2016年09月06日

◆遼寧省書記時代の側近、まとめて拘束

宮崎 正弘 



<平成28年(2016)9月4日(日曜日)通算第5017号>  

〜李克強の遼寧省書記時代の側近、まとめて拘束
  「山西閥」崩壊につづけて、「遼寧閥」が習近平の新標的〜


遼寧省は港町として大いに栄える大連と、省都は瀋陽(昔の奉天)の2大
都市があり、日本企業も相当数が遼寧省に進出している。

大連市長から商務部長、そして重慶市書記へと出世階段を駆け上った薄煕
来は夫人の英国人殺害事件に連鎖して失脚し、無期懲役となった。

2004年に遼寧省書記に就いたのは李克強(現首相)だった。李克強は、そ
の前まで河南省書記だったが、AIDSの蔓延という失態の責任は問われ
なかった。

この李克強が遼寧省書記の時代、周りを囲んだ側近たちがいた。

遼寧省副書記に収まっていた曽維。瀋陽盛京銀行董事長となっていた張玉伸。

ともに「重大な党規違反」として拘束された。昨年3月には遼寧省党書記
だった王?の取り調べが始まっており、ふたりの李克強側近の拘束は共青
団の遼寧省閥が瓦解する危機に瀕したことを意味し、令計画失脚により山
西省閥の崩壊につづくことになるのか、と消息筋は推測している。

ほかにも遼寧省全人代常任委、副主任の王陽、法政委書記の蘇宏章らが拘
束されていると言われる(博訊新聞、9月3日)。

蘇維と張玉伸の容疑は国有企業の財産払い下げに絡んだ汚職とされ、その
金額は50億元(750億円)に達すると見られる。また瀋陽の盛京銀行トップ
だった張は、幹部等の海外不正送金、つまりマネーロンダリングに関与
し、逃亡資金は6000億元(9兆円)にものぼる。

かくして国有企業の再編を主導するはずの李克強の立場を、部下達が内側
から崩してしまったことになる。

◆リーグ優勝間近のカープ

馬場 伯明



カープのセリーグ優勝が目前に迫った。私は60年超の永年のカープファン
である。25年ぶりのこの嬉しさをどう表現すればいいのだろう。

「わからん?なぜこうなってしまったのか?」と古い巨人ファンである友
人T君がぼやく。正直な感想なのだ。それほど終盤の巨人の脆弱さが際
立っている。

私は巨人の弱さの原因や対策には関心がない。本誌4109号(2016.9.4)で
サッカー・野球などスポーツの技術等に造詣が深い前田正晶氏が明確に指
摘されている。《主力選手の高齢化と億単位の高給取り化。新人を育成で
きなかったコーチ・・》と。正鵠を射ている。

2016/9/3現在、カープは77勝47敗2引分、勝率0.621、2位巨人に13.5ゲー
ム差をつけ、マジッ ク6。圧倒的にリードしている。

個々の成績も、打率0.275(0.256ヤ)、本塁打136(112D)、盗塁108(72
ヤ)、得点614(534ヤ)、失点451(463巨)、防御率3.33(3.48巨)であ
り全部門でトップだ。なお(  )は2位(略称)の数字。

「早く来い来い お正月」ではないが、今年は「盆と正月がいっぺんに来
て」「(桜の)花見」までしているような成績である。評論家や解説者は
「予想と結果」の一致という成果 (Outcome)で評価されるが、(カープ
OBの)小早川毅彦はカープ優勝を明確に予想した。他の人たちはほとんど
外れ・・・。

巨人ファンのT君には「まだカープファン?」「鯉の滝のぼりは5月まで」
「獲らぬ狸の皮算用」などと揶揄され、いよいよ4.5ゲーム差に迫った
2016.8.6には「さあ、メークドラマの再現だ」と真顔で脅された。「い
や、今年のカープは本物!」と反論した。

でも、でも(笑)、「助さん、角さん、もういいでしょう」。9月のカー
プにはこの「決め台詞」がよく似合う。マジック6のカウントダウン。

ところで、9月に入り新聞・TVなどがセリーグ最優秀選手(MVP)は誰にな
るのかとうるさい。とにかくカープには候補が多いからだ。

(9.4現在の)投手。野村祐輔は13勝3敗・防御率2.87・4位。ジョンソン
は13勝6敗・2.26・2位。黒田博樹は日米通算200勝を達成したが8勝8敗・
3.12・7位で、MVPには距離がある。

野手。2016人は若い鈴木誠也(22)がブレイクした。3戦連発の勝利打点
の本塁打は全国の野球ファンを痺れさせた 。「神(かみ)ってる(神が
かっているの略語)」という緒方孝市監督の言葉がすっかり定着した。鈴
木は打率0.337(2位)、本塁打24本、打点85。すばらしい。

新井貴裕(39)も凄い。2016年は通算2000本安打、300本塁打、1000得点
と記録ラッシュ。今、打点94で筒香に3点差の1位。打率も0.302で9位。
数々の重要な場面で打ったシーンが思い浮かぶ。攻撃・守備の両方で大き
く貢献した菊池涼介と丸佳浩もMVP候補として捨てがたい。

MVPはカープ球団に贈呈したい。全選手にやりたい。あえて絞るならば新
井貴裕(39)としたい。よくぞ阪神から戻った。その「カープ愛」に神様
が力を付与したと思う。まさに、新井も「神(かみ)ってる」。

私の先輩のMさん(男性)は千葉市在住の女性(と娘さん)の友人だっ
た。「娘さんがカープの新井貴裕と結婚!」と聞き、Mさんから広島市の
披露宴に誘われたが多忙で行けなかった。新井がMVPに選ばれたら最高
だ。祝福したい。

今年は球場へよく通った。東京ドーム、明治神宮野球場、横浜スタジア
ム、千葉幕張のQBCマリンフィールドなど。20回に近い。負けたときは巨
人ファンの人たちには報告しなかった。

この間の歴史は「男はつらいよ カープファン篇」にも見える。1975年の
感激の初優勝から1991年の優勝まではほぼ毎年優勝への夢をもらった。そ
の後の低迷・・・、「苦節25年!」は言えば一口だが、2016年の栄光の道
への裏には苦渋と努力の価値が詰まっている。

某日、夏の夜空の神宮球場で勝利。隣席の若いカープ女子とハイタッチ!
さらにハグまでしてしまった。いや、あれはハグ(形式的な抱き合い)で
はなく熱い抱擁に近かった。TITIの柔らかさを感じた。しかし、カープの
勝利は一瞬のH気分を消し去った。それでいい(笑)。

日々大事な仕事が目白押しだ。カープの優勝間近という「事件」のために
「心ここ(仕事)にあらず」ではいけない。だが、昨夜の逆転勝ちが頭に
浮かぶ。私の「思い出し笑い」を悟られてはならない。自省!

