2017年11月16日

◆「措置入院」精神病棟の日々(74)

“シーチン”修一 2.0


11/14、精神科外来で受診、“いい死の日”11/4に引きこもってから11日目
だ。心身ともにかなり快復してきたが、「治る病気じゃない」というのは
ちょっと辛いものがある。こういうのは笑って吹き飛ばすしかないやろ
な・・・

<アンタのおかあはん、うちにこう言わはったで。

「歳をとってから刑務所に面会に行くなんて思ってもみんかった、修はほ
んまに手がかかる子で、ちっさい頃はよー病気して、大きゅうなったら刑
務所や、うちはこのクソガキをいつまで難儀せなあかんのやと嘆き続けて
ましたんや。

そんなアホをよー引き受けてくださって、ほんまにうちはホッとしてま
す、ようやく解放された、もう要らん心配せんでもええ・・・ほんまに感
激して・・・もううちは・・・天国の父ちゃんも喜んでいはるやろ思う
と・・・」

おかあはん、涙流してうちに感謝していたで。おかあはんの気持、うちは
今ようやく分かったわ。うちが思ってたアンタと今のアンタは全然違う。
もうアンタには何も期待せん、がっかりや。朝っぱらから台所でガチャガ
チャするんも安眠妨害や。あんた、何時に起きてるんや?

「大体4時ごろや、脳ミソが動き出すまで1時間はかかるさかいに・・・飯
は6時半やから、それまでに洗濯も干し終えんといかんし・・・」

せめて5時からにしてえな、ええ気持で寝てるとこ起こされると気分悪う
なるさかいな。ほんまにもうやっかいなやっちゃ。

おかあはん、うちにこんなことも言うてはったで、「あんさん、仕事のか
たわら大学で勉強しておるそやけど、アホの修とはぜんぜん釣り合わん
し、あないなアホのどこが気に入りましたんや」て。

うちはこう言ったんや。藤山寛美のアホは必死のパッチで磨いた芸やで、
修さんのアホは混じりっ気なしの天然もんです。

うちは浪大の聴講生で、「人間行動学」を専攻しておるんやけど、日本人
種の知能の発達の研究標本として、修さんは貴種ちゅうかけったいなほど
の稀種、奇妙なほどの奇種で、proto-Mongoloid、古モンゴロイド、ま、
縄文人というか、日本原人そのものでっさかいに、ほとんどレッドブック
もん、絶滅危惧種ですわ。

うちの研究対象としてぴったりやし、野生動物の保護という面でもうちが
難儀せなあかん、科学者としての義務やと、そう思いましてんねん、てな。

おかあはんは「何や分からへんけど、修が世の中に役立つとは思ってもみ
んかった。トンビがバカを産むっちゅうのは、そういうことやな」。ほん
まになあ、「アホも使いようや」ってふたりして大笑いしたもんや。

今のアンタはアホやない。要らん知恵つけよったさかいにうつになってし
もうた。ちーとも可愛くないわ。標本にもならんドアホや、粗大ゴミや、
金北豚、役立たず、濡れ落ち葉のクズや・・・

何をしようが、どこへ行こうが、うちはもう難儀やさかい、三猿でいく
わ。アンタが出ていかんならうちが出ていく。ほんまに見損のうたわ>

「溺れる犬をさらに打つ」、病人にそこまで言わんかてええやんか、と思
うんやけど、世間は結構キツーイもんや。魯迅先生曰く――

<犬は、いかに狂い吠えようとも、実際は「道義」などを絶対に解さな
い。犬は泳ぎができる。かならず岸へはい上がって、油断していると、ま
ずからだをブルブルッと振って、しっぽを巻いて逃げ去るにちがいないの
である。

しかも、その後になっても、性情は依然として変わらない。愚直な人は、
犬が水へ落ちたのを見て、「きっと懺悔するだろう、もう人に咬みつくこ
とはあるまい」などと思うだろうが、それはとんでもないまちがいであ
る>(「“フェアプレイ”はまだ早い」)

一度うつ病、一生うつ病、同病の人はどうしているのだろう。BuzzFeed
Japan 11/9「鬱を抱える芥川賞作家を救った“吐き出す”ということから。

<20歳という若さで芥川賞に輝いた、ひとりの小説家がいる。金原ひと
み、34歳。

受賞した年に担当編集者と結婚し、東日本大震災を機にフランスに移住。
34歳となった彼女はいま、娘2人と夫との4人で暮らしている。

「年に数回は消えてしまいたいと思う時があります。消滅欲求が、わっと
盛り上がる時が定期的にあって。もちろんきっかけはあるんですが」

真っ白な光が差し込む部屋の中で。彼女は自らが抱えている鬱のことを、
淡々と語り始めた。

「書いているときは、パソコンと私っていう世界の中で、ある種の信頼関
係の中で自分の書きたいことを表現できる。そこに描かれるのはユートピ
アみたいな世界ではないですけど、信頼のある場で苦しみを吐露していく
中で、自分が救われていっている、という感覚があるんです」>

苦しみを吐露する中に救いがある・・・その感じは分かるが、吐露される
方は迷惑だったりして。齢を重ねても分からないことだらけだ。自分を標
本に考え続けることが小生の道なのだろう。

過ぎたるは及ばざるが如し、“考えすぎる老人”発狂亭雀庵の病棟日記から。

【2017/1/6】(承前、クリスチャンの渡辺和子氏の論稿から)

<聖フランシスコの「平和の祈り」は、「主よ、私を、あなたの平和のた
めにお使いください」という祈りの後に(こう)記しています。

「慰められるより慰めることを、理解されるよりも理解することを、愛さ
れるよりも愛することを、望ませてください。

私たちは与えることによって与えられ、すすんで許すことによって許さ
れ、人のために死ぬことによって永遠に生きることができるからです」

このように(自己中心的な自分との絶え間ない戦いである)“小さな死”は
命と平和を生み出します。それはマザー・テレサが求めていた“痛みを伴
う愛”の実践でもあるんです>

小生のモヤモヤは、医療という科学ではなく、宗教という超人間的な神
仏、教義への崇拝、信仰、帰依、それに支えられた自己犠牲という“小さ
な死”、「痛みを伴う愛の実践」でしか晴れないのではないか。

仏教でいうところの「安心=あんじん」、「信心を得て落ち着き安住して
動じない」という境地。妄想、逃避、依存症に似ているようでもある。

磯田光一(文芸評論家、イギリス文学者)曰く――

<愛とは隷属であり、幸福とは“隷属の幸福”以外あり得ない。人間は進歩
や解放、自由さえも求めてはいない。人間が心の底で求めているのは、異
性であれ、(宗教や)イデオロギーであれ、一つの対象のために奴隷にな
るということである。

そのために身を亡ぼすことも辞さない。そういう感覚を理解できないなら
“進歩と改革”を信じ続けるがいい>

我が身を見れば、法悦のような「隷属の幸福/降伏」か、相互不信的な
「休戦・停戦・家庭内別居」かの二択・・・

「覆水盆に返らず」で、隷属は難しそうで、現実的にはいささか冷戦的な
家庭内別居になるかもしれない。

難しい知恵の輪が解けるわけではないが、とりあえず押入れの隅に入れて
おく、という「時とともに去りぬ」の忘却路線。どうなるものやら全然分
からない。

*10:00〜11:15、作業療法は体操と、オモチャの紙幣を賭けてのじゃん
けんゲーム。オモチャであってもカネが絡むから結構みな真剣に楽しんで
いた。この部屋の窓から洋風の新築一戸建てがよく見えるのだが、ど田舎
の風景とまったくマッチしていない。

まるでカナダのプリンスエドワード島の「赤毛のアン」の家がそっくり移
築されたような感じで、多分、奥さんの好みなのだろう。旦那さんは「と
にかく白い家は勘弁してくれ」と言うのが精一杯だったに違いない。外壁
はクリーム色だった。

男と女・・・上手くやるのは本当に難しい。生涯未婚率は上昇するばかり
だ。「お一人様」でも快適に暮らせるから、よほどのインセンティブがな
いとゴールインはしないのかもしれない。(つづく)2017/11/15


2017年11月10日

◆「措置入院」精神病棟の日々(73)

“シーチン”修一 2.0

秋晴れなのに11/4あたりから精神状態がすこぶる悪くなった。氷雨。

心がざわつく、粟立つ、鳥肌が立つようで、目まい、嘔吐感、ふらつきで
気持ちが悪い、気持ちが揺れる。ときどき物音がするのは幻聴かもしれな
い。以前から時々目の前にモヤがたち、白内障が進んでいるのかなあと
思っていたが、幻覚かもしれない。

幻聴、幻覚はだいたい心が不安の時に起きる。これはすぐに収まるからい
いが、今の心の揺れは、初めての経験だ。このまま発狂するんじゃない
か、発狂寸前、自傷、他傷一歩手前のようという、「何とも言えない恐
怖」だった。絶叫マシンなんていうレベルではない。

不安の色は「黒」だ。ゴッホが自死する1か月前あたりに描いた「黒い鳥
のいる麦畑」のような、「何とも言えない暗い感じ」だ。

精神病者ならではのスリル、恐怖、“醍醐味”で、「もういいから他の画面
に移りたいなあ」と思っても、そうはいかない。つくづく「ああ、俺は精
神病だなあ」と実感するのだが、こういう気分はキチ〇イにしか分からな
いだろうから記録するのもそれなりに意味があるのではないか。

そういえば病院で女の子が「引きこもらないと死んじゃう、引きこもりた
い」と訴え、翌日に大発狂していた。

「ああ、俺も引きこもらないと大変なことになりそうだ」とわが3Fの隔離
室、実は冬に備えて花の鉢を室内に取り込んだので天国みたいに花いっぱ
い(80鉢ほど)、見方によっては狂気じみたサナトリウム、リトリート、
シェルターと化した部屋に避難した。ドアには「精神が不安定なので、話
しかけないでください」と紙を貼っておいた。

チャップリンの「殺人狂時代」で、主人公はバラの花園を愛していた。仕
事=殺人の心を癒していたのかもしれない。

精神病患者の多くは引きこもり志向があるだろう。果物のモモや絹ごし豆
腐、薄皮マンジュウ、ガラス玩具のビードロのように、ちょっとした刺激
で心身が壊れてしまいやすいのだ。神経過敏というか、「心の花粉アレル
ギー」のようなものか。「累卵の危うさ」「積み木崩し」で、心神耗弱、
心神喪失、発狂で、一気にどん底へ沈みかねない。

ぽたぽたと水が溜まって、ある時、ある一滴で堰を越え、やがて大きな堤
を崩していく・・・そんな感じか。スリル満点、ぞくぞくする。三峡ダム
と“シーチン”、決壊するのはどっちが先? これは難問だが、被害の大き
さから言えば三峡ダムの圧勝で、上海も潰滅、中共独裁も崩壊する・・・

が、毛沢東曰く「そもそもわが国は人口が多すぎる(当時6億人)、核戦
争で半分いなくなっても全然問題ない」。習近平には絶対言えないセリフ
で、毛沢東はスケールが違う。「人間の殺し方は120あるが、半分は俺が
発明した」、狂気もここまでくるとゲージツだ。毛沢東が太陽なら小生は
微生物、いやはや・・・

微生物でも傷つきたくないのなら三十六計逃げるに如かずで、遁世、引き
こもり、世捨て人になるしかない。家族から見離され、社会からも忘れら
れ、静かに消えていく、というのが精神病者の理想ではないか。

統合失調症などのような犯罪者気質の患者は老化によって大人しくなって
いくそうだが、小生はその委細は知らない。死刑囚でも医療刑務所で最
期、老衰死を迎える人も多いだろう。

