2018年03月25日

◆米中貿易に301条制裁発動

Andy Chang


予期していた通りトランプは本日22日、知的財産の侵害を理由に、中国か
らの輸入品に総額600億ドル相当の関税をかけると言う大統領命令に署名
した。大統領権限で中国に対し「通商法301条」を発動して中国からの輸
入品に関税を課し、中国の対米投資も一部制限する。

中国の知的財産侵害はアメリカだけでなく日本や欧州各国も問題視してき
たが301条の発動はアメリカの対外貿易が一段と強化されることで米中間
だけでなく世界貿易に大きく影響すると思われる。

トランプは1年前に米通商代表部(USTR)に対中貿易の不公平さの調査を
依頼していた。今回の301条発動はトランプ大統領がUSTRの報告を受けて
対中制裁に踏み切ったのである。命令発動のあと、USTRは15日以内に関
税引き上げの対象リストを作成し、公開討論のあとで正式決定に踏み切る。
制裁対象は5000億ドルに上ると言われているが、主にハイテク機器、知的
財産などである。

中国の知的財産侵害はアメリカだけでなく、日本、欧州も問題視してきた。
対中貿易では中国政府は市場開放について不公平な措置を実施して輸
入品に高額関税をかけ、輸入物品に過酷な制限をつけて自国製品を優遇
し、輸入条件にハイテク機密の提供を強要したりなど、不公平な措置が多
かった。

アメリカや諸国が自由貿易で輸出品に条件をつけたりしないのに中国
市場は開放的でなく、不公平だった。301条発動は中国からの輸入品に高
額の関税を課するとともに中国市場の公平性と開放にも影響を及ぼす。つ
まり対中貿易の公平化は米国だけでなく諸国の対中国貿易に有益である
はずだ。

対中貿易が不公平なことはアメリカ以外の諸国でも問題化していた。今回
のUSTRの発表によると、アメリカの世界諸国貿易は毎年800億ドルの
逆差があり、このうち500億ドルが対中貿易逆差だった。これで対中貿易
の不公平さがアメリカにとって大問題であることは明らかだ。

貿易逆差の他に知的財産侵害もアメリカに大きな損害を齎しているが知的
侵害の被害はドル計算で計ることが難しく、長期的に甚大な損害を及ぼす。

中国製品に関税をかけると中国からの輸入価格が上昇して、アメリカで物
価高になる恐れがある。中国がアメリカの措置に対抗して米国商品に関税
を課せば貿易戦争に発展する恐れもある。

トランプは大統領命令にサインした際に「対中貿易は互恵である」と宣言
し、もしも中国が米国商品に関税をかけるなら米国も関税をかけると述べた。

またトランプは301条制裁発動に署名した際に、「今回の大統領命令は、
今後も起きる多くの命令の始まりに過ぎない」と述べた。

対中貿易301条発動でアメリカや諸国の株市場はこれが貿易戦争になる予
想で大幅に下落した。ダウ・ジョーンズは最終値724ドルの下落を記録
し、ドイツ株市場は209ポイント、フランスは72ポイント、英国市場は86
ポイントの下落を記録した。

貿易摩擦が世界経済に不利な影響を与えると言う懸念から諸国の株市場
が大幅に下落したが、私はトランプが対中貿易に301条制裁を加えたこと
は中国の不公平を糾すことで長期的にプラスであったと思う。中国は
WTOに加入していながら勝手に不公平な条件を課して自国に有利な貿易
を続けてきた。

アメリカは世界経済のリーダーでありながらオバマは何もしなかった。
アメリカが貿易不公平を糾すことは諸国が期待していたこと、世界諸国に
有益な措置である。

2018年03月24日

◆専守防衛の改定と改憲は並行すべし

                   宝珠山  昇


〇 北岡伸一東大名誉教授は、読売新聞2018・3・18付の第一面で「専守
防衛は国是なのか、反撃力明確化、改憲に優先」などと題して、次の趣旨
の提案をされている。

△「専守防衛」の範囲は、鳩山見解(注)および国際法の常識よりはるか
に狭い。国是だという言い方もされるが、国是とは何かについて明確な規
定はない。国是といえども政策的な選択であり、国家の最高法規である憲
法よりは下に位置づけられよう。憲法のように改定規定はないが、改めら
れないものではあるまい。

鳩山見解が提示されたとき、日本の周囲にはさしたる脅威は存在しなかっ
た。今では、北朝鮮は核、ミサイルを保有し、しかも日本に対して脅迫的
な言辞を弄している。しかし、日本は敵基地攻撃能力などを持たず、これ
らを米国の反撃に期待したり、ミサイル防衛で対処しようとしている。

が、いずれもその確実度は劣る。故に、専守防衛の改定―専守防衛を、鳩
山首相の見解に近いラインで明確化することを提案する。

現在安倍政権で検討されている自衛隊加憲案では「自衛隊の行動範囲や権
限は拡大しない。他方で、この専守防衛の改定では、自衛隊の行動範囲は
はるかに広がる。憲法も専守防衛の見直しもできればよいが、どちらか一
つなら、こちら(専守防衛の改定)に政治資源を投入すべきだと考える。

〇老生は、どちらか一つを選択する課題ではなく、並行して進められるべ
きものと考える。

理由の一つは、専守防衛は、固定概念ではなく、保有する自衛権行使能力
と防衛環境の従属変数であり、現在の安全保障環境は、鳩山見解も包含し
得るもの、国際法に基づく自衛権行使の範囲内にあるもの、と解し得る状
況に至っていると解するからである。

二つは、専守防衛の改定の実質である敵基地攻撃・反撃の能力は、一朝一
夕に保有できるものではなく、十年単位での装備、基地等の取得、要員の
教育訓練、などの自助努力を要するものであるからである。

三つは、専守防衛の改定を優先すべきとの主張は、戦後左翼などの反対勢
力の常套戦術に嵌る可能性が大きいからである。

専守防衛の改定=敵基地攻撃・反撃能力の充実は、強力な関心者などの賛
同により達成できる。だが、憲法改正は、通常は関心を持たない国民も含
めて多数の賛成を得なければ成就できないものである。衆参両院の3分の2
の賛同がなければ「発議」さえできない。

戦後左翼勢力などは、これらを利用して、国益軽視の不毛の九条論議など
を繰り返し、国権の最高機関の不作為を導き、日本の独立度の向上を阻害
しているとも言える。

このような戦後左翼などの反対勢力にとって、憲法改正は全面戦であり、
専守防衛の改定は局地戦である、局地戦では妥協できても、全面戦では妥
協できまい。

専守防衛の改定を優先すべきとの主張は、大衆の焦点を局地戦に絞らせ
て、全面戦を遅延させたり、全面戦も局地戦も有利にしたり、する彼らの
常套戦術に乗せられる可能性が大きい。
 
自衛隊加憲は、憲法を盾にして、専守防衛の改定などの独立国に相応しい
論議を妨害などする力を未来永劫に削減させることができるものである。

なお、北岡名誉教授の「反撃能力があると、先制攻撃に使う恐れがある、
という主張は杞憂」は全く同意見である。わが国には、大量の核兵器、
ICBM等を装備している諸国に対して、そんな軍事行動を仕掛ける指導
者などはいない。万一にも、そんな選択をしようとする指導者などがいて
も、今日の日本の国権の最高機関はこれを排除し得ると確信している。

(注:1956年2月の鳩山一郎首相の見解は、衆議院内閣委員会で、日本の
攻撃能力の法的限界について「わが国土に対し、誘導弾などによる攻撃が
行われた場合、座して自滅を待つべしというのが憲法の趣旨だとは考えら
れない」と述べた。

「誘導弾などによる攻撃を防御するのに、他に手段がないと認められる限
り、誘導弾などの基地をたたくことは、法理的に自衛の範囲に含まれ、可
能である」とも語っている。この見解は今日も踏襲されている。)  

〇慶大教授 添谷芳秀氏は、2018年3月20日の読売新聞13面で「憲法改正
は国の戦略を固めて、それに基づいて議論をすべきだ。私の主張は、国際
主義を哲学とする9条の改正だ。9条は戦後一貫して日本の国際貢献の障害
となってきた。全面的な集団的自衛権の行使や国連の集団安全保障への自
衛隊の参加を可能にすることが、国際国家である日本の安全保障政策に
とって重要だ。―――憲法改正は国家的大事業だ。政治が国民に9条改正を働
きかけ、世論を醸成しようとしないまま、中途半端な改憲を試みるのは本
末転倒だ。」などと述べている。

これは、先人が、対日講和交渉以来、国防環境の激化などに対応して、自
衛権行使体制の整備に努め、国際貢献体制を整える等してきた歴史を、理
解できないか、無視し、先人を愚弄する、思い上がりも甚だしい、「自衛
隊加憲」の意義を理解しないか、理解できない、戦後左翼の憲法改正妨害
論と異ならない、主張である、等と老生には見えて、悲しくさせるもので
ある。

上述の「私の主張」などは、戦後の国防政策に関わる人々にとっては常識
である。自衛隊創設後も、同様の主張は、特に、旧日本軍人から強力に繰
り返しなされている。

しかし、これらの主張は、「目標論」として異存は少ないものの、彼らに
は、これを達成する「方法論」のない、無責任なものであった。戦後左翼
勢力の妨害を排除し、所要の予算を確保し、防衛力の6要素(知力、人
力、装備力、補給力、施設力、訓練力)を整備し、諸国の誤解を解消など
できる現実的・具体的な手段・方策などは提示できなかった。

先人は、これらを総合的に勘案しながら、昭和32年(1957年)5月20日閣
議決定の「国防の基本方針」などに示されているように、「国力国情に応
じ自衛のため必要な限度において、効率的な防衛力を漸進的に整備」する
とともに、安全保障環境の激化などに対応して国際貢献体制を整える等し
てきたのである。

自衛隊加憲は、「私の主張」を論議することを、これまでと同様全く排除
しないし、普通の独立国に相応しい国防・安全保障論議を促進できるもの
である。「中途半端な改憲を試みる」ものではない。

また、「私の主張」は、現行の憲法の下でも、法律の制定によって実行で
きる可能性があるものであり、憲法の中に明記されなければできないもの
ではない。

論議されている改憲案に不満があるなら、「私の主張」などを憲法に盛り
込み、「国会の発議」可能性がある改憲案を提示して発言してほしい。少
なくとも自衛隊加憲を妨害しないでほしい。 (2018年3月23日 .記)

〇以上の老生の呟きについてご興味をお持ちいただける方は、2017年6月
19日以降の「頂門の一針」、「国際平和戦略研究所」(CISS)のHP
の「提言」欄や、老生のHP[ http://natdef.exblog.jp ]の憲法改正
の項などを参照いただければ幸いです。またこれまでに掲載されたものと
重複があることをお許し願います。(老生の呟き)


2018年03月23日

◆「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第14章

“シーチン”修一 2.0



【措置入院」精神病棟の日々(105)】日本旅行業協会(JATA)の記者会見
が終わった後、記者連中は初対面の25歳ほどの女性記者に集まってきた。
みんな興味津々。

「どこの会社?」
「〇〇でしたが、先月辞めて、今はフリーです」

「〇〇っていい会社じゃない。なんかもったいない気がするけど・・・得
意分野はなーに? フリーだといろいろやらないといけないし」
「やっぱり海外取材です」

「行政とかキャリア(航空会社)とか、エージェント(旅行会社)はやら
ないの?」

「好きな分野だけやりたいんです、それでなければフリーになった意味が
なくなっちゃいますし・・・あ、もう12時、お先しまーす!」

・・・記者連中は一様にあんぐり。みんな生きるため(=生き甲斐のた
め)に必死で(夢中で)、落穂ひろい、ドブさらい、必要なら泥水さえす
する奴らばかりだ。仕事の選り好みなんてできない(しない)。それでも
記事を書くのが大好き、「君の記事読んだよ、とても良かったぜ」とか
「面白かった」なんて褒められれば「よっしゃー! もっと踏ん張ろう」
と発奮するのである。そういう連中だった。

「“旅行産業記者会”を作ろうぜ」と提案したのは年長の安達さんで、事務
局は若いもんが担当することになっていたのだが、皆忙しいから遅々とし
て進んでいなかった。そこで小生が「じゃあ、俺がやりますよ」と引き受
け、会則やら入会金を集め、総会という宴会を開いてまだ1年ほどの頃
だった。

その安達さんが声を上げた。

「何なんよー、あの子? 現地取材しかしません、やりたいことしかしま
せんって・・・現地取材だけやったら日数はかかるわ、カメラと取材ノー
トをもって駆け回らなくちゃならんわ、原稿チェックをスポンサーの観光
局や航空会社にしてもらわないかんさかい、もう時間ばかり食ってカネに
ならんで。海外旅行したいゆうんなら添乗員にでもなればええのによ、な
あ・・・」

(実際、出版社も記者も現地取材を嫌っていた。割が悪いどころか持ち出
しになるからだ。現地取材の記事は旅行会社の商品企画の人には参考には
なるだろうが、読者のメインは経営に関与する課長以上の幹部なので、や
はり政治(主に運輸省)、経済分野の業界動向(商品の売れ筋、市場の動
き、経営、人事など)の記事が業界の最大の関心事、かつ米櫃だった。記
者も累積した知識や人脈が活用できるし読者の手ごたえもあるので政経分
野を好んだ)

「修一、何であんなんを記者会に入れたんや、ちゃんと面接したんかい」

「はあ、一応身体検査もしましたが・・・」

「どこ検査したんや・・・お前スケベやさかいな・・・で、どやった?」

「まあ、並ということで・・・ハハ」

「あんなあ、せめて人間を入れろよ、サルでもいいけどな、会員資格にせ
めてエイリアンはあかん、地球生物に限りますとか、脳波検査を義務付け
るとかよお、ちゃんと書いておかんといかんわな・・・見ろ、ショックで
豊田君は青ざめとるし、朝日君はニヤニヤしてオカシイで」

「ああ、豊田さんは宿酔いや言うてはりましたで。朝日さんはウォークマ
ンで落語聴いているんやないですか、この前は“紺屋高尾”を聴きながら泣
いてはりましたさかい」

「何や知らんが、わしは脱力してもうた、やる気おこらんわ、みんなで飲
みいこうぜ。修一、記者会のカネ、いくら残ってんのや・・・50万か、ま
あ、3万くらいならええやろ、ガード下の立ち飲み屋でゲン直しや!」

地球外生物の女の子は2か月ほどで“失踪”した、どこかへ就職したか、実
家か火星へでも帰ったのか、事件性はまったくなく、そもそも誰も興味が
ないから記憶さえしていないだろう。

以上はもう30年以上も前のことや、懐かしいわ。小生も若くて元気いっぱ
いやったが、今は「老いと死を見つめて」「ひとりでに微笑まん」、老境
や、心技体みんな劣化していきよる。昔「侠気」、今「狂気」。嗤うしか
あらへん。そう言えば樺美智子のおかあはん、新左翼の集会で何回か見た
けど、娘、息子の死を静かに見る人、その死を自己主張のために活用する
「何なんや、この人」的な奇人とか・・・人生いろいろや。

「窮鳥 懐に入れば 猟師も殺さず」

<『顔氏家訓・省事』に曰く「窮鳥の懐に入るは仁人の憫れむ所なり。況
や死士、我に帰す。当にこれを棄つべけんや」

(逃げ場をなくして困窮した鳥が懐に飛び込んできたら、慈悲深い人はこ
れを助ける。まして死を覚悟している兵士が助けを求めてきたら、どうし
て見捨てることができるだろうか)

英語では「The lion spares the suppliant.」(ライオンも命乞いをする
者の命は助ける)>(故事ことわざ辞典)

金北豚は訪米するのか、訪米すればトランプに庇護を求めるのか、「亡命
したい」と言うのか。北の大スポンサーの中共「上海閥=江沢民派」は昨
秋の党大会以降、急速にパワーを落としているようだ。北と国境を接する
上海閥(江沢民派)のシマ瀋陽軍区(北部戦区)は北の大スポンサーだっ
たが、習近平に乗っ取られたようだ。オセロゲームのように一気に情勢が
変わった感じがする。(共青団派=李克強など胡錦涛派も凋落著しい)

プーチン皇帝も北の借金1500億円をチャラにしたものの(ほとんど不良債
券)、ドル箱の資源価格の低迷で余裕があるわけではない。北はカネはな
い、輸出入は細る、労働者派遣のシノギもやばい、平壌の250万の核心
層=上部階級=金王朝支持者もこのままではひもじい思いをする。

金北豚の神輿を担いでいる軍は、草の根資本主義で稼いだ新興ブルジョワ
ジー=小ブルからのミカジメ料でどうにか食っているのだろうが、このま
まではじり貧だ。しかし、軍にとっては一応、金北豚は「軽くてパー」の
理想的神輿ではある。

小生が金北豚なら訪米したら速攻で亡命し、どこかの基地で保護され、余
生を過ごすかも知れない。整形手術もするといいかも(先日、カウンセ
ラーに聞いたらマツコ・デラックスとかいう芸人は男だそうだ。金北豚は
“ソノマンマ北”で、漫才には向いているかもしれない、ボケ役やな。トラ
ンプは“ソノマンマ右”、もちろんツッコミ役やで)。

「亡命したいなあ、窮屈な生活にはもうウンザリや。女中、コック、門番
までみんな監視員や。遊びにも行けんし、ネットも使えん。わては軍の奴
隷や、操り人形や。

スイス留学中に見た『仁義なき戦い』、怖いセリフがあったなー。

『おやじさん、云うとってあげるが、あんたは初めから、わしらが担いで
る神輿じゃないの。組がここまでなるのに、誰が血流しとるんや。神輿が
勝手に歩けるいうんなら、歩いてみないや、のう!

