2007年01月08日

◆今年の関西は「選挙一色」

                          毛馬一三

今年は、4月に4年に1度の統一地方選挙が実施されるほか、奈良県の柿本知事の辞任を受けの奈良県知事選挙、夏には参院選(7月5日公示、同22日投開票の方向)が行われるなど選挙一色の年だが、注目はなんと言っても大阪市長選挙。

大阪市では一昨年11月に關市長辞任にともなう出直し市長選挙で關市長が再選されたばかりだが、任期が12月18日で任期満了となるため再び市長選挙が行われる。

この選挙に關市長が立候補するのは確実。現職と戦うのは、先の出直し選挙で争った元共産党の市議団長、姫野浄氏。民主党は流動的だ。

中でも關市長は、この4日の仕事初めの職員向けの挨拶で、「改革から創造へ進む環境が出来つつある」と市政改革マニフェストの実行が順調であることを誇らしげにのべ、「創造都市づくりをすすめたい」と早々と市長選出馬の意欲とも取れる発言をした。

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2006年12月29日

◆談合は不滅

               毛馬一三
和歌山県の工事をめぐる談合・汚職事件で収賄罪などで起訴された前知事の木村良樹被告(54)が、先月の逮捕以来、拘留44日目の28日午後5時、夕闇の中を大阪都島区の拘置所から、1500万円の保釈金を支払って保釈された。

木村良樹被告は、県の工事をめぐって談合を調整していたゴルフ場の元代表の井山義一被告(56)から、現金1000万円の賄賂を受け取ったなどとして収賄と談合の罪で、前日の27日追起訴された。これにより同県を舞台とした3ヶ月に亘る一連の官製談合・汚職事件の捜査は、とりあえず終結した。

奇なるかな、前知事が保釈される1時間ほど前の午後4時頃、和歌山県庁では新しい主となった仁坂吉伸和歌山県知事が、仕事納めの恒例の初めての行事に臨んでいた。庁内に課長以上の幹部職員140人を集め、「新しい年は職員のこれまでの努力の蓄積に私のアイデアを入れて、和歌山県にとって巻き返しのスタートの年となるようにしたい」と、勇ましい訓示をしたのである。

県政に空白を作らないという趣旨とはいえ、誠に皮肉な主役の交代劇の一幕だった。だが、その劇的な新知事のこの意気込みを、県民が心の底でどう受け止めただろうか。同調する県民はごく少数で、ほとんどは白けているのが真相だろう。だれも「談合」が直ちに排除され、新知事が息巻く巻き返しの新規レールが直ちに敷かれるなど、いささかも思っていない。

木村前知事の時もそうだった。00年9月の知事就任の直後、支援組織の初会合でこう云っている。「業界として困ったことがあれば、どしどし言って欲しい。ただし1社だけのためになにか、ということはしない」と、県政運営に清廉さを以って臨むことを強調したのだ。

これを聞いたメンバーは、「新知事は利益誘導する人ではないと思い、みんなそこにほれこんだ」とそうだ。<毎日新聞12.28朝刊>。この演説によりそれまで半ば公然と行われてきた「談合」体質との決別を断行してくれる知事が出現したと思い込んだからだ。

ところがそうではなかった。木村前知事は、「改革派」知事としての表の顔と、「談合」を牛耳る裏の顔を巧みに使い分けられるような手練手管の男ではない。所詮坊ちゃん育ち同然のキャリア官僚だったから、「金と人手」を用いて知事の座を与えてくれた男に終始踊らされただけのことだと、県民や友人だった大阪府庁の元幹部たちは、吐き捨てるようにいう。

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2006年12月18日

◆厳しい仁坂新県政の前途


                  毛馬一三

談合事件で逮捕された前の知事が辞職したことに伴う和歌山県知事選挙は、17日の投票の結果、自民・公明両党が推薦する元経済産業省製造産業局次長の仁坂吉伸氏が初めての当選を果たした。が、投票率は35、21%と前回04年知事選の37、29%を下回って過去最低となり、県民の3人中2人が投票を忌避、「出直し選挙」による県政建て直しに不信感と突きつけたのだ。

