかったのに、拉致されていた大使館員を、
レーガンが大統領に就任するや直ちに(2日後に)解放してしまったのだ。
拉致問題ばかりではない。ウクライナが強国ロシア相手に「健闘」してい
るのは、彼らに「強固な意志」があるからで、特に国際関係を決める要因
は、軍事力以前に「強固な意志の存在」にあるのだ。
今度の上海協力機構会議の際インドやトルコの外交には「強かな工夫」が
ある事が覗えるが、岸田内閣の対北外交には、それが少しも感じられな
い。加えてそのような政府にたいして、青バッジを付けた自民党はただ傍
観のみだ。彼らは「(平和主義者の)リベラル野党の反対論を盾(言い
訳)にして、拉致被害者の救出から目を背けているのだ」と言われても仕
方なかろう。
私の「工夫・提案」を述べてみたい。
(1)総論として「拉致問題解決のために、どこの国にとっても当たり前
(にやる)ことを、これからは我が国も実行します」と国連などでまず厳粛
に宣言すること。
(2)日本は自力の核武装とその運搬手段の保有に速やかに着手すると宣
告すること。(3)拉致問題が解決すればこの核武装論の凍結もしくは廃
棄する用意がある事。そして(4)拉致問題解決と全国家的な最新先端技
術開発を目的とするイノヴェーション推進を合体した大プロジェクト(運
動)を組成し、その成果を最大限駆使した拉致被害者救出のための特殊部
隊」を(秘密裏に!)設置するというもの。
国家が拉致された国民の生命を守る「当たり前で最大・最後の使命」を
おざなりにすることを国民が感じ始めた時点で国家は「解体」に向かう。
拉致被害者やそのご家族たちは、かような思いをすでに心の中に懐かれ、
「日本国解体へのスウィッチのスタートボタン」に指を添えておられるの
ではないか? とても心配だ。(SSA生)。

(宮崎正弘のコメント)拙著『拉致』(徳間文庫。絶版。2002年五月刊)
は日本と米国特殊部隊が協力して北朝鮮へ侵入するストーリー、田久保忠
衛さんが解説を書いてくれました。


(読者の声2)「本来ならば、岸田君を皇居に呼びつけて、「日中国交50
年記念など、もってのほか、バカ者!」「お前達は、昭和天皇を訪中させ
た愚を忘れたのか、バカ者!」岸田氏は号泣し土袈裟して許しを乞う。あ
るいは、用意された作文を、薄笑いを浮かべながら、真摯に受け止め参考
にいたします、と言いながら皇居を退場。」(9月13日 通巻第
7461号)と、英国女王崩御に絡んで、読者の私が投稿いたしました
が、以下その補足。
  憲政史家・倉山満氏によると、英国立憲君主制では、国王(天皇にあ
たる)は、「密室において」総理に対して「警告する、激励する、諮問す
る」権利を持つ。 https://www.youtube.com/watch?v=bdvffJ6LzVE
 秘密裏であるから、強い警告をすることもできるわけで、岸田総理に対
しても、よく「聞く耳」が機能する様な表現も必要になる。国家存亡の危
機においては、故吉田茂総理がしたような冷水を使う警告もアリ。
 この様な陛下による隠れた非公式な「影響力」は明治以来、GHQ憲法が
公布されるまで、機能してきたらしい。これは、民主的政治・愚民政治の
弱点を補うための必要な「補足的な安全弁」として、歴史から得た知恵を
活かしたものである。
 特に日本の総理は短命で、10年に10人の総理が気泡の様に生まれたりす
る時期もあり、当然のことに、そんな未熟で短期な利己的、政治的な無知
で無責任な経営者には、2682年も続く国家の運営を任せておけない。
 ここで大切な事は、国王・元首の意向が、有効に総理の判断に影響を与
えるためには、「陛下が臣民に信頼され支持されている」、という状況が
存在し、総理もそれを認識し、単に聞くだけでなく、行動せねばならな
い、と判断する、「君・民の明らかな強い絆」が必要条件になる。
 という意味で、近年の急激な「皇室・陛下の平民化」は、日本の立憲君
主制を危うくし、政府の独裁化が進行する。つまり、親中新露新米親グ
ローバル親創価学会路線の閣僚・議員の総意・空気によって「船頭多くし
て船、山に登って」いる。
 日本の陛下はツンボ桟敷にされているらしいが、「諮問」しなくとも、
英国皇室には毎日「赤い箱」に入った最新の情報が総理から届けられる。
もし日本でこれを行えば、箱(近年では鞄)には赤い新聞しか入れてない
ないだろう。かつての学習院は、未来の陛下が正しく日本を「警告する、
激励する、諮問する」ための教育をしていた。
遺憾ながら最近では、庶民や耶蘇教の学校などに任されている。(在米の
KM生)

(読者の声3)IMFや欧米シンクタンクが「2027年に中国のGDP
が米国を超える」と盛んに予測していました。
ここへきて伝染病、自然災害、都市封鎖、輸出激減、そして住宅バブル崩
壊。。。これらを見ていると、米中逆転などという楽天的予測は消え、誰
も語らなくなったようですが。。。(JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)中国の夢は正夢ではなく悪夢だった。米中逆転は
遠のいたのではなくあり得なくなった、ということでしょう。


━━━━━━━━━━━━━━
【変見自在】共犯者がいた
━━━━━━━━━━━━━━
         高山正之

 

 統一教会の文鮮明は悪が支配する世にメシアとして再臨したという。似
た話はゾロアスター教の教典アベスタにある。悪がのさばるとき、泉のほ
とりで沐浴する処女が救世主サオシュヤントを宿す。

 誕生した救世主は人々とともに悪と戦い、悪の神を地底に封じて至福の
千年王国を建てる。ユダヤ人はこれに想を得てユダヤ教をつくり、救世主
神話は孫宗教キリスト教の中でマリアの受胎のモデルになった。

 文鮮明はいわばイエスの後輩になるが、先輩については「彼はザカリア
とマリアの不倫の子」説を採ってけなしている。文は霊界にも行ってイエ
スやムハンマドに韓国女性を世話して「喜ばれた」とも言う。

 女衒みたいなことをしながらもニクソンは喜んで彼をホワイトハウスに
招いてもいる。それは文のもう一つの旗印、反共のゆえで、反共組織には
多額の援助をして喜ばれてきた。財源は「信者からの献金や寄進」に負う
が、その多くを公称60万人の日本人信者たちが貢いでいる。

 彼らは1冊3000万円の教典を買い、安倍元首相を銃撃した山上徹也の母
親のように家も田畑も寄進し、それが年額600億円にもなったという。そ
れで文鮮明は京畿道に壮麗な御殿を建て、数千億円の遺産があったという。

 有り難い日本人信者だが朝日新聞によると「今は4万人まで減った」と
か。多くは多額の献金で命を縮めてしまったという。韓国の新興宗教だか
ら韓国人信者も多そうだが、地元では不人気で信者数は「2万人」(同)
ほど。

 それも信者のほとんどが桜田淳子のように多額の持参金を持って貧しそ
うな韓国人と合同結婚式した日本女性で、いまだに献金にあい努めている
とか。なぜ日本人に信者が集中するのか。なぜ日本人がカモにされるのか。

 それは文鮮明の「悪が栄えたときに出てきたメシア」と関係する。実は
文が言う悪とは36年間の日帝支配を指している。日本が朝鮮の富を奪い、
朝鮮人を奴隷にしたサタンだと。事実は大きく違う。セオドア・ルーズベ
ルトは新興日本を警戒し、将来、日本の厄災になると見て李氏朝鮮を押し
付けた。

 日本は嫌がったが結局は日本人と同じ待遇を与えた。毎年、国家予算の
2割を投じて電気を灯し、鉄道を走らせ、小学校から大学まで5000校を
作った。朝鮮は石器時代から一挙に現代まで駆け上がれた。しかし反日の
李承晩はカイロ宣言の「日本は朝鮮を奴隷化し」を根拠に謝罪と賠償を要
求し、朴正熙の時代まで揉めた。

 この間、日本の新聞は韓国の度外れた横暴に批判的だったが、朝日新聞
が親北朝鮮路線に転向して「日本は韓半島に贖罪しろ」とか言い出した。
以後、紙面には「松代大本営で働いた朝鮮人数千人が殺された」とか「関
東大震災の時にデマで多くの朝鮮人が殺された」とか真実の一片もない日
本人の罪業が書き並べられた。

 読売新聞の記者上がりだった文相の藤尾正行はそれが腹立たしくて文藝
春秋に「日韓併合は朝鮮側の責任もある」と書いた。朝日が韓国に告げ口
して藤尾は罷免された。
正論も言えなくなった中で朝日は「朝鮮女拉致し性奴隷にした」という従
軍慰安婦の嘘を書き飛ばし松井やよりと植村隆が釜山でもソウルでも日本
軍は強制連行したと報じた

 文鮮明は日本の信者に「日本はサタンだ。悪いことばかりしたと朝日も
書いている」と説教した。「霊感の壺を買いなさい。あなたは救われ、日
本の罪も薄まるだろう」と。その辺を産経新聞論説委員の乾正人が元信者
の話として引用している。

「子供のころは家で朝日新聞を読み、学校で日教組の先生から日本は悪い
ことばかりしたと教えられた」「だから文鮮明の教えも素直に信じた」
と。 朝日は統一教会の確信的共犯者だと言っている。


〈新潮社編集部より〉
高山正之氏の本紙連載が、単行本になりました。

『変見自在バイデンは赤い』(定価1650円)絶賛発売中。 


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文 

『週刊新潮』令和4年9月22日号採録



━━━━━━━
重 要 情 報
━━━━━━━
◎◇◆◇唸声の気になるニュースとストリートビュー 2022年9月25日◇◆◇

▼唸声一行日誌/今週の気になったことを一日一行に

09/19(月) 英女王国葬に天皇皇后両陛下参列に乗り合いバス外交も好感

09/20(火) ミャンマー、「いいね」で禁錮刑、テロ支援として最大10年

09/21(水) 国葬反対で焼身自殺はマスコミが騒ぎ過ぎたことが原因である

09/22(木) プーチン、30万人動員と核もちらつかせ、敗色濃厚さをオプ
ラート?

09/23(金). 尹大統領のイセキトゥル=こん畜生共との言葉、品がありません

09/24(土) ロシア軍による処刑・拷問、国際調査委が確認しても犯罪者に
罰は?

09/25(日) ロシア兵戸別訪問でロシア編入住民投票強要、銃と民意


今週号は以下をご覧下さい
https://ameblo.jp/unarigoe/entry-12766073709.html

今週の一言
ロシアの動員令初日に1万人が志願したと言います。ロシアの数字ですの
で中共同様に怪しげですが、そんなに集まるのであれば動員する必要はあ
りませんよね。怪しげな数字の中には受刑者の釈放や減刑と引き換えの人
員も入るのでしょうが、既に戦場に送り込まれた受刑者はほとんど全滅と
も、訓練もなく戦場に出されてもウクライナのドローンに狙われて確実に
お陀仏です。志願兵もウクライナでの特別軍事作戦がどのような状態なの
か知らないものばかりでしょう。プーチン支持率が本当に80%も超えてい
るのかどうかはいささか疑問ではありますが、強いロシアは国民の誰もが
望むところですからね。ただ、今回の動員令はどれだけのロシア人が賛成
しているのか?富裕層は海外へ、都会の若者は抗議デモとプーチン支持率
とはかけ離れるのではないでしょうか?

唸声千流<兵士よりドローンにかける戦かな>
2022/9/25 唸声





◎憲法9条の論理的破綻と、それを補ふ改正案

テーマ:ブログ=北村維康

小雨降る中、自転車を漕ぎながら考へた。

御存じの通り、米軍のGHQが、日本の天皇のお命を人質に取りながら、日
本に有無を言はさず押し付け制定させた、日本国憲法の第9条の第2項に
は、かう書いてある。

(引用始め)

A前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しな
い。国の交戦権は、これを認めない。

(引用終り)
と、書いてある。
この規定は、同じく第25条の、

(引用始め)

すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。

A国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の
向上及び増進に努めなければならない。

(引用終り)

といふ規定に照らして、矛盾してはゐないだらうか。

つまり、敵が攻めてきても、武器を持って戦ってはならない、と言って
ゐるのであ�る。戦はなかったら、どうなるか?日本改革党のくつざわ亮
治氏の言ふやうに、これを書いたGHQの本音は、「日本人は黙って殺され
ろ」といふことであっただらう。どこかのサヨクの人が言ったやうに、
「一緒に酒を飲んで話せば、解決する」だらうか?チベットやウヰグルの
人たちは、人民解放軍を酒で接待しなかったから、あんなにひどい目に
あったのか?

この9条の矛盾を、言葉の上だけでも改善するとするならば、こんな憲法
改正の方法もある。


(改正案=その1)
B世界には平和を愛する諸国民がゐる一方で、平和を愛さず、他国に武力
侵略を企てる国民もゐることも、残念ながら事実である。かかる国民が、
わが国に攻め入った場合には、前項の規定に拘らず、武力を保持しまた
交戦権を認め、勇敢に戦って、わが国を守らなければならない。

(改正案=その1終り)
又は、
(改正案=その2)

Bこの憲法の草案を書いたのは、アメリカ合衆国であり、その内容に、
アメリカ合衆国は責任を持つ。即ち、日本国が外国から武力攻撃をされた
場合には、アメリカ合衆国は武力を行使して、かかる侵略国を撃退する。
憲法9条を持つ日本国は、安心して、アメリカ合衆国に頼ってゐれば、よい。

(改正案=その2終り)
とするか。

いかがですか。改正案=その2は、これは奴隷の平和であるが、どちら
でも、論理的整合性は確保され、従来の日本政府が取って来た曖昧さは、
姿を消すのだ。第25条との論理的整合性も初めて確保されるのではあり
ませんか?論理的整合性が確保されれば、戦後の日本の、大部分の矛盾は
解決するでせう。勿論、昭和憲法は他にも、根本的に直さなければならな
いことは、山積してゐるのですがね。(「基本的人権」なるものも、これ
は小我を自分と思へといふことで、随分乱暴な話なのである)

◎反論、質問、ご意見など、お寄せください。お待ちしてゐます。


━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━
26日の東京湾岸は曇り。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

--
渡部 亮次郎

2022年09月25日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6270号
□■■□──────────────────────────□■■□
       
        

   2022(令和4年)年 9月25日(日)



    デジタル庁「TikTok」で啓発動画:有本香
  
         米軍も深刻な兵員不足:Andy Chang

       辺野古移設「閣議決定」の重み:伊藤達美

          副業300万円以下は雑所得:俣野成敏

      こんどはタジキスタンとキルギス:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
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デジタル庁「TikTok」で啓発動画 
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                 有本香

 米国は「締め出し」再三警告、中国アプリに「お墨付き」与える日本の
底抜け危機感=@

米連邦通信委員会(FCC)は20日、中国の国有通信大手「中国聯通
(チャイナ・ユニコム)」の米国法人と、「パシフィック・ネットワーク
ス」および、その子会社「コムネット」を、「国家安全保障上の脅威」に
指定したと発表した。

2019年に制定された、「米国の通信ネットワークを守るための法
規」に基づく措置だという。

同様の脅威指定で、記憶に新しいところでは、昨年3月、「華為技術
(ファーウェイ)」「中興通訊(ZTE)」「中国海能達通信(ハイテ
ラ・コミュニケーションズ)」「杭州海康威視数字技術(ハイクビジョ
ン)」「浙江大華技術(ダーファ・テクノロジー)」の5社が初めて指定
されている。

さて、ここで気にすべきは、わが国の対応だ。

読者の皆さまにおかれては、ぜひとも前述の中国系通信企業(機器メー
カー含む)のどれでも構わない、社名を日本のネットで検索してみていた
だきたい。

何事もなかったかのように、これら中国企業の格安SIMや新型スマホ
を宣伝・販売するサイトが山ほど出てくる。唯一の同盟国である米国が、
「国家安全保障上の危機」にまで認定したにもかかわらずだ。

米国は20年以降、同盟国に対し、次世代通信規格「5G」からファー
ウェイを完全排除するよう求めていた。これに対し、英国が同年、翌21
年以降のファーウェイ新規購入を禁止。27年までに5Gから同社製品を
完全排除する方針を決定している。

当時の日本は、安倍晋三政権のもと、かろうじて政府調達からファー
ウェイ製品の事実上の排除を決めた。とはいえ、一部の自治体はその後も
ファーウェイの端末を一括購入し、民間での活用は現在も、各企業・団体
の判断任せ、つまり野放し¥態だ。この危機感の欠如はもはや、のん
気だとか、お花畑だとかいうレベルではなく、犯罪的ですらある。

こうしたなか、今月8日からデジタル庁が、若者を中心に支持を集める
中国発の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」で、マイナ
ンバー普及のための動画を配信したことが話題となった。

ティックトックも米国当局はかねてから「危険視」している。ドナル
ド・トランプ政権時にいったんは排除を決めたものが、ジョー・バイデン
政権で見直されたものの、個人情報流出の懸念は引き続き出されている。
6月には、FCC関係者が、アップルとグーグルに、アプリストアからの
削除を求めてもいる。

日本のデジタル庁の動きには当然、ネットなどで厳しい批判の声が上
がった。ツイッターでは、国民の批判的な書き込みに加え、前経済安全保
障担当相である小林鷹之衆院議員が次のように疑義を呈した。

「政府内で十分に検討した結果の取組なのか??」これに対し、大串正
樹デジタル副大臣が、次のとおりツイッターで釈明した。

「動画の作成から配信まで、TikTok側で完結してます。
TikTokユーザー世代への広報が弱いのは事実なので、ご協力いただ
いたというものです」

これに、さらに小林議員は「国として国民に対して、特定のアプリを事
実上オーソライズ(認証)するには十分な検討が必要ではないか、との意
味です」とくぎを刺している。

河野太郎デジタル担当相も、大串副大臣とほぼ同様に、「動画で機密が
漏れるということはなく、問題ない」との認識を会見で示したが、河野、
大串両氏の認識は根本的にズレている。

広報動画を通じた情報漏洩(ろうえい)はない、などというのは当たり前
だ。それよりも、日本のデジタル庁が、米国が再三警告しているアプリに
「お墨付き」を与えたとも見える行為を小林議員や国民は批判しているのだ。

中国が関わる個人情報管理問題が発覚した無料通信アプリ「LINE(ラ
イン)」も何のお咎めもないまま、行政や自治体で利用が推奨されてい
る。「経済安全保障」という言葉だけが躍る一方で、危機感の底が抜けて
いるわが国の現状。薄ら寒いものを感じるのは私だけだろうか。

■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生
まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国
際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に
『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬
舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国
紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
   松本市 久保田 康文 

夕刊フジ令和4年9月23日号採録
      

            
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米軍も深刻な兵員不足
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      Andy Chang


AC 論説No.911

ロシアのプーチンが部分動員令を発布して予備役の招集が始まったらロシ
アで反戦運動や国外移住が増
えたそうだが、米軍も深刻な兵員不足である。

アメリカには徴兵制度がなく募兵制度だが、国民の反戦、厭戦意識は高い
上にアメリカが左傾化してい
ることが根本的な原因である言える。左傾化の影響は反戦意識にとどまら
ず、国民が「大きな政府」
に頼りすぎて利己主義になったからである。「パンとサーカス」でローマ
が滅んだようにバイデン政権に
なってアメリカの衰退が顕著になった。

米国陸軍の発表によると、今年の入隊応募者は例年の予定の6万人をはる
かに下回り、秋になっても3万
人も不足しているという。国防部の発表によると米軍の兵員募集は1975年
のベトナム戦争終結以来、
年々不足しているが今年は特にひどい状態であるという。主な原因はバイ
デンのアフガン撤退の失敗と
ウクライナ戦争で米軍のNATO派遣が増えたことだ。

あるリベラルメディアの説明では若者が軍隊に参加したああと、妊娠中絶
を禁止する共和党州に派遣さ
れるのを嫌がる人が多いのが原因だと言うが、兵隊になっても中絶をする
権利を重大な事と考える若者
がそんなに多いはずがない。アメリカのFresh Off The Press新聞社は若
者が米軍の募兵に応じなくなっ
た理由をいくつも挙げて説明している。

陸軍側の説明によると募兵の不足の最大の原因は、加入を希望する若者の
素質が最大の原因で、希望者
の23%しか兵隊になる条件を満たさないという。若者の体力が条件を満た
さないことの他に、智力の不
足も厳重な問題である。アメリカ人の教育程度と一般教育の程度、学習能
力などが軍人、兵隊の条件に
不足なのだ。端的に言って「読み書きそろばん」さえもできない若者が増
えたのだ。

もちろんコンピュータや電子器具の操作に熟知している若者もかなり多
い。ところが彼らは入隊時の体
力検査にパスできない。軍隊は電子装置やAIに熟知した人員を欲しがって
いるけれど、体力テストで智
力のある若者を優遇する制度を作れば不公平になる。つまり、現代のアメ
リカの若者は学識、智力と体
力の程度が低下している。

国民教育の低下が最大の原因だが、国民教育の低下は自由民主の行き過ぎ
と放任、人種問題(特に黒人
優先)や性転換自由、妊娠中絶の自由やマリファナ、麻薬の氾濫など、リ
ベラル政権の放任主義が国全
体の素質の低下を招いていると言える。教育程度の不足の傾向はコロナ疫
病の影響もあったと言える。

現在の国民健保と医療の普及および国民データの普及も若者の素質調査に
大きく影響していると言う。
マリファナや麻薬吸引の記録や、健康記録、犯罪記録などを調べれば応募
者が不適任であることがすぐ
にわかる。さらに軍部のデータによるとリベラル州の応募者は少なく、保
守州の方が応募者が多いと言
う。これはつまり若者の愛国心の問題だろう。

応募者側の若者の軍隊加入に不人気な理由もかなり多い。人種問題や黒人
優先に不満な若者が多い上に
入隊後も人種問題トラブルが起きる。コロナワクチン注射の強要に反対す
る若者、政治意識、とくにリ
ベラルと保守の意見の相違が入隊を拒否する原因でもある。国防部側にも
責任があり、入隊に反対する
若者には米軍軍部の左翼化に反対する人が多い。例えばミリー参謀長の反
トランプの態度は軍部が左傾
化した原因の一部であると言う。

軍部の応募に興味を示さなくなったもう一つの理由はインフレである。報
道によるとこれまでの新入兵
のサラリーは4万ドルで、これ以外にもさまざまな特典があったが、今の
米ドルは数年前の65%の価値し
かない上に一般社会の給与も上昇したので兵隊になる特典はなくなった。
物価の上昇で4万ドルの年給で
は暮らしに不足である。

最後に、若者には愛国心があって自国を守る気持ちがあっても外国に派遣
されることを嫌がる気持ちが
強い。バイデンはもしも中国が台湾を攻撃したらアメリカは軍隊を派遣す
ると言明したが、現実に戦争
となったら米軍が台湾に軍隊を派遣することは国防部が真っ先に反対する
だろう。

 
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辺野古移設「閣議決定」の重み
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           伊藤達美


【ニュースの裏表】沖縄の分断と対立は“民主党政権”が原因 辺野古移設
「閣議決定」の重み 鳩山氏の「最低でも県外」迷走を反省し問題解決に
尽力を 

先の沖縄県知事選(11日投開票)で、立憲民主党や共産党などの推薦を受
けた現職の玉城デニー知事が再選された。玉城氏は「辺野古新基地建設が
大きな争点だった。1ミリもぶれることなく県民と(反対の)思いを共有
する」と鼻息は荒い。

政府は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設のための
工事を粛々と進める方針だが、玉城氏も選挙結果を受けて一歩も引かない
構えだ。

米軍普天間飛行場の移転問題は長い経緯を持つ。日米間でさまざまな解決
案が検討された末、ようやく現在の辺野古移設案に決まったのが2006年。
当時のロードマップによれば、14年までに代替施設を建設して移設するこ
とになっていた。

ところが、民主党の鳩山由紀夫氏は09年9月の衆院選で、「最低でも県
外」と、沖縄県民の不安と不信を煽って選挙戦に勝利した。首相に就任す
ると、これまでの日米合意を白紙にしたうえで代替案を模索したが、長年
の案に代わるアイデアが簡単に見つかるはずもなく、大迷走した揚げ句、
翌年5月、元通りの辺野古移設計画を閣議決定するしかなかった。

この閣議決定には、立憲民主党前代表の枝野幸男氏が当時の行政刷新相と
して署名し、今年8月から立憲民主党幹事長に就任した岡田克也氏が外相
として、同政調会長の長妻昭氏も厚労相として署名している。

混乱の末とはいえ、民主党政権が辺野古移設を閣議決定した事実は重い。
これにより辺野古移設が自公政権、民主党政権共通の決定になったからだ。

ところが、である枝野氏は前回沖縄県知事選直前の18年8月29日、 立憲民
主党代表として、再び「移設反対」を表明する。「辺野古に新たな 基地
を建設しない解決策に向け、米政府と再交渉すべきだ」「沖縄の分断 と
対立を生む建設を強行し続けることは、あまりにも無理がある」など
と、理由を挙げた。

しかし、米国と交渉しても問題が解決しないから、鳩山政権は辺野古移設
の閣議決定をしたのではかったか。それに、「沖縄の分断と対立」は、民
主党政権によるドタバタが原因だ。他人事のような枝野氏の説明はまった
く理解できない。

時間がいくら経過しても、所属政党が変わっても、閣議決定に署名した事
実は消せない。「綸言汗のごとし」だ。もし、閣議決定と違う主張をする
のであれば、政治生命をかけた説明が必要だろう。

当時の閣僚経験者は、まだ数多く現役議員として残っている。当時の迷走
を真摯(しんし)に反省して、どうすればこの問題を解決できるかに尽力
すべきではないか。

岡田氏や長妻氏のように、立憲民主党の要職にあるとすれば、なおさら
だ。もちろん、枝野氏も代表を退いたとはいえ同様である。

「閣議決定」が簡単に反故にされるのを許すことは、それこそ同党が掲げ
る「立憲主義」に反することになるのではないか。 (政治評論家 伊藤
達美)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
   松本市 久保田 康文 

夕刊フジ令和4年9月23日号採録
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 副業300万円以下は雑所得
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         俣野成敏


実質増税。国税庁「副業300万円以下は雑所得」通達で会社員の節税は封
印されたのか?

