平井 修一
■6月8日(月)、朝は室温23.5度、快晴、フル散歩。
政治家は政治目的を達成するためには妥協する、手打ちする、清濁併せ吞む、豹変する、昨日の敵は今日の友、手のひらを返す、野合する、嘘も方便だ。
学者は真理を求めて主張を曲げることはない、妥協しない、適当なところで手打ちをすることはない、孤立を恐れない、曲学阿世を許さない。
中2レベルの国民は面白ければすべてよし、大体がリベラルだから脳内お花畑、「騙してください、何度でも」。テレビ、マンガ、ゲーム、エンタメ、きれいなべべ着て、美味いものを食って、面白おかしく過ごすこと以外にあまり関心はない。
これは健康的なことで、山本夏彦翁曰く「健康とは厭なものである」。“不健康な人”を排除するからだ。
高2レベルの不健康な小生はひたすら疑い「騙されません、もう二度と」、その手は桑名の焼き蛤。マルクスという羹(あつもの)に懲りてなますを吹く。懐疑的。現実主義で、重要事項はいっぱいあるが、最優先事項=生き甲斐は中共殲滅だという、いささか(かなり)エキセントリック。
見た目は同じ人間だが、オツムはそれぞれずいぶんと違うようだ。学者の酒井信彦氏の論考「東京裁判史観を容認した安倍政権」(『月刊日本』2015年6月号)から。
<今年は戦後70年ということで、安倍首相の70年談話なるものが注目されていたが、八月にならずしてこの問題はすでに完全に決着した。歴史認識問題において、バンドン会議とそれに続く、アメリカ上下両院会議での演説に、安倍首相の見解は明確に示されたからである。
アメリカ議会の演説では、「戦後の日本は、先の大戦に対する痛切な反省を胸に、歩みを刻みました。自らの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない。これらの点についての思いは、歴代総理と全く変わるものではありません」と述べた。
東京裁判史観の容認であり、戦後70年も経つのに、日本罪悪史観が完璧に再構築されたことを意味している。
戦後レジームからの脱却を唱えたご本人が、戦後の「精神的レジーム」そのものである東京裁判史観を、その本家本元であるアメリカの議会において、無残に確認させられたわけであり、この事実は極めて重要である。日本は戦後の精神的復興に、完全に失敗したのだ>(以上)
酒井先生が嘆くのは大いに理解できるが、政治家・安倍氏からすれば現時点での日本の最優先課題は「中共の武力による威嚇から日本とアジアの安全を守る」ことだろう。そのために一番必要なのは強固な日米同盟だ。
安倍氏はオバマら民主党やマスコミのリベラルから右翼、歴史修正主義者、軍国主義者などとクソミソに言われてきた。胡散臭い奴と思われていたのだ。これでは日米同盟は機能しない。
米議会でのスピーチは、信頼を取り戻し、戦意を高揚し、米国を徹底的にヨイショし、同盟の磐石を期すということがキモであり、そのためには東京裁判史観だろうが米国が喜ぶのなら飲み込んでしまう。それが政治家だ。
米国は正義の国、民主主義の国です、日本も必死で頑張ります、とゴマをすったのは、中共殲滅戦に米国を引きずり込むための方便、パフォーマンス。ま、鹿鳴館のダンスに似ているような・・・滑稽ではあるけれど、ダンスも不平等条約改正に多少は貢献したのではないか。
東京裁判史観=連合国を否定して、今の戦局にもたらされるのは日本への不信だ。先進国は日本はファシスト国家だとレッテルを貼るだろう。そんな日本を日中激突の際に米国は助けるか。助けるはずはない。これがリアリズムだ。
酒井先生の主張するとおり、東京裁判史観の否定は正義だ。しかし山本夏彦翁曰く「正義はやがて国を亡ぼす」。戦況によっては正義をひっこめる必要があるということ。現在の最優先事項は中共殲滅であり、まずこれをかたづけてから他の重要事項にあたるべし。