わしらの云うとおりにしとってくりゃ、わしらも黙ってこのまま担ぐが、
のう、おやじさん、喧嘩は銭がなんぼあっても勝てんのですよ!』

逃げたり批判したらトロツキーや兄貴みたいに殺される、プーチンも殺し
まくっている、奴らは地球の果てまで政敵を追いかけて、見せしめのよう
に殺すんや。

わてはもう神輿に疲れた、担がれて揺れまくるのはもうこりごりや、勝手
に歩きたいんや。ジャイアンみたいなトランプなら、もしかしたら保護し
てくれるかもしれん。プーチンや習近平なら、よくて幽閉やろうなあ。

カミサンも妹も、わてを監視する工作員やろうなあ・・・どこぞへ逃げて
人生やり直ししたいもんやが・・・」

こんな風に思うのが普通だと思うが、のう、同志諸君。

売り家と 唐様で書く 三代目

<初代が苦心して財産を残しても、3代目にもなると没落してついに家を
売りに出すようになるが、その売り家札の筆跡は唐様でしゃれている。遊
芸にふけって、商いの道をないがしろにする人を皮肉ったもの>(goo辞書)

金北豚のオヤジの金正日は、そのオヤジの金日成を殺したようなものだ
が、権力を固めていくと南進赤化統一の準備として日本人拉致を軍・警・
総連を含めた工作機関に命じる。拉致事件が本格化する号砲だった。
「WILL 2006/6月号、ジャーナリスト・加藤昭氏「総連の責任を問う 金
正日の『日本人拉致指令書』全文公開!」から要約する。

<朝鮮総連宛の文書のタイトルは「経済局補助資料 祖国統一のための分
工事業組織指導要綱」。A4判12ページからなり、表紙にはタイトルの他に
「1974・6」、意味不明の「006」が並んでいた。書類の末尾には取扱い留
意点として「総連下部組織には絶対に伝達しないこと」とある。

この指導要綱は、総連中央を指導監督する対外連絡部(現・社会文化部)
が金正日の命令で作成したものと推定される。対外連絡部はテロや誘拐、
暗殺など、破壊工作は何でも手掛ける謀略組織である。(修一:まるで
プーチンの故郷KGBそっくり、化学兵器もあるでよ。北はソ連が生んだ国
だから、血は争えんで))

指導要綱は、拉致工作の実態を浮き彫りにした重要文書で、以下に掲げて
おく。「分工」は分担工作、「教養」は包摂工作(抱き込み)、「争取」
は拉致工作(修一:強引だろうが北のために働かせる作戦)の意味である。
・・・

敬愛する首領様(金正日)は(1974年)4月8日教示で、総連が全体の活動
家たちと、熱誠同胞(熱心なシンパ)たちを発動(動員)して、祖国統一
事業を最大限の力で回し、諸般の事業を大衆化(広宣流布で強化)するこ
とが特に重要だと教示された。

金日成元帥様に置かれては、次のように教示されました。

「革命家を養成する事業、南朝鮮運動(赤化統一)、革命闘争も、畏れる
ことなく大衆化しなければなりません」

首領様(金正日)はこのようにご教示されながら、総連活動家たち全員
と、熱誠同胞たちが、1人が10人がずつ、困難であれば、5人ずつだけでも
受け持って、教養・争取することについて課題を下されました。

総連各級機関の責任者たちは、全体の活動家たちと熱誠同胞たちに、祖国
統一事業分工を与え、それを間違いなく遂行するよう指導事業を徹底的に
強化しなければならない。

1、事業目的

総連のすべての活動家たちと熱誠同胞が、南朝鮮革命と祖国統一のため、
5名以上ずつ教養・争取する。

2、分工組織について

(1)教養・争取するとの思想観点と立場を強固に打ち立てなければなら
ない。金日成主義思想体系を徹底的に打ち立て、総連が祖国統一事業に最
大限の力を回すことについての、首領様のご教示を自分の骨と肉にし、そ
れを最後まで固守貫徹する革命的観点と立場をより強固にしなければなら
ない。

首領様のご教示に背く保守主義、消極性、形式主義等、現状維持的傾向と
の厳しい思想闘争を強力に展開しなければならない。

(2)分工事業に対する組織指導事業を強化する

・分工対象者としては、次のような人たちがある。

――南朝鮮から日本に来る来往者(長期、短期、船員)

――南朝鮮に行ってきた往来者(民団=韓国系組織、日本人)

――「民団」人士および商工人、青年学生(自主統一支持者も含まれる)

――「民団」傘下同胞

――日本人(政界、経済界、学界、文学界、言論人等、各界各層)

注 各級機関の責任者は、各個人に了解書を提出させる。
  ・南朝鮮親戚縁故者・民団内の親戚縁故者・移住地を知っている親戚
縁故者・移住地を知っている民団同胞・知っている日本人士。

分工対策者設定も、あくまでも南朝鮮革命化に貢献する人を主として選択
し、密着するようにしなけらばならない。

(3)活動家たちの準備程度に合わせて、対象者を組織的に定めてあげること

注 事業(拉致)計画書を提出する。・南朝鮮縁故者への事業、・民団人
士への事業、・日本人への事業

分工対象者名簿は、委員長、組織部長、政治部長らは知っていても、会議
では対象者の名前は告げない。(修一:極秘でやれ、悪魔のように細心
に、天使のように大胆に!)

3、教養方法について

対象者に対する教養(抱き込み)方法で重要なことは、絶対に恐れること
なく、大胆に根気強く教養することだ。対象者と一対一の原則を守り、教
養し争取(拉致)しなければならない。

5名を教養・争取するためには、1名ずつを教養争取する方法もあるし、
2〜3名ずつを(同時的に)受け持って教養し、5名を争取する方法もある
が、これはその実情と条件に合わせて行うことである。

どの場合でも、対象を教養するためには、何回でも会って教養しなければ
ならない。最低でも対象者とは1か月に1回以上会い、1回に3時間以上は教
養しなければならない。

注 本組織要綱の取り扱いで留意する点
・下部に伝達しないこと>(以上)

教養(抱き込み)とはオルグとか洗脳、折伏、誘惑、賄賂などのソフトな
アプローチ、一方で争取は拉致、誘拐、騙しもありのハード&ワイルドな
アプローチだろう。

昔から「正義と思えば何でもできる」という。北は絶対的に正しいのだか
ら、北のために日本人を拉致しろと言われたら、武者震いしてテロや拉致
を実行する(大韓航空機爆破の実行犯、金賢姫は命令を受けて大感激し
た)。それが組織員の名誉ある「大義」であり、無関係の人が巻き添えで
ひどいことになっても、「ま、運が悪かっただけよ」、で実行犯はまった
く悔いもしないのが普通だ。

中核派と革マル派は鉄パイプで殺し合ったが、ある時、中核が革マル幹部
と間違えてその弟を襲ってしまった。誤爆だ。中核派の言い草がとてもユ
ニークだったので覚えている。

「革マル幹部の弟だったことが悪い」

まるで「罪九属に及ぶ」で、ヂヂイから赤ん坊まで敵の血統はすべて殺さ
れて当然というわけだ。「だって親戚なんだもん」「かけた情けが仇とな
るんだもん」てなことで殺しまくる。(清盛は幼い頼朝、義経を殺すには
忍びないと情をかけたために平家は滅亡した)

イスラム原理主義者が一番嫌うのは「無神論者」、小生のような奴はただ
の害虫、クソでしかない。次に嫌うのが「他宗派」「異教徒」なのだが、
無差別テロで同じ宗派の人が死んでも「神のお導き、天国で素晴らしい人
生が待っている」てなわけで、反省なんかするわけない。

主義、思想、宗教の類はそんなものである。洗脳されているから「自分で
考える」ことをしない、ただの「クチパク」が実に多いだろう。

ただの暴君、狂人だろうが、面従腹背の前川流でクチパクと拍手で出世
し、給料も入り、人脈もすべてその関係ばかりとなれば、もう「毒を食ら
わば皿まで」、上が言うことに逆らうなんてとてもできやしない。トップ
がこけたり、組織自体が消滅するまで、信じた(ふりの)「大義」を守り
抜くのが人間だ。

食えなくなったら、「実は私は以前から国家主席の言動はおかしいと思っ
ていました」とか告って、ロバから馬へ乗り換えるのもまた人間だ。

拉致被害者や家族の悲しみ、辛さなんぞ、北はもちろん、日本国内でも思
い致さない人がほとんどなのである。これが現実、リアルなのだ、小生も
その一人に過ぎない。

人間が美しい? 美しい人もいるだろうが、そういう人は「他者に言った
ところでどうにもならない、つける薬はない」と、どうしても諦観が先に
来るから、「成さず、語らず、静かに往生」する、そういうのが多いので
はないか。

さてさて、3/20〜21は早朝から万年塀の修繕、21日は1時間で冷え切って
作業を中断したが、やがて雪になった。先日「Spring has come! 春天到
来!(シュンテンタオラ)」と花木を室内から戸外に移したのだが、雪で
は皆死んでしまうので、慌てて室内に戻した。(被害者をさっさと連れ戻
せよ!)

相変わらず(どーでもいいことに)忙しくて、なかなか記事を書く、発掘
した雑誌など調べものをする、新聞を読む時間がない発狂亭“エルボー”雀
庵の病棟日記から。万年塀の板は1枚36キロ、どうにか3枚までは積み上げ
たが4枚目は歯が立たなかった。重すぎて腰が痛い。腰にエルボーを食
らったみたいで、もう重いものは扱えない、こりごりだ。トホホホながら
も老化現象を見る、知る、体験するのは知的刺激にはなる、笑うしかない
から「笑点」よりオモロイで、のう、同志諸君。

【2016/12/19】月曜、快晴。*産経、石原慎太郎の論稿によると、彼と三
島由紀夫が「男の最高の美徳とはなにか」をテーマに対談する前に、三島
が「その前にそれぞれ思うところを紙に書いて見せ合おう」と提案し、開
いてみたら二人とも同じで「自己犠牲」だったという。

小生は「大義に死す」だが、似たようなものだろう。慎太郎はこう書く。

<人間にとって最高の美徳とは、己の命やそれに近い代償を厭わずに払っ
ての献身に他なるまい。それはこの現代においては稀有なる行為に他なら
ない。

他人の不幸を喜びあげつらい、ことを捏造してまでして他人を陥れ営利を
むさぼる現代の日本の下司なメディアの堕落が象徴する現代社会にあっ
て、人間にとって最高の美徳の表示を求めるのは砂浜に落とした針を探す
に等しいかもしれない>

奥野誠亮氏が11月16日、104歳で大往生したが、氏も愛国者として自己犠
牲を重ねた。合掌。

「きょうの人」は麻生英範さん(57)、「日本人とインド人が組めば最
強」。インド人も「ビックリのご飯&おかず炊飯器」の普及に努めている
という。氏はパナソニックAPインド社長だが、経歴を知りたいものだ。

「正論」西尾幹二「世界にうずまく『恨』の不気味さ」、韓国のルサンチ
マン「恨」は世界の韓国化を促している。

<それは人間の卑小化、他への責任転嫁、自己弁解、他者を恨み、自己を
問責しない甘えのことである。

トランプ氏の登場は、多少アメリカ国内のルサンチマン(白人であること
が=ホワイトギルトやポリティカルコレクトネスの呪縛と拡大)の精神的
歪みを減らし、アメリカ人を正常化することに役立つだろう。

オバマ大統領が許した「アメリカの韓国化」がどう克服されていくか、期
待を込めて見守りたい>

西尾節は今朝も健在だ。

(ここまで書くと精魂尽き果て、腰はフラフラや、「オモロイもんやな
あ」と笑うしかないで、のう)(つづく)2018/3/22


2018年03月19日

◆決裁文書という魔物

大江 洋三


この12日以降、「決裁文書」という言葉を知る事になった。
伝わって来る内容からすると、豊中市の埋め立て国有地の売買話の発生か
ら契約までの経過報告書である。

局長が決済したものだから決済という言葉を被せたのだと思われる。

紙面やネットから最初の報告書の内容を読むと、作成者達は相当な日本会
議嫌いである。日本会議は、伝統=歴史、自主憲法の意識の高い団体で、
左派や反日家にとっては目の敵である。マスコミはしばしば日本会議を安
倍内閣の影の支配者と報道する。もちろん、官公労とは政治的対立関係に
ある。

小泉内閣の知恵袋であった高橋洋一氏は、マスコミ=赤系と断じている。
よって、財務省末端職員には、阿部昭恵夫人や日本会議が支援している政
治家の名前を記せば、いかなる事態が起きるか初めから分かっていたはず
である。

何故そう思うかといえば、初めの報告書によれば、(注)として日本会議
の事が詳しく書かれていること。ここに特別顧問・麻生財務大臣、会長・
平沼赳夫、副会長・安倍晋三と重要処の政治家の名前が出てくる。

また、昭恵夫人に関する記述の仕方は異様である。産経新聞のネット記事
を引用記載して「阿部夫人が学園の教育方針に感涙した」

何で、官庁報告書に全く異なる種類の劇をワザワザ挿入したのだろうか。
平沼赳夫議員や鴻池祥肇議員の秘書の「森本学園への土地貸付料が高すぎ
る。安くならないか」の陳情話も書かれている。

