2008年01月30日

◆映画「南京の真実」の試写会

川端徹也(関西上映実行委員会)

1月25日東京よみうりホールに続き、大阪では2月9日 映画「南京の真実」完成試写会を開催することになりました。

映画「南京の真実」製作発表は、07年1月24日、東京ホテルニューオータニで、多数の内外メディアが取材に詰め掛けました。 然し、国内でその模様を報じたのは、産経新聞ただ1社だけでした。

その際、国内既存マスコミは、『自らに都合の悪いことや、イデオロギーに反するものは、その存在さえも国民に報せない』と云う、メディアと呼ぶに値せぬ、姑息で傲慢な姿勢と体質を見る思いが致しました。

あれから1年。
心ある国民の熱い思いと寄せられた2億4千万円を超える浄財のもと、水島監督が全身全霊を懸け、チャンネル桜の全スタッフと共に心血を注ぎ、同映画・第一部「七人の『死刑囚』」を完成いたしました。

映画「南京の真実」の製作と第一部の完成を知る日本国民は、ほんの一握りにしか過ぎない、と言っても決して過言ではないでしょう。

そのような憂うべき日本の現状に風穴を空ける為、 なによりも、父祖の汚名を雪ぎ名誉を護り、次世代に父祖の真の姿と正しい歴史観を伝える為、一人でも多くの日本国民にこの作品をご覧戴くことこそ、私たちの使命であると堅く信ずるものです。

吾らの父祖は誇り高く気高い、英邁で勇敢なる民でした。 そして、私達は紛れも無くその末裔です。 謂われなき汚名を雪ぎ、真の姿を伝えることこそ、私達平成に生きる日本人の第一の責務であると信じます。


併せて、3部作からなるこの映画製作は、なにがなんでも継続・完遂させなければなりません。



どうか映画「南京の真実」の『2月9日大阪試写会』に、皆様の深いご理解と暖かいご支援とお一人でも多くのご来場をお待ち申し上げております。
           映画「南京の真実」関西上映実行委員会
               shinjitu_kansai@mbe.nifty.com

◆ 映画「南京の真実」第一部完成記念 大阪特別試写会 ◆
・[日時] 平成20年2月9日(土)PM5:30開場 6:30開演 10:10終演
・[場所] 八尾市文化会館プリズムホール 2F TEL 072-924-5111
    近鉄八尾駅 徒歩5分 http://prismhall.jp/access.html
・【入場無料/先着順】※2/5までに限りメール予約可能です。
・[予約・問合せ先]shinjitu_kansai@mbe.nifty.com
  http://prismhall.jp/access.html
・【入場無料】
    ※座席数には限りがありますので、あらかじめご了解願います。

★<上映作品の紹介>
== 映画『南京の真実』 第一部 七人の「死刑囚」==
[製作・脚本・監督]
水島 総
[製作]
映画「南京の真実」製作委員会
(株)チャンネル桜エンタテインメント
(株)ワールドインタラクティブ.ネットワークシステムズ.ジャパン

[キャスト]
松井石根… 浜畑賢吉
東條英機… 藤巻 潤
広田弘毅… 寺田 農
土肥原賢二… 渥美國泰
木村兵太郎… 久保 明
板垣征四郎… 山本昌平
武藤 章… 十貫寺梅軒
花山信勝… 三上 寛
広田静子… 烏丸せつこ
松井文子… 上村香子 ほか

★映画「南京の真実」に関する最新情報は、製作員会公式サイト”スタッフブログ”(下記URL)をご覧下さい。
http://www.nankinnoshinjitsu.com/blog/

2008年01月11日

◆中学女子を狙った団地内傷害事件


                     城北 勝二(ジャーナスト)

通行人を刃物で切り付けたり、長男が親兄弟を刃物で殺傷するなどの物騒な事件が相次いでいるが、大阪の大規模団地で下校中の女子中学生がカッターナイフで切り付けられる傷害事件が起きた。

事件が起きたには大阪都島区の大規模団地7階のエレベーターホール。この7日正午過ぎ部活で帰宅中の近くの中学2年生の女子生徒が、1階のエレベーターから同乗してきた見知らぬ若い男に手で口をふさがれ、逃げようとした際に左手をカッターナイフで約5センチ切られ、10日間のケガをしたもの。

