2016年08月12日

◆“女性議員の星”へまた一歩

阿比留 瑠比



“女性議員の星”へまた一歩 安倍晋三首相が稲田朋美氏にあえて与えた
「防衛相の試練」

「私たち連立与党は参院において、戦後最も安定した政治基盤を獲 得で
きた」

安倍晋三首相は3日夜、内閣改造・自民党役員人事を受けての記者会見
で、7月の参院選がもたらした政治的資産についてこう総括した。今後、
その稀有(けう)な資産をどう生かし、何をするかが問われることになる。

2日午前9時10分ごろ、首相官邸。安倍首相は政府与党政策懇談会を 終
えて立ち去ろうとした稲田朋美政調会長を呼び止め、防衛相への起用を
告げた。一瞬で表情を引き締めた稲田氏に対し、首相はこう心構えを説いた。

「あなたは法律家(弁護士)でもある。国会の安全保障論議も法律論が
多い。答弁については、(臨時国会までの)約1カ月間でしっかり準備し
てくれたらいい。ただ、それよりも大切なのは、防衛相は自衛隊という実
力組織の長であることだ。彼らはあなたの命令で命を懸けるのだから」

これに対し稲田氏は「すごく、緊張してきました」と率直に答えたという。

党役員人事でも、外交・安全保障や歴史認識問題などでは必ずしも意見が
一致しないものの、「戦略的互恵関係」(安倍首相)にのっとって役割分
担で協力し合える重鎮の二階俊博氏を幹事長に据えるなど、安定感を重視
している。

「自民党で最も政治的技術を持った人だろう」

安倍首相は3日の記者会見でこう二階氏起用の理由を説明した。「政治的
技術」とは、首相が参院選翌日の7月11日に、憲法改正の進め方に関して
用いた言葉である。

改憲に前向きとはいえない連立相手の公明党をはじめ、自民党内の消極
派、野党や無所属の改憲派議員をどう説得し、協力させるのか。二階氏の
調整力への期待をのぞかせた場面だった。

産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免・内閣改造特別編】
2016.8.4 18:30更新

      

◆紅3代の国外逃亡が続出

宮崎 正弘
 

<平成28年(2016)8月10日(水曜日)通算第4986号>


 〜紅三代の国外逃亡が続出、巨額を持ち逃げ
  こんどは全国政協前副主席の息子と内蒙自治区前主席の外甥〜


全国政協前副主席陳茎元の息子の陳暁雨と内蒙古主席パテルの外甥、包学
峰が国外に逃亡した。

両名は20億元(300億円)の賄賂事件が絡んでいるとされる(博訊新聞
網、16年8月9日)。

内蒙古自治区はレアアースをめぐって利権騒動が起こり、くわえてレアメ
タル一般の宝庫、くわえて石炭が豊富であり、つねに黒い利権が噂されて
きた。

漢族が大量に入植して以来、元蒙古王といわれたウランフ一族は追放され
たが、漢族のトップが任命されてから、新しい利権構造が構築され、鉱山
開発と銀行貸し出しの癒着構造が指摘されてきた。

フフホトの商業銀行が高官の経営する鉱山やホテルなどに巨額を貸し付
け、その取引の賄賂など、日本と直接絡むレアアースの突然の四倍、八倍
の値上げという暴挙も、こうした利権に絡む構造から派生した問題だった。

第2の都市のパオトウには「レアアースホテル」という高層ビルが建ち、
40階建てか、それ以上。中はがらがら、宿泊客もまばら、きっとこのホ
テルも経営不振に陥っているに違いない(四年前に筆者もパオトウに行っ
たが、このホテルは見ただけで幽霊屋敷然としてほり、宿泊を敬遠した)。

他方、北京では馬健と令計画の汚職に繋がる追加捜査がまだ進んでおり、
ふたりの女性高官が取り調べを受けたと報道されている。

馬健は前国家安全部副部長、令計画はいうまでもないが、前中央弁皇室主
任で胡錦涛の右腕だった。

捜査対象となったのは全人代常任委員、前中欧紀律委員会副書記だった鳥
駝。そして全人代副委員長、前中央組織部常任副部長だった沈妖妖
(「妖」は「足」扁)。

2人とも女傑として知られ、エリート街道を驀進する過程で、上司のス
キャンダルに巻き込まれたのか、あるいは官僚機構の中で否応なく巻き込
まれる汚職に関連したのか、習近平、王岐山コンビの反腐敗キャンペーン
が、この二人の女性をどのような処分とするのか、北京官界の注目が集
まっているとされる。

      

◆「脚光を浴びる殺人」マニア

平井 修一



相模原殺傷事件も犯人は「脚光を浴びる殺人」を狙ったのだろう。「独精
神分析学者『脚光を浴びる殺人』」(世界日報8/5)から。

<独精神分析学者マーチン・アルトマイヤー氏は独週刊誌シュピーゲル
(7/30号)に「脚光を浴びる殺人」という見出しのエッセイの中で「テロ
リストは病的なナルシスト」と述べている。

テロリストは、国際空港で、劇場で、フランス南部ニースの市中心部のプ
ロムナード・デ・ザングレの遊歩道付近で、ショッピングセンター周辺
で、といった公共の場でテロを行う。

アルトマイヤー氏は

「Amoklauf(暴力の暴発事件)とテロの違いはなく、脚光下の殺人は犯人
の全能ファンタジー(Allmachtsfantashie)の演出と理解すべきだ。殺人
動機が精神疾患によるものか、破壊された自己像、世界観の結果か、宗教
的、政治的イデオロギーによるかとは関係ない。両者は巨大な侮辱への怒
り、病的な抹殺欲、完全な狂気によって動かされている」

と分析している。

ミュンヘンのオリンピア・ショッピングセンター(OEZ)の銃乱射事件も
アンスバッハの野外音楽祭会場前の自爆テロも単独犯行だったが、必ず犯
行を見ている人々がいる。犯行後の声明もビデオでの犯行宣言も全て病的
なナルシズムの自己表現となる。

オペラや演劇では観客が多く、拍手喝さいが多いほど成功となるように、
暴発行為やテロでも犠牲者が多いほど成功であり、自己のナルシズムを満
足させることができる、というわけだ。

ミュンヘンの銃乱射事件の18歳の犯人は過去の大量殺人事件を詳細に研究
していた。犯人が強い関心を寄せていたノルウェーのアンネシュ・ブレイ
ビク容疑者(37)は5年前の7月22日、オスロの政府庁舎前の爆弾テロと郊
外のウトヤ島の銃乱射事件で計77人を殺害したが、拘束された直後、

「オスロの爆発が計画通りにいけば、自分はもっと多くの人を殺すことが
できた」

と悔しがったという。ミュンヘンの犯人は自殺することで事件の幕を閉じ
たが、彼のリュックサックには300個以上の弾薬があったという。彼はブ
レイビクの大量殺人を意識していたわけだ。

なお、歴史学者 Dan Diner 氏はその著書の中で、イスラム教世界の停滞
について言及し、

「イスラム教徒の連帯的無意識の中にあるナルシスト的な痛み、傷ついた
自尊心、それらを克服するために彼らは絶望的な努力を繰り返すが、結局
は過去の西側の植民地化にその責任を帰してしまい、イスラム指導者の責
任、教育の欠如などを無視し、イスラム教徒への慢性的差別に不満を吐露
している」

と述べている。イスラム教世界の“歴史的なナルシズム”を指摘しているわ
けだ。

ちなみに、アルトマイヤー氏は寄稿記事の中で「イスラム過激派テロ組織
が主張するイスラム全体主義は20世紀の2つの全体主義(共産主義とファ
シズム)から遺産を相続している」と興味深い点に言及している。

同氏によると、イスラム全体主義は共産主義とファシズムに酷似している。

1)「偏執的な世界共謀説」、共産主義にとって資本が敵であり、ファシ
ズムにとってユダヤ民族だった。イスラム全体主義には堕落した西側世界
が悪となる、

2)「理想とするユートピア」、共産主義では無階級社会、ファシズムで
はアーリア人世界、イスラム全体主義はイスラム教をシャリア(法律)と
したカリフ制国家、

3)「蛮行に対する道徳的理由」、プロレタリアの名による階級闘争、民
族の名によるユダヤ民族抹殺。イスラム全体主義は無信仰者、異教者への
戦闘、

4)「終末的な殉教者、死のカル ト(Todeskult)」、英雄的、社会的、民
族的革命家のように、イスラム全体主義は神の戦士だ。(ウィーン在
住)>(以上)

ジョン・レノンを銃殺した犯人は「俺はビッグになりたかった」とほざい
たそうだが、一人で自殺すればいいものを人を巻き込んでの自殺も一種の
「脚光を浴びたい」願望だろう。「世間を騒がせたい」という「劇場型犯
罪」の面もうかがえる。

南/東シナ海で暴れまくる中共海軍も武力衝突には至っていないが「脚光
を浴びる殺人」を狙っている。「脚光を浴びたい」、そして称賛を受け、
面子が大いに高まって満足する。カネ(予算)も入るし、人民も喜ぶし、
政府への求心力も高まるから一挙三得だと思っているに違いない。

プーチン・ロシアや金北豚・北朝鮮もその類だろう。

相模原殺傷事件を契機に日本でも「脚光を浴びる殺人」は増えるはずだ。
隣は何をする人ぞ、とんでもない殺人鬼、犯罪予備軍かもしれない。巨大
な侮辱への怒り、病的な抹殺欲、完全な狂気によって動かされる「脚光を
浴びる殺人」。

世界有数の安全な日本でも、常に警戒していないと犠牲者、被害者になっ
てしまう。(社)日本防犯設備協会の「防犯設備推定市場の推移」を見る
と、平成26年度の時点で市場規模は1兆2000円を突破し、過去最高になっ
た(防犯・監視カメラや機械警備業を含む)。

防犯ブザーや催涙スプレー、警棒、スタンガンなどの身の回りの防犯・防
護グッズも売れているようだ。『相模原の障害者施設での殺傷事件で「さ
すまた」の注文が殺到しております。「さすまた」は不審者の確保に大変
有効です。不審者に対し2本で対処するのがお勧めです』(ALSOK)。

警察がいつも近くにいるわけではない。自分の身は自分である程度は守れ
るようにした方がいい。小生はナイフ付きのワインオープナーを携行して
いたが、自分の方が危険ではないかと放棄した(死傷事件を起こしかねな
い)。今は鉄筋仕込みの杖を考えている。

自分の国を守るのは基本的に自国の軍隊だ。抑止力として同盟関係は重要
だが、それに頼り切ってはいけない。備えあれば憂いなし、タブーをなく
してしっかり備えないと中共軍の「脚光を浴びる殺人」の犠牲者になって
しまう。一寸先は闇、この世は危険に満ち溢れている。(2016/8/10)

2016年08月11日

◆トルコのロシア急接近はEUにとって「悪夢」

宮崎 正弘
 


<平成28年(2016)8月9日(火曜日)通算第4985号> 


 〜トルコのロシア急接近はEUにとって「悪夢」だと前スェーデン首相
  8月9日、エルドアン大統領はプーチンのもとへ飛ぶ〜


8月9日といえば、日本では「長崎の日」。
「NO MORE NAGASAKI」とひたすら感傷に浸る日本のセン
チメンタリズムは世界の真実からますまる遠ざかり、世界情勢の把握に大
いなる障害となるが、戦後の平和主義に浸りきった多くの日本人の感性か
らすれば、いまの国際情勢を正確に把握することなど出来るはずがない。

対照的に世界はリアルポリティックスで動く。現実の打算の積み重ねが外
交でもある。あたらしいグレートゲームが開始されているのである。

8月9日、ロシアのサンクトペテルブルグではトルコのエルドアン大統領
とプーチンが会談し、過去8ヶ月の「冷戦対立」関係に終止符を打つ。
お互いの罵倒合戦を休止し、野菜などの輸入禁止などといった経済制裁を
解き、密接な外交関係の復活を話し合う。

これは7月15日のトルコ軍のクーデタ失敗と、その直後から反対派大量粛
清に踏み切ったトルコのエルドアン大統領に対して、2日後の7月17日に
プーチンから呼びかけたもので、アンカラから特別機を飛ばしてエルドア
ンはバルト海に面するサンクトペテルブルグへ向かうことを了解した。