但し、これは政治家が地元や後援者の為に陳情するのは仕事の一つだから
普通の出来事である。しかしながら二人とも日本会議在籍なら話は面白く
なる。

随意契約の経過報告書であるから、政治家の陳情は記載されるべきだろう
が、昭恵夫人の話しは全く別口である。たとえば歌舞伎を見て感激した類
の話しで、初めから記載すべき事柄ではない。よって当初から作成者に
反・阿部内閣の政治目的があったと考えられる。

補填しておくと、近畿財務局は法律に基づいて案件を執行中と陳情を退け
ている。

特例扱いという言葉にマスコミは引っかかっているようだが、教育など公
共施設目的の売却には特例随意契約が認められている。

従って、近畿財務局は大阪府や豊中市の学校建設許認可を優先したと思わ
れる。不良が交じったら困るからだろうが、生憎見込んだ相手は不良で
あった。

学校開設認可の元締めは文科省である。それにも拘わらず、要の文科省を
誰も相手にしていないからマスコミは前川事件で叩き甲斐が無いと知った
のであろう。

ところで仕事の現場はどうなっているのだろうか。

局長など要職にある者は、始終、各種の文書がPC上に表われる。その一
つ一つに指示や決済を記す。もちろん他にも仕事はたくさんある。
中小企業の現役時代の拙い経験では、煩雑にPCに資料が飛び込んでくる
から丁寧に読む暇がない。そうすると自分が重視している案件しか丁寧に
読まない。何かの拍子に思い出して文句を言うと「書いておきました。
チャンと読んで下さい」と逆襲された事がある。

大臣は政治家が本分であるから文書を丁寧に構っている暇は更にない。官
僚の簡潔な口頭レクチャーで印を押す。小泉元総理が官僚の分厚い説明文
書をA4一枚にせよと命じたくらい忙しい。

末端では、この逆が起きる。どうせ丁寧に読まないだろうからと、コッソ
リ不必要な文言を入れ込む。昭恵夫人の登場はそういう事であろう。

佐川・元理財局長もマサカと思ったに違いない。書き直しを命じたかどう
か定かでないが今時は、すべてPC内に保管されているので書き直したと
するなら迂闊な話である。今回も前報告書は財務省職員のPCに保管され
ていたという。

今後はこの種の改め書は、たとえば10号改め11号文書とするしかないだろう。

以下は、その場合の模擬国会討論である。「なぜ改めた?」

「不注意で、あらぬ誤解が広まっております」「あらぬ誤解とは何だ?」
「昭恵夫人が関与したなど」「籠池氏に共鳴しているではないか」「共鳴
と関与は異なります。ご本人も否定しております」「証人喚問を要求する」

この種が延々と続く事になるが、それが民主主義の証である国会論戦とい
うものである。

決済文書か何だかしらないが、公表済の公式文書の書き直しは、もちろん
犯罪である。私企業でも監査人が押し印したものを書き換えれば犯罪である。

一方で、政治家や官僚を疑えば他にいくらでもある。各地の在日系学校の
借地料は異様に安い。どうして大騒ぎにならないのか不思議である。学校
だから便宜を図ったとするなら、森本学園にも同様な配慮が働いただろう。

新聞社も偉そうな事は言えない分際である。社屋は一等地を国から格安で
分譲してもらい、放送電波も非競争の格安割り当て制である。なので、新
聞や放送各社は含み資産をしこたま抱えているはずである。

フェイク記事を書いても言論の自由を盾に裁判沙汰でも負けない。消費税
率引き上げ時も政治家を脅して抵抗するだろう。現に一昨年軽減税率適用
と大騒ぎした事がある。

煙をたてるのは「知る権利」に名を借りた彼らの商売みたいなもので、止
むを得ない所があるが、収め時も考えないと自らに飛び火する事になる。
今から考えても、朝日新聞社が吉田清二のインチキ書「済州島の慰安婦
狩」を事実の如く広め拘泥したのは万死に値する。

朝日新聞の当時の木村社長も、社説も、言い訳じみたお詫びらしきはした
が、明確に「間違いでした」と罪を認めた訳ではない。

昨日、元・佐川局長の国会承認喚問が決まった。どう転ぶか分からない
が、佐川氏は決済文書の作り方や在り方を明らかにした方がいいだろう。 

2018年03月16日

◆教育改革は焦眉の急

Andy Chang



教育改革の重要性が各国で討論されている。21世紀の大きな問題は若者
の教養が明らかに低下していることだ。生活水準が向上し、食べ物も服装
もよくなり、車も普及したが若者の教養が向上したとは思えない。教養と
は知識の蓄積と、その知識を使ってものごとを考える力である。

スマホでメールやゲームや音楽を聴くことは出来ても遊んでばかりいると
人間関係が希薄となり、社会的判断力が低下するる。最近では教養のない
若者が何か不満があるとすぐに集まって街頭でデモをやるようになった。
だが街頭デモで気勢を上げても政治行動としては非効率なものである。デ
モ集会で国家が良くなるはずがない。

アメリカでは「読み書きそろばん」が出来ない大学卒も居るそうだ。台湾
で最近話題になったのは、大学入試の英語で100点満点をとった学生が17
人居たが、0点を取った学生がなんと14,500人も居たと言う。大学入試を
受けた高校卒業生の英語がこれほど貧弱とはオドロキだ。彼らは英語だけ
出来ないのではなく、他の科目もダメだと思う。

高校卒の品質低下は国民の品質低下につながる。頭のよい17人が憲法改
正を提唱しても、一万人以上の知識の低い人間が憲法を改正したら戦争に
なると言えば憲法改正は出来っこない。国民全体の知識水準を高める教育
改正は焦眉の急である。

●社会文化の低下

昔は電車や汽車に中で本を読む人が多かったが、最近では90%がスマホで
メールやゲームをやっている。メールやゲームで遊んでも知識を増やすこ
とは出来ない。若者が本を読まないから出版社や書店の閉鎖が増えている。

本を読まないと知識を得ることが出来ない。教養のない人間が増えると社
会文化が低下する。科学の進歩が「一億総白痴」を生むとは皮肉なことだ。

物資が豊富になったから、生活に困らない程度の読み書きさえできれば個
人の生活に困ることはない。しかし個人の需要は社会に共通の知識道徳と
は違う。若者の教養が低下すれば社会文化の崩壊が起きる。

スマホが便利になって何でもスマホで検索すれば答えが出て来る。しかし
検索した知識は個人の知識にはならず、人の思索に役立たない。昔の言葉
で言えば軽薄な人間が増えるだけだ。

●文明とは国民全体の教養程度である

物資が豊富になって生活が楽になったけれど、人間として思考を満足させ
る生活、つまり社会に共通する宗教、道徳、学問、芸術など精神面の生活
が豊かになったとは言えない。だから教育改革、物事を考える力を豊富に
する教育が大切なのだ。

考える力を増すには本を読むことが第一である。スマホの普及で人が本を
読まなくなったら思考力が衰える。思考力とは知識を蓄積し、その知識を
使って日常生活で直面する事物を判断する能力である。

教養とは自分の知識を使って「なぜ(Why)」と考え、「どうし(How)」
と理論づける能力だ。それが満足にできるようにするのが知識の蓄積、つ
まり教育である。本を読むことと実地に体験をすること、これが教育の本
分である。

読書とは本に書いてある「他人の知識と経験」から学ぶこと、体験とは自
分で「なぜ、どうして、どうしたらよいか」を学ぶことだ。

●学費免除とゆとり教育は間違いだ

大学まで学費無料を主張する政治家も居るが、学費無料とゆとり教育は教
育の失敗のもとである。この半世紀のあいだに世界諸国では高校卒業まで
学費無料にした結果、学生の教育程度が下落した。大学も学費無料にした
らそれこそ税金の無駄遣いの上に大学の程度が低下する。

ゆとり教育が提唱されて以来、アメリカ、日本、台湾などで学生の質が下
落した結果が出ている。大学でも学費無料にすれば大学卒業生の品質がさ
らに低下するだけである。ゆとりとは甘やかすことにほかならない。ゆと
り教育で若者は勉強せず学習する気も無くなったと言える。

学費無料化より、高校生の学費を成績で決めるのが学習意欲を増進させる
道である。つまり成績に比例して学費を払う制度である。成績をABCDとF
で評価し、不合格Fなら次の学期は学費の100%を払う、Dの辛うじて合格な
ら50%払うとすべきである。落第(留年)なら全額自己負担にすればみん
な真面目に勉強するはずだ。

奨学金制度を導入すれば学生は勉強する。ゆとり教育で学費無料にすれ
ばたとえ勉強してもしなくても卒業するから真面目に勉強しない。私がア
メリカに留学したときはまだ奨学金制度があったので、われわれ留学生は
必死に勉強して奨学金を貰ったものだ。この経験からして学費無料化は学
生の素質を低下させる最大の原因と断言できる。

●英語を普及させる

台湾で問題になった英語の学力低下である人が以下のような提言をした。
台湾人は日常生活にいろいろな日本語の単語を使っている。例えば「セビ
ロ」とか「ビール」、「ダンス」、「オートバイ」などである。だからは
それなら日常会話に英単語を取り入れれば英語がうまくなるだろうと言う。

私はこの提言に反対である。日本語の単語が出来ても日本語ができるのと
は違う。それぞれの言語にはそれぞれの文法があって、文法が出来なけれ
ば出来ることにならない。例えば台湾人が日本に旅行して「運ちゃん」と
か「おじさん」などと言ったとしても日本語ができたのではなく、むしろ
無知、無教養をさらけ出しただけだ。言語の習得には「読む、書く、話
す、聞く」を習う必要があり、単語だけではダメだ。

勉学に近道はない、教育に近道はない。国民の教養水準を高めるには国
民教育の改革が焦眉の急である。

2018年03月12日

◆戦後左翼の常套手段

宝珠山  昇



〇 頂門の一針4630 号 2018・ 3・10(土)の「最新情報 ◎野党の国会
審議の不毛  品川 阿生居士」の「森友学園への国有地払下げ価格の疑
惑についてはすでに司法当局が捜査をしている。

関連文書が書き換えられているという報道に 関して衆参の予算委員会で
多くの時間をとって質疑がおこなわれたが、末節とはいわ ないまでも
枝葉の問題についての野党の執心ぶりには首をかしげざるを得ない。憲法
9条改正や北朝鮮や中国をめぐる安全保障問題について問いただすことは
ないのかと 言いたい」に全く同感しながら過ごしています。

与党の一部も同じでしょう。

〇 憲法9条改正問題について言えば、与野党のみならず「識者」の一部
まで、「自衛のための武力行使の範囲を、(これまでの政府統一見解など
で示されて いる以上に「明解」に)、憲法条文に書き込むこと」を求め
て、論議を混迷させている。

「自衛のための必要最小限度」を明解に示すことは、有害無益、不適当、
不可能なことで、国益を毀損するものである。これらは、憲法改正の有無
にかかわら ず、国政に携わる者たちが常続的に行うべきもの。最終的に
は、国権の最高機関が、 その時の、国民の意思、安全保障環境、自衛能
力の実態、同盟国の姿勢、などを総合 的に判断し、決断する以外にない
ことである。

〇 にも拘わらず、これを求めるのは、憲法改正を妨害しようとしてのも
のである。これは戦後のいわゆる左翼勢力の常套手段・戦術である。これ
を、与党の 一部や元官僚までもが使っているのは戦後教育の劣化の結果
であろう。嘆かわしい限 りである。

〇 なお、必要最小限度の自衛権行使の限度の判断を誤って、戦争に突入
し、一時期「主権」を失ったのが「大日本帝国」、「敗戦国」であり、今
でも「国連 憲章」の「敵国条項」に名を連ねているのである。

〇 ついでに述べさせていただくと、今、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員
長は、ようやく、国際社会の警告・圧力を受けて、主権国家固有の自衛権
の行使限度 を慎重に判断しようとしている振りをし始めたものと理解さ
れる。

これまでの金一族 の言行から見てその真意には疑問を持たざるを得ない
ので、万般の注意を以って「対 話」に臨むことが肝腎であることは言う
までもない。

(注:国際社会の警告・圧力とは、北朝鮮が核兵器やICBMを保有すること
は、人類・国際社会が長年かけて育て上げてきた、紛争を平和的に解決す
るための 法・英知を逸脱し、自衛権行使の限度を超えていますよ、若し
それを続ければ貴国は破 滅しますよ、などである。)  (2018年3月10
日 N.H.記)

2018年03月08日

◆自衛隊合憲の歴史と論理 (老生の呟き) 

                宝珠山  昇


先日在京の郷土人会で、地方の旧制中学を出て著名大学理工学部出身の大
先輩から、「法律のことは良く解りませんが、憲法には自衛権のことを書
いてないのですか」との趣旨の質問を受けた。「自衛隊加憲」(九条の一
項、二項をそのまま残し、憲法に自衛隊の根拠規定を加えることを言う。
以下本稿中同じ)を巡る論議の混迷に心を痛めている様子であった。

半世紀以上、種々の妨害に直面しながら、自衛権行使体制の充実・向上な
どの現場に直接・間接に関わってきた老生の率直な感想を、これまでの投
稿との重複を厭わず述べさせていただきたい。

〇 現行の日本国憲法は、米国を中核とする連合軍が国内の治安維持をも
含む安全保障任務を負担している占領下、終戦の2か月後に成立した国連
憲章の敵国条項下、極東国際軍事裁判中、食糧援助を受けなければ生存し
て行けない困窮状況の中で、即ち、国家主権を回復していない状況下で、
受け入れさせられたものである。(昭和天皇を極東軍事裁判にかけないこ
とを条件とした取引があったともいわれている)

自衛権は主権国家固有の権利である。これは自然法・天然法であり、いか
なる主体もこれを否認することはできないもの。現行憲法は、この自衛権
を、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存
を保持しようと決意し」、行使すると「前文」に明記している。

別言すれば、米国を中心とする連合軍の力と1年前に成立した国連憲章第7
章の「平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動」が効果
的に実施されることを信じて、又は、信じ込まされて、受け入れたもので
ある。

〇 しかし、現行憲法公布の頃から、「諸国民への信頼」が、ソ連、中
共、北朝などの戦争行為によって失われる事態が頻出し、在日占領軍は、
戦地に出て行き、日本には力の空白が生じ、暴動、革命などの恐れも出い
た。それらは、現行憲法が想定していなかった、在日占領軍が国内の治安
維持の任務も果たせなくなる事態の出現であった。

これらのため、1945年(昭和25年)夏、時の統治者、在日連合軍最高司令
官マッカーサー元帥は、警察予備隊の創設を許可(実質は命令)し、政府
は警察予備隊令(政令)を公布・施行した。この任務は、治安維持のため
に特別の必要がある場合に限定し、9条と関係するものではなかった。ま
た、講和条約発効から180日後に失効するものであった。(この頃、ダレ
ス米国国務長官から、再軍備を要請されたが、日本は国力の不足などを理
由に断ったともいわれている)

1952年(昭和27年)4月28日の講和条約発効(国家主権の回復)、戦乱の
拡大、安全保障環境の激化に伴い、警察予備隊は、対外的に自衛権を行使
できる実力組織として、1952年(昭和27年)8月には法律を以って保安隊
に、1954年(昭和29年)7月には同じく法律を以って自衛隊に改組された。

