平井 修一
■8月23日(火)、朝7:00は室温27度、快晴、日射しは強いから今日も猛
暑でクーラーのお世話になりそう。朝から疲れているが、洗濯し、仏壇の
花の掃除、さらにクーラーの掃除。
11時にガソリンを引っかけていたら驟雨で、慌てて布団を取り込み、窓16
枚を閉めたが、体調が悪いなんて言ってられない。主夫は辛いよ、だ。寝
床で新聞を読んでから、ミニスーパーに買い物に行ったが、往復200メー
トルでふらふら、もう散歩は無理、コケそう。
地政学者・奥山真司氏の論考8/20「ポリティカル・コレクトネスは学問の
進歩を妨げる」から。
<ポリティカル・コレクトネス、つまり「政治的に正しいとされているこ
と」が、実は学問の進歩を妨げているという問題を指摘した記事がありま
した(By アレックス・ベレゾウ)。鋭い内容でしたので、その要約を以
下にご紹介しておきます。
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われわれは、学問によって居心地の悪さを感じることがある。
たとえば天文学は、地球が太陽の周りをまわっていることを証明したおか
げで、神学における天動説をひっくり返したし、物理学では、われわれの
住む宇宙が、いつか日か終わりを迎えるということが唱えられている。
DNAの配列は、われわれの本当の祖先や、ガンやアルツハイマーの遺伝的
傾向を暴くことにより、われわれの人生の考え方を永遠に変えてしまった
のだ。
このような研究の中には、社会的に議論を呼ぶ可能性もあるため、研究者
たちが政治的に非難されることを恐れて、その結果を公の場で発表するの
をやめてしまうようなケースも少なくない。
ネイサン・コンファスという学者は、「科学の土台」(Foundations of
Science)という専門誌に書いた論文の中で、この(政治的非難という)
恐怖が「科学の探求における、自己修正的な性質を妨げるものだ」と論じ
ている。
コンファス氏の論文は、ギリシャの「若者を堕落させた」という罪で処刑
された、古代ギリシャのソクラテスの話から始まっている。
彼によれば、このような「処刑した側の考え方、つまり社会道徳を脅かす
ような学問的な研究は禁止すべきだとするものは、今日でもまだ広く共有
されている」というのだ。
この論拠として、コンファス氏は「集団や人種の間の知能の差を研究する
こと」がタブーとなっていることを挙げ、「それを語ることさえ道徳的に
誤っているし、危険でさえある」と信じる人々によって抑圧されている、
と述べている。
このような見解を支持する人々は、もちろん「差別を防ぐ」という立派な
意図を持っていることは明らかだ。ところが「地獄への道には善意が敷き
詰められている」のであり、完全な平等性というものを維持しようとする
誤った努力は、知識の進歩を妨げるものだ。
コンファス氏は、「もしその仮説が特定の道徳的価値や望ましい政治目標
を支持していると見なされると、学者は証拠が揃っているにもかかわら
ず、その研究を止めてしまうことが多い」と述べている。
彼の言うことは正しいのであろうか?実は完全に正しい。
実際のところ、学者たちは自分たちの研究において政治的には好ましくな
い結果が出た場合に、それを受け容れないだけでなく、そもそも「政治的
正しさに疑問を呈することさえも、自分の経歴に傷をつけるものだ」と考
えているほどだ。
ローレンス・サマーズといえば、クリントン政権の元財務長官で、ハー
バード大学の教授だが、彼は「男女間では知的な面で差がある」と示唆し
たおかげで終身在職権を剥奪されている。
このような厳しい圧力のおかげで、何人かの学者たちは確実に存在するこ
の「男女の脳の違い」を、研究することさえためらっているのだ。このよ
うな遠慮的な態度は、神経科学という学問の進歩にとっては明らかに「足
止め」となっている。
同じようなことは、気候学の分野にも起こっている。
たとえば気候変動についての政治的に唯一正しい考え方というのは、「す
べて悪いことは100%人間の責任によるもの」であり、「地球にはすでに
死神がやって来つつある」というものだ。
