2018年06月25日

◆アメリカには職業の流動性がある

前田 正晶



何のことかと思われるだろうが、アメリカでは大統領になるまでに我が国
のように(議員内閣制ではないから)先ずは地方議員から始めて国会議員
となってという類いの累進出世(で良いのかな)方式がないから、故レー
ガン大統領のように映画俳優から就任された例があるし、オバマ前大統領
に僅か1期だけ上院議員を務めた弁護士が大統領になれた例があると思っ
ている。文化の違いである。

トランプ大統領は今更言うまでもなく言わば大手の不動産業者から一気に
大統領になられた方だ。我が国の歴代の総理大臣と比較するのが適切かど
うか知らぬが、政治以外の分野を長年経験されてきた非職業政治家だっ
た。この辺りに私は「職業の流動性」を見る気がするのだ。

その点では手っ取り早くW社の例を挙げれば、数人の元大学教授のマネー
ジャーもいれば、その辺りの地位か副社長からリタイヤー後に大学強に転
じていった者は多かった。

悪く言えば、我が国の政治家の在り方は「体育会制度の下に一つの競技し
か深く極めていない者が多い」のである。例に挙げては非礼かも知れない
が、レスリング界の栄和人氏のような事態が生じるのだと思う。言うなれ
ば、レスリングという競技を深く極める間に「広く世間を見る機会を自動
的に失ってしまった」ことがコインの裏面で、天上天下唯我独尊の如くに
なってしまったことが不幸だったという例だと思っている。

私はアメリカの会社に転じて、予めそういう社会だとは承知ていたが、職
業の流動性の実態に接してあらためて文化の違いをマザマザと思い知らさ
れた。その辺りを「貿易」という業務がアメリカの会社の文化ではどのよ
うに扱われているかを述べていこう。

我が国では多くの業界で「外国 部」、「海外部」、「貿易部」という組
織があると思っている。そこには 英語の能力も要求されるし、受け渡し
から始まって輸出入のドキュメント というか事務処理の能力が必須であ
ると思っている。言うなれば、国内市 場担当とは異なる一種の「特殊技
能」が求められていると言えば良いか。

ところが、1972年にアメリカの会社に転じてみてある意味で驚愕だったの
は、アメリカ国内の営業の担当者がごく当たり前のように国内と国外の得
意先を担当していることだった。当時は未だL/C(信用状のこと、念の
為)の開設が必須の時代だったし、ドキュメントが読めなければ仕事にな
らないし、貿易相手国の市場にもある程度以上通じている(勉強してる)
ことは当然だった。

そこで、大胆にも新参者の私は内勤の事務方の責任者に「それで成り立つ
のか」と切り込んでみた。答えは割りに簡単で「事務処理は我々が担当し
ているから、営業担当者は国内であろうと外国だろうと営業の仕事である
事は同じだから何の問題もない」と何らの屈託もなく割り切っていた。

一寸した驚きの文化の違いだった。そう言われて考えてみれば、私自身が
Meadのオウナーにインタービューされた際に「紙という製品の販売から原
料のパルプ販売に移ることに不安はないか」と訊かれて「どちらでも営業
であるという根本原理は同じだと思うから不安はない」と答えていた。

ここまでで言いたいことは「ある分野である程度の経験を積み、実績を残
せるだけの実力が備わっていれば、業界が変わっても通用するのだ」とい
う点である。であるから、アメリカの大手製造業界では躊躇うことなく異
業種から即戦力となる者を採用していく文化で成り立っているのだ。そこ
では、当然のように「君は以前はどういう業界にいたのか」というよう
な、当時の我が国の感覚では「失礼な」と思うことを平気で尋ねてくるの
だった。

私はこれまでに再三再四「トランプ大統領はものを知らないのか、知って
いながら知らん振りをしているのかが解らない点が怖い」と指摘してき
た。そう言う訳は、唱えられた公約や就任後に打ち出された政策の中に
「本当にそのことについて十分な知識と経験があり裏と表の事情を承知で
あれば、とても言い出せない案件が多過ぎる」からだった。そこでは「あ
る業種で蓄えた知識と経験があれば他業種でも通用する」という原則は不
動産業者からアメリカの大統領という転進には当て嵌まらないのではない
かと考えていたからだった。

しかし、トランプ氏は当選され、彼以前の大統領が手がけるというか考え
てもいなかっただろうような大胆不敵な政策を次から次へと打ち出して
いった。その辺りを未だに「知らないから出来た」のか「本当に知らない
のかどうかが解らない」と疑問に感じている勢力はあると思っている。私
は今となってはメキシコ等の南アメリカからの移民を制限するし送還する
というような政策は支持したいと思うに至っている。

だが、トランプ大統領の「アメリカファースト」を基調に置く政策は貿易
赤字を削減する為に横紙破りというか、世界の貿易の実績がマイナス成長
となるのではないかとエコノミストや一部の学者が懸念するような中国等
の対アメリカ貿易黒字国を相手にする関税の賦課という政策に突き進んで
いったのだった。

私はこういう政策を採られる背景に「何もかも承知か」 か「知らないか
らこそ打って出た」のか「これまでの知識と経験はここで も通用する」
という信念に裏打ちされているのかとも考えたが、現時点で は何とも判
断のしようもない強引さであると思っている。

トランプ大統領のような手法に対する批判は極端に言えば二つに別れると
思う。それは「これまでの因習的な決め事と習慣に囚われることなく『ア
メリカを再び偉大にする為』に世界を変えてみせる」という強固な信念の
表れか「誰が何と言おうと形振り構わずに公約した通りに邁進するのだ」
ではないかと考えている。後者にはこれまでに通用してきた手法が通じる
のだと信じている「世界における貿易とは何かを知らないが故の強さ」が
あるようにも見えるのだ。

私の議論は何処まで行っても自分で経験したことに基づいている。それは
「アメリカという国は飽くまでも基本的には輸出依存の経済ではなく、内
需で成長してきたのである」ということが重要だと思っている。

中国から の輸入が多いのは、乱暴に言えば非耐久消費財のような物は産
業界を空洞 化させて低労働コストの国で生産するようにしたのである以
上当然であ り、それを今更非難するのは手遅れだとしか思えないのだ。
更に、そこに はアメリカ国内の労務費と労働力の質にも問題があったこ
とは、私も経験 上も心得ているし、再三述べてきたように嘗ての
USTR代表のカーラ・ヒルズ大使も認めておられたのだ。

思うに、トランプ大統領は70歳までの他業種での経験というか成功と失敗
に裏打ちされた知識と経験に自信を持たれ、新しいアメリカを構築されて
「アメリカを再び偉大にする為」に「アメリカファースト」の精神で突き
進むと固く決められたのだろう。それを支えているのが好調な国内の景気
と、プーアホワイト以下に加えて知識階層にも支持者が増えているという
事実があるのだと思って見ている。


私如きにはトランプ政治の結果がどう出るかなどの予測は不可能だ。当面
の間は我が国を始めとして、EUの諸国、中国、ロシア、DPRK、アジアの諸
国等が如何に対応していくかを見守っているしかないと考えている。


2018年06月22日

◆闇の帝国とトランプ

Andy Chang


トランプ政権が誕生してから「闇の帝国(Deep State)」の存在がだんだ
ん浮上するようになった。Deep Stateとは日本語では闇の帝国である。つ
まり、主に政府内に存在する隠れた勢力が、政権の交代に関係なく、国家
の政策を推進する隠れた政府のことである。

実態は明らかでないが主に政府の国家安全や情報などの部門に巣食ってい
ると言われている。この存在が先週15日に公開されたホロウイッツ監察官
のFBI調査の586ページの報告書を詳しく検討することでだんだん明らかに
なってきた。

トランプが大統領に当選した後、彼のロシア癒着疑惑をでっち上げ、マラー
特別検察官が調査を始めたら、FBIのコーメイ元長官やその他のオバマ政
権の高級官僚が中立でなく極端な反トランプでヒラリーを援助していたこ
とがわかり、FBI/DOJの官僚がヒラリーの選挙に関わっていたことがわ
かった。

コーメイ元長官はヒラリーの違法メールサーバーの設置事件を調査したに
も拘らず彼女を起訴相当としなかったし、ヒラリーが大統領になったあと
の保身のためにヒラリーを援助するようになった。ホロウイッツ監察官の
調査報告は主にFBIのヒラリーの調査から派出したトランプ降ろし陰謀の
調査である。

ところがホロウイッツ監察官が9ヶ月以上もかけて調査した結果を公開し
た報告書は、FBI幹部がプロヒラリーで反トランプの陰謀に加担していた
ことを明記したけれど、「犯罪事実の証拠がなかった」、「コーメイ元長
官の調査は政治的偏見がなかった」、「本調査はヒラリーを起訴請求が目
的ではない」など玉虫色の結論をつけたので、結果として調査した人物を
暗々裏に弁護する結果となった。

輿論は侃々諤々、ある人はホロウイッツが数多の犯罪事実を解明したこと
を褒め、ある人は犯罪事実が沢山ありながら誰も起訴相当としなかったこ
とに不満である。

ホロウイッツ監察官はFBI内部の数ある犯罪事実を誠実に記録したけれど
彼らを起訴相当とするに至らなかった、つまりDOJ/FBIの一員である彼が
仲間を断罪することが出来ないのは、彼自身も闇の帝国の一員であること
が判明したのだ。しかしこの報告書で闇の帝国の形が浮上してきたことは
評価できる。

●FBI調査報告の概要

586ページの資料の概要を述べることは困難だが、調査報告で最も明らか
なのは、コーメィ元FBI長官のヒラリー関与と、FBIのストローク情報員
(PeterStrzok)とページ(Lisa Page)特別顧問のメール交信で、ページ
から「トランプは大統領になるのか?」と聞かれてストロークが「ノー、
ノー、我々がストップする」という交信記録である。

FBIがトランプの選挙妨害行動をとったこと、トランプが当選した後も反
トランプ陰謀でロシア疑惑をでっち上げ、マラー特別検察官を指名して大
統領罷免を画策したのである。

マラー検察官は今でもトランプのロシア癒着の証拠を発見できず、調査範
囲を広げてフリン将軍、ポール・マナフォートなど20人ほどを起訴した。

コーメイ元長官はヒラリーの違法メールサーバーの調査で、ヒラリーを起
訴相当と判定できないとし、逆にヒラリーの弁護にまわり、ヒラリーの選
挙応援、ヒラリーと民主党がでっち上げたスティール(SteeleDossier)
でFISAを使ってトランプのロシアゲートの調査を開始し、トランプの当選
後もマラー検察官を指名してロシアゲート調査を続けた。つまりマラー検
察官の調査の合法性も疑問なのだ。

コーメイ氏はヒラリーが違法に個人スマホを使用した調査で、彼自身も違
法な個人スマホを使っていたことが判明した。違法調査で自分も違法行為
をしていたのだ。FBI内部で反トランプ行動をとった人物は10名以上も
いるが、ホロウイッツは「彼らは現職の情報員であるから、実名を発表す
ればFBIの職務に影響する」という理由で個人の名前を伏せている。

このほかにトランプの当選直後に反抗組織を作る(Viva le Registnase)
とメールした人物も居ると言う。政府の要員が反政府組織を作るという、
まさに闇の帝国がトランプ政権の打倒を画策していたのだ。

●国会喚問が始まった

ホロウイッツ監察官の報告書では誰も起訴請求に至らないが、犯罪事実は
明白なので国会の情報委員会がさっそく調査を開始した。今週18日に国会
の情報委員会はレイ(Christopher Wray)現FBI長官とホロウイッツ監察
官を召喚して事情聴取を行った。この2人以外にコーメイ氏、マッケイブ
氏、ストローク氏も招待したが、彼ら3人は召喚に応じなかったので、委
員会はストローク氏を法的召喚(Subpoena)する手続きを取ると発表した。

報道によるとレイFBI長官は22日、ストローク氏を現職から外したと発表
したが、まだ罷免されていない。

●関係者の起訴はできるか

ホロウイッツ監察官は「調査をしたが起訴相当の判断は職務範囲ではな
い」と逃げを打った。国会の情報委員会が関連人物を召喚して調査をして
も起訴に持ち込むまでにはいくつもの難関がある。

司法部は法を執行する機関だが自分の手足を切ることはしない。司法部か
ら独立した特別検察官を設置しなければならない。

たとえ委員会が関係人物を法的召喚しても召喚拒否、または黙秘権を行使
して犯罪事実を明らかにできなくすることはほぼ確実だ。闇の帝国を調査
するのは至難の業である。

●ヒラリーが諸悪の根源だ

ホロウイッツ監察官の調査報告が公開されてからいろいろな評論が発表さ
れたが、中でもナショナル・レビューの記事は一読の価値があると思う。
Clinton Emails: What the IG Report Refuses to Admit IG Report &
Clinton Emails: The
WasInationReviewhttps://www.nationalreview.com/2018/06/ig-report-clinton-emailsfix-was-in/

結論から言えばヒラリーが諸悪の根源なのだ。ヒラリーの犯罪を調査をした
BIは彼女を起訴することが出来ず、オバマ民主党がヒラリーを大統領にす
るため、闇の帝国がヒラリーの選挙を援助した。政府の高級官僚がヒラ
リーのために有罪起訴される破目になったのだ。だから結局、ヒラリーの
犯罪を調査しなければ闇の帝国を根底から潰すことが出来ない。

ヒラリーは自分が法律に縛られないと思っているし、政府は40年もの長
きにわたって数多のヒラリーの違法行為を断罪できなかった。ヒラリーは
これまで何回も法を犯しながら、常に言い逃れで断罪されることがなかった。

ヒラリーは「違法を承知で」個人サーバーを設置して国家機密のメールを
やり取りしていた。オバマ政権も「ヒラリーの違法を容認」していた。

彼女の部下が違法サーバーに機密メールを送信するのは部下の違法行為
で彼女は違法ではないと言い逃れしている。サーバーのことは政府が容認
したのだから問題にならないと言う。このため国務院のヒラリーの部下数
名、FBI/DOJ、ブレナンCIA長官、クラッパーDNI長官など沢山の高級官僚
が法を犯してヒラリーを擁護し、オバマ本人もヒラリーの違法を容認し援
助してきたのである。

ヒラリーが有罪判決を受けなければ闇の帝国は解消されない。その他の関
係者だけが断罪されるのは不公平である。これは国家の根本を揺るがす大
事件で、若しもトランプ政権がヒラリーの罪を徹底調査し、闇の帝国を徹
底掃討できなかったら、逆にトランプの命取りとなるかもしれない。

◆南京大虐殺はなかった

早川昭三(評論家)


南京大虐殺の情報が、中国から伝わって来る。『南京大虐殺は30万人』だったというのが中国の歴史感で、これに基づいて慰霊祭も行われた。
このことが本当に真実なのかという思いが、日本では広がっていることは否めない。

そんな空気が広がりを見せる中で、『南京30万人大虐殺はなかったという厳然たる事実を未来に伝えたい』という映画を作製した脚本・監督の水島総氏の講演と、制作映画の試写会のことを思い出した。

監督の水島総氏が来阪し講演・試写会をしたのは、2008年2月とかなり以前の事になる。当時の大阪八尾市文化会館プリズムホールに1400人収容の会場がほぼ満席の中で、同監督の映画制作意図の講演と、制作の「南京の真実」第一部『七人の死刑囚』の試写会が行われた。
先ず水島監督の講演からはじまった。