わが国は、自衛隊への改組後、自衛権行使の限度などに関する厳密な論議
を繰り返しつつ、国権の最高機関の議決の下に、国力国情に応じ、自衛権
行使体制、国際平和力態勢などの充実に努めてきた。

本来、自衛隊創設時に、憲法九条は改正さるべきであったが、国際環境は
想定外の急変であり、憲法改正に必要な「国民投票法」などは整備されて
おらず、憲法改正の手続きをとる暇はなく、実行できなかった。

このように、自衛隊の保有は、国権の最高機関の議決を経てなされた、国
家固有の生存権・自衛権・緊急避難権の行使であり、「憲法違反」などで
はない。

〇 自衛隊加憲は、人類が数多の戦乱の中で学んだ、紛争を平和的に解決
する英知を反映した未来志向の普遍の原理を表明している9条を生かしつ
つ、自衛隊の合憲性を確認し、安全保障体制の基盤を確立しようとするも
のである。

これは、七十余年の間に出された「国防の基本方針」などの多種多様な政
府統一見解、最高裁判決などに明確に示されている解釈改憲の歴史を、そ
うせざるを得なかった先達の英知を、素直に条文化すれば良いことである。

〇 そうすれば、前文に明記されていることを、3項として「前項の規定
は、自衛のための必要最小限度の実力を保持することを妨げない」とか
「自衛権の発動を妨げな
い」などと加えようとする案は、更には、現に存在するものを追認しよう
としているのに「妨げない」などとする案は、出てこないはずである。

〇 なお、「自衛の範囲や、自衛のための必要最小限度の実力とは何かに
ついて、きちんとした整理を憲法改正以前にしてほしい」などと言った注
文を付ける国会議員や憲法学者などがいる。

しかし、自衛権行使の必要最小限度は、その時々の安全保障環境、軍事技
術の進歩、自衛能力と同盟国などに期待し得る能力などを総合的に勘案し
て、国権の最高機関が最終的に決断すべきもので、現在までに政府統一見
解などで示されているもの以上に具体的に、あらかじめ、硬性憲法は言う
までもなく法律でも、政令でも、明記、公言などすることは、有害無益、
不適当、不可能なものである。

国家、民族、組織体、個人にとって、その固有の自衛権の行使の具体的限
度などの論議は、複雑、多様、変化してやまない環境下での生存に付随す
るもの、憲法改正の有無にかかわらず常続的になされるべき永遠の課題で
ある。     (2018年3月6日
記)

〇 以上の老生の呟きは、「頂門の一針」、「国際平和戦略研究所
(CISS)HPの「提言」欄や、小生のHP[
http://natdef.exblog.jp/]の憲法改正の項に掲載されたものと重複があ
ることをお許し願います。


◆「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第11章

                   “シーチン”修一 2.0

【措置入院」精神病棟の日々(102)】ここ数日、かなり暖かくなってき
たので屋外作業療法に精出し、屋上のパノラマ展望塔はほぼ完成した。4
歳女児と6歳男児は展望塔が大好きで、まるでマシラの如くハシゴを昇
り、真っ白な富士山を眺めたり、眼下を見下ろしながら「〇〇選手、どう
か・・・やったーっ!やりました、2つ目の金メダル! △△さん、選手の
表情を伝えてください、どうぞ」なんてやっている。

ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展でこの展望塔が入賞するかどうかは
分からないが、小猿と小生は眺望を楽しみながらチョコやキャラメルを食
べると、とてもいい気分になる。頂上を制覇したような、そんな解放感。

1993年頃に東京の最高峰、標高2017mの「雲取山」を登った時は、前泊の
山小屋は「三条の湯」。ここは深田久弥も利用したが、彼は「日本百名
山」に「雲取山は東京から一番近く、一番深山らしい気分のある2000m峰
だけあって、高尾山や箱根などのハイキング登山では物足りなくなった人
が、次に目指す恰好な山になっている」と書いている。

小生ら4家族10人のパーティは三条の湯へ向かう途中で突然の雷雨に遭
い、ずぶ濡れで逃げ込んだが、温泉に浸かり、ストーブで濡れた衣服を乾
かし、翌日の昼頃に急な笹薮を抜けて頂上制覇した時は皆で「バンザー
イ!」っと三唱したものだ。展望塔はその時の感動ほどではないが、「あ
あ、いいなあ」と思う。

かったるさ すっきりするから カタルシス(修)

まあ下句は「ただのダジャレで 入賞できず」だな。

拉致問題はまったくすっきりしない、カタルシスとは程遠い状態が長い間
続いている。被害者家族は堪忍袋の緒が切れそうだ。なぜこんなにも進展
がないのだろう。

1977年には久米裕さん、横田めぐみさんが失踪、1978年にはアベック3組
が同時期に消え、さらに1組が誘拐されそうになった1978年の時点で、警
察や公安関係者は「北による拉致疑惑」に気付いていたのではないか。確
証はなくても、北の工作動向に通じた「協力者」、たとえばギブ&テイク
で情報を交換する二重スパイ的なディープスロートや、暗殺1年前の朴正
煕の韓国政府に接触しないわけがない、と小生は思う。

「北による拉致」が濃厚になっても、これを公表すれば長年培ってきた
「協力者」との信頼関係が崩れて、北のアングラ情報が絶たれてしまいか
ねない、被害者の数も少ないから、この際、この件は緘口令としておく方
が国益になる、アングラルートを通じて「日本政府は公表しないが、その
代わりに今後、北は日本人を拉致しない」という、被害者と家族を切り捨
てるような“合意”“了解”があったのではないか。

そうであれば、当然、日本政府の機密費から北へ慰撫というか手打ちのカ
ネが渡ったろう。

当時の総理大臣は――

67代 福田赳夫 ≪就任時:71歳≫1976年12月24日〜1978年12月7日(在職日
数:714日)自由民主党
68代 大平正芳 (第1次) ≪就任時:68歳≫1978年12月7日〜1979年11月9
日(在職日数:338日)自由民主党
69代 大平正芳 (第2次)  ≪就任時:69歳≫1979年11月9日〜1980年6月
12日(在職日数:217日)自由民主党

福田は大平と争った「大福戦争」で有名だが、長男はリベラル≒アカモド
キの康夫である。親を見れば子が分かる、その逆もありだが、福田は次男
を後継者にしたかったが、次男が病気になったために仕方がなく康男にし
たという。福田は自身も仁徳に欠けるようだ。

<1977年(昭和52年)に起きたダッカ日航機ハイジャック事件では「人命
は地球より重い」として犯人側の人質解放の条件を呑み、身代金の支払い
および、超法規的措置として6人の刑事被告人や囚人の引き渡しを行った
ことで、テロリストの脅迫に屈したと批判を浴びることとなった。しかし
在任中を通じて福田内閣の支持率は徐々に持ち直し、中国へのODA開始や
積極的な東南アジアへの開発援助を行う。

同年10月23日、トウ小平副総理を日本に迎え、「日中平和友好条約」に調
印。

1995年(平成7年)、岩波書店から『回顧九十年』を刊行し、同年7月5
日、肺気腫で死去。90歳没>(WIKI)

犯罪者に「とにかくカネをやるし、豚箱からお前の友達も出すから、騒ぎ
は御免だ」という人で、北から見れば福田は「ヘタレ、泥棒に追い銭、た
だのバカだ、拉致作戦を実行しても何もしまい」と、小生が金正日なら判
断するだろう。

客観的に見ても福田は「日中友好万歳、カネをばらまくから仲良くしよ
う。岩波はいい出版社だ」というリベラル≒アカモドキ風である。カネで
解決、というのは、福田は大蔵官僚だったからその傾向が強かったのでは
ないか。当然、パープリン増産の東大出。

政権を大平に禅譲するという「大福密約」、政治家同士の約束を平然と
「ないことにした」のだから、天性の嘘つきでもあり、「拉致? 知りま
せん」は大いにあり得る。

大平は「私は嘘を申しません」で有名な池田隼人が見出した子飼いの弟子
で、1965年の日韓条約調印にも大きく寄与したから、反北を鮮明にしてい
た朴正煕とも親しかったろう。大平は生家が貧しく苦労したが、努力の人
で、結構な知識人だったという。朴正煕も貧しい農家の5男2女の末子なが
ら努力の人。二人は似ている。

<大平は直属の民間人有識者による長期政策に関する研究会を9つ設置
し、内政については田園都市構想、外交においては環太平洋連帯構想や総
合安全保障構想などを提唱した。

大平政権期の世界は、1978年(昭和53年)に発生したイラン革命と第二次
石油危機の余波、1979年(昭和54年)のソ連のアフガニスタン侵攻などと
いった事件によって、「新冷戦時代」と呼ばれる環境にあった。

このような情勢への対応として、大平は日米の安全保障関係を日本側から
公の場では初めて「同盟国」という言葉で表現し、米国の要望する防衛予
算増額を閣議決定した。また「西側陣営の一員」として1980年(昭和55
年)のモスクワオリンピック出場ボイコットを決定、福田前政権の「全方
位外交」から転換し、後の中曽根康弘政権へと継承される対米協力路線を
鮮明にした>(WIKI)

大平は「あーうー」宰相などと言われたが、大平自身はこう語っている。

<「大平さんはあーうーである、あーうーの大平さん」ということで、こ
の頃、声帯模写でも随分有名になっておるようです。

私は長い間、戦後で一番長い外務大臣をやらせて頂きました。私に質問が
集中致します。その人に答えなければなりませんが、外務大臣の答弁とい
うのは、ワシントンもすぐキャッチしております。モスコーも耳を傾けて
おります。北京も注意しておるわけでございまするから、下手に言えない
のであります。

そこで、「あー」と言いながら考えて、「うー」と言いながら文章を練っ
て、それで言う癖がついたものですから、とうとうそういうことになった
のでございますが、私は悔いはございません>(WIKI)

政敵の角栄は「大平の答弁は“あーうー”を取れば完璧な文章になってい
る、大したもんだ」と評価したそうだ。

大平が急死した1980年6月12日の夜、小生は田園都市線で帰宅途中、世田
谷区瀬田の大平の自宅方面を見つめながら「関係者や記者でごった返して
いるんだろうなあ」となぜか思って、それを記憶していたが、「大平は人
格者であり、キリスト教徒でもある。彼が拉致疑惑を封印するはずはな
い」と今、書くためにその日を記憶にとどめていたようである。

恐らく福田赳夫が拉致疑惑を封印したのではないか。確証はないが、推定
有罪の印象だ。

さてさて、行く川の流れは絶えずして、アカモドキの牙城EUはナンカナー
状態。「難民から出たサビ」という感じだ。

ああ無情 だれもオランド 孤独の身 仲良しの でたらメルケル 老残
の日々(修)

ドイツの尻尾はアカモドキとイスラム難民モドキに握られ、振り回される
だろう。この二つのモドキは独裁が大好きだから、中露の皇帝は欣喜雀
躍。尻尾の正義は「やがて国を亡ぼす」(夏彦翁)。終幕ではヒトラー的
な人が、今度は喜劇役者として登場するのだろうか。今、歴史は動いてい
る、どこへ向かっていくのか・・・

明日をも知れぬ発狂亭“キャメルクラッチ”雀庵の病棟日記から。残業規
制? サビ残? 仕事くらい好きなだけやらせてくれよ、夜討ち朝駆け、
いいじゃんよ、それが嫌なら転職したら? 激務に耐えて踏ん張る奴がい
たから今の日本があるんやで、企業戦士やったんやで、戦死、戦病死、過
労死・・・当たり前や。タフで運がいい奴が生き残る、それが群を統率す
る、動物の掟やで。楽をしたい、遊びたいなんて思うたら「テツヤ、死
ね!」や。

【2016/12/18】(承前)*産経「聞きたい、安部龍太郎さん『家康』」。

<信長、秀吉が「重商主義・中央集権」とすれば、家康は「農本主義・地
方分権」を選ぶ。それで江戸260年の平和が実現した。僕は家康が「日本
という国をどう立て直すか」というテーマを持っていたように思う>

家康が戦国時代を終わらせた当時(1615年あたり)、世界の列強は大航海
時代という地球規模の斬り取り自由の戦国時代であり、富国強兵・殖産興
業はいずこの列強にとっても「国是」だった。だからこそ重商主義・中央
集権が不可欠であり、総力を挙げて戦い、勝利を目指した。敗ければたち
まち、あるいはスペインのようにずるずると列強の地位から脱落し、400
年経っても二流のままだ。

こういう情況を信長、秀吉、家康は十分承知していた。信長、秀吉は「列
強にならないと植民地になってしまう」という危機感を持っているから重
商主義・中央集権による「近代化」を目指した。

家康は、とにもかくにも戦争がないこと=平和=薩長という潜在敵はある
ものの停戦・休戦という現状維持を最優先した。「一国平和孤立主義」
で、鎖国により国際社会から距離を置いた。極東という、欧米から見れば
地の果ての、なんという資源もない、ちっぽけな四島からなり、しかも平
地は10%しかない山国の日本は、植民地にするにはあまりにも魅力がな
かった。

だから、幸か不幸か、日本は列強から干渉されることは少なかった。1800
年前後からクジラ漁の外国船が日本との接触を試みたが、「薪炭、水を供
給してくれ」というものだった。列強にとって魅力的な物産はほとんどな
かったのではないか。

家康・徳川幕府は「神君の祖法遵守」で、GDP成長=近代化=生産性向上
にほとんど興味がなかったようだ。それどころか質素倹約推奨だ。経済発
展は諸藩を潤し、徳川幕藩体制を揺るがしかねない、と発展にブレーキを
かけた。

大井川に橋を架けなかった、大船を造らせなかった、城の増改築、修理を
極力許さなかった、鉄砲はもちろんご法度、街道整備に消極的だった、な
どなど。戦争を避けるために、徳川幕府を守るために、か・・・

いいこともあるし、悪いこともある。Half good, half bad, 世の中、歴
史は複雑で、単純に割り切れるものではない。ところが割り切らないと前
へ進めない。難しいもので、だから困惑し、解を求めていく。面白いなあ
と思って永遠に考え続ける。科学、哲学はそんなものだろう。(つづ
く)2018/3/5


2018年03月05日

◆「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第10章

“シーチン”修一 2.0

【措置入院」精神病棟の日々(101)】国家や部族など大きな集団を統率
する指導者、最高権威者、君主は、構成員の「命と暮らし」を保障しなけ
ればならない。小生は家族(と社員)を養うだけでも精一杯だったから、
大きな共同体の暮らしの面倒を見るなんてとてもできる器ではない。

それは大昔から指導者の仕事のイロハのイ、1丁目1番地だろう。管子に曰
く「衣食足りて礼節を知る」。有名な言葉で原文訳は「倉満れば則ち礼節
を知り、衣食足れば則ち栄辱を知る」。「衣服と食物は、生活をする上で
の根本であるから、それらが満たされることによって心にもゆとりがで
き、礼儀を知ることができる」ということ。

日本では仁徳天皇の「民のかまど」の話が有名だ。真木嘉裕氏のエッセイ
から(大阪新聞1991/12)。

<聖帝・仁徳天皇 民のかまどは賑いにけり

仁徳天皇の四年、天皇が難波高津宮から遠くをご覧になられて「民のかま
どより煙がたちのぼらないのは、貧しくて炊くものがないのではないか。
都がこうだから、地方はなおひどいことであろう」と仰せられ「向こう三
年、税を免ず」と詔(みことのり)されました。

