2018年04月11日

◆何故「コミュニケーションを取る」

ここまで蔓延ったのか

前田正晶


9日に行われたハリルホジッチ監督の解任の顛末を語った田嶋会長の記者
か件では「監督と選手間のコミュニケーションが取れなくなった」が理由
の一つとして挙げていた。残念ながら「カタカナ語排斥論者」の私には具
体的な意味を取りきれなかった。今や何もマスメディアだけに限らず、我
が国ではこのカタカナ語交じりの表現が完全に日本語の中に確固たる地位
を占めてしまっている。遺憾であり残念である。

そこで先ずWeblioでは「コミュニケーションを取る」が如何に訳されてい
るかを調べてみた。それは下記のようになっていて、私にも良く理解できた。
<コミュニケーションを取る ・


ミュニケーションを図る ・
意思疎通を図る ・
意志の疎通を図る ・
意思の疎通図る ・

違いに理解しようと努める>

単純な疑問を言えば「何故このような漢字を使った日本語ではなく、カタ
カナ語交じりの表現を使わねばならないのか」なのである。なぜ「取る」
で受けるのかも不可解だ。何度も何度も1990年以繰り返して非難してきた
ことだが、「英単語交じりの表現を使う方が近代的であり、格好が良いと
いう愚にもつかない錯覚を起こしているのか」なのである。

ここでは何時もの方法でOxfordには何と出ているかを確認しておこう。そ
れは the activity or process of expressing ideas and feelings or
of giving people
information となっていた。2番目には methods of sending information
especially telephone, radio, computers, etc. or roads and rails と
なっていた。これを考えると「取る」が適切かなと思ってしまう。

ここでサッカーに戻ろう。私は関東大学一部のテイームのような強豪校で
の経験がないので断定は出来ないが、運動部の組織にあって学生というか
選手たちが畏れ多くも監督さんと意思の疎通を図るような行動に出るとは
とても想像が出来ないのだ。監督さんが全権を持ってテイーム強化の方針
を立てられ、その方針をコーチたちが実現できるように指導していくもの
だとばかり思い込んでいた。即ち、選手たちと対話して意思の疎通を図る
のではないと認識してきた。

だが、田嶋会長の説明を聞けば、日本代表のサッカーのテイームともなれ
ば監督対選手の関係は相互に意見を交換する「双方向性」が重んじられて
いるかの如くに聞こえたのだ。それとも「ハリルホジッチ氏のアイデアや
感覚か思いが、選手たちに解るように伝わっていなかった」と言われた
かったのとも考えてしまった。いや、民主主義(これほど誤解され誤用さ
れている言葉は他に例を見ないが)の時代にあっては「選手たちが監督に
物申す機会が与えられているという意味か」とまで考えた。

そんな屁理屈を弄さなければ、田嶋会長と協会役員は「ハリルホジッチ氏
の意図が選手たちに広く且つ解りやすく伝わっていなかったので、あのよ
うな纏まりに欠けた、中心選手と絶対的な得点を取れるエースが不在な
イームになってしまった」と言いたかったのだろうか。会長はもっと前か
ら問題の所在を把握しているかのような表現をされたが、それは折角招聘
した監督の顔を潰さないようにと配慮されたからだろうか。コミュニケー
ションさえ取れれば状態は改善可能とでも判断されたのだろうか。

私には如何にも我が国らしい奥床しい、他者の心情までに十分に配慮され
た結果でフランスまで赴かれて解任を告げた措置だと思えた。即ち、我が
国には欧米人、就中アメリカ人のような「二者択一」というか二進法的思
考体系は存在しないというか、そこまでの文化は根付いていないのだと痛
感させられた解任劇だった。

  ◎何故「コミュニケーションを取る」がここまで蔓延ったのか:前田正晶

9日に行われたハリルホジッチ監督の解任の顛末を語った田嶋会長の記者
か件では「監督と選手間のコミュニケーションが取れなくなった」が理由
の一つとして挙げられていた。残念ながら「カタカナ語排斥論者」の私に
は具体的な意味を取りきれなかった。

今や何もマスメディアだけに限らず、我が国ではこのカタカナ語交じりの
表現が完全に日本語の中に確固たる地位を占めてしまっている。遺憾であ
り残念である。

そこで先ずWeblioでは「コミュニケーションを取る」が如何に訳されてい
るかを調べてみた。それは下記のようになっていて、私にも良く理解できた。

<コミュニケーションを取る ・


ミュニケーションを図る ・
意思疎通を図る ・
意志の疎通を図る ・
意思の疎通図る ・

違い
に理解しようと努める>

単純な疑問を言えば「何故このような漢字を使った日本語ではなく、カタ
カナ語交じりの表現を使わねばならないのか」なのである。なぜ「取る」
で受けるのかも不可解だ。何度も何度も1990年以繰り返して非難してきた
ことだが、「英単語交じりの表現を使う方が近代的であり、格好が良いと
いう愚にもつかない錯覚を起こしているのか」なのである。

ここでは何時もの方法でOxfordには何と出ているかを確認しておこう。そ
れは the activity or process of expressing ideas and feelings or
of giving people information となっていた。2番目には methods of
sending information especially telephone, radio, computers, etc.
or roads and rails となっていた。これを考えると「取る」が適切かな
と思ってしまう。

ここでサッカーに戻ろう。私は関東大学一部のテイームのような強豪校で
の経験がないので断定は出来ないが、運動部の組織にあって学生というか
選手たちが畏れ多くも監督さんと意思の疎通を図るような行動に出るとは
とても想像が出来ないのだ。監督さんが全権を持ってテイーム強化の方針
を立てられ、その方針をコーチたちが実現できるように指導していくもの
だとばかり思い込んでいた。即ち、選手たちと対話して意思の疎通を図る
のではないと認識してきた。

だが、田嶋会長の説明を聞けば、日本代表のサッカーのテイームともなれ
ば監督対選手の関係は相互に意見を交換する「双方向性」が重んじられて
いるかの如くに聞こえたのだ。それとも「ハリルホジッチ氏のアイデアや
感覚か思いが、選手たちに解るように伝わっていなかった」と言われた
かったのとも考えてしまった。

いや、民主主義(これほど誤解され誤用さ れている言葉は他に例を見な
いが)の時代にあっては「選手たちが監督に 物申す機会が与えられてい
るという意味か」とまで考えた。

そんな屁理屈を弄さなければ、田嶋会長と協会役員は「ハリルホジッチ氏
の意図が選手たちに広く且つ解りやすく伝わっていなかったので、あのよ
うな纏まりに欠けた、中心選手と絶対的な得点を取れるエースが不在なテ
イームになってしまった」と言いたかったのだろうか。

会長はもっと前か ら問題の所在を把握しているかのような表現をされた
が、それは折角招聘 した監督の顔を潰さないようにと配慮されたからだ
ろうか。コミュニケー ションさえ取れれば状態は改善可能とでも判断さ
れたのだろうか。

には如何にも我が国らしい奥床しい、他者の心情までに十分に配慮された
結果でフランスまで赴かれて解任を告げた措置だと思えた。即ち、我が国
には欧米人、就中アメリカ人のような「二者択一」というか二進法的思考
体系は存在しないというか、そこまでの文化は根付いていないのだと痛感
させられた解任劇だった。


2018年04月09日

◆「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第15章

“シーチン”修一 2.0


【措置入院」精神病棟の日々(106)】3/22は雪、その後に雨が止んだの
で彼岸の墓参り。2週間ほど前に、新住職Nさんからわが街のことを教えて
欲しいと頼まれていたので、医学博士で郷土史家の沼尻幸吉先生の著作
「わが町周辺の伝説と史話を尋ねて」を貸しておいたのだが、Nさんから
とても喜ばれ、奥様も紹介してくれた。

Nさんは40歳前後、前住職と同様に企業勤めの経験があるのだろう、頭の
回転が速く言語障害の小生の話をすぐに理解してくれるので助かった。
ツーと言えばカーと返ってくるのでストレスにならないから大いに快適だ。
参拝の帰りにスーパーと銀行へも寄った。キャッシュで何億円もあったと
ころで物欲がないから、明美ちゃん基金とか日本財団あたりへ寄付するの
が妥当だろう。相続で子孫がもめるのは嫌なものである。

そういう人に私はなりたい・・・なーんて思うようになったらいいなと思
うが、なまじ資産があるとずいぶんと悩ましいのではないか。街の金持ち
連中(年間の慶弔費500万円以上だと一人前なのだとか)を見ていると、
人が寄って来たら「金をせびられるのではないか」と不信感いっぱいで、
人間不信とか、その反作用として傲慢、尊大、横柄とかになりやすく、い
い人は余りいない感じがする。

これは、小生のただのヤッカミなのかどうか・・・小生はただの奇天烈
で、治療費はタダ同然の寄生虫、その上に精神科(印籠だね、これが見え
ぬか!)に通院(多分「自閉スペクトラム症」)しているから、罪を犯し
ても「心神耗弱/喪失で罪一等を減ずる」、さらに天国のような医療刑務
所行きだろうから、これは一種の特権階級だ。

(フランスで人肉を食べちゃった佐川君は無罪放免、座間の9人解体事件
も食べていれば死刑はまず免れるだろう。悪事にやさしいニッポン、チャ
チャチャ、アホ丸出しやで)

「罪一等を減ずる」、恥知らずでもさすがにこれは後ろめたい気分ではあ
る。だからいつも家族や国のために役立ちたいなあとは思っているが、も
う時間がないし・・・戒名は「只野吉甲斐」あたりか。

万年塀修理で36キロの板を持ち上げたら椎間板をかなり痛めたようで、大
人しく養生していればいいものを、多分「残り時間は少ないから、やり残
さんようにさっさと終活せいよ」という思い込みとか、あるいは電波が走
るのか、いささか狂気のごとく、多動児のごとく、片っ端から作業を進め
ていくようになってしまった。

まずは冬中、室内に取り込んだ50ほどの鉢植えを屋上に出して、素晴らし
い庭にした。鉢植え置き場は5メートル四方だから、大きな箱庭みたいな
感じ。室内にあるのは強い日射しを嫌う観葉植物だけで、部屋も模様替え
してすっかり、すっきり綺麗になった。

そうこうしているうちに桜が満開となり、子・孫と一緒に県立「東高根森
林公園」へ。家から徒歩で20分ほどなのだが、急勾配の坂があるので車で
連れて行ってもらった。10年ぶりかも知れず、よく手入れされており、以
前は鬱蒼とし、いささかジメジメしていた谷地は、まるで絵のような美し
さだった。

20〜30メートルのナラ、ケヤキ、クヌギ、ハンノキ、コブシ、ミズキ、サ
クラなどなど、新緑や花が陽光の中で春の訪れを喜んでいるようだった。

頂上の広くて平らな古代広場は弥生〜古墳時代にかけての竪穴住居跡で、
孫たちは子犬のようにはしゃぎ回り、♪「この木なんの木」のモンキー
ポッド(通称レインツリー。ワイキキのクイーンカピオラニ公園にもあ
る)のような、樹齢150〜200年の巨大なシラカシの木登りも楽しんでいた。

さらに歩を進めると市立「緑ヶ丘霊園」で、ここには樹齢100年ほどの桜
が300本ほどもあり、頂上からは横浜市も望める。昔は元旦に日の出をみ
んなで拝んだ場所だ。

森林公園もずーっと行きたいところだったので、娘たちには「もう思い残
すことはない」と言っておいた。4時間ほどの散策だったが、どうにか歩
けたのは良かった。

森林公園でGETした枯れ枝を持ち帰って屋上フェンスに取り付け、そこに
鉢植えを飾ったので、なんとなく英国風ガーデンになってきた感じがする。

屋上展望台の形は、元々が「1964東京五輪」の聖火台をイメージしていた
のだが、新しい材料があったので追加工事をしているうちに、円柱形に
なった。ここにプリズムみたいな分光反射板を取り付けたら「ゲージツ作
品」になり、街の人々が楽しんでくれるのじゃないかと思うのだが・・・

4歳女児の希望で小さな展望台も追加したが、彼女は冒険心が非常に旺盛
で、用水路に置かれた巨大な石をジャンプして渡るという、大人もしない
空恐ろしいことにチャレンジして、とりあえずは1トンの石にしがみつい
ていた。ヒヤヒヤもので、膝を怪我しても泣かなかったのは大したもので
ある。小生の突撃癖を引いているのではないか。将来はスキージャンプ、
スノボの選手にでもなりそうだ。翼をつけて空を滑空するウイングスーツ
に凝るかも知れない。
https://www.youtube.com/watch?v=SxjBTS5bf7Q

あれこれ作業療法に夢中になっていたものだから腰は悪くなる一方で、つ
いにベッドに寝るのも起きるのも激痛で難しくなってきた。腕力でどうに
か起きて床に立つまでに最低5分はかかり、晩年の母が這いつくばってト
イレへ必死で行っていたのもよく理解できた。

尿意から5分も我慢はできやしないから、先日は床にポタポタと粗相をし
てしまった。さすがにこれには「ちとまずいわな」と脳ミソをオンにして
「傾向と対策」を考え、ベッドをリクライニングにしたら、1分で立ち上
がれるようになった。

日々、「なるほど、老化とはこういうものか」と新たな発見があるが、発
見して納得したから、それで何かが前進するかというと、全然何も進まな
い。ただ笑うだけ。「この際は笑うしかねーよなー」てな感じ。「老兵は
死なず、ただ呼吸するだけ」なんて、どうも小生の性には合わんが、の
う、じゃあ、どう老いるのがいいかというと、何だか「それを考え続ける
のがあんたの道とか美学じゃないんかいな」と天の声が聞こえてくる感じ
がする。

さてさて、北朝鮮の金王朝(軍部+神輿の金北豚)は大スポンサーの上海
閥=江沢民派の復活に一縷の望みをかけていたが、「もう上海閥は潰滅
か、待っても期待できそうもない、この際だから習近平の軍門に下るしか
ない」と天の声が聞こえたのだろう、尻尾を巻き始めた。北の核は中共に
とっても邪魔だから、「北の非核化」で欧米、韓国、日本を納得させ、制
裁を緩める、ということになりそうではある。

ただ、非核化が完全に担保されるかどうかは怪しい、というか間違いなく
反故にされるだろう。

そうさせないためには、国連/日米韓豪印による信託統治で、10〜20年か
けて北を「普通の国」、すなわち資本主義市場経済の自由・民主・人権・
法治の国にしなければならない。その見本、(米国を核とする)連合国に
とっての成功例は日本なのだから、北の人民も軍部もエリート層も「Look
East、普通の国にしよう」と納得するのではないか。

北は噛みつき犬から、ミニ日本のような大人しい、軟弱な、新興国になる
かもしれない。

「日本はなくなり、その代わりに、無機質な、からっぽな、ニュートラル
な、中間色の、裕福な、抜け目のない、或る経済大国が極東の一角に残る
であろう・・・20世紀は、勇敢な戦士だった日本人が卑屈な商人とな
り、卑屈なユダヤ人が勇敢な戦士になった世紀である」(三島由紀夫の最
後の言葉)

ミニ日本なら中共も西風の防風林として有効だと納得するだろう。韓国も
南北統一によるリスクを避けることができる。どうしても統一したいのな
ら20年後、30年後にすればいい。

日本にとってはまず拉致問題の解決が「北が取るべき始めの一歩」であ
る。前号に続き、ジャーナリスト・加藤昭氏「総連の責任を問う 金正日
の『日本人拉致指令書』全文公開!」から要約する。

<(北は拉致事件は「デッチアゲだ」などと否定してきたが)2002年9月
17日の日朝首脳会談を契機にその態度はガラリと変わる。金正日が初めて
日本人拉致と工作船の存在を認めたからだ。

(拉致は日本語教育とナリスマシのためだと金正日は言うが、金日成親子
は、米国のベトナム戦争敗退、韓国の朴正煕暗殺により)70年代半ばから
80年代前半にかけて「南を赤化統一するチャンス到来」と小躍りして本格
的な日本人拉致工作に着手した。拉致は重大な国家事業であった。元工作
員の証言によると朝鮮総連は相当数の拉致事件に関与した>(以上)

西郷翁曰く「外交に際しては『戦』の一字を忘れるな。この覚悟がなけれ
ば外交はただの商法会議所になってしまう」。毛沢東は「外交は血を流さ
ない戦争、戦争は血を流す外交だ」と言っていた。

そういう覚悟のある外交官や政治家は、残念ながら非常に少ない。日本の
外務省官僚は外交とは「高級ワインを飲んで楽しくおしゃべりするのがマ
ナー、国益なんて野暮なことは言いっこなし、対立とか戦争なんてとんで
もない」というのが戦後の伝統的な初期設定になっている。

小生は、それはわが国特有のものかと思っていたら、米国でも「国防総省
から見ると、国務省は軟弱なヘタレ」なのだそうだ。軍事部門はリアルを
常に見る、一方で国務省/外務省は相手の善意を見る、寄り添うから、毅
然とした交渉がなかなかできない、多くの先進国では宥和的、いわゆるリ
ベラル≒アカモドキ的である。戦争がなければすべてよし、という感じだ。
夏彦翁は「外交で話がつかなければ、昔は戦争で解決した。今は戦争がな
いから対立が長引く」と嘆息していた。

