2022年08月13日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン


わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6228号
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   2022(令和4年)年 8月13日(土)



        恩師にみた昭和のよき教員の姿:竹内洋

「至誠の日本インテリジェンス」を読む:シーチン”修一

    日本政府って何のためにあるんだろう:三橋貴明

安倍晋三(元)首相殺害事件、その後:馬場伯明

   
                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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恩師にみた昭和のよき教員の姿
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【正論】この夏に思う 恩師にみた昭和のよき教員の姿 社会学者、関西
大学名誉教授・竹内洋 

[佐渡島の「坊っちゃん」]

学校が夏休みになると、今から60年以上も前の私の高校時代の恩師K先
生が思い出される。先生は短気でよく怒鳴ったが、説教がましいところは
なく、さっぱりしていた。そんなところと先生が漱石の『坊つちやん』と
同じ東京理科大学(東京物理学校)出身の数学教師だったことから、私は
先生を密(ひそ)かに佐渡島の「坊っちゃん」先生≠ニ命名していた。

そういえば、小説『坊つちやん』の中に生徒が先生にいたずらを仕掛ける
シーンがある。私もしたことがある。高校3年の夏休み直前のこと。代数
の問題集の中から超難問を選んで、通信添削の問題だといつわった。「解
けないので、ヒントをください」と先生を困らせようとした。悪だくみが
見抜かれたら、先生が解けなかったらどうしよう。しだいに不安になりは
じめた。職員室に行くと、先生は答えを書いた用紙を私に手渡した。その
あとの先生の言葉には、それまで不安におののいていただけに、面食らっ
てしまった。

「おめんとこ(お前の住んでいる所)あっついじゃねえかっちゃ(暑いだ
ろう)」だったから。

私の家は町の中にあり、先生の家は田畑に囲まれたところにあったが、な
んで今そんなことを言うのかとぽかんとなった。すると「夏休みの間おれ
んちの部屋貸してやる。そこで勉強するか」と言ってくれた。怒られると
思ったのが急展開で、結局先生の御好意に甘えることになった。

しかし、真相はこうだったように思える。当時、私の家にごたごたした事
があり、勉強に専念する環境ではなかった。そこあたりを先生が知ってい
て、「おめんとこあっついじゃねえかっちゃ」と理由をカムフラージュし
て勉強部屋を提供してくれたのだ。それも応接間を。なのに私は…と申し
訳なさで今も胸がうずく。
[先生が語らなかったこと]

先生はわれわれが卒業してかなりたって、新潟市内の高校の教頭に栄転し
た。その後われわれの母校(先生の出身地)の校長に就任した。こう書く
と先生の教員人生は順風満帆だったようにみえる。しかし、必ずしもそう
ではなかったようだ。まず教頭職だが、当時は教員の組合運動がさかん
で、激しいやりとりはもとより、一部の学校では管理職の机や椅子を隠し
たり、「しかと」したりなどのいやがらせもあったらしい。しかし、当時
新潟市でおこなわれた同級会に私も出席したが先生は自分の苦労話や愚痴
など一言も言わなかった。われわれの近況を聞いて満面の笑みで喜んで楽
しそうだった。

そこから10年近くたったある日、先生から私に電話がきた。校長退職直後
のころだった。私の母校が創立40周年(1986年)になるので記念講演をし
てほしいというもの。講演が終わり、先生も交えて少人数の宴(うたげ)
がもたれた。

宴が終わると先生は、「ちょっと寄っていくか」と私と静かなバーに入っ
た。先生は私の同級生の名前を出して「あれはどうしているかのう」とた
ずねた。活躍していると言うと喜び、消息不明と言うと顔を曇らせた。
「○○には怒鳴りすぎたな」ともいった。「先生、○○が可愛かったからで
しょう。彼もわかっていましたよ」と言うと、ほっとしたような表情をう
かべた。

バーを出て先生はタクシーに乗った。私はテールライトが見えなくなるま
で佇(たたず)んでいた。先生に昔の元気がなくなったなと思った。

が、それにしても、先生は、直近の校長時代のことにふれなかった。それ
が少し気になった…。
[陰影に富む教師人生]

そこから36年たった今年、先生が校長として大変な苦労をされたことを佐
渡市に住む高校の後輩から聞くに及んだ。先生が校長になったころは高校
や学科の統廃合の時代だった。先生のところにも、県から同校に設置され
ていたある科の廃止の内示があった。

これを察知した一部地元民は激しい廃止反対運動を起こす。先生に批判の
矛先がむけられた。一部の心ない輩(やから)によるものだろうが、罵詈
(ばり)雑言やおぞましいいやがらせもあった。後輩は、先生が標的に
なったのは自分は県の職員だから県の決定に反することはできない≠ニ
断言したからで、もう少しのらりくらり対応すれば、あんなひどいことに
はならなかったのにと気の毒がった。そして続けた。

「でもそうしなかったのが先生らしい」と。私が先生と2人だけで喋
(しゃべ)ったことをさきほど述べたが、この騒ぎの半年後だったのだ。
しかし、先生は、愚痴や憤懣(ふんまん)はおろかその件にふれることは
なかった。先生のことだから、廃止反対派地元民の気持ち(俺たちが資金
を集めて設置した××科を潰してなるものか)もわかっていたにちがいない。

佐渡島の坊っちゃん先生≠ヘ漱石の坊つちやんよりも陰影に富んでい
た。昭和のよき先生の見本でもあった、と懐かしく思い出されるのであ
る。(たけうち よう)


 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
   松本市 久保田 康文 

       産経新聞採録


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「至誠の日本インテリジェンス」を読む
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“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」79/通算511 2022/8/10/水】一夜明けたら9日は
再び三度の猛暑でチャリ散歩不可。それならと、早朝の読書・執筆後、台
風に備えて屋上メンテナンス、さらにカミサンと一緒に2Fキッチンの換気
扇を掃除した。まったく多動児だ。

2日ほど前に岡部伸(のぼる)著「至誠の日本インテリジェンス――世界
が称賛した帝国陸軍の奇跡」を読了した。地元の図書館から借りた本だ。
岡部氏の「あとがき」によると脱稿は2022年1月、初版発行は2022/2/22
で、プーチン・ロシアがウクライナ侵略を開始した2月24日の直前だ。

岡部氏は産経新聞論説委員。版元はワニブックスで、「なんで産経系列
の出版じゃないのだろう」と思ったが、「プーチンの侵略前に発行す
る!」という、多分、過労死寸前の大車輪、戦場のような編集作業だから
産経出版や扶桑社ではなくワニブックスになったのかもしれない。

もっとも作業現場は小生の起業したような編集プロダクションが下請け
で地獄の思いをするのだが、出版社の担当者も発行が遅れると減点になる
から大変だ。好きな仕事だからやれるようなもので、無事発行に至ればケ
ロッとして苦労は忘れ、出版社が打ち上げの宴席を設けてくれたりする。
今度生まれても出版業界を選ぶだろう。

図書館から同書入荷のメールが来たのは4月あたりで、数人待ちのため
に入手できたのは7/28、返却は8/11だから焦りまくって読んだが、終活で
「本は増やさない」ようにしているものの、とても勉強になったのでアマ
ゾンでポイント利用し税・送料込1500円で中古品を発注した。

ネットで検索したらユーチューブ2022/3/18で「宮崎正弘の生インタ
ビュー #19」で岡部氏が登場していた。78:41という数字を見て“視聴能
力”が5分ほどに劣化している小生は諦めたが・・・

「至誠の日本インテリジェンス」は座右の書にしたいくらい初心な小生
には発見、驚愕の連続で、目が覚めるようだった。

小生は「1917年のロシア共産主義革命により、大正デモクラシー以降の
日本はマルクスボーイだらけ。大卒など高学歴の若者の多くはアカにかぶ
れ、戦前の政府が反共法(治安維持法)で収監したら刑務所がいくつあっ
ても足りないので、“転向”を表明したら保釈し身元引受人に預けるしかな
かった」と解釈していた。

が、戦中の政権中枢にも“隠れマルキスト”がウジャウジャいたことを
知って「一度アカ、一生アカ」が普通で、小生のような「アカに懲りてア
カを叩く」キャラは極めて異端と知って、かなりショックを受けた。

以下は同志諸君に是非とも知って欲しい、拡散して欲しいと思って同書
から転載した部分である。

<【日ソ中と連合する終戦処理案】当時の日本の中枢に、共産主義者の影
響はどの程度及んでいたのでしょうか。

陸軍は1945年4月下旬から、ソ連仲介による和平工作に動き出します
が、参謀本部戦争指導班長、種村佐幸が4月29日付で作成したのが「今後
の対ソ施策に対する意見」と「対ソ外交交渉要綱」です。

種村は前者で「ソ連と結ぶことによって中国本土から米英を駆逐して大
戦を終結させるべきだ」と全面的に対ソ依存して、「日ソ中(延安の共産
党政府)が連合せよ」と主張し、後者でも「対米英戦争完遂のため、ソ連
と中国共産党に、すべてを引き渡せ」「米英の世界侵略の野望に対して、
日・ソ・支三国が善隣友好相互提携不侵略の原則の下に結合し、相互の繫
栄を図るため、ソ連との交渉役として外相あるいは特使を派遣し、乾坤一
擲」を下せと進言していました。

同じ頃(1945年4月)種村の前任の戦争指導班長で鈴木貫太郎首相の秘
書官だった松谷誠は有識者を集め、国家再建策として「終戦処理案」を作
成しましたが、そこには驚嘆するほどのソ連への傾斜ぶりが書かれていま
した。松谷の回顧録「大東亜戦収拾の真相」(1980年)によると、「ソ連
が7、8月に(米英との)和平勧告の機会をつくってくれる」と、ソ連が和
平仲介に乗り出すことを前提に「終戦構想」を考えていたのです。

【スターリンは人情の機微がある】こうした記述からは、事前にソ連側
から何らかの感触を得ていたことがうかがえます。すでに対日参戦の腹を
固めていたソ連は、最初から和平を仲介する意図はありませんでした。に
もかかわらず、日本政府が、それが可能であると判断したのは、ソ連の対
日工作が巧妙だったからでしょう。

松谷が説明した「ソ連に頼って和平を行う理由」(以下の★)を読む
と、親ソ国家を目指した、国際状況に疎い当時の中枢の崩壊が透けて見
え、情けなくなります。

★スターリンは独ソ戦後、左翼小児病(現実を見ず融通の利かない教条
主義)的態度を捨て、人情の機微があり、左翼運動の正道に立っており、
おそらくソ連は日本に対し国体を破壊し赤化しようとは考えられない。

★ソ連の民族政策は寛容。白黄色人種の中間的存在としてスラブ民族特
有のもので、スラブ民族は人種的偏見少なく、その民族政策は民族の自決
と固有文化とを尊重し、共産主義化しようとする。ソ連は、国体(天皇
制)と共産主義とは絶対に相容れざるものとは考えない。

★ソ連は国防・地政学上、日本を将来、親ソ国家にしようという希望が
ある。東アジアの自活・自戦体制の確立のため、満州、北支を必要とし、
さらに海洋への外核防衛圏として日本を親ソ国家にしようと希望している。

★戦後、日本の経済形態は表面上、不可避的に社会主義的方向を辿る。
この点より見ても対ソ接近は可能である。

★米の企図する日本政治の民主主義化よりも、ソ連流の人民政府組織の
方が将来、日本的政治への復帰の萌芽を残す。

ここまでソ連に傾斜していれば「日本政府が共産主義に降伏している」
と米OSS(戦略情報局)に判断されても不思議ではなかったことでしょ
う>(以上)

岡部氏は「スターリンが異常なまでの猜疑心と権力への強い執着心から
粛清を繰り返す恐怖政治を行う悪名高き独裁者だったことは論をまちませ
ん。1930年代後半から始まった大粛清で処刑・獄死したのは700万人とも
1000万人とも言われています。そんな残酷な独裁者のどこに『人情の機
微』があるのでしょうか」とも言うが、それはスターリンの死後、1956年
の「スターリン批判」までタブー、極秘情報であり、世界中でほとんど誰
も知らなかったのだから、戦前の日本のアカを叩くのにそれを利用するの
は不適切ではないか。

歴史の真実に迫るのに現在のメガネ、価値観で上からの視線で解釈する
のは避けた方がいいと思うが・・・

蛇足ながら最近、日共のしんぶん赤旗みたいに猫なで声式「です・ます
調」で書く人が増えているが、軽佻浮薄な、媚びているような感じがして
小生は嫌いだ。気持ち悪い。生理的嫌悪感を催す。夏彦翁曰く「国家とは
国語である」。日本語を壊すな!とも言いたい。

それはさて置き、アマゾンの読者評価で同書は「5つ星」がとても多
い。以下の2022年3月4日の読者レビュー「少しタイムリーすぎないか?」
には大いに共鳴した。

<77年前、終戦のどさくさに中立条約を破棄して一方的に侵攻してきた
ソ連。樋口将軍をはじめとする部隊が頑張らなければ、下手すると北海道
から東日本がソ連に占領され、東日本自治共和国になって日本は分断国家
になっていたといわれる。1945年8月15日以後にこんな戦争が起きていた
という事実を多くの日本人が知らない。というか忘れている。

2022年3月、北京オリンピックの終わりを待ってロシアがウクライナに
侵攻。現在、侵攻中である。まさに歴史は繰り返す。日本人にとっては、
歴史を大いに学びなおす時期が来ているのではなかろうか。この本はイン
テリジェンスを中心に解説したもので、特に今の日本には必要なものだと
思う>

版元のワニブックスによる本書のポイントは――

<ヤルタ密約をキャッチした小野寺信、2万人のユダヤ人を救い、北海道
を守り日本分断を防いだ樋口季一郎、F機関を率いてアジアを解放した藤
原岩市。3人の帝国陸軍軍人の共通項は“至誠”の諜報活動だった。

かつての日本のインテリジェンス能力は世界屈指。世界が称賛し、そし
て脅威に感じた、戦前の知られざるインテリジェンスヒストリーに学ぶ!

▼小国の情報士官と協力、連合軍を震撼させた小野寺信:「枢軸国側諜
報網の機関長」と連合国に恐れられる/ポーランド士官を庇うため英国の
欺瞞工作に騙されたフリ/共産党転向者ら梁山泊の「小野寺機関」

▼ユダヤ人を救い、日本分断を防いだもう一人の「東洋のシンドラー」
樋口季一郎:ユダヤ人救済したもう一人の人道的な軍人/白系ロシア人
エージェントをソ連に潜入させる/スターリンの野望を見抜き、独断で自
衛戦争

▼F機関を率いてアジアを解放した藤原岩市:諜報大国イギリスが脱帽し
た日本の完璧なインテリジェンス/「独立できたのは日本が勇敢に戦って
くれたからだ」/連合国の戦勝史観から脱却してボース再評価>(以上)

有事の時代には有事の人材が登場すると言うが、第3次世界大戦・・・
ポスト安倍は誰になるのだろう、と不安が募る。習近平による最初の一発
は明日かも知れない。



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日本政府って何のためにあるんだろう?
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         三橋貴明

増税の三年間 隠れ増税の三年間我々はどうするべきなのか?[三橋TV第
583回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/-GkjCX9RtrY

三橋TVで、高家さんが、「なんか政府って何のために
あるんだろうって思っちゃいます」と、的を射た発言をされていますが、
本当に日本政府って、何のためにあるんだろう・・・?

 予想通り、日本の実質賃金が下がり続けています。
デフレ(総需要不足)が続き、同時に輸入物価上昇に起因したコストプッ
シュ型インフレが起きている以上、当然ですが。輸入物価上昇とは、日本
国民ではなく「外国の生産者の所得」上昇です。

 生産活動が国内であれば、物価上昇は生産者の名目所得を引き上げま
す。とはいえ、輸入物価上昇の場合は、我々の支出は増えるものの、所得
は増えない GDPで言えば、民間最終消費支出の拡大にはなりますが、
輸入(※控除項目)増大によりオフセットされてしまう。結果、需要不足
は終わらない

 需要とは、所得です。所得が増えないにもかかわらず、
支出だけが増え、可処分所得は減少。消費税増税と同じですね。日本の物
価上昇は、4月から始まりました。実質賃金は、三か月連続で対前年比マ
イナス。

 『6月の実質賃金 3か月連続マイナス 物価上昇に追いつかず働く人1人
当たりのことし6月の現金給与総額は
去年の同じ月を2%余り上回り6か月連続でプラスとなりましたが、物価の
変動分を反映した実質賃金は3か月連続でマイナスとなりました。後略)』
http://mtdata.jp/data_80.html#RI2206


しかも、今後、エネルギー価格や食料価格が(やはり輸入物価上昇によ
り)高騰していくことは確定している。
となれば、日本国民の可処分所得、実質賃金はさらに
落ち込んでいくことになるでしょう。 つまりは、貧困化です。貧困化し
た国民は、「次」の消費を減らします。
消費税増税がそうであるように、コストプッシュ型インフレもまた、デフ
レ化要因なのです。

 現在、食料・エネルギーを除く消費者物価指数(コアコアCPI)で見
たインフレ率は、対前年比で+0.2%。
もっとも、コアコアCPIといえども、例えば、「電気代高騰により、値
上げをせざるを得なかったサービス業」「ガソリン代高騰により、値上げ
をせざるを得なかった運送業」など、食料・エネルギー価格上昇の影響は
受けざるを得ません。

 食料・エネルギー価格上昇が、サービス価格に転嫁された分を除くと、
現在もコアコアCPIは確実にマイナスです。「デフレギャップが小さめ
に出る」内閣府の統計ですら、日本は約20兆円のデフレギャップを抱え
ている以上、当然です。日本国民を救うためには、政府の財政政策で、ま
ずは所得の補填を行わなければなりません。

 最も適した政策が、もちろん消費税の減税・廃止です。
さらにはガソリン税廃止といった減税政策を組み合わせ、
直接給付の政策も進める。それにもかかわらず、第209回臨時国会は、
補正予算の議論は全くなく、閉会してしまいました。挙句の果てに、岸田
総理は内閣改造・自民党役員人事を行おうとしている。現時点で残留が決
定している閣僚は緊縮派、親中派ばかりです。

 大変なことになる。今後、さらなる国民の貧困化が進むでしょうが、
その際に「自己責任論」に流されないで下さい。悪いのは、日本政府であ
り、政府の政策なのです。


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安倍晋三(元)首相殺害事件、その後
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馬場伯明

安倍晋三(元)首相殺害事件の「その後」について記す。(以下、安倍首
相と略す)。安倍首相は一発の銃弾の直後「なぜだ!なぜ俺が!」と不可
解に思ったことであろう。世界平和統一家庭連合(以下、統一教会と略
す)との関わりで、信者(母)の次男の山上徹也容疑者(以下、山上と略
す)に逆恨みされ統一教会幹部らの「身代わり」にされて、殺された。誰
よりも本人が最も無念であっただろう。

統一教会の関連団体へ簡単なメッセージを送ったばっかりにこうなってし
まった。まさに、「油断大敵」であり「千丈の堤も蟻の一穴より崩れる
(韓非子)」。そして、わが国は有為・有能で大事な政治家を失ったの
か・・・。

しかも、山上の安部首相の殺害動機は「浜口雄幸や原敬の暗殺者のように
「憂国の情」や「反政権的意見」ではなく、「安部首相の政治的信条への
恨みではない」と(はっきり)供述している(2022.7.8朝日新聞)山上の
動機は「母親が統一教会に多額の献金をして破産に追い込まれ家族が壊れ
た」というあくまで個人的な「私怨・私憤」なのだ。まして「絶対に許さ
れぬ民主主義への凶行(〜民主主義の危機)(2022 .7.9日経新聞)」と
いう高尚な話ではない。

歴史は「後講釈」で作られる。明智光秀が織田信長を急襲した本能寺の変
も、後世の「後講釈」によれば「真犯人(!)」が10人ほどいる。

どういうことなのか。後講釈論で考える。「その事件で、誰が『損』をし
たかよりも、誰がどのような『利』を得たのか」が重要である。その
『利』を探れば事件の真相らしきものが見えてくる。では、その『利』は
何だったのか。誰が『利』を得たのか。(『損』は・・・後述:*1)

1.(結果的に)最大の『利』を山上が得たのである。「私怨による統一
教会への復讐」が所期の目的だったが、それが、その後の経過を見れば、
今や最大規模で進行し大きく達成されつつある。山上は、想定外の事態の
推移に、拘置所の中で欣喜雀躍(!)「やった!」とはしゃいでいるので
はないか。

すなわち、安倍首相殺害事件は、1か月を経過し、当初の「絶対に許され
ぬ民主主義への凶行-危機(2022/7/9日経新聞)」といった高尚な話か
ら、特定の宗教団体(旧統一教会)と安倍首相および同派所属議員や自民
党などとの不適切な関係がどうのこうのという下世話な話に移ってしまっ
た感がある。

殺害対象は、韓鶴子(総裁)や田中富広(日本代表・第4大会長。以下、
田中代表と略す)が本命のはずだった。だが、彼らを殺害したとした場合
は、単なる「私怨・逆恨み殺人事件」の幕引きで終わった可能性が高い。
一般の国民も、統一教会内部の争いや関連の人たちの喧嘩と受け取り、新
聞やTVなどのマスコミも報道価値が低いので些末な事件として処理したで
あろう。

山上は、家庭を崩壊させた統一教会に復讐するために、その幹部らの殺害
を企図したが果たせなかった。しかし、実行しても目的とは真逆の結果に
なった可能性が高い。つまり、統一教会は、被害者幹部らを深く追悼し、
信者に結束を促し、「今こそサタン(悪魔)と闘おう」と鼓舞したに違い
ない。被害者幹部らは「聖人(殉教者)*2」として崇められ、統一教会の
更なる積極的な布教拡大の契機となり、信者数は大幅に増加に向かったで
あろう。
(*2)統一教会の内部規定によるものではなく私の推測である。

ところが、山上が(仕方なく身代わりに)安倍首相を殺害した途端に、そ
の影響や効果の風向き・・・逆風が順風に変わってしまった。

(1).統一教会の高額な聖本(3000万円)、壺の押し売りや集団結婚式な
どの反社会的な事象含みの所業の悪評が、教会名の名称変更にかかわら
ず、今回の事件をきっかけに、突風のように再び世間に拡散していった。
(2).世界で名高い安倍首相の死去の報道に、国内外の多くの人たちが驚
愕し、追悼し、さらに、岸田首相は歴史的にも稀有な国葬まで決断した。
反統一教会の代表的人物として山上は世界的な有名人になった。山上に
『利』が転がり込んだ。(今後、第2の山上が出る恐れすらある。要注意
の議員がいるかもしれない)。

2. 日本国民(一般)にも『利』があった。山上が統一教会の反社会的な
事象の側面と実態を自分の家族の実例を下に具体的に暴露したので、多く
の国民が「統一教会に入信しない・させない」と新たに決意したと思われる。

3.民主主義の発展に『利』する。「自民党を支援している訳ではない
(統一教会)」と「(自民党は)統一教会と一切関係を持っていない(茂
木幹事長2022.8.2)」と(公式には)宣(のたま)う両団体である。政治
と宗教の不透明(にも見える)関係が断たれ、望ましい関係へ向かえば、
自民党のある意味での再生と日本の政党政治、さらに民主主義そのものの
一層の発展と定着に『利』すると思われる。

参考までに、「統一教会を巡る閣僚の主な発言(記者会見から抜粋、
2022.8.7日経新聞)」を次に転載する。
「メッセージを送り、パーティ券を購入した事実はある」(末松信介文科
相)「会合の冒頭であいさつした事実はあった」(萩生田光一経産相)
「2,3通の祝電を出した。頼まれたら機械的に出している(山口壮環境相)
「何人かと付き合いがある。選挙の際に電話作戦などでボランティアとし
て手伝ってもらった」(岸信夫防衛相)
「関連団体のイベントで実行委員会の委員長を務めたのは事実。イベント
で一言、話をした」(二之湯智国家公安委員長)・・・以下省略。抜粋終
わり。「『党』としては『一切関係なし』(茂木幹事長)ではあるが、今
後、名実ともに個々の議員も『一切関係なし』となっていくのだろうか。
注視すべきである。

4. 岸田首相の政権運営にとっても大いに『利』があった(と推測す
る)。この事件は「瓢箪から駒(!)」だったのかもしれない。《2022/8
/6、岸田首相は、広島市で開いた記者会見で、旧統一教会と関係する議員
の(閣僚や副大臣への)起用を問われて答えた。『当該団体との関係をそ
れぞれに点検し明らかにしてもらう。その上で適正な形に見直すことを指
示する』と話した。(先月末まで)『政治家の立場からそれぞれ丁寧に説
明していくことは大事だ(2022/7/31同紙)』と述べるにとどめていた。
今回一歩踏み込んだのは実態解明を求める世論が強まったからだ》
(2022/8/7日経新聞)。

岸田首相は、すでに安倍首相の国葬を決定しているので、安倍首相が政治
家としては別格の存在となり、自民党の最大派閥の代表を含め、その行方
が不透明になるかもしれない。それを懸念してか、安倍派(清和政策研究
会)を「『馬糞の川流れ』の運命か」と揶揄する記事もあった(Yahoo
ニュース2022.8.1)。自民党の派閥が大きく再編成されるかもしれない。

最後に、私的な結論を述べたい。
1.(統一教会の宗教活動は自由であるが)まず、統一教会になお反社会的
な所業があるのであれば、国から地方公共団体に至るまでが協力して徹底
して必要な処断をしなければならない。
2. 政教分離について、憲法に基づき関連法令を研究し、国会において超
党派でしっかりした議論を行い、あるべき形を実行に移してほしい。
3. 統一教会に関係した自民党等の議員たちは「タダより高いものはな
い」という古来世間でよく知られてきた教訓をかみしめていただきたい。
4. 安倍首相は不幸にも凶弾に倒れた。それは(事情にかかわらず)絶対
にあってはならないことだった。政治家に対する暴力を完全に防ぐ警備体
制をぜひとも構築していただきたい。(*3)(2022.8.8 千葉市在住)

(*1)安倍首相こそが絶対的な『損』を被った。心から追悼の誠を捧げ
る。なお統一教会の『損』や自民党等の議員らの『損』は自ら当然に負う
べきものである。

(*3)政治家への暴力の増加について、著述家菅野完が警鐘を鳴らしてい
た。福山哲郎や辻本清美が受けた街頭での執拗な暴力行為を事例に挙げ
「このままいけば、参院選では死亡事故が起こっても不思議ではない」と
書いた(「メルマガ」2022.5.30)。そして「その予測は不幸にも的中し
た」と(「月刊日本2022.8号」94p)。(了)


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重 要 情 報
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◎偶には野球を語って見よう:前田正晶

大谷翔平君は偉い:
104年振りとかでベーブ・ルースの記録に並んだと、我が国のマスコミは
大谷君を褒めそやしている。「辛口」とも言われている私も彼は「彼以外
に打てる者がいない」と「彼以外にまともな投手がいない」と「彼を重用
してくれた監督が解任された」等々の悪条件を克服して、大記録を達成し
たのは立派だと賞賛せねばならないと思っている。

私は何と言っても大谷君が偉いのは、あのダルビッシュが「異種の競技を
やっているのかと思った」といみじくも喝破したアメリカの野球の世界
で、異文化と異言語の世界で、投と打の両面をこなして新記録に到達した
のは素晴らしい大業績であり、勝手に予測すれば「今年のMVP獲得も決
まった」と見ている。

彼の野球を見ていると、どうしても納得できない事がある。それは、偶に
テレビの画面に出てくるベーブ・ルースの打撃フォームや走っている104
年前の姿を見ていると、それと現代の体格も違うだけではなく体の鍛え方
というかトレーニングの方法も違うだろう大谷君と比較するのですら失礼
ではないかと感じてしまうのだ。

また、当時とは野球の質も変わっているだろうし、道具も用具もボールの
質も違ってきたのではないだろうか。言いたいことは、英語に言う“apple
to apple comparison”(同一条件または同じものとの比較)ではないと思
うのだ。即ち、ベーブ・ルースを現代のMLBに持ってきたら、到底一本目
にはなれないだろうし、大谷君が104年前に現れたら、ベーブ・ルースど
ころではない大選手だっただろうという意味だ。

私らしいかなと思う極論を言えば「かの長嶋茂雄や王貞治の最盛期の体格
と身体能力でも、現代のNPBで果たして一軍で通用するだろうか」という
意味なのだ。

私は大谷君がアメリカに行く前から「二刀流」なる珍奇な名称の使い方を
するのではなく、何れか一方で徹底的に使ったら如何と考えていた。現在
でもまだホームランこそ25本だが、ヤンキースのジャッジには遠く及ばな
いのだ。だから、打者だけに絞っておけばジャッジを抜いていることだっ
てありはしないかということ。打率だって2割5分辺りでウロウロしている
ことなどないだろう。投手だけにしたら、もう20勝に近いところに到達し
ているのでは。

それでも、投手と打者の両面であれだけの成績を挙げて、アメリカ全体で
も高い評価を受けているし、もしもFAになるかトレードが成立すれば、60
億円とも言われている年俸になるのだから、私如きは何か言わずに成り行
きに任せておけば良いのかと思っているのだ。

甲子園の野球:
余りの暑さにボーッとなったのか「そう言えば、高校野球もやっていたの
だっけ」とばかりに、気が付いた時にチャンネルを合わせている。開始さ
れる前に、暑さ対策で「午前中と夕方から夜の暑くないときだけに試合を
する」との話があったが、どうやら「検討中」に過ぎなかったようだ。

何処かでチラと見たが、報道こそない話で、時々「治療中」といって中々
グラウンドに出てこない選手は、暑さが足などに来て動けなくなったのだ
そうだ。故障者が出ていないというのは「大本営発表」の類いかなと、
疑っている。第一、スタンドで応援の踊りをしている部員たちも良く酷暑
に耐えていると感心している。

高校生たちを見ていて気が付いたことを2〜3取り上げてみよう。「ア
レッ」と思ったことは多くの学校で「まさかズック靴(古いか)?」と思
わせられた白いスパイクシューズを履いている点。この手の靴はNPBでも
見かけるようになった。居合わせた二男が「高野連が白いスパイクシュー
ズにせよ」とでも通達を出したのかと言っていた。斬新な流行(ファッ
ション)に見える。

次は「打者走者が一塁ベースに頭から滑り込んでみせること」だ。これは
「高校球児の闘志の現れ」として寧ろ賞賛されているかの感すらある。理
論的には「駆け抜ける方が速い」とハッキリしていると聞いている。だ
が、「負け試合の最後の打者となった者は、凡打でも頭から滑り込むべ
し」という指導が為されているのだろうか。私には非合理的な事だとしか
思えない。また余計なことを言えば、あれは正確には「ヘッド・ファース
ト・スライディング」なのだ。

最後は「坊主刈り」の継承。髪の毛を伸ばしている学校は時たま見かける
が、圧倒的多数は丸刈りである。これが高野連の通達事項かどうかは知ら
ないが、私には時代遅れな「敢闘精神」の表現と「皆で同じにしよう」と
いう精神主義に見えてならない。昭和24年(1949年)湘南高校が最初で最
後の夏の甲子園出場で優勝したときには、半数以上が長髪で「湘南
は?!」と批判的に報道されたのを覚えている。慶応高校だって伸ばして
いるよ



◎安倍さんの魂の慰霊は、どうすべきか?

テーマ:ブログ:北村維康

 非業の死を遂げた安倍さんの慰霊について、国葬をやるとかやらないと
か、今でももめてゐるが、安倍さんにとって、こんな失礼なことはない。
「戦後レヂームからの脱却」を標榜して、果敢に戦後サヨクのタブーに挑
戦し続けた安倍さんは、彼らの痛いところを平気で踏んづけてきたから、
「叩っ切ってやる」などのおよそ人間として品性のかけらもないやうな罵
詈雑言を、悔し紛れに吐くのだらうが、あきれたものである。

 処で、亡くなった方の慰霊は、死後49日は、御霊はまだ中陰と言っ
て、霊界の待合室のやうなところにゐて、この間にお経などを読んであげ
ると、それを聴いて御霊は悟りを深められ、その程度によって、これから
行くべき霊界の場所が決定されると言はれてゐる。であるからして、我ら
国民は安倍さんに大変お世話になったので、そのご恩返しに、心をこめ
て、お経を読んであげると良い。合掌




━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━
13日の東京湾岸は曇り、雨。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

--
渡部 亮次郎



2022年08月12日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6227号
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   2022(令和4年)年 8月12日(金)


過度の福祉が国家を弱める:シーチン”修一

  外相&防衛相に米国が重大警戒:門田隆将=有本香

       伊藤詩織に対する性的暴行事件:馬場伯明

                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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過度の福祉が国家を弱める
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“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」78/通算510 2022/8/9/火】拙稿2022/7/29の「行
き過ぎた福祉は亡国を招く/下」で「次回は『行き過ぎた福祉政策は地縁
血縁家庭崩壊の元凶』を書く」と予告したが、このまま進めば日本のみな
らずG7など先進諸国は沈没へ向かうのではないかと不安になる。まずは温
故知新、歴史を振り返ってみよう。

我が街界隈の小生の散歩コースである多摩丘陵の頂上には縄文遺跡が2
つある。東高根遺跡(東高根森林公園内)、長尾台遺跡(ふじやま遺跡公
園内)だ。いずれも富士山を含めて見晴らしがいい。

なぜ頂上にあるのか? 麓なら渓流も多摩川もあるから便利で、何も水
がない頂上で暮らすのは不便ではないか。青森県の三内丸山遺跡も丘の上
にあり、500人ほどの縄文人が暮らしていたらしい。なぜ山上に暮らすの
か・・・

狩猟採集時代は縄張り争いが絶えなかったろう。戦争では山城が有利
で、麓から山城を攻めるには4倍の軍勢が最低必要だと言われる。難攻不
落の要塞だ。三内丸山を象徴する高さ17m×直径1mのクリの巨木を用いた
大型掘立柱建物(3階建てタワー)は神事用とか穀物貯蔵用かと思ってい
たが、敵の動向を知り対処するための「物見やぐら・戦争指揮所」ではな
かったか。この監視塔などを含めた軍事力があったればこそ、今から5500
年から4000年前に至る1500年間も三内丸山人が住み続けることができたの
ではないか。

部族は安全保障のために遠交近攻を繰り返すが、大きな敵に出会うと中
小部族は連合したり合従連衡で軍事力を高めたり、大きな敵の傘下に入っ
たりする。水田耕作が始まって平地に暮らすようになっても、やはり水争
いや狩猟採集など縄張りを巡る戦争はあるから、村の囲いを砦のように頑
丈にしたようだ。

「水争い」と言うと古い話のように思われるが、我が町村一帯は家康が
秀吉に関東移封され(1590年以降)用水路と田畑の開墾整備を進めて以
来、農業が主体だったから、多摩川の洪水と日照りによる水不足は大きな
問題だった。

この水を巡る争いは、今からたった80年前、昭和16(1941)年に「久地
円筒分水」が造られ4つのエリアに公平に水が分配されるまで死者を伴う
地域紛争が頻発し、慰霊碑(お地蔵さま)まであり献花が絶えない。

文明は、水と土地と気候温暖に恵まれ、農業など食糧事情が良くなるに
つれて徐々に発展する。それに比例して人口も増えるのだが、少数の支配
階級は満腹しても、圧倒的多数の被支配階級である庶民は衣食住に苦労し
続けることになる。

特に農業は気候に左右されやすいから、江戸期の250年間は人口が4000
万人前後のままで全然増えなかった。コメの物納という納税≒収奪が厳し
い上に生産性が低いままで、このために特に東北では干ばつや冷夏で餓死
者が続出、死屍累々だった。一方で全国的には少数ながら豪農や大商人が
生まれたものの、貧富の格差は非常に大きくなった。

明治維新前の数十年は農民一揆が頻発し、治安出動した藩士に対し、他
国へ逃れようと越境を目指す農民は「座して死を待つくらいなら、殺され
た方がマシ、道をあけなされ!」と抵抗を強めたケースも記録されている。

士農工商など身分制度=社会秩序が揺らぎ始めた幕末から、豪農や大商
人、進取の武士階級が「郷土の志ある若者」を私塾に受け入れ、教育して
いった。松陰先生の「松下村塾」、緒方洪庵の「適塾」などはその代表格
だろう。文科省「幕末期の教育」によると、

<幕末の私塾は、幕府や藩などの制度によるものではなく、自由に開設
されたものであり、また、藩校や寺子屋とちがって身分上の差別も少な
く、多くは武士も庶民もともに学ぶ教育機関であった。幕末の私塾は、近
代の学校の一つの源流をなすものであり、特に近代の私立学校の前身ある
いは母体として重要な意義をもっている>

これが主に地縁・血縁を主体にした民間の門閥、私党、郷党の「○○会」
になり、シナの互助組織「宗族」より緩やかな繋がりになったようだ。週
末になると漱石の家に集ったお弟子さんのサークルも一種の門閥のようで
ある。

郷党や門閥は明治時代が最も盛んで、1917年のロシア赤色革命以降の大
正デモクラシーで個人主義、秩序破壊、伝統否定の風潮が始まり、絆は弱
まり始め、1945年の敗戦以降はさらに弱体化したが、今でもビジネス、就
職、結婚などで人脈として辛うじて残っているようだ。

1960年頃まで大企業は公募しなくても人脈で人材を確保できた。できる
社員が「息子が今年、学校を出ますので使って下さい」、上司も「君の倅
なら安心だ、来週から来てくれ」、息子も「親父が勧めるのだから余程い
い会社だろう」てなものだった。

1960年以降は高度成長で、郷党や人脈を頼らなくても就職に困らないか
ら個人主義的になり、今では○○県人会のようなものはあるものの、いずこ
もパッとしないようだ。地縁血縁のネットワークに頼らなくてもいいし、
以前は「一人暮らしできつくても所帯を持てばそこそこ暮らせるものさ、
馬には乗ってみよ、人には添うてみよっていうでしょ、私がいい人探して
あげるから」という近所や職場の縁結びのオバサンもいなくなってしまった。

今ではあちこちにコンビニはあるし、一人暮らしでも生活に不自由はし
ない。家庭を持ったところで、夫唱婦随、夫は外で働きカネを稼ぎ(戦
争、攻撃、防衛)、妻は家を守り子を育てる(家政、守備)という、古事
記(神話、建国伝説)で文書化された伝統的な役割分担は今や消滅しつつ
ある。

「私だって働いているんだから保育園に預けるのはアナタがやってよ、
専業主婦でいいって言うなら私が家のことは全部やるけど、そうはいかな
いでしょ?・・・明日から見送り、ちゃんとやってね、まったく甲斐性な
しなんだから・・・返事は? ハイと言いなさいよ・・・何、その態度
は? もう許せない、出て行って!」

ニコニコ離婚講座・・・亭主はマイホームから追放され、住宅ローンを
負担し、慰謝料を払い、月1回だけ子供と面会・・・「狭いながらも楽し
い我が家、ホームスイートホーム」・・・遠い夢になったよう。

国が発展する、国民が豊かになる、消費が伸びる、物欲は高まる、経済
は発展する、政治家は人気取りのために福祉を拡大する、GDPが上昇す
る、国がさらに発展する・・・これを繰り返して経済成長で豊かになって
いったのがG7やG20の諸国だったろう。

で、どうなったか。豊かになって、弱肉強食を忘れ、亡びようとしてい
るようである。エドワード・ルトワック「戦争にチャンスを与えよ」から
ざっくり引用すると、

<【戦争から生まれたダイナミックなヨーロッパ】ヨーロッパとは、常
に戦争が行われてきた場所である。戦争はヨーロッパ文化の核心に関わっ
ている。ヨーロッパの偉大なる創造性、ダイナミズム、エネルギーのすべ
ては、戦争が常に発生するヨーロッパの土地柄から生まれてきたのだだか
らこそ、世界の大部分を植民地化できたのである。

当時のヨーロッパの人々の思想にとって、根本的な位置を占めていたの
は、ギリシャのホメロスの著作とされている「オデュッセイア」と「イー
リアス」だ。前者は個人主義、後者は戦士の美徳を教えている。これらの
思想の土台の上に、キリスト教的な情熱と戦闘的な要素が加わって、ヨー
ロッパが世界を制覇したのである。

注目したいのは「イーリアス」で、「男は戦いを好む」「女は戦士を好
む」と説いている。今日のヨーロッパでは、このような思想は否定されて
おり、大多数の人々は平和主義を肯定し、戦争を否定し、暴力を嫌悪し、
敵を殺すのを嫌っている。男も女も戦争を嫌悪し、戦争を避けるように
なった。

それによりヨーロッパの女たちは愛すべき戦士を失い、子供もあまり産
まなくなった。ヨーロッパ文化の「非戦闘化」によって少子化が生じてい
るのだ。

「男は戦いを好み、女は戦士を好む」という「生命の法則」(マーチ
ン・レヴィ・ファン・クレフェルト)を拒否する国、戦いを嫌う国では少
子化が起きている、即ち子供があまり産まれていない。女性一人当たり
1.1人程度の出生率では人口は半減を繰り返しどんどん減っていき、いず
れは消滅する。

戦争を「野蛮」「原始的」「後退的」とみなされれば子供は生まれなく
なる。「男は戦いを好み、女は戦士を好む」という文化を失った国はいず
れ消滅するのだ。

【イスラエルの「戦士の文化」】イスラエルのテルアビブを訪れてみる
といい。大卒の女性たちも当然のように子供を3人産んでいる。イスラエ
ルは「戦士の文化」を社会的に維持しているのだ。欧米などの破壊的・自
滅的なイデオロギーに毒されていない。18歳の若者はスマホで遊ぶよりは
軍隊への入隊を望んでいる。そこで彼らは男らしさ、勇敢さ、チャレンジ
精神を鍛える。女性も半分以上が入隊し、戦闘部隊に参加する者もいる。

しかもイスラエルではハイテク産業が盛んだ。小国ながら数多くのノー
ベル賞受賞者を輩出している。「ノーベル平和賞」ではない! 「戦士の
文化」を持った国が、創造的なハイテク産業を擁し、しかも世界への探求
心も強い。

たとえば、イスラエルから多数のバックパッカーが世界中に出掛けてい
る。人口は860万人の国なのに、まるで8000万人の人口規模の国ような存
在感だ。それほど若者は冒険心に満ちている。

我々は皮肉な現象を目撃している。ヨーロッパ文化が最後に花を咲かせ
ているのが中東のイスラエルなのである>(以上)

政治家の人気取りのような「行き過ぎた福祉政策」は、国民の地縁・血
縁・家庭という伝統的な互助組織・絆、努力すれば良い暮らしが得られる
という人間の向上心・自立心、余裕ができれば国家・同胞、さらに世界の
ために尽くそうという愛国心・義侠心などを棄損し、国家・国民・民族を
軟弱、惰弱に導き、やがては国家崩壊を導くのだ。

マルコムXを元祖とする米国の黒人運動家は「産めよ増やせよ、ブタ
(白人)が育てる」と言い、欧州への偽装難民は「夢は生活保護」だと
言っていた。日本でも在留外国人の生活保護受給者は10年で倍増している。

<数ベースでみても外国人が世帯主の世帯による生活保護の受給は大幅
に増えている。平成28年度は月平均7万2014人と、18年度の4万8418人から
48.7%多くなった>(産経2018/5/3「生活保護受給の外国人4万7058世帯
 過去最多 背景に無年金や語学力不足も」)

これがモラルか? 単純労働の外国人受け入れや、過度の福祉が国家を
弱め、やがては亡国を招くのではないかと警鐘を鳴らしたい。


            
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外相&防衛相に米国が重大警戒
━━━━━━━━━━━━━━━━
      門田隆将=有本香


☆外相&防衛相に米国が重大警戒≠す内閣改造 門田氏「米高官は林
氏と距離、高市氏外せば世界に誤ったメッセージ」有本氏「見せかけの友
好は通用せず」 

内閣改造、自民党人事 予想される顔ぶれ

岸田文雄首相(自民党総裁)が10日に実施する内閣改造・党役員人事
を、唯一の同盟国・米国が注視している。岸田首相は、凶弾に倒れた安倍
晋三元首相が進めてきた外交・安全保障政策などの「路線継承」を明言し
ているが、報道される人事情報を見る限り、逆ベクトルも感じられる。最
大の焦点は、「政界屈指の親中派」である林芳正外相の処遇と、欧米諸国
の信頼を集めていた岸信夫防衛相の後任だ。中国の軍事的脅威が高まるな
か、日米同盟は大丈夫なのか。作家でジャーナリストの門田隆将氏と、
ジャーナリストの有本香氏に聞いた。

「中国は、台湾を包囲する大規模軍事演習で覇権主義をあらわにし、沖縄
県・尖閣諸島では日本の主権を連日脅かしている。極限まで『中国の危
機』が高まるなか、岸田首相が『親中・媚中人事』を行えば、米国などの
信頼を失い、日本は崩壊へ突き進みかねない」

門田氏は、こう語気を強めた。

岸田首相は8日、公明党の山口那津男代表と官邸で会談し、閣僚を含む政
務三役の人事について要望を受けた。自民党の関口昌一参院議員会長、二
階派の武田良太事務総長らとも面会した。


一部メディアは、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が指摘さ
れた閣僚や議員の処遇ばかり話題にしているが、日本を取り巻く安全保障
環境が激変するなか、外相と防衛相ポストこそ、最大の焦点といえる。

9日朝時点で、「林氏は留任」「岸氏は健康状態を考慮して交代」という
報道が多い。

門田氏は「外相と防衛相ポストは極めて重要だ。ともに『親中派』が就け
ば、日米同盟は根幹から揺らぐ」といい、続けた。

「安倍氏は、中国リスクを早くから認識して、『自由で開かれたインド太
平洋』の戦略を掲げ、ドナルド・トランプ前米大統領をはじめ、世界各国
の首脳に本気で訴えた。いまや自由主義諸国の政策となっている。対中包
囲網が完成しつつあるタイミングで、自由主義諸国を牽引(けんいん)し
てきた安倍氏が暗殺された。岸氏は米国などの信頼が厚いが、林氏は『親
中派』とみなされている」

確かに、林氏は外相就任まで「日中友好議員連盟会長」を務めていたが、
それだけが理由ではないという。

林氏は昨年11月、王毅国務委員兼外相との日中電話外相会談で訪中を打
診されたことをテレビ番組で明かし、「米中両方と話ができるのが日本の
強みだ」「(訪中の)調整はしていこうと」などと前向きに語った。

「ジョー・バイデン米政権は『林氏は、同盟国と侵略を狙う中国を等距離
で語った』と激怒した。直後の外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協
議委員会(2プラス2)もオンライン会談になった。アントニー・ブリン
ケン国務長官と、ロイド・オースティン国防長官、ジェイク・サリバン大
統領補佐官は『岸氏には会いたい』というが、林氏とは距離を置いてい
る」(門田氏)

林氏は最近でも、安倍氏の弔問で来日した台湾の頼清徳副総統を「ご指摘
の人物」と発言。ナンシー・ペロシ米下院議長の訪台直前には、「日本政
府としてコメントする立場にない」といい、中国が日本の排他的経済水域
(EEZ)内に弾道ミサイル5発を撃ち込んでも、「中国側との対話につ
いては常にオープン」などと語った。

ジャーナリストの有本氏も「中国が、日本のEEZにミサイルを着弾させ
るなど、フェーズは激変した。もはや、『見せかけの友好』は通用しな
い。そもそも、中国との近さを指摘される林氏をあえて外相に据えたこと
が適切ではない。(林氏が)中国とパイプがあるなら、日中関係は今のよ
うな状況になっていない。仮に、岸氏が防衛相を退けばマイナスは大きい
が、ご体調が第一だ。交代するなら、後任の防衛相が極めて重要だ」と
語った。

現時点で後任候補には、祖父と父が元首相という福田達夫総務会長や、財
務官僚OBの寺田稔首相補佐官の名前が出ている。
[門田隆将氏「高市氏外せば世界に誤ったメツセージ」]

こうしたなか、高市早苗政調会長の処遇が注目される。

高市氏は、安保政策や国家観で安倍氏と近く、昨年の総裁選では支援を受
け、その後、政調会長に起用された。安倍政権や菅義偉政権を支えた「岩
盤保守層」の支持も厚い。

門田氏は総括する。

「『安倍路線の継承』は、外交・安全保障分野だけでなく、経済財政運営
面でも注目される。財務省の意を受けた財政規律派に対し、安倍氏や高市
氏は積極財政派として対峙(たいじ)してきた。高市氏を要職から外せ
ば、外交安保・経済財政政策の両面で、世界に誤ったメッセージを発信す
ることになる。『安倍氏不在』で迎える今回の人事で、岸田政権の方向性
が明確になる。日本にとって国益が守られるか正念場だ」

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
   松本市 久保田 康文 

夕刊フジ【zakzak】ニュース採録

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
山口敬之による伊藤詩織に対する性的暴行事件
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             馬場伯明

最高裁で 伊藤詩織の性的被害を認め山口敬之へ民事事件損害賠償を命じ
る一二審判決が確定した。伊藤の勝訴である。2022年7月8日のNHK配信記
事から、長くなるが正確を期すために全文を引用する。なお、氏名の「さ
ん」付けは省略し、以降は「姓」の表記のみとする。(  )内は馬場が
補足した。

引用開始。《ジャーナリストの伊藤詩織が元TBS記者の山口敬之に性的暴行
を受けたと訴えた裁判で、最高裁判所は双方の上告を退ける決定をし、山
口に330万円余りの賠償を命じるなどした判決が確定しました。ジャーナ
リストの伊藤は7年前、元TBS記者の山口との食事で酒に酔って意識を失
い、性的暴行を受けたとして(損害)賠償を求めました。

山口は(性交行為について伊藤の)同意があったと主張して争っていまし
たが、二審の東京高等裁判所は「伊藤の供述は具体的で一貫しており信用
できる。(山口が伊藤の)同意がないのに性行為を行ったと認めるのが相
当だ」と指摘し、一審に続いて伊藤の訴えを認め、330万円余りの賠償を
命じました。

一方、事実と異なる内容を公表され名誉を傷つけられたという山口の訴え
(反訴:1億3千万円の損害賠償等)については、一審は退けましたが、二
審は「記者会見や著書の内容のうち、食事中にデートレイプドラッグを飲
まされたという部分(だけ)は的確な証拠がなく、真実とはいえない」と
一部認め、伊藤にも55万円の賠償を命じました。これについて双方が不服
として上告していましたが最高裁判所第1小法廷の山口厚裁判長は、8日
までに(両者とも)退ける決定をし、二審の判決が確定しました。

伊藤は性的暴行被害について刑法に基づき告訴しましたが、東京地方検察
庁は嫌疑不十分で不起訴としました。これについて伊藤は2017年、検察審
査会に不服を申し立てるとともに、顔や名前(本名)を明らかにして記者
会見を開き、性被害にあったと訴えました。

確定した二審の判決は、伊藤が被害を公表したことについて「性犯罪の被
害にあった女性が泣き寝入りせざるをえない状況を憂慮し、これを改める
きっかけにしたいという目的で、公益を図るためだった」と認定しています。
伊藤の会見は「#MeToo」の動きが世界で広がる中で注目を集め、日本での
性被害をめぐる議論のきっかけにもなりました。
(なお)刑事事件については(不起訴となり)その後、検察審査会が、不
起訴が相当だと議決し(山口の無罪が確定し)ています。》(NHK配信記事
の引用終わり)。

この事件と判決結果などについての感想や考えを述べる。あくまで「私
見」である。なお、私は、現在の日本の刑法の性犯罪に関する規定は世界
標準から見て不十分ないし不備であるとの認識に立つ者である。

まず、結果は伊藤のほぼ全面勝利である。刑事裁判の帰趨にかかわらず、
民事裁判が、独立して「合意なき性行為」という不法行為をきちんと審理
して判断した結果、大きな前進となり世界標準に一歩近づいた。一二審・
最高裁の裁判官は「法と正義に則り粛々と裁いただけ」と言うかもしれな
いが、国内外の動向を見据えた快挙である。担当裁判官に敬意を表し、そ
の心意気と英断に拍手を送る。

非常に重大なことであるが、前述の通り、本件は刑事事件としては不起訴
となり検察審査会でも却下され無罪が確定している。

《2015.4.30警視庁高輪署が伊藤からの刑事告訴状を受理。2015.6.8警察官
が準強姦容疑の逮捕状を携え、成田空港で帰国する山口を待ったが、直前
で中村格警視庁刑事部長(当時)が逮捕の中止命令を出した。「組織とし
て捜査を尽くした。私が決裁した」と。(きわめて異例の決裁といわれ、
首相官邸・中村格・山口の親しい関係が取り沙汰されたが、真偽は不明で
ある)。

中村刑事部長の命を受け、捜査の仕切り直しをした警視庁からの書類送検
を受け東京地検はほぼ1年後の2016.7に不起訴を判断。伊藤は翌年5月に検
察審査会に審査申し立てを行なったものの、2017.9月に「不起訴相当」の
議決が出ている》(「デイリー新潮」2019.12.18より抜粋)。

刑事手続で不起訴や無罪となっても、民事的な賠償責任を求められるケー
スは、交通事故や業務上横領、また性的暴行事件でも珍しいことではない
本件の実質は準強姦事件である。しかし今回、民事裁判において不法行為
に基づく損害賠償責任が認められたことは画期的なことであり、原告伊藤
と弁護団や支援者らの粘り強い活動の成果でもある。

山口の証言は信用できないと裁判所(最高裁)が認定したが、山口の記者
会見は次のとおりであった。
《山口は、「伊藤から性交の同意を得た」と証言した。(記者の質問に対
し)「明確に性行為に合意はありました」。「(伊藤さん)ご本人からそ
ういう(性交合意の)言葉はあったか」との質問にも「はい」と答え
た。》(2019.12.9日刊スポーツ)。

《「道徳的には間違っていたから、ごめんなさいと言えば良いんだろうけ
ど・・」と語った(同上日刊スポーツ)》とあるが、意味不明だ。

山口は、泥酔してべろんべろんの伊藤をホテルに連れ込んで、性交したこ
とを、(日本の刑法では)違法ではないと「高を括る」甘い認識だったと
思われる。性犯罪に厳しい米国生活経験があるにもかかわらず、本件の伊
藤に対する所業は男としてきわめて卑劣な行為である。

少し不可解なことがある。山口は勤務先のTBSを事件発生(2015年)後の
2016年に依願退職しており、TBSは懲戒などの処分してはいないようだ。
安倍晋三(元)首相のお友達と言われた山口である。TBS側に忖度の意思
が働いたと勘ぐる人がいるかもしれない。

突飛だが、TV時代劇の必殺仕事人(仕置人)の中村主水(故:藤田まこ
と)は、もしも、伊藤から依頼があったら、この件をどのように処理する
のだろうか。日頃から姑と嫁にいびられている入婿としては、弱い女性の
頼みを無視することはないだろう。ただ、山口は泥酔した女性とは言え
「やった」だけなので、主水は、殺さずある部分を一瞬で切り取るなど何
かの仕置きをするのだろう。(ま、想像の域を出ない話・・)。

このような不祥事の際に世間はどう反応するのか。17歳の少年が女性を強
姦した場合、道徳教育がなされていないという意味から「親の顔が見た
い」とよく言われる。この事件の山口については(私は山口の妻子の有無
は知らないが、もし有りの場合は)49歳(当時)のオヤジだから、酷では
あるが、世間では「妻の顔が見たい」となるのかな。

でも、賢夫人の奥様ならば「(枕営業の)悪い女があなたを引っかけたの
ね。お気の毒に・・」となぐさめはげましたあと「・・で、気持ちがよ
かったの」と裏声!で訊かれるかもしれない。(奥様に同情する)。

著書「Black Box」を出版し民事裁判に訴えた伊藤に対し、山口を支持し
弁護する側の人たちから、NETなどで異論や反撃があった。下に紹介する
が、品性に欠けるものもある。なお、伊藤は「SNS等における誹謗中傷や
セカンドレイプに対しては法的措置を講じる」としていた。

漫画家のはすみとしこが自身のTwitterに伊藤の枕営業を匂わせる風刺漫
画を投稿した(Business Journal.2019.12.24 21:00 連載:江川紹子の
「事件ウオッチ」第142回)。

《「山口」の名前が入ったTシャツを着た女性の絵に「枕営業大失敗!米国
じゃキャバ嬢だけど私ジャーナリストになりたいの!試しに大物記者と寝
てみたわ」と添え書き。伊藤さんとその著書をイメージさせるイラストに
「そうだデッチ上げよう!」などと書く。伊藤さんを貶める作品を5枚公
開。東京地裁の判決後、はすみ氏は「フィクションであり、実際の人物や
団体とは関係がありません」とツイート》。

伊藤は名誉棄損で提訴した。2021/11/30はすみは敗訴、88万円の損害賠償
判決があった由(控訴については不知)。はすみは「(この漫画は)フィ
クションであり・・・」と「一般論」で逃げ切ろうとしているがいかにも
姑息である

《・・・自民党の衆議院議員杉田水脈が伊藤に対する中傷に対していい
ね!ボタンを押す、元東京大学特任教授で現在は株式会社Daisy代表取締
役CEOの大澤昇平が自身のTwitterにて伊藤に対して「ねつ造」などの否定
的な投稿を行うなど》(同誌・江川)。上記3名は後に伊藤から名誉棄損で
訴えられ現在係争中である。
《弁護士北口雅章は自身のブログで、告発当初に伊藤を侮辱したとして
(所属の)愛知県弁護士会から戒告処分を受けている(2021.3.31)。北
口は訴訟開始時山口の代理人である》(Wikipedia)(同誌・江川)。

さて、山口にこだわってばかりではおれない。この事件の結論(最高裁)
を踏まえ今後どうすればいいのか。じつは、性的暴行事件(2015)の後、
2017年に刑法177条等の改正がなされ、改善があった。

1.177条.強姦罪の強制性交等罪への変更。
2.性犯罪の非親告罪化。被害者の告訴がなくても加害者を起訴できる。
3.「監護者わいせつ罪」「監護者性交等罪」(改正刑法179条1・2項)の
新設。この場合、暴行又は脅迫を用いない場合であっても「強制わいせつ
罪」「強制性交等罪」と同様に処罰される。
4.強盗強姦罪の構成要件の見直し
5.性犯罪に関する法定刑の引き上げ(強制性交等罪5年以上の有期懲役。
強制性交等致死傷罪無期又は6年以上の有期懲役)

しかし、残された重要な課題がまだある。列記し、早期の実現を望む。
1.世界標準から遅れている刑法の強制性交等罪(強姦罪)準同罪(準強
姦罪)の構成要件を変える(刑法改正)。今は「被害者の抵抗を著しく妨
げるほどの「暴行・脅迫」が構成要件になっているこれらを廃し「不同
意性交等罪(同意がない性行為は強制性交等罪〈強姦罪〉である)」に変
える。日本の性犯罪刑法改正の一丁目一番地である。
2.罪刑をより厳罰化する。
3.犯罪者(前科者)には「チップ」を身体に取り付けるなどして、指定年
間中は日常的な追跡を可能にする。
4.性的被害者及び加害者両方の丁寧なケアや立ち直りプログラムを整備し
体制を整備し実行する。

ところで、現代は恋愛や結婚がなかなかできにくい世の中になってしまっ
た。2020年の国勢調査によれば、50歳時未婚率(生涯未婚率)は、男
25.7%、女16.4%。男性の4人に1人、女性の6人に1人が生涯未婚となる。
2040年には男30%、女20%まで生涯未婚率が上がると推計されている。恋
人・配偶者なし率も20代で男70%女50%と驚きだ

30年間も給与が伸びない雇用環境や40歳になっても安定した収入確保の見
込みが立たないならば、若者たち(男女)は「結婚」になかなか踏み切れ
ない。個人や家庭の生活において経済的な余裕が必要である。

しかし、「必要である」と一般論を唱えるだけでは何も解決できず、悩ま
しい。そもそも、人間の世界には、人間の本性としての「性欲の闇」があ
る。不十分な収入で仕事に追われ明け暮れ自由な恋愛や結婚も事実上でき
ず(闇の)性欲を持て余し独り悶々として「自慰行為」等に耽る若者たち
(男女)を想像してしまう。がんばれ、若者たち! 