それからというものは、天皇は衣を新調されず、宮垣が崩れ、茅葦屋根が
破れても修理も遊ばされず、星の光が破れた隙間から見えるという有様に
も堪え忍び給いました。

三年がたって、天皇が高台に出られて、炊煙が盛んに立つのをご覧にな
り、かたわらの皇后に申されました。

「朕はすでに富んだ。嬉ばしいことだ」
「変なことを仰言いますね。宮垣が崩れ、屋根が破れているのに、どうし
て富んだ、といえるのですか」

「よく聞けよ。政事は民を本としなければならない。その民が富んでいる
のだから、朕も富んだことになるのだ」

天皇は、ニッコリされて、こう申されました>

マキャベリ曰く「君主の最も心すべきことは、良き状態での国家の維持で
ある。それに成功しさえすれば、彼のとった手段は誰からも立派なものと
考えられ、賞賛されることになるであろう」。

小生が実際に起業して体験、見聞したところ、法人登録した企業の半分は
1年で消える。100社なら50社になる。不思議なことに立派な「設立趣意
書」で周囲を感動させた会社は真っ先に消える。「理念なんて後からくっ
つければいい、とにかく飯を食えるようになることや」という企業の方が
残りやすい。

それでも3年後に生きているのは30社、10年後には5社前後、20年後には3
社ほどだろう。それ以降は自己変革し続けなければ存続できない。事業の
多角化、M&A、生産性向上などなどをしていかないと30周年はまず迎えら
れない。日経が言う「企業20年説」はそういうことで、今や企業の初期の
ビジネスモデルは5〜10年ほどで賞味期限が終わるのではないか。とにか
く天地左右を見渡しながら時には慎重に、時には大胆に変身し、走り続け
なければならない。

死屍累々、万骨枯れても、最終的に成功し、圧倒的多数がハッピーなら結
果オーライ、というのがマキャベリの遺訓だろう。毛沢東は失敗した、ト
ウ小平は成功した、失敗に学ぶどころか毛沢東を演じる習近平の中共は崖
に向かって行軍している。「ダメ、絶対!」という知者はもういない。
「ハーメルンの笛吹き男/中南海のホラ吹き男」は14億の民を溺死させよ
うとしている。

1975年頃には北朝鮮の経済はボロボロになり、民のかまどは炊煙どころか
薪もなく急速に冷えていく。寒くて腹が空いていれば意欲も減退するから
「もはや経済の立て直しは不可能」と金日成と軍は匙を投げたのではない
か。トウ小平以前の中共は、建前は8時間労働でも3時間しか仕事がなかっ
たと女工が言っていた。5時間はおしゃべりするだけだったと当時の人は
回顧している。北もそんな状態だったろう。

<1970年代後半から1980年代になると、北朝鮮の社会主義経済は効率性・
生産性の欠如が進み、重工業・軍事産業と比して軽工業が発展しなかった
ために民需品が不足するなど、経済発展の停滞が深刻化した。

これは、経済問題に明るい(党内派閥の)甲山派が1967年に粛清されて経
済政策に精通したテクノクラートが中央から姿を消したこと、「唯一思想
体系」の導入で経済対策の中央集権化や官僚主義化が進んだことによるも
のといわれ、大安の事業体系や青山里方式(主体農法)といった中央政府
の施策を教条主義的に導入したことで、全国的な生産力の劣化や労働者の
勤労意欲の減退を招いたとされる>(WIKI)

こういう情況なら北は「革命」「維新」的な大変革が必要なのだが、そも
そも北はソ連が創った国で、北の指導層には革命経験はない。結局、生き
残る道は「韓国を吸収する」「韓国と統一する」「共産主義独裁を止めて
(or 緩めて)市場経済を導入し外資を誘致する」の3択しかない。

いずれも戦争、紛争、内乱になる可能性はある。3番目は穏当ではあるも
のの、利権の塊である軍が反発して軍事政権ができ、金王朝はつぶされて
しまう危険性はある。

となれば「韓国政府を弱体化して共産主義国にし、南北平和統一するのが
一番リスクは少ないはずだ」となるだろう。

北をその気にさせたのは1970年の「チリ革命:人民連合政権」の誕生が少
なからず影響したのではないか。ブリタニカ国際大百科事典はこう記述し
ている。

<1970〜73年のチリの左翼連合政権。マルクス主義を掲げて民主的選挙で
成立した史上初の政府として注目されたが,73年9月軍事クーデターで倒
れた。

70年の大統領選挙に際し,社会党,共産党などチリの左翼政党は中道の急
進党をも含む「人民連合 UP」を組み,統一候補の社会党書記長 S.アジェ
ンデ・ゴセンスを僅差で当選させた。

アジェンデ・ゴセンスは「社会主義への移行」開始をうたった綱領で公約
された,民間企業 81社の国有化,前政権が始めた農地改革の早期完了,
国営企業労組の経営参加などを,70年次々実施し,71年7月にはアメリカ
系3大銅山会社を国有化した。

賃上げや福祉支出などで経済は一時好転し,UPは71年の地方選挙には勝っ
たが,やがて3桁インフレが発生,アメリカの援助停止,国際金融界の貸
し渋り,銅の価格低下などで国際収支が逼迫し,経済危機が深まった。

急進分子が国有化の加速と人民権力の樹立を策して工場・農地・住宅の占
拠を進めたため,UP内外で二極分化が進行,議会で過半数を占める野党は
対決姿勢に転じ,72年10月トラック輸送業者の反政府ストライキが発
生,11月軍人3人の入閣に反発して UP左派はさらに急進化した。

73年3月議会選挙で UPはわずかに議席をふやしたものの,7月トラック輸
送業者,商店主,実業家,医師,技師などのストライキが発生し長期化。
この情勢下で9月11日陸海空3軍と警察が蜂起,アジェンデ・ゴセンスは大
統領官邸で抗戦して射殺され,A.ピノチェト・ウガルテ陸軍総司令官の軍
事政権が成立した>

1974年以降、北の最高権力は「人民に肉入りスープを与える」夢に挫折し
た金日成から金正日へ移行し始めた。後にトウ小平から「世間知らずのバ
カ、小わっぱ」と評された金正日は、チリ革命から学び、軍との二人三脚
で「韓国政府を崩壊、チリ革命政権のように共産革命を起こさせる」ため
の工作を本格化したのだろう。

まずは工作員、スパイ、スリーパーエージェント、ナリスマシの養成から
始めるのが、これはFDRルーズベルト政権乗っ取り、ゾルゲ事件で大成功
したソ連流の王道だ。

手始めに拉致の犠牲になったのが1977年(昭和52年)9月の久米裕さん、
石川県宇出津海岸付近で失踪。

1977年11月には横田めぐみさんが下校途中に失踪(捉えてみれば中学生、
工作員の大ミスだったろうが、「まったく色に染まっていない純粋日本人
少女」に価値を見た金正日は、王宮での子守、家庭教師として使うことに
したのだろう)。

1978年6月には東京の飲食店員、田口八重子さん(北では李恩恵と呼ばれ
た)。7月と8月にはアベック拉致事案(福井県、新潟県、鹿児島県)で相
次ぎ、8月には新潟県で曽我ひとみさん母娘も拉致された。

これらの事件当時は単なる行方不明として報じられており、北による拉致
を疑う関係者はほとんどいなかったようだが、たとえそう思っても証拠が
ない限り「拉致疑惑」を唱えるわけにはいかない。

この当時、日本海に面した北陸では不審船の情報が結構あったと聞く。
「警察白書」を拾い読みすると――

*1978年版(内容は前年の回顧、以下同)
「覚せい剤、麻薬事犯等の取締り」(1)拡大する密輸入ルートと供給の増大
「スパイ活動等外国人による不法事案」(1)申栄萬事件、(2)在日朝鮮
人の対立抗争事案

*1979年版
「覚せい剤乱用者の増加と薬理作用による犯罪等の多発」
「覚せい剤、麻薬事犯等の取締り」(1)急増を続ける覚せい剤事犯
「スパイ活動等外事犯罪の取締り」(1)研究文献等中国流出事件、(2)
在日朝鮮人の対立抗争事案

*1980年版
「黒い国際交流の拡大」
「最近の密輸入状況」覚せい剤の供給源は、昭和44年ころまでは国内にお
ける密造が中心であったが、45年ころから韓国ルートの密輸入が増加し
た。現在、我が国に供給される覚せい剤は、韓国等で密造されたもののほ
か、ヨーロッパ産のものもあり、香港、台湾等を通じて大量に密輸入され
ている。

*81年版
「巧妙、活発化したスパイ活動」(1)コズロフ事件、(2)レポ船第18和
晃丸事件、(3)水橋事件、(4)磯の松島事件

*82年版
「公安の維持」依然、活発に展開されるスパイ活動

我が国に対して行われる共産圏諸国からのスパイ活動は、激動する国際情
勢を反映して、依然、活発に展開されている。これらのスパイ活動は、国
家機関が介在して組織的、計画的に行われるので極めて潜在性が強く、し
かも、我が国には、スパイ活動を直接取り締まる法規がないことなどか
ら、その実態把握と検挙は困難なものとなっている。

こうしたなかで、昭和56(1981)年には、北朝鮮による、我が国に対する
スパイ活動、我が国を中継基地とした韓国に対するスパイ活動3件を相次
いで摘発して、その巧妙かつ悪質な活動実態を明らかにした。しかし、こ
れらの検挙事例は、まさに氷山の一角にすぎないものと考えられ、今後と
も徹底した取締りに努めることとしている。

(1)日向事件

昭和56年6月24日、宮崎県警察は、北朝鮮からひそかに派遣されて、在日
工作員の指導監督に当たっていたK(62)を出入国管理令違反等で逮捕す
るとともに、精巧に偽造された外国人登録証明書、暗号メモ、短波受信機
等多数の証拠品を押収した。

また、続いて、Kの指導を受けて工作活動を行っていた元朝鮮籍の映画監
督S(47)を出入国管理令違反(幇助)で逮捕し、Sの自宅から通信日程
表、換字表、乱数作成用文献等のちょう報連絡用暗号資料を押収した。さ
らに、KをかくまっていたG女(52)とH(32)の2人を犯人蔵匿で検挙
した。

Kは、55年6月、北朝鮮工作船で宮崎県日向の海岸にひそかに上陸した
後、東京在住の(北朝鮮に親族がいる者)であるG女方に潜伏した上、在
日韓国人実業家M(62)とSを使ってスパイ活動を行い始めた。Mは活動
停止中の北朝鮮工作員であったが、このMには、韓国内の地下組織作りと
併せて韓国の政治、経済、軍事情報の収集を行わせることとした。

また、Sも45(1970)年ころから工作員となっていたが、このSには、日
本国籍の映画監督という立場を利用して、海外での本国機関員との連絡、
対韓工作に役立つ人物の掘り出し、自衛隊基地等の調査を行わせた。

ところが、56年4月、韓国内でスパイ活動を行っていたMが韓国当局に逮
捕されたことから、Kは、本国から帰還命令を受け、6月22日、同海岸か
ら再度不法出国しようとしたが、北朝鮮工作船と「接線」できず、脱出に
失敗したところを逮捕された。続いて、Sも逮捕され、さらに、G女とH
も検挙されたものである。

北朝鮮工作員の我が国に対する不法出入国は、過去、日本海沿岸で多く行
われているが、この事件により新たに南九州沿岸でも行われていることが
確認された。

Kは、56年12月、外国人登録法違反、出入国管理令違反、有印公文書偽造
で懲役1年6月の実刑判決を受け、Sは、56年9月、出入国管理令違反(幇
助)で懲役4月、執行猶予2年の判決を受けた。また、G女は、56年12月、
犯人蔵匿で罰金4万円の略式命令を受けた。

(2)六郷事件

昭和56年7月23日、警視庁は、偽造の外国人登録証明書を所持していた北
朝鮮工作員K(59)を外国人登録法違反等で逮捕するとともに、潜伏先の
B方から工作資金160万円を押収した。また、Kをかくまっていた
B(62)を犯人蔵匿で逮捕した。

Kは、55年11月、北朝鮮工作船で山口県長門の海岸にひそかに上陸した
後、あらかじめ指定された東京都大田区仲六郷在住のB方に潜伏し、在日
韓国人等を工作してスパイ組織を作り上げ、日本の政治、経済、防衛に関
する情報を入手し、本国に報告するため準備活動を行っていたところで
あった。

Kは、56年10月、出入国管理令違反、外国人登録法違反で懲役1年6月、執
行猶予4年の判決を受け、Bは、56年9月、犯人蔵匿で罰金4万円の略式命
令を受けた。

(3)男鹿脇本事件

昭和56年8月5日夜、秋田県警察は、男鹿半島脇本海岸にゴムボートで不法
入国してきた在日韓国人I(29)を外国人登録法違反で逮捕した。

Iは、在日の韓国系団体の職員として勤務していた56年4月ごろ、在日の
北朝鮮工作員Kから工作員になることを執ように説得され、これを承諾し
た。Iは、工作員としての教育訓練を受けるため、Kの指示に従って56年
7月5日夜、同海岸から北朝鮮工作船でひそかに不法出国し、北朝鮮の平壌
市で約1箇月間の訓練を受けた後、再び北朝鮮工作船で同海岸にひそかに
上陸してきたものであった。

Iは、56年10月、出入国管理令違反で懲役10月、執行猶予2年の判決を受
けた。(以上)

1980年代から北の工作船の暗躍が急増したが、それは70年代から工作が
「悪魔のように細心に」始まり、80年代には「天使のように大胆に」なっ
ていったということではないか。

政府、公安、警察、海自、海保が、70年代末からの相次ぐ日本人失踪案件
に「北の工作」を感じ取らないはずはない。「確たる証拠がなかった」、
「疑わしきを捜査していればきりがない、人員もない」、「取り締まる法
律がないスパイ天国だし」と言われれば何とも返す言葉がないが、北と喧
嘩したくない、穏便に済ませたい、伏せておきたい・・・といった「暗黙
の了解」のような「不作為」がなされていたのではないか。

分からないことだらけで小さなオツムを悩ませる発狂亭“コブラツイスト”
雀庵の病棟日記から。猪木さん、藤本さん、訪朝して旨いものを食べたり
作ったりしている場面やあらへんで、もう最終ラウンドや、どないするつ
もりや? 燃えよ、闘魂!

