2016年09月28日

◆私の「身辺雑記」(383)

平井 修一



■9月23日(金)、朝6:00は室温21.5度、今日も雨、よく降るなあ。

欧米系のホテルに泊まるとベッドサイドに聖書がある。大体が新約聖書
だ。3分ほど読むと眠れる効用があるが、ホテルとしては客が騒がず、
さっさと眠ってくれた方がいいから聖書を置いているのだろう。

小生は枕元に「毛沢東軍事論文選」を置いている。そういう人は世界で小
生と習近平の2人だけに違いない。小生は中共を叩くために読んでいる。
習は中共独裁を維持し、皇帝になるために読んでいる、が、結局は墓穴を
掘っている。

アカだった小生が議論で勝つためにはマルクス、レーニンの読み込みが不
可欠だった。なんだかんだ言われたら、

「資本論、経済学哲学草稿を君は当然読んでいるよね、君の言うことはど
こに根拠があるの? 無節操な人民戦線戦術なんてレーニンだって言って
いないよね、これを言い出したのはスターリンだ。君は反スターリン主義
と言うけれど、ただの無節操なスターリン主義者じゃないの。勉強しなお
した方がいいぜ」

これで相手はギャフンとなる。

小生は映画「レインマン」に登場する人のように、暗記は得意である。レ
インマンの人はひたすら電話帳を暗記していたが、小生は暗記する価値の
ないものは速攻で消去する機能も併せ持っている。だから発狂しないです
んでいる。この違いは大きい。

マルクス、レーニン、トロツキー、毛沢東・・・ほとんど忘れた。

で、今は「毛沢東軍事論文選」を読んでいるが、毛沢東は大衆向けの優れ
たアジテーターだけに言葉がストレート・・・つまり余計なレトリックと
か形容詞がないから、実に分かりやすい。習近平とは全く逆だ。

毛沢東は一流の真打、習近平は前座以前の付き人であり、座布団を返した
り、お茶を入れたりの新弟子レベルだ。プーチンはワルの真打。習は毛沢
東にもプーチンにもなれない。

毛沢東曰く――

「人類の大多数と中国人の大多数が行う戦争は、疑いもなく正義の戦争で
あり、人類を救い、中国を救うこの上もなく光栄な事業であり、全世界の
歴史を新しい時代に移らせる架け橋である」(1936年「中国革命戦争の戦
略問題」)

結局、毛沢東がやったのは8000万人を殺して貧しい個人独裁国家を作った
に過ぎない。トウ小平がそれを否定して市場経済、改革開放へ舵を切った
から今の経済大国になれた。

習はトウ小平を否定し、毛沢東2.0になろうとしている。国有企業の分割
民営化ではなく、大合併を推進している。狂気の沙汰だ。

歴史は繰り返す、最初は悲劇、次は喜劇として。毛沢東、皇帝を気取った
習は滑稽でさえある。習の笑劇場は間もなく幕を下ろすだろう。

さてさて、1週間前からサビが目立ってきたベランダの鉄柵補修を進めて
きたが、ここ何日も雨続きで作業が滞っている。もうこれ以上は待てな
い、と、雨の合間にペンキの二度塗りをした。あとは仕上げ塗りだけ。
ぐったりしたが、ホッとした。一歩前進の達成感がある。

中共殲滅、支那解放まであと何歩なのだろう。

■9月24日(土)、朝5:00は室温22度、ごくたまに日射しが見えるが、雨
になりそうな曇。洗濯物が乾かないので街の奥さん連中はコインランド
リーで乾かしている。まったく連日の雨は主夫、主婦泣かせだ。

体調が回復しつつあること、また、食材宅配会社からオカズを取り寄せる
ことにしたので夕食を作らなくていいことになったので、あれこれ気に
なっていたことを一気にやりだした。

小生が小学生の頃、平井家の祖母キミさん曰く「修一はまったくマメッタ
イよ」、こまごま実によく動くということだろう。小生は多動児だったよ
うで、65歳になっても体調がそこそこなら実によく動く、ゴロゴロしてい
るのは昼食後の午睡の時の1時間ぐらいで、それ以外は何かやっている。

今日は裁縫で、お気に入りのラニングシャツ(息子のお下がり、お上が
り?)のリフォーム、ポケットの多いサファリベストの修繕、3階のカー
テンの補修など(これには苦労した、ぐったり)。

3階は15畳で、もともとは子供部屋だったが、今はロフト、屋根裏部屋、
子供たちの不用品置き場になってしまった。子供3人はあらゆる不用品を
持ってくる。スノボ、チャイルドシート、趣味の置物、雛飾り、五月人
形・・・今は夏に屋上で遊んだビニールプール、パラソルなどが山積みに
なっている。

これを6時間かけて一気に片づけたが、ほとんど腰が抜ける。相棒のルン
バも必死で床掃除。

きれいになって小生は気分が良かった。ところがだ、同志諸君、世の中は
まったく上手くいかないのだ。昨夜、カミサンはオカズをレンジで温める
だけの料理に満足していたが、今夜はご機嫌斜めである。

「薄味でいいけれど・・・なんか老人ホームのご飯みたいで・・・これか
らも夕食はこれなの?」

つまり2日目にして「もううんざり」ということ。昨日は小生もオカズを
食べて、「なんて旨いんだ、さすがにプロは違うなあ」と大いに感動した
のだが、確かにこれをリピートしたら「うーん、ちょっともう・・・」と
絶対になる、味音痴でなければ。

小生のような普通の人の作る家庭料理は、すこぶる単純、シンプルであ
る。味噌汁にしても、具はいろいろだけれど基本的な味は一緒だ。野菜炒
めも同様で、基本的に塩コショウ、味の素/ホンダシ、あとは皆、好みに
応じて醤油や青のり、オカカ、味ポンをかけたり。

プロはあれこれ工夫するのだが、カロリーやバランスはしっかり計算して
いても、どうしても味付けは「さっぱり」ではなく「コクがある」になっ
てしまう。フレンチのような自己主張の強い料理を日本人は毎日は食べら
れない。「さっぱりしていて、とてもおいしい」「ほんのり甘みがある、
しつこくない」、これが日本人の味覚なのだ。

結局、10月からはもとの素材発注にしたが、小生は夕食作りからはしばら
くは解放されないということだ。いいことだけれど・・・まあ、踏ん張る
しかない・・・複雑な思い。

明日の朝食は和風スパ、お吸い物、果物にする。

■9月27日(火)、朝6:30は室温25度、晴→曇。

土日で一気にベランダ手摺の仕上げ塗りをしてフラフラに。昨日はほとん
ど横になっていた。今度は外側を補修しなくてはいけないが、カミサンに
ハシゴを押さえてもらわないとコケそうなので、日曜あたりにしかできな
い。それまではのんびりと養生しよう。

10時にヘリコプター9機が編隊飛行。皇軍の訓練のようで、兵隊さん、あ
りがとう。

山本泰弘氏の論考「今こそ思え『明治の自主憲法』」(アゴラ9/23)から。

<わが国の憲法論議は、戦後まもなくからその形態が変わらず硬直化して
いる。憲法論議といえば「改憲か護憲か」で攻防すること、あるいは専門
家ばりに条文解釈を論じることというのが一般的な理解だ。

それでは「この国にいかなる憲法があるべきか」という本質的な問いが置
き去りにされ、それを論じることのロマンが共有されず国民的な議論にな
りえない。

明治前期の日本では、20代の若者たちを中心にゼロからオリジナルの憲法
草案(「私擬憲法」)を書こうという全国的なムーブメントがあった。都心
から遥か遠い地方の町や山奥の集落でも、志ある者が学習会を開き、読書
と議論を重ねて独自の憲法草案を作っていた。その代表例である「五日市
憲法」は、近年天皇皇后両陛下が資料館へ足を運ばれたことでも知られる。

わが国では今から130年以上も前に、自主憲法を作ろうという試みが在野
の若者らによりなされていた。この史実は現代の凝り固まった憲法論議に
新たな視点を与える要素のはずだが、全くと言ってよいほど知られていな
いのが悔やまれる。

彼らの功績を当世に甦らせるべく、私はもう一つの代表的な憲法草案、植
木枝盛の「東洋大日本国国憲按」を現代語訳し自身のブログで公開してい
る。自らの智のみを頼りに国家の指針を書くという壮大な挑戦からは、何
物にもとらわれず時代を切り開こうとする大志が感じられる。

憲法改正が現実の政治課題となる今、改憲か護憲かという旧時代的な論議
の仕方からは脱却すべきだ。明治の国士の志を思い起こし、国民有志が今
の日本国にいかなる憲法がふさわしいか考え、案を書く。現代には創造的
な憲法の論じ方が必要だ>(以上)

大体、GHQの日本占領計画が今の憲法であり、主権のない日本に国際法を
踏みにじって押し付けた。こんなガラクタ、コピペを後生大事に守るなん
て狂気の沙汰だ。恥を知れ、恥を。棄憲、暫定憲法、総選挙で信を問う
(あるいは国民投票)というのが現実的ではないか。

GHQ憲法はレイプの産物だ。それを民族の悲劇としてしっかり教え込まな
いと目が覚めない。兵隊さんが決起しないとダメなのか?(2016/9/27)

2016年09月27日

◆あきれるしかない

名村 隆寛



北朝鮮に過去最大規模の5回目の核実験を見せつけられた韓国では、「核
弾頭の小型化」を進める北朝鮮が近い将来、核の兵器化と実戦配備を実現
することに、政府やメディアが危機感を示している。

だが一方で、野党や市民団体などの間では、相変わらず「北の核危機」
を、逆に政権攻撃のための材料に利用する動きがある。

さらに、社会には現実から目をそらすような風潮さえある。「核保有」を
宣言し、核の兵器化に猛進する北朝鮮と最前線で対峙(たいじ)する韓国
だが、国民の緊張感は悲しいほどに乏しい。(ソウル)

■取り返しのつかないことに!