<「東京裁判(極東国際軍事裁判)の原点は、でっち上げ「南京大虐殺」の告発から始まったものだ。いい加減な証拠と証人で、7人が死刑に処せられた。

だから歴史のウソを正し、南京大虐殺の真実を後世に伝えるために、史実と1aも違わないリアルシーンを再現し、撮影した」とのべた。

そして「この映画によって、『南京30万人大虐殺』はなかったという厳然たる事実を、未来のこども達に伝えなければならない」と、映画製作意図を強調した。>

「試写会」が始まった。

<映画ストリーは、巣鴨プリズンに収監されていた「東京裁判」の戦争指導者「7人(A級戦犯6名とBC級戦犯1名)の死刑囚」に死刑執行が告知された瞬間から、執行までの24時間をドキュメンタリータッチで描いたものだった。

ドラマは、執行時刻が刻々と切迫する中、一組の寝具と一脚の座り机しかない3畳ほどの独房で居ずまいを正す7人の実像を、際立った表情のクローズや強烈なノイズを折り混ぜながら、新事実セットの中で展開した。

映画の主人公は、死刑判決を受け処刑された松井 石根中支那方面軍司令官兼上海派遣軍司令官、陸軍大将(浜畑賢吉役)。

このでっちあげの「南京大虐殺事件」の告発で、「東京裁判」での死刑判決が出されたと見方にもとづき、主役松井大将の証言を主軸に、「東京裁判」そのものの不当性を暗示する手法で進めていった。

ところで、映画の中で目を見張ったのは、南京陥落の翌日の昭和12年12月14日、「東宝映画撮影隊」が南京現場に踏み入り、その翌15日から正月にかけて南京状況を、実際に撮影した「記録シーン」が映画の中に組み込まれていたことだった。

恐らく、多くの日本人が未だ見たことが少ない「貴重な記録フイルム」だろう。

この中で、まず南京城内で「兵を民に分離」する登録風景が映し出されている。

仮に30万人の大虐殺があったのなら、憎しみのある日本軍に、中国人民間人がにこやかな表情で長蛇の列を作り、穏やかに「登録署名」に応じる筈はあるまい。

第一、日本兵が強姦・殺戮を平気でやる奴らだと思っていたら、憎しみと恐怖心から中国人が進んで集うことも、まず考え難い。

現場と名指される南京では、子供たちが爆竹に笑顔で興じているシーンも記録されていた。もしその風景撮影のために、強制、もしくは偽装演技させたてものだったら、あんなに愉快に飛び跳ねる楽しい仕種をさせることは、親も許さないだろう。

極めつけは、正月前の「餅つき」や「門松飾り」の行事だ。正月とは、日本における厳粛な行事だからだ。この正月の東宝映画撮影隊の記録映画も、まさに「大虐殺」があったといわれる同時期のものだが、そんな雰囲気は南京では微塵も感じさせない。

虐殺があった後、累々と横たわる死骸の近くで、日本軍が平気で正月準備ができるはずもない。

水島総監督は、なぜ「南京大虐殺」が捏造されたかについて、下記の様に主張した。

i)中国共産党政権が繰り返してきた自国民に対する「大虐殺」を隠蔽するため。
i)一党独裁体制の内部矛盾への人民の怒りを日本に転嫁するため。
i)日本に対して常に精神的優位に立つための決定的「歴史カード」設定するため。

上記3理由をあげたのだ。(映画「南京の真実」製作委員会・広報誌)

同監督が、「南京大虐殺」は、絶対に存在しなかったとの明言を思い出す。

このことを世界に知らしめ、日本と日本人の名誉と誇りを守るため、これから第二部「検証編」、第三部「米国編(英語版)」を製作したいとしていると主張された。>

確かに、この映画第一部「7人の死刑囚」試写会を見て、検証された歴史事実に感動し、「南京大虐殺捏造」に怒りを覚えたことを今でも思い出す。

それだけに水島監督が日本の誇りの保持のために挑むこれからの第二部「検証編」の製作に期待しているのだが、残念にも筆者はその第二部を見ていない。

いずれにせよ、当時南京現場で撮影された記録フイルムを組み入れて「南京大虐殺捏造」を制作された同映画には心を動かされた。

中国の「南京大虐殺」歴史感には納得出来ない。要はねつ造で、在り得なかったからだと、この実録映画をみてから、今でもそう思う。
                                              (了)

2018年05月21日

◆ホロウイッツ監察官の

Andy Chang


ヒラリーが当選していたらこれら数々の悪事が全て闇に葬られ、ヒラリー
が大統領になって更にどれだけの悪事を重ねることになったか.


AC論説 No.692 ホロウイッツ監察官の「クリントン調査報告」

ウォールストリート・ジャーナルは17日、「オバマの司法部はクリントン
のメール事件の調査で法を犯した」と言う報道記事を出した。このニュー
スは16日に司法部のマイケル・ホロウイッツ(Michael Horowitz)主任監
察官が発表したオバマ時代の司法部とFBIがヒラリーの私有メールサーバ
を使用した事件の調査報告である。

この報告は今年1月から3月までに出ると期待されていたが、新たな情報
がどんどん出てきたので発表が五月まで遅れたのだった。報告書の内容は
まだ公開されていないが司法部とFBIの違法を詳述したと言われている。

ホロウイッツ監察官は今月16日に報告書が完成した事を国会に通知し、司
法部、FBI及び国会の調査委員会が「内容非公開」に同意した上で報告書
を読み、数日内に報告書についての意見や批評、そして司法部とFBIの反
論を求め、これら全てを報告書の末尾に加えた上で一般公開するとした。公
開発表は数週間後になる見通しと言われている。

The Hillのサラ・カーター記者によると、ホロウイッツの調査報告はとて
も長くて非常に詳しく、FBI幹部数人と、特にコーメィ長官がヒラリーの
メールサーバーの調査の結果を不注意だが不起訴としたことに非常に批判
的と言われている。

また同報告書では、マッケーブ副長官の妻が民主党の金を受け取っていた
にも拘らず調査に参加して回避しなかったことや、FBIのストローク氏と
リサ・ペイジ(Peter Strzok and Attorney Lisa Page)が交わした数千
通のメールがトランプ批判だったことを指摘したと言う。また、マッケー
ブ副長官が意図的に情報をメディアに流した事も指摘されている。

●NYタイムスの報道

5月17日はマラー検察官がロシア癒着の特別検察官に任命されて満一年
になった日である。ちょうどこの日にホロウイッツ監察官が報告書が完成
したと発表したので調査は新しい展開を迎えた。

マラー検察官の調査はトランプの癒着に関する調査だが、ホロウイッツ監
察官の調査はオバマ政府の司法部とFBIがヒラリーを援助して選挙に介入
した事の調査報告である。

ヒラリーの選挙、FBIの選挙介入、スティール文書、ロシアの選挙介入、
トランプのロシア疑惑などは2016年から現在ま実に多くの事件が未解決で
ある。

16日のNYタイムスには、FBIがヒラリーのメールとサーバーの調査を不起
訴とした数日後にトランプとトランプの選挙陣営の数人の調査を、FBI の
幹部の数人だけで秘密裏に調査を開始したと報じた。

この記事はNYタイムスのMatt Apuzzoなど3名の連名記事で非常に詳しく、
しかもFBIや司法部にも批判的でなく、中立記事と言える。

https://www.nytimes.com/2018/05/16/us/politics/crossfire-
hurricane-trump-russia-fbi-mueller-investigation.html

FBIが16年7月にヒラリーを免責とした数日後、FBIの同じメンバーがトラ
ンプのロシア関連調査を秘密裏に始めたと言う。この調査はOperation
CrossfireHerricane(ハリケーンの十字砲火)と名付け、しかも11月の選
挙だから秘密調査がトランプ側に漏れたら不公平選挙と批判されるから
FBI内部の数人しか知らないほど機密だったと言う。興味のある人は一読
する価値がある。

●ギングリッチ氏の感想

最後にFBIと司法部の選挙介入やヒラリーの違法調査についてギングリッ
チ(Newt Gingrich)元国会議長が述べた感想は以下の通りである。

司法部とFBIが選挙に介入した事件はニクソンのウオーターゲートとは比
較にならない大事件だ。政府がらみの違法はアメリカの歴史に一度もな
かったことである。

政府の高官が選挙に介入してヒラリーが絶対当選する手段を整えたにたに
も拘らず、トランプが当選した事は、アメリカに天の御加護があったとし
か思えない。

もしもヒラリーが当選していたらこれら数々の悪事が全て闇に葬られ、ヒ
ラリーが大統領になって更にどれだけの悪事を重ねることになったか、い
くら考えてもアメリカは好運だった。

2018年05月09日

◆「非関税障壁でアメリカの自動車が

前田正晶


未だに「非関税障壁でアメリカの自動車が売れない」と我が国を責めるの
は戯言だ

私は5月5日にアメリカの我が国に対する貿易赤字問題を論じて下記のよう
に指摘していたので、ここでは「我が国はアメリカというかトランプ大統
領とその側近に向かって下記のような主張をすべきであり、この程度のこ
とを言ったくらいで失うものはない」と敢えて言おうと思う。

即ち、敢えて重ねてアメリカ側というかデトロイトの主張が如何におかし
いかを述べておこうと思うのだ。非関税障壁などという言いがかりは
30〜40年も前の蒸し返しであって、全く現実味がないのだ。もしもアメリ
カの自動車メーカーもトランプ大統領も、ライトハイザーUSTR代表が本気
でそう言っているのだったら「知らないからこそ言える妄言」の他ならな
いのだ。

私は彼らというか、我が国のアメリカ製の車を売る業者の努力も不十分で
は無いのかと思う。東京都内を歩けばドイツやイタリアの車の販売店の展
示場は幾らでも見かけるが、アメリカの車だけの販売店の展示場を見た記
憶は無い。努力不足ではないのか。

>引用開始

私はトランプ大統領が大統領として貿易赤字を削減しようと言われるのは
当たり前のことだし、特に間違っているとは思わない。だが、細川昌彦氏
も指摘されたように30年も前の貿易摩擦の時期に何あったのか、何故アメ
リカは大きな赤字を抱えるようになったかをご存じで言っておられるとは
とても思えないのだ。

また、何かと言えば、デトロイトの詭弁を信じて「我が国が非関税障壁を
設けてアメリカ産の自動車を輸入しないのが怪しからん」と言うのは、自
国の問題点を全く認識していないからこそ言える台詞だと思う。

私は何度「未だに左ハンドルの車しか作らない姿勢を反省もしていないの
は不当であ。ドイツを筆頭に欧州車が何故我が国で売れているかを知ろう
ともしないのか」と批判し続けてきた。英語の表現では右ハンドルの我が
国の車は The steering wheel is on the wrong side. となってしまう
のだ。即ち、「ハンドルが誤った位置にについている」という観念なの
だ。誤った位置に付けているのは自分たちだという自覚がないのだ。

細川氏はこの件の締めくくりで興味深いことを言っていたのには同感だっ
た。それは「もしも、我が国がそれでは『アメリカ産の車を100万台輸入
しましょう』と言ったならば、その場合に入ってくるのはアメリカで製造
されたトヨタやホンダの車になることになってしまうぞ」だった。現に、
所謂逆輸入の車は入ってきている。

私は細川氏の言を借りるまでもなく、政府なのか経産省なのか、茂木大臣
なのか知らないが、デトロイトに向かっては「貴方たちが如何に誤ってい
るか」を怖めず臆せずに言って聞かせるべきだし、ライトハイザーUSTR代
表もこれくらいのことが解っていないはずはないと思っている。

<引用終わる

お気付きの方が多いことを希望的に考えているが、未だにハンドルが反対
側に付いた車しか造らず、売れないのを我が国の市場のせいにしている点
などは典型的なアメリカのビジネスマンの悪い癖で「自分たちの至らざる
を潔く認めることなく、買わない日本が悪い」と開き直っている姿勢は
1990年代かそれ以前から全く変わっていないのだ。私は何度も繰り返して
指摘したが、1994年7月にUSTRのカラーヒルズ大使は「対日輸出が振るわ
ないのはアメリカで初等教育が充実していないことと、識字率が低すぎる
点に問題があるからだ」と率直に認めておられた。

同じ頃にFRBの議長のグリーンスパン氏は「アメリカの労働者階級では
numeracy(=一桁の足し算と引き算ができる能力)が低いことは問題であ
る」と指摘されてていた。これらの指摘が意味するところは簡単に言えば
「労働力の質の低さ」である。

そういう言い草を21世紀の今日まで引き摺って難癖を付けるアメリカの手
法はフェアーではない。尤も、カーラヒルズ大使は「そうであっても買わ
ない日本が悪い」と指摘された。彼らは何があっても負けないのだ。

貿易赤字対策で我が国に圧力をかけるのも一法だろうが、その手法はクリ
ントン政権下でも失敗した実績がある。どのような製品を如何なる手法で
売り込めば成功するかをもっと真剣に検討すべきだ。トランプ大統領がご
執心のFTAも一つの手段だろうが、それがもしも締結に成功したとして
も、どれほどの日時を要するかをお考えだろうかと疑ってしまう。即ち、
赤字削減の即効性はないという意味だ。既に指摘したが、W社の紙パルプ
製品がなくなっただけでも数百億円の売り上げを失っているし、他のアメ
リカの同業者だって同様に市場を失っているはずだ。

我が国がアメリカの貿易赤字削減に協力すべきだろうとは思う。だが、自
分たちが何ら工夫も十分な努力もせずにいきなり関税をかけるとか、圧力
をかけるだけではこの世界でも有数に難しい市場での売上高を伸ばすのは
容易ではないと20数年の経験からも敢えて指摘しておく。

ロッキー山脈の東側に立地する製造業者が本気で大量に日本に売りたいと
企画している製品があるのだろうか。彼らが真剣に対日輸出に取り組も
うと思う能力が高く英語力もある日本人の社員を十分に集められるのだろ
うか。

ところで皆様に伺いますが、アメリカ産の自動車でトヨタやホンダを捨て
てまでも是非とも買いたい車種かブランドがありますか。何でも良いから
アメリカの製品でなければ買わないと執着されたい商品がありますか。ラ
ルフローレンやブルックスブラザーズやJ.PRESSなどはアメリカで造って
いる訳ではないのですが。



2018年05月07日

◆トランプ政治の成果は着々と挙がっていると見る

前田 正晶


私は昔の同僚たちと米国の事情に精通した友人たちと、トランプ大統領の
統治能力に疑問を呈してきた部類に入ると思っている。その一方では藤井
厳喜氏や産経の古森義久記者のように反トランプのfake newsを集中的に
流してトランプ大統領の評価を低くしているアメリカ東部の有力地方紙の
報道に依存している我が国のマスメディアを厳しく批判し、トランプ大統
領を正当に評価すべきだという確固たる論陣を張っている所謂専門家 も
おられるのだ。だが、私は我が国の多くの国民はその種のfakenewsに惑
わされていると思っている。

今日までのトランプ政権と言うべきかトランプ大統領独特の言わば独断専
行とも見える選挙公約を中心に掲げてきた政策を、単純素朴にして強引と
も言える手法で「アメリカファースト」と「アメリカを再び偉大に」を旗
印にして実行されてきたやり方は、毀誉褒貶相半ばするとは申せ、確実に
その歩みを進めていると見る方が適切だろうと思っている。

但し、その推し進め方がやや強引であり、我がW社パンOBで私如きが遠く
及ばないアメリカ通の長老がいみじくも「トランプ大統領は本当は何かも
かも承知でありながら、何も知らないかの如くに装っているのか、あるい
は知らぬが故の強みで未だ嘗てどの大統領にも出来なかった難題を次々に
実行しているのかが、遺憾ながらこの俺にも読み切れない」と指摘された
ように、あの単純明快な実行力と強引とも見える政治手法は買えってメリ
カという国の事情に精通されている人ほど読み切れないような事態を招い
ているのである。