2022年8月、国税庁がパブリックコメントを募集したある通達が、世間に
大きな波紋を呼び起こしました。ネット上で騒がれた「副業300万円問
題」です。副業を活用した節税スキームも、この通達によって封じられて
しまうのでしょうか?( 俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよ
う』実践編 )

プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
リストラと同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円
の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の現役最年少の役
員に抜擢され、40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。2012年独
立。フランチャイズオーナーや投資家として活動。サラリーマン時代に副
業で出版した『プロフェッショナルサラリーマン』でビジネス書作家デ
ビュー。「仕事術」「お金」「コンディション」「副業」などテーマは多
岐にわたり、異分野で10万部超えを3度達成。著者累計は49万部。これか
らは、サラリーマンでも副業やお金の知識向上が不可欠と実感し、啓蒙に
尽力している。ビジネス誌やwebメディア掲載実績多数。『まぐまぐ大
賞』を6年連続受賞。

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副業を活用した節税スキームが使えなくなる?
こんにちは、俣野成敏です。今回は「副業300万円問題で、サラリーマン
の節税は封印されたのか?」特集をお送りします。

2022年8月、国税庁がパブリックコメントを募集したある通達が、世間に
大きな波紋を呼び起こしました。ネット上で騒がれた「副業300万円問
題」です。

最近、サラリーマンの間で密かに流行っていたという、副業を活用した節
税スキームも、この通達によって封じられてしまうのでしょうか。

今回は、よこた税理士事務所代表の横田秀作さんをゲストにお迎えし、副
業300万円問題について詳しくお伺いしていきたいと思います(本特集
は、会話形式でお送りします)。

プロフィール:横田秀作(よこた しゅうさく)
神戸大学大学院機械工学専攻修了後、富士ゼロックス(株)に入社。光学
部品の技術開発とハード設計に従事し、社長賞を2度受賞。モノづくりを
通したコスト感覚を活かしてコンサル型税理士を志し、退職2年後に税理
士試験に合格。法律と経営に精通するため、MBAを取得しながら実務経験
を積む。現在、よこた税理士事務所代表として、製造業・医業を中心に税
務をサポート。その傍ら、企業の経営者向け節税セミナーや副業サラリー
マン向けの節税セミナーなどを実施している。

※本記事は、横田さんへの取材をもとに、筆者(俣野)が適宜内容を補っ
て執筆しています。

「副業収入300万円以下は雑所得に」
俣野:これまでサラリーマンの収入は、源泉徴収を通じて、税務署にほぼ
100%把握されてきました。この状況に、風穴を開けたのが副業です。

副業によって収入経路が複雑になり、税務署もサラリーマンが一体、いく
ら稼いでいるのか把握しづらくなっているのです。

もし、副業の事業で赤字が出た場合、本業の黒字と相殺することができる
という、いわゆる損益通算が認められています。これを節税に活用するス
キームが、サラリーマンの間で徐々に広がりつつあったわけですが、それ
が「今回の通達で封じられる」と大騒ぎになりました。
※参考:【1】副業収入300万円以下は雑所得に。税金への影響は? | トウ
シル 楽天証券の投資情報メディア(2022年8月26日配信)

横田:この話の背景として、日本は累進課税方式を採用していることが挙
げられます。要は、所得を減らすことができれば、その分、収める税金も
減らせるということです。

副業の赤字を本業の黒字と相殺するには、副業を事業所得として認められ
る必要があります。

これまでは、開業届を出したりといった一定の手続きを踏むことで、一応
は事業所得として受け付けてもらえました。もちろん後で、税務調査で否
認されるリスクはありますが。

それが今回、「副業の所得が300万円以下の場合は、基本的に雑所得とし
て取り扱う」という通達が国税庁から出たことで、事業所得と雑所得の線
引きを明確化させたわけです。

俣野:もう、本決まりなのでしょうか?


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こんどはタジキスタンとキルギス
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☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆☆◇◆◇☆◆◇◆☆◇◆◇☆◇
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
   令和四年(2022)9月19日(月曜日。祝日)
        通巻第7468号 
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こんどはタジキスタンとキルギス国境で軍事衝突
   中央アジアの国境紛争はケリが突いていない
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 アフガニスタン戦争が長期にわたったため周りの国々の紛争は等閑視さ
れてきた。キルギスのマナス空港にはアフガニスタン戦争中、アメリカの
海兵隊が駐屯していた。
 タジキスタンは同じイスラム圏と言っても人種的にはチュルク系ではな
く、言語もペルシア系のダリ語である。キルギスとタジキスタンにはロシ
ア軍が数百の規模で駐屯を続けている。

 2022年9月16日、キルギス政府はタジキスタンとの国境で発生した軍事
衝突により24人が死亡したと発表した。
キルギス国境警備隊はタジキスタン側からキルギスへの砲撃が続き、戦車
や迫撃砲を装備したタジク軍がキルギス領内に侵入し、空港など周辺地域
に砲撃を行ったと発表した。キルギスでは13万7000人以上が避難したと報
じた。パキスタンの『ドーン』(9月18日)はキルギス側の死者36,タジ
ク側が35 35人とした。

おりから隣国ウズベキスタンのサマルカンドでSCO首脳会議が開催中
だった。キルギスのジャパロフ大統領とタジキスタンのラフモン大統領は
ただちに会談し、即時停戦と軍の撤収を命じることで合意した。しかし戦
闘は続いた。

 キルギスとタジキスタン国境はフェルナガ盆地を囲むように入りくんで
おり、どこから何処までが国境なのか、はたまた牧草地のつづきなのか、
よくわからない。

平成11年8月、ジャイカの職員四名がタジクのイスラム過激派に誘拐され
たのも、このフェルナガ周辺で、昔ながらの馬賊的山賊と過激派が跋扈し
ている。
 解決に2ケ月を要し、ときの小渕政権は身代金を支払ったと言われている。

 東西冷戦が終わった直後に筆者はウズベキスタンのサマルカンドから、
タジキスタンのペンジケントまでバスで行ったことがある。国境検問所も
なく、標識が道路に立っていただけでフリーパスだった。

 十年ほど前にカザフスタンからキルギスへの国境を越えた。アルマトイ
からビシュケクへ直通バスはなく、国境の手前で降ろされる2キロほどの
泥だらけの道路を荷物をごろごろひきづりならが歩く、つまり軍事緩衝地
帯に双方が国境検問所を設けているから、距離を置いているのである。次
に数年前、ウズベキスタンからトルクメニスタンへ入国した。同様に2キ
ロほどの道を歩かされるが、南側の国境は舗装されており、なんとタク
シーが往復していた。

 帰路はトルクメニスタン北方から、ウズベキスタンのヌクスへの国境を
越えた。道は舗装されていたが、タクシーはなく、荷物をごろごろと引っ
張りながら、やはり2キロほど歩く。パスポートコントロールはコン
ピュータが古く、係官も外国人旅行客がよほど珍しいのか、ひとりひとり
の審査に五分ほどを要した。

 さて問題は中央アジアの国境策定である。ソ連から独立して31年を閲
し、ソ連時代の共産党のボスが、そのまま新国家のボスに治まっている国
がおおく、かろうじて民主的な選挙があるのはキルギスくらいだろう。そ
のキルギスとて南北対立があり、過去に何回か暴動が発生した。
      □☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き   
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆    書評 しょひょう 
BOOKREVIEW 
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台湾リピーターの「通」でも知らないことばかり
グルメや遺跡巡りに飽きると、やはりこの本にたどり着く

  ♪
片倉桂史『台湾のトリセツ』(昭文社)
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 そろそろ海外旅行が再開される。日本人の一番人気は台湾。その最新版
ガイドが本書である。「地図で読み解く初耳秘話」というのが副題で、台
湾の地理、歴史から伝統的な遺物、建物、しかしなんといっても台湾料理。
 台湾には富士山より高い山が四つあって一番が玉山(3952メ−トル)。
登山が大人気で抽選になっている。3000メートルを超える高山はじつに
269座。知り合いの女性がわざわざ台湾へ登山に行った自慢話を聞かされ
たことがある。著者は台湾ファンなら知っている現地在住作家の片倉佳史
さんだ。なにしろ片倉氏は、台湾に惹かれて住み着いちゃった。爾来、は
やくも四半世紀。いまでは台湾の主(ぬし)のような貴重な存在、その台
湾関連著作は20冊を超えるが、地元台湾でも中国語の本が八冊。
 安心して読める理由は、その「台湾博士」たる知識の蓄積と現地踏査の
経験からで、評者(宮崎)も台湾へ行くと、全然知らないグルメの店に連
れて行って呉れる。
 さて、ガイドブック的な箇所は一般読者向けで懇切丁寧が図解で楽しめ
るが、もっとも興味を引かれたのは離島の案内で、これは類書にはない。
評者は金門、?祖、澎湖島にこそ行ったことがあるが、ほかにもたくさん
ある緑島や蘭島などの離島とは無縁だった。とくに問題は東沙島だ。
 この島はプラタス島とも言われ、仙頭から290キロ、香港から320キロだ
が、台湾の高雄から420キロもある。台湾軍が守備していたが、現在は沿
岸警備隊管轄。1550メートルの滑走路がある。もとは日本軍がリン鉱石採
石場の跡地に600メートルの滑走路を造成し、戦後整備された。この島の南
が西沙、南沙、スカボロー礁。つまり中国海軍がいまにもせめて奪取しそう
な戦略的要衝である。
 片倉氏はこう書く。
 「台湾政府は東沙一帯を国家公園に指定しており、海洋生態の保護と研
究に努めている。これは中国やベトナムを東砂から遠ざけるという戦略で
もある。つまり、生態保護を目的とした管理地域を設けることで、戦禍から
島を切り離すことを狙っているのである。(中略)覇権を狙う中国を前
に、東砂は直接的な危機に面している。揺れる状況のなかで、この島がど
のような運命を歩んでいくのか」(123p)
 じつはもうひとつ。南沙諸島のなかで、台湾が実効支配している島があ
る。高雄から1480キロ南南西。真水が湧出する自然の島、太平島だ。日本
統治時代には長島と呼ばれ、大日本帝国の最南端と地図に記された。昨今
はベトナム、中国が領有を宣言している。「海底油田が確認されたことで
係争は激化している。とくに海洋進出を狙う中国の動きには目立ったもの
がある。中国は南シナ海を核心的利益の地とし2012年には一方的に西沙、
南沙、中沙をまとめて海南省三沙市とした。さらに漁船団を送り込んで操
業したり、環礁を埋め立てて軍事拠点化を図ったりしている。太平島は全
域が(台湾の)の軍隊の管轄下にある」(125p)
 知りたいと思っていた二つの島の現況もしっかりと把握できた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
●樋泉克夫のコラム   ●樋泉克夫のコラム   
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  ♪
樋泉克夫のコラム 
【知道中国 2424回】             
──習近平少年の読書遍歴・・・「あの世代」を育てた書籍(習90)
    ▽
 毛沢東は劉少奇の農業政策を批判する一方、「広範な貧農下層中農を鼓
舞し合作社化による社会主義の積極性を導きだした」。さらには「1955年
後半以来の1年ほどの間で、全国5億の農民は社会主義の輝かしき大道を
喜び勇んで進んだ。プロレタリアは広大な農村の陣地を確保し、労働者と
農民による挟撃でブルジョワ階級を孤立させ、社会主義への改造を受け入
れざるをえない立場に追い込んだ」のである。

 さらに56年には、「我が国では資本主義商工業と手工業の両部門での所
有制において社会主義改造を基本的に実現した」。このような大変動にも
かかわらず、「工業と農業の生産は破壊を受けなかったばかりか発展を重
ね、党の過渡期総路線は偉大なる勝利を勝ち取った」わけだ。

 だが、劉少奇一派の悪辣極まりない悪知恵のタネは尽きない。「毛主席
に背き、〔中略〕全党を資本主義の道に引きずり込もうと妄動を続け
る」。そこで毛沢東が伝家の宝刀を揮って文革に踏み切った、というわけだ。
 
 かくして「いまや帝国主義は全面崩壊に瀕し、社会主義は全世界で勝利
に向かう輝かしい時代となった。共産党が生まれた半世紀昔を思い起こす
なら、全世界の革命情勢は空前の素晴らしさである。帝国主義、修正主
義、反動派の滅亡は目の前に近づいている。団結して、さらなる勝利を勝
ち取ろう!/マルクス主義、レーニン主義、毛沢東思想万歳!/偉大な
る、光栄なる、正確なる中国共産党万歳!/毛主席のプロレタリア革命路
線勝利万歳!/偉大なる領袖毛主席万歳、万歳、万々歳!」で、共産党建
党50年を記念する公式見解は閉じられる。

 以上が半世紀昔の共産党による公式的世界観と言えるだろう。習近平政
権3期目続投目前の現時点で読み返しても判ったようで判らない。だが、
千変万化する共産党の振る舞いを理解する上からも、少しガマンして『革
命的ヘリクツ』に付き合う必要がありそうだ。
 
そこで次に『哲学闘争与階級闘争』(中央党校革命大批判写作組 人民出
版社)を読んでみたい。
『哲学闘争与階級闘争』には建国から同書出版までの22年余の間に起きた
論争──(1)経済的な基礎と上部構造に関する闘争。(2)思惟と存在の
間に同一性が存在するか否かに関する闘争。(3)「一が分かれて二とな
る」と「二を合わせて一とする」に関する闘争──について、『人民日報』
『光明日報』『紅旗』などに掲載された論文が収録されている。

 毛沢東が「共産党の哲学とは、つまり闘争哲学」と定義するだけあっ
て、哲学論争は哲学闘争と位置づけられ、強引にも階級闘争として扱われ
てしまう。ここにも学術論争が政治闘争を引き起こす中国支配階級の伝統
が生きているから、なんとも不思議なことだ。

 かくて「この3回の大闘争は凡て2つの階級、2本の道、2つの路線闘争の
カギとなる時期に起こっており、叛徒、内なる敵、労働匪賊である劉少奇
が背後で糸を引き演出し、叛徒の楊献珍が跳ね返って飛び出し逐一挑発し
てくるのだ。これは弁証法的唯物論と歴史唯物論、唯心論と形而上学の2
つの陣営間の激越な闘争であり、国際・国内における哲学戦線上の尖鋭な
階級闘争の反映である」となる。

 そこで、この本で「東奔西走し、到るところで反動哲学をばら撒き、さ
らには毛主席の輝かしき哲学思想に狂ったように反対している」「1匹の
犬」と罵倒されている楊献珍(1896〜1992)の人生を概観し、哲学闘争と
階級闘争のなんたるかを考えてみたい。

 楊は若くしてモスクワ東方大学に学び、建国後はマルクス・レーニン学
院院長、中共中央直属高級党学校校長などを歴任したというから、正真正
銘の正統派マルキストであり50から60年代の中国を代表するマルクス主義
哲学の大権威と言っていいだろう。
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読
者之声
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(読者の声1)今年度の三島由紀夫氏追悼「憂国忌」のプログラムが決ま
りましたので、ご案内申し上げます。
 三島由紀夫氏が最後の檄で訴えた憲法改正は暫く遠のいた観もあります
が、元首相の悲劇が却って政治の動きを活発にしている側面が観察されま
す。本年も御命日に三島由紀夫氏追悼会「第五十二回憂国忌」を左記の要
領で開催いたします。地方在住の皆様、コロナ禍の影響で出かけるのを控
えたい皆様には、ことしも実況中継を行います(日本文化チャンネル桜)。
    記
とき   令和4年11月25日 午後二時(一時半開場)
ところ  星陵会館大ホール(千代田区永田町)
参加費  資料代(冊子)としてお1人2000円(賛助会員は御招待)
プログラム               総合司会 佐波優子
  講演一 「三島由紀夫と石原慎太郎──国体と国家をめぐって」
                    富岡幸一郎(鎌倉文学館館長)
  講演二 「三島由紀夫と石原慎太郎から見る、戦後日本への視座の変
革」 
                    西村幸祐(評論家)
  閉会の辞              松本徹(前三島文学館館長)
  「海ゆかば」合唱(予定)
  代表発起人 入江隆則 桶谷秀昭 竹本忠雄 富岡幸一郎 中村彰彦
 西尾幹二
細江英公 松本徹 村松英子(憂国忌実行委員会)

(読者の声2)何故、文科省、東大こそが、諸悪の根源なのか。多くの人
のIQ(偏差値)は100前後であるが、稀には150とか200などというヒトも
いる。調べてみると大抵親も同じような値がでる。ある会社の勤勉な警備
員、小使いの一人娘が東大に入学したが、重役達の子弟は悉く失敗し恥を
かいた。つまり、昔の東大は楽に入学できた、らしい。偏差値の基準は上
がったが、確実に落ちた「東大生の資質」とは、「天皇陛下が平民」にな
られた変化に酷似している。つまり東大生を如何に教育し、如何なる立派
な人間に育てるかという「帝王学」の欠如にある。
 人民は皆平等、故に公平に均等に普通の「平均的な易しい教育」が、特
に戦後から施行され、東大生を含めて、弱者を擁護する意味で、全員が
IQ80ぐらいの生徒、学生のための教育が行われた。この「出る釘は打たれ
る・無視」方式によって、潜在能力は出て来ず、錆ついてしまった。
 更に国民として有るべき資質、性格、価値、態度、礼儀、倫理などを教
える仕組みが「全廃」された。何処の国でも、優秀な将来指導者になる子
供、生徒、学生には、特別な別個の制度が設けられている。例えば、支
那、ロシアでは、運動に優れた子供には、将来の金メダル獲得の為に特別
の訓練を施す。
結論、あらゆる分野で将来の指導者になる資質のある者には、相応しい教
育・訓練を施す必要がある。
高い偏差値、能力は本人の努力によるものでは無く、単に「与えられた」
のであって、その能力・特権・利益を得た幸運な者は、置かれた社会、国
家、過去・現在・未来の国民に対して大きな責任、義務、名誉が同時に課
せられる。
 この帝王学的な教育方針を復活すれば、「売国奴的な指導者」は生まれ
ない、だろう。つまり、支那、露、米による賎脳工作・金や女に対する免
疫力を付ける。もちろん、これは指導者達だけではなく、全ての国民にも
必要である。素晴らしい国家とは、天皇から下々まで、同じ文化・価値を
享有する。反日、日本弱体化、非日本化を図る思想・宗教・団体・扇動者
は、憲法が何と言おうとも、国体を維持するべく、弾圧し排除せねばなら
ない。まずはすべての生徒を賎脳する、国民の最大の敵、文科省を廃止。
 余談。15世紀、支那が世界最大最強の帝国であった頃、大きな船団を組
み各地を廻り支配し運営していた。数ヶ月の航海に必要な自給的な食糧を
準備し、外交官、兵士、水兵、料理人などと供に、良く訓練された高級慰
安婦も活躍していたらしい。つまり自治区現地人の要人などを「卓越した
技を持った美女」を使って懐柔していたが、その文化伝統技巧が今だに引
き継がれ、世界の日本の元首、総理、官民の高官などがその恩恵を受けて
おられるらしい。
(在米のKM生)

(読者の声3)現在『日本経済新聞』に連載されている安部龍太郎「ふり
さけ見れば」ですが、阿部仲麻呂と吉備真備の友情が描かれています。物
語は、まだ藤原仲麻呂の反乱には至りませんが、真備をちゃんと評価して
いる歴史小説で、毎日楽しみに読んでいます。
 宮崎正弘先生の『歪められた日本史』(宝島社新書)では、藤原仲麻呂
の反乱を鎮圧したのは吉備真備とされていますが、このような見解もはじ
めて聞く逸話です。
 さて質問です。安倍元総理は、この阿部仲麻呂の系図の人でしょうか?
作者の安部龍太郎も、その一族でしょうか?(DG生、倉敷市)

(宮崎正弘のコメント)吉備真備は遣唐使で二回シナへ行っており軍学、
兵学を学んでいます。ですから藤原仲麻呂の反乱で軍事作戦を主導したの
は真備に間違いなく、しかも当時の彼は東大寺別当ですから、僧兵も動か
せました。阿倍比羅夫は七世紀に蝦夷退治に北海度まで遠征し、さらに白
村江の闘いでは後詰めで百済の高官、匠ら二千名を連れ帰っています。阿
部仲麻呂は比羅夫の末裔、中世の予言師、安倍晴明を祀る京の安倍神社。
やはりこの系図の人ですね。作者の安倍氏はご先祖から、同系列と聞かさ
れた、とか。安倍元首相は岸家からの養子であり、岸信介の隔世遺伝で
しょう。



━━━━━━━
重 要 情 報
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◎日本の図書館に拉致関係の本を充実させて欲しくない人は誰?それって
北朝鮮のスパイではないの?

テーマ:ブログ北村維康

 文部科学省が、全国の図書館に、「拉致関係の本を充実させて欲しい」
といふ通達を出した。すると早速、「それは図書館の自由を奪ふものだか
らやめてくれ」といふ、なんとも奇妙奇天烈な横やりが入った。こりゃ
あ、誰が考へても、脛に傷を持つ北朝鮮スパイが横車を押してゐると思ひ
たくなりますよね。さう言ふ風に感じるのは、それこそ個人の自由ではな
いでせうか?個人の自由を徹底的に奪ってゐる北朝鮮の息のかかった人だ
から、そんなことを臆面をなく言ふのでせうが。こんな人と、我ら日本人
が、同じ人間なのか、甚だ疑問です。↓

拉致問題の本充実が「危険なこと」?(R4.9.21)令和4年9月21日水曜日
「荒木和博のショートメッセージ」第890号。今日の「調査会ニュース
http://araki.way-nifty.com/araki/2022/09/post-0f780d.html)に書
きましたが、文部科学省から都道府県に「図書館での拉致問題関連図書の
充実」を要請したところ、「危険なこと...リンクwww.youtube.com
URL: https://www.youtube.com/watch?v=2udb-nn-5WE


◎NHKは「日本放送協会」だが、本当に「放送」してゐるのか?また「日
本」とあるが、本当は「反日」?

テーマ:ブログ北村維康

(540) NHKネット課金正当化のための有識者会議開催、もちろん結論あり
きの出来レース/フジテレビ、たった10人のアベガー街宣を「たくさんの
人が」と全国放送 202209222 - YouTube
URL: https://www.youtube.com/watch?v=BWSDlWS2fZo

まことに、NHKは恐ろしい組織ですね。内外の反日勢力の拠点になって
ゐるやうです。ジョージ・オーウェルが、『1984年』といふ未来小説
を書きましたが、そのなかで各家庭には双方向テレビが設置され、「ビッ
グ・ブラザー」なる独裁者が目を光らせてゐます。それが髣髴とします。

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身 辺 雑 記
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25日の東京湾岸は晴。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

--
渡部 亮次郎

2022年09月24日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6269号
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   2022(令和4年)年 9月24日(土)


  
         死人に口なしでいいのか:阿比留瑠比

        日米戦争を仕掛けた陸軍長官:伊勢雅臣

         歴史観の違いを理解しよう:三橋貴明 

       『借金の罠』こんどはザンビア:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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死人に口なしでいいのか
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   【阿比留瑠比の極言御免】 


安倍晋三元首相がテロリストの凶弾に倒れてしばらくたち「死人に口な
し」という言葉がよく頭をよぎるようになった。安倍氏がもう反論するこ
とはないことをいいことに、本人に面と向かって言えなかっただろうこと
を、堂々と口にしだした人を見るのは、気が滅入るものである。

 時事通信によると、自民党の村上誠一郎元行政改革担当相は20日、安倍
氏の国葬に出ない考えを表明し、安倍氏の政権運営を批判した上で「国賊
だ」と断じた。

 死者に鞭打つ良識を疑う言葉だが、これを報じた記事に立憲民主党の逢
坂誠二代表代行がツイッターで「良く言った」とコメントするのだから、
何をかいわんやである。今ほど、日本の政界や言論空間を恥ずかしいと感
じたことはない。

[拉致巡り矛盾]

 かと思うと、安倍氏が生前、最も心血を注いだテーマである拉致問題に
関しても、安倍氏が存命していたらこんな証言が出ただろうかと耳を疑う
話が飛び交っている。

 共同通信は小泉純一郎元首相による北朝鮮初訪問から20年となった9月
17日、「福田氏、拉致の政府内対立を否定 『安倍氏反対しなかった』」
という当時の福田康夫官房長官(後に首相)のインタビュー記事を配信し
た。それによると福田氏は、平成14年10月15日に帰国した拉致被害者5人
を北朝鮮に戻すかどうかを巡る政府内でのやりとりについて、こう述べて
いる。

 「一時帰国の是非で政権内の意見が割れたと報じられたが、5人を北朝
鮮に戻すなと私に訴えた官邸幹部は、安倍氏を含め、誰もいなかった」

 だが、福田氏は24年9月の産経新聞のインタビューでは、5人の日本滞
在期限の2週間の最後のころの状況について、このように語っていた。

「急に帰すべきではないという論が、ぱーっと出てきた。それで、もう今
日決めるかみたいな話になったときに、僕ははっきり安倍官房副長官に
言った。『それは帰さない方がいいかもしれないけれども、家族たちの同
意を得ているのですか。話したんですか』と」

 福田氏は安倍氏に「それは帰さない方がいいかもしれないけれど」と
言ったということは、安倍氏が帰さないよう主張していたということにな
る。今回の共同通信に対する言葉と矛盾してはいないか。また、福田氏は
その上で「家族を北朝鮮に残した5人の意向を考えずに、一時的な思いに
任せて日本に縛る付けるなど人道的にあり得ない¥と疑問を持ち、安倍氏
に5人の意思確認を指示し、その結果に基づいて5人の永住帰国を決めた
と述べている。

[反対主張はふれず]

 とはいえ、安倍氏はそれ以前の段階で、地村保志さんら帰国者が「日本
に残りたい」と言っていることを知っていた。拉致被害者「救う会」の西
岡力会長は14年10月18日の時点でその意思を伝えられ、安倍氏と中山恭子
内閣官房参与(当時)には連絡していた。北朝鮮にいる家族に累が及ばな
いよう公開しなかっただけだった。

 この間の政府内での議論に関しては、北朝鮮との交渉窓口だった外務省
の田中均アジア大洋州局長(同)も今月、NHKのインタビューで「北朝
鮮との約束どおり、いったんは向こうに戻すかという判断は、政治判断だ
と思っていました」と語り、拉致問題解決に尽力したと強調している。だ
が、NHKでは田中氏が5人を北朝鮮に戻すよう主張していたことに は
全く言及していない。泉下の安倍氏は、どんな思いでいるだろうか。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文 

産経新聞令和4年9月22日号採録
      

            
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日米戦争を仕掛けた陸軍長官
━━━━━━━━━━━━━━━
          伊勢雅臣


ヘンリー・スティムソンの非人間性

しかしルーズベルトが三選を果した
1940年12月から、ルーズベルト政権は表向き
は参戦はしないというふりをしながら、急速
に臨戦体制を整えて行ったことは既述した。
バンディは(『ヘンリー・スティムソン回顧録』
で)こう書いている。

「最終的にアメリカが戦わねばならないという考えを、スチムソンが初め
て『日記』に記したのは、大統領選挙が終った後の年(1940年)の瀬のこ
とであった。12月16日ノックス(海軍長官)、マーシャル将軍(陸軍参謀
総長)、スターク提督(海軍作戦部長)との会合を終えた後、彼は「日
記』に次のように記した。「我々の間で基本的な合意がなされた。それ自
体とても励みとなることである。目下の危機的状況は、わが国が最終的に
戦争に巻き込まれることなしに収束しえない点で四人の意見は一致した』
(『日記』1940年12月16日)。次の一年間、こう
した考えをスチムソンはより強固に持ち続けた」

スチムソンは日米戦争のちょうど1年前、アメリカの参戦の不可避をノッ
クス、マーシャル、スタークという米国陸海軍の最高首脳たちと確認し
合ったのである。無論それがルーズベルトの本心であることは言うまでも
ない。こうしてルーズベルト政権の第二次世界大戦への参戦は、秘密裡に
定められたのである。あとはいかにして策謀をめぐらし戦争に持ちこむか
だけが問題であった。

12月7日、真珠湾攻撃が起こされた日のスチムソンの心の内をバンディは
こう書いている。「12月7日、……パールハーバー攻撃において最も注視す
べきこは、・・・・・・躊躇しつつ無為に過ごしたそれまでの数カ月がこ
の一撃で終りを迎えたという単純な事実であることを確信していた。アメ
リカの不決断をこれほどまでに見事に終らせる一撃はなかったであろう。
「日本が我々を攻撃したというニュースを聞いたとき、最初に浮かんだ思
いは、これで優柔不断のときは終り、この危機でアメリカ国民は団結する
だろうという安堵の気持ちだった。大惨事を伝えるニュースだったにもか
かわらず、この思いが私を支配し続け
たのだった』言日記』1941年12月7日)」

真珠湾で二千数百名の米軍将兵をアメリカ政府が見殺
しにした罪の意識は、ルーズベルトにもスチムソンにもそしてマーシャ
ル、ノックス、スタークにもかけらもなかったのである。自国の兵士を平
然と犠牲にした上で、その責任を現地の陸海軍指揮官(キンメルとショー
ト)になすりつけたのが、ルーズベルトやスチムソンら最高首脳であった
のである。自国の兵士を見殺しにしながら「安堵」できるというのが、ス
チムソンという最低の人間性いな非人間性を持つ悪辣無比の男だったので
ある。
 

━━━━━━━━━━━━
歴史観の違いを理解しよう
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           三橋貴明


財務省は、冗談でも何でもなく「防衛税導入」を狙っています。具体的に
は、防衛費増額分を「つなぎ国債」とし、
法律で「税金で償還」と定めるあるいは、復興増税のように、所得税上乗
せ分で長期に「税金で償還」するかのいずれかです。