犯人は、20歳前後の身長170〜175a、グレーの作業服のようなズボンを着用していたという。

同団地では、同じ敷地内にある別の棟周辺道路で、08年8月の同じ時間帯に同じ中学校の女子生徒が、若い男にカッターナイフを突きつけられたうえ、首を絞められる事件が起きている。

PTA関係者の話によると、犯人の年齢・体格が似ていること、凶器が同じカッターナイフであること、中学女子生徒を狙われたこと、同じ団地内で連続して起きていることなどから、同一犯人の仕業の可能性が強いといっている。

このためこの中学校では、事件翌日全校集会を開き、再発の危険があるので集団下校を心掛ける事、先の夏の事件をキッカケに女子生徒に渡した「防犯ブザー」を事件が起きた時は鳴らし、近隣の人の助けを求めることなどを励行するよう呼びかけた。

一方、団地管理組合も同事態を重視し11日、「夜間暗い団地内の通路の通行は避け、明るい公道を通る」ことなど防犯に関する注意を呼びかけるビラを全戸配布した。

警察・町会ではパトロールを強化しているが、犯人が「愉快犯」である場合、今後事件が拡大頻発する恐れがあるとして、住民は神経を尖らせている。

とにかく全国的に名を馳せた「ひったくり」が減少傾向にある中で、刃物を使った傷害事件が拡大する気配の大阪だけに、心配は絶えない。(完)

2008年01月06日

◆返上?「学力45位の屈辱」


                  増田 準一郎(ジャーナリスト)

全国学力テストで大阪の公立校の結果が、小中校いずれも全国平均を下回り、教科によっては「45番目」という屈辱を味わったことは、昨年10月のことだ。

このため大阪府教育委員会は、08年度から小中学生の応用力の到達度を測る統一テストを作成し、市町村教委に実施を求めることにしたという。

そんな「到達度」を調べるテストの実施で、全国的レベルに追いつく学力アップが期待できるのか。それは机上で事を運びたがるお役人特有のその場凌ぎの便法に過ぎない。府教委は、その「屈辱の原因」をとことん突き詰め、この対応策に行き着いたのか、首を傾げたくなる。

<大阪の学力低下の原因は、もっと根が深い。学校運営や生活習慣の改善などに取り組むことが先決と、大阪教育大の米川英樹教授(教育社会学)が指摘する。−07.12.28毎日新聞>。

まさにご指摘の通りだ。応用力の到達度を調べるテストで、「屈辱の原因」追放を実現出来る筈はない。学力低下の根本原因は他にある。

要は児童生徒の教育環境をとりまく学校運営や生活習慣の基本的な悪習を徹底的に解明、一からその改善に取り組まないかぎり、大阪が全国最下位から脱出することは絶対に有り得ない。

その代表的な原因のひとつが、「行き過ぎた部活」が、生徒の体力を消耗させ、自宅での学習へ取り組む気力さえ奪うことで、学力レベル低下へつながる原因となっていると本欄で取り上げられていた。

不幸にもこの指摘が、大阪の学力は「全国で45目の屈辱」を味合う原因となったことは否定できない。

勉強に当てる時間が、「部活」によって心身を極限まで疲労させらるのでは、日常の予習復習はおろか宿題すらできず、学力の向上をめざす塾通いさえ疎かになるのは当然だからだ。

こうした行き過ぎた部活を抑制する動きが、全国で出始めている。群馬県や栃木県などでは、「中学校の部活動等について申合せ事項」を、既に学校側と結んでいる。

<望ましい部活動は、顧問教師の指導の下で、生徒の能力・適性や発達段階等を踏まえたものであること。 通常日の練習は、2時間程度とすること。 休日の練習は半日程度とし、終日にならないこと。第1・3日曜日には、部活動(練習及び練習試合)を行わない>。

その上で、<勝利のみを主目的にし、練習時間の増大や過度な練習など行き過ぎた部活動の指導は、学習指導等の円滑な実施に支障をきたすことがあり、生徒の心身の疲労を誘い、学校学習への支障をきたすことがあるため自粛・配慮すること>と警告しているのである。