マキャベリは鴎外の紹介で日本でも名前は知られていたが、その内容とか
思想は「謀略的で珍奇、一種の奇妙奇天烈な奇書、悪書、まともなインテ
リが読むべき本ではない」と忌避されていたのだろう、一般的に普及し始
めたのは、クラウゼビッツの「戦争論」とか、地政学と同様にここ20、30
年ほど前からのような気がする。

マキャベリは14世紀に彼が身をもって知った政治、軍事の「リアル」を研
究し、君主=リーダーはいかにあるべきか、どう国家を動かすかなどにつ
いて、正・悪を越えて論じている。

そのリアリズムは徹底しており、「兵士の楽しみ、褒美として掠奪もさせ
ていい」とか「時に悪事をせざるを得なくなったときは電撃的にやるべき
だ。あまりにも速いと人々の理解は追いつかないで、成功を称賛する声に
雷同するようになる」「評判の良い君主より悪い君主の方が大事をなすこ
とが多い」などなど。

リベラル≒アカモドキのようなインテリからすれば、直視できないような
生々しいリアルが書かれており、インテリからすれば自分自身が「脳内お
花畑のバカ」と存在、思想、価値観を全面否定されているようなものだか
ら、マキャベリを徹底的に無視するしかなかったのだろう。

北による拉致を多くの学者、政治家、マスコミは無視した。そこには共産
主義への親和性と、反日思想、国交正常化を優先すべきだという被害者へ
の冷淡=ご都合主義というリベラルの腐った悪習がうかがわれる。

小生はキチ〇イではあるけれど腐臭はしていないと自負している。発狂亭
“アイアンクロースープレックスホールド”雀庵の病棟日記から。

【2016/12/19】月曜、快晴。*(承前)自信喪失のリベラル≒アカモドキ
の逃避先は「自己批判=自虐=マゾ」なのだろう。「悪いのは日本だ、そ
れを正せない自分たち日本人は原罪を負っている、百万遍謝罪してもしき
れないほどの悪事をなしたのだから、血は血で償われるべきだ、もっと
もっと打って、殴って、蹴ってください」とばかりに地にひれ伏すのだ。

周囲の民族でタチが悪いのは半島人と支那人で、ほとんどがゴロツキ的な
サド。「よっしゃー! 恨み晴らさでおくものか」とマゾを叩きまくって
日々のうっぷん晴らし、ここに自虐妄想マゾと被害妄想サドの醜いコラボ
が成立し、束の間の心の安定を得るのだろう。いずれもリベラル発狂派、
病膏肓、「アンタがすっきりするんなら、うちは耐えて見せますぅ」。キ
モい、キモすぎるで。

しかし「バックミラーを見てばかりのながら運転」ではポケGOあるいはス
マホのように必ず事故る。彼らは邪教信者で、目が青く澄んじゃってい
る、信心に濁りはまったくない。関わるとろくなことにならないから、
A2/Ad(接近阻止/領域拒否)で対応するのが最善策だ。(つづく)2018/4/4


 ◎「日本版海兵隊」の水陸機動団が始動 広大な南西諸島を防衛 輸送
などに課題…

「日本版海兵隊」となる陸上自衛隊の離島奪還専門部隊「水陸機動団」が
始動した。7日に相浦駐屯地(長崎県佐世保市)で隊旗授与式を開き、訓
練を公開した。手本とする米海兵隊も参加した。中国の軍事的脅威が増す
中、南西諸島の防衛力強化の要と期待される。ただ、即応体制の整備や輸
送力不足など課題は少なくない。

訓練は離島が占領されたとの想定で実施した。飛来したヘリコプター2機
から陸自隊員と米海兵隊員が次々と地上に降下。水陸両用車「AAV7」
が砲撃しながら隊員らとともに前進し敵陣地を制圧、奪還に成功した−。

イラク日報問題の影響で式典出席を見送った小野寺五典防衛相は「水陸機
動団の創設により初めて本格的な水陸両用作戦能力を有することになる。
団結して困難に立ち向かうことを期待する」と訓示を寄せた。

3月27日に新設された水陸機動団は2100人態勢で、2個の機動連隊、戦闘
上陸大隊、後方支援大隊などで構成している。将来的には3千人規模に拡
充し、1個連隊を沖縄に配備する構想もある。

水陸機動団が守る南西諸島は広大で、鹿児島県の大隅諸島から沖縄県の与
那国島まで。全長約1200キロで日本の本州と同じ程度とされる。しか
し、自衛隊は主要戦力を南西諸島に配備しておらず「防衛の空白地帯」と
されてきた。その間隙(かんげき)を突くように中国は南西諸島周辺の海
空域で活動を活発化させている。

水陸機動団は島嶼(とうしょ)侵攻を許した場合、奪還作戦の先陣を切る
役割を担うが、解決すべき課題も横たわる。

陸自は水陸機動団を運ぶ主要輸送機としてオスプレイ17機を米国から購
入し、佐賀空港(佐賀市)への配備計画を進めている。佐賀空港と相浦駐
屯地は60キロと近距離で、迅速な有事対応が可能だからだ。だが、今年
2月に陸自ヘリが佐賀県内の民家に墜落し、計画は暗礁に乗り上げている。

このため、防衛省は今秋に納入される最初の5機を、米軍のオスプレイ整
備拠点がある木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備する方向だ。た
だ、木更津と相浦駐屯地は約1千キロも離れている。佐賀に比べて少なく
とも2時間以上のロスが生じ、部隊展開への影響は避けられない。

米海兵隊は上陸作戦の際、水陸両用車や装甲車を強襲揚陸艦で海上輸送す
るが、自衛隊には一隻もない。代わりに、海自の「おおすみ」型輸送艦3
隻を改修して対応するが、輸送力不足は否定できない。

AAV7も水陸機動団の発足時に36両を配備する予定だったが、米国の生
産体制の都合で12両にとどまった。そもそもAAV7は米軍が1970
年代に配備した“年代物”で、水上速度が時速13キロと遅い。陸自内では
「敵から狙い撃ちにされる」との批判が根強く、防衛省は国産化を視野に
入れた水陸両用車の技術研究を進めている。

ソフト面の課題も残る。護衛艦からの艦砲射撃や戦闘機による航空攻撃と
いった援護が島嶼奪還には欠かせない。陸海空3自衛隊の高度な連携を必
要とするが、互いの“アレルギー”を完全に克服するには時間もかかる。水
陸機動団長の青木伸一陸将補も「まだ能力は完全なものではない」と課題
を認める。

日本では攻撃的要素を含む海兵隊機能の保有について「平和憲法の枠を超
える」とタブー視されてきた。ただ、現実的な脅威を前に防衛政策を停滞
させる余裕はない。水陸機動団の誕生は、日本の領土を守り抜くという強
い意志の表れでもある。(石鍋圭)

【写真】
・ 陸自の南西諸島配備計画
・ 離島奪還のイメージ
・ 離島奪還を想定した訓練を行う陸上自衛隊の「水陸機動団」。後方は水
陸両用車「AAV7」=7日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地(ロイター)
https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html
【産經ニュース】 2018.4.8 06:00 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎「日本版海兵隊」の水陸機動団が始動 広大な南西諸島を防衛 輸送
などに課題…

「日本版海兵隊」となる陸上自衛隊の離島奪還専門部隊「水陸機動団」が
始動した。7日に相浦駐屯地(長崎県佐世保市)で隊旗授与式を開き、訓
練を公開した。手本とする米海兵隊も参加した。中国の軍事的脅威が増す
中、南西諸島の防衛力強化の要と期待される。ただ、即応体制の整備や輸
送力不足など課題は少なくない。

訓練は離島が占領されたとの想定で実施した。飛来したヘリコプター2機
から陸自隊員と米海兵隊員が次々と地上に降下。水陸両用車「AAV7」
が砲撃しながら隊員らとともに前進し敵陣地を制圧、奪還に成功した−。

イラク日報問題の影響で式典出席を見送った小野寺五典防衛相は「水陸機
動団の創設により初めて本格的な水陸両用作戦能力を有することになる。
団結して困難に立ち向かうことを期待する」と訓示を寄せた。

3月27日に新設された水陸機動団は2100人態勢で、2個の機動連隊、戦闘
上陸大隊、後方支援大隊などで構成している。将来的には3千人規模に拡
充し、1個連隊を沖縄に配備する構想もある。

水陸機動団が守る南西諸島は広大で、鹿児島県の大隅諸島から沖縄県の与
那国島まで。全長約1200キロで日本の本州と同じ程度とされる。しかし、
自衛隊は主要戦力を南西諸島に配備しておらず「防衛の空白地帯」とされ
てきた。その間隙(かんげき)を突くように中国は南西諸島周辺の海空域
で活動を活発化させている。

水陸機動団は島嶼(とうしょ)侵攻を許した場合、奪還作戦の先陣を切る
役割を担うが、解決すべき課題も横たわる。

陸自は水陸機動団を運ぶ主要輸送機としてオスプレイ17機を米国から購入
し、佐賀空港(佐賀市)への配備計画を進めている。佐賀空港と相浦駐屯
地は60キロと近距離で、迅速な有事対応が可能だからだ。だが、今年2月
に陸自ヘリが佐賀県内の民家に墜落し、計画は暗礁に乗り上げている。

このため、防衛省は今秋に納入される最初の5機を、米軍のオスプレイ整
備拠点がある木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備する方向だ。た
だ、木更津と相浦駐屯地は約1千キロも離れている。佐賀に比べて少なく
とも2時間以上のロスが生じ、部隊展開への影響は避けられない。

 米海兵隊は上陸作戦の際、水陸両用車や装甲車を強襲揚陸艦で海上輸送
するが、自衛隊には一隻もない。代わりに、海自の「おおすみ」型輸送艦
3隻を改修して対応するが、輸送力不足は否定できない。

AAV7も水陸機動団の発足時に36両を配備する予定だったが、米国の
生産体制の都合で12両にとどまった。そもそもAAV7は米軍が
1970年代に配備した“年代物”で、水上速度が時速13キロと遅い。陸
自内では「敵から狙い撃ちにされる」との批判が根強く、防衛省は国産化
を視野に入れた水陸両用車の技術研究を進めている。

ソフト面の課題も残る。護衛艦からの艦砲射撃や戦闘機による航空攻撃と
いった援護が島嶼奪還には欠かせない。陸海空3自衛隊の高度な連携を必
要とするが、互いの“アレルギー”を完全に克服するには時間もかかる。水
陸機動団長の青木伸一陸将補も「まだ能力は完全なものではない」と課題
を認める。

日本では攻撃的要素を含む海兵隊機能の保有について「平和憲法の枠を超
える」とタブー視されてきた。ただ、現実的な脅威を前に防衛政策を停滞
させる余裕はない。水陸機動団の誕生は、日本の領土を守り抜くという強
い意志の表れでもある。(石鍋圭)

【写真】
・ 陸自の南西諸島配備計画
・ 離島奪還のイメージ
・ 離島奪還を想定した訓練を行う陸上自衛隊の「水陸機動団」。後方は水
陸両用車「AAV7」=7日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地(ロイター)
https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html
【産經ニュース】 2018.4.8 06:00 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎「日本版海兵隊」の水陸機動団が始動 広大な南西諸島を防衛 輸送
などに課題…

「日本版海兵隊」となる陸上自衛隊の離島奪還専門部隊「水陸機動団」が
始動した。7日に相浦駐屯地(長崎県佐世保市)で隊旗授与式を開き、訓
練を公開した。手本とする米海兵隊も参加した。中国の軍事的脅威が増す
中、南西諸島の防衛力強化の要と期待される。ただ、即応体制の整備や輸
送力不足など課題は少なくない。

訓練は離島が占領されたとの想定で実施した。飛来したヘリコプター2機
から陸自隊員と米海兵隊員が次々と地上に降下。水陸両用車「AAV7」
が砲撃しながら隊員らとともに前進し敵陣地を制圧、奪還に成功した−。

イラク日報問題の影響で式典出席を見送った小野寺五典防衛相は「水陸機
動団の創設により初めて本格的な水陸両用作戦能力を有することになる。
団結して困難に立ち向かうことを期待する」と訓示を寄せた。

3月27日に新設された水陸機動団は2100人態勢で、2個の機動連隊、戦闘
上陸大隊、後方支援大隊などで構成している。将来的には3千人規模に拡
充し、1個連隊を沖縄に配備する構想もある。

水陸機動団が守る南西諸島は広大で、鹿児島県の大隅諸島から沖縄県の与
那国島まで。全長約1200キロで日本の本州と同じ程度とされる。しかし、
自衛隊は主要戦力を南西諸島に配備しておらず「防衛の空白地帯」とされ
てきた。その間隙(かんげき)を突くように中国は南西諸島周辺の海空域
で活動を活発化させている。

水陸機動団は島嶼(とうしょ)侵攻を許した場合、奪還作戦の先陣を切る
役割を担うが、解決すべき課題も横たわる。

陸自は水陸機動団を運ぶ主要輸送機としてオスプレイ17機を米国から購入
し、佐賀空港(佐賀市)への配備計画を進めている。佐賀空港と相浦駐屯
地は60キロと近距離で、迅速な有事対応が可能だからだ。だが、今年2月
に陸自ヘリが佐賀県内の民家に墜落し、計画は暗礁に乗り上げている。

このため、防衛省は今秋に納入される最初の5機を、米軍のオスプレイ整
備拠点がある木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備する方向だ。た
だ、木更津と相浦駐屯地は約1千キロも離れている。佐賀に比べて少なく
とも2時間以上のロスが生じ、部隊展開への影響は避けられない。

米海兵隊は上陸作戦の際、水陸両用車や装甲車を強襲揚陸艦で海上輸送す
るが、自衛隊には一隻もない。代わりに、海自の「おおすみ」型輸送艦3
隻を改修して対応するが、輸送力不足は否定できない。

AAV7も水陸機動団の発足時に36両を配備する予定だったが、米国の
生産体制の都合で12両にとどまった。そもそもAAV7は米軍が
1970年代に配備した“年代物”で、水上速度が時速13キロと遅い。陸
自内では「敵から狙い撃ちにされる」との批判が根強く、防衛省は国産化
を視野に入れた水陸両用車の技術研究を進めている。

ソフト面の課題も残る。護衛艦からの艦砲射撃や戦闘機による航空攻撃と
いった援護が島嶼奪還には欠かせない。陸海空3自衛隊の高度な連携を必
要とするが、互いの“アレルギー”を完全に克服するには時間もかかる。水
陸機動団長の青木伸一陸将補も「まだ能力は完全なものではない」と課題
を認める。

日本では攻撃的要素を含む海兵隊機能の保有について「平和憲法の枠を超
える」とタブー視されてきた。ただ、現実的な脅威を前に防衛政策を停滞
させる余裕はない。水陸機動団の誕生は、日本の領土を守り抜くという強
い意志の表れでもある。(石鍋圭)

【写真】
・ 陸自の南西諸島配備計画
・ 離島奪還のイメージ
・ 離島奪還を想定した訓練を行う陸上自衛隊の「水陸機動団」。後方は水
陸両用車「AAV7」=7日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地(ロイター)
https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html
【産經ニュース】 2018.4.8 06:00 〔情報収録 − 坂元 誠〕

  ◎「日本版海兵隊」の水陸機動団が始動 広大な南西諸島を防衛 輸
送などに課題…

「日本版海兵隊」となる陸上自衛隊の離島奪還専門部隊「水陸機動団」が
始動した。7日に相浦駐屯地(長崎県佐世保市)で隊旗授与式を開き、訓
練を公開した。手本とする米海兵隊も参加した。中国の軍事的脅威が増す
中、南西諸島の防衛力強化の要と期待される。ただ、即応体制の整備や輸
送力不足など課題は少なくない。

訓練は離島が占領されたとの想定で実施した。飛来したヘリコプター2機
から陸自隊員と米海兵隊員が次々と地上に降下。水陸両用車「AAV7」
が砲撃しながら隊員らとともに前進し敵陣地を制圧、奪還に成功した−。

イラク日報問題の影響で式典出席を見送った小野寺五典防衛相は「水陸機
動団の創設により初めて本格的な水陸両用作戦能力を有することになる。
団結して困難に立ち向かうことを期待する」と訓示を寄せた。

3月27日に新設された水陸機動団は2100人態勢で、2個の機動連隊、戦闘
上陸大隊、後方支援大隊などで構成している。将来的には3千人規模に拡
充し、1個連隊を沖縄に配備する構想もある。

水陸機動団が守る南西諸島は広大で、鹿児島県の大隅諸島から沖縄県の与
那国島まで。全長約1200キロで日本の本州と同じ程度とされる。しかし、
自衛隊は主要戦力を南西諸島に配備しておらず「防衛の空白地帯」とされ
てきた。その間隙(かんげき)を突くように中国は南西諸島周辺の海空域
で活動を活発化させている。

水陸機動団は島嶼(とうしょ)侵攻を許した場合、奪還作戦の先陣を切る
役割を担うが、解決すべき課題も横たわる。

陸自は水陸機動団を運ぶ主要輸送機としてオスプレイ17機を米国から購入
し、佐賀空港(佐賀市)への配備計画を進めている。佐賀空港と相浦駐屯
地は60キロと近距離で、迅速な有事対応が可能だからだ。だが、今年2月
に陸自ヘリが佐賀県内の民家に墜落し、計画は暗礁に乗り上げている。