以上、性的暴行事件から転じ、冗長な物言い(文章)になったことを謝
す。全体の解決へは「日暮れて道遠し(!)」である。また、どの道を行
けばいいのかも判然としない。どうするのか。
男女ともに、だれもが、明るく楽しく「性と人生を謳歌する」ことができ
る、そんな時代にしたいものである。(2022.8.6千葉市在住)

追記
全く別件だが、安倍晋三元首相の死去に際し山口敬之が妙な事をした。奈
良県立医大附属病院発表の死亡宣告時刻は17時03分であった。

《医師団が死亡を公表する前(の15時36分)に「信頼できる情報筋から、
救命措置の甲斐なく安倍晋三元首相がお亡くなりになったとの情報が入り
ました」と得意げにフェイスブックに書き込む外道がいた(後で発言を訂
正)》と。筆者の佐野海那斗医師が(軽蔑の言葉である)「外道」と記述
していた(「選択2022-8『大往生考42p』」)

また、国際政治学者の三浦瑠麗氏は「仮に知っていたとしても、つれあい
(昭恵夫人)の到着を待つべきだと思った。(山口が)安倍さんを敬愛し
ていたのならば・・」と苦情を呈した(2022.7.8:22:18 Yahoo配信)

山口は、《「確認された情報は出来るだけ早く報道する」というジャーナ
リズムの基本に立ち返って最終的に判断しました》とフェイスブックの続
報(19:03)で釈明している。安倍元首相の死去でスクープか?それって
「ジャーナリズムの基本かよ」と思う。不遜であり、惻隠の情の欠片もな
い。(了)

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重 要 情 報
━━━━━━━
◎骨格を残した岸田改造内閣(なるほど、こういうやり方があったの
か):前田正晶

岸田改造内閣が発足する。私は「信じて頼りにするしかない」と考えてい
る。実は、私が密かに怖れていたことがあった。それは、「第二次安倍内
閣では7回だったか8回だったかの改造をされる度に、閣僚の質が発足当時
よりも格落ちになっていった」と見ていたことがあったからだ。即ち、悪
夢の民主党内閣から政権を取り戻した直後の新閣僚は、自民党という器の
中の液体の上澄みから選ばれた優れた者たちだと見ていたのだ。

それにも拘わらず、故安倍晋三元総理は時が経つごとに改造を重ねられた
ので、徐々に底の方に近い層から新閣僚を選んでおられたという印象だっ
た。私はこの様子を見て、これまで日が当たらなかった者たちを大臣に取
り立てるという選挙対策ではないのかとすら考えていた。それは、極端な
表現を用いれば「おらが村の先生を大臣に任じることで箔を付けて、次回
の選挙に備えてやっているのではないのか」と、僭越ながら疑っていたと
いうこと。

岸田文雄総理の最初の組閣では、政界の事情に疎い私から見れば「へー、
そんな人がいたのか」と思わざるを得なかった新閣僚が多いという印象
だった。その内閣に、いきなり降ってわいた訳でもない、台湾有事やウク
ライナ問題に伴う防衛費予算や旧統一教会や第七波等々の内外の難問が群
を為して襲ってきたので、この難局を乗り切るべく急遽改造に踏み切られ
たのだそうだ。

そこで、私が危惧したことは「300数十名おられるという自民党所属の国
会議員の中に、国難を乗り切るにたるだけの能力と力量を備えたものがど
れほど残っているのかとの疑念」だった。マスコミは今でも派閥云々と言
うが、この時期に際して派閥間の均衡を心配しているべきなのかなとも感
じていた。ということは、この改造が「岸田文雄氏の力量拝見」であると
同時に「何をやって下さるのか」との期待感が綯い交ぜになっていた。

そこに、報道機関の取材能力なのか、官邸乃至はその辺の意識的な情報開
示(「リーク」って言えば解りやすいか)だったのか知る由もないが、骨
格を含んだ顔ぶれが公式発表の前夜に、テレビ画面に「ニュース速報」で
流れ始めた。それを見ていて「なるほど、こういう手があったのか」と寧
ろ感心させられていたのが、西村康稔、加藤勝信、浜田靖一、河野太郎と
いう経験者の入閣だった。高市早苗も経験者だが、これら諸先生は「上澄
みだ」と見て良いのだろうと受け止めている。

昨日も主張したことで、この岸田改造内閣の新大臣の質や力量などを云々
しているべき時ではないのだと確信している。中国による台湾有事もさる
ことながら、心配性の私は「いつ何時ロシアが南下してきて北海道を取ろ
うと企むか」と、独り密かに怖れている。このような面を含めて、再任閣
僚の方々は経験も見識も対処能力も備えていて、岸田総理を支えて難局を
切り抜ける方向に奮闘してくれるものと期待したいのだ。

立憲民主党や共産党などは「統一教会問題隠し内閣」などと戯言を言っ
て、国民をあらぬ方角に誘導しようとしているかのようだが(これをカタ
カナ語にすれば「ミスリードしようとして」とでもなるだろうか)、願わ
くは「国民が岸田難局対応内閣を信頼して支持し」、何時までも「憲法九
条に縋ってさえいればお国は安全」等と信じていないことだろう。



◎国防費とは、実際に国を守る費用。守れなかったら無意味。誰が責任取
るの?

テーマ:ブログ:北村維康

(463) 国防費の計算それで大丈夫?中国から日本を守れるの?? #shorts
- YouTube

URL: https://www.youtube.com/shorts/i2eBx3_L0eQ

これも戦後の平和ボケの一つ。パーセンテージで型がつくなら、敵が攻め
てきたら、一緒に酒を飲んで話せばわかるって言ふのと、同じくらい馬鹿
馬鹿しい。竹田恒泰さんの頭は現実的です。現実的でないのは、その他大
勢のマスコミ、政治家、官僚、教師のみなさん。

 
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身 辺 雑 記
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12日の東京湾岸は晴。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

--
渡部 亮次郎

2022年08月11日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6226号
□■■□──────────────────────────□■■□
       
        

   2022(令和4年)年 8月11日(木)


     歴史は必ず安倍氏を高く評価する:櫻井よしこ

  二度と無いチャンスを放棄:島田久仁彦

               日中国交成立:酒井信彦
 
            中国の顔色を伺って:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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━━━━━━━━━━━━━━━━
歴史は必ず安倍氏を高く評価する
━━━━━━━━━━━━━━━━
           櫻井よしこ

日本ルネッサンス 第1010回

凶弾に斃れた安倍晋三元総理の国葬儀決定について「よかった」とする人
が50.1%、「よくなかった」が46.9%となり拮抗したそうだ(産経新聞と
FNNの合同世論調査)

安倍氏への故なき非難を続ける「朝日新聞」や「毎日新聞」でなく、産経
系列の調査によるこの結果に、私は「そうか……」と思い、「岸信介氏と同
じだなあ」と感じた。

政治や外交の専門家やジャーナリストに、戦後の歴代首相で最も高く評価
すべき人物は誰かと問えば、岸信介と答える人が多いだろう。そしてその
理由として、命の危険に耐えて可決し成立させた日米安保条約の改定を掲
げるだろう

国民の大多数は、岸氏の日米安保条約改定によって、旧安保条約下では事
実上の植民地国家だった日本の地位が米国と対等の地位に引き上げられた
ことを忘れていると思う。そのことを忘れていたとしても、日米安保条約
は日本の安全保障の大前提として必要欠くべからざるものだと認識し、受
け入れていると思う。

しかし、岸氏の功績への高い評価は岸氏が現役の頃には想像されていな
かった。評価が改まったのは安保改定から幾十年も過ぎた後だった。岸氏
と同じように、安倍氏は日本の地位を高め、国家としての日本を強化し
た。時間が過ぎてそのことが多くの国民の実感するところとなるとき、世
論は間違いなく安倍元首相に岸氏同様の高い評価を与えるだろう。

いや、岸氏に対するよりはるかに早く、世論は安倍氏の功績を評価するよ
うになると私は思う。なぜなら、国際情勢の動きが余りに早く、日本の命
運が尽きてしまうかもしれない局面に立たされている中、日本はこのよう
に変わらなければならないと明確に指し示したのが安倍氏であるからだ。
防衛費のGDP比2%問題や核共有議論をすべしという点について、多数
が前向きな姿勢を示したように、安倍氏の立てた道筋を歩むのがよいとい
うことは、現時点ですでに明らかだ。安倍氏の政策や戦略を非難する声は
少数派なのである。

「日本国として」

諸外国の首脳、日本研究を物してきた人々が安倍氏の理念や政策を高く評
価しているのは周知のとおりだ。その中で目を引いたのが、戦略論を研究
するエドワード・ルトワック氏が月刊「Hanada」の9月特大号に寄
せたコメントである。

氏は安倍氏は「日本政府の政策」を打ち出した戦後初めての政治家だと
語っている。それ以前は外務省は米国のカウンターパートである国務省
と、陸上自衛隊は米陸軍と、海上自衛隊は米海軍と、内閣情報調査室は中
央情報局(CIA)とだけ対話していた。しかも日本国内ではこれらの
人々は互いに意思疎通も情報交換もなく、ひたすら米国の政策に追随する
だけだった。安倍政権になって初めて、日本の各機関が日本国という有機
体の一部となって互いに支え合うようになったと言っている。

いわば頭脳のなかった肉体のような形で、各役所が米国の指示に従ってい
たのが「安倍氏以前」であり、安倍氏以降、初めて「日本国として」考
え、日本政府としての政策を打ち出し始めたというのである。

安倍政権下で日本がどのような位置を国際社会で占めるようになったかを
思い返すと、「日本政府の政策を戦後初めて打ち出した」という指摘がよ
く分かる。安倍氏は第二次政権の評価として「それまで毀損されていた日
米関係を立て直した」ことを強調するのが常だった。それ以前の民主党政
権は鳩山由紀夫首相にみられるように、米中の真ん中に日本を置き、日米
同盟とは別個の形で東アジア共同体構想に熱中した。

共同体構想は元々、中国が米国のアジアにおける存在感を薄め、アジアか
ら排除することを狙って、日中韓+ASEAN諸国で結束しようと提唱し
たものだ。中国は、米国さえ背後にいなければ、日本を中国の支配下に入
れて屈服させるのは容易だと考えた。日本を含む共同体を中国が主導すれ
ば、中国はアジアの盟主となり得ると期待した。鳩山氏は2009年9月の国
連総会で、東アジア共同体構想を日本の行く道として打ち出したほどだ。
民主党政権下で日米同盟が漂流し、オバマ政権が日本に深い猜疑心を抱い
たのも当然だ。

12年12月、政権を取り戻した安倍首相が日米関係の修復を急いだのは、地
球全体を見渡したパワーバランスの中で考えることができたからだ。対中
抑止力の要となるTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加を表明
したのは年明けの3月だった。TPPはトランプ氏が政権に就いた途端に
米国が脱(ぬ)けたのが残念だったが、それでも安倍首相はこれをまとめ上
げた。TPPの持つ戦略的重要性を十分に認識していたからこそできたこ
とだ。

日米同盟だけでは不十分

日本の戦略上、日米同盟ほど重要な同盟はない。安倍氏は平和安全法制を
整備して、有事のとき日本が集団的自衛権を行使して、真の同盟国として
戦える体制を作った。日米同盟の強化策として大きな前進だった。しか
し、中国の動きを見れば、明らかに日米同盟だけでは不十分だ。安倍氏は
ここに価値観の柱を建てた。自由、人権、法の支配である。それによって
日米を基本にしながらも、その外側により広くより厚い、価値観を共有す
る国々との連携の構図を作り上げた。
 
こうした発想の背景に日本の国柄がある。日本は米国の同盟国ではあるが
米国と全く同じ国ではない。日本の長い歴史の中で育まれた価値観に人間
重視の思想がある。一人一人が各々その志を遂げることができる公正な社
会を目指す思想がある。個々人の生き方を許容する自由と、誰もが法の下
では平等であり、国家同士も国際法の下では平等だという思想は、日本に
おいてはるか遠い7世紀初頭から実践されてきた価値観である。

この思想が「自由で開かれたインド太平洋戦略」(FOIP)に反映され
た。主軸国の日米豪印の絆は深まり、オーストラリアとはいまや準同盟国
と言ってよい関係を構築した。同じくイギリス、フランスも安倍氏の
FOIPを受け入れた。両国と日本は「2+2」(外務・防衛閣僚会合)も
実現した。また安倍氏は07年に日本の首相として初めてNATO本部を訪
問し、価値観を共有することの重要性を説いている。

日米同盟を基軸としながらも、日本政府独自の立場から国際社会の秩序形
成と維持に貢献する意志を示し、構想を提唱し、実現したのが安倍氏であ
る。日本が国際社会のプレーヤーであることを実証したのだ。

安倍氏の目指した道は、しかし、完全に達成されたわけではない。一番重
要な憲法改正を成し遂げることなく、氏は世を去った。残した想いはどれ
ほど深いことか。命さえあればどれほど多くのことを実現し得たことか。
しかし、歴史に残る偉大な仕事をした安倍氏を日本国民がきちんと評価す
る日は、遠くない将来、必ず来ると、私は思う。
            


━━━━━━━━━━━━
二度と無いチャンスを放棄
━━━━━━━━━━━━
島田久仁彦


安倍氏国葬からプーチンを排除した日本政府の愚
 
ロシアの軍事侵攻開始から5ヶ月が経過するも、未だ混迷が続くウクライ
ナ情勢。その対応等を巡り、世界に分断と混乱が広がりつつあるようで
す。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュ
ニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田さんが、G7諸国の行き過
ぎた反ロシア姿勢が他国からの反発を招いている現実を紹介。さらに日本
政府に対しては、安倍元首相の国葬からのプーチン大統領締め出しで、直
接的にロシアに働きかける機会を放棄した姿勢を疑問視するとともに、中
国、ロシア、トルコが影響力を増大させている国際社会において、どのよ
うな立ち位置を確保するのかを確定させる必要性を訴えています。

聞こえなくなったウクライナ戦況。それでも世界を襲う「混乱の渦」と
「複雑化」する国際情勢
ウクライナでの戦争が現在進行形である中、今週の情報交換や議論の中
で、2月24日以来、恐らく初めて【ウクライナの惨状】や【戦況】の話が
出てこない週になりました。

とはいえ、もちろん間接的には“ウクライナの問題”は関係しています。

その一例が【ロシア・ウクライナ・UN・トルコの4か国を“当事者”にした
合意】です。

これは黒海におけるロシア艦隊による海上封鎖によってウクライナからの
穀物(特に小麦)の輸出が滞っている問題を解決しようとする協議で、ト
ルコ政府による仲介の一例です。

内容の詳細についてはニュースなどを通じてご存じかと思いますのでここ
では触れませんが、今回の“合意”を前向きと捉えるかは微妙ではないかと
考えます。

その一因は【合意がロシアとウクライナの間で交わされた直接合意ではな
い】ということです。

これはそれぞれがトルコとUNを相手に締結した内容であり、双方の合意で
はないところに落とし穴が存在します。

その証拠に、合意締結後、ロシア軍が黒海に面し、そしてウクライナから
の物資が運び出される拠点の一つであるオデーサ港を攻撃したことがあり
ます。

ロシア側も、今回は珍しく攻撃を加えたことを認めましたが、その理由と
して挙げた内容に今回の合意の危なさが見えた気がします。

それは【黒海の運行の安全を損ねているのは、ロシア軍による封鎖ではな
く、そもそもウクライナが撒いた機雷の存在であるのに、そのことに触れ
られておらず、根本的な問題が解決されていないこと】と【ウクライナか
らの物資の輸送に対する安全確保について触れられている半面、ロシアか
らの物資の輸送の安全確保については約束に入らなかったこと】そして、
【オデーサ港が欧米諸国からの物資輸送の拠点になる危険があることが分
かったから】という理由でした。

3つ目については、その真偽のほどはわかりませんが、トルコ政府の友人
も認めている通り、「この合意の当事者に欧米諸国が入っておらず、その
内容を必ずしも評価しているわけではないことから、ロシア政府による懸
念を一概に妄想と扱うことは適切ではない」と思われます。

とはいえ、攻撃が正当化されるかと言えば、それはまた別次元のお話だと
考えます。

この話し合いと並行して、ロシアが起こした欧州各国への揺さぶりと脅し
が「ノルドストリームによるロシアから欧州への天然ガスの供給を通常の
20%にまで絞る」という発表です。

表向きは【カナダで修理中だったGE製の部品の修理が、欧米による経済制
裁で遅れ、その輸送がままならないこと】と【パイプライン稼働再開にあ
たり、テクニカルな問題が起きた】というものですが、どこまでそれが本
当かは分かりません。

恐らく何らかのテクニカルな問題は発生したのだと思うのですが、主因は
【欧米による制裁への抗議】と【欧州のエネルギー安全保障の生命線を今
でもロシアが掌握していることを思い知らせたかった】ことだと考えます。


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日中国交成立 
━━━━━━━━━━━


【新聞に喝!】報道利権獲得に走った朝日 
元東京大学史料編纂所教授・酒井信彦 



朝日新聞の峯村健司編集委員は、中国報道でボーン上田賞を受けるなど著
名記者であった。だが、同紙4月7日付記事によると、週刊ダイヤモンド
の安倍晋三元首相のインタビュー記事について、公表前の誌面を見せるよ
うに要求し、報道倫理に反するとして懲戒処分を受けた。

その後退社した峯村氏には『潜入中国』(朝日新書)という著書があ
り、特派員時代に中国取材で危ない橋を渡ったとあるが、何人もの日本人
がスパイ容疑でとらわれているのに、峯村氏が無事だったのはまことに不
思議だった。

ところでこの本のあとがきに、「2018年6月に米ワシントンから帰国
して、日本で大手メディアに対する国民の目が大きく変わっていることに
気づいた。ネット上には、マスコミに対する不信感や憎悪の言葉があふれ
ている」とある。

次いで「特に朝日新聞の中国報道について、『親中的』だという批判は根
強い。1960年代の文化革命期に、中国当局は『反中報道』と批判し、各国
の特派員を次々と国外追放にした。朝日新聞は当時の社長が『歴史の目撃
者になるべきだ』として、追放されるような記事を書かないよう北京特派
員に指示。当局に都合の悪いことは書かず、北京に残り続けた」「おそら
くこの時の社の対応が尾を引いているのだろう。私個人は、この判断は間
違っていたと考える」と、述べている。

この当時の広岡知男社長による、「歴史の目撃者論」については、本欄で
何回か指摘したことがある。昨年12月にも、同紙で論説主幹を長く務め
た松山幸雄氏の死去に際して、言及した。

松山氏は、『新聞と「昭和」』(朝日新聞出版)の中で、歴史の目撃者論
が出てきたのは、結局当時の社内の「空気」によって支配されたからであ
ると、「空気」というあいまいな言葉を使って、歴史の根本的背景を誤魔
化(ごまか)している。

この広岡社長の方針は、日中国交成立以前のことで、目的は国交成立を後
押しするためであり、報道利権を獲得するためであったのは、明らかだ。
50年前の7月7日、田中角栄内閣が誕生して、一挙に日中国交成立につ
き進み、驚くべき拙速外交によって、9月29日には、国交が成立する。
朝日新聞は、自己の利権のために国を売った。日本の報道史上、最大の報
道犯罪であり、その後の日本没落の50年の、A級戦犯である。

【プロフィル】酒井信彦

さかい・のぶひこ 昭和18年、川崎市生まれ。東京大学大学院人文科学
研究科修士課程修了。東京大学史料編纂(へんさん)所で、『大日本史
料』の編纂に従事。

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松本市 久保田 康文 

産経新聞採録

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中国の顔色を伺って
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
      令和四年(2022)8月5日(金曜日)弐
          通巻第7424号
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★(休刊のお知らせ)★小誌、週末(8月6日〜7日)は休刊です
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韓国大統領、ペロシ議長訪韓に肘鉄
  中国の顔色を伺って、まだ朝貢の奴隷精神が抜けない
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 シナに勢いがあるときは、その騰勢に便乗し、日本に強く出る。かの國
の民族的特性だろう。
情勢が変わると猫なで声で、日本に下手に出てくる。任那府が朝鮮半島の
南に存在した時代、新羅は侵略の牙を研ぎ、百済併呑を狙っていた。高句
麗は南下の機会を狙っていた。百済は人質として王子豊璋を日本に送り、
軍事援助を乞うた。
天智は軍の派遣を決断した。しかしシナが介入して海軍が出動し、大和朝
廷軍は白村江の海戦で敗れた。

阿倍比羅夫は船団の後詰めにあって、百済からの倭人を合計2400名、
日本に連れ帰った。百済の貴族、顕官、技術者だが、倭種のDNAをもつ
人たちだった。日本はこの敗戦で半島の拠点を失った。

 新羅も高句麗も、つねに北方の大国シナの動静を窺い、外交はそのたび
に変節しても、その一貫性のなさ、無節操。外交でもっとも重要な継続性
を慮外し無視する姿勢を反省することはなかった。
情勢次第で、外交姿勢が変わるというのは半島人の特徴である。

 元寇ではフビライの機先を制し、日本侵略の一番乗りを果たし、返り討
ちにあって国力を使い果たした。秀吉の朝鮮征伐では、ひたすらシナの軍
事支援を乞うた。徳川時代にすぐに謝罪施設団が来日する。「朝鮮通信
使」とは言い得て妙だが、事実上、日本への朝貢だった。

日清戦争前夜、朝鮮はロシア派、シナ派にわかれ、日本が併呑後は自ら日
本人の名前をほしがった。

 ペロシ米下院議長はアジア歴訪のたびにでた。
選挙が危ないので派手なパフォーマンスを演じるのが主目的、そのために
台湾の味方を演じて、米国世論を引きつけようとした。共和党は、ペロシ
の下心をしっかり見抜き、またトランプ前大統領はペロシを批判した。
とくにペロシの台湾訪問がマスコミ受けを狙った危険をともなうとして、
当初ホワイトハウスも消極的、迷惑顔だったのだ。

 最初の訪問国シンガポールでピンク、台湾では白、韓国では紫のツー
ピース、そして8月5日、日本で首相官邸の朝飯会には水色と毎日カラフ
ル。とても82歳の老婆とは思えぬ矍鑠さで軍用機の主賓だった。8月4
日、日本到着は横田基地である。民主党議員団五名を従えて、ホスト國は
いずれも行政のトップが面談した。 

ところが中国が搭乗機爆撃の脅しに、マレーシアから台湾へはおおきく迂
回し、通常四時間の飛行時間は七時間もかかり松山空港には深夜の到着。
それでも台湾の呉外務相が空港へ出迎え宿舎のハイヤットホテルまで送っ
た。翌朝、蔡英文総統と面談し、米国は台湾との強い絆で結ばれていると
言明した。

 中国は『一つの中国』の原則を踏みにじったとして実弾演習では飽き足
らず、ミサイルを次々と打ち込んで憂さを晴らした。

 韓国ではユン大統領が休暇中という口実をもうけて大統領はペロシとの
面会を避けた。
外交的に言えば、下院議長だから、ホスト国も議長が相手をすれば良いこ
とだが、世界一の大国の大統領候補序列二位となれば、そうも言っておら
れないだろう。
だが、韓国はシナへの隷属意識が抜けず、逆に米国に冷たい態度を示して
北京のご機嫌を取らなければならない。

 おりしもカンボジアで開催中だったアセアン会議では、日中外相会談が
予定されていた。
 ところが、中国軍は日本のEEZにこれ見よがしに五発のミサイルを撃
ち込んだ。そのうえ一方的に会談をキャンセルしてきた。どうやら、日本
と事を構えるらしい。

絶好のタイミングがきた。岸田首相は外務大臣も引き連れて、堂々と靖国
神社に詣でよ。エマニエル米大使も説得して同道してもらおう。
    □☆□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆
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★(休刊のお知らせ)★小誌、週末(8月6日〜7日)は休刊です
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム 
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【知道中国 2403回】   
習近平少年の読書遍歴・・・「あの世代」を育てた書籍(習69)

     ▽
「入党做官」=「(劉少奇が撒き散らした)入党做官(出世)論は政治
的・組織的に共産党員の魂を腐乱させ資本主義復辟の準備をなそうとする
ものだ。大部分の共産党員は生きては革命のために戦い、死しては革命の
ために献身する。

 全身全霊で人民に服務し、壮麗無比な共産主義のために奮闘努力の人生
を捧げる。誰もが、1人残らず毛主席の立派な戦士である」
──以上の4つの「文件名詞解釈」が特に突飛というわけではない。この本
そのものが、当時の中国が置かれていた情況や共産党の「狂態」を鮮やか
に描き出し、政治的マンガとしても十二分に読み応えがあると同時に、現
在の習近平政権が内外に向けて見せる政治的振る舞いの一端の裏側を、皮
肉混じりに浮かび上がらせて興味は尽きない。

 たとえば、「死んでも悔い改めない資本主義の道を歩む実権派」をテン
セント(騰訊)の馬化騰やアリババ(阿里巴巴)の馬雲ら巨大IT企業長者
に置き換えるなら、カネに物言わせて共産党に逆らう傾向を見せたからこ
そ、彼らは共産党本来の「群衆路線」に背を向けていると見なせる。
だから大富豪であろうが有無を言わせない。強権で押さえ込むだけだ。

一帯一路は「社会主義大家庭論」が形を変えた「中華民族主義大家庭論」
と考えられないわけではない。現在の共産党員の多くは「入党做官論」の
持ち主で、「昇官発財(役人になって出世してカネ儲け)」の権化ではな
かろうか。ここに示す「官」を現在は幹部と呼ぶ。

 それはさておき、『「九大」”文件名詞解釈』には、この大会で採択さ
れた「中国共産党党章程」が収められているが、その「第一章 総綱」に
みえる次の一節を読み返すだけでも、共産党における権力闘争の悲喜劇ぶ
りを思い知らされる。

 「林彪同志は一貫して毛沢東思想の偉大な紅旗を高く掲げ、毛沢東同志
の無産階級革命路線を最大限の忠誠をこめ、このうえなく堅固に推し進め
護り続けた。林彪同志は毛沢東同志の親密なる戦友であり後継者である」
 ──かつて林彪という将軍アリ。その実態は毛沢東のパシリであっ
た・・・のでは。

 林彪と同じように文革を象徴する人物と言えば、誰がなんと言おうと、
やはり雷鋒(1940〜62年)だろう。しかも雷鋒は習近平政権下の現在でも
学習が奨励されているわけだから、文革のアイコンであるだけではなく、
「中国の夢」の体現者と考えられないわけではない。

 「三つ子の魂・・・」の伝ではないが、やはり生まれた時から「毛沢東
のよい子」を運命づけられて成長した習近平ら完全毛沢東世代の頭の中に
は、「為人民服務」の英雄と大賞賛された雷鋒の記憶が今なお消えること
なく連綿と、鮮明に息づいているに違いない。

 そこで問題の「毛沢東思想式刻苦勉励の聖人」である雷鋒の姿を、『雷
鋒日記(増訂本)』(香港朝陽出版社)から紹介しておきたい。

 雷鋒(1940〜62年)は湖南省長沙の生まれ。父親の雷明亮は27年に湖
南・江西省境で毛沢東が指導した秋収蜂起に農民協会自衛隊長として参加
し、44年に日本軍との戦いで犠牲になる。
父親の苛烈な人生を胸に秘めた雷鋒は人民解放軍に入隊した60年に共産党
入党。

 工程運輸連、つまり工兵運輸中隊運転手である。撫順市人民代表。執務
中事故死。没後に彼の人民に奉仕する姿勢が高く評価され、63年3月5日の
『人民日報』で毛沢東が「雷鋒同志に学ぼう」と表明したことから、「模
範兵士・雷鋒同志に学ぼう」運動が全国的に展開されることになったわけだ。
 この運動は毛沢東への個人崇拝を大いに煽る働きをしたことから、文革
中には殊に盛んに行われた。以後、毎年3月、「雷鋒同志に学ぶ」キャン
ペーンが実施されることになる。

 以上が人名事典風に綴った彼の生涯だが、この本には毛沢東が「雷鋒同
志に学ぼう」と呼び掛けるキッカケとなったとされる雷鋒の日記のハイラ
イトが収められている。
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)安倍晋三元首相を祀る安倍神社創建の話が澎湃と唱えられ
ています。現代の松陰神社にせよと募金を呼びかければ出来るという意見
ですが、宮崎先生はどう思われますか?(DD生、岐阜)

(宮崎正弘のコメント)菅原道真を祀る北野神社は死後百年後でした。楠
正成を祀る湊川神社は五百年近く後に水戸光圀が提唱した道筋に基づき建
立されました。
 他方、南州神社は名誉回復が僅か十年後、薩摩でたちまち賛同が広が
り、西郷墓地に隣接して建立されました。松陰神社も当時の薩長政権が推
進したためにすぐに出来ましたし、靖国神社も戊辰戦争の英霊を祀る招魂
社が嚆矢。ですが西郷さんも、会津武士も、合祀されていない。
 東郷神社、乃木神社、児玉神社、広瀬神社と軍神が神となり、神社に祀
られるのは当時の国際環境下、国民の士気を高めるという国家の方針であ
り、基金も国家拠金が大きい。一方で木戸孝允神社は山口市にあります
が、寂れています。大久保神社はありません。
 首題のことですが国家が予算を割くには憲法改正が必要でしょうし、ク
ラウドファンディングとなれば、永続的に奉職される宮司、権宮司、祢宜
などの神職をどうするのか。課題が山積みです。広大な土地、神聖な場
所、そして基金です。
三島由紀夫神社は、提唱されてから半世紀がたちました。
 賛成、反対ではなく、客観的事実を勘案して申し上げると、現況の諸法
律と宗教事情から言って、かなり難しいのではありませんか。「国葬」に
すら反対する国民が相当数おります。


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重 要 情 報
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◎岸田さん、お願いしますよ:前田正晶

内閣改造が「骨格」を残して実施されるのだが、面白いことは、総理自身
も官房長官も何ら具体的なことを公表されていないにも拘わらず、昨夜か
ら改造内閣の顔ぶれが続々と「速報」でテレビの画面に流れていたし、勿
論新聞の紙面も飾っていたのだ。あれは意図的に流しておられるのかと
疑った。それとも、報道機関の慣習?

私にはこの改造内閣の顔ぶれに点数を付けて評価することなどできる訳
がない。ではあっても、民主主義を信奉しているはずの我が国で、国民の
過半数が選んだ国会議員から選んで岸田文雄総理を頂点とする内閣が出来
るのであるから、それを批判するのは自滅行為であると思っている。私の
持論は「自分たち国民が投票して選んだ人たちの行為や行動を批判すると
か非難するのは自己矛盾だ」なのである。

岸田文雄総理自身が認められたように、国内には旧統一教会のような問
題もあるが、「現在我が国が当面している国内外の主要な問題点は未だ嘗
て無いほど危険な材料が多い」のである。私は昨日には危険極まりなくな
りつつある中国の問題を取り上げたが、如何にして急速に急変していく国
際情勢に敏速且つ適正に対処していくかをこの改造内閣に任せるのだ。こ
んな高齢者で良いのかと思わせられた新閣僚は確かにおられる。だが、そ
れを論じる時期ではないと思う。

誰だったか失念したが、岸田内閣の50%超の支持率は極めて高いのだそ
うだ。私はその高い支持率を背景にして、如何にしてこの難局を乗り切っ
て下さるかに期待する以外に何があるのかと思っている。アメリカではバ
イデン大統領の支持率低下が顕著であれば、韓国の尹錫悦大統領に至って
は20%台に沈下してしまった。

即ち、我が国が立っている区域にあるこの2国の指導者は、苦境に立た
されているのだ。一方の専制主義の指導者である習近平主席もプーチン大
統領は未だ未だ安定した地位にあり権力を思うままに行使しているのだ。
今こそ高い支持率に支えられる岸田文雄総理の手腕に期待せねばならない
ときなのだ。「岸田さん、お願いしますよ」と言って終わる。



◎2016年6月の河添恵子氏の「中国の国家総動員法について」の講演より:
前田正晶

この河添氏の講演から学んだことは「中国の国家総動員法は危険極まりな
い法律であり、中国は何も尖閣諸島の奪取どころではなく、我が国の属国
化すら企んでいるのだ」という点だった。そこで、この講演から学んだこ
とを採り上げた2016年6月5日の記述に多少加筆して、再度お知らせする次第。

昨6月4日、六本木の国際文化会館で開催された公益社団法人国民会館主
催の第1017回 武藤記念講座で聴いたノンフィクション作家・河添恵子氏
が「中国が仕掛ける歴史戦」」と題した講演の要旨は下記の通りだった。

念の為に確認しておくと、この講演会が催された頃には「台湾有事」など
が話題に上っていなかったし、故安倍晋三元総理が「台湾有事は日本の有
事」と指摘される遙か以前のことだった。中国という存在の危険性はこの
講演の6年後には、周知のように何十倍、何百倍と計り知れないほど増大
しているのだった。

“中国政府は世界の華人団体、左派、韓国系などと連携し、国連を侵食し
ながら「南京大虐殺」「従軍慰安婦」他、捏造の歴史の拡散に心血を注い
でいる。しかも近年は”双子の政党”と呼ばれる中国国民党とも連動して動
いている。戦後70年を過ぎ、更なるステージに上がった中国が仕掛ける
「歴史戦」の最終目標は?日本は今、何をなすべきなのか?”

となっていた。この河添氏の講演の内容の全部をここに正確に再現するだ
けの確かな記憶力はないが、中国が我が国のみならず世界に向かって仕掛
けていることの恐ろしさは、大袈裟ではなく”戦慄的”でさえあった。中で
も河添氏が「中国は2020年までに国家総動員法を発動する危険性を感じて
いる」と述べられたのは、印象的などという次元を超えて脅威であると感
じた。

しかも、質疑応答に入ってから、かなり高齢と思われる紳士が「中国が発
動すると言われる根拠は?この法律には前文のようなものがあり、何時如
何なる場合に発動するといったような規定はないのか。俄に発動の危険性
ありと聞かされても納得しがたい」と執拗に問いかけた。これは、折角90
分もかけて河添氏が語られた中国の国際法無視、横暴、手前勝手、国内法
を国際的に適用する姿勢、世界各地に張り巡らした華僑網、欧米各国の政
財界の上層部への食い込み等のように、およそ掛け得る圧力等を全く理解
していなかった為に出た余り賢明ではない質問であり、中国は我が国の常
識で測れる国だと思い込んでおられるために出てきた誤認識に他ならない
と思って聞いた。

このような質問をする人がいがいることを中国が知れば、それこそ「日本
は甘いな」とばかりにほくそ笑んでいるのかもしれないと、不安に感じて
いた。

この「国家総動員法」とは2010年7月に制定されたもので、Wikipediaには、

「この規定には中国国内で有事が発生した際に、全国人民代表大会常務委
員会の決定の下、動員令が発令される。国防義務の対象者は、18歳から60
歳の男性と18歳から55歳の女性で、中国国外に住む中国人も対象となる個
人や組織が持つ物資や生産設備は必要に応じて徴用される。有事の際は、
交通、金融、マスコミ、医療機関は必要に応じて政府や軍が管理する。ま
た、中国国内に進出している外資系企業もその対象となる国防の義務を履
行せず、また拒否する者は、罰金または、刑事責任に問われることもあ
る」  とある。

また、「Hatena Diary」のブログには、

“《在日中国大使館は25日までに、日本に滞在している中国人に対し、緊
急事態に備えて連絡先を登録するよう呼び掛ける通知を出した。通知は8
日付だが、同大使館のホームページに掲載されたのは24日という。

国防省が23日に防空識別圏設定を発表したことから、中国人からは日本
側との摩擦拡大に備えた予防措置と指摘する声も上がっている。

通知は「重大な緊急事態が発生した際に在日中国人に対する協力や救助を
速やかに実施するため」と説明。一部中国メディアも報道した。》

これって日本に滞在中の中国人は本国の言う事をきかなければいけないっ
てことです。逆らうと中国に残された家族がどうなるのかわかったもので
はありません。

【皆に知らせよう「支那国家総動員法」の危険性】
http://torakagenotes.blog91.fc2.com/blog-entry-1144.html

在日支那国籍者も「動員」対象であり《多くのみなさまがすでにご存知の
通り、一昨年(2010年7月)に中国共産党政府が成立させ、施行した国家
総動員法(国防動員法)は、同国の国防に関わる有事にいたった場合に、
国内外の支那(China)国籍者の財産の接収(没収)同国籍者の徴兵(国
内・在外を問わない同国籍者の徴兵(兵員化)と、および、同国内での外
国資本の没収まで含まれています。

何故、このような法律を性急なまでに施行したのか。その目的は、中国共
産党政府がごく近い将来に有事(および戦争)の発生を想定してのこと
で、たとえば、対日政策の上では、侵攻による沖縄県尖閣諸島、さらには
沖縄本島の収奪・領土化とそのための有事を視野に入れてのことであろう
ことは邪推の余地も有りません。もとより、沖縄の領土化は日本本土を次
の視野に入れてのことで、日本の属国化、ひいては「日本自治区化」を置
いているであろうことは推察に難くありません。”

と述べられている。ここまでで私が恐ろしいと言った根拠をご理解願える
かと思う。

因みに、我が国に居住する中国人は約65万人であるが、この数には不法
滞在者は当然ながら入っていない。また、観光で来訪する者は年間20万人
以上と言われている。

ここ新宿区だけを考えても1万人超の中国人が住民登録している。その者
たちが事があれば工作員となるというのが国家総動員法の規定である事を
良く認識しておく必要があると思う。



◎杜甫の詩『春望』国破れて山河あり、、、

テーマ:ブログ:北村維康

これは志那の詩人、杜甫の、有名な詩である。私の高校の担任は、漢文の
先生だったので、この詩についても教へて下さったことが、今でも心に
残ってゐる。お名前は新垣先生と言ひ、沖縄のご出身であった。「戦争に
は何一つ良いものはない」と言ひ、また敗戦時にはこの杜甫の詩の意味が
本当に感じられたと言ってをられた。興味のある方は、是非原文をユー
チューブでお読み下さい。

もうすぐ、終戦記念日がやってくる。

そしてまた、近々、中国が日本に攻めてくるかもしれない。この襲来を
防げないのは、これは政治家の責任である。しかし憲法を改正し損なった
のは、結果的にそこまで左翼を野放しにしたGHQにやられてしまったわ
けで、其処までも含めて、無能な政治家を選んだ戦後の我ら国民の責任な
のである。しかし、無限の力を持つ我ら日本民族は、そこからまたフェ
ニックスのやうに立ち上るだらう。どうか皆さんには、良く戦ひ、そして
良く勝って頂きたい。ご武運を祈る。

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身 辺 雑 記
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11日の東京湾岸は晴。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

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渡部 亮次郎

2022年08月10日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6225号
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   2022(令和4年)年 8月10日(水)



         報道利権獲得に走った朝日:酒井信彦

   安倍夫妻と静岡新聞・大石家の縁:シーチン”修一
             
              日中戦争の真実:北野幸伯

          CIAがドローンで殺害:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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報道利権獲得に走った朝日
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【新聞に喝!】日中国交成立 報道利権獲得に走った朝日    元東京
大学史料編纂所教授・酒井信彦 



朝日新聞の峯村健司編集委員は、中国報道でボーン上田賞を受けるなど著
名記者であった。だが、同紙4月7日付記事によると、週刊ダイヤモンド
の安倍晋三元首相のインタビュー記事について、公表前の誌面を見せるよ
うに要求し、報道倫理に反するとして懲戒処分を受けた。

その後退社した峯村氏には、『潜入中国』(朝日新書)という著書があ
り、特派員時代に中国取材で危ない橋を渡ったとあるが、何人もの日本人
がスパイ容疑でとらわれているのに、峯村氏が無事だったのはまことに不
思議だった。

ところでこの本のあとがきに、「2018年6月に米ワシントンから帰国
して、日本で大手メディアに対する国民の目が大きく変わっていることに
気づいた。ネット上には、マスコミに対する不信感や憎悪の言葉があふれ
ている」とある。

次いで「特に朝日新聞の中国報道について、『親中的』だという批判は根
強い。1960年代の文化革命期に、中国当局は『反中報道』と批判し、
各国の特派員を次々と国外追放にした。朝日新聞は当時の社長が『歴史の
目撃者になるべきだ』として、追放されるような記事を書かないよう北京
特派員に指示。当局に都合の悪いことは書かず、北京に残り続けた」「お
そらくこの時の社の対応が尾を引いているのだろう。私個人は、この判断
は間違っていたと考える」と、述べている。

この当時の広岡知男社長による、「歴史の目撃者論」については、本欄で
何回か指摘したことがある。昨年12月にも、同紙で論説主幹を長く務め
た松山幸雄氏の死去に際して、言及した。

松山氏は、『新聞と「昭和」』(朝日新聞出版)の中で、歴史の目撃者論
が出てきたのは、結局当時の社内の「空気」によって支配されたからであ
ると、「空気」というあいまいな言葉を使って、歴史の根本的背景を誤魔
化(ごまか)している。

この広岡社長の方針は、日中国交成立以前のことで、目的は国交成立を後
押しするためであり、報道利権を獲得するためであったのは、明らかだ。
50年前の7月7日、田中角栄内閣が誕生して、一挙に日中国交成立につ
き進み、驚くべき拙速外交によって、9月29日には、国交が成立する。
朝日新聞は、自己の利権のために国を売った。日本の報道史上、最大の報
道犯罪であり、その後の日本没落の50年の、A級戦犯である。

◇【プロフィル】酒井信彦

さかい・のぶひこ 昭和18年、川崎市生まれ。東京大学大学院人文科学
研究科修士課程修了。東京大学史料編纂(へんさん)所で、『大日本史
料』の編纂に従事。

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  松本市 久保田 康文 
             産経新聞採録



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安倍夫妻と静岡新聞・大石家の縁
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         “シーチン”修一 2.0


【雀庵の「大戦序章」77/通算509 2022/8/7/日】先日の暑さは強烈だっ
た。猛暑は続くよ、どこまでも・・・北半球は燃えっぱなし、「もうクー
ラーなしでは生きていけない!」、小生は3日もチャリ散歩に行けなかっ
た。諸悪の根源はプーチンと習近平だ! 中露北を封じ込めるべし! 一
方で中露北は「腐敗した米欧日を叩くべし!」。

戦争の時代へ世界史は着実に向かっている。同志諸君、歴史を創れ、万
国のヂヂイ、団結せよ! それにしても暑い夏、緊張の夏・・・2022年は
「戦後の冷戦体制が終わり熱戦の時代になった年」と記憶されるのではな
いか。熱戦間近で冷戦時代が懐かしい。

屋山太郎日本戦略研究フォーラム会長/政治評論家「東西融和の終わり
『中国・国防七校』に協力している日本の国公立・私立大学」から。

<東西冷戦の頃、西側から東側に売ってはならない軍需品のリストが
あった。ココム(対共産圏輸出統制委員会)リストと言われたこのリスト
を見ながら商売をしていれば問題はなかった。

当時、日本は高度成長期で「売れるものは何でも売れ!」という雰囲気
に包まれていた。天下の東芝が海軍では「それだけは売ってはいけない」
と言われた潜水艦のスクリュー音を小さくするための工作機械をロシアに
売った。この時は、官民揃って米国に謝罪した。

この後、登場したクリントン大統領は「国が豊かになれば柔軟化する」
という方針に転換し、中国をWTOに引き入れた。

かつてメルケル首相も「自由貿易が平和をもたらす」という考えに基づ
き旧東側世界に「貿易による変革」を呼びかけたという。本来ドイツは、
NATOの軍事力を際立たせる役割のところ、ドイツの軍事力は各国平均の
GDP比2%にも満たない1%台で長年推移してきた。またドイツ経済は中国
に密着し、自動車、スマホなど様々な製品の生産の半分近くを中国に依存
してきた。

東西融和を一発で終わらせたのはトランプ大統領だ。ファーウェイ(華
為技術)が何十年もかかって市場拡大してきた製品をいきなり「貿易禁
止」と号令をかけた。世界で最も売れていたファーウェイの通信機器は今
や、欧州でも入手が不可能になっている。

ドイツはロシアからノルドストリーム2を敷いて、天然ガスの45%を輸
入している。ロシアから止められるのか継続できるのかの瀬戸際にある
が、自国産業の致命傷になる程の量を一国から買うようになったのは失敗
だった。60年代イタリアはロシアからガスを輸入するかどうか議論したが
「赤いガスで玉子焼きができるのか」といった反対が多かった。相手の国
を信用できるかどうかは、相手のお国柄、過去の歴史に依る。このご時世
に、隣の国を手に入れようと占領してみせる国があるとは、誰も思わな
かった。

中国は、西側技術の窃盗を目的に人材を派遣している。現代における戦
は「知能化戦争」と呼ばれ、主に人工知能(AI)や高速インターネット通
信、自動運転技術といった最新技術が兵器に活用されている。日本学術会
議が「軍に関与しない」などと格好の良いことを言っているが、中国に行
けば、日本の学者が軍に関与してもいいのか。

中国には人民解放軍が使用する兵器や装備品の開発を担う「国防七校」
と呼ばれる大学がある。日本では45もの国公立、私立大学が協定を通じて
国防七校から留学生を受け入れており、その中には東北大助教授の肩書も
ある。

今年2月22日、読売新聞は「経済安保、見えない脅威」とのタイトル
で、中国が開発した極超音速ミサイルについて、日本の技術が流用された
可能性があると報じた。公安調査庁によると、日本で働く中国人技術者が
中国軍部に協力しているケースは多いという。(令和4年7月27日付静岡新
聞『論壇』より転載)>(以上)

警鐘を鳴らしても、圧倒的多数の危機感がない人には馬耳東風で、ただ
ただ時代に流されていくのだろう。主体性をもって「時代を創る」方が面
白いと小生は思うのだが・・・そういう人はいつの世でもごく少数派、ほ
んの数パーセントらしい。夏彦翁曰く「それが健康である、健康とは嫌な
ものである」。

屋山先生のこの連載は小生のお気に入りだが、先生はなんと御年90歳、
1932/昭和7年生まれ! 凄いパワーだなあ。お弟子さんがネタ集め、下書
きしているのかもしれないが、WIKIによると「2019年に2回、静岡新聞コ
ラム『論壇』で、個人を特定しての虚偽報道を行い、いずれも静岡新聞が
謝罪・訂正した」とある。

それにしても、なぜ地方紙の静岡新聞なのか。調べると、静岡新聞社初
代社長は大石光之助。2代目社長は嗣子(養子)大石益光、3代目社長は義
弟(夫人の弟)松井純、4代目社長は孫にあたる大石剛。静岡新聞は大石
家の「家業」のようだ。

<大石剛(おおいし ごう、1969/昭和44年〜)は、日本の実業家。1992
年、成蹊大学法学部卒業、電通に入社し6年勤めた。1998年、静岡新聞
社・静岡放送入社。2009年、静岡新聞社取締役。2011年常務、2012年社
長。2021年3月(不倫疑惑で)社長を辞任、静岡新聞社代表取締役顧問並
びに静岡放送非常勤取締役に就いた>(WIKI)

とは言え、依然として静岡新聞社、静岡放送は大石家の支配下にあるだ
ろうし、大石剛氏はまだ53歳だから“謹慎”が解けたら社長に復帰するだろ
う。(浮気しない男っているのか? 先人曰く「毛を見てせざるは勇無き
なり」)

この大石剛氏は安倍晋三氏と同じ成蹊大学法学部卒だ。同大は「入るの
は容易だが卒業は難しい」らしい。屋山太郎氏の著作には「安倍外交で日
本は強くなる」「それでも日本を救うのは安倍政権しかない」もあるか
ら、当然、大石剛氏は読んでいるだろう。さらに昭恵夫人はカトリック系
の聖心女子専門学校卒後、電通社員だった。大石剛氏にとって安倍夫妻は
共に大先輩であり、その人脈で屋山氏が静岡新聞に寄稿するようになった
のかも知れない。

静岡県と言えば、リニア中央新幹線工事を巡り川勝平太知事がごねてい
る。<川勝知事は中央新幹線の工事を巡って、大井川の水量減少対策が示
されていないとして着工の許可を認めていない。そのため、中央新幹線の
静岡工区については本格着手の見通しが立たず、2027年の開業に影響が出
ている>(WIKI)

ルートが決定される前に交渉すべきことで、小生にはただの嫌がらせに
しか見えない。静岡新聞も知事にはウンザリしているのではないか。静岡
空港ができた頃、小生は「羽田や成田、中部空港があるのだから税金の無
駄」と思っていたが、産経2019/10/28は「静岡空港10年連続赤字 県費投
入は累計51億5000万円」と報じている。

静岡に限らず都道府県知事は「国家・国益」という大所高所から見て地
方自治を運営すべきではないか。視野狭窄では、やがては知事制度の撤廃
(政府による直轄など)を招くのではないかと小生は思うのだが・・・

            
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★日中戦争の真実
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      北野幸伯

8月6日は、広島原爆投下の日。
8月9日は、長崎原爆投下の日。
8月15日は、終戦の日。
この季節になると、毎年戦争について考えます。

テレビでも、さまざまな特集が組まれ、戦争のことを思い
出させてくれます。記憶を風化させないために、よいことでしょう。

さて、私の父方の祖父は、満州で戦死したそうです。
ですが、詳細は全然わかりません。祖母に、祖父と最後に会った日のこと
を聞いたことがあります。祖母は、「周りにたくさん人がいて、いいたい
ことを何もいえなかった」
といい涙しました。私は、「嗚呼これ以上聞けない」と思い、それっきり
です。ですが、聞いたとしても、祖母は戦場の真実を知らなかったでしょう。

父からは、戦時中の話を時々聞きました。父は終戦時9歳だったので、も
ちろん戦地の話は知りません。

さて、戦争にまつわる日が続く中、皆さんに是非読んでい
ただきたい本があります。

●『祖父が見た日中戦争』
詳細は↓
https://amzn.to/3zF0YZgです。

筆者・早坂隆さんが、おじいさんから直接聞いた戦争体験
記になります。とはいえ、戦争前の話と戦争後の話もあります。早坂さん
のおじいさんは、大変なインテリで、東京帝国大学を卒業しました。卒業
後は、三井鉱山に就職しました。18歳の女性と結婚した直後に、「赤紙」
が届いたのです。その時の様子は、こんな感じでした。

<「ほら、来たよ」
父はそれだけ言って赤紙を差し出し、
私は表情一つ変えずにそれを受け取った。>(73p)
おじいさんは、山東省に送られました。
ここから戦地のリアルな話がつづいていきます。

・日本兵と現地の中国人は、どんな関係だったのか?

・吉本興業の芸人が、慰問にやってきた!

・戦地で兵隊さんたちは、どんな話をしていたのか?

・明るい上官、陰険な上官

・内地帰還を約束された四年次兵、五年次兵に過酷な裏切
り、「現地除隊、即日召集」

・日本軍内の過酷ないじめ「鶯の谷渡り」とは?

・日本軍は、どうやって食糧を調達していたのか?