このような「この世の終わり」的で非科学的な考えについて疑問の声を挙
げた学者たちは、結果的に「気候変動否定者」(climate deniers)とい
うレッテルを貼られたりしている。
もちろん気候学というのは、より懐疑的で慎重な「煮え切らない」アプ
ローチによって進歩するはずなのだが、あまりにも多くの人々が、このよ
うなアプローチをとったおかげで放逐されたり悪魔化されたりしている。
ホームレスの原因についての議論でも、政治的に正しいかどうかが問題と
なっている。「政治的に正しい説明」によれば、ホームレスの原因は貧困
にあるということになっている。たしかに貧困は、その一つの原因である
ことは明らかだ。
ところがその議論で無視されることの多いのは、全米ホームレス協会の
データによると、20%から25%のホームレスが精神的に重い病を抱えてお
り、これは全人口の中の割合と比べても、4倍の数字になるという事実だ。
同じデータでは、ホームレスの中の38%がアルコール依存症であり、26%
が薬物依存症であると推察されている。そのデータでは「ホームレスを生
み出している最大の原因は、アルコール・麻薬依存症にある」と指摘され
ている。
たしかに多く(というかほとんど)の人々は、心地良い幻想を優先して現
実を無視することを好むのかもしれない。コンファス氏は、この現象の原
因として「事実と道徳的な価値観を合成しようとするのは、人間の本能的
な衝動にある」と考えている。
これをいいかえれば、世界をありのままに描き出す(ポジティブな)説明
は、「世界はこうあるべきである」と定める規範的な言葉に「自動変換」
されてしまうことが多いということだ。
このような根本的な混乱は、学問の議論をゆがめ、その進歩を妨げてしま
うものだ。
もしコンファス氏の「われわれの認知不一致は人間の本性につきものであ
る」という点が正しいとすれば、証拠を元にして作成される政策目標は、
残念ながら、いつまでも達成できないことになるだろう。(以上)
===
この問題は、実は「タブー」という形で、学問以外にもわれわれの住む日
本社会でよく見られる現象ですね。
ここから見えてくるのは、社会的な価値観(政治的に正しいこと)と、学
問的な真実は実は違うことがあるということ点でしょうか。
見過ごされがちですが、実はかなり重要な問題です>(以上)
「心地良い幻想を優先して現実を無視する」・・・欧米のリベラルが現実
を見ない、見えない、見たくないのはこのためだ。「差別はいけない、地
球はみんなのものだ」と彼らは言う。人種間、民族間の争いは基本的に縄
張り争いで、「早い者勝ち、後から来るものは辺境に行け」、いいか悪い
かは別にして、優勝劣敗が現実である。
わが街でも「駅まで1分」の駅前一等地は昔からの複数の地主のもので、
後から来る者は自転車で駅近くの駐輪場に寄り徒歩2分で駅に着く。理不
尽といえば理不尽、差別といえば差別だ。ただ、自由主義市場経済の国な
ら金でいかようにもなるので、理不尽、差別が固定化されているわけでは
ない。これがガス抜きになっている。(上昇するのは難しくなっているが)
共生やら多文化主義、地球市民、差別反対などは理想、夢想ではあって
も、現実的ではない。移民モドキを抱きしめるリベラルは、やがて移民モ
ドキに殺されるのだ。昨年あたりから殺され始めている。
■8月24日(水)、朝5:00は室温26.5度、晴、日射しは強いから今日も猛
暑でクーラーのお世話になりそう。
昨日は旧暦7/21の「処暑」だったという。ウィキによれば「暑さが峠を越
えて後退し始めるころ。天地始粛(てんち はじめて しゅくす)」。秋の
彼岸まであと一か月の辛抱か。
今日は少し体調は改善した。白ワインと蜂蜜入りの青汁で水分補給した
り、カミサンのヨクイニン錠を服用したり。ヨクイニンは「ハトムギに含
まれる食物繊維が腸の働きを活発にし、便秘を解消してくれる効果や、肝
機能障害への効果も実証されています」とネットにあった。まあ悪くはな
いだろう。
小生の夏バテ、あるいは老化は多少は改善する(進行を遅らせる)可能性
はあるが、中共は相当ヤバイ、中身が腐っている。日本戦略研究フォーラ
ム政策提言委員/拓殖大学海外事情研究所教授・澁谷司氏の論考8/18「“外
