2018年02月12日

◆英語には意外な言い方があるのだ

前田 正晶


It’s yours.

解説)こういう言い方を1970年頃に香港から来た貿易商にされた時には、
悲しいかな何のことか解らなかった。言うなれば Make it yours. でも同
じような意味になるとは、後に知ったのだった。何れも「君に上げるよ」
なのである。それなら素直に I will give ~ to you. とでも言ってくれ
れば良いのにと思った。



このことをアメリカ人に話してみたら「そういう言い方はあるが、そのま
までは一寸不躾だと思う。我々ならば please を付ける」と教えてくれた。



It’s all yours.

解説)これは上記と似ているが、全く異なる意味で使われていた。即ち、
司会者が講演か説明かプレゼンテーションをする人を紹介した後で、言っ
たことだった。敢えて日本語にしてみれば「さー、貴方の番です。どうぞ
お話し下さい」とでもなるだろうか。All が入っただけで全く意味が変
わってくるのが面白かった。



It’s a piece of cake.

解説)日本語にすれば「朝飯前」ということだろう。要するに「簡単なこ
とだ」か「お安い御用だ」と言いたい時に使える表現だと思う。同じよう
な意味で彼らがよく使っている言葉に cinch というのがある。これは、
Oxfordには「アメリカン・イングリッシュの話し言葉であり、馬の腹帯を
締めるという意味」とある。なお、余計なことかも知れないが、It would
be a before breakfast matter. などと言っても通じないと思う。



I will give you a ride.

解説)これも話し言葉に馴れていないとまごつく表現の一つだと思う。要
点は ride である。「私の車で送ってあげるよ」という意味なのだ。これ
も初めて聞いた時には「何のこと?」と一瞬戸惑ったが、雰囲気で見当が
付いた。自動車の運転をしない(出来ないし、免許を取ったこともない)
私がアメリカで常に言っていたことが Who will give me a ride back to
my hotel? と Who will pick me up tomorrow morning? だった。後者は
「明朝は誰が迎えに来てくれるの」となる。I need a ride.となどという
一寸図々し言い方もある。



Let’s play it by ear.

解説)これも初めて聞いた時には「何を言っているのか」と困惑させられ
た。“to play it by ear”は本来は「譜面を見ないで(即興か諳譜で)演
奏する」という意味だそうだが、それが転じて「どうなるかは解らない
が、その場の状況に応じてやってみよう」と言いたい時に使われるように
なった。言わば「臨機応変に行こう」なのである。



I’ll tell you what.

解説)これも何のことか直ちに理解できなかった。日本語で何と言えば良
いかも解らない話し言葉かと思う。皆で昼食に出掛けようとなった時に、
中華か日本食か意見が纏まらなかった。そこに最年長者が割って入って I
will tell you what. Let’s try Mexican.と言ってメキシコ料理に決まっ
たのだった。



We are a party of four.

解説)前項の続きのような言い方。レンストランに入って入り口の
Please wait to be seated. の看板のところに立っている係員(maître-
d‘ または maître d)に「我々は4人である」と告げているのだ。ただ単
に Four. と言っても通じるが、この方が格好が良いか?電話予約の時な
どには使える言い方だ。尤も、電話では We need a table for four.と
言っても良いと思う。



何時のことだったか、私が昼食が終わって一緒に来ていた秘書さんたち
を、この「お席にご案内しますので、ここでお待ちを」と看板のところに
立って待っていた時に、後から入ってきたお客に Table for two,
please. と言われてしまったことがあった。その日は金曜日で、私は寛い
だ服装で濃紺のダブルブレストのブレザーを着て濃灰色のズボンをはいて
いたので、如何にもメートルデイ―っぽく見えたらしい。それを見ていた
女性たちに「貴方は新しい職を確保できたではないか」と大受けだった。



筆者の意見:

私はこれまでに繰り返してアメリカで日常的に使われている表現を紹介し
てきた。しかし、我が国の学校教育での英語で育った来られた方々には
「これぞ一般的に通用する話し言葉であるから、会話を為さる時には積極
的にお使いになれば」と薦めた記憶はない。その理由は簡単且つ明らか
で、我が国で教えられている『科学としての英語』とは違いすぎで、この
ような表現を使えば、木に竹を接いだようなおかしな事になる危険性が高
いから」である。



でも、彼らがこういう表現をするものだと予め備えができておられれば、
「何を言っているのだろうか?」と困惑せずに済むとは考えている。正直
なところ、私はそういう未知な表現に出会った際には、「解らない」と正
直に申告するか、後で同僚にでも尋ねて「そういうことか」と覚えて自分
のものにしてきたのである。これも重要な勉強法の一部だった。

2018年02月10日

◆先が読めない「まさか!」の時代

                    “シーチン”修一 2.0

【措置入院」精神病棟の日々(90)】男の子は好奇心旺盛だからいろいろ
なことに手を出す。「アソコどないなってるんやろ」と小生はやたらとオ
モチャやラヂオ、双眼鏡、拳銃、カエルなどを分解、観察したものだ。こ
の程度の好奇心はOKだが、スカートの中や更衣室、トイレの中を観察した
り、スマホで撮ったりすると犯罪になり、大体が所払いとか無宿人にな
る。気持ちは分かるが・・・

文春による「新潮覗き見」事件は「まさか!ほんまかいな」の珍事だった
が、続報がないから「手打ち」「示談」になったのだろう。

「申し訳ありませんでした」
「謝って済むんなら警察いらんで。誠意を見せるのが良識やろ」

「これでどうでしょう」
「何やこれ、板チョコ1枚かいな、誠意を見せ、言うてんのやで」
「2枚でどうでしょう」

「あんさん、ガキツカかいな、世間に嗤われるで、ホンマ、リアルが分
かっておらんようやな」
「ではこれで・・・」

「たった3枚で許してくれ言うんか・・・あんさん、背広の内ポケットが
膨らんでるな、ヂヂイのションベン、黄金町のストリッパーやあるまい
し、しょぼちょぼやらんで全部出さんかい!」

「は、それでは全部で5枚で・・・」
「・・・ま、とりあえずはええやろが・・・こんどやったら許さんからな!」

「では示談書に代表印をいただきたいんですが、それとこの間のことや経
緯は他言無用ということで・・・」
「・・・ま、ええやろ・・・まあ2度とスカートまくりせんことやな!」

以上は最近の事件をもとにした創作です(週刊シーチン編集部「真っ黒い
報告書」係)。

北による拉致疑惑をスルーした警察、マスコミ、政府。緘口令、利害、不
都合な真実・・・何があったのだろう。明日あたりから調べてみよう。

2/7産経は「宮中 某重大事件」を書いていたが、昨年12/26号の主婦と生
活社「週刊女性」の「秋篠宮家はご存知か! 眞子さまの婚約者・小室圭
さん母『400万円』借金トラブル」のスクープが発端だったようだ。老若
男女、ゴシップやスキャンダルが大好きだ。が、秋篠宮家はもとより皇室
全体は「まさか!」のブルーだろう。渚のプリンスはシンドバッドだった
のか。この事件、どう着地するのやら。

主婦と生活社は以前は「主婦と生活」がメイン雑誌だったようだが、主婦
が絶滅危惧種になりつつあるから廃刊になったのだろう。同社の最高経営
責任者は遠藤大介会長とか。ネットにはこんな評価があった。

<何しろ遠藤は出版よりもカーレースに熱中する経営者として出版業界で
は有名な存在だ。このLEON RACING チームオーナーとしての雄姿を見よ!
である。

http://as-web.jp/photonews/info.php?c_id=2&no=36762
http://autoc-one.jp/amg/sls-class/launch-1314945/photo/0027.html

ただし「クルマはプロでも出版はド素人」という声も社内外から聞こえて
きたりもする。だから、会社案内には自分の名前を載せていないのだろう>

同社は女性向け雑誌などをいろいろ出しているが、実質的にトップがあー
だこーだ言わないから社員は結構自由にやっていそうだ。経営状況は、業
界全体を宿痾(しゅくあ)の「出版不況」が覆っているからいいはずはな
いが、社長(現在は高納勝寿)がころころ変わるのは、どの社長も経営の
プロでも出版のプロでもなく、「遠藤に好かれたら安泰、嫌われたらク
ビ」なのだろう。

それでも道楽でトップがカーレースに熱中できるのだから小生にとっては
面妖、「まさか!」だ。かなりの資産家なのかもしれない。カネがあると
男は乗り物に凝る。女、車、馬。出版も遠藤の道楽みたいなものか。事実
は小説より奇なり。

2/6は通院で丹沢山麓へ。往路はKが、帰路は小生が運転した。母が大往生
してからはまったく運転していないから5年ぶりだ。1時間15分ほどの運転
で疲れ切って、2時間も昼寝した。Kは「うちはもう1年も付き合ったんや
から疲れた。

来月からはアンタ1人で行け」と言うのだが、大丈夫やろ か・・・カー
レースのあげくにダンプに追突してアポーンとか、あるいは 死神が「逝
くなら今がチャンスやで」と囁いたり。

薬局では薬の量にかなり厳格になった。ヂヂババは皆たっぷり薬の在庫を
抱えているだろう。少しでも社会保障費を抑えたい政府からキツーイお達
しがあったとかで、才色兼備の薬剤師はPCを見ながら「あんさん、まだ14
日分残っているはずやで、来月はセンセに『3週分でええです』と言うん
やで」。はーい。可愛いヂヂイを演じるのだ。

(薬剤師になるためには4000万円、医師は1億5000万円ほどかかるらし
い。それを負担できる家庭=文化資産のある良家=お受験階級の子女だか
ら、仲良うしとったほうがええんやで)

才色兼備のカウンセラー‟ピーコック”にはほんのりとやけど遂に愛を告白
した。スズメ同様、蝸牛の歩みのようにアプローチすれば、そのうち手乗
りペットになるで。「アソコどないなってるんやろ」、老いても少年の心
は永遠なり。