つまり、こうした「申し合わせ事項」が必要なほど、行き過ぎた部活が横行していることを、図らずも証明しているのが現実なのだ。

やはり教育委員会が、こうした教育現場の行き過ぎの実態を直視し、生徒たちに心身共に良好な学習修塾環境を与えることに腐心することこそ、全国学力レベルに一歩でも近づけさせることだと思うが、如何であろう。(了)

2007年12月19日

◆3党完全対決型の知事選 なお不透明

   
                      毛馬 一三

大阪府知事選挙に出馬表明したタレントで弁護士の橋下徹氏が、18日、大阪府庁の自民・公明両会派を個別に訪ね、「私の大阪元気プラン」と称する選挙公約素案を示した。

これに対して自民会派の大勢は橋下氏の推薦応諾に傾きだしたものの、公明会派では、同氏の公約素案に反発意見が集中、推薦には慎重姿勢が大勢を占めた。

民主党大阪府連が、17日夜の政治資金パーティーで、大阪大学大学院工学研究科教授の熊谷貞俊氏を大阪府知事選挙に擁立することを発表したのを受けて、民主党は18日党本部で開かれた常任幹事会で、熊谷氏の推薦を正式に決めた。

また共産党は、弁護士の梅田章二氏の推薦を決めており、これにより大阪知事選が三つ巴による選挙戦になることは確定した。

しかし話題の橋下氏としては、民主・共産に対抗する以上、自公両党からの共同推薦が選挙態勢には欠かせない要素となっているため、18日府議会自公両会派にマニフェストのたたき台ともいえる「同上記プラン」を説明したもの。

しかし説明会を受けた両会派の間では、この「プラン」を巡って大きな温度差が生じる結果が表面化した。

自民・公明両会派に示した橋下氏の、「私の大阪元気プラン(目指すべき方向性)」は、下記の11項目からなっている。

@「子どもが笑う」ことへの集中・徹底投資 A街を楽しくする! B中小企業の取引増加作戦! C大企業からの御用聞き D介護ボランティアサイクルシステム E府立大学のシンクタンク化 F財政再建 G府議会機能の強化 I職員のやる気アップ J地方分権を進めるために先頭に立ちます!。

これに対し自民会派は、橋下氏が掲げる子育て支援策や中小企業の振興策などを基本的に評価、近く橋下氏の推薦を決める方向で、会派内の調整を急ぐことになる見通しだ。

ところが、説明の聞き役となった公明会派政調会(光澤忍委員長ら5人)との協議では、「同プラン」に対する批判や異論が続出した。

第一この公約素案の中に、高齢者や社会的弱者に対する配慮が欠落し、むしろそれを後退させることを止むを得ないとしていることに強い反発が集中。更には混迷の雇用対策・まちづくりの基本の都市機能インフラ対策・迫る大震災等の災害危機管理策・歳出削減をめざす具体的な行財政建て直しなど、危機的府政への基本対応が、ほとんど除外されていることへの懸念と強い不満が示されたという。

更に11項目にわたる公約素案(同プラン)を担保する、肝心の財源が全く裏づけされていないことも、不信感や疑問が示されたという。

そんな中関係者の話によると、橋下弁護士の「金銭トラブル」をめぐる風評や知事選がタレントの人気投票になることへの懸念を指摘して、「推薦には熟考」を求める異例の要請が、大阪の複数弁護士から来ているいという。

こうしたことから公明会派では、「そうした情報等から橋下氏に様々な批判や見方がある」ことを踏まえ、「同公約素案」の内容検討にも慎重を期すべきだとの機運がつよまっている。その結果、自民に歩調を合わせて「推薦」を容認すのが適切か否か、あるいは次善の策として「支持・自主投票」をも視野に入れた形になるかの検討を含め、慎重な姿勢で臨む意向に固まりつつある。

当の橋下氏は、両会派との協議を終え、「あなたは知名度もあり、政党の推薦なしでやっていくイメージがあると言われた」ことを明らかにした上で、「当選後は議会の協力が不可欠なので推薦をお願いした。政策には自分の中の優先順位はあるが、これからは指摘された点をより精密なものとしたい」と述べ、修正余地のあることを示唆した。