<開票結果は、
(当) 仁坂吉伸 無新195719
    泉 敏孝 無新 90680>
仁坂氏は記者会見で、「談合の再発が絶対起こらないような仕掛けを作るのが、私の第一の使命」と語り、専門家による「再発防止のシステム」を検討することを力説した。

だが、今回の「出直し選挙」に向けた県民の目は厳しかった。木村良樹容疑者が地元和歌山県民の利益に名実共に反する談合に狂奔する「落下傘官僚知事」だったことから、選挙当初から仁坂吉伸氏の経歴に鋭い目が注がれた。確かに和歌山生まれではあったが、30年間は地元を離れ地元とは何の所縁もない知名度ゼロに等しい候補者だったからだ。所詮木村容疑者と何等変わらない「落下官僚傘官僚」にしか県民の目には映らなかったのだ。

その点を意識したのか、同氏は「全身全霊で和歌山県政を立て直す」と連呼しまくったが、実際「地べたを這い、ひとりで駆けずり回る改革闘士としての熱意と行動力」を見ることはほとんど無く、結局選挙の全面的な取り仕切を行ったのは、自民党関係者だったことが有権者には透けて見えた。

つまるところ木村容疑者と同様、肝心の票固めは政党に「丸抱え」してもらい、木村容疑者時代暗躍した建設業界ですら表面上自粛の格好を取りつつも、水面下では指令が飛ばして仁坂氏支援を積極的に動いていたことが、バレていた。大阪ゼネコン関係者もその事実を肯定する。

今回は、民主党のだらしない立候補見送りで、県民総がかりの「出直し選挙」に仕立てたいという県民の悲願も裏切られ、結果的には木村時代と変わらない県政を再現してしまつたのではないかと悔やむ関係者は多い。

今回の「選挙」は政党の主導と、地元主力産業の建設業界が影で支援するという懲りない構図が繰り返されたが、脇が甘いと極評される官僚出身の新知事が、選挙支援の「見返り」を決然と撥ね付けることが出来るだろうか。

たしかに木村容疑者と違い、野望の度合いも当初から仕組まれた刎頚の友もいないようだ。しかし和歌山で死活を掛け虎視眈々と新知事取り入ろうと狙っている業界有力組織が、摘発された業者以外に依然現存していることは紛れも無い事実だと、先のゼネコン関係者は証言する。

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2006年12月17日

◆仏の顔も3度


               毛馬一三

3知事逮捕の官製談合が摘発されたばかりなのに、今度は大阪府で「裏金」問題が発覚、またもや露呈した自治体の不祥事に眉を顰める人が多い。公金を「裏金」に摩り替えた金額は、15日現在府庁10部局で、既に使われた1338万円を含め約3413万円に上るといわれる。まだ増えることは確実視される。

広辞苑によると「裏金」とは、<取引などを有利にとり運ぶため、表向きとは別につかませる金銭>といわゆる賄賂のことを指しているが、不正な金の運用であることは同義であっても、この場合若干ニュアンスを異にする。つまり府庁各部局に予算化された公金を、カラ出張やカラ残業などの偽装支出で捻出し、秘蔵プールした「影の金」のことだ。

報道各社は、この「裏金」問題を97年度に発覚した13億3300万円に続く2度目の事件としているが、それは違う。本当は3度目なのである。1度目は、80年に府水道部で起きた。市町村から徴収した水道供給料金からカラ出張費名目などで5000〜6000万円近い「裏金」を捻出、概ね幹部職員の飲食代や接待費に供された。

この時出納を担当する総務係員の内部告発で事件にまで発展し、それ以来「裏金」が自治体の不祥事用語として認知される不名誉なキッカケとなった。しかし、最初のこの「裏金」事件は、その職にいた幹部が巧妙に仕組み専ら私的に共用したものだったため、組織としての府の責任を追及される事態に発展はしなかった。