ケースワーカーの“マリア”には犬のふりをして「ワン!」と吠えて見せた
ら大喜びをしていた。今度は犬の着ぐるみを着て通院したいが、皆引ける
だろうな、「まさか!」な、なんなんや、このヂイサン!? ウー、吠え
るで。

「目指せ!元気な老人」の標語はこんな具合か。

一に養生、二に生き甲斐、三四がなくて五にクスリ、うちのヂイサン六で
なし、まごまごしながら七五三、お酒大好き八またのおろち、クスリはリ
スク、飲みすぎ注意、十(とお)とお来ましたお出迎え

痴楽つづり方教室、おあとがよろしいようで・・・・

一にイキガイ、二にキチ〇イ、ガイアの夜明け、時代を生きろ!痴人の愛
は地球を壊す、いささか躁状態の発狂亭“ボストンクラブ”雀庵の病棟日記
から。

【2016/12/7】水曜、曇。

*今朝の産経も面白かった。産経新聞は表向きは「愛国保守=リアリズ
ム=旧弊を改め改革・前進を!」というのが看板だが、自民党と同様に記
者はリベラル≒アカモドキから右派までおり、一枚岩ではない。「主張:
反EUの広がり 結束の否定では解決せぬ」は、産経リベラルの焦りがうか
がえて笑ってしまった。曰く――

<既存政治の打破を掲げる大衆迎合主義(ポピュリズム)的勢力の伸長
は、押しとどめることが困難なほど強まっているということだろうか。

反移民、反ユーロといった主張は、英国のEU離脱やトランプ氏の勝利など
予想を覆す動きにも通じている。

EUは自由主義や民主主義といった共通の価値観で結びついてきた。加盟国
の分断が進めば、域内はおろか世界全体の安保環境や経済にも悪影響を及
ぼすことを忘れては困る>

まるで朝日の社説のよう。「困る」って・・・“極右”やトランプに断固反
対するならそう書けばいいし、誰が一体困っているのか。困っているのは
記者なのか、産経なのか、少なくとも小生はEU≒リベラル≒お花畑のアカモ
ドキと思っているから、EUの崩壊は望むところだ。

「大衆迎合主義」とは近年の造語である。広辞林によれば、大衆とは「多
くの人、民衆。一般勤労階級」で、迎合とは「他人の意向を察して、気に
入るようにすること。阿ること」だ。いいか悪いかは別にして、普通選挙
の国ではおおむね大衆迎合なのではないか。「良薬は口に苦し」なんて政
策を掲げたら票が集まらない。

以前は大衆団交=つるし上げというのもあったが、今は「大衆路線」と言
うようだ。それは「大衆の実情から遊離することなく、大衆の知恵に学び
つつ、運動を進めていこうとする行き方」とある。アカの思想だ。

米国では Populist はアカの「人民党(員)」、Populism はアカの思想
である(ニューコンサイス英和辞典)。だから大衆迎合主義(ポピュリズ
ム)は、EU官僚などアカの思想、主義であり、“極右”と罵倒されている愛
国保守派を非難するのはまったくの筋違いだ。

ブリグジットやトランプ勝利を「予想を覆す動き」と言うが、産経の古森
氏は以前から「もしかしたらトランプ」と何回も書いていた。それを予想
できなかった己を恥じるがいい。リベラル≒アカモドキは現実を見ない、
見えない、見たくないの典型だ。古森氏の爪のアカでも煎じて飲め!

「EUは自由主義や民主主義といった共通の価値観で結びついてきた」とい
うのは表しか見ていないから。物事は天地左右裏表から観察しないとダメ
だ。英国など反EUが増えてきたのは、「移民を受け入れろ」「死刑を廃止
しろ」、そうしなければEUに入れないぞなどとEUから脅かされ、国家主権
を譲歩、削らざるを得なかったことが背景にある。

そういう事情が分からないからトンチンカンな屁のような社説になってし
まう。勉強し直すんだな。

一方、リアルな曽野綾子氏は同じ産経で「欧米の反『PC』潮流『おきれい
ごと』に愛想尽かした民衆」でこう書いている。

<もし極右が台頭しそうなら、近年の日本とヨーロッパのマスコミが振り
かざした「ポリティカル・コレクトネス=政治的妥当性(PC)」のせいだ
と私は教えられた。

人間はみな葛藤に苦しむ。難民を受け入れたいと思っても、(できるこ
と、できないことがあり)理想、おきれいごと、PCではすまないことがある。

トランプを当選させたのも、ヨーロッパに極右勢力を台頭させそうな空気
を作ったのも、共にマスコミの幼児的なPC一辺倒の姿勢の「功績」である。

差し当たり、PCに易々として傾くマスコミの姿勢と戦うことは必要だ、と
私は体験からも思っている>

氏の体験の一つは、確か昨年、「(南アで)人種、民族が別々に暮らすこ
とには、それなりの理由がある」と書いたところ、マスコミから「アパル
トヘイトを是認するのか!」と総反撃を食らったことだろう。氏は「分か
ろうとしない人には何を言っても無駄」と知っていたろうから、何も反論
しなかったが、PCを振りかざした狂気のようなバッシングはいつの間にか
終息した。マスコミなどはまるで発作、発狂の体だった。

こうしたPCにウンザリしている人々が、メインストリート、エスタブリッ
シュメントに反旗を翻しているのだろう。

水曜の産経は読みごたえがある。日系脱藩三羽烏の松浦肇氏の「トランプ
VS 記者 裏側では・・・」は、記者=経営者ではない、という面白い話。

<(左巻の)ニューヨークタイムズ(NYT)は購読者が増えている。NYTの
CEOが(投資家向けに)話したことによると、選挙中にはクリントン氏よ
りもトランプ氏の方が露出度が高かった。

クリントン氏は(宣伝戦で)献金依存だったが、トランプ氏がそれに頼ら
ずに済んだのは「(視聴率の取れる)トランプ氏に偏重した選挙報道が
あった」(ハーバード大報告書)からだ。

際立ってきた米メディアとトランプ氏の対立。だが、裏では両者はちゃん
と手を握っている、相互依存の関係なのだ>

ウィンウィンでメデタシメデタシか。記者連中は株主や幹部の掌で左巻音
頭を踊らされているピエロ、パペットみたい。人生、この世は不可解、
「まさか!」なり!

*こちらはPCでもパソコンの話。小生の会社のデジタル革命は1990年頃。
8ビットとか16ビットの富士通のFM7とかいうPCを導入し、ニフティの
メール機能を使い始めたことによる。ニフティは先端を走っており、光り
輝いていた。

産経が報じたところでは、プロバイダー別光回線契約シェアは、NTTコム
(OCN)19.9%、ソフトバンク(ヤフーBB)12%・・・そしてニフティは
3.2%。

生き馬の目を抜く政財界。一瞬でもしくじると転落する。去年の今頃、誰
がクネやサムソン、ロッテ、韓進の苦境を予想しただろうか。トランプは
泡沫候補で、ヒラリーは本命だった。多くのマスコミは先を読めなかった
し、これからも読めないだろう。

一寸先は闇。ハプニング、番狂わせ、sudden death・・・「まさか!」が
続きそうな予感がする。(つづく)2018/2/8



2018年02月08日

◆宴果てて気象学者は氷河期目前

“シーチン”修一 2.0

【措置入院」精神病棟の日々(89)】高校1年3組の同窓会は20年ほど前に
小生が立ち上げたのだが、数年前に東大理系教授の大島君がポツリとこう
つぶやいた。

「毎日のように文科省などへ行って研究助成金をお願いしている、来る日
も来る日も・・・自分は一体何なんだって思うんだよね・・・」

興味のある分野を究めたいとか、それを学生に教えながらともに研究した
い、真理を探求したい、だから教授になった、それなのに今は研究費の調
達で、今日は霞が関、明日は○○財団、明後日は△△機構を訪ねて無心しなく
てはならない、腰を落ち着けて研究するなんてできやしない、何のために
教授になったのか、俺は何をやってるんだ、俺は何なのだ・・・

そういうことなのだろうが、何やらうつ病一歩手前のような・・・大丈夫
かいな。大島君はもともとがスポーツマン(バスケ)で、かつ明るくて真
面目で仁徳があり、さらに勉強もできたから女子の憧れの的。暗くてとん
がって敬遠されていた小生も彼には一目を置いていた。

小生は「放物線」で挫折して理系を諦めたから、理系の教授とか研究者、
技術者、職人には大いに敬意を表し、明治の職人の話などを読むと涙が出
そうになる。同窓生には青学の文系教授もいるが、彼とはスケベな話もする。

「君んとこ、若くてかわいい子がいっぱいおるやろ、ええなー、でも手を
出したらアウトやさかい、大変やろ」
「僕も男やさかい、クラクラするわ、触るわけにはいかんから、質問され
たらそばへ寄ってな、どこが分からのや、どれどれ・・・なんて顔を寄せ
るわけよ、ええ匂いがしてなあ、たまらんで・・・普通の仕事なら問題に
ならんでも、教授が教え子にちょっかいだしたら新聞記事になるさかい、
気ー使うわ」

みんな大変だ、まっこと男はつらいよ。

小生はスケベ心満載だから、同窓会もビジネスに役立てたかったし、大成
建設の部長だったK君などもそれに賛同していたが、大島君は「それはダ
メ、清く正しく美しく、で行きましょう」。まるで舟木一夫や。

♪ああ 高校三年生 ぼくら 道はそれぞれ分かれても 越えて歌おう 
この歌を

女子はスネ夫の脳ミソとジャイアンの暴力性、さらにバイアグラを混ぜ合
わせたような小生より、石鹸の臭いのする大島教授に賛同するのだ。

(母校の高校全体の同窓会は数年前から勤務地や職域ごとの交流を深める
ようになったが、名門大学や名門高校に比べると50年、100年は遅れてい
る。実利がないと同窓会は発展しないということを分からせるためには永
い年月がかかるのだ。小生にとって同窓会が今さら進路変更しても It's
too late, baby, now, it's too late や)

話が脱線したが、多分、大学の理系教授は今や学究の徒ではなく、集金マ
シンになっているのではないか。教授会などでは、

「アイツはただの学究の徒や、一銭も稼いでこんくせに、わてらが汗水流
して、ドブさらいや落穂ひろいまでしてかき集めたカネを使うているだけ
や。寄生虫、クズや、ホンマ、腹立つで」

「財前先生、ほんまに里見君には困ったもんですわ」と同調する教授ばっ
かりではないんかい。そこまで言って委員会?