北朝鮮の5回目の核実験(9月9日)の直後、韓国の朴槿恵(パク・ク
ネ)大統領は与野各党の代表と会い、北朝鮮の核問題の深刻さを説明した。

その上で、野党や反政府勢力が執拗に反発している米軍の最新鋭地上配備
型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備への理解と
協力を求めた。

THAADは北朝鮮の核・ミサイルに対処するためのもので、5日に中距離弾
道ミサイル「ノドン」かスカッドの改良型とみられる3発を日本海に向け
発射したのに続き、核実験を強行した時点で、当然、必要視されるべきも
のだ。朴大統領は「このままでは取り返しのつかないことになる」という
差し迫った現実を野党代表に伝え
たわけだ。

しかし、反応は信じられないものだった。最大野党「共に民主党」の秋美
愛(チュ・ミエ)代表と第2野党「国民の党」の朴智元(チウォン)非常
対策委員長はいずれも、THAAD配備への反対を表明。秋代表に至っては、
北朝鮮への特使派遣を提案し、話し合いでの解決を求めた。

野党代表らの反応は、翌日の保守系紙で「他人ごとなのか。北を説得でき
ると思っているのか」などと強く批判された。それだけではない。野党代
表は慰安婦問題での日韓合意の再交渉や、韓国政府による慰安婦財団に日
本政府がすでに拠出した10億円を拒否するよう主張したという。

北朝鮮の核危機が日に日に増幅しているこの期に及んで、日韓両政府が
「完全かつ不可逆的な解決」を確認した慰安婦問題の蒸し返しとは。現在
進行形の北朝鮮の核問題がまるで“他人ごと”であるかのようだ。

■危機感、切迫感なし

北の核危機について、翌10日の韓国各紙は当然、1面トップで大きく報
じた。朝鮮日報は「“核の狂人”を前に、丸裸のわれわれの運命」との見出
しを掲載。

今回の実験に使われた核をソウル中心部の上空から投下された場合、半径
4・5キロ以内が焦土化し、62万人が死亡するとの生々しい予測を衛星写真
を使って掲載していた。

だが、報道が危機を世論に訴えるにはタイミングのいたずらがあった。
核実験の翌日の10日は土曜日で、しかも、韓国では翌週の水曜日(14日)
から5日間、中秋節の連休だった。雰囲気としては、核実験の翌日から韓
国社会はすでに連休モードに入っていた。韓国の国防省や外務省が北朝鮮
の核実験への対応に追われるなか、10〜18日の9日間、韓国国民は事実
上、大型連休の中にいた。

北の核危機とは対照的に、韓国社会の雰囲気は実にのんびりしたもの
だった。中秋節の前で仕方がないのだろうが、危機感や緊迫感は全くな
し。韓国国民が敏感に反応したのは、北の核よりも、12日夜に南東部で起
きたマグニチュード(M)5・8と5・1の地震だった。

■北からの“逃避”

幸いなことに地震による犠牲者はなかったが、翌13日、韓国社会は地震
の話で持ちきりだった。地震に慣れてしまった日本人としては、M5・8規
模の地震には驚かなかった。むしろ韓国社会の動揺が意外に感じられた。
韓国での観測史上最大の揺れで初めての経験だったのだから、無理はない
のかもしれない。

大型連休であったことを差し引き考えてみたとしても、核実験やミサイ
ル発射など北朝鮮の武力挑発に対する韓国社会のこうした反応の鈍さは、
今回に限ったことではない。挑発に慣れてしまって“不感症”になってるの
か、事の重大さを分かっていないのか、それとも分かった上であきらめて
いるのか。

韓国国民の心が北朝鮮から離れていることを示す興味深い調査結果が
あった。大統領諮問機関の民主平和統一諮問会議が6月に成人1000人を対
象に行った世論調査で、回答者の74・4%が、「統一は必要」と回答した。

国民の約4分の3ではあるが、昨年10〜12月の82・1%よりも、7・7ポイント
も低下し、過去最低だった。逆に、「統一は必要なし」との回答は、15・
2%から22・3%に上昇した。

同会議では、「1月の北の核実験やその後のミサイル発射」が調査結果
に影響を及ぼしたと分析しているが、6月の時点でこの数値である。5回目
に続き6回目の核実験が懸念される今、韓国国民の“北朝鮮からの逃避”が
さらに進んでいることは想像に難くない。

■韓国だけの問題じゃない

北朝鮮の核、弾道ミサイルは当然、韓国だけの問題ではない。

北朝鮮は8月末に潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の水中発射実験を強
行、今月5日には弾道ミサイル3発を日本海に向けて発射した。3発は連続
発射され、北海道・奥尻島の西沖合約200〜250キロの日本の排他的経済水
域(EEZ)内のほぼ同じ海域に落下した。精度は確実に増している。

 SLBM、「ノドン」のいずれの発射も北朝鮮が主張するように、「成功」
と認めざるを得ない。北朝鮮は弾道ミサイル技術を短期間で向上させている。

それに加えての核弾頭の小型化だ。量産化も公言している。韓国だけでな
く、日本にとっての脅威も日々、高まっている。現在も北朝鮮の核とミサ
イル技術は前進していることに疑いはない。

韓国では北朝鮮の5回目の核実験以降、日韓の軍事情報包括保護協定
(GSOMIA=軍事情報を提供し合う際に第三国への漏洩を防ぐために結ぶ)
の早期締結を主張する意見も出てきている。「北朝鮮の情報収集で、日本
が海上や上空での偵察能力に優れている」(東亜日報)ためだ。

韓国国防省報道官も記者会見で、「協定が必要だという雰囲気がある。
安全保障として必要な面がある」と語っている。現場は分かっているの
だ。ただ、問題はまたしても、日韓の歴史をからめた反日世論の根強さだ。

■隣国の現実と限界

すでに北の核危機が迫りつつも、野党はGSOMIAをまたしても政府攻撃の
材料に利用している。ニューヨークでの日韓外相会談(18日)で、GSOMIA
締結の重要性が確認されたことに対し、「共に民主党」の禹相虎(ウ・サ
ンホ)院内代表はさっそく反発。

「(朝鮮半島統治への)日本の心からの謝罪がない状況で、軍事情報を交
換する協定は国民感情に反する。絶対許さない」と言い切った。

韓国世論の反発でGSOMIAは2012年に締結直前に延期され、棚上げ状態が
続いている。韓国政府は「国民の理解と協力を十分に得る必要がある」
(外務省や国防省)と世論にも配慮している。

しかし、北の核やミサイルの危機が高まる差し迫った中で、なぜかまた
「日本との歴史認識」が必然のように持ち出される。

禹相虎氏は来年12月の次期大統領選挙に与党セヌリ党の候補として有力
視されている国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長にも注文を付けてい
る。「韓国人として国連事務総長の地位にあった10年間、北朝鮮の核問題
を解決できなかった人物が、大統領になるため動くならば、国民はその能
力を検証しないわけにはいかない」「北の核問題の解決策をしっかりと示
した上で、残り任期を全うしてもらいたいなどと牽制した。

潘基文氏の国連事務総長としての業績に関しては、禹相虎氏の指摘通りか
もしれない。それなら自分はどうするのか。北朝鮮の核、ミサイルの問題
を解決できるのか。

また、韓国国内で見飽きた政争だ。そんな余裕があるのか。だが、悲しい
かな、これが危機に直面している隣国の現状なのだ。

■変わらない風景。前進は望めるのか

韓国メディアでは最近、北朝鮮を甘やかし核開発を黙認してきたとして
中国への批判が強い。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権の暴走に
歯止めをかけるには、中国が果たすべき役割は必要だ。

ただ、中国以前に北朝鮮の核問題解決に水を差す動きや勢力が、韓国国
内には存在する。野党勢力やTHAAD配備に反対する政治団体だ。問題に適
時に対処するどころか、“逆タイムリー”ぶりを発揮し、常に足を引っ張
り、問題解決を阻む。