このため、防衛省は今秋に納入される最初の5機を、米軍のオスプレイ整
備拠点がある木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備する方向だ。た
だ、木更津と相浦駐屯地は約1千キロも離れている。佐賀に比べて少なく
とも2時間以上のロスが生じ、部隊展開への影響は避けられない。

米海兵隊は上陸作戦の際、水陸両用車や装甲車を強襲揚陸艦で海上輸送す
るが、自衛隊には一隻もない。代わりに、海自の「おおすみ」型輸送艦3
隻を改修して対応するが、輸送力不足は否定できない。

AAV7も水陸機動団の発足時に36両を配備する予定だったが、米国の
生産体制の都合で12両にとどまった。そもそもAAV7は米軍が
1970年代に配備した“年代物”で、水上速度が時速13キロと遅い。陸
自内では「敵から狙い撃ちにされる」との批判が根強く、防衛省は国産化
を視野に入れた水陸両用車の技術研究を進めている。

ソフト面の課題も残る。護衛艦からの艦砲射撃や戦闘機による航空攻撃と
いった援護が島嶼奪還には欠かせない。陸海空3自衛隊の高度な連携を必
要とするが、互いの“アレルギー”を完全に克服するには時間もかかる。水
陸機動団長の青木伸一陸将補も「まだ能力は完全なものではない」と課題
を認める。

日本では攻撃的要素を含む海兵隊機能の保有について「平和憲法の枠を超
える」とタブー視されてきた。ただ、現実的な脅威を前に防衛政策を停滞
させる余裕はない。水陸機動団の誕生は、日本の領土を守り抜くという強
い意志の表れでもある。(石鍋圭)

【写真】
・ 陸自の南西諸島配備計画
・ 離島奪還のイメージ
・ 離島奪還を想定した訓練を行う陸上自衛隊の「水陸機動団」。後方は水
陸両用車「AAV7」=7日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地(ロイター)
https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html
【産經ニュース】 2018.4.8 06:00 〔情報収録 − 坂元 誠〕


D「日本版海兵隊」の水陸機動団が始動 広大な南西諸島を防衛 輸送な
どに課題…

 「日本版海兵隊」となる陸上自衛隊の離島奪還専門部隊「水陸機動団」
が始動した。7日に相浦駐屯地(長崎県佐世保市)で隊旗授与式を開き、
訓練を公開した。手本とする米海兵隊も参加した。中国の軍事的脅威が増
す中、南西諸島の防衛力強化の要と期待される。ただ、即応体制の整備や
輸送力不足など課題は少なくない。

 訓練は離島が占領されたとの想定で実施した。飛来したヘリコプター2
機から陸自隊員と米海兵隊員が次々と地上に降下。水陸両用車
「AAV7」が砲撃しながら隊員らとともに前進し敵陣地を制圧、奪還に
成功した−。

 イラク日報問題の影響で式典出席を見送った小野寺五典防衛相は「水陸
機動団の創設により初めて本格的な水陸両用作戦能力を有することにな
る。団結して困難に立ち向かうことを期待する」と訓示を寄せた。

 3月27日に新設された水陸機動団は2100人態勢で、2個の機動連
隊、戦闘上陸大隊、後方支援大隊などで構成している。将来的には3千人
規模に拡充し、1個連隊を沖縄に配備する構想もある。

 水陸機動団が守る南西諸島は広大で、鹿児島県の大隅諸島から沖縄県の
与那国島まで。全長約1200キロで日本の本州と同じ程度とされる。し
かし、自衛隊は主要戦力を南西諸島に配備しておらず「防衛の空白地帯」
とされてきた。その間隙(かんげき)を突くように中国は南西諸島周辺の
海空域で活動を活発化させている。

 水陸機動団は島嶼(とうしょ)侵攻を許した場合、奪還作戦の先陣を切
る役割を担うが、解決すべき課題も横たわる。

 陸自は水陸機動団を運ぶ主要輸送機としてオスプレイ17機を米国から
購入し、佐賀空港(佐賀市)への配備計画を進めている。佐賀空港と相浦
駐屯地は60キロと近距離で、迅速な有事対応が可能だからだ。だが、今
年2月に陸自ヘリが佐賀県内の民家に墜落し、計画は暗礁に乗り上げている。

 このため、防衛省は今秋に納入される最初の5機を、米軍のオスプレイ
整備拠点がある木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備する方向だ。
ただ、木更津と相浦駐屯地は約1千キロも離れている。佐賀に比べて少な
くとも2時間以上のロスが生じ、部隊展開への影響は避けられない。

 米海兵隊は上陸作戦の際、水陸両用車や装甲車を強襲揚陸艦で海上輸送
するが、自衛隊には一隻もない。代わりに、海自の「おおすみ」型輸送艦
3隻を改修して対応するが、輸送力不足は否定できない。

 AAV7も水陸機動団の発足時に36両を配備する予定だったが、米国
の生産体制の都合で12両にとどまった。そもそもAAV7は米軍が
1970年代に配備した“年代物”で、水上速度が時速13キロと遅い。陸
自内では「敵から狙い撃ちにされる」との批判が根強く、防衛省は国産化
を視野に入れた水陸両用車の技術研究を進めている。

 ソフト面の課題も残る。護衛艦からの艦砲射撃や戦闘機による航空攻撃
といった援護が島嶼奪還には欠かせない。陸海空3自衛隊の高度な連携を
必要とするが、互いの“アレルギー”を完全に克服するには時間もかかる。
水陸機動団長の青木伸一陸将補も「まだ能力は完全なものではない」と課
題を認める。

 日本では攻撃的要素を含む海兵隊機能の保有について「平和憲法の枠を
超える」とタブー視されてきた。ただ、現実的な脅威を前に防衛政策を停
滞させる余裕はない。水陸機動団の誕生は、日本の領土を守り抜くという
強い意志の表れでもある。(石鍋圭)

【写真】
・ 陸自の南西諸島配備計画
・ 離島奪還のイメージ
・ 離島奪還を想定した訓練を行う陸上自衛隊の「水陸機動団」。後方は水
陸両用車「AAV7」=7日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地(ロイター)
https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html
【産經ニュース】 2018.4.8 06:00 〔情報収録 − 坂元 誠〕


2018年04月07日

◆「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第15章

“シーチン”修一 2.0


【措置入院」精神病棟の日々(106)】3/22は雪、その後に雨が止んだの
で彼岸の墓参り。2週間ほど前に、新住職Nさんからわが街のことを教えて
欲しいと頼まれていたので、医学博士で郷土史家の沼尻幸吉先生の著作
「わが町周辺の伝説と史話を尋ねて」を貸しておいたのだが、Nさんから
とても喜ばれ、奥様も紹介してくれた。

Nさんは40歳前後、前住職と同様に企業勤めの経験があるのだろう、頭の
回転が速く言語障害の小生の話をすぐに理解してくれるので助かった。
ツーと言えばカーと返ってくるのでストレスにならないから大いに快適だ。

参拝の帰りにスーパーと銀行へも寄った。キャッシュで何億円もあったと
ころで物欲が無いから、明美ちゃん基金とか日本財団あたりへ寄付するの
が妥当だろう。相続で子孫がもめるのは嫌なものである。

そういう人に私はなりたい・・・なーんて思うようになったらいいなと思
うが、なまじ資産があるとずいぶんと悩ましいのではないか。街の金持ち
連中(年間の慶弔費500万円以上だと一人前なのだとか)を見ていると、
人が寄って来たら「金をせびられるのではないか」と不信感いっぱいで、
人間不信とか、その反作用として傲慢、尊大、横柄とかになりやすく、い
い人は余りいない感じがする。

これは、小生のただのヤッカミなのかどうか・・・小生はただの奇天烈
で、治療費はタダ同然の寄生虫、その上に精神科(印籠だね、これが見え
ぬか!)に通院(多分「自閉スペクトラム症」)しているから、罪を犯し
ても「心神耗弱/喪失で罪一等を減ずる」、さらに天国のような医療刑務
所行きだろうから、これは一種の特権階級だ。

(フランスで人肉を食べちゃった佐川君は無罪放免、座間の9人解体事件
も食べていれば死刑はまず免れるだろう。悪事にやさしいニッポン、チャ
チャチャ、アホ丸出しやで)

「罪一等を減ずる」、恥知らずでもさすがにこれは後ろめたい気分ではあ
る。だからいつも家族や国のために役立ちたいなあとは思っているが、も
う時間がないし・・・戒名は「只野吉甲斐」あたりか。

万年塀修理で36キロの板を持ち上げたら椎間板をかなり痛めたようで、大
人しく養生していればいいものを、多分「残り時間は少ないから、やり残
さんようにさっさと終活せいよ」という思い込みとか、あるいは電波が走
るのか、いささか狂気のごとく、多動児のごとく、片っ端から作業を進め
ていくようになってしまった。

まずは冬中、室内に取り込んだ50ほどの鉢植えを屋上に出して、素晴らし
い庭にした。鉢植え置き場は5メートル四方だから、大きな箱庭みたいな
感じ。室内にあるのは強い日射しを嫌う観葉植物だけで、部屋も模様替え
してすっかり、すっきり綺麗になった。

そうこうしているうちに桜が満開となり、子・孫と一緒に県立「東高根森
林公園」へ。家から徒歩で20分ほどなのだが、急勾配の坂があるので車で
連れて行ってもらった。10年ぶりかも知れず、よく手入れされており、以
前は鬱蒼とし、いささかジメジメしていた谷地は、まるで絵のような美し
さだった。

20〜30メートルのナラ、ケヤキ、クヌギ、ハンノキ、コブシ、ミズキ、サ
クラなどなど、新緑や花が陽光の中で春の訪れを喜んでいるようだった。

頂上の広くて平らな古代広場は弥生〜古墳時代にかけての竪穴住居跡で、
孫たちは子犬のようにはしゃぎ回り、♪「この木なんの木」のモンキー
ポッド(通称レインツリー。ワイキキのクイーンカピオラニ公園にもあ
る)のような、樹齢150〜200年の巨大なシラカシの木登りも楽しんでいた。

さらに歩を進めると市立「緑ヶ丘霊園」で、ここには樹齢100年ほどの桜
が300本ほどもあり、頂上からは横浜市も望める。昔は元旦に日の出をみ
んなで拝んだ場所だ。

森林公園もずーっと行きたいところだったので、娘たちには「もう思い残
すことはない」と言っておいた。4時間ほどの散策だったが、どうにか歩
けたのは良かった。

森林公園でGETした枯れ枝を持ち帰って屋上フェンスに取り付け、そこに
鉢植えを飾ったので、なんとなく英国風ガーデンになってきた感じがする。

屋上展望台の形は、元々が「1964東京五輪」の聖火台をイメージしていた
のだが、新しい材料があったので追加工事をしているうちに、円柱形に
なった。ここにプリズムみたいな分光反射板を取り付けたら「ゲージツ作
品」になり、街の人々が楽しんでくれるのじゃないかと思うのだが・・・

4歳女児の希望で小さな展望台も追加したが、彼女は冒険心が非常に旺盛
で、用水路に置かれた巨大な石をジャンプして渡るという、大人もしない
空恐ろしいことにチャレンジして、とりあえずは1トンの石にしがみつい
ていた。ヒヤヒヤもので、膝を怪我しても泣かなかったのは大したもので
ある。小生の突撃癖を引いているのではないか。将来はスキージャンプ、
スノボの選手にでもなりそうだ。翼をつけて空を滑空するウイングスーツ
に凝るかも知れない。
https://www.youtube.com/watch?v=SxjBTS5bf7Q

あれこれ作業療法に夢中になっていたものだから腰は悪くなる一方で、つ
いにベッドに寝るのも起きるのも激痛で難しくなってきた。腕力でどうに
か起きて床に立つまでに最低5分はかかり、晩年の母が這いつくばってト
イレへ必死で行っていたのもよく理解できた。

尿意から5分も我慢はできやしないから、先日は床にポタポタと粗相をし
てしまった。さすがにこれには「ちとまずいわな」と脳ミソをオンにして
「傾向と対策」を考え、ベッドをリクライニングにしたら、1分で立ち上
がれるようになった。

日々、「なるほど、老化とはこういうものか」と新たな発見があるが、発
見して納得したから、それで何かが前進するかというと、全然何も進まな
い。ただ笑うだけ。「この際は笑うしかねーよなー」てな感じ。「老兵は
死なず、ただ呼吸するだけ」なんて、どうも小生の性には合わんが、の
う、じゃあ、どう老いるのがいいかというと、何だか「それを考え続ける
のがあんたの道とか美学じゃないんかいな」と天の声が聞こえてくる感じ
がする。

さてさて、北朝鮮の金王朝(軍部+神輿の金北豚)は大スポンサーの上海
閥=江沢民派の復活に一縷の望みをかけていたが、「もう上海閥は潰滅
か、待っても期待できそうもない、この際だから習近平の軍門に下るしか
ない」と天の声が聞こえたのだろう、尻尾を巻き始めた。北の核は中共に
とっても邪魔だから、「北の非核化」で欧米、韓国、日本を納得させ、制
裁を緩める、ということになりそうではある。

ただ、非核化が完全に担保されるかどうかは怪しい、というか間違いなく
反故にされるだろう。

そうさせないためには、国連/日米韓豪印による信託統治で、10〜20年か
けて北を「普通の国」、すなわち資本主義市場経済の自由・民主・人権・
法治の国にしなければならない。その見本、(米国を核とする)連合国に
とっての成功例は日本なのだから、北の人民も軍部もエリート層も「Look
East、普通の国にしよう」と納得するのではないか。

北は噛みつき犬から、ミニ日本のような大人しい、軟弱な、新興国になる
かもしれない。

「日本はなくなり、その代わりに、無機質な、からっぽな、ニュートラル
な、中間色の、裕福な、抜け目のない、或る経済大国が極東の一角に残る
であろう・・・二十世紀は、勇敢な戦士だった日本人が卑屈な商人とな
り、卑屈なユダヤ人が勇敢な戦士になった世紀である」(三島由紀夫の最
後の言葉)

ミニ日本なら中共も西風の防風林として有効だと納得するだろう。韓国も
南北統一によるリスクを避けることができる。どうしても統一したいのな
ら20年後、30年後にすればいい。

日本にとってはまず拉致問題の解決が「北が取るべき始めの一歩」であ
る。前号に続き、ジャーナリスト・加藤昭氏「総連の責任を問う 金正日
の『日本人拉致指令書』全文公開!」から要約する。

<(北は拉致事件は「デッチアゲだ」などと否定してきたが)2002年9月
17日の日朝首脳会談を契機にその態度はガラリと変わる。金正日が初めて
日本人拉致と工作船の存在を認めたからだ。

(拉致は日本語教育とナリスマシのためだと金正日は言うが、金日成親子
は、米国のベトナム戦争敗退、韓国の朴正煕暗殺により)70年代半ばから
80年代前半にかけて「南を赤化統一するチャンス到来」と小躍りして本格
的な日本人拉致工作に着手した。拉致は重大な国家事業であった。元工作
員の証言によると朝鮮総連は相当数の拉致事件に関与した>(以上)

西郷翁曰く「外交に際しては『戦』の一字を忘れるな。この覚悟がなけれ
ば外交はただの商法会議所になってしまう」。毛沢東は「外交は血を流さ
ない戦争、戦争は血を流す外交だ」と言っていた。

そういう覚悟のある外交官や政治家は、残念ながら非常に少ない。日本の
外務省官僚は外交とは「高級ワインを飲んで楽しくおしゃべりするのがマ
ナー、国益なんて野暮なことは言いっこなし、対立とか戦争なんてとんで
もない」というのが戦後の伝統的な初期設定になっている。

小生は、それはわが国特有のものかと思っていたら、米国でも「国防総省
から見ると、国務省は軟弱なヘタレ」なのだそうだ。軍事部門はリアルを
常に見る、一方で国務省/外務省は相手の善意を見る、寄り添うから、毅
然とした交渉がなかなかできない、多くの先進国では宥和的、いわゆるリ
ベラル≒アカモドキ的である。戦争がなければすべてよし、という感じだ。

夏彦翁は「外交で話がつかなければ、昔は戦争で解決した。今は戦争がな
いから対立が長引く」と嘆息していた。

マキャベリは鴎外の紹介で日本でも名前は知られていたが、その内容とか
思想は「謀略的で珍奇、一種の奇妙奇天烈な奇書、悪書、まともなインテ
リが読むべき本ではない」と忌避されていたのだろう、一般的に普及し始
めたのは、クラウゼビッツの「戦争論」とか、地政学と同様にここ20、30
年ほど前からのような気がする。

マキャベリは14世紀に彼が身をもって知った政治、軍事の「リアル」を研
究し、君主=リーダーはいかにあるべきか、どう国家を動かすかなどにつ
いて、正・悪を越えて論じている。そのリアリズムは徹底しており、「兵
士の楽しみ、褒美として掠奪もさせていい」とか「時に悪事をせざるを得
なくなったときは電撃的にやるべきだ。あまりにも速いと人々の理解は追
いつかないで、成功を称賛する声に雷同するようになる」「評判の良い君
主より悪い君主の方が大事をなすことが多い」などなど。