劇的な変化とも言えるが、EU議会はネオ・リベラリズムが依然として跋
扈しており、トルコの強権発動的なエルドアンの動きに批判的であり、ト
ルコのEU加盟議論は、完全に遠のいてしまった。
EU自身がトルコをロシアへ追いやったのだ。

「これはEUにとって悪夢ではないか。トルコとロシアの同盟あるいは蜜
月関係は新しいグレートゲームの始まりを意味し、東南EU諸国と中近東
の政治地図にロシアが割り込むことになる。EU諸国はもっと深刻な関心
をしめるべきだ」と前スェーデン首相のビルト(現EU議会共同議長)が
語った。(英文プラウダ、8月8日)

EUに対するするどい警告である。

市場はどうか。

8月4日、バンクオブアメリカ&メリル・リンチ(通称「バンカメ」)
は、顧客に対して、「ロシア・ルーブル買い」を推奨し始めた。

原油価格の崩落により経済低迷でロシアの通貨は暴落してきたが、バンカ
メは、「底を打った」と判断し、またロシアが金備蓄を顕著に増やして通
貨の裏付けが出来ていることなどを理由に挙げた。
      

◆私の「身辺雑記」(372)

平井 修一



■8月7日(日)、朝6:00は室温29度、快晴、今日も噛みつくような日射
し、大いに暑くなりそうだ。朝からクーラー。そうしないと皆死ぬ。

カミサンとN母子は朝からお出かけ。11時には長男坊一家来。

【今朝の産経から】1面「尖閣周辺に中国漁船230隻 2日連続 公船と共
同行動」「中国の挑発 新段階に」。南シナ海で暴れているのは南海艦隊
で、それに対抗して目立ちたいのが東海艦隊。「俺らも暴れて存在感を誇
示しよう、予算を増やせ」というわけだ。五輪で浮かれている場合ではない。

2面「原爆の日 広島 核なき世界誓う」。印パ紛争などは核兵器の抑止
力でどうにか小さな衝突ですんでいる。核兵器がなくなれば戦争だらけに
なる。これが現実だ。夢を見るな、現実を見よ。

5面「東シナ海 中国、ガス田開発強行」「安倍首相『核保有ありえず』
三原則堅持を強調」。日本をつぶす気か。さっさと核兵器を借りて来い。

6面「ロシア、択捉で愛国集会」。舐められっぱなし。まるでマゾ。

9面、正高信男氏「生前退位報道に募る疑問」。宮内庁の君側の奸とNHK反
日屋の合作ではないか。追求すべし。

9面清湖口敏記者「自身の中に第三者の目を」、曰く「誤解する権利―。実
はこの言葉は哲学者の鶴見俊輔が使ったもので、著書の『ことばと創造』
の中に「誤解する権利を行使して、論争の相手方の言説を自分であつかい
やすいワラ人形にすりかえて、打ち倒して見せている」と示している。

論争にも誤解がつきものなのは疑う余地がないとしても、この文脈での
「誤解する権利」はむしろ、「曲解する権利」と言い換えた方が適切では
ないかと思われる。文学鑑賞の際にはみられない恣意(しい)もしくは私
意が明らかに働いているからだ。

共産党の藤野保史・前政策委員長は、日本の国土と国民を守るための防衛
費を「人を殺すための予算」と言い放った。安保関連法をいまだに「戦争
法」と呼んでいる野党議員も多い。鶴見の言うように「相手方の言説を自
分であつかいやすいワラ人形にすりかえて、打ち倒して見せている」ので
あろうが、このような手合いにかかればマッチ棒だって「放火の道具」と
言われかねない」。

日共の狗、鶴見は昨夏に亡くなっている。次は大江か。

29面「74歳女性と孫2人 車正面衝突で死傷 北海道」。道新によると
「女性の軽乗用車が対向車線にはみ出した」ようだ。小生は4年前の60
歳、母を看取ってからは運転を止めた。反射神経、動体視力が落ちている
ことを「自身の中の第三者の目」で痛感したからだ。

老人の自覚がない老人、狂気の自覚がない狂人、私欲のために戦争を仕掛
ける中共、非核三原則で日本を潰したい総理・・・この世は奇人変人多
く、武人哲人は稀である。

佐藤守閣下が嘆いている。

<*シナ共産党は崩壊前に海外に注意をそらす

河北省秦皇島にある北戴河地区では警備が一層強化されたらしい。高級車
の出入りが激しくなったところから「北戴河会議」が開幕したと見られて
いる。ところが情報によると、今や江沢民の残党狩りで、国内は緊張して
おり、特に江沢民によって昇進した歴代の将軍らが、一斉に失脚したとい
う未確認情報もある。

ところがそんな時、外務省が6日午前、沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域
に中国海警局の公船6隻が侵入したと発表、同時にその周辺で中国漁船約
230隻も確認したという。

(支那)国内の政治状況のすきをついて、ついに彼ら(軍)は行動を起こ
したようだが、これじゃ防衛大臣が口癖のように言っていた『万全の体
制』に疑問符が付く。

北朝鮮のミサイル発射事案も「事前予告がなかった」などと、寝惚けたこ
とを言った高官がいたが、ことほど左様にこの国の“男ども”は“去勢され
て”しまっている。戦いの本能を奪われているのだ。

このブログでは務めて大陸情報を発信してきたが、最近はほとんど効果が
ない、「なるようにしかならない」と虚しさを感じているのだが、外務省
の金杉アジア大洋州局長が「緊張をさらに高めるエスカレーションだ」と
いくら抗議しても、彼らには馬耳東風、聞く耳を持たない相手には効果は
ない。

北朝鮮の“暴挙”についても、日・米・韓が連携して…などと寝惚けたこと
しか言わないのだから、トランプ氏が当選したら、外務省は打つ手がなく
なるのじゃないか?

戦後71年、ついに侍の国も落ちるところまで落ちた感がある。これが「太
刀打ちできない」という事なのだろう…>(8/6、以上)

平和呆けが高じて今や思考停止の痴呆症だ。Made in USA 戦後の日本は劣
化しまくり、上は総理から下は民共までゾンビだらけだ。このままでは憂
国の将兵によるクーデターで暫定軍事政権ができる可能性もあるだろう。

夕方、カミサンと子・孫11人はオニギリをもって「ナイトズーラシア」へ。

泰平の 眠りを覚ます 中共軍 大激突は 指呼の間なり(修)

■8月8日(月)、朝6:00は室温28度、快晴、今日も噛みつくような日射し
だが、風があるのであまり暑くはない。ゴミ出しのついでにハーフ散歩。
PC部屋のクーラーをかけて閉じこもる。

「ナイトズーラシア」は豹など夜行性の動物が動きまくって、昼間とは違
う光景が興味深かったという。カミサンと子供たちは深夜過ぎまでビール
を飲みながら五輪観戦で盛り上がった。わが家も「ナイトズーラシア」。
11人分の洗濯物を干し終えたのは1時だった。

【今朝の産経から】1面「中国公船 領海3度侵入 尖閣周辺に最多13隻」
「習政権 挑発行為で党結束」。習は軍をコントロールできていない。軍
は共産党の軍事部門であり、毛沢東も軍の支配に苦労したようだ。「中国
人民解放軍宣言」(1947/7/10)から。

「人民解放軍は、偉大な中国共産党の指導する軍隊であることを、全軍将
兵は常に銘記しなければならない。たえず党の指示を守っていく限り、
我々は必ず勝利する」

これに先立つ1945年には「軍隊と政府の団結を妨げるすべての現象は、必
ず克服しなければならない」と書いているから、軍はなかなか言うことを
聞かなかったのだろう。軍の母体は強盗団の赤匪で、殺人、強奪、放火の
プロだ。ゴロツキ、嫌われ者で、「赤匪が来るぞ!」となると一帯の町や
村はもぬけのからになったという。

この末裔が中共軍で、蓄財蓄妾美酒美食のために緊張を高め、存在感をア
ピールする。「もっと予算を増やせ!(俺は旨い汁を吸いたいのだ)」と。

1面「天皇陛下 きょう『お気持ち』」。激務にお体と気力がついていけ
なくなられたということだろうか。

2面主張「尖閣に中国漁船団 上陸阻止へ有人化を急げ」。

5面「東シナ海 中国、ガス田にレーダー」。抗議したって無駄。対策を
とれ。

6面、大野敏明記者「韓国を理解するカギ」、曰く「日本と韓国は発想の
原点からしてまったく異なっている。自分で考え行動するという当たり前
のことを2000年間怠ってきた国とどう向き合っていくのか、相手国の歴史
と文化を理解しないと、いつまでも振り回される」、

関わるとろくなことにならないから挨拶するだけでいい。

7面正論、袴田茂樹氏「戦後71年に思う ロシアの本質を知り政策再考
を」、曰く「わが国も対露政策にあたっては、お人よし的な「気配り外
交」や「期待外交」に終始しないで、ロシア政府のシニカルな側面を知悉
した上で、冷静なリアリストとして対応すべきである。ロシアはむしろ、
そのような甘い幻想を抱かないリアリストこそ、尊重もし尊敬もする」。
害務省の抜本的な改革を!

9面「権力恐れぬロシアの女性闘士 人権活動家 スベトラーナ・ガヌシ
キナ(74)」、曰く「プーチン大統領とは数回会いました。最後の面会で
は、5時間待たされました。難民支援者を迫害するような法案を採択する
動きに対し、中止を求めようとした私に彼は「あなたと話すことは面白く
ない。

なぜならあなたは、シャンパンを持っていないからだ」と言いました。
「いいでしょう」と言うと、すぐさま周囲にいた人々が私に一斉にシャン
パンを差し出しました。それは、まるで演劇のような光景でした。

乾杯を交わし、問題について話した私に彼は「法案が採択されるまでに、
考えなくてはならない」と述べました。しかし、何も起きませんでした。
大統領は法案に署名しました。これがプーチンという人です。

彼は赤ん坊のおなかにキスをすることはできるでしょう。しかし、彼の法
律によって悲惨な状況に追い込まれる人がいるということは理解できない
のです」。

辛辣! プーチンも苦手にしている女傑だ。袴田氏の論のように「ロシア
はむしろ、甘い幻想を抱かないリアリストこそ、尊重もし尊敬もする」、
畏敬もするのだ。

孫たちは屋上でプール遊び。ウォータースライダーまである。スイカ割も
楽しんだ。夏本番だ。

■8月9日(火)、朝5:00は室温29度、快晴、今日も噛みつくような日射し
だが、風があるのであまり暑くはない。ゴミ出しのついでにハーフ散歩。

ヒルトンホテルの創業者 Conrad N. Hilton著「Be My Guest」。ネットで
調べたらこうあった。

<Be my guest. 私のゲスト(お客さま)になってください、ということ
ですから、私はあなたに尽くします、というニュアンスです。

「どうぞご自由に」「ご遠慮なく」の意味で、何か頼まれたとき、それを
快諾するときに最後に添える感じ で使うと、とってもエレガントです。

“Can I borrow your pen?”(ペンを貸していただけませんか?) “Of
course. Be my guest.”(もちろん、どうぞご自由に)といった感じ。

あと、相手におごってあげるときにも使います。相手がカードを出そうと
するのを遮りながら、“No please. Be my guest.”のように言います>

米国出張でヒルトンに泊まったら聖書とともにこの本があり、それを読ん
だ方が「『Be My Guest』を日本語にすれば、『ヒルトンホテルをどうぞ
ご利用下さい』となりますが、英語のイデオムとしては、『どうぞ、ご遠
慮なく、ご自由に』という意味ですので、Guest という言葉をうまく使っ
た洒落たタイトルです」というコメントもあった。

永田町の東京ヒルトン(現在はキャピトル東急)は多くの国際派ホテルマ
ンを輩出し、ヒルトン人脈を創っていった。彼らにとって「Be My
Guest」は聖書のようなものだったろう。小生もヒルトン・インターナ
ショナルの広報宣伝にかかわっていたために、ヒルトン人脈に大いに勉強
させてもらった。

さてさて、おもてなし、ホスピタリティ、お接待・・・四国の遍路道に近
い村や町ではお遍路さんを茶菓でもてなすことを「お接待」という。

<お接待 お遍路さんは「尊い人」と四国では昔から扱われています。

お四国でお遍路さんは、「お大師様と同じ」また仏様と同じと扱われま
す。道中で果物やお菓子、路銀などをお接待として手渡されます。ありが
たく頂戴して、納め札を一枚差し上げてお礼をします>(四国遍路)

