2014年05月14日

◆中国住民運動は政府手がつけられない

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
 

<平成26(2014)年5月12日(月曜日)弐:通巻第4227号>   

 〜中国の住民運動は政府も手がつけられない、新段階を迎えた
     今度は大気汚染、水質汚染につながるとゴミ焼却炉の新設に反対〜

ゴミの焼却能力が追いつかない中国。風光明媚な杭州で住民による抗議行動は「焼却炉」建設反対である。

5月9日には、数千人の抗議行動に警官隊が出動し、パトカー数台が横転され、焼かれ、数十人の重軽傷者がでた。死者も出たという報道もある。警察は暴力行為に参加した住民29名を逮捕した。

杭州に建設中のゴミ焼却炉は、アジア最大規模で一日の処理能力は3000トン。杭州政府系の「杭州市城投集団」が建設を請け負い、近郊の中泰糸地区に建てられている。同地区は都心から20キロあるが、付近は新興住宅地となった。

生活が豊かになればゴミも増える。

中国では各地にゴミ焼却炉が建設されており、2015年までに300カ所で新設が決まっている。これにより焼却能力を35%まで高めるとして、住民の理解を求めてきたが、煤煙と悪臭に悩ませられることになる地域住民は「ほかの場所に建てろ」と反対の声をあげたのだ。

大気汚染、PM2・5,地下水汚染。奇病の蔓延。ゴミ処理場もまた環境汚染に繋がるのは必然で、従来の化学工場建設反対、火力発電所建設反対という住民運動が、ついにゴミ焼却炉建設反対にまで及んだことは注目に値するのではないか。
       

◆プライドと偏見が交錯する

加瀬 英明


プチン大統領のロシアって、いったい、どんな国なのだろうか?

正式な名称は、ロシア連邦だ。連邦の傘下に、およそ80の共和国、自治州、自治管区があって、160以上の民族をかかえ、100以上の言語が話されている。

ロシアは先端兵器をつくっているが、他にみるべき工業製品がない。世界で“メイド・イン・ロシア”のラベルがついた消費財を、見かけることはない。私はロシアを、採集・狩猟経済の国と呼んでいる。

外貨を稼ぎだしている産品といったら、石油、天然ガス、キャビア、ウォッカ、貂や、熊の帽子や、毛皮といったように、採集・狩猟経済の時代に属している。

ロシア経済は、うまくいっていない。原油価格が高止りだったあいだは、うけに入っていたものの、このところ振わない。プチン大統領の人気に、翳りが生じるようになっていた。

私はソチ冬季オリンピック大会の開会式の演(だ)し物を、テレビでみて、ロシア人が自国の歴史に強烈な誇りをいだいているのを、あらためて痛感した。

今回、プチン大統領がウクライナから、クリミアを強引に捥ぎ取ったのに対して、中華思想に似た大ロシア主義と、しばしば外から侵略を蒙ったことに由来する被害意識と、西側に対する劣等感が入り混じった、ナショナリズムが燃えあがった。

プチン大統領は鶏小屋を狙う、鼬(いたち)のような眼をしている。大統領になった時から、「20世紀の最大の悲劇は、ソ連が解体したことだ」と、公言してきた。そして中央アジアからウクライナまで網羅する、新ソ連版の「ユーラシア連合」を構築しようとしていた。

プチン大統領をみていると、遠大な計画があるように思えない。出たとこ勝負で、行動する。

2月にウクライナの首都キエフで、せっかく手懐けたヤヌコビッチ大統領を、民衆が立ち上って、追放した。そのために、プチン大統領はウクライナを、丸ごと「ユーラシア連合」に取り込もうとしていたところだったから、かっとなって、ロシア住民が60%以上を占めるクリミアを、ウクライナから切り取ることを決めたのだろう。

ロシアでは、プチン大統領の支持率が急上昇した。

アメリカ、EU(ヨーロッパ連合)が、猛反発した。「新冷戦」といった警告がマスコミを賑わせたが、大企業がロシアに投資しているために、厳しい経済制裁を加えたくないので、プチン大統領の側近たちに、入国ビザを発給しないなどの軽いものになった。

アメリカとEUが恐れているのは、ロシアがクリミアに味をしめて、やはりロシア住民が多い、ウクライナ東部を奪うのではないか、ということだ。そうなったら、「新冷戦」に近い状況が生まれて、ロシアに対してもっと重い制裁を、加えなければならない。

だが、プチン大統領はクリミアを盗んだために、大損したのではないか。

アメリカ、EUがどのように騒ぎ立てても、プチン大統領がクリミアを吐き出すことは、ありえない。

ウクライナは貧しいが、人口が5000万人近い、旧ソ連のなかでもっとも重要な国だ。クリミアを取り上げたために、ウクライナは2度と、親ロシア政権を持つことがあるまい。「ユーラシア連合」は、ウクライナ抜きでは、みすぼらしいものにしかならない。

ロシア連邦の共和国、自治州のなかには、住民投票によって連邦から脱退して、独立したいと願っているところが、いくつもある。クリミアが住民投票によって独立したのを、前例にしたいと思おう。

アメリカのシェール・オイル・ガス革命によって、原油価格が下落してゆくことになるが、ロシアの将来は薄暗い。



◆カープ快進撃の行方は

馬場 伯明


5月が終わる前に書こう。「今でしょ!」と予備校のH教師がTVで吠えている。そのとおり。プロ野球セリーグでは、永年私がファンである(広島)カープの快進撃が続いている。(順位が下がったら書けない!)。

2014/5/10現在、36試合24勝12敗 勝率0.667で首位。2位の巨人に2ゲーム差。開幕以来12カードを戦い負け越したのは2カードだけ。チーム打率:0.263(4位)防御率:3.39(1位)。すばらしい成績だ。

5/10のデーゲームではNHKで実況中継があった。エースのマエケン(前田健太)が投げ4番のエルドレッドが1本塁打・2安打。13対7で圧勝。

途中でサプライズ(仰天)紹介。「関東カープ女子野球観戦ツアー」で選ばれた148人の「カープ女子」が左翼スタンドの最前列から陣取り、熱狂的な応援で盛り上げた。球団は往復の新幹線切符代を負担し、参加費は入場代と食事代のみ。応募者は2305人、15倍超の競争率だったという。

勝利のヒーローインタビューで、マエケンは「東京から・・・来てくださって。その前で勝ててよかった」と「じゃがちゃん(注1)」のような顔で、笑顔の御礼を言えば「マエケ〜ン、かわいい〜〜」だと・・。

今年のカープの快進撃の秘密を「♪分析すれば、のう、千代さん!」というふうに分析してみる。

【投手力】これがすべての土台だ。防御率:3.39は巨人の3.79を引き離し首位。前田健太(マエケン)を筆頭に先発投手陣が安定している。

新人の大瀬良大地の4勝も大きい。2013年ドラフト1位、長崎日大・九州共立大卒。九里亜蓮も1勝。中継ぎがしっかり。7回中田廉、8回一岡竜司から抑えのミコライオへの必勝パターンが確立している。

【打力】目下3冠王の4番のエルドレッドが変身した。外角へ逃げる球に付いて行きヒットにする。打てる球は肘を畳みコンパクトなスイングで長打に。196cm・122kgの巨体にフルスイングは無用だ。3・4月のMVP。また、打線全体が淡白な早打ちからしぶとくつなぐ打線に変貌した。

【守備力】菊池涼介(2塁手)と丸佳浩(中堅手)のセンターラインの守備は鉄壁だ。5/10、丸のセンターから3塁への投球は、イチロー(ヤンキース)のビームを彷彿とさせた。

【走力】カープの伝統的な走る野球がしっかりと健在である。

【指導力】野村健二郎監督の落ち着いた采配と、コーチ陣のサポートが光っている。信頼できる。

最後は、決め手の

【応援団】だ。5/8のヤクルト戦(13:7で快勝)。神宮球場の3塁側から外野席はレフトからセンターまでカープの赤いユニフォームで埋まった。逆に1塁側の内野席やライトスタンドは歯抜けの淋しさだ。ヤクルトの選手がかわいそう・・・。

本誌の執筆者でもあった中村忠之氏(「縄文塾」を主宰。2013/3にご逝去)も彼岸で笑顔だろう。2010年に広島のご自宅にお邪魔したとき旧広島球場まで自家用車で送ってくださった。2013/11仏壇にお参りをした。

試合が優勢に進み応援のボルテージがどんどん上がる。「♪今日のカープは勝ち、勝ち、勝ち、勝ち!」の大声援がスタンドを埋め尽くす。

2014年のカープのキャッチフレーズは「赤道直火!」である。赤く・熱く・真直ぐに、という意味。「赤道直下」の造語。サブフレーズは「REDALL THE WAY)」:最後(頂点)まで赤で行く。「優勝する」ということだ。
  
では、ここで、私は5/13以降の具体的で実践的な合言葉を提案する。単純に「今日勝つ!」である。つまり、明日はあした、今日はきょう。たとえ相手を「恐喝!」してでも、確実に「今日勝つ」ことが最も重要である。

過去16年間スタートがけっこうよかったときもあった。しかし、残念ながら多くは続かず「カープは『コイの季節』まで・・」と揶揄された。

《生きるべきか、死ぬべきか。それが問題だ。To be, or not to be: thatis the question. (Shakespeare)》 ・・・死んだら駄目だ。生き残れ!