・死闘。早坂さんのおじいさんが体験した、リアルな戦闘

・戦いに生き残った後、首つり自殺した親友


私は、戦地の生活についての記述を、「私のじいちゃんも、こんな風に生
活し、戦っていたのかな」
と思いながら、とても興味深く読ませていただきました。
戦争の真実を知る早坂さんのおじいさんは、こう語りま
す。<「私は悲惨な戦争に青春をぶち壊された。でもね、自分の子や孫に
はそういう思いをさせなかった。それが誇りだよ。これは誰が何と言おう
と誇っていいことのはずだ」>(256p)
その通りでしょう。
私の祖父、早坂さんのおじいさん、日本のために戦ってく
れたご先祖様たちのおかげで、日本の戦後の平和は保たれてきました。し
かし、この平和は、これからも保たれるのでしょうか?ロシアによるウク
ライナ侵攻。
中国による台湾への威嚇などをみていると、日本も、正直「戦争一歩手
前」にいることがわかります。

早坂さんのおじいさんは、早坂さんに繰り返しいいました。<「戦争なん
て、思っている以上に簡単に始まるもんだよ」>(254p)

ウクライナ戦争がはじまって、私たちもそのことを思い知
らされました。でも、私たちは戦争を回避したいと思います。どうやっ
て?ウクライナの例を見れば、「平和憲法があれば、何もしなくても平和
は保たれる」
というのは、「あますぎる」ことがわかるでしょう。

私たちは、「どうやったら戦争を回避できるか」を真剣に
考える必要があります。その一歩は、「戦争とはどういうものなのか」を
はっきり知っておくことでしょう。


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CIAがドローンで殺害
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
      令和四年(2022)8月5日(金曜日)
          通巻第7423号
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(休刊のお知らせ)小誌、週末は休刊です
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タリバンのアフガニスタンに潜伏中のザワヒリ。
CIAがドローンで殺害  米国はCIAへのスパイ網を   アフガニ
スタンで維持していた
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 ザワヒリの隠れ家がカブールにあり、かなりの豪邸で、家族が同居。そ
して毎朝、バルコニーに出て読書などしていることを突き止めた。
 CIAは祈祷瘤を顔写真モニターなどで確認し、ザワヒリ容疑者と断
定、無人機からヘルファイアー(空対地ミサイル)を二発撃った。

 ドローンは空中で待機していたことになるが、周囲のアフガニスタン人
は何を見ていたのか? タリバンには防空能力がないのか。911テロ事 件
への報復はこれで終わったのか、どうかは別として、いくつかの疑問が
浮上した

 第一にタリバン政権は過激派テロリスト組織はアフガニスタン国内にい
ないと何回も宣言し、資産凍結の解除を訴えてきた。しかし過激派は静か
に潜伏していた。

 第二に過激派が隠れ家を獲得できたという実態は、タリバンとテロ組織
との癒着、というより、アフガニスタンの再過激派ハッカニ集団と親密な
関係を示唆する。

 第三にCIAは、どのようにして2021年8月に撤退後のアフガニス
タン情報を得ていたか。CIA細胞が残置していたからにほかならず、ま
た無人機を飛ばす秘密の拠点がアフガニスタン国内に存在する筈である。

 第四にパキスタンの動きが、依然として不明瞭である。パキスタン軍
は、こんかいのCIA作戦に協力したのだろうか?
  □☆□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆□☆□
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BOOKREVIEW 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 新撰組の
剣豪だった永倉新八が戊辰「戦後」をどう生きたかの波瀾万丈西郷の亡
霊、ニコライ皇太子、琵琶湖の三井寺がからむ天外のフィクション

日暮高則『永倉新八恋慕剣』(コスミック時代文庫)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 書き下ろしの時代小説である。
 著者の日暮高則氏は元時事通信香港支局長。中国論の傑作をものにされ
たかと思えば、定年退職後はエンタメの世界へ。それも時代小説の分野へ
奇想天外の物語をひっさげて殴り込んだ。
 前作『板谷峠の死闘』は赤穂浪士ら吉良邸討ち入り劇を前半の縦糸とし
て展開し、以後の展開は、討ち取った吉良は偽物で、本物は実子の上杉が
いる米沢へ密かに警護され北へ向かっていたという設定だ。
こういうこともあろうかと、家老の大野九兵衛は偵察隊を組織して宿場に
密偵や赤穂の理解者らを配置し、本者の吉良らしい駕籠を追いかける。米
沢の手前の峠で雪を血で染めながら、ついに討ち果たした。死骸は雪に埋
もれ発見が遅れる。関係者が全員この真実を秘匿したため歴史の枯れ草に
埋もれた。まったくの史実無根だが、発想がきわめてユニークで、読者を
引き込む。

さて新作は新撰組二番隊長だった永倉新八が主人公。時代背景に西郷どん
が生きていてロシアに流れ、ニコライ皇太子の護衛として来日するので、
西南戦争の敵を討とうと邏卒の津田三蔵が暗殺を企てる。幻想と現実がな
い交ぜとなった。津田は滋賀県警察の邏卒だが、先祖は藤堂藩の武士。
 その信条は永久維新の精神であり、
 「今日の日之元は、文明開化の名の下に薩長政府によって必要以上に西
欧諸国に頼る政策がとられ天照大神以来の皇祖皇宗の輝かしき伝統が汚さ
れている」という時代認識を抱く憂国者として描かれる。
 これは津田の調書にも書かれているという。この文明開化という不思議
な時代を、ふたつの物語が折り重なり、錯綜し、要素が重奏的に話を複雑
にする。
 この暗殺団に永倉が絡むのだから奇想天外、そのうえ永倉には新撰組時
代に京芸者に産ませた娘があり、二十数年後に、その消息を追って、京都
に現れるところから、この物語は始まる。西本願寺には新撰組の同僚だっ
た斉藤一が生きていた。
 永倉は近藤勇と別れて会津から五稜郭へ転戦し、箱館戦争を闘い、戦後
は杉村義衛と名前を変えて、刑務所の看守等に剣道を教えた。
 新撰組に関しては、じつに多くの物語が書かれ、一番人気は土方歳三で
ある。永倉はどちらかといえば目立たない剣豪だが、近藤が斬られた板橋
に石碑を建立したのも永倉だった。
 武士道への郷愁と時代の進歩の激しさに取り残された日本人の情緒が、
この物語の裏味として加味されている。
       □▽●▽□◎▽□◎▽□●▽□ 
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BOOKREVIEW  
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太陽光発電、風力発電、電気自動車などの環境ビジネスで
   大もうけをしたアジテーターはアル・ゴア元副大統領だが。。。。

   ♪
渡邊正『気象変動・脱炭素、14のウソ』(丸善出版)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 北極熊が絶滅の危険にあると言われた。熊は増えていた。ツバルもモル
ディブも水没すると言われた。
どっこい、ツバルは沈まず、年間の海面上昇は2ミリだった。
モルディブでは狭い島にビルを立てすぎた重みで少し沈んだだけだった。
首都マーレには評者(宮崎)も三泊したことがあるが、高層ビル、マン
ションが林立していた。
 著者はモルディブの状況をこうまとめる。
 「生け花で言う剣山のような大都会が出現します。コンクリートと鉄を
どんどん載せれば、地盤が沈み、見かけの海水準が上がるのは当然です。
そんなふうに海面上昇はどうみてもCO2のせいではありません」
(81p)。
 脱炭素は、実現不可能であり、しかも地球環境に深刻な問題とはならな
いことが分かっている。
 となると、気象変動も脱炭素も、まったくウソであることが逆証明され
たわけだが、じつは環境利権組にとって、おおきな収穫となったのである。
 京都議定書に乗り込んで日本に発破をかけておきながら、批准しなかっ
た國がある。米国である。その真犯人はアル・ゴア副大統領だった。
 ゴアは「不都合な真実」とか、嘘八百の映画をつくって不安を煽った。
「やがて炭素取引所の起業、太陽光発電は電気自動車への出資などで儲
け、二億円弱だった個人資産を100億円近くに増やし、史上初の環境長
者になっています。国内に三つの豪邸を構え、テネシー州ナッシュビルの
家だけで庶民の20倍の電気を使いながら他人にCO削減を説く強者」
(56p)
 かくして、「甘い汁を吸える予防策は、産業界にとって棚ぼたのありが
たい教義だった」のだ。
 でたらめ放送で太ったのはアル・ゴア一味だけではなかった。
 太陽光パネル、風力発電、そして電気自動車で、世界の富を寡占した、
阿漕な國があるではないか。しかも日本の隣国である。8月4日、この国
は理由もなく我が国のEEZにミサイルを五発撃ち込んで脅迫した。

      ◎□▽●▽□◎▽□●▽□●▽□ 
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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   ♪
(読者の声1)『夕刊フジ』に月曜から連載されている宮崎先生の「心肺
停止の中国」。大変示唆に富んで有益な連載です。
この論議を膨らませて、一冊の単行本になると良いと思いました。刊行の
予定はありますか?
 (FJ生、船橋)

(宮崎正弘のコメント)連載は明日(土曜)まで、です。十月か十一月
頃、中国共産党の党大会の結末と新人事を見た上で、新しい中国論とする
予定です。


━━━━━━━
重 要 情 報
━━━━━━━
◎始めの勝ちは嘘勝ち(今好調な会社とは何れは失速するもの):前田正晶

何も企業の例を挙げなくても、多数のCOVID感染者を出して5位に沈んでい
たジャイアンツは復帰したかと思えば、首位のスワローズに三連勝して見
せた。すると、気の早い報道機関の中には「ジャイアンツの巻き返しが始
まった」などと言って、今にも優勝戦線に再登場するかのように囃し立て
た。経営だけではなく、勝負の世界でも「勝ち続けるか、負け続けてはい
られないものである」ことを実証している感がある。

私はスワローズもジャイアンツも本稿の見出しと件名の「始めの勝ちは嘘
勝ち」と同じような状況の下にあるのだと思っている。と言うのは、私が
就職活動(と言っても、PCもスマートフォンもなかった時代のことで、現
在の就活などとは似ても似つかない動きだった)を始める前までの1950年
代では、繊維・紡績産業や製紙産業は未だ花盛りで、学生たちの憧れの就
職先だった。誰もがそういう産業界が低迷してしまうことなど考えてもい
なかったと思う。

特に製紙産業は「三白」と呼ばれて砂糖とセメント共に、我が世を謳歌し
ていた。21世紀の現在これらの三白がどのようになっているかを見て欲し
いのだ。即ち、好調や好景気や活況などは永続するものではないという事
なのだ。株式だって上がり続けるとか、下がり続けるものではないと思う。

何も三白だけに限られたことではなくて「今は昔」となってしまった産業
がどれだけあるかということ。「アメリカの自動車産業は」などという例
を挙げれば、トランプ様に叱られるかな。

私がアメリカの会社に転出する1972年以前に、社員教育の講習会に来た講
師が「素材産業である製鉄は製紙と同様に先が見えている」と語って我々
を驚かせてくれた。現実には紙パルプ産業界の業界再編成の流れは凄まじ
いものがあり、アメリカではウエアーハウザー等は木材部門だけを残して
紙パルプ産業から撤退してしまった。我が国でも同様な流れである。鉄鋼
業界を見ても、日本製鉄とJFEだけになってしまって、単独では神戸製鋼
所だけが残った感がある。

話を野球に戻してみよう。セントラルリーグでは、つい先頃までスワロー
ズが「何処まで勝ち続ければ気が済むのか」と思わせる勢いで首位を独走
していた。私は「勝ち続けていられるものではない」と見ているので、ス
ワローズがどのような障害に出会って失速するのかと考えていた。

矢張り、「COVIDに感染する」という落とし穴が待っていて、苦境に立た
されているし、私には投手陣の駒不足が見えるし、山田哲人の不振が気に
なっている。だが、先週久しぶりに「喝」に登場した張本勲は「2位以下
のティームがあのゲーム差を残る試合数の間で取り返せることはない。そ
れに、下位の球団同士で星のつぶし合いをするから」と断言していたが、
どのように展開していくのだろうか。

阪神タイガースだって、矢野監督の引退予告宣言の所為か開幕と同時に負
け続けたが、現在は負け越しを解消してCS出場範囲内の2位にまで上がっ
てきた。スワローズの勢いが「あの勝ちは嘘勝ちだったかな」と心配させ
てくれている一方で、タイガースは「始めの負けは嘘負けだったかも知れ
ない」という復調振りだ。

この辺りがリーグ戦の特徴であり、所謂「サドゥンデス」(sudden
death)方式のトーナメントとの違いであろう。トーナメントという一発
勝負では、真の実力が発揮できない嫌いがあるという意味だ。

そのトーナメント方式の短所が典型的に現れる例が目下「汗と涙」と報道
機関(何も主催する朝日新聞だけのことではないが)が褒めそやす澄んだ
瞳の高校球児が競い合う甲子園の野球である。あれだけの数の高校を全国
の一都二府一道四十三県から参加させれば、不幸にも不運にも持てる力を
発揮する前に敗退してしまう学校が出るのは仕方がないだろう。

その勝ち抜き方式の試合を地区予選から一回も負けずに全国優勝する学校
は、鍛え上げられているだろうし、本当にというか真の実力者なのだろう
が、運も加勢することがあるのではないか。春の選抜の優勝校が夏には地
区予選でアッサリと負けることがあるのではないか。その辺りが勝つこと
の難しさであり、厳しさであると思っている。

現に、昨日は力上だろうと見られていた感がある沖縄の興南高校が先に5
点も取ったときに勝負あったかと見えた試合を、市立舟橋高校が9回の裏
に満塁の好機に代わった投手のデッドボールの一投で、サヨナラ勝ちに
なってしまった。これぞ「始めの勝ちは嘘勝ち」の気の毒な例だなと思っ
て見ていた。結末は、予想もしなかったときに、予想もできなかったよう
な形で襲ってくるものだ。そう言えば「一寸先は闇」と述懐した政治家が
いた。



◎人間、宝くじに当ると、殆どの人が不幸になる(!)

テーマ:ブログ:北村維康

(458) 楽して大金をもらってると鳩山由紀夫になるぞ! #shorts - YouTube

いやあ、これは気をつけなければいけません。

これは聞いた話ですが、外国には(アメリカだったかな?)宝くじに
当った人の処へは、「そのお金をどのやうに使ったらよいか、教へます」
といふ手紙が来るのださうです。その中には、如何にして不幸にならない
か、そのための指南が書いてあり、「まず一つは、家を変へなさい」から
はじまって、他人への寄付はどのやうにするか、とか、実にさまざまに、
至れりつくせりのことが、書いてあるので、これは大金を手にした人へ
の、暖かいアドヴァイスになってゐるのです。

そもそも、大金が転がり込むと言ふことは、その金を出資した大勢の人
の「怨念」も、一緒に来ると言ふことを覚悟しなければなりません。これ
はパチンコや競馬などのギャンブルも同じことですが、ギャンブルで得た
お金には、それをすった人の「こん畜生」といふ恨みがこめられてゐるこ
とは、これは冷厳な事実なのです。

話は変りますが、かつて、私のところに、「幸福の手紙」といふ葉書が
舞ひ込んだことがあります。それには、拙い字で、

「ばかばかしいとは思ひますが、怖いので、送ります。すみません。」
などと書いてありました。そしてこれは私が霊感で感じたのですが、無数
の「恐怖心」が、雪崩をうってやった来たのです。

勿論私は其の葉書を破り、ゴミ箱に捨てました。それ以来、その恐怖心
の雪崩は、二度と来ることはありませんでした。

さて、話を戻しますと、かつて私は、ある保険会社に勤めたことがあり
ます。その会社は、顧客に、宝くじを売る銀行がありましたので、その銀
行へのサービスとして、社員に、宝くじを買ふやうに、半ば強制的に社内
回覧が回ってきたものです。私もしぶしぶ、それを買ひましたが、幸か不
幸か、当りませんでした。寧ろ、そのお金が、公益法人に遣はれてよかっ
た、と考へることにしてゐます。

私は今でも、宝くじ売り場の前を通りかかると、知らん顔をして通り過
ぎます。そこで働いてゐる人には申し訳ないのですが、そのお金も勿体な
いし、何より、「自分は今のままで十分に幸せだ。これ以上幸せになる必
要はない」と思ふことにしてゐます。



━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━
10日の東京湾岸は晴。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

2022年08月09日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6224号
□■■□──────────────────────────□■■□
       
        

   2022(令和4年)年 8月9日(火)


          ペロシ「黄昏の旅」:Andy Chang

              中途半端なコロナ:斎藤満
      
  てんぐてんぐてんぐてん(!):馬場伯明

            国家財政は破産状態:宮崎正弘 
                 

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 ペロシ「黄昏の旅」
━━━━━━━━━━
        Andy Chang

AC 論説No.904 

前回のAC通信 No.903に「レーガンの台湾に対する6項目の確約」に「米
国は台湾独立を支持しない」と言う項目があると書いたのは間違いで、実
際には「米国は台北と北京間の調整役を務めることはない
(The United States will not play a mediation role between Taipei
and Beijing)」でした。
(1982年に発表された最終版)。 改めて訂正致します。

さて、ペロシ下院議長が訪台したので米中関係が緊張し、東南アジア諸国
も米中関係に対する態度の表現で苦心している。米国国内でも前からペロ
シ訪台に批判的な言論があった。第一に、ペロシのアジア歴訪は米国の国
策ではない。第二に、バイデンはペロシのアジア歴訪に反対だったし、中
国はペロシ訪台に反対と恫喝を発表していた。第三に、ペロシは来年で下
院議長でなくなるはずなのですでに国際的な政治力はない。第四に、米国
はインフレとコロナに加えてウクライナ対応で経済的、軍事的に枯渇して
いるので、この上に中国関係を悪化させることは避けたい。

ペロシにとっては彼女の政治生涯の最後の旅だ。しかしアジア歴訪で彼女
には民主主義を主張する以外諸国に与えるものがない。つまりペロシに
とっては訪台して勲章を貰うのが主要目的と言ってもよい。ある評論家は
ペロシのアジア歴訪を「黄昏の旅(Twilight Trip)」と評したが全くその
通りだ。

最初にシンガポールを訪問して一晩泊まり、翌日はマレーシアのクアラル
ンプールで数時間滞在したあと大きく迂回して、その夜遅く台湾に到着し
た。台湾で一泊して台湾の国会を訪問し、蔡英文総統と会談したあと、午
後6時に台湾を出発して韓国の米軍基地に到着して一晩泊まり、翌日は日
本に赴いて一泊したあと五日に岸首相と会談した。

トンボが尻尾の先をチョンチョンと水に浸けて飛びまわるような旅で、台
湾はもちろん諸国でも「台湾と世界の民主主義を守る」と言っただけであ
る。同行したオースティン国防長官は「自由で開かれたインド太平洋」を
守ると述べた。

中国は前からペロシ訪台に猛反対していたので直ちに台湾の周囲6ヶ所に
ミサイル射撃地域を発表してミサイルを打ち込んだ。日本のEEZ区域にも
ミサイルが着弾した。これは「台湾有事は日本有事である」と日本に警告
したのである。日本政府は直ちに中国に抗議した。

米中関係が大幅に悪化すればアジア諸国も米中両側の国際関係に細心の注
意が必要となる。シンガポールの李顕龍はペロシと会見したがそれだけで
特に米国側を支持するとは言わず、マレーシアでは殆ど無反応だったので
数時間の滞在のあとすぐに台湾に向かった。台湾で大歓迎を受けて国会を
訪問し、蔡英文から勲章を授与されたあと、午後6時に韓国に向かった。

ところが夜中に韓国の米軍基地に着陸したら韓国側の官僚は一人も出迎え
ていなかった。翌日になったら尹錫悦大統領は休暇中と言う理由でペロシ
と会見しなかった。明らかに韓国は中国の台湾海峡におけるミサイル発射
のあと中国に配慮してペロシ・尹錫悦会談を避けたのである。

韓国の38度線には数万の米軍が駐屯している。もしも米軍が38度線に駐留
していなかったら韓国は北朝鮮に併呑される。つまり韓国には米国の保護
が絶対に必要である。それにも関わらず、ペロシ訪台で米中関係が悪化し
たら韓国大統領はペロシとの会見を避けた。なんと言う情けない国か

台湾では蔡英文から特殊大綬卿雲勲章を授与されたが、面白いことに台湾
のメディアは勲章のことを低調に報道しただけである。蔡英文との昼食会
でデザートにペロシの大好きなアイスクリームと食べたとか、彼女はチョ
コレートが大好きと聞いたので屏東製のチョコレートを贈呈したなどが大
きく報道された。勲章授与で中国を刺激しないためと思われる。シンガ
ポール、韓国、日本でもペロシの記事は殆どない。

ペロシは下院議長の個人的な目的でアジア歴訪をしたが、ペロシ黄昏の旅
でアメリカ政府はどれだけのお金を使っただろうか。少し計算してみよう。

ペロシに随行した5人の民主党議員とその他の人員は政府のボーイング
737’に搭乗していたが、空軍の戦闘機(F35 )が数機、彼女の行程を護衛
していたと言われる。戦闘機の数は公表されていない。しかも中国が台湾
周辺でミサイル発射をした上に台湾を侵攻する可能性もあったと言われ、
米軍は早々と横須賀基地からレーガン号航空母艦と護衛に数隻の巡洋艦を
台湾の東南に駐留させていた。

数隻の空母群の出動では1日に100万ドル以上の経費が必要と言われてい
る。ペロシの搭乗機と護衛の戦闘機、それにすべての人員の経費を加えれ
ば1日に数百万ドルは必要だろう。それに歴訪した国々の米国外交部の人
員を加算すれば数千万ドルとなるのではないか。ペロシ黄昏の旅のために
アメリカはこれだけの国民の税金を浪費したのである。

           
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中途半端なコロナ
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「ただの風邪」扱いの危険度。満員電車を放置して経済 を回す政府の
罪=斎藤満


新型コロナの感染が爆発的に拡大していますが、社会経済を回すことに注
力し、特段の感染防止策、規制をかけずに放置してきたツケが回ってきま
した。医療危機を解消するため、コロナの位置づけを2類から5類へと引き
下げる動きも出ています。インフルエンザ並、または「ただの風邪」とし
たいのなら、それを可能にする対応を取り、国民にただの風邪と思わせる
だけの安心材料を提供する必要があります(『マンさんの経済あらかる
と』斎藤満)


プロフィール:斎藤満(さいとうみつる)
1951年、東京生まれ。グローバル・エコノミスト。一橋大学卒業後、三和
銀行に入行。資金為替部時代にニューヨークへ赴任、シニアエコノミスト
としてワシントンの動きとくにFRBの金融政策を探る。その後、三和銀 行
資金為替部チーフエコノミスト、三和証券調査部長、UFJつばさ証券投資
調査部長・チーフエコノミスト東海東京証券チーフエコノミストを経て
2014年6月より独立して現職。為替や金利が動く裏で何が起こっているか
を分析している。

社会経済を回すはずが
新型コロナの感染が爆発的に拡大していますが、社会経済を回すことに注
力し、特段の感染防止策、規制をかけずに放置してきたツケが回ってきま
した。

結果的に医療従事者や公共交通機関の関係者までもが多く感染し、必要な
医療サービスが提供できず、電車の運行を制限する羽目となり、政府のコ
ロナ対応が行き詰まりました。

この結果、発熱外来に患者が殺到し、検査も受けられずに帰される人や、
コロナ以外の患者の手術が延期されたりと、医療現場では再びひっ迫が強
まり、必要な患者が診てもらえない「医療危機」が発生しています。

また一部の鉄道会社は、人員がそろわないために、電車の運行便数を減ら
さざるを得なくなっています。

プロ野球では観客側の規制はなくなりましたが、読売巨人軍のようにチー
ム内で77人が感染して試合ができず、相手チームやお客さんに迷惑をかけ
る事態となりました。オールスター・ゲームも主力選手が欠ける中で挙行
されました。大相撲名古屋場所では多くの力士が途中でコロナ陽性とな
り、休場を余儀なくされました。また上皇様の明治神宮参拝が、職員のコ
ロナ感染で中止されました。

変異株は感染リスクが高まったものの、重症化リスクが小さいとして、特
段の感染防止策がとられずに、国民の注意、努力に期待する形になってい
ましたが、感染者数が爆発的に増え、濃厚接触者の隔離まで合わせると、
エッセンシャル・ワーカーも含めて、大量の業務離脱者が出て、結果とし
て社会経済が回らなくなる事態となりました。

飲食店、旅行のキャンセルも
東京で1日の感染者数が3万人を超えるころから、飲食店や旅行のキャンセ
ルが見られるようになりました。コロナ陽性になったり、発熱などの症状
が出てキャンセルを余儀なくされる人や、感染急増を見て不安になり、行
動自粛からキャンセルする人も出ています。

旅館、ホテルでは比較的リーズナブルな価格帯のところで空きが増える一
方、高級ホテルではキャンセルが少ないと言います。飲食店でも高級店で
の影響が軽微な一方、一般店で多くのキャンセルが出ていると言います。

蔓延防止等特別措置が取られずに安心していたら、客のほうからキャンセ
ルが入り、ダメージを受ける店が増えています。

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てんぐてんぐてんぐてん(!)
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馬場伯明

2022年盛夏、東京・JR新橋駅近くの、旬鮮酒場天狗新橋店で友人と飲んで
いたら、どこからか天狗(てんぐ)の歌が聞こえてきたような気がした。
♪昔上司に連れられて足を運んだこの店に・・(そして)
♪TENG TENG TENG  Mr.TENG てんぐてんぐてんぐてん(!)

《テンアライド株式会社 社長飯田永太(68)は、大手居酒屋チェーン
「天狗」等を経営する東証スタンダード上場企業。首都圏・中部・関西地
区で「良いものを安く、早く、清潔に、最高の雰囲気で」の行動指針のも
と「旬鮮酒場天狗」、「炭火串焼テング酒場」、「和食れすとらん天狗」
「ミートキッチンlog50」「大衆スタンド神田屋」「あげてけや」「てん
ぐ大ホール」で101店舗(内、FC3店舗含む 2022年6月現在)を展開》
(Wikipedia》。

あの頃、天狗の新橋店や新宿南口店に集まりよく飲食していた。長崎県島
原半島から仕事で上京する畏友志賀俊紀君や、その友人の歌手ビリーバン
バンの菅原孝さん(兄)やその他の仲間たちと。もう17年が過ぎた。

なぜ「天狗」だったのか。テンアライド(株)の飯田永太社長は、成蹊学
園(大学まで)卒業で、同高校卒業(大学は慶応大)の菅原孝さんはその
成蹊学園の先輩であった。いっしょに飲めば飯田社長からワインが菅原さ
んに差し入れられることがあった。

2007年、創業39年を期して天狗の歌ができるという。歌詞は社員からの公
募とし、参加賞を含め高額な賞金が準備された。八重洲店で飲食したら店
員が「私も応募します」と言った。社員はもちろん、お客さんの間でも大
きな評判となり天狗の店は盛り上がっていた。

ほのぼのとした歌詞が選定された。三世代の顧客によりテンアライド(天
狗)の歴史ができ、ともにつながり、未来が創られていく。菅原孝さんは
「作曲は(当然)自分(ビリーバンバン)だよな〜」と飯田社長に話した
ところすぐOKとなったという。ビリーバンバンらしく、顧客の心が安らぐ
おだやかな曲である(以下、歌詞を抜粋する)

「天狗」※てんぐのうたCD収録曲 作詞:河合則夫 作曲:菅原進(ビリーバ
ンバン:弟)昔は上司に連れられて    足を運んだこの店に今は部下
たちを引き連れて日々を労うようになり粋で新鮮 旬の料理をほころぶ皆
の笑顔で囲み
味わい豊かな飲み物たちが皆の会話を弾ませる(略)

オフクロオヤジと手をつなぎ足を運んだこの店に
今では子供にせがまれて今宵楽しく食事する(略)
このままずっといつまでも心に染み入る場所であれ

じつは、天狗には元祖天狗の歌があった。「バラが咲いた」「夜霧よ、今
夜も有難う」などの作曲で有名な浜口庫之助さんが、テンアライドの創業
者飯田保社長(2005死去79歳)の依頼を受け制作した。「酒蔵『天狗』の
歌」。歌は奥さんの渚まゆみさん。浜口さんは菅原孝さんの音楽の師匠で
ある。菅原孝さんには二代目天狗の歌を任せてもらいたい理由があった。

浜口さんの歌はすばらしい。テンポがよくパンチも効き聴くだけで元気が
出る。飲んで自慢話をしたくやんちゃになりたい気分や、やるせなくなる
感じも滲む。歌手(妻)録音の背後で、「あ、それそれ!」や「飲め、飲
め!」などと浜口さん本人の合いの手が入る。遊び心が満点で、まるで天
狗の店でわいわい楽しく飲んでいるような気分になる。酒飲みたちにとっ
てこの歌は心を迷わすまさに迷曲(?)であり、確かな名曲(!)である。

Mr.TENG SONG酒蔵「天狗」の歌浜口庫之助(途中、歌詞を略)

はっ、TENG  TENG TENG  Mr.TENG自慢話が大好きで(大好きで)鼻が
高くなっちゃった Mr.TENG  Mr.TENG  Mr.TENG  Mr.TENG(それそ
れ:浜口さん)

お酒が何より大好きで(だい好きで) 真っ赤なお顔になっちゃった
はっ、TENG TENG TENG  Mr.TENG(いやいや、はあ、飲め飲め)あなた
ほんとにいい人ね 私あなたが大好きよ(はいはい)さあさ飲みましょ輪
になって 今夜はあなたが主役(ああ、やあやあ)Mr.TENG  Mr.TENG 
Mr.TENG  Mr.TENG(おばちゃん、元気いいねえ〜)
てんぐてんぐ・・ぐてんぐてんぐてん・・ぐて〜〜ん〜〜(ぐう〜〜)ふ
ん・・・Mr.TENG〜〜〜(怒・笑!)
 
歌の終わりに差し掛かると仰天ものだ。天狗の鼻がピンと立ち、赤い顔は
大きく乱れ、歌詞は「てんぐてんぐ」から「ぐてんぐてん」になってしま
う。渚まゆみさんは、飲み疲れ大欠伸をし、高いびきで眠る「ぐてんぐて
ん」の夫(浜口さん)に「ふん・・」と怒り、笑い、そして、あたたかく
見守りながら、歌い終わる。

ところで、皆さんは「オノマトペ」ってご存知だろうか。日本古来よりつ
づく擬音語・擬態語である。オノマトペ研究の著名な学者の小野正弘先生
(明治大学教授)が、「ぐでんぐでん」と「べろんべろん」の差異を
「どっちの方が酔っ払っている?」と分析している。(「くらべてわかる
オノマトペ(55p)」。なお、Mr.TENG(浜口庫之助)では「てんぐ」との
対比で「ぐでんぐでん」ではなく「ぐてんぐてん」となっている。

《二三軒のバアに寄って、ぐでんぐでんに酔っ払って、大森の家へ帰った
のは夜の十二時過ぎでした(谷崎潤一郎「痴人の愛」)。ガラッ八は飛ん
で行きましたが、暫くすると、ベロンベロンに酔拂つたお町を引つ擔(か
つ)ぐやうにして連れてきました(野村胡堂「銭形平次捕物控」)
つまり、「ぐでんぐでん」はまだ歩けるのに、「べろんべろん」は足元が
おぼつかないのです。酔いの度合いがはなはだしいのは、「べろんべろ
ん」ということになります(小野正弘 同書55~56p)》。

じつは、私は倉敷市在住の若い頃苦い失敗が2度ある。相当の深酒後夜1時
頃タクシーで自宅に戻った(つもり)が、タクシーは10数軒手前の会社の
先輩(同姓表札の)馬場Sさん宅に停車。私は玄関から上がり奥様に押し
戻された。タクシーは本物の自宅へ回った。翌朝その記憶がなく「ぐでん
ぐでん」と「べろんべろん」の中間だったと思われる。妻はデパートでお
菓子を買い馬場Sさん宅へ持参し夫の不始末を詫びた。月曜日会社で馬場S
さんに謝罪「美味しいお菓子だった。また来て(笑)」と言われた。

もう一つの失敗。蓮根畑の水路を箱舟で回り鮒(ふな)を捕る。T漁協の
「鮒飯を楽しむ会」は皆でわいわい昼間からずっと茶碗酒だった。一升
酒。深夜0時頃タクシーで帰ったが、自宅の数軒前でタクシーを降り、Tさ
ん宅の北側の空き地で眠ったらしい。Tさんの奥さんが「う〜〜、
う〜〜」という(野犬のような)呻き声に気づきすぐ110番。パトカーが
駆けつけ私の運転免許証を確認の上100m先の自宅へ搬送した。私はその夜
はすぐ寝入り、翌朝妻に叱られ「この団地にはもう住めない」と嘆かれ
た。(その後、私は山の神には頭が上がらない)。

名作「君の名は」(菊田一夫)では「忘却とは忘れ去ることなり」とはな
かなかならないのだが、凡人の私は時が過ぎれば忘れてしまう。パトカー
搬送騒ぎの後何事もなかったかのような顔をして同じ団地に5年間住み東
京転勤なった(でも他の人は忘れず私をバカにしているだろう) 

無理も無茶も、過ぎてしまえば、恥ずかしさも消え去り、何だか楽しかっ
た思い出のようにすらなる。「反省だけなら猿でもできる」と賢人は言っ
た。1944年申年生まれ、(猿の)反省ばかりという訳ではなかったが、申
年がはや6回通過した。それなりに反省もしたが、その後40年余、幸いに
して「ぐてんぐて(で)ん」と「べろんべろん」には至っていない。

ところが、別件、「好事魔多し」だ。2014年、日の出の勢いだったビリー
バンバンの菅原孝さんが脳出血で倒れた。左半身麻痺が残り声もうまく出
せない状態だったらしいが、奥様の看病と懸命のリハビリにより復活を目
指した。2017年のMUSIC DAY(願いが叶う夏)に出演を果たした。
(「ぐてんぐてん」と「ぐでんぐでん」の話はここで横に置く)。

菅原孝さんの完全復帰を心から願う。そして、その暁の向こう「テング酒
場新宿南口店」でぜひごいっしょしたい。菅原孝さんを囲み長崎の志賀俊
紀君をはじめ古い仲間たちと、「ぐてんぐてん」とまではいかなくても、
心おきなく、テングの美味しい料理をいただき楽しい酒に浸りたい。菅原
孝さん、そうしましょう。時間はある。がんばってください。

また、思い出のテング酒場などを広く展開するテンアライド(株)とグ
ループ企業のますますのご隆盛を合わせて祈念する。(2022/8/4千葉市在住)
(追記)

「DéJà Vu(デジャブ)僕らはいつも片方の靴」(しがとしき・2007)」
という本がある。志賀俊紀(の筆名)の書き下ろし作品である。帯封を転
載する。菅原孝さんとの交流を契機として生まれたものである。

《出会いは2年前(2005年)、でも竹馬の友よ、不思議な匂いを持つ友よ 
ビリーバンバン 菅原孝》
《それは「白いブランコ」をめぐる1枚のファックスから始まった。「ほか
にわ共和国」理事長(志賀)と竹馬の友たち(酒井・馬場)との熱い友情
は、困難を奇跡に変え、新たな仲間(菅原)を加え、さらに熱を増して
いった》。・・・愉快な仲間レトロ四人組は、なお、前を向いて進む。

《知的障害者施設「ほかにわ共和国」での(ビリーバンバンとの)音楽祭
開催(の成功)まで、1944(昭和19)申年生まれの(4人の)仲間たちの
感動の友情物語》・・・である。(了)


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 国家財政は破産状態
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
      令和四年(2022)8月4日(木曜日)
          通巻第7422号
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ゼレンスキー大統領、中国の習近平主席と直接対話を希望
   国家財政は破産状態、IMFに14億ドルの緊急援助を要請
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サウスチャイナモーニングポストのインタビューに答えて、ウクライナ
のゼレンスキー大統領は、「習主席との直接対話を望む」とした。
フランスの停戦交渉への動きは当てにならず、かといってイスラエルやト
ルコへの不信感もぬぐえず、はたまたドイツはまったく当てにならない。

 8月1日にウクライナからドルの稼ぎ頭といわれる穀物輸出が再開さ
れ、最初の船は2・6万トンのトウモロコシを積んでポスポラス海峡から
地中海へ出た。ほかにオデッサなど輸出港には16石が待機している。
 2021年にウクライナは278億ドルの穀物を輸出したが、これは全
輸出の41%を占める。

 戦争で国土は荒廃し、農地は爆撃の余波で作物の収穫は絶望しされてお
り、公共部門の赤字は2月の20億ドルから五月に70億ドル。公務員の
給与支払いが滞る。
 G7は全体で270億ドル強の援助を決めたが、8月にせまった200
億ドルの外債償還のメドは立っていない。債権国はドイツが主体という
 7月14日にウクライナはIMFに対して14億ドルの緊急式年所を要
請した。

 こうして逼迫している財務状況から、ウクライナにも厭戦気分が蔓延し
はじめており、また米国はバイデン政権のウクライナ肩入れ、330億ド
ルにもおよぶ武器、食糧、難民援助に対して反対論が議会でも強まった。
米国民はウクライナ問題への関心が薄く、現在の米国の分断状況は
LGBTから妊娠中絶問題で、南西部バイブルベルトと北東部ラストベル
ト地区との対立が激しさを増している。
ゼレンスキー大統領は、こうした諸事情をよみとって停戦交渉の決め手と
なるのは中国ではないかと結論づけたのかもしれない。
□☆□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き
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  ☆⌒☆⌒☆⌒☆ ☆⌒☆⌒☆☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆     
読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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   ♪
(読者の声1)ジェイソン・モーガン氏が、その著の中で書いたことを紹
介します。
『日本国憲法は9条だけが悪いのではない。こんなものは、破ってごみ箱
に捨てよ、70年もこんなものを守ってきたのは、日本人の恥である』
基本論としてはこの通りだと思います。
 その点、自民党の改憲論も基本的には間違っていると思います。私は、
特に岸田首相の憲法観を疑います。
(関野通夫)


(読者の声2)「アイヌ問題を放置していると北海道は第2のウクライナ
になる」(澤田健一(日本アイヌ研究会代表))。澤田健一氏は掲記の意
見書を10月に開催予定の国連自由権規約委員会 に提出し、委員会の公
式サイトに掲載されました。国際歴史論戦研究所のメンバーとともに、
ジュネーブに出かけ、意見を開 陳する計画です。
 ・自由権規約委員会への意見書:
https://tbinternet.ohchr.org/Treaties/CCPR/Shared%20Documents/JPN/INT_CCPR_CSS_JPN_49219_E.pdf
 ・意見書の日本語原文:https://www.sdh-fact.com/CL/CCPR136.pdf
見書で述べられている通り、ロシアはアイヌ問題を通して、北海道へ の
領土的野心を主張し始めています。これに乗じて日本国内から、ロシア
がアイヌ自治州を設立して北海道の一部を管轄下においてほしいとする要
望するとんでもない要望書が、プーチン大統領あてに提出されています。
まさにウクライナのドンバス地方で起こっていることが、北海道で起こら
ないとは言えない状況になっています。これというのも、日本政府がアイ
ヌを日本民族ではないかのような曖昧 な認識を示していることが根本的
な原因です。最近の科学的な研究結果は、アイヌは日本民族の一員である
ことを明確 に示しています。2019年5月13日、国立科学博物館、
国立遺伝学研究所、東京大学 などの共同研究の結果、「アイヌは縄文人
のDNAを70パーセント受け継 いでいる」と発表しています。最近よく言
われるアイヌが中世以降に北海 道に入ってきたという説はこうした科学
的な根拠からはずれた間違った見 解です。さらに、2020年8月25
日に公表された、東京大学、東京大大学 院、金沢大学による「縄文人ゲ
ノム解析から見えてきた東ユーラシアの人 類史」には、『本州縄文人で
あるIK002(愛知県伊川津貝塚遺跡出土の縄文人骨)は、アイヌ のクラス
ターに含まれた。この結果は北海道縄文人の全ゲノム解析と一致 し、ア
イヌ民族が日本列島の住人としてもっとも古い系統であると同時に 東
ユーラシア人の創始集団の直接の子孫である可能性が高いことを示して
いる』と書かれています。すなわち、アイヌが縄文日本人の系統であるだ
けではなく、東ユーラシア人の始祖となった可能性まで指摘しています。
つまり、アイヌが北方から入ってきたのではなく、逆にシベリアに進出し
ていたということです。
こうした事実に基づいた見解を国連自由権委員会は、日本政府、ロシア
政府に勧告するよう意見書は求めています。(「史実を世界に発信する
会」会長 茂木弘道)


(読者の声3)軍人と軍法会議について。
1. 軍法が軍人を守る
軍法が軍隊のミスを誤魔化すためというのは、間違いで、これは世界の軍
隊が政治体制を越えてすべて軍司法制度をもっていることから証明されま
す。日本の軍法はフランスから導入されています。軍人が生命をかける軍
隊においこそ法的公正性が一般社会以上に必要なの です。敗戦時に日本
の軍司法体制が崩壊したのは、当然で、その代わりに 敵の軍法が支配し
ました。

2. 軍法が武装集団のクーデタ(武力政権奪取)を防ぐ
これは、自衛隊にあっては起きないと信じますが、大きな武装集団は方向
を間違うと大変なことになります。自国の軍隊を正しく管理し、暴走させ
ないためにも軍隊司法制度が必要なのです。

3. 占領軍憲法の欠陥
占領憲法は、米軍が占領したときの当座の軍命令であり、日本の生存や生
殖を考えた憲法ではありません。当然国防は禁止です。
 しかしこれはその後日米で政治的に否定されているので、常識で否定す
るのが正しいのです。米国の了解で否定すれば良いのではないか。それで
も占領軍の規定に従おうと努力しているのが、優等生主義の日本です。
しかし暴力の横行する国際社会では優等生の運命はアブナイ。それも子供
を含めてです。時間が無いのです。
  (落合道夫)
  ♪
(読者の声4)ペロシの飛行機はボルネオ・フィリピン・台湾東岸周りで
7時間もの大廻り、花蓮から山越えで台北入り。その後、3日には韓国オサ
ン基地へ、尹大統領は休暇のため面会せず。下記サイトでは詳しい経路が
わかる。
https://flightaware.com/live/flight/SPAR19/history/20220803/1023Z/RCSS/RKSO
 孫向文のツイッターより、人民解放軍がペロシの専用機を撃墜しない悔
しさに、中国人、怒りのセルフ平手打ち
https://twitter.com/sonkoubun/status/1554764355987972096
 自殺者でも全力疾走で壁に頭から突っ込む動画があったが、中国人の怒
りの表現は日本人にはわかりにくい。ペロシが台湾を去ってからの演習、
台湾産ビスケットの輸入禁止と相変わらずやることがセコい。ペロシの台
湾訪問に対し、強がりばかりの中国はなんとビデオで反撃。
https://video.twimg.com/ext_tw_video/1554078504387457027/pu/vid/854x480/pBBwcnX7fOne1tCF.mp4
 2分20秒の宣伝動画、ミサイル発射シーンはモザイクだが陸海空と万遍
なく紹介。実践能力は未知数とはいえ数だけは多いから油断はできない。
案外、人民解放軍の予算獲得のためのプロモーションかも。
 台湾では7月25日から防空演習を実施。クルマはすべて停車、路上から
人影が消える本気度。
https://www.youtube.com/watch?v=nQTRwBArZH0
 日本もいつまでも統一教会だの左翼・マスゴミだのに足を引っ張られて
いる場合ではない。(PB生、千葉)


(読者の声5)「SOS JAPAN 緊急SOS日本國民行動」──「この国」から
「我が國」へ 今、?る祖國日本の歌曲 〜 唱歌・抒情歌・教育勅語。命
をかけても守りたい!
「いくとせコンサート」戦前、戦中を生きた方々そして特攻隊員が学び
唱った唱歌、若き日に親し んだ抒情歌の数々、懐かしの足踏みオルガン
とピアノの伴奏で唱うお彼岸 に戦没者への慰霊と感謝を捧げるひと時後
の世に幾年(いくとせ)重ね伝 えゆく
   記
日時:令和4年9月23日 (祝)午後3時〜5時半
会場:學士會館 202号室
東京都千代田区神田錦町3-28(最寄駅:神保町、竹橋)
参加費:2,000円
参加申込方法: 氏名、電話番号、メールアドレスを明記の上、FAXあるい
はメールにて当会までお申し込み下さい
当日、歌集を配布致します ★ 水筒の持参可能です。
SOS JAPAN 事務局
〒151-0061 東京都渋谷区初台1-51-1 初台センタービル 322号室
Fax: 03-3376-7123   E-mail: office@sos-japan.net
(特攻隊戦没者慰霊顕彰会)



━━━━━━━
重 要 情 報
━━━━━━━
◎有本香氏が指摘した:前田正晶

今朝ほど配信された渡部亮次郎氏主宰の「頂門の一針」で、有本香氏が下
記のように我が国のテレビ局の姿勢を嘆いておられたと知った。

>引用開始

「何しろ、日本の地上波テレビ局は、2日夜のペロシ氏台湾到着の模様を
生 中継しなかった。中国側からは「空港爆破」という話まで出ていたに
もか かわらず、である。それどころか、翌朝のキー局の情報番組では、
トップニュースが「旧統一 教会」というお粗末さ。地上波テレビばかり
見ている国民は、中国に住んでいるのと同じ情報統制下に置かれているよ
うなものなのだ。」
、<引用終わる

実は、私もPelosi(ペロウシである)下院議長の台湾到着の様子を知り
たくて、朝は4時からTBSからテレ朝のニュースを見ていましたが、全くこ
の件は報道されませんでした。そこにあるのが、迂闊なことを言って北京
から追放されないようにしようという姿勢かと読みました。最早彼らを責
めても意味がないかと思ったので、取り上げることすら忘れていました。


◎「カタカナ語の恐ろしさ」とは「パワーはカタカナだけど英語だったと
思っていた」者がいたこと:前田正晶

8日朝のテレ朝の「グッドモーニング」での、女性アナウンサーのこの
一言は印象的で衝撃的だった。それは「キンニクン」とかいう芸人または
タレントが、アメリカでの「パフォーマンス」で「パワー」と叫ぶギャグ
だったかが受けたとか受けないという話だった。彼女は純真にも「パ
ワー」が英語だったと気が付いたと告白していたのだった。英単語の誤用
だとは知らなかったということだ。恐れ入ったと思った。

これを聞いた私は妙に納得させられていた。即ち、テレビ局の人たちは
英語の単語の知識が無かった訳ではなく、ただ単に「パワー」が「力」と
いう意味の言葉だと思って使っていたということが確認できたのだった。
私が先日のことで「カタカナ語排斥論者としては、カタカナ語の過度な使
用を批判するのは無駄な抵抗だと思うに至ったと悟った」と述べたことが
立証されていたのだった。

私はずっと「日本語の中にカタカナ語として戸籍を得てしまったのが困
る」と批判してきたが、現実はそれよりも一歩も二歩も先を行っていて、
若い世代は何の迷いもなくカタカナ書きされた日本語の言葉だと思い込ん
でいたと、あらためて確認できたのだった。

私はジャニーズの連中が出てこないというだけの理由で、再録ものでも
何でも暇つぶしに刑事物のドラマを見ることがある。そこでは2000年代初
頭のものでも刑事たちが「被害者と容疑者の間には何かトラブルがありま
せんでしたか」などと尋ねている場面に屡々出会うのだった。ということ
は、私がカタカナ語批判を始めた頃には既に「トラブル」は「揉め事」か
「論争」の意味で脚本家たちは使っていたことを示している。

このように英語本来の意味を離れて、カタカナの形で日本語にされてし
まった言葉は増える一方である。それは「トラブル」が示すように誠に広
い範囲の意味で使われてしまっているのが悪い(良い?)例であろうと思
う。それは「揉め事」や「故障」や「事故」のような漢字の熟語の使用を
避けて、誰にも解りやすくしようという試みかとでも解釈すれば良いのか
と思っている。ここでは敢えて他の例は挙げないが、この手のカタカナ語
は無数にあるのが現実だ。

こうなったのが英語教育で単語を沢山覚えることを重視することのため
か、国語力の低下かどうかは私には俄に判断出来ない。だが、このような
流れを何処かで止めないことには、そう遠からぬ時期に日本語はカタカナ
ばかりになってしまうのではないかと、独り密かに怖れている



◎安倍さん国葬の日は、「大調和の神示」が天下った日

『七つの灯台の点灯者』の神示=北村維康

 汝ら天地一切のものと和解せよ。天地一切のものとの和解が成立
するとき、天地一切のものは汝の味方である。天地一切のものが汝の味方
となるとき、天地の万物何物も汝を害することは出来ぬ。汝が何者かに傷
つけられたり、黴菌(ばいきん)や悪霊に冒されたりするのは汝が天地一
切のものと和解してゐない証拠であるから省みて和解せよ。われ嘗(か
つ)て神の祭壇の前に供へ物を献ぐるとき先ず汝の兄弟と和せよと教へた
のはこの意味である。汝らの兄弟の内最も大なるものは汝らの父母であ
る。神に感謝しても父母に感謝し得ない者は神の心にかなはぬ。天地万物
と和解せよとは天地万物に感謝せよとの意味である。本当の和解は互ひに
こらへあったり、我慢しあったりするのでは得られぬ。こらへたり我慢し
てゐるのでは心の奥底で和解してゐぬ。感謝しあったとき本当の和解が成
立する。神に感謝しても天地万物に感謝せぬものは天地万物と和解が成立
せぬ。天地万物との和解が成立せねば、神は助けたうても、争ひの念波は
神の救ひの念波を能(よ)う受けぬ。皇恩に感謝せよ。汝の父母に感謝せ
よ。汝の夫または妻に感謝せよ。汝の子に感謝せよ。汝の召使に感謝せ
よ。一切の人々に感謝せよ。天地の万物(すべてのもの)に感謝せよ。そ
の感謝の念の中(うち)にこそ汝はわが姿を見、我が救(すくひ)を受け
るであらう。われは全ての総(すべ)てであるからすべてと和解したもの
の中にのみわれはゐる。われは此処に見よ、彼処(かしこ)に見よと云ふ
が如くにはゐないのである。だからわれは霊媒にはかからぬ。神を霊媒に
招(よ)んでみて神が来ると思ってはならぬ。われを招(よ)ばんとすれ
ば天地すべてのものと和解して我を招(よ)べ。われは愛であるから、汝
が天地すべてのものと和解したとき其処にわれは顕れる。
(昭和六年九月二十七日夜神示)(転載終り)

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身 辺 雑 記
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9日の東京湾岸は晴。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

2022年08月08日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6223号
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   2022(令和4年)年 8月8日(月)


         狡知に長けた「外交」に期待:有本香

                  中国と宗教:Mochi

             編集長ピックアップ:石井聡

          台北へ軍用機で乗り込む:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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狡知に長けた「外交」に期待
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【有本香の以読制毒】暴走・中国を締め上げる日米の“秘策” 台湾包囲の
大規模演習で「準有事モード」へ怯むな岸田首相、狡知に長けた「外交」
に期待 

会談するペロシ氏(左)と蔡英文氏(ロイター)

中国人民解放軍は4日正午(日本時間同日午後1時)から、台湾を取り
囲むように周辺の6カ所の空・海域で「重要軍事演習行動」を実施する。
ナンシー・ペロシ米下院議長による台湾訪問への対抗措置で、大規模な実
弾演習で圧力を強める。東アジア情勢が緊迫するなか、演習の対象地域に
は、日本の排他的経済水域(EEZ)も含まれている。中国軍は2日と3
日にも、台湾の防空識別圏(ADIZ)に多数の戦闘機などを進入させ
た。ジャーナリストの有本香氏は「準有事モード」に突入した現状と、日
本の覚悟に迫った。

一触即発の危機か。米中の「茶番」か?