国人”が政治に深く関与する中国」から。
<よく知られているように、習近平主席(「紅二代」=中国革命に功績が
あった共産党幹部二世)の親族は、外国籍や外国の永住権を持つ。
長姉の齊橋橋(旧名、習橋橋。齊は母親の姓。夫はトウ家貴)はカナダ国
籍、次姉、齊安安(旧名、習安安。夫は呉竜)はオーストラリア永住権、
実弟の習遠平もオーストラリア永住権を持つ。
米政府の資料によれば、閣僚クラス(引退した人達を含める)以上の「官
二代」(=中国高級官僚の子女)の75%が、米グリーンカード(=米国永
住権。中国国籍を維持可能)を持つか、米市民権(=米国籍。その場合、
原則、中国国籍を捨てなければならない)を持っている。また、閣僚クラ
ス(同)以上の「官三代」(=高級官僚の孫の世代)になると、90%が米
市民権を有する。
彼ら「官二代」や「官三代」は、米国の有名大学に学び、名だたる大企業
に入って働いている。
例えば、江沢民元主席の孫の江志成(江綿恒の息子)は、米ハーバード大
学経済学部卒業後、ゴールドマン・サックスに勤めていたことがある。
「保守派」の元老、陳雲の孫、陳暁丹(陳元の娘)は、スタンレー・モル
ガンで働いたことがある。また、温家宝前首相の娘、温如春は、JPモルガ
ン・チェースに勤務した経験を持つ。
中国共産党高級幹部の二世・三世が、米国のウォールストリートを闊歩し
ている姿を想像すると、実に奇妙な光景ではないか。
さて、昨2015年7月、王岐山(中央紀律検査委員会主任)が「キツネ狩
り」と称し、米国へ逃げた中国腐敗官僚の捕獲を計画していた。
とりわけ、胡錦濤の大番頭であった令計劃(今年7月、無期懲役の判決を
受けて服役中)の弟、令完成は、約2700の国家機密書類(核のボタンの場
所と中南海の詳細等が含まれるという)と最高幹部の「セックス・ビデ
オ」を持って米国へ逃亡した。令完成こそ、習近平政権の第1のターゲッ
トであった。ちなみに、令の本名は令狐である。
実は、米証券取引委員会からJPモルガン宛に召喚状が送られている。その
リストのトップが王岐山だという。
王は、JPモルガン・チェースに自分の親族の就職を不正に斡旋した。その
ため、王岐山は訪米できなかった。王自らが米当局に身柄を拘束される恐
れがあったからである。
ところで、中国共産党は、しばしば外国(人)による内政干渉は許さない
と表明している。だが、一方、我が国に対しては、終戦記念日、首相や閣
僚による靖国神社参拝はけしからんと、内政干渉を行ってきた。
中国には、不思議な実態がある。
2013年のデータだが、全国人民代表大会代表の約6%(179人)と人民政治
協商会議代表の約20%(450人近く)は、外国の永住権・外国のパスポー
ト・外国籍を持っているという。
かつて、全国人民代表大会(全人代)は、党中央政治局の決定を追認する
だけの「ゴム版」とか「挙手マシン」、また、人民政治協商会議(政治協
商会議)は「花瓶」(お飾りの意)等と言われていた。
ところが、今や全人代は「国際会議」、他方、政治協商会議は「万国クラ
ブ」と揶揄されている。
海外のパスポートを持つ人間や外国籍の人間(=外国人)の一部が、国家
を代表して政治を行っている。これは、まさしく、中国共産党自身が忌み
嫌う、外国(人)による内政干渉に他ならない。
さらには、90%の中央委員、85%の中央委員候補、88%中央紀律検査委員会
委員の直系親族らが欧米へ移住し、そこで働いている。親族らは、すでに
現地の国籍を取得済みである。
共産党中枢の要職にある人々は、国家に緩急あれば、すぐにでも海外へ逃
げる算段である。彼らは資産もすでに中国から海外へ移している。
このような中国共産党幹部らの無責任さは、おそらく今始まったわけでは
ないだろう。非情な歴史(盛者必衰の理)から得た教訓に違いない。彼ら
は危なくなったら、いつでも逃げられる準備をしている。
しかし、この無責任な共産党政権下で暮らす14億の民に対して、誰しも同
情を禁じ得ないだろう>(以上)
支那人の支配層は昔から欧米に憧れ、独自の欧米風の名前を持っていた。
たとえば蒋介石の息子、蒋経国は留学先のソ連では「ニコライ・ウラジー