私自身もその説に与していたが、「ビジネスという面では不動産業界だけ
で長年過ごして来られたトランプ大統領には、如何に努力されようと就任
以来の短期間に政治・経済・軍事・外交・貿易の世界の現状と歴史を把握
されて、適切な政策を打って行かれることは難しいのではないか」との懸
念は抱いていた。だが、実際に就任以来強引とも見えるやり方で打ってこ
られた政策は特に経済面では着実に実を結びつつあるのだ。

特に選挙キャンペーン中から唱えてこられた「金正恩との会談も辞さな
い」という一見無謀のような外交政策は着実に実現の方向にあるのだ。こ
れを「功績」か「実績」と言わずして何が成果かとまで思わせられるの
だ。だが、敢えて留保条件を付ければ「その会談でCVIDを完全に金正恩委
員長に納得させ、過去にあったような騙される結果にならないという保証
は未だ無い」辺りになるだろうか。私はトランプ大統領は十分な理由を以
て成功させる自信がおありだと推察しているが。

ここで一寸、トランプ政権と文在寅政権が誕生後の外交面における世界の
情勢の変化が、極めて大きく且つ早くなったことに注目してみたい。私は
多くのと言うか一部の専門家たちは「文在寅大統領はただ単に左傾してい
るだけで、南北統一がその悲願で何れはアメリカの庇護の下を離れて核な
き朝鮮半島のリーダーの一人として習近平の傘下に入っていくのではない
か」との声が聞こえていた。

だが、実際に文在寅大統領が働きかけ且つ実現に限りなく近いところまで
持って行った実績はと言えば「兎に角金正恩委員長との南北首脳会談を実
現させ、世界でなければ北アジアの情勢に大いなる変化をもたらしそうな
南北融和を実現させ、更にトランプ大統領と金正恩委員長とのそれこそ歴
史的な会談の下準備を整えたと言って誤りでは無い」と思う。私は敢えて
反省すれば「文在寅大統領を過小評価は出来ない」ことがあると思っている。

現実にはトランプ大統領と金正恩委員長の会談は未だ日取りと場所がどう
やら内定した段階にあるようだし、トランプ大統領が当面する課題である
中間選挙や ロシア疑惑と女性とのスキャンダルの解決は今後の展開に待
たねばなるまい。

だが、 私は思うところでは、果たしてトランプ大統領が就任前から思い
描いておられたのか どうかは上述の長老の嘆きが示すように読み切れな
いが、トランプ大統領の強引と見 える解りやすい諸政策が結実していけ
ば、世界は変わって行かざるを得ないだろう。

問題だと長老も私が疑問に思わざるを得ないことは「果たしてトランプ大
統領は何もかも読み切って、あれほど積極果敢な政治・経済・軍事・外
交・貿易面で の政策を打ってこられたのか」なのである。その大きく投
網を打ったような政策の 先にある大命題は「中国との関係」であろう。
決定的に対立して抑えにかかるのか、 互恵的な関係を確立することを視
野に置いておられるのかが、我が国に対する影響が 極めて多き
なるだろう辺りが、私の関心事であり寒心事でもある。

安倍総理との間の関係は他国の首脳と比較しても極めて親密かそれ以上に
も見えるが、自国と自らの利益と安全を第一義に考えているアメリカ人で
あるトラ ンプ大統領が何処まで同盟国であり親友でもある安倍総理との
関係を尊重して行かれ るかにも、私は重大な関心があるのだ。少なくと
もFTAを推進しようとされる動きに は疑問を感じざるを得ないのだが。


2018年04月11日

◆何故「コミュニケーションを取る」

ここまで蔓延ったのか

前田正晶


9日に行われたハリルホジッチ監督の解任の顛末を語った田嶋会長の記者
か件では「監督と選手間のコミュニケーションが取れなくなった」が理由
の一つとして挙げていた。残念ながら「カタカナ語排斥論者」の私には具
体的な意味を取りきれなかった。今や何もマスメディアだけに限らず、我
が国ではこのカタカナ語交じりの表現が完全に日本語の中に確固たる地位
を占めてしまっている。遺憾であり残念である。

そこで先ずWeblioでは「コミュニケーションを取る」が如何に訳されてい
るかを調べてみた。それは下記のようになっていて、私にも良く理解できた。
<コミュニケーションを取る ・


ミュニケーションを図る ・
意思疎通を図る ・
意志の疎通を図る ・
意思の疎通図る ・

違いに理解しようと努める>

単純な疑問を言えば「何故このような漢字を使った日本語ではなく、カタ
カナ語交じりの表現を使わねばならないのか」なのである。なぜ「取る」
で受けるのかも不可解だ。何度も何度も1990年以繰り返して非難してきた
ことだが、「英単語交じりの表現を使う方が近代的であり、格好が良いと
いう愚にもつかない錯覚を起こしているのか」なのである。

ここでは何時もの方法でOxfordには何と出ているかを確認しておこう。そ
れは the activity or process of expressing ideas and feelings or
of giving people
information となっていた。2番目には methods of sending information
especially telephone, radio, computers, etc. or roads and rails と
なっていた。これを考えると「取る」が適切かなと思ってしまう。

ここでサッカーに戻ろう。私は関東大学一部のテイームのような強豪校で
の経験がないので断定は出来ないが、運動部の組織にあって学生というか
選手たちが畏れ多くも監督さんと意思の疎通を図るような行動に出るとは
とても想像が出来ないのだ。監督さんが全権を持ってテイーム強化の方針
を立てられ、その方針をコーチたちが実現できるように指導していくもの
だとばかり思い込んでいた。即ち、選手たちと対話して意思の疎通を図る
のではないと認識してきた。

だが、田嶋会長の説明を聞けば、日本代表のサッカーのテイームともなれ
ば監督対選手の関係は相互に意見を交換する「双方向性」が重んじられて
いるかの如くに聞こえたのだ。それとも「ハリルホジッチ氏のアイデアや
感覚か思いが、選手たちに解るように伝わっていなかった」と言われた
かったのとも考えてしまった。いや、民主主義(これほど誤解され誤用さ
れている言葉は他に例を見ないが)の時代にあっては「選手たちが監督に
物申す機会が与えられているという意味か」とまで考えた。

そんな屁理屈を弄さなければ、田嶋会長と協会役員は「ハリルホジッチ氏
の意図が選手たちに広く且つ解りやすく伝わっていなかったので、あのよ
うな纏まりに欠けた、中心選手と絶対的な得点を取れるエースが不在な
イームになってしまった」と言いたかったのだろうか。会長はもっと前か
ら問題の所在を把握しているかのような表現をされたが、それは折角招聘
した監督の顔を潰さないようにと配慮されたからだろうか。コミュニケー
ションさえ取れれば状態は改善可能とでも判断されたのだろうか。

私には如何にも我が国らしい奥床しい、他者の心情までに十分に配慮され
た結果でフランスまで赴かれて解任を告げた措置だと思えた。即ち、我が
国には欧米人、就中アメリカ人のような「二者択一」というか二進法的思
考体系は存在しないというか、そこまでの文化は根付いていないのだと痛
感させられた解任劇だった。

  ◎何故「コミュニケーションを取る」がここまで蔓延ったのか:前田正晶

9日に行われたハリルホジッチ監督の解任の顛末を語った田嶋会長の記者
か件では「監督と選手間のコミュニケーションが取れなくなった」が理由
の一つとして挙げられていた。残念ながら「カタカナ語排斥論者」の私に
は具体的な意味を取りきれなかった。

今や何もマスメディアだけに限らず、我が国ではこのカタカナ語交じりの
表現が完全に日本語の中に確固たる地位を占めてしまっている。遺憾であ
り残念である。

そこで先ずWeblioでは「コミュニケーションを取る」が如何に訳されてい
るかを調べてみた。それは下記のようになっていて、私にも良く理解できた。

<コミュニケーションを取る ・


ミュニケーションを図る ・
意思疎通を図る ・
意志の疎通を図る ・
意思の疎通図る ・

違い
に理解しようと努める>

単純な疑問を言えば「何故このような漢字を使った日本語ではなく、カタ
カナ語交じりの表現を使わねばならないのか」なのである。なぜ「取る」
で受けるのかも不可解だ。何度も何度も1990年以繰り返して非難してきた
ことだが、「英単語交じりの表現を使う方が近代的であり、格好が良いと
いう愚にもつかない錯覚を起こしているのか」なのである。

ここでは何時もの方法でOxfordには何と出ているかを確認しておこう。そ
れは the activity or process of expressing ideas and feelings or
of giving people information となっていた。2番目には methods of
sending information especially telephone, radio, computers, etc.
or roads and rails となっていた。これを考えると「取る」が適切かな
と思ってしまう。

ここでサッカーに戻ろう。私は関東大学一部のテイームのような強豪校で
の経験がないので断定は出来ないが、運動部の組織にあって学生というか
選手たちが畏れ多くも監督さんと意思の疎通を図るような行動に出るとは
とても想像が出来ないのだ。監督さんが全権を持ってテイーム強化の方針
を立てられ、その方針をコーチたちが実現できるように指導していくもの
だとばかり思い込んでいた。即ち、選手たちと対話して意思の疎通を図る
のではないと認識してきた。

だが、田嶋会長の説明を聞けば、日本代表のサッカーのテイームともなれ
ば監督対選手の関係は相互に意見を交換する「双方向性」が重んじられて
いるかの如くに聞こえたのだ。それとも「ハリルホジッチ氏のアイデアや
感覚か思いが、選手たちに解るように伝わっていなかった」と言われた
かったのとも考えてしまった。

いや、民主主義(これほど誤解され誤用さ れている言葉は他に例を見な
いが)の時代にあっては「選手たちが監督に 物申す機会が与えられてい
るという意味か」とまで考えた。

そんな屁理屈を弄さなければ、田嶋会長と協会役員は「ハリルホジッチ氏
の意図が選手たちに広く且つ解りやすく伝わっていなかったので、あのよ
うな纏まりに欠けた、中心選手と絶対的な得点を取れるエースが不在なテ
イームになってしまった」と言いたかったのだろうか。

会長はもっと前か ら問題の所在を把握しているかのような表現をされた
が、それは折角招聘 した監督の顔を潰さないようにと配慮されたからだ
ろうか。コミュニケー ションさえ取れれば状態は改善可能とでも判断さ
れたのだろうか。

には如何にも我が国らしい奥床しい、他者の心情までに十分に配慮された
結果でフランスまで赴かれて解任を告げた措置だと思えた。即ち、我が国
には欧米人、就中アメリカ人のような「二者択一」というか二進法的思考
体系は存在しないというか、そこまでの文化は根付いていないのだと痛感
させられた解任劇だった。


2018年04月09日

◆「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第15章

“シーチン”修一 2.0


【措置入院」精神病棟の日々(106)】3/22は雪、その後に雨が止んだの
で彼岸の墓参り。2週間ほど前に、新住職Nさんからわが街のことを教えて
欲しいと頼まれていたので、医学博士で郷土史家の沼尻幸吉先生の著作
「わが町周辺の伝説と史話を尋ねて」を貸しておいたのだが、Nさんから
とても喜ばれ、奥様も紹介してくれた。

Nさんは40歳前後、前住職と同様に企業勤めの経験があるのだろう、頭の
回転が速く言語障害の小生の話をすぐに理解してくれるので助かった。
ツーと言えばカーと返ってくるのでストレスにならないから大いに快適だ。
参拝の帰りにスーパーと銀行へも寄った。キャッシュで何億円もあったと
ころで物欲がないから、明美ちゃん基金とか日本財団あたりへ寄付するの
が妥当だろう。相続で子孫がもめるのは嫌なものである。

そういう人に私はなりたい・・・なーんて思うようになったらいいなと思
うが、なまじ資産があるとずいぶんと悩ましいのではないか。街の金持ち
連中(年間の慶弔費500万円以上だと一人前なのだとか)を見ていると、
人が寄って来たら「金をせびられるのではないか」と不信感いっぱいで、
人間不信とか、その反作用として傲慢、尊大、横柄とかになりやすく、い
い人は余りいない感じがする。

これは、小生のただのヤッカミなのかどうか・・・小生はただの奇天烈
で、治療費はタダ同然の寄生虫、その上に精神科(印籠だね、これが見え
ぬか!)に通院(多分「自閉スペクトラム症」)しているから、罪を犯し
ても「心神耗弱/喪失で罪一等を減ずる」、さらに天国のような医療刑務
所行きだろうから、これは一種の特権階級だ。

(フランスで人肉を食べちゃった佐川君は無罪放免、座間の9人解体事件
も食べていれば死刑はまず免れるだろう。悪事にやさしいニッポン、チャ
チャチャ、アホ丸出しやで)

「罪一等を減ずる」、恥知らずでもさすがにこれは後ろめたい気分ではあ
る。だからいつも家族や国のために役立ちたいなあとは思っているが、も
う時間がないし・・・戒名は「只野吉甲斐」あたりか。

万年塀修理で36キロの板を持ち上げたら椎間板をかなり痛めたようで、大
人しく養生していればいいものを、多分「残り時間は少ないから、やり残
さんようにさっさと終活せいよ」という思い込みとか、あるいは電波が走
るのか、いささか狂気のごとく、多動児のごとく、片っ端から作業を進め
ていくようになってしまった。

まずは冬中、室内に取り込んだ50ほどの鉢植えを屋上に出して、素晴らし
い庭にした。鉢植え置き場は5メートル四方だから、大きな箱庭みたいな
感じ。室内にあるのは強い日射しを嫌う観葉植物だけで、部屋も模様替え
してすっかり、すっきり綺麗になった。

そうこうしているうちに桜が満開となり、子・孫と一緒に県立「東高根森
林公園」へ。家から徒歩で20分ほどなのだが、急勾配の坂があるので車で
連れて行ってもらった。10年ぶりかも知れず、よく手入れされており、以
前は鬱蒼とし、いささかジメジメしていた谷地は、まるで絵のような美し
さだった。

20〜30メートルのナラ、ケヤキ、クヌギ、ハンノキ、コブシ、ミズキ、サ
クラなどなど、新緑や花が陽光の中で春の訪れを喜んでいるようだった。

頂上の広くて平らな古代広場は弥生〜古墳時代にかけての竪穴住居跡で、
孫たちは子犬のようにはしゃぎ回り、♪「この木なんの木」のモンキー
ポッド(通称レインツリー。ワイキキのクイーンカピオラニ公園にもあ
る)のような、樹齢150〜200年の巨大なシラカシの木登りも楽しんでいた。

さらに歩を進めると市立「緑ヶ丘霊園」で、ここには樹齢100年ほどの桜
が300本ほどもあり、頂上からは横浜市も望める。昔は元旦に日の出をみ
んなで拝んだ場所だ。

森林公園もずーっと行きたいところだったので、娘たちには「もう思い残
すことはない」と言っておいた。4時間ほどの散策だったが、どうにか歩
けたのは良かった。

森林公園でGETした枯れ枝を持ち帰って屋上フェンスに取り付け、そこに
鉢植えを飾ったので、なんとなく英国風ガーデンになってきた感じがする。

屋上展望台の形は、元々が「1964東京五輪」の聖火台をイメージしていた
のだが、新しい材料があったので追加工事をしているうちに、円柱形に
なった。ここにプリズムみたいな分光反射板を取り付けたら「ゲージツ作
品」になり、街の人々が楽しんでくれるのじゃないかと思うのだが・・・