リベラル≒アカモドキのようなインテリからすれば、直視できないような
生々しいリアルが書かれており、インテリからすれば自分自身が「脳内お
花畑のバカ」と存在、思想、価値観を全面否定されているようなものだか
ら、マキャベリを徹底的に無視するしかなかったのだろう。

北による拉致を多くの学者、政治家、マスコミは無視した。そこには共産
主義への親和性と、反日思想、国交正常化を優先すべきだという被害者へ
の冷淡=ご都合主義というリベラルの腐った悪習がうかがわれる。

小生はキチ〇イではあるけれど腐臭はしていないと自負している。発狂亭
“アイアンクロースープレックスホールド”雀庵の病棟日記から。

【2016/12/19】月曜、快晴。*(承前)自信喪失のリベラル≒アカモドキ
の逃避先は「自己批判=自虐=マゾ」なのだろう。「悪いのは日本だ、そ
れを正せない自分たち日本人は原罪を負っている、百万遍謝罪してもしき
れないほどの悪事をなしたのだから、血は血で償われるべきだ、もっと
もっと打って、殴って、蹴ってください」とばかりに地にひれ伏すのだ。

周囲の民族でタチが悪いのは半島人と支那人で、ほとんどがゴロツキ的な
サド。「よっしゃー! 恨み晴らさでおくものか」とマゾを叩きまくって
日々のうっぷん晴らし、ここに自虐妄想マゾと被害妄想サドの醜いコラボ
が成立し、束の間の心の安定を得るのだろう。いずれもリベラル発狂派、
病膏肓、「アンタがすっきりするんなら、うちは耐えて見せますぅ」。キ
モい、キモすぎるで。

しかし「バックミラーを見てばかりのながら運転」ではポケGOあるいはス
マホのように必ず事故る。彼らは邪教信者で、目が青く澄んじゃってい
る、信心に濁りはまったくない。関わるとろくなことにならないから、
A2/Ad(接近阻止/領域拒否)で対応するのが最善策だ。(つづく)2018/4/4


2018年03月31日

◆9条の2加憲条文の熟議を

宝珠山  昇


3月25日、自民党の「自衛隊を明記する自民党案:改正案の軸となる執行
部案(以下「執行部案」という。)(注)が報道された。

この執行部案は、九条の規定と現実態の矛盾を解消し、自衛隊を正当に位
置づけるものとは評価し難いものである。

安倍総裁が期待した、国会の発議の可能性が見込めるたたき台とはなり難
いものであろう。むしろ、自衛隊加憲反対勢力の、疑心暗鬼を煽り、歩み
寄りを困難にし、反対勢力に塩を送るに等しいものとさえ思われるもので
ある。

(注)9条の2(新設):前条の規定は、我が国の平和と独立を守り、国
及び国民の安全を保つために必要な自衛の措置をとることを妨げず、その
ための実力組織として、法律の定めるところにより、内閣の首長たる内閣
総理大臣を最高の指揮監督権とする自衛隊を保持する。 (2項 引用を
省略)

24 日の読売新聞の社説は「自民9条改憲案・明快な条文へ熟議が必要だ」
として、次の趣旨の懸念等を述べている。いずれも至当なものである。

△党内の一任を取り付けた細田博之本部長が、他党との協議で示すという
憲法改正推進本部執行部案は、次のような難題を孕んでいる。

(1) 戦力の不保持などを定める2項を残せば、自衛隊が「戦力」に当
たるのか、という長年の不毛な議論に終止符は打てないことが懸念される。

(2) 執行部案にある「自衛の措置」は、集団的自衛権の全面的な行使
を意味するのかどうか、今後、議論が続くだろう。

(3) 2項を削除し、「陸海空自衛隊」を保持するとの案は、「軍隊」
であるとの位置付けを明確にし、「戦力」との整合性は問われず、あいま
いさがない。一方、現行解釈の撤廃であり、防衛政策の全面的な転換と受
け取られかねない。国民の理解を得るのは容易ではないだろう。

このような意図や効果の異なる複数の9条改正案を、自民党が示せば、混
乱を招き、合意形成の妨げになりかねない。自民党案の一本化は欠かせな
い。自民党は分かりやすい条文案を早期にまとめ、国民の理解を得る努力
を尽くすべきだ。

各党は、(森友学園に関する決裁文書の書き換え問題等とは切り離し
て)9条に関する見解をまとめ、衆参両院の憲法審査会で、建設的な議論
を深めるべきだ。

執行部案が、自衛隊を「戦力」と認めないものであれば、「自衛隊を正当
に位置づける」ことにはなるまい。自衛隊は、戦力であってこそ「自衛の
措置をとるための実力組織」である。実態も、世界有数の通常兵器による
武力・実力組織、戦力として内外で認知されている。戦力として公認すべ
きである。

補足説明:言うまでもないことであるが、占領下の、昭和21年(1946
年)11月3日公布の憲法9条は、「国権の発動たる戦争と、武力による威
嚇又は武力の行使ができる陸海空軍その他の戦力の保持」と「交戦権」を
否認している。

しかし、これは、昭和27年(1952年)4月28日の対日講和・日米安保条約
の発効、極東委員会・対日理事会・GHQ廃止、即ち、占領状態が終わ
り、わが国が独立・主権を回復したことに伴い、憲法改正の手続きをとる
暇などがないまま、国権の最高機関の議決により実質的に改正されている。

現在の自衛隊は、国際法的には、憲法98条2項により「誠実に遵守するこ
とを必要とする」日米安全保障条約第3条の規定に従って「締約国は、個
別的に及び相互に協力して、継続的かつ効果的な自助及び相互援助によ
り、武力攻撃に抵抗するそれぞれの能力を、憲法上の規定に従うことを条
件として、維持し発展させ」てきたものである。

国内法的には、昭和29年(1954年)6月9日公布の防衛庁設置法及び自衛隊
法により、「我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため直接侵略及
び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、
公共の秩序の維持に当たるもの」として、国力国情に応じ漸進的に、公然
に整備されてきたものである。

これらの歴史的事実は、自衛隊が、自衛権の武力による行使手段、戦力、
軍隊、交戦権を持つ主体として、内外において、六十余年にわたり認めら
れ続けている、合憲の実力組織、国際法上の軍隊であることを証明している。

安倍総裁が提案した「自衛隊加憲」の条文案は、これらの歴史的事実を、
これまでの憲法九条に関連する政府統一見解などを踏まえて、追認する、
素直に憲法の条文に移せば、前述の読売新聞社説が提示している懸念等は
解消ないし軽減できるはずである。

例えば、(執行部案の注釈的表現は避けて)、「9条の2 前条に規定す
る正義と秩序を基調とする国際平和が実現するまでは、前条の規定にかか
わらず、我が国の平和と独立を守り、国及び国民の安全を保つため必要最
小限の実力組織として、法律の定めるところにより(以下執行部案と同
じ)」などとすればよいはずである。

執行部案は、「必要最小限の実力組織」の表現は「理解しにくい」などと
し「自衛の措置をとる実力組織」の表現を選択しているという。しかし、
この方が、必要最小限よりはるかに質・量、行動ともに広い印象を持たれ
るもので、無用の誤解を招き、国民の合意を得られ難くするものと思われる。

防衛省(庁)・自衛隊は、「必要最小限」の用語の下で、六十余年にわた
り、安全保障環境の変転に対応しつつ、整備、充実されてきている。例え
ば、要撃戦闘機の「空中給油装置」を、戦闘行動範囲が必要最小限度を超
える恐れがあるなどとして一時期は撤去され、その後防衛環境の激化が進
むと、必要最小限の範囲内のものとして再装備されるなどして来ている。

必要最小限の用語は、関連する政府統一見解などの各所で使用され、定着
しているものであり、自衛隊の質、量、行動などを縛りすぎるもの等の懸
念は誤解に発するものである。

自衛権の行使は、国民の意思、保有する自衛力の質・量及び生存環境に
よって限界づけられるものである。国際社会もこれを必要最小限度に抑制
することを要請している。

国は、自衛権行使の必要最小限度を、常々論じて準備して行かなければな
らない。その判断を誤れば国を滅亡に導きかねない。

「自衛隊は憲法9条2項の戦力ではないのか」とか、「集団的自衛権の行
使は憲法違反ではないか」などと言った、憲法を守って国が亡びることも
厭わないに等しい、本末転倒した、国益・国防を軽視した、不毛・非生産
的な論議はやめるべきである。日本国民とその代表の良識は、自衛権の過
剰行使、乱用などを許容することはないと信じている。

時々の安全保障環境、国益等を踏まえ、「それは、自衛のための必要最小
限度のものであるか」を中心に、普通の国の防衛・安全保障論議ができる
環境を整えられる自衛隊加憲案が、提示され、速やかに実現することを希
求する。  (2018年3月28日 記)

〇以上の老生の呟きについてご興味をお持ちいただける方は、2017年6月
19日以降の「頂門の一針」、「国際平和戦略研究所」(CISS)のHP
の「提言」欄や、老生のHP[ 
http://natdef.exblog.jp ]の憲法改正の項などを参照いただければ幸い
です。また、これらは、これまでに掲載されたものと重複があることをお
許し願います。

2018年03月25日

◆米中貿易に301条制裁発動

Andy Chang


予期していた通りトランプは本日22日、知的財産の侵害を理由に、中国か
らの輸入品に総額600億ドル相当の関税をかけると言う大統領命令に署名
した。大統領権限で中国に対し「通商法301条」を発動して中国からの輸
入品に関税を課し、中国の対米投資も一部制限する。

中国の知的財産侵害はアメリカだけでなく日本や欧州各国も問題視してき
たが301条の発動はアメリカの対外貿易が一段と強化されることで米中間
だけでなく世界貿易に大きく影響すると思われる。

トランプは1年前に米通商代表部(USTR)に対中貿易の不公平さの調査を
依頼していた。今回の301条発動はトランプ大統領がUSTRの報告を受けて
対中制裁に踏み切ったのである。命令発動のあと、USTRは15日以内に関
税引き上げの対象リストを作成し、公開討論のあとで正式決定に踏み切る。
制裁対象は5000億ドルに上ると言われているが、主にハイテク機器、知的
財産などである。

中国の知的財産侵害はアメリカだけでなく、日本、欧州も問題視してきた。
対中貿易では中国政府は市場開放について不公平な措置を実施して輸
入品に高額関税をかけ、輸入物品に過酷な制限をつけて自国製品を優遇
し、輸入条件にハイテク機密の提供を強要したりなど、不公平な措置が多
かった。

アメリカや諸国が自由貿易で輸出品に条件をつけたりしないのに中国
市場は開放的でなく、不公平だった。301条発動は中国からの輸入品に高
額の関税を課するとともに中国市場の公平性と開放にも影響を及ぼす。つ
まり対中貿易の公平化は米国だけでなく諸国の対中国貿易に有益である
はずだ。

対中貿易が不公平なことはアメリカ以外の諸国でも問題化していた。今回
のUSTRの発表によると、アメリカの世界諸国貿易は毎年800億ドルの
逆差があり、このうち500億ドルが対中貿易逆差だった。これで対中貿易
の不公平さがアメリカにとって大問題であることは明らかだ。

貿易逆差の他に知的財産侵害もアメリカに大きな損害を齎しているが知的
侵害の被害はドル計算で計ることが難しく、長期的に甚大な損害を及ぼす。

中国製品に関税をかけると中国からの輸入価格が上昇して、アメリカで物
価高になる恐れがある。中国がアメリカの措置に対抗して米国商品に関税
を課せば貿易戦争に発展する恐れもある。

トランプは大統領命令にサインした際に「対中貿易は互恵である」と宣言
し、もしも中国が米国商品に関税をかけるなら米国も関税をかけると述べた。

またトランプは301条制裁発動に署名した際に、「今回の大統領命令は、
今後も起きる多くの命令の始まりに過ぎない」と述べた。

対中貿易301条発動でアメリカや諸国の株市場はこれが貿易戦争になる予
想で大幅に下落した。ダウ・ジョーンズは最終値724ドルの下落を記録
し、ドイツ株市場は209ポイント、フランスは72ポイント、英国市場は86
ポイントの下落を記録した。

貿易摩擦が世界経済に不利な影響を与えると言う懸念から諸国の株市場
が大幅に下落したが、私はトランプが対中貿易に301条制裁を加えたこと
は中国の不公平を糾すことで長期的にプラスであったと思う。中国は
WTOに加入していながら勝手に不公平な条件を課して自国に有利な貿易
を続けてきた。

アメリカは世界経済のリーダーでありながらオバマは何もしなかった。
アメリカが貿易不公平を糾すことは諸国が期待していたこと、世界諸国に
有益な措置である。

2018年03月24日

◆専守防衛の改定と改憲は並行すべし

                   宝珠山  昇


〇 北岡伸一東大名誉教授は、読売新聞2018・3・18付の第一面で「専守
防衛は国是なのか、反撃力明確化、改憲に優先」などと題して、次の趣旨
の提案をされている。

△「専守防衛」の範囲は、鳩山見解(注)および国際法の常識よりはるか
に狭い。国是だという言い方もされるが、国是とは何かについて明確な規
定はない。国是といえども政策的な選択であり、国家の最高法規である憲
法よりは下に位置づけられよう。憲法のように改定規定はないが、改めら
れないものではあるまい。

鳩山見解が提示されたとき、日本の周囲にはさしたる脅威は存在しなかっ
た。今では、北朝鮮は核、ミサイルを保有し、しかも日本に対して脅迫的
な言辞を弄している。しかし、日本は敵基地攻撃能力などを持たず、これ
らを米国の反撃に期待したり、ミサイル防衛で対処しようとしている。

が、いずれもその確実度は劣る。故に、専守防衛の改定―専守防衛を、鳩
山首相の見解に近いラインで明確化することを提案する。

現在安倍政権で検討されている自衛隊加憲案では「自衛隊の行動範囲や権
限は拡大しない。他方で、この専守防衛の改定では、自衛隊の行動範囲は
はるかに広がる。憲法も専守防衛の見直しもできればよいが、どちらか一
つなら、こちら(専守防衛の改定)に政治資源を投入すべきだと考える。

〇老生は、どちらか一つを選択する課題ではなく、並行して進められるべ
きものと考える。

理由の一つは、専守防衛は、固定概念ではなく、保有する自衛権行使能力
と防衛環境の従属変数であり、現在の安全保障環境は、鳩山見解も包含し
得るもの、国際法に基づく自衛権行使の範囲内にあるもの、と解し得る状
況に至っていると解するからである。

二つは、専守防衛の改定の実質である敵基地攻撃・反撃の能力は、一朝一
夕に保有できるものではなく、十年単位での装備、基地等の取得、要員の
教育訓練、などの自助努力を要するものであるからである。

三つは、専守防衛の改定を優先すべきとの主張は、戦後左翼などの反対勢
力の常套戦術に嵌る可能性が大きいからである。

専守防衛の改定=敵基地攻撃・反撃能力の充実は、強力な関心者などの賛
同により達成できる。だが、憲法改正は、通常は関心を持たない国民も含
めて多数の賛成を得なければ成就できないものである。衆参両院の3分の2
の賛同がなければ「発議」さえできない。

戦後左翼勢力などは、これらを利用して、国益軽視の不毛の九条論議など
を繰り返し、国権の最高機関の不作為を導き、日本の独立度の向上を阻害
しているとも言える。

このような戦後左翼などの反対勢力にとって、憲法改正は全面戦であり、
専守防衛の改定は局地戦である、局地戦では妥協できても、全面戦では妥
協できまい。

専守防衛の改定を優先すべきとの主張は、大衆の焦点を局地戦に絞らせ
て、全面戦を遅延させたり、全面戦も局地戦も有利にしたり、する彼らの
常套戦術に乗せられる可能性が大きい。
 
自衛隊加憲は、憲法を盾にして、専守防衛の改定などの独立国に相応しい
論議を妨害などする力を未来永劫に削減させることができるものである。

なお、北岡名誉教授の「反撃能力があると、先制攻撃に使う恐れがある、
という主張は杞憂」は全く同意見である。わが国には、大量の核兵器、
ICBM等を装備している諸国に対して、そんな軍事行動を仕掛ける指導
者などはいない。万一にも、そんな選択をしようとする指導者などがいて
も、今日の日本の国権の最高機関はこれを排除し得ると確信している。

(注:1956年2月の鳩山一郎首相の見解は、衆議院内閣委員会で、日本の
攻撃能力の法的限界について「わが国土に対し、誘導弾などによる攻撃が
行われた場合、座して自滅を待つべしというのが憲法の趣旨だとは考えら
れない」と述べた。

「誘導弾などによる攻撃を防御するのに、他に手段がないと認められる限
り、誘導弾などの基地をたたくことは、法理的に自衛の範囲に含まれ、可
能である」とも語っている。この見解は今日も踏襲されている。)  

〇慶大教授 添谷芳秀氏は、2018年3月20日の読売新聞13面で「憲法改正
は国の戦略を固めて、それに基づいて議論をすべきだ。私の主張は、国際
主義を哲学とする9条の改正だ。9条は戦後一貫して日本の国際貢献の障害
となってきた。全面的な集団的自衛権の行使や国連の集団安全保障への自
衛隊の参加を可能にすることが、国際国家である日本の安全保障政策に
とって重要だ。―――憲法改正は国家的大事業だ。政治が国民に9条改正を働
きかけ、世論を醸成しようとしないまま、中途半端な改憲を試みるのは本
末転倒だ。」などと述べている。