理研の「リケ女」騒動は、「最先端でないと研究費を得られない」という
要因もあったのではないか。今ならICTとかAIなら予算をGETしやすいかも
しれない。

これがミソや。これが真実なら小生の50年間の疑問も氷解する。1970年前
後に世界の気象学者の大多数は「太陽の黒点活動を観察すると、地球は本
格的な氷河期に入りつつある」と唱えていたのである。「いや、むしろ温
暖化が懸念される」と主張していたのはごく少数派だった。

ところが70年代以降は徐々に、少しずつ、ひっそり、こっそりと「やっぱ
温暖化やな」の学者が増えていったのである。80年代以降は温暖派が圧
勝、氷河派は今や世界中でも絶滅危惧種になってしまった。

なぜか。太陽活動が寒冷化の原因なら、人間にそれを止めるすべはない。
太陽へ行ってガソリンを撒くことはできない。国や財団などは「これ以上
研究しても意味ないわ、助成金は無駄や」となる。カネがなければ研究で
きへん、学者はメシの食い上げだ。

「どないしよ」
「わて思うんやが、温暖化は人間のせいや、油を燃やすから温暖化するん
や、温暖化を止める対策を研究しよう、となればな、研究費も出るんやな
いか」

「でもな、今さら寒冷化やなくて温暖化やなんて転向できるんやろか」
「忘却は忘れ去ることなり、君の名は? 皆忘れるで。“省エネ”とか“地
球にやさしい”とかで製品開発をあおれば製造業も歓迎するやろし、新製
品が出れば広告も増えるさかいマスコミやって大歓迎や。電博も大喜びす
るで」

かくして地球温暖化は今や初期設定で、異を唱える学者、マスコミはキチ
〇イ扱いされるのである。太陽活動なんて研究すると「コイツ、異端や、
追放や」となる。

で、みんなで渡れば怖くない、どうせアホなら踊りゃなそんそんや。

学者もマスコミも「不都合な真実」は報じないから、温暖化なのか寒冷化
なのかは分からないが、温暖化=カネになる、という認識は正しい。所
詮、千年、万年の話で、「絶対にこうなる」なんて分からないし、証明も
できない。人類自体が絶滅しているかもしれない。

WIKIでは両論併記だが、温暖化を疑問視する記述をちょっと転載すると――

<徐々に起こる気候の変化は、地球の歴史45億年の間、頻繁に起こり、大
きな原因としては大陸と海洋の配置の変化がある。

温室効果モデルによれば地上よりも対流圏中層の気温が上がるといわれて
いるが、ラジオゾンデなどによって実際に観測された気温データには、対
流圏中層の特異的な昇温現象(ホットスポット)は観測されていないな
ど、モデルと観測の食い違いが指摘されている。

GHCN(Global Historical Climatology Network)の観測地点はアメリカ
やヨーロッパなどの先進国に偏っており、気温測定そのものに対しても、
観測地点の周囲の環境の変化による影響や、百葉箱などの保守管理に対す
る不備を指摘する声もあり、観測地点の選定や都市化の影響等を受けた近
年の気温測定に関する不備を指摘する声は少なくない。

一方、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書によれば気温変化
における都市化の影響はそれほど大きくないとされているが、観測地点の
変化と平均気温の間に高い相関が見られることなどから、IPCCの気温デー
タに対して批判的な見方がある>(以上)

「センセ、学生さんにもちっと百葉箱を掃除しておかんといかんと注意し
たってや、スズメが巣つくってましたで」
「あ、みっちゃん、昨日パネルからいんだんやったな。あんたが1か月も
おらんさかい仕事が詰まっててなあ、しんどかったわ。今なあスパコン買
うんで助成金を集めにゃならんさかい、学生に掃除しろ言う時間もないん
や、まったく忙しゅうてかなわんわ、夜は前川さんの接待やし」

「スパコン買ってどないするんやねん、うちには初耳ですがな」
「いや、実際買うかどうかはまだ決定しておらんんや。まずは億ション買
うてな、次にフェラーリかランボルギーニや。でな、残金でスパコン買う
んやが、まずは将棋ソフトで羽生さんに勝つことが目標や」

「センセ、パネルでちょっと耳に挟んだんやけど温暖化対策は中止やろか」
「温暖化って、気象庁が150年かけて研究したって明日雨が降るかどうか
が大体当たるようになったレベルやで。明日の天気も正確に分からん、地
震も噴火も分からんのに50年後、100年後がどうなるんか分かるはずない
で。大体わては生きておらへんしぃ。ま、近くOSで食えなくなることは確
かや」

「OSってオレオレ詐欺ですやろ」
「ちゃうがな、温暖化詐欺や。ブームは近く終わりやから、スパコンで50
億円引っ張ったらハイ、サイナラ。余生は美女軍団に囲まれて面白おかし
く暮らすんや。もう専属コックは先に行って待っとるわ・・・みっちゃ
ん、あんさん、よー見ると結構な別嬪さんやな、どや、アンタも一緒に。
IPCCと心中したってどないしょうもないやろ。それよりわてと共鳴せえへ
んか」

そのうち町内会のパトロールカーが「電話で温暖化言われたらサギ! 温
暖化対策でカネが要る言われたらサギ!」とやりだすだろう。

プーチン曰く「温暖化で北極海が航行できると便利になる。ノープロブレ
ムや」。100年で1〜4度ほど気温が上昇するかもという曖昧なリスク、一
方で地震、噴火、事故、戦争、テロ、金北豚、習近平、プーチンなどの目
の前のリスク。どちらを優先すべきか、考えるのが知性だ。

知性を突破し超人を目指す発狂亭“パイルドライバー”雀庵の病棟日記から。

【2016/12/6】(承前)*NHK子会社のワル2人が2億円をネコババしたそう
だ。他者のカネを盗むのはためらうが、「公金」は「みんなのカネ」で、
特定の所有者はいないからブレーキが利かないことがままある。公金に接
する機会の多い役人は汚職の誘惑に惑わされることが多いのではないか。

日本では2億円だろうが10万円だろうが、汚職がバレたら一罰百戒でまず
まともな人生には戻れまい。リスクが高すぎる。

*2、3年ほど前から経済用語として「コモディティ commodity」がよく使
われているが、小生は単に「商品」としか思っていなかったものの、もし
かしたら投資商品でもある「石油、鉱物、資源なども意味するのかな」と
分からずにいた。

今朝の産経には「普及商品」と翻訳・説明されていたが、意味がよく分か
らない。辞書には「有用品」「雑貨、土地、技能、健康など」ともある。
貴金属や旅客機など特殊なものを除く、街で一般に広く売買されているモ
ノ、サービスなどか。

それでは自動車はどうか。一般的な乗用車は「コモディティ」、希少価値
のあるロールスロイスはどうなのか。

外来語を持ち込むなとは言わないが、幕末、明治の先輩のように、できる
だけ日本語にした方がいいのではないか。「中華人民共和国」の7文字で
支那語は中華だけ、人民/Peopleも共和国/Republicも我らの先輩が造った
ことはよく知られている。自由、民主、人権、法治から恋まで日本語にし
たのだ。だからあっという間にこの言葉は普及し、漱石は「変しい変し
い」と書いて「恋」導入初期の世相を描き、笑いを取ったのだ。

日本語がなければ板垣退助は「板垣死すとも自由は死なず」ではなく「フ
リーダムは死なず」になっていたろう。「蘭学事始」を読むと、先人がい
かに翻訳に苦労したか、涙が出るほどだ。

我らの今はご先祖、先人、先輩、英霊の礎の上にある。この日本を次代へ
繋ぐことが今人の務めだ。これを大義という。山本夏彦翁曰く「国家とは
言語なり」。学者、通訳、翻訳者、文筆家はよくよく心すべし。(つづ
く)2018/2/5

2018年02月07日

◆奈良木津川だより 浄瑠璃寺

                          白井 繁夫

大和と山城国の国境(京都府の最南端)の奈良山丘陵地の山間の地(当尾:とうのお)に、
「小田原山浄瑠璃寺」(木津川市加茂町西小)通称「九体寺」と呼ばれる寺院があります。この寺が「九体の国宝阿弥陀仏」を本尊として祀る、我国で唯一の寺院です。

この寺院へ行く道は、古来より東大寺の転害門(てがいもん)から般若寺を経て笠置街道を採る「般若坂越え」、つまり南から北方へのルートと北の京から南方へ木津川を遡行して加茂道の高田より丘陵を登って南の西小(にしお:西小田原)の集落へ行く道とがありました。(私は浄瑠璃口から南へ約2kmの登りの山道、浄瑠璃寺正門(北門)へ出る道を採りました)。

あまり車や人と出会わない山道を歩きやっと小さく開けた集落に着くと、無人のスタンドには農家の野菜や柿や芋があり、子供時代の遠い昔ののどかな雰囲気に浸っていた時、一時間に一本?のバスが到着し、行楽客?の一団の賑やかな会話となり、そのご一行様は三々五々静かに佇む寺院に吸い込まれて行きました。

「浄瑠璃寺」の創建は不明ですが、嘗ては西小田原寺とも云われ、天平11年(739)
聖武天皇の勅願により僧行基が開創したとか、また天元年中(978−983)多田満仲が開いたとも伝えられていますが、どちらも史料などによる正確な確証は得られていません。

浄瑠璃寺の創建、堂塔の建造.修理、法会(ほうえ)等や施行年などにつてのこの寺院の唯一の根本史料『浄瑠璃寺流記事』、観応元年(1350)寺僧長算(ちょうさん)が、当寺の釈迦院に蔵されていた本をもとに転写し、「釈迦院本の流記、貞和2年(1346)までと観応元年までを加筆、さらに末尾に15世紀の記事二つを長算が付け加えた史料(永承2年:1047〜文明7年:1475)」があります。