凶悪犯 老いてしまえば 手厚い介護(修一)

ナンカナーという感じはするが、「殺人狂時代」の主人公は処刑を目前に
こうウソブクのだ。

"One murder makes a villain; millions a hero. Numbers sanctify"、
「一人の殺害は犯罪者を生み、百万の殺害は英雄を生む。数が(殺人を)
神聖化する」。

誰が言ったのか、「正義と思えば何でもできる」「奴は敵だ、敵を殺
せ」。人間の本性というか、原風景はこんなものだったのかもしれない。
だから「和を以て貴しとなす」「万機公論に決すべし」と時の指導者は民
を訓導したのだろう。日本人は概ねその教えを大事にしていると思う。

ところで、この1年ほど「“リベラル”はなぜ保守派や愛国者に暴力を振る
うのか」を折に触れて考えてきたのだが、なんとなく分かってきた。原因
はキリスト教である。聖書の教えにもとるから、楽しく幸福に暮らしてい
たソドムとゴモラの人々は街ごとに無差別大量逆殺されたわけだ(旧約聖
書)。

新約聖書では「キリストは親子喧嘩、きょうだい喧嘩など、平和ではなく
争いをもたらすために来た」とある。つまりキリスト教以外は認めない
(異教徒との結婚はダメ、絶対!)、キリスト教に従わないソドムとゴモ
ラのような奴らは虐殺して当然だ、ということになる。

一神教はおおむねそういうものだろう。イスラム教の場合はコーランに
「キリスト教徒と友達になってはいけない」とあるそうだが、過激派にな
ると、異教徒よりも悪いのは無神論者らしい。テロでは犯人と同宗派のイ
スラム教徒も多数死ぬのだが、「天国へ連れていくのだからいいんだ」と
いう発想なのかもしれない。

“リベラル”はいつも地球市民とか、LGBT差別反対、移民と地球にやさしい
社会、などと叫んでおり、アカはかねてから格差反対、貧困をなくすため
に革命、改革、革新を、と繰り返している。

アカの総本山であるソ連が自滅したため、さすがに「暴力革命で共産党/
プロレタリア独裁を!」とは言わないが、アカは昔から善人風“リベラル”
を装う。今は本当(本来)のリベラルは大体保守党支持で、“リベラル”≒
アカは改革派とか民主派とか環境派を名乗ることが多いようだ。

“リベラル”≒アカがどう名乗ろうと「自分たちは絶対正義であり、反対者
は絶対悪で、叩き潰して当然」というのが彼らの初期設定である。だから
彼らはトランプ支持者を暴力で攻撃し、ドイツではAfD(ドイツのための
選択肢)を叩きまくり、日本では在特会を目の敵にしている。

朝日、毎日、東京(中日)などのマスコミを含めて日本の“リベラル”≒ア
カの現在の最大の攻撃目標は安倍政権である。“リベラル”≒アカは多かれ
少なかれ中共や北朝鮮、キューバ、イスラム過激派≒“アラブの冬嵐”を支
持しており、立憲民主党のスポンサーであり陰の主役であろうJR総連≒革
マル派は毎年、「南京大虐殺博物館」詣でをしていた(今は知らないが)。

キチ〇イにも強、中、弱があり、“リベラル”≒アカでは超弩級の人も少な
くない、「安倍を叩っ斬る!」と叫んだ法政大教授山口二郎や、相模原、
座間の大量殺戮犯はレッドブック入りの希少種。産経は「怖い絵展」の次
は「怖いデスマスク展」を主催してはどうか。山口や松本“オウム”智津夫
などのライブマスクも添えて。

豪州メルボルンの「監獄博物館」で超有名な(日本なら石川五右衛門)強
盗殺人死刑囚のデスマスクを見たが、どういうわけかまつ毛が一本ついて
いてすごい迫力だった。死刑台体験、世界の死刑、牢屋、責め道具の変遷
などの展示もいい。犯罪予防にもなるのではないか。小生は綽名が「ホト
ケ」という府中刑務所の鬼所長を演じたいなあ《山本夏彦翁が育てた安部
譲二が書いていた》。

小生は千葉刑務所独居房で「おい、3202番、正座しとらんか、正座を!」
と看守からしばしば叱られたものだが、なんと大正時代の「房内心得」が
使われていた! トラッドどころかマッドだ。

監獄を模した民泊はどうか、スタッフは看守の制服で。ミニスカの可愛い
獄卒なんてエエンデナイカ。「お客様は2泊3日の留置コースですね。御用
の際は“担当さーん”と呼んでくださいね」とか。閑話休題。

日米をはじめ先進国のマスコミの8〜9割は“リベラル”≒アカ/アカモドキの
ようだが、いずこの国民も「“リベラル”は政権党や保守派を批判してきれ
いごとを言うが、どういう国にしたいのかが具体的に分からないし、政策
論、経済論も不明で、国政を任せるわけにはいかない」と考えるように
なってきたのではないか。

それならマスコミも変わって良さそうなものだが、記者は確信犯であり、
「自分(たち)“リベラル”≒アカこそが正義で、それに反する奴らは許せ
ない」という主義主張を変えることができない。

小生の場合は20歳でお縄を頂戴してから独房でいろいろな本を読んだこと
で除染の端緒を得、さらに50歳からの闘病生活で歴史を学んだことにより
そこそこ除染できたが、朝日などの記者は今さら除染する気はないし、除
染すれば記事が採用されることはまずないから記者生命が終りになってし
まう。

朝日の経営者は「このままでは読者が離れるばかりだから、少しずつ右に
舵を切っていかないと」と思っているだろうが、朝日では「経営陣は制作
現場に介入しない」のが慣行になっているから、現場がそれなりに除染さ
れるまでには10年、20年はかかってしまう。上から下まで今の現場が定年
退職するのを待っていれば、その前に朝日は部数減、広告減で消滅してし
まう。

「この際だから身売りしたいなあ、誰か買ってくれないかなあ、SBの孫さ
んならいいんじゃないか」と経営陣が思ったところで、創業家や社員が結
構株を持っているからなかなか転進はできないだろう。

売上は減る一方で、先はちっとも見えないから、朝日のみならず新聞経営
者は引きこもりたいだろう。紙媒体でニュースを知るとかガソリン自動車
で移動するというのは今の小生ら60歳代でお仕舞になるに違いない。

無理すれば 倒産社長の 名を残す まず引きこもり 静かな晩年(修一)

自称「引きこもり師、委細面談」発狂亭雀庵の病棟日記から。

【2017/1/5】*10:00〜11:00、オートバイ塗装。派手にしたいが、なか
なか難しい。

*15:45〜16:35、“ピーコック”による心理面接、厳しい教育的指導。

“ピーコック”「『個人主義で行きたい』と言ってはいけません。奥様も娘
さんも怒っているんです。女性は感情的で難しいけれど、“仮面夫婦じゃ
なくて、ちゃんとした夫婦、家族でありたい”としっかり伝えるべきです」

小生「もうどうしていいのか分かりません。とりあえず家庭内別居で様子
を見、もしかしたら情況が改善するかもしれませんし・・・僕が何を言っ
ても拒絶反応するだろうから、第三者からアドバイスしてもらうしかあり
ません」

どうなるものやら、どうすべきなのか、暗中模索、五里霧中、茫然自失、
自信喪失、前途不明、意気消沈、無為無策、自暴自棄・・・思考停止して
キングストン弁を開けて自沈したい気分だ。

「知恵の輪」をいじくりまわしたが、どうしても解けないので「もういい
や」と放り出した感じ・・・しばらくは考えない方が良さそうだ。「明日
にしよう、明日がある・・・」、Gone with the wind でいこう。

【1/6】*「個人主義」はいけないことなのかどうか。

「大辞林」:(1)国家・社会という集団の統制、干渉を少なくし、個人
の利益追求を自由に放任することを主張する主義。(2)集団の意志・習
慣に対して個人の発展を中心とし、道徳上の責任は個人の良心に基づくと
する立場。(3)俗に、利己主義。

「New Concise」:individualism(1)個人主義(国家主義、社会主義に対
する)。(2)自由経済主義(統制経済主義に対する)。(3)自己中心主
義。(4)個性、個人的特性、個性の発揮。

クリスチャンの渡辺和子氏はこう書いている。

<私は今、大学生に「人格論」という授業を教えています。人間は一人ひ
とり「人格」「Person」なんだと。自己判断して、その判断に基づいて選
択、決断して、それに対しては責任をとる、そういう人が「パーソン」と
呼ばれるに値する。

「人格」である限りは、あなたと相手は違いますし、違っていていいので
す。相手もあなたと同じ考えを持たないで当然、当たり前。「君は君、我
は我也、されど仲良き」という、武者小路実篤さんの言葉があったと思い
ます。そういう気持ちが大事なのです>

小生はウンウンその通りだと思う。「広辞林」には「パーソン」はなかっ
たが、英和辞典には「person:人(他人としての)、人間。
personalism:人間主義」とあった。

ところが渡辺氏は、クリスチャンとして生きることを選択し決断したのな
ら「死ね」と、こう言うのだ。

<何事もリハーサルしておくと、本番で落ち着いていられるようになり、
大きな死のリハーサルとして“小さな死”を生きている間にしておくことが
できます。“小さな死”とは、自分の我がままを抑えて、他人の喜びとなる
生き方をすること、面倒なことを面倒くさがらずに笑顔で行うこと、仕返
しや口答えを我慢することなど、自己中心的な自分との絶え間ない戦いに
おいて実現できるものなのです。

「一粒の麦が地に落ちて死ねば多くの実を結ぶ」ように、私たちの小さな
死は命を生むのです」>(この稿次回へ続く)(つづく)2017/11/9

2017年11月09日

◆「措置入院」精神病棟の日々(72)

                 “シーチン”修一 2.0

10/30は台風一過、ようやく晴れた。風雨が激しいと、少しばかり雨漏り
がする。♪尽くし足りない私が悪い・・・

これまで雨漏り対策でいろいろ手を尽くしてきたが、あと一歩か二歩、
「尽くし足りない」。今日は屋外作業日和だから最低2か所は直さにゃな
らん。「男はつらいよ」という面もあるが、ま、DIYは趣味だし、狂った
オツムの治療にもなるからいいか。

お天道様が出ないとやっぱりブルーにはなるが、終日雨の昨日は実に久し
振りにカシケーズの「悲しき雨音」を聴いた。小生は東京五輪の昭和
39(1964)年に中学生になったが、セコイ考えで放送部に入った。

放送室にいるから毎週月曜日の朝礼に出なくていい、運動会でもテントの
中で「次は男子による組体操です」なんてやっていればいい。昼飯も大体
放送室で食べていた。予想通り大いにラクチン、その頃から狡猾だったの
だ(・・・が、晩年にしくじり9回裏で逆転敗けの気分)。

放送室に内鍵をつけて女の子とじゃれていた期間もあったが、これは先生
からダメ出しをくらって「修一は怪しい奴」と烙印を押されたみたいで、
職員室で小生を支持してくれたのは英語の小林先生だけになってしまった
(女の子は転校してきたばかりで、前の学校で問題を起こしたよう。彼女
は早熟だったから先生方は小生を心配してくれたのだろう)。

廊下ですれ違うと小林先生は「お、修一! 頑張ってるじゃないか!」と
励ましてくれたから、英語が好きになった。みんなおだてりゃ木に登るの
だ、スネ夫もジャイアンものび太も。松陰先生はそうやって若者のそれぞ
れの良き才能を伸ばした。閑話休題。

放送部では昼休みには全教室に音楽を流すが、ほとんど毎日のように「悲
しき雨音」はかけた。プレスリーの「ハウンドドッグ」と「ハートブレイ
クホテル」をかけたら叱られた。ま、そういう時代だった。