◆安倍晴明の実母?

河崎 勝二


山登りや名所旧跡巡りの仲間のサークル「歩こう会」が、予期もしなかった驚きと感動を与えて呉れた。

大阪城を散策中に知り合った仲間同士の会「大阪城歩こう会」に参加して、日曜ごとに10数人が連れ立ち近畿の著名な山々に登ったり、歴史に包まれた名所に出掛けるようになって久しい。

季節の移ろい、新鮮な空気と絶景、出会った人達との交流、その土地の産物の味などに接する楽しみは、実際に汗を掻き、五体の筋肉を酷使して歩き回る者だけしか味合えない産物だと信じている。

最年長のリーダー格の80余歳の仲間は、お年を感じさせない軽妙な足取りと訪ねる先への道筋は勿論、そこに纏わる地縁の知識に長けておられるのには、頭が下がる。

ところで、今回の驚きの出来事のキッカケは、たまには気楽に行ける平地の名所に行こうとの女性の提案で、大阪和泉市の「信太の森」に出掛けたことだった。

その「信太の森」は、平安時代の清少納言の「枕草子」の中で「もりは信太の森」と称えられていることで知られているということで、麓を熊野古道がはしる古代から参詣の道の側ということでも広く知られているという。

朝鮮半島から5世紀ごろ伝えられた須恵器釜跡があり、わが国最古の釜跡も見付かっている。なかなか深みのある歴史の里である。

現地に実際足を踏み入れると、流石に周囲は信太山丘陵に囲まれ、裾野まで広がる多種多彩な樹木景観は、素晴らしさの一言だった。

早速、現地博物館「信太の森ふるさと館」を訪ねた。ここの歴史や成り立ちを知る上では、それが最適だからだ。

建物1階の右手にある80坪ほどの「信太の森ふるさと館」に入り、次々と見回っている内、浮世絵風の数枚の異様な「版画絵」が目に入って仰天した。子供を膝の前に座らせた母親らしき女性が、手に持つ筈の筆を口に咥えて、和歌の文字を障子に向かって書いている姿の絵だ。

文字は「恋しくばたずねきて」と書いてある。ところが女性のギョロッとした目線は横向きに何かを見据えている。表情も厳しく尋常ではない。この絵は、一体何を告げようとしているものなのか。隣には、大木の下に2匹の白狐が闇の上にある白き物体を見上げている、思わしげな別の「絵」が並べられている。

背中に言い知れぬ寒気を感じたので、館員を呼んで説明を受けるた。館員は、懇切丁寧にこの「絵」について語ってくれた。この「絵」は、古浄瑠璃などでも伝えられる「葛の葉物語」の一場面だそうだ。

<その昔、大阪の摂津の国に安倍保名(あべのやすな)という若者が、信太大明神を参詣に来た時、狩人に追われた深手の傷を負った白狐を匿い逃がした。これに腹を立てた狩人が保名を責め、大怪我をさせ立ち去った。

すると傷で苦しむ保名の所に「葛の葉」と名乗る女性が現れ介抱した。この女性は助けた白狐の化身だったのだが、保名はそれとは知らず、二人はやがて一緒に暮らす仲となり、男子をもうけた。子の名は「童子丸」。

6年後のある日、葛の葉は庭に咲いた菊の花に見とれてわが身を忘れ、うっかり現わした尻尾をわが子の「童子丸」に見付けられてしまった。葛の葉は、もはやこれまでと、一首を障子に書き残して森へ消え去った>。(版画絵がこの模様を伝える)。

その一首とは、「恋しくばたずねきてみよ和泉なら 信太の森のうらみ葛の葉」だった。

<保名と童子丸は恋しい母を求めて探し回り、やっと森の奥で涙を流しながら二人を見つめている一匹の白狐と出合う。ハッと気づいた保名が「母の元の姿になっておくれ」と哀願すると、白狐は傍らの池に己の姿を映し出し、たちまち葛の葉の姿となった。

しかし、葛の葉は泣き叫ぶわが子を諭しながら、形見に白い玉を与えて最後の別れを惜しみつつ、再び白狐になって森の奥に消えていった>。

これが「葛の葉物語です」と職員は説明を締めくくった。悲しい言伝えに心を痛めて聞き入っていた筆者に、この館員は追い討ちを掛けるようなショッキングなことを告げた。

「この童子丸が、実はかの有名な陰陽道の祖の安倍晴明(あべのせいめい)だといわれているのですよ」。

私の出生地は大阪阿倍野区で、安倍晴明を祀る「安倍神社」は目と鼻の先にある。子供の頃から親に連れられ足繁くお参りした神社だ。「安倍晴明の出所」などに思いを馳せた事も無かったが、まさかこの「版画絵」に描かれた「葛の葉物語」の童子だったのかと考えると、頭が真っ白になった。

今は、「安倍神社」とは離れたところに住んでいるため縁が薄れたが、この伝説を知った以上、お参りに行ってみたくなった。

それにしても仲間と共に方々を「歩く」ことは、時空を超えた様々な楽しみと感動の舞台に接遇させてくれるものだとつくづく思い知らされ、改めて有り難さを痛感する。(了)(エッセイスト)

2014年05月13日

◆野党共闘、実は民主、維新の盟主争い

沢田 大典


「1強多弱」の政治状況の下、野党間で2党の幹事長・国対委員長が連携を深める定期会談、いわゆる「2幹2国」が花盛りだ。民主党は日本維新の会、みんなの党、結いの党、生活の党と行う方向で、維新もすでに実施している結いのほか、みんなとも再開する。巨大与党に対峙したいとの思惑は共通するが、民主と維新による野党の盟主争奪戦の側面もあり、混乱が深まる可能性もある。

 「巨大与党に対してわれわれが団結して議論していく」

民主党の松原仁国対委員長は9日の記者会見でこう語り、野党共闘の必要性を強調した。同党出身議員を抱える各党に呼び掛けた2幹2国はその一環で、手始めに13日にみんなと行う。

ただ、生活幹部は「民主はおしりに火がついたんじゃないか」と指摘する。維新と結いは今夏までの合流を決めており、新党ができれば民主は衆院で野党第一会派の座を追われ、国会での発言権が大きく損なわれる。これを回避するため、各党に個別に介入し、主導権を確保する思惑がある、との解説だ。

これに対し維新は、結いだけでなく、みんなとの合流も視野に入れる。みんなとの2幹2国は昨年5月まで行われていたが、維新の橋下徹共同代表とみんなの渡辺喜美代表(当時)の関係悪化で途絶えていた。

ところが渡辺氏が8億円借入問題で代表を退いた上、結いとの合流に慎重な維新の石原慎太郎共同代表はみんなとの合流には前向きなこともあり、約1年ぶりに再開の環境が整った。

ただ、みんなの浅尾慶一郎代表は与党に政策提言を行う渡辺氏の路線と野党再編に軸足を置く姿勢と両てんびんにかける。自身が民主出身ということもあり、維新、民主に対し両にらみの立場だ。

