2009年11月18日

◆巴里だより 20年前の興奮ベルリンの壁

岩本宏紀(在仏)

ブランデンブルグ門での式典のテレビ中継を見ていて、
20年前を思い出した。

あの時、アムステルダムに住んでいた。

テレビは毎日、ハンガリーからオーストリアに入国し、隣の西ドイツに入ってくる人が日ごとに増えていると伝えていた。

そのうち、東ドイツのひとがオーストリア経由で西ドイツになだれ込む映像が映し出された。

なにか途轍もないことが起こる予感がして、胸がわくわくした。

そして11月9日、ベルリンの壁が崩壊した。

統合にかかる費用負担は予想以上に大きく、5,6年経っても景気はなかなか回復しなかった。

旧西ドイツのひとに大変ですね、と声をかけたら
「でもね、これまで絶対に会えなかった家族や親戚に自由に会えるようになったのですから、、、」と言われた。

ぼくはそうですね、と頷くしかなかった。(完)

2009年11月08日

◆巴里だより 「マイナス3Kg」

岩本宏紀(在仏)

ミネラルウォーターで有名なフランスの田舎、コントレックスビル。
そこで5年くらい前に開かれた研修会で栄養士がこんな発表をしました。

「痩せたいというひとの希望をきいてみると、3Kgという声が一番多いですよ。これは無理のない、いい目標だと思います。

1か月1Kg程度の減量がレバウンドがなく、ちょうどいいからです。」

ぼくの目標もまさにこのくらいです。
食事を減らさず運動だけで頑張っているので、なかなか到達しませんが。

2009年10月24日

◆巴里だより 1日1万はむずかしい

岩本宏紀(在仏)


通勤はくるま、仕事は事務所内という日 。。。。。3,000歩がいいところ。

ジムに行って30分ベルトの上を歩いたり、走ったりした日。。。。。6,000歩から7,000歩。

1キャディーバッグを担いでゴルフをした日 。。。。。。、14,000歩。

これでは一週間で40,000歩以下。
1日1万、1週間で7万歩をめざそうと言われているが、到底無理だ。

ときどき夕食のあとに30分歩いているが、これを習慣付けるしかないか、と思っている。

1日2万歩を目標にしている知り合いもいるが、実際
1週間で7万歩歩いているひとはどのくらいいるのだろう。

あなたは何歩歩いていますか?

2009年10月12日

◆巴里だより 「リオ・イシカワ」

岩本宏紀(在仏)


アメリカのプレジデント杯に出場している石川遼は、タイガー・ウッズの組とプレーしたため、
CNNニュースで名前が呼ばれた。

「リオ・イシカワ」、 これがアナウンサーの発音だった。

Ryo は 2016年のオリンピック開催地 Rio に似ているのが第一の理由だろう。

第二の理由は英語圏のひとは リャ、リュ、リョがうまく発音できないからだと思う。

かなり日本語がうまいひとでも、「旅館」を「リョカン」と読めず、「リヨカン」になってしまう。

1980年にイタリアのグッチの店でこんなことがあった。
バッグの値段を尋ねたら日本語で「ヤク ゴジュウ ドル デス」との答え。

50ドルのトラベラーズチェックを出したら
「イイエ ヤク ゴジュードル デス」と言う。納得いかないので英語で尋ねたら、One Hundred Fifty Dollars との答えだった。

Hを発音しないイタリア語では Hyaku が Yaku に なるのですね。




2009年10月08日

◆「巴里便り」ブリュッセル、再発見

<在仏:岩本宏紀>


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ブリュッセルには何度行ったかだろうか。
最低1年に2,3度。初めて行ったのは確か1986年。

1週間前、巴里からアムステルダムへくるまで移動する途中、
王立美術館へ立ち寄った。
ちょうど昼飯どきだったので、館内のレストランで腹ごしらえ。
大きなサラダを注文したが、これが旨かった。

美術館内の食事なので、はなから期待していなかったが、
野菜の新鮮さ、ドレッシングの適度な酸味。
しかも町並みを見下ろすテラスでの食事。
こんな形で予想を裏切られると、とても嬉しい。