だから「悲しき雨音」を最後に訊いたのは中3の1967年で、昨日は50年ぶ
りということになる。懐かしいなあ、やっぱりいいなあと、ちょっと感
動、ちょっと胸キュンにはなるね。いいものである。

(“演歌の女王”Kは小学校で北島三郎のデビュー曲「ブンガチャ節」を
歌っていたら先生に叱られ、師匠の“永世演歌の女王”母親は職員室に呼ば
れたという。

♪あの娘いい娘だ こっち向いておくれ すねて横向きゃ なおかわいい
(キュキュキュ キュキュキュ)
咲いておくれよ 淋しい頬に 熱いくちづけ 紅の花
(r)
他人は逢わなきゃ 覚めるとゆうが 俺は逢わなきゃ なおもえる
(r)・・・

この歌は1962年だからKが小4の頃で、発売から1週間で放送禁止になった
そうだ。今から見ると、一体どこが悪いのか分からない。「熱いくちづ
け」はダメなのか。今は「こんなわたしで いいならあげる なにもかも
 抱いてください あゝ大阪しぐれ」は誰も咎めない。「大阪しぐれ」が
1962年に発売されていたら関係者全員が梟首獄門になっていたろう。

「三丁目の夕日」はそういう時代でもあった)

時代、社会、世界がどう動いていくのかどころか、人は自分自身の明日さ
え分からない。

2003年春、会社をたたんでホッとしていたら胃がん、手術後は肝臓への転
移が疑われて最新の(高額かつ強烈な)抗がん剤を服用していたが、副作
用でほとんど死んでいた。そんな時に「頂門の一針」を知って久し振りに
記事を書いて投稿したら、主宰者・渡部氏が「記事を書いてあなたは楽し
い、読者も楽しい、いいことだ、やってみなはれ」と励ましてくれた。

お陰で今は雨の日でも退屈知らず、シコシコ記事を書いているが、脳ミソ
の劣化防止にもなっているのだろう。人のヤル気を起こしたり励ましたり
するようなヂイヂにならにゃあかん、と思うが、小4で憲法を読んでから
性格が悪くなったので、良きヂイヂになるにはまだまだ時間がかかりそうだ。

「ヂイサン、時間ですよ!」と声がかかりそうだし、さっさと地球を洗
濯、アカを落として後顧の憂いなく「ホントにいいヂイチャンでした」と
言われるようになりたいものである。ムリポ?

遺稿集は「ヂイヂが逝く」でどうか。売れそうもないな、自費出版でも迷
惑がられたりして。「竜馬がゆく」は大ヒットしたが・・・「飽きもせず
 毎度お馴染み 狂気録」、ま、こんなものか。発狂亭雀庵の病棟日記から。

【2017/1/2】*深夜3:30にトイレに行ったが、その後、TVの微細な音が
聞こえるので眠れない。調べたらTVではなく空調の音だった。いよいよ幻
聴か・・・

【1/3】*外泊の患者が少しずつ帰ってきた。多くの企業は明日の4日
(水)が仕事始め、挨拶回り、4時あたりから宴会か。

【1/4】*「人界」人間の世界、「塵界」ちりのような汚れた世の中、こ
の世、俗世間。「人寰」(じんかん)人の住んでいる所、世の中、世間。
「塵寰」(じんかん)ちりの世、俗世間、塵界。

宗教は人を救えるのか。

「ユダヤ」紀元前10〜6世紀ごろパレスチナ地方にあった、ユダヤ人の王
国。紀元前586年、バビロニアに征服され、滅亡した。

「ユダヤ教」ユダヤ人の信仰する宗教。エホバを信奉する一神教で、モー
ゼの律法を重んじ、「旧約聖書」を唯一の聖典とする。この世の終末に際
しても、必ず神の選良として選び残されるとの信仰を有する。

「ユダヤ人」パレスチナを原郷土とし、ヘブライ人を祖先とするセム系の
民族。ユダヤ王国滅亡後その民は欧米各地に離散し、キリスト教徒・回教
徒などから迫害と侮蔑を受けたが、経済・思想・科学方面に傑出した人材
を輩出した。

一方、シオニズム運動を起こして祖国再興に努力していたが、第二次大戦
後の1948年、ついにパレスチナにイスラエル共和国を建設した。

「キリスト」キリスト教の祖。

「キリスト教」キリストの説いた宗教。ユダヤ教を母体とする唯一神の信
仰。神の子キリストによる愛と罪の贖いの道を説く。西洋文化に強い影響
を与えた。旧教(カトリック)と新教(プロテスタント)に大別される。

「イスラム教」神に全身をあげて服従すること。回教。

「回教」世界三大宗教の一つ。開祖マホメットの語録コーランを教典と
し、アラーを唯一絶対の神として信仰する宗教。イスラム教。マホメット
教、フイフイ教。

「回教紀元」回教徒の間で用いられる紀元。マホメットがメッカからメシ
ナへのがれた年(西暦622年)を元年とする。

「仏教」本来は梵語(サンスクリット語)。「仏陀の教説」の意。紀元前
6世紀ごろ、インド中部のカピラ城主の太子である釈迦牟尼(シャカム
ニ、釈迦族の聖者)が説いた宗教。迷いを去って悟りを開き、成仏して宗
教的自覚者である仏陀になることを目的とする。

アジア東部を中心として普及し、東洋の文化に大きな影響を及ぼした。日
本にも古く伝来し、多数の宗派がある。仏法。仏道。釈教。

「神道」祖先神をはじめ神々を崇拝する日本古来の民族宗教。天神地祇
(天の神、地の神)、祖先神などを祭り、不浄を払い、現世生活の繁栄を
祈る、惟神(かんながら、神の御心のまま)の道。神社崇拝はその普遍的
な表れである。これを神社(国家)神道と呼ぶ。

独自の教理・教会などを持つ13の公認された宗派(教派)神道もある。

以上は「広辞林」による。小生は「心の道標(みちしるべ)教団」の開祖
だが、宗教ではなく、世の中の真実に近づくための勉強会のようなもの
だ。メンバーは愛犬トトのみで、トトは2015年12月6日に昇天してしまっ
たので、開祖が唯一の構成員という、空恐ろしいほどの絶滅危惧種だ。

(米国最大の宗派だったクエーカー教は100年ほどで消滅した。性行為=
不浄=否定すべき、と教えたから自然消滅したのも当然だ)

一般的に宗教は癒し系産業で、イデオロギーや〇〇主義との違いは明確で
はない。それらを正しいと信奉する人を信者/主義者とすれば、彼らは教
義を絶対だとして疑うことはしない。ただ、信者は操を立てるが、主義者
は都合によって変節、転向することが珍しくない。

いずれにしても宗教/〇〇主義は産業であり、構成員は支配層(経営者
側)と貢献層(労働者側)に分かれる。支配層は組織から報酬を得、貢献
層はカネを貢ぐ。できの良い貢献層は報酬を得られる職業的宗教家/革命
家に出世することもある。(イスラエルではユダヤ教聖職者=ラビは公務
員で、副収入は禁止されている。聖職者=公務員には賛否がある)

出世事情は宗派や政党と同じで、雑巾掛けからキャリアをスタートさせる
が、「カネも(女も?)名誉も組織、信仰、信念、忠義の中にある」とい
うわけだ。彼らは利益集団、共同体であり、企業などと事情は変わらな
い。創業家筋とか三代続く名門といった氏素性が重視されることも多い。

組織はいずこもカネ(ガソリン)が必要で、構成員や支持者/シンパから
寄付金を得たり、機関紙などの販売が収入源となる。戦後の多子低齢化に
よる人口増で、収入は増えていったが、今は少子高齢化で青息吐息の組織
が増えているようだ。新興組織は何代も続く信者/支持者などがいないた
め、跡継ぎがいなくなればクエーカー教のようにあっという間に亡びる。

高校野球の名門校が甲子園から消えたのは、社会党が議事堂から消えた後
だった。

*10:00〜11:10、作業療法、オートバイのペイントを続ける。とても面
白い。

*11:30、ナースの“マンティス”から「そろそろ外出したら」との提案。
Dr.にお願いしてみよう。

*12:00、女の子が見舞いに来た母親と口論になり、叫び声をあげて、周
囲の患者は皆唖然としていた。母娘ともにかなりの肥満、かつヒステリッ
ク。同居は無理だろうな。若い人の精神病は気の毒だ、完治しないのだか
ら。(つづく)2017/11/4





2017年11月08日

◆「社会意識」革命

                     Andy Chang

社会意識とは国家社会の全国民に共通するルールのことだが、ある人はこ
れをイデオロギー改革(Ideology Revolution)と呼んでいる。民主自由
に制限が無ければ言論主張が乱発し、社会の共識が失われ、カオスが生じる。

今のアメリカはカオス状態である。5日朝テキサスの小さな村のバプテス
ト教会に男が侵入して銃を乱射し、26人が死亡し20人が負傷した。犯人も
死亡したので教会の信者を殺害した理由はわからない。

先週はニューヨーク市でトラックを自転車道路に乗り入れて自転車に乗っ
ていた人人を無差別に轢き殺したテロ事件があった。犯人はISISの指示を
受けたテロと自認した。

1か月前にはラスベガスで音楽会の聴衆に銃を乱射して58人が死亡し、
500名以上の観衆が負傷した。

犯罪事件だけでなく各都市でデモが多発し混乱が起きている。アメリカは
3極化したと言われている。民主党と共和党の対立に加え、反トランプ民衆の
ことである。民主党と共和党はそれぞれ自党に有利な情報を伝達して不利
な情報は無視する。共和党側のテレビはFoxnews で、民主党側のメディアは
NNやNBC、CBSなどである。トランプの支持率は43%だが反対者と賛成者の
両側には深い溝がある。

●民主自由が自由でなくなった

自由とは自分の言論や行動を持つことだが、他人の言論や行動にも自由が
あることを尊重しなければならない。それなのに今のアメリカは自由を主
張して他人の自由を排除する。

「自分勝手」が多発して乱闘となる。アメリカでは自由を主張するリベラ
ル派が大勢を占め、彼らにとって少数派の保守を悪と決め付けて力で排除
する事件が起きている。

自由を主張できるからデモが乱発する。トランプの税改革に反対するデ
モ、オバマケアの廃止と賛成の両側のデモ、黒人の差別と警察の取り締ま
りに抗議するデモ、同性愛者の権利を主張するデモ、違法移民の権利主張
デモ、南北戦争の将軍の銅像を破壊するデモ。

他人のデモを阻止するデモもある。シャーロツビルで起きた暴動は保守系
の言論自由デモを抑圧するデモが乱闘となったのである。自分の意見を主
張するのは自由だが、他人のデモを排除するデモも自由であると言う。他
人の主張を尊重しないどころか暴力で排除するのだ。

●善悪の認識欠如

自分の自由は権利であり他人の自由は認めない。自己主張は善で自分と
違う主張は悪だから力で排除する。他人の主張を排除するためには手段を
択ばない。これでは社会の平和は失われる。

自由とは自他ともにある権利で互いに尊重すべきである。他人を力で排除
する自由は否定すべきだ。しかし現今のアメリカ社会は自己を尊重するだ
けで他人の自由を認めない是非の分別が失われた状態で、これが社会混乱
の元なのだ。

国民社会に共通した是非分別の観念がない。国民に共通した善悪の意識
がないなら民主ではない。つまり民主主義の自由は無制限ではなく、一定
の共通した規範、ルールが必要なのだ。