いずれにしても、マスコミは33年ぶりの「与野党完全激突」を大阪知事選挙の見所にしようと報道しているが、まだその線は微妙なところだ。民主・共産・自公に拠る「3党完全対決型」の構図になるかどうかは、公明会派の今後の動向にかかっており、なお流動的だ。(了)                          07.12.18


◆同上原稿は、全国版メイル・マガジン「頂門の一針」1031号
   平成19(2007)年12月19日(水)に掲載されました。(編集部)
    
   <掲載目次>


  ・リサイクルという偽装:馬場伯明

  ・加瀬俊一氏の再登場:渡部亮次郎

  ・橋下氏に公明慎重:毛馬一三

  ・台湾総選挙で民進党は惨敗?:宮崎正弘

  ・参謀本部「機密戦争日誌」:平井修一

        ・12月期フォーラムのお知らせ

             話 の 福 袋
             反     響
             身 辺 雑 記


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    http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm


2007年12月14日

◆浅草で旧友との楽しい一夜

        古澤 襄(「頂門の一針」より転載許諾)

頂門の一針の後記に「昨夜は浅草の秋田料理屋で旧友古澤襄さんに招か
れて楽しかった。かつて角福戦争の時、福田番だった。美人の誉れ高い
お嬢さんにもお目にかかれて光栄だった」とあった。

東京まで出ていったのは久しぶり。定刻の四〇分前に店についてしまっ
たが、ほどなくして渡部氏が現れた。二人だけで密談する時間がたっぷ
りあった。渡部氏の情報網は驚くほど広く深い。もっぱら私の方が聞き
役に徹する。

古希を越えて、これだけの情報網があるというのは、それだけ豊かな人
脈を今でも持っていることになる。外相秘書官時代に培った人脈が連綿
として続いているのは渡部氏の人柄に負うところが大きい。

こういう仲間と会うと骨髄腫のことは、しばし忘れて痛飲することにな
る。秋田銘酒の新政(あらまさ)の大徳利を四本空けても、まだ酔わな
い。秘書役だった筈の次女も話に気をとられて父親の飲み過ぎを注意し
ない。話のコシを折ることに気を使ったのかもしれない。

この秋田料理屋は古いから店の中は、お世辞にも上等といえない。切り
炬燵の上に設えたテーブルのあいこちが剥げている。浅草にはこういう
店が多かった。作家・高見順が愛したお好み焼き屋「染太郎」も汚い畳
の店であった。

泥鰌料理をだす店にも通ったが、だだっ広い二階の大広間でネギがたっ
ぷり乗った泥鰌鍋を突っつくだけの構えであった。

庶民の街・浅草の良さは、こういう古き店にあったのだが、時代が変わっ
て新しい洒落た店が多くなった。ビルもやたらと目につく。昭和文士が
愛してやまなかった”お江戸”の名残りが、浅草からから消えようとし
ている。

雷門の裏手に大黒屋という古い蕎麦屋があった。愛想をふりまくことを
まだ知らない少女が一人で忙しく蕎麦の注文を捌いていた。私はこの店
に長尻して酒を飲んだものである。蕎麦の種を摺りつぶして味噌とあえ
たものを、しゃもじに塗って、火で焙ってくれる。それをサカナにして
酒を飲んだ。


この店は今はない。新しいビルに移って新装開店という話を聞いて、店
の前まで行ったが入らずに帰った。

渡部氏から「美人の誉れ高いお嬢さん」と破格のお褒めを頂いた次女も、
すでに四十五歳。だが、浅草の古き店の良さが分かる年頃になったと骨
髄腫の父親はひそかに思っている。しこたま酔った父親を心配したのか、
遠回りして、つくばエクスプレスで途中までついてきてくれた。

師走の風がひときわ身にしむ夜の浅草だったが、楽しい旧友との一夜と
なった。

杜父魚ブログの全記事・索引リスト(12月9日現在1294本)
           http://www.kajika.net/blog.html


2007年11月16日

◆健康百話 人工関節手術で歩ける喜び

                      小池達也

整形外科の分野ですばらしい発展を遂げていると考えられているのは、人工関節分野です。現在では、肩・肘・股・膝・足関節に人工関節手術が施されますし、手や足の指関節にも応用が始まっています。