カープ女子の友人(熟女)とは試合の途中経過をスマホで交換している。
「プロ野球速報」の画面も見る。一喜一憂しても最近逆転勝利が多いので
安心だ。小画面に歓喜の絵文字と顔文字が並ぶ。彼女の破顔一笑!を想像
し、これで今夜も熟睡できる。

ファンは欲張りである。カープファンはカープを恋人と思っている。恋人
には他の男にちらっとでも振り向いてほしくない。独占したい。全試合と
も勝ってほしい。独占的に喜びたい。そういう心境なのだ。

好きなカープを自慢したい。でも、自慢すれば嫌われる。だから、出しゃ
ばらず、自然な形で、他人に誉めてもらうのがいい。

ふと思う。河島英五の「時代おくれ」は真面目なカープファンの心情と似
ている。作詞:阿久悠、作曲森田公一。人生の表舞台での活躍は(あって
も)見せず日陰にいるけれども、心は純粋である。

一日に二杯の酒を飲み  さかなは特にこだわらず(中略・・・)
目立たぬように はしゃがぬように 似合わぬことは 無理をせず
人の心を見つめつづける 時代遅れの男になりたい

(・・中略)ねたまぬように あせらぬように 飾った世界に流されず好
きな誰かを思いつづける 時代遅れの男になりたい

カープファンは、(ここへ来て)、目立たぬように、しゃがぬように、そ
して、ねたまぬように、あせらぬように、好きな誰か(Carp)を思いつづ
ける、時代遅れの男(ファン)になりたい。そうありたい。

25年間優勝を望みつづけた時代遅れのカープファンである。その夢であっ
たリーグ優勝が間近に迫った。そのあとは、勇躍、クライマックスシリー
ズ(CS)と日本シリーズを突破していく。

真赤激!(まっかげき!)Burn it up! さあ、カープ先端の時代の幕
が開くのだ。夢は叶う。(2016/9/4 千葉)


2016年09月05日

◆ロシア、カリモフ死亡を確認

宮崎 正弘 


<平成28年(2016)9月3日(土曜日)通算第5016号>  

 〜ロシア、トルコの情報機関がカリモフ死亡を確認
  アフガニスタンからの過激派潜入を警戒、緊張みなぎるサマルカンド〜


サマルカンド空港が閉鎖された。カリモフ大統領の葬儀準備と言われる。
 ウズベキスタンを四半世紀に亘って統治した「独裁者」イスラムカリモ
フは、後継者を決めていなかった。

脳出血で倒れた直後から有力政治家の拘束が始まり、国境警備が強化さ
れ、首都タシュケントより、カリモフの故郷であるサマルカンドの治安維
持に力点が置かれた。

こうした動きからモスクワが死亡説を確認し、トルコも首相自らが公式
的にカリモフ死去と発言した。

英米のメディアが之を追認し報道した。

モスクワは、カリモフ死去後のウズベキスタンの治安悪化、政権の不安
定化をもっとも恐れており、とくに反カリモフのイスラム原理主義過激派
がアフガニスタンから出撃する動きに注目している。

実際に隣国キルギスでは中国大使館が自爆テロに襲撃され、東隣のカザ
フスタンでも最大都市アルマトゥで爆弾テロがあったばかりである。

 トルコ政府は中央アジア五ヶ国のうち、タジキスタンを除く四カ国が同
じ民族(チュルク系)であることから、過激派の連帯、あるいはISの潜入
などを警戒している。ともにウズベキスタンの後継政権が「トルクメニス
タン型」のように権力争いとなる以前に、すんなりと決定することを望ん
でいる。

暫定政権はカリモフの長女が最有力と見られている。

◆冷静かつ力に基づく戦略を取る日本

櫻井よしこ



「隙あらば侵略の機会うかがう中国 冷静かつ力に基づく戦略を
取る日本」

悪貨は良貨を駆逐するといわれる。だが、中国が席巻するアジアにしては
ならない。いま、私たちはその岐路に立っていると、強気に出る彼らを見
て思う。
 
8月24日、日中韓外相会談に続いて、岸田文雄外相は東京で中国の王毅外
相と会談した。岸田氏が「中国公船」が尖閣諸島周辺で相次いで領海侵入
していると抗議すると、王外相は尖閣諸島は中国領だと、従来通りの主張
で反論、記者団に「事態は基本的に正常な状態に戻った」と述べた。
 
いかにも中国らしい主張ではないか。駐日大使だった当時、氏は、東京・
有楽町の外国特派員協会などを舞台に尖閣諸島や東シナ海問題について絵
に描いたような偽情報を流し続けた。国際社会に中国の主張を浸透させる
ためのデマゴーグとはいえ、そのあからさまな虚言外交には驚くばかり
だった。
 
そこで王外相の「正常に戻った」との発言の実態を明確に認識する必要が
ある。確かに、リオデジャネイロオリンピックの開会式に合わせて押し寄
せた公船15隻と漁船300隻は、これまで通りの規模、公船三隻と漁船数十
隻に戻っている。だが彼らは25日現在22日連続で尖閣の海を航行中だ。沖
縄県石垣市議会議員で、防衛協会幹部の砥板芳行氏が語った。

「王外相の言う『平常』は中国海警局の公船と海上保安庁の巡視船がにら
み合いを続けている状態なのでしょう」
 
中国が侵略的行動を繰り返し、海上保安庁が警戒し続けるのを、王氏は
「平常」と言うわけだ。

「本土の人たちが考える以上に、沖縄の海は中国に侵食されつつありま
す。中国の調査船はわが物顔で日本の海の調査をします。一群の軍艦が沖
縄本島と宮古島の間を航行して存在感を見せつけます。こうしたことを通
して、彼らは自らのプレゼンスを沖縄の海で常態化しているのです」と砥
板氏。
 
こうした中、8月24日にも尖閣の海に人民解放軍の軍艦が入っていたとの
驚くべき情報がある。しかもそれは久米島周辺の接続水域だという。
 
久米島は尖閣諸島の魚釣島から東に410キロメートル、沖縄本島に近
い。事実なら海上警備行動発令になろう。
 
海保も防衛省もこの情報は全否定したが、6月9日、尖閣諸島周辺海域に
中国の軍艦が初めて侵入したのは記憶に新しい。それまで海警局の公船
だったのを、中国は一気に軍艦を送り込んできた。このことを各全国紙は
一面で伝え、尖閣情勢が新たな緊張の段階に入ったと解説した。
 
中国の動きは止まらず、15日には、鹿児島県口永良部島周辺の領海に、
16日には尖閣諸島の東大東島の接続水域に、中国の軍艦が侵入した。ここ
までは大きく報道されたが、その後、中国軍艦侵入の情報は伝わってこな
い。私の得た情報は前述のように海保も防衛省も否定した。しかし、かと
いって、尖閣の海が平和で安全な海に戻ったということでは、全くない。
 