浅尾氏は、維新が集団的自衛権行使の容認に慎重な結いに配慮していることに懐疑的で、9日の記者会見で「維新は集団的自衛権に関する見解を変える可能性がある。そこは確認したい」と牽制(けんせい)した。

少しでも自民、公明両党に対抗しようともがく野党各党だが、国会議員数(議長、副議長含む)は自公の460人に対し、民主、維新、みんな、結い、生活の野党5党で計221人と半分以下。現状は「コップの中の嵐」にとどまっている。産経ニュース2014.5.12


◆袋小路の中国外交

伊勢 雅臣


共産党政権の足元が揺らぐ中で、中国は国民の不満をそらすために反日外交を止められない。国際社会での尊大な皇帝外交も変わらず、唯一の属国、朝鮮・韓国との関係も化かし合いが続く。

■ 足元揺らぐ共産党政権

中国の「核心的利益」とは領土と答えるが、さらに大きなものがある。それは中国共産党体制の維持。「体制維持が危機に瀕しているいまでは、尖閣で譲るわけにいかない」という思いも見え隠れしていた。Will13.9p882013年08月07日(水) 伊勢雅臣@ise_masaomi

村井友秀 中国共産党政権が中国人(漢民族)に支持される最大の根拠は、中国史上、漢民族国家として(異民族国家の元と清を除いて)最大の領土を実現した点。少数民族地区が分離独立すれば領土は半分以下になり、中国人に支持される根拠を失う http://on-msn.com/181RTdI
2013年11月18日(月) 伊勢雅臣@ise_masaomi

中朝韓は超実念論「思っているモノは実在だ」。中国共産党の「核心的利益」がそれで、チベットもウイグルも南シナ海も東シナ海も尖閣諸島も沖縄も何百年も前から中国の「領土」だから中国人のものだという。論理になっていない。古田博司 http://on-msn.com/16riZpW
2013年08月20日(火) 伊勢雅臣@ise_masaomi

深夜の五輪特番で、テレ朝の池上彰じゃない局を見ていた人へ。1964年東京オリンピック開催中に、中国が大気圏核実験をした話が出ました。地下核実験ではないので、そのまま放射性物質は日本に流れてきました。競技中の東京まで。 https://pic.twitter.com/Wr0lugvs1f
2013年09月10日(火) ぴんぽん@pinpon_2011

1991年当時、ソ連消滅によって「次のターゲットは中国になる」と真剣に恐れていた。そこに2001年の米中枢同時テロが起き、この瞬間から米国の軍事パワーはアフガニスタン、イラクへと転戦していった。アジア太平洋はがら空きとなり、救われたのが北京だった。Voice1311湯浅博2013年11月09日(土) 伊勢雅臣@ise_masaomi

靖国参拝者ブラックリストに批判も -ビザ発給停止案に対し、ネットで「そもそも日本人が中国に来て何をするんだ? 汚れた空気を吸って、有毒食品を食べて、共産党の賛歌を聞かされるだけじゃないか」http://bit.ly/19syrop>荒れ果てた国土、国民を誰が侵略したがるか2013年11月04日(月 伊勢雅臣@ise_masaomi

【薄煕来裁判】習政権 政治ショー裏目- 習近平国家主席が実は、薄被告と思想的に近いことが関係している。習政権は現在、思想、言論統制を強化しているが、これは、薄被告が重慶でやったことと同種のものだからだ。http://on-msn.com/19vH5Pb >要は権力闘争
2013年09月23日(月) 伊勢雅臣@ise_masaomi

中国の人民解放軍は共産党傘下の軍隊。外務省などの政府組織は実務を担う官僚組織でしかなく、(日本艦船のロック・オンなど)軍の情報があがってこなくとも不思議はない。(日経ビジネス,H25.2.18,P8)
2013年04月20日(土) 伊勢雅臣@ise_masaomi

ほとんどの民主主義国において、死者の生前の行為は、その霊を追悼するうえで妨げになりません。これと対照的なのが中国のような一党独裁国家における死者の扱いです。体制に反攻した者は、その墓を暴き、遺骨を川に投げ込みさえする。Voice13.8ケビン・ドーク
2013年07月24日(水) 伊勢雅臣@ise_masaomi

■ 止められない反日外交

米側にも靖国参拝への理解 -緊張は靖国ではなく、中国の軍拡や挑発によって高まっている。尖閣での軍事的行動で日本を脅しているのは中国。日本の軍国主義化などという非難は日本の防衛の金額や内容をみれば、まったく非現実的だとわかる http://on-msn.com/1l8EWoa
2014年01月25日(土) 伊勢雅臣@ise_masaomi

安倍首相に「強烈不満」 中国外務省 - 安倍首相、特別首脳会議後の記者会見で「中国に対し飛行の自由を妨げるような一切の措置を撤回するよう求める」http://on-msn.com/194tmFp >それだけ中国側が痛い所を突かれたということ。
2013年12月15日(日) 伊勢雅臣@ise_masaomi

【イプシロン打ち上げ成功】中国メディア「軍用の臆測呼ぶ」
http://on-msn.com/1bjLfQ8 > もちろん日本も軍事転用の可能性を含めて開発を続けなければならないし、それが対中牽制にもなる。中国の核ミサイルが日本列島をカバーしている以上、当然のアプローチ。2013年09月15日(日) 伊勢雅臣@ise_masaomi

海上自衛隊の護衛艦「いずも」は日本軍国主義化の証拠という中国。「いずも」は「上海事変」の際に派遣された日本帝国海軍第三艦隊の旗艦の名。進水式の8月6日は広島への原爆投下の恨み。WEDGE Infinityhttp://bit.ly/17HRKa4 >やくざの因縁つけのレベル!
2013年09月06日(金) 伊勢雅臣@ise_masaomi

中国各紙は同艦を「准空母」と位置づけ、日本の「右傾化」や「軍事力増強」の一環だと非難。http://on-msn.com/14z7zDq =>中国の空母は良いが、日本の准空母は非難する見事な非論理性はさすが。でも、いやがっているという事は、軍事的に恐れているという証拠。
2013年08月08日(木) 伊勢雅臣@ise_masaomi

評論家・宋文洲氏:中国は侵略を否定する日本の政治家、著名人を制裁する法律を作らなければならない。公に南京大虐殺を否定した名古屋市長も含まれる。http://kinbricksnow.com/archives/5188026.html
2013年12月03日(火) 伊勢雅臣@ise_masaomi

評論家・宋文洲氏 :もし国共内戦がなければ、尖閣問題はあっただろうか?いや、ない。中国は戦勝国として、本来は沖縄を占領、米軍と一緒に派兵して九州を占領する資格があった。あんな小さな無人島にこだわる必要などなかったのだ。
http://bit.ly/18hLHsE>言ってくれますね
2013年12月03日(火) 伊勢雅臣@ise_masaomi

中国や韓国が「本当は日本と友好関係を維持したいのだが、国内世論に配慮するため日本に弱腰とみられる態度を取りづらい。だから日本が引いてくれ」という理屈はおかしい。そのような世論を作り上げたのは中国や韓国の政府ではないか、友好関係を保ちたければ反日教育を含む反日政策を止めよ
2013年11月11日(月) 一色正春@nipponichi8

台湾の子供も日本が好き?教育は百年大計、台湾人教師は親日の思想を子供に深刻な影響を与えるで、知らず知らず子供の心に愛の種を植えて、勿論愛の果実を得る。中国と朝鮮が反日教育を実施し、恨の種を植えて、勿論恨の果実を得る。だから反日の教師を絶対採用がしないで!国益と日本未来を護るため!
2013年09月22日(日) ☆*Chris*☆@bluesayuri

■ 尊大な皇帝外交

安倍首相とロウハニ大統領が注目を集めたダボス会議 (Financial Times)安倍氏は西側諸国の首脳でもなかなか見せられないエネルギーと情熱を込めて語っていた。習近平・国家主席の王様のようなスタイルとは対照的に非常に控えめ http://goo.gl/4c2CHk
2014年01月28日(火) 伊勢雅臣@ise_masaomi

「断固反対」と中国外務省 米議会の非難決議で 「歴史と事実を顧みず、理由なく中国を非難」「事実を尊重し、誤りを正し、地域の情勢を複雑化させることのないよう促す」 http://on-msn.com/15h1T01 =>この尊大な言い様。これぞ中華思想。
2013年08月02日(金) 伊勢雅臣@ise_masaomi

