2015年01月07日

◆団派は窮地に陥没したのか

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
 

<平成27年(2015)1月6日(火曜日)弐 通巻第4433号> 
 
〜中国権力闘争、団派は窮地に陥没したのか、捲土重来の最中なのか
    江蘇幇(浙江省、江蘇省)雪崩。あらたに登場は「習近平」ボディガード派〜


在米華字紙の『多維新聞網』は「江蘇幇」が「雪崩」に遭遇したと報じた。これから江蘇閥の落馬雪崩が開始されるだろう、という。

1月4日に江蘇省常任委委員兼任南京市当委員会書記の楊衛澤が拘束され、汚職の取り調べを受けていることが判明した。楊は「江蘇幇」のライジングスターとされた。

「四川省派」「石油派」「法政王国」「西山会」と次々に党内に形成されてきた派閥の幹部が失脚してきたが、この結果、新しくポストに就いているのが習近平派である。

太子党は団結しない横の連絡網のような存在だが、習近平は太子党出身者に拘らず、福建省時代の17年間、浙江省時代5年間で培った部下をつぎつぎと、失脚させた幹部の後釜に据えだした。

えこひいき人事の典型が南京軍区31軍司令官だった王寧がいきなり武装警察司令官にジャンプ。同軍区副司令官だった宋普選が、北京軍区司令官に大抜擢された。

つまり信頼できる部下で、習近平防衛の周辺を固めるという、いってみれば習近平の紅衛兵、あるいはボディガード部隊だ。

江沢民が牛耳ったのは『上海派』と呼ばれる利権集団だが、メガロポリス上海は北が江蘇省、南は浙江省。その南が福建省である。福建省の人々は江蘇人脈が大嫌いである。

すでに明らかなように「四川省閥」と「石油派」は人脈が折り重なり、薄煕来(重慶書記)と周永康は何人かの情婦を共有したほど仲のよい利益共同体だった。

ふたりの失脚によって数百の幹部が連座失脚し、それらの重要ポストを福建省時代の習近平の部下たちが多数埋めたとされる。だから「江蘇幇が雪崩」という比喩になる。

「西山会」というのは山西省を逆さまにもじった利益共同体で、さきごろ失脚した、胡錦涛の右腕でもあった令計画らの山西省閥を意味し、これらのポストもいずれ習近平の息のかかった者たちが就任するだろうと予測される。

したがって従来いわれた「太子党 + 団派」という習の連立政権に亀裂が生じ、これから団派が巻き返すか、どうかが権力党争の今後の焦点となる。


 ▼団派の領袖に奇妙な動きが始まった

動きが出た。

団派のライジングスターで次期政治局常務委員入りは間違いないと言われる王洋(副首相)は12月27日に奇妙な発言をしている。

「米国は世界のガイドであり、中国は喜んで米国のつくりあげたシステムに参加する」と言ったのである。

王洋は米中戦略対話で、中国を代表し、G2などとおだてられてきた米中蜜月時代とはうってかわり、オバマ大統領は北京APECでも、中国の言う「新しい大国関係」に何ほどの興味も示さなかった。米中関係は突如、氷雨が降る極寒の関係となり、さらに中国がロシアと異常接近をはじめた動きに米国は不快感を示してきた。

その米国批判の前面にあった王洋が転向ともいえる奇妙な発言をした背景には、米国の景気回復と対比的な中国経済の落ち込みを客観視して、時間を稼ごうとしている戦術なのか、或いは国内的には団派vs太子党という権力闘争の対決図を回避するために、団派が習近平に送ったシグナルなのか?

そして12月29日に習近平は演説し、「党内の団結が重要、派閥形成はしてはならない」と繰り返し、強調したのだった。

(注 王洋の「王」はさんずい)

◆ロシアを他山の石にすべき日本の現状

櫻井よし子


ロシアのプーチン大統領が深刻な苦境に陥り、経済に構造的問題を抱える国の弱さが露呈された。そのことはしかし、膨大な財政赤字でもなお、経済の構造改革に抵抗し、岩盤規制を打ち破れない日本にとって、他山の石でもある。

ロシア経済が自立できない最大の要因はものづくりができず、原油、天然ガス、木材などの第一次資源輸出によって支えられている発展途上国型の経済にとどまっていることだ。

原油輸出への依存度はとりわけ高く、政府歳入の4割を占める。その原油価格が大幅かつ急激に下落中である。2014年6月には1バレル107ドルだったが、12月 10日には70ドルを割った。ロシア政府の予算は1バレル100ドルを前提に編成されてお り、60ドル台突入は政権基盤を激しく揺るがす。

ところが、12月16日、原油価格はさらに50ドル台に急降下した。これはロシアに対する西側陣営の一致団結した経済制裁の結果である。

ウクライナからクリミア半島を奪った後も、ロシアはウクライナとの国境に万単位のロシア軍を展開させ、ウクライナ東部の州をうかがっている。ロシアは否定するが、ウクライナ国内の親ロシア派への実質的な支援も続く。

オバマ米大統領はウクライナ問題への軍事介入をいち早く否定したが、米国でのシェールガス生産が実質的なロシア制裁となった。シェールガスが比較的 安価で大量に生産され始め、世界の原油価格が下がり始めたときに、世界最大の産油 国サウジアラビアが減産を否定した。

12月16日の原油価格大幅下落は、石油輸出国機構(OPEC)加盟の一部の国が緊急会合の開催を求めたのに対し、アラブ首長国連邦のエネルギー担当相がそ の必要はないと述べ、OPECが「原油価格に関する目標値はない」との考えを公表 したことが直接の引き金であるのは明らかだ。

サウジアラビアを軸とするOPEC諸国が事実上、もっと価格が下がっても許容する、当面減産はないと表明したわけだ。この強固な意思表明はウクライナ 領土を力奪い、国民を弾圧し続けるシリアのアサド大統領や核開発疑惑のイランを 支援し続けることは許さないという決意でもある。
そのことをロシアに分からせ めに、中東の産油大国らが米国と協力してロシアの泣き所を突いたのだ。

米大統領経済諮問委員会のファーマン委員長は12月16日、「ロシア経済の変調は(ウクライナ問題など)ロシアが国際ルールに従わなかった結果だ」と述べ た。オバマ大統領は対露経済制裁の強化を可能にする法案に12月第3週に署名する見しである。

その一方でケリー国務長官は、ロシアがウクライナ問題で「建設的な行動を取る兆候がある」との見方を示した(「産経新聞」12月18日)。

第一次資源の輸出に依存するロシア経済の脆弱性故に、プーチン大統領はいま、西側に屈服せざるを得ない状況に立つ。経済制裁で西側社会がロシアの蛮行を 阻止できるのはこの上ない朗報だ。しかし、立場が入れ替わった場合はどうか。

強大な軍事力を備える中国は、自らが主導する金融機関や貿易圏を創設しつつ、侵略を続けている。世界の国々を、軍事力だけでなく経済、金融の力で中国に 従わせる仕組みをつくっているのである。