このことが罪悪感を府庁内に定着させない原因に繋がり、その結果先述の2回目の「裏金」事件と結びついていったのである。

2回目の「裏金」事件は、巧妙に仕組まれた。当時存在した府営「国際ホテル」を拠点にして、各部局がカラ出張・カラ残業で捻り出した「裏金」を集められ、ここから出金された。当時は国庫交付金が自治体の財政基盤を支える時代で、このために国の役人接待が行われ、陳情先の各省庁の担当者へ手土産用としてビール券・商品券などが運ばれたと、府庁幹部OBが証言する。

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2006年12月10日

◆奥の奥の談合

毛馬一三

「知事逮捕」が、わずか2ヶ月の間に福島、和歌山、宮崎各県の3人に及んだ。戦後知事在職中の行為で逮捕されたのは、わずか6人。この短期間にその半分に当たる3人もの知事が逮捕された背景は、一体何だったのか。そこにはなるほどとと思える共通点が浮かび上がってくる。

首長の官製談合の防止は、これから無くなるとは談じ難い。「談合決別宣言」を打ち出すことを目標に先日開かれた全国知事会の会合でさえ、総論賛成であっても、本音の部分では表沙汰になる「宣言」の実効性に首をひねる知事の意見が大勢を占めたという。

なぜ実効性に首をひねるのか。答えは簡単。いくら高邁な小理屈を並べ立てようとも、「金」のかかりすぎる首長選挙そのものが、選挙のたび毎に自らの目の前に厳然と立ちはだかるかぎり、大きな声では言えないが、「談合決別」など出来るはずがない、いうのが率直な感慨のようだ。選挙で知事の座を射止めることは、「魔界」に身ごと突っ込むに等しいことだという知事経験者の話を聞いた。

今回逮捕された宮崎県の安藤忠恕前知事(65)も、この知事選挙の罠にトップリ嵌まってしまったといってもいい。もともと「6期に亘る長期県政の澱みを正そう」と再度挑戦した同前知事だった。が、組織の無い選挙態勢は前回と変わらず、敗戦は必至の情勢だった。

その窮地を救ったのが元国会議員の後援会であり、行動部隊が建設界だった。選挙は引退した現職知事の後継候補を破り、安藤前知事は悲願の知事の座に座った。ところがその行動部隊の中に今度の談合事件の中心人物、ヤマト設計(東京)の社長二本木由文容疑者(56)がいた。

元国会議員の元秘書石川鎮雄容疑者(68)が、前知事に引き合わせたものだったが、「仕事をくれ」と迫る二本木容疑者の要請に、県幹部を呼び「天の声」を発したという。選挙に貢献大の二本木容疑者に応えたものだった。情にからんだ脇の甘い「脆さ」がここに出現した。

知事の座に集中する圧倒的な権力の旨味を味わいながら、人事や予算編成に「傲慢さ」を遺憾なく発揮できる県政態勢を確立し始めた同前知事が、己の長期県政維持に夢馳せた瞬間、あの苦渋の選挙から救ってくれた建設界と強固な誼を常時結んでいこうと、心中深く決意したのは頷けなくもない。

しかしこれが自分の決定的な陥し穴になろうとは、権力の頂点にいる「傲慢さ」が見失わせ、自らを律しようという公人たる自覚さえも喪失させる結果をまねいたことになる。

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2006年12月05日

◆全国的にノロウイルスの猛威

毛馬一三

抵抗力が弱い高齢者高齢者を中心にノロウイルスによる感染性胃腸炎が、全国的に猛威を振るっている。高齢者にとってはゆゆしきことだ。

<国立感染症研究所によると、11月13日から1週間で(全国3千ヶ所小児科医療機関)の1機関当りの患者数が、16.3人で昨年同時期の約2.7倍に達した。過去10年間で最も早いスピードで増え続けており、富山、京都、兵庫など12府県で警報を出す指標の同20人を越え、西日本から中部や関東に拡大したという。