ペロシ議長による歴史的「台湾訪問」から丸一日後の3日夜、台湾国防部
は、同日に延べ27機の中国軍機が台湾の防空識別圏に進入したと発表し
た。しかも、このうち22機が、中台の事実上の停戦ラインとなっている
「台湾海峡の中間線」を越えたとも発表している。

ペロシ氏が台湾を去り、米軍の監視も離れつつあったタイミングでの中国
側のこの行動に、ネット上の声が割れている。「一触即発」を心配する声
がある一方、「中国の国内向け演出」「中国も米国もはなからお互いに手
を出すつもりはない。茶番」などの楽観的意見も少なくない。

しかし、残念ながら、この「訳知り顔」の楽観論は正鵠(せいこく)を射
てはいなかろう。

ペロシ氏訪台から一気に有事に至ることはないが、今後、中国が台湾への
圧力を弱めることもあり得ず、従って偶発的衝突の危険性が下がることも
ない。

先月、凶弾に倒れた安倍晋三元首相がよく口にしていた「台湾有事は日本
有事であり、日米同盟の有事でもある」という事態が、まさに目前に迫っ
ている。今後は日本人一人一人が、「準有事モード」と思って行動すべき
なのだが、日本政界と大メディアにその正しい認識が共有されているとは
言い難い。

何しろ、日本の地上波テレビ局は、2日夜のペロシ氏台湾到着の模様を生
中継しなかった。中国側からは「空港爆破」という話まで出ていたにもか
かわらず、である。

それどころか、翌朝のキー局の情報番組では、トップニュースが「旧統一
教会」というお粗末さ。地上波テレビばかり見ている国民は、中国に住ん
でいるのと同じ情報統制下に置かれているようなものなのだ。

大新聞はというと、南西諸島住民の「不安の声」ばかりを取り上げてい
る。不安が募るならどうすればいいか、の策には触れない。「憲法改正」
のケの字も書かれていない。

ペロシ氏は台湾の後、韓国をまわって日本を訪れる。岸田文雄首相とは5
日に会談する予定だという。岸田首相がペロシ氏を官邸に迎え、握手など
した暁には、北京が烈火の非難を浴びせてくるだろうが、これに怯むよう
では岸田政権の今後はまったく危うい。

岸田首相におかれては、同盟国の下院議長、ナンバー3の重鎮を平常心で
迎えてもらいたい。

さて今後、台湾海峡の緊張に、わが国と米国がいかに対処すべきかだが、
妙案を1つ書いておく。とはいっても、米国政府はすでに当然、視野に入
れているはずの策だ。

■狡知に長けた「岸田外交」を

かつて米国では「中国の指導者を困らせるのは簡単だ。ハーバード大学へ
出向いて、キャンパス内にいるアジア系の顔をした学生を片っ端から捕ま
えればいい」というブラックジョークが聞かれたことがある。



中国高官が子弟を、ハーバード大学をはじめとする米国の名門校に留学さ
せていることは周知の事実だ。習近平国家主席の娘もハーバードに留学し
ていたといわれている。そうした高官の子弟を「人質」にすればよいとい
うのが、ブラックジョークの趣旨だ。

家族だけではない。中国の高官が莫大(ばくだい)な資産の多くを米国な
ど民主的な先進国に逃していることもまた周知の事実だ。これを事実上凍
結してしまえば、彼の国の指導者らは困り果てる。

では、わが国はどうか。

日本が、憲法改正、軍事力強化といった政治的力仕事をせねばならないこ
とはいうまでもない。が、それを成すまでの間に、例えば、土地などを買
いあさっている中国資本の資産を、巧妙に押さえていけばいいのではない
か。詳細はここに書かないが、手段はある。

岸田政権には、いまこそ狡知に長けた「外交」を期待したい。

■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生
まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国
際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に
『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬
舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国
紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。

有本香ジャーナリスト

著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の
真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本
史』『「日本国紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。



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  松本市 久保田 康文 

夕刊フジ【zakzak】ニュース採録

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添付ファイル:
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 中国と宗教
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『華南の風』中国・深セン:Mochi

 皆さんこんにちは!
とうとう本格的な夏到来で気温は36、7℃、高い湿度の関係で体感温度は
45℃という日々が続いている深センです。コロナのせいで顧客訪問の頻度
が激減している関係で、ほぼ一日中オフィスにいるところが救いです。

 まずは安倍元総理のご冥福をお祈り致します。
一般的には治安が良い日本でゆでガエルとなっているSPと警察には再発防
止に取り組んで欲しいです。
当初は時折発生する「自殺する勇気が無いから死刑になって国に殺しても
らう」系の殺人犯かと思いましたが、カルト宗教に人生を狂わされた犯人
が(その宗教を支援していたと思われる)安倍元総理への復讐という思わ
ぬ方向へ進み、カルト宗教と自民党との癒着ぶりが連日のニュースになっ
ています。ひどい話です…
 新渡戸稲造の「武士道」には、宗教が社会システムや生活の中心となっ
ていない(ように見える)日本は、宗教無しでどのように道徳教育を行っ
ているのかと当時の外国人に不思議がられた話があります。お盆には墓参
り、クリスマスを祝い、元旦に神社へ初詣する日本人は確かに宗教に執着
していないように見えます。それだけに宗教が政治家とコネを持ち、国政
に入り込んでいるという異常事態に鈍感になっているのかもしれません。
それかK明党で慣れっこになっているのか。

 中国にも仏教のお寺はありますが、存在感が希薄です。文化大革命で徹
底的に破壊されてしまいました。ちょっと前は法輪功というスピリチュア
ル団体が弾圧されました。悪の宗教という政府の報道と、法輪功信者が受
けた酷い弾圧の告発が大きく食い違い、真相はわかりません。
 では中国で最大の宗教は何か?
ユヴァル・ノア・ハラリは「サピエンス」の中でいわゆるイデオロギーも
宗教とみなしています。資本主義、共産主義、自由主義、ファシズム等々
は「実体のないもの、概念、思想を多くの人が 信じ、共有する」という
点で宗教なのだと。つまり中国の最大の宗教は中国共産党が考える共産主
義と言えます。15億 人が幼少から教育され、無条件にそれを信じるよう
になってしまう。まさに信者です。信者は宗教的指導者(中国共産党)の
言うことを疑わな いので指導者はどんどんマインドコントロールをやり
易くなります。欧米、日本などの民主・自由・個人主義は「サタン」であ
り、地獄に落ち るべき存在で、中国共産党だけが正しいのです。そんな
中国人に我々の正 論を言っても頭の中に入って行かない点はカルト宗教
の信者が脱退という マインドセットになりにくいのと同じです。そして
同様に私自身も逆の体制に入信しているので、共産主義がサタンに 見え
てくるのでしょう。

 先日のペロシ氏訪台は一大事件です。
中国共産党教の土地だと信じているところにサタンの使者が舞い降りたわ
けですから。中国政府の反応は想像以上に過激で、案の定ミサイルも打ち
ました。私が初めての海外旅行で台湾に行った1996年は、国民投票によっ
て総統を 選ぶ初めての選挙が控えており、この時もミサイルを打ってき
ました。今回はミサイルの数が多いだけでなく公海とは言え台湾を囲む形
で軍事演 習を行うという露骨な威嚇行為だけでなく、台湾から中国への
輸出品には Made in Taiwan等の記載が入っているものは認めず、Taiwan,
CHINAや 「中国台湾省」の英語表記などにしないと中国の税関で受け入れ
を拒否す るとの通達を出しました。
食品から工業製品まであらゆる商品が対象となっています。中国が大口の
貿易相手国であることを逆手にとった嫌がらせです。台湾政府はもちろん
そんな記載をしている貨物の輸出通関を受け付けませんから、事実上中国
との貿易は途絶え、多くの企業が困ることになります。
 
どこのメディアで見たのか忘れましたが、共産党は国民の不満が政府に向
かわないように(ハッタリであっても)強硬な姿勢を見せないわけにはい
かないのだとい う記事がありました。この視点にはとても納得できま
す。20代の若者を中心とする熱狂的な愛国 者達は「小粉紅」と呼ばれま
す。粉紅はピンクの意味です。中国国旗の紅に準ずる集団を暗示した愛称
で、 年齢が年齢だけにSNSでの発言が多く、ネチズンとして一大勢力に
なって います。既述の安倍氏の事件直後にあふれた「祝辞」の多いこと
多いこと。この辺 も20年近く国を挙げて反日キャンペーンをやって出来
上がった「筋金入り の信者」だからでしょうか。人の死をあそこまで喜
べる神経って何だろう と悲しくなりました。教祖としての共産党指導部
はそんな狂信的な信者の怒りが政府に向かうこ とだけは避けなければな
らない。かつて同じように大衆を味方につけるこ とで国民党を台湾へ追
い出し、革命を成功させた共産党は大衆の怖さをよ く知っています。ほ
とぼりが冷めたころに徐々に元に戻していくだろうと 期待しています
が、プーチンのウクライナ侵攻というありがたくない既成 事実がありま
すから軍事衝突が無いとは言い切れません。早くこの緊張が 緩和される
ことを願って止みません。


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編集長ピックアップ
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石井聡

 中国軍が取り囲むように軍事的圧力を強める中、台湾訪問を敢行したペ
ロシ米下院議長は「米国は台湾を見捨てない」というメッセージを蔡英文
総統らに伝えた。ペロシ氏が専用機で台北松山空港に降り立った数分後、
マコーネル上院院内総務ら共和党議員25人が、訪問を評価する共同声明
を発表した。

 ひるがえって日本の反応をみると、松野博一官房長官は3日の記者会見
で、中国軍が台湾周辺で行う軍事演習に日本の排他的経済水域(EEZ)
が含まれる点について中国側に懸念を表明したというが、ペロシ訪問の直
接的な評価は「日本政府としてコメントする立場にない」と避けた。
▼訪台「沈黙」動かぬ日本 「弱腰外交」自民で高まる不満

 5日には日本にも立ち寄るペロシ氏と岸田文雄首相が会談する予定だ
が、いったい首相はどういう言葉で歴史的訪問を終えた女史を慰労するの
だろうか。

 これに先立ち、日本も含む先進7カ国(G7)外相が出した声明では
「各国議員の海外訪問は通常のこと」との認識を示し、「それを攻撃的軍
事行動の口実にすることは正当化されない」と指摘している。これが「国
際標準」の反応だろう。

 日本政治の中でも、台湾有事は日本有事−とのフレーズが定着しつつあ
る。ならば、日台双方が安全保障面を含めた関係強化を図るのは必然だ
が、そうした認識を内外に表明できるだろうか。日本の立ち位置を自らの
言葉で語るときだ。

 ロシアによるウクライナ侵略を契機に、南西シフトが進んでいた日本の
防衛体制のあり方が改めて問われ、産経ニュースでは7月29日から連載
企画「【転換 日本防衛】『北方』の守り」を掲載した。
▼【転換 日本防衛】「北方」の守り(上)津軽海峡で高まる緊張 進む中
露連携

▼【転換 日本防衛】「北方」の守り(中)兵力増強か削減か 露の北海道
侵攻、どう想定

▼【転換 日本防衛】「北方」の守り(下)地元の焦り 対露最前線 減る自衛隊

 ここでも、相手をどう位置づけるかを間違えれば、いくら北海道を心配
しても政策的変化は望めない。「安全保障及びエネルギー分野を始めあら
ゆる分野でロシアとの協力を進め、日露関係を全体として高めていく」と
いう冗談のような現行の国家安全保障戦略を大転換するのが先決だ。それ
なしには、自衛隊も北方を守りようがない。


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 台北へ軍用機で乗り込む
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
      令和四年(2022)8月3日(水曜日)
          通巻第7421号
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次は岸田首相が靖国神社参拝後、台湾訪問へ向かうべきだ
   ペロシ訪問団、台北へ軍用機で乗り込む
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 ニューヨークタイムズの一面トップ(8月2日)は、ペロシ下院議長一行
の台湾訪問。次のニュースがザワヒリ暗殺である。
ペロシ議員団はシンガポール一泊、マレーシア数時間滞在しただけで、8
月2日夜には台北へ飛んでいる。
 このようなタイトなスケジュールをこなせるのも、軍用機だからだ。

 ペロシ訪台は、下院議長として25年ぶりというが、前回のニューとキ
ングリッチの場合は、野党だったから、中国も黙っていた。

今回はペンタゴンと国務省がホワイトハウスと念入りに組み立てた『作
戦』であり、政治的な打算と効果を精密に計測し、事前に台湾海峡へ空母
打撃群を派遣し、在日米軍基地も警戒態勢にあった。中国が軍事的にどう
出てくるかも、米軍の関心事である。

 「一つの中国」をねじ曲げ、約束事を破り、中国の主権を侵害したと北
京政府は怒りをあらわに台湾海峡を挟んだ基地で実弾演習。山東省では、
台湾上陸作戦を想定し、ノルマンディー型の強襲上陸訓練を展開した。

 この「強行」とも言えるペロシ訪台、軍事演習、空母派遣など一連の政治
ショーを目撃すれば、支持率36%という悲惨なバイデン政権に起死回生の
チャンスを作り出したとも言える。共和党陣営が、どう評価したかは現時
点で不明。

 さて、日本は? 次は岸田首相が靖国神社参拝後、台湾訪問へ向かうべ
きだろう。
      □☆□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム  
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  ♪
樋泉克夫のコラム 
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【知道中国 2402回】         
習近平少年の読書遍歴・・・「あの世代」を育てた書籍(習68)

  ▽
 開口一番、彼女は「同志諸君、ごきげんよう」。すると会場から熱烈な
拍手と歓声。続いて《熱烈な拍手》。以後、彼女の主な発言を「 」で、会
場の反応を《 》で示しておく。「私は毛主席、林副主席になり代わり同志
の皆さんにご挨拶いたします」⇒《長時間の熱烈な拍手。「毛主席万歳」
「毛主席よ、永遠なれ」「林副主席よ、壮健なれ」の連呼》

 「建国18周年の今年は文化大革命2年目の劈頭に当ると共に、決定的勝
利を勝ち取る年でもあります」⇒《長時間の熱烈なる拍手。会場を揺り動か
して「毛主席の革命路線勝利万歳」「プロレタリア文化大革命勝利万歳」
の連呼》
 「文革が起こらず、無敵の紅衛兵小将軍が存在しなかったら、党内に巣
食う叛徒集団や特務を摘まみだせたでしょうか」⇒《すかさず「不可能」の
大合唱。次いで「劉・?・陶を打倒せよ」「党内最大の一握りの資本主義
の道を歩む実権派を打倒せよ」と会場は沸騰》

 「文革を通じ互いに戦ってこそ、人民解放軍と紅衛兵は本当の戦友とな
れるのです。労働者人民にとっての最も良き人間となれるのです。これで
私の話を終わります」⇒《長時間の拍手と共に「毛主席万歳、毛主席万々
歳」のどよめき》
 
 さすがに元役者だけのことはある。江青の演説を中国語で声を出して読
んでみるいい。じつに歯切れがよく、心地よく耳に入ってくる。だが内容
が空疎に過ぎ、何も言っていないと同じ。最早それは政治演説ではない。
明らかな集団洗脳であり、元役者と狂騰する群集による掛け合い漫才と言
うべきだろう。壇上で必要以上に舞い上がる江青の姿を思えば、可笑しく
も痛々しいかぎりだ。

 次いで、第9回共産党全国大会を解説した『「九大」文件名詞解釈』
(香港朝陽出版社)を見ておきたい。なお同社は香港の共産党系出版社で
ある。
 『「九大」文件名詞解釈』は、狙い通りに政敵の劉少奇ら実権派の抹殺
に成功し、毛沢東が「勝利の大会」と満足げに宣言した第9回共産党全国
大会で決議された3つの重要文献──政治報告、党章程、新聞公報にみえる
「一月革命」から「議会闘争」まで170ほどのキーワーを選び詳細な解説
を加えている。
当時の共産党の基本姿勢が伺えるので幾つか適当に拾って忠実に訳してみ
たが、“その場限りの口から出任せ”には驚かされるばかり。

 ■「死んでも悔い改めない資本主義の道を歩む実権派」=「党内のブル
ジョワ階級を代表する人物のこと。ある地方、ある部門において党・政
府・経済・文化の指導権を簒奪しブルジョワ反動路線を頑なに推し進め、
プロレタリア階級の革命路線に反対し、我が国において資本主義の復辟を
狙っている
 彼らは一握りではあるが、時にウソをマコトと言い張り、時に歯の浮く
ような美辞麗句を口にしながら徹底して抵抗を続ける」

 ■「群衆路線」=「2つの意味を持つ。1つは人民群衆による自らの解放
を指す。プロレタリア政党、つまり共産党の全ての任務は全身全霊を尽く
して人民に服務すること。2つ目は党の指導工作が拠って立つところの
『群衆の中から群衆の中へ』の方法を指す」

 ■「社会主義大家庭論」=「ソ連修正主義叛徒集団は『社会主義』の旗
を振りながら帝国主義の振る舞いをしている。アメリカ帝国主義と結託
し、自らの世界覇権に向けて、なりふり構わずに必至に策動する。

 アジアにおいてはモンゴル人民共和国を殖民地に変え、ヨーロッパにお
いては東欧の多くの社会主義国家を属国に組み入れてしまった。ソ連修正
主義が鼓吹する「社会主義大家庭論」とは、まさに、この種の帝国主義の
侵略と略奪政策を「合法化」するための『理論』をデッチあげるためのも
のにすぎない。かくして、こういった「大家庭」の構成員は永遠にソ連修
正主義の殖民地や属国であり続けなければならないのである」
     □☆●□☆●□☆●☆□☆●□☆●□ 
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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   ♪
(読者の声1)貴信8月2日付け7420号で落合道夫氏は「自衛隊を憲
法に書き込むだけでは軍事抑止力は発生しない。やはり軍法の付加が必要
だ」と述べられていますが、まったくその通りです。
憲法第76条第2項には「特別裁判所は、これを設置することができな
い。 行政機関は、終身として裁判を行うことができない。」と明記され
ています。
したがって自衛隊法に軍法の特別法制を設定するには、憲法を改正して
「第76条第2項の規定にも拘らず、軍事法制の規定を設けることができ
る」の様は規定を明記することが必要です。(川の流れ)


(読者の声29通巻7420号(福堀武彦さま)に関連。私は3人兄弟で
すがそのうち二人は現役時代に長期間ふか〜く中国とのビジネスに関与し
ていました。また同様に中国に深く関与した父からも中国人の自国への
「本音?」などはよく聞かされておりましたので、時代を超えた中国人の
「本質」について考えを深めることには今でも興味を懐いております。
ただ今の中国は 父や我々の現役時代のそれと大きく国際的にも内政的に
も環境が変化しており、おのずから中国人や外国人にとっても「中国観」
は変化しているはずと感じています。
 なかでも漢民族という中国人と、その他の中国人(=異民族)ではかっ
ての立ち位置と今のそれでは大きな違いがあると感じています。
そこで漢民族以外の中国人「内生的(内政的?)的異民族)は果たして、
中国がハードランディング状態になったときにどのような行動を起こすのか?
はたまた中国人というホモナイズされた民族がすでに完成されていて、そ
の意味での民族的相違は考える必要もないのか? などなど知りたいとお
もっています。
つまり中国はいまでも外生的異民族と内生的異民族との2重異民族国家な
のか? ということです。(SSA生)


(読者の声3)第159回国会 武力攻撃事態等への対処に関する特別委員
会 第8号(平成16年4月23日(金曜日))
 以下一部抜粋しました。
 「ところが、自衛隊法、防衛庁設置法に関しては、実はこのままですと
基本的な整合性に問題が生じる、矛盾が生じる点があると考えておりま
す。何となれば、現在の私たちの自衛隊には、世界の先進国の軍隊ないし
軍事組織、防衛組織にない、極めて特徴的な問題点が二つあるわけであり
ます。
 一つは、市民社会との整合性、市民社会におけるルールとの混同であり
ます。
 自衛隊は軍隊であるのかないのかという論議が延々とこれまで繰り返さ
れてきたわけであります。国際法上は軍隊として扱われています。例えば
アメリカの国防総省から見ますと、通常戦力においては、米軍を除けば世
界第一位の戦力に近いという判断もなされているわけでありますが、しか
し、それでもなお法的には自衛隊は軍隊ではあり得ないと考えております。
 どうしてかといえば、それは軍法会議を持っていないからであります。
自衛隊が軍法会議を持っていない理由といいますのは、察するに、我が国
の戦前の歴史におき
まして、旧帝国陸軍、海軍の軍法会議というものは、軍内のルールを確立
するためというよりは、軍内の不祥事を国民の目から隠したり、あるいは
軍がいわば勝手に行動できる基本として存在していたから、その反省に基
づいて、軍法会議が現在否定されて自衛隊が存在しているわけであります
が、これは本来は、帝国陸軍、海軍というものが崩壊し民主国家となった
段階で、市民社会とは違う軍法会議を持った国軍が創立されるべきであっ
たと考えております。
 軍法会議というものは、基本的には市民社会と違うルールが厳然と存在
するということをむしろ主権者市民の側に見せるものであると思っており
ます。
 私たち普通の市民生活においては、例えば私の家族が傷つけられても、
その復讐として人を傷つけたり、あるいは私の財産が傷められたからと
いって、相手の財産を傷つけてはいけないわけでありますけれども、国際
社会においては、国家の間において、相手の兵員を殺傷することもあり得
るし、戦車や軍艦のような相手の器物を損壊することもあり得る。そのた
めに、市民社会と違うルールが厳然と存在することを示すのが本来の軍法
会議であると思っております。
 そういう意味で、実は私たちの祖国というものは、戦争の反省といいな
がら、本当は、例えばすべて旧軍に押しつけたり、戦前の体制に問題を押
しつけたのであって、私たちの民主主義における新しい、国軍を含めた体
制というものをつくってこなかったんじゃないかと思っております。
 したがって、緊急事態対処基本法ないし安全保障基本法を策定した際
に、この市民社会とルールが混同されている部分の矛盾が残ってしまう。
 第二の点は、自衛隊においては、その行動のすべてにおいてポジティブ
リストしか持っていないわけです。つまり、してもよいリストだけが存在
する。
 ところが、日本を除くすべての先進国の防衛組織、軍事組織ないしは軍
隊においては、すべてネガティブリストであります。してはいけないリス
トが存在する。現実に敵と向かい合うことを想定しなければいけない。つ
まり、命のやりとりをする組織において、これはしてもよかったのか、こ
れはしてもよいリストに入っているかということを確認するということは
至難のわざでありまして、至難のわざといいますか、実際は不可能だと考
えております。
 現在のイラクに派遣されている自衛隊だけではなくて、実は、防衛出動
が発令された後においても、自衛隊の中にはこういう疑問点も存在してい
なくもないわけであります。
 したがいまして、このポジティブリストしか持っていない問題というも
のをそのままにしますと、安全保障基本法や緊急事態対処基本法が生まれ
た際に、矛盾が拡大する形で残ることを懸念しております」(引用止め)
(YO生)

   ♪
(読者の声4)日本は核保有国に照準を当てられ核攻撃に晒されている。
そして現在世界の悪徳国家が狙っている。
その最中にウマシカのごとくノコノコ国連に出かけ非核と叫び(核に丸腰
を強調し)しかもみかじめ料(10ミリオンダラー)を払うこの愚劣な行為
に断固抗議する。
勝手に首相が議会を無視して言えるのか!
抑止力を勉強せい!(AO生、世田谷)



━━━━━━━
重 要 情 報
━━━━━━━
◎海外での我が経験を振り返れば(あれから52年経っていたのだった):
前田正晶

気が付いてみれば、1970年7月7日に何故か伊丹空港から台北に向かって
怖々出発し、松山空港の荷物の税関検査でスーツケースを振り回されて膝
がガクガクした経験から52年も経っていたのだった。この東南アジア市場
調査のための人生初の海外出張が、その後2年の1972年8月9日にアメリカ
の会社に転出してジョージア州アトランタに向かう、初めてのアメリカ行
きの切掛けになるとは、本当に夢にも思っていなかった。

この機会から、即ちあれから52年も経ってしまった2022年になって、
1969年当時には全く夢想すらしていなかった海外を経験させて貰え、その
2年後には「行きたい」とも「行ける」とも「行こう」とも考えていな
かったアメリカの会社への転出に伴って、アメリカと日本を頻繁に往復し
て仕事をする生活に結びついた辺りを回顧してみようと思うのだ。

1972年の8月のアメリカ出張から後の1994年1月末の引退までの21年5ヶ
月は、陳腐な表現を用いれば「永いようで短い年月だった」となる。あの
1970年の東南アジア市場調査の出張も、アメリカの会社への転身も、嘘偽
りなく全て自分から望んで積極的に仕掛けたことではなかった。この点は
これまでに何度も述べてきたことで、「此の世とはこういうものか」と驚
かされた偶然の積み重ねがもたらした機会と、予想もしていなかったよう
な運命が私に向かって押し寄せてきたので、それを「それならば、限りあ
る身に何が出来るのかを試してみよう」と受け入れた結果だったのだ。

終戦後間もなくからGHQの秘書だった方に英語で話すことを厳しく教え
込まれたお陰で、英語での意志疎通には高校生になった頃から事欠かない
ようにはなっていた。だが、1955年の大学卒業を控えて、就職先にアメリ
カの会社を選ぼうとは全く考えていなかったし、英語を使わねばならぬ職
業は敬遠しようと決めていた。それは、その頃のアメリカの企業では日本
人がどのように扱われるかを在学中のアルバイト等の経験から承知してい
たためだった。

新卒で雇って頂いた会社では英語とは何の関係もない、国内市場向けの
印刷用紙等の販売を担当していた。私は会社には英語が解ることなど報告
していなかった。そこに訪れたのが、偶然の積み重ねで私が英語で話せる
ことが上層部に知れて、東南アジア市場新酒を企画して経営陣から「市場
調査」の主張を命じられたのだった。この辺りが予期せざる運命の流れの
始まりだった。

その出張が結果的には、就職運動中に避けていたアメリカの会社への転
出の伏線となったのだから、運命の流れや人生の先行等は予想もしなかっ
たような展開をするものだともつくづく悟らされたのだった。しかも、育
てて頂いた日本の会社を辞めるのに半年以上もかかるという困難な事態に
なって大変な苦労をした。

そこで、もう二度とあのような転職の苦労はすまいと決めていたにも拘
わらず、転進した先の元々はアメリカ東海岸の会社であるMead Corp.で2
年弱勤務した後で、同じ紙パルプ産業界のアメリカ西北部のWeyerhaeuser
に再度の転進をすることになろうとは、ここでも全く予想すらしていな
かった。

その最初の転進の際には「アメリカとは我が国とは全く異なる文化の国
であること」や「同じように会社と言っていても、アメリカの会社と我が
国の会社の間には比較しようもないほどの文化及び思考体系に違いがあ
る」などとは考えておらず、日本の紙パルプ産業界で習い覚えた知識と経
験を活かして、何としても家族を養っていけるように一生懸命に働こう。
そうすれば自ずと道は開けるだろう」と、浅はかにも単純に(naïveでも
良いくらいのことだ)と考えていた。

その「異文化の世界であること」を痛感させられ、その異文化の谷間に
落ち込んで何度か深刻に悩まされるようになるのだが、「何処がどのよう
に違うのか。その違いをどうすれば乗り越えて、彼らの中に同化し且つ彼
らの一員として受け入れられて、彼らと気脈を通じて仕事が出来るように
なるか」を知るまでに、気が付けば10年近くも過ぎていたのだった。この
「彼らの一員」という表現は容易に理解されないようだが、噛み砕いて言
えば「アメリカ人の一人として」という意味である。

そこに到達するまでには「上司や本部内の同僚や、内勤の女性たちに本
当に受け入れられる為に必須だったのが英語力だったのだ」と学ぶという
過程を経ていた。彼らの中で共に仕事を進めていくためには、英語などは
出来て当たり前で、上手いか下手かなどは評価の材料にもならないのだ。
英語が彼ら並みに話せて尚且つ解るようになって初めて「文化の相異」を
乗り越えられるのである。

その「英語力とは」は読み・書き・会話が出来るだけでは何の役にも立
たず、文化の相異を十分に把握して、彼らアメリカ人の行動基準と思考体
系に合わせられるような次元に達していないことには、会議などでの
presentationや意見の発表などで彼らを理解させらないことになってしま
うのだ。

私は気が付かぬ間に「上司や同僚の家に呼ばれ、怖い奥方たちと会食す
るとか、彼らの子供たちと話し合う機会を得て、アメリカの上層階級にい
る人たちとは如何なる人種か」が徐々に解るようにアメリカ慣れしていっ
たのだった。この経験は貴重だった。

即ち、敢えて言えば「この経験は駐在するとか留学することでは容易に
体験できないだろうこと」なのである。その意味は「お互いにそこまで解
り合って、理解し合って協力してこそ、初めて難しい対日輸出を思うよう
に推進する組織の一員となり得るのだ」ということだと信じている。実際
に我が事業部もその一角を担っていたのだが、1990年代初期には
Weyerhaeuserはアメリカの数ある会社の中で対日輸出額がBoeing社に次い
で第2位の座にあったのだった

52年を振り返ってみれば「日本という世界に希な品質に対して厳格であ
り、如何なる些細な血管でも許してくれない価格競争が激しい難しい市場
を相手にすれば、成功を勝ち取るためには世界の何処に行っても通用する
高度な品質の次元に達した製品を作り、その国独特の文化と市場の特性を
知って、それに対応できるようにすることが成功への王道である」と学び
続けた21年余りだった。最早、引退して28年も過ぎたが、この経験は50年
経っても100年経っても忘れることはないだろう。



◎◇◆◇唸声の気になるニュースとストリートビュー

▼唸声一行日誌/今週の気になったことを一日一行に

08/01(月) 核で脅す国連常任理事国のロシア、NPTも国連同様に意味なし

08/02(火) チリで直径25m深さ200mの陥没穴、住友も所有の鉱山の影響?

08/03(水) ペロシ下院議長訪台、中国猛反発、日本も他人事ではない!

08/04(木) 中国のペロシミサイルが日本のEEZ内落下、非難砲以外の弾はなし

08/05(金). 原油先物、ウクライナ侵攻以来の安値、景気後退懸念、ドル安も

08/06(土) スシロー純利益8割減、おとり広告と生ビール半額の嘘の代償

08/07(日) 内閣改造で目先は変わっても世界は変わらない。特に中ロは!

今週号は以下をご覧下さい
https://ameblo.jp/unarigoe/entry-12757455460.html

今週の一言
ペロシ下院議長の訪台を必要以上に嫌がっていた中共は、これ幸いにペロ
シ訪台を機に台湾周辺の大規模軍事演習を始めました。結果的にはペロシ
下院議長が中共に利用されたことになるでしょうか。中共に正当性の言い
訳にされたのですから米国はもっと憤慨するべきです。

まぁ、米国も中共もお互いにすべて了解済みなのでしょうか?そこに加
わることのできない我が国(我が国のメディア)が右往左往しているだけで
しょうか?外交とはこうしたことを踏まえて、怒ったり、席を蹴ったり、
卓袱台をひっくり返すと言うことなのでしょう。

ハッタリだけでもダメですが、真面目なだけでも外交は通用しません。
覚悟と知恵と軍事力でしょうか!でも防衛大臣の非難砲や遺憾砲にどんな
威力があるのでしょうか?交代すればいい?岸田首相、大丈夫ですか?
唸声千流<中共に訪台ペロシも利用され>


◎「安倍神社」創建の勧め=北村維康

ふと、こんなこと考へた。日本の再建、世界平和の樹立を目指して、東奔
西走し、志半ばにして非命に斃れた安倍晋三元首相に無限の感謝を捧げ、
今後の日本の隆昌を祈念する為に、安倍神社を創建することをお勧めしたい。

 猶、わが国には、人でありながら死後は祭神として祀られた実例とし
て、菅原道真公をお祀りした天満宮、吉田松陰先生をお祀りした松陰神
社、東郷平八郎連合艦隊司令長官をお祀りした東郷神社、乃木希典大将を
お祀りした乃木神社などがあるのは、御存じの通りである。

━━━━━━━
身 辺 雑 記
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8日の東京湾岸は晴。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。
元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。
兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

2022年08月07日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

 わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6222号
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   2022(令和4年)年 8月7日(日)



【変見自在】Gの悲劇:高山 正之

         欺瞞から強制された現憲法:加瀬英明

       自由で開かれた世界のために:阿比留瑠比

         ウクライナとの戦争に反対:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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【変見自在】Gの悲劇
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 『週刊新潮』

 サル痘が流行りだした、日付で言うと7月23日、世界保健機関
(WHO)のテドロス事務局長が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急
事態」を宣言した。

今や世界的パンデミックになった武漢コロナが出たときは「そう大した心
配はいらない」と偉そうに言った当の人だ

 習近平に札びらで頬っぺたを叩かれた事情があるにせよあのときは悠揚
迫らなかったのに今回は血相を変えていた

 これは大変な病が飛び出したに違いない。そしたらWHOの専門家会議
が緊急事態かどうか再検討すると言い出した。

 何だ、テドロスの早とちりかと思ったら、カリフォルニア州が独自に緊
急事態を宣言し、米疾病予防管理センター(CDC)も動き出した。その
ころ日本でも第1号患者が出て、各紙がサル痘を書き始めたが、読んでも
どんな病気なのか、世界がなぜ騒ぐのか、さっぱり見えてこない。
例えば朝日新聞は「第1号患者は欧州で感染者と接触して帰国後に発病し
た」と経緯を説明する。

 コロナの第1号患者に経緯は似る。あの時は武漢帰りの支那人だった
が、朝日は国籍を隠した。今回も国籍は明かさない。どんな病気かは「狂
犬病と同じカテゴリー」で「患者の体液や血液から感染する」と続く。

 連想するに患者は人に嚙みついて感染させているようにも思える。でも
「感染者の多くは軽度で回復している」し、別の記事では「患者への偏見
を持たないよう配慮」がいるともある。

 テレビでも同じ。テドロス発言から1週間後のテレ朝のニュース番組
で、真実とは常に無縁の池上彰が「罹っても軽い」「すぐ治る」から心配
するなと言う。緊急事態なのか心配無用なのか。日本の報道では分からな
いからブルームバーグ通信でテドロス発言を確認してみた。

 要点は「この感染症は特定の人たちに特定の対策を施せば封じ込められ
る」特定の人たちとは「男性と性交する男性」か「不特定の同性又は異性
と性交する男性」のことだ

 平たく言えば第2のHIVだ。ニューヨークでこの病に効く天然痘ワク
チン投与が始まったが、行列して投与を待つ人たちは男性ばかりだった。
 サル痘はもともと猿の病だからこの名がある。記録ではヒトへの感染は
HIVより古く、1970年にザイールで発見されたが、長い間、現地の風土
病として扱われてきた。

 ところが数年前に米国で感染例が見つかり、現在までにもう50種もの変
異株が見つかった。それが目下、急速に世界に感染を広げている。世界で
もう2万2000人が感染、その4分の1を米国が占めている。

 幸い有効なワクチンがあったものの、朝日の書き方では、どういう人が
どう恐れなければならないかが見えてこない。朝日の気持ちを忖度すれ
ば、LGBTのGの人たちを名指しすれば「世間の偏見を煽った」と訴え
られるのを恐れたか。「弱者の味方だと思ったのに裏切られた」「曝し者
にされた」と非難されるのがコワかったか。

 Gに忖度する朝日は同じころ、社会面に「真実を知りたい」の見出しの
付いた記事を載せた。森友事件で自殺した財務局職員の妻が夫の上司を訴
えた訴訟が結審しましたという話だ。ベタでも勿体ないのにこんな見出し
まで付けたのは凶弾に斃(たお)れた安倍元首相の追悼ムードに「水をぶっ
かけた」の一心からだろう。

 森友疑惑とは慰安婦の嘘を暴き朝日を三流紙に落とした元首相への恨み
から朝日が捏造したものだ。大体この事件で夫は「不正な値引きも忖度も
ない」と言っている。
自殺に追い込んだのも朝日に便乗して夫を虐め抜いた野党議員のせいだ。
こんなところで「真実」を云々するより、まずGのために真実を報道して
みる勇気をもつことだ。

高山正之氏の本紙連載が、単行本になりました。

『変見自在バイデンは赤い』(定価1650円)絶賛発売中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 

『週刊新潮』採録

            
━━━━━━━━━━━━
欺瞞から強制された現憲法
━━━━━━━━━━━━
         加瀬英明

 
「ポツダム宣言」の欺瞞から強制された現憲法
また、8月15日の終戦記念日が巡ってくるたびに、東京九段の国立武道館
において全国戦没者追悼大会が厳粛に催される。だが、昭和20(1945)年
8月15日に始まった日本の戦後は、正道も常道をいっさい欠いた、破茶目
茶なものだったそれなのになぜ、厳粛に記念大会を催すのかと思う

 私は昭和49年5月から『週刊新潮』誌に、天皇家が大戦中からマッカー
サー元帥が離日するまで、どう過されたのか、五十週にわたるノンフィク
ションを連載した。高松
宮寛仁親王殿下をはじめ協力して下さったので、高く評価された。このな
かで、私は終戦の日の朝日新聞を取り上げた。この日の朝日新聞は、「二
重橋の写真の下に『玉砂利握りしめつつ、宮城を拝し、ただ涙』という見
出しを掲げている。

「溢(あふ)れる涙、とめどなく流れ落ちる熱い涙、ああけふ昭和二十年八
月十五日」と書き出して、記者は「歩を宮城前にとどめたそのとき、最早
私は立つてはをられなかつ
た。抑えに抑えてきた涙が、いまは堰(せき)もなく頬(ほほ)を伝つた。膝
は崩れ折(をれ)て玉砂利に伏し、私は泣いた、声をあげて泣いた、しやく
り上げ、突き上げてくる
悲しみに唇(くちびる)をかみ得ず、激しく泣いた」と筆を進めている。

「泣けるまで泣け、涙ある限り涙を流せ、寂(せき)として声なき浄域の中
に思はず握りしめる玉砂利、拳(こぶし)を握つて私は『天皇陛下……』と叫
び、『おゆるし……』と
までいつて、その後の言葉を続けることが出来なかつたのである。「……す
すり泣く声あり、身の距(へだ)たる数歩の前、ああそこにも玉砂利に額づ
いて、大君に不忠をお詫び申し上げる民草の姿があつた」

「私は立ち上つて『皆さん……』と呼んだ『天皇陛下に申し訳ありませ
ん……』それだけ叫んで声が出なかつた。だが私は一つの声を聞き二つの声
を耳にした『わかります』『私も赤子(せきし)の一人です』『この上どん
なことが起らうとも……』この声はそれだけ言つて、もうあとは嗚咽(おえ
つ)にかき砕かれた。日本人、ああわれら日本人」

この新聞は、正午にはすでに刷り上がって、もう地方や、都内の販売店へ
積み出し始められていた。私は捏造記事だと、すぐに見抜いた。その後、
朝日新聞は今日に至るまで捏造記事を報じ続けている。

 今日の日本では、日本が先の大戦で連合国に対して無条件降伏を行った
というのが、定説となっている。これまったくの間違いだ。日本は『ポツ
ダム宣言』を受諾して降伏した。『ポツダム宣言』はごく短いものだか
ら、ぜひお読み頂きたい。『ポツダム宣言』は「これわれらの条件なり」
と述べて、「日本国軍隊の無条件降伏」のみを求めている。

 マッカーサー司令部が9月はじめに横浜に進駐すると、重光葵外相以下
が「日本は無条件降伏していない」と抗議したが、「そのようなことをい
うと、天皇の一身の安全を
保障できない」と、一蹴された。

 『ポツダム宣言』は、言論の自由、民主的謁権利の確立を約束している
が、占領下では何一つ守られなかった。そのなかで、もっとも暴挙をきわ
めたのが、国際法を破って
占領下の国に、憲法を強制したことだった。

 この“偽憲法”を改めないかぎり、日本を立ち直らせ、救うことができない。


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自由で開かれた世界のために
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        【阿比留瑠比の極言御免】 

 2日夜、米国のペロシ下院議長が台湾到着後に発表した声明を読み、こ
れからの世界はますます安倍晋三元首相が第1次政権当時から構想し、時
間をかけて民主主義陣営を巻き込み実現させた戦略が、重要になってくる
と感じた。声明にはこう記されていた。

 「(台湾指導層との対話は)自由で開かれたインド太平洋の進展を含む
共通の利益を促進するものだ

 米国が歴史上初めて、日本の戦略を自国の戦略方針として取り入れた構
想は、インド、オーストラリアだけでなく欧州も賛同した。今や巨大な人
口と軍事力を誇示する専制国家、中国と対峙するうえで、欠かすことので
きない前提条件となっている。

[同盟は手入れ必須]

 3日には、首相官邸に岸田文雄首相を訪ねたエマニュエル駐日米大使
も、記者団にこう語った。

 「経済安全保障、国家安全保障、自由で開かれたインド太平洋をいかに
強化していくかという話もした」

 ここでも「自由で開かれたインド太平洋」がキーワードとなっている。
岸田首相が「核兵器のない世界」という理想を掲げ、日本の首相として初
めて、原子力の平和利用を議論する核拡散防止条約(NPT)再検討会議
に出席した直後の訪問である。
 大使は記者団に、首相の再検討会議での演説も称賛した。だが、その実
は「まず眼前の現実を直視しましょう」とクギを刺し、「防衛費の相当な
増額」という首相の約束が果たされるのか確認に来たとみるのは、うがち
過ぎだろうか。

 ただ、同盟関係には不断の手入れが必要であることは、安倍氏が常々主
張していたことでもある。

[絆ほころびれば危機]

 安倍氏の側近だった萩生田光一経済産業相は7月29日、日米の外務・経
済担当閣僚による「日米経済政策協議委員会」(経済版2プラス2)の初
会合に出席のため訪問した米ワシントンで記者会見をした。萩生田氏はそ
の場で、米国民の安倍氏への弔意に謝意を述べた後、こう語った。

 「安倍氏は一貫して日米両国、両国民の絆をさらに強固なものにするこ
とに政治生命を傾けてきた」

 筆者は2015年4月、安倍氏が米上下両院合同会議で行った英語演説 「希
望の同盟へ」が思い浮かぶ。かって敵国同士だった日米の和解と友情 を
テーマにした演説は、スタンディングオベーションを呼び、当時の外務
省幹部は筆者に「ペロシ氏が涙ぐんでいたね」と驚き喜んでいた。

 萩生田氏は、安倍氏の功績に関しこう続けた。

 「CPTPP(11カ国で締結された環太平洋パートナーシップに関する
包括的および先進的な協定)、自由で開かれたインド太平洋、クアッド
(日米豪印の協力枠組み)。10年間で、この地域の平和と繁栄を支えるさ
まざまな基盤を作り上げてきた」

 そして、首相に返り咲いた安倍氏がかつて「Japan is 
back(日本は戻ってきた)」と宣言したことにちなみ、やはり宣言し
てみせた。

 「Japan is here to stay(日本はここにあり続
ける)」

 萩生田氏はさらに「これからも日本は、米国と手を携えて世界の平和と
繁栄のために力を尽くしていく。その明確な決意を申し上げるために、私
はこの場所にやってきた」と語った。

 世界の安全保障環境は悪化の一途をたどっている。同盟国や民主主義各
国との絆と連携の輪にほころびが生じれば日本は即、危機に陥る。防衛力
強化に猶予はない。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文 

産経新聞採録


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ウクライナとの戦争に反対
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☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆☆◇◆◇☆◆◇◆☆◇◆◇☆◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
      令和四年(2022)8月2日(火曜日)
          通巻第7420号
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
チュバイス、神経疾患で入院。毒物を盛られたか?
プーチン側近、ウクライナとの戦争に反対。
3月に出国。イスラエルに
*****************************

 アナトリー・チュバイスはエリツィンの経済改革で側近中の側近だっ
た。企業民営化を推進し、一方で多くの新興財閥がロシアに誕生した。
92年に第一副首相兼財務大臣としてガイダルとともに「経済改革」を推
進したが、通貨危機に襲われた。このため2005年には何者かに銃撃された
こともあった。

チュバイスが育てた「実業家」にはアブラモウィッツ、ベレゾフスキーら
世界的な大富豪がいる。チュバイスがベラルーシ系ユダヤ人であるよう
に、ロシアの当時のオルガ ルヒは、殆どがユダヤ人という共通性がある。

2022年8月1日、エルサレムポスト、モスクワタイムズなどがチュバ イス
の緊急入院を伝えた。三月にロシアから出国したチュバイス夫妻は、 4月
にトルコのスタンブールでATMから現金を下ろしているところが目 撃
され、その後、イスラエルへ入国したことまでは判明していた。イスラ
エルのメディアは、その後のチュバイスの動静を殆ど使えなかった。

突然、襲われたのは手足がしびれ、喋ることが不自由になる「ギラン・バ
レー症候群」で、国名は明かされていないが、おそらくロンドンの病院に
入院した。日本神経学会による「ギラン・バレー症候群」の説明は次の通り。

「急性免疫性ニューロパチーの代表的疾患であるギラン・バレー症候群
(Guillain─Barre Syndrome, GBS)は、感冒等の上気道感染や下痢を伴う
胃腸炎に感染して1
〜2週間後に、手足の先にしびれや力の入りにくさが出てきます。その後
数日から2週間のあいだに急速に症状が進行することが特徴です。神経症
状が出てから2週から4週で症状はピークになり、重症例では四肢麻痺が進
んで歩行に介助を要し、10数%の患者さんは呼吸筋にも麻痺が及んで人工
呼吸器を装着することが知られています。また約半数の人は顔面神経麻
痺、複視、嚥下障害といった脳神経障害を生じます。頻脈、徐脈、起立性
低血圧、膀胱直腸障害といった自律神経障害を伴うこともあります」。
  □☆□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆□☆□
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆     書評 しょひょう 
BOOKREVIEW 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  『美
徳も度を超せば、悪徳に転化する』  
   外国がでっちあげたデララメ史観に日本はいつまで踊らされているのか
   ♪
藤岡信勝『国難の日本史(新装版)』(ビジネス社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 自虐史観からの克服が、本書の基調にある。
 国史ゆえに物語は伊弉諾伊弉冉から肇まるのは当然だが、紙幅の関係
で、この稿では現代史最大の争点のひとつ、日支事変に絞る。戦後の左翼
史観の猖獗はまだ歴史学界にべっとりとした残滓がのこり、事 変を『日
中戦争』と呼ばせているが、宣戦布告を日本軍はしていない。あ くまで
も「事変」である。そもそも盧溝橋に日本軍が居たのは義和団の乱 以後
の治安維持のためのPKOだった。事件当夜、日本軍は実弾を装備し て
いなかった。アメリカは戦後「太平洋戦争史観」を押しつけた。日本が命
名した戦争は 「大東亜戦争」であり、敵は英米だった。
ならば、と左翼は『アジア太平洋戦争』と呼ぼうと言った。松本健一は
「大東亜・太平洋戦争」ならどうかと真顔で言っていた。「十五年戦争」
と言い方もあるが、戦争は十四年でおわるから矛盾する。言葉の遊びでし
かない。あくまでも大東亜戦争と呼びたいが、それが論壇で受け入れられ
ないのなら最後まで「第二次世界大戦」で通したのは上山春平だった。
「戦争の呼称には、その國の国民のアイデンティティがかかわってくる」
(210p)と本書では大事な指摘がある。GHQが「太平洋戦争」と呼び
変え、それを押しつけた。何しろ「憲法」も 押しつけたのだから、日本
の歴史の抹殺を狙っていたのは明らかである。これらをいかに克服する
か、それが「あたらしい歴史教科書をつくる会」 の運動となった。

1935年にコミンテルンの第七回世界大会が開催され、アジアにおける国際
共産主義の謀略が開始される。翌36年には西安事件がおこり、蒋介石は抗
日戦争に力点を注ぐように路線転換、つまり中国共産党は壊滅寸前だった
のに張学良の短慮の所為で生き残った。蒋介石の抗日への転換は、コミン
テルンにしかけられた謀略の結果であり、そして翌年に盧溝橋事件。日本
を戦争に巻き込むのである
「コミンテルンは日本軍と国民党軍を戦わせ、両者をともに疲弊させ、弱
体化させることによって、中国共産党に漁夫の利を得させようと考えたか
らです。そうしてアジア全域を共産化しようという遠大な基本戦略を描い
ていた」(226p)。日本は懸命な和平努力を積み重ね、戦争を回避す
る方向にあったが、共産 党はなんとしても日本を戦争にひきづりこみた
い。残虐きわまりない通州 事件をひきおこし、日本人居留民二百数十名
を虐殺し、日本国民を激昂さ せた。しかしなお日本は和平への道を探っ
ていた。まさしく「美徳も度を超せば、悪徳に転化する」のである。本格
的に日支事変が始まるのは、1937年8月13日、上海での出来事だっ た。海
軍陸戦隊わずか2200名、ここに五万の国民党軍が襲いかかった。し かも
国民党は「日本軍が攻撃を仕掛けてきた」と外国人記者に説明した が、
すぐにデマとバレた。外国人租界にも蒋介石軍は爆撃をしかけ三千六 百
を死傷させたが、その犠牲者の中にはライシャワーの実兄も居た。応援隊
を含めても日本軍は少数。それが10倍の敵戦力と闘い、二ヶ月にわ たっ
た戦闘で蒋介石は日本軍に勝てないことを知り、以後、宣伝戦争を仕 掛
けるのである。外国人記者やスパイを駆使し、南京大虐殺などをでっち
あげ、英米の支援をまんまと獲得した。このパターンを、ロシアとウクラ
イナ戦争に掛け合わせていくと、宣伝戦 争でロシアをはるかにしのぐゼ
レンスキー大統領側に、欧米から250社も の戦争広告代理店の活躍がある
こと、いずれ「虐殺」「学校、病院爆撃」 などの真相は明らかになるだ
ろうが、現在のロシアウクライナの背後で英 米欧がいかなる謀略を仕掛
けているのかも、日支事変におけるコミンテル ン、蒋介石と外国人記者
団、宣伝戦争のパターンを考慮に入れて再評価し ておくべきだろう。  
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム 
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【知道中国 2401回】      
習近平少年の読書遍歴・・・「あの世代」を育てた書籍

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 文革も3年目の69年になった。3月には中ソ国境を流れる黒龍江(アムー
ル川)支流の中州に位置する珍宝(ダマンスキー)島の領有をめぐり全面
戦争一歩手前まで進んだ武力衝突(「中ソ国境紛争」)が勃発し、4月に
は毛沢東が「勝利の大会」と称え、林彪が毛沢東の後継者に正式に定めら
れた第9回共産党全国大会が開催されている。

 振り返るなら中ソ国境紛争と「勝利の大会」が次の想定外中の想定外で
ある「林彪事件」(71年9月)、さらに驚天動地のニクソン訪中=米中接
近(72年2月)に繋がるわけだから、やはり「這個世界好難講(世の中ワ
ケが判らない)」。国際社会は想定外だらけだ。

 加えて激化するヴェトナム戦争という要因も忘れてはならない。それと
いうのも、米空軍B52による北爆がエスカレートし中国との国境に迫りつ
つあることで脅威を感じた毛沢東が、敵(ソ連)の敵(アメリカ帝国主
義)と手を結ぶことで危機回避を狙ったからだ。

 69年出版で先ず紹介したいのが、権力を手にした江青の高揚感と、その
高揚感に陶酔する江青に煽られる紅衛兵の熱狂がタップリと詰まった『江
青同志講話選編』(河北人民出版社)である。やや大袈裟な表現だが、こ
の本を読み進むと行間から文革が巻き起こした『妖気』のようなものが立
ち上ってくるから不思議だ。

 30年代半ばに革命の聖地・延安で毛沢東を色仕掛けで誑し込んで以来、
政治権力への異常なまでの執着を抱き続けた江青にとって、文革は権力の
階段を一気に上り詰める千載一遇の絶好機であった。彼女は文革という権
力芝居の舞台に飛び出したのである。

 『江青同志講話選編』は66年2月から68年9月にかけて──文革前夜から文
革勃発を経て中央文革小組の中心メンバーに納まり、江青が念願の最高権
力の一角を占めるまでの間に行われた様々なレベルでの政治集会における
彼女の発言を拾い集めている。発言の間に「長時間熱烈拍手」といった注
記が挿入されているだけに、 当時の会場の雰囲気がリアルに読み取れて
じつに興味深い。なお裏表紙に 「内部発行」の4文字が印刷されている
ところをみると、この本は一般に 発売されたものでもなさそうだ。

 当時、全土は熱狂と暴力の巨大な坩堝と化した。権力への欲望が噴出
し、権力をめぐる怨念が渦を巻き、それらが綯い交ぜに混ざり合い奔流と
なって人々を突き動した
 はてさて何が起こったのか、中国は何処に向かうのか。
誰もが明日の自分の運命すら判らない。不安と疑心暗鬼と故なき恐怖心と
が沸騰し、「人民中国」と言う名の地獄の釜の蓋は吹き飛んだまま──疾風
怒濤こそ、江青の背後に立つ毛沢東は望むところだったはず。

 いわば権力をめぐる利害打算、思想的飛躍とこじつけ、若者の非日常へ
の憧れなど。それらが複雑微妙に共鳴し合いながら政治的化学反応を引き
起こす──制御不能、いわば究極のアナーキー状況こそが、文革最盛期の偽
らざる姿ではなかったか。

 ひとたび江青が演壇に立つと、沸き立つ「革命的群衆」の熱い視線が彼
女に集中的に注がれる。天をも焦がすような革命的熱気に包まれた会場
に、甲高い彼女の声が響く。「革命的常套句」が小気味よく舌鋒鋭く機関
銃のように続く。唸りを上げ湧き返る会場。渦巻く熱気に彼女の脳中でア
ドレナリンが迸り絶叫のボルテージは上がり、会場の熱気もまた最高潮に
達する。

 熱狂が興奮を呼び、興奮が狂騰を引き寄せ、互いに共鳴し煽り合い、政
治的トランス状態が一帯を包む。彼女はもちろん、会場の誰もが至福の一
刻に浸る。まるでアイドルの武道館公演であり、野外のロックフェステイ
バルだ。誰もが観客であり、同時に主役と化す。

 たとえば67年9月に河南、湖北から北京にやってきた軍隊幹部、地方幹
部、それに紅衛兵が加わった集会だが、それは熱狂する大衆が演ずる壮大
な暴力芝居であった。
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌7415号 (SSA生)の考えに対して中国人に聞 いた
話があります。ただし小生は評論家でも学者でもなく単なる庶民の考えで
すが、1973年 から2014年まで中国との取引に携わった経験からの判断を
含めます。(SSA生)さんは中国の体制と経済がどうなるかについて疑
問を述べ ていました。
 AA:小生は北京にいた時の社員の党員に聞いたことがあります。
1)中国は民主化するか。回答は「しない」でした。まず人口が多すぎ
る。人口の数だけ異なる考え方がある。そしてそれぞれが譲らない。
 
2)三権分立は実現するか。回答は「しない」 無理にすれば国がバラ
バラになる。
  バラバラになれば再び内乱状態になる。
 
3)中国人は個人の主張が強く集団にはまとまらない。また血族中心主
義で他人のことは構わない。他人は自分に長年悪いことをしなかった人の
み信頼する。
 
4)中国の領土拡大(チベット、新疆等)については漢民族が生きてい
くため(食料、資源)。侵略されない強い中国になりたい。

 BB:大連にいたとき普通の社員(総務部長)に上記と同じような質問
をしました 回答は中国をひとつにまとめるためには絶対的権力が必要で
ある。これ は古来変わらない。政治的自由な発言については人口の
10%くらいの人 には必要だが、その他は関心がない。自分(一族)の
生活にのみ関心があ る。金持ちになりたい。賄賂はなくならない。政治
的に出世したにも関わらず金持ちにならなけ れば一族から「能無し」と
みなされる。もちろん例外はあるが全体から見 ればごくわずか。個人個
人の経済活動、生活に干渉されなければ政治的には意見を言いた くない→
政争に巻き込まれたくない。

 CC:日本(小生の所属する会社)に来た実習生に若い党員がいたので
聞いた。マルクス、レーニンの翻訳でも良いので原書を読んだか。回答:
読むのは指導者が書いた書物。時の指導者の推薦するマルクス、 レーニ
ン、エンゲルスの書籍。→発売されているものが原書とは異なると ころが
あることは知らない様子。日本に来た感想:聞いている日本と実際の日本
は異なることが分かった。 しかし党員であるので中国が危なくなれば中
国を守るため戦うとのこと。 →本当か? いざとなれば逃げるのでは。
彼は一人っ子。小生の考えでは:中国は破綻しない。共産党をつぶしても
替わりの独裁 政治家が出る。経済が破綻しても貧乏には耐えられる。不
屈の精神で自分 個人は蘇ろうとする。今の中国の指導者に対する不満は
個人の経済、生活領域まで介入してく ることである。(福堀武彦)

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(読者の声2)宗教団体と政治家の関係について岸田首相は「社会的に問
題になっている団体との関係については、政治家の立場からそれぞれ丁寧
に説明をしていくことは大事だと思っています。それぞれ、様々な説明を
おこなっているようですが、国民の皆さんの関心 も高いわけですので、
丁寧な説明をおこなっていくことは大事であると思 います」と「丁寧な
説明」を相変わらず繰り返しています。私は「また『丁寧な説明』か!」
とウンザリします。「何かにつけ本質をはなれ、曲解させて『世論化』す
る」。つまり同一視 する。これが自社疑惑報道に丁寧な説明を決してし
ない左翼マスコミの常 道(=問題のすりかえ)ですし、「丁寧な説明」
が必要なことはスルー し、説明に値しないことばかりをマスコミは食い
物にしていることぐらい 総理たる岸田さんは気が着いて然るべきです。
このほか「政府は担当省庁や自治体と連携して行います」「政府は全面的
に支援します」「(検討)遣唐します」を連発していますが、これは「政
府は何もしません!」という意味だとは、まともな日本人なら誰でもわ
かっているのです。こんな内閣ならば「丁寧な説明」が特段に不得手であ
りながら、学術会議 をバッサリと改革した菅元総理の方がよほどよかっ
たと思わずにはいられ ません。ところでこのような「ありふれた投稿」
を私がした理由ですが、それはこ の「問題のすり替え」は「ないものを
あるように仕向けたがる人間の基本 的特徴」であり、これが資本主義経
済に組み込まれたカラクリ(価値なき 物を価値ありに置き換える)に
なっているからであり、ここから出発して いない経済学は成り立ちえな
いと言いたいためです(SSA生)

  ♪
(読者の声3)「軍法に気付かない戦後日本人」
1. 軍法の必要性に気付こう
西村金一著『こんな自衛隊では日本を守れない』(ビジネス社)の紹介が
あった。内容には賛成だが、軍法制度の回復について書いていないので加
えて欲しい。
というのは、国防軍の三本柱は、人、兵器、そして軍隊司法だからだ。軍
隊司法は自衛隊法とどう違うのか。内容が違う。すなわち、世界共通の軍
隊司法制度とは、
軍法、軍法会議、憲兵隊、軍刑務所から構成されている。これがないと、
平時は勿論いざという時に国を守れない。これらが自衛隊にないことは明
らかだ。私はこの重要性をネット等でいろいろ説いているが、指摘に感謝
があったのは一人だけで、皆ぼんやりしているのが現状だ。自衛隊の元高
官の方でもその死活的重大性が分かっていない。日本軍は明治時代にフラ
ンスから近代軍事司法制度を導入している。占領軍に廃止されたが敵の軍
政は日本が独立した以上無効なのでただちに復活すべきだ。
 
2. 軍法が社会を守る
正規軍は名前ではなく内容だ。名前が自衛隊でも軍隊司法制度を付加すれ
ば正規軍になる。軍事抑止力が発生するから海外では立派な日本軍だ。官
位も一佐から大佐に戻る。日本社会にも規律が戻る。正規軍は、平時でも
社会の権威、規律を守っている。ヤクザが法廷で公然と裁判官を威嚇する
ような司法の権威喪失はなくなる。祝日の国旗掲揚も再開される。
 