そうした中国に対して、日本は急いで軍事 力のみならず、経済力においても強い国へと再生しなければならない。

そのためにアベノミクスの成功は絶対に欠かせない。岩盤規制を打ち破り、経済成長を促し、企業の力を強化し、働く人に還元していくことで揺るぎない国家 基盤をつることを、観念だけでなく実行で示したい。企業、業界、日本人全体が進 取の気性で経済改革を進めるときだと思う。

【櫻井よし子】「原油価格急落で窮地のロシアを他山の石にすべき日本の現状」

『週刊ダイヤモンド』 2014年12月27日・2015年1月3日合併号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1065 

                  (情報採録:久保田 康文)

◆私の「身辺雑記」(178)

平井 修一



■1月4日(日)。朝は室温9.7度、寒い、晴、フル散歩。

天皇陛下が新年の御感想をお書きになった。

<本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々、広島、長崎の原爆、東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に、満洲事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています>

西洋列強のアジア攻略は1600年代から活発化し、日本に影響を与えだしたのは1850年頃からだろう。列強の船が日本に押し寄せるようになった。薪炭、水をよこせ、開国しろ、貿易をしろと圧迫を加え、結局、明治維新となり、日本は近代化を進めていった。

1945年の終戦までのおよそ100年間は戦争が日常茶飯事だった。それ以降の70年間は冷戦や対峙はあってもパクスアメリカーナで、こと日本については(朝鮮戦争での機雷掃海などを除いて)実戦というのはなかった。

この間に日本は経済大国になったが、目標を与えると整然とそれに向かって進むという民族性が奇跡をもたらしたのだろう。運も良かった。

サイト「日本人よ、誇りを持とう」1/3から。

<ドイツのボン大学のオットー・カロン博士はこのように述べていました。

「私は戦争に敗れた日本を一層尊敬する。心ある外国人は敗戦によって日本の本当のよさを知り、日本をあらためて見直した。私が日本を見直した理由は2つある。

第一は戦争の敗け方の奇跡的な鮮やかさである。敗戦の混乱の中において、国論を一つにまとめて、これを一定の方向に指導することはほとんど不可能に近い。それが世界の歴史の教えている通常の悲劇である。

ところが日本の場合はどうか。事実は意外な姿となって現れた。あの空襲、あの混乱のただ中において、全国民の気持ちを、特攻などの必死玉砕から降伏へと、一瞬にして転換して、整然として世論がまとまった。その不思議な力は天皇陛下の御放送であった。


第二の理由として、敗戦国の元首はその地位に留まり得ないのが世界の通例なのに、日本は亡命どころか、陛下自ら国民を慰めるために全国を御巡幸なされ、それも丸腰無防備で・・・」>(以上)

この続きはこうだ。

<平穏無事なときでも、一国の主権者が、自分の国を廻られるその時には、厳重な守りがなされている。それでも暗殺される王様や大統領がある。それなのに一切の守りもなく、権力、兵力の守りもない天皇が日本の北から南まで、焼き払われた廃墟を巡る。国民を慰める。何という命知らずの大胆なやり方であろうか。いつどこで殺されるか。こう思って(御巡幸の)映画を見ていた。

しかし驚いたことに、国民は日の丸の小旗を打ち振って天皇を慰めている。こんなに美しい国の元首と国民の心からの親しみ、心と心の結び、これはどこにも見られないことである。われわれは改めて、日本を見直し、日本人を尊敬しなければならないと思っている>(「天皇の真実」(河内正臣)より1950年のカロンの言葉)

天皇陛下、皇室を2000年間戴いて、上から下まで国民の融和が進み、温和でありながら同時に一朝ことあれば勇猛果敢に進むという文武の国柄が形成されていった。

70年間の“平和”で毀損されたものも少なくはないだろうが、ネットの普及でマスコミの情報統制は効かなくなってきたから、あと10年もすれば良き日本が大いに甦るのではないか。そのためにも経済が多少なりとも上向き、皆が元気になる必要がある。腹が空いては戦ができぬ。

■1月5日(月)。朝は室温11度、快晴、フル散歩。今日が仕事始めの人が多い。久し振りに街は賑やかになった。

曽野綾子氏の論考は徹底したリアリズムで、世の中、世界、人間をメスで腑分けしている印象だ。遠慮会釈なく、適度に皮肉も交じっている。「寄付する際には、使い道について監視体制が十分機能するかどうかをチェックする必要がある。聖職者も汚職する」なんていう一文は、「すごいなあ」と思わざるを得ない。

年末12/31の産経新聞のコラムは「羊は人間の良き反面教師」。氏は未/羊年だ。

<羊自体は傍で見ると、かなり臭くて汚い。私にとって大きな発見は、羊には主体性が皆無だということだった。自分の判断ということがない。その点、昆虫や爬虫類以下だ。

群を率いる一匹についていくらしい。だから小さな牧羊犬一匹で、簡単に群を動かせるのだ。羊みたいに自分の考えのない人間になったら終わりだとしみじみ思った。

臆病な羊をどうして屠所に引き入れるのですか、と尋ねると、屠所には、群を屠所に引き込むようにしつけられた特別な一頭がいて、それが群をごく自然に屠所内に連れ込むのだという。

実に他人事とは思えない話だ。私たちは、いかなる状況にあっても、自分で判断する姿勢を持ち続けなければならない。

羊が本当にバカな動物に見えるのは、樹木一本ない暑い荒野の中にいる時だ。陽を避ける方法がないので、群は何十匹という丸い玉っころになり、自分の頭だけを前の羊の後脚の間に突っ込んで、それで日陰にいるつもりになっているらしい。

それがせめてもの知恵、ということは言えるかもしれない。いずれにせよ、殺されるだけで抵抗はしない動物だ。

シナイ半島の荒野で、遊牧民に羊の殺し方を見せてもらった。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3つの文化圏を知るうえで、羊をどうやって殺すかを知らないでは文献を読めない。

若い牧童は、まず羊に水を飲ませ、横に倒して一挙に喉の頸動脈を掻き切った。血はホースの水のように音をたてて吹きだし、ほんの数秒で羊は意識を失った。少しも苦しまなかった。

牧童の足についた血は祝福の証だという。異文化を知ることは、おきれいごとではないのである>(以上)

リアリズムの正論だ。氏を非難する人々がいることに小生は以前から疑問に感じていたが、この一文を読んで、オーエ真理教、池田教などの脳内お花畑の羊のような連中なのだと実によく分かった。イデオロギーに洗脳されているのだ。教祖のクチパクばっかり。救いようがない。

■1月6日(火)。朝は室温12度、曇、生ぬるい風の中、フル散歩。早春を思わせる風だが、雨の前兆だろう。

1/2から習近平の個人崇拝キャンペーンが始まった。人民網の世界中の記者が「習主席はすごい!」という各地のヨイショを集めているが、気持ちが悪くなってとても読めた代物ではない。この時代に個人崇拝とは、いやはや時代錯誤も甚だしい。