【2016/12/18】日曜、快晴。*産経、佐野慎輔記者「障害は人にあるので
はない」、障碍者も舞台芸術を楽しめる環境整備が必要だとの論。手話通
訳、字幕、点字・・・カネがかかるから、言うは易く、行うは難し(カネ
なしモノなしヒトもなし)。

舞台芸術・・・小生は22歳の時に、先輩に誘われて唐十郎の状況劇場「紅
テント」へ行ったが、何を鑑賞したのかほとんど記憶がない。芸術、芸は
感性で鑑賞するもので、小生は右脳が弱いから「ナマの舞台」は小さな店
でのジャズ演奏、前座の落語くらいしか知らない。でも、ナマはいいなあ
とは思い、ひばりやお千代さんの舞台をいつか見たいと思っていたら天国
へ行ってしまった。コルトレーンを知った時にはすでに亡くなっていた。
残念だ。

小中高あたりで能、文楽、歌舞伎など伝統芸術を含めて舞台芸術の洗礼を
受けさせるべきだと思う。一流の芸人の、一番脂ののっている時期の、し
かもナマの迫力は子供の感性を大いに豊かにするだろう。(つづく)2018/3/3

2018年03月03日

◆かくなる上は慰安婦問題については朝日新聞に

謝罪させよう

前田正晶

昨3月1日にはあの文在寅大統が「3・1独立運動」の演説で何を言い出すか
くらいは、大方の韓国専門家の間では予測できていたようだった。果たせ
るかなあの産経新聞の記事に従えば「ゴール 反対に動かした」内容である。

私は大部分は国内向けのプロパガンダ的な人気取りを意図したものだと察
しているが、何時まで経っても国際的な取り決めなどは眼中にないのか、
反日の姿勢を維持し続けることが彼にとっては最優先事項だと、あらため
て確認できたと思った次第だ。

私はあの妄言に対してボソボソと呟くかの如き菅官房長官の「外交筋を通
じて抗議した」程度の反論というか非難声明では、生ぬるいと思う。せめ
て河野外相を派遣して大統領以下に真っ向から「その妄言の誤りを正せ」
と決めつけても良いだろうくらいに考えている。最早ここまで来れば、こ
のような元首を頂く国に礼儀を尽くす必要などないと思うのだ。

だが、これでも生ぬるいと思う。次なる手段は「朝日新聞の社長以下幹部
を韓国に派遣して記者会見を開かせ「あの吉田清二の虚構を恰も真実のよ
うに世界に向けて報じた我が社の罪は万死に値すると自覚している。この
際、ここにあらためてあれは誤報であり強制連行もなければ性奴隷などと
いう表現に相当するような行為はなかった。

ここに謹んで誤報だったことを全韓国民に告げて、fake newsだったこと
を謝罪したい」と言わせることだ。

私はこれだけでも不完全だと思う。朝日新聞社には韓国の主だったメデイ
ア、即ち朝鮮日報や聯合ニュース等に全面広告を打たせ、テレビのキー局
にも「誤報の訂正広告を打たせたら良い」と考えている。

韓国のメデイアが受けるかどうか不明だなどと言う前に「そういう意志が
ある」と記者会見で表明すれば良いだろう。勿論、我が国の中でも外人記
者クラブ同じような会見を開いて誤報をあらためて認めれば良いではないか。



私はこの件の最大の元凶が朝日新聞社であり、この問題発生の大半の責任
は朝日新聞
社が負うべきだと考えているから、彼らが自発的に後始末するのが当然だ
と言いたい
のだ。彼らが我が国に対して出来る少しばかりの貢献と償いはこれくらい
しかないの
ではないか。



韓国の経済は今や大層疲弊している。一時、「彼らが杖とも柱とも頼る
Samsungに対
する我が国からの原材料の供給を止めれば、あの会社と雖もひとたまりも
あるまい」
という報復措置が論じられていたこともあった。それは確かに効果はある
だろうが、
反論する向きは「そんなことをすれば、韓国に原材料を供給する会社が
参ってしま
う」と指摘していた。私は経済的な封鎖だって効果はあると思っている。



文在寅大統領のDPRKへの傾斜の度合いは並ではない。あの男の本気度は高
いと思っている。私のような軍事問題が解らない者にも、もしも両国が統一されれ
ば、核兵器とmissileを兼ね備えた軍事的に強力なのだろう国が出来上がってしまうの
だと解る。
その他にも、自らの手で任期を青天井にした習近平率いる中国が「我が国
の属国化」を目指しててぐすねを引いているではないか。彼らは裏に表に密接に繋
がっていると見て誤りではない。



その時期にあって、メデイアと野党三党は嬉しそうに厚労省のデータがど
うしたのとか、佐川前理財局長を喚問せよなどと緊迫する国際情勢には全く目も向い
ていなければ関心も不安もないようだ。私は総理には申し訳ないが、政府が残業の時
間を規制しようとか働き方改革などにエネルギーを割いている時期ではないとしか思
えない。
業をする者はそれだけ拘束時間中に仕事をやり遂げられない能力に問題が
ありはしないかと言ったら怒られるか。



私は在職中には与えられ、やると取り決めた仕事を終わらせる為には「朝
は7時半にはオフィスにいたし、帰宅などは夜の何時になろうとも当日やっておくべ
き事が終わってから」と決めていた。この辺りを論じるのは本稿の趣旨ではないの
で、何れまた機会があれば。

2018年03月01日

◆「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」 第8章

“シーチン”修一 2.0


【措置入院」精神病棟の日々(99)】2/25は、悩み続けてやつれてしまっ
た息子と2時間ほど会話した。そんなに長く話したことは初めてだが、
テーマは「女といかに折り合いをつけるか」あたりだ。男にとってこれは
難問中の難問で、永遠に解けないだろうが、小生の実感、体感、観察、研
究、推測などを語った。

結論から言えば「女は男とは別の生き物、宇宙人だ、油断せずに、接触は
控えて、距離を置くべし」。

1)女は死ぬまで18歳、諦めるか、受け入れるしかない。産経2017/12/22
「きのう きょう」から。

<「ピンクのセーター」兵庫県伊丹市 中西博子 81 無職

ショッピングモールの洋品店の前を通りかかると、時間限定で半額セール
が行われていた。レジの前にできた長い列に驚きながら、誘われるように
店に入った。

一角に赤、黄色、白、ピンクと、カラフルでふんわりしたセーターを売る
華やかな売り場があった。「暖かそう」。そう思っていろいろ手に取って
みる。姿見の前に立って顔映りを確かめるうち、ピンクのセーターに特に
心ひかれた。

襟元に真珠色の玉飾りが並んで付いているのがとてもきれい。毛糸に混
じったラメのキラキラ感がまたすてきで、着てみたいという思いが強くわ
いてきた。

思えば、いつもは洋品店に入っても孫たちの物ばかりに目が行って、自分
の物はちょっと眺める程度だ。だがこの日は、半額の魅力とセーターの優
しい色に引かれて、買い求めた。レジを済ますと心はうきうき。これから
もすてきな服を買って、元気に生きてゆきたいと思った>

81歳! えーっ! 本当かよ、信じられない! なんてカワイイのだろ
う、乙女のままだ。小生は抱き締めたくなった。エサをやって可愛がって
いるしかないのではないか。

2)女と男の消費行動は大きく違う、女は「おバカすき」、男は「恥なきか」

女はモノを買う時、以下の基準を重視する。

・おしゃれ、・バーゲン、・かわいい、・すてき、・きれい

男は、

・肌ざわり、・シック、・ながもち、・きのうてき、・かっこいい

言葉の最初を並べれば女は「おバカすき」、男は「恥なきか」になる。女
は自分が満足し、他の女からも「素敵ね」とみられることが快感だ。美味
しそう、人気だ、珍しい、新しい(新製品)とかも大事な要因である。

男は「ま、こんなもの、恥ずかしい格好、汚れた服でなければいいや」。
派手過ぎない、目立たない、というのも大事な要素だ。男女は全然違う。
干渉しないで放っておくしかない。

3)女は半径1メートル、感性・感情・防御で動く、男は半径500メート
ル、理性・勘定・攻撃で動く

小生が世話になっている女性臨床心理士は「女は感情の動物だから、修一
さんの思いを文章で伝えることはできないのよ。言葉で話す、寄り添う、
思いやりが大事なの」とよく言う。

昔の米国映画では、女が危機に際してヒステリック、パニック、失神状態
になり、冷静な男がビンタをすると快復するというシーンが珍しくなかっ
た。1960年代、プレスリーのコンサートで女が発作を起こすシーンを見て
小生はびっくりしたが、日本でもGSバンドの「オックス」は女の失神を誘
発した。WIKIから。

<メンバーの「失神」は演技であったが(やがて)本当に失神してしまう
ファンが現れ、これをきっかけに、1968年11月10日の日比谷公会堂に於け
る公演より(失神を誘発する)曲「テル・ミー」を自粛。 だが、この日
ステージ第1部の最後に演奏した「オー・ビーバー」辺りから客席の様子
が怪しくなり始めた。 そのため、急遽第2部では趣向を変えたが、失神者
は相次ぎ、熱狂するファンで場内が大混乱したことから公演は途中で打ち
切られてしまう。

公演会場に詰め掛けた女子学生約2000人中、興奮した約30人が矢継ぎ早に
失神、15人が病院に担ぎ込まれる事態にまで発展する大騒ぎであった。こ
の結果、「オー・ビーバー」は自粛せざるを得なくなり、この一件から
「オックス」の存在は失神GSとして名を馳せる一方、社会問題化すること
となった>

男がアイドルのコンサートで失神したという話は聞いたことがない。男の
場合、ファン同士はライバルだから、ファンクラブでも「個」、女は仲良
しになって「群」になるから失神に共鳴していくのだろう。

女は好き嫌い、情熱、自己保身、自分の価値観を絶対的な善とする傾向が
とても強い、野生的、野蛮人の類。一方で男は将棋などでも脳ミソをフル
回転させて解を求める(女は男に絶対勝てない分野では女性枠、女流競技
を求め、それを批判すると差別だと詰る。勝手過ぎないか)、男は必要な
ら清濁を問わずに同調する(面従腹背=前川式出世術)、勝てると計算で
きたら戦う、勝てないと思えば勝てるように研究する、臥薪嘗胆、雌伏10年。

1876年(明治9年)札幌農学校(北大)開校、初代教頭のクラーク博士は
離任に当たって「Boys, be ambitious!」と学生を励ました。小生流の訳
だとこうなる。

<平穏に暮らすも一生、波乱万丈も一生や。君たちは男の子やろ、オチン
チンついておるのは何のためや、男の子はな、ここぞという時にはチャレ
ンジするんや、山っ気、野心が大事なんや、熟慮断行、一か八かの勝負に
出る、それが男や!>

幕末、明治の「お雇い外国人」を欧米の外交官たちは「欧州の掃き溜め」
と評した。身分が固定化されているなどで、能力があってもいい仕事に就
けない、いい報酬を得られないという人たち(福翁の父もそうだった)が
万里の波頭を越えて日本を目指したのだ。

クラーク先生の人生も山あり谷ありの波乱万丈で、死の間際には「札幌で
過ごした8ヶ月間こそ、私の人生で最も輝かしい時だった」と言い残した
と伝えられている。

長くなってしまった、続きはまたの機会にして、本題に入ろう。

北朝鮮は建国以来70余年、鎖国が続いている。完璧な秘密主義で、日本は
もとより世界中が北の現実を見えない、聞こえない、知る術もない、とい
う現実がある。しかし、日欧米ではリベラル≒アカモドキが蔓延して、社
会主義=共産主義への根拠なき信頼や称賛、憧憬がいまだにあるようだ。
「女はか弱い(この大嘘を前提にして)、男は女を守るべきだ、可愛がる
べきだ」みたいな思い込みに似ている。

日共中央委員会理論政治誌「前衛」は1970年1月号で「沖縄返還問題をテ
コに日本全土を朝鮮、中国、ベトナムへの侵略基地にしあげる新しいとり
きめを糾弾する」と69年の日米共同声明を批判しているが、今は北以外は
表向きは日米欧と仲が良いし、市場経済を進め、北も公式発表はないもの
の、なし崩し的に市場経済、「草の根資本主義」に転換している。

北は核心階級の暮らす平壌以外の動揺階級は「勝手に飯を食え」と棄民し
たのだが、そのために「草の根資本主義」が育ち始めたわけだ。日共も北
については盲目なのだから、世界中の人々はまったく知らない。地球にお
ける唯一のブラックボックスかもしれない。

木村光彦・神戸大学大学院国際協力研究科教授の論稿「北朝鮮の経済危機
の構造的要因」(1996年)から。

< *1.北朝鮮の経済について

ソ連崩壊ののち北朝鮮(以下、北)経済が停滞に陥り、近年とくに危機的
状況を示していることは明白である。北政府自身もそのことを認めるに
至っている。それでは、それ以前はどうだったのであろうか。

1960―70年代の北の経済は順調であったと考える人が多いのではないだろ
うか。この小論では、現在の危機の要因を北社会の特質から考察する。

北には、以前から、他の社会主義国と同様あるいはそれ以上の欠陥、すな
わち非効率性、硬直性、労働意欲の欠如といった問題が存在し、経済発展
の大きな障害となっていた。金日成の演説を参照するとこのことがよく分
かる。金日成には膨大な著作(演説)集があり、そのなかで彼は自己賛美
を繰り返す一方、経済運営上の数々の問題点を指摘しているからである。

これらは北経済の実情を知るうえで欠かせない資料となっている。こうし
た問題の指摘は、最高権力者である金日成のみがなしえるものであり、
じっさい他の公式資料にはほとんどみられない。以下、そのいくつかを紹
介しよう(訳文は、日本語版『金日成著作集』による)。

「工場や企業所へ行ってみると、資材倉庫一つまともなものがなく、多く
の資材を浪費しています……石炭やセメントのようなものも倉庫に保管すれ
ば、少しも浪費されないはずなのに、屋外になおざりに積んでおくので雨
にぬれてつかえなくなったり、風に吹きちらされてなくなったりしていま
す」(1968年5月)。

「われわれは毎年数十万トンの魚をとっていますが、実際に人民の手にゆ
きわたる量はいくらにもなりません。それは他でもなく、水産部門の幹部
が魚類の加工の手配を綿密におこなわず、水揚げした魚を多く腐らせてい
るためです」(1968年6月)。

「近年、穀物生産が伸び悩んでいます……いま協同農場管理職員はなまけぐ
せがついて勤労精神がたりず、野良にでる場合があっても仕事はしようと
せず、指示ばかり与えて歩き回っています。一部の協同農場管理職員はい
ちばん忙しい田植えどきや草とりの時期には生産労働に参加しようとせ
ず、秋に稲の束を幾度か運搬しては労働点数をかせいでいます」(1970年
11月)。

協同農場においてこうした問題が起るのは、いうまでもなく、作業ごとに
労働点数が決められており、この点数に応じて賃金が支払われるからであ
る。1970年以降、北朝鮮政府当局が穀物生産のデータをほとんど発表しな
くなったことは、協同農場の運営問題の深刻さを示唆している。さらに、
「経済統計が不正確なのが現状です。労働力の浪費を掌握する統計もな
く、設備統計も満足なものがありません」(1974年7月)。

「いま、人民の生活をよりはやく向上させることができないのは決して国
の物質的土台が弱いからではありません。われわれには労働力もあり、資
材もあります。問題は官僚主義者、保守主義者、要領主義者がいすわっ
て、労働行政をなおざりにし、設備管理を怠り、資材供給も満足におこな
わず、いいかげんに仕事をしているところにあります……

最近わたしは、軽工業部門の実状を調べるため、平壌市内の工場に直接出
向いてみました……メリヤス工場では機械を設置する場所がないといって、
外国から輸入してきた機械を何か月間も放置したままでした。それだけで
なく、この工場では倉庫がないという口実で原料をところかまわず積み上
げておき……紡織工場からひきとった糸はころがりほうだいにして使い物に
ならなくしていました」(1973年2月)。

「水産省では、細部計画も作成せずにいて、盛漁期になると、あれがな
い、これがないといってさわぎたてています。それでやむをえず、鉱山に
供給することになっていたワイヤロープや鋼材を水産省にまわす場合が少
なくありません。そうすると鉱山は鉱山でまた、ワイヤロープや鋼材がな
くて鉱石を採掘できないとさわぎだします」(1976年11月)。

「石炭の供給が円滑になされないため、電力生産と輸送に大きな支障をき
たしています……昨年の冬咸鏡北道では石炭が円滑に供給されないため、機
関車が1か月近く正常に運行できませんでした。セメント工場でも石炭や
石灰石が不足して、生産が正常化されていません」(1977年9月)。