自衛隊と海保はいかにして日本の海を守っているのか。中国が30万人規
模の海上民兵隊をつくり、隙あらばと侵略の機会をうかがっている中で、
中国の野望を阻止するために、日本が実施しているのは、意外にも力に基
づく戦略である。ただ、日本の対応が極めて冷静かつ沈着であることは、
国民として知っておきたいものだ。

「中国が10隻の船を出せば、わが方は12隻出す。中国が戦闘機2機を出せ
ば四機出すという具合です。力を見せつければ日本は引っ込むという誤解
を、中国に与えないためです」
 
右の関係者の言葉は、各局面で日本は、国防に関して絶対に妥協しない
という決意を示し続けることで、中国に誤解させないということを示して
いる。この姿勢もしかし、海保、自衛隊の予算を増やすことなしには続け
られない。このことこそ、私たち国民は知っておくべきだ。

『週刊ダイヤモンド』 2016年9月3日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1147



2016年09月04日

◆なぜ、標準語を話しているのか

加瀬 英明



私は東京で生まれて、戦後、鎌倉で育ったから、東京育ちのようなものだ。

30代に入ってから、全国から講演のために招かれるようになったが、地方
で方言に接するたびに、標準語しか知らないことに、肩身が狭い思いを味
わってきた。

標準語は明治に入ってから造られたものだから、私は東京育ちの父につい
で、標準語しか知らない2代目となる。30代か、40代の時に、明治時代に
出版された本のなかに、「方言は心のゆくままに打ち出るもの」である
と、書かれているのを読んだ。

地方の人々が、方言で話しているのを聞くと、羨ましかった。そんな時に
は、標準語には心が籠っていないと思って、劣等感に苛(さいな)まされ
た。森鴎外が「国もの同志で国詞(くにことば)を使ふのは固(もと)より当
然である」(『ヰタ・セクスリアス』)と、書いている。

7月末に、富山県の氷見(ひみ)に招かれた。翌日が、東京都知事選の投票
日だった。富山湾を一望に収める、風光明媚な郷だ。夕食会の席上で、私
はお国言葉についてたずねた。

すると、「ここでは、『奢(おご)ってあげるから、ついていらっしゃい』
という時に、『だいてやるから、ついてこい』といいます。東京で女性に
そういったら、きっと、セクハラで訴えられますね。もし、鳥越俊太郎氏
が当地の出身だったとしたら、問題がなかったでしようが」といって、
笑った。

翌日、私は鹿児島の霧島を訪れて、1泊した。私の母方の祖々父の出身地
になるが、「前へ進め!」を「まいかんか!」、「停まれ!」は「いやん
せ!」という。

写真を撮られると、魂が抜かれる

都知事選は、小池百合子氏が291万票、増田寛也氏が179万票を獲ったのに
対して、鳥越氏が134万票という惨敗だった。

鳥越氏は知事選に出馬するに当たって、記者会見の場で「参院選によっ
て、憲法改正が射程に入ったことがわかった。改憲の流れを阻止しよう」
と、護憲と反原発を訴えた。

都政についての抱負を聞きたかったところだったので、私は耳を疑った。

幼かったころだったが、老人たちから「写真を撮られると、魂を抜かれて
しまう」と、しばしば聞かされたものだった。私は長いあいだ信じなかっ
たが、ほとんどのテレビのキャスターが、カメラによって脳髄を吸い取ら
れてしまうから、今では老人たちが正しかったと、思っている。

鳥越氏が惨敗したのは、民進党が有権者からいっそう見離されたことを、
示していよう。民進党には友人が多いので、日本社会党と同じ道を辿るの
ではないか、心配だ。

私はテレビを好まないから、ごくたまにしか見ないが、鳥越氏がテレビの
人気キャスターだったことは知っていた。鳥越氏がしばらく前にテレビ
で、「中国や、北朝鮮が日本を攻撃することはありえない」と、真顔でい
うのを聞いて、あらためてカメラの恐ろしさに戦いたものだった。

護憲派は現実を無視して、信仰を重んじるから、狂信的な信者である。だ
が、本来、宗教は現世で人を守ってくれるものである。このような者が、
政治にかかわるべきでない。

護憲派は日本国憲法を、後世大事にしているように見せかけているが、現
行憲法を大切にしていない。

参議院議員選挙は違憲ではないのか

7月の参議院議員選挙は、憲法違反だった。憲法第7条の4項を読むと、
国会議員は総選挙によって選ばれると、明記している。総選挙は議員全員
を選挙する。ところが、参議院議員選挙では議員の半数しか、改選しない。

アメリカが強要した原案が一院制になっていたのを、日本側が泣きつい
て、二院制になったものの、大急ぎで翻訳したために、第7条をうっか
り、そのままにしてしまったためである。アメリカは一院制でも二院制で
も、どうでもよかった。

憲法を大切にするのならば、なぜ、これまで第7条を改めなかったのか。
現憲法にはこの他にも、杜撰な誤りが多くある。

占領軍が日本国憲法を強要したのは、まさか、日本のためを慮(おもんば
か)ったからではなかった。 

日本から国防権を奪うことによって、永久に無力化して、アメリカの隷属
国とすることをはかったのだった。歴史を振り返れば、ある国の独立を奪
うとする場合には、国防権を剥奪するものだ。今も昔も、弱肉強食の掟が
世界を支配していることに、変わりがない。

幕末にペリー艦隊が来寇してから、日本は米欧列強の圧倒的な武力を前に
して、夷狄を打ち払う小攘夷か、開港する大攘夷を選択することを、強い
られた。

文明開化は日本に何をもたらしたか

日本は西洋列強に対抗するために、心ならずも文明開化を進めた。

そのかたわら、一連の屈辱的な不平等条約を強いられていたから、不平等
条約を改正することが、国をあげて悲願となった。

当時の世界では、西洋の文化文明だけが真っ当なものとされていたから、
不平等条約改正のためには、西洋を模倣しなければならなかった。

今日でも、国賓を迎えて催される宮中晩餐会において、フランス料理が供
されるが、その名残である。

今日、韓国では国賓を迎えて、青瓦台で韓国料理が、中国では人民大会堂
で中華料理、タイではタイ料理、インドではインド料理、ホワイトハウス
ではアメリカ料理が振る舞われる。新宮殿の豊明殿でフランス料理が供さ
れるのは、不平等条約の爪痕だ。

鹿鳴館をつくって、顕官たちが妻妾を連れて、仮装舞踏会のステップを踏
んだのも、葬式に当たって白衣を着ていたのを、政府が野蛮国だとみられ
てはならないように全国に通達を発して、黒を着るように命じたのも、不
平等条約改正のためだった。

文科省が明治初年に全国の女子学生に、立ち小便することを禁じる通達
を、発している。女性の立ち小便は、朝鮮半島や、中国にない習慣だが、
インドネシアなどにある。私は戦時中に長野県に疎開したが、農婦が畦道
で立ち小便するのを、よく見かけたものだった。

