2007年04月05日

◆「コモンディジーズ』疾患群って何?


      小池 達也

 コモンディジーズ、つまり「ありきたりの病気」と呼ばれる疾患群があります。誰がかかっても不思議ではない、めずらしくない病気という意味です。整形外科の分野では、腰痛・骨粗鬆症・変形性関節症などが含まれますが、そういう病気ほど原因がはっきりしていなくて、治療法も確立していません。

 変形性関節症とは、炎症がひどくないのに関節を構成する軟骨が次第に減少し、疼痛が生じ関節の動きが悪くなる病気です。さらに進行すると、骨棘と言われる骨の出っ張りが周辺部に出現し、さらに関節の動きが悪くなります。世間でお年寄りが、「膝に水が溜まってね、大変よ」という病気です。

 治療法には、運動療法・薬物療法・装具療法・手術療法がありますが、膝の変形性関節症を例にとって説明してみましょう。

 運動療法として、最も有名で効果も証明されているのが、大腿四頭筋訓練です。

 まず、実際の方法を示しますと、仰向けに寝て片足を膝を伸ばしたままで45度くらい持ち上げます。このとき足首も頭の方へそらせた状態で5つ数えて降ろします。これが1回で、30回繰り返して1セット、一日に片足3セットずつ繰り返してください。

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2007年02月28日

◆福岡高校先輩のバリトン歌手

                        毛馬一三

メルマガ「頂門の一針」主宰者の渡部亮次郎氏が、2月23日付同メルマガ721号に「監査役は有名歌手」という玉稿を掲載された。NHK政治記者の先輩であり、優れた文筆家、指折りの政治評論家だけに同氏を「師匠」と仰いでいる私だが、実は同「玉稿」を拝読した瞬間、大きな衝撃に駆られたのだ。

まず同氏の「玉稿」の文頭から紹介させて頂くと、こうである。
<日本の演歌をドイツ唱法やベルカント唱法で歌うのは悪趣味であり、「分類すればゲテモノ」だと2006年11月10日の我がメイルマガジン「頂門の一針」に書き、月刊誌「カレント」にも書いた。

それを、どこかで読んで下った74歳のバリトン歌手山本健二さんから「同感だ」と言うメッセイジを副えて、2006年収録の、ご自身のCDを送ってきて下さった。「落葉松!)」と題して「浜辺の歌」「椰子の実」「城ヶ島の雨」「初恋」など日本の唱歌、童謡16曲をピアノ伴奏で謳いあげたものだ。

既に74歳。自身の経験からすれば、声帯はかなり衰えているだろう、大会社の監査役まで上り詰めた男の「物好き」だろうとタカを括って聴いたら、大変!突然、居住まいを正す破目になった。素晴らしいの一語に尽きる>。

私が更に身を固くしたのは、渡部氏が山本健二さんのホームページhttp://bariken.comを引用しながら、山本さんを紹介した下記の記述だった。

<バリトン歌手山本健二さんのコンクール歴は、第35回NHK・毎日音楽コンクール (現・日本音楽コンクール) 声楽部門入選、第3回新波の会日本歌曲コンクール歌唱部門第1位、並びに荻野綾子賞受賞、朝日新聞社主催西日本高校独唱コンクール (現・全日本高等学校声楽コンクール) 第2位、NHK洋楽オーディション合格。ニコラ・ルッチ、ロドルフォ・リッチ、中山悌一の各氏に師事。特に中山悌一氏には16年歌唱の基本を学ぶ。という輝かしい経歴の持ち主。

山本健二さんは、 1933年(昭和8年1月) 釜山府(韓国)に生まれる 。1945年(昭和20年) 釜山中学1年のとき終戦により福岡に引き揚げ同年旧制の県立福岡中学へ編入、そのまま新制福岡高校へと進学。 昭和26 (1951)年福岡高校を卒業。早稲田大学に進学>。
何と山本さんが、私の母校・福岡高校の6年先輩だったのだ。そんな有名なバリトン歌手山本健二さんが福高出身であることを、全く知らなかった。

私は興奮を抑えることが出来ず、「頂門の一針」主宰の渡部亮次郎氏に下記の「拙文」送ったところ、それを同メルマガ723号の「反響」欄に掲載して頂いた。

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2007年01月23日

<健康百話 >おなかの調子を整える食品

   
荒川哲男(市大医学部 教授)
 
おなかの中の環境を整えて、快便を促すとともに、食生活に起因する生活習慣病の予防にも役立つ食品として、「乳酸菌を含む食品」「食物繊維を含む食品」「オリゴ糖を含む食品」があります。