安倍氏の米上下両院議会での演説は大好評だった。習近平は苦々しく思ったろう。習は今秋訪米するが、演説するなら安倍氏以上の拍手(14回のスタンディングオベーション)を貰わなければならない。米中で一致する価値観は「カネ」だけだから、ちょっとというか、かなり無理ではないか。
■6月9日(火)、朝は室温23.5度、雨、散歩不可。
梅雨子、堂々と見参。「7月20日までは私の季節よ、昔からのお約束。瑞穂の国の恒例の通過儀礼、年中行事だからね」。まあ、そういうことだが、洗濯物で悩まされる40日間が始まった。傘を差してゴミ出し。
洗濯物を部屋に吊るしていたら電話。6歳女児がお腹の調子が悪くて集団的子育て。集団と言っても小生と犬だけだが、夕刻まではウォッチする。36.9度の微熱だからちょっと風邪気味なのだろう。
女児は朝食は嘔吐したそうだからお腹が減ったのだろう、10時過ぎにトーストとサラダ、アイスクリームを食べさせ、オツムに熱さましシートを貼った。
オツムと言えば、小生は国民のオツムのレベルは中2坊主だとしばしば書くが、今朝の「頂門の一針」によると小4程度もいるようで、かなりびっくりした。
<西日本新聞6/8「屋久島で噴火?」勘違いの風評懸念 予約取り消しも
口永良部島(鹿児島県屋久島町)の噴火災害を受け、世界自然遺産に登録されている避難先の屋久島で、観光への風評被害が懸念されている。口永良部島から約12キロ離れているが、屋久島で噴火があったと勘違いする人もいて、一部のホテルで予約のキャンセルが出ている。
書き入れ時の夏山シーズンを前に、観光協会は風評打ち消しに懸命だ。
「屋久島が噴火したのではないのですか」。ホテルや民宿には5月29日の噴火以降、こんな問い合わせが多いという。実際、屋久島に火山はなく、西部で降灰が少しあっただけ。噴火後、屋久島観光協会は「火山島ではありませんので直接的な影響はありません」とのお知らせをホームページに掲載した。
一方、名前が似ていることで思わぬとばっちりを受けたのが、沖永良 部島(同県)。ホテルには予約客から「大丈夫ですか」との電話もあったという。担当者は「口永良部島までは東京−大阪間ほども離れているのだが」と驚いた様子>(以上)
噴火については中2向けのテレビをはじめ膨大な報道がなされており、口永良部島が噴火したことを知らないはずはないのだが、それに興味、関心が薄い人がいるのだ。「屋久島あたりで噴火した」で納得するのだろう。情報格差というか知能格差というのか。
オレオレ詐欺の報道がたくさんあっても相変わらず騙される人がいるが、理解力が低い、最低限の知恵が働かないのだろう。小4レベルだ。
中共の乱暴狼藉がいくら報道されても「日本の危機だ」と理解する人は少数派だ。日本より中共の方を好きな国会議員は民主党などにも結構いるから、国会で安保法制の議論をやったところでまったく無意味。
そもそも親中派、中共の走狗は、日本とアジアの危機を理解する能力も意思もない。反対のための反対で、日本の防衛を邪魔している。ほとんど第五列だ。
分かろうとしない人は永遠に分からない。小4や中2相手に理を諄々と説いても時間の無駄。さっさと強行採決すべきだ。野党が不満なら総選挙で勝ってから法改正すればいい。
11時ころ雨が上がったのでフル散歩。犬は大喜び。夕食後に一卵性母娘のN母子は元気に帰っていった。里芋・鶏モモ・厚揚げ・人参・干し椎茸・高野豆腐の煮物の残りをお土産に持たせたから上機嫌だ。
カミサンは夕食後はカラオケで「お恵ちゃん」こと松山恵子の「だから云ったじゃないの」を歌っている。これまた上機嫌。結構なことだ。
■6月10日(水)、朝は室温23度、快晴、フル散歩。部屋干しの洗濯物をベランダに吊るす。梅雨時は出したり入れたり。
習近平は旅客船事故でも報道管制を敷いてミソをつけた。アカは昔から「死の政治利用」が大好きだが(日本での嚆矢は60年安保の樺美智子の死。中共もこれを利用してアカを煽った)、事故を中共の宣伝にのみ利用したから、多分13億の愚民も「こいつ、何なんだ」と思い始めたのではないか。