環球時報(中国):対日関係をうまく処理することは、中米両国が権利を分け合うために特に、アジア太平洋地域における中国の将来の立場にとって重要だ MSN産経 http://on-msn.com/17RSAVq => アジア太平洋を米中で山分けしたいと、平気で口外する貪欲さは異常。
2013年06月17日(月) 伊勢雅臣@ise_masaomi

安倍晋三首相は「中国側は尖閣問題で一定の条件をのまなければ首脳会談をしないと言ってきている」と明かし、「間違っている」と中国の姿勢を批判【主張】 MSN産経 http://on-msn.com/12ulR4Z => 土産を持ってくれば会ってやる、とは北朝鮮と同じ尊大な手口2013年07月13日(土) 伊勢雅臣@ise_masaomi

■ 中朝韓の化かし合い

ソウルは、元、明、清、共産中国までその軍事力で踏みにじられた歴史を持つ。朝鮮出兵の秀吉軍に対抗して派兵された明軍も相当な乱暴狼藉を働いた。(黒田勝弘、Sapio,H25.3,p31)2013年02月24日(日) 伊勢雅臣@ise_masaomi


「日本に反省促す」韓国国会の訪中団が全人代と合意 - MSN産経ニュースhttp://sankei.jp.msn.com/world/news/13004/kor13090419390001-1.htm…大いに反省しましょう。韓国を援助した事。中国にODAを出した事。憲法改正しなかった事。まだまだ、反省が足りません!!!
2013年09月05日(木) 青葉@AobanoburoguR

朴大統領が習近平総書記に、伊藤博文元総理を暗殺した安重根の記念碑を暗殺現場のハルピン駅に建てる為の協力を頼んだ。「韓中両国民にとって尊敬すべき歴史的人物」だって!どこまでも反日をやるつもり。他にやる事ないの?伊藤博文は、韓国が屈辱という日韓併合に反対だった歴史を知らないのかな。
2013年06月30日(日) 中山なりあき@nakayamanariaki

【正論】西原正 中韓急接近は地域変える予兆か - 韓国が中国との軍事的連携を強めると、済州島に建設中の海軍港に中国艦船が寄港し、黄海、東シナ海の中国「内海化」が進み、九州南部、南西諸島、尖閣諸島などの安全も脅かされかねない。http://on-msn.com/18KywBF
2013年08月22日(木) 伊勢雅臣@ise_masaomi

FTA大国韓国の憂鬱 米中綱引きに身構える 「ついに米国が本気でTPPへの参加を求めてきた」しかし「米韓FTAまではいいがTPPは駄目、というのが中国からのシグナル」13/6/16日経 =>韓国は中国の属国になるか、自由世界の一員に留まるのか。
2013年07月27日(土) 伊勢雅臣@ise_masaomi

日帝時代の反日運動の犠牲者は多く見積もっても1万人以下です。そして日帝時代に朝鮮半島の人口は倍増したのです。一方、朝鮮戦争の推定死傷者は500万人にも達し半島の人口は激減しました。そのうち、かなり多くの者が中国共産軍による犠牲者です。 http://bit.ly/TsPOic
2013年07月19日(金) perfumekawaee@perfumekawaee

渡部昇一:朝鮮戦争でも百万人単位の人間が死んでいて、最も被害が大きくなったのは中共軍が義勇軍と称して介入してからです。しかし、中韓国交回復の時には、この件に関して韓国は中国に謝罪も賠償も求めていない。ここに彼らの属国根性を見るのです。WiLL13.122013年11月15日(金) 伊勢雅臣@ise_masaomi

韓国にとって中国は朝鮮戦争の際の侵略者であり、南北分断固定化の元凶である。韓国は当然、その戦争責任、侵略責任を中国に問うべきなのに終始、黙っている。MSN産経 http://on-msn.com/18nNPTG =>韓国の歴史問題はご都合主義
2013年06月30日(日) 伊勢雅臣@ise_masaomi

中韓首脳会談で、両国は北朝鮮の核武装阻止で合意はしましたが、中国の狙いは南北朝鮮の分断と韓国の核武装阻止だと思います。朴大統領は、習近平に軽くあしらわれている気がします。韓国の歴史を見ると、日韓併合時代を除けば、いつも中国大陸に存在する国家の属国です。
2013年06月30日(日) 田母神俊雄@toshio_tamogami

北朝鮮の核開発問題に関する政策をまったく持っていないオバマ政権は、ついに中国に助けを求めた。ケリー国務長官を北京に送り、核兵器開発をやめさせて欲しいと要請。中国側は表面的には協力を約束したが、積極的に動く意図を持っていない。(日高義樹,Voice,1306)2013年06月03日(月) 伊勢雅臣@ise_masaomi

核兵器によって国を維持している北朝鮮が、中国の言うことを聞かないと言って、腹を立てても、北朝鮮を亡ぼしてしまえば、中国自身の安全が脅かされる。したがって、中国は北朝鮮の核兵器開発を止められず、その中国にオバマ政権が頼んでもムダ。(日高義樹,Voice,1306)2013年06月03日(月) 伊勢雅臣@ise_masaomi

黒田勝弘:金正恩は就任後1年半になるのに、まだ中国を訪問できないでいる。中国は就任したばかりの朴槿恵を北京に招き、歓待した。中国の警告を無視して核実験を強行した事が原因。北朝鮮は「飯島訪朝受け入れ」などで日本に色目。韓国の対中接近とともに、この民族は力に弱い。Sapio13.9
2013年09月09日(月) 伊勢雅臣@ise_masaomi

恥知らずめ…キムチの世界遺産登録を目指す韓国は国内の関連機関で使用される白菜の英語名を「チャイニーズ・キャベツ」から「キムチ・キャベツ」に変更。「わが中国の白菜を奪うとは、なんて憎らしい! 恥知らずめ!」と中国は反発 http://bit.ly/1cfH1pl
2013年11月12日(火) 伊勢雅臣@ise_masaomi

不法操業の中国漁船と韓国海洋警察が死闘を展開中。一昨年は海洋警察員が中国漁船に刺されて死亡、昨年は中国漁船員が海洋警察のゴム弾で死亡した。(黒田勝弘、Sapio,H25.3,p31)
2013年02月24日(日) 伊勢雅臣@ise_masaomi

2014年05月12日

◆「核」が日中開戦を抑止するO

平井 修一


(承前)田母神俊雄・元航空幕僚長の論考「日本核武装計画」から。
・・・

NPTは国連常任理事国の5か国にのみ核保有国の特権を与えているという意味で不平等条約であり、インドやパキスタンはそれを理由に初めから加盟しなかった。現在加盟国は190か国だが、脱退したのは2003年の北朝鮮のみである。

この時、北朝鮮に対し国連の非難決議や経済制裁があったが、日本がNPTを脱退した場合、やはり北朝鮮と同じようなことになるのかどうか。

私はならないと思う。北は「ならず者国家」の烙印を押された国だが、日本はそうではない。非難決議など出ないように根回しをすればよいし、経済大国の日本に対して経済制裁をしたら、日本が困るよりも世界が困ってしまうからだ。

NPT条約では「安全保障上の危機」などを理由に3か月前に通告すれば、国の主権を行使して脱退でき、罰則規定があるわけでもない。国連は非難決議などを出すことはできないし、やれるとしてもあくまで各国レベルの非難であろう。

日本は同盟国のアメリカに黙っていきなり脱退するわけではない。核武装の意思をアメリカに話した段階で、もしアメリカが絶対反対と言い、それでも日本が核武装を行う場合は安保条約破棄、同盟関係も壊れる可能性が高い。そうなればアメリカも日本いじめに走るかもしれないが、そうならないように事前の説得を行うわけである。

インドやパキスタンの例を見れば分かるように、たとえアメリカを中心とした国際社会の非難を浴びたとしても、それは核を保有するまでの話で、持ってしまったらその国を無視することなど結局はできないのだ。

アメリカは中国と組んで日本の孤立化を匂わせながら、日本が核保有を断念するように仕組んでくるかもしれない。こうなると国内でも「アメリカに見捨てられて日本は生きていけるのか」といった弱気な世論が出始め、政府もおろおろするというのがよくあるパターンだ。