一時期、小生も四国遍路に憧れていたが、菅直人を見てがっかりし、「ダ
メの人はダメのまま」だとつくづく思ってから、その気が失せた。今では
1時間も歩けば足がつるから肉体的に無理だが。

このところ子・孫全員集合で小生の気分は「Be My Guest」、せっせと
「お接待料理」に努めたが、朝昼晩朝と続くとさすがにくたびれる。料理
は半分趣味なので子・孫が来れば「全力疾走」で頑張るが、昼は想定外な
のでパワーが出ない。ガソリンを補給して昨日はお好み焼きとチャーハン
を作ったが、もうフラフラになった。

今朝はN母子の弁当も用意したから結構なチャレンジだった。思うように
いかないとイライラしてウーウーうなるのだが、そのうち発狂するかもし
れない。境界線上だな。危ない人、怪しい人・・・それをキッチンに幽閉
するのは、わが家に君臨する上皇のカミサンだ。

【今朝の産経から】1面「生前退位 強いご意向 天皇陛下『象徴の務め
困難に』」。陛下のお気持ちは理解できたが・・・

2面主張「天皇陛下お気持ち 国の未来に丁寧な議論を、曰く「退位に
は、解決しなければならない課題が多い。

たしかに歴代天皇のなかでその例は少なくない。だが明治期に制定された
皇室典範は天皇の終身在位を前提とし、譲位の規定は置かなかった。それ
は現行の皇室典範に引き継がれている。

退位を認めることで、天皇の意思に反する譲位など、かえって安定的な皇
位継承が損なわれかねないとの考えからだ」。

明治の皇室典範は伊藤博文などが叡智を集めて制定した。退位した上皇/
法皇/院などが「院政」を布いて、天皇の上に君臨したり、皇位継承で紛
争が起きるなど、生前退位は弊害も少なくなかった。この教訓から明治の
皇室典範には生前退位の規定はない。

3面、櫻井よしこ氏「『大河の流れ』を見るように」、曰く「譲位、退位
については、明治憲法のときも伊藤博文らにより論じられ、『ない方がよ
ろしい』と決まったことも忘れてはならないだろう。日本国の安定した未
来のための選択であったはずだ。

こうした歴史や、過去の歩みに基づいて、国民にも政府にも冷静な判断が
求められる。退位は時に政治的な意味合いを持つ。それをきちんと認識す
べきで、政治的な利用は排除されなくてはいけない。

政府は、悠久の歴史を引き継ぐ、ゆったりと長い大河の流れを見るように
して、このたびのお言葉について考えなくてはならない。軽々な変化は慎
むべきだ。(談)」。

まことに正論だ。

7面正論、渡辺利夫氏「『戦後』はもう終わりにしよう」。戦後の反日ア
カの流れを概説し、大いに怒り、嘆いている。結びは「戦後70年の安倍談
話が出されてもう1年である。来年の8月になって私は同じような嘆息をま
た吐きたくはない」。もうウンザリだと。

国民の6割は中2レベル以下のテレビ脳で、マスコミの6〜8割はリベラル≒
アカだから、氏は来年もまたウンザリしていることだろう。除染、再生に
は何十年もかかる。

11面「中国、貿易失速鮮明に 7月輸出 4か月連続前年割れ」「元安進行
 資金流出を警戒」、曰く「為替施策を含め、中国に対する国際社会の視
線は厳しくなっている」。うれしそうだ。

29面「尖閣周辺に中国公船15隻 同時最多 首脳間の対話調整へ」。安倍
氏と習近平が会ったところで無意味。金欠病の習は軍を大人しくさせるた
めのカネがないのだから。軍の暴走は続くだけだ。

地政学者・奥山真司氏の論考8/9「尖閣で日本がとるべき戦術を『孫子』
的にクリエイティブに考えてみた」から。

<東シナ海の尖閣沖で、中国が日本に大きなプレッシャーを与えてきてい
ることは、みなさんもすでにご存知だと思います。

現実的に考えてみると、日本政府ができることといえば、残念ながら「外
交チャンネルを通じて抗議する」ということくらいでしょうか。

実際に上の記事(略)でもわかるように、日本政府はとりあえず抗議はし
ているみたいですが、本気で尖閣をとりにきている相手には、これもほと
んど意味をなさないでしょう。

かくして私は、尖閣事案については非常に悲観的でありまして、専守防衛
で軍事的脅しの裏付けも低い日本が、このように「サラミスライス」的に
既成事実を積み上げてくる中国側の動きを抑止することは無理だろうと見
ています。

ただし絶対に行われないだろうが、ひとつだけ中国側にとって強力な抑止
効果となる可能性のあることを想像しないわけでもありません。

それは「相手と同じことをすること」です。ちょっとここで話を飛ばします。
「テーラード抑止」という言葉があります。

これは冷戦中にアメリカの国防関係者や戦略家の間で発展させられた抑止
(deterrence)の考え方を踏まえて出てきたものです。

もちろんアメリカにとって、冷戦中の最大の敵は「ソ連」という超大国。
そして相手は核武装をしているわけですが、こちらも核兵器を持っている
ので、お互いに牽制しあってバランスがうまれて戦争を防ぐ、という考え
方が「核抑止」(nuclear deterrence)の土台になってました。

ところがソ連が崩壊して冷戦終了。

そうなると、いままでソ連というドラゴン並の大きな敵を牽制するために
もっていた大量の核兵器が無駄になり、今度はテロリストや「ならずもの
国家」など、
いわばヘビのような小規模な敵に対して抑止をすることをアメリカの国防
関係者たちは考え始めました。

そこで出てきたのが、コリン・グレイと共にシンクタンクをつくるなど活
躍していたキース・ペインという、これまた核戦略の専門家のつくった
「テーラード抑止」(tailored deterrence)という考え方です。

「なんだか専門的な言葉だな・・・」とお感じの方もいらっしゃると思い
ますが、そのアイディアは意外に簡単。

具体的にどういうことかというと、個別の敵に適合させて(仕立てる、
テーラードする)、こちら側がどのような手段で抑止して行くのかを決め
ていこう、ということなのです。

もちろん相手は「ソ連」というたった一つの相手ではなく、アメリカに危
害を及ぼしてくる可能性のある多種多様な潜在的な敵なので、そもそも彼
らが何をしてこようとしているのか、その意図を知らなければなりません。

そうなるとただこちら側の手段だけではなく、必然的にその相手を調べる
ために
インテリジェンスの機能が重視されてきます。

それはとにかく、この「テーラード抑止」という考え方は、孫子でいう
「敵を知り」を徹底して行い、相手のいやがる手段を研究して、それに合
わせてこちらも対抗手段を考えて牽制しましょうね、ということなのです。

さて、これを現在の尖閣周辺に大量の船をよこしている中国に当てはめて
考えた場合はどうなるでしょうか?

ひとつの案ですが、日本も中国の真似をして、たとえば大量の漁船を連れ
た海保(と海自)の船が、日中中間線付近で操業している中国のガス田の
構造物(レーダー搭載)の付近を航行する、というのはどうでしょうか?

もちろん日本政府はこのようなことを実際はできませんし、はじめからす
る気もないでしょう。

ただし中国というのは、以前から「自分たちがやられたらいやがることを
あえてやる」という、なんというか「無理やりなお互いさま」を手段とし
て使ってくることが多いのです。

ならば日本もそれにならって、まさに中国のやり方に適合(テーラード)
させて、同じように大量の漁船を連れて中国の領海付近に行く、というの
も一つの抑止手段となる可能性があるのです。

「いやはや、そんなの無理ですよ、日本にはできませんよ」というのはご
もっともでしょう。

ただしみなさんに戦略的に考えていただきたいのは、ただいたずらに抗議
をするだけでなく、戦線を拡大したり、あえて相手のいやがることを想像
力を働かせて考える、ということなのではないでしょうか?

戦略に特効薬はありません。

ただし柔軟な考えで様々なオプションを考えておくというのも、いまの尖
閣事案に直面する日本政府には必要なのです>(以上)

のび太が「助けてドラえもん」とすがっても米国は助けてくれそうもな
い。ここはスネ夫的発想で中共軍の裏をかき、ガス田あたりを「2000年前
から明確に日本の領土領海だ」と宣言して航行の自由作戦、日本もガス田
を作って基地化したらいい。(2016/8/9)

        

◆国連女子差別撤廃委員会

伊勢 雅臣



反日左翼の代弁者と化した国連女子差別撤廃委員会

国連女子差別撤廃委員会が、皇室典範を女系天皇の即位が可能になるよう
改正すべきと勧告しようとしたり(日本政府の抗議で削除)、「慰安婦」
問題で、日韓合意すら批判して「被害者を中心に据えたアプローチを採用
しろ」と主張したり、まさに反日左翼の代弁者と化しています。

この女子差別撤廃委員会の委員長は林陽子で、福島瑞穂らと慰安婦問題を
世界に拡げた第一人者。こんな人物を推薦したのは外務省で、省内部に反
日左翼が巣くっている事態を窺わせます。

外務省が「慰安婦問題」などで積極的に動かないのは、事なかれ主義の怠
慢かと思っていましたが、どうやらもっと根は深そうです。(伊勢雅臣)


■皇室典範に口を挟む国連

竹田恒泰「君は日本を誇れるか 第24回 皇室典範に口を挟む国連」、
『正論』28.5

・国連女子差別撤廃委員会が三月七日、日本への最終見解を発表した。し
かし、産経新聞によると、当初案では・・・母方の系統に天皇を持つ女系
の女子にも「皇位継承が可能となるよう皇室典範を改正すべきだ」と勧告
する文言が含まれていたという。日本側のジュネーブ代表部公使が同委員
会副委員長と面会し、反論して削除を求めた結果、最終見解では皇室典範
に関する記述は削除されたらしい。

・女子差別撤廃委員会の考えは、「女子だからといって天皇になれないの
は可哀想」というものである。これは、天皇になるのが何かの権利である
という前提に立っているが、。・・・天皇に即位するのは「権利」ではな
く「義務」である。天皇には、一般国民が憲法で保障されている人権とい
うものがほとんどない。たとえば、選挙権、被選挙権、居住移転の自由、
言論の自由、宗教の自由、政治活動の自由等々、天皇にあるわけもない
し、一度即位すると、天皇を辞める自由もない。

・国連の女子差別撤廃委員会が男系継承の皇室典範を改定するように勧告
することは、古事記と日本書紀の原理を変更するように求めるのと同じ
で、これは日本が日本であるのを止めるように勧告するに等しい。「聖書
やコーランに差別的なことが書いてあるから書き換えろ」と言うのに等し
いと表現すれば分かりやすいだろうか。・・・女性がローマ法王になった
例がこれまであるだろうか。ユダヤ教のラビに女性がなった例があるだろ
うか。

・この国連女子差別撤廃委員会の委員長は日本人なのである。委員長は林
陽子というフェミニズム運動に取り組む弁護士である。・・・もしかした
ら、委員長自身が、国連を政治的に利用して、自国の根幹を揺るがすよう
な変革を強いようとしている政治運動かもしれない。


■『慰安婦』で韓国・挺対協の代弁者と化した国連女子差別委員会

杉田水脈「『慰安婦』で韓国・挺対協の代弁者と化した国連女子差別委員
会」、「正論」H28.5

・(国連女子差別撤廃委員会対日審査で)日韓合意すら批判し「被害者を
中心に据えたアプローチを採用しろ」と主張。これは韓国側の主張をも飛
び越え北朝鮮の息のかかった韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」の意
見を採用している。

・国連女子差別撤廃委員会が、日本の皇室の男系継承は女性差別であると
して、母方の系統に天皇を持つ女系の女子にも皇位継承が可能となるよう
皇室典範を改正すべきだとの勧告をしようとしていたことが明らかになり
ました。日本政府の抗議により削除された。

・この委員会の委員長は日本人。・・・この林陽子委員長こそ、松井やよ
り氏の後継者で福島瑞穂氏らと慰安婦問題を世界に拡げた第一人者なので
す。この方を国連の委員長に推薦したのは外務省です。反日日本人の売国
行為の闇は深いです。