3.憲法対応は常識でよい
自衛隊に軍法を付加する方法は、特例法で良いが、占領憲法を持ち出す人
がいるだろう。しかし自衛は人類の公理であり、憲法に優先するから無視
して良い。憲法では国防は出来ないからだ。占領軍の憲法は植民地憲法だ
から国防軍がないのである。当然だ。だからいつまでも付き合うのは時代
錯誤で異常だ。現代の常識で判断しよう。
なお、自衛隊を憲法に書き込むだけでは軍事抑止力は発生しない。やはり
軍法の付加が必要だ。(落合道夫)

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重 要 情 報
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◎花田記凱氏が「まるで魔女狩りだ」と指摘:前田正晶

安倍晋三元総理が山上徹也の狂弾に倒れて以来、我が国の報道機関は世
界統一家庭連合(家庭連合)と、そこに少しでも関係したと思しき与野党
を問わずに国会議員の行為を大小漏らさず取り上げて、連日のように詳細
に報じている。彼らは特に自民党の議員に対しては執拗に「何故会合に出
席したのか」とか「祝電を打ったのは何故か」とか「選挙協力を受けた
か」と追い回している。週刊誌も特集を組んでいる。花田記凱氏はその辺
りを「魔女狩り」と表現したようだ。

弁解めいたことを言えば、私は統一教会の活動が活発だった頃は我が事
業部が日本市場で漸く好調に市場占有率を伸ばしていたときであり、頻繁
にアメリカ出張をしていたし、本部と工場から出張してくる者たちと、そ
れこそ日本中を飛び回っていたので、我が国の中でどのような異変をこの
教会が引き起こしていたかなどの状況には極めて疎かった。

だが、桜田淳子や山崎浩子や飯星景子のことなどは承知していた。ま
た、霊感商法のこともそれこそテレビの番組か新聞で知りましたという程
度の認識だった。更に、街頭で薄気味悪い正体不明な勧誘をする婦人たち
に何度も出会って「何なんだ、この連中は」と感じさせられたこともあっ
た。要するに、彼らの実態など全く知らなかったということだ。

即ち、世界基督教統一神霊協会(Holy Spirit Association for the
Unification of World Christianity)が韓国人の文鮮明が起こしたもの
だという程度の知識しかなかったのだった。正直なところを言えば「彼ら
が何者であるかを知らなかったこと」を反省しているのだ。英語表記を載
せた訳は“Christianity”=キリスト教が入っていたからだ。

その統一教会が「世界平和統一家庭連合」(Family Federation for
World Peace and Unification)と名称を変更していたことも、山上徹也
の件での報道で知った次第だ。彼・山上徹也があの大事件を起こしたため
に、彼らの存在とその悪質とも言うべき金集めの活動を継続していたと知
り得たのだった。マスコミも困ったもので、この事件が起きるや否や、そ
れまでの統一教会についての沈黙を忘れて、一斉に過剰というか「魔女狩
り」的な報道に走ったのだった。

私もお陰様で家庭連合は統一教会(Unification Churchと、ここでは教
会になっているし、旧名称には基督教もChristianityも入っている)は
「我が国における集金額が最大であり、その資金で韓国内の活動が出来て
いるのであり、植民地化との悪行をした日本から金集めをするのは当然
だ」との原理で動いていたとも知り得たのだった。また、信者(会員?)
でも我が国の方が韓国よりも遙かに多いのだそうだ。

花田記凱氏が「魔女狩り」と呼んだのはマスコミのこの件に関する報道
の姿勢を指していて、少しでも統一教会とその関連団体からの接触がある
とか、選挙の応援を受けたとか、関連団体も含めて何らかの会合に参加し
たまたは祝電を打ったか等々を詳細に報道している姿勢を指しているよう
だ。花田氏は手厳しく「旧聞に属するような事柄」までも取り上げて批判
するのは如何なものかと言っているかのようだった。

政治家たちの姿勢には「当選するためには彼らの援助か応援を受けたの
は仕方がなかった」か「応援をしてくれたのが彼ら乃至は関連団体だった
とは知らなかった」というような言い訳が示しているように「手段を選べ
なかった」事が見えている気がする。私はそういう国会議員たちの手法と
いうか「選挙に当選するためには・・・」のような釈明を、今後選挙民が
どのように判断するかに懸かっていると思うのだ。

昨夜の「報道1930」ではアメリカにおける統一教会か家庭連合の活動振
りの凄まじさを伝えていた。特に任期末期のブッシュ大統領(父)を韓国
に招いて講演を依頼し、その謝礼に100万ドルを提供したという話も聞か
された。「何だ。それは我が国から搾り取った資金ではないのか」と受け
止めた。この番組では「彼らのバラマキ作戦が何を目的としていたか」は
明らかにされなかった。

同様に、我が国では国会議員に数々の働きかけをした成果(見返り?)
が、何か具体的に現れているのかは語られていなかったようだ。「カル
ト」だの何のと言って、彼らを非難攻撃するのは構わないとは思うが、信
じてしまって財産を根こそぎ取られてしまった人が数多く出ていたこと
を、どのようにして防ぐのかまたは救済するか、またその罠に落ち込まな
いような工夫があって然るべきだと思うのだ。

山上徹也は言わば「パンドラの箱」を開けてしまったかの感がある。彼
と彼らのために安倍晋三元総理を失ったことを十分に考えて、今後の対策
の参考にすべきだろう。それでこそ安倍晋三元総理の生前の功績に幾らか
でもお返しが出来るのではないか。それにつけても理解できないことがあ
る。それは、未だに警察庁からも奈良県警からも誰一人として責任を取っ
た者が出ていない現実だ。


◎平和憲法の教育:前田正晶

戦時中でも、私は小学校(国民学校)の頃から憧れていた蹴球部は活動し
ていたので、入学と同時に入部しました。当時は運動部に入るのは、その
競技が好きな者だけで、現在のような「部活」などの形ではありませんで
した。勿論、部長か顧問の教師が練習を監督するとか、見に来ることなど
あり得ませんでした。湘南中学は進学校でしたから、運動部に入ることは
勉強の時間を犠牲にするので、負担になっていました。本当に好きな者た
ちだけの集まりでした。それでも、昭和21年には我が蹴球部は国体を制
覇、23年にも国体の決勝戦で敗退という関東地区の強豪校でした。

当時は湘南独得の「火曜考査」が毎週行われていましたから、それに備え
ての勉強の時間である土・日の練習は、大いなる負担でした。そういう学
校だった為か、記憶がなくなったのか定かではありませんが、「平和憲
法」などと授業の中で教え込まれた覚えはないのです。

思うに、北村維康氏と私では世代が違うのではないかと思っております。


◎「何とかならないのか」と一寸気懸かりな
              話題:前田正晶

韓国の尹錫悦大統領:

尹錫悦大統領が、折角訪問した同盟国である美国(「ミグク」のように発
音する韓国語の表現)の実力者であるナンシー・ペローシ下院議長との面
談を「休暇中」との理由で避けて、40分ほどの電話協議にしたと、昨夜の
Prime Newsで知った。確か産経新聞の黒田勝弘だったと思うが「随行した
5名の議員も会談に参加したので、実質のペローシ議長との会談はごく短
時間だった」とも指摘していた。

昨夜は言わば韓国代表の如き形で中央日報東京総局長金玄基も含めて、
尹錫悦大統領のやり方には批判的だった。だが、結論としては「尹錫悦大
統領の中国に対する配慮乃至は遠慮の姿勢が滲み出ているが、それも文在
寅前大統領の中国に対しての歩み寄りの政策と韓国が置かれてきた立場か
らすれば止むを得ぬ決断だったかも知れない」のようではあったが、反町
は一段と声を張り上げて「同盟国でしょう」と言ったし、黒田勝弘は「休
暇と言ってもソウル市内にいたのに」と指摘。

番組の中では「尹錫悦大統領の与党は国会では少数派であり、野党をこ
れ以上刺激するようなことをすれば、何も出来なくなることを回避した
かったのだろう」との意見も出ていた。私は既に「我がマスコミが尹大統
領が対日関係の改善を掲げたことを希望的に報じたのは早とちりであろ
う。彼とても文前大統領と同じ韓国人である。希望的観測は禁物」と指摘
して置いたので、新大統領は矢張り中国の虎の尾を踏むようなことは回避
しようと考えたのだろうと読むことにした。

それでなくても支持率が30%台の尹錫悦政権としては苦肉の策だったの
かも知れないが、アメリカ対中国の関係が一層緊張感を増してしまった現
時点では、今後の韓国の出方は注目に値するだろうと、気懸かりなのだ。

歌舞伎町周辺に街娼が:

話題は大きく変わるが、今朝の産経新聞の絵入りのこの記事には少々驚か
された。その驚きとは「この部屋から真正面に見える歌舞伎町周辺には、
30年以上も前の状態が再現されていたとは」なのである。

当方がここ新宿区百人町に移り住んだ1988年頃の歌舞伎町と我が街を結
ぶ数本の路地における治安というか風紀には、誠に凄まじいものがあっ
た。そこを観察に訪れたニューヨーク駐在が長かった商社マンは「ニュー
ヨークのこの手の界隈よりも酷い」との感想を聞かせてくれた。この辺り
が歌舞伎町という界隈の一面でもあるのだ。そもそも歌舞伎町には縁がな
かったので、滅多にこれらの路地には出て行かなかったが、怖い物見たさ
で観察に行ったことはあった。

その状態とは、その多くの路地は所謂「連れ込みホテル」街であり、最
も新大久保駅に近い筋には白人、それから遠くなるごとにアジア系、アフ
リカ系と変わって行くのである。何がって言えば、多くの街娼たちが昼夜
を問わずに立っているのだ。その連中は数年後には池袋等の地域に転じて
いったそうで、そこからは横浜にも現れたと聞いたことがあった。

即ち、この界隈の環境は浄化されたというか、変わったものだと思って
いた。浄化された後では新宿の街に出た後に静かになった歌舞伎町を通り
抜けて歩いて帰ったときなどに、時々日本人の街娼に出会うこともあるに
はあった。だが、それは20年かそれ以上も前のことである。

その界隈にまたもや“street walker”が出ているとは、陳腐な言い方を
お許し願えば「タイムマシン」にでも乗せられたかのような話だった。歌
舞伎町には「トー横」などいう非行少年(古い言い方か?)が屯すると報
じられているが、折角小池都知事の数少ない業績であろう歌舞伎町の浄化
があったのだから、風紀を乱すような行為をする輩を一掃するようにと、
警察にお願いしたい気分なのである。

2022年08月06日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6221号
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   2022(令和4年)年 8月6日(土)



私が見た人間『安倍晋三』の飾らない素顔:櫻井よしこ

国家儀礼としての「国葬」粛々と:百地章

         国柄探訪: 最澄の仏教再生:伊勢雅臣

ペロシ下院議長のアジア訪問団:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
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私が見た人間『安倍晋三』の飾らない素顔
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 櫻井よしこ


『週刊新潮』 2022年7月28日
日本ルネッサンス 拡大版 第1009回

「憂国の政治家」として論陣を張る一方、会えばその人柄に魅了される人
も多かったという。「座談の名手」とも称された安倍元総理と親交が深
かったジャーナリストの櫻井よしこさんが、訃報に際して思い起こされる
数々の交流秘話を、本誌読者のために綴ってくれた。

凶弾に斃れた安倍晋三元総理は感情豊かな人だった。怒るときには本当に
怒った。

「失敬じゃないですか!」

「失礼じゃないですか!」

野党の根拠なき攻撃や昭恵夫人への誹謗中傷に対して、気色ばんでこう反
論する国会での姿は、多くの人々の記憶に残っているはずだ。「失敬だよ
ね」「ひどいよね」。森友・加計学園問題の最中、幾度か交わした会話の
中で、元総理はこうした言葉を繰り返した。

けれど、それ以上は言わない。気の置けない仲間同士で誰かの批判をする
とき、口を衝いて出てきがちな下品な悪口雑言を、私は安倍氏から聞いた
ことがない。

政治家同士の駆け引きの中で安倍氏は幾度も騙された経験がある。安倍氏
暗殺を受けて涙ながらに悲しみ、怒ってみせた政治家の中には、あからさ
まな裏切りを重ね、政界を泳ぎ続けている人もいるその詳細を聞いたこと
がある。

その時その政治家がどんな表情でどんな言葉を口にしたか。人払いをして
二人きりになったとき、総理との距離感はどのくらいで、どんなヒソヒソ
口調だったかなども聞いた。そんな時でも安倍氏の怒りの表現は極めて抑
制的で、一言でいえばたしなみ深い人だった。

しかし、いま、安倍氏は心から怒っていると思う暗殺事件から十数日、犯
人について少なからぬ情報が明らかになってきた。統一教会への積年の恨
みの一方、元総理への恨みはないとSNSで犯人は書いている。ではな
ぜ、安倍氏を殺害したのか。なぜだ、なぜだ!私の心はおさまらない。

暗殺された元総理もきっと言っているはずだ。「ひどいじゃないか」と。
けれど安倍氏はこんな場面においてさえ、怒りに駆られて我を忘れ、罵詈
雑言を口走ることはないだろう。幼少時から政治家は怒りの表現をどうコ
ントロールすべきなのか、どこで止めるべきなのかを祖父岸信介の巣鴨で
の体験や、首相となってからの日米安保改定騒動への対処の仕方などから
学んでいたと思う。

暗殺犯の男には想像もつかないであろうが、安倍元総理は国民全員の幸福
を願っていた。世界の価値観が変わると共に世の中の制度や一人一人の生
き方が多様化していく中で、わが国はどのような社会・国を作っていくべ
きかに心を砕いていた。多様な生き方を抱きとめる重要性を十分に承知し
ながら、大多数の人々の生き方や価値観を社会の基盤に据えて穏やかで安
定した国を維持するのがよいと、安倍氏は考えていた。

LGBTQ、シングルマザー、単独親権か共同親権か等々、家族の在り方
に関する課題で私たちは度々意見交換をしたが、そんな折、本年5月16日
の月曜日、安倍氏が言った。

「この本、読んでみて下さい。家族がどんなふうに作られてきたか、国家
と家族の関係はどう形成されてきたか、書いてあります」

安倍氏が示したのは古びた一冊の岩波文庫『家族・私有財産・国家の起
源』で、エンゲルスの著作だった。

「私も勧められて古本を購入したんです。読み始めたばかりなんですが
ね。前の人がところどころ線を引いてくれていて、分かり易いんですよ」

安倍氏は照れ隠しで笑った。戸原四郎氏が訳し、解説している。それによ
ると同書はエンゲルス一人の作品ではなく、その前年に死去したマルクス
の「遺言執行」の書だそうだ。人間の歴史を振りかえると、家族が最初に
形成されて部族に発展したわけではないこと、部族が人間社会のそもそも
の本源的、自然発生的な形だったこと、私有財産が徐々に形成される中
で、母権的な氏族制度の枠が破られ、父権を軸とする家族が生まれたこ
と。大雑把にいえばこういう内容だと思う。

「孤独なんだよね」

その後、同書について安倍氏と語り合う機会がなかったため、氏が同書を
どう読んだか、わが国の家族の在り方の議論にどんな光を与えてくれるは
ずだったのかは、今となってはわからない。ひとつ言えるのは、安倍氏が
読書家であり、よく学んでいたということだ。

かといって元総理は「本の虫」ではない。とても朗らかに、映画やドラマ
の話をするのが好きだった。音楽よりずっと好きだった。ある日、突然
言った。

「イギリス王室のはなし、ネットフリックスで見るといいですよ。『ザ・
クラウン』です!」

私が動画配信サイトのネットフリックスを見始めたのはこのときからだ。
ソニー・ピクチャーズが100億円以上をかけ製作したイギリス王室の物語
『ザ・クラウン』は世界中で大変な人気を博していた。シーズンはTからW
まで展開していた。

暫くしてお会いすると、突然、聞かれた。

「『ザ・クラウン』、見ました?」

「ええ。でもあそこまで内輪話を暴露してよいのか、他国の王室ながら心
配です」

「そうなんですね。でも、イギリスって凄いですね。どんどん描いてい
く。どこまで見ました?」

好奇心あふれる安倍氏は性急である。世界で幾千万もの人が観ている同作
品は、何年もかけ製作し公開された長寿のヒット作だ。王室物語が実話に
基づき再現され、女王陛下はじめ王室の方々の公務の様子の再現はほぼ完
璧と言われている。

作品は最初から強烈な印象で迫る。エリザベス2世女王陛下の夫君、フィ
リップ殿下はヴィクトリア女王の血を引きながら、4人の姉がナチスドイ
ツと関係していた。安倍氏が語る。「フィリップ殿下はスコットランドの
寄宿学校(ゴードンストウン)に送 られるんですが、一族とナチスの関
係、欧州では許されない暗黒の家族史 に彼は直面するんですね」

ここで彼は凄まじい苛めにあい、身心共に深く傷つきながらも耐え抜い
た。エリザベス女王と結婚し、皇太子を得たとき、チャールズを自分と同
じ寄宿学校に入れた。チャールズも自分同様に厳しい試練に耐えて、強い
人間になってほしいとの想いからだった。しかし作品はチャールズの脱落
を生々しく描ききった。

別の日、また話題が『ザ・クラウン』に及んだ。

「ダイアナのところまで見ました? あれはやっぱりチャールズが酷いよね」

同時にこうも語った。

「幼い頃、チャールズは両親が多忙であまり一緒に過ごしていないんです
ね。孤独なんだよね。だから自分を受け入れてくれる大人の女性を求めて
いたのかもしれませんね」

当事者の一方を悪いと決めつけるのではないのだ。そして、いかにも愉快
そうにこんな話も教えてくれた。

「この前、ジョンソン(英首相)と会ったとき、聞いたんですよ。『ザ・
クラウン』の話は真実かと」

安倍氏の笑顔がはじけた。

「彼は少し考えて、大英帝国の首相としては答えられない。但し、女王陛
下には日本国の首相が『ザ・クラウン』を観ていると報告しておく、と
言っていました」

秋篠宮家の件

安倍元総理はジョンソン首相とここまで打ち解けて話せる間柄だったの
だ。『ザ・クラウン』を安倍氏は日本にひき較べて見ていたとも思う。作
品はこれでもかこれでもかと英王室のスキャンダルを暴いているが、王
室、あるいは皇室を守るという共通の重い責務を担う二人の首相は、懸念
も共有していたはずだ。

メディアが秋篠宮家の件を批判的に取り上げ続けることについて、安倍氏
は度々語った。

「秋篠宮家を貶めることは、皇室全体を貶めることに、どうしてもなって
いく。皇室の権威を貶めることは日本を貶めることなんです」

過ぎたる非難を浴びせることで皇室と国民の絆が損なわれてしまえば、日
本国の力自体が本当に衰退していくと、安倍元総理は人一倍気にかけていた。

少し前のことになる。2011年の晩秋、安倍元総理はブッシュ政権とイラク
戦争について書かれた『ウルカヌスの群像』(渡辺昭夫監訳、共同通信
社)を読んでみるようにと、私に薦めた。

ウルカヌスとはローマ神話に出てくる火と鍛冶の神の名だ。同書では、
ブッシュ政権の枢軸を形成した人物6名、チェイニー、ラムズフェルド、
パウエル、ウルフォウィッツ、アーミテージ、コンドリーザ・ライスを総
称して使われている。

ウルカヌスはアメリカこそ世界最強の国であり続け、その民主主義の価値
観と理念を世界中に広げていかずにはおかないと決意した人々だった。彼
らはそれこそが正しい道だと信じて邁進した。経済を重視したクリントン
政権の路線と訣別して、アメリカは世界最強国の力をさらに強化させ、ど
の国も抵抗できない軍事力の時代に入った。それこそがアメリカにとって
の国益であり世界の善なのだと信じたウルカヌスたちは、どんな思想的形
成を経てそこに至ったのか。アメリカ研究の大テーマが、6人の言動を通
じて生き生きと描かれている。

「米国人に勧められて読んだのです。興味深かった。面白くて、そうかと
思うことが多かった」

と、安倍氏は語った。私にとっても非常に勉強になった一冊である。奇し
くも日本は民主党政権下で、この書はいわゆるリベラル勢力への疑問の書
でもあった。

武力で中東をおさめようとするブッシュ政権の政策は失敗していったが、
ではその後の世界に私たちはどう対処すべきなのか。思想的背骨を失った
日本国は答えを出し得ていない。

そして今、私たちはアメリカを凌駕しようと決意した中国の脅威に直面し
ている。安倍元総理は、中国の脅威こそ歴史上最大のものになると認識
し、「台湾有事は日本有事だ」と喝破した。日台の運命は重なるのであ
り、中国による侵攻の危機は近い。

誰よりも危機を切迫したものと捉えていた安倍氏の危機意識を肝に銘じ、
備えることが大事だ。憲法改正を遂行する強い決意を持つということ、こ
れが岸田政権に残された遺志であろう。

            
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国家儀礼としての「国葬」粛々と
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日本大学名誉教授・百地章 

凶弾に倒れた安倍晋三元首相の国葬が9月27日、日本武道館で行われる こ
とが正式に決定した。
[国内向けでなく国際的視点で]

わが国では戦後、国葬令が廃止されたため、昭和42年の吉田茂首相の国
葬は、閣議決定により行われた。憲法上、内閣は行政権の担い手であり、
行政権の中には立法権、司法権以外の全ての国家作用が含まれる。だから
具体的な法令上の根拠はないが、憲法に基づき閣議決定によって「行政措
置」が執られた。

因(ちな)みに、昭和27年以来行われてきた「全国戦没者追悼式」など
も法令上の根拠はなく、閣議決定による。この点、今回の「国葬儀」は内
閣府設置法に定める「国の儀式」と位置付けられ(第4条)、法的根拠は
より具体的で明確になった。

慎重派の中には、佐藤栄作首相の「国民葬」や大平正芳首相らと同様の
「内閣・自民党合同葬」をといった意見もあったようだ。しかし、これら
は国費支出の割合などを考慮した妥協の産物であり、国内向けの理屈でし
かない。

これに対して、わが国の国際的地位と存在感をかつてない程高め国際的評
価も群を抜いた安倍氏の葬儀には、これまでにない多数の国々から首脳や
弔問使節の参列が予想される。それ故、曖昧な「国民葬」や「合同葬」で
はなく、国際社会において確立した国家儀礼としての「国葬」を粛々と行
い、心から哀悼の意を表するのが、最も望ましいと思われる。[過去の
「国葬」と比較し妥当]

旧国葬令では、天皇の大喪儀や皇太子などの喪儀を「国葬」とし、それ以
外にも「国家ニ偉勲アル者」を国葬の対象としていた。戦後、国葬令が失
効した後も、天皇が崩御された際に「大喪の礼」を行うことは皇室典範で
規定されたが、一般国民に関する法律は制定されなかった。それ故、現状
では旧国葬令に準拠して考えるのも一つの方法だろう。戦前、総理大臣と
して国葬に付せられたのは伊藤博文、山県有朋、松方正義、西園寺公望の
4人である。

安倍氏については、客観的に見ても国内外から高く評価されており、「国
家に偉勲ある者」に当たると見るのが自然であろう。

国際的には、ローマ教皇や英国のエリザベス女王から皇室宛に弔意が伝え
られ、バイデン米大統領は安倍氏の逝去後、在米日本大使館を訪問、マク
ロン仏大統領も岸田首相に弔意を表明している。その他259の国・地域 な
どから1700件もの弔意が寄せられた。また米国ではホワイトハウス に半
旗を掲げ、インド、ブラジル、ブータンは国として喪に服した。

皇室を除けば、わが国で海外からこれだけ高く評価された政治家は、安倍
氏の他になかろう。

台頭する中国に対抗すべく組織された米国、インド、豪州それに日本を構
成国とする「クアッド」は、2007年にインド議会で行われた同氏の演 説
を起源とし、「自由で開かれたインド太平洋構想」も安倍氏の提唱によ
るものである。それ故、世界のリーダーとして当時のトランプ米大統領や
メルケル独首相ら世界の首脳も安倍氏の意見には耳を傾けた。

国内的には「モリカケ」「サクラ」を持ち出して執拗(しつよう)に批判
を続ける政治家やマスメディアの影響を受けた国民もいる。しかし、わが
国憲政史上、首相として最長期間、重責を担った安倍氏の功績について
は、毎日新聞の世論調査(7月18日)では国民の70%、退陣当時の朝 日新
聞の調査でも国民の71%が評価している。

また政治的評価は分かれうるが、「戦後レジームから脱却」し「日本を取
り戻す」ため様々な法整備を行い、独立国家に相応(ふさわ)しい国づく
りの基礎を作り上げたのは安倍氏であった。具体的には戦後体制の象徴と
もいうべき教育基本法の全面改正や憲法改正のため不可欠な国民投票法の
制定、謝罪の歴史に終止符を打とうとした戦後70年談話などがそれである。

さらに国家安全保障会議の設置や集団的自衛権の限定的行使容認と平和安
全法制の整備により、日米同盟をかつてない強固なものとしわが国の防
衛・安全保障の基礎を整えたのも安倍氏であった。
[「国葬」の正しさ、歴史が証明]

「国葬」の決定には、岸田首相の強い思いも働いたという。また、産経新
聞・FNNの世論調査によれば、国民の50・1%が国葬を支持し、30代以
下の若い世代では6割を超えた(7月25日)。

ところが事件後、日を追うに連れ山上徹也容疑者の口から出たという旧統
一教会への批判と、旧統一教会と関わりのあったという政治家の名前が
大々的に報道されるようになった。その中には安倍氏の名前もある。その
ため、統一教会批判の矛先が安倍氏にも向かい、国葬に水を差しかねない
異様なムードさえ漂い始めている。

しかし、熟考の上「国葬」と決定したはずであり、政府はこの種の報道に
動揺することなく、国民への説明に努め、自信をもって国葬の準備を進め
てほしい。国葬の選択が正しかったことは将来、必ず歴史が証明するだろ
う。(ももち あきら)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 
産経新聞採録


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国柄探訪: 最澄の仏教再生
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伊勢雅臣

日本人の生命観に根ざした日本人のための仏教へ
最澄は日本人の自然観、人間観に根ざして、インド仏教を日本人のための
仏教に再生した。

■1.奈良の大仏は、生きとし生けるものすべてを救うため
昨年、奈良の大仏を参拝した時のことです。巨大な大仏のまさに「お膝
元」に聖武天皇の大仏造立の詔(みことのり)が掲示されており、その中
に、心惹かれる言葉がありました。原文と現代語を掲げると次のようにな
ります。
__________
誠に三宝の威霊に頼り、乾坤(けんこん)相泰(あいやすら)かに万代の福
業を修めて動植咸(ことごと)く栄えんことを欲す。

三宝(仏、法、僧)の力により、天下が安泰になり、動物、植物など命あ
るものすべてが栄えることを望む。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
聖武天皇が願われたのは、人間の幸福だけではなく、「動物、植物など
命あるものすべてが栄えること」なのです。内紛や反乱、干魃(かんばつ)
と飢饉、天然痘の大流行など、国家の混乱がうち続く中で、まことに積極
果敢な御志です。 仏教に限らず、すべての宗教は人間の幸福を願うもの
だという先入観がありましたが、どうも日本仏教は違う面があるようなの
です。そして、ここには日本古来からの「生きとし生けるものは神の分け
命」という生命観が働いているのでは、と思ったのです。

■2.「いっさいの生きとし生けるものに深い慈悲を注ぐ」最澄

 大仏造立の詔は天平15(743)年に発せられましたが、それから42年後の
延暦4(785年)、伝教大師(でんぎょうだいし)・最澄(さいちょう)が比叡山
に籠もって、修行を始めます。ここから比叡山延暦寺の歴史が始まってい
きます。
__________
比叡山全体を境内とする延暦寺は、三塔十六谷に分かれる。最盛期には三
千の僧房を数えたといわれます。日本仏教史に名をとどめる法然、親鸞、
栄西、道元、日蓮、一遍などの名僧もここに学びました。[梅原、136]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 延暦寺はお寺の一つというよりも、仏教の総合大学とも言うべき存在で
した。だからこそ、多くの名僧がここで育っているのです。そして、梅原
猛・国際日本文化研究センター名誉教授は、「すべての日本仏教は、最澄
に入り最澄から出る」と言われています。[梅原、1685]

 梅原教授の次の指摘は「最澄から出た」後継者たちを通じて、日本仏教
の「根っこ」となったと考えられます。
__________
すべての人間ばかりか、生きとし生けるものすべてに仏性を見る彼の一乗
仏教は、山を愛し、いっさいの生きとし生けるものに深い慈悲を注ぐ彼の
人生の必然の帰結であるといえましょう。[梅原、1,900]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■3.「仏教が、完全に自然中心の宗教に転化した」

 最澄に始まった日本仏教の特質をよく理解するためには、もともとのイ
ンド仏教との違いを知る必要があります。仏教学・インド哲学を専攻され
ている立川武蔵・国立民族学博物館名誉教授は、「自然を神としてみなす
ことはインド人のもっとも得意とすることであった」としながらも、次の
指摘をされています。
__________
しかし、インド仏教は、そのような自然の神格化を避けているように思わ
れる。仏典には、ガンジス河の砂浜の描写や極楽浄土の風景の描写などが
見られるが、(伊勢注:ヒマラヤを神格化した)カーリダーサの詩に見られ
るような自然の神格化はほとんど見られない。

それはブッダの立場からすれば、ごく当然のことではある。ブッダにとっ
て重要なのは、無明に苦しむ人間なのであり、いかにすればその無明から
解き放たれるかが問題なのであった。したがって、山や川が礼拝の対象と
しての尊格である、というようなことはブッダの立場からはあり得ないこ
とであった。[立川、2,862]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 仏教の開祖・釈迦(しゃか)は、生老病死の「四苦」からの解脱を目指し
て出家したと伝えられています。ちなみに「四苦八苦」とは、この「四
苦」に「愛する者との別離、憎む者との出会い、求める者が得られない、
自分の肉体と精神が思うがままにならない」という4つの苦しみを加えた
ものです。

 こう見ると、「四苦八苦」は人間社会の中での生活に関するものばかり
で、それを取り巻く自然は視野に入っていません。梅原教授も、もともと
のインド仏教と最澄から始まった日本仏教の違いをこう述べてられています。
__________
(伊勢注:最澄以降に発展した)この天台本覚論の思想は、「山川草木悉皆
成仏(さんせん そうもくしっかい じょうぶつ)」という言葉にもっとも
よく表現されています。ここにきて、人間の自覚の宗教であったはずの仏
教が、完全に自然中心の宗教に転化したといえます。仏教が完全に日本の
仏教になった。そして、このような思想の中から、法 然、親鸞、栄西、
道元、日蓮が育ち、立場はちがいますが、それぞれ天台 本覚論の影響を
受け、その思想を別のかたちで展開していったのです。 [梅原1,907]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■4.最澄が仏教を「自然中心の宗教に転化」させた理由

 それにしても、最澄はなぜ、そして、どのように仏教を「自然中心の宗
教に転化」させたのでしょうか。

 最澄は延暦4(785)年、奈良の東大寺で具足戒(ごそくかい)を受けまし
た。具足戒とは出家した修行者が守るべき戒律で、これを受けて、初めて
出家者の仲間入りができます。今日で言えば、大学院の博士課程に入学し
て、いよいよ本格的な研究者としてのキャリアを踏み出した段階とでも言
えましょうか。ところが、最澄はこの後、3ヶ月あまりで比叡山に籠もっ
てしまうのです。これはどうした事でしょうか?

 梅原教授は、こう指摘しています。当時の仏教界は奈良で栄えた都市型
仏教でした。朝廷にも影響力が強く、たとえば僧・道鏡(どうきょう)が女
性天皇・称コの寵愛を受けて、皇位簒奪(さんだつ)を企(たくら)んだとさ
れる事件が起きたりもしていました。

 そうした堕落した仏教と、仏教によって影響される政治を正そうと、桓
武天皇は都を奈良から、まずは長岡京へ、それに失敗して次は京都へと移
し、新しい政治を始めようと苦闘します。
__________
 少年最澄は、そういう時代風潮を敏感に感じとったと思います。新しい
時代には新しい宗教が必要だ。それが何か、よくわからないが、少年最澄
は、新しいものの予感に駆られるように古い仏教を捨てて、ひとり山の中
へ入ったのではないかと思います。[梅原、130]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■5.日本列島の豊かな美しい自然のなかで

 太古からの我々の先人たちは、日本列島の豊かな美しい自然のなかで生
かされてきました。最澄も山に入って、四季折々に色とりどりの花が咲き
乱れ、樹木が実をつけ、鳥が鳴く様に囲まれていたはずです。そこで心を
虚しくして周囲を観察をすれば、不思議な大自然の力をまざまざと感じ
とったことでしょう。
__________
 眼前に展開するものがそのままで真如として存在し、しかもわれわれの
周囲に存在するもののすべてが、一つの調和ある存在であるという考え方
は、すべてのものにアニミスティック(伊勢注: 精霊信仰的)な生命を認め
ようとする日本人には最適な世界観であったからだ。日本人には、眼前に
あるもの(色)が本来は無(空)であるなどという思想は、初めから受け
入れられるものではなかった。

 山には神がおり、川には精霊が住み、風に霊のささやきを聞く。木や草
花にも「生きた気」を感ずるというのが、古代日本人の自然観であった。
神道はこの考え方を踏まえて、今日にいたっている。[立川、755]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 この日本列島に住んだ太古の先人たちの神道的な感じ方からすれば、目
の前で驚くべき精妙な光景を繰り広げる大自然を見せかけだけの架空の存
在とし、その奥に見えない真理がある、というような観念的空想的な考え
方は、とうてい受け入れられなかったでしょう。

 それまでの奈良仏教は、インド・中国から導入された精緻な教理体系と
多くの戒律を備えた仏教でしたが、それをごく一部の知的エリートが観念
的な学問として学ぶだけで、一般民衆には縁遠い存在でした。それを最澄
は、豊かな美しい自然の中で、日本人の伝統的な感じ方を思い出し、そこ
から仏教の哲理を組み直したのでしょう。

「衆生」とは、もともと人間を指す言葉でしたが、やがてすべての動植物
を含めた「生きとし生けるもの」を含め、さらには山や川まで広げられ、
それらが「成仏」すると最澄は言うのです。ここで言う「成仏」とは、大
自然の本来の姿がそのまま現れる、ということでしょう。したがって「山
川草木悉皆成仏」とは、神道での「すべては神の分け命」という自然観に
通じていると考えられます。

■6.空海の説く大日如来

 伝教大師・最澄と並び称される弘法大師(こうぼうだいし)・空海、二人
はほとんど同時代の人間です。空海は7歳ほど年下ですが、同じく延暦
23(803)年の遣唐使に同行して、唐に渡っています。

 この二人は「一人の人間の二つの分身ではないか」と思われるほど似て
いる、と立川教授は指摘してます。空海も19歳の頃から山林で修行をし
ます。その一つが高知県の室戸岬で、ここの洞窟で空海は悟りを開いたと
伝えられています。また、最澄が比叡山で延暦寺を開いたように、空海も
高野山を真言宗の総本山として開きました。その説く内容も近いのです。
__________
 二人はともに、外界つまり世界に「命」を認めていた。天台教学は「諸
法は実相なり」と主張する。現象世界が、実相つまり真実なるものである
という考え方だ。密教もまたこの世界に「聖なる」価値を認める。この世
界は如来の身体であると考えるからだ。
 最澄と空海が、このように現象世界に「聖なる」価値を与えた背景に
は、日本のアニミスティックな世界観があると思われる。[立川、58]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 最澄の説く密教では、大日如来(だいにちにょらい)を宇宙の根源神とし
ます。梅原教授は、この大日如来は太陽をシンボルとしている、として、
__________
ほんとうの仏教は、自分を大日如来と一体化し、体全体から喜びが溢れ
る、そういう身となってはじめて他人を救済することができる。[梅原、709]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 こう言われると、日本人が朝日に向かって手を合わせ、「お日様」「お
天道様」の「お陰様」で、今日も生かされていることに感謝するのと同じ
ではないかと思われるのです。後の神仏習合、すなわち仏教と神道が融合
していく過程で、大日如来と天照大神を一体化して捉える見方が出てきた
のも当然でしょう。

 こうして見ると、インド仏教を最澄と空海が日本古来の神道的な生命観
に根ざして再生した、といえそうです。

■7.「1本の草、ひとにぎりの土でも協力したいという者がいれば」

 冒頭で紹介した聖武天皇の大仏造立の詔で、もう一カ所、心惹かれた言
葉がありました。
__________
・・・一枝の草、一把の土を以て像を助け造らんことを情(こころ)に願
う者有らば、恣(ほしいまま)にこれを聴(ゆる)せ。

たとえ1本の草、ひとにぎりの土でも協力したいという者がいれば、無条
件でそれを許せ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 この一節の前に、聖武天皇は天皇としての権力を用いて大仏を造ること
は容易だが、人民を無理矢理働かせるのでは、「私の願いを叶えることが
できない」と言われています。民の一人ひとりが「自らが盧舎那仏を造る
のだという気持になって」大仏建造に参加して欲しい、ということです。
弊誌1250号では、我が国は民を大御宝として大切にすることを目的とし
て建国され、またそれを実現するのも大御宝の力であるとして、我が国は
「大御宝による、大御宝のための国」であると述べました[JOG(1250)]

 仏教の導入にあたって、聖徳太子はすべての人民を平等に救うべく、そ
の思想に合致した法華経を選ばれて、自ら宮中で講義され、注釈書まで書
かれたと伝わっています。それが奈良仏教で、抽象的な理論や些末なまで
の戒律を要求する、エリートのみの教えになってしまいましたが、太子の
願いを受け継いだのが最澄なのです。

 そして、最澄の後継者とも言うべき、法然や親鸞、日蓮などによって、
難しい理屈も戒律も不要で、ひたすらに念仏を唱えることで救われる、と
いう鎌倉仏教の諸宗派が開けていきました。これらはまさに「大御宝」の
ための仏教というべきでしょう。その「根っこ」は最澄を経由して聖徳
太子から神武天皇にさかのぼる国家的理想なのです。

「すべての日本仏教は、最澄に入り最澄から出る」という梅原教授の言葉
を冒頭で紹介しましたが、その最澄の独自性とは、すべての「生きとし生
けるもの」には神仏が宿っているという汎神的自然観と、人はすべて「大
御宝」であるとする平等的人間観です。

 そして、この二つは太古の昔から日本列島に住んできた我々の先人たち
が大切にしてきた生命観であり、それは現在の我々の精神にも繋がってい
る「根っこ」です。その「根っこ」の継承と深化を果たしたのが、最澄の
日本仏教再生でした。

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ペロシ下院議長のアジア訪問団
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
      令和四年(2022)8月1日(月曜日)
          通巻第7419号
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(夏休み中の発行計画)八月の小誌は随時発行となります
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ペロシ下院議長のアジア訪問団、まずシンガポールへ
   随行五人の下院議員全員は民主党リベラル派の
『オバマ・チルドラン』
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 ペロシ議長、83歳の老婆だが、矍鑠としてバイデン外交の先兵役を果た
す。個人的なパフォーマンスが大いなる動機とも言われるが、それは彼女
の選挙基盤であるサンフランシスコで次期当選が危ぶまれているからでも
ある。

 サンフランシスコといえば、ITメッカ、シリコンバレー。アジア系人
口が突出し、政治的にはLGBT、同性婚、過激派左翼思想の震源地。ち
なみに大阪市は慰安婦像の撤去を求めたが、応じなかったため姉妹都市関
係を解消した。

ペロシの選挙区では人口の20%が華人である。したがって彼女の政治的
発言が、全米議員のなかでも突出して反中、チベット、ウイグル、天安
門、香港大乱で人権、法治を訴えるのである。サンフランシスコの華人
は、政治思想がリベラルゆえに、中国の非人道的政策には反対の立場の人
が多い。

さてペロシ訪問団は最初の目的地シンガポールへ入った。
8月2日まで滞在し、その後、マレーシア、韓国、日本に立ち寄るが、こ
の旅程の何処かに台湾を訪問することになる。

 ペロシは五月にも台湾訪問を予定したが、コロナ感染で離脱、今回は共
和党にも呼びかけた超党派を装いたかったが、共和党でペロシの要請に応
じた議員はいなかった。
 随行五人の下院議員等は全員が民主党リベラルである。

グレゴリー・ミークスはNY選出の黒人で、下院外交委員会のトップ。
2013年から五期連続でベテラン議員と言える

 マーク・タカノは名前から日系。自らゲイと告白しても問題とならな
かったのは選挙区がカリフォルニアだからだろう。退役軍人委員会所属。
2021年にも台湾を訪問した。

 スーザン・デルベネはワシントン州(西海岸)選出で、マイクロソフト
出身。通信委員会副委員長。名前からイタリア系。ペロシと同じである。
ラジャ・クルスシュナマーシはインド人タミル族。イリノイ州が選挙区。

 アンディ・キムは韓国人で初めての下院議員で国務省勤務から安全保障
会議スタッフ。ニュージャージー州が選挙区だ。この議員団の構成をみる
と人種のるつぼ、ペロシ自身がイタリア系であ る。事情通にいわせると
「オバマ」・チルドラン」と言われ、つぎの選挙 は危ない議員が多いと
いう。

  □☆□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆□☆□
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☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆   書評 しょひょう 
BOOKREVIEW 書評 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜権は天
に勝たず、楠正成の国家・正義・倫理観の普遍性
 理性のない覇権主義の反知性に勝つには軍事力しかない

  小堀桂一郎『國家理性及び國軆について』(明成社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 執筆動機を著者の小堀桂一郎氏は次のように言われる。
 「苛烈なる現代の國際社会における安全保障の最大の条件は、国際関係
の法的秩序が常に公正に維持されてあるという事である。その秩序を安定
した形で保持すべき要因は端的に武力・軍事力以外にない。この力をそれ
があるべき様に統御する健全な国家理性の機能について、我々はもう一度
歴史に学び直す根気を持ってよいのではないか」。
 この箇所を読んで評者(宮崎)、はからずも天武天皇の詔を思い出し
た。「まつりごとの要は軍事なり」
 小堀氏はまず『国家理性』という言葉の意味をさぐり、この「複合語の
原意が有つ緊急避難的・超法規的な必要性の緊迫感は(歴史学者等の解釈
に)含まれていない」
現代政治学は、単に「国是」と解釈しているから、往々にして歴史解釈
を間違える。国家理性はややもすれば哲学的であり、マイネッケを連想し
てしまう が、現在のわれらが日々目撃しているのは『理性』を喪失した
戦争、ウク ライナの悲劇、そして侵略の牙を露骨に見せびらかして周辺
国に軍事威圧 を加えている北京の侵略政権だ。

 「現在の国際社会には、じつはヒトラー主義の最悪の増長期にも匹敵す
るほどの理性の破壊が進行しつつあるのを如何にすべきか。それは改めて
言うまでもない、中国共産党の習近平政権の為しつつあるジェノサイドで
あり更に南シナ海の海域において停まる処を知らぬ攻撃的覇権主義であ
る。(中略)粗野で利己的な欲望にその粉飾としての政治的必要の名を冠
しているだけである。しかも彼等の行動原理としての政治的必要は国益の
ためでさえなく、党派の利権であり、政権内の有力な個人の金銭欲を充す
必要でしかない」

 まさに私利私欲、暴君の暴走を周囲はとめる力もない。
 「理性的思考とは凡そ縁のないこの様な国家と国民を一衣帯水の距離に
隣人として持つ我々は、この面からしても国家行動の格率としての国家理
性の理念は我々の現実的応用には耐えない骨董的概念語でしかない」
(48−49p)。
 近年の考古学は従来の歴史解釈を革新した。
16500年前の土器、岩宿遺跡の発見、そして三内丸山遺跡の出現と 方々の
遺跡から出土した輝かしい芸術としての縄文土偶。火炎土器。祭祀は天皇
伝統の根幹だが、こうした「祭政一致の国体は、日本という国 家の建設
より遙か以前今を去る七千年という蒼古の昔の縄文時代の文化の 段階で
既に形成されはじめていた。天神地祇への畏敬と感謝という住民の 精神
生活の様式が具体的な形をとった」
日本の国家理性の古さ、その安定感。あらためて歴史の神髄に触れる論考
を読んだ。

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☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆   書評 しょひょう 
BOOKREVIEW 書評  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 日本に
とって、ウクライナ戦争の教訓はなにか?  
現代兵器の戦争では自衛隊は一ヶ月しか持たないって本当か

西村金一『こんな自衛隊では日本を守れない』(ビジネス社)
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 日本にとって、ウクライナ戦争の教訓はなにか? 
日本人が武器を取って、まず敵と戦わなければ友軍は来ないということで
ある。ウクライナ人は銃を手に侵略者と戦ったから、英米は武器供与に応
じ、宣 伝戦争ではウクライナの強い味方となった。もし侵攻されたら、
日本は奇襲作戦を防ぐ術はなく、間違いなく敵に占 領される。現代兵器
の戦争では自衛隊は一ヶ月しか持たないと本書では じつに悲劇的なシ
ミュレーションが展開される。
ならば、どうするのか?第一にモラルである。第二に軍事力の拡充、そし
て第三が集団安全保障 の枠組みである。
 いまの日本にはどれもない。若者のわずか6%ほどが敵と戦うと答える
が、あとの人は逃げるという。でも、何処へ? 一番近いのは韓国だけど?

 ところが中国の軍隊の実力は表の軍事力の拡充ぶりとは裏腹だ。日清戦
争当時、清国の北洋艦隊は世界最強とされた戦艦「定遠」と「鎮遠」を
誇った。ドイツ製で14ノット7000トン級だった。しかし日本海軍の巧みな
攻撃で擱座し、自沈した。ウクライナ戦争を中国はどう見ていたのか?台
湾にペロシ下院議長が訪問すると発表したら、『火遊びで焼け死ぬ ぞ』
と脅し、ペロシの搭乗機を攻撃するなどと物騒な恐喝をする中国に対 し
て、米軍は空母レーガンを海域へ派遣した。ペロシ搭乗機はF35で護衛 す
るとした。もしペロシが台湾訪台を中止すれば、バイデン政権は赤恥を
満天下に晒す。4月13日、ロシア黒海艦隊旗艦の「モスクワ」がミサイル
攻撃を受けて 沈没した。対艦ミサイル「ネプチューン」が使用された。
中国はこれをみ て肝を冷やした。なぜなら中国軍は陸海空軍とものソ連
製をまねて、ある いはライセンス生産してきたからである。これら中国
軍がもつロシア型の戦闘機、戦車、ミサイル艦船に欠陥がある ことが露
呈した。ミサイル一発で沈没するのだ。さしあたっては台湾上陸用の強襲
揚陸艦がミサイルの標的だが、護衛の 駆逐艦もソ連艦をまねたものであ
る。118年前の4月13日、旅順港ではロシア戦艦「ペテロパプロフスク」
が 沈没した。翌年の日露戦争で、ロシアの誇った艦隊は全滅した。中国
海軍のミサイル駆逐艦は旧ソ連ソブレメンヌイ級とウダロイ級であ る。
潜水艦もまたロシアからキロ級を購入した。
 つまり「中国海軍の軍艦は大型で、周辺各國に対してその偉容を見せつ
け威圧している」けれども日米は脆弱なポイントを知っている。中国海軍
の戦車揚陸艦は28隻だが、ロシアの揚陸艦(オルスク)と同型 で、オル
スクもウクライナが放ったミサイルで撃沈された。ロシア製で中 国海軍
が誇る全ての揚陸艦は台湾のミサイル50発で全滅する可能性がある。ロシ
ア軍戦車1300両、装甲車3100両がウクライナの放った対戦車ミサイ ルと
ドローンで撃破された。ジャブリンとNLAWSなど携行ミサイルの 威
力を前に、旧ソ連の戦車しかない中国はやっぱり戦意をなくしただろう
と著者の西村氏は予測する(モスクワタイムズ、7月18日号によればロシ
ア戦車T72は237両、T80は170両が被害としている)中国はモスクワ撃沈
を目撃し、慌てたことに間違いはない。 
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム 
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【知道中国 2400回】 
習近平少年の読書遍歴・・・「あの世代」を育てた書籍

    ▽
 残るも地獄、去るも地獄。ならば僅かな可能性を求めて香港に賭けよう
じゃないか。想像を絶して凄まじくも悲惨な逃避行の末に辿り着いた香港
で、ある日、主人公はナチスの残虐な民族浄化策を描いた映画を見て、
「共産党と全く同じだ」と呟く。

 『血涙斑斑』は、共産党が自らの民族に仕掛けた民族浄化の惨状を告発
していたのだ。ここで唐突だが、1968年出版の『中国案内』(白石凡編 
筑摩書房)を 紹介しておきたい。それというのも、当時の日本における
中国に対する典 型的な見方が示されているからだ。

 『中国案内』は「世界史に、あらたな歩みをすすめる中国──この巨大な
隣国の歴史と革命の本質を解明し、私たち日本人のとるべき道をさぐるシ
リーズ」として
出版された『講座 中国』(全5巻)の別巻。中国の風土、民族、風俗、
習慣の解説を配した旅行案内でもある。因みに5巻の書名と編者の名前を
挙げると、『(1)革命と伝統』(竹内好・野村浩一)、『(2)旧体制
の中国』(吉川幸次郎)、『(3)革命の展開』(野原四郎)、『(4)
これからの中国』(堀田善衛)、『(5)日本と中国』(貝塚茂樹・桑原
武夫)──こう編者の名前を並べるだけで、大凡の内容は想像出来るに違い
ない。

 1968年を思い起こせば日本のメディアは親毛(=親中)派に占拠され、
中国バンザイ、毛沢東バンバンザイを叫び、文革を「史上空前の魂に触れ
る革命」と狂喜乱舞して持ち上げていた時代の真っただ中であった。
しかも『講座 中国』は数多の「日中友好屋」を仕切っていた白石によっ
て編集されたわけだから、別巻と位置づけられた『中国案内』もまた、先
に挙げた5巻と同じように中国への大々礼賛に充ち溢れていることは、も
はやいわずもがな。どの頁を繰ってもマユツバな上に虫唾が走るような
チョウチン記事ばかり。

 率直にいって、これは正真正銘のトンデモ本だ。改めて読み返す必要は
ない──と、ここまで書いてしまったら身も蓋もない。だが、であればこ
そ、21世紀も20年余が過ぎた現時点で、気恥ずかしさを堪えながら敢えて
読み直してみる必要がありはすまいか。

 『中国案内』によれば「感性的、現実的なのが、中国人のものの考え方
の特色」であり、彼らは「道義に厚い民族」だそうだ。そこで「鍵の要ら
ぬ国」という一種の
キャッチコピーが掲げられる。かくて「ホテルで部屋に鍵をかける必要の
ないことは、先にも述べたが、泥棒の心配のない国といえば、今日世界広
しといえども中国
だけであろう。それどころか、忘れ物でもしようものなら、その品が工作
員の手でリレーされて、後から後から追いかけてくる。場合によっては、
忘れ物のほうが先まわりして次の目的地のホテルにとどいていることさえ
珍しくない。〔中略〕中国には、古くから『道に遺ちたるを拾わず』──道
に落ちているものを拾って自分のものとしない──のが、よい世の中だとす
る言葉があるが、今日の中国では、文字どおりそれが実現されている感が
ある」と。そんなバカな。

 70年代前半、留学生活を送った香港で知り合った複数の元紅衛兵に当時
の日本で喧伝されていた『道義国家ぶり』を質問すると、彼は嘲笑気味に
こう語ってくれた。

 ──日本人はお人好しが過ぎる。先ず中国にはモノがないから、一般国民
は外国製高級品なんぞ手に入らない。

 外国人旅行者から盗んで持っていても、誰もが24時間監視されている。
家族だって信じられない。誰かに見つかりでもしたら、反革命現行犯で人
民裁判だ。ホテルの部屋に鍵をかける必要がないのは、モノ盗り目的で侵
入でもして見つかったら、これまた中国人民の面汚し。毛主席の顔にドロ
を塗ったということで半殺し。人生は終わりさ。忘れ物のリレーだって外
国製を持っていることが他人にバレたら、ブルジョワ思想に毒されている
との罪で逮捕。ヘタすりゃ極刑だ。

 ともかく外国製品を持っているだけで将来は真っ暗。怪しまれないため
には、ともかくも当局者に渡すしかないんだ──
 白石らは世間を誑かし、害毒を流し続けた。巧言粉飾鮮(すく)なし
真・・・。
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READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)英国の首相が誰になるか。保守党内で候補者同士の論戦が
続いていますが、スナク前財務大臣は「就任した第一日目に在英の孔子学
院をすべて廃校とする」と言っています。日本は十五の大學で孔子学院は
野放し状態です。(DF生、大阪)

(宮崎正弘のコメント)過去二年間で、理由は不明ですが、工学院大学
と、兵庫医大中医薬学大學で「孔子学院」は廃院となっています。
 ところで英国保守党の次期首相えらびは、スナクとトラス外相の闘いで
すが、スナクはインド人です。旧植民地からの移民の子が首相となれば、
英国史始まって以来。もっとも外国籍という意味ではディズレリーはユダ
ヤ人でしたが。。。。

  ♪
(読者の声2)敗戦によりGHQは、厳しい言論統制を行い、「朝鮮、支
那、GHQ, 新憲法、などを批判する」ことは禁止されていた。独立後も、
その7年間の完璧な訓練により、以下の貴重な教訓は自主的に隠蔽され、
対韓・対中のあらゆる関係が狂ってしまい、現在に至る。
保守はこのGHQの悪道を非難するが、以後70年間日本の報道、教育機関、
進歩的文化人、政治家の頭は正常化できていない。さらに、後、GHQの庇
護のもと、在日朝鮮人によって日本人の莫大な不動 産などが盗まれた。
その結果、日本の政治家も買収された。巨大な富を産 むパチンコ業界は
政治家、警察などを牛耳るが、誰も手をつけられない。統一教会も、同様
に日本を内部から崩壊してきた。明らかに親韓・親中の 報道機関、そし
て外務省も?
以下、1910年「日韓併合時、日本政府から朝鮮総督府に送られた注意事
項」現在では、こんな事を言うと、たちまち「差別だ」と非難され、暗殺
され るかも。政治家は清き一票を失う。(先日の参院選で小野田紀美氏
が、公 明党に媚びせず、侮辱し、しかも圧勝した。これは自民党にとっ
ては霹靂 の大事件であり、やっと公明党・創価学会からの隷属的束縛か
ら逃れられ ると期待される。勇気があるのは女、それもハーフ。日本男
児はみんな去 勢済みらしい。)

一、朝鮮人は対等の関係を結ぶという概念がないので、常に我々が優越す
る立場であることを認識させるよう心がけること。

一、朝鮮人には絶対に謝罪してはいけない。勝利と誤認し居丈高になる気
質があり、後日に至るまで金品を強請さるの他、惨禍を招く原因となる。

一、朝鮮人は恩義に感じるということがないため、恩は掛け捨てと思い情
を移さぬこと。
??一、朝鮮人は裕福温厚なる態度を示してはならない。与し易しと思い
強盗詐欺を企てる習癖がある。

一、朝鮮人は所有の概念について著しく無知であり理解せず、金品等他者
の私物を無断借用し返却せざること多し。殊に日本人を相手とせる窃盗を
英雄的行為と考える向きあり、重々注意せよ。

一、朝鮮人は虚言を弄する習癖があるので絶対に信用せぬこと。公に証言
させる場合は必ず証拠を提示させること。

一、朝鮮人と商取引を行う際には正当なる取引はまず成立せぬことを覚悟
すべし。

一、朝鮮人は盗癖があるので金品貴重品は決して管理させてはいけない。

一、朝鮮人には日常的に叱責し決して賞賛せぬこと。

一、朝鮮人を叱責する際は証拠を提示し、怒声大音声をもって喝破せよ。

一、朝鮮人は正当なる措置であっても利害を損ねた場合、恨みに思い後日
徒党を組み復讐争議する習癖があるので、最寄の官公署特に警察司法との
密接なる関係を示し威嚇すること。