だが、独立国として自主防衛体制をつくるための核武装に踏み切る以上、アメリカの意地悪は始めから織り込み済みにしておかなければだめだ。

だいたいインドやパキスタンを見捨てなかったアメリカが「核武装をするなら日本とは縁を切る」などと脅しで言うことはあっても、本気で言うことはないはずだ。

日本を見捨てることは、日本が中露の側に取り込まれる危険をはらむ。そうなれば東アジアは一気に反米色に染まってしまう可能性さえある。アメリカがそういう状況を望むとは考えられない。

経済が良くなったとはいえ相変わらず共産党独裁の中国に対し、アメリカは日本に防波堤の役割を担ってもらわなければ困るはずである。

核兵器を持つまでは、アメリカからの意地悪もある程度は覚悟しなければならないし、困難な道のりだが、それを乗り越え、核保有にまでたどりつけばそこでお仕舞。国際社会は勝手に「はい、それまでよ」と挙げたこぶしを下ろしてくれるのだ。

実際に核兵器はつくれるのか。北朝鮮にできて日本にできないというバカな話はない。日本の原発技術力は世界が認める高水準にある。核技術はより磨いていく必要があるが、同時に、核兵器に関する研究を進めていく必要がある。

おそらく今の日本には、核兵器を専門に研究し、技術面から運用面まで含めて知り尽くしているという専門家はいないのではないか。核兵器を開発するには、やはりそういう日本人が必要である。

核開発は国家プロジェクトなのだから、国産兵器の製造と同じく、国が極秘にお金をかけて人材育成を図らなければならない。必要とあらば、最近になって日本の原発を輸入するため原子力協定の締結に向けて動き出したインドに協力を要請する手もあるだろう。

インドと言えば、空幕長時代に私はアメリカが主催する世界の空軍の参謀長会議に2度出席した。その2度目のときにインドの空軍参謀長が私に言った。

「ジェネラル・タモガミ、日本は核武装しないのか?」
「いや、おれはする気があるんだが、日本政府はどうもその気はないみた
いだ」

私がそう言うと、隣で聞いていたインドネシアの参謀長が言った。

「やっぱりアジアでは日本は核武装しなきゃいけないだろう」

近くにはアメリカの参謀総長もいたが、彼はこの会話を笑って聞いていた。

軍人同士ということもあるが、世界では日本のように核武装がナーバスな話ではないし、「そりゃあ核兵器を持った方が国は安全になるよな」というのは、言わずもがなの共通認識である。

同時に、中韓を除くアジアの国々には「やっぱり経済大国日本が核武装しないと、アジアの軍事バランスが取れず平和が保たれない」と思っている国が多い。特に近年、南シナ海で中国に脅かされてきたASEAN諸国やインドは、日本の核武装を支持し、応援してくれる可能性が高い。

日本の技術力をもってすれば、核開発に入ってから核兵器をつくり上げるまでに「持ってるぞ」と見せるだけのものなら1年以内、きちんと作っても2、3年あれば完成するだろう。

核開発の最終段階は核実験である。核実験の成功をもって、その国は核保有国になるからだ。私はいろいろな場所で日本の核武装論を語ってきたが、核武装には理解を示す人の中からも必ず出る質問がある。

「核実験はどこでやるんですか? 日本ではその場所があるんですか? また禁止されているんじゃありませんか?」

核実験というとビキニ環礁や砂漠での派手な実験を思い起こすが、そんな光景はもはや昔話だ。インドにしても北朝鮮にしても核実験は地下で行われた。

また、1996年に国連は「包括的核実験禁止条約」を採択し、核実験の全面禁止を打ち出したが、核保有国などが批准していないので永久に発効することはないだろうと言われている。

核兵器は決して使われることがなくとも、その抑止力によって強力な防御兵器として機能する。つまりは「認識の兵器」であり、持っていることが相手に認識されればそれでいいのである。

極端に言えば、持ってさえいれば、その破壊力や精度もさして問題にはならない。メンテナンスが不十分で使い物にならなくなっても、相手にそれが分からなければいいのである。

イスラエルは核保有国と見なされているが、いつ核実験したのかはよく分かっていない。フランスの核実験のときに科学者を派遣し、それが共同実験だったとも言われているが、イスラエル自身が核保有自体を認めておらず、否定もしていないため詳しいことは不明である。

現在の核実験はコンピュータによるシミュレーション実験や、米露のような核爆発を伴わない臨界前実験がなされている。日本がどうしても実際の核実験が必要ならば、インドに頼んで共同実験をさせてもらうことを考えてもいい。

いずれにしても、満足な核実験ができなくとも、まずは「日本は核を持っているぞ」と国際社会に認識させればいいということだ。

核武装について語ることは長くタブー視されてきた。それは、日本人が自国の安全について真剣に語ることを拒絶されてきたに等しい。世界が羨むような経済を手にした1980年代までの日本人なら皆、日本は今のままでいいと思ったかもしれない。

しかし、それ以降、日本経済は停滞、下降の時代に入り、経済不振のアメリカは経済の拡大を狙って日本を狙い撃ちにしている。

戦後の日本は冷戦のおかげでアメリカに守ってもらい、助けてもらうことがなければ豊かになったかどうか。それはアメリカの国益ではあったが、私は恩を忘れない。しかし、アメリカに守ってもらってきたことの弊害は確実にある。何よりも自分たちで自分の国を守ることをすっかり忘れてしまった。

この先、何が起ころうとアメリカ頼みでやっていける保証はない。私たちは早くアメリカから親離れをし、自立した大人の国にならなければならない。アメリカと親子の縁を切るわけではなく、むしろ育ての親アメリカを助けるくらいの力を持たなければならない。

そのためにはまずは自主防衛、そして核武装へと道を切り開いていくことが不可欠であることを一人でも多くの人に分かっていただきたい。日本国の平和と安全のため、豊かな未来のため、我々は核武装を目指すべきである。(以上で田母神の論考を終えます)
・・・

平井が思うに、米国はもはや世界の警察官を続けられなくなってきた。米国オバマ自身がそう言っている。米国は年間60兆円もの軍事費に最早耐えられないのだ。

米国の負担を軽減するために、欧州はEUが、中近東・太平洋は米国が、そして東アジアは日本が、警察官となって各地域の秩序を守るといった分業が必要になっているだろう。そのためにも日本は核武装をする必要がある。(つづく)(2014/5/11)

◆何故街道筋強盗をするのか

前田 正晶


週刊新潮の5月8・15日号の 野口悠紀雄誌の連載コラム「世界は数字でできている」に、懐かしい"highway robber"という言葉が使われている。尤も、native speakerたちがこの表現を使う時には"highway robbery"のように名詞の形で使うことが多かった。

これを文字通りに解釈すれば「高速道路上で強盗をする無法」かも知れないが「追いはぎ」や「路上強盗」という意味でもある。実際に使われる時には、途方もない価格で売りつけられた場合に「まるで追いはぎのような途方もない値段だった」というような表現になっていた。

私はこのような慣用句的な表現を久し振りに見て思い出したのが、中国の南シナ海での振る舞いだ。即ち、中国がヴェトナムと海上で衝突して、「相手がぶつかってきた」と平然と強弁する状態である。これは事が中国ならば予測可能なことで、何ら新鮮味がないと感じた。だが、事態は深刻であると痛感した。

昨日、森本元防衛大臣は「末端が勝手にやったことではない。上層部の指示がっただろう」とコメント。私は彼等は国を国を挙げての南下作戦であり、石油資源を狙ってその気で仕掛けてきていると思う。

私はあれほど国土が広い中国が公称13億の人口を抱えて急速に近代工業国化を指向すれば、エネルギー資源が瞬く間に不足するのは明らか。そのためには形振り構っておられず、進出作戦に手前勝手な理屈を並べ立てるのはあの国では当然だと思っている。

しかし、このような急速な工業国化が招くことは全世界的エネルギー源の不足ではないのか。世界には中国以外に大きな人口を抱えて近代化を図っている国がいくらでもある。

例えばヴェトナムには多くの先進国が進出して工場を建設しているではないか。UNIQLOの商品を見てもバングラデシュ製となっているものが増えた。何も工業化だけではなく、新興勢力がインフラ整備を開始すれば、そこにもエネルギーや資材が必要になるだろう。