以後『流記事:るきのこと』と云う、を参照します。

「浄瑠璃寺」の創建は、永承2年(1047)7月18日義明(ぎみょう)上人を本願とし、
阿知山大夫重頼を檀那として本堂を造立しました。(一日で屋根を葺くと記しているから、最初は小さい本堂と推察されます。)

平安時代の後期になると、釈迦の入滅後、しだいに仏法が廃れ「永承7年(1052)末法の世に入る」と云う、「末法思想」が蔓延しました。この世を救いに来る薬師如来の信仰と現世を捨てて、極楽浄土に往生を遂げようとする「浄土信仰」も高まりを見せ、大和に近いこの山間に、興福寺の一部の僧達が、草庵を建て、修行に励み、教学にも精励しました。

60年後の嘉承2年(1107)正月11日、本仏(薬師如来像)などを西堂に移します。(本尊の移動は本堂を取り壊すため)。

「浄瑠璃寺」は、寺名となる薬師如来が最初の本仏です。一体の木造薬師如来像が当初からこの寺に伝わっており、薬師如来はこの仏の浄土である東方の瑠璃光(るりこう)浄土からの教主であり、この世の苦悩を救い、西方の極楽浄土の阿弥陀仏(来迎仏)へバトンタッチする遺送仏でもありました。

新本堂の建設には約1年半を費やし、翌3年6月23日総供養が導師迎接房経源(ごうしょうぼうきょうげん)、願主阿波公公深で執り行われました。

この時の九体の阿弥陀仏像が当寺院の本尊仏となりました。ただし、この新本堂(九体阿弥陀堂)は現在の場所ではなくて、九体阿弥陀堂と安置の国宝の仏像等はこれより50年後(保元2年1157)に現在の池の西岸に移築されました。

12世紀後半から13世紀にかけては浄瑠璃寺の寺勢が最も隆盛な時代でした。即ち、久安3年(1147)摂政藤原忠道の第1子の伊豆僧正恵信(えしん)の入寺から始まります。

興福寺一乗院門跡であった恵信は、興福寺別当職就任を覚晴に先に越されたのを不満に思い、この山中の小寺に入山して、当寺の延観上人の草庵に隠棲しました。

その後は恵信の力を持って、まず寺域の境界(四至:しいし)を定め、現在の伽藍の中心となっている苑池の原型を整え、浄瑠璃寺一山の守護とするべく、一乗院の法橋信実.寺主玄実父子の墓を寺内に築かせて、(後日)当寺は一乗院の御祈願所となり、興福寺末となりました。

恵信は、保元2年10月興福寺別当に補任されており、本堂を解体して現在の池の西岸に移築した年でもあります。現在見られる浄瑠璃寺の景観は恵信の時代、基本的に完成しました。

九体阿弥陀堂と浄土庭園の一体化を目指し、治承2年(1178)には京都の一条大宮から三重塔を移築して、公式どおりの東に薬師如来の三重塔、池を挟んで西に九体阿弥陀堂の浄土庭園を完成させ、堂宇や多数の仏像も造立されました。

これら一連の大事業は興福寺別当に就任した恵信が浄瑠璃寺に関りがあって尚且つ、摂関家の力を持ってはじめて可能にした大事業だったと思われます。

治承2年には鐘楼も建立され、翌年の11月には三重塔の完成供養を一印上人空心が法会の導師となって執り行われた。(空心上人は九条兼実:摂政関白.太政大臣.九条家の祖:に寺額を依頼できる実力者です)。現在の伽藍の中心である九体阿弥陀堂.苑池.三重塔がそろった輪奐の美が平安時代の末期にここに完成しました。

12世紀末の文治4年(1188)藤原氏の氏神「春日大明神」を請け鎮守とする。『春日大社文書』によると、当時山内には「凡(およそ)当山の住僧僅に80に及ぶ」とあり、80人の住侶を統制して行く組織が浄瑠璃寺では形成されていたと思われます。

鎌倉時代以降の浄瑠璃寺について、『流記事』より少し列挙してみます。

★建久5年(1194)〜元久2年(1205)舎利講と一品経(いっぽんきょう)購読を
一千日つづけた勤修を4度おこなう。
★ 建仁3年(1203)2月楼門.経蔵を上棟、貞慶を導師とし、千基塔供養を行う。
★ 建暦2年(1212)薬師如来像に帳を懸ける。吉祥天立像(重文)を本堂に祀る。
★ 仁治2年(1241)馬頭観音立像(重文)造立される。(体内墨書銘)
★ 永仁4年(1296)弁財天像を勧請す。
★ 応長元年(1311)護摩堂を建立。本尊不動明王、二童子像を安置す。
★ 観応元年(1350)9月『浄瑠璃寺流記事』長算によって書写される。

皇族や平安貴族が極楽浄土へ往生出来るように九体の阿弥陀仏を祀る、浄土信仰が隆盛な時期に藤原道長の法成寺(無量寿院)や、白河天皇の法勝寺阿弥陀堂など京都を中心に九体阿弥陀堂が約30建立されましたが、現在当時のまま現存している唯一の寺院がここの「浄瑠璃寺」だけになりました。

寺院の来歴説明が長くなり過ぎました。山内の国宝三重塔、国宝の九体阿弥陀堂.阿弥陀仏像の参拝は、次回にさせてもらいます。

参考資料:浄瑠璃寺と南山城の寺    日本の古寺美術 18    保育社
     加茂町史          古代.中世編         加茂町

2018年02月06日

◆生野菜信仰、記者稼業、ハブの奄美 etc.

 “シーチン”修一 2.0

【措置入院」精神病棟の日々(88)】小生が中1の1964年、東京五輪の前
後から、わが家の食卓に生野菜サラダが登場した(姉2人が夕食をを作る
ようになったから)。それまでは和食主体の多くの日本人に生野菜を食べ
る習慣はなかった。つまり熱湯で温めて食べていた。畑では堆肥を大いに
利用していたから寄生虫をやっつけるために茹でたり、炒めたり、蒸した
りしていたわけだ。

その頃から検便による寄生虫検査が少なくなっていった。近所の農家では
芝生を育てていたが(園芸用とかゴルフ場向けだったろう)、柄杓で肥桶
から糞尿ミックスを撒くのは1963年で終わりになった。

女は生野菜や果物が好きだ。精神病棟で体感したことの1つは、女の70%
は便秘、一方で男は10%でしかない。なぜか・・・男女の食生活で一番大
きな違いは生野菜の摂取量だろう。何でも食べ過ぎる、偏食すると体調に
は良くないのではないか。

生野菜≒体が冷える(夏にはいいが冬には良くない)≒繊維質で便通が良く
なる(大量に食べると逆に便秘になる)≒生野菜の塩分やカリウム、カル
シウムは病気によっては摂り過ぎになる(産経「健康cafe」1/30:軽度の
腎障害ではカリウムが尿に排出されにくくなることで血液中のカリウム濃
度が高くなり、致死的な不整脈を起こす危険が高くなる)。

塩分は控えめがいい。天然の野菜(可食部)などよく食べる食材100gあた
りに含まれる塩分量(mg)をネットで調べたら――

梅干し  22,098
わかめ  16,764
ラーメン 6,350
乾麺 4,318
あさり 2,209
ベーコン  2,209
ちくわ  2,108
塩ざけ  1,828
ハンバーグ 1,244
野菜ジュース 584
しじみ 185
鶏  149
豚  137
まぐろ  124
牛  106
牛乳  104
ほうれんそう  40
白菜 15
きゃべつ 12
トマト 7
みかん 2
りんご 微量
バナナ 微量

まあ、梅干しを食べる人でもせいぜい1日に1粒だろうから避ける必要はな
さそうだが、生野菜はマヨネーズやドレッシング、塩で食べるし、野菜
ジュースなどは健康に良さそうな感じがするから1日に300ml飲む人も多い
だろう。小生は週に最低2回はラーメン、1回は天ぷらうどんを食すが、汁
はあまり飲まないものの控えた方がいいかもしれない。

いちいち気にしていたら、それこそがビョーキ
だが、「偏食はダメよ」ということだ。朝はトーストと生野菜サラダ、と
いうのは一見健康そうだが、これが毎日だと体調を崩すのではないか。精
神病棟の食事は基本的に普通食だが、生野菜は揚げ物のおまけで出てくる
だけだった。小生は減塩のために塩分の多い海苔の佃煮、フリカケなどは
×だった。

入院以来もちろん酒は×で、その代わりに菓子好きになった。Kによると
「お酒には糖分が結構あるから、それを補うために断酒→甘党になる人は
多いのよ」。ふーん。

塩分も糖分もほとほどに、ということなのだが・・・確かに1日に2個のア
イスクリーム、大福1個、キットカット4個、ビスケット8枚などなどは、
自分でも「ちょっとなー」とは思うものの、真面目にやっていたら人生お
もろうないんやないか、と・・・ま、悩ましいね。

悩ましいと言えば、昨日と今日、2日連続で嫌な夢を見た。昨日は発達障
害の28歳ほどの女性を保護して面倒を見ていたら、いつの間にか10歳ほど
の少年になり、多摩川の六郷橋の手摺の上から見事な高飛び込みをし、悲
しくなって目覚めた。西部(にしべ)の自殺が夢の引き金になったのだろう。

(初めて福岡を取材した際、西部瓦斯博物館を訪ねたが、「せいぶ」では
なく「さいぶ」と言うのにはちょっと驚いた。東西南北(とうざいなんぼ
く)で、東部に対して「さいぶ」と言っていたのかもしれない)

夕べの夢は、量販店でうろうろしていたら右腕の袖をオバサンにつかまれ
た。横顔を見ると知らない人で、なんなんやと、正面から見たらKだっ
た。「何見てんのや、このボケ!」と怒られそうで怖かった。小生が迷子
にならないように袖をつかんでいたようだ。ぐったりして目覚めた。