群を屠所に引き込むようにしつけられた特別な一頭=習近平がいて、それが14億の群をごく自然に屠所内に連れ込むのだ。バカなことをやるものだ。

毛が搗き トウがこねし 中華餅 土足で踏むは 習近平

新華社1/3「習近平国家主席、2015年の新年挨拶を発表」から。

<現在の世界はまた非常に不安定だ。我々は平和を呼びかけている。そして私は世界各国の人民が共に努力して、全ての人々を飢えと寒さの苦しみから救い出し、全ての家族を戦火の脅威から解放し、全ての子供が平和の日差しの下ですくすくと成長できる環境を作るよう心から望んでいる>

習よ、お前とプーチンとイスラム国が世界の不安定化を招いているのだ。自分が自己肥大の誇大妄想狂のクソ野郎であることをまったく認識できていない。中華帝国のラストエンペラーとして記憶されるだろう。
                         (2015/1/6)

2015年01月06日

◆中国にひるむ必要なし

櫻井よしこ



自明のことだが強調しておきたい。緊密な日米関係と日米安保条約の維持が日本の国益だという点だ。日本にとって選択肢は他にないと言ってよい。そのうえで、しかし、日本は日米関係も含めて、国の基本政策をじっくりと見直さなければならない。

大東亜戦争終結から70年、国際社会は様変わりした。日本を取り巻く状況はかつてなく厳しい。変化の要因の第1は膨張する中国、第2は依然として世界最強国の実力を持ちながら、指導者における世界観と大戦略の欠如ゆえに、中国の歴史的挑戦に受け身の対処しかできないアメリカである。

中国の勢力拡大が世界の至るところで進行中だ。昨年暮れ、中国は中米ニカラグアで太平洋とカリブ海、さらには大西洋をつなぐ総延長280キロの大運河建設工事に着手した。その経済的、軍事的インパクトの強さを考えると、まさにここで起きているのは国際政治の地殻変動の具体的事例と言ってよいのではないか。

ニカラグア運河の南にあるパナマ運河は1914年にアメリカが完成さ せ、アメリカ海軍の大西洋から一気に太平洋への展開が可能になった。パ ナマ運河開通はアメリカに計りしれない地政学的優位性を与え、同国が大英帝国に代わる超大国へと駆け上がっていく第一歩となった。

中国にひるむ必要なし

その近くでいま、中国がニカラグア運河建設にとりかかったのだ。アメリカへの大胆かつ公然たる挑戦と見るのも可能である。しかし、他方でこの大計画が果たしてアメリカと何の協力もなしにできるのかと考えざるを得ない。

中国が将来、マレー半島のミャンマー領クラ地峡で運河建設に着手する可能性も頭に入れておくべきである。

すさまじく膨張する中国とアメリカの関係は決して切り離せない関係である。

先入観を排して事態の進展を見なければならないのは当然だが、同時に最悪のケースを想定してみよう。中国がニカラグア運河を完成させ、大西洋と太平洋を往来し、南シナ海を中国の内海とし、南シナ海とインド洋をも一体化させ、世界の大海に展開する大戦略が現実になることである。中国の、大陸国家から海洋国家への野心的飛翔と21世紀の中華帝国の出現を前提に、力強い対応策が求められる局面だ。


しかし、肝腎のオバマ政権にはなすすべがないかのようだ。中国はこれまで繰り返し新型大国関係をアメリカに提唱してきた。オバマ大統領自身は注意深くこの言葉の使用を避けてきたが、大統領周辺は新型大国関係が尖閣問題では日米同盟と矛盾するにもかかわらず、事実上、受け入れている。日米同盟の一方で、それに反する暗黙の握手を中国と交わすのが自国の国益だとアメリカは考えているのだろうか。


次に、日本は結局、日本の力を存分に発揮するしか生きる道はないのだ。だからまず中国と日本は全く違うと、はっきりさせることが大事だ。国際法、国際社会の価値観への中国の挑戦は受け入れられない。香港の学生への弾圧、異民族の虐殺、対日歴史の捏造(ねつぞう)、各国の領土に関する事実の捏造、尖閣諸島(沖縄県石垣市)をはじめ戦略的境界の概念に基づいて領土・領海の支配を確立する動きは紛争につながるとりわけ危険な挑発だと、もっと力強く発信するのだ。


金融、経済における勢力拡大も含めて中国の全面的膨張は異質である。その中国はわが国をとりわけ敵視して韓国とともに今年を「抗日戦争勝利と朝鮮半島の独立回復を祝う年」とし、ロシアとともに「ドイツのファシズムと日本の軍国主義に対する戦勝記念」の年として、対日歴史戦争を激化させる。

だが、安倍晋三首相も日本もひるむべき理由はない。国際社会に礼節をもって日本の思いと信条を発信すればよいのだ。平和を求めるために国家としての強い意思を持ち、軍事力を整備すればよい。集団的自衛権を法制化して日米安保体制を強化し、首相の悲願である憲法改正に向けて議論を始めることだ。

産経ニュース【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】2015.1.5

◆人生30,000日

Andy Chang


年が明けて2015年になり、80歳後半になった。明けましておめでとうと言いたいが、新年早々、探し物で一日を潰したり、友人にメールするのに人名を書き間違えたり、ボケが進んでいるのがわかる。80歳後半に入ると身体のあちこちが故障して、ことに物忘れや人の名前を忘れたり、よく知っている単語が言えなくなったり、頭の老化が目立つ。


単語と言えば若いときは英語と日本語の同時通訳を何度かやったこともあったが、同時通訳とは全ての単語を全て別の単語に置換し、文法も完全に直すと言う作業で、非常に疲れる仕事である。今では日本語、台湾語、中国語、英語の相互置換がうまく出来なくなった。


若かった時代は自分が果たして21世紀まで生きられるかも疑問だった。それがいつの間にか21世紀になって、古希、喜寿、傘寿と、まるでハードルを飛び越すように生きて、残るハードルは米寿、卆寿、白寿、中寿だそうな。あといくつハードルを越えられるかは神
のみぞ知る。残るハードルを数えるよりも残りの人生をどう有意義に過ごすかが大事である。

●三万日の人生

「時代と国境を超越した自由人」といわれた新聞記者、張超英氏は彼の自伝、「宮前町90番地」のなかで、「一年を365日とすれば人生90年は大体3万日となる。初めの一万日は学習と人生の準備に費やし、第二の一万日は事業の発展と子女の養育に励む。第三の一万
日は主に回顧だけだが、人生に決別する刹那になって、あれもこれもやれなかったと嘆くことはない」と書いている。達観である。


私の場合も大体同じで、学位を取るまで一万日、学位を取って仕事に精出したのが大体一万日だったが、残りの一万日は、台湾に住んでいた父母の世話を7年やって、そのあとは2000年からAC通信で台湾問題を書き始め、今では15年目に入ったところである。