独立を全うするために、一日も早く近代的な軍隊を、創建しなければなら
なかった。
 
そこで、国語と呼ぶようになった標準語を造った。武士は嗜みとして、能
楽の謡曲に親しんでいたから、江戸に上っても意志を通じあえたが、庶民
は全国にわたって、国言葉しか知らなかった。

薩摩人の将校が先頭に立って、「まいかんか!」、「いやんせ!」と、号
令を叫んでみても、全国から徴集された庶民兵には、それぞれの国言葉で
「わがんね」といって、何のことやら理解できなかった。

なぜ、日本人は摺り足で歩かなくなったのか

そのために、政府によって国民の共通語として、標準語が造られた。

それまで、日本人は両足をやや広げて、前屈みになって立った。陸軍が
雇ってきたフランスの軍事顧問団が踵(かかと)をつけて、直立不動の姿勢
をとることを、教えた。また、全国民が草履をはいて摺り足で歩いていた
が、小学校教育の場から、西洋人に倣って足をあげて馬のように歩くこと
が教えられた。

 学校唱歌が日本を守る

日本人は洋楽のリズムと無縁だったから、分列行進が下手糞だった。フラ
ンスの軍事顧問団が、小学校で洋楽を教えるように、勧めた。それを受け
て、軍事教育の一環として、学校唱歌が生まれた。

私は街で人々が歩いているところや、人々が学校や、会社の式典で姿勢を
正すのを見たり、小学生が唱歌を合唱するのを聞くたびに、明治に入って
から、先人たちが日本の独立を守り、不平等条約を撤廃するために、血が
滲むような努力をしたことを、思うのだ。

護憲派の人々は、外国に諂(へつら)っている。自尊心も、自立心のかけら
もない。外国人におもねる人々ばかりいたら、この国は滅びることになろ
う。



               

◆眉をひそめるだろうに

宮崎 正弘 

<平成28年(2016)9月2日(金曜日)通算第5015号 > 

〜本来なら眉をひそめるだろうに、フィリピン国民は喝采
  ドゥテルテ比大統領「麻薬密売人は殺害しても良い」、これは「血み
どろの戦い」だ〜


実際に400人前後の麻薬密売人が殺害された。

ばんばんと市街戦、それもこれも新大統領ロドリゴ・ドゥテルテが「麻薬
密売人がいたら警察に通告することを恐れるな。警官がこなけれれば殺
(や)っても構わない。ボスを殺害したものには報奨金を500万ペソ
(1157万円)、生け捕りなら499万ペソ」。

うぉーっと国民は声を挙げた。

警察幹部や地方都市の行政トップがギャングと結び付き、なかなか退治で
きなかったフィリピンのギャング団と麻薬、不法武器取引に比政府が立ち
上がった。

選挙公約は「100日で退治する。血みどろの戦争になる」と宣言していた
が、このダバオ前市長だった老獪な政治家(73歳)の公約を鵜呑みにした
人は少なかった。

ところが、6月から本格化させてきたギャング団との血みどろの戦争は、
すでに400人の密売人を銃殺、嫌疑のかかった華僑の大物も逮捕した。

他方、復讐に燃えるギャング団は組み立て部品にわけて米国から武器部品
を密輸し、百丁のM16ライフルを組み立て、ドゥテルテ比大統領を暗殺す
る手はずを整えていた。

8月31日にマニラの国際空港で記者会見をしたドゥテルテは「暗殺計画に
怖じけない」と語った。かれはサウジアラビアの不況入りで出稼ぎから強
制退去させられたフィリピン労働者の帰国をねぎらうために同空港を訪れ
ていた。
こうして乱暴者、暴言王、何をしでかすか分からない大統領の出現といわ
れたが、ドゥテルテ比大統領は、国民の圧倒的人気を勝ち得ている。
          

2016年09月03日

◆台湾人のアメリカ認識

Andy Chang



いつも思うのだが、民主主義投票で国民の一人ひとりが同等の権利
を持つ票を投じることが出来ることに疑問を感じる。投票権を持つ
国民の政治意識、愛国心、責任感に大きな違いがあるのに一票の権
利が同等と言うのはおかしい。

どこの国でも政治に関心のない国民が大多数であり、メディアの宣
伝や小さな利得関係、彼らの生活範囲内の「空気」で票が動く。国
益に無関心で投票するものが多い。ヒラリーやトランプが大統領候
補になること自体が国民の認識の浅薄さを示している。民主主義の
大本営を自認するアメリカでさえこんな具合だから台湾人民に正し
い認識が欠如していても不思議ではない。

民主投票には国民の正しい国家観念が大切である。台湾人のアメリ
カに対する認識不足が独立の妨げにならないことが大切だ。アメリ
カは日米安保条約があっても中国の漁船が尖閣諸島の近海に侵入し
ても日本の領海を守ろうとせず、軍艦を派遣して漁船を追い払うこ
とをしない。安保条約のない台湾にアメリカが台湾を中国の侵略か
ら守ると言う保証はない。台湾人はこの事をしっかりと認識すべき
である。

●アメリカは台湾に何をしてきたか

多くの台湾人は対米認識が不足である。日本はサンフランシスコ平
和条約で台湾の主権を放棄した。その後蒋介石の中華民国政権が台
湾に流亡してきたが、アメリカは中共と国交を回復すると中華民国
と国交断絶した。台湾独立は放置され、台湾人の総統が誕生しても
中華民国が米国の言う「台湾の行政政府」である。

アメリカは台湾が中国の領土であると認めない。しかしアメリカは
中国と戦争したくないから台湾独立を支持しない。現状維持で台湾
の現政権が民主政治を維持することを要求する。

つまりアメリカの台湾政策とは「現状維持と民主主義」だけである。
中国の併呑に反対だが介入しない。結論としてアメリカは台湾独立
運動を支持しない。

正名制憲、独立の国民投票、中台関係の悪化に反対である。

●アメリカのアジア政策の矛盾

アメリカは台湾がに中国の武力侵攻を防ぐ力を持つ軍事力を持たせ
るが中国の侵攻に数日だけ抵抗できても、強すぎて中国を攻撃しな
いようにしてアメリカに頼る、「生かさず殺さず」のように仕向けて
いる。これがアメリカの台湾政策だ。

台湾の独立運動が高まると中国を刺激するから反対する、中台関係
の「敵対せず併呑せず独立せず」がアメリカの現状維持である。中
国が武力を増強して脅威が増えても武力侵攻しなければ黙視する代
わり、台湾独立運動の高揚、防衛力増強には反対である。

これは非常に矛盾した政策である。今まではアメリカの軍事力が中
国を上回っていたが、中国の武力がアメリカと対等になれば衝突は
避けられない。その時にアメリカが頼りになれるのは日本と台湾の
武力なのである。アメリカは中国の武力発展に注意すると同時に日
本と台湾の武力増強を推進すべきだ。