今年検出されたウイルスの大半は「GU4」と呼ばれる遺伝子型のもので、細胞に吸着する効率がよく、感染性が強いという。大阪府でも、11月の集団感染が4千人を超え、昨年の10倍に達しているという。―2006・12・05 朝日朝刊>

ノロウイルスは、生ガキのような二枚貝にふくまれ、汚染された貝を食べたり、調理したりする際に感染するため、福祉施設などで集団感染する可能性が高いという。そこで、大阪厚生年金病院 看護部 看護ケア推進室 の柴谷涼子さん(感染管理認定看護師)に「ノロウイルスの入門と予防の仕方」について、下記のように記述してもらった。ご紹介したい。


 

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2006年12月01日

◆命の恩人


                   毛馬一三

<談合事件で逮捕された知事が辞職することに伴う和歌山県知事選挙が30日告示され、自民党と公明党が推薦する新人と共産党が推薦する新人の2人が立候補した。投票は12月17日に行われる>。

さて和歌山談合事件だが、一冊の「メモ帳」で本丸が崩れだした。11月15日和歌山県発注の公共工事をめぐる談合事件で逮捕された知事の木村良樹容疑者(54)の目の前に大阪地検特捜部が、11月29日「メモ帳」を差し出した。同知事常用の「メモ帳」だ。

木村知事は、逮捕以来「取り調べには録音または録画」を要求し、供述調書にも署名押印しないで終始容疑否認を続けてきていた。ところが差し出された同「メモ帳」を一瞥するや、以前の強気の姿勢を失せ、一転して否認し続けてきた関与を認め出し、供述調書にも署名したという。

この「メモ帳」は、特捜部が私邸兼用の知事公邸で家宅捜索の際見つけたもので、この中には地元(海南市)建設会社・丸山組から依頼されて下水道公共工事を落札する企業に組み入れた経過など、事細かに記載されていたものだったという。

知事は、これまでと観念したのか、知事就任直後から官製談合に関与していたことも認め出しているという。このように和歌山談合構図の頂点ともいうべき本丸のトップが供述を始めたことで、同県談合の全容が一気に解明される様相を示してきた。

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2006年11月25日

◆腰椎の手術

                  毛馬一三

「腰椎変性すべり症」と診断されて1年余。以来ペインクリニックでブロック注射(硬膜外注射)による緩和ケヤに頼ってきたが、遂に50メートルほど歩いただけで両足がしびれ座り込む始末、地下鉄に乗ってもひと駅間も立っていられなくなった。手術の怖さに怯えて手術を日延べするなど、そんな悠長なことは言っていられない状況に追い込まれた。

11月9日、大阪厚生年金病院で手術をした。細野・海渡両医師による3時間に及ぶ手術だったが、無事成功。脊椎の間にセラミックをかませて神経を保護し、椎間板を削ったりする大手術だったが、手術直後の夜ほとんど痛みを感じなかったのは驚きだった。

難をいえば、腰部手術のため自在に寝返りを打てず、72時間は天井と睨めっこ状態。食事もベッドで横向きのまま、フォークを使って摂る不自由さ。注射嫌いにとり、度々の化膿止めの点滴と採血は苦痛そのものだった。

細野医師の診断の結果、手術の傷あとは極めて順調ということで3日目に、傷口と尿道からのチューブが取り外され、待望の歩行が許可された。あらかじめ用意していたコルセットを腰部に着装し、歩行用介護機を使って早速トイレに行ってみた。自分のことながら足取りがしっかりしていたので、ついでに入院病棟内廊下をゆっくり歩き回った。腰は痛みもしびれも無く、背筋がシャンと伸びているのが自覚できる。

「こんなことなら1年前に手術しておけばよかった」が、偽らざる感想だった。しかしその思いも束の間、ベッドの中で傷口の上に被せた厚みのあるガーゼをコルセットの芯が圧迫して、急激に傷口が痛み出し眠れない夜が続いた。鎮痛の座薬を多用した。