その野党勢力から奇妙な動きが伝えられる。THAAD配備に頑強に反対し
ていたのに、ここに来て“宗旨変え”をしているのだ。朝鮮日報が皮肉を込
めて報じていたが、中秋節の連休が終わり、世論を意識しての転向で、
「条件付き」でのTHAAD配備論に傾き始めているという。

自己都合で立場をコロコロ変える。意見が対立する者の足を引っ張り妨
害する。そして、「ああでもない、こうでもない」と不毛の議論を続け
る。気付いてみれば何の前進もない。韓国でおなじみの風景に今後も変わ
りはなく、来年末の大統領選に向けてこうした状況が続きそうだ。

ただ、韓国内だけで済む問題なら結構だが、北朝鮮の核問題は日本に
とっても極めて重大な問題だ。韓国のブレは、日本をはじめ周辺の関係各
国にも影響が及ぶ。

北の核危機と直面するなか、大統領選が控える韓国は、今後1年余り重要
な時期を迎える。隣国の日本にとって、北朝鮮の核問題と連動し、韓国の
動きはますます気になるところに来ている。

産経ニュース【ソウルから 倭人の眼】北朝鮮の核危機は他人事なのか?
韓国でまかり通る「現実逃避」の言い分にはあきれるしかない】2016.9.24
               (採録: 松本市 久保田 康文)

2016年09月26日

◆帰化人の忘恩テロ

Andy Chang



ニューヨークで起きた爆弾テロはアフガニスタン生まれのアメリカ
帰化人だった。生まれて間もなく父母と共にアメリカに移住、帰化
した。アメリカで育ち教育を受けたにも拘らずマンハッタンで爆弾
を仕掛け、29人の無辜が怪我をした。幼い時から育った社会の恩義
を忘れ、多くの無辜を殺傷するテロは言語道断である。

敵国から潜入してテロを行うのは戦争行為である。だがこれは帰化
人の国内テロとは違う。帰化人が己が育って暮らしている国にテロ
を行うのは売国、反乱罪である。

帰化人が祖国に憧れ、いま暮らしている国に不満だとか宗教が違う
からジハードテロを行う、どの様な理由にしろ帰化人の国内テロは
忘恩である。

帰化人の国内テロは常識では考えられない。テロを行えば自分の生
活環境を破壊するから結局は自分を破壊することだ。帰化人の国内
テロは癌に似ている。健康体に癌が生まれて増殖し、健康体を破壊
して最後には身体も癌も死ぬ。何のための自殺行為なのか。

●国内に存在する癌

アメリカは国外移民の国と言ってもよい。いろいろな国からアメリ
カに移民、帰化している。人種が違い宗教が違い、言語習慣も違う。
しかも多くの移民は自分が育った国に問題があるからアメリカに移
民するのである。アメリカに敵対する国は多い。アジア、アフリカ
や中東、中南米などからどんどんやってくる。正当な移民も違法移
民、難民もたくさんいる。移民のなかにテロリストが居るのを防ぐ
ことは困難だ。

欧州各国がシリアの難民を受け入れた挙句、フランスでテロが起き
た。難民受け入れは人道行為だが受け入れた国でテロ事件を起こし
たのだから理屈に合わない。

国内に癌細胞を抱えている国はアメリカや欧州だけでない。日本の
朝鮮総連が北朝鮮に献金し援助しているが、北朝鮮に忠誠を尽くす
テロ分子が居るかもしれない。アメリカと北朝鮮の関係が悪化すれ
ば日本でも妨害行為が起きる可能性があるのではないか。

台湾には在台中国人がたくさんいる。彼らの大部分は台湾独立反対、
中台統一賛成である。中台関係が悪化すればテロが起きるだろう。
今でも台湾のメディアは新政権に不利な情報を流し、中国が主張す
る「92コンセンサス」を承認せよと言う第五列がいる。

戦争をしないと憲法で規定された日本でも北朝鮮や中国、韓国が理
不尽な要求や敵対行為を防止できない。日本国内に住む朝鮮人、中
国人がテロを起こす可能性は否定できない。米国は安定しているが
帰化人テロを防ぐことが出来ない。平和と繁栄に憧れてアメリカに
移民した帰化人の中からテロ分子が出るのは困ったことだ。

●民主主義と社会主義

これは私個人の意見で、異論があるかもしれないが、民主主義と社
会主義は不満や抗議がエスカレートする原因の一つであると思う。
言論の自由は大切だが自由過ぎると勝手な主張や抗議が起き、国家
社会の平和と安定に大きく影響する。

社会主義が國民の平等を維持するのは大切だが、金持ちから税金を
取って貧乏人に分けるのはほ
どほどにしないと政府の恩恵にあずかって働かないものが増える。
政府の金は無尽蔵ではない。国民の要求が増えて不満も増えること
になる。共産主義国家が破綻したのは國民が働かなくなるからだ。

どうすれば帰化人テロを防ぐことが出来るか。社会が安定し平和で
あるのは大切だが、敵意を持つ隣国が帰化人を使うテロや社会妨害
は必ずおきる。帰化人のテロ対策こそ21世紀の課題である。


◆俳句は韓国人を虜にできるか

黒田 勝弘



日本語のリズム感と凝縮美が詰まった俳句は韓国人を虜にできるか

日本の公益財団法人・日韓文化交流基金(外務省系)の第17回日韓文化
交流基金賞に韓国の俳人、金泰定(キムテジョン)さん(74)が選ばれ来
週、ソウルで贈呈式がある。基金賞で俳句関係は初めてだ。俳句は代表的
な日本文化。日本語人口が世界一の韓国にしてはこれまで意外に俳句の存
在感は薄かった。これを機に関心と愛好者が広がればと思う。

金泰定さんは韓国外国語大学名誉教授で日本文化研究者でもあるが、戦
後派の俳人として1992年に初めて韓国で俳句会「草笛」を結成。翌年
には在韓日本人たちとともにソウル俳句会を立ち上げるなど、日韓俳句交
流に大きな功績があった。韓国では珍しく俳句の研究者でかつ実作者であ
る。俳号は「碧雲」。

韓国の自然も四季の変化が鮮やかだ。季節を象徴する季語を生かす俳句
は、韓国人にも合うと思うのだが関心はいまいちだ。「文字数5・7・5
のリズム感と凝縮美が韓国人の感覚には難しいから」という説もある。し
たがって韓国では韓国語に翻訳された俳句の出版はほとんどないという。

韓国語でうまく翻訳されれば韓国人にもっと俳句の味わいを分かっても
らえるかもしれない。金碧雲(きむ・へきうん)先生には実作のほか、こ
の翻訳という至難の業にもぜひ取り組んでほしいものだ。
産経ニュース【ソウルからヨボセヨ】2016.9.24


◆オバマの失策で問われる日本の自覚

櫻井よしこ



9月4日、5日に開催された中国浙江省杭州でのG20(主要20か国・地域)
首脳会議、続いて6日から開催されているラオスでの東南アジア諸国連合
(ASEAN)首脳会議は、オバマ政権の8年間の失策を、残酷なまでに
描き出した。
 
西側社会の価値観に挑戦し続ける中国は、南シナ海問題に関する自身への
非難を封じ込めながら、飽くまでも貪欲に自らの道を進む姿勢を明確にし
た。異質の国の中国を、オバマ大統領は阻めなかった。
 
中国問題のみならず、ロシア問題もシリア問題も解決できないまま、オバ
マ大統領はあと4か月で世界の表舞台から去る。彼の不作為がアメリカの
指導力を陰らせ、来たるべき数年で嵐のような世界秩序の大変化が起きる
ことも予想される。歴史は一瞬にして変わるが、そのような場面に、私た
ちは遭遇しかねない。
 
中国は2001年、WTOに加盟して以来、開かれた自由市場でどの国よりも
市場経済の恩恵を受けてきた。西側社会は、中国が資本主義経済の体験を
積み重ねることでより開かれた国となり、公正な競争原理を身につけると
期待した。
 
しかし、その期待は裏切られている。08年のリーマンショックをきっかけ
に創設されたG20の、今年の最大の課題は、各国が協調して経済成長を促
し、世界経済に負の影響を及ぼす事柄を正すことだった。典型例が中国の
過剰な鉄鋼生産である。
 
市場経済の実態からかけはなれた、国有企業中心の体制下で、彼らは15年
段階で8億d、全世界の生産量の約半分もの鉄鋼を作り、過剰在庫を安値
で世界にバラまいている。日本を含めた市場経済諸国に不況と失業を輸出
しつつある。
 
G20はこのような過剰生産を規制するために情報共有の仕組みを作ること
になったが、それが機能する保証はない。なぜなら中国は自分たちが輸出
を減らせば他国がその分を埋め合わせると考え、中国の損失につながる輸
出規制をするとは考えにくいからだ。

南シナ海の運命
 
日米が警戒するもうひとつの中国主導の枠組みがAIIB(アジアインフ
ラ投資銀行)である。政治に傾きすぎることや運営の不透明さゆえに、オ
バマ政権は各国に不参加を説得した。だがEU諸国が一斉に参加し、G20
開催直前にはアメリカの足下のカナダまで加盟を決めた。オバマ大統領、
つまりアメリカの発言力はここまで弱まっている。
 