この期に及んで、緊縮財政を転換しようとしない財務省。
そして、財務省に支配された岸田内閣。一体全体、なぜ、こうなるので
しょうか。世界は刻一刻と変わっていっているにもかかわらず、なぜ、日
本は変わらないのか。緊縮財政の転換すらできないのか。


実は、この謎を解くカギが、大石久和先生の「紛争死史観v.s.災害死史
観」にあるのです。「経世史論」の特別コンテンツとして、三橋は大石先
生と二つの史観について、
じっくりと対談しました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

三橋の疑問は、日本は災害死史観が理由で、「リスク評価ができないので
はないか?(全てをオールオアナッシングで考えてしまうため)」「戦争
を災害として認識してしまうのではないか?」

「来たるべき災厄に対する「備え」をしないのではないか?」「攻撃に対
し「嵐はいずれ過ぎ去る」と首をすくめ、反撃しないのではないか?」
「環境変化に応じた「転換」ができないのではないか?」


「言葉の定義を明確化し、問題解決を図れないのではないか?」というも
のでした。色々と、思い当たることが有りません?自然災害は、残酷で
す。しかも、大震災の場合、被害が半端ない。さらには、どれだけ懸命に
備えても、
死者が出るのは避けられない。

無論、防災という考え方は大事ですが、究極的に大規模自然災害から、
我々は逃れることができない。だから、備えない。備えないから、変わら
ない。何しろ、変わってもムダだから。自然災害が起きるか否かは、事前
には分からないため、リスクを確率で評価することもしない。


全ては、「起きるの? 起きないの?」という二元論で考えてしまう。紛
争をほとんど経験したことがない日本では、「言葉」の抽象性が高まり、
世界に類がない素晴らしい文化を築き上げることに成功しました。


とはいえ、抽象性が高い言葉では、「紛争」の際の「命令」ができない。
曖昧な「命令」では、下手をすると全滅します。今、紛争、戦争の危機が
目前に迫り、我々の災害死史観「リスクを考慮した防衛」を妨げている。
災害死史観により、亡国に至ろうとしている。
           


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『借金の罠』こんどはザンビア 
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)9月18日(日曜日)
        通巻第7467号 
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『借金の罠』こんどはザンビア(旧北ローデシア)に焦点
 嘗て5万人の中国人労働者がやってきて鉄道を建設した
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 内陸国家の典型はザンビア。世界に有名なのはヴィクトリア瀑布。産業
としては銅鉱山。英国植民地時代は北ローデシアで、農業が栄えた。南
ローデシアは現在のジンバブエだ。
 中国が這入り込んできたのは毛沢東時代で、タンザニアへ抜けるタンザ
ン鉄道の敷設には嘗て5万人の中国人労働者がやってきて工事にあたり、
百数十の犠牲がでた。

 「鉄魂公園」を造成し、そこは墓地を兼ねる。中国から来賓があると、
この公園で記念式を行うのが通例で、現在はヒチレマ大統領だが、パンダ
大統領時代(2008−11)からザンビアは中国にのめり込む。名前が共通
だったから?公園入り口の大きな石碑は中国語で「鉄魂」と大書されている。

 面積は日本の二倍もあるが人口は1800万。電力は水力でまかない、輸出
の殆どが銅、北部はカバーベルトと呼ばれ、首都ルサカは海抜1200メート
ルの高原都市である。銅は一時期、ザンビアの輸出の90%を占め、中国企
業が労働者を過酷な条件で酷使し、給与不払いもあったため反中暴動が起
きたこともあった。中国は交渉の際に必ずタンザン鉄道を持ち出し、その
「鉄魂」を強調する。げんに22年5月31日に習近平とヒチレマ大統領は電
話会談を行ったが、「全天候型の友好関係だ。中国は『タンザン鉄道精
神』(鉄魂)でのぞむ」等と習近平は発言している。

 「中国の「借金の罠」が言われるようになった。2020年ザンビアはアフ
リカではじめて債務不履行に陥り、IMFと救済交渉を開始した。対外債
務170億ドルのうち、60億ドルが中国からの借金と判明した。先頃、
IMFは14億ドルの緊急融資を行い、さらに残高のうち84億ドル分に関し
て「救済プログラム」の交渉を始めた。
最大のネックが中国で、契約内容や融資条件を公開しないのだ。
      □☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆   
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BOOKREVIEW  
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西側の民主主義は「選挙の時だけ投票して、あとは無関心」「共同富裕」
の響きは美しい。実態は企業から富を強制的に吸い上げる

  ♪
濱本良一『富国中国の源流と未来を考える』(霞山アカデミー新書)
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 現代史の目撃者、読売新聞中国総局長から国際教養大学教授というチャ
イナウォッチャーのベテランが中国の現在、過去、未来をコンパクトに概
括する。いきなり経済の衰退、右肩下がりに至った過程をこう述べる。
 「過去三十年あまり続いた高度経済成長は、習の総書記就任を待ってい
たかのように終熄し、成長は緩やかな右肩下がりの下降線を描き始めた。
国民受けを狙った習は、汚職摘発キャンペーンを政敵の排除と自らの基盤
固めのために利用し、最初の任期五年で一気に力を蓄えた」
 二期目に憲法79条の規制の排除に成功し、着実に三期目を既成事実化
させた。
 ここで本書は共産党結成時の時代へ遡り、創設者の陳独秀がなぜ党史か
ら消されかけ、コミンテルンまるがかえの時代から毛沢東の独裁が成立す
るまでの歴史を追う。
 興味深いのは1959年から1964年まで七年間の『人民日報』一面
が写真入りで紹介され(62p〜63p)、刮目に値する。即ち七年間に
亘って一面を飾ったのは毛沢東と劉少奇の大きな並列写真だったのであ
る。二人の雁首が並んでいたが国民的人気がどちらにあったかは言うまで
もない
 その後、毛沢東路線は180度展開した。主役は三度も失脚したが、ダ
ルマのように蘇ったトウ小平だった。
 とはいえトウも「革命第一世代の宿痾ともいえる共産党至上主義の桎梏
から抜け出ることはなかった」。パラダイムはあくまで狭い。独裁的なパ
ルタイの存続にこだわり市場の自由化や民主化などという趙紫陽のような
柔軟な発想はなかった。トウのライバル陳雲が言った「鳥かご経済」に、
皮肉にも路線は戻り、しかも習近平はトウ路線を否定し、毛沢東時代に幻
想的な郷愁を抱くというアナクロ神経の持ち主なのだ。
 そのことを端的に示唆するのが馬雲やテンセントへの締め付けである。
飛躍し続けてきた経済の新分野や新興財閥となって若者に夢をあたえてき
た経済新世代を反時代的政策によって萎縮させ、自ら中国経済を不況へ追
いやったのである。
 「共同富裕の響きは美しいが巨額の利益を生み出しているITトップ企
業から富を強制的に吸い上げようとするもので、市場の原理とは相容れな
いルール破りである。民間企業から巨額の罰金や寄付を強要することで、
企業家は萎縮し、資産の海外移転・流失も加速化している」(152p)
 一帯一路が借金の罠という評価が世界中で認識されるにいたり、またロ
シアから撤退した欧米企業の隙間を中国が埋めるなどといっても容易なこ
とではないだろう、と著者は予測する。
 中国は結果的にソ連崩壊の導火線となったゴルバチョフのペレストロイ
カもグラスノスチも絶対に認めないばかりか西側の民主主義なるものは
「選挙の時だけ投票して、あとは無関心という状態は民主ではない」と考
えている。
 したがって2027年に中国がアメリカをぬいて世界一になるという多
くのシミュレーションは画餅に終わるのではないか。
        (なお本書現在アマゾン在庫切れです)
   □▽□●▽□●▽□▽□●▽□●▽□ 
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●樋泉克夫のコラム ●樋泉克夫のコラム ●樋泉克夫の 
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樋泉克夫のコラム 
【知道中国 2423回】                 
──習近平少年の読書遍歴・・・「あの世代」を育てた書籍(習89)
  ▽
 いわば毛沢東との対立で林彪が敗北する一方、毛沢東が画策していたニ
クソン訪中への道筋が付けられていった──中国の内政と対外関係における
劇的な路線転換を、中国メディアはどのような形で“忖度・糊塗”し、どの
ように出版物に反映させていったのか。

 林彪は、なぜ一夜にして「親密な戦友」から毛沢東の地位を奪うことを
狙った大反逆者・犯罪者になってしまったのか。昨日まで国を挙げて打倒
を目指していたアメリカ帝国主義の頭目であるニクソン米大統領を、なぜ
毛沢東は受け入れるのか──大多数の国民が素朴に抱くと思われるこのよう
な疑問に、どのように応じようとしたのか。いや率直に表現するなら国民
に向かって“論理的で合理的で革命的”なゴマカシを見せつけるのか。

 だが「批林批孔」を掲げ、孔子批判(=周恩来批判)とセットになった
林彪批判が本格化したのは73年秋前後からで、林彪・葉群夫妻の焼死体
(?)がモンゴルの草原で発見された71年9月からは2年ほどの後のこと。
この時間差はいったい、なにを意味するのか。やはり「林彪事件」は毛沢
東らにとっても想定外の突発事であったと思われる。

 その証拠の一端と考えられるのが71年7月に出版された『紀念中国共産
党五十周年 1921−1971』(人民出版社)である。執筆者は当時の最高理
論権威である『人民日報』『紅旗』『解放軍報』の2紙1誌編輯部、と言う
ことは共産党の公式見解に当たるわけだ。

 巻頭には、天安門楼上と思われる場所に立つ「偉大な領袖毛主席と彼の
親密な戦友林彪副主席」の“英姿”が掲げられている。向かって右側に立つ
のが左手で左上方を指差す毛沢東で、左側に寄り添う林彪は毛沢東バッチ
を胸に『毛主席語録』を右手にする。だが、この時期、すでに2人の関係
は口も聞かず、互いが顔を背けるような緊張状態になっていたと考えられ
るから、であればこそ並び立つ2人の姿が空々しくも痛々しい限りではある。

 『紀念中国共産党五十周年 1921−1971』は、次のように切り出した。
 ──「我が党の名称と我々が掲げるマルクス・レーニン主義の世界観は、
我が党の基本綱領が資本主義と一切の搾取階級を徹底して粉砕するもので
あることを明確に指し示している。プロレタリア独裁を以ってブルジョワ
独裁に変え、社会主義に拠って資本主義に勝利する。共産主義を実現する
ことこそが、党の最終目的だ。(建国以来の)28年間の英雄的な闘いは最
終目標に向かっての万里の長征の第一歩でしかなく、プロレタリアによる
政権の奪取は革命の収束を意味するものではなく第二歩を踏み出したに過
ぎない」──

 以下、論旨を追ってみたい。
 社会主義革命は資本主義との闘争を埋葬し全国労働人民の歓呼に迎えら
れたが、その一方で次々と悪辣な反党策動に巻き込まれる。たとえば、
「彭徳懐、高崗、鐃漱石らは反党連盟を結成し党中央の分裂を画策し、プ
ロレタリ独裁の転覆を狙った。だが彼らの陰謀は党中央の時宜を得た適切
な処理によって粉砕された」。
 
とは言え、敵は簡単には引き下がらない。波状攻撃が続き、最大の難敵で
あり「一貫して社会主義改造に反対してきた」劉少奇が遂に正体を顕わ
し、党との最終決戦の火蓋が切って落とされた。この闘争が文革である。

 劉少奇は「早くも1949年には彼は党中央に背き〔中略〕至るところで
『搾取に意義あり』と鼓吹している。50年代初めには『新民主主義秩序を
強固に』のスローガンを掲げてみたが、内実は資本主義勢力を『強固に』
して発展させようという代物であり、社会主義革命を推進しようというの
ではない。毛主席はこのスローガンを的確に批判し、ブルジョワ階級の綱
領だと告発した」。

 毛沢東は一連の「輝かしい著作」で、劉少奇一派の掲げる「農業の機械
化を実現させて後に合作社化を」「富農を育てよ」という考えの間違いを
徹底批判した、と説く。
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読
者之声
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(読者の声1)「皇統(父系男系)を守る会国民連合の会」が、第8回の
講演会を、下記のとおり開催いたします。当会顧問のお一人 百地章先生
が「女性天皇では皇統は立ち枯れ崩壊、日本は滅びる!」と獅子吼し、会
長 葛城奈海さんと呼掛け人sayaさんが「朗読と唄」でコラボいたします。 
                記
日 時 : 令和4年9月17日(土)12時30分(開場) 13時00
分(開演)〜
会 場 : 文京シビックセンター 26階 (スカイホール) (アクセス
等 詳細は別添)
(なお、講演会後に、講師等を交えた懇親会も、予定しております。)

会 費 : 演会 1,000円 (なお、大学・大学院生は500円、高
校生以下は無料)
懇親会4,000円 (ウイルス感染再拡大により、中止に
なる場合もあります。)
お申し込み  小川揚司 090-4397-0908 ogawa1123@kdr.biglobe.ne.jp
その他(防疫のご協力のお願い)各位マスクのご着用と検温に、ご協力を
お願いいたします。

  ♪
(読者の声2)三日ほどかかりましたが、宮崎正弘先生の新刊『ウクライ
ナ危機後に、中国とロシアは破局を迎える』(宝島社)を拝読しました。
 ウクライナ報道が「欧米メディアの複写機」という比喩は絶妙と思いま
した。日本のメディアが報じない裏情報が満載で、それでいて全体像が鮮
やかにつかめます。日本人は心情的判官贔屓ですからゼレンスキー大統領
が正しいと誤断していることもよく分かりました。

  ♪
(読者の声3)先日の番組で宮崎正弘さんが「ウクライナのマフィアがえ
げつない。ウクライナ美女をチェコの買収組織に斡旋している」云々とあ
りました。嘗て中国マフィアと組んで、EU諸国へ中国人を密輸出してい
たのもウクライナマフィアです。先生の新刊(『ウクライナ危機後に、中
国とロシアは破局を迎える』、宝島社)によれば、欧米が供与したハイテ
ク武器がマフィアを経由して外国の過激派にわたる懸念がつよいと指摘さ
れています。そんな話も貴著を読んではじめて知りました。いやはや日本
のメディアが表面のことしか報じていない実態がよく了解できました。
(DD生、岐阜)


(宮崎正弘のコメント)欧州の殆どの国ではオランダの「飾り窓のおん
な」が代表するように売春は合法です。チェコも合法です。とくにウクラ
イナのシングルマザーで難民となった女性達が、避難先での生活苦から、
かなりの数がチェコの売春宿へ送り込まれ、それが相場を下げたとプロか
ら抗議の声もでているとか。武器の密売はスティンガーミサイルがブラッ
クのHPなどに国際相場より安くオークションで売られているようです

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重 要 情 報
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◎ 編集長ピックアップ=小川記代子

 将棋棋士にこれまで女性はいません。初めての女性棋士を目指し、里見
香奈女流五冠が編入試験に挑んでいます。22日、第2局が指され、里見
さんは岡部怜央四段に惜しくも敗れました。
▼里見女流五冠が連敗 将棋プロ編入試験第2局

 編入試験は5人の棋士と対局し、3局勝てば合格です。里見さんは第1
局も敗れているので、残り3局を全勝する必要があります。棋士と女流棋
士は別制度で、棋士は養成機関「奨励会」で勝ち残らないとなれません。
しかし、奨励会に所属していなくても一定の条件で棋士への編入試験を受
けられます。里見さんはこの制度で挑戦しています。
▼里見香奈女流四冠が挑む編入試験、アマや女流に門戸

 女性の棋士がいない理由はいろいろ考えられますが、一つには、子供の
ころから将棋をやる女子が少ない点が挙げられます。
▼女性棋士なぜいない 里見香奈女流五冠挑戦で注目

 私自身、子供のころに将棋に親しんだ経験がありません。同年代の男性
に聞くと「詳しくない」という人でさえ、駒の並べ方は知っていました。

 里見さんは以前、奨励会で男性棋士とともに棋士に挑戦していました。
4年前、26歳の年齢制限で退会。女流棋戦では圧倒的な力で安定した地
位を築いていたため、「もう棋士に挑戦しないだろう」という声もありま
した。

 しかし、里見さんは挑戦を宣言しました。会見で「後悔しないため」と
語る姿は強く、カッコよく映りました。
▼棋士試験受験の里見女流四冠が会見「後悔しないため」

 これまでも、これからも、編入試験の対局相手はいずれも手ごわく、2
連敗でもう後がありません。試験は厳しい道程になるでしょう。
▼勝率9割の試験官に善戦 編入試験で里見女流五冠

 女性だから女性に肩入れしているわけではありません。困難を承知で挑
戦する姿に、ただただエールを送りたい思いです。



◎最も大切なものは、『結果責任』

テーマ:ブログ=北村維康

私は、生まれてからこの方、ずっとアメリカを観てきた。そしてアメリカ
に関して、一つの意見を持つやうになった。その意見とは、アメリカは国
王を持つべきである、と言ふことだ。アメリカは、西の方に新大陸が発見
されたから頂いてそこに住まうと考へた「何?原住民?平気平気」

そしてアメリカは、根が単純(ナイーヴ)だから、用意周到のシナ人のお
涙頂戴に、ころりとやられる。また唯物的共産主義にもころりとやられ
た。その共産主義は、近衛文麿をそそのかして、日本の敗戦革命をやらせ
ようとした。しかし日本は敗戦はしたが、革命は起きなかった。なぜか。
天皇陛下がおはしましたからである。スターリンの危惧は当った。「日本
で共産革命を起させるには、天皇が邪魔だ。だから天皇を抹殺せよ」と、
コミンテルンに指令を飛ばした。それはまだ生きてゐて、代々木の日本共
産党本部にとりついてゐる。

アメリカのロウザヴェルト(綴りは、Franklin Delano Roosevelt)は、
日本が嫌いだった。こんな国、潰してしまへと呪った。マッカーサーは、
こいつは狂人だと思った。しかし逆らへないから、日本が自滅するやうな
9条を押し付けた。それは「日本人は黙って殺されてろ」といふ意味だ
と、くつざわ亮治氏が言ってゐる。こんな有様だから、今の日本は四面楚
歌だ。しかし大日本帝国は、無敵の天皇陛下を戴くから、強いのだ。一方
のアメリカは、余りにも人徳がないから、いずれ衰退没落するだらう。世
界の警察官になるのはアメリカではなく、日本の使命なのだ。↓

(539) ロシアのウクライナ侵攻を見て、台湾有事・日本有事になった時に
アメリカは助けてくれると思います?そこまで言って委員会でのお話 -
YouTube
URL: https://www.youtube.com/watch?v=bio3L2OopVM

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身 辺 雑 記
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24日の東京湾岸は雨。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

--
渡部 亮次郎

2022年09月23日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン


わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6268号
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   2022(令和4年)年 9月23日(金)


 戦争への備えはイスラエルに学べ/2:シーチン”修一

      エセ保守論客の売国ビジネス:小林よしのり

           国連の理念踏みにじる:田中一世
             
           アジア政治を変えるか:宮崎正弘

  電力インフラの強化は「国家主導」で行え:三橋貴明

                
                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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 戦争への備えはイスラエルに学べ/2
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          “シーチン”修一 2.0



【雀庵の「大戦序章」93/通算525 2022/9/21/水】神奈川県公安委員会か
らハガキが届いた。「50年前の悪事をまだ許さないのか!?」と・・・よ
く見たら運転免許証更新の「高齢者講習等受講通知書」だった。

「神奈川県警交通部」名で出せばいいのであり、公安委員会が出しゃばる
案件ではないだろうに、と調べたら、ナント公安委員会は「警察を監視す
るため」に米国GHQ占領軍が1947年に創ったものだった。ネットにこんな
解説があった。

<[公安委員会] 1)警察の民主的・中立的な管理をつかさどることを目
的とし、1947年(昭和22)の警察法により設けられた一種の行政委員会。
国家公安委員会と都道府県公安委員会がある。

2)フランス革命中の1793年4月、国民公会内に設置された行政委員会。ロ
ベスピエールの加入以後、革命独裁機関として恐怖政治を断行。テルミ
ドールの反動後は権限を失った>

ロベスピエールの恐怖政治では政敵50万人を監獄に入れて4万人を処
刑・・・フランス人も昔は血の気が多かったなあ。このところマクロン大
統領は存在感が薄いが賞味期限切れか? 人間、守りに入るとダメだね、
岸田総理も・・・閑話休題。

いずれにしても公安委員会は「行政を監視し、不正を叩く中立的な機関」
らしいが、日本では事実上、公務員が公務員を監視しており、「公安委員
会は存在の意味がない」という意見があるそうだ。WIKIによると、公安委
員会の問題としては以下が指摘されているという。

<事務局は警察本部庁舎(国家公安委員会も警察庁内)に同居、庶務や事
務職員も警察職員なので、制度として中立性や情報の機密が担保されてい
ない。

これがために公安委員会に市民からの書類が届く前に警察職員によって書
類の受理遅滞や受理拒否(事前チェック)が行われる事態が存在する。

都道府県知事や議会に警察に対する直接の権限がないため、警察不祥事が
発生しても、公安委員会(≒警察)を介さなければ、真相究明を行うこと
ができない。

実際の運用にあっては地元名士や財界有力者が公安委員に任命されるケー
スが少なくなく、警察や司法に精通していない者が就任してしまうという
問題が指摘されている。そのような場合、委員が彼らの名誉職のようなポ
ストにもなっており、委員会自体が強い権限を持っていてもメンバーに問
題があり、うまく機能しないことが多いといわれている。

また、警察側の発言力が強いため、警察側の発言権や意向が全面優先さ
れ、警察主導で議事が決定してしまうことが全国においてしばしば発生し
ており、問題視されている。

実際、ほとんどの自治体において公安委員会は「目付役」でありながら警
察側の意向に異議を唱えることがほとんどなく、都道府県において多かれ
少なかれこの気質は存在している。国家側でも国家公安委員会と警察庁が
意見対立することは滅多になく、大半の場合、警察庁側の意向は国家公安
委員会に受け入れられている。

公安委員会側に刑事訴訟法や国家公安委員会規則等の各種警察行政に関す
る法的見解によって刑事行政の判断をする者が少ないため、警察法79条に
よる都道府県警察の苦情申出が公安委員会に行われても、その対応に際し
て警察側の言い分がそのまま通るようになっている。これがために苦情申
出制度が有効に機能していない面が存在する>

国家公安委員は「名誉職」「お飾り」?・・・それでも報酬は年額
2300〜2400万円(JCAST 2010/1/25)、 我が地元・神奈川県公安委員は月
額(?)36万円とか(青森県調べ、平成21年4月1日現在)。

結構美味しい仕事だから、警察を厳しく監視するどころじゃなくてWINWIN
になるのだろうなあ、とは思う。まあ庶民には夢の世界だが、パラサイト
みたいであまり褒められた仕事ではなさそう・・・と思うのはヤッカミか。

五輪利権で「天下の電通」の“天下り人脈”が叩かれているが、まあ「過ぎ
たるは猶及ばざるが如し」。石川五右衛門曰く「浜の真砂は尽きるとも
世に盗人の種は尽きまじ」、やり過ぎは嫉妬をかったり、身を滅ぼしかね
ないからよろしくないということだ。

聖人君子ではないから小生も賄賂を出して仕事をもらったこともあるが、
贈る方も受け取る方も節度を持っていないと人格が破壊されることは間違
いない。秘密にしていても、やがてはバレるのである。「天知る、地知
る、吾知る、汝知る」、すでに4人が知っており、汝の妻も旦那の懐具合
が良さそうなので、うすうす「なんか怪しい・・・」と感じるものだ。

「天網恢恢疎にして漏らさず」、不道徳なことはやらない方がいい。止む
を得ないときでも節度を守らないと実刑を喰らうね。晩節を汚すっていう
やつ。前科モン、かつ、アル中になって晩節をドジった小生が偉そうなこ
とは言えないが、まあ、他山の石ということで・・・

プーチンはやり過ぎた。4年前のクリミア強奪で終わりにしておけば良
かったものをと、同盟国からも暗に批判され、本人も戦況が芳しくないこ
ともあって“名誉ある撤収”を考え始めているかもしれない。しかし、老衰
もあるのか、損得理性よりも感情が優先しそうだから先は読みにくい。側
近が結束して「病気で入院」ということにすればいいのだが・・・代わり
の人材はいるのだろうか? 中共なら李克強(共青団派閥)が控えている
が、ロシアの事情はどうなのか、小生には分からない。

そもそもロシア人の気質が分からない。片面は穏やかで忍耐強い諦観の善
人ソルジェニーツィン、もう片面は銀行強盗で名を挙げた悪逆非道残酷な
悪魔スターリン・・・ジキルとハイドの二重人格のよう。何しろロシア人
は有史以来、自由民主人権法治の経験が全くなく、基本的に奴隷主(貴
族、高官)か奴隷の階級しかない。トップが「右」と言えば右、「左」と
言えば左に動く国民性・・・凄いもので一種の狂気だが、そんなのが隣人
の欧米日亜諸国は戦々恐々だ。

日本と台湾は世界有数の悪党トリオ「中露北」の侵略圧力と日々対峙して
いる。日・台が取り得る最も有効な策として前回、こう書いた。

<一番現実的なのは「核武装」である。人口わずか860万人の小国のイス
ラエルが敵性国家に囲まれているのに存続しているのは、徴兵制による通
常兵力16万8000人、さらに予備役40万8000人がおり、総動員時の兵力は57
万6000人にも達する戦力を備えているからだ。その上に「核兵器を持って
いるらしい、持っているはずだ、持っていないはずはない」と恐れられて
いるからだ。・・・イスラエルに学ぶことは多い>

イスラエルの軍事についてWIKIで調べてみると――

<イスラエル国防軍(Israel Defense Forces/IDF)は1948年に設立さ
れ、陸軍、海軍、空軍の3軍と各軍管区により構成される。

IDFは、中東戦争など5度にわたる大規模な戦争と、秘密作戦を含む多数の
特殊作戦や航空爆撃任務を経験している。ガザ地区やレバノンなどとの国
境地帯や占領地、国内でも対テロリズム・対反乱作戦で恒常的な警戒態勢
にあり、世界で最も実戦慣れした練度の高い軍隊の一つと評価されている。

2004年8月時点では10万7500人の徴集兵を含む16万8000人の人員を有して
いる。このうち陸軍は12万5000人、海軍は8000人、空軍は3万5000人で構
成されている。この他に40万8000人の予備役がおり、総動員時の兵力は57
万6000人に達する。士官は一般兵の中から優秀な者を選抜して士官学校で
育成する方式が採られている。

イスラエルでは女性にも兵役義務があることなどから「全国民に兵役義務
がある」と誤解されている例もあるが、実際に兵役義務を持つのはイスラ
エル在住のユダヤ人(ユダヤ教徒)、イスラム教ドゥルーズ派の教徒(国
籍を有していなくてもイスラエルに在住しているだけで兵役義務が発
生)、ベドウィン、チェルケス人である。

キリスト教徒やドゥルーズ派以外のムスリムなどは兵役義務を有しないが
志願することは可能。また、キリスト教徒への徴兵義務化の動きもある。
良心的兵役拒否が認められずに兵役を拒否した場合、1〜4週間程度の禁固
刑となる例が一般的であるとされる。

イスラエルでは、就職において軍歴が条件とされることが多い。兵役拒否
あるいは非ユダヤ人住民の兵役不選択は、イスラエルにおいては将来が極
度に不利になる。このため、兵役を免除されている非ユダヤ人住民であっ
ても、志願兵として従軍する例は少なくない。

【核兵器の保有について】国際的にはイスラエルが核兵器を保有している
ことは確実視されている。核兵器保有は建国直後から計画され、1960年代
からフランスの協力を得て開発が始まり、最初の実戦配備は第三次中東戦
争中に当時の首相レヴィ・エシュコルの命令により行われたとされている。