●自由にはルールが必要

宗教には掟がある。神の掟は絶対で反対は許されない。フットボールや野
球にもルールがある。ルールは守らなければならない。社会の掟は不文律
と法律である。民主主義の自由は社会の不文律と国家の決めた法律を守ら
なければならない。今のアメリカは掟を無視するようになったのでカオス
が起きたのだ。

オバマがルール無視の張本人だ。オバマ政権の8年間には黒白問題でオ
バマの法無視があり、二人の司法部長の違法行為やヒラリー国務長官の
数々の違法、FBI長官、税務署長も違法行為があった。

トランプ政権になっても民主党はトランプ反対に徹し、トランプ罷免に躍
起になっている。ロシアゲートと呼ぶトランプのロシア癒着の調査にマ
ラー元FBI長官を特別検察官に任命して半年経ったが結論は出ていない。

民衆の半分も見境なくトランプに反対である。民間ではデモが乱発し、国
務省、司法部、FBIなどでも陰湿な反トランプ派が存在する。メディアは
反トランプでトランプは反メディア。これでは社会が安定しない。

国民社会に共通するルール、行動規範と道徳規範がなければ真の自由民
主はない。今の民主主義にはイデオロギー改革、つまり民主党と共和党が
合作して社会に共通したルールを作ることが必要である。

だが今のところ民主党はトランプのロシア癒着に熱中しているし調査は終
わっていない。トランプのロシア癒着の調査とは別にヒラリーのウラ
ニュームワン疑獄とトランプ文書疑惑が出てきたので国会では2つの委員
会を設置して調査が進んでいる。

左翼メディアはヒラリーの疑獄を報道しないが国会の調査は時間の問題で
ある。ウラニュームワン疑獄にはオバマとヒラリーだけでなく、マラー元
FBI長官、ローゼンシュタイン司法部副部長、コーメイ元FBI長官、ホールダー元
司法部長とリンチ元司法部長などオバマ時代の官僚が勢揃いして関わって
いる。調査が始まればマラー長官はロシアゲートの特別検察官を辞任せざ
るを得ない。

原子爆弾の原料である国産のウラニュームを敵国に売り渡したのは売国行
為であり、大統領も含め多数のオバマ時代の官僚が関与しているのだ。この
事件こそアメリカの歴史で最も重い違法行為で、こんなことを大統領から国
務長官などが犯した違法こそが社会混乱の大元なのだ。

トランプは社会道徳のルールを作る指導者になれない。国会での反トランプ
陣営には民主党だけでなく共和党議員もかなり居る。暴言を乱発するトラ
ンプには民主と共和両党を統率してルールを作ることが出来ない。さりと
てトランプ以外に世論を引率する者も居ない。アメリカの混乱は今後も続くだろう。


2017年11月07日

◆「措置入院」精神病棟の日々(69)

 “シーチン”修一 2.0


食材宅配のショクブン(本社・愛知県)を前身のヨシケイ時代から10年以
上利用しているが、11月第2週で関東での業務を終了するという。価格競
争と人手不足で赤字になり、先行きも不透明だから関東から撤収、お膝元
の中部地方で踏ん張り、再起を期す決断をしたのだろう。

わが家は基本的に夕食材を発注し、それが毎日届き、小生が料理をしてい
るのだが、夕食の支度を完了するまでに1時間ほどはかかる。専業主夫だ
から苦にはならないが、共稼ぎで奥さんもフルタイムだと、奥さんは結構
疲れるのではないか。

帰宅する、洗濯物を取り込む、料理する、片付ける、朝食の準備をする、
洗濯物をたたむ、風呂掃除と湯沸かし、子供の世話・・・エンドレスだ。

料理はできる限り手を省きたい、オリジンキッチン、スーパーやコンビニ
の惣菜、あるいは冷凍物で済ませようという方向へ向かわざるを得ないの
ではないか。食材宅配を頼めば買い物に出かけなくてもいいけれど、結
局、料理はしなくてはならない。

結局、食材宅配というビジネスモデルは市場、特に首都圏市場での変化に
うまく対応できなくなったのだろう。変化に対応できなくなったら、自ら
が変わらざるを得ない。経営資源を中部に集中しようとなったのだろう。

ショクブンで思い出すのは2011/3/11大地震・大津波・原発事故の際の対
応だ。いつもは正午前後に届くものが、夕方になっても届かない。サプラ
イチェーンがずたずたになったのだからどうしようもない。そういうひど
い状況の中でもショクブンは必死で食材を集め、配達した。大したもの、
小生は感激、感動した。日本はすごい、日本人はすごいと誇りに思ったも
のである。

さて、中共の党大会が終わった。習近平派、江沢民派、胡錦濤派、それぞ
れ満足ではないが、「まあ良しとしよう」という感じではないか。江沢民
派は北朝鮮を使嗾してミサイルをぶっ放し、習近平を牽制していたが、不
満はあるもののとりあえずは手打ちとなったから、北は暫くは大人しくし
ているだろう。

中共軍部(江沢民派、胡錦濤派)はしっかり予算を確保できそうだから、
南シナ海でもあまり目立つことは控えるかもしれない。

習近平は一帯一路でゴーストタウン、ゴーストロード造りに精を出すだろ
うが、これは現代の万里の長城みたいで、かなりの無駄な投資になるだろ
う。習近平の中2レベルで止まったオツム(文革の下放で学業停止)で
は、「大規模企業は国際競争に勝つ」というビジネスモデルしかなく、合
併で巨大国営企業を作っている。常に先端技術/ビジネスモデル競争の
トップグループにいないと入賞できないよ、「中進国の罠」から抜け出せ
ないよ、ということが分かっていない。

多彩、多様な議論、研究を拒む共産党一党独裁では頭脳流出は止まらない
だろうし(留学生の多くは1500万円の報奨金を用意しても戻ってこな
い)、漢族の生き甲斐である「蓄財蓄妾美酒美食」の否定では人民のやる
気も萎えるばかりではないか。

世界が中共に媚びているのは14億の消費市場が魅力的だからで、人件費が
安い「世界の工場」で投資をかき集め、中産階級を増やしていった時代は
終わりつつある。

5年後に中共党大会があるのかどうか、かなり難しいのではないか。

間もなく10/29、小生の発狂1周年だが、1年後も生きて2周年を祝う、呪
う、悔いるのかどうか、すこぶる怪しい発狂亭雀庵の病棟日記から。

【2016/12/28】*45年前、1971年のこの日の夕方、20歳の小生は千葉刑務
所を出所した。波乱万丈の人生だったが、それを否定も肯定もできない。
それがあったから今の自分があるのだが、それがなければどんな自分が
あったのか、想像がつかない。複雑な思いだ。

この世は分からないことだらけだ。「女性に年齢を聞くのは失礼」となっ
たのはいつか、誰が言い出したのか・・・5W1Hを知りたい。この考え、判
断のもとには「女は若い方がいい、年増はいけない」という価値観がある
はずだ。これは女性蔑視ではないのか。

女が主に消費行動を起こすのは、「可愛い、美味しそう、素敵、安い」と
いうKOSYによるのではないか。女が女を見るときもKOSYで、「あの子、お
高くとまっていないから、同性から見ても可愛いわ」「素敵ねえ、センス
がいいわ、若くて新鮮、ピチピチ。男がほっておかないわよ」とかで、
KOSYは価値があるわけだ。

女はいくつになっても若々しく綺麗でありたい、男からも女からも称賛さ
れたい、そういう“商品価値”を維持したいから「年齢を聞いてはいけな
い」のだろう。

男はどういう基準で伴侶を選ぶのだろう。若ければいい、美人ならいいと
いうものではないだろう。人並みの知恵、良識、社会経験、キャリア=生
活力、つまり「生きる力」がKOSYよりも重視されるのではないか。若いと
か可愛いなどというのはせいぜい10年ほどの賞味期限で、「生きる力」が
なければ話にならない。

(修一:芸者を落籍(身請け)して嫁さんにし、親兄弟から絶縁された荷
風は「或時は(芸者、娼妓などを)家に納 (い) れて箕帚(きそう、ハタ
キとホウキ、つまり掃除などの家事)を執(と)らせたこともあったが、然
しそれは皆失敗に終った」と書いている。

芸者上がりの夫人を2人知っているが、旦那さん曰く「男が女に惚れてい
る分には“浮気”ですみますがね、女が男に惚れると大変なことになります
よ」と視線を奥さんに向けていた。

奥さんは三味線以外はまずできなかった。妓楼や置屋の主人にとって彼女
たちは大切な商品であり、水仕事で手が荒れたりしたら困るから、家事は
何もさせなかったのである。この辺は露伴の娘、幸田文の「流れる」に詳
しい)

イメルダ・マルコス夫人(元ミス・フィリピン)を見るといつも思うのだ
が、どんな美人でもオツムが弱いと美しく老いるということがない。老
残、老醜になりやすい。中身が大事なのだ。

女から見て男は「三高」、高学歴、高給取り、高身長がいいとされている
ようだ。高給取りは、それなりに市場価値があるとされているのだから意
味はあるが、高学歴、高身長はあまりあてにはならない。

タフで優しくて仕事ができる男が良さそうだが、なかなかいそうにないか
ら、そういう方向へ旦那を調教したらいいと思うものの、生の人生ゲーム
はとても難しく、なかなかそんな具合にはいかないだろう。

(修一:女友達は「気は優しくて力持ち」の男が大好きで、機動隊員と別
れた後はヤクザと付き合っていた。これにはビックリ! その後は学校に
来なくなったが、極妻にでもなったか、あるいは湯船にドボンか・・・)

*10:00から11:00、作業療法、ようやくオートバイのペイント開始、と
ても面白い。

*14:50〜16:30、グループミーティング「わかば」最終回。昔の正月を
皆楽しく回顧した。餅つき、独楽まわし、羽根つき、凧揚げ、お雑煮、お
年玉・・・表では子供たちの楽しそうな声がしていたっけ。

昭和30年代、戦後の日本はまだまだ貧しかったが、子供も大人も明るく楽
しそうだった。懐かしいなあ、思えば遠くへ来たもんだ・・・昭和39年、
1964年の東京五輪あたりで古き良き「三丁目の夕日」は沈んでしまった。

今日で御用納め、明日から1月3日まで年末年始休暇になる。小生は毎日が
ホリデーだが・・・(つづく)2017/10/26


2017年11月04日

◆トランプ文書疑惑

Andy Chang

数日前に配信したウラニューム・ワン疑獄について3大テレビは今日に
なっても報道しないが、FoxnewsとWashington Timesの報道によると議会
の情報調査委員会(House Intelligence Committee)と監督委員会
(House Oversight Committee)がウラニュームワン疑獄の調査を始める
と発表したのでNYタイムスが関連記事を出した。来週になるとこの問題に
ついて新しい報道が出るかもしれない。

このあと24日になってウラニューム・ワンの外にもう一つのスキャンダル
が発表された。去年の選挙の際にヒラリー・クリントンと民主党が民主党
全国委員会の弁護士Marc Eliasを通してFusion GPSと言う情報調査会社に
トランプとロシアの関係の調査を依頼したと言うニュースである。

調査を依頼されたFuson GPSは英国の元MI6情報員Christopher Steeleを雇
ってロシアでトランプに不利な情報を集め、11月の投票前に「トランプ文
書(Trump Dossier)」を作成してMarc Elias弁護士に提供したというの
である。

なお、Elias弁護士はワシントンのPerkins Coie法律事務所の弁護士である。

「トランプ文書」の存在は既に2017年1月には報道されていたし、選挙の
前に政敵に不利な情報を集めるのはよくあるが、問題はヒラリーと民主党
が「トランプ文書」の調査資金を提供していたことを隠して報告しなかった。