展示してある絵も素晴らしかった。
なかでも見上げるようなルーベンスの大作には圧倒された。
通路でつながっているルネ・マグリット美術館はもっと素晴らしい。
凡人の常識では思いもよらないイマジナシオン。

シュル・レアリスム、、超現実主義の不思議な感覚を堪能した。
正直なところ、巴里に比べるとあまりに地味な街という印象をもっていたが、美術館、食事、結構見どころのある街ではないか、と見直した半日だった。

また、女性のスタイルの良さは巴里と互角である。

2009年09月30日

◆巴里だより 古いカフェに似合うコーヒー

岩本宏紀(在仏)


アントワープで一番古いカフェでコーヒーを注文すると、これが出てきた。

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店の空気に染まりながら、ドリップが終わるのをのんびり待つ、

せっかちには向かないコーヒーだ。

古いカフェにはエスプレッソよりも、この方が似合っている。
気に入った。

店の名前は クイントン・マセイス Quinten Matsijs。

ぼくにとっては実に覚えにくい名前だった。

ヒラリー・クリントンの苗字に似ていると自分に言い聞かせ、やっと記憶することができた。

ちなみにマスターはベルギー人、マダムは日本人である。

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2009年09月19日

◆巴里だより・「ドレナージュ」


                  岩本宏紀(在仏)

話には聞いたことがあるドレナージュ(Drainage)。

お尻の穴からチューブを突っ込んで液体を腸に入れ、
便をきれいに洗い出すという方法らしい。

たしかに腸はきれいになりそうだが、ぼくはお金をもらってもやりたくないな。

同じ会社にカナダで長く暮らしたドイツ人がいる。ぼくと同じ歳だが極真会空手もやっていた男で、いまだに筋肉マンだ。

彼も毎日体脂肪率を測っている。最近はどうか、と尋ねたら、ドレナ―ジュをやった直後なので、体重は増えている、という。

腸壁がきれいになったので、栄養の吸収がいいからだそうだ。

オランダにはドレナージュの施設は少ないが、カナダでは普及しているという。この方法、発祥はアメリカだそうだ。

9月15日肌寒くなったオランダより

2009年09月06日

◆巴里だより 清潔さときれいさ

  
  岩本宏紀(在仏)

ベルサイユ宮殿のあの庭園が、王の嫉妬(しっと)の産物というのは有名なはなしだ。
大蔵大臣が自分のために、ルノートルという庭師に造らせた庭が大評判になった。

「王より立派な庭をもつとは怪しからん!」と腹を立てたルイ14世は、いいがかりをつけて大蔵大臣を更迭したうえでこの庭師を招き、ベルサイユの庭園を造らせたのだ。もちろん、もとの何倍という大きさにしたことは言うまでもない。

悲劇のシャトーとも呼ぶべきこのVaux(ボー) Le(ル) Vicomte(ビコント) を見に行った。ベルサイユを見慣れた目にはミニチュアのようだった。

しかし濠(ほり)に囲まれた淡いピンクのシャトーには、えも言えない優雅さが漂っていた。重すぎず、軽すぎず、バランスのとれたデザイン。

何と形容すればよいだろう、石の壁は太陽と雨、風に数百年晒(さら)されて変色し、ところどころ苔(こけ)に覆(おお)われている。ロサンジェルスのユニバーサルスタジオにある巴里のアパルとマンのセット、ラスベガスの巨大なホテルの敷地にたつ縮小版の凱旋門、それを見たときの気味悪さとは対極にある色合いだ。

30年くらい前、イタリアに行った先輩の言葉を思い出す。
「ローマの建物は、初めは汚いと思ったけんど、何日か経(た)ったら染(し)みや汚(よご)れもきれいに見えるようになった。なんとも言えん味わいだね。」

「きれい」と「清潔」は日本では同義語だが、清潔ではないきれいさも、確かにある。これが歴史の重みというものだろうか。(完)


2009年08月27日

◆巴里だより「飾り気のない益子焼」

                 岩本宏紀(在仏)