これは、先人が、対日講和交渉以来、国防環境の激化などに対応して、自
衛権行使体制の整備に努め、国際貢献体制を整える等してきた歴史を、理
解できないか、無視し、先人を愚弄する、思い上がりも甚だしい、「自衛
隊加憲」の意義を理解しないか、理解できない、戦後左翼の憲法改正妨害
論と異ならない、主張である、等と老生には見えて、悲しくさせるもので
ある。

上述の「私の主張」などは、戦後の国防政策に関わる人々にとっては常識
である。自衛隊創設後も、同様の主張は、特に、旧日本軍人から強力に繰
り返しなされている。

しかし、これらの主張は、「目標論」として異存は少ないものの、彼らに
は、これを達成する「方法論」のない、無責任なものであった。戦後左翼
勢力の妨害を排除し、所要の予算を確保し、防衛力の6要素(知力、人
力、装備力、補給力、施設力、訓練力)を整備し、諸国の誤解を解消など
できる現実的・具体的な手段・方策などは提示できなかった。

先人は、これらを総合的に勘案しながら、昭和32年(1957年)5月20日閣
議決定の「国防の基本方針」などに示されているように、「国力国情に応
じ自衛のため必要な限度において、効率的な防衛力を漸進的に整備」する
とともに、安全保障環境の激化などに対応して国際貢献体制を整える等し
てきたのである。

自衛隊加憲は、「私の主張」を論議することを、これまでと同様全く排除
しないし、普通の独立国に相応しい国防・安全保障論議を促進できるもの
である。「中途半端な改憲を試みる」ものではない。

また、「私の主張」は、現行の憲法の下でも、法律の制定によって実行で
きる可能性があるものであり、憲法の中に明記されなければできないもの
ではない。

論議されている改憲案に不満があるなら、「私の主張」などを憲法に盛り
込み、「国会の発議」可能性がある改憲案を提示して発言してほしい。少
なくとも自衛隊加憲を妨害しないでほしい。 (2018年3月23日 .記)

〇以上の老生の呟きについてご興味をお持ちいただける方は、2017年6月
19日以降の「頂門の一針」、「国際平和戦略研究所」(CISS)のHP
の「提言」欄や、老生のHP[ http://natdef.exblog.jp ]の憲法改正
の項などを参照いただければ幸いです。またこれまでに掲載されたものと
重複があることをお許し願います。(老生の呟き)


2018年03月23日

◆「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第14章

“シーチン”修一 2.0



【措置入院」精神病棟の日々(105)】日本旅行業協会(JATA)の記者会見
が終わった後、記者連中は初対面の25歳ほどの女性記者に集まってきた。
みんな興味津々。

「どこの会社?」
「〇〇でしたが、先月辞めて、今はフリーです」

「〇〇っていい会社じゃない。なんかもったいない気がするけど・・・得
意分野はなーに? フリーだといろいろやらないといけないし」
「やっぱり海外取材です」

「行政とかキャリア(航空会社)とか、エージェント(旅行会社)はやら
ないの?」

「好きな分野だけやりたいんです、それでなければフリーになった意味が
なくなっちゃいますし・・・あ、もう12時、お先しまーす!」

・・・記者連中は一様にあんぐり。みんな生きるため(=生き甲斐のた
め)に必死で(夢中で)、落穂ひろい、ドブさらい、必要なら泥水さえす
する奴らばかりだ。仕事の選り好みなんてできない(しない)。それでも
記事を書くのが大好き、「君の記事読んだよ、とても良かったぜ」とか
「面白かった」なんて褒められれば「よっしゃー! もっと踏ん張ろう」
と発奮するのである。そういう連中だった。

「“旅行産業記者会”を作ろうぜ」と提案したのは年長の安達さんで、事務
局は若いもんが担当することになっていたのだが、皆忙しいから遅々とし
て進んでいなかった。そこで小生が「じゃあ、俺がやりますよ」と引き受
け、会則やら入会金を集め、総会という宴会を開いてまだ1年ほどの頃
だった。

その安達さんが声を上げた。

「何なんよー、あの子? 現地取材しかしません、やりたいことしかしま
せんって・・・現地取材だけやったら日数はかかるわ、カメラと取材ノー
トをもって駆け回らなくちゃならんわ、原稿チェックをスポンサーの観光
局や航空会社にしてもらわないかんさかい、もう時間ばかり食ってカネに
ならんで。海外旅行したいゆうんなら添乗員にでもなればええのによ、な
あ・・・」

(実際、出版社も記者も現地取材を嫌っていた。割が悪いどころか持ち出
しになるからだ。現地取材の記事は旅行会社の商品企画の人には参考には
なるだろうが、読者のメインは経営に関与する課長以上の幹部なので、や
はり政治(主に運輸省)、経済分野の業界動向(商品の売れ筋、市場の動
き、経営、人事など)の記事が業界の最大の関心事、かつ米櫃だった。記
者も累積した知識や人脈が活用できるし読者の手ごたえもあるので政経分
野を好んだ)

「修一、何であんなんを記者会に入れたんや、ちゃんと面接したんかい」

「はあ、一応身体検査もしましたが・・・」

「どこ検査したんや・・・お前スケベやさかいな・・・で、どやった?」

「まあ、並ということで・・・ハハ」

「あんなあ、せめて人間を入れろよ、サルでもいいけどな、会員資格にせ
めてエイリアンはあかん、地球生物に限りますとか、脳波検査を義務付け
るとかよお、ちゃんと書いておかんといかんわな・・・見ろ、ショックで
豊田君は青ざめとるし、朝日君はニヤニヤしてオカシイで」

「ああ、豊田さんは宿酔いや言うてはりましたで。朝日さんはウォークマ
ンで落語聴いているんやないですか、この前は“紺屋高尾”を聴きながら泣
いてはりましたさかい」

「何や知らんが、わしは脱力してもうた、やる気おこらんわ、みんなで飲
みいこうぜ。修一、記者会のカネ、いくら残ってんのや・・・50万か、ま
あ、3万くらいならええやろ、ガード下の立ち飲み屋でゲン直しや!」

地球外生物の女の子は2か月ほどで“失踪”した、どこかへ就職したか、実
家か火星へでも帰ったのか、事件性はまったくなく、そもそも誰も興味が
ないから記憶さえしていないだろう。

以上はもう30年以上も前のことや、懐かしいわ。小生も若くて元気いっぱ
いやったが、今は「老いと死を見つめて」「ひとりでに微笑まん」、老境
や、心技体みんな劣化していきよる。昔「侠気」、今「狂気」。嗤うしか
あらへん。そう言えば樺美智子のおかあはん、新左翼の集会で何回か見た
けど、娘、息子の死を静かに見る人、その死を自己主張のために活用する
「何なんや、この人」的な奇人とか・・・人生いろいろや。

「窮鳥 懐に入れば 猟師も殺さず」

<『顔氏家訓・省事』に曰く「窮鳥の懐に入るは仁人の憫れむ所なり。況
や死士、我に帰す。当にこれを棄つべけんや」

(逃げ場をなくして困窮した鳥が懐に飛び込んできたら、慈悲深い人はこ
れを助ける。まして死を覚悟している兵士が助けを求めてきたら、どうし
て見捨てることができるだろうか)

英語では「The lion spares the suppliant.」(ライオンも命乞いをする
者の命は助ける)>(故事ことわざ辞典)

金北豚は訪米するのか、訪米すればトランプに庇護を求めるのか、「亡命
したい」と言うのか。北の大スポンサーの中共「上海閥=江沢民派」は昨
秋の党大会以降、急速にパワーを落としているようだ。北と国境を接する
上海閥(江沢民派)のシマ瀋陽軍区(北部戦区)は北の大スポンサーだっ
たが、習近平に乗っ取られたようだ。オセロゲームのように一気に情勢が
変わった感じがする。(共青団派=李克強など胡錦涛派も凋落著しい)

プーチン皇帝も北の借金1500億円をチャラにしたものの(ほとんど不良債
券)、ドル箱の資源価格の低迷で余裕があるわけではない。北はカネはな
い、輸出入は細る、労働者派遣のシノギもやばい、平壌の250万の核心
層=上部階級=金王朝支持者もこのままではひもじい思いをする。

金北豚の神輿を担いでいる軍は、草の根資本主義で稼いだ新興ブルジョワ
ジー=小ブルからのミカジメ料でどうにか食っているのだろうが、このま
まではじり貧だ。しかし、軍にとっては一応、金北豚は「軽くてパー」の
理想的神輿ではある。

小生が金北豚なら訪米したら速攻で亡命し、どこかの基地で保護され、余
生を過ごすかも知れない。整形手術もするといいかも(先日、カウンセ
ラーに聞いたらマツコ・デラックスとかいう芸人は男だそうだ。金北豚は
“ソノマンマ北”で、漫才には向いているかもしれない、ボケ役やな。トラ
ンプは“ソノマンマ右”、もちろんツッコミ役やで)。

「亡命したいなあ、窮屈な生活にはもうウンザリや。女中、コック、門番
までみんな監視員や。遊びにも行けんし、ネットも使えん。わては軍の奴
隷や、操り人形や。

スイス留学中に見た『仁義なき戦い』、怖いセリフがあったなー。

『おやじさん、云うとってあげるが、あんたは初めから、わしらが担いで
る神輿じゃないの。組がここまでなるのに、誰が血流しとるんや。神輿が
勝手に歩けるいうんなら、歩いてみないや、のう!

わしらの云うとおりにしとってくりゃ、わしらも黙ってこのまま担ぐが、
のう、おやじさん、喧嘩は銭がなんぼあっても勝てんのですよ!』

逃げたり批判したらトロツキーや兄貴みたいに殺される、プーチンも殺し
まくっている、奴らは地球の果てまで政敵を追いかけて、見せしめのよう
に殺すんや。

わてはもう神輿に疲れた、担がれて揺れまくるのはもうこりごりや、勝手
に歩きたいんや。ジャイアンみたいなトランプなら、もしかしたら保護し
てくれるかもしれん。プーチンや習近平なら、よくて幽閉やろうなあ。

カミサンも妹も、わてを監視する工作員やろうなあ・・・どこぞへ逃げて
人生やり直ししたいもんやが・・・」

こんな風に思うのが普通だと思うが、のう、同志諸君。

売り家と 唐様で書く 三代目

<初代が苦心して財産を残しても、3代目にもなると没落してついに家を
売りに出すようになるが、その売り家札の筆跡は唐様でしゃれている。遊
芸にふけって、商いの道をないがしろにする人を皮肉ったもの>(goo辞書)

金北豚のオヤジの金正日は、そのオヤジの金日成を殺したようなものだ
が、権力を固めていくと南進赤化統一の準備として日本人拉致を軍・警・
総連を含めた工作機関に命じる。拉致事件が本格化する号砲だった。
「WILL 2006/6月号、ジャーナリスト・加藤昭氏「総連の責任を問う 金
正日の『日本人拉致指令書』全文公開!」から要約する。

<朝鮮総連宛の文書のタイトルは「経済局補助資料 祖国統一のための分
工事業組織指導要綱」。A4判12ページからなり、表紙にはタイトルの他に
「1974・6」、意味不明の「006」が並んでいた。書類の末尾には取扱い留
意点として「総連下部組織には絶対に伝達しないこと」とある。

この指導要綱は、総連中央を指導監督する対外連絡部(現・社会文化部)
が金正日の命令で作成したものと推定される。対外連絡部はテロや誘拐、
暗殺など、破壊工作は何でも手掛ける謀略組織である。(修一:まるで
プーチンの故郷KGBそっくり、化学兵器もあるでよ。北はソ連が生んだ国
だから、血は争えんで))

指導要綱は、拉致工作の実態を浮き彫りにした重要文書で、以下に掲げて
おく。「分工」は分担工作、「教養」は包摂工作(抱き込み)、「争取」
は拉致工作(修一:強引だろうが北のために働かせる作戦)の意味である。
・・・

敬愛する首領様(金正日)は(1974年)4月8日教示で、総連が全体の活動
家たちと、熱誠同胞(熱心なシンパ)たちを発動(動員)して、祖国統一
事業を最大限の力で回し、諸般の事業を大衆化(広宣流布で強化)するこ
とが特に重要だと教示された。

金日成元帥様に置かれては、次のように教示されました。

「革命家を養成する事業、南朝鮮運動(赤化統一)、革命闘争も、畏れる
ことなく大衆化しなければなりません」

首領様(金正日)はこのようにご教示されながら、総連活動家たち全員
と、熱誠同胞たちが、1人が10人がずつ、困難であれば、5人ずつだけでも
受け持って、教養・争取することについて課題を下されました。

総連各級機関の責任者たちは、全体の活動家たちと熱誠同胞たちに、祖国
統一事業分工を与え、それを間違いなく遂行するよう指導事業を徹底的に
強化しなければならない。

1、事業目的

総連のすべての活動家たちと熱誠同胞が、南朝鮮革命と祖国統一のため、
5名以上ずつ教養・争取する。

2、分工組織について

(1)教養・争取するとの思想観点と立場を強固に打ち立てなければなら
ない。金日成主義思想体系を徹底的に打ち立て、総連が祖国統一事業に最
大限の力を回すことについての、首領様のご教示を自分の骨と肉にし、そ
れを最後まで固守貫徹する革命的観点と立場をより強固にしなければなら
ない。

首領様のご教示に背く保守主義、消極性、形式主義等、現状維持的傾向と
の厳しい思想闘争を強力に展開しなければならない。

(2)分工事業に対する組織指導事業を強化する

・分工対象者としては、次のような人たちがある。

――南朝鮮から日本に来る来往者(長期、短期、船員)

――南朝鮮に行ってきた往来者(民団=韓国系組織、日本人)

――「民団」人士および商工人、青年学生(自主統一支持者も含まれる)

――「民団」傘下同胞

――日本人(政界、経済界、学界、文学界、言論人等、各界各層)

注 各級機関の責任者は、各個人に了解書を提出させる。
  ・南朝鮮親戚縁故者・民団内の親戚縁故者・移住地を知っている親戚
縁故者・移住地を知っている民団同胞・知っている日本人士。

分工対策者設定も、あくまでも南朝鮮革命化に貢献する人を主として選択
し、密着するようにしなけらばならない。

(3)活動家たちの準備程度に合わせて、対象者を組織的に定めてあげること

注 事業(拉致)計画書を提出する。・南朝鮮縁故者への事業、・民団人
士への事業、・日本人への事業

分工対象者名簿は、委員長、組織部長、政治部長らは知っていても、会議
では対象者の名前は告げない。(修一:極秘でやれ、悪魔のように細心
に、天使のように大胆に!)

3、教養方法について

対象者に対する教養(抱き込み)方法で重要なことは、絶対に恐れること
なく、大胆に根気強く教養することだ。対象者と一対一の原則を守り、教
養し争取(拉致)しなければならない。

5名を教養・争取するためには、1名ずつを教養争取する方法もあるし、
2〜3名ずつを(同時的に)受け持って教養し、5名を争取する方法もある
が、これはその実情と条件に合わせて行うことである。

どの場合でも、対象を教養するためには、何回でも会って教養しなければ
ならない。最低でも対象者とは1か月に1回以上会い、1回に3時間以上は教
養しなければならない。

注 本組織要綱の取り扱いで留意する点
・下部に伝達しないこと>(以上)

教養(抱き込み)とはオルグとか洗脳、折伏、誘惑、賄賂などのソフトな
アプローチ、一方で争取は拉致、誘拐、騙しもありのハード&ワイルドな
アプローチだろう。

昔から「正義と思えば何でもできる」という。北は絶対的に正しいのだか
ら、北のために日本人を拉致しろと言われたら、武者震いしてテロや拉致
を実行する(大韓航空機爆破の実行犯、金賢姫は命令を受けて大感激し
た)。それが組織員の名誉ある「大義」であり、無関係の人が巻き添えで
ひどいことになっても、「ま、運が悪かっただけよ」、で実行犯はまった
く悔いもしないのが普通だ。

中核派と革マル派は鉄パイプで殺し合ったが、ある時、中核が革マル幹部
と間違えてその弟を襲ってしまった。誤爆だ。中核派の言い草がとてもユ
ニークだったので覚えている。

「革マル幹部の弟だったことが悪い」

まるで「罪九属に及ぶ」で、ヂヂイから赤ん坊まで敵の血統はすべて殺さ
れて当然というわけだ。「だって親戚なんだもん」「かけた情けが仇とな
るんだもん」てなことで殺しまくる。(清盛は幼い頼朝、義経を殺すには
忍びないと情をかけたために平家は滅亡した)

イスラム原理主義者が一番嫌うのは「無神論者」、小生のような奴はただ
の害虫、クソでしかない。次に嫌うのが「他宗派」「異教徒」なのだが、
無差別テロで同じ宗派の人が死んでも「神のお導き、天国で素晴らしい人
生が待っている」てなわけで、反省なんかするわけない。

主義、思想、宗教の類はそんなものである。洗脳されているから「自分で
考える」ことをしない、ただの「クチパク」が実に多いだろう。

ただの暴君、狂人だろうが、面従腹背の前川流でクチパクと拍手で出世
し、給料も入り、人脈もすべてその関係ばかりとなれば、もう「毒を食ら
わば皿まで」、上が言うことに逆らうなんてとてもできやしない。トップ
がこけたり、組織自体が消滅するまで、信じた(ふりの)「大義」を守り
抜くのが人間だ。

食えなくなったら、「実は私は以前から国家主席の言動はおかしいと思っ
ていました」とか告って、ロバから馬へ乗り換えるのもまた人間だ。

拉致被害者や家族の悲しみ、辛さなんぞ、北はもちろん、日本国内でも思
い致さない人がほとんどなのである。これが現実、リアルなのだ、小生も
その一人に過ぎない。

人間が美しい? 美しい人もいるだろうが、そういう人は「他者に言った
ところでどうにもならない、つける薬はない」と、どうしても諦観が先に
来るから、「成さず、語らず、静かに往生」する、そういうのが多いので
はないか。

さてさて、3/20〜21は早朝から万年塀の修繕、21日は1時間で冷え切って
作業を中断したが、やがて雪になった。先日「Spring has come! 春天到
来!(シュンテンタオラ)」と花木を室内から戸外に移したのだが、雪で
は皆死んでしまうので、慌てて室内に戻した。(被害者をさっさと連れ戻
せよ!)