これは連邦選挙法に抵触すると言う。しかも提供した金額が大きかったの
で用途に問が生じている。外国ロシアでトランプの身辺調査をすることが
選挙法に抵触するかどうかもわからない。おまけに国会情報委員会の資金
往来についての質問にFusion GPSは黙秘権を行使したのだ。

更にわかったことはFBIもトランプ文書についてSteeleに金を提供してい
たと言う。これが事実なら政府の調査機関であるFBIが違法に選挙介入し
ていたことになる。

報道によるとトランプの身辺調査をFusion GPSに依頼したのは共和党の
「ある人物」だったと言う。この人物の名前は今もわかっていないが、彼
はトランプが共和党の大統領候補に決まったあと調査をストップし、その
あと民主党党首とヒラリーがFusion GPSのトランプ調査に資金を提供した
と言うのだ。

11月の総選挙でトランプが当選したあと民主党側はロシアのプーチンがト
ランプの当選を助けたと主張した。外国政府がアメリカのせんきょに介入
したからトランプは当選無効であるというのだ。

これが「トランプのロシア癒着」と言われ、民主党側が司法部に徹底調査
を要求した。司法部はロバート・マラー元FBI長官を特別検察官に任命し
た。ところが今年5月から今まで調査してもトランプのロシア癒着は何も
証拠があがらず、しかも今回の「トランプ文書」にヒラリーと民主党の
でっち上げたフェイクニュースだったと言う。つまりトランプのロシア癒
着調査はブーメランのようにヒラリーに返ってきたのだ。

●トランプ文書

最初にトランプの調査を依頼した共和党側の「ある人物」についてはいろ
いろな名前が挙がったが、25日にWashington Beaconが調査を依頼したと
発表した。Washinto Beacon は保守系の新聞社で、発表によると2015年の
年末にトランプの身辺調査をFusion GPSに依頼したと言う。しか2016年5
月にトランプが候補者となったので同社は調査を中止した。

このあと民主党の党首ショルツとヒラリーがFusion GPSに資金を提供して
調査を続け、Fuson GPSはSteeleに調査を依頼した。SteeleはTrump
Dossierを作成しFusion GPSから民主党の弁護士Eliasに渡されたのである。

報道によると国会で諮問を受けた民主党党首のDebby Wasseruman Shultz
とヒラリーの選挙対策本部長Sidney BrumenthalはFusion GPSに対する金
の提供を否定したと言う。また民主党の弁護士Marc EliasもPerkins Coie
法律事務所の関与を否認した。真偽のほどは今後の調査で判明するだろう。

●金額の大きさ

問題は提供した金額の大きいことと金額の大きさを正確に選挙委員会に報
告しなかったことである。最近発表された選挙財務記録によると、ヒラ
リーの選挙事務所は2015年6月から2016年12月までに560万ドル、民主党は
2015年11月に360万ドルをPerkins Coie事務所に払ったと言う。

つまりElias がPerkins Coie事務所の関与を否認したのは真っ赤な嘘であ
る。しかもこの合計920万ドルも不確かでPerkins Coie事務所の発表では
1240万ドルだった。

問題はヒラリー側が多額の資金を提供してトランプの身辺調査を選挙委員
会に報告しなかったこと、Fuson GPSがSteeleに幾ら払ったか、Steeleの
金の用途も不明である。Fuson GPSは情報委員会で黙秘権を行使した。

まだある。FBIも金を出していたと言うのである。トランプのロシア癒着
は調査を始めて年たっても証拠が挙がらず、ウラニューム・ワン疑獄、ト
ランプ文書疑惑と、続いてオバマ政権とヒラリーと民主党に不利は情報が
どんどん出てきた。国会はintelligence CommitteeとOversight
Committeeの2つの委員会を設置して調あまりに国民をバカにしていないか?

2017年10月30日

◆「措置入院」精神病棟の日々(70)

                  “シーチン”修一 2.0


精神科外来でカウンセリングを受け、その後に医者の問診を受けるのだ
が、実にすっきり、さっぱりする。スカッとさわやか、コカ・コーラのよ
うな気分。下世話に言えば、Man, I made me a noble shit!

PC翻訳では「人、私は私に不活性のクソを作りました!」、小生の訳では
「いやー、すごいクソが出たぜ!(さっぱりした! 見る?)」。

PCよりは原文の意を汲んだ訳だと思うが・・・名訳か迷訳か、はたまた誤
訳か超訳か、ま、意見の分かれるところだろうな。米国大使館、豪州ビク
トリア州政府は小生の訳を大層気に入ってくれていたが、ビジネス文書や
テクニカルレポートの翻訳ではないから、これでOKというわけだ。

アル中だった小生は〇〇中毒とか依存症への関心が高く、今は堀口大學訳
でジャン・コクトーの「阿片」を読んでいるが(コクトーは阿片中毒で2
回入院している)、まったく恐れ入るほどの名訳だ。これくらいのレベル
になると歴史に名を刻むが、小生はわが家の墓碑に「俗名 修一」と刻ま
れるだけだろう、それもどうなるかは分からないが、何しろわが一族の
“恥部”だで。

仏壇には愛犬の骨壺が安置されているが、小生の骨壺に愛犬の骨も入れて
納骨するように先日頼んだら、「そのつもり」とのことで一安心だ。犬は
死んでも愛され、小生は「クソヂヂイ」と罵倒されるのだ(本の間とか引
き出しの裏、畳の下とかに家族が喜怒哀楽を催すだろう各種メッセージを
仕掛けるつもり。大いに楽しみだ)。

話を戻すと、精神科のDr.はこう嘆くそうだ、「患者はすっきりしていい
だろうが、カウンセラーと医者はまるで便所だ・・・」。小生はただのう
つ病だが、躁うつ病の場合、躁状態では悪口雑言、罵詈罵倒が凄まじい患
者もいるそうだ。「若い看護師だと大きな心理的ダメージを受けてしまう
こともある」とか。

そういう悪性の患者も吠え終わると「ああ、すっきりした!」という気分
になるらしいが、罵倒されまくった方はたまらないわな、糞尿やゲロを頭
から浴びせられた気分になるのだろう。ベテランの看護師などは心で「キ
チ〇イが何言ってやがる」とパンチをかわすのだが、言葉や動作で反撃し
たらクビになりかねないから大変だ。

診察を終えて隣の調剤薬局へ行ったら、「大人の発達障害」というパンフ
があり、読んでみると小生は「自閉スペクトラム症」のケがあるのかもし
れない(会話苦手、忖度力ゼロ、嗜好に強いこだわり)。

発達障害で有名なのは「ADHD」で、モーツァルト、ベンジャミン・フラン
クリン、エジソン、アインシュタイン、信長、龍馬もADHDではなかったか
とパンフにはあった。

天才とキチ〇イは紙一重というのは結構な真実かもしれない。この世は
「紙一重」が実に多い。

気違い、間違い、場違い、勘違い、筋違い、読み違い、夢か夢想か妄想
か、当たれば天才、外れたら狂人、真か嘘か、正論か邪論/捏造/でっち上
げか、

自信か虚勢か、誠実か不実か、作戦か謀略か、芸術か狂気か、進歩か後退
か、創造か破壊か、改革か革命か、保守か固陋か、正義か悪か、投資か浪
費か、名君か暴君か、名案か迷妄か、救国か売国か・・・

結局は「終わり良ければ総て良し」みたいだが、晩節を汚すと「ろくでも
ない奴」とすべてが否定されたりする。否定か肯定か、拒絶か受容か、ど
ちらに転んでも「それなりに面白い人生だったんじゃない? まあバカ
だったけどね」というお墨付きは得られそうな発狂亭雀庵の病棟日記から。

【2016/12/29】*保育園児9人散歩、中庭の喫煙所では15人ほどのスモー
カーがプカリプカリ。世は事もなし。冬休みで作業療法もなし。ひたすら
読書と物書きだけだ。

【12/30】*11:30、娘2人来。Kと家庭内別居する方向で検討、準備して
もらうことになった。たまたま同じ船に乗っているだけ、同じマンション
に住んでいるだけ・・・多分これがお互いのために一番いいのではないか?

このままだとKはうつ病になりそうだから、抗うつ剤と精神安定剤を服用
するよう娘から言ってもらうようにした。医者やカウンセラーは「あなた
にとっては不本意かもしれないが、7:3とか6:4であなたが譲歩し、妥協
しないと上手くいかないよ」とアドバイスされているが、それでもKは受
け入れはしまい。

バックミラーしか見ない、前方は見ない、見えない、見たくないのかもし
れない。悲しいけれど夫婦関係は終わったのだと思う。

【12/31】*措置入院から丸2か月。精神的に改善?し、他罰的から自省、
自罰的になってきたし、体力も回復してきた。

「反省するなら猿でもできる」と家族の理解はあまり(多分ほとんど)得
られていないのは、「俺は俺、あなたはあなた、個人主義で行こう」とい
う小生の基本姿勢が変わっていないからだろう。居直っていると思われて
いるに違いない。

国体は護持する、それ以外は譲歩するにやぶさかではないということなの
だが、彼女たちにとっては「トンデモナイ!」ということなのだろう。

イワン・デニーソビッチは収容された当初は家のことをあれこれ考え悩ん
だが、「クヨクヨしたところでどうにもならない」と考えることを止める
ことで精神の安定を得た。小生もその方向で行くしかないかもしれない。

退院したらブログを再開するつもりだが、ペンネームは「蒼龍(竜)シー
チン2.0」でどうだろう。凶悪漫才コンビの習近平(Xi Jinping)とプー
チンを狂気の蒼龍「シーチン」が深く静かに潜航し一発必中、魚雷で仕留
める。

「シーチン」は新宿歌舞伎町チャイニーズバーのスリットが大きなチャイ
ナドレスが売りの支那人ホステスが名付けてくれた愛称で、以来コード
ネームでもある。彼女は素直な娘で、「仕事は真剣勝負だ、パンツなんて
はいてくるな!」と「適切」な教育的指導をしたら速攻でパンツを脱いで
きた。支那人にもまともな人はいるのである。

*8:30、誰にも相手にされなくなった“ナンミョー”がナースステーショ
ンで折伏しており、誰もが完璧に無視していた。

ホールにはいつも男10人、女30人ほどがいたが、今は年末年始で外泊する
人が多く、男6人、女12人のみ。小生を含めて引き取り拒否か不可の患者
ばっかり。

9:30〜9:50、朝の一服でスモーカーは中庭の喫煙所へ向かうが、すぐに
日陰になってしまうので皆、「禁煙」の看板のある日向の芝生で吸ってい
る。街ではノロが流行っているし、患者が風邪をひいても困るから職員は
見て見ぬ振り。結構なこと。

散歩へ行く幼児はたったの4人だけ。大晦日だなあと実感する。
(つづく)2017/10/28



2017年10月26日

◆「措置入院」精神病棟の日々(68)

“シーチン”修一 2.0

もう1週間も雨が降り続けてうんざりしていたら真打登場、台風一過の
10/23は素晴らしい秋晴れだったが、わが庭園は赤匪やソ連に襲撃された
跡のように、滅茶苦茶になっていた。

まずウッドデッキの透明波板プラの屋根が失くなっている。雨で屋外作業
ができずに仮止めをし、「まあ、ちょっとした風雨なら耐えられるだろ
う」と思っていたが、甘かった。どこかへ飛んで行ってしまった。