細野主治医に相談したら、「日薬」で序々に治まりますよとの答えで気が楽になった。寝方に工夫を凝らしてみたら痛みも和らぎだした。4日目からリハビリが始まった。片膝を曲げて伸ばした下肢を45度位に15回ほど交互に上げ下げする。寝たまま腰を両手で支えながら15回持ち上げる運動。数日後に始めた緩急を擬した小型階段の昇り降りも、手摺りを使わず出来るようになってきた。リハビリも順調だ。

2週間経ち退院。コルセットを常時装着し、無理な運動は禁止。長く前屈みになったり、腰を捻る動作は避けることなどなど。細野主治医から念を押された注意事項を思い出しつつ、背筋を伸ばしながら勇躍我が家へ戻ってきた。孫ら家族の笑顔に迎えられ、2頭の愛犬が飛びついて剥き出しの歓迎振りに感激。庭の植木が殊更に生き生きと見え、外気がメチャ旨い。

入院中、様々なことが起き手切歯扼腕した。和歌山談合事件で現職の木村良樹知事が逮捕され、類は宮崎県にも及ぶ気配をみせている。こんな動きに全く対応出来ず、この間日本一メルマガ「頂門の一針」の主宰・渡部亮次郎氏をはじめ、大勢の関係者、読者の方々に大変ご迷惑をお掛けした。心からお詫びとお礼を申し上げたい。

病院と自宅でリハビリを続け、完治までは3ヶ月を要するという。当面椅子に座って接客したり、パソコンに取り組むことは難渋するだろう。でも今の実感そのままに3ヶ月ほどで腰痛が治るんだったら、手術は大成功だった訳だ。

今回に手術で実感したことは、医学の技術は飛躍的に進歩しているということだった。10数年前だったら、こんな重症患者が手術で完璧に社会復帰することはなかったであろう。せいぜい杖をついて痛みを我慢しながら歩行するのが関の山だった。

ここで以下に「立ち話などでも両脚がしびれます」というタイトルで 冨士武史氏(整形外科医)の話を掲載したい。同じような症状のある方はどうかご精読ねがいたい。


<立ち話などでも両脚がしびれるという症状は、
腰椎の部分で足(下肢)につながっている神経が圧迫されていることが考えられます。このような症状を出しやすい病気としては、「腰部脊柱管狭窄症」や「腰椎変性すべり症」などが多い病気です。これらの病気は年齢を重ねることで出現し、進行していくことが多いのです。これらの病気は「悪性」の病気ではありませんが、ほかの病気でも神経が圧迫されれば似たような症状が出ますので、一度診断をきっちりつけておく必要があります。

正確な診断をつけるためには、
@脊椎外科を扱っている整形外科に受診し、
A症状をはっきりと説明する。(この病気に関しては、診察でわかることより患者が話をされる症状のほうが大事な場合があります)、
Bその上でレントゲンやMRIなどの検査を行う、ことになります。

手術以外の治療としては、血液の流れを良くする薬や硬膜外注射などが行われますが、基本的にはこれらは症状を治療したときに少し和らげることができますが、治ることにはなかなか結びつきません。
手術は、神経を押さえている骨や椎間板を削ったり、これ以上骨が滑っていかないように固めたりという手術になります。

いつ手術をするかということについては、患者がこの病気の症状で「どのくらい困っているか」ということで決まります。例えば20分間歩いたら足がしびれて座り込むという症状があっても、「これだけ歩けたら私は困らない」という人もおられるでしょうし、「駅や飛行場の乗換えで困るので旅行にいけない」という人もおられるでしょう。同じ症状の患者でも、患者が「手術をしてでも元気に歩こう」と思われましたら手術になりますし、「手術は絶対にしたくない」と考えれば、命にかかわる病気ではありませんので手術をする必要はありません。

いずれにしても、納得のいく説明をしてくれる整形外科に受診して相談するのがよいと思います。
手術を行っているような病院に受診する前に、お近くの整形外科診療所を受診されて、まず相談する。
この上で、手術的な治療も考えるようであれば、近くの整形外科の先生から手術を行っている病院へ紹介してもらうのがスムースな方法と思います。