イスラエルは核拡散防止条約(NPT)への加盟を拒否しているが、周囲の
アラブ諸国全てが加盟しているNPT体制の崩壊は望んでいない。人口が圧
倒的に少ないイスラエルにとって、核兵器はアラブ陣営との全面対決にお
いては切り札となるが、その一方で保有を認めた場合にはアラブ諸国の核
兵器開発、あるいはNPT脱退の理由となってしまう。そのために曖昧戦略
と呼ばれる「保有を認めも否定もしない」方針を採っている。

イスラエル国防軍が保有する核兵器の種類およびその数については複数の
説がある。全米科学者連盟(FAS)では100から200個の核弾頭が存在する
と推定し、航空機および弾道ミサイルによって運用されるとしている。
ジェリコーIIミサイルは1500km〜4000kmの射程を有しており、ロシアの一
部、イラン、リビアを射程におさめている。

さらにイスラエル海軍の保有する3隻のドルフィン級潜水艦が、魚雷発射
管から発射される方式の核装備巡航ミサイルを搭載しているとの憶測があ
る。このミサイルは1500kmの射程を持つとされ、2000年5月にスリランカ
沖で発射テストが行われたと言われている。

イスラエル政府は公式に核兵器保有を認めたことはない。しかし1986年、
同国の元核技術者モルデハイ・ヴァヌヌにより、イスラエルの核開発計画
の詳細が英国にて公にされた。ヴァヌヌはその後イスラエル諜報特務庁
(モサド)に拘束され、反逆罪の有罪判決を受け服役、2004年に釈放され
た後イスラエルで監視下に置かれながら生活している。この暴露事件は核
保有を公にして周辺アラブ諸国に対する核抑止力を発揮させる目的でイス
ラエル当局が仕組んだとする意見もある。

2007年には、首相エフード・オルメルトがドイツのテレビ局とのインタ
ビューにおいて核保有を一度認めたととれる発言をし、直後に撤回する珍
事が起きている。また2008年5月、在任中にキャンプデービッド合意締結
など同国とエジプトとの和平に尽力した元米大統領ジミー・カーターが、
イギリスでの記者会見でイスラエルの150発以上の核保有を認める発言を
行ったと報じられている。

核兵器廃絶路線に舵を切った米国のバラク・オバマ政権は国務省のロー
ズ・ゴットミューラー次官補を通して2009年5月にイスラエルへ核拡散防
止条約加盟を呼びかけたが、この提案を拒否した。これは在職中の米国高
官が公にイスラエルの核保有に言及した初めての例である>(以上)

良い予感は外れる、悪い予感は当たる――「平和」を祈り、訴え、叫んでも
平和は来ない。キリスト教徒は2000年も平和を唱えてきたが、戦争ばかり
してきた。キリスト教など一神教は、他の宗教を「邪教」「野蛮人」
「獣」としか見ないから先住民と摩擦を起こし、争いが絶えない。新大陸
では奪いつくし、殺しまくり、奴隷にした。プーチン・ロシアは今でもそ
れをやっている。

第2次大戦では“人間未満”の日本人を原爆実験の試料にし、凄まじい威力
を確かめた後、先進国同士の戦争は激減した。キリスト教のお陰ではな
く、核兵器が相互抑止力になったからだ。核戦争になれば勝者も敗者もな
い、皆ボロボロになる。

一方で核兵器を持たない、持てない国は核保有国の餌食になる。プーチ
ン・ロシアに襲われているウクライナを見れば十分に分かる。

それを分からない人は「分からない振りをしている」だけで、露中北の共
産主義独裁を理想郷だと信じている(振りをしている)人々である。

彼らの多くは現状に不満を持っており、競争の激しい資本主義経済からの
落ちこぼれである。普通の良識人は努力して上を目指すが、彼らは旨い汁
を吸う寄生虫を目指す。汗水流さずに美味しい汁を吸うのが彼らの理想で
ある。その群を率いるリーダーは基本的にズブズブのアカ、共産主義者、
“ゆすりたかりも芸のうち”私利私欲の金銭亡者だ。

日本では革マル派創始者の黒田寛一が発明した「サナダムシ戦略」が寄生
虫理論の嚆矢で、今のアカのほとんどはそれを基本にしているよう。彼ら
の理想郷、天国は「無為徒食」だ。福祉を唱えて善男善女からカネを取
り、それで自らは「おいしい生活」、マルクスもビックリの寄生虫主義!
 アカはマスコミや政財界から教育、宗教界などあらゆるところにはび
こっている。

サナダムシに国境はない。日本や台湾が中露北に侵略され乗っ取られて
も、彼らは中露北のシンパ、同志だから一段と美味しい汁にありつけるこ
とになる。コラボレーショニスト(勝者・強者に迎合する輩)と言うが、
売国奴、寄生虫、サナダムシと同じである。台湾も「中国国民党」という
強烈獰猛なサナダムシを抱えている。

今、日台は「中露北+我らの内なる敵」との開戦前夜にある。核兵器で武
装しなければ亡国必至である。ウクライナのように侵略されたくなければ
核兵器で備えるしかないのだ。内戦前夜の米国は当てにできない、天は自
ら助くる者を助く。

            

━━━━━━━━━━━━━━━
エセ保守論客の売国ビジネス
━━━━━━━━━━━━━━━

小林よしのり氏が論破。安倍銃撃を「テロ扱い」


旧統一教会と自民党との関係を暴くこととなった、安倍元首相銃撃事件。
この凶行を「テロ」として論ずる識者も多数見受けられますが、はたして
それは解釈として正しいのでしょうか。今回のメルマガ『小林よしのりラ
イジング』では、『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直
線』等の人気作品でお馴染みの漫画家・小林よしのりさんが、「そもそも
テロではない」としてその根拠を解説。さらに一部評論家の「テロリスト
への同情は民主主義を破壊する」という言説がいかに的外れであるかを指
摘しています。※本稿では著者の意思と歴史的経緯に鑑み、世界平和統一
家庭連合(旧統一教会)を「統一協会」と表記しています

【テロに屈するな】という標語は無意味
統一協会という「反日・反天皇カルト」を国家の中枢まで招き入れた人物
を「国葬」にすることには反対の方が多くなっている。法の根拠がないま
ま、閣議決定で決めたことには首を傾げるが、弔いたい人はそうすればいい。

奇しくも昨日、イギリスのエリザベス女王の国葬が行われたから、皮肉な
格好になってしまって気の毒でもある。

これまで散々「安倍マンセー」を唱えてきた言論人は、安倍が選挙に勝つ
ために統一協会と手を組み、そのおかげで「憲政史上最長の政権」を維持
していたという「不都合な真実」から目をそらそうと必死である。連中も
所詮は「反日・反天皇カルト」に与する売国勢力にすぎないのだ。

普通の宗教なら、自分の正体を隠して、日本人だけを洗脳し、主体性を完
全に奪って、集金奴隷に改造するようなことはしない統一協会は明らかに
人権無視のカルトなのだ。

7月10日、ニコニコチャンネルの参院選開票特番で、国際政治学者・三浦
瑠麗、批評家・東浩紀、ノンフィクションライター・石戸諭の3人が、社
民党党首・福島瑞穂の発言に対して、常軌を逸した反応を示す一幕があった。

福島はまず、安倍が殺害された事件について「いかなる暴力にも反対す
る」「安倍さんの死に哀悼の意を表する」と述べ、その上でこう発言した。

「もし統一教会を応援しているということが問題とされたのであれば、ま
さに自民党が統一教会によって大きく影響を受けている、ということも日
本の政治の中で、これは問題になりうると思っているのですね」

見事だ!ぴしゃり、当たっている!

これに東は「『自民党は統一教会と関係しているからこのようなテロを招
いた』と言った」と口調を荒げ、三浦は「ほぼそれに近い」と同調。

さらに東は「これは大変な発言ですよね!」と言い、石戸が「だから福島
さんというか、社民党は小さくなるんですよ!」と非難し、さらに三浦が
「これはもうニュースになってしまいます。しかし申し訳ないけど私の責
任ではないと思います。一度、牽制球を投げましたからね」と言ったので
ある。

福島は「自民党は統一教会と関係しているからテロを招いた」とは言って
いない。あくまでも自民党が統一協会の影響を受けていたとしたら問題で
はないかと言っているだけで、それは全く真っ当なことである。

それなのに三浦瑠麗、東浩紀、石戸諭の3名が、ここまで狼狽するという
のは、見るからに異常である。

実はこの3人こそが、自民党が統一協会と関係があると知れたら大変なこ
とになると心底恐れていて、そこに直接触れる発言がいきなり出てきたも
のだから、パニックを起こしてしまい、全力で封殺しなければならないと
血相を変えたのだろう。

しかしその後たちまち、統一協会と自民党、特に安倍政権がズブズブの関
係だったということは、隠しようのないものとなった。
 
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「国連の理念踏みにじる」
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         田中 一世

岸田首相、ロシア名指しで非難「国連の理念踏みにじる」 国連総会

【ニューヨーク=田中一世】岸田文雄首相は20日午後(日本時間21日午
前)、米ニューヨークで開かれている国連総会で一般討論演説に臨んだ。
ロシアによるウクライナ侵攻で国連安全保障理事会の機能不全が露呈した
現状を踏まえ「国連の信頼性が危機に陥っている」と指摘した。ロシアを
名指しし「国連憲章の理念と原則を踏みにじる行為だ。断じて許してはな
らない」と非難し、国際社会の結束を呼びかけた。

一般討論演説が完全に対面方式で開催されるのは3年ぶりで、ウクライナ
情勢が最大の焦点となっている。首相は、核兵器の使用をちらつかせるロ
シアに対し「核兵器による威嚇、ましてや使用は、国際社会の平和と安全
に対する深刻な脅威だ」と非難。ライフワークの「核兵器のない世界」の
実現を改めて訴えた。

8月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議は、ロシアの反発で最終文書
を採択できず決裂したが、来年5月に被爆地の広島市で開く先進7カ国首脳
会議(G7サミット)に向け、核軍縮の機運を高めたいとの思いがある。

また、「法の支配」に基づく国際秩序の維持が不可欠だと主張した。その
ために国連を改革し、機能を強化する必要性を強調した。「安保理の改革
に向けて文言べースの交渉を開始する時だ」と述べ、改革に必要な決議案
作成に向けた交渉入りを各国に呼びかけた。

安保理改革は常任理事国が消極的で、ハードルは非常に高い。このため、
安保理に限らず「総会のさらなる活性化」など国連全体の機能強化も訴えた。

北朝鮮による日本人拉致問題については、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労
働党総書記と条件を付けずに会談する決意があるとの姿勢を示し、「あら
ゆるチャンスを逃すことなく全力で行動する」と語った。
           



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 アジア政治を変えるか
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)9月17日(土曜日)
        通巻第7466号 
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 サマルカンドSCO(上海協力機構)はアジア政治を変えるか  多彩
な顔ぶれ、国際政治はアジアに焦点を移した観なきにしも
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 9月15日と16日にウズベキスタンのサマルカンドで開催された
SCO首脳会議は、正式メンバー国に加えて、「オブザーバ−」と「対話
パートナー」の国々、とりわけ驚かされたのはベラルーシのルカシェン
コ、トルコのエルドアン、イランのライシ、アゼルバイジャンのアリエフ
各大統領の顔があったことだ。

 上海協力機構は、中国語で『上海合作組織成員国元首理事会』と長い
が、世界のメディアが注目したのは中国とロシアの首脳会談である。
ふたりは賢明に蜜月ぶりをアピールしたが、軍事協力で中国は「洞ヶ峠」
を決め込み、共同声明はだされなかった。そればかりか習近平はプーチン
大統領等との晩餐会を欠席した。
会議全体の共同宣言は「多極的世界秩序を強化」である。

中国の『環球時報』などは社説で「習近平とプーチンは米国などが破壊し
た世界無秩序を立て直し、世界に安定を回復するために両国は協力する」
などと浮き世離れした主張を前面にだしていた。

 個別会談でインドのモディ首相はプーチンに対し、「戦争の時代ではな
い」と直截な物言いをなす一方で、対立する習近平ならびにパキスタン首
相とは(意図的にか)会談せず、トルコのエルドアン大統領と個別会談を
こなすなど、だれよりも八面六腑だった。トルコはインド産の小麦輸入
増、カシミール国境問題で協力などを協議した。

 パキスタンの首相は「この会議にアフガニスタンを呼んでいないのはミ
ステークだ」と吠えた。

 2021年に江沢民の呼びかけでスタートしたSCOの創設メンバーは中・
露にカザフ、ウズベク、タジク、キルギスの六カ国だった。設立当初の目
的はテロリスト対策、軍事情報の交換と共有という主として安全保障の懸
念に対しての対策だった。
 
 ▲テロ対策の安全保障目的から経済興隆の拡大へ、目標が多極化

加盟国が増えると目的が多彩となり、軍事緊張を緩和する必要が生じ、謎
の国トルクメニスタン、インド、パキスタ、そしてイランが加わり、正式
メンバーは十ケ国となった。安全保障から地域協力とりわけ経済、金融が
おおきなウェイトを占めるようになった。
換言すれば設立メンバーの中央アジアのイスラム圏(カザフスタン、ウズ
ベキスタン、トルクメニスタン、キルギス、タジキスタン)の存在理由が
薄まったのである。

 「オブザーバー」にモンゴル、ベラルーシ、アフガニスタン、『対話
パートナー』がアゼルバイジャン、アルメニア、カンボジア、ネパール、
モンゴル、スリランカなど。このうち、ベラルーシが正式な加盟を申請し
た。このほかサマルカンド首脳会議には「傍聴的立場」でサウジ、エジプ
ト、UAEなども参加した。

 本会議とは別途にロシアと中国がモンゴルと三ケ国会議を別室で開催し
た。何が重要かと言えば、ロシアのシベリア石油をモンゴル経由のパイプ
ラインの新設、さらに三国の経済交流、貿易の拡大のために「ロシアーモ
ンゴルー中国」の経済回廊の建設プロジェクトが話し合われたことだ。

 同日、米国連邦議会上院は台湾へ追加武器供与45億ドルを承認した。
 北京では外交部が記者会見し、「中国は一つであって、分裂を策する
『あの島』へ、そうした行為をなすことは中国の主権を踏みにじることで
ある」と言葉激しく米国を非難した。
 
 つづけて中国外交部は台湾へ武器輸出をつづける米国の軍事産業大手弐
社の幹部に「制裁」をしたと発表した。
 制裁リストにあがったのはレイセオンのグレゴリー・ヘイエスCEO。
同社はサイドワインダーなどを台湾へ供与した。
ボーイングのセオドル・コルベットCEOも。台湾へ長距離ミサイルハー
プーンを供与したボーイングは中国に数百機の旅客機契約があり、中国の
制裁内容とは個人へのヴィザ発給停止など、ジェスチャーとしか思えない
ようなものだった。中国は二月にもロッキード・マーチンも制裁リストに
挙げていた。
      □☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き  
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読
者之声
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  ♪
(読者の声1)ゼレンスキー大統領が乗った車が、乗用車とぶつかった。
テロの可能性が言われましたが、真相はどうなのでしょうか? 時期が時
期だけに、気になりますよね。(DD性、岐阜)

(宮崎正弘のコメント)大統領のガードは厳重で、当初は英国特殊部隊が
警護していたと言います。事故がおきたのは、東部ハリコフの戦闘現場近
くですから、テロの可能性がゼロというわけでもないでしょう。
 ところでゼレンスキーは賓客を迎えてもカーキ色の半袖シャツ。背広に
ネクタイではない。すっかりトレードマークですが、あのシャツをよく着
替えています。
ちゃんとメッセージが刻印されているのにお気づきでしょう。15日の登
場画面のシャツには「ウクライナ人のように戦え」でした。ウクライナ語
でもロシア語でもなく、英悟です。全世界に発信しているのです。
   ♪
(読者の声2)時事通信の世論調査で、岸田首相の支持率がなんと32%
でした(9月15日)、これって、バイデンより低い数字です。はやくも
末期、やはり国葬への反対と統一教会という安倍晋三元総理暗殺以後の副
作用があからさまに悪く出ました。(II生、神奈川県)
 
(宮崎正弘のコメント)国内政治は、世界のゲームとは無縁の世界で動い
ていますので、殆ど興味がないのですが、おおざっぱに見ていても、嘗て
のモリカケをでっちあげた作為的な報道と似て、左翼メディアの情報操作
がこんかいはうまくいっているという印象を抱いています。
  ♪
(読者の声3)「三島由紀夫研究会の公開講座」の御案内です。
 記
とき  9月27日(火曜) 午後六時
ところ 市ヶ谷『アルカディア市ヶ谷』会議室
講師  楊逸(芥川賞作家、日本大学教授)
演題  「欧州をめぐって。ゲーテ、そして三島」(
参加費 2000円(学生と会員は千円)
 ●どなたでも予約不要で御参加いただけます。
    (三島研究会事務局) 
  ♪
(読者の声4)原子力潜水艦に17年間勤務していたという海軍退役軍人の
お爺さんに会ったが、一度潜ると半年間海底にひっそりと沈んで、出番を
待つ。数発の原爆を搭載したミサイルを乗せているが、数百人の兵隊も住
んでいる。酸素、水は海水から作り、巨大な冷蔵庫に人間の為の食糧を貯
めている。言わば宇宙船のような自己完結性を持つ。カーター元大統領は
原子潜水艦の艦長をしていた。抑止力の為には、24時 間365日、常に機能
していると敵に認識され信じてもらえないと効力がな い。この為に、多
くの軍人が退屈な日々を狭い牢屋のような場所で人生を 送る。映画 1964
年『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止め て水爆を
愛するようになったか』には、B-52爆撃機、34機が、「常に」ソ 連の周
りを旋回しながら、出番を待っていた風景が極めて正確に描写され てい
る。この様に、矛と盾、攻撃と防御(抑止)の関係は、非対称的であり、
防 御には膨大な費用がかかる。例えば、2001年9月11日の攻撃は10名ほど
の 志願兵と10枚の片道飛行券で、数兆円ほどの被害を生み出した。この
再発 を防ぐため、以来莫大な費用をかけているが、利口な敵は、常に違
う新し い手段を使う。現在日本で、核による抑止力・原子力潜水艦によ
る計画が 論議されているが、これには膨大な費用と維持費がかかり、し
かも最低で も10年程の建造期間を要するが、今の日本にはそんな金も時
間も無い。軍 事には、必ず軍産共同体が参加し、彼らにとっては予算を
多くすべく政府 を誘導する。故に上記の様な巨大な仕組みが生まれる。
安く直ぐに出来る 抑止力として、B52の代わりに無人の飛行船(大きな風
船)を数機、地上1 万メートル辺りに支那の周りに浮遊させ、そこから原
爆を乗せた小型のミ サイルを落とす。飛行船の上には太陽光パネルを貼
り付け電源とし、プロ ペラを回し大体の位置を維持する。ミサイルは重
力を追い風にするので瞬 時に音速の2〜3倍の速度になり、目的地・北京
には2分ほどで到着する。 これを迎撃する事はほぼ不可能。原爆は小型の
物でよく、安く即座に簡単 に作れるが、イスラエル、インド、英、仏、
などから隠密に譲ってもらう ことも出来るだろう。この装置は極秘で、
公式には気象庁、環境省などに 属し、地球温暖化の研究という名目にし
ておくが、わざと支那などには製 造過程、性能などを漏らす。抑止力は
「敵がそれを認識し信用」しないと 効果がない。更に、重要な点は、日
本が攻撃を受け、受けそうになった 時、「総理、御判断を願います」と
なり「聞く耳」しか持たない岸田総理 には、そんな危険な恐ろしい決断
ができるだろうか。この最終的な決定を 優柔不断な「人には、任せてお
けない」ので前述の映画では、「巨大なコ ンピュータ」が自動的に、非
情に独断で、報復する。戦時において指導者 は、そんな冷酷残酷な性格
を要求される。プーチン、金正恩、習近平、ト ランプ氏などは、その任
務に相応しい。(在米のKM生)

  ♪
(読者の声5)昨日生放送されたニュース解説『フロントJAPAN』は
宮崎正弘vs大高美貴のお二人が担当でした。下記のユーチューブでご覧
になれます。
 テーマは「日中友好50年は幻想だった」。
https://www.youtube.com/watch?v=IYh67aoklt8
   (日本文化チャンネル桜)


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電力インフラの強化は「国家主導」で行え
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               三橋貴明


日本同様にエネルギー危機、食料危機に突入した欧州ですが、EUは電力
の使用削減について「数値目標」を設定することを義務づけた上に、エネ
ルギー企業の利益の一部が
消費者に向かうよう課税措置を提案するとのことです。


つまりは、国家がエネルギー企業の経営に「介入」するというわけです。
もはや、市場原理も何もあったものではありません。欧州の状況は、かな
り深刻で、すでにエネルギー価格高騰が「食料価格」に影響を及ぼす段階
に到っています。よくよく考えてみると、農産物にせよ、畜産物にせよ、
「土地」だけでは生産できません。


 様々な生産資材(配合飼料、農薬、肥料等)の生産にもエネルギーの消
費は必要なわけです。さらには、ビニールハウス栽培、収穫作業、運搬、
冷蔵等にも、莫大なエネルギーを使います。例えば、我々が1000kcal
の食料で異袋を満たしたとき、実はそれよりもはるかに大きなエネルギー
を消費しているわけですね。


欧州農業組織委員会・欧州農業協同組合委員会、及び2大食品メーカー団
体であるフード・ドリンク・ヨーロッパ、
プライマリー・フード・プロセッサーズは、共同で、「天然ガスと電力を
筆頭とする直近のエネルギー価格上昇は、
農業・食料生産サイクルと重要農産物や食料品、飼料供給を脅かしてい
る」と、声明を出しました。


欧州委員会の統計によると、EUの7月のバター価格は、
前年比80%もの上昇。粉乳は同50%以上、牛肉は同20%上昇。イギリスの
農業団体は、キュウリやピーマンなど、温室栽培される作物の収穫は、エ
ネルギー価格の高騰により、今年は例年の半分以下になるだろうと述べて
います。現在のエネルギー危機、食料危機から国民を救うためには「国
家」のパワーが必要です。イギリスでは、トラス新首相が、利用者が支払
う光熱費の値上がりに上限を設ける対策として、1000億ポンド(約16兆5
千億円)を支出すると公約しています。


要するに、第二次グローバリズムの下で「政府を小さくする」「政府は市
場に関与しない」「政府の規制を緩和する」という「方向」は間違ってい
たのです。非常事態に陥ったとき、「市場」の力では国民を救えません。
もちろん、話は「オールオアナッシング」ではないため、
政府が何でもかんでも介入するべきと言いたいわけではありません。社会
主義じゃあるまいし。


必要なのは、「政府の適切な市場、経済への関与」です。
少なくとも、非常事態に突入した以上、平時同様の「政府のパワー」では
国民を救えないのです。『廃棄される再エネ 砂上の送電網、停電リスク
軽視のツケ各地で電力需給の綱渡りが続く一方で、太陽光など再生可能エ
ネルギーが
使い切れずに捨てられている。東・西日本を結ぶ送電網が細く、電力が余
る地域から足りない地域へ融通できないためだ。

天候に左右される再生エネは電力供給を不安定にした主因とされがちだ。
実際は停電リスクを軽視し、送電網整備をおろそかにしたツケが回った面
も大きい。(後略)』
日経が「送電網強化」を疎かにした日本の電力サービスについて偉そうに
書いていますが、そもそも電力会社の投資拡大を可能にした「総括原価方
式」を猛批判したのは、
お前らだろ!


送電網整備をおろそかにしたツケは、「お前ら」のせいで生じたのです。
そもそも、「市場競争で〜す(笑)
潰れる可能性、ありま〜す(笑)」といった状況に放り込まれた電力会社
が、投資を拡大するはずがありません。
拡大するのは「費用削減」だけです。日経は記事で送電網強化について訴
えていますが、興味深いことに「誰が支出するべきか」は書いていない。


いや、そこは「国家(政府)」以外には有り得ないだろ。
また、日経は欧州諸国の送電線接続を賛美していますが、
それこそ「国家主導」で推進されたのですよ。市場競争にさらされた民間
の電力会社と、欧州の「国家」と比較するなど、愚か極まりない。結局の
ところ、日本のエネルギー安全保障強化の施策の「一つ(あくまで「一
つ」)」である送電網強化は、国家主導でなければなりません。


日経の記者は「インフラ整備、今からでも」と書いていますが、ならば
「国家主導のインフラ整備」を主張しなければなりません。市場競争にさ
らされ、将来の存続リスクが高まっている中で「利益」を追求しなければ
ならない電力「株式会社」が、長期的なインフラ整備などするわけがない
のです。



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重 要 情 報
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◎核軍縮に向けた交渉で、最大の抵抗勢カは中国だということを各国がNPT
会議で痛感した=伊勢雅臣


(核拡散防止条約再検討、NPT)会議の最終文書案には(岸田)首相の主
張が採用され、「核兵器国は特に、自国の核兵器保有数や政策、能力に関
する透明性向上に向けた措置を追求する」などの記述が入った。

 各国が支持した日本の提案の一つが、核兵器の製造に必要なプルトニウ
ムなど核兵器用核分裂物質 ( F M )生産のモラトリアム (一時停止 )を求
める項目だった。政府は F M生産を禁じる兵器用核分質生産禁止条約 ( F
M C T )が制定されるまでの間、モラトリアムを設けるべきだと各国に呼
びかけ、賛同を得た。ところが、中国が強く反対し、最終盤で記述が削除
された。

 F M生産をめぐっては、 N P Tが定める核兵器保有国である米国、英
国、フランス、ロシア、中国の 5力国のうち、中国以外の4力国が一時停
止を宣言している。

 政府高官は「核軍縮に向けた交渉で、最大の抵抗勢カは中国だというこ
とを各国が今回、痛感したようだ」と振り返る。

「核軍縮 妨げる中国」産経新聞R040905




◎現代の神曲ーーー永遠の命を求めて(2)
   「お〜い、お茶」は、なぜ売れる?北村維康


日本茶「お〜い、お茶」は何故売れる?
 コンビニに行くと、ペットボトルに入ったお茶が、棚にずらりと並んで
ゐるが、その中の定番は、「お〜い、お茶」といふ名前だ。これほど、日
本人の心をつかんだ商品名もないのではないか。

 私が勤めてゐた会社の先輩で、家では奥さんに呼びかけるのに、
「お〜い」とだけ言ふ人がゐた。それに対して奥さんは、即座に嬉しさう
に反応して、旦那が何を言ひつけるかに、全神経を集中するのである。こ
こは何と言ふか、以心伝心と言ふか、阿吽の呼吸といふか。やや大げさに
いへば、ここには宇宙の真理が見え隠れするのである。ここまで読んでき
て、「うん、分かる」といふ人もいらっしゃれば、「なんだかなあ、私は
『お〜い』といふ名前ぢゃないわよ」と拘る人もいらっしゃるだらう。私
なりに主観と偏見で言へば、前者は純粋な日本人、後者は準日本人といふ
ところだらうか。今日は此処までとする。これは言はば、海に石を投げた
時に、「ポチャン」とできるさざ波のやうなものだ。其の波が、はるか遠
く、地球の裏側の、リオ・デ・ジャネイロまで伝はって行って、其処の波
打ち際の波に、何らかの影響を与へないといふことはあり得ないのである
から、この一文をお読み下さった貴方の心の中にも、さざ波が広がりつつ
あるのである。(続く)



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身 辺 雑 記
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23日の東京湾岸は曇り。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

--
渡部 亮次郎

--
渡部 亮次郎



2022年09月22日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6267号
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   2022(令和4年)年 9月22日(木)



     自衛隊法改正が危機対応の前提だ:櫻井よしこ
  
             台湾有事で国民脅す:高野孟 

      ガス代、年60万円時代は来るか?:和田憲治

            アルメニア軍が窮地:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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自衛隊法改正が危機対応の前提だ
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           櫻井よしこ