●台湾人のアメリカ認識不足

台湾人は独立したい。だがアメリカが好意を持って援助してくれる
と思ってはならない。2003年に陳水扁の独立政策を厳罰し、2008年
に国民党候補を支持、2012年はダグラス・パールを派遣して公然と
投票干渉した。蔡英文が政権を取ると現状維持、中台会談を押し付
けている。アメリカは台湾人に好意的ではなく高圧的である。

このような過去があってもアメリカが独立を支持してくれると思っ
ている台湾人が多い。台湾民間では(1)一致しない独立運動、(2)
台湾名義で国連加盟、(3)南沙群島の太平島は中華民国の領土だ、
(4)アメリカが台湾の占領権を持つと言う嘘、(5)日本天皇は台
湾の主権を放棄していないと言う嘘、など政治運動が乱立している。
蔡英文政権はアメリカと中国の外に人民の無理な要求に対処しなけ
ればならない。

●台湾独立に必要な課題

独立を達成したいなら以下のような課題を研究するのが先決だ:

(1)、アメリカが台湾独立に対し、理解と支持に変わるようにする
外交政策とロビー活動を優先すべきである。

(2)、台湾人民に正しい米国認識を普及させ、今のアメリカは台
湾独立に好意的でないから、外交努力が必要と教育すべきである。
台湾独立はアメリカに有利、台湾国はアメリカのアジア政策に援助
となると説得する。アメリカが独立を援助すれば中国の恫喝を怖れ
る必要もない、台米双方に有利である。

(3)、台湾には独立運動団体が多すぎる。独立団体が多いことは独
立の方法が一致せず団結していないことだ。諸団体が同意する独立
論を協議達成し、人民の大局観、愛国心、世界の動向と時代の認識
を高める「人民教育」を推進すべきである。全人民の支持があって
こそアメリカを納得させ、中国の覇権に対抗できるのである。

(4)、アメリカの現状維持の圧力があるため蔡英文は独立・統一両
論に言及しない。蔡英文は「92共識」に反対だから独立意識があっ
ても沈黙しているだけだ。蔡英文を批判し敵対するのは間違い、台
湾人民全体が一致して独立を推進すべきである。

(5)、アメリカが台湾の占領権を持つと言うウソ、日本天皇が台湾
の主権を持つと言うウソ。台湾をアメリカの第51州にすると言うウ
ソ。人民を惑わすウソは断固阻止すべき、人民を教育すべきである。


2016年09月02日

◆論点すり替え陳腐な反論反応

阿比留 瑠比



「日本国憲法は米国製」を認めぬ護憲派の倒錯 論点すり替え陳腐な
反論

もう旧聞に属する話かもしれないが、大事な問題なのでやはり取り上げ
たい。バイデン米副大統領が8月15日の演説で、共和党の大統領候補、
ドナルド・トランプ氏を批判してこう発言した件である。

「(日本が)核保有国になり得ないとする日本国憲法を、私たちが書い
たことを彼(トランプ氏)は知らないのか。学校で習わなかったのか」

米政府の要人中の要人、ナンバー2である副大統領が公の場で、米国が
日本国憲法を起草したことを明言したのだ。事実関係からすれば当然のこ
とではあるが、憲法の成り立ちをめぐる戦後の欺瞞が、通力を失っている
のを感じた。

何しろ、米国が主導した連合国軍総司令部(GHQ)は戦後の対日占領
期、GHQが憲法起草に果たした役割についての一切の言及や批判を検閲
し、削除または掲載発行禁止の対象としていたのである。

米国が隠したため、まさにわれわれ日本国民が「学校で習わなかった」
ことを、米副大統領が自ら表明したのだから興味深い。嘘やごまかしは、
いつかほころびていくものだ。

反論にならぬ反論

だが、予想はついたものの、このバイデン発言に対する日本国内の事実
を認めたがらない「護憲派」の反応は実に陳腐だった。

「米国が書いたというのは、副大統領としてはかなり不適切な発言だ」

民進党の岡田克也代表は8月18日の記者会見で早速、こう批判してい
た。ただ、岡田氏は同時に「もちろんGHQが中心になって草案を作
り…」と認めているのである。

ならば何が気にくわないのか。岡田氏は「最終的には、国会でも議論し
て作った」と指摘し、次のように結論付けた。

「草案を書いたかどうかというよりは、それが日本国憲法になったプロ
セス、その後70年間、国民が育んできた事実の方がずっと重要なことだ」

バイデン発言を不適切と言いつつ、事実関係は否定できずに、論点をす
り替えている。とりあえず文句をつけてみたというだけでは、反論になっ
ていない。

また、8月17日付朝日新聞朝刊の1面コラムも、バイデン発言につい て
「無神経というほかない」「発言は傲慢ともとれる」などとかみついて
いたが、やはり次のように認めていた。

「日本国憲法が米国主導で生まれたのは事実だ」

不都合な真実からは目をそらせていたいのに、本当のことを言うなんて
やぼだと怒っているのか。コラムは、こうも書いていた。

「『アメリカから押しつけられた憲法だから改憲すべきだ』と主張する
人たちが歓迎しそうな話だ」

確かに筆者も、現行憲法は米国から押し付けられたものだと思っている
し、その事実は憲法改正を目指す一つの理由にはなると考えている。

ただし、バイデン発言をとても歓迎する気になどなれない。かつて自国を
占領していた国の政府要人に「私たちが書いた」と堂々と主張されるよう
な憲法を戦後70年以上がたってもそのままいただき、それを野党第一党の
代表が「育んできた」などと胸を張る現状がひたすら恥ずかしい。

 GHQ検閲の呪縛

憲法が米国製だからといって、中身を全否定する必要はないだろう。とは
いえ、GHQ検閲の呪縛にいまだにとらわれてか、論点をずらして憲法の
成り立ちは関係ないと言いくるめるような論調には、ちょっとついていけ
ない。

(論説委員兼政治部編集委員)
産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】2016.9.1


◆ビシュケクの「中国大使館」に自爆テロ

宮崎 正弘 



<平成28年(2016)8月31日(水曜日)通算第5012号 > 

(速報)
 〜ビシュケクの「中国大使館」に自爆テロ
  キルギスと国境を接するのは新彊ウイグル自治区〜

29日、キルギスの首都ビシュケクの町のど真ん中にある中国大使館車 が
つっこむという自爆テロが起きた。運転手が自爆して死亡、警備の3名
が負傷した。爆発は郊外からも煙があがっている場所が確認されたという。