最近は多くの病院で、「開業医からの紹介状を持っていて、同医師から予約のある患者」の受診にはいろいろと便宜を図っていることが多いので、「飛び込み」で病院を受診されてもスムースに診療が運ばないことがあります。と言う訳でぜひ、お近くの整形外科医に相談してください。
         ( 大阪厚生年金病院 整形外科部長 )>




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2006年11月01日

◆出納長起訴で知事正念場

大阪地検特捜部は、和歌山県が04年発注した2件のトンネル工事をめぐる談合事件で県の出納長の水谷聡明容疑者(60)と、大阪・河内長野市のゴルフ場の元代表の井山義一容疑者(56)らを競売入札妨害の疑いで逮捕し取り調べていたが、官製談合が裏付けられたとして水谷出納長らのこう留期限の11月1日、競売入札妨害の罪で起訴する。

<朝日新聞11月1日朝刊によると>、大阪地検特捜部の調べに対して水谷出納長が一連の談合に木村良樹知事が関与していたことを認める供述を始めた>と報じた。また<同紙は、水谷出納長が井上元代表を木村知事から紹介された時、「きわめて信頼のおける人なので、県の工事では井上元代表の意見に従って業者を選ぶよう指示された」と供述している>と報じている。

こうした中渦中の木村知事は、水谷出納長が起訴された段階で自分の進退を真剣に考えたいと述べ、事実上辞任をほのめかしたともとれる発言をしたことで、知事の辞職問題が急展開するのではないかという見方が強まっていた。

ところが、同知事は出処進退のひとつの方法として、知事退職金の返上や給与の大幅削減などの意向を明らかにして、“続投”の意思を示すと共に、<産経新聞11月1日朝刊によると>、水面下では県議会最大会派の複数の議員に電話をかけ、「談合には関与していない」と釈明した上で、「入札制度の適正化などやり残したことがある。今後も(知事を)やらせてほしい」と要請したそうだ。

この揺れ動く知事の言動に対し、議会筋からは「知事の認識は甘い」という厳しい意見が出されており、水谷出納長の起訴されたあと開かれる臨時県議会では、木村知事が一貫して否定している「知事関与」の追及と同時に、辞職を求める動きが出ることは必至。

しかも同時進行で展開してきた福島県の汚職事件で佐藤栄佐久同前知事が逮捕され、談合への関与が浮き彫りになったばかりだが、今回和歌山県官製談合でも側近の最高幹部が知事の関与を認めたことで、木村知事の辞職問題はこれから正念場を迎えることになる。06・11・01





2006年10月01日

◆大阪地下鉄「AED」前倒し 

             毛馬一三

浪速商法というか、大阪市交通局が「心臓停止の突然死」から乗客を守る「AED―Automated External Defibrillator・自動体外式除細動器」を06年度から3年間で完備させる計画を、それより更に1年からそれ以上前倒し短縮させる。民間にも参加を求め資金確保に頭を使う、自治体としては画期的な試みに乗り出し出した。うまくいけば07年には実現するかもしれない。

大阪市はご承知のように、相次ぐ市財政不正支出等の問題が表面化して、非難の渦中にある関淳一市長が軸となり、同和対策費の見直しや局長級幹部職員の退職前倒しなどを推進し、財政運営の立て直し策に躍起になっている。

こんな情勢下だから大阪市交通局では、133市営地下鉄全駅に3年間で完備させることにしている「AED」すら、年間600万円 (主にリース料)と維持管理費も恒常的にかかるだけに、「AED」の設置が果たしてホンマモンになるだろうか、という懸念が高まっていた。

そんな折に同局内会議で奇抜なアイデアが浮かびあがった。「AED」のBOX側面に広告を出してくれる支援先を求め、その広告料を設置費などに当ててみたらどうか、という苦肉の策である。このアイデアが実を結べば市財政に1円の拠出を求めることなく、独自運営ができるのではないかという理屈だ。市交通局幹部は、ハタと膝を打った。
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2006年08月02日