ミロヴィチ・エリザロフ」を名乗った。
100年間、英国の租借地であった香港人は今でもその名残があるのだろ
う、小生がお世話になった李さんは通常「フランシス・リー」で通ってい
た。欧米風の通名は白人が呼びやすいようにという配慮だったかもしれな
い。小生自身、海外出張の際は「ジョー・ヒライ」の名刺(裏が英語表
記)を使った。旅行業界では珍しくなかった。
日本人の多くは2000年以上も「日本」国の国民であり、日本の文化や四季
が好きであり、誇りに思っているから、海外へ逃避しようとはまず思わな
い。海外出張の最後の頃は「嗚呼、旨いご飯とみそ汁を食いたいなあ」と
思っていたものである。日本の味、お袋の味。みんな日本が大好きだ。
日本人は日本と心中する、「天命なら如何ともし難し、見事に散って見せ
よう」となる。支那人(漢族)は「国がどうなろうと知ったこっちゃな
い、まずは自分と家族(時には一族)の命とカネを守らなければ」とさっ
さと海外逃避する(中国語、英語、日本語に堪能なリーさん一家は香港返
還を恐れてカナダへ逃げてカナダ国籍をとり、そのあとに日本国籍をとっ
た)。いつも「その日」に備えているわけだ。
日中友好なんてあり得ない。一触即発、海保ビデオを見よ。↓
http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/post-280.html片足を本国、片足を外国に置く中共のリーダーがごっそり逃げ出すのは今
年か来年か・・・小生の「中共殲滅、支那解放」の夢はいよいよ現実味を
帯びてきた。
夕方、奄美に帰省していたカミサンから電話、「成田に着きました、夕食
は8人です、よろしく」。カミサン一人と思っていたから困った、もうこ
の際は冷蔵庫を空っぽにして鉄板焼にするしかない。腹を空かせているか
ら皆よく食べ、風呂を浴びて機嫌よく帰って行った。
義母から小生への土産は腰痛湿布14枚(「いいの?」「明日また病院でも
らうから」だと)、奄美焼酎「里の曙」1本。なんとミニチュアボトル。
「修一はアル中だからそれで十分」とカミサンが言ったのだろう。笑うし
かない。
後片づけをし、朝食の準備をし、洗濯物を干し、汗を拭ったら12時、それ
でも元気が残っていたし、結構いい一日だった。
■8月25日(木)、朝6:30は室温28度、快晴、日射しは一段と強いから今
日も猛暑(残暑?)でクーラーのお世話になりそう。
2週間ほど前からアブラゼミに加えてミンミンゼミが啼きだし、1週間ほど
前からツクツクホウシが鳴きだし、昨夜はコオロギも初鳴き。秋子よ、急
げや急げ、一日千秋の思い・・・中共も今年ですっかり秋になり、やがて
永くて暗い厳冬になる。
遠藤誉・東京福祉大学国際交流センター長/筑波大学名誉教授/理学博士の
論考8/22「海保の精神は『正義仁愛』――タジタジの中国政府」から。
<8月11日に尖閣沖で中国漁船と衝突したギリシャ貨物船は中国福建の港
に寄港させられ取り調べを受けているが、それがまた中国ネットユーザー
の批判を浴びている。一方、日本の海保の精神は「正義仁愛」。これでは
日中韓外相会談開催を中国は嫌うだろう。
*事故の瞬間、中国公船は接続水域にいた
日本の報道によれば、中国漁船とギリシャ貨物船の衝突事故が起きたのは
11日の5時半頃で、一方、「11日の朝方には中国公船は尖閣沖から姿を消
していた」とのことだった。
この「11日の朝方には」という「朝方の時間」によっては、何が起きたの
かを分析する際に非常に異なってくる。
事故が起きる前に中国公船がいなくなったのか、それとも事故が起きてか
らいなくなったのか。
そのどちらだったとしても、なぜなのか?
そして、なぜ中国公船は中国漁船を助けなかったのか、あるいは助けられ
なかったのか?
それを紐解く前に、どうしても「中国公船がいなくなった」と報道されて
いるその時間帯を正確に知らなければ謎が解けない。
そこで思い切って日本の海上保安庁(以下、海保)に直撃取材をした。
すると意外な回答が、海保から戻ってきた。
「事故が起きた時、中国公船は尖閣の接続水域にいましたよ」
というのである。
では、何が起きていたのか?