特に、股関節と膝関節に関しては膨大な数の手術が毎年日本中で行われています。
成績も安定しており、それほど高度な手術でもなくなりつつあります。

しかし、本当に人工関節は進歩したのでしょうか。
1962年にチャンレイという先生が人工股関節手術を初めて実施されました。 今から振り返ってみても、良く考え抜かれたデザイン・材質・手術方法でした。やっぱりパイオニアと呼ばれる人たちには何か光るものがあります。

このチャンレイ型人工股関節は長期成績も良く、スタンダードとなりましたが、もちろん完璧ではないので、チャンレイ自身を含め様々な改良が加えられました。

ところが、それらの改良、良かれと思ったデザインや材質の変更は逆に長期成績を悪化させました。
そうすると、また改良が加えられ、猫の目のようにくるくるとデザインや果てはコンセプトまで変わっていきました。最近ようやく、コンセプトも成熟し成績も安定してきました。しかし、改良が加えられ続けていた時代に人工股関節手術を受けてしまった人は恩恵を受けることが出来なかったわけです。

最先端のものが最良とは限らない好例ではないでしょうか。これは人工関節の性格上、結果がすぐに出ないことが一番の理由です。そして、この危険性は今後も出てくる可能性はあります。
では、人工関節手術などすべきではないのでしょうか。

そうではありません。歩くことさえ大変な方が、人工関節手術を受けて痛みなく歩けるようになった時の喜びは、本人でない我々でさえ感じることの出来る大きなものです。
「人生が変わった」・「旅行に行けるようになった」・「歩くのって楽しい」など、多くの喜びの声を聴かせていただける、医者にとっては実にやりがいのある手術です。これを永続する喜びに変えるために、いくつかの合併症を克服してゆくのが、我々の今後の使命でしょう。

人工関節の合併症で厄介なのは感染とゆるみです。ゆるみの方は、多くの研究により克服されつつありますが、異物を体の中へ入れる手術であることから、感染の危険性はなかなか解決されそうにはありません。また、スポーツも可能になるような丈夫な人工関節もまだ存在しません。真の人工関節出現はもう少し先になりそうです。
 
ところで、最近ではナビゲーションといって、コンピュータが人工関節を入れる方向を指示するシステムやロボットが人工関節を入れる方法も実用化されています。
あなたは、ロボットと人とどちらに手術して欲しいですか?
(大阪市立大学大学院医学研究科リウマチ外科学 助教授)

2007年10月29日

◆拉致被害者の帰国に進展があるのか?

 
古沢 襄

安倍内閣の末期、参院選の最中に北朝鮮の拉致被害者が帰国するというトップ・シークレットの情報があった。自民党が劣勢を伝えられていたので、小泉流のサプライズかと思ったが、日航機を秘密裏に待機させているという追加情報も飛び込んできた。

政府専用機を使わずに日航特別機を使うというのは、ヨド号ハイジャック犯人の日本送還がからんでいるという。

心当たりの政府・自民党筋に確かめてみたがガードが固い。畏友・渡部亮次郎氏にもオフレコ情報として相談してみた。多分、外務省筋に当たってくれたのであろう。結局は不発情報に終わって、福田内閣になった。

高村外相は26日午前、北朝鮮による拉致被害者数人の帰国が実現した場合は拉致問題の「進展」とみなし、段階的な制裁解除を検討する考えを表明した。やはり安倍内閣当時の動きが本物だったのか、あらためて思っている。

対北朝鮮制裁解除の具体的な条件を政府高官が明示したのは初めてである。何か、具体的な動きがなければ、こういう発言は出てこない。北朝鮮側が福田首相を「対話重視の姿勢を明確にしている」と評価するなど、関係改善に前向きな兆候がある。

その一方で拉致被害者家族会の中には数人の帰国で、拉致問題が幕引きになることに警戒感が出ている。あくまで拉致被害者の全員帰国を求めて、日本政府の経済制裁を強化するよう求めている。

この動きは北京の六カ国協議と密接な関係がある。在日米国大使館のジョーダン1等書記官は25日、拉致被害者家族会と支援団体・救う会メンバーらに、米国の北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除をめぐり「拉致問題は日朝の二国間問題」と述べた。