本来北朝鮮には自給可能なだけの石炭埋蔵量があったはずであるにもかか
わらず、このような事態が生じた。

「水産部門の労働者に石炭と薪をそのつど供給すべきです。漁業労働者が
家を離れて遠洋に出漁し、一夏中、漁獲して帰ってきては、たきものがな
くて、斧を手にして山に薪をとりにいかせるようなことをしてはなりませ
ん。これは、行政委員長など当該部門の幹部が漁業労働者の生活に関心を
はらわないからです」(1980年12月)。

「モビロン工場の建設に拍車をくわえるべきです。モビロン工場の建設を
促進してはやく終えれば、人民によいふとんを提供することができます……
ところが……このたび来て調べてみると、建設省ではモビロン工場に動員す
ることになっていた建設事務所の人手をああだこうだといっては動員せ
ず、モビロン工場の設備生産を担当した工場、企業所でも設備を満足に生
産していません」(同上)。

モビロンが何かはっきりしないが、いずれにせよ不足する綿の代用品とし
て考案された人工繊維であろう。(修一:プラスチックみたいなもの)

「国家計画委員会に計画作成に必要な基礎データがないのでどの計画をど
のくらい高めるようにというと、具体的な見積もりもなしに計画数字だけ
高めて下部に示達しています」(1982年12月)。

以上はごく一部の例であり、金日成はこの他にも枚挙に暇がないほど多く
の問題を挙げ、これにたいしつよい不満を述べている。上記の内容は次の
ように整理できよう。

 a.幹部、労働者は熱心に働かず、怠けている。
 b.労働力、原材料、エネルギー、外貨、部品、設備が不足しており、
生産が円滑におこなわれていない。
 
 c.消費財が大幅に不足し、かつその質が悪い。
 d.道具、機械、原材料、土地などの資源を大事にせず、無駄に使って
いる。

 e.統計がいい加減であり、とくに生産を過大に報告している。
 f.加工、貯蔵、運送の過程で多大な生産物が失われている。

 g.労働者の技能が低いうえに技術が遅れている。
 h.細部の生産計画がまったくできていない。

要約した各点の背景、理論的意義などについて議論を深めることは重要で
あるが、ここでは2点のみを指摘するにとどめる。

第1は、北朝鮮経済は通常考えられているような中央計画経済ではないと
いう点である。

中央政府(国家計画委員会)は、多数の財の投入・産出計画の実行能力は
おろか、北朝鮮では計画策定に必要なデータも有していなかった。じっさ
い少数の基本的な財以外、各工場、企業所、機関がほぼ独自に各投入財の
調達、生産、流通、消費割当をおこなっている。

北朝鮮の文献に頻繁に登場する「自力更生」「自体解決」「地方源泉の利
用」はこのように、中央に依存することなく各「単位」がみずから、生産
にともなう諸問題を解決することを意味した。

第2に、北朝鮮の国民経済計算を考える場合、生産から消費にいたるあい
だのロスの問題が重要である。例にあげられている魚のみならず、農産物
もかなりの部分が、貯蔵、加工、流通過程で腐敗、減耗したことを考慮せ
ねばならない。生産統計の水増しに加え、じっさいの消費の観点からさら
に統計の修正が必要となろう。

*2.社会構造の硬直性―「封建的軍国主義」

そもそも北朝鮮の社会は、表向けの言葉とは裏腹に、階層社会であるとい
われる。最近韓国に「亡命」した北朝鮮の元高官は、同国を「封建的軍国
主義」国家と表現した。これまでの多くの亡命者の証言によれば、北朝鮮
には大別して3つの社会階層が存在する。

第1に、「敵対階層」が定められているといわれる。これは主として、祖
父や父が昔地主あるいは資本家であった者から成る。日本の統治時代に5
町歩(修一:3000坪=100m四方)を超える土地を有していた地主は、1946
年の土地改革によって所有地を没収され、地元から追放された。

そのとき抵抗した者は「階級独裁」の実施対象となり、拘束・鎮圧され
た。さらに、同時期およびそれ以後、商工業の国有化がすすめられる過程
で資本家も財産を失った。こうした人々の多くは、1946年から朝鮮戦争時
にかけて南の韓国に逃れた。さまざまな理由で北にのこった旧地主、資本
家およびその子孫は、社会の下層におかれ苦しい生活に甘んじざるをえな
いことになった。かれらは、出世を望めないばかりか、当局の特別監視下
におかれている。

第2に「動揺階層」が存在する。これには1945年以前の中小企業者、商工
業者、知識人およびその子孫が含まれる。日本から帰還した者も一般にこ
の階層に属する。かれらは、有事のさいに政府に反抗する恐れがあるとし
て、敵対階層にくらべれば緩やかであるが、やはり監視下におかれる。

第3に、こうした階層の上に「核心階層」が存在する。この階層を構成す
るのは労働者、貧農出身者、朝鮮戦争犠牲者の遺族等であり、政権を無条
件に支持する人々とされる。

以上の3つの階層はさらに細分類されるといわれるが、実際にどの程度厳
密なものかは十分に明らかではない。いずれにせよこうした社会において
は、近代的な経済発展は阻害されざるをえない。そこでは、人々が自己の
能力を生かし社会経済の発展に貢献する意欲を失ってしまう。

上の者が特権に安住する反面、下の者は希望をもつことができない。また
最近耳にするように、下の者が金品の力によって階層の壁を乗り越えよう
として賄賂が横行することになる。結局、停滞や腐敗が社会を支配する。

さらに軍国主義を次のように定義するならば、北朝鮮はまさに軍国主義国
家であるといわねばならない。すなわち、軍部が政権内で大きな影響力を
もつ、つねに戦争に備える、個人単位に統制を行なう、諸活動組織を軍隊
式に編成し国民を動員する、個人の安全・人権を無視する、日常的に軍隊
用語(たとえば、突撃、爆弾精神、最終戦、決死隊など)を使って国民を
鼓舞する――。

ここでは、軍事のために国民生活が大きな犠牲を強いられる。そのひとつ
の表れとして、北朝鮮では、おそらく他の多数の社会主義国と比べてもな
お一層、国民に供給する必需品の質・量が一貫してきわめて不十分であっ
た。

*3.食糧問題の人為的背景

最近食糧事情が悪化していることは北朝鮮政府も認めている。国際機関
も、広範囲の飢餓の発生を警告している。しかし具体的なデータは乏し
い。韓国の研究機関の推定によれば、近年の北における米、とうもろこ
し、麦などの穀物生産総量は400―500万トンにすぎないという。

とくに1996年における同総量は400万トンを下回ったといわれる。この数
値がどの程度の根拠をもつかは不明であるが、これを基準に考えると、食
糧不足は非常に深刻であるといわざるをえない。

表1(略)は、第2次大戦前から最近にいたる穀物生産と消費可能量を示す
(戦前は一定の仮定のもとに計算した現在の北の領域にかんする数値)。
1960年以後、生産増加率は人口増加率と大して変わらなかった。1996年の
1人当たり生産は戦前を下回った。同年の大量の穀物輸入を加えても、消
費量は1人1日540gにすぎない。

副食の不足、貯蔵・流通過程におけるロスを考えれば、明らかに食糧不足
は深刻である。さらに階層間の分配の不平等がある。一般庶民とくに地
域、職場、所得稼得能力の点で不利な状況にある人たちの窮状が察せられる。

食糧事情の悪化の原因としては1995―96年の水害、病虫害が指摘されてい
る。これは自然的要因より人為的要因によるところが大きい。すなわち、
耕地拡張をめざして過度に樹木を伐採したこと、また外貨不足のため農薬
の輸入ができなかったことがあげられる。他方、制度的要因としては集団
農業の非効率性がある。

中国においては、人民公社の解体、個人農への生産請負といった制度改革
をきっかけに農業生産が大きくふえた。しかし、北朝鮮ではこうした改革
の兆候は微弱である。それがなぜなのかは重要な点である。

北の現政権にとって開放政策は外部の情報の流入をともなうので容易に採
用できない。しかし農業の改革はこれとは別個に、国内の経済改革として
行うことが原理的には可能である。

それが実現に至らない背景には、第1に権力構造の問題がある。すなわ
ち、特権階層にとって集団農業の改革が自己の権益と対立するという事情
があると考えられる。

第2に、これと関連しイデオロギーの問題がある。中国とは異なり、金日
成による個人支配が続いた北朝鮮では、彼の政策を否定することができな
い。それができるのは彼自身以外なかったが、その金日成は政策変更を行
わないまま死亡した。金日成の権威によって支えられている後継体制が、
そのイデオロギーから脱却することは容易でない。現に北朝鮮では金日成
の「遺訓」が基本的な政策原理となっているのである。

北朝鮮経済は1990年以前、主としてソ連の援助(安価なエネルギー供給
等)によって支えられていた。その額をいかに正確に評価するかは、重要
な研究課題である。いずれにせよ、その後援助が途絶したことは、政権に
とって大きな打撃となった。現政権の今後は予断を許さない。

研究者の観点からは、どのような形であれ開放がおこなわれ、より多くの
情報に接近できることを望みたい。北朝鮮は近代の世界において希にみる
特異な国でありきわめて興味深い研究対象である。直接の情報にもとづい
てその実態を一層明らかにできればと願う。また情報公開は、諸外国に食
糧援助を求めている北朝鮮政府の責務でもあると考える。

《参考文献》
金日成『金日成著作集』全44巻、外国文出版社、平壌、1979-96年。
李佑泓『どん底の共和国』亜紀書房、1989年。
李佑泓『暗愚の共和国』亜紀書房、1990年。
M.Kimura, ”A Planned Economy Without Planning:Su-ryong’s North
Korea,”Discussion Paper,F-081,Faculty of Economics,Tezukayama
University,1994.
*本小論は、拙稿「北朝鮮の経済」『季刊あうろーら』21世紀の関西を考
える会、1996年春季号を改稿したものである>

いやはや、すさまじい、予想以上どころか想像を絶するひどさだ。世界銀
行、世界保健機関、CIAなどが発表している統計情報をもとに分析してい
る「国際統計格付センター」によると――

・血中アルコール濃度法定上限(一般運転手) 最下位 / 143(国中)修
一:「酒がない!」
・成人の肥満率(CIA版) 173 / 191「食い物がない!」
・原油生産量(CIA版) 最下位 / 211「燃料がない!」
・人口10万人あたりの自殺者数 2 / 172「男は1位、女は2位、死ぬしかな
い!」

北の経済が破綻し、労働党政府はなす術なく特権階級未満を切り捨てた、
切り捨てざるを得なかった理由がよく分かった。人口2500万の10%、250
万が平壌に住み、それ以外の90%は市場経済で踏ん張っているわけだ。流
通している通貨は中国元で、近年では金持も増えているらしい。

これ「国家」なのか? なんか古代どころか縄文以前の原始時代みたい
な・・・

つまり北の党、政府が消滅しても困るのは特権/搾取階級だけで、圧倒的
多数の被搾取人民は「ようやく解放された」と大歓迎するだろう。経済制
裁下の北は今、喉から手が出るほどカネ、モノを求めている。さらに強く
締め付ければ拉致被害者奪還の機会は近づくだろう。北を支えるプーチ
ン・ロシア、中共、人道の看板で背信行為をしかねない韓国への圧力も必
要だ。

いささか長くなり過ぎたので病棟日記はお休みにします。(つづ
く)2018/2/26

2018年02月27日

◆「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」 第7章

                   “シーチン”修一 2.0


【措置入院」精神病棟の日々(98)】早朝のゴミ出しのついでに用水路沿
いの桜堤を散歩していたら、カワウとシラサギ、ダイサギ(大鷺)がエサ
の小魚を獲っていた。目の前でカワウは3匹、生まれて初めて見るダイサ
ギは1匹を捕食した。ダイサギは真っ白で、嘴は黄色い。体長は90cmほど
で「日本ではアオサギと並ぶ最大級のサギ」だという。結構迫力がある。

観察していたらコバルトブルーのカワセミがすごいスピードで3羽の上を
飛んで行った。まるでF1とかスーパーカー、ブルーインパルスだ。カワセ
ミは美しいが、不愛想。もう少し愛嬌があるといいのだが・・・「この媚
びない、群れないところがまたいいんだ」というファンもいるだろうが。

ソメイヨシノが植林から60年経って、年に何本かは朽ちる。朽ちると役所
と契約している園芸業者が撤去、あるいは桜堤保存会の人たちが切り倒し
て神社の隅の置き場で乾燥させ、正月3が日やどんど焼きのたき火に活用
する。

桜を切った後は保存会の人たちがヤマザクラ、シダレザクラなどを移植す
るが、幹は細いけれど開花しているのが1本あり、「河津桜」の札が付い
ていた。早咲きの桜として有名で、昔、伊豆半島一周のドライブの際に
寄ってみたが、時期がちょっと遅かったのかパッとしなかった。花も紅葉
も女も男もベストの時期は短くてあれこれ混雑するが、それを逃すと「ま
あまあだな」に評価が下がる。

アルゼンチンは戦後の一時期、世界で最も豊かな国だった。が、花盛りは
あっという間に終わってしまった。

♪いのち短し 恋せよ乙女 あかき唇 あせぬ間に 黒髪の色 褪せぬ間
に 心のほのお 消えぬ間に 今日はふたたび 来ぬものを

これを作詞した歌人の吉井勇(いさむ)は薩摩の志士、吉井友実(伯爵)
の子孫。ヒルトン・インターナショナルの幹部だった吉井功(いさお)氏
は「バロン(男爵)・吉井」と呼ばれていた。

ご先祖様は友実だ。吉井功 氏は紳士で、小生も大いに可愛がってもらっ
た。低音の美声、渋い系ハン サム、知的、上流階級、国際企業の幹
部・・・女はあかき唇であろうとな かろうと「放っておかないタイプ」
だった。争奪戦。

ま、小生とは真逆。くやしまぎれに「モテすぎるのも大変だなあ」とは
思ったものだが・・・

老い先短いとはいえ春への期待が高まる今日この頃、春が来たら第2展望
台を完成させるのだ。楽しみだ。(ジャンプ台になったりして・・・笑い
ながら書きつつ、不安になる・・・やっぱビョーキやな)

確定申告の作業は終えた・・・結局はいつものように税理士にメモと資料
を郵送しただけなのだが、今回の作業では思うことがいっぱいあり、こん
な歌を創ってみた。

納税の 申告用紙は まだかいな 調べてみれば 「e-Taxにしろ」

ICTの 日進月歩に 追い付かず 老いた脳ミソ 容量不足

商学部 入ってみたら まずは簿記 わては苦手や 大学中退

生まれつきなのだろう、カネの計算が好きではない、ほとんどカネに興味
がない、物欲もない(これは修業して身に着けた、「欲少なく足るを知
る、足るを知りて分に安んずる」)、起業してもトコトンどんぶり勘定、
「カネが足りん? そなら割が悪うても売上を伸ばそ、自転車操業やが、
倒れるよりはええ、そのうち旨い仕事が来るやろ」、呆れるほどのアバウト。

それでも3か月先の入金額はいつも気にしていたからどうにかもったが、
現金だと思っていたら3か月手形で予定が狂い、割引に日数とカネがか
かって往生したり、「この際、借金するしかない」と悩みに悩んでいた
ら、預金残高が結構あって助かったり・・・ま、ドンブリながら沈没しな
かったのは運が良かったわけだ。酒と女にも夢中になったが、酒友は仕事
をくれるし、女友はアゲマン、みんなのお陰もあった。