米中首脳会談はG20に先立つ3日夜に、4時間にわたって行われ、オバマ大
統領は南シナ海問題で、ハーグの常設仲裁裁判所の判断を尊重すべきだと
強く求めた。安倍晋三首相も東シナ海、南シナ海問題について「日本の立
場を率直に、明確に伝えた」と語った。外交の場で口にする言葉としては
強い表現である。
 
だが現実は、酷いことになっていた。フィリピンのドゥテルテ大統領が2
日、中国がスカボロー礁に8隻の船を出していたことを明らかにしたので
ある。中国の公然たる挑戦だ。
 
中国が展開した8隻の内訳は海警局の公船4隻、平底の荷船(バージ)が2
隻、部隊要員運搬用と見られる船2隻である。フィリピンのロレンザーナ
国防相は平底船の展開は中国の浚渫(しゅんせつ)、埋め立て、(軍事施
設)建造につながる。なぜ、このように多数の船がスカボロー礁に集結し
ているのか説明せよと、中国側に迫った。
 
スカボロー礁は南シナ海の要衝である。台湾に近く、かつてアメリカ海軍
基地があったスービック湾から120マイル(約200`)の距離だ。中国がこ
こを押さえて、パラセル、スプラトリー両諸島と結べば南シナ海の制空権
を、従って制海権をとれる。

アメリカは、スカボロー礁に中国が手をかければ見逃さないと言ってき
た。そこにいま8隻が集結しているのである。オバマ大統領は軍の展開に
踏み切れるか。
 
中国が米中首脳会談に8隻の船の展開をぶつけたのは、オバマ大統領を見
切っていたからではないか。
 
アメリカの決断が南シナ海の運命を決定づける。その中でドゥテルテ大統
領というユニークな存在が、南シナ海情勢を中国有利にする危険性もあ
る。ラオスでのASEAN首脳会議の場で、米比首脳会談開催が予定され
ていたが、ドゥテルテ大統領の暴言問題で再調整される。米比関係のゆら
ぎもまた、オバマ大統領の決断力のなさが遠因といえる。
 
オバマ大統領は中国を牽制できず、フィリピンとの協調関係も揺らぎ、さ
らに日本と共に打ち立てるはずの国際力学の新機軸、TPP(環太平洋戦
略的経済連携協定)も可決できるかどうか不透明だ。
 
戦後70年余り、国防も外交も基本的にアメリカ頼みだった日本に、アメ
リカの影響力の低下が、いま全く新しいアプローチを迫っている。

国民と共に考える
 
尖閣諸島周辺の海では、9月に入って毎日、中国の公船が侵入を繰り返
し、これまで3隻だった公船が4隻にもなった。
 
中国は尖閣だけを奪う戦略から第1列島線を奪い、第2列島線までを中国の
海とし、米国の接近を拒否する構えだ。それに対してアメリカはいち早く
空母を派遣し、主導権をとり、中国本土を叩いてくれると日本は考えてき
た。それが米戦略のエア・シーバトル (ASB)だと、少なくとも日本
はとらえてきた。
 
ASBはアメリカの核抑止力が有効であることを前提に、通常戦力によ
る軍事バランスを維持して紛争を抑止し、長期戦で中国の国力を疲弊さ
せ、終戦に導く戦略だ。
 
だが、米軍の作戦は変化し、彼らは後退しつつある。中国にミサイル発射
の徴候が確認されれば、米空母も海・空軍も第2列島線の東側に退き、眼
前の敵には日本が立ち向かう構図に、現在なっているのである。
 
日本の防衛の根本的見直しが必要なのは明らかである。自衛隊は装備も
隊員も圧倒的に不足している。憲法も自衛隊法も専守防衛の精神にどっぷ
り浸り、自衛隊の行動と攻撃能力は厳しく制限されている。これでは日本
は守れない。
 
オバマ政権も日本も手をこまねいた結果、中国は多くの分野で優位性を手
にした。2020年の東京オリンピックまでに日中の軍事力の差は1対5に拡大
する。中国圧倒的有利の状況が生まれるのだ。
 
このような危険な状況に日本が直面していることを国民に率直に伝えるの
が政府の役割だ。中国の攻撃力、その膨張の意志の凄まじさを共有できれ
ば、国民は必ず賢く判断する。
 
国民と共に考える状況を作り、そのうえで、恐らく誰よりも一番戦争を
回避したいと念じている自衛隊制服組の声に耳を傾けることが大事だ。戦
争回避のために必要だと、彼らが考える防衛装備と人員を整え、防衛予算
を倍増する程の大規模改革を急ぐときだ。
『週刊新潮』 2016年9月15日号  日本ルネッサンス 第720回

2016年09月25日

◆三度、核攻撃を招いてよいのだろうか

加瀬 英明
 


9月に北朝鮮が5回目の核実験を行なった。

報道によれば、6回目の核実験の準備も進めているという。

今年も8月に、安倍総理が広島と長崎を訪れて、霊前で「非核3原則」を
守ることを誓った。

例年のように、祈りをこめた千羽鶴が、奉納された。

このように一心に平和を願うことによって、核攻撃の惨禍を三度(みたび)
招くことを、防ぐことができれば、これ以上、幸せなことはないと思う。

原爆によって、広島、長崎は都市ぐるみ、一瞬のうちに業火に包まれた。

 私は原爆投下直後に、広島に救援のために入った、部隊の将校や兵士か
ら話をきいたことがある。焼け爛れた犠牲者たちが口々に、「兵隊さん!
この仇をとって下さい!」と訴えたといった。

先の戦争では、政府も、軍部も、敗れる日まで現実を直視することなく、
「無敵日本」とか、「神州不滅」と唱えて、国をあげて精神力を重んじた。

一体、その結果は、どうだったのだろうか。平和を祈る精神力が何よりも
勝るという、今日の国民的な合意と、まったく変わるところがなかったの
ではないか。

トランプ共和党大統領候補が集会で、「アメリカは日本を守ることを義務
づけられているのに、日本はアメリカを守る義務を負っていない。日本が
外から攻撃を蒙った時に、日本国民はソニーのテレビで、われわれの青年
たちが血を流すところを、見物することになる」と演説したところ、バイ
デン副大統領が「アメリカは占領下で、日本に軍隊を持つことを禁じる憲
法を持たせた」と、反論した。

それに対して、ワシントンの日本大使館が「アメリカは現行憲法の原案を
日本に提示したが、帝国議会の十分な審議を経たうえで施行された」とい
うコメントを、発表した。

7月の参議院議員選挙は、明らかに違憲だった。憲法第7条4項は、国会
議員は総選挙によって選ばれると明記している。参院選挙は総選挙ではな
く、半数しか選出しない。

現行憲法には、このような杜撰な誤りが多い。帝国議会で十分な審議が行
われなかったからだ。

現実を直視したら、帝国議会によって十分な審議が行われたという嘘は、
つけまい。

私はもう40年も、アメリカの“核の傘”は信頼できないと、いてきた。

 歴史を振り返ると、同盟関係と、保護国と被爆国の関係は、平時におい
ては抑止力となるが、有事には力が強いほうの同盟国か、保護国のその時
の都合によって、保障が違えられるものだ。

 アメリカが自国の都市を犠牲にしてまで、日本のために核兵器を使って
くれるだろうか。

 核廃絶を真心をこめて主張し、「ノー・モア・ヒロシマ」「非核三原
則」を唱え続ければ、日本が3回目の核攻撃を蒙ることがないと信じてい
れば、安心できるのだろうか。

 私には、習近平氏、金正恩氏が、トルーマン大統領よりも、善良な人だ
と信じることができない。

 広島の平和記念碑に「過ちは二度と繰り返しません」と、刻まれている。

 第1次安倍内閣時に、久間章生(あきお)防衛大臣が「原爆投下は仕方が
なかった」と語ったために、辞任したことがあった。

 万一、日本に三度(みたび)核攻撃が加えられることがあった場合に、ま
た平和記念碑に同じ碑文を刻み、閣僚が「核攻撃は仕方がなかった」と、
口走ることになるのだろうか。それほど、平和運動は尊いものだろうか
と、思う。



◆私の「身辺雑記」(382)

平井 修一



■9月20日(火)、朝6:00は室温21.8度、涼しいが台風で雨。夏子去りて
秋子来。

夏子「お世話になりました、南へ引っ越します・・・体調はどうですか」
小生「ン・・・俺が老化したってことよ、ずいぶんヤワになっちまった。
ここは笑うしかない」

夏子「それではおたっしゃで」

小生「暑い夏で景気は多少良くなったんじゃないかな・・・このところや
たらと台風が来ているけれど。また来年も暑くしてくれよ・・・元気でな」

秋子「へへ、今到着しました」

小生「ちゃんと彼岸には来るんだな、律儀なもんだ」

秋子「商売ですから」

小生「芋煮会とか祭りがあるから忙しくなるな・・・オデンも旨そうだし」

食材宅配のショクブンは40周年だそうで、わが家は20年ほどは食材を発注
してきたが、昨日からは「健御膳」という、レンジで温めるだけのオカズ
4品セットを届けてもらうことにした。小生の体調がすぐれずに、料理を
するとぐったりしてしまうからだ。