・(米国在住邦人は)500億円の予算が投入されるという「ジャパンハウ
ス」についても懐疑的です。「ここ、アメリカにも日本の文化、茶道や華
道、日本舞踊といった伝統芸能を海外に発信するグループがたくさんあり
ます。みんな民間で頑張っています。予算をつけてジャパンハウスができ
たところで一体何をするというのでしょうか?慰安婦像一つ撤去できない
外務官僚に期待していません。」


 

2016年08月10日

◆FBIのサイバーエンジニアに「モグラ」

宮崎 正弘
 

<平成28年(2016)8月8日(月曜日)通算第4984号 >

 〜FBIのサイバーエンジニアに中国の「モグラ」
 中国生まれの在米華僑の息子、スパイとしてFBIの機密を盗んでいた〜


FBIは部内にあって機密を盗み出していた容疑で、華僑の末裔クン・
シャン・チュン(音訳不明)を逮捕、起訴した。

マッハッタン裁判所は12月にも判決を言い渡す予定。

このシャン・チュンは偽名を幾つか持ち、2011年から16年までFBIのサ
イバーエンジニアとして中枢部に勤務し、中国諜報部の指令を受けた特殊
工作を担当してきたという(博訊新聞、8月5日)。

 米国内ではネットで意見が飛び交い、
「星条旗に忠誠を誓うだけの人工的な忠誠宣誓儀式だけで雇用するのは間
違い」
「そもそも中国生まれの華人を信用することが基本的に間違い」
「重罪であり、死刑か、最低でも無期懲役だ」
などと様々な意見が渦巻いている。

中国からの公式見解はなく、事件の報道もない。
 

◆陛下の生前ご退位、わたしの考え

泉 ユキヲ


泉家は大した家柄ではないから「泉家の当主は誰か?」

なんてことは親族の誰も考えない。議論もしない。

しかし、それなりの家柄であれば「当主」の概念がある。

ある家の「当主」が誰かは、その家に属する人たちが決める。

(この場合の「家」とは、いわゆる核家族ではなく、もっと

伝統的な「一族」の概念である。)

一族の決定に対して、市役所だの県庁だの法務省だのが介入

する余地はない。

仮に介入するなら、それは重大なる「基本的人権の侵害」

にあたる。日本国憲法に反する行為となる。


この常識を、今回の議論の出発点にしたい。

■ 当主を選ぶということ ■

天皇とは、どういう人なのか。

天皇家ご一族の「当主」である。そして政治以前に、神道
の祭祀長である。カトリック教会の教皇のごとく。

日本国憲法の根幹である「基本的人権」に基づいて考えれば、
天皇家の当主の決め方は天皇家ご一族に一任すべきであって、
そこに国家が介入してはいけないのである。

まして、天皇家ご一族以外の他家の者があれこれ口を出して
はいけない。

「泉家の当主」を誰にするか、国家も他家のひとも干渉して
はならないのと、いっしょである。

ものの順序としては、まず天皇家ご一族の内部の議論の帰結

として「天皇家一族の当主はこのひとです。すなわち、このひとが
天皇です」

という結論を出してもらう。

そこに国家は関わってはならない。

誰が天皇なのか、天皇家ご一族に決めていただいたところで、
ようやく国家が登場する。

天皇家ご一族が天皇と定めたひとに、国家が憲法に基づいて
「国家・国民の威光としての国家元首」の地位を託する(か
どうかを、国家が判断する)。

そういう段取りである。

■ ローマ教皇とバチカンの関係 ■

バチカンの国家元首はローマ教皇である。政府の長は、
ローマ教皇庁の枢機国務長官が務める。

誰がローマ教皇になるかは、カトリック教会の枠組みで
決められる。

教会が定めた教皇が、二次的にバチカンの国家元首となる。
そういう段取りだ。

かりにバチカンという国家機構がこの世から消えても、
教会があるかぎり教皇は選ばれ続け、存在しつづける。

そのとき教皇はいずれの国の元首でもなくなるが、それでも
「教皇」なのである。

まったく同様に、日本国の国家元首は天皇である。政府の長は、内閣総理
大臣が務める。

誰が天皇になるかは、神道祭祀を司る天皇家一族が協議して
決めるべきなのである。天皇家一族が定めた天皇が、国憲に
もとづき二次的に日本国の国家元首となる。
そういう段取りだ。

かりに国憲から天皇の規定がなくなっても、神道祭祀がある
かぎり天皇は選ばれ続け、存在しつづける。

そのとき天皇は日本国の元首でなくなるが、それでも「天皇」
なのである。

9世紀以来、21世紀の今日に至るほとんどの期間、日本の
国家権力は天皇にはなかった。

それでも「天皇」は選ばれ続け、存在しつづけた。宗教祭祀
の長なのだから。

そして「天皇」は権威たりつづけた。

歴代の武家国家も、この権威を外に追い出すのではなく、
内に包み込み、内に包み込まれることを選んだ。

■ 皇室典範を天皇家ご一族の家法のごとく運用する ■

皇室典範は、宗教祭祀の長をどのようにして選ぶかを規定
している。

だから、日本国憲法の政教分離の大原則に照らせば、国の
法律であってはいけない。

大日本帝国憲法の下では、皇室典範は天皇家一族の「家法」
だった。

それが敗戦のどさくさに紛れ、昭和22年に法律として位置
づけられてしまった。国際法違反やりまくりの占領軍の圧力
によるものだった。

いまさら皇室典範を「国法」から「家法」に戻そうとする
のは、さすがに非現実的だろう。

しかし「家法」のごとき運用を、国民の総意とすることは
可能だ。

皇位継承について天皇家一族が内部での議論の末に、いまの
皇室典範と異なる規定を望まれるなら、それがよほど常逸したものでない
限り、つとめてそれに従って国会が皇室典範を改正するのがスジである。
国会が「議論」すべきものではない。

皇位継承をどうするかは、ほんらい天皇家一族の問題で
あって、そこに国家が介入するのは、ほんらい「基本的人権
の侵害」にあたるものなのだから。

■ 万機公論ニ決スベシ ■

近代日本の国憲の原点は、慶応4年のいわゆる「五箇条の
御誓文」である。

≪広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スベシ≫と、明治天皇が
天神地祇(てんじんちぎ)にお誓いになった。

皇位継承の問題もまた、天皇陛下おひとりのご意思ではなく、
天皇家ご一族の総意として示されるべきものと考える。

天皇家ご一族のなかで広く会議をひらき、すべてを公平で
正当に議論して、天皇家ご一族の公論の結果を国民にご提示
いただけるものと考える。

◆「1億総ゆるキャラ」では戦えない

平井 修一



柚留木廣文氏/ジャーナリストの論考「東シナ海上の領空侵犯 早急に法
的不備の是正を」(世界日報8/5)から。

<*中国の危険な挑発行動

中国の「南シナ海は漢の時代の2000年前から中国の一部だった」という噴
飯物の主張に対して、オランダ・ハーグの仲裁裁判所は「歴史的な権利を
主張する法的根拠はない」とする判決を示した。この判決は「最終的なも
の」であり、「紛争当事国は仲裁判断に従う義務がある」と国連海洋法条
約に定められている。

しかし案の定、中国は仲裁裁判を「政治的茶番」だとか、判決を「ただの
紙屑(かみくず)だ」として従わない立場を強調しており、中国の無法ぶ
りはいよいよ極まれりである。

このところの習近平国家主席や李克強首相、王毅外相らの言動は正常とは
とても思えない。これら首脳の顔つきを見ていると、さながら伝奇小説
『水滸伝』に描かれる盗賊首領の宋江らの風貌が二重写しになってくるの
だ。中国共産党政府は国際法や世界秩序に反抗する恰(あたか)も無法者
と盗賊の巣窟となった梁山泊のようなものだ。

これが世界の平和と安定に責任を持つ国連安全保障理事会の常任理事国で
ある中国の本性なのだということを肝に銘じておかねばならない。

情勢の悪化が懸念されるのは南シナ海だけではないのである。東シナ海に
おいても累卵の危機が迫っているのだ。6月9日、中国海軍のフリゲート艦
が尖閣諸島周辺の接続水域内に入り、初めて尖閣諸島沖にミサイル搭載の
軍艦が姿を現した。

そして15日には中国海軍の情報収集艦が鹿児島県沖の口永良部島周辺の領
海に侵入し、続けて翌日に沖縄県の北大東島周辺の接続水域にも入った。
中国の挑発行動が新たな段階に入ったと言わざるを得ない。

さらに中国の危険な挑発行動が東シナ海の海上のみならず上空でも起きて
いたことが判明した。その事実を公表したのは元航空支援集団司令官の織
田邦男元空将である。

元戦闘機パイロットでもある織田氏によれば、同17日、中国軍の戦闘機が
空自のスクランブル(緊急発進)機に対して極めて危険な挑発行動である
攻撃動作を仕掛けてきたという。空自戦闘機はドッグファイトに巻き込ま
れ、不測の状態が生起しかねないと判断し、自己防御装置(フレア)を使
用しながら中国軍機によるミサイル攻撃動作を回避しつつ戦域から離脱し
たというのだ。

これは極めて緊迫した状況であったと推知される。日本政府は一切公表し
ていないが、東シナ海の上空では毎日のように中国の危険極まりない挑発
行動が続いているというのである。

織田氏は月刊誌『Hanada』(9月号)で中国軍機の攻撃動作を告発した理
由を「法制上に大きな欠陥があることを指摘したかったからだ」とし、次
のように述べている。

自衛隊法にはどこまで武器の使用ができるかという「権限規定」が定めら
れているが、「領空侵犯措置」だけが権限規定がない。法律に明示されて
いないことは何もできないというポジティブ・リストの解釈で、正当防衛
と緊急避難の武器使用は別として、領空侵犯措置任務遂行のための武器使
用は認めないということだ。これでは無法な中国軍機による領空侵犯は防
ぎようがない、と法的不備の是正を訴えているのだ。

*2機で緊急発進の理由

以前、スクランブルの任務に就く若い2尉(中尉)のパイロットに、なぜ2
機が同時に発進するのかを訊ねたら「僚機がやられたら武器を使用するこ
とができるからだ」と答えたことを思い出す。政治の責任はつくづく重い
と思い知らされる。
安保法制の整備で事足れりと思っていたらとんでもない。こうした自衛隊
法の改正こそ急がねばならないのだ>(以上)

「どんな国家でも、その国民一般の平均水準以上の指導者を持つことはで
きない」という。精神分析学者の岸田秀(しゅう)の言葉で、山本七平と
の対談集「日本人と『日本病』について」(文藝春秋、1980年)による。
アマゾンの書評欄にはこういう言葉があった。

<日本の秩序がどのような構造でできているのか――。たとえば日本では
「共同体の一員」としての組織がなりたっている。それに対して、外国は
「奴隷」とみなして能率的なシステムを考えだす>

「みんな友達、仲良くやっていこう」という日本、日本以外は「社員は怠
けるから報酬で尻を叩くしかない、できない坊主はクビだ」。どちらが現
実的かというと、日本以外だろう。

日本は上は総理から下は小4中2レベルのテレビ脳まで「1億総ゆるキャ
ラ」、露天風呂のように快適だけれども、現実的ではないということだ。
現実を見ない、見えない、見たくない・・・これでは戦争に勝てない。

「防衛白書、新たな事態への対応策説明を」(世界日報8/7)から。

<今年の防衛白書が発表された。白書の指摘通り、「アジア太平洋地域に
おける安全保障上の課題や不安定要因は、より深刻化」している。

この環境下で、日本の安全と国益をどのように守るかが政府・防衛当局の
課題だが、これまで通り「日米同盟の強化」を強調している程度だ。 

*安保上の課題が深刻化

わが国の安全保障を考える際、世界情勢、中でも北東アジア情勢について
の的確な認識が不可欠であることは言うまでもない。

ただ注意すべきは、現状認識は安全保障戦略、政策を策定するための前段
の手段であって、それ(現状認識)自体が目的ではない。防衛省は、白書
を通して国民に、新事態への対応策案や必要な防衛装備を説明すべきである。

ところが、白書は従来通り、現状認識とこれまで防衛省が実施した施策に
多くのページを費やしている。「より深刻化」した事態への新対応策への
言及はなきに等しい。

安保法制の制定は新対応策と言うより、集団的自衛権の行使に関する国際
常識を一部取り入れたにすぎない。

中国の沖縄県・尖閣諸島奪取の動き、南シナ海での人工島建設・軍事基地
化や、北朝鮮の核弾道ミサイル開発の進展は、むしろ「危機の新たな段
階」である。従って、集団的自衛権行使に関する憲法解釈を、国際常識に
一歩近付けただけで対応しきれるものではない。