ビシュケクは山岳と湖の自然に囲まれたキルギスの首都であるとともに美
しい町並み、中央のマナス通りと大統領府のあるチュイ大通りが交差する
角に建っている。

北向かいが緑豊かなマナス公園で、マナス大王の銅像が立ち、南方向のは
す向かいにロシア大使館(ちなみに日本大使館はずぅっと南の鉄道駅に近
い)。

マナスはキルギスの伝説上の王様、日本で言えばヤマトタケル、国際空港
の名前もマナス空港(アフガン戦争中、米軍海兵隊2千名がこの空港に駐
屯した)。
 
郊外のケント地区にはロシア軍がいまも駐屯している。

過去数年の間に、ビシュケクにおける中国の存在感は圧倒的になりつつあ
り、辻辻に中華料理、カラオケ、複合ビル。ロシア人を尻目に大手を振っ
て歩いている。

第2の都市であるオシュで数年前に暴動が発生したときに、中国は四機の
チャーター機を飛ばしたことはご記憶だろう。あの奥地に、中国人が五百
名もいたのだ。

プロジェクトにファイナンスしたうえで中国企業は建築材料から労働者ま
で中国から連れてくるため、現地への利益還元がなく、キルギスばかり
か、全世界的規模で中国への怨念、不満の爆発がある。南隣のタジキスタ
ンはすでに中国人が15万人、経済植民地化している。

新彊ウイグル自治区での反中国運動、イスラム過激派が地下へ潜っている
が、山を越えてキルギスへ潜入した活動家が相当数いることは以前から知
られた。

キルギスの遊牧民は「山の向こう(新彊ウイグル自治区のこと)に何があ
るか?」と聞くと「キタイ」と言う。

キタイはロシア一般で中国を意味する。歴史学的にはキタイは「遼」。ロ
シアの恐れる「タタール」はシナではなくモンゴル系。

それはともかく海外における中国大使館襲撃は、旧ユーゴスラビアの首都
ベオグラードの中国大使館が米軍の「誤爆」によって破壊され、3人の大
使館員(情報工作員)が死亡した事件以来である。

自爆テロとISの関係は不明。しかし中国大使館、中国企業が次のISの
攻撃目標に入ったというテロリストの動きの変化には注目するべきであろう。

       

◆私の「身辺雑記」(379)

平井 修一



■8月29日(月)、朝6:00は室温24度、小雨、涼しいが洗濯物が乾かな
い。不満は尽きないが・・・世の中は思うようにはいかない、ということ
だ。体調はまあまあ。昨日は3週間ぶりにハーフ散歩、四股踏みも。
ちょっと感激。

カミサンから腰痛用にエアサロンパスをもらった。彼女は何でも持ってい
る。ドラえもんのポケット。ひたすら貯め込む。ウンチまで貯め込んで、
便秘薬は山のよう。つまり全然効かないということ。

パール・バックの「大地」を読めば、支那4000年の養生の基本や chinese
way of life =蓄財蓄妾美酒美食が分かるが、彼女は読書の習慣がないか
ら、かつ小生の言うことなんてまったく聞かないから、便秘は続くよ、い
つまでも。まあ、アル中の小生が偉そうなことは言えないけれど。

昨日でキッチンのラヂオを片づけた。いい機会だからTV・ラヂオについて
書く。

ラヂオは物心つくころからあった。ガーガーピーピーの安物だったよう
で、あまり聴かなかったが、歌謡曲はそれで馴染んだ。TVは小4あたりに
父が買った。昭和36年頃。今上陛下のご成婚、ミッチーブームでTVブーム
も始まったが、TVは好きになれなかった。「これで一家団欒は破壊される
だろう」というのが第一印象。

家族で食事についても会話もなくTVを見ている。みんなテンデンバラバ
ラ。インモラル、かつ痴呆症的。行儀が悪いことこの上ない。実にみっと
もない。

NHK特派員報告は好んで見た。「特派員になりたいなあ」と思い、結局、
記者になったのはその縁なのかもしれない。

高校生になるとTVはほとんど見なくなった。後に知ったが、NHK放送文化
研究所によると、TV・ラヂオの想定視聴者は中2坊主で、高校生の小生に
とってはレベルが低すぎ、知的刺激をまったく受けなくなった。

以来、朝7時のニュース以外はほとんど見ないし、社会人になってもTV・
ラヂオが話題になることはめったになかった。男どもは「あれは女・子供
のおもちゃ」という認識だったのだと思う。

2011/3/11の衝撃映像で、「もうこれ以上の映像はあるまい」と、TVを
まったく見なくなった。その代わりにNHKラヂオのニュースは聴いたが、
このところ激しく劣化してきた感じだ。

新聞で言えば、三面記事、それもベタ記事のような日常茶飯の事件事故、
それとどうでもいい天気予報が真っ先に報じられる。天気なんてネットで
チェックすればピンポイントで知ることができるし、第一、沖縄や北海道
の天気なんてどうでもいい。

どうでもいいニュースの代わりに、政治、経済、国際情勢がほとんど報じ
られない。「日本は大丈夫か」という小生の知的関心にNHKは何も応えな
い。今すぐ知りたければネットで見るしかない。TV・ラヂオの時代は小生
の中では終わったのである。この電波式白痴玩具は近いうちにメディアの
上位から転落するだろう。

ああ、それから小生がTVを見ないのは、スポーツに関心がないからでもあ
る。プーシキンかゴーゴリが「パンとサーカス、今のスポーツは知的刺激
に縁のない庶民のためのサーカスだよ、まともな大人が見るもんじゃな
い」と書いていた影響が大きい。あれは見るよりやるもの。ナニと一緒だ。

TVを見る人で賢そうなのはまずいない。多くは軽佻浮薄。テレビ局の経営
者はTVを見ない。駄菓子屋メーカーの社長は自社製品を試食するだけで、
普段はそんなものは食わない。マックの社長もそうだろう。従業員には
「ジャンクフードは食うな」と教育している。

バカが「スーパーサイズ・ミー」とジャンクフードとコークをひたすら
食って、デブになり、薬物と酒におぼれて自殺する。「一般的には生きる
ために食う。米国人は死ぬために食う」そうだ。これが21世紀の
American way of life。トランプだろうがヒラリーだろうが、この悪弊は
永遠に治らない。

■8月30日(火)、朝6:00はクーラー効果で室温26度、小雨、洗濯物が乾
かないのでクーラーに頼らざるを得ない。今夏は天候が不安定だった。
降ったりやんだりの連続で主夫泣かせだった。

朝食の用意は今朝で終わりにした。「需要がないので朝食サービスは8/30
で終わりにします 店主敬白」と書いておいた。

多くの女は米よりパンを好む。「健康にいい」と、小麦を売りたい米国に
洗脳されているからだ。現実を見れば米国人はほとんどデブだ。パンはデ
ブになる危険性が高い。パンはバターを塗って、コーヒーだけで一応食事
ができる。ジューシーな厚焼きのベーコンが付けば最高だ。

米飯は最低限、一汁一菜を伴う。味噌汁、漬物、納豆、卵、つくだ
煮・・・これは最低限の朝食だろう。

どちらが健康的か。考えればすぐに分かるが、女は感性で動く。理性は苦
手だ。女の哲学者はいない。女は考えるのが苦手なのだ。女は1)可愛い/
きれい、2)おいしそう/面白そう、3)安い/お得、という基準でしか判断
しない。出産・育児が最大の課題だから、それで十分なのだ。