この流れは益々普及していく。そうであれば、先手必勝で資源確保のためには手段を選ばない国が出てこない保証があるのか。私は中国はこの傾向の先端を走っていると見ているのだが、どうだろう。

私は長い間「駕籠に乗る人担ぐ人、そのまた草鞋を作る人」論を唱えてきた。即ち、所謂LDCが何時までもそのままでいる訳ではなく、先ずは草鞋作りの地位に止まっていることを潔しとはしていないだろうと考えている。中国には今でも草鞋を作っている層もあれば、駕籠どころかロールスロイスを何台も所有する層がでているではないか。



        

◆「敬遠中国」こそ繁栄への道

伊勢 雅臣


中国を敬して遠ざけると日本は繁栄するという歴史法則

■1.『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』

元中国籍・石平氏(拓殖大学客員教授)の新著の『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』というタイトルには思わず唸らされた。「目から鱗」というべき斬新かつ骨太の歴史観がかくも簡潔明瞭に語られているからである。

我が国が繁栄したのは、平安時代、江戸時代、明治の文明開化期、そして戦後の高度成長期である。そのいずれの時期も、我が国は中国とはほとんど接触がなかった。

逆に不幸だった時期は、近代では昭和12(1937)年に始まった支那事変から大東亜戦争敗戦までの期間、それから直近のデフレによる「失われた20年」であろう。前者は満洲への進出から泥沼の大戦に入り込み、後者は中国への企業進出と安価な中国製品流入が国内にデフレ不況と高失業率をもたらした。

こうして見ると、「敬遠中国」すなわち「中国を敬して遠ざけると日本はうまくいく」という経験則は、ほとんど例外なく我が国の歴史を貫いていることが分かる。

問題は「なぜか」ということだが、石平氏は各時代の歴史を遡って、その「なぜ」を探り出し、そこから我が国の今後、行くべき道を示唆している。本稿ではその概要を紹介したい。

■2.聖徳太子以来、中国とは別の道を歩んだ日本

「敬遠中国」の元祖は聖徳太子である。太子は西暦607年、隋の皇帝に「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙なきや」との書を送った。日本天皇と中国皇帝を同じく「天子」と呼んで、中国の皇帝のみが世界の中心であり、周辺国はその臣下として、国王であることを認められるという中華思想、冊封体制から脱却した宣言であった。[a]

その後、聖徳太子の理想を大化の改新で追求した天智天皇は、同盟国の百済を守るべく、唐・新羅の連合軍と白村江で戦い、大敗を喫したが[b]、その後は国内の守りを固め、その後の奈良・平安の時代は、我が国は大陸での戦乱を他所に繁栄を謳歌した[c,d]。

天智天皇・天武天皇の時代には、中国式の律令体制を導入した。これは中央集権体制により、国防力を強化するためであった。しかし、中国からの脅威が和らぐと、律令体制が崩れて、貴族や寺院による荘園制がとって替わり、そこから封建制が発達していく。

この封建制が熟して太平の世を築いたのが江戸時代であるが、これは中央集権制を続けた中国とは全く別の道であった。江戸時代の日本は、当時の世界でも最高水準の教育レベルを誇り[e]、幕末に来日した多くの欧米人たちは庶民の幸福な生活ぶりに驚嘆した[f]。これも中国から離れて、日本独自の文明を築いた結果であった。

■3.中国に関わって短命に終わった平家、室町幕府

しかし、荘園制から封建制に向かう歴史の過程で中国に接近しようとした政権もあった。

<平安時代の「平安」を破ったのは「保元・平治の乱」だったが、内乱の平定に活躍した平清盛は、平安朝を乗っ取ったかたちで自前の武家政権をつくった。だが、天下を取ったあとに清盛は気を大きくしたせいか、とてつもない大事業に着手した。

彼は音戸(おんど)の瀬戸や大輪田泊などの都を整備し、中国・南宋との日宋貿易を盛んにした。清盛の手によって、遣唐使の廃止以来、中断していた中国への通航ルートが再開され、日本は再び中国に近づいた。>[1,p70]

しかし、この「親中派」の平家政権は、たちまちにして東国の田舎武士たちに滅ぼされ、以後、140年以上、中国とは疎遠な鎌倉幕府が続く。しかし、その鎌倉幕府は、元寇への防戦という形で、中国と関与せざるをえなくなり、それが原因となって崩壊する。

鎌倉幕府を継いだ室町幕府はまた「親中派」であった。

<この室町幕府の統治体制を完成させた足利義満は、中国との「勘合貿易」を確立したことで有名である。勘合貿易とは、中国の王朝(当時は明王朝)に貢物を差し出す「朝貢貿易」のかたちをとっているから、そのために義満は進んで明王朝の冊封体制に入り、明の皇帝の臣下としての「日本国王」の立場に甘んじた。>[1,p72]

室町幕府は形の上では15代、240年近くも続いたが、その冒頭から約60年間「南北朝争乱」が続き、それが3代将軍義満の時にようやく終わったと思いきや、六十数年後には応仁の乱から戦国の世に突入していく。
その後の戦国の世を、信長、秀吉が統一するが、秀吉は明の征服に乗り出して失敗。その後を家康が継いで、江戸幕府を開き、中国とはほとんど無縁の形で太平の世を築く。

■4.権力者が私利私欲を追求すれば政権崩壊する

中国との交易を進めた平家および足利氏が短命ないしは弱体政権に終わり、中国を敬遠した鎌倉幕府や江戸幕府が長期安定政権を築けたのは何故だろうか。以下は弊誌なりの考察である。

そもそも、政権を握った者が自ら対中貿易を目指すということは、権力を使って「私」の利益を追求する、ということだ。そこには自らの権力を「公」のために使うという使命感がない。義満が勘合貿易のために、皇室を無視して「明の臣下としての日本国王」の立場に甘んじたのも、その私心の現れの最たるものである。

それに対して、鎌倉幕府は天下を治める責任感を持っていた。たとえば、元のフビライが「通商して好(よしみ)を結ぼう」との国書を寄せた時、一部の公家が南宋との貿易で莫大な利益を上げていたこともあって、「形だけでも属国となって、交易で利益を上げれば」との意見も出ていた。

しかし、将軍時宗は国書に「大蒙古国皇帝奉書」と上段に書いた後、小さく「日本国王」と書いてあるのに「これは無礼な」と眉を逆立てて、こう言った。[g]


「礼なければ仁(おもいやり)なく、仁なき交わりは、禽獣(動物)の交わりにもおよびません」。

ここから鎌倉幕府の元に対する戦いが始まるのだが、将軍が「公」のためには「私」の利益を無視しても戦う、という姿勢を示せば、全国の武士が将軍の下に一致団結して立ち上がったのも当然である。鎌倉幕府にはそのような「公義」の使命感があった。

江戸幕府についても、3代将軍・家光の異母弟かつ4代将軍・家綱の後見役として「徳川の平和」を築いた保科正之[h]、また天明の大飢饉でも1人の餓死者も出さなかった米沢藩主・上杉鷹山[i]の足跡を辿れば、江戸時代の繁栄の土台として、為政者の「背私向公」があった事が窺える。

逆に足利氏のように、「公」を無視して、将軍が私益を追求すれば、家臣も同様に主君の権力を奪おうとしたり、隣国の領地を犯そうとする。そうなれば、幕府が内部分裂して、弱体化するのも当然である。そしてその結果が長き戦国時代であった。

もともと中国大陸は地方の権力者や異民族が入り乱れて、私利私欲の戦いの絶えなかった土地柄である。為政者としての理想を説いた儒家や、公のために統治を行った名君もいたが、大勢としては「悪貨が良貨を駆逐」してきた社会と言って良い。

そういう中国と、私心を持った日本の権力者が金儲けを目当てに付き合おうとすれば、日本国内も下克上と内紛で収まりがつかなくなり、その結果が政権崩壊となる。「朱に交われば赤くなる」とは、この事である。

■5.敬遠中国で成功した明治、日中連携で失敗した昭和

黒船に象徴される欧米諸国のアジア侵略から、国を守るために、我が国は幕藩体制を一新し、明治新政府は近代国家建設を目指した。欧米諸国に対抗するためには、軍事的には西洋文明の科学技術を急速に導入する必要があり、政治的には西洋的な立憲民主政治の確立により国民の活力を引き出す必要があった。