*海保の精神は「正義仁愛」
さらにしつこく食い下がると、以下のようなことを教えてくれた。
1.8月11日05:32に、海保は国際VHF(Very High Frequency)という周
波帯の無線電波を傍受した。これは国際的に決められている周波数の救難
信号である。
2.海保は巡視船および航空機をすぐさま救難信号の方向の現場海域に急
行させ、06:05に事故現場に到着した。救難信号の電波を発信していたの
はギリシャの貨物船だったので、貨物船から状況を聴取して衝突事故の概
況を掌握。
3.衝突した相手の中国漁船は沈没している模様で、緊急に船員の捜索に
当たったところ、漂流していた中国漁船船員6名を発見し、6名の人命を救
助することに成功した。
4.人命救助の時は、ともかく「人の命を助ける」ということに全神経を
集中しているので、周りの状況になど目を配るゆとりはなかった。
5.しかし6名の船員を救助した後に、ふと周りを見ると、そこには6隻
の中国公船が到着していた。いつ到着したのかは定かではない。海保が事
故現場に到着した時には、事故海域には中国公船の姿はなかったように思
う。船名や船の正体を正確に見極めるのには相当の時間がかかり、かなり
近くまで接近しないとできない。人命救助が最優先だったので、それを正
確に確認するゆとりはない。
6.さらなる人命救助のために遭難者の捜索に当たった。救助した中国漁
船の船員から聞いたところによれば、乗組員は全員で14名。まだ8名が見
つかっていない。必死の捜索を続けたが、8名は見つからず、気が付けば
中国公船も行方不明者の捜索に当たっているようだった。
7.海上保安庁の精神は「正義仁愛」。どの保安官に聞いても、必ず間違
いなく「正義仁愛の精神に基づいて行動している」と回答するだろう。
以上がおおむねの回答であった。
6名の人命を救ったのは、まちがいなく日本側である。それはもしかした
ら事故現場に到着した時間差による違いだったかもしれないが、その原因
は中国側が発表しない限り突き止められない。中国自身がどのような判断
をしたのかは分からないという。
「いずれにせよ、海保にあるのは『正義仁愛』のみ。ともかく目の前に人
命の危険があれば、それを救うために全ての力を注ぐ。それだけです」と
海保は言葉を結んだ。
その志の高さには、深い感動を覚える。
*ギリシャ貨物船を福建に寄港させて取り調べている中国
その中国、8月13日の新華社福州(中国・福建省)によれば、福建海事局
が、中国漁船と衝突を起こした「嫌疑」により、ギリシャ貨物船を中国海
事パトロール船の監視下に置き、中国福建省沿海部の港に寄港させ、海事
調査を受けるよう命じたとのこと。
これは中国交通運輸部(日本の省に相当)海事局の指示に基づいたもの
で、福建省海事局は事故調査班を設置し、ギリシャ船籍貨物船を調査して
いると発表。
この報道に対して、中国大陸のネットユーザーたちが、また騒いでいる。
●ほう、いったい誰が6人の船員の命を助けたのか、一文字たりとも書かな
いのか?
――書く勇気がないんだろ?
●いったい誰が助けたんだい?
――日本だよ。日本の巡視船さ。俺は書く勇気を持っているぜ。
●中国の巡視船は? 海警船は何してたんだい?
――さあね、救難信号が聞こえなかったんじゃないかい? お茶でも飲みに
行ってたとか?
――いやいや、仕事を終えて帰宅したんじゃないのかい?
――釣魚島って、中国の古来からの島だろ? 海警船はいつもいるんじゃな
いのか?
●ふだん、中国の海警船は釣魚島のまわりに常駐しているよ。なのに、な
んで、日本が先に(事故現場に)着いたんだい? やっぱり、実際のコント
ロール権に関しては、日本の方が優勢なんじゃないのかな?
●ギリシャ貨物船を中国漁船と衝突した「嫌疑」で監視下に置いたって
言ってるけど、なに? 船の中に日本人がいて偽装工作をやっていたか否
かを調べてるっていうわけ?