暗部だらけの「芦原病院問題」

  毛馬 一三
 <日本一のメルマガ「頂門の一針」520号に掲載>                            

大阪市の關淳一市長が一期目の任期途中で突如辞任したその主たる原因が、不明朗と批判を浴びた「芦原病院問題」処理だったことは記憶に新しい。しかし市民の禊を受けたと自ら称して再選された筈の同市長だったが、再選後も今もってその揺れ戻しに見舞われ、この8月には自らも含め処分を明らかにする事態に追い込まれるなど、今後どうなるのかまったく予断を許さない。

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2006年03月24日

◆西澤氏の名前は、本欄では“既報”・・・

            毛馬一三
      「インテリの下手物好き」を再掲

日本一のメルマガ「頂門の一針」の主宰者渡部亮次郎氏が、2月23日の本欄「百家争鳴」に寄稿された<インテリの下手物好き>の論説の中で、永田寿康衆院議員へのメール提供者は西澤孝氏(42〜43)であると、いち早く伝えている。

この際、なんと1ヵ月前の時点で、渡部亮次郎氏が豊富な情報源をもとに分析、その上で<メール提供者が西澤孝氏であること>を指摘していた慧眼の「論説」を再掲しておきたい。いわゆる“特ダネ”だからだ。

その前に、NHKの24日午後のニュース〜。<24日開かれた衆議院懲罰委員会で、永田議員の弁明に対する質疑を行ったところ、永田氏は、これまで大手週刊誌の元記者と説明してきた仲介者は、西澤孝氏だと明らかにした>と報じている。

そして永田氏は、<メールを国会の質問で取り上げたことについて、この問題は隠し球的な使い方をしたかったので、当時の野田国会対策委員長など、きわめて限られた人間で対応していた。問題の大きさにやや興奮していた。功を焦り自制心が働かなくなったことは恥じるばかりで、未熟だったが、悪意があってしたことではないと述べた>とも報じている。

さらに永田氏は、<西澤氏との間で、情報提供の見返りや成功報酬としての金銭のやりとりは一切ない。ただ、西澤氏が社長を務める出版社が出した雑誌を消費税込みで42万円を支払ったことはあると述べた>と伝えている。(03/24 12:40 )・・続きのページへ・・

2006年03月16日

◆府立大移転 大幅修正か

              毛馬一三

大阪府堺市にある府立大大学院生命環境科学研究科を泉佐野市へ移転する大阪府案をめぐって大阪府と堺市が真っ向から対立、今開かれている定例府議会でこの取り扱いが暗礁に乗り上げている。

同計画は大阪府が、泉佐野市の「りんくうタウン」に同大学院施設を移転させることにより、低迷している「りんくうタウン」の土地活用を図ると共に、大学院のバイオ研究施設と関西国際空港と連結させることで、関西国際空港と府南部の活性化に繋げたいとしているもの。

これに対し、堺市や商工会議所、堺市選出府議会議員らが、「市の伝統的な中核学術科学施設を、府の一方的な都合で移転させられては、市の死活問題に関わる」と猛反発。

定例会の会期末を控えこの膠着状態を打開するため、15日府議会与党の自公幹部が水面下で会合、協議した。この落としどころが太田府政の今後の求心力とも絡むため、議論はかなり突っ込んだものになった模様だが、最終結論には至っていない。

これに関連して15日付の朝日朝刊は、大阪府の対応という形の記事を掲載。この中で<大阪府は、当初通りの実行は困難と判断。新たな計画は、@計画は、獣医臨床センターなどに限定A他のバイオ研究施設などは堺で再整備―が柱。府は、提出済みの移転関連予算案を修正する方針>とのべ、「移転―大幅縮小へ」との見出しを付けて報道した。

いずれにしても、太田知事の指導力が問われかねないこの問題の決着は、府議会与党と太田知事との間でこれから大詰めの調整が行われことになり、「移転―大幅縮小へ」となるかどうかは、ここ数日が山場になりそうだ。