相変わらず(どーでもいいことに)忙しくて、なかなか記事を書く、発掘
した雑誌など調べものをする、新聞を読む時間がない発狂亭“エルボー”雀
庵の病棟日記から。万年塀の板は1枚36キロ、どうにか3枚までは積み上げ
たが4枚目は歯が立たなかった。重すぎて腰が痛い。腰にエルボーを食
らったみたいで、もう重いものは扱えない、こりごりだ。トホホホながら
も老化現象を見る、知る、体験するのは知的刺激にはなる、笑うしかない
から「笑点」よりオモロイで、のう、同志諸君。

【2016/12/19】月曜、快晴。*産経、石原慎太郎の論稿によると、彼と三
島由紀夫が「男の最高の美徳とはなにか」をテーマに対談する前に、三島
が「その前にそれぞれ思うところを紙に書いて見せ合おう」と提案し、開
いてみたら二人とも同じで「自己犠牲」だったという。

小生は「大義に死す」だが、似たようなものだろう。慎太郎はこう書く。

<人間にとって最高の美徳とは、己の命やそれに近い代償を厭わずに払っ
ての献身に他なるまい。それはこの現代においては稀有なる行為に他なら
ない。

他人の不幸を喜びあげつらい、ことを捏造してまでして他人を陥れ営利を
むさぼる現代の日本の下司なメディアの堕落が象徴する現代社会にあっ
て、人間にとって最高の美徳の表示を求めるのは砂浜に落とした針を探す
に等しいかもしれない>

奥野誠亮氏が11月16日、104歳で大往生したが、氏も愛国者として自己犠
牲を重ねた。合掌。

「きょうの人」は麻生英範さん(57)、「日本人とインド人が組めば最
強」。インド人も「ビックリのご飯&おかず炊飯器」の普及に努めている
という。氏はパナソニックAPインド社長だが、経歴を知りたいものだ。

「正論」西尾幹二「世界にうずまく『恨』の不気味さ」、韓国のルサンチ
マン「恨」は世界の韓国化を促している。

<それは人間の卑小化、他への責任転嫁、自己弁解、他者を恨み、自己を
問責しない甘えのことである。

トランプ氏の登場は、多少アメリカ国内のルサンチマン(白人であること
が=ホワイトギルトやポリティカルコレクトネスの呪縛と拡大)の精神的
歪みを減らし、アメリカ人を正常化することに役立つだろう。

オバマ大統領が許した「アメリカの韓国化」がどう克服されていくか、期
待を込めて見守りたい>

西尾節は今朝も健在だ。

(ここまで書くと精魂尽き果て、腰はフラフラや、「オモロイもんやな
あ」と笑うしかないで、のう)(つづく)2018/3/22


2018年03月19日

◆決裁文書という魔物

大江 洋三


この12日以降、「決裁文書」という言葉を知る事になった。
伝わって来る内容からすると、豊中市の埋め立て国有地の売買話の発生か
ら契約までの経過報告書である。

局長が決済したものだから決済という言葉を被せたのだと思われる。

紙面やネットから最初の報告書の内容を読むと、作成者達は相当な日本会
議嫌いである。日本会議は、伝統=歴史、自主憲法の意識の高い団体で、
左派や反日家にとっては目の敵である。マスコミはしばしば日本会議を安
倍内閣の影の支配者と報道する。もちろん、官公労とは政治的対立関係に
ある。

小泉内閣の知恵袋であった高橋洋一氏は、マスコミ=赤系と断じている。
よって、財務省末端職員には、阿部昭恵夫人や日本会議が支援している政
治家の名前を記せば、いかなる事態が起きるか初めから分かっていたはず
である。

何故そう思うかといえば、初めの報告書によれば、(注)として日本会議
の事が詳しく書かれていること。ここに特別顧問・麻生財務大臣、会長・
平沼赳夫、副会長・安倍晋三と重要処の政治家の名前が出てくる。

また、昭恵夫人に関する記述の仕方は異様である。産経新聞のネット記事
を引用記載して「阿部夫人が学園の教育方針に感涙した」

何で、官庁報告書に全く異なる種類の劇をワザワザ挿入したのだろうか。
平沼赳夫議員や鴻池祥肇議員の秘書の「森本学園への土地貸付料が高すぎ
る。安くならないか」の陳情話も書かれている。

但し、これは政治家が地元や後援者の為に陳情するのは仕事の一つだから
普通の出来事である。しかしながら二人とも日本会議在籍なら話は面白く
なる。

随意契約の経過報告書であるから、政治家の陳情は記載されるべきだろう
が、昭恵夫人の話しは全く別口である。たとえば歌舞伎を見て感激した類
の話しで、初めから記載すべき事柄ではない。よって当初から作成者に
反・阿部内閣の政治目的があったと考えられる。

補填しておくと、近畿財務局は法律に基づいて案件を執行中と陳情を退け
ている。

特例扱いという言葉にマスコミは引っかかっているようだが、教育など公
共施設目的の売却には特例随意契約が認められている。

従って、近畿財務局は大阪府や豊中市の学校建設許認可を優先したと思わ
れる。不良が交じったら困るからだろうが、生憎見込んだ相手は不良で
あった。

学校開設認可の元締めは文科省である。それにも拘わらず、要の文科省を
誰も相手にしていないからマスコミは前川事件で叩き甲斐が無いと知った
のであろう。

ところで仕事の現場はどうなっているのだろうか。

局長など要職にある者は、始終、各種の文書がPC上に表われる。その一
つ一つに指示や決済を記す。もちろん他にも仕事はたくさんある。
中小企業の現役時代の拙い経験では、煩雑にPCに資料が飛び込んでくる
から丁寧に読む暇がない。そうすると自分が重視している案件しか丁寧に
読まない。何かの拍子に思い出して文句を言うと「書いておきました。
チャンと読んで下さい」と逆襲された事がある。

大臣は政治家が本分であるから文書を丁寧に構っている暇は更にない。官
僚の簡潔な口頭レクチャーで印を押す。小泉元総理が官僚の分厚い説明文
書をA4一枚にせよと命じたくらい忙しい。

末端では、この逆が起きる。どうせ丁寧に読まないだろうからと、コッソ
リ不必要な文言を入れ込む。昭恵夫人の登場はそういう事であろう。

佐川・元理財局長もマサカと思ったに違いない。書き直しを命じたかどう
か定かでないが今時は、すべてPC内に保管されているので書き直したと
するなら迂闊な話である。今回も前報告書は財務省職員のPCに保管され
ていたという。

今後はこの種の改め書は、たとえば10号改め11号文書とするしかないだろう。

以下は、その場合の模擬国会討論である。「なぜ改めた?」

「不注意で、あらぬ誤解が広まっております」「あらぬ誤解とは何だ?」
「昭恵夫人が関与したなど」「籠池氏に共鳴しているではないか」「共鳴
と関与は異なります。ご本人も否定しております」「証人喚問を要求する」

この種が延々と続く事になるが、それが民主主義の証である国会論戦とい
うものである。

決済文書か何だかしらないが、公表済の公式文書の書き直しは、もちろん
犯罪である。私企業でも監査人が押し印したものを書き換えれば犯罪である。

一方で、政治家や官僚を疑えば他にいくらでもある。各地の在日系学校の
借地料は異様に安い。どうして大騒ぎにならないのか不思議である。学校
だから便宜を図ったとするなら、森本学園にも同様な配慮が働いただろう。

新聞社も偉そうな事は言えない分際である。社屋は一等地を国から格安で
分譲してもらい、放送電波も非競争の格安割り当て制である。なので、新
聞や放送各社は含み資産をしこたま抱えているはずである。

フェイク記事を書いても言論の自由を盾に裁判沙汰でも負けない。消費税
率引き上げ時も政治家を脅して抵抗するだろう。現に一昨年軽減税率適用
と大騒ぎした事がある。

煙をたてるのは「知る権利」に名を借りた彼らの商売みたいなもので、止
むを得ない所があるが、収め時も考えないと自らに飛び火する事になる。
今から考えても、朝日新聞社が吉田清二のインチキ書「済州島の慰安婦
狩」を事実の如く広め拘泥したのは万死に値する。

朝日新聞の当時の木村社長も、社説も、言い訳じみたお詫びらしきはした
が、明確に「間違いでした」と罪を認めた訳ではない。

昨日、元・佐川局長の国会承認喚問が決まった。どう転ぶか分からない
が、佐川氏は決済文書の作り方や在り方を明らかにした方がいいだろう。 

2018年03月16日

◆教育改革は焦眉の急

Andy Chang



教育改革の重要性が各国で討論されている。21世紀の大きな問題は若者
の教養が明らかに低下していることだ。生活水準が向上し、食べ物も服装
もよくなり、車も普及したが若者の教養が向上したとは思えない。教養と
は知識の蓄積と、その知識を使ってものごとを考える力である。

スマホでメールやゲームや音楽を聴くことは出来ても遊んでばかりいると
人間関係が希薄となり、社会的判断力が低下するる。最近では教養のない
若者が何か不満があるとすぐに集まって街頭でデモをやるようになった。
だが街頭デモで気勢を上げても政治行動としては非効率なものである。デ
モ集会で国家が良くなるはずがない。

アメリカでは「読み書きそろばん」が出来ない大学卒も居るそうだ。台湾
で最近話題になったのは、大学入試の英語で100点満点をとった学生が17
人居たが、0点を取った学生がなんと14,500人も居たと言う。大学入試を
受けた高校卒業生の英語がこれほど貧弱とはオドロキだ。彼らは英語だけ
出来ないのではなく、他の科目もダメだと思う。

高校卒の品質低下は国民の品質低下につながる。頭のよい17人が憲法改
正を提唱しても、一万人以上の知識の低い人間が憲法を改正したら戦争に
なると言えば憲法改正は出来っこない。国民全体の知識水準を高める教育
改正は焦眉の急である。

●社会文化の低下

昔は電車や汽車に中で本を読む人が多かったが、最近では90%がスマホで
メールやゲームをやっている。メールやゲームで遊んでも知識を増やすこ
とは出来ない。若者が本を読まないから出版社や書店の閉鎖が増えている。

本を読まないと知識を得ることが出来ない。教養のない人間が増えると社
会文化が低下する。科学の進歩が「一億総白痴」を生むとは皮肉なことだ。

物資が豊富になったから、生活に困らない程度の読み書きさえできれば個
人の生活に困ることはない。しかし個人の需要は社会に共通の知識道徳と
は違う。若者の教養が低下すれば社会文化の崩壊が起きる。

スマホが便利になって何でもスマホで検索すれば答えが出て来る。しかし
検索した知識は個人の知識にはならず、人の思索に役立たない。昔の言葉
で言えば軽薄な人間が増えるだけだ。

●文明とは国民全体の教養程度である

物資が豊富になって生活が楽になったけれど、人間として思考を満足させ
る生活、つまり社会に共通する宗教、道徳、学問、芸術など精神面の生活
が豊かになったとは言えない。だから教育改革、物事を考える力を豊富に
する教育が大切なのだ。

考える力を増すには本を読むことが第一である。スマホの普及で人が本を
読まなくなったら思考力が衰える。思考力とは知識を蓄積し、その知識を
使って日常生活で直面する事物を判断する能力である。

教養とは自分の知識を使って「なぜ(Why)」と考え、「どうし(How)」
と理論づける能力だ。それが満足にできるようにするのが知識の蓄積、つ
まり教育である。本を読むことと実地に体験をすること、これが教育の本
分である。

読書とは本に書いてある「他人の知識と経験」から学ぶこと、体験とは自
分で「なぜ、どうして、どうしたらよいか」を学ぶことだ。

●学費免除とゆとり教育は間違いだ

大学まで学費無料を主張する政治家も居るが、学費無料とゆとり教育は教
育の失敗のもとである。この半世紀のあいだに世界諸国では高校卒業まで
学費無料にした結果、学生の教育程度が下落した。大学も学費無料にした
らそれこそ税金の無駄遣いの上に大学の程度が低下する。

ゆとり教育が提唱されて以来、アメリカ、日本、台湾などで学生の質が下
落した結果が出ている。大学でも学費無料にすれば大学卒業生の品質がさ
らに低下するだけである。ゆとりとは甘やかすことにほかならない。ゆと
り教育で若者は勉強せず学習する気も無くなったと言える。

学費無料化より、高校生の学費を成績で決めるのが学習意欲を増進させる
道である。つまり成績に比例して学費を払う制度である。成績をABCDとF
で評価し、不合格Fなら次の学期は学費の100%を払う、Dの辛うじて合格な
ら50%払うとすべきである。落第(留年)なら全額自己負担にすればみん
な真面目に勉強するはずだ。

奨学金制度を導入すれば学生は勉強する。ゆとり教育で学費無料にすれ
ばたとえ勉強してもしなくても卒業するから真面目に勉強しない。私がア
メリカに留学したときはまだ奨学金制度があったので、われわれ留学生は
必死に勉強して奨学金を貰ったものだ。この経験からして学費無料化は学
生の素質を低下させる最大の原因と断言できる。

●英語を普及させる

台湾で問題になった英語の学力低下である人が以下のような提言をした。
台湾人は日常生活にいろいろな日本語の単語を使っている。例えば「セビ
ロ」とか「ビール」、「ダンス」、「オートバイ」などである。だからは
それなら日常会話に英単語を取り入れれば英語がうまくなるだろうと言う。

私はこの提言に反対である。日本語の単語が出来ても日本語ができるのと
は違う。それぞれの言語にはそれぞれの文法があって、文法が出来なけれ
ば出来ることにならない。例えば台湾人が日本に旅行して「運ちゃん」と
か「おじさん」などと言ったとしても日本語ができたのではなく、むしろ
無知、無教養をさらけ出しただけだ。言語の習得には「読む、書く、話
す、聞く」を習う必要があり、単語だけではダメだ。

勉学に近道はない、教育に近道はない。国民の教養水準を高めるには国
民教育の改革が焦眉の急である。

2018年03月12日

◆戦後左翼の常套手段

宝珠山  昇



〇 頂門の一針4630 号 2018・ 3・10(土)の「最新情報 ◎野党の国会
審議の不毛  品川 阿生居士」の「森友学園への国有地払下げ価格の疑
惑についてはすでに司法当局が捜査をしている。

関連文書が書き換えられているという報道に 関して衆参の予算委員会で
多くの時間をとって質疑がおこなわれたが、末節とはいわ ないまでも
枝葉の問題についての野党の執心ぶりには首をかしげざるを得ない。憲法
9条改正や北朝鮮や中国をめぐる安全保障問題について問いただすことは
ないのかと 言いたい」に全く同感しながら過ごしています。

与党の一部も同じでしょう。

〇 憲法9条改正問題について言えば、与野党のみならず「識者」の一部
まで、「自衛のための武力行使の範囲を、(これまでの政府統一見解など
で示されて いる以上に「明解」に)、憲法条文に書き込むこと」を求め
て、論議を混迷させている。

「自衛のための必要最小限度」を明解に示すことは、有害無益、不適当、
不可能なことで、国益を毀損するものである。これらは、憲法改正の有無
にかかわら ず、国政に携わる者たちが常続的に行うべきもの。最終的に
は、国権の最高機関が、 その時の、国民の意思、安全保障環境、自衛能
力の実態、同盟国の姿勢、などを総合 的に判断し、決断する以外にない
ことである。

〇 にも拘わらず、これを求めるのは、憲法改正を妨害しようとしてのも
のである。これは戦後のいわゆる左翼勢力の常套手段・戦術である。これ
を、与党の 一部や元官僚までもが使っているのは戦後教育の劣化の結果
であろう。嘆かわしい限 りである。

〇 なお、必要最小限度の自衛権行使の限度の判断を誤って、戦争に突入
し、一時期「主権」を失ったのが「大日本帝国」、「敗戦国」であり、今
でも「国連 憲章」の「敵国条項」に名を連ねているのである。