4歳女児の希望で小さな展望台も追加したが、彼女は冒険心が非常に旺盛
で、用水路に置かれた巨大な石をジャンプして渡るという、大人もしない
空恐ろしいことにチャレンジして、とりあえずは1トンの石にしがみつい
ていた。ヒヤヒヤもので、膝を怪我しても泣かなかったのは大したもので
ある。小生の突撃癖を引いているのではないか。将来はスキージャンプ、
スノボの選手にでもなりそうだ。翼をつけて空を滑空するウイングスーツ
に凝るかも知れない。
https://www.youtube.com/watch?v=SxjBTS5bf7Q

あれこれ作業療法に夢中になっていたものだから腰は悪くなる一方で、つ
いにベッドに寝るのも起きるのも激痛で難しくなってきた。腕力でどうに
か起きて床に立つまでに最低5分はかかり、晩年の母が這いつくばってト
イレへ必死で行っていたのもよく理解できた。

尿意から5分も我慢はできやしないから、先日は床にポタポタと粗相をし
てしまった。さすがにこれには「ちとまずいわな」と脳ミソをオンにして
「傾向と対策」を考え、ベッドをリクライニングにしたら、1分で立ち上
がれるようになった。

日々、「なるほど、老化とはこういうものか」と新たな発見があるが、発
見して納得したから、それで何かが前進するかというと、全然何も進まな
い。ただ笑うだけ。「この際は笑うしかねーよなー」てな感じ。「老兵は
死なず、ただ呼吸するだけ」なんて、どうも小生の性には合わんが、の
う、じゃあ、どう老いるのがいいかというと、何だか「それを考え続ける
のがあんたの道とか美学じゃないんかいな」と天の声が聞こえてくる感じ
がする。

さてさて、北朝鮮の金王朝(軍部+神輿の金北豚)は大スポンサーの上海
閥=江沢民派の復活に一縷の望みをかけていたが、「もう上海閥は潰滅
か、待っても期待できそうもない、この際だから習近平の軍門に下るしか
ない」と天の声が聞こえたのだろう、尻尾を巻き始めた。北の核は中共に
とっても邪魔だから、「北の非核化」で欧米、韓国、日本を納得させ、制
裁を緩める、ということになりそうではある。

ただ、非核化が完全に担保されるかどうかは怪しい、というか間違いなく
反故にされるだろう。

そうさせないためには、国連/日米韓豪印による信託統治で、10〜20年か
けて北を「普通の国」、すなわち資本主義市場経済の自由・民主・人権・
法治の国にしなければならない。その見本、(米国を核とする)連合国に
とっての成功例は日本なのだから、北の人民も軍部もエリート層も「Look
East、普通の国にしよう」と納得するのではないか。

北は噛みつき犬から、ミニ日本のような大人しい、軟弱な、新興国になる
かもしれない。

「日本はなくなり、その代わりに、無機質な、からっぽな、ニュートラル
な、中間色の、裕福な、抜け目のない、或る経済大国が極東の一角に残る
であろう・・・20世紀は、勇敢な戦士だった日本人が卑屈な商人とな
り、卑屈なユダヤ人が勇敢な戦士になった世紀である」(三島由紀夫の最
後の言葉)

ミニ日本なら中共も西風の防風林として有効だと納得するだろう。韓国も
南北統一によるリスクを避けることができる。どうしても統一したいのな
ら20年後、30年後にすればいい。

日本にとってはまず拉致問題の解決が「北が取るべき始めの一歩」であ
る。前号に続き、ジャーナリスト・加藤昭氏「総連の責任を問う 金正日
の『日本人拉致指令書』全文公開!」から要約する。

<(北は拉致事件は「デッチアゲだ」などと否定してきたが)2002年9月
17日の日朝首脳会談を契機にその態度はガラリと変わる。金正日が初めて
日本人拉致と工作船の存在を認めたからだ。

(拉致は日本語教育とナリスマシのためだと金正日は言うが、金日成親子
は、米国のベトナム戦争敗退、韓国の朴正煕暗殺により)70年代半ばから
80年代前半にかけて「南を赤化統一するチャンス到来」と小躍りして本格
的な日本人拉致工作に着手した。拉致は重大な国家事業であった。元工作
員の証言によると朝鮮総連は相当数の拉致事件に関与した>(以上)

西郷翁曰く「外交に際しては『戦』の一字を忘れるな。この覚悟がなけれ
ば外交はただの商法会議所になってしまう」。毛沢東は「外交は血を流さ
ない戦争、戦争は血を流す外交だ」と言っていた。

そういう覚悟のある外交官や政治家は、残念ながら非常に少ない。日本の
外務省官僚は外交とは「高級ワインを飲んで楽しくおしゃべりするのがマ
ナー、国益なんて野暮なことは言いっこなし、対立とか戦争なんてとんで
もない」というのが戦後の伝統的な初期設定になっている。

小生は、それはわが国特有のものかと思っていたら、米国でも「国防総省
から見ると、国務省は軟弱なヘタレ」なのだそうだ。軍事部門はリアルを
常に見る、一方で国務省/外務省は相手の善意を見る、寄り添うから、毅
然とした交渉がなかなかできない、多くの先進国では宥和的、いわゆるリ
ベラル≒アカモドキ的である。戦争がなければすべてよし、という感じだ。
夏彦翁は「外交で話がつかなければ、昔は戦争で解決した。今は戦争がな
いから対立が長引く」と嘆息していた。

マキャベリは鴎外の紹介で日本でも名前は知られていたが、その内容とか
思想は「謀略的で珍奇、一種の奇妙奇天烈な奇書、悪書、まともなインテ
リが読むべき本ではない」と忌避されていたのだろう、一般的に普及し始
めたのは、クラウゼビッツの「戦争論」とか、地政学と同様にここ20、30
年ほど前からのような気がする。

マキャベリは14世紀に彼が身をもって知った政治、軍事の「リアル」を研
究し、君主=リーダーはいかにあるべきか、どう国家を動かすかなどにつ
いて、正・悪を越えて論じている。

そのリアリズムは徹底しており、「兵士の楽しみ、褒美として掠奪もさせ
ていい」とか「時に悪事をせざるを得なくなったときは電撃的にやるべき
だ。あまりにも速いと人々の理解は追いつかないで、成功を称賛する声に
雷同するようになる」「評判の良い君主より悪い君主の方が大事をなすこ
とが多い」などなど。

リベラル≒アカモドキのようなインテリからすれば、直視できないような
生々しいリアルが書かれており、インテリからすれば自分自身が「脳内お
花畑のバカ」と存在、思想、価値観を全面否定されているようなものだか
ら、マキャベリを徹底的に無視するしかなかったのだろう。

北による拉致を多くの学者、政治家、マスコミは無視した。そこには共産
主義への親和性と、反日思想、国交正常化を優先すべきだという被害者へ
の冷淡=ご都合主義というリベラルの腐った悪習がうかがわれる。

小生はキチ〇イではあるけれど腐臭はしていないと自負している。発狂亭
“アイアンクロースープレックスホールド”雀庵の病棟日記から。

【2016/12/19】月曜、快晴。*(承前)自信喪失のリベラル≒アカモドキ
の逃避先は「自己批判=自虐=マゾ」なのだろう。「悪いのは日本だ、そ
れを正せない自分たち日本人は原罪を負っている、百万遍謝罪してもしき
れないほどの悪事をなしたのだから、血は血で償われるべきだ、もっと
もっと打って、殴って、蹴ってください」とばかりに地にひれ伏すのだ。

周囲の民族でタチが悪いのは半島人と支那人で、ほとんどがゴロツキ的な
サド。「よっしゃー! 恨み晴らさでおくものか」とマゾを叩きまくって
日々のうっぷん晴らし、ここに自虐妄想マゾと被害妄想サドの醜いコラボ
が成立し、束の間の心の安定を得るのだろう。いずれもリベラル発狂派、
病膏肓、「アンタがすっきりするんなら、うちは耐えて見せますぅ」。キ
モい、キモすぎるで。

しかし「バックミラーを見てばかりのながら運転」ではポケGOあるいはス
マホのように必ず事故る。彼らは邪教信者で、目が青く澄んじゃってい
る、信心に濁りはまったくない。関わるとろくなことにならないから、
A2/Ad(接近阻止/領域拒否)で対応するのが最善策だ。(つづく)2018/4/4


 ◎「日本版海兵隊」の水陸機動団が始動 広大な南西諸島を防衛 輸送
などに課題…

「日本版海兵隊」となる陸上自衛隊の離島奪還専門部隊「水陸機動団」が
始動した。7日に相浦駐屯地(長崎県佐世保市)で隊旗授与式を開き、訓
練を公開した。手本とする米海兵隊も参加した。中国の軍事的脅威が増す
中、南西諸島の防衛力強化の要と期待される。ただ、即応体制の整備や輸
送力不足など課題は少なくない。

訓練は離島が占領されたとの想定で実施した。飛来したヘリコプター2機
から陸自隊員と米海兵隊員が次々と地上に降下。水陸両用車「AAV7」
が砲撃しながら隊員らとともに前進し敵陣地を制圧、奪還に成功した−。

イラク日報問題の影響で式典出席を見送った小野寺五典防衛相は「水陸機
動団の創設により初めて本格的な水陸両用作戦能力を有することになる。
団結して困難に立ち向かうことを期待する」と訓示を寄せた。

3月27日に新設された水陸機動団は2100人態勢で、2個の機動連隊、戦闘
上陸大隊、後方支援大隊などで構成している。将来的には3千人規模に拡
充し、1個連隊を沖縄に配備する構想もある。

水陸機動団が守る南西諸島は広大で、鹿児島県の大隅諸島から沖縄県の与
那国島まで。全長約1200キロで日本の本州と同じ程度とされる。しか
し、自衛隊は主要戦力を南西諸島に配備しておらず「防衛の空白地帯」と
されてきた。その間隙(かんげき)を突くように中国は南西諸島周辺の海
空域で活動を活発化させている。

水陸機動団は島嶼(とうしょ)侵攻を許した場合、奪還作戦の先陣を切る
役割を担うが、解決すべき課題も横たわる。

陸自は水陸機動団を運ぶ主要輸送機としてオスプレイ17機を米国から購
入し、佐賀空港(佐賀市)への配備計画を進めている。佐賀空港と相浦駐
屯地は60キロと近距離で、迅速な有事対応が可能だからだ。だが、今年
2月に陸自ヘリが佐賀県内の民家に墜落し、計画は暗礁に乗り上げている。

このため、防衛省は今秋に納入される最初の5機を、米軍のオスプレイ整
備拠点がある木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備する方向だ。た
だ、木更津と相浦駐屯地は約1千キロも離れている。佐賀に比べて少なく
とも2時間以上のロスが生じ、部隊展開への影響は避けられない。

米海兵隊は上陸作戦の際、水陸両用車や装甲車を強襲揚陸艦で海上輸送す
るが、自衛隊には一隻もない。代わりに、海自の「おおすみ」型輸送艦3
隻を改修して対応するが、輸送力不足は否定できない。

AAV7も水陸機動団の発足時に36両を配備する予定だったが、米国の生
産体制の都合で12両にとどまった。そもそもAAV7は米軍が1970
年代に配備した“年代物”で、水上速度が時速13キロと遅い。陸自内では
「敵から狙い撃ちにされる」との批判が根強く、防衛省は国産化を視野に
入れた水陸両用車の技術研究を進めている。

ソフト面の課題も残る。護衛艦からの艦砲射撃や戦闘機による航空攻撃と
いった援護が島嶼奪還には欠かせない。陸海空3自衛隊の高度な連携を必
要とするが、互いの“アレルギー”を完全に克服するには時間もかかる。水
陸機動団長の青木伸一陸将補も「まだ能力は完全なものではない」と課題
を認める。

日本では攻撃的要素を含む海兵隊機能の保有について「平和憲法の枠を超
える」とタブー視されてきた。ただ、現実的な脅威を前に防衛政策を停滞
させる余裕はない。水陸機動団の誕生は、日本の領土を守り抜くという強
い意志の表れでもある。(石鍋圭)

【写真】
・ 陸自の南西諸島配備計画
・ 離島奪還のイメージ
・ 離島奪還を想定した訓練を行う陸上自衛隊の「水陸機動団」。後方は水
陸両用車「AAV7」=7日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地(ロイター)
https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html
【産經ニュース】 2018.4.8 06:00 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎「日本版海兵隊」の水陸機動団が始動 広大な南西諸島を防衛 輸送
などに課題…

「日本版海兵隊」となる陸上自衛隊の離島奪還専門部隊「水陸機動団」が
始動した。7日に相浦駐屯地(長崎県佐世保市)で隊旗授与式を開き、訓
練を公開した。手本とする米海兵隊も参加した。中国の軍事的脅威が増す
中、南西諸島の防衛力強化の要と期待される。ただ、即応体制の整備や輸
送力不足など課題は少なくない。

訓練は離島が占領されたとの想定で実施した。飛来したヘリコプター2機
から陸自隊員と米海兵隊員が次々と地上に降下。水陸両用車「AAV7」
が砲撃しながら隊員らとともに前進し敵陣地を制圧、奪還に成功した−。

イラク日報問題の影響で式典出席を見送った小野寺五典防衛相は「水陸機
動団の創設により初めて本格的な水陸両用作戦能力を有することになる。
団結して困難に立ち向かうことを期待する」と訓示を寄せた。

3月27日に新設された水陸機動団は2100人態勢で、2個の機動連隊、戦闘
上陸大隊、後方支援大隊などで構成している。将来的には3千人規模に拡
充し、1個連隊を沖縄に配備する構想もある。

水陸機動団が守る南西諸島は広大で、鹿児島県の大隅諸島から沖縄県の与
那国島まで。全長約1200キロで日本の本州と同じ程度とされる。しかし、
自衛隊は主要戦力を南西諸島に配備しておらず「防衛の空白地帯」とされ
てきた。その間隙(かんげき)を突くように中国は南西諸島周辺の海空域
で活動を活発化させている。

水陸機動団は島嶼(とうしょ)侵攻を許した場合、奪還作戦の先陣を切る
役割を担うが、解決すべき課題も横たわる。

陸自は水陸機動団を運ぶ主要輸送機としてオスプレイ17機を米国から購入
し、佐賀空港(佐賀市)への配備計画を進めている。佐賀空港と相浦駐屯
地は60キロと近距離で、迅速な有事対応が可能だからだ。だが、今年2月
に陸自ヘリが佐賀県内の民家に墜落し、計画は暗礁に乗り上げている。

このため、防衛省は今秋に納入される最初の5機を、米軍のオスプレイ整
備拠点がある木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備する方向だ。た
だ、木更津と相浦駐屯地は約1千キロも離れている。佐賀に比べて少なく
とも2時間以上のロスが生じ、部隊展開への影響は避けられない。

 米海兵隊は上陸作戦の際、水陸両用車や装甲車を強襲揚陸艦で海上輸送
するが、自衛隊には一隻もない。代わりに、海自の「おおすみ」型輸送艦
3隻を改修して対応するが、輸送力不足は否定できない。

AAV7も水陸機動団の発足時に36両を配備する予定だったが、米国の
生産体制の都合で12両にとどまった。そもそもAAV7は米軍が
1970年代に配備した“年代物”で、水上速度が時速13キロと遅い。陸
自内では「敵から狙い撃ちにされる」との批判が根強く、防衛省は国産化
を視野に入れた水陸両用車の技術研究を進めている。

ソフト面の課題も残る。護衛艦からの艦砲射撃や戦闘機による航空攻撃と
いった援護が島嶼奪還には欠かせない。陸海空3自衛隊の高度な連携を必
要とするが、互いの“アレルギー”を完全に克服するには時間もかかる。水
陸機動団長の青木伸一陸将補も「まだ能力は完全なものではない」と課題
を認める。