わが国では新たな安全保障上の変化が生じると、いつも日米同盟の深化、
強化が持ち出される。かつてはそれで切り抜けられた。

だが、大きな変化が起こっているのは北東アジアだけではなく、欧州連合
(EU)や米国などでも生じつつある。冷戦終結後、理想とされてきた国境
なき共同体に対する見直しもその一つだ。

頼りにしている米国内でも、日韓など同盟国に米軍駐留経費の全面的負担
を求め、親中国的態度を表明しているドナルド・トランプ氏が共和党の大
統領候補になったのである。米国の建国の父たちの教えは「孤立主義」と
いう点も想起すべきである。

仮に同氏が大統領に当選しなくても、同氏の主張を支持した多数の米国人
がいるという点を忘れてはならない。

かつてマキャベリは「同盟に安全を託する国家は危うい」と指摘したこと
がある。このため、安全保障面で米国の支援が得られなくなればお手上
げ、という事態は避ける必要がある。

国家の安全保障は個人の生命保険のような性格を持っている。一か八かで
はだめなのだ。従って、我々に求められる安全保障政策は、重層的な対応
策の構築である。 

*自衛隊の攻撃能力整備を

このように見てくると、自衛隊の攻撃能力を整備することが必要な事態に
なっている。運動競技でもそうだが、攻撃能力がなければ必ず敗れるから
だ。それとともにここ10年近くの防衛費削減で、弾薬、ミサイルの備蓄は
大きく減少している。有事における自衛隊員の死傷を懸念するよりも、継
戦能力の回復が喫緊事である>(以上)

非核三原則(勝たない、勝てない、勝ちたくない)、専守防衛(首を引っ
込めた亀)などと「国民一般の平均水準=中2レベル」に合わせた寝言を
唱えたところで安全保障は一歩も前進しない。美空ひばりの「お祭りマン
ボ」状態だ。

<♪私のとなりのおじさんは 神田の生まれで チャキチャキ江戸っ子 お祭りさわ
ぎが大好きで

ねじりはちまき そろいのゆかた 雨が降ろうが ヤリが降ろうが 朝から晩ま
で おみこしかついで ワッショイワッショイ ワッショイワッショイ

景気をつけろ 塩まいておくれ ワッショイワッショイ ワッショイワッショイ ソーレ ソレソレ お祭りだ

おじさんおじさん大変だ どこかで半鐘がなっている 火事は近いよ スリバン
だ 何をいっても ワッショイショイ 何をきいても ワッショイショイ ワッショイワッショイ ワッショイワッ
ショイ ソーレ ソレソレ お祭りだ

おばさんおばさん大変だ おうちは留守だよ からっぽだ こっそり空巣が
ねらってる

何をいっても ピーヒャラヒャ 何をきいても テンツクツ ピーヒャラピーヒャラ テンツクテンツク ソーレ
ソレソレ お祭りだ

お祭りすんで 日が暮れて つめたい風の 吹く夜は 家を焼かれた おじさ
んと ヘソクリとられた おばさんの ほんにせつない ためいきばかり

いくら泣いても かえらない いくら泣いても あとの祭りよ>↓
https://www.youtube.com/watch?v=OXpsI0TZpwM

「1億総ゆるキャラ」では戦えない。後世の人は今の時代を「お祭りマン
ボ時代」と名付けるだろう。(2016/8/8)

2016年08月09日

◆「戦争」と同じく恐ろしいシナリオ

宮崎 正弘 



<平成28年(2016)8月7日(日曜日)通算第4983号> 


 〜尖閣、南シナ海で起こりうる「戦争」と同じく恐ろしいシナリオ
  中国原発、事故隠し、深刻な技術者不足が次の大事故を予想させる〜


 現在、中国の原発は18基が稼働しているとされる。2020年代央には35基体
制になつと中国は豪語している。

 香港から西へ200キロ。楊江に建設された原発は5基。最近、事故隠し
が問題となった。

2015年3月、ポンプ故障による事故が起きていたのは、この楊江原子炉で
ある。現場で4人のエンジニアが相互の連携が出来ず、事故を起こしたが
報告を怠った。ところが事故隠しがばれたのは1年後である。

後日、主任は左遷され、残り3人は訓戒処分を受けた。

厳格な内部規定があれば、この報告遅れは絶対に起こりえないと専門家は
言う。安全基準が曖昧で、管理システムに問題が多きことは前から指摘さ
れてきた。

どうやら主因はエンジニアとオペレーター不足らしい。

 
「次の10年間に(増設される原子炉の数を勘案して)3万人から4万人の
エンジニアとオペレーターが必要だ」と清華大学の原子物理学専門家は指
摘している(サウスチャイナモーニングポスト、2016年8月6日)。

中国は、2030年に100基の原発をつくると放言しているが、この目標達成
には別途に5万から8万人のエンジニアとオペレーターが必要であると計
測されている。

現場からはエンジニアが不足だというのに、次々と職場を去る現象が起き
ている。

理由は賃金が安く、応用の利くIT産業からのスカウトで、さっさと高級
な職場へ移動するためである。原発オペレータの平均月給は12万円から
15万(IT産業へ行けば20万円が最低ライン)。

問題は近未来に予想される事故である。

管理体制の不備、エンジニア不足、そしてお粗末きわまりない技術だか
ら、事故は必ず起きると考えられる。

チェルノブイリ原発事故はウクライナで起きたが風向きのため、最悪の被
害を蒙ったのは北隣のベラルーシだった。ベラルーシの医療体制見学のた
め、福島県関係者が頻繁に訪れたという話を先週、ミンスクで聞いてきた
ばかりだ。

同様に事故が起きたときに強い偏西風が吹いていれば、被害は中国沿岸部
より、日本である。

だからこそ、尖閣戦争勃発や南シナ海戦争と同様に、この中国の原発事故
(あまりにお粗末な技術ゆえに、懸念は深まるばかりであり、英国が中国
からのオファーを再審査すると言い出した背景もこれである)への対応が
喫緊にもとめられている。

      

◆外国人に「不衛生」と言われ

桜井 紀雄



韓国のトイレにあって日本のトイレにないもの。それが便座の横に鎮座す
るごみ箱だ。「トイレットパーパーはごみ箱へ」と注意書きされているこ
ともあり、臀部(でんぶ)を拭き取り、汚物がこびり付いた紙をここに捨
てろということだ。

韓国を訪れた外国人が驚く習慣の一つで、「見た目が悪く、不衛生だ」と
一部韓国人にも評判が悪い。なぜ、こんな習慣があるのか-。韓国製トイ
レットパーパーは水に流れないでもいうのか-。一方で、「ごみ箱のない
トイレ」をと撤去する動きも広がり始めている。

■外国人に不評の「コリアン・トイレット・スタイル」

韓国は、2002年のサッカー・ワールドカップ(W杯)の日韓共催を機に、
公共トイレの整備が進んだこともあって、外国人も抵抗なく入れるトイレ
を至る所で目にし、トイレ探しで苦労させられることはあまりない。

一方で、辟易(へきえき)させられるのが、この便座の横のごみ箱の存在
だ。1990年代に留学した際、最も驚かされた習慣の一つだ。それはいまも
あまり変化がない。

古めの公衆トイレは言うに及ばず、新しめのオフィスビルなどのトイレに
も、便座の横に大小さまざまなごみ箱が設置されていることが多い。

おまけに、ふたの無いのがほとんどで、見たくなくとも、他人が拭き取っ
た白いトイレットペーパーに付いた異物が目に飛び込んでくる。

このごみ箱に自分が拭いた紙を捨てるのに非常に抵抗があった。「紙は便
器に流さず、ごみ箱に」と注意書きされていることもあり、便器に紙を流
すというありふれた行為をするのにも、なんだか罪悪感を感じてしまう。

違和感を抱いていたのは、記者だけではなかったようで、動画投稿サイト
のユーチューブには、「Korean Toilet Paper」と題し、便器の横のご
み箱に捨てられた汚物付きトイレットペーパーを映した映像とともに、
「冗談じゃない」といった声がアップされていた。2008年にカナダ人が投
稿したというこの動画は、24万回近く再生された。

韓国紙、中央日報は以前、この動画や、「韓国人はふたのないごみ箱に汚
物が付いたトイレットペーパーを捨てる。本当に気持ち悪い」といったイ
ンターネット上の外国人からの“苦情”を紹介。

一時、外国でもヒットした曲「江南(カンナム)スタイル」になぞらえて
「Korean toilet style」と海外のネットで揶揄(やゆ)されている状
況を伝えていた。

■「若い女性も何も感じない」? 日本にならった「トイレ文化革新」

同紙は、中国や一部の南米の国を除いて、便器の横にごみ箱を置く国はほ
とんどなく、「韓国独特の文化だ」と指摘する。

「使用したトイレットペーパーを露出させておけば、美観上よくないう
え、細菌が繁殖したり、においがしたりする」というトイレ文化市民連帯
という団体の代表の解説も紹介した。

「どこの誰だか分からない人間が排出した汚物の付いた紙が、自分のすぐ
目の前に、あるいはすぐ横に積み上げられているとすれば、これを不快に
感じない人間は普通の感覚の持ち主なのだろうか」

これは、朝鮮日報に《いまなお恥ずべき韓国のトイレ文化》と題し、識者の
意見として掲載されたある画家の声だ。便器そばのごみ箱の存在に「われ
われが何も感じないのは、完全に慣れ切っているからだ」とも言う。

「そこから数々の細菌がばらまかれている。これに若い女性でさえ、何も
感じないとすれば、その習慣や文化はどう考えてもおかしい」とまで自国
の習慣を手厳しく批判している。

4月には、韓国の高速道路全国180カ所のサービスエリアを管理する韓国道
路公社が、全トイレを「高級ホテル並み」に改装する「トイレ文化革新
案」を公表した。

約500億ウォン(約47億円)を投じ、韓国の伝統家屋風に改装したり、自
動点灯にしたりする計画だが、女性の衛生用品のためのエチケットボック
スを除いて、「トイレのごみ箱」を撤廃するのが柱の一つだという。東亜
日報によると、利用者アンケートの結果、63%が撤去に賛成した。

これに先立ち、ソウルの地下鉄の一部を運営するソウル都市鉄道公社で
は、14年から段階的にごみ箱を撤去してきた。「日本などの公衆トイレで
は悪臭がなく、床にごみが散乱していないことに着目した」(公社顧客満
足処長)のがきっかけだったという。

試験導入時には、女性利用者の約8割が「快適になった」と答えた。水に
流すようになると、ごみ箱のトイレットペーパーを別途、回収する手間が
省け、従業員らの満足度も上昇したという。

■「絶対詰まらない」それでも続く“悪習”

韓国でも「トイレのごみ箱」撤去支持派は、多数派のようだが、なぜにこ
んな“悪習”が放置されてきたのか-。

背景には、「トイレットペーパーを便器に流すと詰まる」という根深い
“迷信”があるというのだ。

記者も韓国で、「海外に比べて水圧が弱く、紙を多めに流すと詰まる」と
いう説明を聞いたことがある。このため、おっかなびっくりに、紙を流し
ていた経験もある。

朝鮮日報は最近、この迷信を「科学的」に論破する記事を掲載した。専門
家は「トイレットペーパーのせいで便器が詰まるというのは絶対にあり得
ない」と断言。そもそも、水への耐性を高めたティッシュペーパーやハン
ドタオルと違って、トイレットペーパーは、すぐに水に溶けるという韓国
の国家技術基準をクリアしたものだという。

ビーカーに入れ、600回かき混ぜ、100秒未満で全て溶けなければ、製品と
してパスできない。

「便器が詰まった」として業者が駆けつけても、「犯人」がトイレット
ペーパーということはまずなく、たばこの吸い殻やストッキングだった
り、おもちゃのブロックや財布、携帯電話だったりすることもあるという。

では、トイレにごみ箱が置かれるようになった由来はどこにあるのか-。

トイレ文化市民連帯の代表は同紙の取材に「トイレットペーパーが貴重
だった1970年代に新聞紙などを代わりに使い、別途捨てていた」ことが習
慣につながったと説明する。