習のツキは間違いなく落ち始めている。
人民網6/9「G7サミット 安倍首相の重点は中国、西側大国を巻き込んで中国に圧力」から。
<G7サミットが7日、ドイツ南部で開幕した。日本の安倍首相にとっては、いかにして南中国海情勢、アジアインフラ投資銀行(AIIB)など中国関連の議題を持ち込み、G7の支持を得るかにこそ真の関心がある。日本メディアはこれについて「安倍首相にとって中国がサミットの最重要課題となった」と報道した。
*南中国海問題を誇張し、中国の顔に泥を塗る
安倍首相は今回、ウクライナ問題とアジア情勢には「連動」関係があると繰り返し公言したうえ、ロシアによるクリミア「併呑」と中国による南中国海での埋め立てを同列に論じ、共に「力による現状変更」であるとの認識を示した。
6日に会場に到着すると、安倍首相は様々な外交活動を展開。ドイツのメルケル首相、フランスのオランド大統領などと相次いで会談し、日本の主張を力の限り売り込んだ。
7日の夕食会はなおさらに安倍首相によるパフォーマンスの重点となった。安倍首相は中国の「海洋拡張」について「東中国海情勢および南中国海情勢の緊張を高める、一方的な現状変更の試みを放置するわけにはいかない」と強調した。
*公然と疑問を呈し、自己宣伝
南中国海問題で中国に圧力を加えるように求める以外に、安倍首相と日本の高官は議題をAIIBにも向け、その発言には明らかに別の意味が含まれて
いた。
現時点でAIIB参加問題におけるG7各国の意見は分かれている。英国、フランス、ドイツ、イタリアは創設メンバーとなったが、日本、米国、カナダはまだ参加を表明していない。日米両国は、中国による新たな投資銀行の設立を歓迎するが、国際基準に沿った融資が行われるかどうかを懸念していると公言している。
日本の世耕弘成内閣官房副長官によると、安倍首相は7日夜の談話で、すでにAIIBに加盟申請したG7メンバーを「批判する意図はない」が「意向を統一して」「G7内の緊密な連携を確保する」ようG7首脳に呼びかけた。
*G7を巻き込み、連携して圧力
近年、日本は中国関連の議題をサミットに無理矢理持ち込もうと積極的に図り続けており、西側の大国を巻き込んで連携して中国に圧力を加えようとの企てを顕にしている。
昨年6月のG7ブリュッセル・サミット前に、安倍首相は数多くの地ならしをし、国際的な場を利用して中国の顔に泥を塗り続け、日本を中国の「被害者」、国際法と国際ルールの「守護者」として描こうと企てた。サミット共同声明は中国を名指しで批判するとの噂を流した日本メディアもあった。
安倍首相はサミットで、東中国海と南中国海でのいわゆる「力による現状変更」行為について中国を強く非難するよう全力を尽くして西側諸国に求めた。
だが昨年のG7サミットが中国を名指しで批判するという安倍氏の望みを満たすことはなく、サミット後の声明で最後に東中国海情勢、南中国海情勢への懸念を表明しただけだった>(以上)
つまりサミット首脳宣言で中共への批判は盛り込まれない、と習近平は期待したわけだ。で、どうなったか。
産経6/8『中国の南シナ海埋め立てに「強い反対」明記 首脳宣言採択し閉幕』から。
<【エルマウ=宮下日出男、桑原雄尚】ドイツ南部エルマウ城で開かれていた主要国首脳会議(サミット、G7)は8日午後、2日間の成果をまとめた首脳宣言を採択して閉幕した。
中国による南シナ海の岩礁埋め立てに関し「現状の変更を試みるいかなる一方的行動にも強く反対する」と明記し、中国の野心的な海洋進出を牽制した。
首脳宣言は、前文で自由や民主主義、法の支配、人権の尊重といった原則を確認。その上で「主権および領土の一体性の堅持に一致団結する」とした。
中国の海洋進出をめぐっては、東シナ海、南シナ海での緊張状態に懸念を表明。国際法に基づく海洋秩序の維持や平和的紛争解決などの重要性を強調した>(以上)