日本では攻撃的要素を含む海兵隊機能の保有について「平和憲法の枠を超
える」とタブー視されてきた。ただ、現実的な脅威を前に防衛政策を停滞
させる余裕はない。水陸機動団の誕生は、日本の領土を守り抜くという強
い意志の表れでもある。(石鍋圭)

【写真】
・ 陸自の南西諸島配備計画
・ 離島奪還のイメージ
・ 離島奪還を想定した訓練を行う陸上自衛隊の「水陸機動団」。後方は水
陸両用車「AAV7」=7日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地(ロイター)
https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html
【産經ニュース】 2018.4.8 06:00 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎「日本版海兵隊」の水陸機動団が始動 広大な南西諸島を防衛 輸送
などに課題…

「日本版海兵隊」となる陸上自衛隊の離島奪還専門部隊「水陸機動団」が
始動した。7日に相浦駐屯地(長崎県佐世保市)で隊旗授与式を開き、訓
練を公開した。手本とする米海兵隊も参加した。中国の軍事的脅威が増す
中、南西諸島の防衛力強化の要と期待される。ただ、即応体制の整備や輸
送力不足など課題は少なくない。

訓練は離島が占領されたとの想定で実施した。飛来したヘリコプター2機
から陸自隊員と米海兵隊員が次々と地上に降下。水陸両用車「AAV7」
が砲撃しながら隊員らとともに前進し敵陣地を制圧、奪還に成功した−。

イラク日報問題の影響で式典出席を見送った小野寺五典防衛相は「水陸機
動団の創設により初めて本格的な水陸両用作戦能力を有することになる。
団結して困難に立ち向かうことを期待する」と訓示を寄せた。

3月27日に新設された水陸機動団は2100人態勢で、2個の機動連隊、戦闘
上陸大隊、後方支援大隊などで構成している。将来的には3千人規模に拡
充し、1個連隊を沖縄に配備する構想もある。

水陸機動団が守る南西諸島は広大で、鹿児島県の大隅諸島から沖縄県の与
那国島まで。全長約1200キロで日本の本州と同じ程度とされる。しかし、
自衛隊は主要戦力を南西諸島に配備しておらず「防衛の空白地帯」とされ
てきた。その間隙(かんげき)を突くように中国は南西諸島周辺の海空域
で活動を活発化させている。

水陸機動団は島嶼(とうしょ)侵攻を許した場合、奪還作戦の先陣を切る
役割を担うが、解決すべき課題も横たわる。

陸自は水陸機動団を運ぶ主要輸送機としてオスプレイ17機を米国から購入
し、佐賀空港(佐賀市)への配備計画を進めている。佐賀空港と相浦駐屯
地は60キロと近距離で、迅速な有事対応が可能だからだ。だが、今年2月
に陸自ヘリが佐賀県内の民家に墜落し、計画は暗礁に乗り上げている。

このため、防衛省は今秋に納入される最初の5機を、米軍のオスプレイ整
備拠点がある木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備する方向だ。た
だ、木更津と相浦駐屯地は約1千キロも離れている。佐賀に比べて少なく
とも2時間以上のロスが生じ、部隊展開への影響は避けられない。

米海兵隊は上陸作戦の際、水陸両用車や装甲車を強襲揚陸艦で海上輸送す
るが、自衛隊には一隻もない。代わりに、海自の「おおすみ」型輸送艦3
隻を改修して対応するが、輸送力不足は否定できない。

AAV7も水陸機動団の発足時に36両を配備する予定だったが、米国の
生産体制の都合で12両にとどまった。そもそもAAV7は米軍が
1970年代に配備した“年代物”で、水上速度が時速13キロと遅い。陸
自内では「敵から狙い撃ちにされる」との批判が根強く、防衛省は国産化
を視野に入れた水陸両用車の技術研究を進めている。

ソフト面の課題も残る。護衛艦からの艦砲射撃や戦闘機による航空攻撃と
いった援護が島嶼奪還には欠かせない。陸海空3自衛隊の高度な連携を必
要とするが、互いの“アレルギー”を完全に克服するには時間もかかる。水
陸機動団長の青木伸一陸将補も「まだ能力は完全なものではない」と課題
を認める。

日本では攻撃的要素を含む海兵隊機能の保有について「平和憲法の枠を超
える」とタブー視されてきた。ただ、現実的な脅威を前に防衛政策を停滞
させる余裕はない。水陸機動団の誕生は、日本の領土を守り抜くという強
い意志の表れでもある。(石鍋圭)

【写真】
・ 陸自の南西諸島配備計画
・ 離島奪還のイメージ
・ 離島奪還を想定した訓練を行う陸上自衛隊の「水陸機動団」。後方は水
陸両用車「AAV7」=7日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地(ロイター)
https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html
【産經ニュース】 2018.4.8 06:00 〔情報収録 − 坂元 誠〕

  ◎「日本版海兵隊」の水陸機動団が始動 広大な南西諸島を防衛 輸
送などに課題…

「日本版海兵隊」となる陸上自衛隊の離島奪還専門部隊「水陸機動団」が
始動した。7日に相浦駐屯地(長崎県佐世保市)で隊旗授与式を開き、訓
練を公開した。手本とする米海兵隊も参加した。中国の軍事的脅威が増す
中、南西諸島の防衛力強化の要と期待される。ただ、即応体制の整備や輸
送力不足など課題は少なくない。

訓練は離島が占領されたとの想定で実施した。飛来したヘリコプター2機
から陸自隊員と米海兵隊員が次々と地上に降下。水陸両用車「AAV7」
が砲撃しながら隊員らとともに前進し敵陣地を制圧、奪還に成功した−。

イラク日報問題の影響で式典出席を見送った小野寺五典防衛相は「水陸機
動団の創設により初めて本格的な水陸両用作戦能力を有することになる。
団結して困難に立ち向かうことを期待する」と訓示を寄せた。

3月27日に新設された水陸機動団は2100人態勢で、2個の機動連隊、戦闘
上陸大隊、後方支援大隊などで構成している。将来的には3千人規模に拡
充し、1個連隊を沖縄に配備する構想もある。

水陸機動団が守る南西諸島は広大で、鹿児島県の大隅諸島から沖縄県の与
那国島まで。全長約1200キロで日本の本州と同じ程度とされる。しかし、
自衛隊は主要戦力を南西諸島に配備しておらず「防衛の空白地帯」とされ
てきた。その間隙(かんげき)を突くように中国は南西諸島周辺の海空域
で活動を活発化させている。

水陸機動団は島嶼(とうしょ)侵攻を許した場合、奪還作戦の先陣を切る
役割を担うが、解決すべき課題も横たわる。

陸自は水陸機動団を運ぶ主要輸送機としてオスプレイ17機を米国から購入
し、佐賀空港(佐賀市)への配備計画を進めている。佐賀空港と相浦駐屯
地は60キロと近距離で、迅速な有事対応が可能だからだ。だが、今年2月
に陸自ヘリが佐賀県内の民家に墜落し、計画は暗礁に乗り上げている。

このため、防衛省は今秋に納入される最初の5機を、米軍のオスプレイ整
備拠点がある木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備する方向だ。た
だ、木更津と相浦駐屯地は約1千キロも離れている。佐賀に比べて少なく
とも2時間以上のロスが生じ、部隊展開への影響は避けられない。

米海兵隊は上陸作戦の際、水陸両用車や装甲車を強襲揚陸艦で海上輸送す
るが、自衛隊には一隻もない。代わりに、海自の「おおすみ」型輸送艦3
隻を改修して対応するが、輸送力不足は否定できない。

AAV7も水陸機動団の発足時に36両を配備する予定だったが、米国の
生産体制の都合で12両にとどまった。そもそもAAV7は米軍が
1970年代に配備した“年代物”で、水上速度が時速13キロと遅い。陸
自内では「敵から狙い撃ちにされる」との批判が根強く、防衛省は国産化
を視野に入れた水陸両用車の技術研究を進めている。

ソフト面の課題も残る。護衛艦からの艦砲射撃や戦闘機による航空攻撃と
いった援護が島嶼奪還には欠かせない。陸海空3自衛隊の高度な連携を必
要とするが、互いの“アレルギー”を完全に克服するには時間もかかる。水
陸機動団長の青木伸一陸将補も「まだ能力は完全なものではない」と課題
を認める。

日本では攻撃的要素を含む海兵隊機能の保有について「平和憲法の枠を超
える」とタブー視されてきた。ただ、現実的な脅威を前に防衛政策を停滞
させる余裕はない。水陸機動団の誕生は、日本の領土を守り抜くという強
い意志の表れでもある。(石鍋圭)

【写真】
・ 陸自の南西諸島配備計画
・ 離島奪還のイメージ
・ 離島奪還を想定した訓練を行う陸上自衛隊の「水陸機動団」。後方は水
陸両用車「AAV7」=7日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地(ロイター)
https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html
【産經ニュース】 2018.4.8 06:00 〔情報収録 − 坂元 誠〕


D「日本版海兵隊」の水陸機動団が始動 広大な南西諸島を防衛 輸送な
どに課題…

 「日本版海兵隊」となる陸上自衛隊の離島奪還専門部隊「水陸機動団」
が始動した。7日に相浦駐屯地(長崎県佐世保市)で隊旗授与式を開き、
訓練を公開した。手本とする米海兵隊も参加した。中国の軍事的脅威が増
す中、南西諸島の防衛力強化の要と期待される。ただ、即応体制の整備や
輸送力不足など課題は少なくない。

 訓練は離島が占領されたとの想定で実施した。飛来したヘリコプター2
機から陸自隊員と米海兵隊員が次々と地上に降下。水陸両用車
「AAV7」が砲撃しながら隊員らとともに前進し敵陣地を制圧、奪還に
成功した−。

 イラク日報問題の影響で式典出席を見送った小野寺五典防衛相は「水陸
機動団の創設により初めて本格的な水陸両用作戦能力を有することにな
る。団結して困難に立ち向かうことを期待する」と訓示を寄せた。

 3月27日に新設された水陸機動団は2100人態勢で、2個の機動連
隊、戦闘上陸大隊、後方支援大隊などで構成している。将来的には3千人
規模に拡充し、1個連隊を沖縄に配備する構想もある。

 水陸機動団が守る南西諸島は広大で、鹿児島県の大隅諸島から沖縄県の
与那国島まで。全長約1200キロで日本の本州と同じ程度とされる。し
かし、自衛隊は主要戦力を南西諸島に配備しておらず「防衛の空白地帯」
とされてきた。その間隙(かんげき)を突くように中国は南西諸島周辺の
海空域で活動を活発化させている。

 水陸機動団は島嶼(とうしょ)侵攻を許した場合、奪還作戦の先陣を切
る役割を担うが、解決すべき課題も横たわる。

 陸自は水陸機動団を運ぶ主要輸送機としてオスプレイ17機を米国から
購入し、佐賀空港(佐賀市)への配備計画を進めている。佐賀空港と相浦
駐屯地は60キロと近距離で、迅速な有事対応が可能だからだ。だが、今
年2月に陸自ヘリが佐賀県内の民家に墜落し、計画は暗礁に乗り上げている。

 このため、防衛省は今秋に納入される最初の5機を、米軍のオスプレイ
整備拠点がある木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備する方向だ。
ただ、木更津と相浦駐屯地は約1千キロも離れている。佐賀に比べて少な
くとも2時間以上のロスが生じ、部隊展開への影響は避けられない。

 米海兵隊は上陸作戦の際、水陸両用車や装甲車を強襲揚陸艦で海上輸送
するが、自衛隊には一隻もない。代わりに、海自の「おおすみ」型輸送艦
3隻を改修して対応するが、輸送力不足は否定できない。

 AAV7も水陸機動団の発足時に36両を配備する予定だったが、米国
の生産体制の都合で12両にとどまった。そもそもAAV7は米軍が
1970年代に配備した“年代物”で、水上速度が時速13キロと遅い。陸
自内では「敵から狙い撃ちにされる」との批判が根強く、防衛省は国産化
を視野に入れた水陸両用車の技術研究を進めている。

 ソフト面の課題も残る。護衛艦からの艦砲射撃や戦闘機による航空攻撃
といった援護が島嶼奪還には欠かせない。陸海空3自衛隊の高度な連携を
必要とするが、互いの“アレルギー”を完全に克服するには時間もかかる。
水陸機動団長の青木伸一陸将補も「まだ能力は完全なものではない」と課
題を認める。

 日本では攻撃的要素を含む海兵隊機能の保有について「平和憲法の枠を
超える」とタブー視されてきた。ただ、現実的な脅威を前に防衛政策を停
滞させる余裕はない。水陸機動団の誕生は、日本の領土を守り抜くという
強い意志の表れでもある。(石鍋圭)

【写真】
・ 陸自の南西諸島配備計画
・ 離島奪還のイメージ
・ 離島奪還を想定した訓練を行う陸上自衛隊の「水陸機動団」。後方は水
陸両用車「AAV7」=7日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地(ロイター)
https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html
【産經ニュース】 2018.4.8 06:00 〔情報収録 − 坂元 誠〕


2018年04月07日

◆「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第15章

“シーチン”修一 2.0


【措置入院」精神病棟の日々(106)】3/22は雪、その後に雨が止んだの
で彼岸の墓参り。2週間ほど前に、新住職Nさんからわが街のことを教えて
欲しいと頼まれていたので、医学博士で郷土史家の沼尻幸吉先生の著作
「わが町周辺の伝説と史話を尋ねて」を貸しておいたのだが、Nさんから
とても喜ばれ、奥様も紹介してくれた。

Nさんは40歳前後、前住職と同様に企業勤めの経験があるのだろう、頭の
回転が速く言語障害の小生の話をすぐに理解してくれるので助かった。
ツーと言えばカーと返ってくるのでストレスにならないから大いに快適だ。

参拝の帰りにスーパーと銀行へも寄った。キャッシュで何億円もあったと
ころで物欲が無いから、明美ちゃん基金とか日本財団あたりへ寄付するの
が妥当だろう。相続で子孫がもめるのは嫌なものである。

そういう人に私はなりたい・・・なーんて思うようになったらいいなと思
うが、なまじ資産があるとずいぶんと悩ましいのではないか。街の金持ち
連中(年間の慶弔費500万円以上だと一人前なのだとか)を見ていると、
人が寄って来たら「金をせびられるのではないか」と不信感いっぱいで、
人間不信とか、その反作用として傲慢、尊大、横柄とかになりやすく、い
い人は余りいない感じがする。

これは、小生のただのヤッカミなのかどうか・・・小生はただの奇天烈
で、治療費はタダ同然の寄生虫、その上に精神科(印籠だね、これが見え
ぬか!)に通院(多分「自閉スペクトラム症」)しているから、罪を犯し
ても「心神耗弱/喪失で罪一等を減ずる」、さらに天国のような医療刑務
所行きだろうから、これは一種の特権階級だ。

(フランスで人肉を食べちゃった佐川君は無罪放免、座間の9人解体事件
も食べていれば死刑はまず免れるだろう。悪事にやさしいニッポン、チャ
チャチャ、アホ丸出しやで)

「罪一等を減ずる」、恥知らずでもさすがにこれは後ろめたい気分ではあ
る。だからいつも家族や国のために役立ちたいなあとは思っているが、も
う時間がないし・・・戒名は「只野吉甲斐」あたりか。

万年塀修理で36キロの板を持ち上げたら椎間板をかなり痛めたようで、大
人しく養生していればいいものを、多分「残り時間は少ないから、やり残
さんようにさっさと終活せいよ」という思い込みとか、あるいは電波が走
るのか、いささか狂気のごとく、多動児のごとく、片っ端から作業を進め
ていくようになってしまった。