当時、大半がくみ取り式だったこともあり、回収業者が紙と混ざるのを嫌
い、家庭で紙を別に燃やしていたともいう。この「分別」する習慣が、水
洗が普及した後も廃れることなく、続いてきたというのだ。

ただ、習慣とは恐ろしいもので、地下鉄での本格撤去が始まる前に、8駅
で試験的にごみ箱をなくした際には、「不便だ」といった苦情が起き、2
カ月でごみ箱を再設置したこともあった。家庭内でも、年配者が子供たち
に「トイレに紙を流すな」と叱りつける情景も見られるという。

しかし、外国人から韓国式トイレ習慣が「不潔だ」といった“汚名”を着せ
られているのは事実だ。韓国人の中でも、快く思っていない人が多いようだ。

辛い韓国料理を食べると、おなかが緩くなる記者にとっても、一日も早い
隣国トイレの文明開化を願いたい。(外信部記者)
産経ニュース 2016.5.1
                 (採録:松本市 久保田 康文)

◆支那流は「俺の面子をまず立てろ」

平井 修一



産経8/4「日中『政冷経冷』時代へ 13億人市場に『魅力』も熾烈な競争
 経済同友会が訪中」から。

<1日、北京の釣魚台迎賓館で訪中団と会談した中日友好協会会長の唐家
セン元国務委員は安倍政権について「言葉では友好と言いつつも行動が必
ずしも伴っていないのではないか」と批判。「政治が冷えていれば『経
熱』になるのは不可能だ」と述べ、「友好的な政治環境の構築」を政権に
働きかけるよう要請した。

やや唐突な内容に日本側の出席者からは「意外な発言」との感想も漏れ
た。東シナ海や南シナ海問題で中国側に妥協しない安倍政権へのいらだち
とともに、日本から対中投資が大幅に減少していることへの懸念も背景に
あるようだ。中国商務省の発表によると、2015年の中国への直接投資額は
25.2%減少した>(以上)

唐家センは日本から投資を呼び込むのが仕事で、それが上手くいっていな
いので大いに面子を潰され、不愉快なのだ。

田中信彦氏の論考がこのところ冴えている。氏のプロフィールには「中
国・上海在住。1983年早稲田大学政治経済学部卒。毎日新聞記者を経て、
90年代初頭から中国での人事マネジメント領域で執筆、コンサルティング
活動に従事」とある。人材活用のプロだ。

氏の論考『「先払い」の中国、「後払い」の日本〜中国人と付き合う法』
(WISDOM7/29)から。

<最近、南シナ海や東シナ海における領有権問題の議論が激しくなってい
る。政治的な議論をするつもりはないが、中国のあるウェブサイトを読ん
でいたら、中国政府の幹部が大意において以下のような発言をしたと報じ
られていた。

「中国外交には以下のような特徴がある。もしあなたが私と良い関係にあ
り、私のメンツを立ててくれれば、それにふさわしい配慮をして、譲歩す
ることにやぶさかでない。しかし、仮にあなたが私のことを尊重せず、強
い態度に出るなら、こちらも強い姿勢で臨む」

この発言は中国人の思考の脈絡を考えるうえで、とても興味深い。

この発言の根底に流れている論理は「先に相手がこうしてくれれば、私は
こうする」という考え方である。まず自分のメンツを立てるのは相手であ
る。まず相手の行動を期待する。くだけた言い方をすれば、相手に「先払
い」を求めているのである。

政治の場だけでなく、同様の発想は中国の日常生活に根強く流れている。
今回はそんな話をしたい。

*他人に冷たい中国人

中国の社会で暮らすと実感することだが、中国の人々は見知らぬ人に対し
て非常に冷淡である。例えば、マンションでエレベーターに乗る。途中の
階で誰かが乗ってきたとする。その人が顔見知りである場合を除き、ほと
んど無反応である。日常生活で他人と挨拶を交わすという習慣はほぼない。

お店や飲食店などに行っても基本は同じである。お客が笑顔で歓迎される
ことは少ない。最近でこそ従業員教育を施した店も増えてきて、客が来る
と「歓迎光臨(いらっしゃいませ)」などと声をかける店も増えてはきた
が、それでも大方の従業員は義務的にやっている感じで、店主が目を離す
とすぐに元に戻ってしまったりする。

だから初めて中国に来た外国人は「中国はサービスが悪い」「中国人は愛
想がない」「ぶっきらぼう」などといった印象を持つことが多い。

しかし、実はこの問題を解決する非常に簡単な方法がある。誰でもできる
即効性のある方法だ。それは、こちらから先に笑顔で挨拶をすることであ
る。そうすると中国の人たちは多くの場合、途端に花が咲いたような笑顔
になり、時には慌てたように挨拶を返し、以後、私に対してにこやかに接
してくれるようになる。これは高い確率で有効な方法なので、中国に行く
機会があったらぜひ試してみていただきたい。

*「自尊心の維持」から出発する中国人

なぜそういうことになるのか、そのメカニズムを分解してみよう。

この行動には、中国社会の面子(メンツ)の問題が大きく影響している。
メンツとは「“自分が他人より優れている”ことを周囲に認めさせたい」と
いう意識である――と第33回「面子とは何か〜中国社会を動かすエネルギー
源」で書いた。なぜ中国人が、一般に他人に対して愛想がよくないのかと
いえば、それは中国人の心理の根底に「自分を低く見られたくない」とい
う意識があるからである。

中国社会では「自尊心」が非常に重く考えられており、「自分の本心を覆
い隠して他人に迎合する」とか「プライドを省みずに他人に媚びる」と
いった行為を強く否定する。そしてそういう行動をする人を嫌うし、信用
できないと考える。もちろん、自分はそういうことを絶対にやりたくない
と思っている。

やや極端に言うと、日常の行動がすべて「自尊心の維持」という観点から
出発している。ふだん街を歩いている時でも、「私は私だ。なぜ他人に媚
びへつらわなければいけないのだ」と思っている。中国人を見たら「自尊
心のかたまり」が歩いていると考えてちょうどいいくらいである。

というようなことだから、中国社会では「自分のほうから他人に笑顔でア
プローチしていく」という行動が起きにくい。むしろ、見境なく周囲に愛
想を振りまくような人間を低く見る傾向すらある。「あいつは右顧左眄し
ている。確固たる自分というものがないのか」というわけだ。

多かれ少なかれ、誰にもこういう意識があるから、自分から率先して相手
に好意を示そうとする人が少ない。日本人がなんとなく常に曖昧な微笑み
を浮かべているのに対し、中国人はあまり人前で笑顔を見せない。常にし
かめっ面をして歩いているような印象がある。要するにそれは、自分が見
くびられるのが嫌だからである。

*「あなたがそうしてくれるなら…」

ところがこういう自尊心の強さは、相手から先に自分に対する好意が示さ
れた途端、一瞬にして満足される。自分は自分のままなのに、相手から先
に笑顔で挨拶されたということは、自分の存在が相手から認められた、相
手から自分が尊重されたことに他ならない(と中国人は受け止める)。こ
うなると嬉しくて仕方がない。そして突然、満面の笑顔になって、自分を
尊重してくれたその相手に、自分も最大限の好意で向き合おうとするので
ある。

要するに誰もが相手に好意の「先払い」を求めている。これが中国社会の
共有されたルールというか、行動のスタンダードになっている。

*「後払い」の日本社会

こうした考え方は社会の隅々にまで及んでいる。例えば、中国人の働き方
がそうである。中国の人たちは会社から評価を先払いしてもらわないと働
かない。「賃金の前払い」ではない。「自分に対する評価」の先払いであ
る。

どういうことか。日本社会の考え方と比較しながら説明してみよう。

日本社会の働き方はすべからく「後払い」である。「まずとにかく頑張
れ。悪いようにはしないから」とか「入社○年ぐらいは修行だと思って文
句を言わずに働け。まず自分の力をつけるのが先だ」といった類の考え方
は、建前上はともかく、本音では現在も根強くある。こうした考え方に反
発し、経験が乏しいうちから自分の力を認めてほしいと主張すると、「生
意気だ」「10年早い」などと言われる。

働く側の個人も、なんとなくそういうものだと思っていて、とにかくまず
実力をつけることが先で、要求を表に出すのはそれからだと考える傾向が
強い。まず良い仕事をする。報酬は自ずとついてくる――といった話が日本
人は好きだし、実際にそう考えてコツコツと努力をする人が少なくない。
これは明らかに日本人の美徳だろう。

終身雇用的な考え方は崩れてきてはいるものの、日本の大きな組織の人事
体系は新卒採用が軸で、長期間かけて組織内で能力形成していくのが普通
だ。そこでは今でも、若いうちは比較的低い賃金に甘んじて経験を積み、
10〜20年といった長い年数をかけて帳尻を合わせる。これも一種の後払い
的な発想ということができる。

*評価を「先払い」する中国社会

ところが中国社会はそうなっていない。先に述べたように、中国人はさな
がら「歩く自尊心」だから、まず自分の能力が認められなければ、そもそ
も働こうという気にならない。まず自分のことを高く評価してほしい。当
然それには、評価に見合った報酬が附属するはずである。そうすれば自分
は一生懸命働きます――というのが普通の感覚である。

だから、中国人の経営者やマネジャーは、人を採用する時はもちろん、日
常業務の中で部下を動かそうとする時、常に評価の先払いを心がける。誰
かにある仕事を任せたいと考えた時、心中では「こいつに任せて大丈夫か
なあ」と思っても、「キミは素晴らしい力がある。キミならできる」と持
ち上げて、働かせる。その一方で、現実の能力は疑わしいのだから、進捗
のプロセスをチェックする仕組みを確実に構築しておく。

当然、その人材に能力があることを認めたのだから、それに見合った報酬
を先に約束する。ただその場合でも、報酬の一部を目標達成後に支給する
成果報酬としたり、もし達成できなかった場合には、降格や最悪の場合、
契約を延長しないといったペナルティが待っているのが普通である。

このように働き方の面でも、中国社会には先払い的感覚が存在している。
もちろんこれは、全体としてそのような傾向があるという話であって、個
別には当然そうでない個人も企業もあるし、どちらが良くてどちらが間
違っているという話ではない。具体的に検証してはいないが、世界を見渡
せば、こういう先払い的感覚のほうが世界の多数派かもしれない。

*優秀な人が寄ってこない日本企業

その結果、何が起きるかというと、日本企業に優秀な人材が集まりにくく
なるのである。日本企業は人に対する評価も、それに伴う報酬も「後払
い」なので、中国人的感覚からすると、「自分は認められていない。自分
の価値が正当に評価されていない」という思いがつきまとう。その結果、
強い意欲が湧いてこない。また賃金体系も後払い的色彩が強いので、本当
にそのお金がもらえるのか、心もとない。「実力が伸びたら払うよ」と日
本人は言うのだが、本当にそれが実現するか、確信が持てない。

そんなことがあって中国の日系企業では、なかなか高い実力を持った人を
引きつけにくいうえに、いったん入った人材であっても、働いているうち
に自分に対する会社の評価に疑念を持ち始め、退社してしまうというケー
スは非常に多い。先払いか後払いかという感覚の差は、さまざまなところ
で影響しているのである。

*なぜ中国人は日本に来て気分が良くなるか

中国社会では先に述べたように、すべての人が相手から先に自分を立てて
くれることを期待しているので、互いに牽制し合って、双方が「オレは偉
いんだぞ」と意地を張っているようなところがある。この「メンツのせめ
ぎ合い」は傍から見ているとなかなか面白く、興味尽きないものがある
が、もともとあまりメンツに深いこだわりがなく、実利を取ればいいと考
えている人間から見ると、効率悪いことこのうえない。

別に人に頭を下げても減るものではなし、こっちから先に挨拶したところ
で自尊心に痛みがあるわけでもない。別にそれで相手の気分がよくなり、
その場の雰囲気が明るくなって仕事がスムーズに進めば、こちらにとって
もメリットがある。さっさとそうしてしまえばいいのにと思うことは少な
くない。

近年、中国から日本に旅行に来る人が激増し、そのほとんどの人が日本で
の接客やサービスに大きな満足を得て帰っている。中には一種の「日本中
毒」になってしまい、「日本のサービスが忘れられない」と年に何度も日
本を訪れるようになってしまった知人もいる。

どうしてそういうことが起きるのかというと、中国ではたとえ商売であっ
ても、そこに従事している人は、自尊心が邪魔をして自分から先に一段へ
りくだってお客を尊重するという行動を取りたがらない。香港や台湾の社
会はまだしも、供給側に有利な、硬直した計画経済の時代が長く続いた大
陸中国ではなおそうである。