腸内には常在菌と呼ばれる多数の種類の細菌が住んでいます。その中には、身体によい働きをする善玉菌と悪い影響を与える悪玉菌がいます。善玉菌の代表がビフィズス菌などの乳酸菌です。健康維持のためには、善玉菌がある程度悪玉菌を押さえ込むことが必要です。

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2007年01月18日

◆韓国人の日本人観

                  眞邉 峰松 (評論家)
    

近年の新聞・雑誌の中では、以前にもまして東アジア関係の記事・文献が激増しており、私も最近の日本と中国・韓国との関係についての書物を読む機会が多くなった。 そこで気付いたことだが、いかなる理由か分からないが、韓国や中国(台湾を含む)の在日の人たちや長期滞在者の書物が非常に多くなっている、という事実である。 

それらの書物に概ね共通していることは、どちらかと言えば日本人の対外認識の甘さに対する警告と、それに比して観た場合の自国・自国民の偏狭なナショナリスティクな態度への批判・反省である。

これのみの著書からだけでは、一方的・一面的という危険性もあるが、その中で、韓国人の日本意識を簡潔に説明していると思ったので、
呉 善花 著 『 私はいかにして「日本信徒」となったか 』を紹介したい。

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2007年01月12日

◆胃がんの内視鏡外科手術


  谷村愼哉(大阪市立総合医療センター 消化器外科)

 胃がんは早期がんの一部を除いて胃の周りのリンパ節へ転移している可能性があるため、病巣だけでなく所属リンパ節を含めた切除が必要です。所属リンパ節とは具体的には、胃を養う4本の血管沿いや胃の裏側のすい臓周囲にあるリンパ節のことです。

胃の中の病巣位置によっては、胃を養う4本の血管のうち、3ないし4本を処理する必要があるため、一般的な胃がん手術は胃を2/3から3/4切除あるいは、全部切除することが必要になります。日本人は胃がんを患う患者さんが欧米に比べて非常に多いため、この手術は一般病院でもごく普通に行われています。

従来はお腹を大きく切って行う開腹術が一般的でしたが、胆石症に対して行われてきた、お腹に数箇所小さな穴をあけて行う手術(内視鏡外科手術)が最近、徐々に広まってきました。

この手術のメリットとしては、
@手術後の痛みが少ない 
A傷がほとんど目立たなくなるため美容上優れている 
B翌日にはすぐに歩けるようになる 
C術後の内臓の癒着が少なく腸閉塞などの合併症が少ない 
D入院期間が短く、短期間で仕事に復帰できる などがあげられます。

お腹を大きく切って直接目で見て、手で操作を行う替わりに、小さな創からテレビモニターを通して見ながら鉗子類で手術を行うのですが、手術の内容はほぼ同じです。

早期胃がんでは従来の大きく切る方法と比べて、術後合併症の発生率等の安全性や、再発等の根治性も差は無いとされています。健康保険の適応もされており、今後胃がん治療の分野で益々増えていく手術と思われます。

           大阪市立総合医療センター 消化器外科 医師
                (おおさかシニアネット 転載許諾済)

2007年01月05日

◆中性脂肪が気になる方の食事療法


                      庄司哲雄

<中性脂肪とは>
血液中の中性脂肪(トリグリセリドともいう)には二つの由来があり、食事で摂取した脂肪が小腸から吸収され血液中に現われたものと、肝臓で炭水化物から脂肪に作り変えられて血液中に放出されたものがあります。
いずれも、体の組織でエネルギーとして利用されるのですが、血液中の濃度が極端に(1000mg/dL以上)増えすぎますと、急性膵炎を引き起こすことがありますし、それほどでない場合でも(150mg/dL以上)動脈硬化の原因のひとつになります。

<中性脂肪を下げる食事の第一歩>
食事療法の基本は、摂取エネルギーの適正化です。脂肪の摂りすぎのみならず、炭水化物の過剰も中性脂肪を増やしてしまいますので、全てのトータルを適正にする必要があります。
身体活動度にもよりますが、標準体重1Kgあたり25〜30kcal/日程度が適切です。肥満気味の方は少なめにし、減量を目指します。アルコール多飲や運動不足は中性脂肪の大敵です。

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2006年12月08日

◆サメの軟骨が膝や腰の痛みに効く?