そして、その対極にあったのが、旧態依然たる中国、朝鮮であった。

<総じていえば、明治期の日本は中国に対してそれほど興味をもたなかったし、中国問題への余計な関与や中国大陸への深入りを極力避けていた。いってみれば当時の日本は、目を西洋の世界に向けたまま、文明としての「中華」にも、国家としての清国にも「敬して遠ざける」姿勢を貫いた。まさに「敬遠中国」である。

明治期の日本が成功した理由の一つは確実にこうした対外姿勢にあったのではないかと思う。「敬遠中国」の外交路線を貫いたおかげで、日本は中国との紛争や中国の内乱に巻き込まれることなく国内の富国強兵に専念できたし、力を集中させて最大の脅威であった帝政ロシアとの決戦に備えられた。>[1,p84]


しかし、文明開化の成功によって、わずか半世紀で世界の五大国の一つにのし上がった日本が世界を見回してみると、改めてアジア・アフリカのほとんどが欧米諸国の植民地に搾取されている現状が再認識される。「陸軍のドン」元老・山県有朋は、第一次大戦勃発に際して、次のような意見書を政府に送っている。


{今日の世界政治の重要な動因は人種闘争であるから、西洋諸国が戦後再び極東に関心を注ぐようになる。そうすると白人種が提携してアジア人に立ち向かうようになる恐れがある。したがって、わが国としては白人種の将来の攻勢にそなえて、日中の提携をこの際、固めなければならない。}
[1,p91]

人種差別と戦おうという道義心から、有色人種、その中でも最大の中国と連携しようというアジア主義が芽生えてくる。しかし、日本人の道義心からの呼びかけに、中国は応えなかった。

中国共産党はソ連の手先となり、蒋介石は米英ソの支援を受けて日本と戦った。香港やシンガポール、マレーシアの華人社会は、英国の植民地支配の手先として現地住民を搾取する側に回っており、日本軍と戦う方を選んだ。

そして大東亜戦争の敗戦。満洲や中国・朝鮮に移住していた日本人は命からがら、逃げ帰ってきた。日本企業も現地に設備・資産を残したまま撤退。こうして日本近代史の最大の悲劇は、中国への関与から引き起こされた。

■6.「敬遠中国」で高度成長、「日中友好」で「失われた20年」

戦後の日本は米ソ冷戦の狭間で自由主義陣営に立ち、ソ連陣営に入った中国とはまったく関係を持たなかった。日中平和友好条約が締結された昭和53(1978)年までの約30年間、日本は江戸時代や明治時代に戻ったような「敬遠中国」の時代を迎えた。

しかし、まさにこの「敬遠中国」の時代において、日本は廃墟から立ち上がり、奇跡の高度成長を成し遂げ、自らを世界屈指の経済大国・民主主義先進国へと変貌させた。1950年からの30年間は、日本にとって安定と繁栄の時代であった。

しかも、この30年間における日本の経済成長と繁栄は、ほとんど「中国要素」とは無関係に達成された。[1,p109]

しかし「日中友好」が持て囃された1980年代以降、日本の政治・経済とも、おかしくなり始める。それまで日本の首相は普通に靖国参拝をしていたのが、1985(昭和60)年の中曽根首相の参拝を機に、中国が批判の声を上げ、日本にとって最大の外交問題の一つに発展していく。

尖閣諸島も、中共政府は当初「棚上げ」にしていたのにも拘わらず、1992(平成4)年に「領海法」という国内法で「中国の領土」と規定。その後、声高に主張を始め、調査船などの侵入を繰り返す。

経済面でも、日銀の円高政策もあいまって、多くの日本企業が中国進出し、安価な中国製品を日本に逆輸入することで、国内がデフレとなり、失業率も高まった。さらに中国政府は当初は日本企業を積極的に誘致していたのに、経済が発展すると、手のひらを返したように反日暴動の標的とする。

「敬遠中国」から「日中友好」に転換した途端に、日本の政治も経済もおかしくなり始めたのである。

■7.「敬遠中国」こそ繁栄への道

中国共産党は文革などで自国民を数千万人単位で殺した、中国史上でも最悪の政権の一つである。現代でも内に汚職が蔓延し、外ではウィグル、チベット、内モンゴルを搾取弾圧し、日本、フィリピン、ベトナムの領海を掠め取ろうとしている。

そんな中国を敬遠して、我々はどこに道を求めるのか。ここで石平氏は中国と北朝鮮・韓国を除けば、その周辺はすべてが日本の友好国ないしは潜在的友好国である事を指摘する。

台湾、アセアン諸国、オーストラリア、インド、中近東諸国、モンゴル、中央アジア諸国。さらにその外側のアメリカ、欧州諸国も同盟国、友好国である。これにロシアを加えれば、逆に中国こそが「陸の孤島」になってしまう。中国を敬遠した方が、世界のほとんどの国と親交を結ぶ事ができる。

もう一つ、石平氏の指摘する重要な進路は、「内なるフロンティア」である。戦後の高度成長は自動車、鉄鋼、エレクトロニクスなどの内なる技術革新によってもたらされた。今後も医療、エネルギー、環境、農業などでの技術革新によって日本経済をさらなる成長軌道に乗せることができよう。

「中国と結ばなければ、日本は世界から孤立する」というのは、中国および国内親中勢力によるプロパガンダに過ぎない。歴史が教えているのは、「敬遠中国」こそ繁栄への道、という事である。

2014年05月11日

◆南シナ海緊張 豊富な資源など背景

西見 由章



豊富な海洋資源を埋蔵し海上交通の要衝でもある南シナ海の権益をめぐり、中国と東南アジア諸国は1960年代末期から摩擦を繰り返してきた。ここにきて緊張が急激に高まっている背景には何があるのか。

南シナ海にはパラセル(西沙)諸島とスプラトリー(南沙)諸島を中心に200以上の島や岩礁などが存在する。中国はすべての島嶼(とうしょ)の領有権を主張し、ベトナムなどと争ってきた。

74年にはパラセル諸島で南ベトナム軍(当時)と衝突し、同諸島全域を掌握。88年にもスプラトリー諸島でベトナム軍を攻撃し、一部の島を実効支配下に置いた。さらに92年に米軍がフィリピンから撤退すると、フィリピンが領有権を主張していた同諸島のミスチーフ環礁を95年に占拠した。

中国の狙いの一つは、海洋権益の確保だ。中国側は南シナ海の資源埋蔵量を石油が367億8千万トン、天然ガスは7兆5500億立方メートルと推計、「第2のペルシャ湾」と期待している。

もう一つは米国の軍事力への対抗だ。潜水艦基地のある中国海南島は南シナ海の深海部につながる。南シナ海から西太平洋に進出すれば、米海軍のプレゼンスをそぐことも可能になる。しかし4月下旬のオバマ米大統領のアジア歴訪で決定したフィリピンへの米軍回帰は、域内の軍事バランスを再び揺さぶり始めた。

今回、中国が本格化させた石油掘削作業の背景について、米軍回帰の動きに対抗するため、実効支配への強固な意志を示す必要が中国側に生じたとの見方も強い。
産経新聞 5月10日(土)7時55分配信

◆中国の日系企業の困惑

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
 

<平成26(2014)年5月10日(土曜日):通巻第4224号   

 〜一難去ってまた一難。中国の日系企業の困惑
   こんどは東陶の上海松江工場で従業員の山猫スト〜

上海の松江地区に1994年から操業するトイレット設備メーカーの東陶工場で、「賃上げ」を要求する従業員らの山猫ストが継続中であることが分かった。

5月6日からストライキに突入、従業員数百名が参加、殆どの生産が停止している。

中国に限らず、インドではトヨタ工場で労使対立、会社側が工場をロックアウトした。

タイでも政情不安から生産に支障が出始めた。世界のシェア争いという会社命令とカントリーリスクを比較し総合的に判断しながら、日本企業は各地に分散投資してきたわけだが、やはり中国偏重は否めない。