産経の連載、元記者・阿部雅美氏の「40年目の検証 私の拉致取材」はホ
ラー小説を読むような・・・真っ暗な洞窟を手探りで行くような怖ろしさ
を感じる。2/2から。

<自分が書いた記事の信ぴょう性に疑いを抱いたり、確信が揺らいだこと
は一度もない。ないが、被害者の一人から「自分たちは拉致されたのでは
ないんです。訳があって隠れているんです」と、なぜか私に電話がかかる
夢にうなされたことが幾度かあったことは正直に告白しておく。

ずっと、思い続けていた。続報を待つ家族や読者に申し訳ない。

ずっと、思い続けていた。拉致が事実と分かる日が、やがて来る・・・>

記者はトップ屋を目指す。同時に誤報を恐れる。ディープスロート(消息
筋)を大事にする。取材拒否にあったら何も書けない。小生の場合は日本
航空(IATA国際航空運送協会の日本代表でもあった)、運輸省(特に航空
局と観光部)、JATA日本旅行業協会も大切にした。やはり大事な情報源
だった。

一度、運輸省の課長から睨まれたことがある。一席設けて平身低頭し謝っ
たら、「はなっから謝られたら何も言えんやないか!」、あとは楽しい宴
会になった。

これは「旅行業公正取引協議会」という組織を立ち上げる際の記事で、
「運輸省と大蔵省が天下り先として縄張り争いをしている」とコラムで書
いたら、大蔵省に予算を握られ気を使っているだろう運輸省が激怒したわ
けだ。痛いところを突かれたのだろうか。真実というか裏側を書きすぎる
とまずい、わが社は運輸省と喧嘩しても一銭のメリットもない、謝った方
がベストや、となる。大人の知恵や。

(その後、運輸省からオイシイ話があったから、お代官様と越後屋は表で
はそっけないとか、時には喧嘩しているようでも、裏では「まあ一献どう
ぞ」の仲良しなのだと思う)

小生は記者になれて本当に良かったと思っているが、ストレスは大きい。
そのキツサから見ると年刊>月刊>週刊>日刊で、年刊の場合は1か月ほ
ど締め切り地獄が続く。一方で日刊は午後4時で物理的にオシマイ、あと
は翌日以降の原稿を書き始めたりアポ取りをしたりで、まあ、年刊に比べ
ればかなりマシである。

いい記事を書きたい、偽報、虚報、捏造、盗作は「ダメ、絶対!」(確実
にクビ、業界追放になる)、間違いはないかどうかという不安、締め切り
の重圧(特に一般紙の場合は競争が激しい)・・・寝ていてもうなされる
のが記者ではないか。

正月に奄美から野生のイノシシ肉が届いた。いつも小生は食材を包んでい
る地元紙「南海日日新聞」を読むのが楽しみなのだが、元旦号には「奄美
 世界自然遺産の扉を開く」という特集があった。今夏の遺産登録を目指
しているそうだ。

シマッチュ(奄美人)は小さい頃から草むら、林、森を恐れる。山奥に入
るのは概ね物好きのハンターだけ。猛毒のハブを皆怖れているのだ。「国
内最大級の亜熱帯照葉樹の森に、多様な動植物が息づく奄美」、その自然
の守護神はハブである。

特集にはハブのことが何も書かれていなかったが、遺産登録で観光産業を
活性化したいのにハブの存在を改めて書くのもナンカナーということで、
多分、奄美のマスコミでは「ハブにはアンタッチャブル」が暗黙の合意に
なっているのかもしれない。

小さな奄美大島は山だらけで雨も多いし、基本的に大きな平地の沖縄とは
観光産業では圧倒的な差があり、もうこれはどうにもならない。樹齢3000
年とかの屋久島の縄文杉みたいな名物があればいいのだが・・・西郷先生
のドラマでブームになればいいが・・・島全体を「奄美江戸村」にして、
島民の服は着物、ミス愛加那コンテストをやるとか。いつまでも「ハブと
マングースの決闘」では客は呼べない。

力道山との対戦などでナント視聴率60%超、一世を風靡し、TV普及にも大
いに貢献したデストロイヤーに敬意を表しつつ、発狂亭“足4の字固め”雀
庵の病棟日記から(子供の頃父と一緒に本家のTV(今なら300万円相当=
年収分)を見に行った。「三菱ダイヤモンドプロレス」とかいう番組で、
途中で小生はいつも寝てしまったっけ)。

【2016/12/6】(承前)*民間企業の経理マンが汚職でクビになると(本
人が依願退職だと言ったところで)再就職で経理マンは絶対になれない。
カネを扱う部署だから、前の会社に必ず問い合わせが行き、上司だった人
は必ずこう言うのだ、「私の口からは何ともお話しできません」。

問い合わせた方は、それだけで「ははん、不祥事だな」と分かるのだ。こ
れは実際にその場面を目撃し、経理マンは大変だなあと感じ入ったもので
ある。

どこかの学校から元部下について問い合わせを受けたことがある。本当は
バイトなのだが、彼は教師になりたかったようで、履歴書に社員だったと
書いたのだろう。「人柄や働きぶりはどうでしたか」と聞かれたので、
「明るいし、素直で一所懸命にやっていましたよ」と答えておいた。「言
われたことはやるけれど、なんか自己主張とか存在感のない奴でした」な
んて言ってしまったら、彼の夢を潰してしまう。それはとてもできない。

小生はシャバに出てから3年間勤めた会社を「同僚があまりにも程度が低
いので一緒に仕事はできない」と依願退職したのだが、上司の田中部長
(後の仲人、やがて社長になった)からは「バカと一緒にやるのも仕事な
んだ」と慰留された。当時の光岡社長は「君も再就職するだろうから」と
ナント推薦文まで書いてくれた。こういう社長、上司は奇跡的なのではな
いか。

お陰で再就職はごくスムースに行ったのだが、上司、同僚は頭がいいし、
パワーがあって残業は当たり前、自分の仕事が終わって帰ろうとすると
「修一! 他の奴の仕事を手伝え!」と空自出身の上司が教育的指導をす
る。「死ぬときは一緒だ!」というわけ。慣れるまではきつかった。

同僚たちは「君の言うのは議論だろう、議論は局中法度だ」「それは武士
道にもとる、切腹ものだ」なんて新撰組を気取っていた。Mさんは机に隊
旗まで飾っていた。気分はすっかり“トシさん”。

6時、7時に終われば当然飲み屋、9時、10時でも「軽くやっていくか」と
飲み屋、毎晩のように飲んでいた。みな金欠だったが、いい会社のいい時
代だった。(つづく)2018/2/4

2018年02月04日

◆我もフリーズ&ダウン、首都圏大雪奇譚

“シーチン”修一 2.0

【措置入院」精神病棟の日々(87)】大雪になった1/22(月)から30日
(火)の8日間は悲惨だった。

小生は会話が苦手で一種の発達障碍、「自閉スペクトラム」ではないかと
思っているが、医師やカウンセラー、Kもこの見立てには異を唱えないか
ら、概ね当たっているのかもしれない。

簡単に言えば一種の「引きこもり」で、まあ「ヒッキー」なのだろう。
「実はキチ〇イ、心神喪失で暴れまくる危険性があります」と告ったら皆
ひいてしまうだろうが、「ヒッキー」なら何となく受け入れてもらえそう
な気がする。

(アルコール依存症の専門医によると、常習的大量飲酒でもアル中(含:
酒乱)になる人とならない人がいる。「だからアル中は病気だ」というの
だが、ほとんどの医師、カウンセラー、世間にそういう認識はない。だか
ら酒乱は「お前が悪いんだろ」ということになる。

これが実態で、本来は小生は「酒乱です、刃物を持って暴れかねません」
と言わなければならないのだが、これでは嫌われるだけだから自閉スペク
トラムとかヒッキーとか曖昧な表現をして、同情されたいのである。山本
夏彦翁曰く「人皆飾ってものを言う」。

せめて「ああこの人は病気なんや、お気の毒に」と憐憫の情で接してくれ
んかいなあと思うんや。リアルの世界では「何言うてけつかんねん、おま
え死刑や、無期懲役や、ヂヂイやさかい、まあ罪一等減じて遠島にしたる
わ」てなもんである。「アッチ行け、シッシッ」。キッツイもんやで。閑
話休題)

そういうわけで小生にとっては外界、世間、娑婆とのやり取りはPCが主体
なのだが、このPCが不調になったのには大いに困惑させられた。これを含
めて山また山の日々、以下はその顛末。

1/22朝には運転免許の更新をした。5年ほど前に母が大往生して介護で車
を使うこともなくなったし、反射神経が怪しくなったので、以来運転して
いないから免許証の自主返納を考えてもいたが、小生とKのどちらが先に
要介護になるか分からない。もしかしたらKの世話を小生がするかもしれ
ない。その時にはやはり免許証と車がないとまずいだろうと判断したのだ。

小雪がちらついている程度だからさして問題はなかろうと自転車で警察署
までエッチラオッチラこいで無事着いたたのだが、20分間サドルに座って
いたから自分でも驚くほど腰が弱って歩行困難、ヨタヨタしている。

そこでは「まあ仕方がない」と思ったのだが(ヘークション! ウー
寒)、免許証の写真や印紙を求めるために署敷地内の交通安全協会(警察
官の天下り先)へ行ったところ、かじかんだ手とオツムが緩んできていさ
さか躁状態。きれいなオネエサン相手に、

「なんやこの写真、まるで強盗殺人犯みたいやな」

「ほなら撮り直しましょ、メガネを外した方がええと思いますが」
「さよか、男前に撮ってや」

「これでどうです、ずいぶん良くなりましたで」

「うーん、まあ窃盗犯みたいやが、元が悪いからこんなもんやろ。おおきに」

ここまでは良かったのだが、署内の手続きでは右往左往。受付へ行ったら
「あちらで書類を書いてから来てください」、まずは機械に免許証を差し
込むのだが、その免許証がどこかへいってしまった。