「波プラ恋しやほーやれほ」、夜明けとともに「波プラ尋ねて三千里」、
町内を捜索すると店舗の前に1枚発見、無事回収。もう1枚はいずこへ。

♪「波プラは何処(いずこ)、波プラは居ずや」、町内隈なく 尋ぬる三
度(みたび)、呼べど答へず、さがせど見へず・・・

早く保護しないと重大事故にもなりかねないから、線路や道路のあちこち
を見て回る。が、発見できず。

ひとまず撤収し、わが家の新築中の展望台へ上って見渡せば、「波プラ発
見、6:15、西方隣家の庭園にて倒れし、至急救助へ向かう」。

苦労しながら塀にのぼり、長いプライヤーでつまみ上げ、かくして回収作
戦は成功したのだ、「わが方の損害軽微!」。

この体験で学んだことはいくつもある。町内の工事現場は養生シートが外
されていたが、そうしないと風で大変なことになるからだ。攻撃されそう
になったら早めに避難する、回避する、敵が出れば引き、敵が引けば出
る・・・ゲリラ戦を理論化したのは毛沢東が嚆矢だ。ISはこれを良く学ん
だそうだ。今や風前の灯火だが、IS菌は遺伝子のように次世代へ伝わって
いくのだろう。

衆院選挙は自民圧勝だが、枝野率いる立憲民主党が野党第1党になったの
は気に入らない。日本のアカは日共→社会党→(新左翼=中核派、革マル
派、赤軍派など約15派を経由して)→民主党で来たが、次は立憲民主党に
なるのかもしれない。

それにしても枝野だ。小生の見立てでは枝野は革マル派の“尾崎秀実(ほ
つみ)”、すなわちスパイだ。戦前の最大のスパイ事件「ゾルゲ事件」の
準主役。革マル派の牙城、JR総連は10/23にこう祝砲をあげた。

<憲法改悪反対を訴えた立憲民主党は公示前から大幅に議席を伸ばし、安
倍政権と対峙する野党第一の受け皿としての評価を獲得た。改憲について
国民の理解が得られたと強弁する安倍首相を許してはならない。

JR総連の推薦した候補者は今現在28名が当選を果たした。私ちは当選した
議員と共に、安倍一強政治を許さず、憲法改悪を阻止し、平和な社会を実
現するために全組合員でたたかい抜く。

全国でたたかい抜いたすべての組合員の皆さんに感謝し、第48回衆議院選
挙の集約にあたっての見解とする。

2017年10月23日 全日本鉄道労働組合総連会(JR総連)>

「戦い」を「たたかい」だと。戦争反対だから「戦」は使わないというわ
けだろうが、西郷翁曰く「外交では『戦』の一字を忘れるな」、これを否
定しているわけだ。殺し屋が「暗殺」を「暗さつ」と書くようなもので、
笑止千万。

小生は2013/7/16にこう書いた。

<革マル派教祖の黒田寛一(かんいち、ひろかずとも、通称クロカン)は
1927年10月20日生まれ。彼が革命史に登場するのは1957年、太田竜らとと
もに「革命的共産主義者同盟(全国委員会)」(革共同)を設立したこと
による。黒田は議長に就任した。新左翼の誕生である。

今井公雄は「左翼過激派の20年」でこう書いている。

《全都の学生を集めておこなっていた黒田の講演学習会のことである。62
年の9月から11月にかけてのことで、黒田はおおむね次のような主旨のこ
とを話した。

「われわれはサナダムシであ〜る。サナダムシは〜、あごんところについ
てる鈎で胃壁に食らい付いてどんなことがあっても離さない。そんでもっ
て、最後には本体を倒しちゃう」

いまではあまり知られていないことだが、当時を知るものなら知らぬもの
ない「革共同全国委員会寄生虫論」である》

今思うに、これは黒田の組織論の原点ではなかったか。「労働組合などの
組織にこっそりと寄生虫のごとくに入り込み、やがては組織を乗っ取る」
という戦略である。

革共同全国委は基本的に大衆運動主義で、「大衆運動の中で前衛党を作っ
ていく」という考えだ。黒田は「まず組織を作り、それを核に前衛党を作
る」という方向だろう。黒田にとっては「集会やデモをやり大衆を煽って
も無駄。まずは組織づくりが肝心」ということだ>

革共同は大衆運動主義の中核派と秘密結社主義の革マル派に分裂したが、
今や単純バカの中核派(小生の古巣)は見る影もないが、狡猾陰湿な革マ
ル派は北海道と沖縄のマスコミ、労組、教育、司法に浸透しているから、
クロカンの勝ちである。民主党=民進党を乗っ取り今や国政の野党第一党
になった。

枝野は「中国、インドなどの新興国が追い上げるので、工業製品の輸出は
望めなくなる。代わりに大きな隙間産業を狙うべき」として「 盆栽」を
推奨した。尾崎は天才、秀才だったが、枝野は凡才、革マル派という怪し
い幹のただの「枝の」、傀儡に過ぎない。

革マル派のサイトの最新号にはこうあった。

<ロシア革命100周年をむかえた今日、この地球上から戦争と貧困と圧 政
を根絶することを熱願する全世界の労働者・人民は、ロシア革命の人類
史的意義をかみしめ・その精神を21世紀世界によみがえらせなければ な
らない。《戦争とファシズム》をつきやぶる革命的拠点をうち固めよ。今
こそ《反帝・反スターリン主義》の深紅の旗のもとに結集せよ>

「革命的拠点」立憲民主党には寄らば大樹で日本中の有象無象の狂気的ア
カが「結集」するだろう。第五列を一網打尽に潰すことが対北、対中共戦
での初戦となるに違いない。

小生をはるかに上回る狂気! いかにせん。

発狂亭雀庵はここまで書いたら腰痛で戦列から脱落。病棟日記はお休みし
ます。「お、お、俺にかまわず、みんな、前進してくれーっ!」
(つづ く)2017/10/24


      

2017年10月23日

◆当分の間・休刊いたします。ご寛恕下さい。

当分の間、休刊します。ご寛恕下さい。

2017年10月22日

◆「措置入院」精神病棟の日々(66)

“シーチン”修一 2.0

ああ、また迷惑メールか、と思ったら、な、な、なんと有難いことだろ
う、このシリーズに読者がいた!

<シーチン様:「頂門の一針」でシーチン様の連載を知りました。今は、
直接メールで頂いています。

内容が人間味豊かで大変興味深く、なるほどと思うことがよくあります。
読み返しやすくするために、全てWordに編集しています。64号で210頁に
なっています。

読者の反応が無いと書かれていますが、皆さんしっかりと読んでいると思
います。私は戦前生まれなので、少し年長かと思いますが、昔のことは同
じ実感があります。

シーチンさんの高い知性・IQもさることながら、知識も豊富で、読みなが
ら、そうそう、その通りと妙に共感してしまいます。これからの号も楽し
みにしています。

熱心な一読者より>

ビックリだ。「宇宙で緑の惑星を発見した思いです。感謝、感謝、神よ、
心あらば“熱心な一読者”様に最大の祝福を!」と感謝を申し上げた。ブロ
ガー冥利に尽きるなあ、木に登りたい気分だ。「木はどこかね?」

佐藤栄作総理の最後の退陣表明記者会見(1972/6/17)で覚えているのは
「カメラはどこかね?」だった。

<テレビカメラはどこかね?テレビカメラ…。どこにNHKがいるとか、どこ
に何々いるとか、これをやっぱり言ってくれないかな。今日はそういう話
だった。新聞記者の諸君とは話さないことにしてるんだ。

違うんですよ、僕は国民に直接話したい。新聞になると文字になると(真
意が)違うからね。残念ながら…、そこで新聞を、さっきもいったように
偏向的な新聞は嫌いなんだ。大嫌いなんだ。直接国民に話したい。やり直
そうよ。(記者は)帰って下さい>(ウィキ)

昔は新聞は絶大な力、影響力があったが、今はあまりレスペクトされてい
ないような気がする。部数自体も漸減傾向で、2017年上半期と2016年下半
期を比べると全国紙は朝日の2.38%減を筆頭に軒並みダウンしている。

ネットに圧されている面もあるが、紙媒体自体が敬遠されていること、朝
日の場合は左傾を嫌う人が増えていることも影響しているだろう。フェイ
クニュース、報道しない自由にウンザリしている人は多いのではないか。

理由はいろいろあるだろうが、新聞離れ(&書籍離れ)は欧米でも進んで
おり、リカバリー策はないようだ。

記者という仕事はとても面白いが、かなり過酷な仕事で、今の若い人は売
り手市場ということもあって以前ほどには魅力的とは感じないのかもしれ
ない。高学歴で優秀な人材は他の業界へ行ってしまうのだろう。色に染
まった癖のある記者ばかりだったりして。

パイ(市場)が縮小する一方だとシェア競争が激しくなるが、10/16の産
経では阿比留瑠比ボナパルトが朝日新聞論説委員・坪井ゆづる、毎日新聞
専門編集委員・倉重篤郎の実名を挙げて叩きまくっていた。曰く「国民に
事実を伝えるという本来の役割を忘れ、放棄し、印象操作と『報道しない
自由』を行使しての安倍たたきに没頭したかのようなメディアの現状こ
そ、国難そのものである」。

完璧にコケにされた朝日坪井と毎日倉重は反論するのかどうか。反論すれ
ば自紙の読者に産経をPRすることになりかねないから「無視、相手にしな
い」ということになりそうだ。そうなるとボナパルトはさらに叩くから戦
火は拡大し、産経読者は大喜びするのだろう。小生も楽しみだ。

朝日、毎日、東京(中日)、共同通信などは小生から見れば中共ファン、
北朝鮮ファンのアカ、共産主義者だが、戦後は「共産主義」という言葉は
敬遠され、社会主義とか社会民主主義、近年ではリベラル、自由主義とい
う言葉に置き換えられている。

米国では戦後にアカ狩りの「マッカーシー旋風」が起きたが、共産主義信
奉者は議会の調査委員会で「私は社会主義者、マルクス主義者であり、共
産主義者ではありません」なんて詐欺師みたいな言い逃れをしていた
(1953/7/14)。

この発言をしたのはレオ・ヒューバーマン(米「マンスリーレヴュー」誌
編集者)で、その2か月前には講演でこうアジっていた。

<我々は緩慢な餓死、不安、貧乏をやめることができる。われわれは、生
活を生きがいのあるものにするために、我々人民の必要とするすべてのも
のを生産し、分配することができる。一言で言えば、アメリカの高い生活
水準を現実のものとすることができる。

しかしながらそれを可能にするのは一つの方法であり、それは資本主義に
代えるに社会主義をもってすることである>

売春婦曰く「女郎とはあんまりよ、せめてお娼妓さんと言いなさい」(斎
藤緑雨「あられ酒」)。これとそっくりで、表現を変えたところで本質は
同じだ。共産主義は血を流し過ぎたために言葉自体も嫌われ、「このア
カーっ! 違うだろ!」と罵倒された。

緑の党、民主社会主義(サンダース候補が言っていた)、民主党・・・ど
う表現しようが、「共産独裁支持のアカ」という本質は変わっていない。
アカは表向きは善人を装っているが、暴力で敵を叩く志向・嗜好が昔から
継承されている。

日本の保守派は概ね「国民の自由、民主、人権、法治」+愛国・安保・改
革・規制緩和・自助あたりを基軸としている。一方で革新派は「自派=仲
間の自由、民主、人権、法治」+反日・容共・保守(GHQの占領政策維
持)・規制強化(利権の保護・拡大)・福祉(バラマキ)あたりが基軸だ
ろう。

革新派は概ね共産主義的世界(国家、国境、人種、民族の否定=地球市
民、一党独裁の肯定=中共・北を非難する革新派はまずいない)を目指し
ているように見える。独裁は武力・暴力による圧政だが、彼らは圧政する
側(に居場所を求める人々)だから、圧政に反対することはない。むしろ
圧政に加担する。

共産主義は暴力革命、プロレタリアート独裁(一党独裁)が「始めの一
歩」で、「自分(たち)は正義である、反対する者、協力しない者は悪で
ある、アカか白か、白や灰色は駆除する、アカがすべてだ」というのが初
期設定になっている。