しかし中国の度重なる妨害、法律違反、国際協定無視、ついには商船三井に理不尽な要求を掲げて係留中の船舶を差し押さえて和解金をむしり取るなど、自滅的行為がくりかえされたため14年第一四半期、日本企業の対中投資は47%減(半減)を示した。

今後も日本企業の中国撤退、アジアシフトが続くだろう。

◆政党、重み踏まえ行動出来るか

榊原 智


憲法改正手続きを定める国民投票法改正案が9日、衆院本会議で可決、参院へ送付された。今国会で成立する見通しで、現憲法施行67年目にして初めて、国民投票の実施へ前進した。

日本が憲法改正という新しい選択肢を持つ時代に入る意義は大きい。自民党の船田元(はじめ)憲法改正推進本部長(60)は8日、「憲法改正原案をどう作っていくのか。いよいよ本丸に入っていく段階になる」と語った。憲法改正草案を持つ自民党だけでなく、「護憲」以外の政党は、具体的な改正案をまとめ、合意形成を目指すべきだろう。

 ■緊急事態条項・環境権から

最初の国民投票は、2016年か17年になりそうだ。16年なら、参院選とのダブルか、衆参同日選とのトリプルも可能だ。緊急事態条項や環境権が問われ、憲法改正は実現するのではないか。

東日本大震災の際、民主党の菅直人政権は、関東大震災級の地震への備えだった災害対策基本法上の「災害緊急事態」の宣言を見送った。憲法に緊急事態の規定があれば政府の事前準備がきちんととられ、対応は違っていたかもしれない。

緊急事態条項は、国民と憲法秩序を守るものだ。西修駒沢大名誉教授(73)の調査では、1990年から2011年夏までに制定された99カ国の新憲法のすべてに緊急事態条項が備わっていた。

東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を経験した国民は、きちんとした説明さえあれば、緊急事態条項に賛成するだろう。環境権についても反対が多数を占めるとは思われない。

9条改正はどうか。本来なら真っ先に行われることが望ましい。普通の民主主義国と同様に、自衛隊を軍隊として位置付けなければ日本の安全保障上の欠陥は解消しないからである。

しかし、参院では9条改正に積極的な政党が3分の2以上を確保しておらず、最初の対象にはなりにくい。

「9条改正は国民が憲法改正に慣れた『慣熟運転』の段階で問うのが現実的だ」

自民党の船田氏は3日、都内で開かれた民間憲法臨調のフォーラムでこう述べた。そのうえで、最初の国民投票では緊急事態条項、環境権などの新しい人権を問う考えを示した。

これに対し同臨調の櫻井よしこ代表も「(改正の発議要件を緩和する)96条改正や緊急権など、9条以外から始めても姑息(こそく)ではない」と理解を示した。

 ■官公労の勧誘認めた欠陥

今回の国民投票法改正案には、公務員が憲法改正の是非を組織的に働きかける勧誘運動を認めた欠陥がある。自治労や日教組の猛烈な運動があれば、公務員の政治的中立など吹き飛んでしまう。

国民投票は主権者国民による最も高度な政治行為だ。公正さを保つため公務員の組織的勧誘運動には規制が必要だ。

また、国民投票の投票年齢に加え、選挙権年齢、成年年齢などを2年以内に「18歳以上」へ引き下げる検討も今後の課題である。

いずれも結論を急くべきだ。ただ、民主党や公明党が、これらの協議を理由に憲法改正原案の作成に踏み込まない恐れがある。それでは本末転倒になる。

国民投票法改正には賛成した両党だが、肝腎の憲法改正では護憲政党と変わりがない。民主党は党内に強固な護憲派勢力を抱え、憲法改正に手を触れれば遠心力が働く。「加憲」を掲げる公明党にしても、9条絡みの議論を避けたい思惑がある。

しかし、政党は、憲法改正を政治日程に載せられる時代になった重みを踏まえて行動しなければならない。野党再編も、憲法改正への対応が結集軸の一つになることが期待される。(論説委員)
産経ニュース【安倍政権考】2014.5.10

2014年05月10日

◆朴大統領の謝罪は何のためか

宮家 邦彦



にじみ出る韓国の国民性

謝罪になっていない。誠意が足りない。犠牲者に対し直接謝るべきだ。日本政府に対する批判ではない。これら韓国人の声は、ほかでもない朴槿恵(パク・クネ)大統領に向けられたものだ。

多数の高校生が犠牲となった旅客船「セウォル号」沈没事故について朴大統領は閣議の場で書面を読み上げ次のように述べたという。「対応に不手際があった。事故を予防できず、初動対応も不十分だった。

多くの貴重な命を失い、国民に申し訳ない」。さらに、事故原因と対応の遅れが関係省庁の縦割り主義や業界との癒着体質によるものだとしつつ、「これを契機に、官僚社会の改革を強力に推進する」とも語ったそうだ。

確かに、悲劇に至った経緯を知れば知るほど心が痛む。高校生を持つ親には決してひとごとでないだろう。だが、筆者にはどうしても理解できないことがある。それは朴大統領が謝罪する理由として「事故を予防できなかった」ことを挙げている点だ。

筆者は朴大統領のファンではないが、こればかりはちょっとひどいと思う。よく考えてみてほしい。韓国にはこの種の海難事故を予防するために海上警察など専門行政機関がある。

政府内の対応に不手際があったことは事実だろうが、それは大臣レベルの責任であり、大統領個人の責任ではないだろう。多数の高校生の犠牲を軽んじるつもりは毛頭ないが、大統領はより大きな仕事である韓国全体の繁栄と安全保障にこそ責任を持つべきではないのか。

もちろん、大統領は民主的選挙で選ばれた政治家であり、結果責任を負う必要があることは否定しない。その問題に外国人が口を挟むべきでないことも理解する。しかし、大統領は今回事故を起こした海運会社の航路決定に責任があるのか。

彼女は今回の救助活動に直接関与したのか。2,011年の福島原発事故の際現地に乗り込んだ日本の首相のように、プロフェッショナルの仕事に口出ししようとしたわけではないだろう。今回の彼女に対する批判はあまりに情緒的過ぎるのではなかろうか。

こうした議論は韓国内外でも散見される。ある欧米の識者は今回の沈没事故の背景に韓国特有の「文化」があるという。官僚の天下りと年長者優先の儒教文化こそが問題だと言いたいらしい。

これに対し、韓国の有識者はもちろん懐疑的だ。天下りと年功序列なら日本にだってあるが、日本ではこんな事件は起きていない。問題は韓国の「文化」ではなく、むしろ韓国人の短気で感情に流されやすく、物事を冷静かつ客観的に見ようとしない未成熟の「国民性」だという正論も散見される。

ある韓国の学者は欧米主要紙に、「韓国人のこうした政府批判は国王が全てを所有していた中世王朝時代から続くものだ」と自嘲を込めて語っていた。清朝末期以降活躍した中国の歴史家・ジャーナリスト、梁啓超も、「朝鮮人は空論を好み、激情にして怒りっぽく、ややもすれば命知らずで、すぐ立ち上がる。朝鮮人は将来のことはほとんど考えない。

庶民は腹いっぱいになれば、すぐ木陰で終日清談にふけり、明日のことはすっかり忘れてしまう。高官も今日の権勢さえあれば明日は亡国となってもほとんど気にしない」といった実に興味深い観察を書き残しているそうだ。

もちろん、これだけで韓国社会を一般化することは危険である。他方、現在の朴大統領に対するやや理不尽とも思える批判を聞いていると、韓国の国民性が今も昔もそれほど変わっていないのではないかと錯覚してしまう。

朝鮮半島は、ポーランドやクルドなどと同様、複数の列強に挟まれた地政学的に世界で最も不幸な地域の一つだ。日本はこの半島の人々と今後とも付き合っていかなければならない。韓国国民性の成熟を望んでいるのは韓国人だけではないのだ。

                ◇

【プロフィル】宮家邦彦 みやけ・くにひこ 昭和28(1953)年、神奈川県出身。栄光学園高、東京大学法学部卒。53年外務省入省。中東1課長、在中国大使館公使、中東アフリカ局参事官などを歴任し、平成17年退官。第1次安倍内閣では首相公邸連絡調整官を務めた。現在、立命館大学客員教授、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。
産経ニュース【宮家邦彦のWorld Watch】2014.5.8