昔のことはよく思い出すのだが、最近は「ちょっと置いたもの」、その置
いた場所、置いたこと自体も忘れてしまうことが結構ある。すっかりヂイ
サンだ。

オタオタしながら探しているうちに機械はタイムアウトで、そこにパワフ
ルなママさん風が来てさっさと機械を操作している。見ながらやり方を覚
え、ポケットに探り当てた免許証を差し込んで暗証番号を入れるとナンバ
リングした書類が出てくる。

書類には適性検査のQ&Aもあるが、「あんさん、オツム大丈夫かいな」と
いう項目では、まさか「わては現役バリバリのキチ〇イでっせ」とは書け
んから嘘を書くしかない。

昔、パスポートを申請した際に、「保釈中」と書いたら、数日後に旅券事
務所から「見落としてしもうた、うちが悪いんやが、保釈中やとパスポー
トは発給できませんのや、堪忍したって」という連絡を受けたことがある。

仕方がない、虚偽申告するしかない、パクられたら終わりやが、他に方策
なかりし、と嘘をついたことを思い出した。

嘘は大嫌いだ。嘘をつくと、それがバレないように嘘を重ねていくことに
なる。シンドイ、消耗する、非生産的。だから嘘をつかない。大昔「キモ
サベイ嘘つかない」というインディアンが登場する西部劇TVドラマがあっ
たっけ。嘘の代わりに口を閉ざすとか聞こえない振り、痴呆を装う方がは
るかに無難だ。

67年間を振り返って嘘をついたのは数回しかないが、最大の嘘は結婚する
際に「Kを世界一の幸せ者にしよう」と誓ったことである。それをKに言っ
たことはないのだから嘘とは言えないが、結果的には嘘を言ったようなも
のだ。忸怩たるものがある。

「あ、ヂイサン、あんさんまだ番号を呼んでませんさかい、そこで待っと
いて」なんて講習会の先生に言われたりして、挙措もオツムも耳も目も劣
化しているから、オタオタ、ウロウロ、アワワワですっかり老人である。

手続きをすべて終えて外へ出ると、自転車のサドルには3センチほどの雪
が積もっている(ヘークション! ウー寒)。帰路を急がにゃあかんと焦
るのだが、ナント、いつもの道がない! 駅周辺は再開発でどんどん昔の
狭い道がなくなっていくのだ。再び3度アワワワだ。

「全国500万の農民の皆さん、全国150万の学生・労働者・同志諸君、我々
は国家権力の横暴を絶対に許さない。今ここに機動隊、空港公団職員に正
義の鉄槌を下す。三里塚、天浪団結小屋から革命のノロシを上げるのだ。
1971年9月16日午前6時、同志諸君、全員突撃せよ、前へ!」

あの頃はターザンのごとくアーアアーッ!と吠えるバカ、今はアワワワ、
アーウーアーウーと唸るバカ、歳をとったところで進化しない。祖先もそ
うで、子孫もそうだろう。さはされなれどもや、考えるところに意味があ
るんやないかいな。

考えるどころではなく、這う這うの体で帰宅し(ヘークション! ウー
寒)、暖房を利かした隔離室で老体を解凍、乾燥させてベッドに倒れ込ん
で昼寝。

夕食後もバタンQだったが、夜中にエアコンが変な音を立てて止まってし
まった。ウ? ナンナンヤ、どないになってんやろとカーテンを開けた
ら、そこは雪国だった。駒子はどこや、どころではない、屋上の5台の室
外機は雪だるま状態。「ヤバ! このままでは壊れる!」と箒やデッキブ
ラシをもって除雪へ。

雪は下の方が氷状態で、空気の通り道のパイプ(薄い放熱板がついている
もの、熱交換器)はほとんど詰まっているようだった。

どうにか払い除けたが、5台掃除したら手足は冷え切って、すっかりフ
リーズ、このまま凍死するのじゃないかと思うほど(ヘークション! 
ウー寒)。「八甲田山 死の彷徨」、辛かっただろうな。「薄幸ヂイサン
 死の咆哮」・・・最後の言葉は「せめて、せめて一口」お湯割り焼酎か
熱燗がいいなあ。

23日は早朝から家の前の道路の雪かき。ドイツ辺りでは自宅前の歩道の雪
かき(安全確保)は常識というか義務みたいなものらしい。滑って転んだ
人から損害賠償を請求されかねないのか。不作為はダメのようだ。小生が
除雪したラインはほとんど直線で、見ようによっては狂気じみている。こ
の作業療法で、手足は寒いが体はかなり汗ばんだ(ヘークション! ウー
寒)。

午後には晴れて、展望台2期工事。吹きっさらしの上に細かい作業は手袋
なしでやるからとても冷える(ヘークション! ウー寒)。

24日はPCの具合が悪くなったので、個人データを棄損しないやり方で初期
設定をしたが、メール機能が消えてしまって、どうすることも can not。

昔の契約書類を発掘してあれこれやってみたら27日あたりにはどうにか復
旧した。普段使わない脳ミソを酷使するからとても疲れた。PCをよく知っ
ている人がそばにいればいいのだが・・・「またですか? 覚えてくださ
いよ」なんて言われたりして。プロに来てもらうと出張料1万円、技術料2
万円、プラス部品代とかになるのだろう(ヘークション! ウー寒)。

27日からは4歳女児と6歳男児が風邪をひいたので預かったが、食事を作る
のはいいとしても、双六やおはじきの相手をさせられたのにはグッタリし
た。50年以上、やっていないから頭も体も疲れる。女児に「風邪の具合は
どう?」と聞くと「私はインフル!」と誇らしげに言う。インフルは風邪
より上位の病気だと思っているようだ。ハハハハ・・・(ヘークション!
 ウー寒)

28日はKの買った車がガレージの天井にぶつかりそうなので、床にタイヤ
の位置を白いペンキで塗った。日が差さないところだからとても冷える
(ヘークション! ウー寒)。ガレージに合わせて車を買えばいいもの
を・・・と思うのだが、Kは何でも、いつでも「だって欲しかったんだも
ん」。

夕食後に「あっ、そうだ、今日は退院1周年や!」と叫んだところ、K曰く
「山あり谷あり・・・違うな、山あり、また山ありやな」だと。病人を前
によー言うわ。

「そんなん言わんでもえーやろに、キッツイなあ。昔は可愛かったの
に・・・」なんて言うたらえらいこっちゃで。「こんな女にしたのは誰
よ! アンタやないか!」と倍返し、3倍返しや。わてはどないしたらえ
えんやろ。

子供の頃からヂヂイになるまでずーっとブルー、時々発狂。ああ、死ぬま
でブルー人、ブルージーンズ、ノーマ・ジーン(M.モンロー)。賢そうな
女の子ジーンは「モンロー」を演じ続けるのに耐えられなくなったのだろ
う。いい夫、いい父親を演じ続けることをしくじった小生の老い先はいか
に。Who knows? No one knows(ヘークション! ウー寒)。

30日は朝から鼻水、夕方から発熱、悪寒(ヘークション!ヘークション!
 ウー寒、ヤバ!)、早目に寝たが薬効むなしく21時に嘔吐感、下痢、筋
肉痛で目覚め、ベッドから下りたら頭から床に倒れてヒクヒク、まるでゴ
キブリた。音を聞きつけたKに介抱され、Nがクリエイトで求めたクラシエ
の漢方「腹痛 はきけのあるかぜに 柴胡桂枝湯(しこけいしとう)」を
飲んだらだいぶ改善した。まるで小生の病状に合わせたような薬だ。

「ツムラはん、ブランドに胡坐をかいていると座布団とられますで、庶民
はなあ、クラシエファンが増えていますんや、みずから変わらんと置いて
け堀になりまっせ」

ま、余計な一言、憎まれ口やろうが・・・

数日前に読者のrepkomさんから「シーチンさんの読者はたくさんいます
よ」とメールをいただき、「頂門」の常連、馬場伯明氏の新連載「病気自
慢と健康自慢」を教えてもらった。小生の文章も一種の病気自慢なのかも
しれない。「頂門」主宰者・渡部氏からもお褒めの言葉があった。もっと
もっと高い木に登りたいなあ、という気分にはなるね。わては登りつめて
キチ〇イの星になるんや・・・墜落したりして。

冬の多摩川にドボンでは探す人に迷惑がかかるのではないか。自裁なら上
はハラキリ、並は首吊り、下の下は「人を殺せば死刑になれると思って
やった、誰でもよかった」。好みはあるだろうがドボンは推奨できない
な・・・♪あなたならどうする 泣くの 歩くの 死んじゃうの・・・美
しく、かっこよく死ぬのは大変やで。

岸和田のだんじりは死傷者が多そうやが、死んでも皆が供養してくれるん
や、「壮絶やったなあ、奴はホンマの男や、一歩も引かんかった、大した
根性やで、さあ飲みまくって供養しよう」。ええ祭りや。

31日、今日も元気だ お酒がうまい→今日も元気だ お酒のむまい。憐れ
なヂイヂ、発狂亭“ジャーマンスープレックス”雀庵の病棟日記から(ヘー
クション! ウー寒、治りきらん、やっかいや)。

【2016/12/6】土曜日、快晴。

*今朝の産経によるとオーストリアの大統領選挙得票率は“極右”ホー
ファーが48%、アカのベレンが52%で“極右”の敗け。次回はホーファーが
勝つだろう。イタリアは改革派のレンツェが敗け、“極右”勢力が伸びた。

*IR(統合リゾート)法案が衆院通過するそうだが、遅すぎる。10年以上
もシンガポールに後れを取っている。無知な議員が多すぎる。旅行業界で
はIR=MICE(会議、招待旅行、展示会、見本市)振興は何十年も前から常
識だ。これを促進すれば世界中から人が集まる、カネが落ちるのだ。

旅行産業の売上は観光目的が70%、業務目的が30%なのだが、利益では完
全に逆転する。つまりMICEは美味しい市場であり、たとえば国際見本市に
参加する人々は少なくとも航空機はビジネスクラス、ホテルはファースト
クラスを利用し、高級レストランでお客さんと食事をする。