カミサンは喜んで完食。結構な新鮮体験だったようだ。小生はいつものよ
うに冷蔵庫の残飯整理。

「3.11 ショクブンかく戦えり」、サプライチェーンがずたずたになって
もショクブンは必死で宅配を続けたっけ。大したものだった。それをド
キュメント風に書けば素晴らしい貴重な記録、大きなPRになりはしまいか。

■9月21日(水)、朝5:00は室温21度、今季最低、涼しいが曇。

カミサンは仲良し4人組で立山黒部アルペンルート2泊3日旅行へ。今夜は
室堂泊で、カミサンは2、3回は行っていると思うが、あそこは下からエッ
チラオッチラ登ってこそ感激があるので、バスで行ったって「ふーん」で
しかない。

ただカミサンの目的はオシャベリだから、実はどこでもいいのである。さ
すがにスーパー銭湯は飽きたから遠出になったのだろう。元気なのはいい
ことだ。

夕食は小生一人だが、かき揚げを作って半田素麺を楽しんだ。たまには孤
食も静かでのんびりできるからいい。

■9月22日(木)、朝5:00は室温21度、小雨、涼しいというより肌寒い。

近い将来「大いにあり得ること」を考えてみた。

*支那のダッチロール化と墜落。

良くても胴体着陸だが、2度と飛べないだろう。

故郷の座間では「座間の大凧」が有名だが、20畳もある大凧を揚げるのに
は100人ほどの人が全速力で引っ張っていかなければならない。中共では
良くも悪くも賄賂やら蓄財蓄妾美酒美食をガソリンにしながら党が大凧を
引っ張ってきた。

ハエ叩き虎退治という整風運動で今はガソリンは乏しくなり、はしゃいで
いた人民は「祭りは終わった」と白けている。やる気なし。チャイナセブ
ンは権力闘争に明け暮れている。牽引者がない。マルクス惚け、現状認識
できない習近平では、間違いなく失速、そして墜落だ。

*トランプ大統領。

ヒラリーは病気がばれた。米国のマスコミは9割がリベラル≒バカで民主党
支持だから、彼女の病気を知っていながら隠してきた。これが9.11追悼式
典で一気にばれてしまった。トランプかヒラリーか、どちらがマシか。

民主党は政権を守るためにはヒラリーを引っ込めて、カーター国防長官を
大統領に、ケリー国務長官を副大統領にするか、あるいはビル・クリント
ン大統領、サンダースあるいはバイデン副大統領でいくしかないのではな
いか。できなければトランプが勝つ。

*EU崩壊。

デタラメルケルとダレモオランドというリベラル妄想・暴走のバカが自滅
し、AfD、国民戦線など右派政党の躍進で「もうEUにはウンザリ、沢山
だ」、EU Enough Already/EEA(イヤ!)となりそうだ。

*日本の核武装。

NATO諸国のようにWスイッチ式ニュークリア・シェアリングで核ミサイル
を配備すればいい。米国が貸してくれないのなら英国、フランス、インド
に「米国東海岸にまで届く核ミサイルを」と頼むといい。多分、米国は広
島・長崎の報復を恐れているから翻意するだろう。渋々ながら支那と南北
朝鮮を射程とする核ミサイルを貸してくれるのではないか。

*BRICsと韓国の長期低迷。

正確にはBRICsからインドを除いて韓国を加えたたBRCKs(ブラジル、ロシ
ア、支那、韓国)、ブルックスだ。コーヒーだから政治経済に透明性がない。

キムチ悪い慰安婦妄想の隣国、韓国は、これまで財閥系が経済を引っ張っ
てきたが、韓進、現代、サムスン、ロッテの勢いが不祥事などで減速して
いる印象だ。

ツキというのは大事で、2014年の韓国フェリー転覆事故、大韓航空ナッツ
リターン事件あたりからツキが落ちてきた。習近平に振られたクネが訪日
するそうだが、いささかキモイ。韓国マスコミは「東日本大地震が触発し
た慶州地震」(中央日報)との見方だが、「地震も日本のせいだ、カネよ
こせ」とでも言いに来るのか。距離を置いて付き合うべし。

*オマケ 民進党は蓮舫で沈没確定

ワーワー騒ぐだけの100万円スーツ女を選挙用の看板にしたが、緑のオバ
サン百合子の陰になって集票効果はないだろう。カンカラ菅、ルーピ―鳩
ポッポ、フランケン岡田、自分の国籍も知らない無知蒙昧の蓮舫・・・ひ
たすら自滅の道を歩んでいる。社会党同様に消滅するしかない。(2016/9/22)

◆野党のあり方を考えては

松本 浩史



民進党はかつてない窮状を深く自覚し、野党のあり方を考えては 

民進党代表選で新代表に選出された蓮舫氏の行く手は、いみじくも本人
が口にしたように「いばらの道」である。日本と台湾の「二重国籍」問題
で出はなをくじかれ、党人事でも軋轢(あつれき)を生んだ。肝心の政策
も具体化はこれからである。

産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)の世論調査では、蓮舫
氏に「期待する」との回答は56%あった。にもかかわらず、民進党の政
権担当能力に関しては、75%が否定的な見方をしている。

新代表就任直後という「ご祝儀」的な意味合いと、旧民主党政権の「負
の印象」がいまだ根強い、党のお寒いイメージが露骨に出たといえる。

政権党からあれよという間に転がり落ちたのは、ちぐはぐなマニフェス
トの始末をつけられず、拙い政権運営をさらし、国民が愛想尽かしをした
からであるのは知れたことである。

必滅の道のりを自ら歩んだふがいなさに加え、大きな政治の流れとして
見逃せないのは、政権獲得時には自民党政権の失政を追い風にしていたこ
とである。

民進党はこの際、かつてない窮状にあると深く自覚し、野党のあり方を真
剣に考えた方がいい。やみくもに政権交代をめざすと唱えるだけでは、あ
まりに能がない。

時々の政治的争点で信じるところを政府・与党と戦わせるのはいい。だ
が、国の将来を見据え、賛成できるのであれば、堂々とそうするような懐
の深さを養ったらどうだろう。

国が難儀に直面しているときに、敵対的態度ばかりとらず、言葉遊びに堕
さず、政権担当能力を磨く路線をとるため、ひと工夫してもいいのではな
いか。

 蓮舫氏は代表選で、政権批判より「対案」を重視する考えを訴えてい
た。それはとても大切なのだが、現実的で実効性のある「対案」を練り上
げることができるのか、疑問である。

意地悪な見方をすれば、「対案」を掲げたことを言い訳に、何でも反対す
るだけの野党に成り下がってしまうとも思える。これでは先々がおぼつか
ない。とくと考えてもらいたい。(論説委員)
産経ニュース【一筆多論】9.24



        

◆分かりにくいプーチンの世界戦略

櫻井よしこ



安倍首相は関係前進に積極的だが分かりにくいプーチンの世界戦略

安倍晋三首相のプーチン大統領に対する姿勢は突出して積極的である。9
月2、3日、ウラジオストクにおける日露首脳会談と東方経済フォーラム
で、首相は日露関係は「無限の可能性を秘め」ており、「ウラジーミル、
あなたと一緒に、力の限り、日本とロシアの関係を前進させていく覚悟で
あります」と述べた。
 
北方領土返還が課題であるにしても、警鐘を鳴らす専門家は少なくない。
客観的にはプーチン大統領側に北方領土を返還する兆しも、プーチン戦略
も、よく見えてこないからである。
 
一方、中国の脅威の前では日露関係は非常に重要である。米国、日本、で
きれば韓国、オーストラリア、ニュージーランド、東南アジア諸国連合
(ASEAN)、インドを結び、その先にロシアを加えて、中国の膨張に
抑止を利かせる構図を考えれば明白だろう。
 
無論、ロシアの政治も経済も自由とは程遠いプーチン独裁体制の下にあ
る。さらにロシアは対中関係を重層的に進めつつある。ASEAN各国も
対中政策では相当の温度差がある。それでも日本が対露関係を強化すれ
ば、紛れもなく対中カードの一枚となる。
 
ではプーチン大統領の世界戦略とは何か。示唆を与えてくれるのがマリ
ン・カツサ氏著、草思社刊の『コールダー・ウォー』(『新冷戦』、渡辺
惣樹氏訳)である。
 
本書を手に取ったとき、まず、著者のカツサ氏は「ベタベタのプーチン
派」ではないかと感じた。プーチン政策のほぼ全てを褒めちぎっているか
らだ。その中には2014年に中国と結んだ30年間で4000億ドル(1ドル100円
換算で実に40兆円)という天然ガス売却契約も入っている。