男は狩猟と安保が最大の課題だから、スネ夫になって考えまくらないとメ
スをGETすることもかなわない、ましてや子孫を遺すこともできない。セ
コかろうがズルかろうが、餌を運んで、家族の安全を守る、これがオスの
使命、存在意義である。無い知恵を絞らざるを得ない。

考えて考えて考え抜くと、やがて男は哲学者になるのである。昔は長老と
いった。部族の重要な決定は長老の判断によった。徳川につくか、豊臣に
つくか、判断を誤れば滅亡だ。「長男坊は徳川につけ、次男坊は豊臣につ
け」、肉親が殺し合うという残酷、骨肉相食む判断だが、どちらが勝って
も一族は残る。そういう判断をせざるを得ない場面というのはあるのであ
る。哲学は学問の中の学問だ。

そうならないための教訓もある。「付和雷同」「長いものにまかれよ」
「寄らば大樹」。「千万人と雖も我往かん」は恰好いいし潔いが、夏彦翁
曰く「千万人なら俺も(そっちに)往く」。合戦が始まると戦況を見た軍
団は一斉に徳川方についた。

司馬遼が随筆「軽薄へのエネルギー」にこう書いている。

<日本人がもつ、どうにもならぬ特性のひとつは時流に対する過敏さとい
うことであるらしい。過敏なだけではない。それが時流だと感ずるや、な
にが正義か、なにが美かなどの思考はすべて停止し、ひとのゆく方角にむ
かってなりふりかまわず駈けだしてしまう。この軽薄な、というより軽薄
へのすさまじいエネルギーが日本の歴史をつくり、こんにちを動かしてい
ると考えられなくはない・・・

日本人の面白さはここであろう。そのために日本歴史はいかような変革期
にも片づきが早かった・・・この特性のお蔭で、日本人は早くから統一社
会を構成することができたし、社会が壊れればすぐ建て直すことができ、
文化や文明を作るエネルギーも組みあげた社会から出してきた。

こうおもえば軽薄も偉大な美質ということになる。日本人が明治以降文明
世界のなかに入って一ツ社会を組みあげてきた能力の原資の一つはこのあ
たりにあるのだろう。歴史はくさしもできないし、ほめもできない>

上手いね。希代のストーリーテラーだ、「くさし」まくった昭和史観はい
ただけないが。

戦後70年、相変わらずのGHQ洗脳状態だ。古い上着よサヨウナラと過去を
捨て去って、大事なものも捨ててしまった。取り戻すためには70年はかか
るだろうと思っていたが、「軽薄へのエネルギー」で数年で元に戻るかも
しれない。ブームになれば日本人は一斉に軍艦マーチ、なにしろ過労死
へっちゃら、「壮絶な最期だったなあ」なんて敬意を表する民族だか
ら・・・奇妙奇天烈、日本大好き!

■8月31日(水)、朝6:00は室温24度、台風一過、乾燥して涼風たっぷ
り、まさに秋晴れだ。夏子の背中が見える、秋子がルンルンとやってく
る。いいなあ、秋子大好き。

今夏は2週間ほどへばっていたので、人生で最悪の夏だった。寝具が汗臭
くなったので洗ったが、折しも台風で3日間かかっても乾かないでウンザ
リしていたが、今日でパリパリに乾くだろう。楽しみだ。

体調は良いとはいえないが・・・こういう不快な状態が続くのが老化とい
うものだろう。いやなものである。

夕食は8人で宴会。クリームシチュー、餃子、タコ焼き、温野菜サラダな
どでもてなす予定だ。お、明日から9月か。なすこともなく8か月過ぎた
が、やがて年末か。駒光なんぞ馳するがごとき、少年老い易く、学成り難
し、小生はなにを遺すのだろう。(2016/8/31)


◆遺憾砲をぶっ放せ!:外務省秘密兵器

MoMotarou



中国、領土拡張へ国内法→主権を既成事実化 反スパイ法でも日本人標的
 漁船団と海警船が組んで「キャベツ作戦」を敢行 (産経WEB 2016.8.27)

        ☆彡

おかしな事に気が付きました。尖閣諸島水域に中国の軍艦と偽装漁船が
200隻出現して、我が国を威嚇している。お陰であの水域で漁をしていた
我が国漁船は出漁できません。

しかし我が国政府は排除しようともしません。野党も気が付かない振りを
している。小さい国だがフィリピンの大統領の方が“威勢が良い”。要する
に“戦い慣れて”いるのであります。

■日本の野党は日本の政党ではない

日本政府及び外務省の無策・不祥事なのに野党は全く追及しようとする気
配がありません。安倍政権打倒の大チャンスであるはず。


「世界の7不思議」に遺産登録が出来ると思った。しかしよくよく考えて
みると、我が国の野党は民進党を筆頭に、シナ・コリアの傀儡出先機関そ
のものだった。出来るはずがない!

彼らは反日が専売特許。政府を安全保障問題で追及できない。「間抜
け」。まるで岡田党首みたいだ。レンホウさんの代わりに言ってやった!

■日本人の「テレビ」で日本人を洗脳

マスメディア。シナ及び日本共産党労組の管理下にあるNHKも尖閣など報
道する気もない。何にせよシナ共産党の放送局が社内にあり常に放送を検
査している。

最近は「NHK7時のニュース」等に、中国国旗「五星旗」の配色(赤と黄土
色)が増えてきた。

チャネル桜社長によれば、尖閣のテレビ映像はNHKが撮影したもので、総
てーーーテレビで放送されていないものも、シナに渡っているそうだ。日
本人より詳しくなっている。


■日本人の「税金」で尻拭い

最近はおとなしいが社民党の福島瑞穂さんなどは、慰安婦問題で弁護士手
数料大儲けだろう。ボランティアで取り組んだとは考えられない。今回の
10億円なら、1割で1億円だ。請求先は日本国だから取りっぱぐれは無い。

先週だったか朝刊1面に韓国に100億円あげる事にしたそうだ。70年前に
皇軍兵士からシコタマ稼いでいた上に、更に「日本政府」から生存者に
1000千万円、死亡者に500万円貰える。

悪い商売ではないな(儲かっている)。日本外務省は上得意さまという事
になります。外務大臣は阿保だ。股間がむず痒くなってきました。総理に
はなって頂きたくない。

■日本人の税金で役に立たない「太いパイプ」を買う

慰安婦がコリアなら、緑化事業はシナ。90億に十億足して百億円シナに差
し上げた。二階俊博先生の一声。習金平国家主席の出身団体らしい。

 これで「太いパイプ」が保たれたか。それにしては中国船が減らずに増
えているのはなぜか。まぁ二階さんもこの程度だという事。

 昔野中広務さんが全盛期の頃、日本でシナ人の犯罪が増えて困るとシナ
高官に訴えた。シナ高官より「善処する」とお言葉を頂いた。結果はどう
か?減るどころか軍艦まで来ている!私が思いますのに、シナは「人をよ
く見ている」という事だ。