一年を365日として80歳になったら29200日を生きたことになる計算だから、三万日まであと幾らも残っていない。若いときはこれまでに何年生きたと数えることもできるが、老人になったらあと残り何日と、年で数えるより日数で数えて生きるべきである。日数で数えると思えば毎日の生きざまに浪費が多いことに気がつく。

●白いジグソーパズル

張超英氏の回顧録には66回のエピソードが綴られている。華やかな人生だったと思うが、人によっては66回のエピソードは書けないかもしれない。回顧録を書きたい人は幾らでも居るが、66回のエピソードを書ける人は少ない。

彼の回顧録を読むと人生はまるでジグソーパズルみたいだと思う。一つ一つのエピソードがそれぞれパズルの一片である。

私の人生二万日は最初の数年は石油探査の仕事だったのでパズルを書くことはできるが、学位を取った後はアメリカ政府のシークレットの仕事で、書く事が出来ない、つまりジグソーパズルな真っ白である。最初の20年ほどは地震観測網を使って世界中の核爆発の有無
を調べる仕事だったが、研究の内容は書けない。そのあとの10年はトップ・シークレットだったので仕事の内容も書けない。


面白かったのはトップ・シークレットの仕事にはコードネームが付けてあり、更にコードネームもシークレットで、コードネームにもコードネームを付けてあった。つまりAと言う仕事をBと呼ぶが、更に会社の中でもBというコードネームを口にしてはいけないと言
われていた。この仕事は今でも続いているので解禁になるのはあと10年以上かかる。私の人生のジグソーパズルは真っ白で回顧録は書けない。


●人生は点と線

人生は自分のことだから回顧録など書いて他人に読んでもらう必要はない。人生の最後であれもこれもやり残したと遺憾に思っても仕方がない。まだ残っている人生をどのように生きるかが大切である。それには過去を振り返ることではなく、将来を夢見るのでもなく、
毎日を有意義に過ごす事が大切なのだ。


人生三万日、過去は生きた事実があり「線」である。残る将来をどう生きるかを計画するなら「点線」だが、点線がどこまで続くかはわからない。現在は「点」であるが、残りの人生を精一杯生きるには毎日の点を有意義に過ごすことが大切だと思う。

◆天皇陛下、平成26年の御製

伊勢 雅臣


両陛下が昨年詠まれた御製・御歌が、宮内庁ホームページに発表されていますので、今週、次週と2回に分けて、謹んで転載させていただきます。
宮内庁ホームページ: http://bit.ly/14nykMg


天皇陛下御製

■神宮参拝

あまたなる人らの支へ思ひつつ白木の冴ゆる新宮(にひみや)に詣づ

天皇皇后両陛下は、本年三月、昨年式年遷宮を終えた神宮を御参拝になった。この御製は、御参拝に際しお感じになった式年遷宮に尽力した多くの人々への感謝のお気持ちをお詠みになったもの。


■来たる年が原子爆弾による被災より七十年経つを思ひて

爆心地の碑に白菊を供へたり忘れざらめや往(い)にし彼(か)の日を

天皇皇后両陛下は、本年十月、第六十九回国民体育大会御臨場等のための長崎県行幸啓の折、原子爆弾の爆心地に建立された碑に御供花になった。この御製は、来年が原爆による被災から七十年を迎える節目の年であることに思いを致され、原爆の惨禍を忘れてはならないとのお気持ちを込めて御供花になったことをお詠みになったもの。


■広島市の被災地を訪れて

いかばかり水流は強くありしならむ木々なぎ倒されし一すぢの道

天皇皇后両陛下は、本年12月、同年8月に発生した豪雨災害による被災地お見舞い等のため広島県を御訪問になった。この御製は、広島市安佐南区の被災現場を御視察になり、甚大な被害をもたらした水の流れのすさまじさをお感じになってお詠みになったもの。


■第65回全国植樹祭 新潟県

十年(ととせ)前地震(なゐ)襲ひたる地を訪ねぶなの苗植う人らと共に

■第69回国民体育大会長崎県(天皇陛下)

台風の近づきて来る競技場入り来たる選手の姿たのもし

■第34回全国豊かな海づくり大会奈良県

若きあまごと卵もつあゆを放ちけり山間(やまあひ)深き青き湖辺(うみべ)に

◆第五福竜丸の真実は・・・

平井 修一


5年ほど前に東京都江東区夢の島を訪ねたら展示館があり、第五福竜丸が保存されていた。いろいろな展示を見て「ずいぶん悲惨だなあ」と思ったが、核実験について事前に承知していたのに、なぜ危険水域から遠ざからなかったのかと不思議に思っていたが、この事件には米軍の判断ミスや日本の医師団の誤解/誤診などがあるようだ。調べてみた。


<第五福竜丸は1954年3月1日に、アメリカ軍の水素爆弾実験によって発生した多量の放射性降下物(いわゆる死の灰)を浴びた遠洋マグロ漁船である。無線長だった久保山愛吉がこの半年後の9月23日に死亡した。

1954年3月1日、第五福竜丸はマーシャル諸島近海において操業中にビキニ環礁でアメリカ軍により行われた水爆実験(1954年3月1日3時42分実施)に遭遇し、船体・船員・捕獲した魚類が放射性降下物に被爆した。

実験当時、第五福竜丸はアメリカが設定した危険水域の外で操業していた。危険を察知して海域からの脱出を図ったが、延縄(はえなわ)の収容に時間がかかり、数時間にわたって放射性降下物の降灰を受け続けることとなり、第五福竜丸の船員23名は全員被爆した。


後にアメリカは危険水域を拡大、第五福竜丸以外にも危険区域内で多くの漁船が操業していたことが明らかとなった。この水爆実験で放射性降下物を浴びた漁船は数百隻にのぼるとみられ、被爆者は2万人を超えるとみられている。

予想以上に深刻な被害が発生した原因は、当初アメリカ軍がこの爆弾の威力を4 - 8Mtと見積もり、危険区域を狭く設定したことにある。爆弾の実際の威力はその予想を遥かに超える15Mtであったため、安全区域にいたはずの多くの人々が被爆することとなった。

第五福竜丸がアメリカ軍による水爆実験に巻き込まれて被爆した出来事は、日本国内で反核運動が萌芽する動機になった。


同年9月に久保山無線長が死亡した際に、日本人医師団は死因を「放射能症」と発表したが、アメリカ政府は現在まで「放射線が直接の原因ではない」との見解を取り続けており、またこの件に対する明確な謝罪も行っていない。


被曝が原因で肝機能障害が起きたなら、同様に被曝したはずのマーシャルの被曝者にも多数の肝機能障害を起こした被曝患者がいるはずであるが、実際はマーシャルの被爆者に重度の肝機能障害の患者は全く発生せず、第五福竜丸の被災者17名でのみ発生し、治療中の死亡に至っては久保山無線長のみである。


事件当時は医療器具、特に注射針に関してはディスポは殆ど行われず、消毒して使い回しされることもしばしばであり、各種法定予防ワクチンの集団接種で使い回しされた注射針が原因でB型肝炎ウィルス感染が引き起こされ集団訴訟になったのは周知の事実である。

