平井 修一
■9月11日(木)。朝は室温24度、曇、降りそうだ。犬はかなり元気だったが、2/3コースで最後はへばった。無理は禁物だ。
昨晩は集団的子育て。3人の孫の騒音で保育園みたいだった。オムライス、ハリハリポテトサラダ、豚汁などでもてなす。
カミサンとNが孫をケア(カミサンは「養う」と言う)するが、女は育児が先天的に上手い。小生は騒音に耐えきれず、耳栓をしてキッチンに引き篭っている。ひたすら家事、専業主夫。
今朝は8人分の大量の洗濯物を2回に分けて洗い、ベランダに干すが、ぽつぽつ雨が降ってきたので室内に戻した。天気は思うようにはいかない。
9.11テロから13年だ。これにより世界の航空会社は広告をストップした。当時、小生の会社は米欧の航空会社5社をメインのクライアントにしていたから、2か月後の11月の売上は1/4になった。銀行に融資を頼んだが拒否された。
銀行から見放されたら終わりだ。彼らは客観的に冷静にリアリズムで判断して小生の会社は「もう終わりだ」と判断したのだ。急いで事業を整理、譲渡して12月末には会社を終わりにした。
クライアントに迷惑はかけられないから、部下が作った会社にすべての業務を引き受けてもらった。日本旅行業協会の年鑑本の引き継ぎはどうしても1年かかるから、完全に手を抜けたのは2003年の3月だった。
この間に預貯金の解約、生命保険の解約などで会社の借金を全てきれいにした。先輩の会社からの借金はお情けでチャラにしてもらった。ホッとしたら胃潰瘍は胃がんになっていた。
いやはやお恥ずかしい、“泣き”が入ってしまった。(リスクはあるが起業して上手くいくと金と女と酒はついてくる。人生の醍醐味、というか大馬鹿だが、チャレンジする価値はある。少年よ、大志を抱け)
9.11テロは多くの人の人生を変えたろう。今も世界に甚大な影響を与えている。
イスラム原理主義の封じ込め、撲滅は先進諸国の思うようにはいかない。原理主義だから教義に「純粋」であり、異教徒と付き合うなという教えを墨守する。イラン革命が原理主義者を勢いづかせたこともある。
日本人は、というか欧米先進国も人は様々で「十人十色」、いろいろな考えがあるのだなあと思うが、原理主義者は「十人一色」でないと許せない。過激なグループなら異教徒は殺せ、となる。イスラム国にアルカイダもタジタジという印象だ。
イスラム圏には自由、民主、人権、法治という欧米流の近代国家は本質的に合わないのだろう。トルコやエジプトは「世俗主義」という政教分離でどうにか原理主義を抑え込んでいるが、ずいぶんと危うい感じがする。
サウジでは民主主義とは程遠いイスラム法による徹底的な専制王権で抑え込んでいる。サウジでアルカイダが誕生したが、専制王権ゆえに彼らが自由に活動できる天地を求めて世界に飛び散ったのは皮肉だ。
純粋というのは魅力的で、池田教では「君の信仰には濁りがある!」と言って相手をやっつけるそうだ。中核派の幹部はレーニンとトロツキーを批判し表現の自由を求めた小生に「君は消耗どころか腐敗している」と言った。
濁りや腐敗は純粋とは対極にある。ところが「疑問に思う」ことから思考は深まり、濁りや腐敗から、やがては発酵し、醸造され、濾過され、真実を見る目が養われる。
原理主義者とか教条主義者は、教義や指導者に疑問を持ってはいけない。ひたすら信じる。そして組織は構成員全員が「百人一色」「千人一色」「万人一色」になる。皆クチパクで、そうしないと追放されたり殺されたり、社会的に抹殺されたりする。
イスラム教とはあまり関係ないが、中共やロシアもそういう世界だ。習近平やプーチンを批判したら確実に抹殺される。韓国も北朝鮮もそうだ。
9.11テロを仕掛けたビンラディンは原理主義を勢いづかせ、パクス・アメリカーナという戦後レジームを揺さぶっている。米国は世界の警察官を辞任した。タガが緩んで世界中で国家主義や民族主義が勃興し、中露は領土領海秩序を武力で壊そうとしている。
おそらくビンラディンが予想していた以上に9.11テロの効果は大きかった。イスラム過激派の世界では彼は英雄だろう。
今は戦後最大の激動期の第1章だろう。どういう展開になるのか、小生には分からない。小生の最大のテーマである「中共殲滅、支那解放」という戦略は正しいだろうが、それもどんな風に進んでいくのか分からない。