この発言は数人の帰国に終わっても、日朝二国間で引き続き全員帰国に向けた交渉が行われるので、米国の北朝鮮に対するテロ支援国家指定の解除を容認してほしいという含みがあったのではないか。

拉致被害者家族会らとの会見は、米大使館側の申し入れで行われている。高村外相も25日の参院外交防衛委員会で「被害者数人が日本に帰るということで解決というわけにはいかないが、進展にはなりうるかもしれない」と微妙な発言を行っている。

これは現在の経済制裁を一部解除する可能性を示唆したのではないか。まだ具体的なことは分からないが、数人の帰国者の中に横田めぐみさんが含まれていることを願っている。--

2007年08月25日

◆役に立つのか、民間の「意見具申」


                      眞邊 峰松(行政評論家)

大阪府では、行財政全般の見直しを推進する度毎に顧問・諮問会議に多くの民間企業人を任命している。ところが、その民間登用委員の発言を聞く限り、私には行政・政治に果たしてどの程度の知識を持ち、本当に現実を正確に認識いるのかどうか、首を傾げたくなる。
 
良く非難の対象となるのは、公務員人件費の問題だ。昔のデータで恐縮だが、大阪府の平成15年度一般会計決算2.9兆円の内、人件費が1兆円弱の32.9%。その90%以上が教員・警察官の人件費で、残り10%弱のうちの多くが、福祉・保健等の直接処遇施設職員や税事務所等現場職員となっていた。

純粋な意味の行政事務に当る大阪府の職員数は、他の府県の人口比職員数に比して、世間で思っている程の数値でもない、相当下位にあると断言できる。

また、その給与水準も数度の切り下げにより、かって全国都道府県中で一、二位を争っていたものが、現在では最低位の水準で、国家公務員の水準を早くから下回っている。
 

しかも、職員数もここ数年の府削減策によりどんどん減少しつつあるのが実態で、むしろ私の目から見ると、府の行政企画能力や対応能力の弱体化は、否めない水準に達していると思わざるを得ない。

このような現実の中で、民間企業から選出された委員は、就任早々の記者会見の席上、判を押したように「財政再建には人件費30%削減を断行すべだ」、と異口同音に発言する。

果たしてどのような道筋・対案が念頭を支配しているのか、また、現下の緊喫課題である治安対策や教育力低下対策へ、この発言がどのような影響をもたらすかご存知なのだろうか。どう見ても実態を把握した上での発言とは信じ難い。

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2007年08月19日

◆「熱中症」を舐めたらあかん

     中村 智彦

気象庁によると、19日から向こう一週間は、寒気を伴う気圧の谷が近づく影響で、雲が広がりやすく暑さもいくぶん和らぎそうだということだが、気温は依然30度を超え、残暑が続くらしい。

とは言え、18日は西日本・東海地方は、強い日ざしが照りつけ気温が上がり、岡山県高梁市で39度と観測史上の最高温度を記録。2日連続で40度を超えた岐阜県多治見市は17日より下がったものの、38度3分だった。

また京都市と豊中市で38度、大阪市では37度5分で、6日連続の「猛暑日」を記録、また奈良市で36度4分、和歌山市で35度8分などと、平年を4度から5度上回る猛烈な暑さだった。この猛暑で、18日広島県、滋賀県、和歌山県で3人が熱中症で死亡している。

心配なのは、この猛暑による「熱中症」の続発だ。「頂門の一針」の主宰者・渡部亮次郎氏も日課の1万歩散歩中、なんと熱中症にかかられたそうだ。氏曰く、「明らかな熱中症を体験。水を買って助かりました。御茶はだめ。あれは利尿剤だから逆効果。暑い!」。ご無事でよかった。

ところで、こんな中特に懸念されるのは、この超炎天下でスポーツの練習をする生徒らや、蒸し暑さの家の中で暑さに耐えている一人暮らしの高齢者の健康管理の問題だ。

東大阪市の府立布施工科高校3年でラグビー部員の17歳の男子生徒が、走りながらパスの練習中、熱中症で倒れ、病院で手当てを受けていたが、9日間意識も戻らず、17日未明17日死亡した。