日本ルネッサンス 第1015回

ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問を機に、台湾を巡る軍事情勢が大
きく変化した。中国軍機はほぼ連日、台湾海峡の中間線を越えて飛行し威
嚇を続ける。中国に近い台湾の離島、金門島と馬祖島には中国軍の無人機
(ドローン)が侵入を続ける。台湾側は遂に9月1日、中国の無人機を撃ち
落とした。台湾情勢は確実に緊張激化の方向に進んでいる。

また、ロシアが極東で行う4年に一度の軍事訓練、「ボストーク2022」で
は中露両軍が北海道沖の日本海で実射訓練をした。台湾有事のとき、ロシ
アは北方領土や北海道周辺で軍事行動を展開し、日本が南西諸島と台湾に
集中できないように、力を分散させる戦略が見てとれる。

危機が迫るいま、有事で押し潰されないように自衛力を強め、理に適った
軍事行動をとれるように自衛隊法の欠陥を正して部隊行動基準(ROE)
を定めることが急がれる。元空将の織田邦男氏が、空における軍事的緊張
の危険性について次のように警告した。

日本も中国もどの国の空軍も戦闘機にはミサイルを搭載し、機関砲を装備
して飛ぶ。フル装備の戦闘機同士がミサイルの射程圏内で遭遇する場合、
明確なルールに従って行動しなければ空中衝突やミサイル発射という重大
事に至りかねない。地上や海上とは異なり、戦闘機の動きは超高速で、危
機は瞬時に有事に発展する。あらゆる意味で一触即発の危機に満ちている
のが空だという。

にもかかわらず、日本には危機をエスカレートさせないための法的整備が
ない、つまりROEがないと、織田氏は憂える。

陸も海も同様の不備に直面している。法律の土台になっている憲法が、日
本国は軍事力(戦力)を持ってはならないと規定し、自衛隊を軍隊ではな
く警察権の範疇にいれていることが元凶である。憲法は、国民、国土、領
海、領空を守るにしても、力の行使は最小限にとどめ、最後の最後になっ
ても軍事的手段はとらないとする考え方で作られている。それゆえに有事
対応の法律が整備されていないのは当然であろう。

軍と警察の大きな違い

その結果、台湾・日本有事のとき、与那国、宮古、下地、石垣などの沖縄
の島々の住民避難は「武力攻撃事態」が認定されてからようやく指示が出
せる状況だ。それでは遅すぎて住民は命の危険に晒される。

なぜもっと早めに武力攻撃事態を宣言できないのかという疑問は当然だ。
元陸上幕僚長の岩田清文氏は、これを国レベルで考えると全く別の様相が
見えてくると語る。

「もし日本政府が沖縄・台湾を巡る情勢が武力攻撃事態に至ったと認定す
れば、中国はこれを敵対的宣言と受けとめ事態がエスカレートしかねませ
ん。その場合、中国在住の邦人10万人は人質にされ、日本企業の資産も凍
結されかねない。国民と企業を守るために武力攻撃事態の認定が出来ない
という矛盾に陥るのです」

ならば、宣戦布告ととられるような宣言を出さずとも、眼前の状況判断に
基づいて住民避難を指示できるようにするのが政治であり、通常の軍の法
体系であろう。しかし、日本国の法律はこのような臨機応変の判断を自衛
隊には許していない。

これは軍のおよそ全てを否定する憲法の精神から生まれた悪しき結果であ
る。前述のように反軍思想に貫かれている憲法で自衛隊は軍隊でなく警察
法の体系下に置かれている。軍と警察の大きな違いはネガティブ・リスト
とポジティブ・リストである。日本を除く国々では軍はネガティブ・リス
トに基づいて行動する。これはしてはならないことのリストだ。非戦闘員
を殺してはならない、学校や病院を攻撃してはならない、捕虜を虐待して
はならないなどがその典型例だ。軍隊はこのネガティブ・リストを守った
うえで、状況に応じて司令官の判断で最善の方法をとって使命を達成する。

一方、警察はポジティブ・リストにあたる警察官職務執行法によって、し
てよいことを法律として明記している。逆に言えば、リストにないことは
一切してはならないのだ。

有事が迫ったとしても現場判断で住民に避難指示ができないのはこのポジ
ティブ・リスト、つまり警察ルールゆえだ。政府が武力攻撃を認定して初
めて、法制化されたルールに従って住民への退避の指示が許されるという
わけだ。自衛隊も国際社会の軍と同様、ネガティブ・リストを行動基準と
するのがよいのだが、それができていない。繰り返すが元凶は憲法だ。織
田氏が語る。

「どの国のどの軍隊も、いつでも命令一下、自衛権行使の権限を与えられ
ています。ただ、軍がやたらに軍事行動に走らないように制御するROE
があり、ROEが厳守されているかを監視するのが政治の役割です。日本
は命令を下すための法律論議が複雑で、命令が下ってからはROEのかわ
りに、警察法に基づくポジティブ・リストで自衛隊を縛っているのです」

ひたすら逃げるしか

全てが流動的になる有事のとき、現場でとるべき最善の行動を、永田町で
作った法律で時々刻々に、的確に把握し対応するのは困難だ。いま迫りつ
つある危機に現行法のままの体制で対応すれば、すでに述べたように住民
避難のための宣言が事態を逆にエスカレートさせかねない。

この本末転倒を避けるためのルールがROEなのである。ROEの設定に
よって、実は自衛隊員の直面する危機はより適切に管理され、結果として
隊員の命も守られることになる。織田氏が2016年に、東シナ海上空で発生
した危機について語った。

「当時、海上では日米印の共同軍事訓練が進行中で、海上の動きに呼応す
るように中国人民解放軍(PLA)の戦闘機が南下してきたのです。当
然、航空自衛隊はスクランブルをかけました。それに対して中国機が突然
挑発行動を取った。空自機をミサイル標的としてロックオンし、空自機は
撃墜されかねない危機に陥りました」

他国の空軍ならROEに基づいて空中戦(ドッグファイト)で逆転し相手
の戦闘機にミサイルをロックオンできる位置をとることなどが可能だ。し
かし、日本国にはそれがない。結果として空自機はひたすら逃げるしかな
かった。

「ミサイルの目眩ましになるフレアを出しながら、一挙に何万フィートも
降下するという命がけの危機回避行動でベテランの空自パイロットはよう
やく逃げきりました。けれど状況をふりかえれば、撃墜され、危機がエス
カレートして日中紛争が起きてもおかしくなかったと思います」

緊張が高まる今だからこそ、危機対応は現場の状況を踏まえなければなら
ない。現行の法の隙間を埋めるために、どの国の軍にもあるROEの設定
が急がれる。諸悪の根源である憲法改正の実現は言うまでもない。     



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 台湾有事で国民脅す
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        高野孟


「早ければ2027年」台湾有事で国民脅す“ヒゲの隊長”佐藤正久議員の半狂乱

ここ数年の間、いつ勃発しても不思議ではないとの報道が多く見られる台
湾有事。日米の専門家や政治家の中にも「もはや避けられない事実」のよ
うに論ずる向きが少なくありませんが、果たしてそれは正しい見立てなの
でしょうか。今回のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では著者でジャー
ナリストの高野孟さんが、「ヒゲの隊長」として知られた自民党参院議員
の佐藤正久氏の著作を取り上げ、台湾有事をはじめとした軍事論のあまり
のお粗末さを強く批判。さらに「佐藤氏のような人間が自民党の外交・防
衛政策の中心にいること自体が我が国の安全保障上の脅威」とまで言い
切っています。


プロフィール:高野孟(たかの・はじめ)
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告
会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経
ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイ
ダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授
に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県
鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

佐藤正久『知らないと後悔する、日本が侵攻される日』のお粗末な軍事論
/「日本侵攻は2027年か」と煽る無責任
佐藤正久は言わずと知れた元“ヒゲの隊長”で、自民党から参議院に出て早
3期目。今は自民党外交部会長、自民党国防議員連盟事務局長として同党
の外交・防衛政策を左右するキーパーソンである。岸田文雄政権は今年末
までに「安保3文書」すなわち国家安全保障戦略、防衛計画の大綱、中期
防衛力整備計画の改定を行い、そこでは「台湾有事切迫」という情勢認識
と、それに対して15年安保法制強行採決という安倍政治の遺産を大前提と
して、米日が緊密に協力して中国との戦争も辞さずに対処するという方向
での大軍拡路線が打ち出されることになりそうでそれには佐藤の果たす役
割も小さくないと考えられる。

そこで早速、佐藤が8月に上梓した『知らないと後悔する、日本が侵攻さ
れる日』(幻冬舎新書)を読んでみたが、これがとんでもなく粗雑な、ウ
クライナ戦争でのロシア軍の蛮行への人々の恐怖感をさんざん煽って、そ
れよりもさらに「一か国ではなく、ロシア、北朝鮮、中国の3カ国に狙わ
れている日本が抱える危険性は、開戦前のウクライナよりも高い」
(P.20)と脅しまくる、チンピラ右翼のアジビラのような代物で、呆れ
返ってしまった。

自衛隊OBの軍事論がこんなんで自衛隊は大丈夫なのか?自民党外交部会長
の戦略論がこんなんで自民党は大丈夫なのか?本誌がNo.1164(7月18日
号)で肯定的に紹介した文谷数重の『軍事研究』7月号の論文「間違いだ
らけの台湾有事論」をもう一度引き合いに出しながら検討する。
            



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ガス代、年60万円時代は来るか?
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          和田憲治

今日の日経新聞に
『体感物価、低所得層1.5倍 「ガス年60万円」』
という記事がありました。あなたの体感物価や生活基盤はどうでしょう
か?放送や音声講座の「米中20年戦争に備えよ」シリーズでは去年から
「本格的なインフレに入る」とガンガン取り上げていたのですが、現在で
は、世界的により強烈なインフレになっています。

私はインフレが起こる。アメリカでは金利が上がる。
ハイテク株はPER60倍だった株は30倍や20倍くらいまで売られるよ
うになる。ともお伝えしていました。
ハイテクを売って、その分石油やメタル系の資源株の分量を増やしまし
た。さて、日経の記事に戻りますと、恐ろしいことが書かれています。低
所得者層にとっては体感で1.5倍のダメージがあるというものです。確か
に、インフレ資産を持たずに月のキャッシュフローが少ない人はそうなり
ます。岸田政権はそこに現金5万円配って体感を鈍らせ、黙らせようとし
ています。

欧州ではいち早く電気ガス代が値上がりしました。
イタリアでは払えないから、「私達は払わない」というスローガンの市民
運動が始まっているそうです。インフレ、エネルギー高問題は、欧州全
体、世界全体に広がっています。ドイツについては日経の記事ではこうです。
ーーーーーーー
大国ドイツも揺らぐ。比較サイトのベリボックスによると
首都ベルリンで100平方メートルの家に住む場合、
ガス契約料金は最安で月平均400ユーロ弱(約5万7千円)
年間では60万円台になる計算だ。
単価は1年前の3倍に跳ね上がっている。
ーーーーーー

日本もガス代が月5万、年60万円時代がくる可能性があります。なぜ、ま
だ大丈夫なのか?逆に日経の記事では書かれていないことがこれです。ガ
ス代などの値上げは日本では先送りされているという点です。資源高な上
に円安ですから、日本こそ無傷でいられません。実際東京ガスは、来年3
月まで毎月値上げすると発表しています。日本政府が国民を守るためか急
激な値上げを食い止めているのです値上げは3月まででおさまらず、さら
に継続されていくでしょう。それ は、正しいのか?

世界的に上昇している中で、むしろ値上げが遅いために
日本人の危機感がまだまだないのが逆にまずいことだと思います。もっと
エネルギー問題含めて、根本である安全保障など、根本の危機感をもっ
て、根本の政策を考える方向に目を向けるべきです。日銀が長年ゼロ金利
を続けていることも、本来、経済人であれば必要な金利感覚をなくしてい
ます。

ロシア・ウクライナ戦争で危機感を持った日本人は少ない。遠いからで
す。それはまだいいでしょう。しかし、台湾危機について、本気で考えて
いない、本気でリスクがあると考えていない日本人が多数なのです。新聞
テレビの大手メディアは、統一教会問題や安倍晋三元首相の国葬問題に明
け暮れています。本来やらねばならないのは、憲法改正して、とっとと中
国の侵略に対峙できる体制をつくることです。


アホな大手メディアの報道で、インフレに対する感覚、金利に対する感
覚、安全保障に対する感覚を日本人は完全に失っています。大手メディア
に頼ることはできません感覚が鈍くなるばかりです。そして、陰謀論ばか
りになっているネット言 論もだめです。これは別世界にいる感覚だけが
異常に発達しアタマがオカ シクなってしまうだけです


本当の危機に目を向けざるをえないと考えている人のために、音声講座の
「米中20年戦争に備えよ」シリーズがあり、最新作のpart.8ができまし
た。世界でどういった事が起こっているのか?奥山先生が参考にする世界
の知識人たちはどう捉えているのか?では、どう考えて行くべきか?どう
感覚を磨いていくべきか?よろしかったら聞いて、あなたも一緒に考えて
いきましょう。


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 アルメニア軍が窮地
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)9月16日(金曜日)
        通巻第7465号 
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ウクライナ戦争の隙を突いたアゼルバイジャン
  アルメニア軍が窮地。そして次はコソボではないか?
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 9月13日、ナゴルノカラバフの停戦ラインを超えて、アゼルバイジャン
軍が発砲し、アルメニア軍兵士59名が死亡した。ロシア軍は「停戦監視
団」を置いているが、ウクライナ戦争で、手薄になった隙を突かれた格好だ。

 他方、アゼルバイジャン国防省は、アルメニア軍が「停戦に違反し、迫
撃砲と大砲でケルバハルとラチン近くのアゼルバイジャン陣地を砲撃し
た」と発表した。トルコの報道に拠れば、双方で百名前後の死者かでたと
している。

 2020年の戦闘ではイスラム圏からの武器輸入によって軍事力を増強 さ
せていたアゼルバイジャンが「アルメニアに奪われた聖域」を恢復し、
ロシアが停戦に介入して暫時の均衡状態があった。ロシアとしてはアルメ
ニアが東方正教会であり、防衛同盟の紐帯のために軍事的に介入したのも
当然の帰結だった。

その後、EUが交渉に乗り出し、以後の平和の回復を図ろうとしたが「ブ
リュッセル合意」は事実上無効になった。

 この春にブリュッセルで開催の、EUが仲介した交渉ではアゼルバイジャ
ンのイルハム・アリエフとアルメニアのニコル・パシニャンが会談し、と
もかく「議論を進める」という条項のみ合意した。

 EU、米国、ロシア、イラン、そしてトルコ紛争の拡大に懸念を表明
し、戦闘行為の即時終結を求めたものの、ロシアの「平和維持軍」が、ウ
クライナ戦争で削減された情報があり、ロシアの衰退を目撃したアゼルバ
イジャンが一気に攻勢に出た。

 拙著『ウクライナ危機後に、中国とロシアは破局を迎える』(宝島社)
のなかでも、この事態を予測したが、次はコソボだろう。

セルビアは中国から空輸した兵器で軍事力を充実させており、ロシアの支
援がなくとも、NATOが介入してこないと判断すれば、アルバニアに奪
われたコソボの恢復に挑む可能性が高い。
      □☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ☆⌒☆⌒☆ ☆⌒☆⌒☆⌒☆ ☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆    
  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読
者之声
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  ♪
(読者の声1)伊藤貫さんが、philosophy─paradigm─policy つまり「哲
学─世界観─政策」の三層思考を「3P」と呼んでおられて、なるほどと思い
ました。
安倍さんが提唱し、自由主義諸国にみとめられて共通の価値観ともなっ
た、「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)構想でいえば、「自由
で開かれた」がphilosophy、「インド太平洋」という枠組みがparadigm
に相当するでしょう。
policyには経済、軍事、文化、今後充実すべきさまざまな課題があります。
戦後長く、安全保障をアメリカに依存してきたいわば「吉田パラダイム」
が、中国の台頭と米国の混迷など、全く現実的な基盤を失って、すでに死
に体なこと、日本の国としての存続は、安全保障を軸とするFOIP「安倍パ
ラダイム」の推進にしかないことは、あきらかです。
「戦後最長の任期」などは末梢のこと。安倍国葬は、吉田パラダイムの葬
式、日本の新たな出発の儀礼として位置付けてしかるべきです。そうかん
がえると、悔い改めも現実思考もできない老人たちや、前科まみれのメ
ディアの諸公が、例の理不尽の限りを言い立てる騒音も、日本を鼓舞する
吹奏楽(石川県、半ボケ)

(宮崎正弘のコメント)数年前に東京で会ったことがありますが、伊藤貫
氏は参議院議員山谷えり子氏の実弟ですね。父上の山谷親平氏もタカ派で
した。

  ♪
(読者の声2)朝鮮民主主義人民共和国の人民にとって最大の敵は、指導
者・金日成、金正日、金正恩であり、金家にとっての最も恐るべき敵は、
自国人民である。隠蔽されてきた内部の情報が漏れ、あらゆる面で、最悪
の国家であると世界は認識して久しい。
しかも核兵器などを持ち、世界を恫喝し、更に日本国民を一千人近く拉
致・誘拐・監禁・殺害し、大量の偽札・麻薬製造・販売などを大規模に行
なっている世界最大最悪のテロ犯罪集団である。
故に、「全ての人間は自由な豊かな幸せな生活を求める権利がある」と信
ずる世界の民主的国家は、北朝鮮人民を独裁者から救済すべし、という価
値観を共有する。
間違っても独裁者に有利な取引・協定・合意・援助などは赦されない。積
極的に人民を救う意図も能力も無いのならば、無関与無交渉の政策を採る
べき。
 然るに歴代の総理、外務省、日本政府は、あたかも普通の国であるかの
ような外交関係・交渉をしてきた。量は少ないが正式・非公式な貿易は行
われ、パチンコ業界などからは莫大な資金が金家に送られ、独裁政権維持
を可能にしてきた。
北朝鮮の工作員が多数日本で活動しているが、排除する気配も見られない
ほど、日本の政治、警察、司法は腐敗荒廃している。日本は金家によって
誘導支配されていると言っても過言ではない。
 更に、遺憾にも、過去数十年間これと全く同じ、非倫理的で「日本国益
に反する」政策・関係が支那、ロシアとの間でも日本の総理・政府によっ
て行われ、今に至る。

 人類歴史上、強い国が弱い隣国を侵略占領し自国領とする事は、警察、
司法、犯罪を罰する機関が存在しない状態では、事後的に新しい事実が自
動的に正当性を得てきた。
この強弱の変化による侵略は、恒常的な不可避な地政学的現象として続い
ていたが、近代になって、力、軍事による侵略は、世界的に「悪、犯罪、
国際法違反」と認識される。
ほぼ全ての国は、過去数十年、数世紀に遡れば、隣国からの、隣国への不
法な侵略を経験し記憶している。
しかし未来の悲惨な悲劇を防ぐために、涙を呑んで歯を食いしばって、忍
び難きを忍び、「他国への侵略はダメ」と言う国際的な合意に達した。し
かしながら支那、露、両国はこの人類が到達した多大な犠牲を払って得た
知恵、総意を公然として踏み躙ってきた。
例えば、ウクライナ侵略、モンゴル、チベット、ウイグルへの侵略など。
そして公然と公式に北海道、沖縄、そして日本全土を侵略し占領すると公
言して着実に計画を進めている。
 そんな明らかな敵国に対して、歴代の総理、日本政府は、国益を無視し
て過去70余年にわたって「友好関係の促進」のためと称して、多大な援助
を与え続けてきた。
北朝鮮の金氏は、国を支配し、所有者として、国益、つまり金家族の利益
財産を最優先する。
氏の行動を見れば、あらゆる手段を使って、防衛し、国体を堅持している。
これに比較すると、日本の総理は、本を自己の財産として認識していない
為か、躊躇なく売国奴となる。それは解任間近の雇われ社長が会社を安く
売り飛ばす態度に似ている。岸田総理は金正恩氏に劣る、と言っても過言
ではない。
つまり「日本は消滅し、北朝鮮は生き残る」未来が予想される。「政治と
は結果が全て」の極めて現実的な作業である。
 占領中にGHQ指導によって作られた政治・選挙制度では、適正な指導者
を生み出せない、選択されないという事実が明確になった。
「選挙に強いだけの」世襲おじさん達の「年功序列・派閥・互選」では必
要な資格、能力、勇気を持ったおじさんは生まれない。(在米のKM生)

(読者の声3)サマルカンドで開催中のSCOで、習近平とプーチンの首
脳会談が実現。しかしああしたカメラに公開した面談ではなにほどの密約
も語られなかったのではと想像しますが、詳しい情報はありますか?
  (JJセブン)

(宮崎正弘のコメント)メディアはプーチンvs習近平にばかり焦点を当
てていますが、重要な会議はもう一つ。インドのモディ首相もサマルカン
ドで、プーチン、習近平とそれぞれ個別会談を行います。ロシアは中国と
インドへの石油輸出で、じつは140億ドル(21年)から、200億ド ル(1
月〜8月)に外貨を増やしています。


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重 要 情 報
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◎寅ヒゲの話:北村維康
テーマ:ブログ

 かつて、民主党が「政権交代だ」と騒いでゐた、つまり政権を取る前
に、私は武蔵野市に住む知人の女性と話してゐた。話が選挙の話になる
と、彼女は即座に言った。「うちは、もうカンさんしかゐないから」と。

 それからまた数年前に遡る話だが、日本文化チャンネル桜が、武蔵野市
で、菅直人らに対して、デモを掛けたことがある。私も参加して、サヨク
の問題点を大いに喚いたものだが、不意に、後ろから何かに、「ドン」と
体当たりされた。見るとそれは、若い女性である。つまり、私に対して、
肉弾攻撃を仕掛けたのだった。私も対抗上、更に大きな声で呼ばったが、
今にして思へば、「デブタ姐ちゃん、もういちどやってよ」とでも言って
やればよかった。かつて、サヨクのデモ隊を取り締ってゐた佐々淳行
(さっさよしゆき)氏が言ってゐたが、火炎瓶を投げるデモ隊の中に、少
し後ろにゐて、いざといふときには逃げ足が速く、捕まへられない、佐々
氏が「第4列の男」と呼んでゐる男がゐたが、それがそのカンであった。
「あいつだけは捕まへたかった」としみじみ述懐してゐたが。

 さて、話はまた飛ぶが、学生時代、或るテレビ局で、昼のヴァラエ
ティ番組のフロア・ディレクターなるアルバイトをしたことがある。その
時一緒に働いてゐた仲間の頬に、虎の髭が生えてゐるやうに見える男がゐ
た。それは、肉眼ではなく、心眼と言ふか、霊感で観たのであるが、それ
はつまり、動物的な感じがしたのである。それと同じ寅ヒゲを、上記のカ
ンさんの顔に感じるのだ。尤も、かく言ふ私も、他人から見れば、どんな
顔に見えてゐるかは分からない。人は十人十色であるから、どんな顔に見
えても、それはそのひとの自由である。しかし、何万年も前から、人の顔
は様々に見えてきたであらうことは、想像に難くない。縄文時代の人の顔
は、どんな風にみえただらうか。

 台風も東北地方に抜けたやうだ。東北のみなさん、お気をつけ下さ
い。これから顔を洗って、近所のお宮にお詣りに行って、清めてきます。



◎統一教会「日本の信者は日本がこれまで犯した罪を償うため韓国に献金
し なければならない」=伊勢雅臣


統一教会問題≠ヘ、韓国系宗教にかかわる韓国がらみの問題であるにも
かかわらず、韓国では関心が薄い。韓国にとって不愉快かつイヤな問題だ
からだが、そんな中で先週、やっとMBCテレビが特集番組で大きく取り
上げた(8月30日放送の「PD手帳」)。

放送後、テレビ局には信者たちが抗議に押しかけていたが、番組で興味深
かったのは「日本人がなぜ信者に?」というナゾ(?)に迫っていたこと
だ。結論は「日本人の対韓贖(しょく)罪(ざい)意識を利用したから」
だった。

番組に登場した2世信者の日本女性は、「日本が過去に韓国を支配し辱め
たから、メシア(救世主=教主)のいる韓国に謝罪し続けなければならな
いといわれた」と語り、韓国の学者は教会の資料を紹介しながら「日本の
信者は日本がこれまで犯した罪を償うため韓国に献金しなければならない
という名分で搾取されてきた」と分析していた。

 
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身 辺 雑 記
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22日の東京湾岸は雲りのち雨。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

--
渡部 亮次郎

2022年09月21日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン


わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6266号
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   2022(令和4年)年 9月21日(水)


      折れた凌雲閣、無事だった浅草寺:鵜野光博

 戦争への備えはイスラエルに学べ:シーチン”修一 2.0

     本来は本日から休載の予定だったが:前田正晶      

       【風を読む】悔やみきれぬ思い:別府育郎

       これからの中国とのつきあい方:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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 折れた凌雲閣、無事だった浅草寺 
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            鵜野光博

【浅草物語】関東大震災 


秋に色づき始めたイチョウと、散策する修学旅行生の姿が目立つ9月の
浅草寺(東京都台東区)。99年前の9月、この境内は関東大震災の被災者
であふれていた。

「富士山を中心として関東の天変地異」「東京市中大惨状を呈す」「浅草
十二階倒壊し 火災四十八箇所に及ぶ」

大正12年9月2日付の大阪朝日新聞は、1面トップでこう報じた。地震発生
は1日午前11時58分。東京市内の新聞社の大半は火災などで発行不能とな
り、大阪発行の同紙は混乱の中で伝わってきた情報を刷った。見出しに浅
草十二階こと「凌雲閣」の倒壊がとられたのは、それが日本一の高塔で、
東京の象徴だったからにほからならない。

凌雲閣は8階から折れ、展望台付近にいた見物客十人あまりは1人を除い
て死亡。続いて起きた火災で浅草区の96%が焼失し、死者と行方不明者は
約3千600人に及んだ。その中で浅草寺は焼け残った。無残に折れた塔と、
奇跡的に無事だった観音様。これを「物語」と呼ぶには凄惨(せいさん)
すぎる現実が、震災によってもたらされていた。
[逃げ惑う人々、六区焼失]

「背負はれるだけ背負つてあえぎあえぎ走る人、子供を真中に夫婦で引き
ずり走る人、子供を両脇に引つかかへて走る人、老人や病人を背負つて走
る人、けつまづいて後ろから来る人に踏みにじられる人(中略)本能的に
生きようとするその人自身を超越した不思議な力で皆走つてるのですか
ら、其人々の顔の緊張さ、逆上した目は血走つて釣り上がり、足は全く地
についてはゐません」

火に追われ、隅田川の岸を逃げる人々の様子を、厩橋税務署の官吏が伝え
ている(内務省「大正震災誌」)。

昼食前で火を使う時間の揺れが被害を広げたのはよく知られている。た
だ、凌雲閣に近い浅草公園六区の興行街では、民家とは異なる情景があっ
た。エノケンこと榎本健一が、伝聞ではあるが六区の金竜館の観客と役者
の様子を書いている。

「皆んな命からがら戸外に逃げだしたが、出し物がカチカチ山だから、逃
げる観客の中に大きなタヌキやウサギも混っていた。(中略)他の芝居小
屋からも、カツラをつけないお姫様やら、お侍、毛ズネまるだしの女形な
ど、とんだ恰好の役者も混じって六区はたちまち大混乱」(自伝「喜劇こ
そわが命」)

榎本の筆致は軽快だが、揺れから半日過ぎた2日午前1時ごろには、六区
も炎に包まれる。動物園としても人気があった浅草花屋敷では、火におび
えた猛獣が暴れ出すのを防ぐため、トラなどを射殺した。東京の娯楽の中
心だった街は、混乱と猛火の中に消えていった。
[イチョウが守った?]