中共が自滅し、穏やかに省ごとに国が分かれるかもしれないし、群雄割拠の内乱が始まるかもしれない。新たな立憲君主制のような帝国とか統一王朝ができるのかもしれない。
ロシアもそうだが、自由、民主、人権、法治という近代国家が生まれることはありそうもない。有史以来、彼らはそういう価値観を持った経験がないのだ。支那がどうなるのかは世界史的な話題である。
夕食は天ぷら。ナス、タラ、キス、鶏モモ、エビ、竹輪、かき揚げ。N母子と4人で大いに楽しむ。
亭主と別居中のNは僕らのヘルプを必要としている。年収はせいぜい350万ほどだから、僕らのヘルプがないと娘を大学へやれない。そのうち我が家へ引っ越してくるのだろうか。僕らも老化していくからNのヘルプを必要とするかもしれない。
WIN WINではなくLOSE LOSEか。遠くの息子より近くの娘か。Nが我が家の墓守になるかもしれない。
後継ぎが不安ないようにするには今の3階建てを5階建てにし、地下に駐車場を作るしかない。鉄骨はとても太いから5階あたりなら建て増しできるそうだ。検査に来た役人がそう言っていた。
それでも3000万円はかかる。キャッシュはかき集めても1000万円くらいしかない。なかなか難しい。
自分のこと、自分の身の回りのことさえ半年先、1年先は読めない。中共のこと、アジアのこと、世界のことなど、とても予測できない。プーチンだって「来年はどうなっているのだろう」と思っているかもしれない。
風呂上りにカミサンに腰にお灸を打ってもらった。夫婦とはいいもんだ。一方でNの離婚協議は上手くいっていないようだ。難しいものである。
■9月12日(金)。朝は室温23度、快晴、夕べは寒くてタオルケットを1枚追加した。秋だ。
柴犬の「正論・産経丸」がハイエナの「虚報・朝日丸」の喉に噛みついて何十年もたつが、最近では重量級セントバーナードの「ナベツネ・読売丸」が朝日丸の尻に「返り血を浴びる覚悟」で思いっきり噛みついたから、朝日丸がついに「キャイン!」。
鳴いたところで産経丸も読売丸も噛みついたままで、朝日丸から血がボタボタと落ちてきた。なにしろ朝日丸を屠れば何十万部、何百万部をGETできることにもなりそうだから、停戦なんてあり得ない。おすそ分けを狙って「ポンコツ・毎日丸」などもウロウロし始めた。
諸悪の根源、朝日殲滅なんてずっと先の話だと思っていたが、うまくいけば年内とか来年あたりにも実現するかもしれない。スポンサーと購読者が減れば兵糧攻めで二進も三進もいかなくなるだろう。
企業はある日突然倒産する。社員のほとんどは当日まで知らない。
元朝日新聞編集委員の山田厚史氏が、「この会社で記者教育を受け、定年まで取材現場にいた立場から、社の体質と、取り巻くメディアの構造問題を考えてみた」と書いているが(ダイヤモンドオンライン9/11)、昨日ざっと読んだところ、朝日には「品質管理部」のようなチェック機能がない。
記者は地域ごとの縦割りで、さらに担当範囲がとても細かく分かれ、専門化し、他者の“縄張り”に口を出すことはない。慰安婦の記事は大阪本社のごく一部の記者の“縄張り”で、編集会議でもテーマ出しはするが、記事内容をどういう方向にするとか、記事を検証するとかがあまりされていない。
「記者は事実、真実を書いている」というのが前提なのだろう。だから誤報、虚報、捏造記事が紙面に載ってしまう。デスクが本来はチェックすべきなのだが、専門外の記事ならきちんとチェックできない。朝日はそんな体質なのだろう。
もしかしたらそれは報道機関に共通しているのかもしれない。小生も航空新聞社の編集長を務めたが、現場の記者を信じるしかないのだ。苦情が来て初めてチェックするという後手後手で、それなら誤報、虚報、捏造はこれからも免れない。
朝日殲滅戦がこれからどうなるのか、大いに興味があるが、中共のゴタゴタ、バタバタも大いに気になる。佐藤守閣下が支那消息筋の話をこう伝えている(9/9)。
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習近平主席は訪問先で「法治=憲法順守」を説いて回っていたが、肝腎の彼の演説集から“削除”されていた!と憤慨しているという。勿論削除?したのは劉奇葆・中国宣伝部長である。劉部長は胡錦濤前主席の腹心だったから、ついに≪太子党×共産党青年団≫が表面化したか?と大陸内では喧しいという。
ということは江沢民の上海派は壊滅的というべきなのかもしれない。