だから正義のためにはテロも強盗もOKで、スターリンはM(マネー)担当
だった。銀行強盗である。親分のレーニンが指示したのだ。スターリンは
脱獄の名人で、少なくとも3回はやった。4回目のお勤めの最中に1917年革
命が起きてシャバに戻り、レーニンの右腕になった。

スターリンは生粋の武闘派であり、なおかつ頭も良かった(善人を装い騙
し、非難する者は容赦なく殺した)から、レーニンは死の床で「スターリ
ンは粗野だから・・・」と言うものの否定はできなかった。それどころか
「これは民主主義じゃない、独裁じゃないか」と不平不満を唱える水兵を
「虫を殺すように」に一緒に殺しまくった戦友なのだ(「クロンシュタッ
トの反乱」)。

アカは宗教であり、ISなどイスラム過激派とまったく変わらない。スター
リンは神学生で、学校でアカに染まった。ISも多くが神学校や神学サーク
ルで洗脳されている。今やフランスの刑務所はイスラム教徒であふれ、過
激派の温床になっている。まさに神学校。

アカは「止まれ」、緑(のオバサン)は「注意」、えんじ色が「進め」
か。えんじ色は紅と紫を合わせた色でベニハナから作り、奥ゆかしい色、
高貴な色と言われている。早稲田大学の校旗の色でもあり、学部ごとの
色、紅・白・紫・緑を交ぜ合わせるとえんじ色になるそうだ。

えんじ色は近年では体育着としても利用され、「サツマイモ色」と言われ
たりするとか。自民党の党旗はこの色。なぜかは知らないが、一応は保守
派大連合として生まれ、派閥といういろいろな色が交ざっているからかも
しれない。

自民党は、中共ファンの二階、原発反対の純ちゃん、希望の党に行った方
がいい聖子、聖人君子のような高村などなど一応は何でもありのGMS(総
合スーパー)だ。ずいぶんアバウトだが、占領憲法を「とりあえずの間に
合わせにはなる」という意味なのだろう、福田恆存は「当用憲法」と言っ
ていた。

それに倣えば自民党は「当用保守党」で、多くの支持者は「野党に比べれ
ば少しマシ、そこそこマシ、結構マシ」と思い、アカ、アカモドキにはう
んざりでしているから、自民党に投票するしかない。

なおアカの尻尾がまだついていた小生が除染に利用した産経新聞の論壇誌
「正論」は福田らの提案で生まれたものである。

18歳の小生はヒューバーマンに「感動した!」と手紙を書いたっけ。初心
なネンネだった、慚愧、無残、まるでチボー家の次男坊のように。

♪飲めばやけに涙もろくなる こんな私 許してください 外は冬の雨ま
だやまぬ この胸を濡らすように

♪あの頃のわたしに戻って あなたに会いたい

今さら悔いてもしょうがない・・・

♪これもアカ あれもアカ たぶんアカ きっとアカ

泣いても始まらん、さあ今日も元気にアカ叩き、イザ! 発狂亭雀庵の病
棟日記から。

【2016/12/25】*「家族は俺に何を求めているのか? 俺はどうしたいの
か? 思いやりとは何か」・・・Kへ手紙を書いた。

<ひとつ屋根の下で暮らしていても、自分は自分、他者は他者という個人
主義で行きたい。家事は協力し、率先垂範、ヘルプを求められたらヘルプ
するという家族でありたい。便利で役立つ夫、父、ヂイヂでありたい。

これまで十分に愛され慕われてきたので、そこまでは望まない。今はた
だ、皆に迷惑をかけずに静かに晩年を送りたい>

*7:28、火災報知機が連日誤作動。「ピーピーピー、火事です、火事で
す。東病棟2階で火災が発生しました。急いで非難してください。ピー
ピーピー・・・」

狼少年だからもう誰も動じないが、規則なのだろう、看護助手がヘルメッ
トをかぶり、消火器を持って東病棟へ向かった。職員も誰一人として「非
難して」と言わない。

13:00から14:00、K来。彼女自身のキズがまだ癒えていないので年末年
始の外泊はNOだった。彼女は精神的、肉体的にかなり疲れており、睡眠不
足なのか、目が充血していた。

小生は少し会話ができるようになった。お互いに少しづつ歩み寄ってきた
感じがする。

Kが帰った後にナースの“マンティス”から「入院から間もなく2か月だけれ
ど、どんな感じなの?」と聞かれたので、「入院はいい機会になった。入
院していなければ今頃は葬式になっていただろう」など、Kのことを含め
て色々伝えた。

外泊NOについて“マンティス”は「正月でも病院では大したことはできない
けれど」とのことだったが、雑煮とかが出るのかもしれない。

16:00、急性期病棟の患者で唯一正気の80過ぎの老婆が大きな抗議の声を
上げた。見るとナンミョーが懲りもせずに勧誘しているのだ。ほんとにウ
ザイ奴ら。仏罰を下すべし。(つづく)2017/10/21


   

2017年09月18日

◆残業と超過勤務手当は

前田 正晶



残業と超過勤務手当は我が国の企業社会の独特の文化ではないか

電通に始まって、一時(イットキ)は残業に対する議論がマスコミでは百
出どころか万出だったかのような気配があった。ある地位というか身分が
上がるまでは残業代が付くのは我が国ならではの制度だと、アメリカの会
社の移って初めて知った。

そこには年功序列制に加えて、外部からも当人にも良く解らない査定が
あって、何時の間にか同期入社の者との間に差が付いていく制度が絡まる
のが不思議に思えてきた。

ご存知の方もあると思うが、アメリカの制度では基本的に本俸(年俸)一
本だけであり、我が国のような諸手当や管理職手当などない。解りやすい
ように極端な表現をすれば、本社機構だろうと何だろうと、中途で入社す
る際に、直轄の上司と話し合って合意した年俸しか貰えないのだと思って
頂いて良いだろう。

更に言えば、給与に関係するような遅刻も早退のような制度もないが、有
給休暇(paid holiday)は貰えるはずだ。

即ち、与えられた「職務内容記述書」を達成する為には、朝6時に出社し
て夜は21時までオフィスにいてもそれは各人の勝手であるということだ。
それでも追い付かなければ土・日に出勤するのも、各人の自由意志である。

極言すれば「週5日勤務では仕事を裁ききれない無能力者は週末を犠牲に
せよ」ということ。逆に「週末と家族を犠牲にしても与えられた職務以上
の成果を挙げたい者」は1年365日働き続けることを厭わないのである。

ここで看過できないことは「アメリカ式では仕事は全て個人に割り当てら
れていて、皆で分け合った負担することではない」点である。

では、一方の我が国ではどうなっているかなどを、ここで私が説明する必
要などあるまい。かく申す私も日本の会社にお世話になっていた頃には残
業はしていた。今となっては、その理由や必要性が何であったかの記憶は
全くない。

だが、私個人に割り当てられたその日の仕事をやり遂げられなかったから
残っていたとは思えない要素もあったのだ。新入社員の頃は恐らく不慣れ
で仕事を消化しきれずに残っていたのかと思うだけだ。

こういうこともあった。ある商社の新入社員が2〜3日続けて同じ服装をし
ているのを見た人がその理由を尋ねたのだそうだ。答えは「今週になって
から会議室に2日連泊しています」というものだった。更に、その理由は
「新入社員の私には与えられた仕事をこなしきれずに深夜を過ぎても帰れ
ず、会議室で寝ることを選択した」だった。

彼は言葉を継いで「これは私の能力が不足しているだけではなくスキルも
足らないのか、あるいは会社側が与える仕事の範囲が私の能力を超えて余
りにも広く且つ大木過ぎるのかの何れでしょう」とサラッと述べたのだっ
た。彼は「2日連泊などはお手柔らかな方で、同期でXX部に配属された者
は既に連泊2週目に入っています」とも教えてくれたそうだ。この連泊を
誰も咎め立てしないそうだ。マー、言ってみれば、野球の練習で言う「千
本ノック」のような新入社員の鍛え方だ。

我が国とは違ってボーナス制度がない会社側というかサラリー制のアメリ
カ式給与では、既に述べたように年俸だけである。ということは、残業手
当はないと思っていて良いだろう。全ては自分の成績次第だから、目標達
成までは何時間でも働けば良いだろうということだと、私は解釈していた。

こういう制度を我が国に急に持ち込む訳には行かないのは明らかだ。残業
料を支給することが企業の固定費(と考えても良いのかと思う)が増えて
困るというのだったならば、最初から人事部だの勤労部で査定せずに、所
属の長が全員の前年度の残業代まで含めた所得を見て、諸手当を排除年俸
一本に定めてしまえば良いではないか。即ち、何時間超過勤務しようと会
社が強制したのではなくなるのだ。

それでは、ボーナスや退職金の金額が増加しすぎるという心配も生じるだ
ろう。そうであるならば、「最初からそういう金額の算出の基準を元の本
給を基準とするようなことにでも話し合いでもしておけば良くはないの
か」などと勝手に考えている。これは暴論かも知れないが、私が考えてい
ることは「各人が何時間働くかは自分で決めれば良いことで、政府や会社
が介入するのは不自然だ」との考えを述べているに過ぎないのだ。

経験から言えることは「アメリカ式の方が自分のことは自分で処理せよ」
であって、達成できなければ自分一人だけの結果責任で諦めが付くのだ。
だが、一歩どころか半歩誤っても馘首が待っている世界だった。それと比
べれば、我が国の企業社会の方が遙かに温情的だとは思う。

だが、アメリカでは同期入社の者たちとの比較などないし、全ては自分に
返ってくるので、諦めが付きやすかったとも言える。

結論めいたことを言えば、日米の何れが良いかなどと言う選択ないと思
う。私は向き不向きだけだと思う。アメリカに行けば「身分と地位の垂直
上昇は先ず期待できないが、定年制度はないし、成績次第では何歳になろ
うとも昇給させてくれるという、我が国にはない慣習がある。余り上手く
纏めきれなかったが、日米間の違いの概要がお解り願えれば幸甚だ。


2017年09月15日

◆「措置入院」精神病棟の日々(61)

 “シーチン”修一 2.0



「新聞の賞味期限はインクの匂いのするうち」と山本夏彦翁は書いている
が、今読んでいるのは産経8/30だから、13日分(休刊日があったから正確
には12日分)がツンドクになっている。インクの匂いなんてとうに飛んで
いるが、世界的な話題としては「北ミサイルが日本の上空を飛んで太平洋
へ」あたりか。

こういうのは「日本は舐められているぜ、仕返しに朝鮮総連を潰せよ、
ギャーギャー喚いているだけでは北=中共(特にアンチ習近平の江沢民
派)を喜ばすだけだぜ」という場面である。9月中旬からの中共党大会で5
年後のトップが習近平派以外に決まらないと、“米国の走狗”日本は核ミサ
イル、尖閣侵略に脅かされ続けるしかない。

恐らく北、中共、韓国、露にとって日本は一番の潜在敵であり、彼らは日
本が受けている脅威、恐怖をせせら笑っていることだろう。

反撃しないと舐められっぱなし、やがて“腰抜け野郎”と軽侮される。スペ
インはイスラム過激派による列車爆破テロで怖気づき、米国主導の対イラ
ク過激派戦線から離脱し、自国の安全を最優先したが、最近(8/17)車暴
走テロに見舞われ、113人が死傷した。敵に背を見せても敵は容赦しな
い、ということだ。