一、朝鮮人とは会見する場合相手方より大人数で臨む事。

一、朝鮮人との争議に際しては弁護士等権威ある称号を詐称せる者を同道
せる場合がある。権威称号を称する同道者については関係各所への身元照
会を徹底すべし。

一、朝鮮人は不当争議に屈せぬ場合、しばしば類縁にまで暴行を働くので
関係する折には親類知人に至るまで注意を徹底させること。特に婦女子の
身辺貞操には注意せよ。

一、朝鮮人の差別、歴史認識等の暴言に決して怯まぬこと。証拠を挙げ大
音声で論破し、沈黙せしめよ。

一、朝鮮人との係争中は戸締りを厳重にすべし。仲間を語らい暴行殺害を
企てている場合が大半であるので、呼出には決して応じてはならない。
(在米のKM生)

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重 要 情 報
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◎これは投稿と言うよりも「感想」です。:前田正晶

北村維康氏は「現在生きてゐる私達日本国民は、その殆どが、学校で習っ
たのは「今の 日本国憲法は『平和憲法』といふものであり」と言われて
いましたが、私にはサッパリそういうことを学校で教えれた記憶はないの
です。

この新憲法は1946年(昭和21年)に公布され、1947年(昭和22年)に施行
されたのです。私は1946年には旧制の中学校の2年生でした。それ以降、
新制高校になっても大学ででも、そのような教え方をされたことがなかっ
た気がしています。あるいは、当時の湘南中学ではそういう教え方をしな
かったのかも知れません。また、当時は朝日新聞こそが新聞だったので、
朝日がそういう記事を載せていたかも知れませんが、覚えがないのです。



◎カタカナ語排斥論者は諦めの境地に到達した:前田正晶

お気付きの方がおられれば幸甚だが、昨日からアメリカのNancy Pelosi
下院議長の台湾訪問について述べた際に、Pelosiという名字(英語では
last nameだが)を英語そのままの形で表記してきた。その理由はといえ
ば「我が国のNHKも含めた報道機関が全て本来の英語というかアメリカで
の発音を無視したのか、あるいは知っていても知らぬ振りをして『ペロ
シ』としたのが気に入らなかったから」なのである。

また、カタカナ語排斥論者の戯言かなどと思わないで頂きたい。見出し
で「諦めの境地」としてあるのだ。更に上記では「NHKも含めた云々」と
したのは、NHKだけが大谷翔平君をとうとうトレードに出さなかった球団
名“Angels”を、アメリカ式に近い「エンジェルス」として良識?を示して
いたので、まさか「ペロシ」と表記するとは思ってもいなかったからだ。
正確には「エインジェルス」なのだ、念の為。私は「ペロシ」とは、他で
もないローマ字読みであると考えている。

今回哀しいことに、今頃になって漸く悟ったことがあった。それは「今
回のPelosiにせよ、去りし東京オリンピックのゴルフで優勝したKorda,
Nellyも、Los Angelsも、スイスの時計Rolexも、全て日本語化されてい
て、元の原語の発音などとは無関係な日本語なのだ」と理解するに至った
のである。日本語になってしまった言葉であれば「無駄な抵抗は無用だ」
と悟ったのである。

即ち、英語版のWikipediaでは発音記号まで表示されて「ペロウシ」と
なっていようと何だろうと、ローマ字読み乃至は何処かの通信社の記事に
無定見に従っているだけだろうということ。英語とは無関係の日本語にし
てしまっているのだ。日本語に逆らおうなどという大それた事は考えてい
ない。Kordaさんについては、当時しつこいほど「おかしい」と指摘した
ことで「コルダ」ではなく「コーダ」がアメリカでの発音なのである。

Rolexの「ロレックス」も今や我が国では通用する一般的な名称になっ
ている。だが、銀座の時計店「EVANC」の大貫氏は「80歳台の方はロー
レックスなのだ」と指摘しているが、1970年にRolexを買った現在89歳の
私には「ローレックス」以外の発音はあり得ないのだ。理論を言えば「ア
クセントは終わりから2番目の母音に来る」のが常識であるから「ロレッ
クス」などあり得ないのだ。

また、カリフォルニア州に「ロサンゼルス」なんていう都市はないが
「ロスアンジェリーズ」ならある。カタカナ語製造業者は“general”も
「ゼネラル」という日本語の表記にしてしまった。この辺りにローマ字の
限界のようなものが見えてくるのだ。六本木の交差点の上の高速道路に
「ROPPONGI」と表示されている。それを読んだアメリカ人たちは一様に
「ロッパンジ」か「ラッパンジ」としか発音しないのだ。

敢えて再度お断りしておくと、今回は、私は最早カタカナ語批判を展開
しているつもりはないのである。それよりも、寧ろ諦めの心境にあって
「どうぞ、お好きなようにローマ字読みするか、“r”をコーダさんの場合
のように「コルダ」とされたら如何と考えているのだ。そこにあるのは
「何処かの何方かが恣意的に日本語とした名字や地名や英単語の日本語化
された形があると考えるべきだ」と認識したことである。言うなればカタ
カナ語排斥論者は「ギブアップ」の心境である。

先人は「のろまの知恵は後からやってくる」と喝破しておられたが、将
にその通りかと思っている今日この頃である。


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身 辺 雑 記
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6日の東京湾岸は曇り。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

2022年08月05日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6220号
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   2022(令和4年)年 8月5日(木)


中国が震撼、暗殺事件に潜む:加賀孝英

プーチンが欲しいもの:北野幸伯

あまりに大きすぎる犠牲:冷泉彰彦

アメリカの軍事基地周辺:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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中国が震撼、暗殺事件に潜む
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加賀孝英


☆闇∴タ倍氏の不可解な死とペロシ氏の「訪台計画」 各国情報当局も
疑念、岸田政権は「真実」公開するか 


米国と中国が、台湾問題で極度に緊張している。ジョー・バイデン米大統
領と、中国の習近平国家主席が7月28日に行った電話首脳会談でも激し
い応酬があり、中国当局は同30日、台湾に近い福建省福州市・平潭島の
周辺海域で実弾射撃訓練を行うとして船舶の進入を禁じた。米原子力空母
「ロナルド・レーガン」を中心とする空母打撃群は同月末、南シナ海に
入った。「台湾有事は日本有事であり、日米同盟の有事でもある」と警戒
していた安倍晋三元首相の不可解な暗殺事件と、ナンシー・ペロシ米下院
議長の「台湾訪問」計画の関係とは。岸田文雄政権は「真実」を公開する
のか。ジャーナリストの加賀孝英氏が最新情報に迫った。

        ◇
「台湾周辺で、米中軍事衝突の危機が高まっている。米国と日本、台湾の
防衛当局は、異常なまでに緊張している」

外事警察関係者はこう語った。

ご承知の通り、バイデン氏と習氏による米中電話首脳会談は7月28日、
2時間17分間も行われた。両者は台湾などで激論を交わした。最大の焦
点は、ペロシ氏が計画している「8月上旬の台湾訪問」だった。

習氏は声を荒らげ、拳をデスクにたたきつけ、「外部勢力の干渉に断固反
対する」「火遊びをすれば必ず焼け死ぬ」と激高した。

下院議長は、大統領が執務不能になった際の継承順位が副大統領に次ぐ要
職である。中国は、ペロシ氏の訪台は「米国が、従来の『曖昧(あいま
い)政策』を捨て、事実上、『台湾防衛への直接介入』を宣言する歴史的
場面になる」と警戒していた。

防衛省関係者は「米国と中国、台湾とも、高度な警戒態勢に入っている。
中国共産党機関紙、人民日報系『環球時報』の前編集長が『(ペロシ氏の
搭乗機を)撃ち落とせ』と英語でツイートした後、削除した。中国は水面
下でもホワイトハウスを脅し、『台湾も攻撃する』と言っていた。米国
は、ペロシ氏が台湾入りする場合、『ロナルド・レーガン』空母打撃群を
派遣し、戦闘機部隊を護衛出動させる。一触即発の危機的状態だ」と語った。

前述した前編集長のツイートには、「台湾に入るペロシ氏の搭乗機を米軍
戦闘機がエスコートすれば、それは侵略だ。人民解放軍には警告射撃や妨
害を含め、搭乗機と戦闘機を強制的に駆逐する権利がある」とも記されて
いたという。

ペロシ氏は同31日、アジア歴訪を正式発表した。訪問先は「日本、韓
国、シンガポール、マレーシア」としており、焦点の台湾を訪れるかどう
かは明記していない。

外務省関係者は「中国を警戒したようだ。ペロシ氏は、凶弾に倒れた安倍
氏を『民主主義の英雄』とたたえ、当初5日の臨時国会で予定されていた
『国会での安倍氏の追悼演説』の傍聴を切望していた。ペロシ氏はその足
で台湾に飛び、蔡英文総統に、安倍氏の『台湾有事は日本有事であり、日
米同盟の有事だ』という言葉を伝え、米国の決意を告げる計画があった」
と明かす。

臨時国会での追悼演説は、与野党の異論噴出で先送りになった。結果、
「ペロシ氏の傍聴」を阻止し、中国を喜ばせた。恥を知れ、というしかない。

安倍氏は7月8日、奈良市での参院選の街頭演説中、無職の山上徹也容疑
者(41)=殺人容疑で送検=が手製銃で撃った弾丸で暗殺された。無念
でならない。

実は、中国が「ペロシ氏の訪台」以上に警戒し、「『絶対に潰せ!』と極
秘指令を出していた重大案件がある」(公安関係者)。それが、安倍氏の
訪台だ。

安倍氏の訪台は今年5月、一部台湾メディアで報じられた。暗殺の1週間
前、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(駐日大使に相当)から招聘
(しょうへい)を受け、安倍氏は快諾したとされる。予定では、敬愛する
李登輝元総統の命日である「7月30日」に訪台するはずだった。

中国が、いかに安倍氏を恐れていたか。驚愕(きょうがく)情報を報告す
る。以下、日米情報当局からに入手した情報だ。

「中国は『安倍氏を台湾に行かせるな。強行するなら報復する』と、日本
を水面下で脅迫していた。中国やロシア、北朝鮮の工作員まで動いてい
た。安倍氏も、官邸も、警察当局も把握していた。一方で、奈良県警の
手抜き警備≠ヘ前代未聞だった」

米国や英国など、各国の情報機関は、安倍氏の暗殺を「山上容疑者の単独
犯行」で終わらせようとする日本の当局に、重大疑念を持っている。

「例えば、@山上容疑者に協力者がいた可能性があるA安倍氏の死因につい
て、救急救命医と奈良県警の発表に食い違いがあるB致命傷を与えた銃弾
1発が安倍氏の体内で消え、捜査当局は説明をしていないC危機管理上問
題がある場所で、街頭演説が行われた理由―などだ。ちなみに、情報機関
が使う特殊弾丸には、体内で溶けるものがある」

安倍氏の「国葬」(国葬儀)は、9月27日に東京・北の丸公園の日本武
道館で開催される。政府は、日本と外交関係のある199の国と地域、
80の国際機関に日程を伝えており、相当数の参列者が見込まれる。

岸田首相に申し上げたい。安倍氏暗殺事件の「闇」を徹底的に解明し、公
開していただきたい。国民は、岸田首相の「日本を守る覚悟」を見極めよ
うとしている。このままでは日本は終わってしまう。

■加賀孝英(かが・こうえい) ジャーナリスト。1957年生まれ。週
刊文春、新潮社を経て独立。95年、第1回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリ
ズム大賞受賞。週刊誌、月刊誌を舞台に幅広く活躍し、数々のスクープで
知られている。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 

夕刊フジ【zakzak】ニュース採録

            
━━━━━━━━━━━━
★プーチンが欲しいもの
━━━━━━━━━━━━
北野幸伯


北海道、アラスカ、ウクライナ全部

<北野先生
いつもメルマガを楽しみにしております。
読者のYと申します。ロシア制裁で世界的に経済が苦しくなっています
が、そこまでしてロシアを制裁しなければならないのでしょうか。メルマ
ガか雑誌の投稿などで触れていただけると嬉しいです。>


確かに世界経済が苦しくなっています。
アメリカや欧州では、インフレ率が8〜9%まで上がってい
る。アメリカの実質GDP成長率は4〜6月期、前期比で0.9%減少。中国の実
質GDP成長率は4〜6月期、前年同期比で0.4%増にとどまりました。

中国の場合、ロシアのウクライナ侵攻とはあまり関係なくコロナ問題
(上海のロックダウンと、北京の行動制限)と不動産バブル崩壊が原因で
す。一方、日本の4〜6月期の数字はまだ出ていません。三菱UFJリサー
チ&コ ンサルティングの予想では、前期比+0.8%、年率換算+3.4%だ
そうです。

ずいぶんいい数字が期待できそうですね。しかし、皆さんご存知のように
懸念もあります。一つは、ウクライナ侵攻による、エネルギー価格、食糧
価格の値上がり。それに伴うインフレ。もう一つは、新型コロナ第7波。
さ らに、「サル痘」で、NY州に非常事態宣言がでました。今後、「サル
痘パ ンデミック」が起これば、2020年の悪夢が戻ってきます。

▼それでもロシア制裁は必要?


世界を苦しめているインフレ。ロシアによるウクライナ侵攻と、対ロシア
制裁で起こっている。

それで読者のYさんは、
<ロシア制裁で世界的に経済が苦しくなっていますが、そ
こまでしてロシアを制裁しなければならないのでしょうか
>という疑問を持たれたのです。

こういう疑問を持っているのは、Yさんだけではありませんロシアへのエ
ネルギー依存度が高い欧州、特にドイツフランス、イタリアなどでは、
よく聞かれる意見です。

どうなのでしょうか?

そもそもなぜ、ロシアに制裁しなければならないのでしょ
うか?ロシアが国際法を破って、主権国家ウクライナを侵略しているから
です。これに関して、ロシア擁護派もいて、「一方的にロシアだけが悪い
とはいえない」などといいます。

その主な理由は、

・冷戦終結時16か国だった反ロシア軍事同盟NATOが、30
か国まで拡大している。
これは、ロシアにとって明白な脅威である。

・ウクライナ軍は、東部ルガンスク、ドネツクのロシア系
住民に残虐行為をしていた、

などです。
長くなるので、詳細な説明は省きます。
しかし、【国際法的に】解釈の余地はありません。国際法には、【合法的
戦争】と【非合法的戦争】があります。

【合法的戦争】とは、

1、自衛戦争
「攻撃されたから自衛権を行使した」たとえば、アメリカのアフガン戦争
は、こういう解釈でした。

2、国連安保理が認めた戦争
たとえば、1991年の湾岸戦争がこれに当たります。

では、ウクライナ戦争はどうでしょうか?

ウクライナはロシアを攻撃していません。だから、これは自衛戦争ではあ
りません。国連安保理は、この戦争を認めていません。ですからロシアの
ウクライナ侵攻は、解釈の余地なく完全に国際法違反の侵略戦争です。こ
の事実を否定できる人は、世界に一人もいません。これを見逃してしまう
と人類が戦後築き上げてきた世界秩序が崩壊します。


▼世界秩序崩壊後は、弱肉強食の世界に逆戻り

既存の世界秩序が崩壊すると、どうなるのでしょうか?
国際機関、国際法がまったく意味をなさない
【弱肉強食の時代】に逆戻りします。すると?ロシアがルガンスク、ドネ
ツクで止まる理由は、あるでしょうか?

ありません。

実際、ロシアは、ヘルソン州もザポリージャ州も支配して
いるではありませんか。ロシアがそこより先に進まないのは、「進まな
い」のではなく「進めない」のです。欧米から武器支援を受けているウク
ライナ軍が善戦している。しかし、ロシアは、「可能であれば」どこまで
も先に進む可能性があります。


▼「北海道はロシア領」と主張

ロシア政府の高官がどんなことをいっているか見てみまし
ょう。時事4月9日。<ロシアのウクライナ侵攻を受けて日本が対ロ制裁を
科す中、ロシアの政党党首が「一部の専門家によると、ロシアは北海道に
すべての権利を有している
と日本への脅しとも受け止められる見解を表明した。>

「北海道はロシア領」だそうです。

こういう発言をしているのは、クレイジーな下っ端政治家
なのでしょうか?いえいえ。<見解を表明したのは、左派政党「公正ロシ
ア」のミロノフ党首で、1日に同党のサイトで発表された。公正ロシアは
政権に従順な「体制内野党」。ミロノフ氏は2001〜11年に上院議長を務め
た。>(同上)
「北海道はロシア領」発言をしたのは「元上院議長」で
す。いってみれば、大物政治家。そのロジックが、驚愕物です。<「どの
国も望むなら隣国に領有権を要求し、正当化する有力な根拠を見いだすこ
とができる」と明言た。>
(同上)

これ、わかりますか?
ロシアが、他国の領土を欲しくなった。その時、「正当化する有力な根拠
を見出すことができる」というのです。
たとえば、プーチンが「北海道を手にいれたい」と思った
その時、「北海道はロシア領である」という「有力な根拠
」を見出すことができる。要するに、「作り出すことができる」と。ちな
みに、ロシアが力をつけてきたら、どやって北海道を奪うのでしょうか?

小野寺まさる先生から聞いた話では、「アイヌは、ロシアの少数民族だ。
ロシアの少数民族アイヌは、日本で迫害されている。だから、ロシアはロ
シアの少数民族アイヌを迫害から守るために、北海道に侵攻しなければな
らない」

というロジックなのだそうです。「ルガンスク、ドネツクのロシア系住民
は、迫害されている。だから、救わなければならない」と同じようなロ
ジックですね。

▼「アラスカはロシア領」との主張

次にニューズウィーク7月7日を見てみましょう。
<ロシア下院のビャチェスラフ・ボロージン議長は6日、
ロシアはアメリカからアラスカを取り返す権利があるとの
主旨の発言をした。ボロージンはウラジーミル・プーチン大統領の側近だ。>

今度は、現役下院議長の発言です。

「アラスカを(アメリカから)取り返す権利がある」
そうです。<アラスカをアメリカから取り戻せと発言しているのはボロー
ジンだけではない。下院議員のオレグ・マトベイチェフはロシア国営テレ
ビに対し、ロシアは「アメリカなどに占有されてきた、本来ロシアの所有
であるすべてのものについて、ロシア帝国のものもソ連のものも現ロシア
のものも含めて」返還を求めるべきだと語った。

アラスカもその中に含まれるのかと問われ、マトベイチェ
フはそうだと答えた。>(同上)
どうでしょうか?

断言しますが、ロシア政府高官たちが、北海道やアラスカ
は「ロシア領」というのは、「冗談」ではありません。

彼らは、心から、自分の主張の正当性を信じているのです。では、なぜロ
シアは、北海道やアラスカに侵攻しないのでしょうか?「現状、そうする
だけの力がないから」です。力をつけたら、必ずそうすることでしょう。

▼「ウクライナは地図から消える」主張

7月29日ニューズウィークを見てみましょう。<メドベージェフがSNSに投
稿した「戦後の地図」によれば、ウクライナはキーウ州を残してすべてロ
シアや周辺国に吸収されることになるというロシアのウラジーミル・プー
チン大統領の「忠臣」として知られる、ドミトリー・メドベージェフ前大
統領が、これが「戦後のウクライナ」だとして東ヨーロッパの地図をイン
ターネット上に投稿した。そこではウクライナのかなりの部分が、ロシア
連邦に吸収されていることになっている。>

<この地図に示されているウクライナはキーウ州のみで、
ドンバス地方を含む大半の地域が、ロシアの領内に入って
いる。東部ドンバス地方(現在は多くの地域が親ロシア派勢力の支配下に
ある)のほかに、ドニプロ(ドニエプル)、スーミ、ザポリージャ、ヘル
ソン、チェルニヒウ、クロピヴニツキー、チェルカッスイやミコライウな
どの地域も、ロシアの支配下に入り、さらにオデーサ港もロシア領として
示されている。>

どうですか、これ?

今度は、メドベージェフ前大統領の発言です。「ロシアは、ルガンスク、
ドネツクのロシア系住民を救う」のが目標だったのでは?実際は、ウクラ
イナのほとんどをロシア領にしたい。<メドベージェフは地図の投稿に先
立ち、「現在展開されている出来事の結果として」、国家としてのウクラ
イナは地図上から消えるかもしれないと警告していた。>(同上)


▼なぜ対ロシア制裁が必要なのか?

どうでしょうか?元上院議長は、「北海道はロシア領」と主張。下院議長
は、「アラスカはロシア領」と主張。前大統領は、「ウクライナは世界地
図から消える」と主張。
私たちが相手にしている国のトップは、こんな人たちなの
です。繰り返しますが、この発言は、すべて事実です。


確かに、制裁の結果、日本でもインフレが深刻です。
しかし、ここでプーチンを止めなければ、いったいどんな
暗黒世界が現出するのでしょうか?そして何よりも、プーチンが逃げ切れ
れば、今度は習近平が台湾侵攻にゴーサインを出します。その時起こって
くる悲惨さは、今とは比較になりません。習近平に台湾侵攻の決断をさせ
ないためにも、プーチンをウクライナで止める必要があるのです。


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あまりに大きすぎる犠牲
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冷泉彰彦

台湾問題は解決しないことが正当な理由

習近平国家主席は武力による統一の意思を隠すことをせず、バイデン大統
領は有事の際の関与を明言するなど、台湾を巡り緊張状態が続く東アジア
情勢。先日非業の死を遂げた安倍元首相も「台湾有事は日本有事」と発言
し中国を牽制しましたが、いわゆる台湾問題はどのように扱われるべきな
のでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国
在住作家の冷泉彰彦さんが、当問題については「解決しないことが当面は
正当」としてその理由を解説。さらに中国の台湾侵攻作戦をシミュレート
するとともに、日本が警戒すべきことについても言及しています。


台湾に関する考察と思考実験
世界には、多くの問題があります。問題というのは「あるべき姿」がある
のに、「実際はそうなっていない」というケース、その他には「ある団体
とある団体が、異なった主張をして衝突し決着をつける必要」のあるケー
スなどがあります。いずれにしても、世界のどこであろうと、あるいは特
定の国の国内のものであろうと、問題があれば解決する必要がある、通常
私たちはそう考えます。

けれども、問題には「解決しない」ことが正しい場合があります。台湾の
方々には申し訳ないのですが、台湾の国際的な地位をめぐる状態について
は、「あるべき姿」というものはあると思います。そして現状はそうなっ
ていないのが現実です。ですが、解決することはできないし、適切ではあ
りません。余りに犠牲が大きすぎるからです。

台湾の問題の「あるべき姿」というのは2つあります。1つは、台湾が独立
し、中国と相互承認し、国連に加盟するというシナリオです。2つ目は、
反対に台湾が1つの省として中華人民共和国の一部になることです。その
どちらも、不可能です。台湾の人々だけでなく、周辺国も含めた犠牲が避
けられないからです。

従って、台湾は「独立したいが宣言はできない」存在であり、中国から見
た台湾は「併合したいが当面は不可能な」存在という2つの側面を持ち、
この2つの正反対のベクトルが拮抗することで、全体が危うい安定を構成
しています。この現状をいかに維持していくかというのが課題であり、そ
の他には課題の設定は難しいと思います。

それにしても、台湾の現状というのは理念的な矛盾に満ちています。大き
く分けて、3つのパラドックスが成立していると言えます。

1つは、国民党と共産党の関係です。1949年に国民党の中華民国では、抵
抗勢力である共産党の勢力が拡大していました。いわゆる国共内戦です
が、その結果として、自由経済を掲げた国民党は大陸を追われて台湾に逃
げたのでした。そして、台湾の支配者となって共産党に対抗したのです。

この国民党は、いずれ共産党に勝って本土を回復するという主張は、蒋介
石死去後もタテマエとしては残っており、「光復中華」(中華を取り戻
せ)というようなスローガンが少なくとも1980年台末までは全国に掲げら
れていたのでした。

そんな中で、国民党の蒋介石にとっては「台湾独立」というのは危険思想
でした。国民党に従って本土からやってきた「外省人」ではなく、台湾土
着の「内省人」の間には、戒厳令を敷いて反対派を粛清していた「右の
ファシスト」である蒋介石は恐怖でしかありませんでした。その蒋介石
は、内省人の中で「独立派」とみなした人物は拘束して処刑していたから
です。

後に、初の公選された総統となった李登輝氏は、蒋介石の時代は「安心し
て眠ることはできなかった」と繰り返して述べていましたが、独立派で
あった李氏には蒋介石時代というのは暗黒だったのでした。その時代があ
まりに暗黒であったために、台湾では日本の植民地時代(1895年から1945
年の50年間)については、比較するといい時代だという記憶が残る、それ
ほどに蒋介石は悪道を極めていたのでした。


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アメリカの軍事基地周辺
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和四年(2022)7月29日(金曜日)弐
          通巻第7418号
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(休刊のお知らせ)小誌は週末7月30日〜31日が休刊です
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日本の基地周辺ばかりではなかった
   中国企業、アメリカの軍事基地周辺の土地を静かに購入していた
*****************************

 日本では自衛隊のレーダー基地のまわりなど「安全保障上、マージナ
ル」な土地を中国が買いあさっていて問題化している。
水源地など戦略的な土地を、日本人ダミーを経由して購入し、とりわけ北
海道では大規模な土地の購入が政治問題化した。みているだけで有効な手
を打ったわけでもなく日本政府は無策である。

 アメリカでも同様な危惧が表面化した。
 2019年に米農務省は、農地192000エーカーが19億ドルで中 国系に購入
され、とくに山東省済南市が本拠の農薬、肥料、食品加工、調 味料など
の大手「阜豊集団」は370エーカーの土地を買い占めていたこ とが分かった。
 これはノウスダゴダ州で問題となり知事が州司法当局を動かして、裁判
の構えを見せ、全米のニュースとなった

 ペンタゴンの調査でも、基地周辺、ドローンの格納庫近くなど国防上微
妙な土地が中国企業に買われていると警告を発している。およそ13万
エーカーの米軍基地、レーサダーサイト、通信施設などの近くが中国資本
に購入されていたと発表した。

2021年6月、日本では、ようやく国会で「外国人土地所有法」(土地 利用
規制法)が可決、成立した。外国資本による日本の土地の買い占め問 題
は深刻であり、とくに北海道では中国資本によって森林・水源地、基地や
飛行場周辺の広大な土地が爆買いされた。対馬でも韓国資本による土地の
買い占めがつづき由々しき事態に陥っていた。

土地利用規制法は、自衛隊基地や原子力発電所などの重要インフラ施設周
辺約1キロと国境離島などを「注視区域」とし、土地所有者の国籍や氏
名、利用状況などを調査できる。
重要性が高い区域は「特別注視区域」と規定し、不動産売買の際には事前
に国籍や氏名を届出る義務が付帯する。違反した場合は2年以下の懲役が
科される。これじゃ、殆どザル法だが。。。
     
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(休刊のお知らせ)小誌は週末7月30日〜31日が休刊です
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BOOKREVIEW  
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戦争プロパガンダでは「悪」が「善」に、悪人が英雄になる FDRも
チャーチルも歴史的英雄となって歴史の真実は消された

  ♪
渡邊惣樹 v 福井義高『正義の戦争は嘘だらけ』(ワック)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 副題が「ネオコン 対 プーチン」である。この基本構造で歴史家のふ
たりが現状を読み解いている。
 日本では、ロシアvsウクライナ戦争の本質を見極めない報道ばかりだ
が、日本の国際政治学者、ジャーナリストらの分析は殆ど噴飯ものであ
る。評者(宮崎)は、これを英米論調の複写機と比喩している。
 いかに歴史解釈が間違っているか、その前提となる議論がそもそもでっ
ち上げられた虚構に依存しているとする二人は、スペイン内戦、第一次世
界大戦、ヒトラー、スターリンに遡及して論考を展開する。
 プーチンのウクライナ侵攻に「正当性」はないが、「理由」はあった。
しかし、戦争をしかけたのはプーチンというより、米国の戦争希望集団の
ヌーランド(国務次官)一味、つまりネオコンだった。
 ヌーランドは身内の会話で、「これほどうまく行くとは思わなかった」
とプーチンを巻き込んだことを成功譚として自慢したらしい(『月刊日
本』8月号、東郷和彦氏の指摘)。
 英米が善で、その代理戦争を「自由」のために戦うゼレンスキーは最善
で、悪魔がロシアという図式は「戦争プロパガンダ」いがいの何物でもない。
 ドイツではヒトラーの『我が闘争』は禁書である。学者が図書館で書庫
から借りだし、読むときは閲覧室に鍵をかける。フランスではアルメニア
虐殺を否定すると刑務所に行かなければならない。言論の自由はない。
 まさか自由の国アメリカで、歴史解釈が歪められているとは、想像がつ
かないであろう。しかしアメリカでも「言論の自由」は風前のともしびと
なって、左派がでっちあげたロシアゲートはトランプをひきづり降ろす。
日本でも「女の会議は長い」と真実を言ったら五輪委員長は降ろされた。
朝日新聞がでっちあげたモリカケ騒ぎで、安倍首相は下野を余儀なくされた。
 安倍晋三は国際政治の舞台裏ですすむ戦争プロパガンダに気がついてい
た。すくなくともミアシャイマーのレベルにあった希有の政治家だった。
だからプーチンとは長い長いつきあいを深めていたのだ。
 日本はアメリカの付録とは言え、歴史観まで嘘につきあわされる必要は
ない。ところが戦争プロパガンダを見抜ける眼力をもった政治家もジャー
ナリストも不在となって歴史家となると近視眼的視野狭窄ばっかり。
 ウクライナ戦争の真実は表面の報道と真っ逆さまだというのが、本書を
読むと納得できるだろう。
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BOOKREVIEW 書評   
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アメリカ政治の基軸に宗教各派の組織票が左右する時代
バイデンはなぜ勝てたのか。そして国家分裂の危機に直面

  ♪松本佐保『アメリカを動かす宗教ナショナリズム』(ちくま新書)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
2016年の大統領選挙はヒラリー圧勝が予測されていた。じっさいに
開票速報がはじまっても、NYではヒラリー陣営がお祭り騒ぎだった。突
然、四時間ほど開票作業の中継が途切れた。真夜中を過ぎてトランプが
勝ったことが分かった。
 民主党支持者はしばし唖然、そのうち泣いている人が居た。57丁目の
トランプタワーには共和党支持者があつまりだしていた。トランプを勝利
に導いたのはキリスト教福音派エバンジュリカルの強烈な支持があったか
らだ。
 まず著者はこう言う。
「キリスト教プロテスタントの非主流派だった。伝統的なキリスト教が衰
退する一方でこの福音派が白人ナショナリズムと結びつき政治化したこと
が、アメリカでトランプ前大統領誕生へとつながり、世界に大きな影響を
与えてきた」
ブッシュ・ジュニアは穏健保守だが、プロテスタントからカトリックへ改
宗。反イスラムのキリスト教ナショナリズムだった。トランプは、「福音
派やカトリック保守に加え、ユダヤやモルモン、そしてイスラムをも内包
しうる宗教ナショナリズム」が基盤だった。閣内でもペンス副大統領はカ
トリックから福音派への改宗組。イバンカは夫クシュナーのユダヤ教への
改宗。
「アメリカではこうしたキリスト教会内での改宗が盛んに行われ、これは
欧州には見られない現象である」(96p)
ポンペオ国務長官は福音派の「長老会」(プロスビテリアン)であり、プ
ロテスタントのなかでもカルヴァン派が源流。台湾で強く、ポンペオが三
月に訪台したときは大統領が来たような歓迎ぶりだったのも、長老会の絆
だったとされる。バア司法長官はカトリックである。バイデンはアイリッ
シュ系カトリックだ。
宗教票がその組織戦を通じて大統領選挙を左右する構図は、ニクソンの時
代まで、確立されて居なかった。そもそもニクソンはクエーカー教徒だっ
た。このセクトは清教徒革命の過程で創設された霊的体験を重視する宗
派。教会の制度化・儀式化に反対の立場を取る。
かくしてアメリカ政治を左右する宗教各派のなかでも、エバンジュリカル
の次の動向が2024年大統領選挙の決め手となるだろう。
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(休刊のお知らせ)小誌は週末7月30日〜31日が休刊です
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読
者之声
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   ♪
(読者の声1)来週月曜(8月1日)から一週間、『夕刊フジ』で宮崎正
弘先生の「心肺停止の中国」の連載が始まります。ご期待ください。(夕
刊フジ編集部)

(読者の声2)シナ事変の常識
1.事変の原因について
いまだに盧溝橋事件が発端という日本人が多い。しかし新しい歴史情報が
ある上、ソ連の自滅と今回のロシアの侵略行為により戦後の歴史観の縛り
がなくなったから、合理的に歴史の真実に迫りたい。盧溝橋事件を調べる
には、事件そのものよりも、当時の?介石と日本側の状況を知ることが第
一だろう。
2.?介石の対日戦争準備
?介石は事件直前の1937年6月時点で、すでに対日戦用の軍備として兵士
百万、軍馬十万頭の半年分の食糧を準備していたと記している。当時支那
にいた日本軍は義和団事件の国際PKO部隊であり、日本の他に米英仏伊軍
も北京地域に駐屯していた。それなのに何故か日本軍だけが狙われたので
ある。
また?介石は上海租界の北方地域には巨大なトーチカ陣地を構築してい
た。ここに据え付けられた無数の水冷式重機関銃はソ連製だった。そして
西北の蘭州には、ソ連がウルムチとウランバートル経由で対日戦争用の大
量の戦闘機、爆撃機、兵器、弾薬、赤軍軍事顧問団を集結させていたのだ。
3.日本人の誤った歴史観
戦後、?介石の右腕と言われた陳立夫が、日本の歴史作家達に「シナ事変
を演出したのは、ソ連だ」と述べた。日本人は、シナ事変を日本の軍閥が
起こした戦争と思い込んでいたので、意味が分からなかったという。まさ
に戦後の社会党訪中団が毛沢東からシナ事変のお礼を言われて戸惑ったの
と同じである。毛沢東の好きな格言は、「馬鹿は大石を持ち上げて自分の
足の上に落とす」だったというから、内心嘲笑していたのだろう。日本人
は進歩がない。
4.支那事変の正体
支那事変とはスターリンがナチスドイツの攻撃に備えて、東西挟撃を防ぐ
ために、東部国境の反共勢力であった?介石と日本を戦争させ無力化を
図ったものである。そのためにスターリンは1935年秋毛沢東に伝書使を
送った。指示を受けた毛沢東は張学良を使って1936年12月に西安事件を起
こし、?介石を捕らえて降伏させ国共内戦の停止と対日戦に同意させたの
である。
そして?介石は半年かけて対日戦争の準備を完了し、小競り合いを始めた
のである。それが盧溝橋事件である。これはその後の廊坊事件、広安門事
件、通州事件、大山大尉遭難事件と続き、8.13の?介石の上海租界奇襲と
なるのである。これを見ると全部計画されていたとみるべきであろう。
5.日本の対応
こうした7月の支那の急変をみて、異常を感じた陸軍参謀本部の石原莞爾
作戦部長は、1937年7月19日、杉山陸相に面会し、在支日本軍と邦人の全
面南部引き揚げを提案した。石原大佐は以前支那全土を見て廻り、秦嶺山
脈を踏破したというシナ通であったから、日本が広大な大陸に入りこめば
国が破滅すると恐れたのである。
しかし杉山陸相は梅津次官等が?介石を軽視し、シナの権益を守ろうとし
て反対したので、石原の案は採用されなかった。そして日本は?介石の挑
発に乗り、亡国に至るスターリンのワナに落ちていったのである(詳しく
は拙著『中共の正体』<ハート出版>をご参照ください)。
 支那事変は古い戦争だが、日本は被害者なので、因果関係をよく知って
おく必要がある。戦記物を扱う古書店にダンボール箱があったが、その送
り先は上海だった。中共は、南京事件には手垢がついて日本人が相手にし
ないので、別の事件をでっち上げる用意をしているのではないか。支那事
変は終っていない。(落合道夫)

  ♪
(読者の声3)「失われた30年」の帰結が「失われた弾丸」
 物理的・論理的に説明できない事は、大抵の場合嘘であり、真実ではな
い。事件そのものよりは、それをどう扱うかによってその政府、組織、個
人の性格が露呈する。ロシア、支那、などでは確実に隠蔽されるか、真逆
な説明が捏造され賎脳に使われる。
では、日本の暗殺事件はどんな展開になるのだろうか。
37年前の世界最大の航空事故、504名死亡した日本航空123便墜落事件で
は、真実は政府・自衛隊・米軍・航空機専門家などによって隠蔽された。
それを再検証する気配はない。支那や米国では、個人を暗殺するよりは、
多くの乗客を巻き添えにして航空事故を利用する。死体や証拠などは自動
的に破壊されたり発見されない利点がある。これは殺人犯が現場を放火し
死体を荼毘にふす手口に似ている。
 さて、安倍総理殺害についての公式の警察の報告(以下動画)によると、
1。銃弾の挿入口は1箇所で、出口の傷はない、つまり弾は体内に残るべ
きであるが、2。弾は発見されていない、消えた、盗まれた、隠されたら
しい、3。腕から侵入した弾は首に向かい、動脈を傷つけた、4。医師に
よると、心臓にも傷を残している、5。三の弾は心臓とは離れた弾道飛行
をしているので、異なる弾が心臓を射た、と思われるが、弾の侵入箇所は
一つという矛盾がある。
 もちろん鉛、タングスタンなどの金属製の弾が人体の中で消滅する事は
無いので、レントゲン、MRI映像を使えば、簡単に弾を見つけられる。
発砲犯行現場では、警察は必ず現場を這いつくばって弾丸を探す。大切な
証拠であり、犯罪を立証するのに必要。
 無くなった、という意味は、手術中、解剖の際に立ち会っていた内部の
者が、押収したらしい。なぜ証拠を隠滅せねばならなかったのか?
 おそらく弾丸を調べると、容疑者の手製のおもちゃ的な装置から発射さ
れた物では無い、と言う事実が明らかになる。つまり真の犯人は別者で、
使った銃も手製の幼稚な物ではなく、普通の兵器だった等という不都合な
事実が現れる。医師たちの複数の報告も怪しい。肝心の「手製の銃の性
能」についての報告も報道も無い。どんな弾丸が使われたか、使用可能で
あったか? 
確かに爆音と硝煙は発したが、弾は出たのか?次に予想・予定される事件
は、容疑者が病死、死亡、自殺。遺書によると、単独犯行と判定。あるい
は、特捜、検事が草稿した自白書に署名し、判決は独房で無言で終身刑。
 結論。「失われた信頼」を回復するのは、至難の業。
 パチンコ業界・北朝鮮と結んでいる腐敗した警察は、真実には興味がない。
 推論。故安倍総理とトランプ氏の基本戦略として、「支那を隔離・包囲
するクワッド」を始めた。これは支那の長年の拡大計画を妨害する。因っ
て日本国内の工作員、公明党、創価学会、統一教会などの有志を利用し
て、暗殺し、反中勢力を抑えると言う理論が考えられる。更に氏は国内の
「偽宗教団体を抑圧する法」を可決し、彼らの資金源を減少させた。
しかも、彼らの信者の高齢化が進み、世襲・次世代の若い信者の獲得に苦
慮している。つまり衰退している団体の幹部が、挽回を図る緊急の対策と
して、支那の要請・命令も受けて、暗殺を実行したとも考えられる。
報道された山上容疑者が語ったとされる告白は、上記の関係を隠蔽するた
めの予め用意された台詞であったかもしれない。
親中媚中の議員どもには、間接的に「支那を裏切ると、安倍氏と向こうで
会うことになるよ」との脅迫・以心伝心。
 https://www.youtube.com/watch?v=KU8IoN6VAfE
 (青山繁晴氏による報告の動画、「ぼくらの国会・第371回】「消えた
銃弾 安倍元総理暗殺」Jul 21, 2022、再生回数414,332)
https://www.youtube.com/watch?v=Zw_wq2RGRdM
 (【ぼくらの国会・第375回】「警察に更に問う 安倍元総理暗殺事件」
7月27日)
(在米のKM生) 



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重 要 情 報
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◎Pelosi下院議長の台湾訪問について「コメントすることはない」:前田正晶

掲題はPelosi下院議長の台湾訪問についての、松野博一官房長官の発言
である。これを聞いて岸田内閣の中国への気兼ねと苦しさと悩みが良く出
ていると思った。アメリカの同盟国であっても「バイデン大統領とPelosi
議長が善くも踏み切って下さった」などと、その訪台を礼賛するかのよう
なことを言えば、北京から激しい非難攻撃を浴びせられると承知していた
のでその点に配慮したと読めるのだ。

官房長官が何らかの明確なことでも言えば、王毅外相に「尻に火をつけ
るぞ」とでも言われることでも恐れたのか個人的には「情けない」と感じ
たのが90%で、10%は「仕方がなかったのだろう」と少しだけだが同情的
に理解した

中国は例によって猛反発していたし、王毅外相だったかは「頭に火を付
ける」とまで言ってアメリカを攻撃した。バイデン政権も25年振りと報じ
られている下院議長の台湾訪問を認めるまで踏み切っておきながらも「一
つの中国」の見方は変えていないと述べていた。これが示すことは、アメ
リカ側にもそれなりの気配りがあったことで、如何にもバイデン大統領ら
しい柔軟さ(軟弱さ?)さが見えているような感もあった。

中国は既に台湾の周辺で演習を開始するようだが、私にとって良く解ら
ないことがある。それは「中国は台湾を統一するというか我が物にする意
図なのだろうが、その際にロシアがウクライナを焦土と化しても自国の領
土とするかのような出方をしたのと同様な手法を採るのか、それとも現在
の経済と軍事力等を温存して領土化するのか」という二択である。私は
「台湾有事」と聞くと、つい地上戦どころか核兵器の使用も辞さない焦土
作戦を想像してしまうのだ。

また、視点を変えれば「我が国のマスコミ報道を聞いていると、台湾の
23,394,000の人口の全てがアメリカというか民主主義を信奉しているかの
如きだが、その人口の13%である約300万人は外省人(蒋介石と共に中国
から移ってきた者たち)なので、親中国派は現存しているのだ。それは誰
かと言えば、元の総統・馬英九を思って頂ければ良いだろう。

私的な経験を語れば、1970年に生まれて初めての海外出張で最初に訪れ
たのが台湾だった。その際に出会った取引先の人たちは皆内省人だった。
彼らは真っ向から外省人の批判はしなかったが、「面倒な事態になった」
と語っていた。それは「外省人の存在のために公用語に北京語も採用され
たので、台湾語の他にこれも出来るようにせねばならず、今回のように日
本人との商談の為に日本語も忘れてはならない事」だと聞かせてくれた。

私にはどの人が台湾人であり、外省人なのか解る訳がなかった。だが、
彼ら内省人から指摘されたことがあった。それは「貴方の顔付きは典型的
な外省人であり、世界中何処に行っても外省人で通用するだろう」だっ
た。即ち、解らなかったならば「自分の顔を鏡で見ていれば良い?」の
だった。

現実的には、アメリカでは何度か空港の出口から出た途端に、飛んでき
た外省人の出迎えに来たと思しき人に中国語で話しかけられたのだった。
恐らく、外省人か中国系アメリカ人に間違えられたのだろう。それだけで
も十分に面白くなかったのだが、話はそれだけで終わらなかった。それ
は、アメリカ人たちは日本人には余り馴染みがないので、東洋人と見れば
「中国人(乃至は外省人)と思うのだ」そうで、そのように間違えられた
ことは不名誉ではないと聞かされたことだった。

Pelosi議長の訪台から話が逸れたが、台湾問題はこの儘に推移すればア
メリカ対中国の深刻な関係悪化にも繋がりかねないし、我が国も「コメン
トすることはない」等で糊塗していられない事態に直面するかも知れない
と、私は独り密かに危惧しているのだ。私は勿論岸田文雄総理も松野博一
官房長官も事態を十分に認識し理解されているものと信じている。



◎「平和憲法」とは一体何か?北村維康

テーマ:ブログ

現在生きてゐる私達日本国民は、その殆どが、学校で習ったのは、「今の
日本国憲法は『平和憲法』といふものであり、なぜそれが平和憲法である
かと言へば、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、我らの安全
と生存とを保持しようと決意した。」と書いてあるからであり、また九条
に「陸海空軍及びその他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、こ
れを認めない。」とダメ押しまでされてゐるのだから、なのである。(こ
んなに闘ふ事を忌避すること自体、極めて異常である。)

では、そのお題目の通り、日本は平和であり得たであらうか。即ち日本
国民は、枕を高くして寝ることができたのであらうか。

ここに、その疑問に対する一つの、否、二つの回答を示すことができ
る。二つとも、荒木和博特定失踪者問題調査会代表のショートメールに提
起されたものである。

(1) 富山アベック拉致未遂事件(R4.6.18)- Bing video

(2) 拉致事件でちょっと気づきにくいことを寺越事件から考えてみ
る(R4.6.30) - Bing video

これらの実例から言へることは、日本は決して平和でも安全でもなく、
ただ、宗主国のアメリカから「日本は平和なんだと思ひなさい」と教育さ
れ、その通りに文部省も唯唯諾々と従って来たからにすぎない。その明ら
かな矛盾を、この二つの実例は、容赦なく描き出してゐるのである

2022年08月04日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

 わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6219号
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   2022(令和4年)年 8月4日(水)


「ニホンノセイダーズ」と民主主義の敵:大原浩

「9条改正と自衛隊明記」:長谷川幸洋

安倍の有事は日台の有事:シーチン”修一 2.0



                 

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「ニホンノセイダーズ」と民主主義の敵
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安倍氏の「美しい国、日本」をスローガンに自虐教育からの脱出=大原浩
氏が緊急寄稿 


安倍晋三元首相が凶弾に倒れてから3週間あまりが経過した。民主主義の
根幹を否定する暗殺事件にもかかわらず、一部勢力は死去したいまも安倍
氏への攻撃を続けている。国際投資アナリストの大原浩氏は緊急寄稿で、
何でも安倍氏のせい、ひいては日本のせいにする一派こそ、民主主義の敵
だと指摘する。

安倍氏は参院選の投開票日を前にした8日、「民主主義の言論」で平和的
に有権者に語りかけていたところ、暴力的な凶器で暗殺された。

90年前、1932年の「五・一五事件」では、「話せばわかる」と民主
主義の原則を貫徹しようとした犬養毅首相を青年将校たちが撃ち殺した。

戦後、このような暴力至上主義は徹底的に批判され、連合国軍最高司令官
総司令部(GHQ)もそれを後押しした

その代わり、日本を二度と反抗できない国にするための教育が徹底的に行
われた。

安倍氏はそのような状況に対して「美しい国、日本」をスローガンにし
た。日本人が「自虐教育」の洗脳から解放され、誇りを取り戻すことに尽
力したのだ。

9月27日の日本武道館における国葬が決定した背景には、世界中の国々
の首脳たちの弔意を表したいという強い希望がある。実際、7月12日に
増上寺で執り行われた葬儀の際には、259カ国・地域から1700件も
の弔意が伝えられた。

世界の人々の心に強く残る存在となった安倍氏が懸命に戦ってきたのが、
自虐教育によって日本を駄目にしようとする勢力、要するに「アベノセイ
ダーズ」である。

彼らは「日本人が誇りを取り戻し、世界の中で正当に評価される」ことに
我慢がならないのだ。そして、聞くに堪えない、品性のかけらもない暴力
的な言葉で、安倍氏を引きずり下ろすことに熱狂した。

われわれが見過ごしていることがある。明治政府を牽引(けんいん)し現
在の日本の礎を築いた伊藤博文を1909年にハルビン駅頭で暗殺したテ
ロリストである安重根の記念碑が宮城県に存在し、県による案内看板まで
設置されていることである。

このようなテロや暗殺に対する国内での甘い認識が、今回の安倍氏暗殺事
件の遠因ともいえ、その責任は重い。

安重根は、何でも日本が悪いと叫び続ける「ニホンノセイダーズ」の走り
ともいえる。韓国においては日本に統治されながらも、戦前からこうした
勢力が強く、戦後、日本が長年にわたってそれに悩まされているのは周知
のとおりだ。今こそ、われわれは安倍氏の「美しい国、日本」をスローガ
ンに、自虐教育から脱出し、世界の中で大国としてふさわしい役割を果た
すべきだ。異常に人口が多い共産主義中国に抜かれたとはいえ、日本は世
界第3位の国内総生産(GDP)大国である。

韓国の「ニホンノセイダーズ」は今でも騒がしいが、自虐教育の洗脳を取
り払えば、「日本が韓国に謝罪すべきこと」が存在するのかどうかさえ怪
しい。もし存在したとしても、必要な量の1000倍、1万倍はすでに謝
罪し、補償も湯水のごとく行った。むしろ韓国は日本の領土である島根
県・竹島の不法占拠など、鏡で自分の姿を見て反省すべきことがあるので
はないか。

自己反省ゼロで、ひたすら相手の非を探し出し、時には捏造(ねつぞう)
までしてわめき散らす。これこそが「相手を尊重して話し合う」民主主義
の危機だ。

われわれが安倍氏の遺志を継いでこのような勢力を排除して「美しい国、
日本」を取り戻すことが最大の供養になるのではないだろうか。

■大原浩(おおはら・ひろし) 人間経済科学研究所執行パートナーで国
際投資アナリスト。仏クレディ・リヨネ銀行などで金融の現場に携わる。
夕刊フジで「バフェットの次を行く投資術」(木曜掲載)を連載中。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 

夕刊フジ【zakzak】ニュース採録

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「9条改正と自衛隊明記」
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長谷川幸洋


【ニュースの核心】「9条改正と自衛隊明記」反対多くなるに違いない…
勘違いした£ゥ日新聞の調査 岸田首相は日本の危機的状況を認識して
いるか 


朝日新聞が参院選直後の16、17日に実施した世論調査で、注目すべき結果
が出た。「憲法9条を改正し、自衛隊を明記する」案に賛成が51%と、反
対の33%を上回ったのだ。岸田文雄政権は「朝日の民意」を、どう受け止
めるか。私は懐疑的だ。

参院選で改憲派が改憲に必要な3分の2以上の議席を確保したタイミング
で、こんな質問をしたのは、朝日新聞だけだ

例えば、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の調査(23、
24日)は、「改憲に向けた議論が進んでほしいか」と質問し、69・3%が
「進んでほしい」と答えているが、9条と自衛隊については 聞いていない。

改憲反対の論陣を張ってきた朝日新聞は「大失敗だった」と後悔してい
る、に違いない。なぜ、朝日新聞はこんな質問をしたのか。それは「9条
改正と自衛隊明記について質問すれば、反対が多くなるに違いない」とみ
たからだろう

朝日新聞とすれば、あえて9条と自衛隊に踏み込んで、反対多数の結果を
背に改憲反対の論陣を張ってこそ、「オピニオンリーダーの使命を果たせ
る」と意気込んだのだ

 だが、結果は完全に裏目に出た。これを、どう見るか。

私は「さすがは朝日新聞」と称賛したい。彼らの勘違いぶりが、またま
た見事に証明されたからだ。国民世論の動向を見誤り、「自分たちの主張
こそが正義」と思い込む傲岸不遜な体質が、今回の質問ににじみ出ている。


逆に言えば、他社が踏み込まなかった質問に果敢に挑戦したのは、「朝日
新聞の勘違い」が突出している証拠でもある。朝日新聞の調査に答えた国
民の方が、よほど日本の行く末を真剣に案じていたのだ。

改憲自体について言えば、産経・FNNに限らず、NHKや読売新聞、
毎日新聞などの調査でも、改憲賛成が反対を上回った。いまや、世論の大
勢は改憲賛成であり、9条改正と自衛隊明記でも「朝日の世論」が国民全
体の世論になりつつある、とみていい。朝日新聞にとっては、実に皮肉な
結果である。

岸田政権は、どう動くか。

私は、ほとんど期待していない。なぜかと言えば、「防衛力強化」に尽
力してきた防衛事務次官を更迭した先の人事に示されたように、岸田首相
が日本の置かれた危機的状況を正しく認識しているようには見えないからだ。

聞こえてくるのは、増税路線の財務省や、親中体質を残す外務省への配
慮ばかりだ。「親中派」筆頭格の林芳正外相を重用していることがその証
拠である。林氏は安倍晋三元首相の弔問に来日した台湾副総統を「ご指摘
の人物」と表現したほどだ。中国への気遣いが如実に出ている。

中国はロシアとともに、軍艦を派遣して日本への挑発レベルを上げる一
方、米国は東シナ海で戦闘機による異例の大規模演習を実施した。日本周
辺の緊張はかつてなく高まっているのに、肝心の日本はこれまで同様の
「平時モード」で終始している。

11日付の米ワシントン・ポストは社説で、日本の改憲賛成を唱えた。岸
田政権が9条改正を躊躇(ちゅうちょ)するようだと、日本のみならず、
世界の平和と安定に日本の貢献を期待する米国との温度差も拡大するだろう。


■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千
葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修
了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説
に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本
国の正体政治家・官僚・メディア―本当の権力者は誰か』(講談社)で 山
本七平賞受賞。ユーチューブで「長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャ
ンネル」配信中


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松本市 久保田 康文 

夕刊フジ【zakzak】ニュース採録

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安倍の有事は日台の有事
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“シーチン”修一 2.0


【雀庵の「大戦序章」76/通算508 2022/8/2/火】今回も「福祉の行き過
ぎ」について書くつもりだったが喫緊の課題である「日本の生命線」台湾
について思うところを書く

小生は1971年、二十歳前後の頃、横浜市大で「現代史研究会」を立ち上
げた。メンバーは「バイトでスト破りしていた」右翼(小生と下宿をシェ
アした親友、極右と極左は相性がいいと言っていた。父親は広島大学教
授)、結果的にベトナム赤化を支援してしまったベ平連シンパ(好青年が
多い)、サナダムシ戦略で労組や組織を乗っ取ろうという革マル派シンパ
(狡猾、上から目線、父親は早稲田大学教授)までいた。

当時、小生は何かの縁があったのか、台湾人の林景明氏の「知られざる
台湾」を読み、大ショックを受けた。当時の台湾は蒋介石独裁政権の時代
で、蒋介石・国民党一派は毛沢東・中共との内戦に敗れて台湾に逃げ込
み、抵抗する台湾人を殺しまくっていた。

林景明氏は蒋介石政権の弾圧から日本に逃れてきたが、自民党政権は蒋
介石の言いなりに強制送還を進めており、それに抵抗する氏を支援するた
めに氏の2冊目の著書「台湾処分と日本人」の普及に協力した。

宮崎茂樹(1925〜2016年)明治大学教授(法学者、1992〜1996年は明治
大学総長)著「出入国管理 現代の鎖国」所載「送還を拒否する林景明の
叫び」(1970年11月刊)から要点を咀嚼する。

<林景明は1929/昭和4年、両親と同様、日本国民として生まれた。彼の
祖父の時に台湾は日本領土となり、日本政府は同化策として日本式の行
政、日本人としての教育を進め、姓も日本風に改めることを推奨した。林
景明は「林田」姓を名乗っていた。

戦時情勢が緊迫すると、中学3年以上は学徒出陣したが、林景明も台湾
第13863部隊に入隊し日本軍の一員となった

彼が15歳の時に敗戦となり、陸軍一等兵として復員すると間もなく、台
湾は蒋介石軍の占領下におかれた。中国軍は「台湾人は敗戦した日本国民
ではなく、戦勝国の中国国民だと宣伝し、台湾人も次第に玉音放送で流し
た涙を払って“祖国”の軍隊の到着を待った。