そこへいくと日本社会は、まずお客を尊重する。仮に少額しか買わないお
客であっても、お客はお客、丁重に応対する。そういう職業意識がある。
お客に頭を下げて自尊心が傷つけられるという人は日本には少ないだろ
う。こういう態度に中国人は弱い。

「自分は尊重された、大事に扱われた」と感じると、相手にも好意を持た
ずにいられなくなる。相手からの尊重に自分も応えなければならないと思
う。中国人とはそういう人たちである。これが中国人の日本旅行人気、日
本での旺盛な消費の一つの理由になっている。

*評価の戦略的な先払い

そういう習性があるので、中国社会でも、優れたリーダーや商売人になる
ような人は、この中国人の感性を最大限に利用する。つまり率先して自分
から相手を尊重して、それで相手を動かそうという戦略を取るのである。
要するに評価の戦略的な先払いである。

中国の優秀な人は、まず自分の周囲にいる人の能力を自分から率先して認
める。それを言葉や形にして、大仰なくらいに表現する。自分のほうから
部下や目下の人間に積極的に声をかける。

社会的、社内的に地味な仕事、目立たない業務、辛い仕事に就いている人
に積極的に目を配る。相手を尊重し、自尊心を満たす。その種の仕事に従
事している人からみれば、自分よりも優越的な地位にある人から声をかけ
られれば嬉しくないわけがない。あの人は見ていてくれた、自分が尊重さ
れたという証(あかし)だからである。

そうやってメンツをどんどん先払いして、人に「貸し」をたくさんつく
る。それを貯めておいて、いざという時にドンと使う。

私はもういい歳だから(平井:55歳くらいか)、周囲の友人知人は年齢的
にも成熟して比較的裕福な層が多い。そういう人たちの行動を見ている
と、何かにつけてプレゼントを贈ったり、旅行先でお土産を買ってきた
り、こまめにWeChat(微信)などのSNSでコンタクトしたりしながら、周
囲の人間を褒め、相手の家族を褒め、「私はあなたを尊重していますよ」
というメッセージを送り続けている。これはすべて何かの時のための「先
払い」なのである。

*「実を捨てて名を取る」社会

だから私もそういう優秀な中国人を見習って、できる限り先払いを心がけ
ている。タクシーに乗ったら、まず自分から運転手さんに笑顔で「ニイハ
オ」と言う。無反応なことも少なくないが、めげない。

マンションのガードマンさんには行き帰り、必ず笑顔で挨拶し、できる限
り雑談して、さりげなく労をねぎらう。ホテルやレストランでトイレに
入って、中で掃除をしている人がいたら「謝謝」とお礼を言う。とにかく
「先払い」する。

そうやってみると、中国の社会は格段に生きやすくなる。みんな私に好意
を持ってくれるからだ。偉そうにしていても何もいいことはない。

さすがに国家間の関係となると、先払いばかりしている訳にはいかないか
ら話は複雑だが、相手の心理を考えるヒントにはなる。

「名を捨てて実を取る」という言葉があるが、中国社会はある面、多くの
人が自ら好んで「実を捨てて名を取っている」ようなところがある。この
あたりに「中国」という巨大な存在とうまく付き合うカギがあるように思
う>(以上)

実に上手いね。支那流は「俺の面子をまず立てろ」なのだ。「さすがに国
家間の関係となると、先払いばかりしている訳にはいかないから話は複雑
だが、相手の心理を考えるヒントにはなる」、なるほど、日本が習近平を
たたえ、譲歩すれば、WINWINで13億市場にアクセスできるというわけだ。

ところが日本企業の現実は「もうウンザリ、中国とは市場欲しさに“耐え
がたきを耐え、忍び難きを忍んで”付き合ってきたが、もうピークは終
わった、中国ビジネスは今やお荷物、いかに撤収するかが課題だ」となっ
ているだろう。

覆水盆に返らず、日本企業の中国進出を先導したパナソニックを2012年に
破壊した時点で、日中友好は終わったのだ。彼らは「井戸を掘った人」を
忘れるどころか血祭りにしたのである。我々は、少なくとも小生はこの暴
挙を永遠に忘れない。血は血で贖われるべきである。

経営の神様を侮辱した報復として、小生は中共党員8000万人は必ず殺す。
天安門式に戦車で踏みつぶす。それが嫌なら離党せよ、離党して誠意を示
せよ、先払いで「俺の面子をまず立てろ」や、習近平の首を持って来い。
さすれば情状酌量で罪一等を減じ、死罪から永蟄居閉門にしてやろう。汚
染大陸で自滅するがいい。

日本人の多くはそんな風に思っているのではないか。習近平が「平和的台
頭」「韜光養晦」をやめて「偉大なる支那民族の復興」へ舵を切ったとき
に、中共は後戻りできない「面子迷路GO」にはまったのだ。間もなく穴に
落ちるだろう。(2016/8/6)

平井修一

産経8/4「日中『政冷経冷』時代へ 13億人市場に『魅力』も熾烈な競争
 経済同友会が訪中」から。

<1日、北京の釣魚台迎賓館で訪中団と会談した中日友好協会会長の唐家
セン元国務委員は安倍政権について「言葉では友好と言いつつも行動が必
ずしも伴っていないのではないか」と批判。「政治が冷えていれば『経
熱』になるのは不可能だ」と述べ、「友好的な政治環境の構築」を政権に
働きかけるよう要請した。

やや唐突な内容に日本側の出席者からは「意外な発言」との感想も漏れ
た。東シナ海や南シナ海問題で中国側に妥協しない安倍政権へのいらだち
とともに、日本から対中投資が大幅に減少していることへの懸念も背景に
あるようだ。中国商務省の発表によると、2015年の中国への直接投資額は
25.2%減少した>(以上)

唐家センは日本から投資を呼び込むのが仕事で、それが上手くいっていな
いので大いに面子を潰され、不愉快なのだ。

田中信彦氏の論考がこのところ冴えている。氏のプロフィールには「中
国・上海在住。1983年早稲田大学政治経済学部卒。毎日新聞記者を経て、
90年代初頭から中国での人事マネジメント領域で執筆、コンサルティング
活動に従事」とある。人材活用のプロだ。

氏の論考『「先払い」の中国、「後払い」の日本〜中国人と付き合う法』
(WISDOM7/29)から。

<最近、南シナ海や東シナ海における領有権問題の議論が激しくなってい
る。政治的な議論をするつもりはないが、中国のあるウェブサイトを読ん
でいたら、中国政府の幹部が大意において以下のような発言をしたと報じ
られていた。

「中国外交には以下のような特徴がある。もしあなたが私と良い関係にあ
り、私のメンツを立ててくれれば、それにふさわしい配慮をして、譲歩す
ることにやぶさかでない。しかし、仮にあなたが私のことを尊重せず、強
い態度に出るなら、こちらも強い姿勢で臨む」

この発言は中国人の思考の脈絡を考えるうえで、とても興味深い。

この発言の根底に流れている論理は「先に相手がこうしてくれれば、私は
こうする」という考え方である。まず自分のメンツを立てるのは相手であ
る。まず相手の行動を期待する。くだけた言い方をすれば、相手に「先払
い」を求めているのである。

政治の場だけでなく、同様の発想は中国の日常生活に根強く流れている。
今回はそんな話をしたい。

*他人に冷たい中国人

中国の社会で暮らすと実感することだが、中国の人々は見知らぬ人に対し
て非常に冷淡である。例えば、マンションでエレベーターに乗る。途中の
階で誰かが乗ってきたとする。その人が顔見知りである場合を除き、ほと
んど無反応である。日常生活で他人と挨拶を交わすという習慣はほぼない。

お店や飲食店などに行っても基本は同じである。お客が笑顔で歓迎される
ことは少ない。最近でこそ従業員教育を施した店も増えてきて、客が来る
と「歓迎光臨(いらっしゃいませ)」などと声をかける店も増えてはきた
が、それでも大方の従業員は義務的にやっている感じで、店主が目を離す
とすぐに元に戻ってしまったりする。

だから初めて中国に来た外国人は「中国はサービスが悪い」「中国人は愛
想がない」「ぶっきらぼう」などといった印象を持つことが多い。

しかし、実はこの問題を解決する非常に簡単な方法がある。誰でもできる
即効性のある方法だ。それは、こちらから先に笑顔で挨拶をすることであ
る。そうすると中国の人たちは多くの場合、途端に花が咲いたような笑顔
になり、時には慌てたように挨拶を返し、以後、私に対してにこやかに接
してくれるようになる。これは高い確率で有効な方法なので、中国に行く
機会があったらぜひ試してみていただきたい。

*「自尊心の維持」から出発する中国人

なぜそういうことになるのか、そのメカニズムを分解してみよう。

この行動には、中国社会の面子(メンツ)の問題が大きく影響している。
メンツとは「“自分が他人より優れている”ことを周囲に認めさせたい」と
いう意識である――と第33回「面子とは何か〜中国社会を動かすエネルギー
源」で書いた。なぜ中国人が、一般に他人に対して愛想がよくないのかと
いえば、それは中国人の心理の根底に「自分を低く見られたくない」とい
う意識があるからである。

中国社会では「自尊心」が非常に重く考えられており、「自分の本心を覆
い隠して他人に迎合する」とか「プライドを省みずに他人に媚びる」と
いった行為を強く否定する。そしてそういう行動をする人を嫌うし、信用
できないと考える。もちろん、自分はそういうことを絶対にやりたくない
と思っている。

やや極端に言うと、日常の行動がすべて「自尊心の維持」という観点から
出発している。ふだん街を歩いている時でも、「私は私だ。なぜ他人に媚
びへつらわなければいけないのだ」と思っている。中国人を見たら「自尊
心のかたまり」が歩いていると考えてちょうどいいくらいである。

というようなことだから、中国社会では「自分のほうから他人に笑顔でア
プローチしていく」という行動が起きにくい。むしろ、見境なく周囲に愛
想を振りまくような人間を低く見る傾向すらある。「あいつは右顧左眄し
ている。確固たる自分というものがないのか」というわけだ。

多かれ少なかれ、誰にもこういう意識があるから、自分から率先して相手
に好意を示そうとする人が少ない。日本人がなんとなく常に曖昧な微笑み
を浮かべているのに対し、中国人はあまり人前で笑顔を見せない。常にし
かめっ面をして歩いているような印象がある。要するにそれは、自分が見
くびられるのが嫌だからである。

*「あなたがそうしてくれるなら…」

ところがこういう自尊心の強さは、相手から先に自分に対する好意が示さ
れた途端、一瞬にして満足される。自分は自分のままなのに、相手から先
に笑顔で挨拶されたということは、自分の存在が相手から認められた、相
手から自分が尊重されたことに他ならない(と中国人は受け止める)。こ
うなると嬉しくて仕方がない。そして突然、満面の笑顔になって、自分を
尊重してくれたその相手に、自分も最大限の好意で向き合おうとするので
ある。

要するに誰もが相手に好意の「先払い」を求めている。これが中国社会の
共有されたルールというか、行動のスタンダードになっている。

*「後払い」の日本社会

こうした考え方は社会の隅々にまで及んでいる。例えば、中国人の働き方
がそうである。中国の人たちは会社から評価を先払いしてもらわないと働
かない。「賃金の前払い」ではない。「自分に対する評価」の先払いであ
る。

どういうことか。日本社会の考え方と比較しながら説明してみよう。

日本社会の働き方はすべからく「後払い」である。「まずとにかく頑張
れ。悪いようにはしないから」とか「入社○年ぐらいは修行だと思って文
句を言わずに働け。まず自分の力をつけるのが先だ」といった類の考え方
は、建前上はともかく、本音では現在も根強くある。こうした考え方に反
発し、経験が乏しいうちから自分の力を認めてほしいと主張すると、「生
意気だ」「10年早い」などと言われる。

働く側の個人も、なんとなくそういうものだと思っていて、とにかくまず
実力をつけることが先で、要求を表に出すのはそれからだと考える傾向が
強い。まず良い仕事をする。報酬は自ずとついてくる――といった話が日本
人は好きだし、実際にそう考えてコツコツと努力をする人が少なくない。
これは明らかに日本人の美徳だろう。