第五福竜丸乗組員17名が重度の肝機能障害を引き起こした原因は、ウィルス感染した売血による輸血であるという指摘も存在する。


第五福竜丸の被爆、特に久保山無線長(当時40歳)が「原水爆による犠牲者は、私で最後にして欲しい」と遺言して死んだ出来事(1954年9月23日)は、日本で反核運動が始まる動機になった。東京都杉並区の主婦による反核運動や、1955年に設立された原水禁に代表される反米色が強い反核兵器運動も、この第五福竜丸の被爆が動機である>(ウィキ)

「重度の肝機能障害の患者は全く発生せず、第五福竜丸の被災者17名でのみ発生」というのはいかにも不自然だ。

日本人医師団は、

<久保山の死に際し「もう何も言えません」と語る主治医の熊取敏之(東京大学医学部教授、国立東京第一病院)と、それを支える三好和夫(徳島大学医学部教授)>(ウィキ)らだろう。

熊取敏之氏は、

<1921−2004 昭和後期-平成時代の放射線医学者。大正10年6月18日生まれ。東大内科、国立東京第一病院勤務をへて昭和34年、放射線医学総合研究所臨床研究部室長となり、53年所長。昭和29年ビキニ水爆実験で被爆した第五福竜丸の久保山愛吉らの治療にあたった。

放射線審議会会長や放射線影響協会理事長などを歴任。放射線障害、がん治療の研究に力をそそいだ。平成16年12月11日死去。83歳。和歌山県出身。東京帝大卒> (デジタル版 日本人名大辞典+Plus)

三好和夫氏は、

<第五福竜丸事件の際、国立東京第一病院の熊取敏之とともに、東大病院で福竜丸乗組員の診察と治療にあたった三好和夫は、東京の医学界を去り、徳島大学医学部で医学部長までつとめ、名誉教授として生涯を終えた。

三好は、福竜丸乗組員が「内部照射を受けた可能性」が高く、肝臓が影響を受けやすいことを指摘していた。(中国新聞社・ウェブ版『世界のヒバクシャ』)>(ニュークストリア2013/8/11)

2氏とも放射線医学のプロだ。プロでも当時はウィルスに感染した売血による輸血や注射針の使いまわしの危険性がまったく知られていなかったから、被曝、即肝機能障害と医師団が判断したことはしかたがないが、とても残念なことだ。

<第5福竜丸の悲劇は、広島・長崎に加えて、日本人には忘れられない原爆の悲劇でもある。今回の福島の原発事故に関連して、広島・長崎の原爆に加え、ビキニ環礁での水爆実験について検証し、その中で新たに知ったことを紹介する。

第五福竜丸が被曝した同じ時、ビキニ環礁の住民達も被曝、28〜50時間後に彼らは米軍により救出された。救出後取り立てての治療は行われず、放射能灰をあびた全身を洗う程度であった。

その後彼らの中から白血病1名、甲状腺がん10名が認められている。また、被曝後4年間は高頻度で流産・死産が認められたと報告されている。しかしながら、島民からは肝炎、肝がんの報告は特には成されていない。

一方、第5福竜丸の場合は、3ヶ月後に23名中17名に肝障害が認められたと報告されている。そして約半年後に1名が肝炎で死亡、さらに2004年までに12名が死亡しているが、内9名は肝炎・肝がんであった>(NPOあいんしゅたいん)

「第5福竜丸の船員=被曝で死ぬ」という図式ができ上がっているようだが、それはかなり事実と違うのではないかという見方がひろがっているようだ。

歴史は新たな事実が発見されれば見直されてしかるべきだろう。立場によっては「歴史の修正は許さない」という人はいるけれど。(2015/1/5)

       

2015年01月05日

◆韓国原発「欠陥・事故」続出

〜恐ろしき実態〜

岡田 敏彦




偽造部品納入は当たり 前、放射能漏れ数値は18倍増に修正

指定された正規の海外製部品を使わず、国内工場で偽造した安価な部品を納入したあげく、事故やトラブルを起こす−。韓国では軍の兵器だけでなく、最も神経を使わねばならない原子力発電所でもこうした偽造が横行し、実際に配管亀裂や緊急停止、放射能漏れなどの事故が続発し大問題になっている。

さらに修理箇所を間違えたり、放射線量の発表数値を修正し たりと事故後の対応も問題続きで、日本では考えられないような原発の恐 ろしい運営実態が明らかになってきている。

フランス製のはずが

原発の前にまず、韓国では最近も軍需品の偽造が次々と明らかになっている実態を示しておく。

MBCニュースなどは昨年、軍用レーダーなど電子機器の冷却部品はフランス製の放熱ファンを使うよう指定されているにもかかわらず、実際は安価な台湾製が納品されていた−と報じた。偽物が使われていたのは、誘導ミサイル装備のコムドクスリ級高速ミサイル艇「尹永夏(ユ・ヨンハ)」や最新フリゲート艦「仁川(インチョン)」などの電子機器冷却ファンで、京機警察庁国際犯罪捜査隊は納入業者を逮捕した。


納入業者は台湾から仕入れたファンの製造ラベルを剥がし、フランス製を示す偽造ラベルを貼って軍に納入していたという。偽造納入は2004年から10年間続き、その規模は約10万個、額にして14億ウォン(約 1億4 千万円)にのぼり、海軍主要艦艇のほか陸軍の弾薬運搬車や衛星通 信機 器にも使われているという。

日本も中国も被害…韓国の原発、故障原因は「工事の際、ドライバーを置き忘れた」

偽造の蔓延

こうした部品の偽造は、韓国軍では常態化。国防技術品質院が13年から過去7年間にさかのぼって納品された軍需関連部品の「公認試験成績書」を調べた結果、241業者が成績書を偽造していたことが明らかになった。

上陸作戦で使うはずが池で浸水して沈没し、死者1人を出す事故を起こした水陸両用装甲車K−21で268件の偽造が見つかったのをはじめ、K−9自走砲で197件、新型のK−2戦車で146件など、同院の摘発 は2749件にものぼった。

チェ・チャンゴン同院院長は「これらの業者 は公認機関が発行する試験成績書を偽造したり、すでに発行した試験成績 書の点数や日付を変造して提出した」と説明。まるで正規部品の方が少な いのではと思わせるような実態だった。

昨年10月の北朝鮮警備艇との砲撃戦では、韓国高速ミサイル艇が装備 する主砲2門が両方とも弾詰まりを起こして戦闘が不可能になったが、これも不正部品の納入を疑う声が強い。さらに恐ろしいのは、こうした部品偽造の蔓延が原発にまで及んでいることだ。

怖い原発の実態

現地の報道によると、昨年10月17日午前2時9分、韓国全羅道霊光 郡にある「ハンビッ原子力発電所」=旧霊光(ヨングァン)原発=3号機が、蒸気発生器の異常で稼働停止し、放射能漏れ事故を起こした。