逃げ惑う人々が向かった先の一つが、浅草寺だった。

ここから隅田川を隔てて徒歩約20分の場所に、約3万8000人ともされる
最大の死者を出した陸軍被服廠跡があった。逃げ込んだ人々の多くが火災
旋風の犠牲となった。浅草寺の境内も大量の避難者で埋め尽くされ、炎上
すれば大惨事は免れなかった。

演歌師で「パイノパイノパイ(東京節)」作詞者の添田知道は、上野公園
で朝を迎えた。

「九月二日の夜が明けて、台東一望の焼け野原のなかに見た。十二階の半
折と、観音堂の無事の甍(いらか)。すぐ堂裏の銀杏(イチョウ)の大木
まで焼けたが」(随筆「子どもの時から」)

当時の浅草寺支院住職、壬生雄舜(みぶ・ゆうしゅん)は寺誌「大無畏
(だいむい)」で、「観世音菩薩の妙智力」のおかげと説くかたわら、
「境内の大きな公孫樹(イチョウ)が水気を吐き、自然防火壁にもなっ
た」と指摘している。「浅草区史 関東大震災編」も、第五消防署浅草公
園隊の「必死の努力」に触れた後、「高さ五十尺以上の公孫樹の境内に多
くありし事」を焼け残った理由に挙げる。ほかに浅草公園が整備された明
治17年に近くの建物を取り払い、周囲6カ所に水道消火栓があり、避難
者が一致協力して延焼した火を消した−などと列挙している。

添田は「下町ならではのしゃれ」と断りつつ、こんな人々の声を伝えた。
「そばに団十郎の『暫(しばらく)』の銅像があった。これが千束方面か
ら迫って来る炎の舌に手をひろげて『しばらく、しばらく』と構えていた
から、御堂が無事だったんだ」
[「震災めぇ」は遠く]

凌雲閣は3週間後の9月23日に残った部分が爆破、解体された。物理学
者の寺田寅彦は、残骸の山に数人が駆け上がり「バンザーイ」と叫ぶのを
見た。

「明治煉瓦(れんが)時代の最後の守りのように踏みとどまっていた巨人
が立ち腹を切って倒れた、その後に来るものは鉄筋コンクリートの時代で
あり、ジャズ、トーキー、プロ文学の時代である」(随筆「LIBER 
STUDIORUM」)

爆破は復興の第一歩でもあり、復興は時代の転換点でもあった。その一方
で、評論家の神山圭介は「浅草の百年 神谷バーと浅草の人びと」で、当
時の年配者の口癖に「震災めぇ(震災前)は、こんなじゃあなかったぜ」
があったと紹介し、「失われてしまったものへの切ない哀惜の響きがあっ
た」と書く。

空襲の戦災をくぐり抜けた浅草寺の神木とされるイチョウ=15日、東京都
台東区浅草(鵜野光博撮影)

都内で被災した詩人の堀口大学は、「昨日だれも知らなかつた/地震が
来た/今日だれも知らない/明日何が来るだらう/人間よ 人間よ」と詠
嘆した(「人間よ」)。浅草寺では無事の御利益にあやかろうと参拝者が
一層増えたが、昭和20年3月の東京大空襲では全焼。その焼け跡を残すイ
チョウが現在も境内にある。堀口が言う「今日だれも知らない」明日を、
私たちは今も迎えている。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
   松本市 久保田 康文 

産経web 令和4年9月19日採録

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戦争への備えはイスラエルに学べ
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       “シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」92/通算524 2022/9/19/月】振り返れば小生の
「ゴミ出し」歴は、母の介護もあってサラリーマンをリタイアし専業主夫
になった2009年からだから13年になる。母を看取った2012年以降はのんび
り「余生」を酒と共に過ごしていたが、2016年にアル中で発狂して以来、
2Fキッチンから3Fペントハウスに追放され、今はゴミ出しや営繕は小生の
仕事、料理は時々の趣味・娯楽になった。

今年から脳ミソは随分クリアになってきた気がするが、何となく他者に
脳みそを乗っ取られ、変身(変心)しつつあるのではないかという感じも
する。「男子、三日会わざれば刮目すべし」、プラスならいいが、多重人
格(解離性同一性障害)だったりして・・・

15日の木曜日はプラスチック系のゴミ出し日。二か領用水路沿いのゴミ
集積場に行ったら、♪赤い花なら 曼珠沙華・・・真っ赤な彼岸花が咲いて
いた。満洲の壮大な原野を思い出させる。せめて満洲が残っていたらとセ
ンチメンタルな気分になったが・・・勝ち負けは兵家の常、今度は勝つ!
 ウクライナも「今度は勝つ!」と頑張っている、日台も頑張ろうぜ!

17日は久し振りに近所の「緑化センター」を散歩し、土も水遣りも不要
な「エア・プランツ」に大いに感動した。室内で放っておいても育つとい
うのだ。

<土が不要でも育つことや、場所を選ばず飾れることもあって、エアプ
ランツ(ティランジア)は人気です。成長はゆっくりのため、じっくりと楽
しむにもぴったりの植物。ゆっくりといえど、きちんと生長し、お花も咲
き、育てる楽しみもあります>(LOVEGREEN 植物と暮らしを豊かに)

しかし、冷静になって考えてみると「手間がかからない」というのは是
か非か・・・カミサンはいくつもサボテンを育てているが、最近は「花が
咲かない、面白くない!」とぶーたれることがある。「俺のことか?」と
思わないでもないが、手間暇がかかるからこそ開花した時の感動があるの
ではないか。

翻って思うに、ヒーヒー言いながら育てるのが子育ての醍醐味で、それ
を面倒だ、結婚しない、子供はいらない、と言うのは、人間として「どう
なのだろう」と小生は思うのだが・・・

園内の休憩室はボランティアのヂヂババにより来るたびにオシャレに
なっているが、本棚に幼児向けのウクライナ民話「てぶくろ(手袋)」が
あった。版元の福音館によるあらすじは――


<【動物がみんなで入って、手袋の中は満員!】おじいさんが森の中に手
袋を片方落としてしまいます。雪の上に落ちていた手袋にネズミが住みこ
みました。そこへ、カエルやウサギやキツネが次つぎやってきて、「わた
しもいれて」「ぼくもいれて」と仲間入り。手袋はその度に少しずつ大き
くなっていき、今にもはじけそう・・・

最後には大きなクマまでやって来ましたよ。手袋の中はもう満員! そ
こにおじいさんが手袋を探しにもどってきました。さあ、いったいどうな
るのでしょうか?>


「大きなクマ」・・・ロシアだろう。ウクライナにとってロシア民族はそ
の帝政時代から抑圧者、厄介者だった。1917年のロシア革命以降、レーニ
ン&トロツキーはウクライナの反ロシア勢力(小さな政府志向)を叩きま
くっていた。ウクライナの穀倉地帯が魅力的だったこともある。1921年頃
にウクライナが屈服するとロシア人が入植してきた。「てぶくろ」の挿絵
を描いたエウゲーニー・M・ラチョフもその一人だった。

<ラチョフはシベリアのトムスク生まれ。1924年クバン美術師範学校に
入学、さらに1928年からキエフ(今のキーウ)美術大学デザイン学部に
入って学び、在学中から挿絵画家として活動を開始した。1997年モスクワ
で没。

ラチョフの作品には動物が登場する民話や寓話に挿絵を描いたものが多
い。ライプツィヒ国際図書展銀メダル、ロシア連邦共和国人民芸術家など
国内外で多数の賞を受賞>(WIKI)

「てぶくろ」初版は1950年モスクワで刊行され、日本では福音館書店が
1965年に発刊した。「福音館は石川県金沢市のキリスト教系書店で、日本
メソヂスト教会(カナダ・メソジスト教会と合同)のカナダ人宣教師が伝
道を目的として設立した」という。

小生は「てぶくろ」を読んで、「大きなクマは共産主義独裁帝国ソ連の
ことだ」と直感したが、ソ連が自滅した今の人食いクマはもちろんプーチ
ン・ロシアである。

世界の嫌われ者、プーチン&習近平の戦狼ダーティペア。プーチンはソ
連への回帰を、習近平は文革時代への回帰を妄想している。痴呆症か狂気
だ! 猟友会の出番だが、声はすれども姿は見せず、ほんにお前は屁のよ
うな・・・米欧日は小粒のリーダーばっかり、がっかり、オーラが感じら
れない。

まあ、他者のことは言えやしないが・・・小生の以前の予測では、習近
平は遅くとも秋の党大会前に台湾&尖閣諸島侵略を始めるはずだったが、
プーチンが2月からウクライナ侵略を始め、極東におけるロシア軍の戦力
支援が期待できそうもないこと、異常気象で穀倉地帯の南部が大打撃を受
けたことから予定を変えざるを得なかったようだ。

ブルームバーグ9/5は「異常気象が重要な収穫時期にある中国の農作物
市場に混乱をもたらし、干ばつと過剰な雨量に交互に見舞われたピーナッ
ツは被害を受けた作物の一つ。四川省はこの60年で最悪の干ばつを経験
し、中国中部および南西部は猛暑、北東部は洪水に見舞われた」と報じて
いる。

空想から科学へ、今は科学から空想へ、神さま、どうか異常気象で中露
に鉄槌を!と祈りたい気分だ。

危機の時代には優秀な論客が現れるというが、勝股秀通氏に期待した
い。国家基本問題研究所(JFSS)によると氏は、

<千葉県生まれ。1983年に読売新聞社に入社。北海道支社などを経て東
京本社社会部。93年から防衛庁・自衛隊を担当。99年には初の民間人とし
て防衛大学校総合安全保障研究科を修了。ルワンダ難民支援、東チモール
PKO、インド洋給油活動、ソマリア海賊対策など自衛隊海外任務を取材。

編集委員や解説部長兼論説委員などを経て、2015年4月から日本大学総
合科学研究所教授、2016年4月から日本大学危機管理学部教授。JFSS政策
提言委員。著書に『自衛隊、動く』(ウェッジ)、『検証 危機の25年』
(並木書房)など>

読売出身なら信頼できる。勝股氏の「緊迫の台湾海峡 本当に日本は国
民を守れるのか」(ウェッジ2022/8/24)は秀逸だった。以下、長いが転
載する。読む価値あります!

<「我々は国に見放された」――。これは1996年3月、台湾初の総統選挙
を巡って、中台間で軍事的緊張が高まった第3次台湾海峡危機に際し、当
時、日本最西端の沖縄・与那国島の町長であった尾辻吉兼氏(故人)が、筆
者のインタビュー取材に対し、真っ先に発した言葉だった。

空には中国軍機が飛び回り、目と鼻の先の海にはミサイルが撃ち込まれ
た。「国境の守りは、国の守りそのものではないのか」との思いから、尾
辻氏は町議時代、何度も政府に島への自衛隊誘致を陳情してきたからだ。

それから20年後の2016年、与那国島に初の自衛隊部隊である陸自沿岸監
視隊(隊員160人)が配備された。そして今回、ナンシー・ペロシ米下院議
長の台湾訪問で緊迫化した台湾情勢に即応するように、自衛隊は護衛艦や
哨戒機などを出動させ、米軍と連携しながら周辺海空域の警戒監視にあ
たった。

20年前と比べ、国境の守りに対する政府の意識が変わったのは確かだ。
だが現状で、本当に国民を守ることができるのだろうか。そして、私たち
は「国から見捨てられていない」と言えるのだろうか――。ペロシ訪台に反
発する中国の激しい軍事演習、ロシアによるウクライナ侵略から、それら
の疑問を検証することが本稿の目的である。

【「衝撃と畏怖」ではじまる現代戦】8月4日に始まった中国の軍事演
習。台湾を包囲するように6カ所の演習海空域が設定され、中国軍は福建
省などの基地から、DF-16などの弾道ミサイルを次々と発射させ、多連装
ロケットランチャーからは、台湾本島を直撃できる射程500kmのロケット
弾を続けざまに撃ち出す映像がテレビで公開された。

防衛省によると、発射を確認した弾道ミサイルは9発(台湾は11発と公
表)で、台北市上空などを飛翔しながら台湾東部の海域に着弾、このうち
の5発が沖縄・波照間島や与那国島近くに広がる日本の排他的経済水域
(EEZ)内に落下した。弾道ミサイルやロケット弾の発射に続き、5日以降は
連日、中国空軍の戦闘機や爆撃機など30機以上が、台湾の基地や空港など
重要施設への攻撃を想定したとみられる訓練を実施した。

これら演習で見せた攻撃の流れを、ロシアのウクライナ侵略と重ね合わ
せてみる。

侵略初日の2月24日、ロシア軍は首都キーウ(旧キエフ)を含む複数の都
市に対し、ミサイル攻撃を敢行、標的としたのは、ウクライナの軍事施設
のほか、集合住宅や病院、学校などだ。国連によると、侵略から1カ月、
原子力発電所への砲撃を含めロシア軍の非人道的かつ無差別攻撃は激しさ
を増し、医療施設だけでも43カ所が攻撃され、子ども90人を含む1035人の
民間人が死亡したという。しかし、これは確認できた数字であり、実際の
犠牲者数は、3〜5倍に達すると指摘している。

実は、米英軍が2003年に行ったイラク戦争でも、開戦初頭の段階で、米
英軍はフセイン大統領やその親族を含むイラク指導者層の所在地と、イラ
ク軍の指揮・通信機能だけを標的にミサイル攻撃と空爆を集中、わずか3
週間でイラク政権を崩壊させている。

敵の弱点を集中的に攻撃し、相手の度肝を抜く――。これは20世紀前半の
英国人戦略家リデル・ハートが、敵の戦力そのものをせん滅するのではな
く、心理的な衝撃、つまりショックを与えることを目的とした「間接アプ
ローチ戦略」を唱えたのに通じる手法だ。まさに、ミサイルなどの精密誘
導兵器を中心とする現代戦は、中国の軍事演習やウクライナ侵略からわか
るように、狙った標的に対する「衝撃と畏怖」そのものだ。

【高まるサイバー攻撃と「認知戦」】ペロシ訪台の直前に公表された
2022(令和4)年版『防衛白書』では、台湾側の分析として、中国による
台湾侵攻のシナリオが初めて記載された。中国は演習名目で軍を中国沿岸
に集結させ、偽情報を流布させる「認知戦」を行使し、台湾民衆のパニッ
クを引き起こした後、ミサイルの発射とサイバー攻撃で重要施設を攻撃す
るという流れが示されている。

まさに今回の軍事演習は、分析通りのことが行われていた。台湾総督府
によると、公的機関に対するサイバー攻撃は、過去最多だった時の23倍と
いう膨大な規模の攻撃が確認され、攻撃に使われたIPアドレス(ネット上
の住所)は、中国やロシアが多かったという。8月5日付けの読売新聞によ
ると、台湾外交部や国防部のウェブサイトが一時ダウンしたほか、市民に
身近なコンビニの電光掲示板が至る所で乗っ取られ、「ペロシは台湾から
出ていけ」という文字が表示されたと伝えている。

これらの事実から日本が導き出さなければならない教訓は、ミサイル攻
撃とサイバー攻撃に対する強固な防衛体制の構築であることは明らかだ。
併せて、ミサイル攻撃から国民を守るシェルターの設置など、国民の避難
や保護を円滑に実行できる体制を早急に整えることにほかならない。

【迷走するミサイル防衛】北朝鮮の核とミサイル開発への備えとして、
日本は2004年に弾道ミサイル防衛(BMD)システムの整備を開始した。日本
を標的に飛翔する弾道ミサイルを、洋上のイージス艦がSM3ミサイルを発
射し、大気圏外の宇宙空間で迎撃、撃ち漏らした場合は、地上に配備する
PAC3ミサイルが破壊するという2段階の防衛システムだ。

しかしその後、北朝鮮がミサイル発射を繰り返すようになり、虎の子の
イージス艦がミサイルを待ち受けるだけの“砲台”となってしまったため、
政府は17年、同じ能力を持つ「イージス・アショア」、いわゆる陸上配備
型イージスの導入を決め、24時間365日連続したミサイル防衛体制の確立
を目指してきた。ミサイル対応に専従する海上自衛隊の負担を減らし、
イージス艦を機動的に運用するのが目的だったが、20年6月、異変が起きた。

当時の河野太郎防衛相が突如、イージス・アショアの配備停止を決定し
たからだ。迎撃ミサイルを発射した後に、燃え尽きたブースター(ミサイ
ルの推進装置・重量約200キログラム)が発射地周辺の住宅地に落下する恐
れがあり、これを防ぐにはミサイルの改修に2000億円の巨費と10年の歳月
が必要だというのが理由だった。

だが、迎撃ミサイルを発射する事態とは、ミサイルが日本に着弾する恐
れがある時だ。弾頭に核兵器が積まれていれば、広島と長崎に続く第三の
被爆地が現実のものとなる国家危機にもかかわらず、極めて限定的な住民
被害が優先されるとは……。説明に耳を疑ったが、計画中止の口実に過ぎな
いことも明らかだった。

なぜなら、ブースターの落下が理由であれば、改修など不要な発射適地
を探せばいいだけだ。沿岸の埋め立ても可能だ。何より住民被害を理由に
するなら、地上配備のPAC3ミサイルも同じだからだ。

結局、代替地を探すこともせず、半年後の20年12月、イージス・アショ
アに代えて、イージスシステムを搭載する2隻の艦船を建造することが閣
議決定されてしまった。ミサイル防衛が迷走しはじめたと言っていい。

理由はいくつかある。安価な弾道ミサイルを超がつくほど高価なミサイ
ルで迎撃する費用対効果の視点がその一つ。加えて「弾道ミサイルを待ち
受けるだけでいいのか」と安倍晋三首相(当時)は、ミサイル防衛そのもの
を白紙的に再検討することを指示していたからだ。

【陸上イージスの再検討も俎上に】ミサイル防衛の白紙的再検討――。そ
の延長線上で長射程ミサイルの保有など、かつて敵基地攻撃能力と呼ばれ
た“反撃能力”についての検討が進んでいる。

だが、イージス・アショア導入を決めた大きな理由は、海自の負担軽減
だったはずだ。少子化で自衛官への新規応募は減り続け、そのうえ海自の
水上艦勤務は不人気職種の代表格だ。新たに建造する2隻の艦の運用をど
うやりくりするつもりなのだろうか。

最近の北朝鮮のミサイル実験でも明らかなように、ミサイル技術は高度
化し、旧来のBMDシステムだけで守れないのは事実だ。日本が衛星や電磁
波など使って迎撃能力を高め、同時に反撃能力を向上させておくことは必
須である。

だが、台湾有事を考えれば、中国が保有し、日本を射程内とする1600発
に上る短・中距離弾道ミサイルの脅威への備えは別だ。まさしく、今そこ
にある危機だからだ。

政府が白紙的に再検討してきたのであれば、その内容を国民に説明する
のは当然だが、中国と北朝鮮、ロシアというミサイル強国と対峙し続ける
日本が、安定して運用可能なミサイル防衛として、陸上イージスの再検討
も選択肢の俎上に載せるべきではないだろうか。

【サイバー攻撃できない足かせ】ロシアは2月、サイバー攻撃でウクラ
イナの変電所に被害を与えた後で軍事侵略に着手し、中国の8月の軍事演
習でも、演習開始前に台湾総督府や国防部、各地のコンビニなどへのサイ
バー攻撃が仕掛けられていた。「次の戦争はサイバー空間から始まる」と
の指摘は、もはや常識であり、武力攻撃前の平時の対応こそ重要なはずだ
が、日本にはさまざまな足かせがあって、ほぼ何もできないのが現状だ。

最大の足かせは「専守防衛」という呪縛だ。敵国からのサイバー攻撃を
「武力攻撃」と認定できるまで、自衛隊はサイバー攻撃ができない。しか
も、政府が反撃可能な事例としているのは、1)原子力発電所の炉心溶融
(メルトダウン)、2)航空機の墜落、3)人口密集地の上流にあるダム放水
――の3事例だ。これではミサイルや空爆などによる被害と同じような物理
的損害を受けるまで手も足も出せないということだ。

その上、憲法21条「通信の秘密の保護」により、自衛隊であっても、攻
撃元のサーバーに侵入しようとすれば、「不正アクセス禁止法」に抵触す
る可能性があり、ウイルスを作成すれば刑法の「不正指令電磁的記録罪」
(ウイルス作成罪)に問われる恐れがある。

18年末に閣議決定された「防衛計画の大綱」で、自衛隊が敵からのサイ
バー攻撃を「妨げる能力」を持つことが明記され、サイバー防衛隊は22年
3月、540人規模に拡充された。サイバー攻撃専門部隊が約3万人という中
国や北朝鮮の約6800人と比較されるが、これだけの足かせがあっては、単
に人を増やせばいいという問題ではない。

米国では、サイバー軍が軍事システムだけでなく、国家の重要インフラ
のシステム防護を担っており、日常的に他国のシステムを監視し、米国へ
のサイバー攻撃を探知した途端に反撃できる体制を取っている。それでも
サイバー攻撃を防ぎきることは難しいという。

これに倣えば、日本は急ぎ、「専守防衛」では対処できない現実を認
め、サイバー攻撃への備えを根本から見直す必要がある。最も重要なこと
は、相手のサーバーに入り込んで発信源を突き止めることであり、平時か
ら自衛隊に国家の重要インフラ防護に関わらせることを含め、国会は立法
府としての責任を果たさなければならない。

【避難場所整備のため「被害見積り」を公表せよ】ロシアのウクライナ
侵略以降、ミサイル攻撃に備えて避難できる場所として、地下鉄の駅舎な
どを指定する自治体が相次いでいる。6月1日現在、大阪市や仙台市、東京
都など409の地下鉄駅が指定され、地下街などを含めれば全国で436カ所に
上っている。昨年末に比べ、数字の上では3倍以上と急増しているが、安
全性は「?」だ。

なぜなら、ウクライナの首都キーウの地下鉄では、市民1万5000人が1カ
月以上も避難生活を続けていることが報じられたが、それは第2次世界大
戦後、駅の通路やホームなどを100mの深さに設けるなど、「核シェル
ター」として整備してきたからだ。それに比べ、国内で最も深い駅は都営
大江戸線「六本木駅」の42mで、各自治体が指定している地下鉄駅の多く
は深さ20〜30mほどしかない。

そもそも国民保護法に基づき、全国の自治体が指定する避難施設は約10
万カ所に上るが、そのうち地下施設は増えたといっても2000カ所にも満た
ない。しかも、台湾有事が勃発すれば、戦域内となる沖縄・南西諸島の
島々には地下施設はほぼゼロだ。

政府は25年度末までに、鉄筋コンクリートの構造物などで造られた強固
な緊急避難施設を増やす方針だが、その前に防衛省は、弾道ミサイル攻撃
による被害見積りを公表すべきだろう。弾頭に核兵器が積まれていた場合
と通常兵器の場合とでは、被害に極端な違いはあるが、ミサイル攻撃によ
る被害見積りが公表されなければ、必要な避難施設の数や構造について議
論することも、効果的な住民避難の訓練すらできないと思うからだ。

ウクライナ侵略でロシアは核の使用を示唆し、中国が保有する弾道ミサ
イルの多くは核兵器の搭載が可能だ。こうした現実を前に、遠方に避難す
ることができない島国の日本において、政府が国民を守るために、避難場
所を地下に確保することは必須なはずだ。

迷走するミサイル防衛と足かせだらけのサイバー攻撃、そしてシェル
ターなき国民保護。列挙した通り、いずれも問題は山積している。政治の
不作為で現状が放置される限り、国民はすでに見捨てられているといった
ら言い過ぎだろうか>(以上)

課題山積・・・「大丈夫か、ニッポン!?」の気分で戦意高揚にはなら
なかったが、政治・経済・軍の優秀な頭脳と行動力を動員して大車輪で頑
張ってもらうしかない。

論稿にあった「敵の弱点を集中的に攻撃し、相手の度肝を抜く(戦意を
喪失させる)」は興味深かった。考えてみれば日常生活でもよくある手
だ。大声で怒鳴りつけると中国人は一瞬「利」を考えて、「利」であれば
指示に従うが(ドライ?)、日本人はたとえその場では指示に従っても恨
みに思い「いつか報復してやる」という陰湿(ウェット?)な面が結構あ
るのではないか。昔から「忠臣蔵」とか仇討ちが大好きだ。

1945年の敗戦以来、米国占領下にある日本は安全保障の原点「攻撃は最
大の防御」を米軍に委ねて「専守防衛」という体制で80年間近くもやって
きたから、それを今さら改めるのはなかなか難しい。まともにやれば30年
くらいはかかるのではないか。その頃に日本が存続しているかどうかもす
こぶる怪しい。スポーツじゃあるまいし「準備ができてから攻撃してね」
と中露北にお願いするのか? お話にならない。

一番現実的なのは「核武装」である。人口わずか860万人の小国のイス
ラエルが敵性国家に囲まれているのに存続しているのは、徴兵制による通
常兵力16万8000人、さらに予備役40万8000人がおり、総動員時の兵力は57
万6000人にも達する戦力を備えているからだ。その上に「核兵器を持って
いるらしい、持っているはずだ、持っていないはずはない」と恐れられて
いるからだ。

徴兵制+核武装=安全。コストパフォーマンスも高い。ユダヤ人がイス
ラエル国家再建に乗り出したのは、日露戦争で日本が超大国ロシアに勝っ
て、捕虜となって日本に収監されたロシア兵のうち400人のユダヤ人が
「為せば成る」と勇気づけられたことも寄与している。その後の大戦でも
日本はユダヤ人をできる限り支援した。

多神教の日本は宗教的な偏見はあまりないのがいい。今、ウクライナで
対露戦を指揮しているゼレンスキー大統領など幹部はユダヤ人が多いと聞
く。イスラエルに学ぶことは多い。以下次号で考えていきたい。


 
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本来は本日から休載の予定だったが
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             前田正晶


昨19日夜のPrime Newsに出ていた大串博志の品性が余りにも下劣で卑し
かったので、間もなく病院に向かう前に彼と立憲民主党に対して一言述べ
ておきたくなった。

彼が繰り返し主張していたことは「立憲民主党の泉健太以下執行役員が国
葬を欠席するのは、岸田総理の姿勢が不実であり、何を訊いても「ゼロ回
答」では」だった。同じゲスト出演の慶応大学教授の松井孝治氏が、国会
対策委員会等々において水面下で自民党と折衝しなかったのかであると
か、閉会中審議で岸田総理に問い質さなかったのかとの質問に対しても
「岸田総理の態度が不誠実」であるとか「ゼロ回答」を理由に挙げて執拗
に欠席を正当化していた

「なるほど。如何にも民主党以来の彼らの体質だな」と思わせてくれた。
だが、品性下劣だと指摘する根拠は「国の為に8年の長きにわたって尽く
してこられた方が亡くなって、その功績を称えるための国葬を、自分たち
の言い分に対して『ゼロ回答』だった姿勢が気にくわないから欠席する」
と言うのでは死者に対する敬意と、ねぎらいと、感謝の姿勢を示す気には
なれないという亡くなった方を弔うことをしないという卑しさだけが際
立っていると聞こえた。

彼は野田元総理が参列するのは「同じ総理大臣を経験されて、重圧の下に
責務を果たされた者同士の弔意を示すのだし、執行役員でもないのだか
ら・・・」と嘯いたのだった。大串博志の東大法学部からUCLAでの修士号
取得という高学歴と、大蔵省勤務だったいう輝かしき職歴にも拘わらず、
この程度の品性かと思う時に、こういう連中には政治を任せておけないな
と、あらためて痛感した。

彼ら立憲民主党は故安倍晋三元総理を何処まで貶める気かと、暗澹とさせ
られた。入院前の精神状態に悪影響がありそうな一時だった。


           
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【風を読む】悔やみきれぬ思い
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        論説副委員長・別府育郎



安倍晋三元首相が選挙遊説中にテロリストの凶弾に倒れ、命を落としたこ
とは、日本の警察史上に残る最大級の痛恨事である。

警察庁は事件の検証結果を公表し、安倍氏の背後から容疑者の接近をやす
やすと許した杜撰(ずさん)な配置や、警備担当者間の連絡の不備、銃器
による殺意を想定外としていた致命的な緩みなどを指摘した。