             小池達也(大阪市大・助教授)

 膝や腰の痛みにサメの軟骨が良く効くという話がマスメディアでもてはやされています。どの程度の売り上げがあるのかは知りようもありませんが、薬局に行けばじつに多種類のサメ関連サプリメントが発売されています。

 このブームのきっかけは、1998年1月13日にニューヨークタイムズ(もちろんアメリカの新聞です)に載ったコラムでした。コラムを書いたのはブローディという女性で、栄養関係に関する著書もたくさんある方です。

彼女の愛犬が変形性関節症を患っていて、獣医に連れて行くと、軟骨の成分であるグルコサミンとコンドロイチンを含む薬を処方されました。服用を続けていると、イヌの症状はかなり改善したそうです(新聞には痛みがなくなったと書いてありますが、どうやって訊いたのでしょうね)。そこで、テニスの後などに膝の痛みを覚えていた彼女は、なんとイヌ用の薬を服用してみたそうです。

すると、2ヵ月後には、完全には痛みは取れないものの3割程度の痛みの軽減が認められ、1年後には、レントゲン写真で変形性関節症が進行していたにもかかわらず、痛みは軽度で様々なスポーツ活動に参加することが出来ていると書いています。 この記事を契機として、世界中でサメ軟骨のブームが始まりました。

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2006年11月04日

◆和歌山談合 ホンマの正念場

                  城北幹朗

和歌山官製談合事件で木村良樹知事が、「辞職」に追い込まれたが、その気にさせたホンとの理由とは何だったのか。側近の元県出納長水谷聡明被告と親友の元ゴルフ場代表井山義一被告らが逮捕起訴された時点でも、終始談合との関わりを否定し続け、「這いつくばってもやる」と続投に固執した木村知事だった。

その知事が、翌2日夕突如記者会見で「辞職」を表明、県議会議長に辞表を提出してそそくさと公舎に引き籠った。知事は自らの意思に反する辞職であったことには間違いは無い。県選出の国会議員や県議会与党の主だった議員に電話を掛け捲り、退職金を返上、給与を大幅削減する決意を述べての″命乞い“までしていたからだ。

しかし県議会各会派が、6日に知事不信任案を出すことを決めたという情報が知事に寄せられた。確かにこれは窮地に追い込まれる一大事件であることには違いなかった。だが再度議会に対し翻意を促す時間は残されていた筈なのに、その努力は全くしていない。ということは、それ以外の理由で辞職決意をしたのではないか。

自治体の公共工事をめぐる事件は、初めの内は自治体のトップが受注業者の指名に「天の声」を発し、その見返りに業者からワイロを受け取る構図だったものが、93年のゼネコン汚職事件摘発以来、自治体のトップが手を汚さないようにする新手が編み出され、側近や親族がこの「代役」となって資金を集めるという仕掛けの構図が出現した。

実はこの構図そのものが、同時進行中の福島県の佐藤栄佐久前知事(67)の公共工事事件と同じであり、和歌山談合事件も県側近と親友の談合フィクサーが絡んでいることに注目すれば、2つは正に類似事件といえる。

となれば親友の談合フィクサーに、準大手ゼネコン・ハザマから受注謝礼として渡った5,000万円と別の準大手ゼネコンからといわれる1億1,700万円の使途は、どこに流れたのか。当人が誰かに替わる「代役」だったとしたら、本当の「主役」に、どういうルートで渡ったかということになる。

また地元建設業者によると、出納長に受注謝礼金を渡すのは、以前から日常茶飯事だったと証言している。ではこの「代役」である出納長も、受け取った金をどこに迂回させたかということになる。

正に焦点はここに絞られてくる。関係者の話によると、大阪地検特捜部は、大阪国税局の応援を求め、再逮捕した元県出納長水谷聡明被告と井本義一被告を追及し、この金に纏わる「知事関与」に迫る方針だという。

木村知事は、絞られてきた「知事関与」の捜査方針についてのこの情報を2日に入手し、結局これが知事辞職の決意につながる主因になったようだと、関係者は明かす。

きっと福島県の二の舞になることを恐れ、今辞めることで身の潔白を証明するメッセージを捜査当局に発したかったのではないかというのだ。知事の辞職を条件に事件捜査に蓋をするという事例は、過去に無かった訳じゃないからだ。

木村知事は、恐らく知事としての最後となる会見で、「人は何でもいうだろうが、(談合事件との)関わりは全く無い」と重ねて言っており、工事も受注業者名も知らないと言い切っている。

とにかく和歌山官製談合は、再逮捕された前出納長知とゴルフ場元代表の「知事関与」の供述などを巡る捜査が大詰めを迎える。或いは捜査が既に終わったということかも知れない。06・11・03