カジノとかギャンブルは「ゲーミング」と呼ばれ、IRの主役や脇役ではな
く、その他大勢の端役でしかない。パチンコは取扱高は多くても、90%は
客に還元しているから純粋な売り上げは少ない。カジノなども同様だろう。

今どき、ラスベガスを「カジノシティ」などと思っているのは中2レベル
どころか痴呆症だろう。日本の名物を「ゲイシャ、フジヤマ」と言われた
ら日本人は「なんやこの人、60年前からタイムスリップしたんかいな」と
思われるのと一緒だ。

現実を見る、そして判断するには、ある程度の知的好奇心とか問題意識が
必要だが、ほとんどの人は身の回りの「体感、実感」できること、つまり
形而下=モノ、コト、好みには関心を寄せるが、形而上=思索、思想、哲
学などに関心をもつのはせいぜい10%だろう。

幕末の武士階級は人口の7%で、当時来日した白人は「士と農工商はまる
で人種が違うようだ」と驚いている。維新=戊辰戦争に関わったのは全人
口の3%未満ではないか。

3%未満でも体制変換できるというのはすごいことだが、こうしたケース
は歴史を紐解けばゴロゴロしているのではないか。満州族はたった3万人
の軍で4億の漢族を制覇している。漢族は「誰が君臨統治しようがかまへ
ん、『上に政策あれば、下に対策あり』や」の民族だから、異民族支配に
あまり拒絶感はないようだ。支那4000年の歴史の中で漢族の王朝は漢・
宋・明の計600年でしかないという説もある。

(修一:若き毛沢東は「統一国家を造ると言っても言語も違うから、せめ
て南北には分けるべきだ」と書いている。漢族の定義も難しいから「漢族
の王朝」の定義も難しい)

清(大清帝国)は満州族が君臨したのだが、逆に漢族に感化されて同化さ
れてしまったようだ。漢族恐るべし。

(修一:アジアでは取引の際にリベート、キックバック、賄賂、袖の下は
当たり前のようだが、この風習、悪習を広めたのは華僑だという説があ
る。旅行業界ではその昔「添乗員を3年やって家が建たない奴はバカだ」
と言われていたが(女を売ってもカネになる)、やがて日本の旅行会社は
この手のカネを添乗員ではなく自社に入るようにした(その分、ツアー価
格は下がる)。以来、添乗員=年に海外添乗200日=年収360万円という貧
乏人になってしまった。

毛沢東曰く「(外交で必要なら)カネ、女、名誉・・・相手の欲しがるも
のは何でもくれてやれ」。ミニ中華の北は美女軍団まで用意している、
「油くれたらどの娘でも贈呈しまっせ、何人でもOKや」ということかもし
れない。

清朝末期に皇帝は高給でお雇い外国人を採用したが、シュリーマンによる
と、それまで1兆元の税関収入が4兆元に急増したという。つまりそれまで
は税収の4分の3が役人の懐に入っていたわけだ。外国人に漢族役人の10倍
の給料を払っても「安いものだ」とはなる)(つづく)2018/2/2

◆非常に広義にアメリカ人

前田 正晶

非常に広義にアメリカ人、それもビジネスの世界にいる者たちを定義すれば:



私はこれまでに何度も繰り返して、長年慣れ親しんだつもりでいる「アメ
リカのビジ
ネスマン人とは」を論じるというか分析して定義してきた。今回は言わば
その総集編
とでもしたいものを纏めてみた次第だ。以下は思いつくままに順序不同で
書き連ねて
みた。

(1)上意下達の世界で部下には命令忠実実行型を求める。この点は事業
本部長=
General managerに全ての権限が集中しており、人事権まで握っているこ
とを考えれ
ば解ってくると思う。



(2)謝罪の文化はなく、自ら我と我が身の非を認めるような思考体系の
持ち合わせ
がない。この点は我が国の文化との非常に大きな相違点である。謝らない
ことは屡々
傲慢であると見做されるのだ。即ち、“I am sorry.”という全面的に非を
認める表
現を使うことはなく、精々 “We regret 〜.”辺りが「自社の責任を認める
表現」の
限界であると思っていれば良いと思う。



(3)会社の意志と意向と政策に忠実で、そこを得意先に対してほぼ絶対
的に認めさ
せる努力する。即ち、得意先の意向や反論を会社側に伝えて方針変更を進
言したりす
ることは回避することが評価される。この辺りは(1)とやや重複する
が、我が国の
企業社会の文化と思考体系ではあり得ないことだ。


(4)自社と自社製品に対して絶対(あるいは過度の)の信頼と自信を
持っており、
平気で得意先に向かって“It’s a mistake, if you don’t buy our world’s
greatest product.”のようなことを躊躇わずに言える感覚を持つ。即ち、
先手必勝
的に自社にとって最も有利に運ぶような売り込みをかける。その裏にある
ことが「謙
り」の精神がないということでもある。この手法は屡々我が国では高飛車
だと解釈さ
れる。敢えて彼らの為に弁護しておけば、彼らは高圧的でもなければ高飛
車に出てい
るつもりはないのだ。私は純粋に文化と思考体系の違いと捉えてきた。



(5)論争と対立を怖れないのも、彼らの際だった特徴であると思う。怖
れないから
こそ「これを言うことで失うものはない」といった、我々から見れば強硬
な姿勢で交
渉に臨んでくることが多い。その背景には学校教育で debateの仕方を教
えられてい
ることがあると思う。このような彼らの態度に臆してはならないのだが、
そういう態
度に出ることは我々には難しいかと危惧する。


(6)会社の組織の中では何事にもというか、圧倒的に物事は「個人単
位」出来上
がっているので、集団で行動するという精神は極めて希薄である。個人が
主体である
から、毎朝全員が同じ時間までに出勤して(遅刻せずに)一斉に仕事を始
めようなど
といった考え方はない。



(7)妥協という二文字は彼らの辞書にはない。故に落としどころを探る
ような交渉
術は採らず、勝つか負けるかの二者択一的な姿勢で交渉していく。第一
に、上司から
顧客と妥協してきて良いと、予め許可を得て話し合いに臨んでくることな
どない世界
に住む人種だ。



しかしながら、賢明な者たちは玉砕戦法を採ることなく“alternative”と
いうか代
替案乃至は“contingency plan”とでも言うべき安全弁を用意して臨んでい
く。何れ
にせよ、飽くまでも「デイール」が成り立つか成り立たないかだけを目指
してくる。


(8)国際感覚は我が国ほど鋭くないし、必ずしも外国人との交渉事に馴
れていない
と思っていてそれほど誤りではない。その辺りは州単位で物事を考えてい
る傾向があ
ることも看過できないと思う。言うなれば「アメリカ合衆国」とは訳され
ているが、
United States of Americaで、州の集合体であることを考えれば、納得で
きるのでは
ないか。



といった辺りになると思う。



要点は上記の(1)から(8)までを我々というか、我が国のビジネスマン
たちの在り
方と比較してみれば、我が国とアメリカの企業社会における文化の違いが
浮き彫りに
なってくるということだ。



ここまで述べてきてふと考えたのだが、トランプ大統領という人物は多か
れ少なかれ
上記の各項目に当てはまるところがありはしないかという点だった。如何
なものだろ
うか。






2018年02月02日

◆トランプの一般教書演説

前田 正晶


トランプ大統領のThe State of the Union Address (Message):

この見出しを噂の「広辞苑」で見ると「米国大統領が念頭に議会に送る
メッセージ。内政・外交全般にわたって情勢を分析し、政策について具体
的な勧告を行う」とある。なるほどその通りで、トランプ大統領にとって
は初めてのことだったが、彼の独自色が些か希薄だという印象があった
が、そういう趣旨のものだと思って素直に報道を聞いていた。ある意味で
は解りやすい内容だと感じた。

いきなり英語論だが、どうしてこの英語表記が「一般教書」乃至は「年頭
教書」になるかと不思議に思っていた。だが、何かに解説してあったとこ
ろでは stateは「状況を示す」のであって、United Statesの stateでは
ないらしい。

何れにせよ、こういう訳をする方は素晴らしいのか、何かに気を遣ってお
られているのかと何時も感心している。私はこの種の最悪の傑作が
United Nationsを「国際連合」だと思っている。

さて、トランプ大統領の演説である。スピーチライターの手になるものだ
と思って聞いていたが、プロンプターが何処にあるのか解らないような画
面で、大統領がそれを読んておられる気配は余り見えなかったが、よく見
ると視線はほとんど下か斜め下に向いているようだった。言葉遣いは流石
に日頃の天衣無縫というか38%とか言われているプーアホワイト如何に向
けた語り口とは違って、大統領らしいものだと聞こえた。

意外だったのは強調したいだろうところでも、声を張り上げることがほと
んどなく、ここぞと思われただろうと着に上を向いて「どうだ」という表
情で反応とスタンディング・オベーションを待っておられただけだった点だ。

産経には重要な諸項目に関しては原文との対訳が載っていたが、表現の仕
方は穏やかな英文だと思って読んだ。その全体の内容の印象は専門家にお
任せするが、基調は飽くまでも「アメリカファースト」と「アメリカを再
び偉大に」で貫かれており、これまでの諸政権との施策とは異なる点を明
言した辺りは如何にもトランプ氏らしさが出ていて印象的だった。

余計なお世話かも知れないが、私はトランプ氏が Make America Great
Againを唱えられた時に「それを言うと、そのコインの裏側では現在のア
メリカは偉大ではなくなっていることになる」と皮肉ったのだ。だが、果
たして現在のアメリカは好景気に沸き、株価が上昇の一途で、失業率も著
しく低下して、「偉大なる方向」に進んでいる。

そういう状態にあればこそ There has never been a better time start
living the American dream. などと言われたのだと思って聞いていた。
さらには The eraof economic surrender is totally over. From now
on, we expect tradingrelationships to be fair, andveryimportantly
reciprocal. という件もNAFTAやFTA等に関する「決意の表明」として印象
的だった。