安倍氏に同行した警視庁警備部の警護課員(SP)は1人だけだった。報
告書は、現役首相や海外の要人以外は警護警備計画を都道府県警任せとし
てきた警察庁の責任も大きいと指摘した。

「適切な対応があれば結果を阻止できた可能性が高い」とされた結論は、
安倍氏亡き後に聞いてもただただむなしく響く。

どんな言い訳も、重大な結果の前では通用しない。

そう頭では理解しつつ、直接の警備担当者の後悔を思うと、胸が痛い。痛
すぎる。

安倍氏の遺体が東京・富ケ谷の私邸に帰ると、昭恵夫人は別室で泣きじゃ
くる警護担当者の肩を抱いて慰めたのだと伝えられる。恐らく現場にいな
かったその担当者の悔しさは、どれほど大きかったろう。ましてや、現場
で凶行を防げなかった警備陣の後悔は―。

随分前だが、警視庁の元警護課員を取材したことがある。彼は長年、野党
の党首を担当した。

印象に残っているのは彼がこう話したことだ。

「警護の仕事とは、最後は自らが盾となることです。その覚悟と機転で
す」。相手の凶器が刃物であれ、銃器であれ、その基本は変わらない。こ
うも話した。

「警護対象者には、余計な感情を持ち過ぎない方がいい。とっさの判断の
邪魔になることもあり得ますから」。ただし、屈強なSPも鋼鉄製の盾で
はなく、生身の人間である。誰よりも身近で対象者と行動を共にして、情
が動かぬはずはない「言うは易(やす)く行うは難し、ですかね」

端的にいえば、多くのSPは警護対象者に情が移ってしまうのだという。
もちろん例外はあるだろうが。安倍氏の死に泣きじゃくった担当者もそれ
は職務上の悔恨の涙だけではなかったはずだ。

安倍氏の国葬は、27日に営まれる。海外から要人の来賓が多数参列する
一方で、反対を声高に叫ぶ勢力がある。警備の失敗は許されない。なんと
しても、無事に静かに送り出してもらいたい。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
   松本市 久保田 康文 

産経新聞令和4年9月20日採録

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これからの中国とのつきあい方
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)9月15日(木曜日)弐
        通巻第7464号 
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 リティジ財団報告書「これからの中国とのつきあい方」
  一方的に中国を封じ込める必要はないとトランプ流儀
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共和党保守陣営を代表するシンクタンク「ヘリティジ財団」がさきごろ、
『今後の中国対応の青写真』を纏めた。

「米国が今後数十年にわたって直面する永続的で重要課題は、中国の台頭
である。世界史の主要なプレーヤーとして台頭した中国に対して、米国は
長期的利益を保護する一方で、中国への毅然たる態度を維持する必要があ
る。米国は、経済的および政治的自由の原則を堅持し、独自的な強みに依
存する。それらは強力な世界的存在感と同盟国とのパートナーシップ、経
済的関与、軍事力のプレセンスなどを通じて実行される」と基本的スタン
スを明示している。

 もはや保守陣営の分析でも、アメリカが世界の警察官であるという認識
が稀釈していることに留意しておくべきだろう。
 
またポンペオ前国務長官の演説にあったように「中国の人々が問題ではな
く、人々を抑圧し、世界の幸福を脅かす共産主義の独裁政権が問題」とし
て、敵を中国共産党に絞り込んでいる。この主張は中国人民を敵とは認定
せず、意図的に独裁政党と峻別、中国人に心理的な亀裂をうませることを
考えているからだろう。

 「中国の脅威は表面的な軍事行動ばかりか、米国政府のサイバー ネッ
トワークに対する攻撃、米国企業の知的財産を盗み、公海を航行する船舶
や航空機の自由な移動を脅かす行為にあり、中国は米国の同盟国やパート
ナーの安全を侵害し、民主的なプロセスに干渉している」というあたりは
月並みな表現で、ペンタゴン報告や議会報告書にも書かれている。

ヘリティジ財団の報告が異色なのは中国の文化と法治意識、その政治シス
テムにおける西側との異質性を強調しているポイントにある。
 すなわち「米国は、中国の意思決定に影響を与える歴史と文化を理解す
る必要がある」とし、「中国は大陸性の大国であり、天然資源と人的資源
を備え、そのうえ中国は世界で最も経済的に活気のあるアジア太平洋地域
に位置し、世界経済の新たな中心にあり、グローバル・バリューチェーン
の重要な位置にあることが長期的に安全保障上の問題である」とする。

 ▲米国一国だけで中国に対抗するのは難しい

 そのうえで米国一国での目的達成はもはや不可能であり、また単純に
「中国封じ込め」を意味しない。米国の強みには、自由市場経済モデル、
強力な軍事力へのコミットメント、必要な場合、武力行使する意思、安全
保障同盟のシステム、政治的自由へのコミットメントにあるとする。

 さて同報告書は「中国を理解するには、三つの重要な観点があり、(1)
中国の政治文化と統治の歴史。(2) 中国が脅威を認識し、反応する方法と
パターン。(3)中国が主要な地理的関心領域であるインド太平洋における
他民族との関係の歴史」を挙げている。
 今日の中国の権力の政治的性格は、歴史、イデオロギー、5000 年にわ
たって国を統治してきた制度の産物であり、中国共産党の前の世代から現
在の中国の指導者が受け継いだイデオロギーと遺産は普遍であるとする。
「法の支配」の欠如。中国の歴史の中で、強力で独立した司法システムは
存在しなかった。これが中国史と西洋史の特質を別け、とくに文化を区別
する。だから人権を理解できない。
 
中国における「法」とは独立機関ではなく、権力構造を維持する手段でし
かない。したがって法律は統治の手段として機能したが中国共産党を制約
するものではなかった。国際関係でもルールを守ると言いながら遵守した
例がない。
 過日のウィグルにおける人権侵害、ジェノサイドという国連報告に関し
て中国外務省の反論(9月1日)は次であった。「OHCHR(国連高等
弁務官事務所)が発表した報告者は、反中勢力の政治的陰謀に基づく杜撰
な報告であり、内容は完全に虚偽情報のごった混ぜだ」

 法の番人である最高検察長に新たに任命されたのは応勇(前湖北省書
記)である。習近平側近として、もっと出世するべきが、閑職に追いやら
れたのは一族の腐敗が絶えないという悪評の所為だ。それはともかく法律
とまったく無関係なのである。習のイエスマンが最高検察長とは、これい
かに、だろう。

 中国は、国際空間に中国の権限を拡大することが国際法と矛盾するとは
考えていない。他人が図々しいと思っても、まるで気にしない。そういう
神経を持ち合わせてはいない。国際法は存在しても、中国としては便宜的
であれば活用するという政治戦争の一部と見なしている。
このヘリティジ財団報告が指摘するようにフィリピンがスカボロウ礁は自
国領と訴え、ハーグ国際裁判所が『中国の言い分には根拠がない』と裁断
したおりも、中国は「あれは紙屑だ」と言ってのけた。

 さてバイデン政権はトランプの対中制裁路線を引き継いではいるが、運
用面で遅れも目立つ。米議会は8月9日に次世代半導体開発の支援と大規
模な補助を目的の法律を可決し、バイデンが署名を済ませた。

 現在、上下両院で議事をすりあわせているのは、もっと強硬な「中国対
抗法」だ。ところがこの法案可決が円滑化しないのは中国からの妨害では
なく、米国実業界が、あまり規制を強化するとビジネスが失われることへ
の懸念が広がっているからだ。

 ▲なぜ十数万人の香港人は海外へ逃避したのか

 中国対抗法の眼目は投資審査制度で「米企業がロシアや中国など安全保
障上に深刻な懸念のある国への投資には事前の審査が必要で、そうした制
度の厳格化をはかるものである。大學や研究機関が中国から寄付金を受け
とることも厳しく監視される。また同報告者は「中国が政治権力の範囲外
で別個の「市民社会」を発展させたことがない」と指摘している。

 四つの近代化、白黒猫論、先富論をひっさげて現実主義の?小平が台頭
すると、中国共産党のイデオロギーの役割は、プラグマティズムを前に低
下したと見え一時期があった。このため、経済が豊になれば中国は自由化
するという幻想に酔った西側の楽観主義者は、中国は市民参加の新たなシ
ステムを中国が構築する義務があるとしてきた。

 ところが、香港では逆に言論、結社の自由は殺され、市民生活のおける
自由はなにひとつ達成されないばかりか、ネット上の意見も監視された。
政治的に自由は発言もできなくなり、多くの民主活動家が裁判となって、
香港人のおよそ十数万人が海外へ移住した。

 中国の言論統制は時代錯誤的に暗黒時代へ戻った。経済、政治、環境、
宗教の分野を問わず、中国共産党の監視を免除される団体はない。そのう
え中国共産党は金利、為替、通貨供給など経済をコントロールする最終的
な権限を保持している。甚だしい時代錯誤だが中国共産党は、この絶大な
権限を手放す意思はない。だから市場メカニズムが機能しないのだ。

 中国の産業分布図をみると、国有および国営企業は、国内総生産 (GDP)
の推定 40% と雇用の 20% を占めており、とくに航空宇宙、航空、造船、
化学、エネルギーなどの主要セクターだけでなく、銀行システムも含まれ
ている

▲中国は西側の脅威であり続ける

 他方、中国共産党のなかには米英留学帰りの経済学者が多く、中国が国
際システムから孤立している現実が中国経済の脆弱性の主な理由であるこ
とを正確に認識している。今日の中国は、さまざまな国際機関に積極的に
参加しているばかりか、国連関連組織で指導的地位を占める。

 自らも国際銀行を設立して (典型例がAIIB=アジア インフラ投資
銀行やシルクロード ファンドなど) を通じて途上国を支援している。し
かし多くが唯我独尊的で、ほかの参加国との間に摩擦を引き起こしている。
 
 中国の指導部の意見では、欧米列強は中国国民を転覆させ、政治的統一
を弱体化させようとすることで、中国を脅かし続けているとする。した
がって、「西洋化」、「平和的進化」、特に「分裂」を促進する努力は、
中国共産党の支配に対する脅威であるだけでなく、中国の国家の一体性に
対する脅威だと認識し、ソ連の崩壊を導いたゴルバショフは評価しない。

 「皮肉なことに、中国共産党がより現実主義的になり、毛沢東が提唱し
た極端なイデオロギー的要素を放棄するにつれて、中国共産党が国際シス
テムに与える挑戦は
増大した。(中略)米国は可能な限り自由で開かれた中国との貿易と投資
を行うべきであり、単なる接触に止まるのではなく新自由市場改革によっ
て双方にもたらされる機会を強調すべきである。最終的に、自由化を選択
し、経済改革に再び取り組み、すでに合意したルールに従うことを選択す
るような中国となれば、潜在的な米国のパートナーになり得る。しかし現
政権の有り様から推測できるのは、より封鎖され、経済的に弱まるであろ
う中国が、国際秩序に必然的に挑戦することになるため、より大きな脅威
であり続けるのだ」


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重 要 情 報
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◎現代の神曲ー−−永遠の命を求めて=北村維康

テーマ:ブログ
序文 
 国民的ヒーローであった安倍晋三元首相が突然亡くなった。彼の死を、
未だに多くの国民は納得してゐない。私も納得してゐない一人である。こ
の拙文は、自分なりに自分を納得させるにはどうしたらよいかの暗中模索
として書きつつある。貴方も、貴女も、納得して頂けるであらうか。

 やや唐突ながら、オカルトの世界では、並行世界(パラレル・ワール
ド)といふものが、最近ネット上で見られるやうになってきた。それは、
今我らが生きてゐる世界の他にも、似てはゐるが少し違ふ世界があるのだ
と言ふのである。一例として、米国で狂信的なファンによって、「お前の
音楽のやり方は気に食はない」と難癖をつけられ、ピストルで射殺され
た、ビートルズの一人である、ジョン・レノンが、なんと並行世界では生
きてゐて、新曲を発表してゐたといふ話がある。その曲は、『私自身に語
りかける』(Talking to Myself)として、それを録音したカセット・
テープを、並行世界で聴かされた人がゐたと言ふ話である。仏教的に言へ
ば、この世界で亡くなった人が生きてゐるとすれば、それはあの世(霊
界)である。人は、この世とあの世との間を、自由に行き来できるのだら
うか。


 では、神道的に言へば、どうなるのだらうか。神道の神典である『古事
記』によると、火の神を産んだイザナミノミコトは、やけどして死んでし
まふ。しかしその早すぎた死に納得できない、夫のイザナギノミコトは、
はるばる黄泉の国まで、妻を追ってゆくが、その会見が上手くゆかず、
却って妻を怒らせてしまひ、這ふ這ふの体で逃げ帰ってくる。しかし自分
の穢れた体を禊して清めるうちから、天照大神、月夜見の命、素戔嗚尊と
いふ、尊い子供たちを授かり、以後、これらの神々が、日本を経営してゆ
くことになるのである。これは、聖書にも匹敵する、壮大な叙事詩である
と言ってよい。またダンテも、聖書に関連して神曲を書いたので、大いに
関連があり、この拙文にも、その題名を拝借した。ジョン・レノンの新曲
と、音が似てゐるのも、単なる偶然ではないやうな気がする。

 この壮大な私の探索は、今始まったばかりである。もしかしたら、安
倍元首相の死を究める過程に於いて、今後の日本の、否、世界の、又は宇
宙の、進むべき方向が見えてくるかもしれない。それにほのかな期待を抱
きつつ、序文とする。(続く)


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身 辺 雑 記
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21日の東京湾岸は曇り。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

--
渡部 亮次郎




2022年09月20日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6266号
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   2022(令和4年)年 9月20日(火)


    岸田首相の明確な意見こそ聞きたい:櫻井よしこ

        黒化勢力すなわち独裁国には:伊勢雅臣

       報道されない本当の戦果と損失:高島康司
    
      野球、ゴルフ、サッカーを語ろう:前田正晶
      
    半導体装置企業、中国撤退の意思なし:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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 岸田首相の明確な意見こそ聞きたい
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               櫻井よしこ

日本ルネッサンス 第1014回

安倍晋三元総理銃撃事件はなぜ防げなかったのか。日本国の歴史に残る痛
恨の事件について、8月25日、警察庁が検証結果及び警護の見直しに関す
る報告書を発表した。50頁を超える同報告書を読んで、安倍総理暗殺事件
の総括がこんな中途半端なものなのか、と憤りが湧いてくる。

報告書は「現場における警護の問題」の項で「本件結果(安倍総理殺害)
を阻止することができた可能性はなかったとはいえない」とした。

また安倍総理が到着する前、奈良県警警備部警備課長が現場で「たまた
ま」、犯人の山上の近くにいたが不審者として認識できなかった、その時
点で総理後方が警備の空白となっている状況を見ているのであるから、対
応措置をとるべく指揮する必要があった。そうしていれば、「事件阻止の
可能性は高かった」と書いて、奈良県警の責任を印象づけている。

現場で安倍総理の身辺を警護した4人については以下のように書いた。4人
とは奈良県警の警察官3人と警視庁の警護員、つまりSP1人である。

「いずれの身辺警護員」も「被疑者(山上徹也容疑者)による接近を認識
しておらず」「発砲音を銃器によるものと即座に認識するに至らなかっ
た」、そのため「本件結果を阻止することは実際上困難であった」、しか
し、身辺警護員は山上の接近に「気付いている必要があった」。

一発目の砲撃音を聞いてもほぼ全員がただ立っていたあのシーンを想い出す。

現場における前述の4人の具体的な動きも説明しているのだが、同じよう
な内容が繰り返されている。「犯人の接近に気付かなかった」「発砲音が
あったが総理が銃撃されたと理解できなかった」「それはやむを得なかっ
た」というものだ。

「やむを得ないと認められる」という記述は幾度も登場し、その度に溜息
が出る想いだった。

警視庁の責任

報告書を読んで心に残るのは次の二点の主張である。➀奈良県警が安倍総
理後方の警備の空白地帯を埋めておくべきだった(前述したように、これ
は奈良県警の責任に焦点を当てる書き振りだ)、➁奈良県警3人、警視庁派
遣のSP1人の現場における状況はやむを得ないことばかりで責任は問え
ない。

加えて、もう一点報告書には書かれていないことがある。警視庁の責任に
全く言及していないのだ。総理の身辺警護を担うSPは警視庁が派遣す
る。SPの訓練も全て警視庁の責任の範疇だ。にもかかわらず、警視庁に
よる警護体制の欠陥について全く指摘がないのである。

第一に問いたいのは、安倍氏が現役の首相でなくなったからといって、
SPを1人しかつけないという対応でよかったのかということだ。総理を
退けばSPは2人――1日交替のため、常に随行するのは1人というのが規定
だそうだ。規定であるから致し方ないと警視庁は言うのであろう。しか
し、安倍氏は注目度も高く影響力も強い政治家だった。特定の勢力は安倍
氏を強く敵視していた。であれば、人員配備については状況をよく見たう
えで、ふやしておくべきだった。

報告書は、以降は要人警護を強化するとしたが、なぜ、あの時点で配慮し
ていなかったのか。警視庁の姿勢を質すべきだと思う。

もうひとつ、SPの緊急時対応について、訓練は十分だったのか、という
点だ。報告書はSPが対応できなかったのは「やむを得ない」と繰り返す
が、身内に甘すぎないか。奈良県警の責任も大きいが、一番責任を負うべ
きは警視庁なのだ。

一般論で言えば日本の警察はよくやっている。しかし今回の事件は、世界
のセキュリティ関係者が呆れる大失態だった。にもかかわらず、検証作業
では肝心の問題に全く触れていない。十分な反省なくして日本警察の立て
直しは難しいだろう。

安倍総理殺害犯の山上が統一教会への恨みに言及したことから、統一教会
問題について狂騒曲とでも言うべき報道が始まった。危機管理の観点から
岸田文雄首相は同問題について自身の考えを基軸にして取り組むべきだ。
世論の動向に振り回されるのでは何も解決しない。

統一教会による犯罪的商行為、霊感商法は今でも続いているのか、安倍総
理は被害者救済の法整備を2018年に行ったが、効果は出ているのか。国会
に特別委員会を設置し、徹底的に調べさせるべきだ。

その上でメディアが過熱報道を続ける「統一教会の関連団体」と政治の関
係についてはきちんと整理して論ずるべきだ。「関連」とはどういう関係
なのかなど明確に定義すべきだろう。

反共新聞の誕生

立憲民主党幹事長に返り咲いた岡田克也氏が、8月26日、統一教会の「関
連団体」とされる日刊紙「世界日報」の取材を受けていたことについて陳
謝した。「極めて申し訳なく、残念なことだった」「当時、世界日報と旧
統一教会の関係は承知していなかった」「弁解の余地はなく反省してい
る」などと述べている。

そこで「世界日報」に質した。同紙いわく、1975年、内外を共産勢力が席
巻する状況下、自由主義体制を守るという動機で創刊された。創刊時は朝
毎読日経産経、5大全国紙とNHKの記者たちが社員となって紙面作りや
営業に携わった。そのような日刊紙の必要性を説いたのが文鮮明氏だっ
た。渡部昇一氏はかつて、反共新聞の誕生は評価するが、なぜ、日本人で
はなく、韓国人が言い出したのか、それが残念だと語っている。

ただ、創刊時から今日まで世界日報と統一教会の間に資本関係は全くない
という。編集内容も、たとえば「竹島は日本の領土」という立場をとって
おり、韓国に傾いているわけではないともいう。

資本面、編集面において統一教会との関係で不都合な点はない、それなの
に「関連団体」とメディアで言われただけで、なぜ、関係を断ち切られる
のか、と世界日報側は問う。報道の自由の侵害だと彼らは言う。岡田氏は
「弁解の余地がない」と陳謝したが、本来このような陳謝は不必要だろう。

岸田首相は、「聞く力」だけでは首相は務まらないことを学ぶべきだ。自
身の判断ができないために聞くのでは、日本国が漂流する。自身の考え方
や判断をもっと前面に出して、国民を主導することが求められる。

安倍総理の国葬儀において、弔意表明の閣議了解を見送ったのはなぜか。
世論を恐れたとの印象が残る。立派な功績を残した類い稀なる政治家への
敬意と感謝を表するために国葬儀を執り行うとなぜ、言えないのか。そん
なことだから支持率も下がるのであろう。

「朝日新聞」などが不条理に叩いても、安倍総理は戦い続けた。安倍総理
は自分の判断を信じた。日本のためになると信じて、戦うことを決意した
気概が安倍総理への固い支持を生み出していた。政治家は信念、芯を持つ
ことが大事だ。それなしには長持ちしないと私は感じている。      

            
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 黒化勢力すなわち独裁国には
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          伊勢雅臣


 黒化勢力すなわち独裁国には、独裁主義からくる3つの弱点がある。そ
れは自由民主主義の強い点でもある。

■1.北野氏の国際情勢判断と健全な国家観から学ぶ

 ウクライナ侵攻が始まって、もう7ヶ月。欧米の膨大な軍事支援を受け
て、ウクライナが善戦を続け、侵攻したロシア軍を押し戻し始めています。

 それにしても、今回は多くの国際政治評論家がロシアの侵攻はありえな
い、と予測していました。予測が外れるということは、国際政治の動きを
理解していない、ということで、それでは国際政治を論ずる資格はないの
では、と思います。

 その中で、「ロシアの侵攻はありうる」と正しく予測していた数少ない
論者の一人が北野幸伯氏です。その北野幸伯氏の待望の新著が出ました。
題して『黒化する世界 −民主主義は生き残れるか−』。

 弊誌は、今までの北野氏の著書をすべて紹介しています。それは次の二
つの理由からです。

1)欧米の「常識」に囚われない国際情勢判断: 多くの国際政治評論家は
欧米の常識から考えて、「ロシアはそんな馬鹿なことはしないだろう」と
予測していました。しかし、ロシアに長く住んで、欧米とは異質な「常
識」があることを知っている北野氏は、ロシアや中国の常識からも国際政
治を見ることができます。[JOG(1196)]

2) 長いロシア滞在で培われた健全な国家観: 国際政治とはチェスの試合
を横から見て、打つ手を論評したり、予測したりするだけではありませ
ん。その中で、我が日本がどのような国を目指すのか、を見定めた上で、
それを実現するための手筋を考えなければなりません。

 北野氏は長年のロシア滞在で、日本の国柄を外からの目でよく理解し、
またソ連崩壊後の大動乱を通じて、国家と国民のあるべき姿を念頭に置い
た議論をされています。[JOG(1148)]

 このような国際情勢の見方と、その根底にある健全な国家観を学んで欲
しい、という思いで、今まで氏の全著作をご紹介してきました。今回も同
じ思いで、氏の新著『黒化する世界 ―民主主義は生き残れるのか?―』を
紹介させていただきます。

■2.独裁国の脆(もろ)さ

 今回の「黒化」とは、独裁主義のことです。中国、ロシア、北朝鮮、
等々、我が国は独裁主義国家群に囲まれています。そして独裁国家群が、
数の上でも勢力範囲でも優勢になりつつあるように見えます。そういう国
際状況をしっかり分析して、それにどう対応するか、が今回のテーマに
なっています。

 おりしもウクライナに攻め込んだロシア軍の敗退が始まりました。アメ
リカが供与しているハイマースなどの精密兵器で、ロシア軍は補給路を寸
断され、前線の一部では撤退、また降伏の声すら出てくるようになりました。

 ロシアがなぜこれほどの大失敗をしたのかについては、今回の北野氏の
著書に詳しく述べられていますが、その中で特にプーチン政権の内幕を描
いた辺りからは、独裁主義の弱さとは、こういう所から来るのか、とよく
分かりました。

 この本のサブタイトルは「民主主義は生き残れるのか?」ですが、独裁
国家の弱みを知り、自由民主国家が自らの強みを発揮できるよう長期的な
努力を積み重ねていくことが、今の自由民主主義陣営に求められている姿
勢だと思います。

 今回は独裁国家の弱さがどういうところにあるのか、というテーマに
絞って、北野氏の詳しい内幕レポートのごく一端をご紹介します。

■3.脆さ(1):正確な情報が入らない

 独裁国家の脆さの第一は、トップに正確な情報が入らないことです。そ
こから誤った情勢判断をする場合があります。北野氏は、次のような報道
を紹介しています。

__________
 独立系メディアは「第5局は侵攻に先立ち、プーチン氏にウクライナの
政治状況を報告する任務にあった第5局はリーダー(プーチン氏)を怒らせ
ることを恐れ、聞き心地のいいことだけを報告したもようだ」と分析して
いる。[北野、p218]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 第5局とは、ロシア連邦保安庁(FSB)の内部組織で、ウクライナなど
旧ソ連の構成国をロシアの勢力圏にとどめる役割を担う部署です。その局
長がセルゲイ・ベセダ氏です。

 彼は「全ウクライナが、解放者としてのプーチンを待ち望んでいる」な
どと報告し、それを基にプーチンは「ロシア軍が侵攻すれば、元お笑い芸
人のウクライナ大統領ゼレンスキーは逃亡し、政権は崩壊するだろう」
「ウクライナとの戦争はきわめて短期間で終わる」「ロシアはウクライナ
に傀儡(かいらい)政権を樹立することができる」などと予測を立てました。

 こんな予測が立てられたからこそ、今回プーチンが思い切った侵攻に出
たのだと得心できました。ところが、事態はまるで異なる展開になってし
まい、ペセダ局長はプーチンの怒りを買って、自宅に軟禁された模様です。

■4.脆さ(2): 衆智が集まらない

 プーチンを取り囲むスタッフは、相当に優秀な人材が揃っているでしょ
うが、彼らの智慧やアイデアを独裁者はうまく使えません。この点に関し
て、北野氏は興味深いシーンを臨場感をもって紹介しています。

__________
 2022年2月21日、プーチンは、ルガンスク人民共和国、ドネツク人民共
和国の独立を承認しました。それに先立ち、プーチンは、安全保障会議の
メンバーを招集し、「ルガンスク、ドネツクの独立を支持するかしない
か、自由に意見を言え」と命令します。

 メンバー一人一人が前に出て、自分の意見をいうのです。安全保障会議
のメンバーは、ロシアのエリート中のエリートです。彼らの意見は、「何
を言えばプーチンに気に入られるか」だけを気にしているように見えました。

 しかし、対外情報庁のナルイシキン長官は
「西側のパートナーに、最後のチャンスを与えましょう。
 彼らにキエフ政府にミンスク2合意を極めて短期間で履行するように、
強制させましょう」
と提案したのです。

 するとプーチンは、「君は、対話プロセスを始めろというのか?」と問
い返します。この一言で、ナルイシキンは恐怖してしまい、意見を変えま
した。

 恐れおののいた彼は、「ルガンスク、ドネツクをロシアに編入すること
を支持します」と言いました。

 プーチンは、「俺たちはそんな話はしていない。独立を承認するかどう
かの話をしているのだ」と言ってニヤリとしました。ナルイシキンは、
「はい。私は独立承認を支持します」といいました。[北野、p222]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 対外情報庁のトップですら「宿題を忘れた小学生のように怯えていた」
のです。これでは政権内にいくら優秀なスタッフがいて、素晴らしいアイ
デアを持っていても、独裁者は活用できません。

 現代国家は、軍事、経済、外交、技術など多くの関連分野にまたがる複
雑な意思決定を行わなければなりません。各分野での専門家が多面的な議
論をして、効果的な政策にまとめ上げなければならないのです。それを独
裁者が自分が気に入った意見だけを取り上げていたら、現実的で的を射た
政策が生まれてくるはずもありません。

■5.脆さ(3): 国内外で協力できない

 独裁国の脆さの第三は、国内外のチームワークが発揮できないことで
す。北野氏はプーチンが、ロシア語でオリガルヒという新興財閥を次々と
裏切ったり、追放している様を詳しく紹介しています。

 例えば90年代に最も力のあった新興財閥の長ベレゾフスキー。「クレム
リンのゴッドファーザー」と呼ばれ、石油大手シブネフチを統括していま
した。また国営テレビORTの株49%を保有し、放送内容を完全に支配
していました。彼の許可なしでは、大統領も首相を任命できないと言われ
ていました。