まずは冬中、室内に取り込んだ50ほどの鉢植えを屋上に出して、素晴らし
い庭にした。鉢植え置き場は5メートル四方だから、大きな箱庭みたいな
感じ。室内にあるのは強い日射しを嫌う観葉植物だけで、部屋も模様替え
してすっかり、すっきり綺麗になった。

そうこうしているうちに桜が満開となり、子・孫と一緒に県立「東高根森
林公園」へ。家から徒歩で20分ほどなのだが、急勾配の坂があるので車で
連れて行ってもらった。10年ぶりかも知れず、よく手入れされており、以
前は鬱蒼とし、いささかジメジメしていた谷地は、まるで絵のような美し
さだった。

20〜30メートルのナラ、ケヤキ、クヌギ、ハンノキ、コブシ、ミズキ、サ
クラなどなど、新緑や花が陽光の中で春の訪れを喜んでいるようだった。

頂上の広くて平らな古代広場は弥生〜古墳時代にかけての竪穴住居跡で、
孫たちは子犬のようにはしゃぎ回り、♪「この木なんの木」のモンキー
ポッド(通称レインツリー。ワイキキのクイーンカピオラニ公園にもあ
る)のような、樹齢150〜200年の巨大なシラカシの木登りも楽しんでいた。

さらに歩を進めると市立「緑ヶ丘霊園」で、ここには樹齢100年ほどの桜
が300本ほどもあり、頂上からは横浜市も望める。昔は元旦に日の出をみ
んなで拝んだ場所だ。

森林公園もずーっと行きたいところだったので、娘たちには「もう思い残
すことはない」と言っておいた。4時間ほどの散策だったが、どうにか歩
けたのは良かった。

森林公園でGETした枯れ枝を持ち帰って屋上フェンスに取り付け、そこに
鉢植えを飾ったので、なんとなく英国風ガーデンになってきた感じがする。

屋上展望台の形は、元々が「1964東京五輪」の聖火台をイメージしていた
のだが、新しい材料があったので追加工事をしているうちに、円柱形に
なった。ここにプリズムみたいな分光反射板を取り付けたら「ゲージツ作
品」になり、街の人々が楽しんでくれるのじゃないかと思うのだが・・・

4歳女児の希望で小さな展望台も追加したが、彼女は冒険心が非常に旺盛
で、用水路に置かれた巨大な石をジャンプして渡るという、大人もしない
空恐ろしいことにチャレンジして、とりあえずは1トンの石にしがみつい
ていた。ヒヤヒヤもので、膝を怪我しても泣かなかったのは大したもので
ある。小生の突撃癖を引いているのではないか。将来はスキージャンプ、
スノボの選手にでもなりそうだ。翼をつけて空を滑空するウイングスーツ
に凝るかも知れない。
https://www.youtube.com/watch?v=SxjBTS5bf7Q

あれこれ作業療法に夢中になっていたものだから腰は悪くなる一方で、つ
いにベッドに寝るのも起きるのも激痛で難しくなってきた。腕力でどうに
か起きて床に立つまでに最低5分はかかり、晩年の母が這いつくばってト
イレへ必死で行っていたのもよく理解できた。

尿意から5分も我慢はできやしないから、先日は床にポタポタと粗相をし
てしまった。さすがにこれには「ちとまずいわな」と脳ミソをオンにして
「傾向と対策」を考え、ベッドをリクライニングにしたら、1分で立ち上
がれるようになった。

日々、「なるほど、老化とはこういうものか」と新たな発見があるが、発
見して納得したから、それで何かが前進するかというと、全然何も進まな
い。ただ笑うだけ。「この際は笑うしかねーよなー」てな感じ。「老兵は
死なず、ただ呼吸するだけ」なんて、どうも小生の性には合わんが、の
う、じゃあ、どう老いるのがいいかというと、何だか「それを考え続ける
のがあんたの道とか美学じゃないんかいな」と天の声が聞こえてくる感じ
がする。

さてさて、北朝鮮の金王朝(軍部+神輿の金北豚)は大スポンサーの上海
閥=江沢民派の復活に一縷の望みをかけていたが、「もう上海閥は潰滅
か、待っても期待できそうもない、この際だから習近平の軍門に下るしか
ない」と天の声が聞こえたのだろう、尻尾を巻き始めた。北の核は中共に
とっても邪魔だから、「北の非核化」で欧米、韓国、日本を納得させ、制
裁を緩める、ということになりそうではある。

ただ、非核化が完全に担保されるかどうかは怪しい、というか間違いなく
反故にされるだろう。

そうさせないためには、国連/日米韓豪印による信託統治で、10〜20年か
けて北を「普通の国」、すなわち資本主義市場経済の自由・民主・人権・
法治の国にしなければならない。その見本、(米国を核とする)連合国に
とっての成功例は日本なのだから、北の人民も軍部もエリート層も「Look
East、普通の国にしよう」と納得するのではないか。

北は噛みつき犬から、ミニ日本のような大人しい、軟弱な、新興国になる
かもしれない。

「日本はなくなり、その代わりに、無機質な、からっぽな、ニュートラル
な、中間色の、裕福な、抜け目のない、或る経済大国が極東の一角に残る
であろう・・・二十世紀は、勇敢な戦士だった日本人が卑屈な商人とな
り、卑屈なユダヤ人が勇敢な戦士になった世紀である」(三島由紀夫の最
後の言葉)

ミニ日本なら中共も西風の防風林として有効だと納得するだろう。韓国も
南北統一によるリスクを避けることができる。どうしても統一したいのな
ら20年後、30年後にすればいい。

日本にとってはまず拉致問題の解決が「北が取るべき始めの一歩」であ
る。前号に続き、ジャーナリスト・加藤昭氏「総連の責任を問う 金正日
の『日本人拉致指令書』全文公開!」から要約する。

<(北は拉致事件は「デッチアゲだ」などと否定してきたが)2002年9月
17日の日朝首脳会談を契機にその態度はガラリと変わる。金正日が初めて
日本人拉致と工作船の存在を認めたからだ。

(拉致は日本語教育とナリスマシのためだと金正日は言うが、金日成親子
は、米国のベトナム戦争敗退、韓国の朴正煕暗殺により)70年代半ばから
80年代前半にかけて「南を赤化統一するチャンス到来」と小躍りして本格
的な日本人拉致工作に着手した。拉致は重大な国家事業であった。元工作
員の証言によると朝鮮総連は相当数の拉致事件に関与した>(以上)

西郷翁曰く「外交に際しては『戦』の一字を忘れるな。この覚悟がなけれ
ば外交はただの商法会議所になってしまう」。毛沢東は「外交は血を流さ
ない戦争、戦争は血を流す外交だ」と言っていた。

そういう覚悟のある外交官や政治家は、残念ながら非常に少ない。日本の
外務省官僚は外交とは「高級ワインを飲んで楽しくおしゃべりするのがマ
ナー、国益なんて野暮なことは言いっこなし、対立とか戦争なんてとんで
もない」というのが戦後の伝統的な初期設定になっている。

小生は、それはわが国特有のものかと思っていたら、米国でも「国防総省
から見ると、国務省は軟弱なヘタレ」なのだそうだ。軍事部門はリアルを
常に見る、一方で国務省/外務省は相手の善意を見る、寄り添うから、毅
然とした交渉がなかなかできない、多くの先進国では宥和的、いわゆるリ
ベラル≒アカモドキ的である。戦争がなければすべてよし、という感じだ。

夏彦翁は「外交で話がつかなければ、昔は戦争で解決した。今は戦争がな
いから対立が長引く」と嘆息していた。

マキャベリは鴎外の紹介で日本でも名前は知られていたが、その内容とか
思想は「謀略的で珍奇、一種の奇妙奇天烈な奇書、悪書、まともなインテ
リが読むべき本ではない」と忌避されていたのだろう、一般的に普及し始
めたのは、クラウゼビッツの「戦争論」とか、地政学と同様にここ20、30
年ほど前からのような気がする。

マキャベリは14世紀に彼が身をもって知った政治、軍事の「リアル」を研
究し、君主=リーダーはいかにあるべきか、どう国家を動かすかなどにつ
いて、正・悪を越えて論じている。そのリアリズムは徹底しており、「兵
士の楽しみ、褒美として掠奪もさせていい」とか「時に悪事をせざるを得
なくなったときは電撃的にやるべきだ。あまりにも速いと人々の理解は追
いつかないで、成功を称賛する声に雷同するようになる」「評判の良い君
主より悪い君主の方が大事をなすことが多い」などなど。

リベラル≒アカモドキのようなインテリからすれば、直視できないような
生々しいリアルが書かれており、インテリからすれば自分自身が「脳内お
花畑のバカ」と存在、思想、価値観を全面否定されているようなものだか
ら、マキャベリを徹底的に無視するしかなかったのだろう。

北による拉致を多くの学者、政治家、マスコミは無視した。そこには共産
主義への親和性と、反日思想、国交正常化を優先すべきだという被害者へ
の冷淡=ご都合主義というリベラルの腐った悪習がうかがわれる。

小生はキチ〇イではあるけれど腐臭はしていないと自負している。発狂亭
“アイアンクロースープレックスホールド”雀庵の病棟日記から。

【2016/12/19】月曜、快晴。*(承前)自信喪失のリベラル≒アカモドキ
の逃避先は「自己批判=自虐=マゾ」なのだろう。「悪いのは日本だ、そ
れを正せない自分たち日本人は原罪を負っている、百万遍謝罪してもしき
れないほどの悪事をなしたのだから、血は血で償われるべきだ、もっと
もっと打って、殴って、蹴ってください」とばかりに地にひれ伏すのだ。

周囲の民族でタチが悪いのは半島人と支那人で、ほとんどがゴロツキ的な
サド。「よっしゃー! 恨み晴らさでおくものか」とマゾを叩きまくって
日々のうっぷん晴らし、ここに自虐妄想マゾと被害妄想サドの醜いコラボ
が成立し、束の間の心の安定を得るのだろう。いずれもリベラル発狂派、
病膏肓、「アンタがすっきりするんなら、うちは耐えて見せますぅ」。キ
モい、キモすぎるで。

しかし「バックミラーを見てばかりのながら運転」ではポケGOあるいはス
マホのように必ず事故る。彼らは邪教信者で、目が青く澄んじゃってい
る、信心に濁りはまったくない。関わるとろくなことにならないから、
A2/Ad(接近阻止/領域拒否)で対応するのが最善策だ。(つづく)2018/4/4


2018年03月31日

◆9条の2加憲条文の熟議を

宝珠山  昇


3月25日、自民党の「自衛隊を明記する自民党案:改正案の軸となる執行
部案(以下「執行部案」という。)(注)が報道された。

この執行部案は、九条の規定と現実態の矛盾を解消し、自衛隊を正当に位
置づけるものとは評価し難いものである。

安倍総裁が期待した、国会の発議の可能性が見込めるたたき台とはなり難
いものであろう。むしろ、自衛隊加憲反対勢力の、疑心暗鬼を煽り、歩み
寄りを困難にし、反対勢力に塩を送るに等しいものとさえ思われるもので
ある。

(注)9条の2(新設):前条の規定は、我が国の平和と独立を守り、国
及び国民の安全を保つために必要な自衛の措置をとることを妨げず、その
ための実力組織として、法律の定めるところにより、内閣の首長たる内閣
総理大臣を最高の指揮監督権とする自衛隊を保持する。 (2項 引用を
省略)

24 日の読売新聞の社説は「自民9条改憲案・明快な条文へ熟議が必要だ」
として、次の趣旨の懸念等を述べている。いずれも至当なものである。

△党内の一任を取り付けた細田博之本部長が、他党との協議で示すという
憲法改正推進本部執行部案は、次のような難題を孕んでいる。

(1) 戦力の不保持などを定める2項を残せば、自衛隊が「戦力」に当
たるのか、という長年の不毛な議論に終止符は打てないことが懸念される。

(2) 執行部案にある「自衛の措置」は、集団的自衛権の全面的な行使
を意味するのかどうか、今後、議論が続くだろう。

(3) 2項を削除し、「陸海空自衛隊」を保持するとの案は、「軍隊」
であるとの位置付けを明確にし、「戦力」との整合性は問われず、あいま
いさがない。一方、現行解釈の撤廃であり、防衛政策の全面的な転換と受
け取られかねない。国民の理解を得るのは容易ではないだろう。

このような意図や効果の異なる複数の9条改正案を、自民党が示せば、混
乱を招き、合意形成の妨げになりかねない。自民党案の一本化は欠かせな
い。自民党は分かりやすい条文案を早期にまとめ、国民の理解を得る努力
を尽くすべきだ。

各党は、(森友学園に関する決裁文書の書き換え問題等とは切り離し
て)9条に関する見解をまとめ、衆参両院の憲法審査会で、建設的な議論
を深めるべきだ。

執行部案が、自衛隊を「戦力」と認めないものであれば、「自衛隊を正当
に位置づける」ことにはなるまい。自衛隊は、戦力であってこそ「自衛の
措置をとるための実力組織」である。実態も、世界有数の通常兵器による
武力・実力組織、戦力として内外で認知されている。戦力として公認すべ
きである。

補足説明:言うまでもないことであるが、占領下の、昭和21年(1946
年)11月3日公布の憲法9条は、「国権の発動たる戦争と、武力による威
嚇又は武力の行使ができる陸海空軍その他の戦力の保持」と「交戦権」を
否認している。

しかし、これは、昭和27年(1952年)4月28日の対日講和・日米安保条約
の発効、極東委員会・対日理事会・GHQ廃止、即ち、占領状態が終わ
り、わが国が独立・主権を回復したことに伴い、憲法改正の手続きをとる
暇などがないまま、国権の最高機関の議決により実質的に改正されている。

現在の自衛隊は、国際法的には、憲法98条2項により「誠実に遵守するこ
とを必要とする」日米安全保障条約第3条の規定に従って「締約国は、個
別的に及び相互に協力して、継続的かつ効果的な自助及び相互援助によ
り、武力攻撃に抵抗するそれぞれの能力を、憲法上の規定に従うことを条
件として、維持し発展させ」てきたものである。

国内法的には、昭和29年(1954年)6月9日公布の防衛庁設置法及び自衛隊
法により、「我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため直接侵略及
び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、
公共の秩序の維持に当たるもの」として、国力国情に応じ漸進的に、公然
に整備されてきたものである。

これらの歴史的事実は、自衛隊が、自衛権の武力による行使手段、戦力、
軍隊、交戦権を持つ主体として、内外において、六十余年にわたり認めら
れ続けている、合憲の実力組織、国際法上の軍隊であることを証明している。

安倍総裁が提案した「自衛隊加憲」の条文案は、これらの歴史的事実を、
これまでの憲法九条に関連する政府統一見解などを踏まえて、追認する、
素直に憲法の条文に移せば、前述の読売新聞社説が提示している懸念等は
解消ないし軽減できるはずである。

例えば、(執行部案の注釈的表現は避けて)、「9条の2 前条に規定す
る正義と秩序を基調とする国際平和が実現するまでは、前条の規定にかか
わらず、我が国の平和と独立を守り、国及び国民の安全を保つため必要最
小限の実力組織として、法律の定めるところにより(以下執行部案と同
じ)」などとすればよいはずである。

執行部案は、「必要最小限の実力組織」の表現は「理解しにくい」などと
し「自衛の措置をとる実力組織」の表現を選択しているという。しかし、
この方が、必要最小限よりはるかに質・量、行動ともに広い印象を持たれ
るもので、無用の誤解を招き、国民の合意を得られ難くするものと思われる。