同契約は中国が、困窮するロシアの足元を見てスムーズには進んでいない
とみられているが、カツサ氏はこれも高く評価している。このように欠陥
もあるが、それでも本書はプーチン大統領側の考え方を知るのに大いに役
に立つ。
 
カツサ氏は、プーチン大統領の新冷戦においては、「戦いの武器はもはや
戦闘機や戦車ではな」く、石油、天然ガス、ウラン、石炭などであり、そ
れらを利用可能にするパイプライン、港湾施設などのインフラ整備である
と、指摘する。

「平方マイル当たりの資源埋蔵量は世界一」のロシアは、あらゆる資源に
関してロシアへの各国の依存度を高め、資源輸出によって生ずる富と力を
ロシアという国家の富と力に直結させることで新冷戦における勝者の立場
に立ちたい、と考えている。
 
第1次、第2次世界大戦を経て、大英帝国に代わって米国が世界の覇者と
なったが、その力の源泉は石油とリンクしたドル支配体制を築いたからで
あり、プーチン大統領は資源の支配と自国通貨との関連付けの重要性を誰
よりもよく理解しているというのだ。だから自国資源を最も効率よく支配
するために国策会社として、ロスネフチ、ガスプロムなどの独占企業を誕
生させた。
 
新冷戦での勝利、つまり資源貿易で安定して利益を確保し続けること
は、世界の安定と平和が前提であり、厳しい損得勘定のできるプーチン大
統領であればこそ、無謀な武力行使には踏み切らない、プーチン大統領は
とりわけ慎重に国益を計算できる人物だと、カツサ氏は指摘する。
 
だが、プーチン大統領は政敵を力ずくで倒し、多くの言論人、ジャーナリ
ストの殺害に見られるように、専制君主である。自らを支持する勢力には
実に寛大だが、対立する相手には超法規的であり非情な手段を用いるのを
ちゅうちょしない。
 
本書は料理人だった父親のことも含め、プーチン大統領の生い立ちについ
て興味深いエピソードも紹介する。日本にとっては分かりにくい人物であ
り国だが、本書はその暗い背景を少しばかり読み解かせてくれる。

『週刊ダイヤモンド』 2016年9月24日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1150 

  
    

2016年09月24日

◆支那、不況なのに不動産高騰の怪

平井 修一



市場経済の国では不動産価格は需給で決まり、実需が伴うものだが、支那
においては不動産は単なる投機商品、ひところ日本で流行ったマンション
ころがしそっくりのようだ。

支那経済は減速しているが、それなら今の不動産高騰はあり得ないはず
だ。これには共産党が儲かるカラクリがあるのだ。「中国の大都市 不動
産高騰の一方で利益減少の不思議」から。

<【新唐人9/22】今年に入って以来、中国の一級、二級都市では不動産市
場が活況を呈しており、不動産業者の販売業績が急激な成長を見せていま
す。しかし、半数近くの不動産業者の収益が増大している一方で、純利益
は逆に減少しており、株式上場している会社のほとんどが損をしていると
いう不思議な現象が起きています。

中国経済メディア『淮金網』9月16日付は、株式上場している中国の270社
の不動産業者が史上最大の損失を被っていると報じました。上海・深セン
の株式市場に上場しているA株125社のうち、純利益が減少しているのは53
社に及び、損失を生じているのは23社となっています。

『華声在線』の統計によれば、上半期の損失額が最も大きい上場企業は人
和商業で144億9000万元の損失、二番目の恒盛不動産は20億元の損失を出
しており、三番目の嘉凱城に至っては、収益が貸付返済の利息にも遥かに
及ばないとのことです。

中国の経済学者の何軍樵氏は、土地のコストが絶えず値上がりしているこ
と、また、依然として負債比率が増加していることなどが、多くの不動産
業者の利益を圧迫していると分析しています。

経済学者・何軍樵氏:「政府が地価の60〜70%の利益を取るため、地価が
高騰し、さらに住宅価格も上昇している上、汚職によるコストも上乗せさ
れているからです」(平井:土地は共産党所有のため、地価=土地使用権
の価格)

統計によれば、不動産業者が土地購入から住宅を建設し販売するまでに支
払う税金は、土地譲渡税、管理費、営業税、印紙税、建設税、企業所得税
など大まかに分けて7種類37項目に及びます。

著名な経済学者の郎咸平氏はかねてより、もしも不動産にかかる税を廃止
すれば、中国の住宅価格はすぐさま70%減少すると指摘しています。

不可思議なのは、不動産業者の損失額が膨らむにつれて、不動産価格も上
昇しており、その価格が驚くほど高くなっていることです。今年、一級、
二級都市、とくに深センでは不動産価格が不合理な価格にまで高騰し世界
を驚かせました。

CNBCは、アメリカの経済コンサルタント会社、ロングビュー・エコノミク
スの最新の研究結果を報じました。結果報告は、深センはシリコンバレー
を擁するカリフォルニア州サンノゼに続いて、世界で二番目に不動産価格
が高い都市となっており、昨年初めから深センの不動産価格は平均76%も
上昇したと指摘しています。

中国で不動産価格の高騰が今後も続いてゆけば、1637年にオランダで起
こったチューリップ・バブルのように、貴重なチューリップの球根の価格
が吊り上がり、オランダ国民が投資に殺到した末にバブル崩壊し、無数の
家庭が破産したため国全体が経済危機に陥ったあの状況が繰り返されるか
もしれないとして、警告しています。

大投資家のソロスも、中国が債券によって増長し続けている状況は、2008
年の金融危機をもたらした時の条件と「奇妙に似通っている」と警告して
いると指摘しています>(以上)

不動産が値上がりすれば、たとえ業者や消費者が苦しもうと、自動的に共
産党の金庫にカネが入ってくる仕組みなのだ。国有企業や省有企業は上が
れば売り、下がれば買い、利ザヤも稼ぐ。上げたい時には金融緩和、下げ
たい時には金融引き締めで操作する。

まるで打ち出の小槌、マネーゲームだが、いつまでもつのか。明日にもほ
ころびが出そうだが、オフィスに続いて商業施設もすでにほころび始めて
いる。産経9/22「【石平のChina Watch】中国小売業は死屍累々の惨状 
閉店ラッシュはネットの影響でなく中国経済そのものの低迷が原因だ」から。

<今月6日、北京商報というビジネス専門紙は「2016年、広がる百貨店の
閉店ラッシュ」とする記事を掲載し、中国の百貨店を襲う「閉店ラッ
シュ」の実態を克明にリポートした。

深刻な業績不振が閉店の原因であると分析している。大連久光百貨の場
合、今年上半期の売り上げが前年同期比で48.8%も激減した。

記事によると、売り上げ急落・業績不振は今、全国の百貨店業が直面する
共通の問題となっている。たとえば全国展開の新華百貨は今年上半期の純
利益が69.2%も減り、杭州解百集団のそれは20.5%減となった。

こうした状況を踏まえて、北京商報記事は今後、全国における百貨店の
「閉店ラッシュ」はさらに広がっていくだろうと予測している。

「閉店ラッシュ」に襲われたのは百貨店だけではない。スーパーマーケッ
トも同じである。

中国最大の検索サイトである「百度」は、「百度百科・閉店ラッシュ」の
項目を設けているが、それによると、スーパー業の場合、華潤万家という
全国チェーンが今年に入ってから727店舗を閉店させ、「閉店ラッシュ」
の最高記録を更新したという。

有名なカルフール・グループも中国全土で18店舗を閉店し、人人楽という
スーパー大手は11店舗を閉めた。

「百度百科・閉店ラッシュ」によると、中国小売業の閉店ラッシュは昨年
からすでに始まっている。2015年の1年間、全国の小売業界で約865店舗も
閉店の憂き目にあったが、今年に入ってから、この勢いはさらに増してい
るという。

「閉店ラッシュ」が来襲した理由について、一部のメディアや専門家は、
近年盛んになったネット販売や通販との市場競争の激化を挙げているが、
前述の北京商報や「百度百科」の分析では、それは一つの原因であって
も、一番の原因ではない。最大の原因はやはり、特に昨年から顕著となっ
た中国経済そのものの低迷である。

今月5日、中国社会科学院財経戦略研究院は「流通青書・中国商業発展報
告(2016〜17)」を発表したが、その中で、今後5年以内に、中国全国の
「商品交易市場」、つまり百貨店やスーパーやショッピングセンターなど
は、約3分の1が淘汰されていくと予測している。

小売業の暗澹たる未来ひとつを取ってみても、中国経済は今後ますます、
大不況のどん底に陥っていくことが分かるであろう>(以上)

中共崩壊へ、いよいよ最終章だ。「シン・チャイナ」のラストシーンを見
るまでは君は死んではいけない、小生も踏ん張るぞ。イザ!(2016/9/22)



◆高速増殖炉「もんじゅ」の有効活用

酒井 勝弘


高速炉「もんじゅ」は、燃焼消費分以上に核燃料を生産する増殖炉で、資
源の乏しいわが国では特にニーズの高い原子炉であり、この増殖効果に
よって、向こう3000年間の世界全体のエネルギーを担保できることが報告
されている。

特に高い出力密度が要求される関東地域のような集住地区や生産工業地区
の電力すべてを、自然エネルギーで賄うことは容量的にも非現実的であ
り、こうした高出力密度の需要地域に原子炉は有効で、特に高速増殖炉は
超長期的なエネルギーセキュリティの観点からも有望視される側面がある。

もし高速炉「もんじゅ」が廃炉となると、これまで投じてきた国費約1兆
円が無駄になる問題もさることながら、一方同時に設計側(または管理者
である文科省)に対して、以下の素朴な疑問が残る。

端的に、「もんじゅ」のサイトで、2011年の3.11東北大震災と同規模の地
震・津波があった場合、「もんじゅ」はどうなるか?