 大物政治家も全くダメ。有本香さんは「太いパイプを誇るような政治家
は時代遅れだ」みたいなことを言っておりました。

■「第3国人」は生きていた

8月26日。東京ラジオ日本12時30分。あの元東京都知事候補者 桜井誠氏
が出演する予定だった。しかし局側が番組に中止を命令。理由は 局にサ
ヨク在日が猛攻撃をしたらしい。

(ツイッターより)
<<桜井誠 ?@Doronpa01 8月25日  993件のリツイート 735 いいね
 明日のラジオ日本『マット安川のずばり勝負』(AM 1422)への出演が
取り止めになりました。楽しみにされていた皆さまには大変申し訳ありま
せんでした。パヨク側の妨害が余りに酷かったため今回は中止となりまし
た。今後、威力業務妨害の容疑で告訴状を所轄署に提出します。まだまだ
これから!>>

こうやって敗戦後の占領期から、「第3国人」は日本人を迫害してき
た。こうして在日特権を脅し取ってきた。桜井さんはうまいね。予期して
「威力業務妨害」の罠も仕掛けていた。告訴が楽しみだ。

■「金持ち喧嘩(けんか)せず」

桜井誠さんあっぱれ!こういうのを「戦う」というのだろう。政府や外
務省のは「遺憾砲」をぶっ放すだけ!残念ながら「高給取り」は動きが悪
いというのが私の印象だ。幕末活躍した武士は、「食わねど高楊枝(たか
ようじ)」だった。貧乏人の出番だ!

2016年09月01日

◆李鵬の長男は交通部長に

宮崎 正弘
 

<平成28年(2016)8月30日(火曜日)弐 通算第5011号 > 

 〜北戴河会議後、最初のガラガラボンは湖南省だったが
   七つの省でも近く党書記を更迭、李鵬の長男は交通部長へ〜


 湖南省書記に同省省長だった杜家毫(61歳)が昇格すると新華社が伝
えた(8月28日)。

この人事は北戴河会議後、初の人事異動発表で、とくに注目されるのは杜
家毫の履歴である。杜は浙江省寧波出身。上海市副秘書長、常務委員歴任
後、2007年に上海警備部第一書記の座にあった。

折しも江蘇省書記から上海市書記に栄転してきた習近平と時期的に重なっ
ていることが分かる。その後、黒竜江省へ転出し、湖南省の省長に出世し
ていた。

北戴河会議以後、来年秋の第19回党大会を前にして、人事異動は小規模と
みられていたが、習近平執行部は、ついで雲南省書記に同省省長の陳豪
を、チベット自治区の書記に同区副書記の呉英傑を充てるとした。

退任する書記らは年齢が63歳から65歳で、一説に定年65歳をもって早めの
引退に追い込まれたという。

北京消息筋は、このほかに新彊ウィグル自治区の張春堅が書記を退任さ
せ、北京へもどって党中央建設工作小組副主任に就く。これは19回党大
会での中央政治局入りの布石ではないかと見られる。

新彊ウィグル自治区の新書記は陳全国が就く。

内蒙古自治区では李紀恒が退き、安徽省では李錦武が新たに書記に就くと
予想される。

ほかに江蘇省、江西省、湖北省、青海省、山西省書記が入れ替えになると
多維新聞網が伝えたが、山西省省長の李小鵬(李鵬元首相の長男)は交通
部長へ栄転という情報が複数筋から流れている。
       

2016年08月31日

◆世界大乱の兆しあり

宮崎 正弘 

<平成28年(2016)8月29日(月曜日)弐 通算第5009号 > 

世界大乱の兆しあり

  ▽
南シナ海における中国の軍事覇権をねらった大胆な行動、7つの岩礁の不
法占拠ならびに軍事施設建設に対して国際仲裁裁判所は「九段線など中国
の主張に歴史的根拠はない」と最終判断を示した。

提訴したフィリピンは漁民の利益を守るためにも「受け入れる」とした
が、中国は開き直り、「あんなもの(判決)は紙くず」と放言し不法占拠
を続ける。アセアン諸国のうち、領有権を争うブルネイ、インドネシア、
マレーシアを沈黙させ、残る対立国家はベトナムだけ。ラオス、カンボジ
アとタイは中国のロビィ活動に籠絡されてしまった。それというのも日本
があまりにも頼りないからである。

しかし習近平のパラノイア的軍事路線を危険と判断した米国は、ソフト路
線を後退させ、軍事的対決へ舵を切り替えた。

8月に入るや、中国は尖閣諸島の海域へ海監の艦船ならびに漁船を二百数
十隻も送り込んでの武嚇行為。まったく反省など見あたらない。そもそも
中国高官は国連の場において「尖閣は日本が盗んだ」などと放言を繰り返
しているのである。

こうなると南シナ海に大乱の兆しがある。

そればかりではない。米国では「アメリカファースト」を獅子吼するトラ
ンプが共和党の大統領候補に正式に撰ばれ、TPP反対、グラス・ス
ティーガル法復活、メキシコとの国境の壁をつくりイスラム不法移民の排
撃など「反グローバリズム」を掲げた。

これはオバマ政治の否定である。
 
また政敵ヒラリー・クリントン女史への攻撃はもっと凄まじく、彼女の国
務長官時代から「死、破壊、テロリズム、衰弱」が始まったのだと非難
し、ニクソンのような「法と秩序」の恢復を力説した。

時代は冷戦構造にもどりそうな気配で、予期せぬ出来事の嚆矢は英国の
EU離脱だった。このことで弾みがついた全欧の保守政党は大躍進を遂
げ、リベラル派が集まるEU議会を困惑させている。

つまり移民排斥というナショナリズムの勃興が続き、他方でトルコは近代
化路線の軍事クーデターが失敗して、むしろエルドアンのトルコは独裁的
なイスラム化路線に復帰しようと西側に背を向けた。

8月9日にはエルドガン大統領がロシアへ飛んでプーチンと握手し、お互
いの経済制裁を解除した。

「このロシアとトルコの結束はEUに取って悪夢」(ボイル前スエーデン
首相)。あまつさえサウジとイスラエルの米国離れが激しく、こうなると
南シナ海に西側列強はかまけてはおられなくなってきたのである。

近未来はたちまち怪しくなり、国際情勢は奇々怪々。

とくに台湾と同様な親日国家であるトルコが建国の父ケマル・アタチェル
ク以来の世俗イスラム路線を転換し、EU諸国に背を向けてロシアとの絆
を強めることは新しいグレート・ゲームの始まりを意味する。

こうした列強の大混乱をチャンスとみる習近平は、権力掌握と国内の不満
をそらすために戦争に打って出る危険性が高まった。
 これから世界大乱が予測される。