政権争いはいよいよ終盤にかかったとでもいうべきか。
中国が誇る戦闘機が空母遼寧号に着艦失敗?したらしく2名死んだというが、実は15名以上が死んでいるのだという。
それは軍事強国化を急ぐ習主席の命令で、現場は24時間働きづめで過労死や事故、自殺が続いているという。軍人のみならず軍事産業関係者も犠牲になっているらしい。(以上)
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習近平は最近「単一軍種作戦という考え方のパターンを変更し、諸軍兵一体化の連合作戦という思想観念を樹立する。部門利益の固守という考え方のパターンを変更し、全軍全局、全国全局という思想観念を樹立する」と訓示した。
つまり陸海空軍の統合運用が大事だと。これまでは「部門利益の固守」で、三軍が“相互不可侵、相互不干渉”でそれぞれの利権で美味しい思いをし、テンデンバラバラだったのだ。
しかし今さら統合運用を叫んでも、3年や5年で慣熟するはずはない。勝てる軍隊なのかどうか。
ロシアの声9/10から。
<中国国民の53.4%が将来日本と対戦することはありえると考えていることが世論調査の結果明らかになった。調査は中国のチャイナ・デイリー紙と日本のNGO「言論」が共同で行った。
しかも回答者の5分の1が戦争が起きるのは近い将来と考えていた。86.8%が日本に対する悪いイメージを持っていると答えている。その理由で64%と最も多かったのが東シナ海の釣魚諸島(日本名、尖閣諸島)の領土論争。
一方、日本人のほうは中国との対戦の可能性を感じているのは29%。中国に悪い印象を抱いていると回答したのは93%で、世論調査開始以来最悪の数値。中国に不満を感じる最たる理由は、国際基準に合致しない中国の行動、続いて天然資源獲得のために中国が見せる「エゴイズム」と、日本の歴史問題に関する中国の非難が挙げられている>
日中とも戦争準備に忙しいし、憎悪も高まっている。中共情宣部日本支局の朝日は産経・読売連合軍により血祭りになっている。キナ臭い時代だ。
■9月13日(土)。朝は室温23度、快晴、ハーフ散歩。
タンザニアでは「日本の中古品は中国の新品より売れる」のだと小川さやか・立命館大学先端総合学術研究科准教授が書いている(ウェッジ9/11)。以下のところがとても興味深かった。
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私は、露天商や行商人の商慣行を調査するために、2000年からほぼ毎年、タンザニアに通っている。現地では10年来の友人であり、調査の有能な助手でもあるブクワの家に居候している。
タンザニアの消費者は、自転車に限らず、中古品と中国製品のどちらを買うか、あらゆる商品の買い物で葛藤している。
「中古の日本製のブラウン管テレビなら3年はもつ。新品の中国製薄型テレビは2年もつかどうか」「本物のナイキのスニーカーは長持ちする。だが中古で最新の型を安く手に入れるのは難しい。中国製の偽物ナイキは中古品の半額で簡単に手に入るが、3日で靴底が剥がれる」
誤解されがちだが、タンザニアの消費者は、SONIやHITATIといった中国製の模造品やコピー商品と、オリジナルのSONYや製品の違いを中古品との比較でよく理解している。大半の庶民にとって、新品のオリジナル製品は手が届かないが、中古品なら手に入るのだ。
日本の中古自転車なら、不法駐輪された自転車や一般家庭から廃品回収された自転車などが輸出されている。この原価がほとんどかからない中古品と同じ価格、むしろ安い価格で販売されているのが中国製品なのである。
アフリカの消費者の購買力が本格的に伸びるまでには少し時間がかかるが、それまでに日本製品の魅力を彼らの購買行動に即して伝えるために、中古品ビジネスの再興を考えるのも面白いのではないか。(以上)
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支那には世界に通じる一流の技術がない。人材が育っていない。中共軍の技術、将兵のレベルも西側に比べるとかなり劣っているのではないか。研究課題だ。
■9月14日(日)。朝は室温22.5度、快晴、ハーフ散歩。犬はだいぶ元気になってきた。彼岸花の群生地では10本ほど咲いていた。曼珠沙華、見たこともない満洲国に郷愁を覚える。(2014/9/14)