〇 ついでに述べさせていただくと、今、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員
長は、ようやく、国際社会の警告・圧力を受けて、主権国家固有の自衛権
の行使限度 を慎重に判断しようとしている振りをし始めたものと理解さ
れる。

これまでの金一族 の言行から見てその真意には疑問を持たざるを得ない
ので、万般の注意を以って「対 話」に臨むことが肝腎であることは言う
までもない。

(注:国際社会の警告・圧力とは、北朝鮮が核兵器やICBMを保有すること
は、人類・国際社会が長年かけて育て上げてきた、紛争を平和的に解決す
るための 法・英知を逸脱し、自衛権行使の限度を超えていますよ、若し
それを続ければ貴国は破 滅しますよ、などである。)  (2018年3月10
日 N.H.記)

2018年03月08日

◆自衛隊合憲の歴史と論理 (老生の呟き) 

                宝珠山  昇


先日在京の郷土人会で、地方の旧制中学を出て著名大学理工学部出身の大
先輩から、「法律のことは良く解りませんが、憲法には自衛権のことを書
いてないのですか」との趣旨の質問を受けた。「自衛隊加憲」(九条の一
項、二項をそのまま残し、憲法に自衛隊の根拠規定を加えることを言う。
以下本稿中同じ)を巡る論議の混迷に心を痛めている様子であった。

半世紀以上、種々の妨害に直面しながら、自衛権行使体制の充実・向上な
どの現場に直接・間接に関わってきた老生の率直な感想を、これまでの投
稿との重複を厭わず述べさせていただきたい。

〇 現行の日本国憲法は、米国を中核とする連合軍が国内の治安維持をも
含む安全保障任務を負担している占領下、終戦の2か月後に成立した国連
憲章の敵国条項下、極東国際軍事裁判中、食糧援助を受けなければ生存し
て行けない困窮状況の中で、即ち、国家主権を回復していない状況下で、
受け入れさせられたものである。(昭和天皇を極東軍事裁判にかけないこ
とを条件とした取引があったともいわれている)

自衛権は主権国家固有の権利である。これは自然法・天然法であり、いか
なる主体もこれを否認することはできないもの。現行憲法は、この自衛権
を、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存
を保持しようと決意し」、行使すると「前文」に明記している。

別言すれば、米国を中心とする連合軍の力と1年前に成立した国連憲章第7
章の「平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動」が効果
的に実施されることを信じて、又は、信じ込まされて、受け入れたもので
ある。

〇 しかし、現行憲法公布の頃から、「諸国民への信頼」が、ソ連、中
共、北朝などの戦争行為によって失われる事態が頻出し、在日占領軍は、
戦地に出て行き、日本には力の空白が生じ、暴動、革命などの恐れも出い
た。それらは、現行憲法が想定していなかった、在日占領軍が国内の治安
維持の任務も果たせなくなる事態の出現であった。

これらのため、1945年(昭和25年)夏、時の統治者、在日連合軍最高司令
官マッカーサー元帥は、警察予備隊の創設を許可(実質は命令)し、政府
は警察予備隊令(政令)を公布・施行した。この任務は、治安維持のため
に特別の必要がある場合に限定し、9条と関係するものではなかった。ま
た、講和条約発効から180日後に失効するものであった。(この頃、ダレ
ス米国国務長官から、再軍備を要請されたが、日本は国力の不足などを理
由に断ったともいわれている)

1952年(昭和27年)4月28日の講和条約発効(国家主権の回復)、戦乱の
拡大、安全保障環境の激化に伴い、警察予備隊は、対外的に自衛権を行使
できる実力組織として、1952年(昭和27年)8月には法律を以って保安隊
に、1954年(昭和29年)7月には同じく法律を以って自衛隊に改組された。

わが国は、自衛隊への改組後、自衛権行使の限度などに関する厳密な論議
を繰り返しつつ、国権の最高機関の議決の下に、国力国情に応じ、自衛権
行使体制、国際平和力態勢などの充実に努めてきた。

本来、自衛隊創設時に、憲法九条は改正さるべきであったが、国際環境は
想定外の急変であり、憲法改正に必要な「国民投票法」などは整備されて
おらず、憲法改正の手続きをとる暇はなく、実行できなかった。

このように、自衛隊の保有は、国権の最高機関の議決を経てなされた、国
家固有の生存権・自衛権・緊急避難権の行使であり、「憲法違反」などで
はない。

〇 自衛隊加憲は、人類が数多の戦乱の中で学んだ、紛争を平和的に解決
する英知を反映した未来志向の普遍の原理を表明している9条を生かしつ
つ、自衛隊の合憲性を確認し、安全保障体制の基盤を確立しようとするも
のである。

これは、七十余年の間に出された「国防の基本方針」などの多種多様な政
府統一見解、最高裁判決などに明確に示されている解釈改憲の歴史を、そ
うせざるを得なかった先達の英知を、素直に条文化すれば良いことである。

〇 そうすれば、前文に明記されていることを、3項として「前項の規定
は、自衛のための必要最小限度の実力を保持することを妨げない」とか
「自衛権の発動を妨げな
い」などと加えようとする案は、更には、現に存在するものを追認しよう
としているのに「妨げない」などとする案は、出てこないはずである。

〇 なお、「自衛の範囲や、自衛のための必要最小限度の実力とは何かに
ついて、きちんとした整理を憲法改正以前にしてほしい」などと言った注
文を付ける国会議員や憲法学者などがいる。

しかし、自衛権行使の必要最小限度は、その時々の安全保障環境、軍事技
術の進歩、自衛能力と同盟国などに期待し得る能力などを総合的に勘案し
て、国権の最高機関が最終的に決断すべきもので、現在までに政府統一見
解などで示されているもの以上に具体的に、あらかじめ、硬性憲法は言う
までもなく法律でも、政令でも、明記、公言などすることは、有害無益、
不適当、不可能なものである。

国家、民族、組織体、個人にとって、その固有の自衛権の行使の具体的限
度などの論議は、複雑、多様、変化してやまない環境下での生存に付随す
るもの、憲法改正の有無にかかわらず常続的になされるべき永遠の課題で
ある。     (2018年3月6日
記)

〇 以上の老生の呟きは、「頂門の一針」、「国際平和戦略研究所
(CISS)HPの「提言」欄や、小生のHP[
http://natdef.exblog.jp/]の憲法改正の項に掲載されたものと重複があ
ることをお許し願います。


◆「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第11章

                   “シーチン”修一 2.0

【措置入院」精神病棟の日々(102)】ここ数日、かなり暖かくなってき
たので屋外作業療法に精出し、屋上のパノラマ展望塔はほぼ完成した。4
歳女児と6歳男児は展望塔が大好きで、まるでマシラの如くハシゴを昇
り、真っ白な富士山を眺めたり、眼下を見下ろしながら「〇〇選手、どう
か・・・やったーっ!やりました、2つ目の金メダル! △△さん、選手の
表情を伝えてください、どうぞ」なんてやっている。

ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展でこの展望塔が入賞するかどうかは
分からないが、小猿と小生は眺望を楽しみながらチョコやキャラメルを食
べると、とてもいい気分になる。頂上を制覇したような、そんな解放感。

1993年頃に東京の最高峰、標高2017mの「雲取山」を登った時は、前泊の
山小屋は「三条の湯」。ここは深田久弥も利用したが、彼は「日本百名
山」に「雲取山は東京から一番近く、一番深山らしい気分のある2000m峰
だけあって、高尾山や箱根などのハイキング登山では物足りなくなった人
が、次に目指す恰好な山になっている」と書いている。

小生ら4家族10人のパーティは三条の湯へ向かう途中で突然の雷雨に遭
い、ずぶ濡れで逃げ込んだが、温泉に浸かり、ストーブで濡れた衣服を乾
かし、翌日の昼頃に急な笹薮を抜けて頂上制覇した時は皆で「バンザー
イ!」っと三唱したものだ。展望塔はその時の感動ほどではないが、「あ
あ、いいなあ」と思う。

かったるさ すっきりするから カタルシス(修)

まあ下句は「ただのダジャレで 入賞できず」だな。

拉致問題はまったくすっきりしない、カタルシスとは程遠い状態が長い間
続いている。被害者家族は堪忍袋の緒が切れそうだ。なぜこんなにも進展
がないのだろう。

1977年には久米裕さん、横田めぐみさんが失踪、1978年にはアベック3組
が同時期に消え、さらに1組が誘拐されそうになった1978年の時点で、警
察や公安関係者は「北による拉致疑惑」に気付いていたのではないか。確
証はなくても、北の工作動向に通じた「協力者」、たとえばギブ&テイク
で情報を交換する二重スパイ的なディープスロートや、暗殺1年前の朴正
煕の韓国政府に接触しないわけがない、と小生は思う。

「北による拉致」が濃厚になっても、これを公表すれば長年培ってきた
「協力者」との信頼関係が崩れて、北のアングラ情報が絶たれてしまいか
ねない、被害者の数も少ないから、この際、この件は緘口令としておく方
が国益になる、アングラルートを通じて「日本政府は公表しないが、その
代わりに今後、北は日本人を拉致しない」という、被害者と家族を切り捨
てるような“合意”“了解”があったのではないか。

そうであれば、当然、日本政府の機密費から北へ慰撫というか手打ちのカ
ネが渡ったろう。

当時の総理大臣は――

67代 福田赳夫 ≪就任時:71歳≫1976年12月24日〜1978年12月7日(在職日
数:714日)自由民主党
68代 大平正芳 (第1次) ≪就任時:68歳≫1978年12月7日〜1979年11月9
日(在職日数:338日)自由民主党
69代 大平正芳 (第2次)  ≪就任時:69歳≫1979年11月9日〜1980年6月
12日(在職日数:217日)自由民主党

福田は大平と争った「大福戦争」で有名だが、長男はリベラル≒アカモド
キの康夫である。親を見れば子が分かる、その逆もありだが、福田は次男
を後継者にしたかったが、次男が病気になったために仕方がなく康男にし
たという。福田は自身も仁徳に欠けるようだ。

<1977年(昭和52年)に起きたダッカ日航機ハイジャック事件では「人命
は地球より重い」として犯人側の人質解放の条件を呑み、身代金の支払い
および、超法規的措置として6人の刑事被告人や囚人の引き渡しを行った
ことで、テロリストの脅迫に屈したと批判を浴びることとなった。しかし
在任中を通じて福田内閣の支持率は徐々に持ち直し、中国へのODA開始や
積極的な東南アジアへの開発援助を行う。

同年10月23日、トウ小平副総理を日本に迎え、「日中平和友好条約」に調
印。

1995年(平成7年)、岩波書店から『回顧九十年』を刊行し、同年7月5
日、肺気腫で死去。90歳没>(WIKI)

犯罪者に「とにかくカネをやるし、豚箱からお前の友達も出すから、騒ぎ
は御免だ」という人で、北から見れば福田は「ヘタレ、泥棒に追い銭、た
だのバカだ、拉致作戦を実行しても何もしまい」と、小生が金正日なら判
断するだろう。

客観的に見ても福田は「日中友好万歳、カネをばらまくから仲良くしよ
う。岩波はいい出版社だ」というリベラル≒アカモドキ風である。カネで
解決、というのは、福田は大蔵官僚だったからその傾向が強かったのでは
ないか。当然、パープリン増産の東大出。

政権を大平に禅譲するという「大福密約」、政治家同士の約束を平然と
「ないことにした」のだから、天性の嘘つきでもあり、「拉致? 知りま
せん」は大いにあり得る。

大平は「私は嘘を申しません」で有名な池田隼人が見出した子飼いの弟子
で、1965年の日韓条約調印にも大きく寄与したから、反北を鮮明にしてい
た朴正煕とも親しかったろう。大平は生家が貧しく苦労したが、努力の人
で、結構な知識人だったという。朴正煕も貧しい農家の5男2女の末子なが
ら努力の人。二人は似ている。

<大平は直属の民間人有識者による長期政策に関する研究会を9つ設置
し、内政については田園都市構想、外交においては環太平洋連帯構想や総
合安全保障構想などを提唱した。

大平政権期の世界は、1978年(昭和53年)に発生したイラン革命と第二次
石油危機の余波、1979年(昭和54年)のソ連のアフガニスタン侵攻などと
いった事件によって、「新冷戦時代」と呼ばれる環境にあった。

このような情勢への対応として、大平は日米の安全保障関係を日本側から
公の場では初めて「同盟国」という言葉で表現し、米国の要望する防衛予
算増額を閣議決定した。また「西側陣営の一員」として1980年(昭和55
年)のモスクワオリンピック出場ボイコットを決定、福田前政権の「全方
位外交」から転換し、後の中曽根康弘政権へと継承される対米協力路線を
鮮明にした>(WIKI)

大平は「あーうー」宰相などと言われたが、大平自身はこう語っている。

<「大平さんはあーうーである、あーうーの大平さん」ということで、こ
の頃、声帯模写でも随分有名になっておるようです。

私は長い間、戦後で一番長い外務大臣をやらせて頂きました。私に質問が
集中致します。その人に答えなければなりませんが、外務大臣の答弁とい
うのは、ワシントンもすぐキャッチしております。モスコーも耳を傾けて
おります。北京も注意しておるわけでございまするから、下手に言えない
のであります。

そこで、「あー」と言いながら考えて、「うー」と言いながら文章を練っ
て、それで言う癖がついたものですから、とうとうそういうことになった
のでございますが、私は悔いはございません>(WIKI)

政敵の角栄は「大平の答弁は“あーうー”を取れば完璧な文章になってい
る、大したもんだ」と評価したそうだ。

大平が急死した1980年6月12日の夜、小生は田園都市線で帰宅途中、世田
谷区瀬田の大平の自宅方面を見つめながら「関係者や記者でごった返して
いるんだろうなあ」となぜか思って、それを記憶していたが、「大平は人
格者であり、キリスト教徒でもある。彼が拉致疑惑を封印するはずはな
い」と今、書くためにその日を記憶にとどめていたようである。

恐らく福田赳夫が拉致疑惑を封印したのではないか。確証はないが、推定
有罪の印象だ。

さてさて、行く川の流れは絶えずして、アカモドキの牙城EUはナンカナー
状態。「難民から出たサビ」という感じだ。

ああ無情 だれもオランド 孤独の身 仲良しの でたらメルケル 老残
の日々(修)

ドイツの尻尾はアカモドキとイスラム難民モドキに握られ、振り回される
だろう。この二つのモドキは独裁が大好きだから、中露の皇帝は欣喜雀
躍。尻尾の正義は「やがて国を亡ぼす」(夏彦翁)。終幕ではヒトラー的
な人が、今度は喜劇役者として登場するのだろうか。今、歴史は動いてい
る、どこへ向かっていくのか・・・

明日をも知れぬ発狂亭“キャメルクラッチ”雀庵の病棟日記から。残業規
制? サビ残? 仕事くらい好きなだけやらせてくれよ、夜討ち朝駆け、
いいじゃんよ、それが嫌なら転職したら? 激務に耐えて踏ん張る奴がい
たから今の日本があるんやで、企業戦士やったんやで、戦死、戦病死、過
労死・・・当たり前や。タフで運がいい奴が生き残る、それが群を統率す
る、動物の掟やで。楽をしたい、遊びたいなんて思うたら「テツヤ、死
ね!」や。

【2016/12/18】(承前)*産経「聞きたい、安部龍太郎さん『家康』」。

<信長、秀吉が「重商主義・中央集権」とすれば、家康は「農本主義・地
方分権」を選ぶ。それで江戸260年の平和が実現した。僕は家康が「日本
という国をどう立て直すか」というテーマを持っていたように思う>

家康が戦国時代を終わらせた当時(1615年あたり)、世界の列強は大航海
時代という地球規模の斬り取り自由の戦国時代であり、富国強兵・殖産興
業はいずこの列強にとっても「国是」だった。だからこそ重商主義・中央
集権が不可欠であり、総力を挙げて戦い、勝利を目指した。敗ければたち
まち、あるいはスペインのようにずるずると列強の地位から脱落し、400
年経っても二流のままだ。

こういう情況を信長、秀吉、家康は十分承知していた。信長、秀吉は「列
強にならないと植民地になってしまう」という危機感を持っているから重
商主義・中央集権による「近代化」を目指した。

家康は、とにもかくにも戦争がないこと=平和=薩長という潜在敵はある
ものの停戦・休戦という現状維持を最優先した。「一国平和孤立主義」
で、鎖国により国際社会から距離を置いた。極東という、欧米から見れば
地の果ての、なんという資源もない、ちっぽけな四島からなり、しかも平
地は10%しかない山国の日本は、植民地にするにはあまりにも魅力がな
かった。

だから、幸か不幸か、日本は列強から干渉されることは少なかった。1800
年前後からクジラ漁の外国船が日本との接触を試みたが、「薪炭、水を供
給してくれ」というものだった。列強にとって魅力的な物産はほとんどな
かったのではないか。

家康・徳川幕府は「神君の祖法遵守」で、GDP成長=近代化=生産性向上
にほとんど興味がなかったようだ。それどころか質素倹約推奨だ。経済発
展は諸藩を潤し、徳川幕藩体制を揺るがしかねない、と発展にブレーキを
かけた。