ところが、やって来たのは、自分たちとは言葉も通じない新たな征服者
で、その人たちが行政機関、民間企業の主要なポストを独占し、台湾人は
依然として下働きを強いられた。

1947年2月28日の反占領軍闘争(2.28事件)に一斉に蜂起した台湾人
は、大陸から差し向けられた大軍によって数万人も虐殺され、1948年には
戒厳法が施行され、1949年には刑法の内乱罪に該当するものは一切死刑と
する旨の懲治叛乱条例が施行された・・・

林景明は言う。「牢獄には思想犯が充満し、逮捕の自由、拷問の自由、
脅迫の自由、殺人の自由」はあっても、抗議の自由はおろか、言論の自由
すらなく、特務警察網が徹底的に張り巡らされた警察政治、特務政治、専
制政治、独裁政治、暗黒政治の“島獄”だ」

林景明は、島全体が監獄で、島民全体が自由を奪われた囚人のような台
湾から脱出し、1962年、酪農を日本で研究するという名目で渡日し、台湾
独立運動に参画するようになった・・・

1969年の暮れが迫った頃、林景明の訪問を受けた。まだ仮綴じにもなっ
ていない、印刷所から刷り上がったばかりの見本刷り「知られざる台湾」
を手にしてページを繰りながら、私は様々な感懐をいだいた。

戦前、満州、中国、台湾を訪れ、戦後、台湾から日本を訪ねる留学生の
青年たちから台湾の状況を聞き、1967年の暮れには再び台湾を訪ねた狭い
体験からも、日本人が「人間らしく生き」他の人々を「人間として扱う」
という点で、本質的に誠実だったろうか、という疑いを持った。

戦前の満州、中国大陸、台湾、朝鮮などでの出稼ぎ根性をあらわにした行
動、終戦時やサンフランシスコ平和条約締結時の沖縄、千島、台湾、朝鮮
の人々に対する冷淡な態度、最近エコノミックアニマルとして東南アジア
で現地の人達から非難されつつある行動などに共通するものとして、日本
人には人間の尊厳、人間の平等人間の尊重という国際人権の意識において
欠けるところがあるのではなかろうか、そしてそれは、国内政治や社会生
活の中にも共通の弱点となっているのではないかと恐れずにはいられない。

この弱点は、強者にへつらい、弱者に高圧的となる心情である。日本人
がこのような心理、心情を克服して、いかなる場合にも「人間らしく生
き」、他人を「人間として扱う」人権意識を体得し、具体的行動でそれを
表すことのない限り、世界で真の信頼を獲得し、名誉ある地位を占めるこ
とは永久に不可能ではないかと私は考えた。

林景明の著作を読んで感銘を受けたのは、その著者がこのような問題に
まで、自己の体験を通じて日本政府(入国管理局)に対して回答を迫った
いることを感知したからである。それは日本国民全体に対する問いかけな
のだ>(以上)

小生もその「問いかけ」に敏感に反応した一人だ。義を見てせざるは勇
無きなり、三つ子の魂百までも、猪突猛進、吶喊小僧の単純脳・・・「林
景明氏を救うべし!」

しかし、学友の反応は冷たかった。革マル派シンパの奴は「台湾? あ
れは中国の領土だから日本とは関係ない」、けんもほろろ。人間としての
「情」がない。1971年当時の小生は無知蒙昧で反論できなかったが、当時
の日本人の多くは高度成長で日本全体が浮かれ、かつての同胞である台湾
人への関心も非常に薄かったようだ。

1945年の敗戦で、日本は50年間、心血を注いだ台湾近代化統治を放棄さ
せられたが、当時の台湾人(先住民と主に中国福建省あたりからの移住民
の末裔)もまた50年間、日本という異民族の支配の是非に揺れていた頃
で、敗戦直後は「中国への復帰」への期待感もあった。結局「良い予感は
外れ、悪い予感は当たる」、蒋介石一派に台湾を強奪されてしまった。

なお、WIKIによると、宮崎茂樹氏は1945年陸軍士官学校卒業、1945年近
衛歩兵第9連隊入隊(小生の父も近衛兵だった)、陸軍少尉。1947年公職
追放(1951年に解除)

父親の宮崎繁三郎は陸軍中将で、台湾軍高級参謀兼参謀本部附香港駐在
武官、台湾軍高級参謀(台北駐在)、ノモンハン事件従軍、インパール作
戦従軍、終戦(21日終戦詔勅受領)。「その後ビルマの収容所に収容さ
れ、イギリス軍の捕虜となっていた時には、部下が不当な扱いを受けても
決して泣き寝入りすることなく、その都度イギリス軍に対し厳重な抗議を
行って部下を守った。戦いを終えて捕虜となっても、宮崎は指揮官として
の義務を決して放棄しなかった。1947年5月に帰国――とある。

林景明氏が宮崎茂樹氏を頼ったのは、父親の繁三郎が台湾軍高級参謀で
あったことに寄るのかも知れない。その林景明氏はやがて消息を絶った
が、杳(よう)として行方は知れず、恐らく日本政府により台湾へ強制送
還され、蒋介石によって殺されたのかも知れない。王育徳著「台湾 苦悶
するその歴史」末尾の台湾史年表の1970年のところに「台湾独立連盟発足
(1.3) 林景明「知られざる台湾」出版(1.15) 彭明敏、台湾を脱出
(1月) 連盟員黄文雄、鄭自才、訪米中の蔣経国を狙撃(4.24)」とあ
るのみだ。

ロバート・D・エルドリッヂ政治学者・元米海兵隊太平洋基地政務外交
部次長「安倍元首相が『台湾と日本の将来』について最後まで思い詰めて
いたこと――『台湾有事は日本の有事』」から。

<【第一報】7月8日金曜日、安倍晋三元首相が無残にも暗殺された日、
永田町へ出張し、自宅に戻った。安倍晋三元首相が狙撃されたという知ら
せを受けたのは、閣僚経験者を含む彼の同僚の現・元国会議員たちと一緒
の時だった。死亡が公式に発表されたのは5時間後だったが、私たちは直
感的に瀕死の状態であることを察知した。

その夜、関西に戻ると、不在中に届いた安倍元首相の参議院選前最後の
大演説が掲載された日本語の安全保障専門誌が机の上にあった。ウクライ
ナ戦争、日本の防衛政策、台湾の3つをテーマにしたものである。この3つ
のテーマは、読者の皆さんもすぐにお分かりのように、非常に密接に関連
している。

7月11日に予定されていた自分の講演を前に、名古屋までの新幹線の中
でこの雑誌に掲載された彼のスピーチを読んだ。実は、安倍元首相は5月
にも同じ会場で基調講演者として講演していた。

講演に先立ち、主催者側が黙祷を捧げてくれた。 多くの人が喪服で出
席しており、安倍元首相がとても尊敬されていることがよくわかった。

私は台湾と日米同盟についての講演の中で、安倍元首相について何度も
言及した。冒頭で、私は、安倍元首相が、今年2月に出版された渡辺利夫
著『台湾を築いた明治の日本人』(産経新聞、2020年)の英訳版(“The
Meiji Japanese Who Made Modern Taiwan”, Lexington Books, 2022)の
推薦文を快く書いてくれたことにも言及した。

また先月には、安倍元首相を深く悩ませていた、中国に有利なってし
まったパワーバランスの変化を踏まえて日米同盟を見直す必要性について
書いた私の最新刊(『中国の脅威に向けた新日米同盟』、青林堂、2022
年)を、実弟の岸信夫防衛相にも贈った。安倍氏は私の他のプロジェクト
にも協力的で、選挙後に一緒に仕事をするのを楽しみにしていた。

【「力」を「正義」に勝たせてはいけない】安倍元首相の暗殺は、個人
的な損失であるだけでなく、国や世界、特に台湾にとって大きな損失である。

台湾が直面している状況は、少なくとも1950年代以降、過去にない深刻
なものであることは間違いないだろう。中華人民共和国は、戦略的に重要
な第1列島線の中心に位置するこの島国を孤立させようと懸命に努力して
きた。

台湾は現在、国連加盟国13カ国、国連総会のオブザーバー国であるバチ
カン市国としか外交関係を結んでいない。私はよく聴衆に、ウクライナが
ロシアに侵攻されても戦えるのは、国際社会から国家として認められてい
るからだとよく指摘する。

国際社会が台湾との国交樹立を急がなければ、中国が台湾を支配するこ
とになる「力」が「正義」に勝つのだ。これは誰にとっても悪いことであ
り、特に日本にとって悪いことだが、日本だけに限定されるものではない。

したがって、台湾を守るための第一歩は、国際社会が台湾との完全な国
交を再樹立することである。中国は、台湾を自国の一部とみなし、民主的
に選ばれた政府を「分離主義者」で埋め尽くしている台湾を攻撃すること
は、小さな国だけでなく、世界を攻撃していることを理解する必要があ
る。連帯が抑止につながる。

もちろん、台湾との安全保障関係は強化されるのも望ましい。防衛協力の
強化が必要である。合同演習や多国間演習の実施。インテリジェンスの共
有。人的交流も必要だ。しかし、その前提として、台湾は自由で民主的な
国であり、地政学的に重要な地域であるため、何としても守らなければな
らない。米国や日本を含め、台湾を承認している国がほとんどないのに、
どうして世界はこのように説得力のある言い方ができるのだろうか。

【台湾だけでなく各国にも打撃】世界が今何もしなければ遅かれ早かれ
そうなるが、中国が台湾を奪取した場合、その影響は台湾にとどまらない。

米国は「台湾を失った」とみなされ、すでにどん底にあるその信用を打
ち砕かれることになる。インド太平洋、少なくとも東アジアから追い出さ
れる可能性すらある。

日本は孤立し、貿易ができなくなる。中国の人民解放軍海軍といわゆる
海上警察隊が日本の船舶や漁船に嫌がらせをし、船の護衛に派遣された海
上自衛隊や日本の海上保安庁にもますます嫌がらせをするようになるからだ。

フィリピンも直ちに脆弱となり、一帯一路構想でますます中国の餌食と
なっている南アジアや東南アジアの残りの国も同様である。太平洋島嶼
国、特に台湾を勇気を持って承認し続けている4カ国はどうなるか想像で
きるだろう。

安倍首相はこのことも理解していた。だからこそ、「台湾有事は日本の
有事」という名言を残したのだ。

それだけではない。台湾の有事は世界の有事でもある。台湾は活気に満
ちた、自由で主権ある民主主義国家である。民主的に選出された指導者と
議会を持ち、自国の領土を管理し、有能で専門的な軍隊を持ち、独自の通
貨、パスポート、文化、言語を持っている。法の支配を尊重している。国
民は高い教育を受け、国際的である。経済は先進的で繁栄しており、技術
革新が評価されている。

挙げればきりがないが、要するに、台湾は地域経済や世界経済に高度に
統合された先進国なのである。台湾を孤立させれば、あるいは関係するす
べての国にとって関係拡大が意味する可能性を利用しなければ、台湾だけ
でなく取り残された各国にも打撃を与えることになるのだ。

【台湾には時間がない】安倍元首相はこの春に発表した論説で、「ウク
ライナを見舞った悲しくもいたましい人類史の惨劇は、台湾をめぐるわれ
われの決意には、そして自由と民主主義、人権と法の支配を大切に思うわ
れわれの決意と覚悟には、一点の疑いも抱かせる余地があってはならない
ことを、苦い教訓として与えてくれたのだと思う」と述べた。

中国当局は安倍元首相の寄稿を強く批判したが、これは驚くには当たら
ない。中国には自由も民主主義もなく、人権も法の支配も尊重されていな
いからだ。

さらに、安倍元首相は冒頭で紹介した演説や前述の論説で、米国に対
し、40年にわたる台湾に対して「戦略的曖昧政策」をやめ、「誤解の余地
がない、解釈に幅のない」ステートメントを発出すべきだと呼びかけた。

そして、「同政策は、米国が十分に強く、中国が軍事力で米国に対して
はるかに見劣りした間は、極めて有効に働いた。そんな時代は、終わりを
告げた。いまや曖昧政策は、北京には米国の決意を見くびらせ、台北には
いたずらな不安を抱かせることで、地域に不安定を育てているといえるの
ではないか」。

その通りだ。これは勇敢でしかも必要な要求だった。幸い、バイデン米
大統領は、その約5週間後に来日した際、安倍元首相の要求に応えたよう
で、5月23日の岸田文雄首相との共同記者会見で、「米国は台湾を防衛す
るのか」という記者の質問に答えた。Yesと彼はっきり言った。「それは
我々が約束したことだ」と付け加えた。

私は彼がそれを実行することを願っている。バイデンは大統領就任以来
にも同じような発言をしている。

安倍元首相は、台湾に時間がないことを知っていた。だからこそ、首相
退任後、台湾政府関係者との交流を深め日本のすぐ南の隣国のために発
言することが多くなった。そして今月(7月)にも訪問する予定だったそ
うだ。

自由で、安全で、豊かな台湾が世界に存在し続けることができるように
するために、安倍元首相が運んだ松明を引き継ぐのは、他の与党議員や世
界中の友人や同盟国次第である。松明を絶やしてはいけないと願ってい
る>(以上)

安倍氏の死は「死に体」だった日本のアカどもを喜ばせている。中露北
も大喜びだろう。保守派の多くの人が思っているように、安倍氏に代わる
人材は今のところ見当たらない。優れた論客、言論人はいるけれど、政治
と論壇は別の世界だ。

英国のチャーチルは彼自身が「成功とは意欲を失わずに失敗に次ぐ失敗
を繰り返すことである」と言っているように、戦争や外交でパッとしない
政治家だったらしいが、第2次大戦では日本のために多くの植民地を失い
ボロボロになりながらも、ヒトラー・ドイツの英本土侵略に屈せず戦勝国
になり、「危機の時代が産んだ名宰相」と評価された。

「敵に勝ったところで以前のように領土を増やして搾取する時代ではな
い、敵の牙を抜き、兎にも角にも負けなければ良しとする」というのが第
2次大戦後の西側陣営の戦争作法になった。戦勝しても割に合わない。

ところが中ソなど共産主義独裁国は相変わらず領土拡張に意欲を持って
いる。人権意識ゼロだから敗戦国を奴隷化、植民地化することにまったく
抵抗がない。自国の末端の兵士や民の命さえも只の消耗品である。戦争に
勝つことで領土が広がり、支配階級の安全が向上し、懐が潤うのであれば
開戦に躊躇しない。

台湾は日本の生命線だが、「安倍の有事は日台の有事」になった。習近
平とプーチンにとって日台侵略、アジア・太平洋制覇の絶好の機会であ
る。日台侵略の開戦は明日かも知れない。危機の時代には危機感をもった
指導者が現れる・・・とドイツ国民はヒトラーに期待し、失敗した。今の
日本に中露北の侵略を撃退し、地球から共産主義独裁を一掃するリーダー
が現れるか?

一緒に祈りましょう、一口1000万円・・・詐欺師ばっかり。ひとり一人
がリーダーになる覚悟、最前線の将兵として戦う覚悟を固めれば道は開け
るのではないか。三島は半世紀早すぎた。時代が人材を生むなら、今がい
い時期だと思うのだが・・・


━━━━━━━
重 要 情 報
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◎この猛暑での東京の電力事情と、岸田文雄総理に申し上げたいこと:前
田正晶

先月末から首都高を往復して南下してきた。そこで痛感したことは「都内
の目抜きの場所にこれほど多くの高層建築である所謂オフィスビルと共同
住宅(「マンション」とカタカナ語で誤り表示されているが)が林立して
いれば、夏場に消費されるだろう電力がどれほどのことになるだろうか。
アッという間に危機到来では」だった。そこにこの猛暑の到来である。

しかも、南下の際には見えないお台場やリ海の方向には数限りない超高層
の共同住宅があるのだ。そこには所謂「オール電化」の建物も多いだろう
我がアパートと同様に

私にはこのような多くの高層建築を手がけているのは大手不動産企業であ
り、建築しているのも大手建築会社だろうと思う。このような建築を管理
するのは国土交通省だろう。建築を許可(認可)する際には経済産業省と
の間には、既存の電力やガスの供給態勢に与えるだろう影響の度合い等の
調整の場があるのだろうか。

素人目にはS不動産が新設し続けている多くの高層ビルなどには、全面と
までは言わないがガラスの外壁の場合が多い。あれでは室温の管理に多く
の電力を消費するのではないかと、一般の人である私は見ている。

岸田内閣になってからのことで、節電を呼びかけるようになってきた。現
在の電力供給逼迫は必ずしもこの内閣の所為ではないのだが、私には何ら
の供給態勢の強化の手を打たずに節電を呼びかけているのは、とても受け
入れがたい失政であると思っている。しかも、当方が都内を離れていた僅
かの間には、方々で40度に迫る酷暑が襲ってきている岸田総理は9箇所の
原発を動かすと言われたが、それは既に稼働中であるとの批判もあった。
無策ではないのか。

また、豊田章男トヨタ自動車社長は「EVの推進も結構だが、政府が唱えて
おられるようにEVを増やせば、もう10基ほどの原発が必要になる」と指摘
しておられた。政府はそこまで考えているのかと疑いたくもなる。ある新
聞の投書欄には、EVを購入された方が居住するマンションの管理組合に充
電設備の新設を願い出たところ、圧倒的多数の居住者に「費用がかかるこ
とと、1人のために設置できない」と拒否されて、泣く泣く遠方のスタン
ドまで出掛けているとの投書があった。

終わりの頃になって本音を言えば「岸田さん、もっと国内の現実にも目を
お配りになったら如何ですか」なのだ。だが、そうこうしている間に、あ
の美国と中国の間で激しい論争の的になっていたNancy Pelosi(「ペロウ
シ」で「ペロシ」ではない)下院議長が台湾に到着されてしまった。毎度
のことだが、中国の相手を見下した感が濃厚な(これはイヤな言い方であ
る「上から目線」を言い換えた表現)非難攻撃が始まった。これでは最早
「台湾有事」を通り越して「美中有事」が迫ったかとすら思わせてくれる。

岸田文雄総理、敢えて申し上げますが「このような時期にそれでなくても
価格高騰気味な灯油(kerosene)を大量に消費して、ニューヨークにノコ
ノコとお出かけになってNPTで演説をなさっている場合ですか」と、疑問
に感じています。因みに、シアトルと東京をジェット機で飛んだ場合に消
費する灯油は普通の4ドアのセダンの55年分に相当すると、嘗てノースウ
エスト航空(現在のデルタ航空)のパイロットに教えられました。東海岸
のNYならば100年分にもなるかと思っています。



◎安倍晋三首相 防衛大卒業式訓示全文「平和は人から与えられるもので
はない。勝ちとるものだ」


 本日、伝統ある防衛大学校の卒業式にあたり、これからのわが国の防衛
の中枢を担う諸君に心からのお祝いを申し上げます。卒業おめでとう。

 諸君の誠にりりしく、希望に満ちあふれた姿に接し、自衛隊の最高指揮
官として心強く、大変、頼もしく思います。真に国民のための自衛隊た
れ。自衛隊創設以来、このすばらしい理念を胸に、先輩たちは今、この瞬
間も荒波を恐れず、乱気流を乗り越え、泥にまみれながらも、極度の緊張
感に耐え、強い誇りをもって任務を立派に果たしています。

 平和は決して人から与えられるものではありません。われわれの手で勝
ちとるものであります。自らの手で自らを守る気概なき国を誰も守ってく
れるはずはない。安全保障政策の根幹となるのは、わが国自身の努力に他
なりません。そして、わが国の平和の最終的な支えが自衛隊です。平和を
求める日本の揺るぎない意志と能力を明確に示すものであります。

 諸君は本日をもって先輩たちの仲間入りをします。この困難な任務につ
く道を自らの意志で進み、自衛官となる諸君は日本の誇りです。私は諸君
の先頭に立って、諸君とともに日本の平和を守り抜く決意であります。

2022年08月03日

わたなべ りやうじらう のメイル・ マガジン

わたなべ りやうじらう のメイル・
マガジン               頂門の一針 6218号
□■■□──────────────────────────□■■□
       
2022(令和4年)年 8月3日(水)        

  


安倍氏警鐘 引き継げ:櫻井よし子 

日本外交の思い出:加瀬英明

安倍氏逝去で消えた“忖度の壁”:今市太郎

ひそかにETIMの軍事基地:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
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安倍氏警鐘 引き継げ 
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【櫻井よし子 美しき勁き国へ】


 安倍晋三元首相は強い危機感に突き動かされていた。昨年12月1日、台
湾の研究機関が主催する会合でオンライン講演をし、「台湾有事は日本有
事、すなわち日米同盟の有事でもある。この認識を習近平国家主席は断じ
て見誤るべきではない」と中国を牽制(けんせい)した。

 また、ロシアのウクライナ侵略が中国の台湾侵攻を誘発するとの懸念が
広がると、4月9日の福井県での講演で防衛費を国内総生産(GDP)比
2%に拡大すべしと提言。5月20日のインターネット番組「言論テレビ」で
は「首相の時は言えなかったが、この際はっきり言わなければいけない。
自衛隊には継戦能力がない。機関銃からミサイル防衛の(迎撃ミサイル)
『SM3』に至るまで、十分とはいえない」と吐露した。

 日本の国防体制の深い危機を指摘した安倍氏の警告は重い。病を得て首
相の座を降りた安倍氏だが、昨年から凶弾に斃(たお)れる今年の7月ま
で、それ以前にも増して精力的な政治活動は、日本の命運をも左右する台
湾有事の近いことを察知していたからであろう。

 安倍氏は昨年11月、習氏が第19期中央委員会第6回総会(6中総会)で
中国共産党史上、3度目の「歴史決議」を行い、毛沢東と同じく終身、国
家主席であり続ける体制づくりをしたことに注目していた。国内に多くの
問題を抱えながらも政敵を次々に粛清してきた習氏の権力基盤は盤石だと
専門家は見る。

 習氏が今秋の中国共産党大会を乗り切り、国家主席として3期目に入れ
ば、もはや怖いものなしだ。何の制約も受けず、内外において独裁、強圧
策を行うことになる。中華民族の偉大なる復興を掲げ、全世界を中華帝国
の価値に従わせようとするだろう。そのような絶対的指導者の地位を習氏
が手にするには、前提として台湾併合が必須となる。

 習氏の台湾侵攻は遠い未来ではなく、近未来のことだと安倍氏は見てい
た。(政治ジャーナリスト、石橋文登氏)

 そのときわが国は日台双方を守れるのか。現状では無理だからこそ、安
倍氏は警鐘を鳴らしてきた。

 もっと根本的な問題として、安倍氏は「米国依存の精神を捨てよ」「日
本の気概を持て」と、安全保障をはじめ、教育も家庭も日本らしい力の発
揮が先だという意味で戦後レジームからの脱却を唱えた。戦後レジームの
元凶である憲法の改正を訴えた。

 一方、岸田文雄首相は安倍氏、菅義偉前首相の路線を引き継ぎ、「防衛
費の相当な増加」をバイデン米大統領に公約した。ロシアのプーチン大統
領の侵略戦争をヨーロッパ諸国とほぼ同じタイミングで非難した。一連の
早い反応で、岸田首相は北大西洋条約機(NATO)諸国の信頼を勝ち取
り、6月下旬のNATO首脳会議に初めて日本国首相として招かれた。

 北大西洋条約機構(NATO)首脳会議では、ロシアに対抗するため、
大規模な軍事力の増強を決め、中国を「体制上の挑戦」と定義して強硬姿
勢に転じた。

 中国が台湾を侵攻するとき、NATOは間違いなく中国への強烈な国際
的抑止力となる。NATOのこのような姿勢には、ロシア非難でいち早く
NATOと協議した岸田文雄政権への信頼も反映されているだろう。にも
かかわらず、岸田首相はなぜいまだに「防衛費2%」を表明しないのか。
日本国の意思として宣言し、5年といわず、1年でも2年でも早く達成す
るのが日本の国益である。

 中国の脅威について、米国のイーライ・ラトナー国防次官補が米戦略国
際問題研究所(CSIS)で、詳細に語っている。過去5年間、つまり
2017年頃から中国人民解放軍(PLA)の艦船や航空機が米軍とその同盟
軍に「深刻で危険な異常接近」を試み始めた。その頻度はここ数カ月で異
常に高まり、被害件数は実に数十回に上るというのだ。

 たとえば、今年5月26日、南シナ海で通常の監視活動に従事していた
オーストラリア空軍のP8A哨戒機がPLA戦闘機「殲16」に異常接近さ
れた。中国軍機はレーダー妨害のためのアルミ片や、相手機のミサイルを
誘導する火炎弾を放出し、P8Aのエンジンはアルミ片を一部吸い込ん
だ。PLAの異常行動は後を絶たず、現状変更を目指すかのような一連の
軍人の暴挙は、個々の軍人の冒険主義ではなく中国政府の全体戦略から生
じていると分析されている

 17年は当時の安倍晋三首相が「自由で開かれたインド太平洋戦略」
(FOIP)を打ち出し、トランプ米大統領が米国の戦略として採用した
時期だ。欧州諸国も賛同し、FOIPは自由世界の大戦略の基盤となっ
た。中国は「自由で開かれた」海など望んでいない。現に台湾海峡は国際
水域ではないとの主張も展開し始めた。インド太平洋という広い海を彼ら
は「中国が主導する閉ざされた」海にしたいのだ。そのために力でコント
ロールする中国流のやり方がどこまで通用するのかを見ているのであろう。

 今秋以降、中国の習近平国家主席の権力基盤はさらに盤石となり、これ
まで以上に一方的な政策や強硬手段が打ち出されるだろう。今、PLA空
軍が他国軍に加えている異常な圧力は必ず海にも波及するだろう。

 米中外交も日中外交も、現場は武器なき戦場のようなものだ。国際情勢
は、予想よりはるかに遠く、劇的に展開する。ナンシー・ペロシ米下院議
長の台湾訪問問題は、米国側が中国に言われて訪台をやめない限り、くす
ぶり続ける台湾問題に関して「火遊びをすれば焼け死ぬ」という北朝鮮ま
がいの習氏の脅しは、中国の強権体質をえぐり出している。米中の対立関
係は厳しさを増していくことだろう。

 日本は有事にある。時間的余裕はない。岸田首相は亡き安倍氏の抱いた
強い危機感を引き継いで、日本国の基盤を強化するのがよい。一日も早い
防衛費2%の達成と憲法改正を実現しなければ、日本は本当に危うい。



産経新聞 令和4年8月1日号

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 

産経新聞採録


━━━━━━━━━
日本外交の思い出
━━━━━━━━━
加瀬英明
 

 私は30代から日米関係を強めることに力を注いできた。このために、
イスラエル、南アフリカ共和国、台湾の3つの国の情報関係者と親しむこ
とが重要だった。

 イスラエルは敵視するイスラム諸国に包囲され、南ア共和国は白人至上
主義の「アパルトハイト政策」をとってアフリカで孤立していた。台湾は
生き死を中国情報の確保にかけていた。

 米国にとってこれらの地域がきわめて重要だったから、3つの嫌われ者
国家と緊密な関係を結ぶことが必要だった。私は米国と3つの国の情報関
係者の仲間入りをしたが、世界がよりよく見えるようになった。

 1970年代末に、産油諸国が原油価格を急騰させ石油危機が発生した。私
はユダヤ・イスラム教研究者だったので、三井物産、日商岩井(現・双
日)の中東の顧問をつ
とめていた。物産では社長室の寺島実郎氏が私を担当し、日商岩井は荒木
正雄副社長だった。

 石油ショックとともに、イランをホメイニ革命が襲った。私はペルシア
(イラン古代名)では僧侶が権力を握るとかならず既存体制を壊すから、
イラン石化プロジェクトを放棄せざるをえないと忠告したものの、物産は
大火傷を負った。私は物産からなぜイラン石化が失敗したか、日本経済新
聞に2ページの署名広告を執筆するように依頼され、昭和56(1981)年5
月13日に掲載された。

 日本企業は愚かなほど実直だった。パンアメリカン航空はイスラエルと
アラブ双方に乗り入れ、ヒルトンホテルも営業していたのに、日本は“ア
ラブ・ボイコット”を忠実に守っていた。私は物産に勧めて、寺島氏が最
初にイスラエルに入った。

 世界に長い独自な歴史を持つために、「断絶されていない言語空間」に
住んでいる民族がいる。ユダヤ人だ。他の国々はナショナリズムから、他
国と「断絶された言語空間」に住むことを強いられ、発想や行動が制約さ
れる。日本語はことさら 孤立しているために、断絶された言語空間に閉
じ込められやすいのを警戒 しなければなるまい

 私は多くのユダヤ人と親しい関係を結んできた。なかに駐日イスラエル
大使で、空手道の仲間のエリ・コーヘン大使(在職2004年〜7年)がいる
が、2005年1月に対談を行った。大使は退官後、ビジネスマンとして活動
されている。

対談から引用しよう。

加瀬 これはコーヘン大使の何代か前のバルトゥール大使から直接聞いた
話ですが、昭和天皇にバルトゥール大使が東京に着任して信任状を奉呈し
たときに、陛下から「日本民族はユダヤ民族に対して感謝の念を忘れてい
ません。かつてわが国は、 ヤコブ・シフ氏に大変お世話になりました。
われわれはこの恩を決して忘 れることはありません」というお言葉をい
ただいた。ところが、バル トゥール大使はヤコブ・シフという人物を知
らなかったので、大使館に 戻って急いで調べたそうです。

 ヤコブ・シフは、日露戦争において大きな役割を果たした人です。当時
の日本の国家予算はロシアの10分の1でした。外貨の準備高も同じ。開戦
が避けられない状況になった時に、当時日本銀行副総裁だった高橋是清が
戦費を調達するために、まずアメリカに乗り込みますが、だれも引き受け
てくれない失意しながら是清はイギリスへ向かった。

 ロンドンで晩餐会に出席した是清は、同席したアメリカ紳士から「日本
兵の士気がどのぐらい高いか」とか、さまざまな質問をされ、一つひとつ
丁寧に答えた。すると、翌朝その紳士が是清のもとを訪ねて、「日本の国
債は私が引き受けましょ う」といった。この人物がヤコブ・シフだっ
た。彼が世界中のユダヤ人に 呼びかけてくれたおかげで、日本は日露戦
争のために発行した国債の半分以上をユダヤ人が引き受けて くれた。

コーヘン そんな驚くべき出来事があったんですね。

加瀬 シフは戦後日本に招待され、明治天皇から親しく陪食を賜り、最高
勲章を贈られています。私は親しくさせていただいていた入江相政侍従長
にお話したことがありますが、入江侍従長も昭和天皇は歴代のイスラエル
大使が信任状を奉呈するたびに、「われわれはユダヤ民族から受けた恩を
忘れない」ということをおっしゃっていたと教えてくれました。 

 私は2つの小さな夢を、いだいてきた。

 軍人への敬意を復活するために、前大戦の帝国軍人の銅像を一体建立す
ることと、郵便記念切手を発行することだった。ところが思わず、その好
機がやってきた。

 昨春、親しい樋口隆一明治学院大学音楽学名誉教授が私の事務所に寄っ
て、祖父・樋口季一郎中将の石碑が生地の淡路島に建立されることになっ
たと話した。

 樋口中将といえば昭和12(1937)年に、少将として満州哈爾浜(ハルビ
ン)特務機関長だった時に、ヨーロッパから2万人といわれるユダヤ人難
民がナチスの迫害を逃
れてきたのに対して、満州国入国を許した勇断によって知られる。私は中
央公論誌(昭和46年5月号)の『日本のなかのユダヤ人』で、書いていた。

 私は樋口教授に「石碑ではつまらない。少将が救ったユダヤ人にも呼び
かけて、銅像にしよう」といった。そして昨年7月に産経新聞に「日本の
名誉を守るため 樋口季一郎中将の銅像を建立しよう」という広告を掲載
したところ、その月以内に 全国から銅像1体を建立するのに必要な2千数
百万円以上の寄付がたちまち集まった。

 広告の呼び掛け人として、在京ユダヤ教会のラビ・メンディ・スダケ
ヴィッチ師、私の多年の同志であるユダヤ人戦略家のエドワード・ルト
ワック氏も加わった。銅像は10月に完成し、かつて満州里で将軍によって
救われたユダヤ人の孫たちも 参列して、除幕式が行われる。記念切手も
発行された。


            
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安倍氏逝去で消えた“忖度の壁”
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アベノマスク業者メール発見・五輪贈収賄発覚と霞が関の風向きに大きな
変化=今市太郎


安倍元首相が亡くなってから無いはずの「アベノマスク」発注メールが発
見されたり、完全タブーの五輪贈収賄にも捜査の目が向けられるようにな
りました。長期政権が作り上げた「忖度」の壁が崩壊し、義憤に駆られた
官僚・役人たちが自由を取り戻し、霞が関に大きな変化が訪れ始めたよう
に見えます(『今市的視点IMAICHI POV』今市太郎)


“忖度”をやめた役人たち
安倍元首相の8年間におよぶ政権を闇雲に絶賛する人が意外に多くいます。

しかし、その実態はとにかく過去に前例がないぐらい法律を無視し、人事
権を振りかざして役人を脅かしまくった8年でした。

書類が命のはずの官僚に「すべて廃棄した」などと忖度の嘘をつかせるな
ど、もうやりたい放題で、「お友達資本主義」を徹底謳歌した時間であっ
たといえます。


ご本人は、さぞや権力を謳歌して、楽しい時間を過ごされたことでしょ
う。神羅万象を司る恐るべきその大魔王総理が、突然、姿を消したことに
より、どうも役人の世界にはこれまでと違った風が吹き始めているように
見えます。

すでに忖度を必要としない、元の平和な役人の世界が一部ながら戻ってこ
ようとしていることを感じる事柄が、次々と起こりはじめています。

無いはずのアベノマスク業者のメールが発見される
2年前、安倍元首相がいきなり配布を決めたアベノマスクは、凄まじく出
来の悪いものとして有名になりました。

7月14日、このマスクの納入業者との解約過程で作成された文書の開示を
求めた訴訟の弁論が大阪地裁で行われたところ、それまで一切存在しない
とされてきた厚生労働省の職員2人と業者とがやり取りしたメール100通以
上が突然に見つかるという、珍事件が発生しています。

安倍元首相が襲撃されて命を落すことになってから、わずか6日後のこと
でした。

まあ、たまたま見つかったといえば、それまでなのでしょう。見方を変え
れば、忖度官僚が我慢せずに済む、元の世界がじわじわと復活を遂げてい
ることが見えてくる状況です。

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ひそかにETIMの軍事基地
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
      令和四年(2022)7月29日(金曜日)
          通巻第7417号
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タリバンがアフガニスタンを支配してから一年。
   ひそかにETIMの軍事基地ができていた
*****************************

 タリバンが支配するアフガニスタンにウイグル独立を目指す「東トルキ
スタンイスラム運動(ETIM )」の拠点が復活した形跡があるとサウス
チャイナモーニングポスト(7月28日)が伝えた。

 タリバン政府は外国人の基地を提供しないと豪語していたが、となると
統治できた地域が限られているということでもある。
 中国はタリバン幹部を招待して、真っ先に復興援助を申し出たが、交換
条件としてETIMの取り締まり強化を要求した。従来、ETIMはアフガニ
スタンの拠点からおよそ1000名がシリアへ移動し、戦闘の練度を挙げた。

 彼らはアルカイダやパキスタン・ターリバン(TTP)など多くの過激派
と緊密な関係を堅持しているという。
 とくにETIMはアフガニスタン北東部のバダフシャンにいくつかの要塞を
再建し、「武装を強化し、戦争能力向上を目的として、活動範囲を拡げ、
武器を購入した」と現地の事情通の情報を紹介している。

 同じイスラムを信仰するタリバンは、中国の圧力を知りながらも中国に
協力することはない。イスラム同胞を裏切ることになるからで、そうこう
している裡にETIMはアフガニスタンで細胞を拡げ、軍事要塞を拡大した。

現在、アフガニスタンのなかでETIM目立たないようにしている。中国に
とっては不気味な沈黙に思えるだろう。
     
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
樋泉克夫のコラム 
@@@@@@@@

【知道中国 2399回】    
習近平少年の読書遍歴・・・「あの世代」を育てた書籍

  ▽
 梧桐山は広東省内の香港に近接した山であり、大陸を逃れた難民が香港
に行き着くために越えなければならない最後の難関であった。梧桐山さえ
無事に越えることができれば、その先には明るく輝く香港の街の灯・・・
とは言え豊かな明日が確実に約束されているわけではない。だが、なによ
りも自由はあった。

 「香港暴動」の翌年に出版されているが、『血涙斑斑』のテーマは文革
でも香港暴動でもない。それから10年ほど遡った58年、毛沢東が客観情況
を無視して進めた急進的社会主義化政策である。

 全国を人民公社化し、家庭をぶっ壊し、全員が公社の共同食堂で一斉に
メシを食べ、一斉に畑に出て人海戦術で農作業に励み、土法炉と呼ばれた
素人手作りの小型溶鉱炉で鉄を大量に生産し、当時世界第2位の経済大国
だったイギリスを15年で追い抜き、第1位のアメリカに肉薄しようした。
大躍進とは空前の革命ロマンだが、実態は行き当たりばったりのデタラメ
にすぎず、毛沢東の壮大なる妄想、あるいは革命の蜃気楼にすぎなかった
のだ。

 農民である兄は、帰省した医者の弟に向かって、こう訴える。兄の話に
『血涙斑斑』のテーマが隠されている。

 ──「人民公社」なんぞに、お天道さんだって腹を立てていなさるさ。有
り難くもなんともネェ。迷惑千万で恨み骨髄だ。幹部はデタラメのし放題
だから、おかしくならねえわけがネェ。これといった目論見なんぞ、奴ら
にゃハナっから有るわけがネェ。経験もネェしワケも判らんからから、ム
チャクチャな計画ばかり。そいつを、わしらにおっ付ける。お蔭で農村
(むら)はグチャグチャになっちまった。

 今月は牧畜を主にするとぬかすから、豚に羊、鶏に鴨、それに苗をしこ
たま買い込んだァいいが、いいツラの皮さ。その口が乾かねえうちに、翌
月になったら工業が柱だなんてホザクき出す始末だ。でもって、全部がオ
ジャン。いったい誰が責任取ってくれるんだい。

 仕事の重点をレンガ作りに置け、石を切り出せ。すると次ぎゃ急に農地
を拓け、だ。せっかくモノになりかけた養魚池をぶっ潰し、畑だ、田圃だ
と這いずり回る。深く掘ってびっしり植えろ。植えれば豊作間違いなしだ
と。バカ言うにも程がある。豚や牛の面倒が見切れねえもんで、とどのつ
まりゃあ、ヤツらはおっちんじまうことになる──

 兄の話は止まらない。
──肥料は足りネェし、草は生え放題で、そのうえ害虫はうじゃうじゃ。こ
れじゃあ穫り入れなんて、どだい無理なこった。それでも幹部はなんとか
目標を達成しようと、わしらと家畜に無理難題を吹っかけてくる。

 鴨や鶏を供出しろ。さもなきゃあ食糧を配給しねえゾと脅しゃあがる
が、供出なんてするもんか。トリの首絞めて自分で食っちまうのさ。食糧
の配給がなかったら、盗めばいい。かっぱらえばいいだけのこと。

「人民公社」なんてガタガタだ。わしら百姓は運を天に任せるしかネェ。
一日でも生き延びることができたらメッケもん。夢も希望も・・・そんな
もン金輪際ありゃしネェ。ましてや将来も考えられネェような毎日を、な
んとか生きるしかネェ──

 これが、兄が弟に言って聞かせた「苦幹三年、幸福万代(辛抱三年、幸
福一生)」をスローガンに掲げた大躍進の悲惨な実態である。
やはり大躍進は壮大なデタラメであった。

 かくて著者は「現状好転の見込みは金輪際ありえない。誰も日々の生活
に絶望している。生き抜くため、必ず最後には悲惨な争いとなる。暴力を
恐れず、誰憚ることなく政府と幹部を罵る。人々の底なしの恨みを思え
ば、遅かれ早かれ大爆発を引き起こし、大陸は大混乱に陥るはずだ」と考
えた。共産党政権への反抗は死に直結するにもかかわらず。 
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READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌前号に関連して、盧溝橋事件の仕掛け主は、?介石で
あり、その配下の藍衣社です。そのことは、山岡貞次郎の『支那事變:そ
の秘められた史実』(原書房、昭和50年8月15日)に詳しく述べられ
ています。中共の手先の學生らが周恩來や劉少奇に操られてピストルを撃
つのは、停戰が成ったあとのけしかけに過ぎません ?介石が日本軍と戰
ふ氣になった點については、拙稿「大東亞戰爭と支那事變」(『世紀末か
ら見た大東亞戰爭』(プレジデント社、1991年)の冒頭に掲載)で解
きあかしました。ドイツ軍事顧問團にけしかけられたという點も大きいで
す。(伊原吉之助)


 (読者の声2)つくる会の連続講演会のお知らせです。
 戦争が終わってもインドネシアに居残った日本兵およそ千名は、その
後、四年半つづいたインドネシア独立運動をインドネシアの若者とともに
闘い、このうち700名が戦死した。
 講師の諸橋氏は、きっと生存者がインドネシアにいると信じ、以後七回
にわたっってインドネシアを訪問し、証言を聞いた。

とき    8月17日 午後六時
ところ   文京区民センター三階 A会議室
講師    諸橋茂一(KBM会長。教育を考える石川県民の会会長他)
演題    「インドネシア独立戦争は大東亜戦争の縮図である」
資料代   おひとり 1000円
申し込み  (03)6912−0047
主宰    新しい歴史教科書をつくる会

  ♪
(読者の声3)安倍総理の追悼集とでもいえるHANADAやWILLの9月号を読
みました。たくさんの追悼文はどれも無念さの詰まった内容で、涙を誘う
ものでした。
これらの中で私が特に注目したのは東大名誉教授の平川祐弘氏がHANADA
で述べられた安倍総理の外交を「国際化とは相互化である」と以下のよう
に「学問的」に解説された事でした。   

 「日米開戦の責任者は日本側にもいたが、相手側にもいた。もっとも明
確な戦争犯罪人は、米国人弁護人も示唆したように、原子爆弾の使用を命
じた人物だろう。
だが日米同盟の歴史的障害である「真珠湾」と「広島・長崎」を、安倍首
相は、自身の真珠湾訪問とオバマ大統領の広島訪間とを友好的に行なうこ
とによって取り除く
ことにつとめた。
安倍氏のおかげで世界は日本に耳を傾けるようになった。日本にそんな
国際的大政治家はほかにいない。私が東大にいたころ、英才教授たちに
とって「国際化」とは
先進国へ学びに行くことであった。知的一方通行の時代には価値判断の基
準は先方にあった。しかし国際化とは先方の人の目を日本に向けさせるこ
とでもある。外国語
は先方から知識を採り入れるためだけでなく、私たちの主張を外国へ伝え
るために用いることでもある。対話し相互化することで、政治も学間も真
に生きたものとなる。ちなみに同盟とは有事に際し、受動的に保護される
だけでなく能動的に保護すべきことである。安倍晋三は世界の舞台に立っ
て位負けのしない一大政治家であった。誰が安倍氏の遺志を継いで日の丸
の旗を国際場裡に高く掲げるであろうか。」と。

 通巻7410号で私は「植物は外部から炭酸ガスをもらい、酸素を放出
しているように全ての生命体は代謝機能を有していて、生命維持に必要な
価値を得るために、それと同等の価値を放出している。この集合体が生態
系というのだろう。ヒトがほかの動物と異なるのは、ヒトは等しいという
ことを認識し、等しさを追求するということ。
何かと何かを同一視すること、つまり代謝における『もらう』と『与え
る』を等しくすることだ。」と申しましたが、安倍外交とは要するに(日
本が負い目を持つ案件などの)何かと(負い目も含め外国が抱く)何かを
並び立て、それらのベクトルを同等視させることで相手を納得させる手法
であり、平川氏はこの方法を「相互化」と表現されたわけです。
1. 平和安全法制
2. 日米同盟と多国間協調主義
3. 米国議会演説における元硫黄島守備対司令官の栗林忠道大将の孫の
新 藤義孝議員と元米海兵隊大尉ローレンス・スノーデン氏の招待=帝国
陸海 御軍将卒の名誉回復
4. 韓国・中国に対する毅然とした対応
等など「広島・長崎VS真珠湾」以外にも、伊勢神宮に各国首脳を案内した
ことも西洋文明と日本文明を相互化することで、日本の国際的地位の向上
に大いに役立たせたのです
要するに安倍総理は、国際政治のカラクリも自国と相手国のベクトルを相
対的に等しく置くことで認識させることができ、動かすことができるのだ
との「法則」をリアルに実行されてこられたのです。果たしてこれを岸田
内閣は踏襲できるでしょうか?(SSA生)


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重 要 情 報
━━━━━━━
中国軍艦、尖閣周辺で活動 1週間、領有権主張強化か
尖閣諸島は今

沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域を7月4日に航行した中国海軍のフリゲー
ト艦が、その前後、約1週間にわたり尖閣周辺海域にとどまって活動して
いたことが30日、分かった中国の軍艦が尖閣周辺を通過する例はあった
が、長期の活動は異例。日本側は、中国が尖閣の領有権主張を強める可能
性があるとみて警戒し、外交ルートで「注視している」と伝達した。複数
の日本政府関係者が明らかにした。

複数の関係者によると、中国艦は7月初旬ごろから尖閣周辺の接続水域の
すぐ外側の海域に姿を現し始め、4日朝にはロシアの軍艦を追尾するよう
に接続水域を約6分間航行した。中国が領有権を主張する尖閣にロシア艦
が接近したため、監視に当たったとみられる。中国艦は接続水域を出た後
も数日間とどまり、尖閣周辺での活動は約1週間に及んだという。


◎ 編集長ピックアップ=佐々木美恵


 安倍晋三元首相が凶弾に倒れてから3週間になります。明け方にみる、
歪(いびつ)なのにどこかリアルな夢ではないかという感覚を今もぬぐい
されないでいます。直接の担当として取材した期間はごくわずか、接点も
そう多くない自分ですらそう感じるのですから、ご家族や縁の深い方々の
喪失感はいかばかりでしょうか。

 安倍氏の国葬は9月27日に行われることが決まりました。岸田文雄政 権
のこの決定については、世論調査の結果をみても評価する声ばかりでは
ありません。多様な受け止め、さまざま感じ方があっていいとわきまえつ
つも、あえていうならば、安倍氏は憲政史上で最長の8年余りの間、首相
として公務についた人でした。選び続けたのはほかならぬ、われわれ有権
者です。また、民主主義の根本になる選挙のさなかの暴挙に対し、民主主
義の国として抗議の意思を示し、多くの人と主体的に確認し合う機会を持
つことは、許容できることではないでしょうか。岸田首相は早期に国葬を
決断していたといいます。せっかくの決断なのですから、決断までのプロ
セスやその心情をさらに率直に語ってほしいものです。
▼【世界を解く−細谷雄一】安倍氏、自立・創造外交で吉田路線転換

 今回の事件は、宗教団体に対する容疑者の私怨から端を発した凶行であ
り、民主主義とは切り分けるべきだという意見には首肯しがたいものを感
じています。多分に衝撃や情緒に流されているかもしれないと顧みつつ
も、しかしながら民主主義への挑戦が、国家改造や政権転覆を狙うクーデ
ターに限るものとは言い切れないのではないかと思うからです。
▼【矢板明夫の中国点描】安倍氏国葬 蔡英文氏は参列するのか

 最後に取り上げる記事は、もし読まれておられなかったらぜひお目押し
いただきたい記事です。ぱっと見のタイトルだけではわからないかもしれ
ませんが、安倍氏の歴史認識や憲法改正への意欲をかつて懐疑的にとらえ
ていた米紙の社説を紹介する内容で、14日付の朝刊1面には、「米紙 
異例の『改憲支持』」という主見出しで掲載されています。
▼安倍氏が世界に示した先見性 尽きぬ賞賛 ワシントンポスト「改憲支持」

2022年08月02日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

 わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6217号
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   2022(令和4年)年 8月2日(火)


【国家の流儀】神戸事件の瀧善三郎:江崎道朗

「新陳代謝」と積極的労働政策を:大田弘子

プーチン勝利宣言は9月11日前後か:高島康司

アジテーション演説を彷彿させた:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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【国家の流儀】神戸事件の瀧善三郎
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江崎道朗

近代日本の苦闘、栄光を示す史跡を観光資源に 

世界経済フォーラム(WEF)が6月に発表した2021年版の「旅
行・観光開発ランキング」で、日本は総合評価で初の世界1位に輝いた。
第2次安倍政権から、インバウンド(訪日外国人)の受け入れが進み、地
方の雇用拡大にも貢献している。

訪日外国人のお目当ては、日本食を食べることやショッピング、温泉のほ
かに、日本の歴史・伝統文化を体験したいということだ。

そうした要望を踏まえて、改めて歴史、史跡と観光を結びつける動きが各
地で起こっている。

初代内閣総理大臣・伊藤博文が世に出るきっかけとなったのが、1868(慶
應4)年1月に起こった神戸事件であった。備前岡山藩の隊列が三宮神社
(神戸市)付近を通りかがった際に、フランス水兵が行列を横切ろうとし
て争いになった。死者こそ出なかったが、激怒した英国と米国も神戸港を
占拠するとともに関係者の厳しい処罰を要求した。

明治新政府にとっては初めての外交問題となった。

欧米との衝突を避けなくてはならないと考えた岡山藩士・瀧善三郎は、こ
の事件の全責任を背負って同年2月9日、諸外国の関係者が見守る中で見事
に切腹した。その潔い姿は国際的にも報じられ、事件は収束した。

外国事務係として、この問題に対応した伊藤博文はこれがきっかけとなっ
て兵庫県知事に登用され、出世していく。一方、岡山藩主・池田茂政公は
瀧の息子を直参にし、家禄を5倍にして報いた。

国際紛争回避のため、自己犠牲を厭わなかった瀧の見事な生きざまは、の
ちに国際連盟事務次長となった新渡戸稲造の著書『武士道』を通じて広く
国際社会に知られることになり1940年には、瀧の生まれ故郷である岡山市
北区の七曲神社境内に「義烈碑」(=公のために勇敢な行動をしたことを
たたえる碑)が建立された。

戦後も瀧の業績を語り継ごうと、瀧善三郎の子孫と地元・御津金川の住民
らで構成される「瀧善三郎正信を偲ぶ会」が活動を繰り広げてきた。

そして、このたび、おかやま観光特使の後藤勝徳さんが、この「偲ぶ会」
と連携して義烈碑説明看板を新調、5月21日に七曲神社でその除幕式を
行ったのだ。この除幕式の様子は地元紙でも大きく報じられた。観光は今
後も地域の雇用を支える重要なビジネスであり続けるだろうが、その際、
「安くておいしい日本食」や「温泉」だけをアピールするだけでいいの
か。日本が欧米列強の植民地になることなく独立を保ち、近代産業国家を
築き上げることができたのも、瀧善三郎のような人物が無数にいたから
だ。その足跡は各地に残っている。

近代日本の苦闘、栄光を示す史跡を保存・整備し、観光資源として売り出
すようにしたいものだ。

■江崎道朗(えざき・みちお) 評論家。1962年、東京都生まれ。九州大
学卒業後、月刊誌編集や国会議員政策スタッフなどを務め、安全保障やイ
ンテリジェンス、近現代史研究などに従事。「江崎塾」を主宰。著書『日
本は誰と戦ったのか』(KKベストセラーズ)で2018年、アパ日本再興大
賞を受賞、19年はフジサンケイグループの正論新風賞を受賞した。著書に
『日本人が知らない近現代史の虚妄』(SB新書)、『インテリジェンス
で読み解く 米中と経済安保』(扶桑社)など多数。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 

夕刊フジ【zakzak】ニュース採録


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「新陳代謝」と積極的労働政策を         
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政策研究大学院大学特別教授・大田弘子 


参院選が終わり、しばらく国政選挙のない「黄金の3年間」に入った。し
かし、この言葉をこれまで何回耳にしたことだろう。不人気な政策にも着
手できる期間だといわれながら、むずかしい改革にはやはり取り組めない
まま、日本経済の地盤沈下が徐々に進行してきた。さて、この秋、岸田文
雄内閣からはどのような経済政策が打ち出されるだろうか。
[成長できる分野へ移行]

「新しい資本主義」に向けて、重点的に投資する分野は、「人」への思い
切った投資、イノベーションを生み出すための科学技術とスタートアップ
への投資、そしてデジタル化とグリーン化への投資、の5分野であること
が6月の骨太方針に盛り込まれた。

この選択は適切だが、投資をしたからといって、それだけで活力ある経済
が実現し、持続的に賃金が上がる状態がもたらされるわけではない。経済
のめざす姿に投資が結びつくには、いま政策としては語られていないひと
つの言葉が決定的に重要だ。それは、「新陳代謝」である。

技術力とイノベーション力を持つ企業が市場に参入し、生産性が低い企業
は退出する。もしくは事業を転換して、成長できる分野に移行する。この
新陳代謝がない限り、成長の原動力は生まれない。生産性が低い企業が政
策によって守られている市場には、スタートアップは参入しにくく、イノ
ベーションも起こらないだろう。

このとき重要なことは、従業員が路頭に迷うことなく、スムーズに成長力
ある企業に転職できることだ。そのためには、転職やキャリアアップへの
十分な支援が必要である。失業を防ぐことに重きを置く現在の労働政策で
はなく、職業訓練や転職支援に重きをおく労働政策、つまり「積極的労働
政策」への転換が不可欠である。

このような産業の新陳代謝と、人材の再配置ができて初めて、賃金水準は
持続的に上昇する。
[「黄金の3年間」にこそ]

政策による賃上げ支援は短期的な効果しか生まないし、政策によってイノ
ベーションは起こらない。政策にできることは、コア技術や市場環境が速
いスピードで変わるなかで、人材や企業が成長分野に移れるようにするた
めの支援であり、それを規制などが阻害しない環境の整備である。「成長
できる分野に移る」というこの一点を抜きにすると、単に支援策だけのメ
ニューになり、本格的な経済再生にはならない。

わが国の経済政策は、現状維持を重視してきた。雇用は同じ企業に勤め続
けることを重視し、生産性が低い企業もそのまま守ってきた。これを転換
することには反対も強く、すぐに効果が出るわけでもない。だから、これ
まで本格的な取り組みがなされずにきた。

ここで、産業の新陳代謝と積極的労働政策への転換に着手しながら、5つ
の重点分野に積極的な投資を行っていけば、5年後の日本経済は確実に変
わるだろう。「黄金の3年間」だからこそできる政策である。

この数年、コロナの苦境を乗り切るための支援策が実施されてきただけ
に、政策の転換は一層のむずかしさを伴う。しかし、コロナ対策として財
政支出が行われているいまは、政策転換のチャンスでもある。企業の雇用
維持を支援してきた資金を、労働者本人のキャリアアップや転職支援に転
換しつつ、3年間で4千億円とされる「人」への投資を組み合わせれば、
効果は高い。また、ゼロゼロ融資の返済開始が近づいて苦しむ企業に対し
て、きめの細かい事業再生支援や転業・廃業支援を行い、さらにスタート
アップへの投資を組み合わせれば、成長力のある企業群を生み出せる。
[将来へ明確なメッセージを]

もちろん、こうした政策は、予算をつけるだけでできることではない。事
業再生や転職支援などに効果をもつプログラムを練り、アドバイスやサ
ポートを行う豊富な人材が必要である。現在の職業訓練の体系も大幅に見
直す必要があるだろう。だから、ある程度の時間がかかる。

幸いなことに、事業再生や転業・廃業支援を手がける企業が増えており、
従業員のスキル再開発に本格的に取り組む企業も出てきている。政府が政
策の方向を明示すれば、民間企業と連携したり知恵を借りたりして、効果
的なプログラム策定が可能になろう。