「もんじゅ」が存続するには、これこれの安全設備を強化することで、
3.11と同規模の地震・津波があった場合でも、「もんじゅ」は3.11のよう
な事故に至ることなく、安全裏に終息出来ることの説明が必要である。

この説明がないと、超長期的に有望な原子炉であっても、安全性は確保さ
れず、「もんじゅ」の存続は不可である。つまり強化すべき安全設備の具
体的な提言がこれまでなされていない。

高速炉「もんじゅ」と軽水炉福島第1原発との決定的な違いは、@燃料溶融
時の核的特性:軽水炉が負の反応度に対し、「もんじゅ」は正の反応度
(即ち溶融し集合塊となると核分裂反応は増加)、A冷却材:軽水炉の水
に対し、「もんじゅ」は溶融金属ナトリウムを使用していることである。

「もんじゅ」は炉容器下部にスカートを設けて溶融燃料の分散化を図って
いるが、@の核特性によって、再臨界事故に発展する可能性がある。これ
に対し、旭化成でのTNT火薬による模擬燃料モックアップ試験で、炉容器
の変形はあるが、格納容器の健全性は維持される結果を得ている。

軽水炉の場合、事故時、水や海水の放水で格納容器、原子炉建屋を冷却で
きたが、「もんじゅ」の場合、Aであげた液体金属ナトリウムとの激しい
水反応でナトリウム火災が懸念されるため、水や海水を放水できない。

この場合、液体窒素の放水、または高圧窒素ガスの断熱膨張による急冷化
現象を利用して、格納容器を外から冷却する可能性があるが、大容量液体
窒素の貯蔵・管理、コストなど検討すべき課題は多い。

福島第1原発事故を踏まえ、既に指摘されている耐震性の強化、高機フィ
ルター付き格納容器ベント機構、非常用電源車の常設、免振構造司令塔設
置などに加え、上記の液体窒素または高圧窒素ガス放水設備の強化で、も
んじゅの安全性を確保した上で、1兆円の国費を無にする非建設的な廃炉
ではなく、“もんじゅ”の有効活用を図る未来志向的選択が望まれる。

(埼玉工業大学 名誉教授)(投稿)


◆天津失脚 vs. 遼寧不正選挙

中沢 克二



中国国家主席、習近平の晴れ舞台だった浙江省杭州での20カ国・地域
(G20)首脳会議。一大イベントが閉幕した5日後、中国政界に衝撃が
走った。9月10日夜、習の側近とされる天津市共産党代理書記、黄興国が
いきなり失脚したのだ。

61歳の黄興国は、習が長くトップを務めた浙江省の出身だ。習はかつて黄
興国とともに舟山群島の開発区を視察している。今、新たな自由貿易試験
区の設置で注目を集める浙江省の核となる地域だ。海洋開発を掲げる戦略
的な地域でもある。

黄興国は、天津に赴任した後も地元に帰り、習と顔を合わせていた。今年
1月には、習を歴代指導者でも別格の地位を示す「核心」とみなす政治運
動の先頭に立った。

3月の全人代に出席した黄興国・前天津市代理書記。習近平氏の側近とさ
れたが失脚した。

一方で失点も多かった。2015年8月12日、天津では1000人近い死傷者を出
した大爆発事件が発生した。黄興国には、大量の危険物質が違法に港湾地
域に保管されていた

管理責任問題が付きまとう。事件後の処理でもミソを付けていた。事故
後、長い間、表に立って陣頭指揮を執ることを避けたのだ。

中国政治を揺るがす大事件を防げなかったという責任は重い。それでも、
一切の処分を免れていたのは「習の側近であり、17年の党大会で決まる党
政治局委員候補でもあるからだ」とされてきた。それが一転、事件から1
年余り経過した後に失脚した。

■日の出の勢いだった習氏、初の挫折か

重大な規律違反との発表だけで具体的な容疑は不明だ。だが、天津と、出
身地の浙江省などに絡む腐敗問題が表向きの理由になる気配である。

問題は大きな謎が残る大爆発事件との関連である。だが、これには明確に
触れずに終わる可能性もある。大事件の真相は、極めて政治的な理由で闇
に葬られてしまったからだ。

黄興国の失脚から3日後の9月13日。驚くべき人事が発表された。天津市
トップに湖北省党書記だった李鴻忠が就くという。元国家主席、江沢民と
の関係が良いとされる人物だ。

今年、60歳になった李鴻忠は、元党政治局委員、李鉄映の秘書で、旧電子
工業部で仕事をした経験がある。官僚組織を核とする「機械工業閥」を率
いてきた江沢民は、電子工業部長の経験もある。そのため、機械工業、電
子工業系は江沢民の影響力が極めて強い。李鴻忠はその人脈にも属する。

李鴻忠を巡るエピソードで有名なのは6年前、中国メディアの女性記者の
質問に怒り、録音機まで取り上げたという高圧的な姿勢だ。中国メディア
内では強硬のイメージが強い。

習を「核心」に持ち上げる運動にも黄興国と同様に早くから参画した。
「世渡り上手」でもある。今後、天津でミスを犯さなければ来年の人事で
党政治局員として指導部入りしそうだ。

後任の李鴻忠が「習派」とはいえない以上、天津を巡る経緯が、習の思
うような人事ではなかったと推測できる。「習は最近の地方人事の陣取り
で子飼いの集団である『之江新軍』(浙江閥)を数多く押し込むなど、日
の出の勢いだった。天津の結末は、初めての挫折といえる」。北京の政治
ウオッチャーは、最近の風向きの変化を示唆する。

黄興国の腐敗問題を暴く証拠は、既に中央規律検査委員会に届けられて
いる。習側も「そこに腐敗があるのなら虎もハエも分け隔てなくたたく」
と宣言している以上、無視できなかった。それが実情だ、というのだ。

一方、別の見方もあった。今回の人事は、習が一枚上手だった、との解
説である。

「習の側としても、一連の責任問題が残る黄興国の処分に困っていた。だ
から、最近は『黄興国は本当の習の側近ではない』という見方をかなり広
く流し始めていた。今回は『非主流派』の動きを利用する形でうまく黄興
国を切り捨てた」。様々な推測が中国内で出回っている。

遼寧省の不正選挙事件は一大疑獄に発展した。

遼寧省の不正選挙事件は一大疑獄に発展した。

■空前絶後、454人を一括処分

天津での初めての挫折――。それで意気消沈している習ではなかった。も
う一つの大きなヤマが別の場所で動いていたのだ。舞台は中国東北地方の
中心、遼寧省である。それは9月13日に明らかになる。李鴻忠を天津トッ
プとする人事発表と同じ日だった。

中国の議会に相当する全国人民代表大会(全人代)常務委員会のトップ、
張徳江は、異例の臨時会を招集。遼寧省が中央に送っている代表(議員に
相当)102人のうち45人の資格無効を宣言した。

賄賂を送って票を買った大規模な不正選挙の問題だった。代表の半数近く
が汚職に手を染めていたという。空前絶後の一大疑獄事件の勃発だ。その
多くが調査を受け、訴追されることになる。

深刻なのは遼寧省の中である。中央に送る代表を選ぶ省内代表523人が、
不正選挙の賄賂授受などに関わったとされ、そのうち454人の資格が取り
消された。彼らは遼寧各地の要人や著名な企業人だ。

省の全議席は600余りだから、実に85%近くが不正に手を染めたことにな
る。省の政策決議機関は機能不全に陥った。

いわゆる共産党一党独裁体制の中国で人民代表大会=議会は、党の決定
を追認するだけの「ゴム印」と揶揄(やゆ)されてきた。与野党が論戦を
繰り広げる日本など民主主義国家の国会機能とは全く異なる。それでも各
層の代表は内部選抜を経る。

地域では一定の権限も持つ。票の売り買いがあったなら、仕組みを破壊す
る由々しき問題になる。この意味で遼寧省はすでに地方政府の体をなして
いない。

重工業の比率が高い遼寧省は、「供給側改革」に伴う石炭、鉱産物、鉄
鋼などの生産能力削減の結果、今年前半、マイナス成長に陥った。マイナ
ス1.0%とされるが、
実態はもっと深刻だ。過去10年以上、中央政府が多大な資金を投入し、構
造改革を進めてきたはずなのに、成果は全くあらわれていない。

その過去10年以上の改革を仕切ったのは誰なのか。「(04〜07年まで)
遼寧省トップを務めた(現首相)、李克強も責任を回避できないのではな
いか……」。こんな声が、党内でささやかれ始めた。

しかも、今回、人民代表制度を破壊する深刻な腐敗が発覚した。これは
全人代が認定した以上、党最高指導部の合意を得ている。問題となったの
は13年の遼寧省内の選挙だ。

遼寧省トップだった王aは今年3月、不正選挙問題に絡み摘発され
た。13年時点の省ナンバーツーの省長は、李克強に近い現閣僚である。他
にも李克強の人脈とされる現遼寧省幹部は多い。

一部は、今回の不正選挙問題に関わった可能性がある。少なくても遼寧
省の要人ら600人近くが不正選挙に手を染めたと認定されている。その裾
野はなお広く、遼寧省の多くの要人が摘発の危険におびえている。

■遼寧省の新代表は「習派」に?