大井川に橋を架けなかった、大船を造らせなかった、城の増改築、修理を
極力許さなかった、鉄砲はもちろんご法度、街道整備に消極的だった、な
どなど。戦争を避けるために、徳川幕府を守るために、か・・・

いいこともあるし、悪いこともある。Half good, half bad, 世の中、歴
史は複雑で、単純に割り切れるものではない。ところが割り切らないと前
へ進めない。難しいもので、だから困惑し、解を求めていく。面白いなあ
と思って永遠に考え続ける。科学、哲学はそんなものだろう。(つづ
く)2018/3/5


2018年03月05日

◆「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第10章

“シーチン”修一 2.0

【措置入院」精神病棟の日々(101)】国家や部族など大きな集団を統率
する指導者、最高権威者、君主は、構成員の「命と暮らし」を保障しなけ
ればならない。小生は家族(と社員)を養うだけでも精一杯だったから、
大きな共同体の暮らしの面倒を見るなんてとてもできる器ではない。

それは大昔から指導者の仕事のイロハのイ、1丁目1番地だろう。管子に曰
く「衣食足りて礼節を知る」。有名な言葉で原文訳は「倉満れば則ち礼節
を知り、衣食足れば則ち栄辱を知る」。「衣服と食物は、生活をする上で
の根本であるから、それらが満たされることによって心にもゆとりがで
き、礼儀を知ることができる」ということ。

日本では仁徳天皇の「民のかまど」の話が有名だ。真木嘉裕氏のエッセイ
から(大阪新聞1991/12)。

<聖帝・仁徳天皇 民のかまどは賑いにけり

仁徳天皇の四年、天皇が難波高津宮から遠くをご覧になられて「民のかま
どより煙がたちのぼらないのは、貧しくて炊くものがないのではないか。
都がこうだから、地方はなおひどいことであろう」と仰せられ「向こう三
年、税を免ず」と詔(みことのり)されました。

それからというものは、天皇は衣を新調されず、宮垣が崩れ、茅葦屋根が
破れても修理も遊ばされず、星の光が破れた隙間から見えるという有様に
も堪え忍び給いました。

三年がたって、天皇が高台に出られて、炊煙が盛んに立つのをご覧にな
り、かたわらの皇后に申されました。

「朕はすでに富んだ。嬉ばしいことだ」
「変なことを仰言いますね。宮垣が崩れ、屋根が破れているのに、どうし
て富んだ、といえるのですか」

「よく聞けよ。政事は民を本としなければならない。その民が富んでいる
のだから、朕も富んだことになるのだ」

天皇は、ニッコリされて、こう申されました>

マキャベリ曰く「君主の最も心すべきことは、良き状態での国家の維持で
ある。それに成功しさえすれば、彼のとった手段は誰からも立派なものと
考えられ、賞賛されることになるであろう」。

小生が実際に起業して体験、見聞したところ、法人登録した企業の半分は
1年で消える。100社なら50社になる。不思議なことに立派な「設立趣意
書」で周囲を感動させた会社は真っ先に消える。「理念なんて後からくっ
つければいい、とにかく飯を食えるようになることや」という企業の方が
残りやすい。

それでも3年後に生きているのは30社、10年後には5社前後、20年後には3
社ほどだろう。それ以降は自己変革し続けなければ存続できない。事業の
多角化、M&A、生産性向上などなどをしていかないと30周年はまず迎えら
れない。日経が言う「企業20年説」はそういうことで、今や企業の初期の
ビジネスモデルは5〜10年ほどで賞味期限が終わるのではないか。とにか
く天地左右を見渡しながら時には慎重に、時には大胆に変身し、走り続け
なければならない。

死屍累々、万骨枯れても、最終的に成功し、圧倒的多数がハッピーなら結
果オーライ、というのがマキャベリの遺訓だろう。毛沢東は失敗した、ト
ウ小平は成功した、失敗に学ぶどころか毛沢東を演じる習近平の中共は崖
に向かって行軍している。「ダメ、絶対!」という知者はもういない。
「ハーメルンの笛吹き男/中南海のホラ吹き男」は14億の民を溺死させよ
うとしている。

1975年頃には北朝鮮の経済はボロボロになり、民のかまどは炊煙どころか
薪もなく急速に冷えていく。寒くて腹が空いていれば意欲も減退するから
「もはや経済の立て直しは不可能」と金日成と軍は匙を投げたのではない
か。トウ小平以前の中共は、建前は8時間労働でも3時間しか仕事がなかっ
たと女工が言っていた。5時間はおしゃべりするだけだったと当時の人は
回顧している。北もそんな状態だったろう。

<1970年代後半から1980年代になると、北朝鮮の社会主義経済は効率性・
生産性の欠如が進み、重工業・軍事産業と比して軽工業が発展しなかった
ために民需品が不足するなど、経済発展の停滞が深刻化した。

これは、経済問題に明るい(党内派閥の)甲山派が1967年に粛清されて経
済政策に精通したテクノクラートが中央から姿を消したこと、「唯一思想
体系」の導入で経済対策の中央集権化や官僚主義化が進んだことによるも
のといわれ、大安の事業体系や青山里方式(主体農法)といった中央政府
の施策を教条主義的に導入したことで、全国的な生産力の劣化や労働者の
勤労意欲の減退を招いたとされる>(WIKI)

こういう情況なら北は「革命」「維新」的な大変革が必要なのだが、そも
そも北はソ連が創った国で、北の指導層には革命経験はない。結局、生き
残る道は「韓国を吸収する」「韓国と統一する」「共産主義独裁を止めて
(or 緩めて)市場経済を導入し外資を誘致する」の3択しかない。

いずれも戦争、紛争、内乱になる可能性はある。3番目は穏当ではあるも
のの、利権の塊である軍が反発して軍事政権ができ、金王朝はつぶされて
しまう危険性はある。

となれば「韓国政府を弱体化して共産主義国にし、南北平和統一するのが
一番リスクは少ないはずだ」となるだろう。

北をその気にさせたのは1970年の「チリ革命:人民連合政権」の誕生が少
なからず影響したのではないか。ブリタニカ国際大百科事典はこう記述し
ている。

<1970〜73年のチリの左翼連合政権。マルクス主義を掲げて民主的選挙で
成立した史上初の政府として注目されたが,73年9月軍事クーデターで倒
れた。

70年の大統領選挙に際し,社会党,共産党などチリの左翼政党は中道の急
進党をも含む「人民連合 UP」を組み,統一候補の社会党書記長 S.アジェ
ンデ・ゴセンスを僅差で当選させた。

アジェンデ・ゴセンスは「社会主義への移行」開始をうたった綱領で公約
された,民間企業 81社の国有化,前政権が始めた農地改革の早期完了,
国営企業労組の経営参加などを,70年次々実施し,71年7月にはアメリカ
系3大銅山会社を国有化した。

賃上げや福祉支出などで経済は一時好転し,UPは71年の地方選挙には勝っ
たが,やがて3桁インフレが発生,アメリカの援助停止,国際金融界の貸
し渋り,銅の価格低下などで国際収支が逼迫し,経済危機が深まった。

急進分子が国有化の加速と人民権力の樹立を策して工場・農地・住宅の占
拠を進めたため,UP内外で二極分化が進行,議会で過半数を占める野党は
対決姿勢に転じ,72年10月トラック輸送業者の反政府ストライキが発
生,11月軍人3人の入閣に反発して UP左派はさらに急進化した。

73年3月議会選挙で UPはわずかに議席をふやしたものの,7月トラック輸
送業者,商店主,実業家,医師,技師などのストライキが発生し長期化。
この情勢下で9月11日陸海空3軍と警察が蜂起,アジェンデ・ゴセンスは大
統領官邸で抗戦して射殺され,A.ピノチェト・ウガルテ陸軍総司令官の軍
事政権が成立した>

1974年以降、北の最高権力は「人民に肉入りスープを与える」夢に挫折し
た金日成から金正日へ移行し始めた。後にトウ小平から「世間知らずのバ
カ、小わっぱ」と評された金正日は、チリ革命から学び、軍との二人三脚
で「韓国政府を崩壊、チリ革命政権のように共産革命を起こさせる」ため
の工作を本格化したのだろう。

まずは工作員、スパイ、スリーパーエージェント、ナリスマシの養成から
始めるのが、これはFDRルーズベルト政権乗っ取り、ゾルゲ事件で大成功
したソ連流の王道だ。

手始めに拉致の犠牲になったのが1977年(昭和52年)9月の久米裕さん、
石川県宇出津海岸付近で失踪。

1977年11月には横田めぐみさんが下校途中に失踪(捉えてみれば中学生、
工作員の大ミスだったろうが、「まったく色に染まっていない純粋日本人
少女」に価値を見た金正日は、王宮での子守、家庭教師として使うことに
したのだろう)。

1978年6月には東京の飲食店員、田口八重子さん(北では李恩恵と呼ばれ
た)。7月と8月にはアベック拉致事案(福井県、新潟県、鹿児島県)で相
次ぎ、8月には新潟県で曽我ひとみさん母娘も拉致された。

これらの事件当時は単なる行方不明として報じられており、北による拉致
を疑う関係者はほとんどいなかったようだが、たとえそう思っても証拠が
ない限り「拉致疑惑」を唱えるわけにはいかない。

この当時、日本海に面した北陸では不審船の情報が結構あったと聞く。
「警察白書」を拾い読みすると――

*1978年版(内容は前年の回顧、以下同)
「覚せい剤、麻薬事犯等の取締り」(1)拡大する密輸入ルートと供給の増大
「スパイ活動等外国人による不法事案」(1)申栄萬事件、(2)在日朝鮮
人の対立抗争事案

*1979年版
「覚せい剤乱用者の増加と薬理作用による犯罪等の多発」
「覚せい剤、麻薬事犯等の取締り」(1)急増を続ける覚せい剤事犯
「スパイ活動等外事犯罪の取締り」(1)研究文献等中国流出事件、(2)
在日朝鮮人の対立抗争事案

*1980年版
「黒い国際交流の拡大」
「最近の密輸入状況」覚せい剤の供給源は、昭和44年ころまでは国内にお
ける密造が中心であったが、45年ころから韓国ルートの密輸入が増加し
た。現在、我が国に供給される覚せい剤は、韓国等で密造されたもののほ
か、ヨーロッパ産のものもあり、香港、台湾等を通じて大量に密輸入され
ている。

*81年版
「巧妙、活発化したスパイ活動」(1)コズロフ事件、(2)レポ船第18和
晃丸事件、(3)水橋事件、(4)磯の松島事件

*82年版
「公安の維持」依然、活発に展開されるスパイ活動

我が国に対して行われる共産圏諸国からのスパイ活動は、激動する国際情
勢を反映して、依然、活発に展開されている。これらのスパイ活動は、国
家機関が介在して組織的、計画的に行われるので極めて潜在性が強く、し
かも、我が国には、スパイ活動を直接取り締まる法規がないことなどか
ら、その実態把握と検挙は困難なものとなっている。

こうしたなかで、昭和56(1981)年には、北朝鮮による、我が国に対する
スパイ活動、我が国を中継基地とした韓国に対するスパイ活動3件を相次
いで摘発して、その巧妙かつ悪質な活動実態を明らかにした。しかし、こ
れらの検挙事例は、まさに氷山の一角にすぎないものと考えられ、今後と
も徹底した取締りに努めることとしている。

(1)日向事件

昭和56年6月24日、宮崎県警察は、北朝鮮からひそかに派遣されて、在日
工作員の指導監督に当たっていたK(62)を出入国管理令違反等で逮捕す
るとともに、精巧に偽造された外国人登録証明書、暗号メモ、短波受信機
等多数の証拠品を押収した。

また、続いて、Kの指導を受けて工作活動を行っていた元朝鮮籍の映画監
督S(47)を出入国管理令違反(幇助)で逮捕し、Sの自宅から通信日程
表、換字表、乱数作成用文献等のちょう報連絡用暗号資料を押収した。さ
らに、KをかくまっていたG女(52)とH(32)の2人を犯人蔵匿で検挙
した。

Kは、55年6月、北朝鮮工作船で宮崎県日向の海岸にひそかに上陸した
後、東京在住の(北朝鮮に親族がいる者)であるG女方に潜伏した上、在
日韓国人実業家M(62)とSを使ってスパイ活動を行い始めた。Mは活動
停止中の北朝鮮工作員であったが、このMには、韓国内の地下組織作りと
併せて韓国の政治、経済、軍事情報の収集を行わせることとした。

また、Sも45(1970)年ころから工作員となっていたが、このSには、日
本国籍の映画監督という立場を利用して、海外での本国機関員との連絡、
対韓工作に役立つ人物の掘り出し、自衛隊基地等の調査を行わせた。

ところが、56年4月、韓国内でスパイ活動を行っていたMが韓国当局に逮
捕されたことから、Kは、本国から帰還命令を受け、6月22日、同海岸か
ら再度不法出国しようとしたが、北朝鮮工作船と「接線」できず、脱出に
失敗したところを逮捕された。続いて、Sも逮捕され、さらに、G女とH
も検挙されたものである。

北朝鮮工作員の我が国に対する不法出入国は、過去、日本海沿岸で多く行
われているが、この事件により新たに南九州沿岸でも行われていることが
確認された。

Kは、56年12月、外国人登録法違反、出入国管理令違反、有印公文書偽造
で懲役1年6月の実刑判決を受け、Sは、56年9月、出入国管理令違反(幇
助)で懲役4月、執行猶予2年の判決を受けた。また、G女は、56年12月、
犯人蔵匿で罰金4万円の略式命令を受けた。

(2)六郷事件

昭和56年7月23日、警視庁は、偽造の外国人登録証明書を所持していた北
朝鮮工作員K(59)を外国人登録法違反等で逮捕するとともに、潜伏先の
B方から工作資金160万円を押収した。また、Kをかくまっていた
B(62)を犯人蔵匿で逮捕した。

Kは、55年11月、北朝鮮工作船で山口県長門の海岸にひそかに上陸した
後、あらかじめ指定された東京都大田区仲六郷在住のB方に潜伏し、在日
韓国人等を工作してスパイ組織を作り上げ、日本の政治、経済、防衛に関
する情報を入手し、本国に報告するため準備活動を行っていたところで
あった。

Kは、56年10月、出入国管理令違反、外国人登録法違反で懲役1年6月、執
行猶予4年の判決を受け、Bは、56年9月、犯人蔵匿で罰金4万円の略式命
令を受けた。

(3)男鹿脇本事件

昭和56年8月5日夜、秋田県警察は、男鹿半島脇本海岸にゴムボートで不法
入国してきた在日韓国人I(29)を外国人登録法違反で逮捕した。

Iは、在日の韓国系団体の職員として勤務していた56年4月ごろ、在日の
北朝鮮工作員Kから工作員になることを執ように説得され、これを承諾し
た。Iは、工作員としての教育訓練を受けるため、Kの指示に従って56年
7月5日夜、同海岸から北朝鮮工作船でひそかに不法出国し、北朝鮮の平壌
市で約1箇月間の訓練を受けた後、再び北朝鮮工作船で同海岸にひそかに
上陸してきたものであった。

Iは、56年10月、出入国管理令違反で懲役10月、執行猶予2年の判決を受
けた。(以上)

1980年代から北の工作船の暗躍が急増したが、それは70年代から工作が
「悪魔のように細心に」始まり、80年代には「天使のように大胆に」なっ
ていったということではないか。

政府、公安、警察、海自、海保が、70年代末からの相次ぐ日本人失踪案件
に「北の工作」を感じ取らないはずはない。「確たる証拠がなかった」、
「疑わしきを捜査していればきりがない、人員もない」、「取り締まる法
律がないスパイ天国だし」と言われれば何とも返す言葉がないが、北と喧
嘩したくない、穏便に済ませたい、伏せておきたい・・・といった「暗黙
の了解」のような「不作為」がなされていたのではないか。

分からないことだらけで小さなオツムを悩ませる発狂亭“コブラツイスト”
雀庵の病棟日記から。猪木さん、藤本さん、訪朝して旨いものを食べたり
作ったりしている場面やあらへんで、もう最終ラウンドや、どないするつ
もりや? 燃えよ、闘魂!

【2016/12/18】日曜、快晴。*産経、佐野慎輔記者「障害は人にあるので
はない」、障碍者も舞台芸術を楽しめる環境整備が必要だとの論。手話通
訳、字幕、点字・・・カネがかかるから、言うは易く、行うは難し(カネ
なしモノなしヒトもなし)。

舞台芸術・・・小生は22歳の時に、先輩に誘われて唐十郎の状況劇場「紅
テント」へ行ったが、何を鑑賞したのかほとんど記憶がない。芸術、芸は
感性で鑑賞するもので、小生は右脳が弱いから「ナマの舞台」は小さな店
でのジャズ演奏、前座の落語くらいしか知らない。でも、ナマはいいなあ
とは思い、ひばりやお千代さんの舞台をいつか見たいと思っていたら天国
へ行ってしまった。コルトレーンを知った時にはすでに亡くなっていた。
残念だ。

小中高あたりで能、文楽、歌舞伎など伝統芸術を含めて舞台芸術の洗礼を
受けさせるべきだと思う。一流の芸人の、一番脂ののっている時期の、し
かもナマの迫力は子供の感性を大いに豊かにするだろう。(つづく)2018/3/3