コロナ前と今とでは、経済構造が大きく変わった。コロナを乗り切ったか
らといって、元の状態に戻れるわけではない。このことに不安をもつ事業
者や就業者は多い。転職や事業転換は、誰にとってもリスクを伴う大仕事
である。しかし、現状維持が壁にぶつかっている以上、成長できる分野に
移ることを政府も可能な限り支援し、持続的に賃金が上がる状況をつくり
出したい。

誰しも足元の不安や利害得失に目が向きがちだが、将来のめざす姿とその
道筋を明確なメッセージとして示し、視点を遠い将来に広げることは、一
国のリーダーにしかできない仕事である。(おおた ひろこ)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 
産経新聞採録

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添付ファイル:
AB1E95744EA04D69AF1F3136C2650950.jpg 4.8 KB


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プーチン勝利宣言は9月11日前後か
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高島康司

日本で報道されないウクライナ軍の損害と本当の戦況

いまロシア軍が有利に戦いを進めているが、さまざまな情報のソースか
ら、ロシアのプーチン大統領が9月にも、重大な提案をアメリカを中心と
したNATO諸国とウクライナに行う可能性が出てきた。これがウクライナ戦
争の決定的な転換点になる模様だ。この提案をNATO諸国とウクライナが受
け入れれば、その時点で停戦が実現されるだろうが、もし拒否すればウク
ライナが国家としての主権を失うような破壊的な戦争に突入する可能性も
ある。どうなるかはいまのところはっきり見えないが、今後の世界の状況
を決定する歴史的な出来事になるだろう。(『未来を見る! 『ヤスの備
忘録』連動メルマガ』高島康司)


ロシアは負けない。ロシア軍の勢力はウクライナ軍を3倍上回っている
ちょっと日付が古いが、香港ベースの英文大手紙「アジアタイムス」の戦
況分析を見てみよう。

東部ルガンスク州を占拠した後、ロシア軍は7月7日前後から大規模な攻勢
に出る前の軍の再編を行っている。したがってどの地域でも、大規模な戦
闘は比較的少なく、戦況の大きな変化もないようだ。「アジアタイムス」
が報じる1週間ほど前の7月15日の戦況は、現状を伝えていると考える。

また、他の戦況分析も見たが、ほぼ「アジアタイムス」の伝える内容と同
一であった。以下が戦況である。それぞれの地域の動きを掲載すると繁雑
になるので、全体の戦況のみを伝える。

<7月15日の戦況:評価>
軍事活動のほとんどは中央・東部地域で引き続き観測されているが、ウク
ライナは黒海に接する南部地域の解放を動員活動の主要目標として宣言し
ている。

EU対外行動庁の安全保障アドバイザー兼政治担当官であるジョウニ・ラア
リは、ロシアの作戦休止開始時点(7月7日)の状況を次のように総括して
いる。

「ロシアは、イジウム-ライマン-ビロホリフカ-バフムート方面に20の
BTG、合計60の大隊戦術群(BTG)を集中させた。対応する地域を防衛する
ウクライナ軍は全部で20個大隊である」。

これは攻撃作戦の成功に必要な古典的な兵力差の3対1のロシアの優位性を
構成している。ウクライナがドネツク州の戦いに大砲を装備した部隊を大
幅に追加投入しない限り、ロシアの組織的な攻勢はゆっくりと続き、夏の
終わりまでにドネツク州東部の大部分を制圧すると予想される。

ウクライナは、ドニエプル方面へのロシア軍の実質的な戦略的突破を防が
なければならないのは明らかである。このような状況下で、有能な人材が
明らかに不足しているウクライナが、大規模な反攻と南部への兵力集中を
どのように行うことができるのか、その見通しは立っていない。

ウクライナ軍関係者は、約束された米国、英国、ドイツの「MRLSユニッ
ト」がもたらす大規模な戦力増強効果について、しきりに語っている。
これは大げさであり、どちらかといえば、ヒトラー政権末期のヴンダー
ヴァッフェン信仰に似ている。

事実、「HIMARS」と同様のシステムが短・中期的に納入・配備されるの
は、ごく少数に限られる。今のところ約束されているのは、確立された揺
るぎないロシアの航空優勢に対する十分な防空能力を持たない、惨めな10
数機のシステムだけである。

さらに、「ウォールストリートジャーナル紙」のジリアン・ケイ・メルキ
オールの論説によれば、「ウクライナ当局は、約100基の「HIMARS」が必
要だと言っている。一方、米上院の情報筋によれば、最初の4基の
「HIMARS」を含むユニットには、ランチャーあたり20基以下のミサイルし
か含まれていなかったが、その後のユニットにはかなり多くのミサイルが
含まれていたとある。

しかし、最も重要なのは、マンパワーの大幅な不足である。報道による
と、クレムリンはロシアの85の州に対し、軍隊に志願兵を提供するよう命
じ、それによって政府からの総動員の指令を回避している。

地方は募集と採用奨励金の支給を担当する。各400人の大隊、合計3万
4,000人の兵士が集められる。国防省は月給17万ルーブル(2,800ドル)の
最低額を支払い、地方は入隊のためのボーナスを上乗せする。

この新しい「志願大隊」は、ロシア軍の損失を補填する戦力を容易に生み
出すだろう。前述したように、このようにしてロシアが兵力問題を処理
し、戦争がさらに単純な消耗戦に変質していけば、「ロシアは負けず、ウ
クライナは勝てない」と、米国の情報将校は指摘している。

以上である。これを見ると分かるが、要するにロシア軍の勢力はウクライ
ナ軍を3倍上回っており、ロシアに優勢に戦況は展開している。いまロシ
ア軍は、大攻勢の準備のため兵力を増強させ立て直しを図っているが、こ
れが完了するとロシア軍が東部ドネツク州を占拠し、ルガンスク州を含む
東部ドンバス地方全体を掌握するのは時間の問題となる。

一方ウクライナは、「HIMARS」など欧米からの先端的な兵器の支援で戦局
の逆転が可能だと言っているが、兵力が圧倒的に不足しているので、これ
は実質的に不可能である。

このように、明らかにロシア軍は優勢で、ウクライナ軍は劣勢に立たされ
ている。



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アジテーション演説を彷彿させた
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
      令和四年(2022)7月28日(木曜日)
          通巻第7416号  <前日発行>
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ゼレンスキー大統領夫人が米国議会で演説
  80年前の宋美齢のアジテーション演説を彷彿させた
****************************

 1943年2月18日、宋美齢が米国議会で演説するというチャンスを与えら
れた。宋美齢は日本軍を「侵略者」と見立て、支援を要請した。
 宋美齢は政治宣伝戦争で、米国議会をいかにたらし込むかを心得てい
た。蒋介石も、宋美齢にしたがってキリスト教に改宗したと偽っていた。

 宋美齢は「1937年に日本が中国に全面戦争を仕掛けたとき、各国の軍事
専門家は中国にチャンスの幽霊すら与えなかった」と歴史をねじ曲げた見
解を述べた。日本はPKO(平和維持軍)で北京に軍を派遣していたが、
中国共産党の仕掛けた謀略的発砲事件で、戦争に巻き込まれた。

 およそ八十年後、2022年7月20日、ウクライナ大統領夫人のオレー
ナ・ゼレンスカは「ウクライナへの支持拡大を訴え、プーチンの侵略軍が
「私たちの人々を破壊している」と警告した。
 
 米国は情勢判断を誤り、中国を支援するために数十億ドルを援助した
が、1941年から1951年の間に31億ドル(今日のお金で約500億ドル)の援
助をなした。

 2月24日から現在までに米国は540億ドルのウクライナへの援助を承認し
た。それでもウクライナは「足りない。金をくれ、武器を呉れ」と獅子吼
している。
 
 米国議会は、ゼレンスキー大統領夫人の演説直後に、追加で30基のハ
イマース供与を決めた。ロシアはハイマースの設置場所や保管場所を索敵
し、長距離ミサイルで破壊している。戦争は泥沼に這入り込んだ。


 ▲ウクライナ、ルトワックやランド・ポール議員を「ロシアの代理人」
 
 ゼレンスキー政権は著名な外国人等を「ロシアの代理人」と規定し、ブ
ラックリストに乗せた。当該の人たちはツィッター、フェイスブックなど
でウクライナ政府批判を展開している。

 シカゴ大学教授で地政学の大家ミアシャイマー教授、国防戦略アナリス
トとして日本で有名なルトワック、米連邦上院議員でウクライナへの武器
供与に反対するランド・ポール、フランスでは国民戦線のルペンもブラッ
クリスト入りである。

 なかでも注目はバイデン政権に近い前下院議員のトゥルシー・ギャバー
ドだ。彼女はサモア生まれでヒンズー教徒、志願兵としてイラクでも戦っ
た退役少佐でもあり、TPP反対論者。2020年には最年少で大統領選
挙にも立候補した。
 彼女がなぜブラックリスト入りか、全米メディアが注目した。
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READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)「日本はだめだ。日本人はだめだ!」とさんざん御叱り下
さる海外からの投稿の中で、通巻7414号のご投稿文には救われるよう
で、感動いたしました。ありがとうございました。
偶々ですが、出版されたばかりの「日本人の真価」(藤原正彦著 文芸春
秋)で 藤原氏は「『これからがこれまでを決める』という、あるお寺を
通り過ぎた際、そこに書かれているこの『格言』に痛く感動した」と書い
ておられます。
私は、特攻隊の方々の「正に究極の尊い最後の(自己を超越した)『これか
ら』が、日本の『これまでを』守ってくださったのだ」と痛感いたしました。
かような「これからがこれまでを決める」ことを示唆して下さる桑港老亀
様のご投稿にこそ日本人は勇気づけられ、「頑張らねばならぬ」との思い
を新たにするに違いありません。(SSA生)

  ♪
(読者の声2)正論別冊、WILL、HANADAそれぞれが安倍首相追悼特
集号を出して、書店に並んでおり三冊とも買って読みくらべました。哀悼
の意を表するに、それぞれの執筆者が安倍さんの業績を称え、テロへの憎
しみを述べています。しかし、貴誌にあったようにヤマトタケルの非業の
最期と比喩するような歴史考察を踏まえた評論は皆無でした。この一点だ
けでも貴誌の見解はユニークです。(DK生、川崎市)
  ♪
(読者の声3)昨日投稿された(桑港老亀)氏の特攻隊に対するアルゼン
チン現地報告『特攻隊への畏怖と敬意は、地球の裏側でも、多くの人達が
精神を貶める真似はしなかった。』について。
「卑怯な事前の戦争宣言なし」の真珠湾攻撃によって、西部の日系人は全
て敵国人として辺鄙な砂漠の捕虜強制収容所に隔離される。残された不動
産、農地、商売、などの資産は、全て略奪された。しかも、売国奴、非国
民として全ての日本系、東洋人までも差別が強まる。収容された者の多く
は米国で生まれた市民権を持つ国民であるが故に、徴兵の対象となり、祖
国・米国のために戦う義務を課せられる。
 ここで、若い男達の意見が分かれる。
1。人権を無視され犯罪の容疑だけで、女、子供、年寄り、までも全て牢
屋に押し込めるような国には従属するわけにはいかない。と、反論し訴訟
を起こす。(数十年後、故レーガン大統領は、これを認め多少の賠償金を
生き残った老齢の被害者に支給した)
2。ここで、不服従しては、米国人一般の偏見・差別、「日本人は信頼で
きない、やはり母国と共謀していただろう」を肯定してしまう。故に、自
主的に従軍し、勇敢に戦い、日本人の名誉と品格を保とう、と志願する。
 米陸軍は、士官以外日系人だけの部隊を作り、流石に日本軍とは直接に
戦わせずに、イタリアの前線などに送られたのが、「第442連隊戦闘
団」。白人部隊の盾のような役割、最も危険な攻撃に参加し、記録的な死
者、負傷者率(314%)をだし、アメリカ合衆国史上もっとも多くの勲章
を受けた部隊として知られる。彼らの合言葉は「GO FOR BROKE!」賭博場
では、一か八か、全財産をかける、と言う意味だが、この場合は日本の特
攻隊の気運、命を賭けて戦う、家族、未来の子孫の名誉を守る、に同じ。

 仏文学者、竹本忠雄氏によると、未だに仏、伊、では騎士道の精神が継
続し、尊敬されており、故三島由紀夫氏の作品が本屋にずらりと並んでい
る。男にとって最
大、最重要な本能とは、女遊びの性欲ではなく、子孫、家族、種族の繁
栄、防衛であり、その名誉ある貴重な任務を与えられた特攻隊員は、最も
有効な幸せな短い人生を送られた事になる。田舎に住んでいるので、時た
ま蜂に刺される事があるが、巣を防衛するオスの蜂は、針を敵に刺すと、
必ず死ぬ、と言う運命が待っている。電撃的な痛みを忍んで、君たちも立
派な生き方をしていますね、と私は合掌する。(在米のKM生) 



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重 要 情 報
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◎なぜ、韓国の技術力は中国にことごとく抜かされてしまったのか?=
『キムチパワー』


近年、韓国の技術力が中国に追い越される事態となっているようです。今
回のメルマガ『キムチパワー』では、韓国在住歴30年を超える日本人著者
が、すべて「逆転」されてしまった韓国の焦りと今後について紹介してい
ます。

AIも宇宙航空も防衛産業も… 中国が韓国を追い越す
7月25日、朝鮮日報が尹錫悦(ユン・ソンニョル)政府の「未来の7大産
業」の(韓国・中国の)技術競争力を分析した結果、エネルギー・防衛産
業・宇宙航空・バイオ・人工知能など5分野の技術競争力が中国に平均1.2
年ほど遅れていることが分かった。

技術格差が最も大きい分野は宇宙航空分野で両国格差は3.5年だった。続
いて防衛産業は1.7年、人工知能0.5年、エネルギー0.2年、バイオ0.1年
だった。韓国がリードしているのは炭素中立対応(環境・気象)、スマー
ト農業の2つだけだった。それぞれ0.9年2年を中国を上回った。

7大未来産業は4月、安哲秀(アン・チョルス=当時の大統領職引継ぎ委員
長)が発表した。これを政府傘下機関である韓国科学技術企画評価院
(KISTEP)、情報通信企画評価院(IITP)が昨年と今年、それぞれ発表し
た国別技術水準評価報告書(2020年基準)に基づいて韓・中技術格差を分
析した。

中国は先端技術分野に対する米国の牽制にもかかわらず莫大な人材プール
と巨大な内需市場、大々的な政府支援を土台に毎年技術力を急速に成長さ
せている。エネルギーとバイオ分野は2018年までは韓国の技術力が中国を
リードしたり似た水準だったが、2年経った今、全て逆転したことが分
かった。

青瓦台経済科学特別補佐官を務めたソウル大学工学部の李廷東(イ・ジョ
ンドン)教授は「産業先進国が100年かかることを中国は巨大市場で10年
で多くの経験と試行錯誤を繰り返し急成長している」とし「韓国はこれま
で先進国の概念設計を受けて生産してきたが、今後は中国から設計図をも
らって生産した後、再び中国に納品する状況が起きかねない」と話した。


◎中共による台湾の”実効支配”とはこういうもの。
尖閣問題も、ここに教訓を見出すべき=濱田(三多摩)
   ↓
https://youtu.be/LIJwg-78NUk

台湾問題はいずれ、台湾語の復活も視野に
入れるべきである。

*日本の教科書も〇〇勢力によって、実効支配
されている。こういうアナロジーで、今後問題点
を訴えてみてはいかがでしょうか?

2022年08月01日

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン

わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6216号
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   2022(令和4年)年 8月1日(月)


安倍元首相銃撃事件の闇に迫る:有本香

行き過ぎた福祉は亡国を招く/下:シーチン”修一

ペロシ国会議長の台湾訪問:Andy Chang

次期英国首相最強候補:宮崎正弘 
                 

                 重 要 情 報
                 身 辺 雑 記

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安倍元首相銃撃事件の闇に迫る 
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【有本香の以読制毒】


いま直ちにすべきこと…なぜ暗殺≠ェ防げなかったのか 逝去から20
日、安倍元首相銃撃事件の闇に迫る 


安倍晋三元首相の暗殺からきょう(28日)で20日がたつ。改めて、故
人の偉大な功績に感謝し、ご冥福を祈るとともに、安倍氏逝去後の現状に
警鐘を鳴らし、「いま直ちにすべきこと」の一例を挙げておきたい。

この約3週間、片時も筆者の頭を離れなかったのは「なぜ安倍暗殺≠ヘ
防げなかったのか」である。

当日の警護・警備のずさんさはすでに取り沙汰されたが、広く論じられた
とはいい難い。事件発生までの経緯についても、大メディアなどの扱いは
極めて消極的である。

そこで本稿では、いま一度、事件の経緯を見つめ直し、「発生の遠因」と
も考えられる、いくつかのポイントを振り返ってみる。

事件の経緯から、いま筆者が注目しているポイントは3点ある。

第1は、事件発生の約2週間前、6月25日の出来事だ。この日、安倍氏
が暗殺されたのとまったく同じ場所で、自民党の茂木敏充幹事長が応援演
説をしている。

当日の状況を知る人によれば、茂木氏の演説のときと、安倍氏の事件当日
では、交差点にあるガードレールの位置が少々変わっていたという。これ
は、特に注目すべき点だ。

茂木氏の演説風景を画像で見る限り、このときも幹事長の背後に街宣車は
ない。安倍氏のときと同様の「ずさんな警備体制」だったとみられるが、
この茂木氏演説がたまたま無事″sわれたことで、警察も陣営も「大丈
夫だ」と思い込み、油断したのだと指摘する声もある。

第2のポイントは、茂木氏の演説から3日後の6月28日。場所は同じ、奈良
市の近鉄大和西大寺駅前だ。ただし、安倍氏暗殺の現場となった北口では
なく、南口。ここで、安倍氏は、事件の日と同じ候補への応援演説をして
いた。

応援依頼の多い「人気者」の安倍氏がなぜ、情勢調査ではずっと当選圏内
にあった奈良の候補者の応援に複数回赴いたのか。これをいぶかる声も
あったが、現段階では「不幸な偶然が重なった」としかいいようがない。

第3の注目点は、西大寺での街頭演説の際、主要他党がいずれも、「街宣
車などを近くに置けない」ことを理由に、自民党とは異なる判断をしてい
たことだ。

自民党と連立を組む公明党は、南口でのみ街宣を行い、日本維新の会は、
交差点から約150メートル離れた場所を選んだ。

共産党は、公示前の6月11日、市田忠義副委員長が、事件当日の安倍氏と
同じ場所で演説を行った。ただし、市の許可を得て、件のガードレールを
一部動かし、エリア内に選挙カーを入れて車上で行っている。

皮肉なことに、日頃、日本国の防衛については最小限の備え≠主張し
ているように思える共産党や公明党が、こと自分たちの防御・保身≠ノ
関しては、自民党の何倍も厳重だったといえる。

前日に急きょ決まったことだったとはいえ、安倍氏の演説のときに、共産
党と同じ対応、いやせめて維新のように交差点から離れたところで、とさ
れなかったことが悔やまれる。

しかし、時間は巻き戻せない。いくら嘆いても安倍氏は生き返らない。で
は、残された者がいま何をすべきかといえば、「再発防止のための策」を
急ぐことだ。しかし、永田町でその議論が活発にされているとは言い難い。

とはいえ嘆くなかれ。数は少ないが、再発防止に向け、迅速に動いている
議員もいる。先の参院選で再選を果たした片山さつき参院議員がその一人だ。

片山氏は、ある妙案≠フ実現に向けた調査と下話をほぼ終えたと筆者に
明かした。妙案とは「ドローンを警備警護に活用する」ことだ。

「死角を作らないために『防犯カメラの増設を』と考えたが、それも限界
がある。安倍元首相の事件のように急なときの対応としても、ドローンが
有効ではないかと、北村さん(=北村滋・前国家安全保障局長)との会話
でヒントを得たので、すぐに調査に動いた」と片山氏。

口ばかりの人よりも、こうした政治家の行動≠応援したい。安倍氏も
それを望んでいるに違いない。

■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生
まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国
際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に
『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬
舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国
紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 

夕刊フジ【zakzak】ニュース採録

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行き過ぎた福祉は亡国を招く/下
━━━━━━━━━━━━━━━
“シーチン”修一 2.0


【雀庵の「大戦序章」75/通算507 2022/7/29/金】7/26早朝の天気予報
は「午前晴、午後曇」だったが朝から雨、時々土砂降り、窓を開けたり閉
めたり、振り回された。「良い予感は概ね外れる」、この格言はよく当た
ると小生は思っているが、実際の確率は低くても、ひどい目に遭うと
ショックを受けるから「油断してしまった」などと悔やむのだろう。3
日、3週間、3か月、3年、30年もすれば忘れたりして・・・

しかし、最悪のことを考えていれば物事は前進しないから、「最善は尽
くした、余程のことがない限りまずは大丈夫だろう」ということで人間は
文明開化=技術革新を進めてきた。何のために? 多分、縄張り争いに勝
つためだろう。弱い民族、集団、人種は淘汰されたり、併呑されていっ
た。弱肉強食、勝たねばならない。知恵と武器で勝負。棍棒より銅の刀、
銅の刀より鉄の刀が強い。

技術=テクノロジーは次代に継承されるが、「人間は如何に生きるべき
か」という哲学、政治、文学、芸術、宗教、道徳などは大昔のままで、相
変わらず試行錯誤を繰り返している。先々のことばかり心配していると
「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」となって不健康だから、そこそ
こ「解」らしきものに出会ったら「それでいいのだ!」と妥協した方が良
さそうだ。

その方が健全、健康でいいのだろう、と納得する頃、お迎えが来るとい
うのも、なかなか味がある。諦観ではなく達観。小生はまだその境地には
至らないが、やがて書けなくなり、静かに舞台下手へ去る、となれば結構
だろう・・・天国か地獄か、No one knows.

さてさて、現代の我々は「国家」という大きな家の中で生きている。自
由民主人権法治の国家、いわゆる民主主義の国家では、運転席にいるのは
選挙で選ばれた政治家で、国民と同様にピンキリ、優秀な人もいればロク
デナシもいる。元首を見れば民度が分かる、その逆もまた真なり。

戦後の民主主義国は「福祉国家」を目指している国が多い。そこそこ経
済が発展し税収が伸びると、政治家は人気取りのためもあって福祉政策を
掲げる。「福祉」は耳に聞こえは良いが、バラマキ福祉は亡国を招きかね
ないクスリ≒リスクになりやすく、そうなる前に制度の見直し、出直しが
必要ではないか――と前号で書いた。今号でも考えたい。

厚労省「第1回 生活保護制度に関する国と地方の実務者協議 生活保護制
度の現状について 令和3/2021年11月19日」から。

<生活保護等被保護人員、保護率、被保護世帯数の年次推移。▼生活保
護受給者数は約204万人。平成27/2015年3月をピークに減少に転じた。▼生
活保護受給世帯数は約164万世帯。高齢者世帯が増加している一方、母子
世帯及び障害者・傷病者世帯は減少傾向が続いている>

生活保護は日本人のみならず外国人にも適用されている。産経2018/5/3
「生活保護受給の外国人4万7058世帯 過去最多 背景に無年金や語学力
不足も」から。

<生活保護を受けている外国人が平成28/2016年度に月平均で4万7058世
帯に上り、過去最多に達したとみられることが3日、政府の調べで分かっ
た。日本語能力の不足で職につけない外国人が多いことなどが理由とみら
れる。人手不足が深刻化する中、政府は2月の経済財政諮問会議で、外国
人労働者の受け入れ拡大方針を示したが、福祉のあり方まで含めた的確な
議論や対策が求められる。

厚生労働省によると、平成28/2016年度の外国人が世帯主の生活保護受
給世帯数は月平均で前年度比0.4%増。景気が上向いているここ数年は伸
びが鈍化しているが、平成18/2006年度(3万174世帯)からの10年間で
56.0%増えた。

また人数ベースでみても外国人が世帯主の世帯による生活保護の受給は
大幅に増えている。平成28/2016年度は月平均7万2014人と、平成18/2006
年度の4万8418人から48.7%多くなった。一方、在留外国人全体の人数の
増加率は平成19/2007年末から平成29/2017年末にかけての10年間で23.8%
にとどまっている。

外国人の生活保護受給が増えているのは、バブル期の人手不足で労働者
として大量に入ってきた日系南米人などがリーマンショックなどによる景
気悪化で解雇され、日本語が話せず、再就職が難しいためとされる。ま
た、昭和57/1983年の難民条約発効に伴う国民年金法の国籍条項撤廃で、
老齢年金の支給対象から外された在日外国人が高齢化し無年金状態である
ことも大きいとみられる>

厚労省によると、令和3/2021年8月時点の都道府県別生活保護率(%、
カッコ内は10年前/平成23年度)が高い順は
              
1)大阪府 3.06(3.35)、2)北海道 2.93(3.03)、3)沖縄県
2.64(2.20)、4)高知県 2.55(2.74)、5)福岡県2.35(2.53)、6)青
森県 2.30(2.18)、7)京都府 2.12(2.30)、8)長崎県
2.02(2.10)、9)東京都 1.99(2.09)、10)鹿児島県1.85(1.88)、全
国保護率は1.63(1.62)。

大都市で就労の機会も多いだろう大阪府、福岡県、京都府、東京都の生
活保護率が高いのは、歴史的に日本と交流が盛んだった半島人(韓国・朝
鮮人)が多いことにもよるだろう。ちなみに我が神奈川県は14位で、川崎
駅からちょっと離れて朝鮮人部落のあったところが今ではコリアタウンに
なっている。

出入国在留管理庁「在留外国人統計2020年12月末時点」によると、在留
外国人数は276万635人で、日本の総人口1億2550万人(2021/10/1現在)の
2.20%を占めている。都道府県別では、東京都が53万1131人で在留外国人
全体の19.2%を占め、以下、愛知県、大阪府、神奈川県、埼玉県と続く。

国籍・地域別では、「中国」が71万6606人で在留外国人全体の26.0%を
占め、以下、ベトナム、韓国(北朝鮮を含む)、フィリピン、ブラジルの順。

「ベトナム」は43万2934人。在留外国人全体に対する構成比は年々上昇
しており、2021年末は15.7%。「韓国」は40万9855人、14.8%。「フィリ
ピン」は27万6615人、10.0%。「ブラジル」は20万4879人、7.4%。

在留外国人が日本の人口の2.20%を占めているのが妥当かどうかはさて
置き、その半分ほどの130万人が生活保護を受けているというのは「異
常」ではないか。

厚労省の被保護者調査(2021年1月分概数)によると、

・被保護実人員は2,049,630人、対前年同月と比べると19,008人減少
(0.9%減)。

・被保護世帯は1,638,184世帯、2,522世帯増加(0.2%増)。

・保護の申請件数は20,061件、1,341件増加(7.2%増)。

・保護開始世帯数は16,072世帯、1,213世帯増加(8.2%増)。

生活保護受給者数は全体で約204万人なら、その60%以上が「外国
籍」・・・「誰がために鐘は鳴る」じゃないが、「外国籍」だろうと「消
費者」であり、生活保護を受けていても、そのカネで消費が促進されるの
だから「経済のために生保のカネは鳴る」でいいじゃないか、という見方
もある。小生は、それは邪道だと思う。

 生活保護の財源は我々の税金で、年間4兆円ほどだ。内、2.4兆円が外国
籍の住民に支払われている。日本の国防予算は5兆円ほどだから、ほぼそ
の半分に近い巨額なカネが親日か反日か分からない外国籍の住民に支払わ
れているのである。

ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の世界各国の軍事費2022年版
(調査年2021年)1ドル100円換算で多い順に、

米国80兆672億円、中国29兆3352億円、インド7兆6598億円、英国6兆8366
億円、ロシア6兆5908億円、フランス5兆6647億円、ドイツ5兆6017億円、
日本5兆4124億円、韓国5兆227億円である。

単純に見れば中露合わせて36兆円のヘビー級(体重90s超)と5.4兆円
のモスキート級(体重45s以下)日本がガチンコ・・・せめてミドル級の
72sにしないとまずいだろう。産経2021/9/27「日本の1人当たり国防費は
年4万円 韓国の3分の1」から。

<防衛省はこのほど、2020年度の各国の国防費を人口で割った「1人当
たり国防費」を算出した。日本の1人当たり国防費は約4万円で、米国の22
万円の5分の1以下、韓国、オーストラリアの12万円の3分の1と、主要国の
中で突出して低かった。自民党総裁選で敵基地攻撃能力保有の是非などが
争点となる中、防衛力を裏付ける国防費に対する4候補の考え方にも注目
が集まる。

防衛省は英国、フランス、ドイツの1人当たり国防費も計算し、それぞ
れ9万円、10万円、8万円だった。中国については、研究開発費や外国から
の装備購入費が公表値に含まれておらず、実態が不透明として対象から外
した。

国防費は、経済協力開発機構(OECD)が発表した2020年購買力平価を基
に、各国公表値をドル換算。日本の490億ドルは豪州の292億ドルを上回っ
たが、韓国の577億ドルをはじめ、主要国の水準より低かった。

対GDP(国内総生産)比に至っては、日本は主要国の中で唯一、1%以下
の0・94%で、米国の3・29%を筆頭に韓国2・61%▽豪州2・16%▽フランス
2・02%▽英国1・89%▽ドイツ1・35%――と続いた>

危機感ゼロのノーズロ、パープリン・・・「襲ってください、メチャク
チャに叩いて!」、お花畑高じてまるでマゾだ。中露北に攻撃、占領され
ても「ようやく解放された」とアカに洗脳されている立民共産党あたりの
人は思うのだろう。内憂外患やがて亡国・・・

同志諸君、シンゾーの遺志を継いで、いざ戦わん、奮い立てイザ! 小
生も何となく産経脳になってきたような・・・次回は「行き過ぎた福祉政
策は地縁血縁家庭崩壊の元凶」を書く。日本を取り戻そうぜ!


━━━━━━━━━━━━━
ペロシ国会議長の台湾訪問
━━━━━━━━━━━━━
Andy Chang

AC 論説No.903 

ペロシ下院議長が東南アジアを訪問するついでに台湾も訪問する計画を立
て、中国が強硬に反対を唱えている。この計画は既に二週間前からあった
のだが、生憎とペロシがコロナの感染テストで陽性と出たので延期となっ
た。それでこの二週間ほどは中国が盛んに反対と恫喝を繰り返していた。

ペロシは日本、韓国、マレーシア、シンガポールなどを訪問する計画であ
る。中間選挙で民主党に優勢とする目的でアジア諸国を訪問してまわる、
特に台湾を訪問して米国の威信を諸国に示すのである。しかも1ヶ月前に
共和党のポンペオ元国務長官が台湾を訪問して台湾で勲章をもらったの
で、民主党のペロシも台湾の勲章を欲しがっているに違いない。

米国の国会議長とはバイデンとハリスに次ぐ第三人目の政治家である。こ
のような米国の要人が台湾を訪問するなら中国の反対は当然だから、ペロ
シは台湾を訪問するかもしれないとだけ発表している。

ペロシ訪問団は29日に出発する予定だが、その前日28日にバイデンと習近
平は2時間余りの電話会談を行った。習近平はバイデンに対し、ペロシの
台湾訪問のような「火遊びは止めろ」と警告した。2時間の電話対談でバ
イデンはウクライナ戦争において中国はロシアを支持するなと警告し、習
近平はバイデンにペロシの台湾訪問を止めるよう要求したが、双方ともお
互いの主張を繰り返すだけだった。

台湾問題について習近平は「米国は台湾独立を支持しないと言う約束を守
れ」とバイデンに要求したが、バイデンは「米国の台湾政策は一貫して変
わっていない」と答えた。これは「レーガン大統領の台湾問題の6項目公
約」の中に「米国は台湾独立を支持しない」と言う一項目があり、習近平
はこれを使ってバイデンに「台湾は中国の領土」を承認させようとしたの
である。しかしバイデンはその手に乗らず、「アメリカの台湾政策は一貫
して変わっていいない」と答えたのである。米国の台湾政策は一貫して台
湾は中国の領土と認めていない。レーガン6項目には米国は台湾防衛に必
要な武器を提供すると約束している。

バイデンと習近平の電話対談とは別に、中国の外交部と軍部はペロシの台
湾訪問について盛んに警告を発している。中国国防部のスポークスマン譚
克非は26日、米国は台湾独立を支持すれば「中国は黙っていない」と警告
した。また中国外交部の趙立堅は「バイデンと習近平の対話で米国が中国
の主張に挑戦するなら中国は必ず反対する。全ての責任は米国にある」と
強気な発言をした。また、中国はペロシのアジア訪問の旅程に合わせるよ
うに台湾に最も近い福建省の海域で実弾射撃訓練を行うと発表した。ペロ
シが台湾を訪問するなら撃墜するかもしれないぞと仄めかしている。

このような恫喝に対し米国側もすっかり態度を硬化させてしまった。ギン
グリッチ元国会議長はペロシの乗用機にF-22戦闘機の護衛をつけて台北の
松山空港に着陸させると息巻いている。また、米国はレーガン号空母戦闘
群のシンガポール訪問を繰り上げて台湾海峡に向かっていると言う報道も
ある。

ペロシが撃墜されたら戦争になるのは間違いないが米中双方とも本気で戦
争をする気配はない。中国ではちょうど北戴河に長老たちが集まっている
時期で、秋には中国の20次全国大会で習近平の連任がかかっているので
米国と戦争を始めるどころではない。

またアメリカも秋の中間選挙で民主党が苦戦している時期だからバイデン
やとペロシが中国の恫喝に屈服するはずがない。このような時期に中国側
の外交部、軍部がペロシの台湾訪問に戦争の可能性で恫喝すれば米国も態
度を強硬にならざるを得ない。最も大切なことはバイデンが中国の恫喝に
怯えてペロシの台湾訪問をストップさせたら、中国は「米国が台湾は中国
の領土の一部であることを認めた」と大々的に宣伝するだろう。アメリカ
には絶対に譲れない一線である。


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次期英国首相最強候補
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
      令和四年(2022)7月27日(水曜日)
          通巻第7415号
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次期英国首相最強候補のスナク前財務相は親中派か、反中派か
  在英『孔子学院』30校はただちに廃校とすると反中路線を鮮明に
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 ジョンソン首相の辞意表明に伴い、英国保守党は、熾烈な候補者選定
レースの最中。
党内選挙で二人に絞り込まれ、スヌク財務相とトラス国防相の一騎打ちの
様相である。争点はロシアへの強硬路線継続と中国への評価となった。

トラスはジョンソン首相の外交路線に近い。トラス政権誕生となればサッ
チャーメイに続き三人目の女性宰相となる

 英国の大衆紙はスナク財務相がプラダの高級靴や高価な服を着用、『庶
民感覚から遠い』と皮肉な姿勢で報じている。ところが、意外な応援団が
中国のメディアである。たとえば、『環球時報』は「中国と英国との前向
きな関係を熟知している政治家」と褒めあげた

 驚いたのはスナク陣営で、早速、「中国は今世紀最大の脅威であり、英
国に対してサイバー攻撃、ハイテク企業の買収など、英国の安全保障上、
最悪な脅威を見逃せない。わたしは首相官邸にはいったら第一日目に在英
30校の孔子学院の閉鎖を命じる」と強気の姿勢を示した。

 英国メディアによれば、スナクの岳父がインド大手企業インフォシス社
の共同創設者であり、フォーブスのインド財閥五十一位。同社は北京、杭
州、東莞、南京、広州、武漢、大連、香港などに支社があり、中国とは
切っても切れないビジネスの絆があると指摘している。
 もっとも同社は日本にも支社があり、パナソニック、パソナなどと提携
して幅広いネットサービスを展開しており、英国の首相指名選挙とは無関
係である。
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BOOKREVIEW 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜   東京の
空に五輪を描いた大空のサムライたち
   ブルーインパルスは、こうして成功した

 小峯隆生著『青の翼 ブルーインパルス』(並木書房)
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 東京2020オリンピック。開会式当日の2021年7月23日、5色のスモーク
で五輪を描くため、入間基地から12機のT─4が離陸した。
「なぜ12機も?」。
じつは白色のスモークだけなら、1機が故障しても予備機1機が交代すれ
ば済むが、5色では5機必要となる。そこで本番の編隊とは別に予備編隊
が編成され、2つの編隊が東京上空を飛んでいたのである。
 1964年の東京オリンピック開会式では予備機なしの5機の一発勝負で大
成功だった。今回は万全を期すため、計12機の飛行となったという。その
内訳は1番機(隊長機)がチームを先導し、2〜6番機が五輪を描く。し
かも1番機もスモークを出さずに輪を描いたので、実は六つの輪が国立競
技場の上空に描かれていたという。
 しかも新型コロナの影響で各地の航空祭が中止された結果、展示飛行の
機会がなくなり、五輪開会式が初飛行というパイロットが何人もいたとい
う。現在ブルーインパルスの任期はわずか3年で、1年目が見習い、2年
目から展示飛行を始め、3年目は展示飛行を務めながら後任のパイロット
を育てるという。
 任期が3年になったのは、現在使用されているT─4練習機に機種更新
されてからだ。そのころ、ブルーインパルスは9年ごとに大事故が発生
し、何人ものパイロットが亡くなった。その「9年ジンクス」を打ち破る
ため、部隊はさまざま対策をとったが、その中で、組織を停滞させないた
めに任期を3年に区切った。
 第一線の戦闘機部隊からあまり長く離れると、戦闘機パイロットとして
の腕が鈍り、使い物にならなくなってしまう。そこで戦闘機部隊からブ
ルーインパルスに異動し、3年メンバーを務めたら、ふたたび戦闘機部隊
に戻るというルールを作った。これによって優秀なパイロットが集まるよ
うになり、組織が活性化したという。
 それだけに東京オリンピック開会式が初飛行というプレッシャーは並大
抵のものではなかった。
「五輪の輪がつながらなければ意味がありません。だから輪と輪がつなが
るように松島基地での訓練で何百回もぐるぐる回って練習しました」(3
番機・鬼塚1尉)という証言があるように、彼らは人知れず厳しい訓練を
積み重ねてきた。
 本書は2021年5月に実施されたコロナに対応する医療従事者への感謝の
飛行、翌年の東京五輪・パラリンピック開会式の展示飛行の舞台裏をブ
ルーインパルのパイロットおよび整備隊員らに直接取材して再現・記録し
たものである。
 数々の試練や事故を乗り越えて来た曲技飛行隊ブルーインパルスの世界
を描いたノンフィクションだ。
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BOOKREVIEW  
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日本人はなぜかくも大事なことを見ないふりをしてきたのか
通州事件が日本の怒りを招き、やがて泥沼にはまり込んだ

藤岡信勝、三浦小太郎、石原隆夫、但馬オサム編集、監修:加瀬英明
『新聞が伝えた通州事件 1937〜1945』(集広舎)
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 戦後長らく秘匿された「通州事件」を当時の新聞記事を時系列でたどる
ことで追体験する貴重な一冊。通州に関する記事を網羅する圧倒的な第一
級資料である。
昭和12年7月29日、中国で日本人が虐殺された。
 本書の前書きは次のように問う。
 あなたは「通州事件」をご存じですか?
 この問いかけに、ほとんどの人は「ノー」としか答えられないと思いま
す。なぜならば、戦後の日本人は近代日本の歴史をすべてアジア諸民族へ
の加害の歴史として教え込まれ、中国がでっち上げた「南京大虐殺」を史
実として認識させられる一方、実際に日本人が犠牲になった「通州事件」
は教えられずに闇に葬られてきたからです。
 「通州事件」とは、昭和12(1937)年7月29日に、北京の東20キロの通
州という城塞都市に居留民として住んでいた日本人の約半数に当たる225
人が、日本の駐屯軍不在に乗じて叛乱を起こした中国人部隊(保安隊)に
よって鬼畜も及ばないほど残虐に殺された事件です。当時、中国に滞在し
ていたあるアメリカ人ジャーナリストは「古代から現代までを見渡して最
悪の集団殺人として歴史に記録されるだろう」と書きました。
 事件勃発の後、事件の真相が少しずつ判明するに従って、新聞は号外も
含めて毎日大きく報道しました。事件の余りの悲惨さに新聞の紙面は記者
の怒りや慟哭の見出しで溢れ、日本国民に計り知れない衝撃を与えまし
た。国民の憤怒の思いと悲しみの涙が日本全国に広まったのです。
 戦後長いあいだ闇に葬られていた「通州事件」を、初めて教科書に載せ
たのは、平成27年度に検定に合格した中学生用の『新しい歴史教科書』
(自由社)でした。ところが、中国は虚構の「南京大虐殺」をユネスコの
「世界の記憶」に申請し、これが登録されるに至りました。そこで、有志
が集まり、中国に対抗して「通州事件」を「世界の記憶」に申請しまし
た。しかし、中国の妨害で申請は却下されてしまいました。
 私たちはこの度、『新聞が伝えた通州事件 1937─1945』を、通州事件
85周年記念事業の一環として出版いたします。文字通り、事件勃発から終
戦までの通州事件に関する新聞記事を網羅しました。総件数は275件にの
ぼります。紙面の写しを掲載するとともに、現代文に文字おこしした文章
を併載しましたので、事件の経過を時系列で容易にたどることができま
す。解説や関連資料も豊富に掲載しました。
 世界では今も国家・民族の対立が助長され、戦闘に伴う残虐な事件が後
を絶ちません。そうした中で、日本人が二度と再び通州事件のような悲惨
な目に遭わないようにするにはどうしたらよいのか、その対策を考える第
一歩として本書を活用し、歴史の中から教訓と指針を読み取っていただく
ことをご期待申し上げます』(引用止め)。
 長らく日の目を見ず、意図的に隠されてきた歴史の真実が、この一冊で
明らかになった。
         
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム 
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【知道中国 2398回】 
習近平少年の読書遍歴・・・「あの世代」を育てた書籍(習64)
 ▽
 司馬?の貧しい生活を助け、なんとしても勉強したいという願いを支え
たのは、共産党の党員であり支持者だったもちろん後になって彼らの身分
を知ることになるのだが。
 かくて司馬?もまた、知らず覚らずのうちに共産党活動に入ってゆく。
やがて、定められた運命に従うようにして革命の聖地・延安へ。

 司馬?が学んだのは、国民党や日本軍治下の秘密工作要員を養成する敵
区工作幹部訓練班だった。1、2週間に1回の割合で毛沢東がやってきて、
強い湖南訛りで政治報告をする。声は低く、抑揚がない。だがユーモアに
溢れ、学生の間には笑いが絶えなかった。

 「中国革命が勝利したら、どんな国家を建設しなければならないか。同
志諸君、1人1人に洋風の瀟洒な家とステキな車を提供しよう。誰にでも海
外旅行を約束しようじゃないか」。さらにユーモアを込めて「兄弟(お
れ)もまだ外国に行ってない。そこでだ、その時になったらみんなと一緒
に出かけて、見聞を広めたいもんだ」。こう砕けた調子で人々の心を捉え
支持者を増やしていったのだろう。

 こんな毛の話し振りに対し、司馬?は「党の指導者の口から出たことだ
が、とても信用できそうにない。だが、確かにこう聞きけば、誰もが愉快
な気分になる」と綴る。
 もう1人の指導者だった王明は、訥々としゃべる「村夫子然」とした毛
沢東とは大違いだった。ソ連共産党史を講義したが、たったの1回きりで
後は代講任せ。とは言え颯爽と登壇し、理路整然と畳みかけるような話し
振りには説得力があり、聴講者全員が聞き惚れた。
ソ連帰りで当時はレッキとした王明派だった康生は、周囲に向かって「我
が党の天才的指導者・王明同志万歳」と声を挙げることを常に求めていた
そうだ。

 その康生は西洋商社の買弁風というから、相当にキザな身形を好んだの
だろう。革の長靴を愛用し乗馬と洒落込み、西洋種の猟犬を引き連れ猟に
勤しむ。外出時は常に4人以上の護衛に守られ、辺りを睥睨しながら威風
堂々と闊歩する。モスクワ帰りのエリート臭プンプンだから、誰からも好
かれそうにない。やはり冷酷非情な風見鶏でもあったがゆえに、康生は血
で血を洗う権力闘争の修羅場を潜り抜けることができたに違いない。

 やがて康生は王明を捨てて毛沢東派に転じ、「特務の親玉」「中国のベ
リア」を恐れられ、特務活動を推し進め毛沢東独裁体制確立に大いに貢献
することになる。

 司馬?は陳雲、康生、李富春、王稼祥、張聞天など幹部から党組織、秘
密工作、群衆運動、中国革命と武装闘争、階級闘争と民族闘争などの講義
を受けた後、国民党支配下の敵地区での秘密闘争に投入される。
 数限りなく死線を越え、赫々たる成果を挙げた。だが同志を疑い、拷問
が日常化し、昨日までの同志を反革命・反党分子として処刑するも、明日
になれば処刑を指令した幹部が同じ罪名で抹殺される。

 「こんな組織生活に、正直言ってうんざりしはじめていた。〔中略〕マ
ルクス主義に対する素朴な信仰は心の中で脆くも壊れ果て」、やがて司
馬?の心に、共産党に対する猜疑と恐怖が湧き上がってくる。1949年5月の
共産党軍入城を機に上海を脱出。香港でペンを武器に共産党告発をするこ
ととなる。不撓不屈・不惜身命とは言うものの、現実は厳しい。多勢に無
勢の日々が続く。

 香港留学時、時折、陋屋に司馬?を訪ね「大陸の仲間からの情報」を基
にした鋭い情勢分析を聞かせてもらったが、手元不如意な様は異国の貧乏
留学生にも見て取れた。意気軒昂な姿勢は一貫不惑だったが、その佇まい
に時に悲哀の2文字を痛感したものだ。

 68年に中国で出版された書籍は持たないが、香港で出版された書籍は1
冊だけ手許に残る。
その1冊である『血涙斑斑』(張?萍 宇宙出版社)を参考までに紹介して
おく。
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     読者の声 どくしゃのこえ READERS
‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)中国経済論を見聞きすると、A「ソフトランディングする
だろう」とか、いやB「「ハードランディングするだろう」という表現に
必ず出会います。
Aは体制の変換はなく「微調整」や「とりあえずの経済対策」を以ってこ
のまま根本的方向性に変化なく、共産党・または習近平政権が続くだろう
ということ。
 Bは経済の疲弊化で「体制変換」や「社会的大騒乱」「革命的構造変
化」に陥り、それこそ、世界的な大変化に繋が、という意味なのだろう、
と漠然と感じています
 概ね日本の経済・財界人やマスメディアの受け取り方はAであるように
感じるのですが、それで済むのかが問題です。私は「現行の中国のMMT的
経済政策からするとAに近い状態をイメージし、政治的・歴史的・経験的
観点からすればBに近い感触を持ってしまいますが、いかがなものでしょ
うか?(SSA生)


(読者の声2)「憲法改正と再軍備の整理」
安倍元首相の暗殺で、安倍さんの果たせなかった遺志を実現しようとする
国民の動きが動き出した。そのためにその内容をよく知っておきたい。
 1)再軍備とは何か。
それは自衛隊に軍隊司法制度を付加することである。これは特例法ですぐ
実現できる。するとそれは何か、また憲法九条が、と言い出す人がいるだ
ろう。
 2)軍隊司法制度とは
これは軍法、軍法会議、憲兵隊、軍隊刑務所である。軍隊司法制度は世界
の軍隊に必須のもので、これによりジュネーブ協定、ハーグ協定対象にな
る。日本軍も明治期にフランスから近代軍隊司法制度を導入している。そ
こで自衛隊を見るとない。もともと警察予備隊が自衛隊と名前を変えてい
るだけで、法的に軍隊ではないから、軍事抑止力が無い。そこで外国の正
規軍が侮って領海を兵器で侵犯する。自衛隊を仮装行列とみているのだ。
 3)自衛は憲法にまさる。
次は憲法九条問題だが、自衛は自然権よる公理なので、すべてに優先す
る。だからマッカーサー憲法でも日本の自衛を否定することは出来ない。
水の上を歩けという
ようなものだから即無効である。じつはいわゆる占領軍憲法は、植民地支
配のための、エセ憲法だった。宗主国は植民地に軍隊を持たせないのだ。
だからダレス国務長官は、一九五〇年五月吉田首相に独立と再軍備を要請
したのである。憲法は破棄すれば良いと簡単にみていたのだ。しかし吉田
は独立はOKしたが、再軍備は新日本軍の半島出兵を恐れてエセ憲法を利用
して拒否したという。だから吉田は後年再軍備を主張した。吉田の自衛拒
否は国際情勢による政治的な場合の主張だったのだ。
4)冷戦の大転換と国内の弱体化
戦後米国は防波堤だった日本を破壊したためソ連を南下させてしまった。
そこで対日政策を破壊から復興利用に転換した。これにより日本は経済的
に大復興した。しかし独立国家に不可欠の再軍備ができていない。このた
め国防が出来ないだけでなく、国内の社会の権威、規律が崩壊しつつあ
る。裁判官が法廷でヤクザに公然と脅されている始末だ。これは氷山の一
角だろう。軍隊が司法を守っていることを知っておきたい。
 5)憲法改正と再軍備
自衛隊を憲法に加えるという意見がある。いわゆる加憲である。しかし自
衛隊制度が現在のままだと抑止力はない。そのあと正規軍にするという考
えなのだろう。ただ憲法改正手順を緩和する事は日本人をマッカーサーの
日本植民地化政策の呪縛から解放するためには必須だ。非現実的で不合理
な条項多数ある。当然日本の正常化を妨害する敵国や国内の犯罪組織は反
対する。それが安倍元首相の暗殺だったのではないか。
 6)二大責務
国民が知るべきなのは、再軍備には憲法改正は不要であることと、憲法改
正手続きの緩和は大至急進めることである。この政治手続きには同じ敗戦
国なのに、戦後十年で再軍備、徴兵を完了し正規軍を持つドイツを見習う
べきであろう。 国民は自分が狙われている事が分かった以上、一致団結
し日本の諸悪の根源を解決する再軍備、憲法改正に向かわなければならな
い。(落合道夫) 


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重 要 情 報
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◎◇◆◇唸声の気になるニュースとストリートビュー 2022年7月31日◇◆◇

▼唸声一行日誌/今週の気になったことを一日一行に

07/25(月) 桜島噴火警戒レベル5、3km以内は噴石、2km以内は火砕流注意

07/26(火) 秋葉原無差別殺傷事件の加藤智大死刑執行、弟は自殺、両親離婚

07/27(水) 2028年までISSにロシアも協力、それ以降は独自宇宙ステー
ション?

07/28(木) 飛行船は飛行機の排出量の10%、乗客100人、時速148km

07/29(金). ペロシ下院議長アジア歴訪、訪台は?習主席は「玩火必自焚」と

07/30(土) 英国の熱波は千年に一度の異常気象、ただ、今後さらに激甚
化・・・

07/31(日) 山上に減刑署名運動?平和ボケに酔いしれれば日本は滅びる!
今週号は以下をご覧下さい
https://ameblo.jp/unarigoe/entry-12756155425.html
今週の一言

統一教会と政治家の関係、自民党ばかりではないようですが、宗教を票田
と考えるあり方には賛成できません。安倍元首相を死しても尚貶める朝日
が統一教会と自民党を必死で叩いています。朝日も不要ですが、統一教会
も不要!自民党はココでしっかりと統一教会と一線を画さないと瓦解する
可能性もあります。自民党が責任をもって、統一教会の件は解決しないと
なりません。少しでも妙な動きがあれば、国民は敏感に反応するでしょ
う。今の日本はこの件でガタガタになる訳にはいかないのです。台湾問題
も待ったなしの状態で、自民党にも時間はないのです。我が国の国難と考
えれば、答えは簡単に出るでしょう。それが出せないのであれば政治家を
すぐに辞めて下さい!

唸声千流<統一とならず分離す自民党>

2022/7/31 唸声


◎安倍氏銃撃の「責任追及」すらNG。警察を批判できぬマスコミの臆病=
和田秀樹の

日本の大マスコミは、その意見がどんなに重要なものであろうと、警察批
判が含まれる場合は取り上げることを拒むのが実態のようです。今回のメ
ルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』で
は著者で現役医師の和田秀樹さんが、安倍元首相銃撃事件における警察の
責任を問う原稿の掲載を、産経新聞社に断られていたことをリーク。さら
にメディアが警察批判をしない理由を探るとともに、その姿勢を強く批判
しています。

警察批判のできない国
安倍首相が殺されたことへの怒りが治まらず、前回書いたような警察批判
をしたいと産経新聞の正論欄に申し込んだらものの見事に断られた。

産経新聞というと、保守論壇の総本山のようなところで、安倍氏とも近い
人が多い。警察は何をやっているんだと思っている人も多いだろうと思っ
たのだが、甘かった。

正論欄に関してはメンバーからの申し出は原則的にOKしてくれるという話
を聞いたこともあるし、私が提案して断られたことはない。

国葬になるレベルの総理大臣経験者が殺されても警察の批判は許されない
という日本のマスコミのあり方に背筋が走った。

産経が警察との関係を重視したのか、それともマスコミは基本的に警察の
批判ができないのかはわからない。

いずれにせよ、マスコミの警察批判、警察体制への批判はものすごく手緩い。

おそらくは、マスコミは警察とケンカして情報がもらえなくなるのが怖い
のだろう。

取材をきちんとしたら警察情報などに頼らなくても済むのだろうが、それ
では金がかかってしまう。

大きな事件はともかくとして、小さな事件まで含めると膨大な金となるの
だろう。

そんな金を使うと社員の年収1,500万円が守れなくなるから、取材をしな
いで警察情報を垂れ流すというのが習い性になっているのだろう。

大マスコミが警察の批判をできないのなら中国以下だ。

中国だって、習近平の悪口さえ言わなければ、結構、警察の悪口を書いて
いる。

警察批判ができないのなら、半永久的に警察組織は変わらない。

治安もよくならず、ストーカーなどの被害も被害届が受け入れられない状
態が続く。レイプ被害もまともに捜査されず、現行犯でやりやすい痴漢だ
けは一生懸命捕まえられ、痴漢冤罪の被害も続くだろう。

実際、統一教会の被害が続いたのも警察がまじめに動かなかったからだ
(これには政治家からの圧力があったという説もあるが)。

実際、拉致被害のときは、2回の現行犯逮捕をしているのに、当時は自民
党に北朝鮮利権の人がいて、そこからの圧力で、即時釈放になっている。
そして共産党が初めて、これを国会でとりあげた(当時は、親ソで、反中
国・反北朝鮮だった)。それなのに拉致問題で共産党は北朝鮮の味方のよ
うに言われ、自民党が正義面をしているのに、私には釈然としない。

さて、拉致の即時釈放の話と自民党の圧力の話は、当時、産経の記者だっ
た人から聞いたのだが、実際、警察のさまざまな問題点をマスコミは握っ
ている。

それなのに書けない実態がある。本当にひどい国だ。


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身 辺 雑 記
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1日の東京湾岸は晴。

渡部亮次郎わたなべりょうじろう86歳。

元NHK政治部記者。当時「文芸春秋」に「赤坂太郎」で
政治評論を書いた。1字10円だった。

仙台、盛岡局勤務の後、東京の政治部へ。河野一郎を
担当。河野先生は酒 を一滴も飲めなかった。毎夜、赤坂の料亭に立ち
寄っていたが、お膳を前にお茶を飲んでいたとは。呑み助の私には想像も
できない。
外務大臣秘書官。その後、社団法人の理事長を18年間。
現在は年金生活者。メルマガ「頂門の一針」主宰者。
 
秋田県生まれ1936年1月13日。どこといって故障個所は無いから100位まで
は生きるだろう。このメルマガの届かなくなった日が私の死亡日です。

兄は81で、姉は91で死んだ。遺伝の話をすれば、 父親は60代に死んだが
母親は98まで生きた。

渡部 亮次郎

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