 プーチンは、このベレゾフスキーの後押しで、大統領になったのです
が、大統領になった途端にFSBと検察を動かして、新興財閥を脱税・横
領などの疑いで捜査し始めました。結局、ベレゾフスキーはイギリスに逃
亡。その他、いくつもの新興財閥が短期間で潰され、プーチンに忠誠と政
治への不介入を誓った財閥のみが生き残りました。

 独裁者は自らの権力を得るために、激烈な権力闘争を勝ち抜く必要があ
ります。その過程で強力なライバルは次々と倒されていくのです。

 新興財閥はロシア経済のエンジンで、その力を活用してロシアは2000年
から2008年まで年平均7%の成長を続けてきました。ところがクリミアを
併合して自由民主陣営の制裁を受けると、2014年から2020年までのGDP
成長率は年平均0.38%に落ち込んでしまいました。

 今回の侵略によって、ロシアはさらに厳しい経済制裁を課され、ロシア
の貿易は1/3まで縮小するとも言われています。より良い国民生活を実
現するには、政治と経済が両輪となって経済発展を進める必要があります
が、独裁国家ではそうしたチームワーク自体がそもそも難しいのです。

■6.真に信頼できる同盟国も得られない

 独裁国家は国際社会におけるチームワークも得られません。2022年3月
2日、ロシアによるウクライナ侵攻を非難する決議が、国連総会緊急特別
会合で賛成多数で採択されました。賛成した国は141カ国。国連加盟国が
193カ国なので、その73%が反ロシアとなってしまいました。

 棄権した国は35カ国、意思を示さずという国が12カ国ありました。
危険や意思を示さないのは、ロシア非難にこそ同調しませんが、ロシアに
賛同して力を合わせていこうという姿勢ではありません。

 ロシアの真の同盟国とはロシア非難決議に反対した国でしょう。 ベラ
ルーシ、北朝鮮、エリトリア、シリアの4カ国にすぎませんでした。国際
的に孤立している独裁国家ばかりで、頼りになるどころか、足手まといに
なるのがせいぜいといった国々です。

 頼みの中国ですら、棄権してしまいました。独裁国どうしの同盟とは、
互いを信頼しての真の同盟ではありません。単に独裁者どうし、当面は一
緒にやって行ったほうが得だ、という損得計算にすぎません。安全保障や
経済がこれだけグローバルに結びついた世界で互いに信頼できる同盟国を
持てないということは、致命的な脆さにつながります。

■7.国内の「黒化勢力」と戦う

 プーチンの失敗を例に、独裁国家の脆さを見てきました。これを反面教
師として、自由民主主義国家としては、まさにこの正反対を行って、自ら
を強くする必要があります。具体的には、正確な情報の共有、衆智の結
集、国内外での協力の3点です。

 しかし、我が国は国内に「黒化勢力」を抱えており、彼らがこの3つの
面で、日本の力を弱めています。周辺の「黒化国家」群に対応するのと同
時に、国内の「黒化勢力」とも戦わねばなりません。

 まず第一の「正確な情報の共有」ですが、テレビや新聞などの偏向オー
ルドメディア、そして学校での偏向教科書、偏向教員が、嘘の情報を日本
国民に流し続けています。たとえば、安倍元首相の海外からの膨大な弔意
メッセージに我々は驚かされましたが、いかに偏向オールドメディアが、
安倍元首相の功績に関して、正確な情報を伝えていなかったかを端的に示
しています。

 第二は「衆智の結集」です。本来なら国会とは国民各層、各地域の「選
良」が議論を通じて衆智を集め、国家としてより良い政策を考えていく場
です。ところが立憲民主党などは、先年の「もりかけ」、今は旧統一教会
問題などで、政府の足を引っ張ることしか、していません。

 政府与党も揚げ足とりからいかに逃げるか、という姿勢で、対「黒化国
家群」との対応に関するまともな議論をする気がありません。議論の中核
であるべき改憲問題でも、これらの「黒化」勢力は、改憲審議そのものを
忌避して、憲法改正をストップさせてきました。国会が、本来の「衆智を
集める」場として機能していないのは、「黒化勢力」の妨害によるものです。

 第三の「国内外の協力」では、たとえば左翼政党が本当に労働者の味方
であったら、派遣労働制度、外国人労働者、製造工場の国外流出、農林水
産業の衰退などの問題に真剣に取り組んで、労働者が活き活きと働けるよ
うな環境整備に取り組んだはずです。それによって、日本経済ももっと元
気になっていたはずです。

 また、たとえばアジア、アフリカの貧しい国々との独自のパイプを作
り、それらの国々との共栄政策を追求する、という事で、日本の国際協力
関係を増進する事もできたはずです。

 我が国が政治経済の両面で停滞、衰退しているのは、情報、智慧、力の
結集を阻害する国内の「黒化勢力」のためです。我が国の生き残りのため
にも、こうした国内の「黒化勢力」を早く一掃して、自由民主主義の力を
増進しなければなりません。

 ロシアの敗退が明らかになり、現代の「黒化勢力の核」は中国です。北
野氏の新著では、中国に関する分析も詳しくなされています。我々の子孫
が、この「黒化勢力」の下で、暗黒の暮らしをしなくとも良いよう、現在
が踏ん張りどころです。そのためにも、「黒化勢力」の脆さをよく弁え、
自由民主陣営の強みを国内外で最大限に発揮していくことが必要なのです。

 
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報道されない本当の戦果と損失━━━━━━━━━━━━━━━━
            高島康司

ウクライナの快進撃は続くか?。ハルキウ奪還が敗退を早める“バルジの
戦い”となる可能性

ウクライナ軍のハリキウ奪還作戦の実態と、それが将来もたらすリスクに
ついて解説したい。もしかしたらこれは、1945年のナチスドイツによる
「バルジの戦い」に似た結果になる可能性もある。(『 未来を見る!
『ヤスの備忘録』連動メルマガ 』高島康司)


※毎週土曜日or日曜日16:00からLIVE配信予定「私たちの未来がどうなるか
考える!メルマガ内容の深堀りと視聴者からの質問に答えるQ&A」世界中
から情報を収集、分析し、激変する私たちの未来を鋭く予測する『ヤスの
備忘録』でおなじみ、ヤスこと高島康司さんのライブ配信が大人気。世界
の未来を、政治経済の裏表だけでなく、歴史、予言、AI、陰謀、スピリ
チュアルなどあらゆる角度から見通します。視聴方法はこちらから。
この記事の著者・高島康司さんのメルマガ

1945年のナチスドイツによる「バルジの戦い」に似た結果になる?
前回の記事では残念ながら、ウクライナ軍のハリキウ奪還作戦には間に合
わなかったので、これを解説することができなかった。記事の内容は南
部、ヘルソン州の攻勢の実態にだけ限定することになってしまった。

そこで今回は、ウクライナ軍のハリキウ奪還作戦の実態と、それが将来も
たらすリスクについて書く。

もしかしたらこれは、1945年のナチスドイツによる「バルジの戦い」に似
た結果になる可能性もある。このようなことは日本では報道されないと思
うので、重要だと思う。
ロシアが失ったものは大きい
9月11日、ウクライナ軍が、ロシア軍に支配されていた北東部ハルキウ州
の大部分を奪還したと発表した。ウクライナ軍はこの数か月、南部、ヘル
ソン州の奪還を目標としていたが、これが高度な陽動作戦であったことが
明らかになった。

ロシア軍はウクライナ軍のヘルソン攻勢に対応するため南部に移動してお
り、北東部のハリキウ州では手薄の状態になっていた。ウクライナ軍はロ
シア軍の不意を突き、電光石火のスピードでハリキウ州の主要拠点を占拠
し、わずか数日間でハリキウ州の大部分の奪還に成功した。不意を突かれ
たロシア軍は、優勢なウクライナ軍に圧倒され、戦車や兵員輸送車などを
残したまま急いで退却した。

ロシアが失ったものは大きい。

いまロシアの主要目的のひとつは、東部、ドネツク州の占拠だが、その補
給路(兵站)の拠点がハルキウ州にある都市、イジュームを中心とした地
域だ。ここにドネツク州攻略に必要な兵器や装備、そして物資が集積さ
れ、ドネツク州の戦闘部隊に供給される。このイジュームがウクライナ軍
に占拠されたので、ロシア軍のドネツク州占拠はすでに風前の灯火だと見
られている。

このウクライナ軍の勝利とロシア軍の敗北は、ロシア国内にも大きな影響
をもたらしつつある。首都モスクワに128ある地区議会のひとつ、モノソ
フスキー地区の議会は、プーチン大統領の辞任を要求した。また、ウクラ
イナに戦闘部隊を送っているチェチェンのカディロフ首長は、ロシア軍の
作戦にミスがあったと案にロシア軍の首脳を批判した。このような批判
は、ロシア軍の内部にもあるようだ。

一方、このような状況にもかかわらず、ロシアの態度は強硬だ。ロシアの
ペスコフ大統領報道官は、ロシア政府はウクライナでの「特別軍事作戦」
ですべての目標を達成すると述べた。ペスコフによれば、プーチン大統領
は前線の状況について認識しているという。ウクライナ軍による反攻を受
けて、ロシア国防省は後退を戦略的な部隊の再編制としてみせようとして
いる。

ロシア国防省は、イジュームなどの地域のロシア軍を再編成して、ドネツ
ク方面に注力することを決定したと明らかにしていた。ペスコフは、プー
チンも「再編成」について認識していると述べた。ペスコフによれば、
プーチンは特別軍事作戦のすべての行動について報告を受けているほか、
国防省や軍幹部と24時間体制で連絡を取っているという。
           

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 野球、ゴルフ、サッカーを語ろう
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             前田正晶

先ずは野球から:

私は各テレビ局が早朝から時差があるアメリカで、大谷翔平が今何をやっ
ているかまでも報じてくれるのには、余り感激していないし評価もする気
がない。私はそれよりもスワローズが無事に連覇に向かって進んだかと、
村上宗隆が何とも言いようがない「敬遠攻勢?」を切り抜けて、王貞治の
記録を破ったかの方に興味も関心もあるのだから。

どのテレビ局の解説者もあの立浪監督の申告敬遠の是非を論じなかった
のは、不甲斐ないとしか思えなかった。最下位の球団が首位のスワローズ
を倒すのは甲斐甲斐しくて良いかも知れないが、その為の手段が申告敬遠
とは情けなさ過ぎる。昨夜もタイガースの矢野監督は「批判されるのは承
知だったのだろう顔付きで」村上を申告敬遠した。3位を死守してCSとや
らに出たいのは当然だろうが、「目的は手段を正当化しない」と知るべき
だ。姑息的だ。立浪は言語道断。


私は彼らが村上に打たせないようにする動機を推察すれば、自分の球団が
村上に新記録を立てさせたと、後世まで喧伝されたくないためだと見てい
るのは僻目か。恐らく、嘗て外国人の打者に王貞治の記録を破らせまいと
して四球攻めにしたのとは、違う現象だと思っている。好意的に見れば
「現在の監督たちはそれほど排他的にはなりきれてはいない」と思うのだ
が「排内的」であるのは好ましくない。

私だって大谷翔平が2年続けてアメリカカンリーグのMVPを取れれば良い
だろうと思っている。だが、私は非難攻撃されるのを怖れずに言えば、
我々は大谷翔平君に「我が国を代表してMLBに行って我が国の野球選手が
地元の選手たちに負けないほど優れていることを是非とも立証してくれ」
と依頼した覚えはないのだ。私はこれまでに何度も「大谷翔平はいまだ嘗
て見たこともない逸材である」と賞賛した。その素質に花が咲いたのは大
変結構なことだと認識している。

次は女子のゴルフに行こう:

昨日も東海クラシックで尾関彩美悠(アユミと読むのだそうだ)が18番
ホールで怖めず臆せずにパットを真ん中から決めて優勝して見せた。前週
の川崎春花と同じに19歳だそうだ。私はその物怖じせずパットを決める姿
を見て、あの渋野日向子がThe Openを制覇した最後のパットを決めた光景
を思い出した。言ってみれば「怖い物知らず」の強みだと感じていた。尾
関にも川崎にも同様の感があった。

「怖い物」を知った渋野日向子は、あれ以来安定した力を見せきれずに
いる。「勝負」というものの怖さはこの辺にあるのだ。「勝ち方を知って
いる」という表現を私は良く使う。この力は1回や2回勝ったくらいでは本
格的に身に付く代物ではない。尾関も川崎も「勝ち方」を知ることが出来
るのは未だ先のことだろう。

昨日が三回忌だった実弟はシングルハンディキャップの腕前だったが、
「優勝には運もある。常に2位に入る力がある者が実力者」と言ってい
た。渋野、川崎、尾関の3人が一層の力を付けて「勝ち方」を身につけた
実力者になる日が来ると良いと思う。

最後に私の本来の持ち場であるはずのサッカー:

11月のW杯が迫ったにも拘わらず、森保監督は26人に絞りきれずにいる。
失礼を顧みずに言えば「どんぐりの背比べ」の感が濃厚なのだ。その30人
だったかに選んだ顔ぶれを見ていても新鮮味が感じられない。際立ったと
いうか、大谷翔平や村上宗隆のような存在が見当たらない。何故だろう。

中学からJリーグにかけての年齢層にある息子さんたちを出しているだ
ろう年齢層の父親の方々は、異口同音に「今や子供たちはサッカーをやり
たがっていて野球ではない」と言われる。それでも非常に優れたと見える
素材を、野球には数多く見かけるのは何故だろうかと訝っている。残念な
のだ。

今朝ほども、テレ朝で久保建英がスペインでGKへのバックパスを執拗に
追ってボールを奪う直向きなところを見せて、得点に結びつけた場面を流
していた。良いプレーだと評価できる。解説していた福田正博は「久保は
ディフェンスをしないと批判されるが、このプレーは良かった」と褒めた。

私はこの久保君に関しては2点挙げておきたい。第一には「彼は上手い
ことは無類に上手いのだが、その良い所を引き出してくれるのはスペイン
のリーグのように周囲にいる世界的水準にある上手い選手たち」であり、
日本の代表の中に入れば周囲に久保の力を存分の発揮させる使い方で出来
る者がいないのが問題」と見ている。

第2の問題点は「恐らく、彼は森保監督の目指すティーム作りには不適
格なのでは」だと思っている。そういう点では、香川真司も同じような不
幸な境遇にあったと、未だに残念至極な事だったと思っている。解りやす
く言えば「監督さんには好きと嫌いがあるもの」なのだ。伊東純也などは
足が速いだけが取り柄だったが、森保監督が辛抱強く使い続けている間
に、右サイドのエースにまで成長した。

久保君は最早、森保監督が指導して伸ばせる余地が残っていないのでは
ないのか。言い方を変えれば「森保監督のメリットにならない」のではな
いのか。

President誌の柳井正氏との対談で、川淵三郎氏は「ヨーロッパには沢
山の有望な若手が行っているが、未だに一本目の地位を確実にしている者
が少ないのは・・・」と残念がっておられた。私は以前にも「本田圭佑や
香川真司が日本代表で振るわないのは周囲に本田も香川もいないからだ」
と指摘した。大勢のヨーロッパ組の実力が向上すれば、彼ら一人ひとりの
周囲に実力者が増えてくるので、何時の日か代表ティームの実力がヨー
ロッパに負けない水準に達すると期待したいのだ。


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半導体装置企業、中国撤退の意思なし
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)9月15日(木曜日)
        通巻第7463号  <前日発行>
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オランダのASMLが中国支社のスタッフを増員
  半導体装置企業、中国撤退の意思なし。制裁はザル法なのか?
****************************
(承前)
米バイデン政権の追加制裁をうけて次世代半導体開発ならびに半導体政争
装置メーカーなどが株価大暴落を演じた 
『サウスチャイナ・モーニングポスト』(9月14日)に拠れば、オランダ
ASMLの中国支社(上海微電子装備有限公司)は1500人のスタッフを、
年内、さらに二百名増やし、1700名とするという。2017年の中国法人設立
のとき、ASML社の中国拠点は500名だった。

 ASMLは、半導体露光装置で世界最大80%のシェアを誇る。2001年か
ら液浸露光技術でニコンと特許係争をくり拡げた。ニコンはオ ランダ、
ドイツ、米国並びに日本で特許侵害を提訴している。いったんは 和解し
たが、以後もASMLが、ニコンに無断で特許を使用しているとし て
2017年に再提訴した。

 ASMLは極端紫外線リソグラフなど7ナノ以下の先端技術で(装置は
一台240億円)、米国のアプライドマテリアルズなどを寄せ付けないで、
技術トップランナーと言われる。

 日本を代表する半導体政争装置メーカーは東京エレクトロンで、感光剤
と塗布、現像。熱処理成膜、エッチング、洗浄技術などに優れ、この会社
も韓国、シンガポールなど世界27ヶ国に拠点を置くが、中国に三ヶ所。
上海の二社は販売と部品の調達を受け持っているが、昆山支社が製造なら
びに補修を行う。
 東京エレクトロンの株価はピークの69170円から下落を続けてきた。9月
14日の初値は42980円で、ピークから38%もの下落となっている。
□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆□☆□   
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BOOKREVIEW 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  兵
器国産はわが国の防衛の基本方針ではなかったのか
   下請けの町工場に押し寄せる廃業、倒産、外国ファンドの買収危機

   ♪
桜林美佐『危機迫る日本の防衛産業』(産経NF文庫)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 危機とは国家安全保障の状況を一般的に表す。保守論壇は相変わらず、
日米安保同盟深化、日米安保条約の改定と憲法改正はセット、米国と核
シェア、日本の核自主開発などの議論で賑わっている。
 しかし足下をも見よ!
 防衛力強化、自主開発などといっても、それは難しい環境にあるばかり
か、日本国内の防衛産業は人材不足と予算不足により未曾有の経営危機に
瀕している。
 何がネックかと言えば、第一に防衛予算のアンバランスである。
 「約44%が人件費、約35%がローン支払いという義務的経費、残り
の20%に満たないお金がその年に使える金額である。しかし、その虎の
子の20%も大半が米軍や基地周辺への自治体に支払われる分や装備の維
持整備費になっている」。
 もっとも重要な「研究開発費」に割かれるのは予算の僅か4%。これ
じゃ、防衛の根幹が崩れていると同義ではないのか?
はたして国内防衛産業が存続できるのか、廃業に追い込まれるのかの瀬戸
際に立っている。
防衛予算のアンバランスの問題、とくに装備一辺倒の特徴がある防衛予算
は分割ローンが組まれている。装備の充実といっても、対米一辺倒という
方向性、しかも、この状況の間隙を縫って、中国がダミーのファンドを駆
使し、日本防衛産業の重要な部品をつくる企業の買収を狙っている。
国内調達が減少し、関連企業は防衛から撤退したため、技術基盤は弱体化
している。まさに著者が指摘する如く「これは産業の問題ではない。国家
安全保障の問題」なのだ
あまつさえ、国防の基本方針にあった「国産化」は、あらかた消えて、
我が国の防衛体系は、自主防衛など不可能、在日米軍の作戦補完のための
装備が強要され、国内産業の育成強化どころではない。まして日本学術会
議とかいう不思議な左翼団体が、国家破壊の策動に手を貸している。
 日本に戦略兵器は存在しない。すなわちICBM、戦略爆撃機、原潜、
空母、宇宙キラー衛星がない。あるのは米軍の作戦を補完する護衛艦、哨
戒機、あとは『防護兵器』のみで、攻撃兵器は、これからホンのちょっと
配備される。継戦可能な弾薬、弾丸、砲弾、ミサイル、その他は圧倒的に
不足している。ウクライナがもっている防衛兵器すら自衛隊には数えるほ
どしかない。

 本書は、このような日本の防衛上の欠陥をみごとえぐり出した。そのう
えで、いかに国内で防衛産業を復活させなければならないかの重要性を説
いている。
 「自衛官は装備に自らの生命を預け、それを維持し運用するために全力
を尽くす。あやまった選択の結果は現場隊員が命がけでツケを払うことに
なる」(64p)
 いやツケは表面化している。日本経済新聞(9月6日)にこんな記事が
でた。
 「南西諸島で『有時があれば数日も持たない』。精密誘導弾が不足して
いるからだ。『稼働できる航空機が足りません。』。陸海空の三自衛隊総
てでている。全装備品のうち、足下で稼働するのは五割、必要な部品と予
算が足りない」からだ。(日経『防衛費を問う』シリーズ)。
 著者の桜林さんは十二年前に『誰も語らなかった防衛産業』(並木書
房)以来、防衛産業を取材し続けてきた。いま、嘆息していう。「だんだ
んとその活動に『辛さ』を感じるようになっていった」状況はますます悪
化している。本書は防衛議論の前提となる問題提議で ある。
      □▽□●▽□●▽□▽□●▽□●▽□ 
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読
者之声
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(読者の声1)貴誌7402号(7月13日)の書評(田中英道『日本と
中国 外交史の真実』、育鵬社)のなかで、「徐福伝説は日本各地に残る
が、日本に不老不死の薬があるとして秦の始皇帝が三千人の使節団を派遣
した。孔子の時代からシナ人は知っていたのだ。日本は「道のくに」であ
り、道徳が高く、そのうえ長寿の国であることを。紀元前三世紀から日本
への渡来人ブームがあった。徐福の来日は『神皇正統記』に拠れば第八代
孝霊天皇の頃とされる」とあります。第七代が孝霊、第八代は孝元天皇で
はありませんか?(IU生

(宮崎正弘のコメント)書架から取り出して確認しました。第七代孝霊天
皇の条項に「モロコシノ周の国、滅して秦にウツリキ。(中略)長生不死
の薬を日本に求む」とあります(岩波書店『日本古典文学大系』、神皇正
統記。70=71ページ)。よってご指摘の通り、始皇帝の徐福派遣は第
七代孝霊天皇の時ですね。


(読者の声2)「南京事件はデマ宣伝だ」大講演会のお知らせ。12月13
日、日本軍の」南京入城から85年。すこし早めの告示ですが、カレ ン
ダーのお書き込みください。
松井石根大将に着せられた塗れ衣を晴らさなければなりません。『目覚め
よ、外務省!南京事件はなかった』のだ
      記
とき    12月13日(火曜)午後六時半開場。1845開演
ところ   文京シビック小ホール
講師陣   田母神俊雄、竹内久美子、藤岡信勝
参加費   千円(学生は500円)
主催    南京戦の真実を追究する会(会長阿羅健一)
協賛    新しい歴史教科書をつくる会ほか12団体


(読者の声3)ながらく刊行が待望されてきた江藤淳全集がキンドル版で
発行され始めました。すでに第六巻まで、毎月二冊のハイペースの由です。
 三島由紀夫、石原慎太郎、大江健三郎らとつねに侃々諤々の論争を展開
した、あの時代の懐かしさを覚えます。
  (HF生、熊本市)

(宮崎正弘のコメント)この全集はキンドル版ですから、さほどの元手が
かからず、ひたすら編集者の執念で実現したのでしょう。江藤淳研究家の
平山周吉氏が編集です。この方式で村松剛全集の刊行を望みたいです。
 江藤淳は晩年、三島評価に転じ、また日本の正気に立ち返った『南洲残
映』が、小生にとっては最高傑作と思います。
   
━━━━━━━
重 要 情 報
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◎英語の四方山話:前田正晶

今回は私一人が面白がっているような話かも知れないが、カタカナ語で言
うトリビア(で良いのかな)に興味がおありならば、ご一読を。

King’s Englishとなった:
この話はチャールス新国王になられる前のことだが、こう言っておこう。
それは、エリザベス女王が亡くなって多くのイギリス人が弔意を表してい
る中で、中年と見えた女性が「女王のお姿」という意味で"figure“を使っ
たのだ。だが、その発音が「久しぶりにUKの英語を聞いた」と痛感させら
れた「フィがー」だったのだ。「フィガー」の印象は強烈だった。

思うに、多くの方は「フィギュアー」がアメリカン・イングリッシュの発
音だとは認識されていないのではないか。それで、なのかどうかは解らな
いが、"figure skating”は「フィギュアースケート」と呼ばれている。私
が面白がっている訳はフィギュアースケートはイギリスとオランダが発祥
の地とされているのに、何事でもイギリスの英語を有り難がる傾向の我
が国で「フィガースケート」とせずに「フィギュアースケート」になって
いた点なのだ。

そこで、思いつくままにKing’s EnglishとAmerican Englishとの発音の違
いを取り上げてみよう。1972年にアメリカの会社に転じる前にも、多少UK
の大手製紙会社との付き合いもあった。そこで、初めてQueen’s English
に接して幾つか「アレッ」と思わせられた発音があった。例を挙げてみよう。

この会社の日本支社長が"They have put up a bloody damn wall up
there.“と言うのが聞こえたことがあった。「血まみれな壁」とは何の事
かなとは思ったが、聞き流した。後年解ったことはbloodyはQueen’s
Englishにおけるswearwordだったのだ。言ってみれば”god damned”のよう
な罵りの言葉だった。

“schedule“は何方も「スケジュール」だと認識されているだろうが、これ
が「シェジュール」だったのだ。次が“reduce”で「リジュース」になって
いた。そこで「なるほどリデュースはアメリカ語だったのか」と解った次
第。この話には先があって、技術的な話し合いの中で「レジューサ」と聞
こえたので「再びジュースにする薬剤とは何だろう」と当惑させられた。
だが“reducer“即ち「還元剤」だったのだ。

エリザベス女王が亡くなったことでテレビ局が連日ニュースを流すの
で”can’t“を「カーント」と発音するのが聞こえたのも懐かしかった。ア
メリカでは「キャースル」となる“castle”もKing’s Englishでは「カース
ル」なのだ。

こういう正規品の他にUKには”London Cockney“がある。これまでに何度も
採り上げたようにマスコミが「貴公子」と持て囃したサッカーのDavid
Beckhamは自分から「ダイヴィッド・ベッカム」と名乗っているように”a”
は「アイ」と発音するのである。これはオーストラリアにも存在していて
「国名」のAustraliaを「オーストライリア」と発音する首相もおられ
た。ごく一般的な挨拶の”Good day, mate.“は「グッダイ・マイト」と聞
こえることが多い。

学校教育ではこのようなKing’s EnglishとAmerican Englishの違いも教え
るべきだと思うし、何れの発音に準拠するかも明らかにして教える方が良
いのではないかと思うのだ。

心不全他:
実は慢性心不全を抱えている当方は、来週から暫く振りに検査入院するこ
とになった。15年の1〜2月と心不全で入院した後で、アメリカの元同僚に
経過を知らせる必要が生じたので、英語で何というかを調べた。出てきた
表現は“heart failure“で、医学用語は“cardiac arrest”だった。

この“failure“はカタカナ語では屡々「トラブル」として使われているよ
うだ。例を挙げれば「エンジントラブル」と言われているのは、私は
“engine failure”だとするべきだと思っている。屁理屈を言えば「心不全
を英語で言って見よ」となると「ハート・トラブル」になってしまうので
はないかと思う。

余談の部類に入るかと思う話を。私は2006年に第1回目の心筋梗塞に襲わ
れ、無事回復した後に所用でウエアーハウザージャパンを訪れたことが
あった。そこには10数年ぶりに出会うパルプ部のマネージャーがいて「君
はハートアタックになったと聞いていたが、元気なようで何よりだ」と
言ってくれた。私は一所懸命に調べてあった事なので「ハートアタックで
はなく“myocardial infarction“だったのだ」と言ったら怪訝な顔をされた。

後で解ったことは、これは医学用語で、アメリカ人たちはこの種の病気を
「ハートアタック」と括っていたのだったなお、救急隊が遣う専門語で
は心筋梗塞は「AMI」即ち“acute myocardial infarction“で、「急性心筋
梗塞」の意味だ。何度も何度も救急車のお世話になっている間に覚えてし
まった。因みに「心肺停止」は「CPA」である。


━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━
20日の東京湾岸は雨のち曇り。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

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渡部 亮次郎

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