終身雇用的な考え方は崩れてきてはいるものの、日本の大きな組織の人事
体系は新卒採用が軸で、長期間かけて組織内で能力形成していくのが普通
だ。そこでは今でも、若いうちは比較的低い賃金に甘んじて経験を積み、
10〜20年といった長い年数をかけて帳尻を合わせる。これも一種の後払い
的な発想ということができる。

*評価を「先払い」する中国社会

ところが中国社会はそうなっていない。先に述べたように、中国人はさな
がら「歩く自尊心」だから、まず自分の能力が認められなければ、そもそ
も働こうという気にならない。まず自分のことを高く評価してほしい。当
然それには、評価に見合った報酬が附属するはずである。そうすれば自分
は一生懸命働きます――というのが普通の感覚である。

だから、中国人の経営者やマネジャーは、人を採用する時はもちろん、日
常業務の中で部下を動かそうとする時、常に評価の先払いを心がける。誰
かにある仕事を任せたいと考えた時、心中では「こいつに任せて大丈夫か
なあ」と思っても、「キミは素晴らしい力がある。キミならできる」と持
ち上げて、働かせる。その一方で、現実の能力は疑わしいのだから、進捗
のプロセスをチェックする仕組みを確実に構築しておく。

当然、その人材に能力があることを認めたのだから、それに見合った報酬
を先に約束する。ただその場合でも、報酬の一部を目標達成後に支給する
成果報酬としたり、もし達成できなかった場合には、降格や最悪の場合、
契約を延長しないといったペナルティが待っているのが普通である。

このように働き方の面でも、中国社会には先払い的感覚が存在している。
もちろんこれは、全体としてそのような傾向があるという話であって、個
別には当然そうでない個人も企業もあるし、どちらが良くてどちらが間
違っているという話ではない。具体的に検証してはいないが、世界を見渡
せば、こういう先払い的感覚のほうが世界の多数派かもしれない。

*優秀な人が寄ってこない日本企業

その結果、何が起きるかというと、日本企業に優秀な人材が集まりにくく
なるのである。日本企業は人に対する評価も、それに伴う報酬も「後払
い」なので、中国人的感覚からすると、「自分は認められていない。自分
の価値が正当に評価されていない」という思いがつきまとう。その結果、
強い意欲が湧いてこない。また賃金体系も後払い的色彩が強いので、本当
にそのお金がもらえるのか、心もとない。「実力が伸びたら払うよ」と日
本人は言うのだが、本当にそれが実現するか、確信が持てない。

そんなことがあって中国の日系企業では、なかなか高い実力を持った人を
引きつけにくいうえに、いったん入った人材であっても、働いているうち
に自分に対する会社の評価に疑念を持ち始め、退社してしまうというケー
スは非常に多い。先払いか後払いかという感覚の差は、さまざまなところ
で影響しているのである。

*なぜ中国人は日本に来て気分が良くなるか

中国社会では先に述べたように、すべての人が相手から先に自分を立てて
くれることを期待しているので、互いに牽制し合って、双方が「オレは偉
いんだぞ」と意地を張っているようなところがある。この「メンツのせめ
ぎ合い」は傍から見ているとなかなか面白く、興味尽きないものがある
が、もともとあまりメンツに深いこだわりがなく、実利を取ればいいと考
えている人間から見ると、効率悪いことこのうえない。

別に人に頭を下げても減るものではなし、こっちから先に挨拶したところ
で自尊心に痛みがあるわけでもない。別にそれで相手の気分がよくなり、
その場の雰囲気が明るくなって仕事がスムーズに進めば、こちらにとって
もメリットがある。さっさとそうしてしまえばいいのにと思うことは少な
くない。

近年、中国から日本に旅行に来る人が激増し、そのほとんどの人が日本で
の接客やサービスに大きな満足を得て帰っている。中には一種の「日本中
毒」になってしまい、「日本のサービスが忘れられない」と年に何度も日
本を訪れるようになってしまった知人もいる。

どうしてそういうことが起きるのかというと、中国ではたとえ商売であっ
ても、そこに従事している人は、自尊心が邪魔をして自分から先に一段へ
りくだってお客を尊重するという行動を取りたがらない。香港や台湾の社
会はまだしも、供給側に有利な、硬直した計画経済の時代が長く続いた大
陸中国ではなおそうである。

そこへいくと日本社会は、まずお客を尊重する。仮に少額しか買わないお
客であっても、お客はお客、丁重に応対する。そういう職業意識がある。
お客に頭を下げて自尊心が傷つけられるという人は日本には少ないだろ
う。こういう態度に中国人は弱い。

「自分は尊重された、大事に扱われた」と感じると、相手にも好意を持た
ずにいられなくなる。相手からの尊重に自分も応えなければならないと思
う。中国人とはそういう人たちである。これが中国人の日本旅行人気、日
本での旺盛な消費の一つの理由になっている。

*評価の戦略的な先払い

そういう習性があるので、中国社会でも、優れたリーダーや商売人になる
ような人は、この中国人の感性を最大限に利用する。つまり率先して自分
から相手を尊重して、それで相手を動かそうという戦略を取るのである。
要するに評価の戦略的な先払いである。

中国の優秀な人は、まず自分の周囲にいる人の能力を自分から率先して認
める。それを言葉や形にして、大仰なくらいに表現する。自分のほうから
部下や目下の人間に積極的に声をかける。

社会的、社内的に地味な仕事、目立たない業務、辛い仕事に就いている人
に積極的に目を配る。相手を尊重し、自尊心を満たす。その種の仕事に従
事している人からみれば、自分よりも優越的な地位にある人から声をかけ
られれば嬉しくないわけがない。あの人は見ていてくれた、自分が尊重さ
れたという証(あかし)だからである。

そうやってメンツをどんどん先払いして、人に「貸し」をたくさんつく
る。それを貯めておいて、いざという時にドンと使う。

私はもういい歳だから(平井:55歳くらいか)、周囲の友人知人は年齢的
にも成熟して比較的裕福な層が多い。そういう人たちの行動を見ている
と、何かにつけてプレゼントを贈ったり、旅行先でお土産を買ってきた
り、こまめにWeChat(微信)などのSNSでコンタクトしたりしながら、周
囲の人間を褒め、相手の家族を褒め、「私はあなたを尊重していますよ」
というメッセージを送り続けている。これはすべて何かの時のための「先
払い」なのである。

*「実を捨てて名を取る」社会

だから私もそういう優秀な中国人を見習って、できる限り先払いを心がけ
ている。タクシーに乗ったら、まず自分から運転手さんに笑顔で「ニイハ
オ」と言う。無反応なことも少なくないが、めげない。

マンションのガードマンさんには行き帰り、必ず笑顔で挨拶し、できる限
り雑談して、さりげなく労をねぎらう。ホテルやレストランでトイレに
入って、中で掃除をしている人がいたら「謝謝」とお礼を言う。とにかく
「先払い」する。

そうやってみると、中国の社会は格段に生きやすくなる。みんな私に好意
を持ってくれるからだ。偉そうにしていても何もいいことはない。

さすがに国家間の関係となると、先払いばかりしている訳にはいかないか
ら話は複雑だが、相手の心理を考えるヒントにはなる。

「名を捨てて実を取る」という言葉があるが、中国社会はある面、多くの
人が自ら好んで「実を捨てて名を取っている」ようなところがある。この
あたりに「中国」という巨大な存在とうまく付き合うカギがあるように思
う>(以上)

実に上手いね。支那流は「俺の面子をまず立てろ」なのだ。「さすがに国
家間の関係となると、先払いばかりしている訳にはいかないから話は複雑
だが、相手の心理を考えるヒントにはなる」、なるほど、日本が習近平を
たたえ、譲歩すれば、WINWINで13億市場にアクセスできるというわけだ。

ところが日本企業の現実は「もうウンザリ、中国とは市場欲しさに“耐え
がたきを耐え、忍び難きを忍んで”付き合ってきたが、もうピークは終
わった、中国ビジネスは今やお荷物、いかに撤収するかが課題だ」となっ
ているだろう。

覆水盆に返らず、日本企業の中国進出を先導したパナソニックを2012年に
破壊した時点で、日中友好は終わったのだ。彼らは「井戸を掘った人」を
忘れるどころか血祭りにしたのである。我々は、少なくとも小生はこの暴
挙を永遠に忘れない。血は血で贖われるべきである。

経営の神様を侮辱した報復として、小生は中共党員8000万人は必ず殺す。
天安門式に戦車で踏みつぶす。それが嫌なら離党せよ、離党して誠意を示
せよ、先払いで「俺の面子をまず立てろ」や、習近平の首を持って来い。
さすれば情状酌量で罪一等を減じ、死罪から永蟄居閉門にしてやろう。汚
染大陸で自滅するがいい。

日本人の多くはそんな風に思っているのではないか。習近平が「平和的台
頭」「韜光養晦」をやめて「偉大なる支那民族の復興」へ舵を切ったとき
に、中共は後戻りできない「面子迷路GO」にはまったのだ。間もなく穴に
落ちるだろう。(2016/8/6)



2016年08月08日

◆日本国から誇りを奪っている現行憲法

加瀬 英明



 現行の日本国憲法は、諸悪の因(もと)となっている。

私は世界の60ヶ国以上の、憲法の前文を読んだ。

どの国の憲法も、前文のなかでその国が誇りとする歴史や、伝統の精神文
化を称(たた)えている。

私は、毎朝、鏡の中で自分の顔を見るたびに、父母の体を受け継いでいる
と思う。

私が1人で存在しているのではない。そして父母だけではなく、祖父母、
さらに遡って私を現世に送ってくれた御先祖に感謝する。

私は現行憲法が日本が先の戦争に敗れた翌年の2月に、占領軍総司令部で
俄(にわ)かに集められた、24人のシロウトばかりの部員によって、僅か7
日間で書かれたことに、すでに触れた。

現行憲法の前文は、このシロウト集団がアメリカ独立宣言や、アメリカ、
イギリス、中華民国の首脳が昭和18(1943)年に、エジプトのカイ
ロに集まって、日本に対して無条件降伏を要求したカイロ宣言などの文言
から取って、切り貼りしたものである。

占領軍が日本に強要した現行憲法は、日本が未来(みらい)永劫(えいごう)
にわたって、軍備を持つことを禁じるとともに、日本国から誇りを奪うこ
とを、はかったものだった。歴史を振り返ると、ある国が力づくで外国を
属国としようとする時に、かならず国防権を奪うことを行う。

 日本の憲法の前文は、先人たちから受け継いだ国を誇ることによって、
先人に感謝を捧げるものでなければならない。現行憲法の前文は罰当たり
のもので、読誦(どくしょう)するにとうてい価(あたい)するものではない。

 憲法は、国家の最高法規である。先祖が代々にわたって、この国を築く
ために営々として努力してきたことを、疎(おろそ)かにしてしまってよい
ものなのか。私たちが未来を切(き)り拓(ひら)こうとするなら、何よりも
先人の加護を願わねばなるまい。

 総司令部で日本に無理強いする憲法案ができあがると、マッカーサー元
帥の側近のホイットニー少将が幕僚を連れて、都内白金の外相公邸で待っ
ていた、吉田茂外相を訪れて、手交した。

 日本が戦争に敗れた2ヶ月後に、東久邇(ひがしくに)宮首相が退陣し
て、幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)首相と交替して、吉田が外相に就
任していた。

 ホイットニーは回想録のなかで、憲法案を読んだ「吉田の顔色が、黒い
雲に覆われたように変わった」と述べている。
日本側の記録によると、この日は早春でまだ肌寒かったのに、吉田は冷汗
をかいて、掌(てのひら)の汗をズボンでさかんに拭(ぬぐ)っていた。吉田
の一行に随行していた外務省の通訳は、憲法案の内容を知って、恐怖のあ
まり口が動かなくなった。

 そのうえで、ホイットニーは、吉田たちに「この憲法案を受諾しなけれ
ば、総司令部として、天皇の一身の安全を保障できない」と、言い放っ
た。天皇を戦争裁判にかけて、絞り首にするというのである。

 天皇を人質として脅迫されたから、日本政府として従わざるをえなかった。

 現行憲法は、兇悪な誘拐犯人によって脅されて、強要されたものだ。

 護憲派の面々は、現行憲法が理想主義を体現したものだといっている。
だが、深い闇の憲法である。

 一日も早く闇を払い、光を取り戻そう。