2006年10月30日

◆季節はずれの大川の「水レタス禍」

                毛馬一三

大阪の大川の川面が、数日前から突如、季節はずれの「水レタス禍」に襲われだした。「水レタス禍」は、去年の初夏が最初だった。去年は淀川から毛馬の閘門を経て大阪中心に至る大川の水面を大量の「水レタス」が覆いだしたため、周辺住民はもちろん、川筋の大阪の中心天満橋・淀屋橋のビジネス街・金融街・大阪市役所などの市民の間で大騒ぎとなった。

原因を調べてみると、どうやら不心得者の周辺住民が、毛馬の閘門から1キロほど上流淀川の豊里大橋付近の川辺に捨てた、観賞用の「水レタス」が異常繁殖し、その場から千切れるようにして流れ出したものと判明。騒ぎは、「水レタス」が枯渇して消滅してしまう冬場の昨年の暮れまで続いた。

この間、河川の清掃に当たる大阪市の清掃船も、余りにも多すぎる「水レタス」に収集に手を焼いて事実上回収することができず、大阪港に注ぐ安治川までの川底に沈んでくれるのを待つだけだった。不本意ながら川底に沈んだ同レタスで川が汚濁したことは避けられなかった。

ところがどうだろう。去年の冬場に枯渇した筈の「水レタス」が、今年の冬場の入り口に差し掛かったこの数日前から突如出現したのだから、昨年大騒ぎした市民が、この予期しない復活に狐につままれた気がしたのは当然だ。「水レタス」は、絶滅したのではなかったのか。

「繁殖期の夏場に姿を現すならまだしも、枯渇しだす冬のはしりに、なんで流れ出すんや」と、朝夕河畔を散策する人々は、季節はずれの大量浮遊の「水レタス」に首を傾げるばかり。大川から毛馬の閘門を経て淀川へ作業に赴く砂利運搬船の船長に問いかけたら、「季節はずれなのに、去年同様豊里大橋付近の川辺でまた復活したみたいですわ。お化けみたいですなぁ」と答える。

専門家に問い合わせてみたらやはりはっきりした答えが返って来ない。となれば、地球温暖化に伴う異常繁殖現象なのだろうか。(了)

2006年10月17日

◆「微 妙 な 関 係 ?」


                 眞邉 峰松 
   
近年になって、日本と中国・韓国の間には一大外交戦争が起こっている。 昨年、平成17年は戦後60年という節目の時期であり、この紛争も、その節目に起こった国連改革問題とりわけ日本の安保理常任国入り問題をはじめ、首相の靖国参拝、領土問題等、戦後処理を巡る微妙な食い違いが一層顕在化してきた故であろう。

そして、何よりも世代交代が進む加害者側の日本人の、両国はいつまで謝罪と賠償を要求し続けるのかという嫌悪感と、過ぎ去ったと思い込んでいた戦争と戦後処理に関する意識を巡る感覚の変化が一層明確化してきたということだ。

考えると、我々60歳代超の世代の人間はどこかに、少なくても今次大戦を引き起こした国としての責任と、両国に対し多大な迷惑をかけたという歴史感覚を有していることは否定しない。

しかし、現在の社会の中核をなす50歳代以下のいわゆる“団塊の世代”はどうだろうか。 日本が世界の経済大国化し、世界からの驚異と羨望の下におかれてきた状況下で成長し、この両国に対しても世界に誇る経済力を利用した経済援助を続けてきたではないか、という意識の方が強い世代だと言えるのではなかろうか。 

私は、過去、この両国へ何度も仕事で訪問し、また個人的旅行もした。特に中国の人達とは公的にも私的にもかなり個人的関係を結んできたが、それらの人達から反日感情の片鱗すら感じとったことはない。ただ一度だけの経験だが、初めての中国へ訪問時に南京の中山陵を案内してくれた南京大学院生が、“これは旧日本軍の射撃訓練で欠けたのもの。だから記念として、敢えて…”と、足の一部が欠けた石獅子を指指して言った言葉に、反日意識の存在を感じたことを思い出す。

文化の交流こそが大事だと、よく言われる。だが、それは、常に一方通行ではなく。相互的なものである。日本・中国・韓国の間でも同じこと。 例えば、漢字が中国・韓国から日本へ伝わったことや、儒教・仏教など多面的に文化が両国から日本へ伝わり、日本文化の成立に大いなる影響をもたらしたことは事実である。

だが、漢字一つを考えても、これはある書物からの受け売りだが、近代以降、逆に日本が作った新造語が、日本から中国に相当数逆輸入されたことも事実のようだ。 
  
「化」という字をつけて、形や性格、変更を表す言葉・言い方も日本語からだ。また、形式的、科学的という「的」も日本からの逆輸入。 また、かって清末に膨大な新名詞(新造語)が日本から流入したので、「新名詞」を使用しないようにと命令しようとしたところ、「名詞」そのものが立派な新名詞だという笑い話があるほどだと聞く。 また、孫文の革命運動も初めは「造反」と称していたのが、日本からの「革命」の単語の方が新鮮で良いと言って、以降「革命」と名付けた、とのことだ。
   