戦後の日本人は、日の丸を振って忠君愛国に(熱心に、潔く、あるいは仕
方なしに)励んだものだが、戦後はGHQの検閲、指導、洗脳もあって、戦
前否定、赤旗を振って共産主義、例えばソ連、東欧、北、キューバなどの
共産圏への親和性、憧れ、敬意、それをオブラートに包んだ岩波(戦後、
日共に乗っ取られた)的リベラルの受容、同情、要するにリベラル≒アカ
モドキは新バージョンとして拡散した。

小生の「第2の父」とも言うべき寿司屋のオヤジは週刊新潮と文藝春秋を
愛読していたが、常連客の勧誘をムゲにはできないから赤旗日曜版と聖教
新聞日曜版もとっていた。高校入学の頃も小生は寿司屋で手伝ったり遊ん
だりしていたが、そこで客の日共党員(多分)と親しくなり、家に呼ばれ
もした。狭い部屋に本がぎっしりあり、動ける場所は2畳もなかった。今
でも会話を覚えている。

「なんで合理化はダメなの?」
「労働者のクビを切るからね」

小生は反論はできないけれど、「なんかなー、そうかなー」とは思った。

やがて高校の民青が複数でアプローチしてきた。「いい若い者がいる、
引っ張るべし」と指令が飛んだのだろうが、応援団長が「修一にはあまり
近づくな」と言ってくれたので民青は来なくなった。

ただ、日共や民青には大学入学後も親近感はあった。1970年、大学2年の
春、「とりあえず民青かベ平連の集会を覗いてみよう」と、その二つの集
会を見ていたら、民青の方は吉永小百合風の美形を(ネズミそっくりとい
う人もいる)、ベ平連は可愛いテニス女子を用意していた。民青は黄色の
ヘルメットやライトブルーのハチマキ、ベ平連は緑のヘルメットに白いタ
オル製マフラー・・・小生はテニス女子の方に決めた。

大体、両者の主義思想の違いなんて分からないのだから、カッコイイ、可
愛い方になびくのは当然だろう。料理店のサンプルが美味そうな店とナン
カナーという店、実際の味は分からないけれど、未経験者は大体、前者を
選ぶだろう。そんな感じ。(経験則では、汚いとか不愛想でもいい店は
いっぱいあるが)

当時、大学では全共闘系=新左翼と日共・民青=旧左翼が縄張り争いをし
ており、ベ平連も末席ながらなんとなく全共闘系で、「自治会館を私物化
している民青を追い出そう」となり、なんとなくそれに同調し、横浜市大
と近所の関東学院大(関学)の新左翼系が合同して夜明け前の薄明の頃に
民青を追い出して体育館に軟禁、議論した。多勢に無勢の民青は抵抗しな
いし、新左翼系も殴ったりはしなかった。

何となく“戦争ごっこ”で、朝7時頃に関学の全共闘と2人でキャンパスを抜
け出し、愉快な気分で関学へ向かっていたら、白のハイエースが猛スピー
ドで来て5、6人の男が全共闘をボコボコにした。民青だった。小生は日共
への反感はなかったし、日共が人目のないところでは平気で暴力を行使す
るという現場を見て、ほとんど茫然自失、全共闘の顔は腫れ、鼻と口、目
の端から血が流れていた。

その制裁を小生が止めたのか、あるいは民青が「これ以上はヤバイ」と止
めたのか、茫然としていたので記憶が曖昧だが、「商学部2年の○○修一
だ」と名乗ったことで解放された(翌日、民青の配ったビラに小生の名前
が出ていたという、多分「○○修一らが学生自治会の学友を拉致し乱暴し
た」とでも書いてあったのだろう)。

全共闘に肩を貸して関学まで送ったが、全共闘は「なぜ一緒に戦わなかっ
たのか」と詰った。当然だ。いま考えるとまるで「コペル君」だが、小生
は「まさか日共が殴りかかってくる、暴力を振るうなんてまったく想像し
てなかった、予想もしていなかった、びっくりしてすくんでしまった」と
弁明した。

山村工作隊などで鍛えた日共の組織力、機動力、戦闘力は全共闘にとって
も予想以上だったのだろう、彼はそれ以上は何も言わなかったが、小生は
「日共の暴力性」に大ショックを受けて「マルクス主義、共産主義、日
共、社会党、新左翼とは何だろうと」勉強し始めた。

中核派に同調するようになったのは友人に「集会に行ってみよう」と誘わ
れたからだ。新教だろうが旧教だろうが、シェイク教だろうがアーミッ
シュだろうが、真言宗だろうが日蓮宗だろうが、勉強してしっかり比較し
て入信する人はいない。伴侶を選ぶのに相手の身体検査、心理検査をしな
いのと同じだ。運命やら人と人の縁で人生は決まる部分が多いのではないか。

戦後の日本人のマインドをザックリ言えば「日共や過激派はダメ、社会党
や岩波的リベラル≒アカモドキはまあ推奨モード、自民党は米国の言いな
りでズブズブ利権にはまっているみたいだけど、まあ安定している
し・・・安泰がいいのなら推奨できるけれど、変化を求めるとなると、ど
うもイマイチの感じ」あたりだったろう。民主党政権に懲りるまではそれ
が続いていたと思う。

共産主義を標榜する国に対してリベラル≒アカモドキは大なり小なり好意
的で、保守派も「どうなんかなあ」と思いつつも反感や敵意ほとんどな
かったろう。実態はほとんど分からなかったが、中共やキューバを訪れた
知識人などは「貧しい面はあるけれど、みんな明るくて、未来を信じてい
た」などと好感していたものだ。

「みんな」とは党の指名した役者で、台本を読んでいるだけという現実を
誰も知らなかった。「いや実際は共産圏は地獄だ、国民はひどい目に遭っ
ている、食うのもやっと、自由なんてまったくない、共産主義は残虐な独
裁体制だ」などと発言したら、反発どころか完全に無視されたというのが
真実ではないか。今でもマスコミは自分にとって「不都合な真実」は報じ
ない。一種のフェイク報道だ。

子・孫10人勢ぞろいでキッチンヂイヂはダウン寸前、発狂亭“地獄突き”雀
庵の病棟日記から。もしかしたら小生の誕生日を祝ってくれるのかなとち
らっと思っていたが、太宰治の箴言「いい予感はすべて外れ、悪い予感は
すべて当たる」、トホホホホ・・・

【2016/12/16】金曜、快晴。*産経、藤本貴之・東洋大情報学部准教授
「情報の『万引と転売』ウェブメディアの罪」によるとDeNAの10のサイト
が閉鎖になったとか。サイト情報の引用=コピペは今や当たり前だが、そ
れを売るという商行為はインモラルで、著作権法に抵触するだろう。『万
引と転売』、うまいことを言うが、こそ泥だ。

小生の場合はWSJやBBCを含む「とりあえず信頼できそうな」報道サイトを
引用し、称賛したり、批判したり、論理を裏付けたりするために利用す
る。基本的に出典は明記しているが、これは最低限のルールだろう。

<今回の騒動は、ウェブメディアと既存メディアの関係にとっては、いわ
ば「健全化」の第一歩のように感じる。ウェブメディアのビジネスモデル
に大きな変換が迫られ、産業構造自体の転換点にもなるだろう>

パクリ、コピペはいいのか悪いのか、境界があいまいなグレーゾーンだ。
ソープ嬢は「売春ではない、自由恋愛だ」ということになっているが、あ
いまいな部分がないと、この世は息苦しくなる。

言論はもともと拡散されることを好むから、著者は自分の作品が版元の依
頼で書いた売文であろうと、ネットなどで転載されることはウェルカムだ
ろう。少なくとも小生は、いい評価であれ悪い評価であれ、自分の考えが
拡散されるとうれしい。

DeNAはこそ泥を放任し過ぎた。ライターが則(のり)を越えてしまい、常
習化してしまったのだが、メディアもライターも当面は自粛するだろう。
しかし「喉元過ぎれば熱さ忘れる」が世の常だから、藤本氏の言うような
「産業構造の転換」にはならないだろう。タンポポの種子が飛ばないよう
に押さえ込むのは無理だ。

*山田吉章・東海大教授「正論 重要離島の『防人』配備急げ」。以前か
ら対中の島嶼防衛の重要性は指摘されているが、カネがかかっても票には
ならないから蝸牛の歩みだ。

小生の関心は半径1.5万キロで、大西洋、北極、南極以外の地域の動きを
知りたいと思う。アフリカについては「中共の安物攻勢で軽工業の発展さ
えも覚束ないでいる」くらいしか知らず、マスコミもテロ、クーデター、
内戦といったニュースばかりで、人々がどんな暮らしをしているのか、ど
んなことを思っているのか、ほとんど報じられない。残念だ。

大多数の日本人の関心は半径100メートルで、病棟の患者を身近に見てい
ると、天気、食事、テレビ、事件、事故、生活(ファッションなど)に興
味はもつが、天下国家のことなどにはまったく関心がないようだ。「治ま
る世」とはこういうものか。

*「円急落 一時118円台 東証、6日連続で年初来高値」。米の利上げ観
測によるそうで、株は1万9273円。給料が上がれば消費も上向くのだが、
経営者は慎重だから、なかなか動かない。円は120円前後だと快調快便に
なる。日本はFRB次第のような感じだが、いずこの国も投資家は米国の一
挙手一投足に動かされている。パワーが落ちているとはいえ超大国だから
影響は依然として大きい。(つづく)2018/2/25

2018年02月26日

◆他国の選挙に介入すること

Andy Chang

トランプのロシア癒着の調査が8ヵ月以上たったが、マラー検察官はトラ
ンプの癒着の証拠が見つからないだけでなく、FBIのヒラリー癒着が見つ
かった。

マラー検察官はいまも調査を続けているが、トランプの代りにオバマ元大
統 領がトランプのロシア癒着に関与していた証拠が挙がっている。

オバマの腹心部下だったスーザン・ライス国家安全アドバイザーが退任直
前に自分宛に出したメールに、オバマの退任直前の1月5日にFBIのコー
イ長官と司法部のサリー・イェーツ副部長からFBIがSteele Dossierその
他の情報を使ってトランプのロシア癒着の調査を進めている報告を聴取した。

このホワイトハウスでの会議にはバイデン副大統領も参加していたと言
う。この会議のあとオバマは、トランプのロシア調査を「合法的に(By
the book)」進め ることを決定したと言う。つまりオバマは退任した後
もシカゴに戻ら ず、ワシントンに残ってトランプ降ろしの総指揮を執っ
ていたのである。

しかもその翌日の1月6日、コーメイ長官はトランプと会見し、Steele
Dossier は「かなりいかがわしい」と述べた。それだけではない。FBIは
これよ り2ヶ月 半前の2016年10月21日にトランプの選挙顧問Carter
Pageのロシアのスパイ嫌疑の調査をFISA法廷に申請していたのだ。

オバマ、FBI、司法部などがグルになって「合法的に」当選したトランプ大統
領の罷免を画策していたのだ。オバマ政権の上級幹部がグルになって国
家 を転覆する陰謀を企んでいたと言っても過言ではない。

さて、マラー検察官は本月16日、ロシア国籍の13人と関連企業3社をアメ
リカの選挙に介入していた廉で起訴した。ローゼンシュタイン司法部副長
官はマラー検察官の起訴発表のあと直ちに談話を発表し、(1)ロシア人は
2014年からずっとアメリカの選挙に介入していた、(2)この陰謀にア
メリカ人は1人も含まれておらず、(3)ロシア人の介入はアメリカの選
挙に影響を与えた証拠はないと述べた。

2014年と言えばトランプは選挙に立候補していない時だからトランプのロ
シア癒着の証拠ではない。トランプはマラー検察官の起訴発表のあとすぐ
に彼自身の無実の証明であるとツィートした。だが民主党側や反トランプ
のメディアは「証拠がまだ挙がってないだけ、調査はまだ続く」と反論した。
>
ロシア人が2014年から既にアメリカの選挙に介入していたなら、ロシアの
介入を政府が知らなかったのはオバマの責任である。2012年の大統領選挙
でオバマとロムニーがテレビ弁論をした際に、ロムニーはロシアの介入を
警戒すべきだと述べて、オバマは早速、「冷戦時代が終わって既に20年も
経つ、ロシアを警戒する必要などない」と反論した。つまり今回の起訴発
表でオバマがロシアに対してあまりにも無防備だったことが問題視される
結果となった。

マラー特別検察官はトランプのロシア癒着を調査する任務があったが、去
年5月に任命されてから今まで癒着の証拠はない。トランプの選挙顧問
だったポール・マナフォートとフリン少将を起訴したけれどトランプの癒
着のではない。

今回の起訴されたのはロシア人13人で、時間的にトランプとは関係がな
い。トランプの癒着調査で関係のない人物ばかり起訴したのは調査の範囲
を超えているのではないか。検察官は時間と場所、人物などに無制限で調
査できるのだろうか。
>
もちろん、特別検察官が広範囲な調査を行う権利はあるかもしれない。で
もそれならなぜ「FBIのヒラリー癒着」に拘わったFBIと司法部の上級幹
部、そしてヒラリー本人を起訴しないのか。なぜオバマの関連を調査しな
いのか。調査はトランプ降ろしばかり狙っているように思える。

ロシア人が金を使ってアメリカの選挙に介入したのが問題なら、ヒラリー
の金で英国人を雇ってロシア人を金で買収してトランプの醜聞を集めたこ
とも調査すべきだ。

しかもマナフォートの起訴は2005年のことで、フリン将軍が金を受け取っ
たのはロシアの金でなくてウクライナの金だった。トランプの癒着と関係
のなかった彼らを起訴して、トランプ降ろしの張本人ヒラリーを起訴しな
いのはいかにも不公平である。

もっと大きな事件はヒラリーがウラニューム・ワンである。アメリカで生
産されたウラニュームをロシアに売り、ロシア側がクリントン基金に1億4
千萬ドル を「入金」した事件は調査が進んでいない。明らかな売国と収
賄なのに、である。

以上に述べたようにアメリカの政治はとうてい民主国家の公平、正義と
は言えない。特にオバマ政権の8年間にはいろいろな違法事件が起きたに
も拘 らずみんな正しい裁きを受けなかった。
>
例を挙げればベンガジ事件や、ホールダー司法長官「FastandFurious」、
連邦税務署の違法選挙介入、ヒラリーの私有スマホ使用と廃棄、クリント
ン家のサーバー使用などがある。
>
トランプ降ろしは合法だろうか。オバマ政権が退任したとも後任の大統領
を有罪にするため調査を続けるのは正義だろうか。ロシアがアメリカの選
挙に 介入したことを問題視するが、選挙に介入したのはロシアだけでな
く中国も ハッキングやデマ宣伝で介入している。

中国の介入を取り上げないのはおかしい。Steeleという英国のスパイが介
入したのも調査すべきだ。

アメリカも他国の選挙に介入している。例えばクリントン大統領は彼の腹
心のジェームス・カーバーをイスラエルに派遣してイスラエルの選挙に介
入してナ タニヤフを落選させた。

2008年の台湾の選挙ではダグラスー・パール元AIT所長が投票2日前にテ
レビ対談で公然と馬英九を支持したのであった。

アメリカが他国の選挙に介入するなら他国がアメリカの選挙に介入する
のを> 批判することは出来ない。