防衛省(庁)・自衛隊は、「必要最小限」の用語の下で、六十余年にわた
り、安全保障環境の変転に対応しつつ、整備、充実されてきている。例え
ば、要撃戦闘機の「空中給油装置」を、戦闘行動範囲が必要最小限度を超
える恐れがあるなどとして一時期は撤去され、その後防衛環境の激化が進
むと、必要最小限の範囲内のものとして再装備されるなどして来ている。

必要最小限の用語は、関連する政府統一見解などの各所で使用され、定着
しているものであり、自衛隊の質、量、行動などを縛りすぎるもの等の懸
念は誤解に発するものである。

自衛権の行使は、国民の意思、保有する自衛力の質・量及び生存環境に
よって限界づけられるものである。国際社会もこれを必要最小限度に抑制
することを要請している。

国は、自衛権行使の必要最小限度を、常々論じて準備して行かなければな
らない。その判断を誤れば国を滅亡に導きかねない。

「自衛隊は憲法9条2項の戦力ではないのか」とか、「集団的自衛権の行
使は憲法違反ではないか」などと言った、憲法を守って国が亡びることも
厭わないに等しい、本末転倒した、国益・国防を軽視した、不毛・非生産
的な論議はやめるべきである。日本国民とその代表の良識は、自衛権の過
剰行使、乱用などを許容することはないと信じている。

時々の安全保障環境、国益等を踏まえ、「それは、自衛のための必要最小
限度のものであるか」を中心に、普通の国の防衛・安全保障論議ができる
環境を整えられる自衛隊加憲案が、提示され、速やかに実現することを希
求する。  (2018年3月28日 記)

〇以上の老生の呟きについてご興味をお持ちいただける方は、2017年6月
19日以降の「頂門の一針」、「国際平和戦略研究所」(CISS)のHP
の「提言」欄や、老生のHP[ 
http://natdef.exblog.jp ]の憲法改正の項などを参照いただければ幸い
です。また、これらは、これまでに掲載されたものと重複があることをお
許し願います。

2018年03月25日

◆米中貿易に301条制裁発動

Andy Chang


予期していた通りトランプは本日22日、知的財産の侵害を理由に、中国か
らの輸入品に総額600億ドル相当の関税をかけると言う大統領命令に署名
した。大統領権限で中国に対し「通商法301条」を発動して中国からの輸
入品に関税を課し、中国の対米投資も一部制限する。

中国の知的財産侵害はアメリカだけでなく日本や欧州各国も問題視してき
たが301条の発動はアメリカの対外貿易が一段と強化されることで米中間
だけでなく世界貿易に大きく影響すると思われる。

トランプは1年前に米通商代表部(USTR)に対中貿易の不公平さの調査を
依頼していた。今回の301条発動はトランプ大統領がUSTRの報告を受けて
対中制裁に踏み切ったのである。命令発動のあと、USTRは15日以内に関
税引き上げの対象リストを作成し、公開討論のあとで正式決定に踏み切る。
制裁対象は5000億ドルに上ると言われているが、主にハイテク機器、知的
財産などである。

中国の知的財産侵害はアメリカだけでなく、日本、欧州も問題視してきた。
対中貿易では中国政府は市場開放について不公平な措置を実施して輸
入品に高額関税をかけ、輸入物品に過酷な制限をつけて自国製品を優遇
し、輸入条件にハイテク機密の提供を強要したりなど、不公平な措置が多
かった。

アメリカや諸国が自由貿易で輸出品に条件をつけたりしないのに中国
市場は開放的でなく、不公平だった。301条発動は中国からの輸入品に高
額の関税を課するとともに中国市場の公平性と開放にも影響を及ぼす。つ
まり対中貿易の公平化は米国だけでなく諸国の対中国貿易に有益である
はずだ。

対中貿易が不公平なことはアメリカ以外の諸国でも問題化していた。今回
のUSTRの発表によると、アメリカの世界諸国貿易は毎年800億ドルの
逆差があり、このうち500億ドルが対中貿易逆差だった。これで対中貿易
の不公平さがアメリカにとって大問題であることは明らかだ。

貿易逆差の他に知的財産侵害もアメリカに大きな損害を齎しているが知的
侵害の被害はドル計算で計ることが難しく、長期的に甚大な損害を及ぼす。

中国製品に関税をかけると中国からの輸入価格が上昇して、アメリカで物
価高になる恐れがある。中国がアメリカの措置に対抗して米国商品に関税
を課せば貿易戦争に発展する恐れもある。

トランプは大統領命令にサインした際に「対中貿易は互恵である」と宣言
し、もしも中国が米国商品に関税をかけるなら米国も関税をかけると述べた。

またトランプは301条制裁発動に署名した際に、「今回の大統領命令は、
今後も起きる多くの命令の始まりに過ぎない」と述べた。

対中貿易301条発動でアメリカや諸国の株市場はこれが貿易戦争になる予
想で大幅に下落した。ダウ・ジョーンズは最終値724ドルの下落を記録
し、ドイツ株市場は209ポイント、フランスは72ポイント、英国市場は86
ポイントの下落を記録した。

貿易摩擦が世界経済に不利な影響を与えると言う懸念から諸国の株市場
が大幅に下落したが、私はトランプが対中貿易に301条制裁を加えたこと
は中国の不公平を糾すことで長期的にプラスであったと思う。中国は
WTOに加入していながら勝手に不公平な条件を課して自国に有利な貿易
を続けてきた。

アメリカは世界経済のリーダーでありながらオバマは何もしなかった。
アメリカが貿易不公平を糾すことは諸国が期待していたこと、世界諸国に
有益な措置である。

2018年03月24日

◆専守防衛の改定と改憲は並行すべし

                   宝珠山  昇


〇 北岡伸一東大名誉教授は、読売新聞2018・3・18付の第一面で「専守
防衛は国是なのか、反撃力明確化、改憲に優先」などと題して、次の趣旨
の提案をされている。

△「専守防衛」の範囲は、鳩山見解(注)および国際法の常識よりはるか
に狭い。国是だという言い方もされるが、国是とは何かについて明確な規
定はない。国是といえども政策的な選択であり、国家の最高法規である憲
法よりは下に位置づけられよう。憲法のように改定規定はないが、改めら
れないものではあるまい。

鳩山見解が提示されたとき、日本の周囲にはさしたる脅威は存在しなかっ
た。今では、北朝鮮は核、ミサイルを保有し、しかも日本に対して脅迫的
な言辞を弄している。しかし、日本は敵基地攻撃能力などを持たず、これ
らを米国の反撃に期待したり、ミサイル防衛で対処しようとしている。

が、いずれもその確実度は劣る。故に、専守防衛の改定―専守防衛を、鳩
山首相の見解に近いラインで明確化することを提案する。

現在安倍政権で検討されている自衛隊加憲案では「自衛隊の行動範囲や権
限は拡大しない。他方で、この専守防衛の改定では、自衛隊の行動範囲は
はるかに広がる。憲法も専守防衛の見直しもできればよいが、どちらか一
つなら、こちら(専守防衛の改定)に政治資源を投入すべきだと考える。

〇老生は、どちらか一つを選択する課題ではなく、並行して進められるべ
きものと考える。

理由の一つは、専守防衛は、固定概念ではなく、保有する自衛権行使能力
と防衛環境の従属変数であり、現在の安全保障環境は、鳩山見解も包含し
得るもの、国際法に基づく自衛権行使の範囲内にあるもの、と解し得る状
況に至っていると解するからである。

二つは、専守防衛の改定の実質である敵基地攻撃・反撃の能力は、一朝一
夕に保有できるものではなく、十年単位での装備、基地等の取得、要員の
教育訓練、などの自助努力を要するものであるからである。

三つは、専守防衛の改定を優先すべきとの主張は、戦後左翼などの反対勢
力の常套戦術に嵌る可能性が大きいからである。

専守防衛の改定=敵基地攻撃・反撃能力の充実は、強力な関心者などの賛
同により達成できる。だが、憲法改正は、通常は関心を持たない国民も含
めて多数の賛成を得なければ成就できないものである。衆参両院の3分の2
の賛同がなければ「発議」さえできない。

戦後左翼勢力などは、これらを利用して、国益軽視の不毛の九条論議など
を繰り返し、国権の最高機関の不作為を導き、日本の独立度の向上を阻害
しているとも言える。

このような戦後左翼などの反対勢力にとって、憲法改正は全面戦であり、
専守防衛の改定は局地戦である、局地戦では妥協できても、全面戦では妥
協できまい。

専守防衛の改定を優先すべきとの主張は、大衆の焦点を局地戦に絞らせ
て、全面戦を遅延させたり、全面戦も局地戦も有利にしたり、する彼らの
常套戦術に乗せられる可能性が大きい。
 
自衛隊加憲は、憲法を盾にして、専守防衛の改定などの独立国に相応しい
論議を妨害などする力を未来永劫に削減させることができるものである。

なお、北岡名誉教授の「反撃能力があると、先制攻撃に使う恐れがある、
という主張は杞憂」は全く同意見である。わが国には、大量の核兵器、
ICBM等を装備している諸国に対して、そんな軍事行動を仕掛ける指導
者などはいない。万一にも、そんな選択をしようとする指導者などがいて
も、今日の日本の国権の最高機関はこれを排除し得ると確信している。

(注:1956年2月の鳩山一郎首相の見解は、衆議院内閣委員会で、日本の
攻撃能力の法的限界について「わが国土に対し、誘導弾などによる攻撃が
行われた場合、座して自滅を待つべしというのが憲法の趣旨だとは考えら
れない」と述べた。

「誘導弾などによる攻撃を防御するのに、他に手段がないと認められる限
り、誘導弾などの基地をたたくことは、法理的に自衛の範囲に含まれ、可
能である」とも語っている。この見解は今日も踏襲されている。)  

〇慶大教授 添谷芳秀氏は、2018年3月20日の読売新聞13面で「憲法改正
は国の戦略を固めて、それに基づいて議論をすべきだ。私の主張は、国際
主義を哲学とする9条の改正だ。9条は戦後一貫して日本の国際貢献の障害
となってきた。全面的な集団的自衛権の行使や国連の集団安全保障への自
衛隊の参加を可能にすることが、国際国家である日本の安全保障政策に
とって重要だ。―――憲法改正は国家的大事業だ。政治が国民に9条改正を働
きかけ、世論を醸成しようとしないまま、中途半端な改憲を試みるのは本
末転倒だ。」などと述べている。

これは、先人が、対日講和交渉以来、国防環境の激化などに対応して、自
衛権行使体制の整備に努め、国際貢献体制を整える等してきた歴史を、理
解できないか、無視し、先人を愚弄する、思い上がりも甚だしい、「自衛
隊加憲」の意義を理解しないか、理解できない、戦後左翼の憲法改正妨害
論と異ならない、主張である、等と老生には見えて、悲しくさせるもので
ある。

上述の「私の主張」などは、戦後の国防政策に関わる人々にとっては常識
である。自衛隊創設後も、同様の主張は、特に、旧日本軍人から強力に繰
り返しなされている。

しかし、これらの主張は、「目標論」として異存は少ないものの、彼らに
は、これを達成する「方法論」のない、無責任なものであった。戦後左翼
勢力の妨害を排除し、所要の予算を確保し、防衛力の6要素(知力、人
力、装備力、補給力、施設力、訓練力)を整備し、諸国の誤解を解消など
できる現実的・具体的な手段・方策などは提示できなかった。

先人は、これらを総合的に勘案しながら、昭和32年(1957年)5月20日閣
議決定の「国防の基本方針」などに示されているように、「国力国情に応
じ自衛のため必要な限度において、効率的な防衛力を漸進的に整備」する
とともに、安全保障環境の激化などに対応して国際貢献体制を整える等し
てきたのである。

自衛隊加憲は、「私の主張」を論議することを、これまでと同様全く排除
しないし、普通の独立国に相応しい国防・安全保障論議を促進できるもの
である。「中途半端な改憲を試みる」ものではない。

また、「私の主張」は、現行の憲法の下でも、法律の制定によって実行で
きる可能性があるものであり、憲法の中に明記されなければできないもの
ではない。

論議されている改憲案に不満があるなら、「私の主張」などを憲法に盛り
込み、「国会の発議」可能性がある改憲案を提示して発言してほしい。少
なくとも自衛隊加憲を妨害しないでほしい。 (2018年3月23日 .記)

〇以上の老生の呟きについてご興味をお持ちいただける方は、2017年6月
19日以降の「頂門の一針」、「国際平和戦略研究所」(CISS)のHP
の「提言」欄や、老生のHP[ http://natdef.exblog.jp ]の憲法改正
の項などを参照いただければ幸いです。またこれまでに掲載されたものと
重複があることをお許し願います。(老生の呟き)


2018年03月23日

◆「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第14章

“シーチン”修一 2.0



【措置入院」精神病棟の日々(105)】日本旅行業協会(JATA)の記者会見
が終わった後、記者連中は初対面の25歳ほどの女性記者に集まってきた。
みんな興味津々。

「どこの会社?」
「〇〇でしたが、先月辞めて、今はフリーです」

「〇〇っていい会社じゃない。なんかもったいない気がするけど・・・得
意分野はなーに? フリーだといろいろやらないといけないし」
「やっぱり海外取材です」

「行政とかキャリア(航空会社)とか、エージェント(旅行会社)はやら
ないの?」

「好きな分野だけやりたいんです、それでなければフリーになった意味が
なくなっちゃいますし・・・あ、もう12時、お先しまーす!」

・・・記者連中は一様にあんぐり。みんな生きるため(=生き甲斐のた
め)に必死で(夢中で)、落穂ひろい、ドブさらい、必要なら泥水さえす
する奴らばかりだ。仕事の選り好みなんてできない(しない)。それでも
記事を書くのが大好き、「君の記事読んだよ、とても良かったぜ」とか
「面白かった」なんて褒められれば「よっしゃー! もっと踏ん張ろう」
と発奮するのである。そういう連中だった。

「“旅行産業記者会”を作ろうぜ」と提案したのは年長の安達さんで、事務
局は若いもんが担当することになっていたのだが、皆忙しいから遅々とし
て進んでいなかった。そこで小生が「じゃあ、俺がやりますよ」と引き受
け、会則やら入会金を集め、総会という宴会を開いてまだ1年ほどの頃
だった。

その安達さんが声を上げた。

「何なんよー、あの子? 現地取材しかしません、やりたいことしかしま
せんって・・・現地取材だけやったら日数はかかるわ、カメラと取材ノー
トをもって駆け回らなくちゃならんわ、原稿チェックをスポンサーの観光
局や航空会社にしてもらわないかんさかい、もう時間ばかり食ってカネに
ならんで。海外旅行したいゆうんなら添乗員にでもなればええのによ、な
あ・・・」

(実際、出版社も記者も現地取材を嫌っていた。割が悪いどころか持ち出
しになるからだ。現地取材の記事は旅行会社の商品企画の人には参考には
なるだろうが、読者のメインは経営に関与する課長以上の幹部なので、や
はり政治(主に運輸省)、経済分野の業界動向(商品の売れ筋、市場の動
き、経営、人事など)の記事が業界の最大の関心事、かつ米櫃だった。記
者も累積した知識や人脈が活用できるし読者の手ごたえもあるので政経分
野を好んだ)

「修一、何であんなんを記者会に入れたんや、ちゃんと面接したんかい」

「はあ、一応身体検査もしましたが・・・」

「どこ検査したんや・・・お前スケベやさかいな・・・で、どやった?」

「まあ、並ということで・・・ハハ」

「あんなあ、せめて人間を入れろよ、サルでもいいけどな、会員資格にせ
めてエイリアンはあかん、地球生物に限りますとか、脳波検査を義務付け
るとかよお、ちゃんと書いておかんといかんわな・・・見ろ、ショックで
豊田君は青ざめとるし、朝日君はニヤニヤしてオカシイで」