習近平は完敗。またまた顔にミソ=泥を塗られて恥をかいた。
AIIB(アジア・インチキ・イカサマ銀行の略だそうだ、正鵠を射てる)も失敗するだろう。大体、アジア諸国は「白い財布でも黒い財布でも、札束が詰まっている財布がいい財布」であり、「AIIBなら返さなくていいからどんどん借りまくれ」と手ぐすね引いているはずだ。
小生の関心は開業する前に頓挫するか、開業後に頓挫するかだけ。習はまたまた恥をかくのだ。文革で教育を中断されたから気の毒ではあるが、中2レベルのオツムではアジア制覇はできまいよ。
そう言えば、プーチンの対独戦勝利70周年パレードで、習はロシア軍の次に中共軍を行進させたかったのだが、参加諸国から苦情が出たという。多分こんな具合だ。
「中華人民共和国は第二次大戦の時に存在していませんよね。当時は蒋介石率いる中華民国でした。中華民国でも対独戦には直接参戦していません。私たちは多くの血を流しました。一滴の血も流さない、しかも存在すらしなかった中共軍がパレードの二番手というのは、これはどう考えても理不尽でしょう」
結局、中共軍は最後部になってしまった。パレードのおまけだ。プーチンは報道規制をし、映像はもちろんロシア軍と参戦国軍主体。習は広報宣伝にも使えないのでほとんどニュースにならなかった。多分パーティでも誰からも相手にされなかったのではないか。
食えない奴、プーチンは欧米に“和解”の秋波を送っているから、孤立を深める中共は刺身のツマ扱いだろう。
13億の愚民どもも習と中共の嘘八百、インチキ、異常さにだんだん気づいていくのではないか。求心力は日を追って衰え、レイムダック化は間違いなし。9月3日の反日祭りまでもつのかどうか。
金正恩が先か、習近平が先か、それともクネが先発か。まったく沈没競争から目が離せない。大いなる楽しみだ。一緒に逝けば世界は喜ぶ。プーチンも後を追う・・・とはならないか、このファシスト(クソッタレ)め!
今朝の「頂門の一針」の杉浦正章氏の論考「安倍、中露分断と北方領土前進を狙う」にこうあった。
<この(安倍氏の)発言はプーチン“カンダタ”めがけて下ろした芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」になり得るものだ>
「蜘蛛の糸」はずいぶん昔に読んだが「カンダタ」ってなんだ。ウィキにはこうあった。
<釈迦はある時、極楽の蓮池を通して下の地獄を覗き見た。罪人どもが苦しんでいる中にカンダタという男を見つけた。カンダタは悪党であったが、過去に一度だけ善行を成したことがあった。それは小さな蜘蛛を踏み殺しかけて止め、命を助けたことだ。それを思い出した釈迦は、彼を地獄から救い出そうと、一本の蜘蛛の糸をカンダタめがけて下ろした。
極楽からの蜘蛛の糸を見たカンダタは「この糸を登れば助かる」と考え、糸につかまって昇り始めた。ところがふと下を見下ろすと、数多の罪人達が自分の下から続いてくる。このままでは重みで糸が切れるだろう。カンダタは「この蜘蛛の糸は俺のものだ。下りろ」と喚いた。すると蜘蛛の糸がカンダタの所から切れ、彼は再び地獄の底に堕ちてしまった。
自分だけが助かろうとし、結局元の地獄へ堕ちてしまったカンダタを浅ましく思ったのか、それを見ていた釈迦は悲しそうな顔をして蓮池から立ち去った>
プーチン、習近平、金正恩、クネ・・・地獄に堕ちるか、それとも西側の価値観に従うか。♪オッペケペ、日本に仇するカンダタには、自由湯をば吞ませたい。
「自由・民主・人権・法治」丸は副作用が強いから、ぼちぼち服用すると良さそうだが、そんな漸進的なことは可能なのかどうか。革命しかないのか。マルコス独裁を叩き潰したフィリピンの「ピープルパワー革命」(1986年)が参考になるかもしれない。そのうち調べてみよう。(2015/6/10)