当日午前10時からラグビー部員30人が学校のグラウンドで、5人の教員の指導の下で練習を始め、パスの練習は連続1時間もしていたという。

ところが、こんな熱中症による事故や症例が起きているというのに、教育委員会や教育現場では、こうした「熱中症」の予防対策に全く手を付けていないことに父兄らから明らかになってきた。

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2007年08月12日

◆中古・老朽マンションの「明と暗」(その1)

                       毛馬 一三

大規模団地を含む中古マンションの修繕・建替え工事の全国市場は、今や“9兆円”に達すると言われる。築25年から30年以上経った各団地では、今ある大事な修繕積立金を、その目的通り劣化した建物や設備の大規模修繕に使い切るのか、それとも将来の建替えを視野に入れ、修繕と建替えのコストバランスを考えながら今から使い道を新たに考えていくのか、その厳しい選択に向かい合っている団地管理組合が急激に増えつつある。

こうした団地では、建物の老朽化と住民の高齢化の同時進行しており、住民に新たな高負担を課すことは現実的に困難になってきている。つまり修繕積立金を使い切って仕舞ってしまえば、あらたに迫ってくる「緊急修繕費」と「建替え」のための引当金をどのように蓄えていったらいいのか、五里霧中というのが実態だからだ。

しかも、出来るだけ高負担を避けながら、住居の快適性と団地価値の向上は図りたいと住民の願いは不可避だから、さまざまな意見が交錯する住民の完全合意形成を取り付けるということは、生易しいものではない。

当たり前のことだが、住民自体に「修繕・建替えという技術専門知識」はない。実はこのことが、事態を複雑化している。通例、管理組合は業務契約している管理会社と協議し、外部コンサルタント会社と、「劣化診断」や「修繕設計」、あるいは「立替え計画」の委託契約を結ぶ場合が多い。

したがって住民の「合意形成」には、修繕設計や建替え計画を担当するコンサルタント会社に管理組合がおんぶに抱っこというというケースが目立つ。このコンサルタント会社との対応の善し悪しが、これから機会を捉えシリーズで詳述していく、中古・老朽マンションの「修繕と立替えの成否に関る明と暗」となるのだ。


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2007年07月26日

◆天神祭 いよいよ真夏入り

                         中川 一郎

水都大阪の本格的夏到来を告げる「天神祭」が、25日本宮(ほんみや)を迎え、102万人(大阪府警調べ)の人出で賑った。

天神祭のクライマックスは、なんと言っても天神橋から繰り出される「船渡御」。市内中心部の大川(旧淀川)・天神橋のたもとを午後6時過ぎに出た約100艘の船渡御が、大太鼓や地車囃子などを声高に鳴らしながら、毛馬橋を反転往復する壮大な船絵巻。

きらびやかな満艦飾のこの船渡御を一目見ようと、大川の川筋はゴッタ返す。春は満開の桜で賑うこの川筋だが、この夜ばかりは身の丈より高い屋台が無数に連なるため、この川筋からは眼下の川面を渡る船渡御は垣間見ることは出来ない。

うだるような暑さにうんざりしながら、折角来たのだから毛馬橋近くの高台の公園や大川に掛かる飛翔橋や源八橋などから、高みの見物をする常連風流観客は、流石に手馴れたものだ。

ここから眺めると、天空に打ち上げられる5000発の花火と真下の船渡御を首を上下に振りさえすれば、交互に思う存分楽しめる。

2007年07月14日

◆“ チープ・ガバメント ”


             眞邊 峰松(行政評論家)
   
国民・住民の役に立つ行政機構とは、能率のいい必要にして最小限度の組織・人員―。この考え方を否定する人はいないと思う。 ただ、機構は仕事に対応するものである。 

だから、機構を廃絶したり、簡素化したりするには、仕事を亡くすか、仕事のやり方を変えるか以外に、簡素にして効率的な機構への改革はないはずである。 意外と、この簡単な事実を理解し納得する人は少ない。とりわけ、最近の風潮のようにも思える公務員叩きの大合唱の中では、とくにそうである。 それはよく風刺的に“お役所仕事”と揶揄される公務員労働への批判と同列視される。
 