――中国は「嫌疑」をかけることしか、できないのか。
――自国の民を助けるために駆け付けることはできないくせに、他国の船を
「嫌疑」の名の下に拿捕するのだけは早いんだから。
●今度は「反ギリシャ運動」でもする?ギリシャ製品不買運動とか? そ
ういうことに注意をそらさせても無駄だよ。
●日本人は中国に対して、なんて良くしてくれるんだろう。これを「人道
精神」って言うんだろうね。国籍とは無関係なんだよ。
●日本の巡視船が助けるなんて! 得難いことだよ! これはどういう精
神から来ているんだろう?
8月15日付け本コラム「中国衝撃、尖閣漁船衝突」にも書いたように、中
国政府はネットの力に押されて8月11日の夜、ついに日本の行動を称賛す
る声明を発表している。
そして今度は、その「不名誉」を埋め合わせネットユーザーの批判をかわ
すために、ギリシャ貨物船を「中国の力」の下で監視下に置き取り調べを
していることを公表したというのに、名誉を挽回したどころか、新たな政
府批判を招いてしまった。
*精神性の高さ
筆者が驚いたのは、日本の海保を取材したときに初めて知った「正義仁
愛」に代表される「海保の精神」という言葉と、中国のネット空間で数多
く見られる「人道精神」や「これはどういう精神から来ているんだろ
う?」といったネットのコメントなど、「精神」という言葉がそこにある
という一致だった。
「力」ではなく「精神」が、もし最後に重要な役割を果たすのだとすれ
ば、それは何とも心強いことだ。
この「精神性」において、このたびの件は日本の快挙であった。しかも、
海保側は高い志でやるべきことをやっただけで、次の勤務に専念し尾を引
いてない。
しかし中国では、その「精神性の欠如」ゆえに、いまだに尾を引き、ネッ
トユーザーから厳しい指摘を受けていることは興味深い。
8月5日から11日にかけて急増した中国公船と漁船の尖閣沖侵入は、8月6日
と9日の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典を目指して、日本に「犠牲者ぶる
な」というシグナルを発するためだった。オバマ大統領の広島訪問により
「日本に対する歴史カード」の効力が弱まることを懸念した威嚇だったと
解釈できる。
9月4日から中国の杭州で開かれるG20で中国包囲網を作らせないようにす
るために(南京大虐殺記念館で)慰霊のための行事を利用するなどとい
う、その「精神性の低さ」は至るところで露呈し、中国の心あるネット
ユーザーにも見透かされている。
中国のネットユーザーが「精神性」に行きついたということに、中国政府
はきっと「タジタジ」といったところだろう。
海保の「正義仁愛」という精神が、ついに外交の場で発揮され始めたと解
釈することができる。日本の快挙だ>(以上)
日当稼ぎの海上民兵は「遭難しても中共ではなく日本に助けられるの
か・・・」と大いに動揺しているだろう。正業に就くんだな。
昨日、中共軍(北部戦区)は北の傀儡政権を使嗾して日本の防空識別圏に
ミサイルを撃ち込んだ。習近平への「ぶれるな、さもないと今度は中南海
に落とすぞ」という脅しであり、日本への「中共包囲網を作るな、反中を
煽るな」という威嚇だ。
人民革命軍事委員会主席・毛沢東、人民解放軍総司令・朱徳は連名で「人
民解放軍布告」を発表した(1949/4/25)。軍に従えという命令書だ。し
かし、毛沢東の文革時代、朱徳は「大軍閥」と批判され、降格された。政
治力がなかったことで失脚は免れたという。政治力があったトウ小平は追
放され、トウの息子は身体障碍者にされた。
今の中共では「大軍閥2.0」が、建軍の父・朱徳の恨みを晴らす復讐戦を
しているのかもしれない、「誰が血を流して政権を作ったのか」と。もっ
ともこれは建前の精神論で、本音は「軍にも旨い汁を吸わせろ」という下
卑たものであることは確かだ。
中共軍はかつては傘下に多くの企業を持ち、巨大商社のようだったとい
う。ずいぶん儲けていたが、それがトウ小平時代の1998年に禁止されて以
来、鬱屈がたまっていたのだろう。今こそ鬱屈を晴らす秋だと暴れている
のだ。誰も止められないまま、間もなく14億人民を道連れに崖から落ちる
のである。(2016/8/25)