ドライバーを置き忘れたのは序の口…試験機関までもが証明書を偽造一方、渦中のハンビッ原発はその後もトラブルが止まらず、12年11月には点検中の3号機で制御棒誘導管84本のう56本で亀裂が見つかり、 再稼働が延期に。今年3月には2号機で「原因不明」の停止事故が発生。10月3日には1、2号機で外部からの電源供給が停止し、相前後して1〜4号機の火災感知器約200個も不良品だったことが判明した。


10月17日の3号機の放射能漏れ事故は、起こるべくして起きたとい うほかない。しかもこの事故では、修理の際に故障箇所を間違えるという 重大な人為的ミスも起こした。朝鮮日報(電子版)などによると、2台ある蒸気発生器のうち、亀裂が発生したのとは別の蒸気発生器を故障と判断し、経路を遮断したという。


さらに放射能漏れの総量について、原発側は当初1・1ギガベクレル(11億ベクレル)としていたが、10日後に「実は18・8ギガベクレル」(188億ベクレル)だったと18倍の量に修正。もはや何を信じていいのか分からない状態だ。


鎖の強度

こうした事故の背景には、「部品1つくらいなら」という軽い気持ちで安い偽造品を納入する儲け主義や、「1カ所くらいなら」という安易な整備・点検の姿勢があると指摘される。何事も一から設計して製造することをせず、技術の“パクリ”に走りがちな韓国特有の欠点といってもいい。「鎖の強度は、最も弱い輪で決まる」という考え方を徹底しない限り、事故はなくならないだろう。(昨年11月12日掲載、一部修正)
産経ニュース【メガプレミアム】2015.1.2

◆菅直人の42歳長男はニート?

平井 修一


ウィキによると菅直人と奥さんは従兄妹同士だそうだ。息子が2人おり、長男が源太郎(1972年−)、次男の名は不詳。小生は両親がアカだと子供はまともに育つのだろうかと興味津々なのだが、源太郎の42年の人生はいかがなものであったか。

<源太郎は東京都生まれ。本籍地は岡山県御津郡建部町(現:岡山市北区)。 源太郎という名は、父・直人が好きな児玉源太郎陸軍大将に由来する。

武蔵野市立第6中学校では生徒会長になるも生徒会でリコールされる。そのまま不登校になり、1988年に卒業。佼成学園高等学校に進学したが、翌年5月に中退する。後に大学入学資格検定に合格した。

1990年5月、18歳の源太郎は「子どもの権利条約の批准を求める10代の会」を結成し市民活動を開始する。

1991年1月3日、福岡県内で開催された人権集会「子どものティーチ・イン」で司会を務めた。

1998年、26歳の源太郎は1999年まで肥田美代子衆議院議員(社会党→民主党)の秘書を務める。2000年5月には選挙権年齢の引き下げを通じた若者の政治参加を目指して「Rights」を結成した。

2003年、31歳の源太郎は第43回衆議院議員総選挙、2005年の第44回衆議院議員総選挙に居住経験がなかった岡山1区から民主党公認で立候補したが、いずれも落選した。

2006年、34歳で京都精華大学人文学部に入学、2010年3月に38歳で卒業した。また、卒業を前に結婚式、新婚旅行、結婚披露宴を行った。

2010年4月、38歳で元岡山県議で民主党関連団体に所属していた橘民義が代表を務める株式会社第一総合研究所に研究員として就職した>(ウィキ)

第一総合研究所の実態は不明だが、橘民義は「自然エネルギー政策研究所」の代表で、菅直人が顧問についている。この組織が活動中かどうかも不明だ。

源太郎はNPO法人 Rights の副代表4人のうちの一人だが、彼はまともに就職したことはほとんどないようだ。いわばニートか。42歳の今もパラサイトなのだろうか。不思議な人生だ。

児玉源太郎は特に日露戦争において満州軍総参謀長を務め、勝利に貢献した名将と讃えられ、児玉神社に祀られている。神様になった。菅源太郎は名前負けしたようである。
(2015/1/4)

2015年01月04日

◆アベノミクスは半分うまく行っている

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
 

<平成27年(2015) 1月4日(日曜日)通巻第4430号 <臨時増刊号>>
 
〜クルーグマン教授の御託宣は「アベノミクスは半分うまく行っている」
しかし「女性進出」と「構造改革」がカギというのはいただけませんが。。。〜


日本という巨大市場はアメリカ人学者にとってまだまだ稼ぎになるらしい。

日本を褒めそやしたエズラ・ヴォーゲルも『ジャパン・アズ・ナンバーワン』でしこたま稼ぎだしてから、日本がバブル崩壊におそわれ、以後、「失われた二十年」になるや、突如中国派に転向した(トウ小平をほめあげて、中国から賞賛された)。

フランス人経済学者トマ・ピケティという新人論客が、このところ大流行だが、左翼エリートの机上の空論に近い。人口学者のニアル・ファーガソンのほうがまだ面白いというのが筆者の意見だが、さて。

ノーベル経済学賞のクルーグマン、昨年11月に日本に講演に来たおり、安倍首相とも会談し、アベノミクスはこうするとうまくいくなどと『講義』をしたらしい。そのことを彼自身が自慢げに書いている。

カギは「円安」はともかくとして、「女性進出」と「構造改革」であるというが、日本のことをよく知らないで流行の議論を追っているだけという印象だ。


14年10月31日付けのニューヨークタイムズに寄稿したクルーグマンは「日本に謝ります」と題をつけた(APOLOGIZING JAPAN)。そのなかで、氏は『流動性の罠』を説明し、従来日本に対して声高に金融緩和をぶったものだったが、「われわれには日本を痛烈に批判する資格なぞなかった」と気味悪いほどに反省気味であり、謝罪したいと比喩した。
 

クルーグマンは消費税導入の延期を評価し、これでアベノミクスが成功すれば、世界のモデルになりうるだろうとして次のように続けた。

「黒田バズーカは『大歓迎』であり、じつはもっと大胆にやれ」でなければ「いまは空母から発艦するジェット戦闘機がブレーキをかけている状態」であり、それじゃ墜落してしまう。「デフレ脱出には『脱出速度』が必要なのだ」と力説するのである。

「黒田バズーカ」程度では脱出速度ではないというわけだ。

黒田日銀総裁はインフレ目標を2%と言っているが、もし2%を実質的に達成するとすれば目標は4%にするべきで、これは「臆病の罠」(『流動性の罠』に対比させての比喩)である、とクルーグマンの応援歌も幾分変形を帯びてきた。

そしてクルーグマン教祖はこうつづける。

「確かに量的、質的金融緩和の効果はでている。しかし需要が弱く、構造改革をすぐにでも実行しない限り難しい」


  ▼アベノミクスが軌道にのるか、どうかは「円安」、「原油安」というダブルチャンスを活かすことにある

構造改革というのはアメリカの要求する改革、規制緩和に応じろという意味であり、黒田は国債の無制限買い上げばかりか、円安の防衛にも積極的であるように見える。


だが、円安の効果は1年か1年半先でないと現れず、上半期に企業業績があがっても株価は精々が2万2000円であろう。事実、日本経済新聞の財界、エコノミスト等数十人の予測アンケートをみても、最高予測額は22000円であり、いま現場の声を、日本経済の再生にまだ時間が必要と考えていることが分かる(同紙、2015年1月3日)。