自分たちだけでは防衛できません、米国・米軍の庇護・支援がなければ国
民の命と生活を守れませんって、とても主権国家とは言えない。昔、アカ
どもは「米国の核は悪い核、ソ連、中国の核はいい核」と言っていたが、
この期に及んでも「日本の核武装反対、戦争反対」と叫んでいる。「日本
憎し」という憎日・反日宗教に凝り固まった中2坊主は死ぬまで信心に濁
りはないのだろう。

夏彦翁曰く「純粋は恐ろしい。ナチスユーゲントの少年の目は澄んでい
た、日本の軍国少年も同じだった」。

小生の目は濁っている(救急隊員から「両目とも白内障の初期ですね」と
指摘された)。美しい表を見たら裏も見る、小4で「この世は本音と建前
からなっている」と知り、以来、斜に構えた上から“週刊新潮”目線で世の
中を見て、噓も方便とついたこともある。

これまた夏彦翁曰く「芸者は芸を打って色は売らないって、これ本当
か?」。翁が調べたところ、芸者が呼ばれた宴席の3割は「陰間」で、馴
染み客には色を売った(売らないわけではない)そうだ。初回の客にも色
を売る芸者は「見ず転」(相手を見ずに転ぶ)と軽蔑されたという。

忙しい田中角栄は緊張した要談が終わると「陰間」に馴染みの芸者を呼
び、一息ついたとか。この際に角栄は祝儀をはずむから料亭の主、置き屋
の女将から下足番まで大喜びだったそうだ。(角栄のバカ娘はこうした
“不義)を激しく詰(なじ)っていたらしく、角栄は弱り切っていたとい
う。バカ娘の目は澄んでいたはずだ)

表と裏。荷風散人は「美しい表に醜さを見つけ、裏の縫い取りに美を見つ
ける」と、陋巷の私娼窟、玉ノ井の娼婦を描いて今でも読者に感動をもた
らしている。

この世の9割は中2坊主で(どこの国でもおバカなテレビ番組がある)、そ
れでも気の利いた子は世間の表裏を知るが、オツムの回らない子は純粋
に、あるいはそれを装い、「平和」を唱えれば平和が続くと信じている、
あるいはそれを装っている。

Kが孫の4歳女児に問いかけた。「ママ好き?」「だーい好き」、「じゃあ
バアバは?」「・・・今は言えない」。女の子は口を覚えるのが早いと聞
いていたが、いやはや大したものである。

この話をしながら二人で大笑いしたのだが、「以前は私のことを好きだ、
愛しているとよく言っていたけど、この頃は言わないわね」「・・・今は
言えない」と答えたらミサイルの代わりに味噌汁の椀が飛んでくるだろう
な、どの家庭でも。

いろいろなことを学ぶと「世間は単純ではない」と上下、左右、裏表から
猜疑心たっぷりに見るようになる。目が曇るのは当たり前で、老人が澄ん
だ目をしていたらかなり怪しいのではないか。

孫・子は9/7〜10まで流連、11日には6歳男児“ボーイ”が高熱を発したので
また来た。12日には小生が一人でボーイを預かったが、膨大な炊事、洗
濯、趣味の園芸、工作で忙しい5日間だった。

11日の夜、ボーイは元気に帰って行ったし、終わってみれば「やったー
やったーヤッターマン!」(古いね)で、そこそこの充実感はあるが、
9/3の15:33、6月以来の懸案だった防水工事が小生なりの最大の創意工夫
と体力で完了した時は「わが方の損害、老人1名、意識不明。老人は精神
科入院歴あり、現在は通院中」と広報されるだろうなとメモを取っておく
ほどの充実感だった。

バカとキチ〇イは使いようだぜ、同志諸君! 忙しい中でも今日はオブ
ジェとかインスタレーションというのか、「赤い衝撃 Red Impulse」を
完成させた。2か月もかかったが、孫は受け入れてくれるものの大人は
「何よ、これ!?(まるでキチ〇イ)」と概ね嫌悪感を示す。ゲージツは
理解されがたい・・・

狂気と正気を揺れ動く怪人、発狂亭雀庵の病棟日記から。

【2016/12/18】*夜中の3時に“コンチャン”が怒鳴り声をあげて、激しく
体を動かし、ちょっと怖かった。妖怪に襲われた夢でも見たのだろう。彼
は今、体調が悪く、当然、心も晴れない。

午後8時は就寝前薬を飲んでから部屋にこもる決まりだが、夕べは“ナキワ
ライ”嬢がホールの隅で、ジャージーのフードをかぶり、両膝を抱いて拗
ねていた。彼女は終日泣き、笑い、躁鬱を繰り返し(双極性うつというそ
うだ)、激しすぎるとナースから注意され、ドーンと落ち込み、メソメソ
泣き、やがて優しい言葉をかけられるとニコニコしだす。

ホールでは類は友を呼び、“ワライ”嬢と並んで座っているが、箸が転がっ
てもおかしいのだろう、二人が共鳴し体をよじって笑うと、それなりに自
制していても結構目立つ。昨日から二人は離れ離れにされたが、それも
“ナキワライ”の悲しみをそそったのだろう。

女性患者の5割は便秘、2割は睡眠障害のようだ。昼間にホールでうとうと
している女性が目立ち、食後は自室(ほとんどが個室)で朝寝、午睡、夕
食後の6時半には寝てしまう人もおり、ナースが注意しているものの、管
理しきれてはいない。

本人の自覚が必要だが、それができないから入院しているわけで、悩まし
いことだ。


【12/19】*朝食後に院内運動をしていたら“ナンミョー”が「一番安い新
聞、月2800円!」と声をかけてきた。「勧誘はご法度だ」と言って無視し
たが、午前中の患者&医療スタッフのミーティングで「宗教の勧誘はやめ
てほしい」と釘を刺しておいた。池田教は小生が小学生の頃から不倶戴天
の敵である。宗教に淫した輩は大嫌いだ。

*10:00〜11:10、作業療法で相変わらずのオートバイ組み立て。ようや
く出口が見えてきた感じだ。

20:00、“ナキワライ”が発狂して大暴れ。看護師や助手が4人がかりで押
さえつけていたが、女性の1人はサムライブルーの制服で、救急隊員か拘
束専門職員みたいだった。

“ナキワライ”は午前のミーティングで、「引き込もらないと、物凄いスト
レスになる」と訴えていたが・・・保護房で拘束されるのかもしれない。

【12/20】*昨日の夕食から32歳の“マジメ”がテーブルに加わった。デス
クワークだが、過労死一歩手前だったようで、電通事件に懲りて多くの企
業が「ナマスを吹き」、自殺しかねない社員を病院へ送り込んでいるので
はないか。

礼儀正しく、最初から挨拶、自己紹介した。家柄、教養は良さそうだが、
線が細い感じがする。

*10:00〜11:10、作業療法は昨日に続いてオートバイ作り。出口にほん
のり明かりが見えてきた、という感じ。

小鳥のさえずりは心を癒してくれるが、“シャベリヤ”の口撃は機関銃か上
方漫才のようにうるさい。こんなのと病棟が一緒というのは不運だ。

入院以来、主食は全粥で、おかずがカレーや納豆の時は困惑していたが、
今日の昼から普通のご飯になった。メニューはカレーで、久し振りに堪能
した。これは幸運だが、普通盛なので完食したら腹が痛くなった。要注意だ。

院内運動では左右とも片足立ち25秒ができるようになった。飽きずに運動
を続けると、そこそこ筋力は回復するようだが、夕べは女とイチャツク夢
を見た。煩悩も回復するのか? 有難迷惑だな。

*14:00、Dr.面談。カミサンや子供の想いを理解しなさい、と言うが、
彼女たちは小生にどういうヂイヂになって欲しいのだろう。コミュニケー
ションは情報発信も大事だとも言うが・・・共通の話題もないし・・・困
惑している。

「最も良き人々は還ってこなかった」(フランクル「夜と霧」)

「最も良き自分も還ってこなかった」、陽気で楽天的な面が消えてしま
い、陰険で攻撃的な面ばかりが目立つようになった気がする。(つづ
く)2017/9/12

2017年09月14日

◆異能・異端の元財務官僚が日本を救う(1)

育鵬社編集部M




〜異能・異端の元財務官僚が日本を救う(1)
――国益と政策的合理性の追求〜

◆外務省には異端と評された岡崎久彦大使が

官僚は、本来ならば国益と政策的合理性の追求が求められている。

しかし、官僚組織に属すると、自らが所属する組織の「論理」に従い
「忠誠」を尽くす。その方が仕事をしやすくなり、順調に出世し権限も増
えるからだ。また、再就職する際に便宜を図ってもらえるというメリット
もある。

こうして組織の論理や要請に従うと、国益よりも自らが属する省庁の利
益(省益)を追求しがちになる場合があり、政策的合理性から乖離(かい
り)してしまうケースがある。

こうした中、時には所属する省益に反しても、国益の追求と政策的合理
性を貫き通そうとする官僚もいる。

外務省にあっては、戦後一貫してひたすら日米同盟の盤石化に尽力した
ため、異端とも評されていた岡崎久彦大使(故人)がいた。かつて、岡崎
大使から次のような話を聞いたことがある。

何かの案件で部下が、「こうした方が外務省の利益になる」と述べたと
ころ、岡崎大使は、「外務省の利益などと言うな。国益に適うかどうかで
考えろ」と叱ったという。外交官たる者は、省益よりも国益を重んじろと
いう論理である。

そのためか、戦後のハト派路線の継承という論理を重んじていたかつて
の外務省内部での評判は必ずしも良くなかった。岡崎大使本人もその点を
自覚していたようで、回顧録で次のように述べている。

昭和53(1978)年夏、国際関係担当参事官として防衛庁に出向しまし
た。……防衛庁でやっているうちに、自民党のタカ派が私の支持者になって
いきました。当時の園田直外相からは「おまえ評判いいな。だけど全部、
外務省外だけどな」などと言われたこともありました。(岡崎久彦著『国
際情勢判断・半世紀』育鵬社、2015年刊、80ページ、83ページ)

田中角栄首相が全盛期の時、「日中国交回復は時期尚早である」という
意見を述べ、ソウルの在韓国日本大使館に左遷されるなど官僚としては異
色・異端であった。しかし、外務省きっての論客と謳われた岡崎大使の遺
志は、内閣官房に設置されている「国家安全保障局」の中枢に受け継がれ
ており、この組織は、現下の北朝鮮の情勢判断を誤りなきように日夜、激
務をこなしている。

◆経済学の勉強が面白く留学を1年延長したため干された高橋洋一氏

さて、前置きが長くなったが、財務省出身者においても同様の人物がい
る。高橋洋一氏である。

彼は、1955(昭和30)年東京都生まれ。東京大学理学部数学科を卒業
後、学士入学で経済学部に籍を置きつつ統計数理研究所(旧文部科学省統
計数理研究所)で非常勤研究員となる。翌年の正式採用を経て数学の学者
の道を歩むはずが、採用の約束を反故(ほご)にされやむなく退職。東京
大学経済学部を卒業後、大蔵省(現・財務省)に1980(昭和55)年に入省
したという変わり種であり、異能の持ち主だ。

入省後は大蔵官僚として同省の理財局資金企画室長などを務め、その
後、1998(平成10)に留学の機会を得て米国のプリンストン大学客員研究
員となる。本来ならば2年間の予定であったが、経済学の勉強が面白くて
しょうがなく、そのまま勉強した方がお国の役に立てると思い、帰国の予
定を蹴って1年延長した。

そのため、「組織の掟を乱す者」として帰国後の財務省が用意したポスト
は他省庁への出向という閑職であった。組織の掟に従わない異端者として
干されたのである。

しかし、この3年間のプリンストン大学の客員研究員の経験が、高橋洋 一
氏の経済政策の理論的基盤を盤石にした。(続く)