「ああ、豊田さんは宿酔いや言うてはりましたで。朝日さんはウォークマ
ンで落語聴いているんやないですか、この前は“紺屋高尾”を聴きながら泣
いてはりましたさかい」

「何や知らんが、わしは脱力してもうた、やる気おこらんわ、みんなで飲
みいこうぜ。修一、記者会のカネ、いくら残ってんのや・・・50万か、ま
あ、3万くらいならええやろ、ガード下の立ち飲み屋でゲン直しや!」

地球外生物の女の子は2か月ほどで“失踪”した、どこかへ就職したか、実
家か火星へでも帰ったのか、事件性はまったくなく、そもそも誰も興味が
ないから記憶さえしていないだろう。

以上はもう30年以上も前のことや、懐かしいわ。小生も若くて元気いっぱ
いやったが、今は「老いと死を見つめて」「ひとりでに微笑まん」、老境
や、心技体みんな劣化していきよる。昔「侠気」、今「狂気」。嗤うしか
あらへん。そう言えば樺美智子のおかあはん、新左翼の集会で何回か見た
けど、娘、息子の死を静かに見る人、その死を自己主張のために活用する
「何なんや、この人」的な奇人とか・・・人生いろいろや。

「窮鳥 懐に入れば 猟師も殺さず」

<『顔氏家訓・省事』に曰く「窮鳥の懐に入るは仁人の憫れむ所なり。況
や死士、我に帰す。当にこれを棄つべけんや」

(逃げ場をなくして困窮した鳥が懐に飛び込んできたら、慈悲深い人はこ
れを助ける。まして死を覚悟している兵士が助けを求めてきたら、どうし
て見捨てることができるだろうか)

英語では「The lion spares the suppliant.」(ライオンも命乞いをする
者の命は助ける)>(故事ことわざ辞典)

金北豚は訪米するのか、訪米すればトランプに庇護を求めるのか、「亡命
したい」と言うのか。北の大スポンサーの中共「上海閥=江沢民派」は昨
秋の党大会以降、急速にパワーを落としているようだ。北と国境を接する
上海閥(江沢民派)のシマ瀋陽軍区(北部戦区)は北の大スポンサーだっ
たが、習近平に乗っ取られたようだ。オセロゲームのように一気に情勢が
変わった感じがする。(共青団派=李克強など胡錦涛派も凋落著しい)

プーチン皇帝も北の借金1500億円をチャラにしたものの(ほとんど不良債
券)、ドル箱の資源価格の低迷で余裕があるわけではない。北はカネはな
い、輸出入は細る、労働者派遣のシノギもやばい、平壌の250万の核心
層=上部階級=金王朝支持者もこのままではひもじい思いをする。

金北豚の神輿を担いでいる軍は、草の根資本主義で稼いだ新興ブルジョワ
ジー=小ブルからのミカジメ料でどうにか食っているのだろうが、このま
まではじり貧だ。しかし、軍にとっては一応、金北豚は「軽くてパー」の
理想的神輿ではある。

小生が金北豚なら訪米したら速攻で亡命し、どこかの基地で保護され、余
生を過ごすかも知れない。整形手術もするといいかも(先日、カウンセ
ラーに聞いたらマツコ・デラックスとかいう芸人は男だそうだ。金北豚は
“ソノマンマ北”で、漫才には向いているかもしれない、ボケ役やな。トラ
ンプは“ソノマンマ右”、もちろんツッコミ役やで)。

「亡命したいなあ、窮屈な生活にはもうウンザリや。女中、コック、門番
までみんな監視員や。遊びにも行けんし、ネットも使えん。わては軍の奴
隷や、操り人形や。

スイス留学中に見た『仁義なき戦い』、怖いセリフがあったなー。

『おやじさん、云うとってあげるが、あんたは初めから、わしらが担いで
る神輿じゃないの。組がここまでなるのに、誰が血流しとるんや。神輿が
勝手に歩けるいうんなら、歩いてみないや、のう!

わしらの云うとおりにしとってくりゃ、わしらも黙ってこのまま担ぐが、
のう、おやじさん、喧嘩は銭がなんぼあっても勝てんのですよ!』

逃げたり批判したらトロツキーや兄貴みたいに殺される、プーチンも殺し
まくっている、奴らは地球の果てまで政敵を追いかけて、見せしめのよう
に殺すんや。

わてはもう神輿に疲れた、担がれて揺れまくるのはもうこりごりや、勝手
に歩きたいんや。ジャイアンみたいなトランプなら、もしかしたら保護し
てくれるかもしれん。プーチンや習近平なら、よくて幽閉やろうなあ。

カミサンも妹も、わてを監視する工作員やろうなあ・・・どこぞへ逃げて
人生やり直ししたいもんやが・・・」

こんな風に思うのが普通だと思うが、のう、同志諸君。

売り家と 唐様で書く 三代目

<初代が苦心して財産を残しても、3代目にもなると没落してついに家を
売りに出すようになるが、その売り家札の筆跡は唐様でしゃれている。遊
芸にふけって、商いの道をないがしろにする人を皮肉ったもの>(goo辞書)

金北豚のオヤジの金正日は、そのオヤジの金日成を殺したようなものだ
が、権力を固めていくと南進赤化統一の準備として日本人拉致を軍・警・
総連を含めた工作機関に命じる。拉致事件が本格化する号砲だった。
「WILL 2006/6月号、ジャーナリスト・加藤昭氏「総連の責任を問う 金
正日の『日本人拉致指令書』全文公開!」から要約する。

<朝鮮総連宛の文書のタイトルは「経済局補助資料 祖国統一のための分
工事業組織指導要綱」。A4判12ページからなり、表紙にはタイトルの他に
「1974・6」、意味不明の「006」が並んでいた。書類の末尾には取扱い留
意点として「総連下部組織には絶対に伝達しないこと」とある。

この指導要綱は、総連中央を指導監督する対外連絡部(現・社会文化部)
が金正日の命令で作成したものと推定される。対外連絡部はテロや誘拐、
暗殺など、破壊工作は何でも手掛ける謀略組織である。(修一:まるで
プーチンの故郷KGBそっくり、化学兵器もあるでよ。北はソ連が生んだ国
だから、血は争えんで))

指導要綱は、拉致工作の実態を浮き彫りにした重要文書で、以下に掲げて
おく。「分工」は分担工作、「教養」は包摂工作(抱き込み)、「争取」
は拉致工作(修一:強引だろうが北のために働かせる作戦)の意味である。
・・・

敬愛する首領様(金正日)は(1974年)4月8日教示で、総連が全体の活動
家たちと、熱誠同胞(熱心なシンパ)たちを発動(動員)して、祖国統一
事業を最大限の力で回し、諸般の事業を大衆化(広宣流布で強化)するこ
とが特に重要だと教示された。

金日成元帥様に置かれては、次のように教示されました。

「革命家を養成する事業、南朝鮮運動(赤化統一)、革命闘争も、畏れる
ことなく大衆化しなければなりません」

首領様(金正日)はこのようにご教示されながら、総連活動家たち全員
と、熱誠同胞たちが、1人が10人がずつ、困難であれば、5人ずつだけでも
受け持って、教養・争取することについて課題を下されました。

総連各級機関の責任者たちは、全体の活動家たちと熱誠同胞たちに、祖国
統一事業分工を与え、それを間違いなく遂行するよう指導事業を徹底的に
強化しなければならない。

1、事業目的

総連のすべての活動家たちと熱誠同胞が、南朝鮮革命と祖国統一のため、
5名以上ずつ教養・争取する。

2、分工組織について

(1)教養・争取するとの思想観点と立場を強固に打ち立てなければなら
ない。金日成主義思想体系を徹底的に打ち立て、総連が祖国統一事業に最
大限の力を回すことについての、首領様のご教示を自分の骨と肉にし、そ
れを最後まで固守貫徹する革命的観点と立場をより強固にしなければなら
ない。

首領様のご教示に背く保守主義、消極性、形式主義等、現状維持的傾向と
の厳しい思想闘争を強力に展開しなければならない。

(2)分工事業に対する組織指導事業を強化する

・分工対象者としては、次のような人たちがある。

――南朝鮮から日本に来る来往者(長期、短期、船員)

――南朝鮮に行ってきた往来者(民団=韓国系組織、日本人)

――「民団」人士および商工人、青年学生(自主統一支持者も含まれる)

――「民団」傘下同胞

――日本人(政界、経済界、学界、文学界、言論人等、各界各層)

注 各級機関の責任者は、各個人に了解書を提出させる。
  ・南朝鮮親戚縁故者・民団内の親戚縁故者・移住地を知っている親戚
縁故者・移住地を知っている民団同胞・知っている日本人士。

分工対策者設定も、あくまでも南朝鮮革命化に貢献する人を主として選択
し、密着するようにしなけらばならない。

(3)活動家たちの準備程度に合わせて、対象者を組織的に定めてあげること

注 事業(拉致)計画書を提出する。・南朝鮮縁故者への事業、・民団人
士への事業、・日本人への事業

分工対象者名簿は、委員長、組織部長、政治部長らは知っていても、会議
では対象者の名前は告げない。(修一:極秘でやれ、悪魔のように細心
に、天使のように大胆に!)

3、教養方法について

対象者に対する教養(抱き込み)方法で重要なことは、絶対に恐れること
なく、大胆に根気強く教養することだ。対象者と一対一の原則を守り、教
養し争取(拉致)しなければならない。

5名を教養・争取するためには、1名ずつを教養争取する方法もあるし、
2〜3名ずつを(同時的に)受け持って教養し、5名を争取する方法もある
が、これはその実情と条件に合わせて行うことである。

どの場合でも、対象を教養するためには、何回でも会って教養しなければ
ならない。最低でも対象者とは1か月に1回以上会い、1回に3時間以上は教
養しなければならない。

注 本組織要綱の取り扱いで留意する点
・下部に伝達しないこと>(以上)

教養(抱き込み)とはオルグとか洗脳、折伏、誘惑、賄賂などのソフトな
アプローチ、一方で争取は拉致、誘拐、騙しもありのハード&ワイルドな
アプローチだろう。

昔から「正義と思えば何でもできる」という。北は絶対的に正しいのだか
ら、北のために日本人を拉致しろと言われたら、武者震いしてテロや拉致
を実行する(大韓航空機爆破の実行犯、金賢姫は命令を受けて大感激し
た)。それが組織員の名誉ある「大義」であり、無関係の人が巻き添えで
ひどいことになっても、「ま、運が悪かっただけよ」、で実行犯はまった
く悔いもしないのが普通だ。

中核派と革マル派は鉄パイプで殺し合ったが、ある時、中核が革マル幹部
と間違えてその弟を襲ってしまった。誤爆だ。中核派の言い草がとてもユ
ニークだったので覚えている。

「革マル幹部の弟だったことが悪い」

まるで「罪九属に及ぶ」で、ヂヂイから赤ん坊まで敵の血統はすべて殺さ
れて当然というわけだ。「だって親戚なんだもん」「かけた情けが仇とな
るんだもん」てなことで殺しまくる。(清盛は幼い頼朝、義経を殺すには
忍びないと情をかけたために平家は滅亡した)

イスラム原理主義者が一番嫌うのは「無神論者」、小生のような奴はただ
の害虫、クソでしかない。次に嫌うのが「他宗派」「異教徒」なのだが、
無差別テロで同じ宗派の人が死んでも「神のお導き、天国で素晴らしい人
生が待っている」てなわけで、反省なんかするわけない。

主義、思想、宗教の類はそんなものである。洗脳されているから「自分で
考える」ことをしない、ただの「クチパク」が実に多いだろう。

ただの暴君、狂人だろうが、面従腹背の前川流でクチパクと拍手で出世
し、給料も入り、人脈もすべてその関係ばかりとなれば、もう「毒を食ら
わば皿まで」、上が言うことに逆らうなんてとてもできやしない。トップ
がこけたり、組織自体が消滅するまで、信じた(ふりの)「大義」を守り
抜くのが人間だ。

食えなくなったら、「実は私は以前から国家主席の言動はおかしいと思っ
ていました」とか告って、ロバから馬へ乗り換えるのもまた人間だ。

拉致被害者や家族の悲しみ、辛さなんぞ、北はもちろん、日本国内でも思
い致さない人がほとんどなのである。これが現実、リアルなのだ、小生も
その一人に過ぎない。

人間が美しい? 美しい人もいるだろうが、そういう人は「他者に言った
ところでどうにもならない、つける薬はない」と、どうしても諦観が先に
来るから、「成さず、語らず、静かに往生」する、そういうのが多いので
はないか。

さてさて、3/20〜21は早朝から万年塀の修繕、21日は1時間で冷え切って
作業を中断したが、やがて雪になった。先日「Spring has come! 春天到
来!(シュンテンタオラ)」と花木を室内から戸外に移したのだが、雪で
は皆死んでしまうので、慌てて室内に戻した。(被害者をさっさと連れ戻
せよ!)

相変わらず(どーでもいいことに)忙しくて、なかなか記事を書く、発掘
した雑誌など調べものをする、新聞を読む時間がない発狂亭“エルボー”雀
庵の病棟日記から。万年塀の板は1枚36キロ、どうにか3枚までは積み上げ
たが4枚目は歯が立たなかった。重すぎて腰が痛い。腰にエルボーを食
らったみたいで、もう重いものは扱えない、こりごりだ。トホホホながら
も老化現象を見る、知る、体験するのは知的刺激にはなる、笑うしかない
から「笑点」よりオモロイで、のう、同志諸君。

【2016/12/19】月曜、快晴。*産経、石原慎太郎の論稿によると、彼と三
島由紀夫が「男の最高の美徳とはなにか」をテーマに対談する前に、三島
が「その前にそれぞれ思うところを紙に書いて見せ合おう」と提案し、開
いてみたら二人とも同じで「自己犠牲」だったという。

小生は「大義に死す」だが、似たようなものだろう。慎太郎はこう書く。

<人間にとって最高の美徳とは、己の命やそれに近い代償を厭わずに払っ
ての献身に他なるまい。それはこの現代においては稀有なる行為に他なら
ない。

他人の不幸を喜びあげつらい、ことを捏造してまでして他人を陥れ営利を
むさぼる現代の日本の下司なメディアの堕落が象徴する現代社会にあっ
て、人間にとって最高の美徳の表示を求めるのは砂浜に落とした針を探す
に等しいかもしれない>

奥野誠亮氏が11月16日、104歳で大往生したが、氏も愛国者として自己犠
牲を重ねた。合掌。

「きょうの人」は麻生英範さん(57)、「日本人とインド人が組めば最
強」。インド人も「ビックリのご飯&おかず炊飯器」の普及に努めている
という。氏はパナソニックAPインド社長だが、経歴を知りたいものだ。

「正論」西尾幹二「世界にうずまく『恨』の不気味さ」、韓国のルサンチ
マン「恨」は世界の韓国化を促している。

<それは人間の卑小化、他への責任転嫁、自己弁解、他者を恨み、自己を
問責しない甘えのことである。

トランプ氏の登場は、多少アメリカ国内のルサンチマン(白人であること
が=ホワイトギルトやポリティカルコレクトネスの呪縛と拡大)の精神的
歪みを減らし、アメリカ人を正常化することに役立つだろう。

オバマ大統領が許した「アメリカの韓国化」がどう克服されていくか、期
待を込めて見守りたい>

西尾節は今朝も健在だ。

(ここまで書くと精魂尽き果て、腰はフラフラや、「オモロイもんやな
あ」と笑うしかないで、のう)(つづく)2018/3/22