とはいうものの大企業の国内回帰が目立ちはじめた。

安倍首相は『週刊文春』の新年号で櫻井よしこ氏と対談しているが、東芝を例に挙げて、大工場が日本にもどってきたことを力説しているほどである。

しかし昨年10月頃からアベノミクスの腰折れが明確になった。

日本経済はアベノミクスの下、順調に回復する筈だったのにGDP速報は意外にもマイナスを示した。

2014年第四四半期がマイナス1%前後というのは意外な結果である。巷間の不況、賃金の値下がりと株価高騰という矛盾が同時におこるというアベノミクスのパラドックス現象が起きていたのだ。

これは消費税と原油高騰のため消費が伸びない上、エネルギー代金が値上げとなって実質賃金が下がったからだ。
 
それはタクシーと居酒屋の不況を観察すれば分かる。日本経済はあやうく頓挫しかけていたのである。

この回避策として日銀の「黒田バズーカ」は一時的効果をあげたが、殆どがファンド筋に吸い上げられ円キャリとなって消えたため毀誉褒貶が大きい。

ところが昨年後半から円安と原油下落というダブルの幸運に恵まれ、輸出競争力の回復は企業業績を高めるから正規雇用が増えるだろう。問題は非生産部門に予算の多くが振り向けられ、拡大再生産に繋がらないこと。福祉厚生方面が防衛費より多いという奇観をいかに是正するかである。

ともかく原油安により電力代金が下落するうえに原発の再稼働が見込まれるから不安材料は多層に減少する。

円安により国内回帰の企業もようやく目立ちはじめ、経済の本格回復が望めるのが2015年後半の展望である。
        

◆私の「身辺雑記」(177)

平井 修一



■2015年1月1日(木)。朝は室温13度、晴、フル散歩。早朝は雲が垂れ込めて日の出を見られなかったのは残念。散歩の途中で神社に初詣。昼頃から粉雪が舞う。かなり冷え込んだ。

元旦だというのにちっともめでたい気分になれないが、高2レベルの小生も大学院レベルの方々も「漠然とした不安」を感じているようだ。

世界はどこへ向かっているのだろう。軟着陸か、それともハードランディングかはともかく、そもそも着地する地べたがあるのかどうかも分からない。そんな不安。

自由、民主、人権、選挙という血を流さない戦争、資本主義。これは絶対的な価値観だった。ところが中東では毎日、血が流され、欧州では不景気と移民問題、ウクライナ騒動で揺れている。国際社会は総じて自信を無くしているように見える。

世界日報「民主主義が失ってきたもの」(2014/12/31)から。

<「多数決原理」と」「自由選挙の実施」だけでは民主主義は機能しない。自由選挙で独裁者をも選出できる。問題は、民主主義を支えてきた価値観が喪失してしまったことだ。同性愛者問題、家庭問題から性モラルまで、現在の欧州諸国では明確な価値観を提示できず、困惑しているだけだ。

彼らが提示できる唯一の処方箋は「寛容」だが、明確な世界観、人生観を内包しない「寛容」は風に乗って舞う凧のようなものだ。

ドストエフスキーの小説「カラマーゾフの兄弟」の中でイワンが「神がいなけれは全てが許される」と呟く。イワンがいう「神が死んだ」ような状況は欧米社会では既に現実だ。

「多数決原理」と「自由選挙の実施」だけの民主主義は野性的資本主義の餌食となり、人々の魂は癒しを求め、彷徨っている。前ローマ法王べネディクト16世が警告してきた「価値の相対主義」は虚無主義をもたらしてきている。

方向性を失い、行き詰まった社会では、「こうあるべきだ」「同性愛は間違っている」と自信をもって断言するプーチン大統領が欧米社会の中で一定の支持を得るのはある意味で当然の結果だろう。

2014年は欧州だけではなく、世界的に民主主義が挑戦を受けてきた、というべきかもしれない。新年を迎える我々は民主主義が失った価値観を再構築し、戦いに臨まなければならないのだ>(以上)

同紙の社説「2014年の日本、平和への脅威の中での選択」(同)から。

<今年の日本は、世界秩序が「法と正義」ではなく武力で国境線を変更・拡大する「ジャングルの掟」に逆戻りする横暴を目の当たりにしてきた。よそ事ではない。

ロシアはウクライナ南部クリミア半島を掠め取り、南シナ海でベトナム、フィリピン相手にそれを仕掛ける中国は、日本にも沖縄・尖閣諸島周辺の領海で公船による度重なる侵入を行い緊張を高めた。小笠原諸島近辺では多数の中国のサンゴ密漁漁船が出没し、地元漁師らの生活を不安にするなど、足元の安全保障が脅かされている>(以上)

年が改まったといっても昨年からの不安が消えるはずもなく、今年もその延長なのだろう。とにもかくにも景気を良くしないとまずい。カネが日本中で元気に動かないと気分がめげる。オツムの具合も金次第、か。全国の社長さん、ベースアップよろしくね。

ちなみにネットキャッシュ(現預金+短期有価証券−有利子負債)の金持トップ5はファナック8804億円、任天堂7982億円、キヤノン7891億円、信越化学工業6764億円、デンソー5642億円(東洋経済2014/12/30)。

■1月2日(金)。朝は室温12度、快晴、小生の脱力感と犬の体調を見て2/3散歩にとどめた。ともに暴飲暴食のせいか。

夕べは親戚を含めて13人で新年会。大いに盛り上がったが、N母子は6歳の娘が高熱で欠席。

Nは「発熱は、それによってウィルスを退治するのだから、発熱を抑える必要はないの」と言っていたが、6歳児は2回も引きつけた。せめて頭を冷やせばいいものを。どうせテレビの入れ知恵だろうが、そんな中2向けのバカな話を信じていれば人生をしくじる。N自身も頭を冷やすことだな。もう手遅れだけれど。

カミサンと長男一家は深大寺へ初詣。上海外灘(バンド)のように人は混雑するところが好きなのだ。地方の辺鄙なところに住んでいる人も都会に集中すべし。利便性が高いし、効率的だ。田舎の田地田畑は企業、特に商社に任せるがいい。

■1月3日(土)。朝は室温11.5度、快晴、フル散歩。午前中に長男一家4人は帰って行ったからとても静か。

先日、支那が沖縄の土地を買っていることに触れたが、「日本国内に“中国自治区”直面する危機に対策急務」と『だから中国は日本の農地を買いにやって来る』(産経新聞出版)の著者、河添恵子氏を取材している。(夕刊フジ2014.08.24)