 だが、そもそも、日本の公務員数から見て、既に群を抜く小さい政府だという事実が議論から抜け落ちてしまっている。 ある識者によると、国民1000人に対して公務員の数は約35人、イギリスの約73人、アメリカの約81人、フランスの約96人という。これに比べてずっと少ない。もちろん、これは特殊法人などを含めての比較であるとのことだ。 

それでいて、日本の行政サービスがこれらの国々に比し劣悪だという話も聞かない。 これからすると、私には、現下の風潮はかっての官尊民卑の裏返しのような感情的な議論が先行し、冷静さ・客観性を欠いているような気がしてならない。
 
とは言っても、このような公務員への厳しい批判も、現在ではいざ知らず、かっての公務員の勤務態度には休まず・遅れず・仕事せずと揶揄される実態が一部にあったことからすれば、当たらずとも遠からずの非難ではあるだろう。
   
しかし、この非難は公務員の数量(人数)と質の話。 これを逆に、機構の方から考えていこうとするのは本末転倒であり、やはり実効はあがらない。

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2007年04月24日

◆ぼくだけの“呪文”


◆<ご近所の10歳になるマウンテンドッグ「ロンちゃん」が、22日早朝、飼い主のご夫婦に看取られて息を引き取りました。4年前に亡くなった我が家の愛犬シべりアンハスキー「ゴルちゃん」の遊び友達だったのですが、大きな躯体を支える両足の具合いが悪くなり、ここ数ヶ月は寝たきりの状態。痛みの所為か、寝返りもうてず、昼夜分けなく悲鳴に似た泣き声を上げていたそうです。しかし、飼い主のご夫妻に、持ち前の可愛い明眸を差し向けた後、安らかに旅立っていったそうです。いまごろはあの世で「ゴルちゃん」と思い切り走り回っていることでしょう。(合掌)

そこで、本欄の執筆者岩本宏紀氏(在仏)の寄稿「かけがえのない家族」(3月23日掲載)に寄せられた西田泰久氏(在仏)の読後感想全文を、下記掲載します。お読み頂ければ幸いです。 毛馬一三>


◆<ぼくだけの“呪文”>         
                   西田泰久(在仏)

ぼくには、ぼくだけの“呪文”があります。
それは、ぼくにとってあたかも魔法に似た不思議な力を持っています。
呪文は「ジャックちゃん、チムちゃん、トリチェリーちゃん、クロちゃん」
これは、何を隠そう。ぼくが幼少時から現在に至るまで、ぼくや家族と過し、お世話になって来たワンちゃん達はじめペットの名前なのです。
ただ今健在なのはジャックちゃんだけですが、、、。

この呪文を、毎朝起きがけを皮切りに、日に幾度か唱えます。
これを唱えると、どこかでぼくを誰かが見守ってくれている。今日一日元気で過せそう。きっと良い事が起きそう。そう思え、こころも軽くホンワカ温かくなる。
じつに摩訶不思議な秘密の効用?があります。

例えば、クロちゃん、
ぼくが子供時分家で飼っていた秋田犬とのミックス、名の如く真っ黒で、強かったけど、やさしい男の子でした。年の離れた男三人兄弟の末っ子のぼくの良き遊び相手でした。まるで仔犬のように可愛がられる一方だったぼくが逆に可愛がることが出来た存在で、一人の時も淋しくないようによく慰めてくれていたことを思い出します。

で、トリチェリーちゃん、あとの3人?はワンちゃんですが、この子は白の手乗り文鳥。ぼくが高1の頃、どこからか家に迷い込んで来て、外に放して返そうとするのですが、どうしても家から出て行かず、そのまま住み着くようになった女の子でした。

ぼくに良くなついて、鳥かごから出て来ては甘えて手の平で眠ったり、時には手の上で無精卵を産んだりして驚かせてくれました。ぼくの唾が好きで、よくおねだりされて困った事も良い思い出です。

思っていた以上に、長生きしてくれ、ぼくが大学を卒業し就職で東京に出て行った後も、ぼくが家から居なくなって淋しがっていた両親を慰めてくれていました。長生きの所為で毛も抜け、でも元気で、そして老衰の様に安らかに亡くなったと母から聞かされて、涙を流した事を今でも良く覚えています。

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