今回の不正選挙事件で、突然、多くの遼寧省の全人代代表、省内代表が
消えた。近く補欠選挙が行われる。省内の代表の方は大半が入れ替わる。
「多くの新しい代表は、『習派』になるだろう。仮に見かけだけだとして
も」。政界関係者はこうみる。

「習が初めて挫折した天津の人事と、李克強への圧力になる遼寧省の不
正選挙事件は、相打ちとなったのか……」。党内では今、こう噂されてい
る。17年最高指導部人事に向けた前哨戦はすでに始まった。その道は複雑
で険しい。G20を終え内政の闘いに没頭する習近平。米国訪問で視線を浴
びる李克強。2人のさや当てはまだ続く。(敬称略)
                     日本経済新聞 編集委員

            (採録:松本市 久保田 康文)


◆韓国反日感情の虚構

櫻井よしこ



「映画「鬼郷」に見る韓国反日感情の虚構」

日本人と韓国人を知り尽している呉善花氏に、韓国の反日の現状について
聞いた。9月9日の「言論テレビ」で映像を示しながら氏が解説した内容
は、今更ながら日韓関係の難しさを痛感させるものだった。
 
安倍晋三首相と朴槿恵大統領の関係を見れば、日韓関係はかつてないほど
良好だ。両首脳は先週、ラオスのビエンチャンで会談したが、雰囲気は友
好的で、北朝鮮や中国の脅威に対して、協力し合う認識を共有していた。
 
だが、呉氏は、安倍首相とよい関係を築いた朴大統領ではあるが、すでに
「殆んど力を失っているために、大統領の考える前向きの対日政策は実現
されない」と断言する。
 
韓国国会の全300議席中、与党セヌリ党が占めるのは126議席で、辛うじて
第一党を維持している。野党が多数を占めるのに加えて、韓国国会では全
議員の60%以上の賛成がなければ法案は成立しない。朴大統領の対日政策
が韓国国会の支持を得たり、国民も支持する現実の政策になりにくいとい
う呉氏の指摘には、確かに根拠があるのである。
 
それだけでなく、韓国国民の対日感情を悪化させる要因があると、呉氏は
警告する。いま大ヒット中の映画「鬼郷」が一例だ。

「これは慰安婦の映画です。2月の封切りから10日間で200万人が、6月ま
でに350万人が見ました」
 
韓国の総人口、約5100万人の内、7%が見たことになる。ヒット作ではあ
るが、内容は形容し難いほどデタラメだ。呉氏の説明である。

「戦時中に日本軍が朝鮮の田舎にやってきて、父親が仕事に出かけ、留守
番をしていた14歳の少女を無理矢理連行しようとします。少女はもの凄く
抵抗したけれど、日本兵の力にはかなわず、連行されてしまう。連行先に
は同じような13歳、14歳の少女が沢山集められていて、その日から多くの
日本兵の相手をさせられる、という筋書きです」

女神のような存在

「朝日新聞」が虚偽だったと認めて全面的に取り消した吉田清治氏の捏造
物語のような話が映画になったのだ。強制連行だけでもあり得ないが、映
画はさらにあり得ない話を、史実であるかのように描いている。

「毎日、性の労働を強いられる少女たちは脱走を試みたり、病気になった
りします。そうした少女たちを、日本兵は大きい穴の縁に座らせ一斉に銃
殺して穴に放り投げる。

または生きたまま穴に突き落として、ガソリンをかけて、焼死させる
という内容です」と、呉氏。
 
荒唐無稽も甚しいこの映画に、幾百万の韓国人が足を運ぶのは、なぜか。
呉氏が解説した。

「要因のひとつが政治的背景です。ソウル市長の朴元淳(パク・ウォンス
ン)氏が、これは年寄りから子供まで韓国人全員が見るべきだと推奨して
います。老人ホームや小、中学校から団体で見に行く事例もあります。映
画館が足りなくなって、市の公会堂などを活用して、上映会が開かれてい
ます」
 
説明を聞きながら、『中国人慰安婦』という本が脳裡に浮かんだ。上海師
範大学教授・中国慰安婦問題研究センター所長の蘇智良氏らが書き、オッ
クスフォード大学出版の協力を得て上梓された書である。これもデタラメ
な内容だが、同書の序文に登場する慰安婦の話は、日本軍が中国の田舎に
やってきて、父親が働きに出て、留守を守っていた15歳の少女を力尽くで
連行し、その日の夜から性労働を強制だたという内容で、「鬼郷」の筋書
きとそっくりだ。
 
いま、国際社会で展開中の反日歴史戦で主要な役割を果たしているのは中
国だ。韓国は中国のいわば指導を受けている状況だといってよい。その構
図が「鬼郷」にも見てとれる。中韓両国が捏造の歴史戦で日本を叩き続け
ているのである。呉氏が警告した。

「日本人は強制連行の証拠はない、と言います。韓国にも日本人と同じこ
とを言う落ち着いた研究者がいます。韓国の年輩者で、当時のことを知っ
ている人たちの中にも、強制などなかったと分かっている人たちは多くい
ます。しかし、そんなことを言ったり書いたりすると、社会的に本当に酷
い目にあいます。それで皆、口を噤みます。その間にこんな映画が製作さ
れてしまうのです」
 
ネットには映画への感想が溢れているそうだ。

「初めて真実を知った、今まで隠されてきた真実を知らせてもらった、涙
が溢れてしようがなかった、などという感想ばかりです。真実を語る声が
封じ込まれ、映画を真実だと思い込む人たちがふえる。日韓両国にとって
不幸なことです。こうした流れの中で、不思議なことが起きています」
 
不思議なこととは、韓国内で50以上も作られつつあるという慰安婦像や慰
安婦のイメージが「もの凄く美しく作られ始めている」のだそうだ。

「少女はまるでモデルのように美しく描かれ、女神のような存在としてあ
がめられつつあります。そこに新しい物語が生まれ、韓国の世論は燃えに
燃えていく。韓国社会は情緒社会です。日本人がいくら理性で話そうとし
ても通用しません」

強制労働の島
 
反日世論を守り立てる映画はこれだけではない。「軍艦島の映画も製作中
です。日本による徴用工・強制連行と強制労働の話です」と呉氏。
 
軍艦島のユネスコ世界文化遺産登録の際に、軍艦島は強制労働とは無関係
であるにも拘らず、韓国が介入し、日本側に事実上強制労働を認める一文
を入れさせたのは記憶に新しい。

「また学校教育での反日のすり込みはずっと続いています」と、呉氏。
 
彼女は番組で小、中学生の描いた日本の絵を披露したのだが、それらを見
て私は胸の塞がる思いがした。韓国の子供たちは、日本の国旗を韓国人が
踏みつけ、日の丸を包丁で切り裂こうとする絵を描いていた。日本を爆撃
する絵も、滅亡した日本を葬送する絵もあった。
 
こんな絵を子供たちに描かせる教育とは一体何なのか。こんな不健全な精
神教育で韓国の未来を担う子供たちが育つはずがない。韓国人のためにも
残念に思うものだ。
 
こうした状況を放置するのはまさに両国にとっての不幸である。日本政府
は「鬼郷」、軍艦島、小中学校教育の全てに、注意を払い、事実を示し、
反論しなければならない。
 
新たな映画の中で軍艦島は間違いなく強制労働の島として描かれるであろ
う。だが、日本側には、軍艦島を含む多くの事例で日本人と朝鮮人が共に
働き共に暮らしていたことを証明する資料があるはずだ。いま、安倍政権
に求められるのはそした情報の発信である。外務省の500億円上乗せした
対外発信予算はこうしたことにこそ活用せよ。
『週刊新潮』 2016年9月22日号 日本ルネッサンス 第721回

                 (採録:松本市  久保田 康文)