河添氏はノンフィクション作家。同書は中国が、ビジネスの名を借りて、資源や土地など世界のすべてを手中に収めようとしている実態を、現地取材などから詳細にリポート。「日本各地で進む太陽光発電の施設建設を装った土地の買い占めや、グリーンランドの鉱物資源を狙ったデンマークの経済的支配など、知らぬ間に実質的な“中国自治区”と化していく様子は、背筋が寒くなるほどの恐ろしさだ」とインタビュアーの福田哲士記者
が書いている。以下転載する。


<──産経新聞出版から出した『中国人の世界乗っ取り計画』(2010年)、『豹変した中国人がアメリカをボロボロにした』(11年)に続く3冊目で、自身の中国報道の集大成ですが

「これまで世界中を取材し、至るところでその地を乗っ取っていく中国人を目の当たりにしてきました。中国共産党の目標は、中華思想で世界のルールを塗り替えることですが、資源や先端技術の奪取など、あの手この手で世界侵略を進めてきました。危険だからこそ、書籍で警告してきました」

──具体的には、中国はどのように世界を侵略しているのでしょうか

「例えば、米国最大手の豚肉生産企業のスミスフィールド・フーズ社が中国企業に買収されました。米国産の名を借りた、中国系企業の豚肉が日本に輸入されるわけです。チャイナフリーのつもりでも、今後はTPP加盟国の国籍に“化けた”中国系企業の食料品がいろいろと入ってくるかもしれません」

──強硬な対外拡張路線でアジア各国と対立を深めた中国は、世界から孤立しているのではないですか

「アメリカ側からみると、孤立しているようにみえますが、実は違う。英国のエリザベス女王が、国家元首でもない李克強首相とあえて会見したように、中国はEU主要国で経済的に大きなウェイトを占めています。孤立どころか、最重要国の一つです」

──これからの中国はどこを狙ってくるのでしょうか

「中国は金銭外交で、アフリカ諸国を“植民地化”しています。習近平国家主席が最近、アルゼンチンやキューバを訪問したことでも分かるように、中国共産党の狙いは反米国家を取り込むこと。アメリカと日米安保が、習政権の“敵”だからです」

──中国に対して、今後、日本はどう対処すればいいのでしょうか

「北海道や九州など、全国各地の広大な土地が中国資本に買い占められています。この本でも、その実例を示しています。一部の方々とはいえ、ようやく危機感を抱き始めていますが、国や地方行政の対策が後手後手に回っていることが問題なのです。

さらに移民の受け入れに舵を切れば、国内に“中国自治区”が点在していきます。日本が中国との距離を置き、経済的にも軍事的にも強くなることが、中国の野望から身を守る唯一の方法だと考えます」

──読者へメッセージをお願いします

「講演で地方に行くことも多いのですが、私の話を聞きにきてくれる方々は、すでに危機感を抱いている人たちなのです。それでも、中国の狙いを知って、驚かれる人も多いぐらい。まずは、この本を読んで、その実情を少しでも知っていただければと思います。決して自分たちの街は安心だなどと思わないでください。これは日本全体が直面している危機なのです」>(以上)


今年も中共叩き、習近平叩きを続けないとまずい。小生の虎退治はいつ成
就するのだろう。(2015/1/3)

◆「安倍たたき」反省?

黒田 勝弘



安倍晋三首相が年末にサザンオールスターズの公演を聴きに出かけ、そこで先の総選挙を批判する歌が出て、「安倍がからかわれた」と韓国マスコミが特筆大書していた。こんな調子でこの2年間、韓国では官民を挙げての“安倍たたき”が展開された。右傾化だ、軍国主義復活だ、侵略美化だ…まるで自分の国のことのように「安倍政権打倒キャンペーン」をやってきた。


マスコミが好んで登場させてきた日本人といえば、村山富市、鳩山由紀夫、小沢一郎の3氏や共産党の志位和夫氏ら、野党指導者や反日が大好きな左派知識人ばかり。何としても安倍政権を引き降ろしたいという異様な風景が続いたのだが、その切なる願いも総選挙での“安倍大勝”で完全に吹っ飛んでしまった。


あれだけ韓国や中国から悪口をいわれたのでは安倍嫌いの日本人でも安倍擁護に回るだろう。そこで韓国マスコミには「安倍政権は普通の日本人とは違うという、これまでのわれわれの見方」に反省の声が出ている。題して「あるがままの日本を見るときがきた」。


安倍たたきの先頭に立ってきた朝鮮日報の12月30日付の論評だ。やっと分かった? それにはまず、日本の実情とかけ離れた左派知識人を良心的日本人としてもてはやすことから改めてはどうかな。

産経ニュース【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 2015.1.3

2015年01月03日

◆安倍首相 長期政権の道筋は

古澤 襄


ことしの政局は、安倍総理大臣が先の衆議院選挙での与党圧勝を受けて引き続き経済の再生を最優先に掲げ、経済政策・アベノミクスを推進することにしており、こうした取り組みを通じて秋の自民党総裁選挙で再選を果たし、長期政権の道筋を確かなものにするかが焦点となります。

安倍総理大臣は先月の衆議院選挙で与党で3分の2を超える議席を再び獲得し圧勝したことで、アベノミクスの継続に国民の信任が得られたとして、ことしも経済の再生とデフレからの脱却に最優先で取り組む方針です。


そして今月下旬に召集される通常国会で今年度の補正予算案や来年度・平成27年度予算案の速やかな成立を図り、農業や医療分野などでの規制改革や法人税の実効税率の引き下げといった成長戦略をさらに推し進めることで企業収益を拡大させて、実質賃金の引き上げが物価上昇を上回る状況を生み出したい考えです。

安倍総理大臣は第3次安倍内閣発足後の記者会見で、「アベノミクスの成功を確かなものとしていくことが最大の課題だ。『三本の矢』の経済政策をさらに大胆に、スピード感をもって実施していく。民間の活力を阻む規制について抜本的な改革を断行する」と述べました。

また、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障法制の整備や、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画、原発の再稼働など、国民の意見が分かれる政策も着実に進めることにしています。

安倍総理大臣としては、こうした取り組みを通じて政権としての実績を積み重ねたいとしていて、自民党内からは、「9月末の任期満了に伴う自民党総裁選挙で再選を果たすことは有力で、2期6年の長期政権が視野に入る」という見方も出ています。

これに対し野党側は、アベノミクスは実質賃金の上昇を実現できておらず、円安による物価高や格差の拡大を招いていると主張し、予算案の国会審議などで安倍政権の経済政策への批判を強め、反転攻勢につなげていきたい考えです。

また野党側には、「1強多弱」の政治状況を打破するには巨大与党に対抗できる政治勢力を作るための野党再編を急ぐべきだという声も出ており、今月18日に行われる民主党の代表選挙でも、維新の党などほかの野党との連携の進め方が主要な争点になる見通しです。

このように、ことしは経済再生に取り組む安倍総理大臣が秋の自民党総裁選挙で再選を果たし、長期政権の道筋を確かなものにするかが焦点で、アベノミクスの行方が政局に影響を与える可能性もあります。(NHK)
2015.01.01 Thursday name : kajikablog

(ふるさわ のぼる=元共同通信社常務理事)