何も私は、だから日本文化が上であるとか、優れているとか、論じているのではない。 このようにお互いの文化が相互に影響しあい、世の中が変っていくのが文化の交流であり、グローバル化なのだということ、そして、韓国がよく日本批判・排斥の決まり文句のように言う「文化侵略」といったものでもない、と言いたいだけである。

お互いの文化の違いを認識し、相手の文化への理解の上に立って、初めて「友好」が成り立つ。 本来の日・中・韓の文化・習慣の違いや戦後日本の変化を無視し、この無視の上に立ってまた大きな誤解、歪曲を量産して、悪循環を繰り返すようでは、到底真の友好など夢のまた夢となってしまう。
 
今後、中国の民主化が進み、西洋式の民主主義・市民文化を理解・経験しない限り、真の友好は難しいのではないか。 また、韓国についても、その極端な自民族優位主義(エスノセントリズム)意識を払拭しなければ難しいのではないだろうか。 本当に残念なことである。(了)

2006年08月29日

關市長、これで「幕」でっか?

       <日本一メルマガ・頂門の一針に掲載 >      
    
                  城北三郎

同和行政の連続不祥事で揺れ続けてきた大阪市は、8月29日異例の職員109人の大量処分で、同問題になんとか決着を付けようとしたが、關淳一市長の思惑通り問屋が下ろすだろうか。

処分は、一見すれば大阪市政始まって以来の大量処分であり、担当局・元健康福祉局長の諭旨免職、同局関連の局長級2人の停職処分、關市長自らの50%減給処分などが組み込まれたことから、過去に例がない分、厳しいものに映るといえないことも無い。

だがこの問題は、昨秋から始まった造園関連の汚職事件、飛鳥会事件、そして旧芦原病院問題など、溜りに溜まった市の同和行政が、行く先々で見るも耐えられないドロドロした汚点を次々と市民の前に暴露させながら、自浄能力を発揮できないまま、結局市組織全体が關市長の下す“処分”で、苦し紛れの幕引きにしようとしている姿が、少なくとも市民の目には透けてくる。

帰する所、明らかに庁内における長年の「慣習」を盾に、市民監視の埒外の蜜室の中で、不正と自認しつつも、職員同士の相互監視も、自省も、抑制も作動させないまま、むしろ「同和行政だけは、不正も許される」という職員組織全体の確信意識が、公然と稼動していたことは否めない。
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2006年06月29日

東大阪市長選の盛り上がらないわけ

          ジャーナリスト 仲村一生

現職に元職、新人が挑む東大阪市長選挙は、7月2日の投票日に向けて選挙戦が展開されている。

同選挙戦は、現職の松見正宣候補(63)が、「市政改革の流れを止めてはならない」と松見市政の継続を訴えているのに対し、元職・長尾淳三候補(54)が、「無駄遣いを許さない清潔・公正な市政を取り戻そう」と市政奪還を強調していることから、流れとしては市政運営の「継続か奪還」が争点になっている恰好だ。
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2006年05月10日

人さまの温情

           村西まさ子

 人さまのご厚情やご愛顧に支えられながら28年間にわたって商売をさせて頂いてきた私たち夫婦ですが、このたびほど人さまの“ご温情”を心の奥底で震えるほど感じたことはありません。

その時と申しますのは、私たち夫婦が大阪市西区の中華料理「えいらく」四ツ橋店を、この4月で幕を閉じ引退させて頂くことになった折りの出来事でございます。

実は、閉店を決意した1か月程前からお世話になったお客さまへ「閉店の挨拶状」をお出ししたのです。ところが、その直後からお昼の営業時間帯に何と普段の5倍以上に達すると思われる常連のお客さまたちが、列を作って来店されたのです。そして口々に、「この四ツ橋店で、よう17年間も頑張ったなぁ」とか「もうここのええ味は二度と食えんのか」、「この料理の味忘れんように、閉店の日まで毎日来るでぇ」などと、惜別のお声を掛けて下さったではありませんか。

“それほど迄に、弊店を大事にして下さっていたのか”という思いが込み上げ胸が詰まりました。厨房で背中越しにその言葉を聞いていた主人(範臣)が、体を小刻みに振るわせている姿を見るにつけ、私もついつい貰い泣きを我慢する事が出来ませんでした。 
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