この夏、出張と盆帰りを兼ねて日本へ帰国。

弟は益子焼の職人だ。久しぶりに益子を訪ね、
彼と奥さんと友人の共同個展を見に行った。

急須と鉢をひとつずつ買い求め、
オランダに持ち帰って、急須は会社で、
鉢は自宅で使っている。

これまでに無かった肌色の部分が気に入っている。

五輪真弓の歌に益子焼が登場したのに驚いたのは、もう20年も前だったろうか。

煙草の灰がぽとりと落ちて
物憂い秋の昼下がり
もつれた恋など どうでもいいの

ふるさとの匂いのするお店
飾り気のない益子焼の
手触りにふと 安らぐ心

わたし少し疲れたの


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2009年08月18日

◆「巴里だより」フレンチドッグの悩み

                 岩本宏紀(在仏)


ぼくの主人はビールがとっても好きなんだ。
ドイツ人だから仕方ないけどさ。

今日、8月2日の日曜日、屋台が並んだラインの河岸に
主人はぼくを連れて来た。
デュッセルドルフの街は、いろんな仲間に出合えるので
散歩も楽しい。
大きなコリー、小さなジャックラッセル、さまざまだよ。

でもね、ぼくの主人はずっとこの屋台にかじりついて
離れないんだ。もうだいぶ出来上がって、白い顔が
赤くなっている。

ぼくはこうして座っているだけ。
誰も遊んでくれないんだ。

日本人が気の毒がってぼくのことを写真に撮ってたよ。


フレンチブルドッグの悩みの画像カメラ

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2009年08月07日

◆ゲイパレードは船で。 アムステルダム

          岩本宏紀 「巴里だより」

半分躊躇していたが、天気がよかったので思い切ってゲイパレードを見に行った。

運河の多いアムステルダム。パレードはくるまではなくて船だ。
見物客も自分の船を岸につないで、ワインやビールを片手に踊っている。

橋の上はまさに鈴なりの人。
運河の両側の道も人、人、人でまともに歩けない。
腹に響くテクノのリズムにプリンセス運河は盛り上がる。

鍛え上げた身体を派手な衣装に包んだゲイのみなさんは、夏の太陽と喝采を身に受けて、自己陶酔の表情だ。

今年は議論の末、軍隊と警察も制服姿での参加が認められたという。
これには賛成しかねます。

初めてのゲイパレード、思ったより遥かに楽しめました。

写真 ゲイパレード、アムステルダム
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2009年07月30日

◆巴里だより フランスでこんな切手が

              岩本宏紀(在仏)
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フランス郵政省はほんとうに頭が柔軟ですね。

ジョニー・アリディを切手にしてしまいました。

シャルル・アズナブールはないのか、
シルビー・バルタンはないのか、と尋ねたら
歌手はこれしかありませんとの郵便局窓口の答えでした。

2009年07月14日

◆巴里祭直前のシャンゼリゼは恐いぞ

          岩本宏紀 「巴里だより」

7月14日は巴里祭。

シャンゼリゼ大通りで軍事パレードが行われる。
ジェット戦闘機が低空飛行して、赤、白、青の3本の煙をシャンゼリゼの上に描く、あれである。

3日前の11日、すでに三色旗の飾りつけは完了していた。
両脇の観覧席、コンコルド広場の貴賓席も出来上がっており、警備員がぽつんと座っていた。

センターラインと横断歩道の交差するところにある、胸の高さの信号機はパレードに備えて完全に撤去してあった。
こうするとシャンゼリゼ大通りがさらに広く感じられる。

凱旋門のあるエトワール広場には12本の道が集まっている。
このうちの11本に、パレードする戦車、ミサイル、騎馬兵、消防士が順番に集結し、残った1本、つまりシャンゼリゼをコンコルド広場に向けて行進する。

貴賓席に陣取るサルコジ大統領はそれを正面から観閲するのである。

コンコルドから見るとエトワール広場へは緩やかな登りになっており、行進は大統領のほうに下ってくる訳で、観閲にはもってこいである。

パレードのために造られたような大通りだなと、いつも感心する。
但し、信号機をとっぱらったこの道を横断するのはちょっと恐い。
途中で信号が変わり、センターライン上の安全地帯で停止しようにも、くるまを遮るものが何もないからだ。

添付写真がそれを物語っている。
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