DPRKの脅威に対するところにかなり長時間を費やされたのも、さもありな
んと思って聞いた(「読んだ」と言うべきかな)。あれほど協調されてい
た不法移民問題でもDACAの緩和(なのだろう)に触れておられた辺りは民
主党に対する配慮か譲歩かなとも聞こえた。

純粋に個人的な感想を言えば「矢張り、11月の中間選挙をかなり意識され
ていたようだとの印象が濃厚だった。日頃からこの演説のような大統領ら
しい品格を備えた英語で(Twitterのような俗受けを狙わずに)語ってお
られれば、より尊敬できる大統領になっておられたのかも知れないな」と
いう辺りになる。



2018年01月31日

◆リベラルという痴呆/狂気

“シーチン”修一 2.0

【措置入院」精神病棟の日々(86)】櫻井よしこ先生の論稿を初めて読ん
だのは1995年の薬害エイズ問題あたりだったと思う。著書は「何があって
も大丈夫」「日本が犯した七つの大罪」を読んだが、「何があっても大丈
夫」は「ああ、この母にしてこの娘あり、すごいお母さんだなあ」と大い
に感動し、「日本が犯した七つの大罪」では「人斬り以蔵もかくや」とい
うほど悪党を情け容赦なく斬りまくっていた。大勲位・中曽根もズタズタ。

「そこまでやらんでもええやろに・・・」と気の弱い小生は思ったが、写
真でご尊顔を拝すると大層な別嬪で、才色兼備とはこういうものか、いい
なあ、お近づきになりたいなあと夢を見たものだ。

その後、TVで加藤“チャイナスクール”紘一を「天皇を政治利用したのはあ
なたじゃないですか」と半白眼の凄い目つきで睨みつけ、そこには心底キ
ツーイ侮蔑が込められており、加藤はひたすらオタオタして一言も言い返
せなかった。TV観戦ながら小生も怖かった。加藤は間もなく儚くなった。

氏は豪州の記者と結婚したが、多分この記者も最後には凄い目つきで睨ま
れたのではないか。

昔から「頭のいい女には男が5人10人がかりでも勝てない」というが、氏
はその代表格かもしれない。「君は人殺しを好んでいるように見える。改
めた方がいい」と勝海舟が用心棒の岡田以蔵をたしなめると、以蔵曰く
「でも先生、私がいなかったら先生の頭と胴はとっくの昔に離れてます
ぜ」。「さすがの俺もこれには反論できなかったよ」と海舟は苦笑してい
る。海舟は愛嬌があり、ゆるキャラ的なところが好かれるのだろう。

着物を着てもびしっと決める櫻井先生は以蔵のようで怖いなあ、容赦しな
いなあと小生は知って淡い恋の夢は朝露と消えてしまったのは残念だが、
あの超弩級の「視殺」には小生は耐えられずに即死しそうだ。

安部譲二の府中刑務所体験記にオカマの喧嘩が紹介されているが、力は男
並み、容赦なしのシツコサは女並みで、凄絶なものになるそうだ。才媛は
怖い。櫻井先生は元ニュースキャスター、これがホンマのアナ恐ろしや。

先生はそっと距離を置いて見るのがいいのだろう、触ると1万ボルトで死
んでしまう。曽野綾子先生も怒ったら大層怖そうだ。真っ黒、精悍な犬ボ
クサーに睨みつけられ、ウーっと唸られたら皆フリーズしてしまうだろう。

相手に恐怖感を与えるような論客は男にはいない。せいぜい柴犬で、唸っ
たり吠えたりはしても噛みつくことはあまりないだろう。もしかしたら商
売としての右、あるいは左というのもありそうだ。

朝日/産経から稿料を貰っているのなら朝日/産経に迎合する記事を書く
し、たまたま米国大使館から仕事を貰った小生は「アメリカ人はいい奴
だ」と急に親米になった。「個々の米国人が悪党というわけじゃない
し・・・」なんて理屈を言いながら・・・結構男は(多分女も)空気次第
で「昨日日の丸、今日赤旗」になりやすい(その逆もある)。

ま、人間というか男というか、動物も基本的にはそういうものかもしれ
ず、兼好法師も「ものをくれる人はいい人だ」と書いている。「節操がな
い」と言われればそうかも知れないが、節操でメシが食えるわけじゃない
し、嫁さんも持てない。時流が右なら右へ、左なら左へと行くのが凡夫凡
婦、群を作る動物で、孤高を保つのはなかなかできることではないだろ
う。メシの食い上げ、餓死する。

右の連中は、人間の不確かさ、「下部構造が上部構造を規定する」とか、
「哀しくも人間はメシファースト」を知っているが、左の連中はそれを知
らない、知りたくないだろう、リアルとはかけ離れた「お花畑の地球市
民」的夢しか見ていない。この辺りが先進国でのリベラル≒アカモドキの
退潮になっているのではないか。自己中でボヤボヤしているとノックアウ
トを食らうぜよ。

発狂亭“必殺ラリアット”雀庵の病棟日記から。

【2016/11/24】木曜日、雪。山麓は雪国みたいに美しい。

*今朝の産経「だからリベラルは嫌」(加納宏幸記者)は面白かった。口
先でキレイゴトを言うが、オバマやメルケルのように国家を棄損する。リ
ベラルは宗教のようなもので、棄教は難しいから、論稿で理路整然と叩き
まくり、選挙で落としていくしかない。あと10年もすればリベラルは少な
くとも先進国からは消えるのではないか。

カトリックも中絶と離婚に寛容にならざるを得まい。イスラム教は相変わ
らず殺し合っているだろうが、石油市場が低迷を続けそうだから政治的な
影響力はかなり小さくなっているに違いない。

儒教朱子学は相変わらず中韓北を拘束しているが、教義は民の統治にはす
こぶる有効だが、頑迷固陋のガチガチズムはイノベーションにすこぶる不
向きである。完全に行き詰まるだろう。

英仏、さらに日清戦争に敗れた支那は、その反省から明治維新の支那版で
ある洋務運動を始めたが、拙速で混乱し、結局保守派=西太后派に潰され
てしまった。

世界は、というか先進国は今、第4次産業革命=インダストリー4.0(情報
通信技術、AIなど)に取り組んでいるが、支那にはインターネットさえな
い。国内だけの検閲付き“インナーネット”だけだ。人民は世界の情報から
遮断されている。

支那、朝鮮は基本的に強者が弱者を支配する1000年前からの朱子学のまま
だ。ロシアも似たようなものだが、いずれも民主、自由、人権、法治とは
無縁の世界で、有能な人材はどんどん逃げだしている。弱体化は免れない。

習近平は「マルクス主義を学べ、俺の言葉を暗記しろ」と、完全に時代錯
誤に陥っている。滑稽を通り越して痴呆、狂気、やがて要介護5になるだ
ろう。

日本の場合は、改革を唱えるのが保守派、既成秩序維持を唱えるのがアカ
という、実に不思議なことになっている。保守派が旧態依然のアカずーっ
と前に追い越してしまったのだ。先頭グループからアカは後れを取り、も
う追いつけない。アカは消滅するだろう(修一:隠れ革マルの立憲民主党
を含めてアカの未来はない)。

*長興寺蔵の「織田信長像」は優しげな美男で、巷間に伝えられる残虐、
過酷のイメージとはまったくそぐわない。天安門の毛沢東像も1949年の建
国以降だけでも4000万人を殺した独裁者とは思えない。

プーチンやドゥテルテは人殺しの人相をしているし、トランプはそつのな
い、狡猾かつ有能な実業家の顔をしている。トランプは選挙中はタフガイ
を演じていたのだろう。

中共の公式見解では毛沢東は「貢献7割、誤り3割」で、それ以上の詮索を
禁止している。まったくの善人もまったくの悪人もいないのなら、英雄偉
人も善悪は7:3、8:2あたりかもしれない。

(修一:「織田が搗き 羽柴が捏ねし 天下餅 一人食らうは 徳川家
康」といった狂歌があるが、座布団5枚だな)

英雄の自宅での姿、たとえば褌一丁で夕涼みとか、それを間近に見ている
下男にすれば「下男の目に英雄なし」となるのだろう。

小生は5:5あたりと思うのだが、Kによると4:6だそうだ。

【12/1】木曜日、微雨→まあまあの晴。

*産経のチラシに「神奈川県営水道 さがみの水」という広報誌が入って
おり、日々、150超の項目で水質検査をしているそうだ。

<採取してきた水道水を職員自らの鼻や口で確かめることも欠かせませ
ん。どこの原水か、どこの浄水場の水道水かを匂いと味で特定できるベテ
ラン職員もいるほどです>

カリスマだな。江戸時代からの技能の積み重ねが安心、安全な水を作って
いる。

フランスに初めて行ったとき、上半身デブ、下半身ヤセの老人が多いの
で、ガイドに尋ねたら「水道水に石灰分が多いので、ああいう体形にな
る」とのこと。それを避けるためにボトル入りの水を買っているわけだ。

水道水をそのまま飲める国は世界200か国のうち、ほんの一握りだ(修
一:15か国ほど。インフラを造り、維持するよりもペットボトル入りを
買った方がコストが低い、という事情の国もあるとか)。山紫水明の国に
生まれてよかった。(つづく)2018/1/20

2018年01月30日

◆「措置入院」 精神病棟の日々(84)

“シーチン”修一 2.0

前回、資産家の「ウメダのオジサン」の話を書いたが、わが街の大地主た
ちが皆「苦虫を嚙み潰したような」顔つきをしている理由が「ははーん、
そうだったのか」と合点がいった。

つまり彼らは、細切れで貸した土地をいつかは返して欲しいのだが、借地
人は「お貸し下され」で、返却するつもりなんてまったくないのだ。昭和
30年(1955)、今から60余年も前にわが家はこの街に越してきたのだが、
駅前は畑と原っぱで、店は米屋、豆腐屋、菓子屋、文房具屋、駅の売店し
かなく、民家がぽつぽつあるくらいだった。

新築のわが家は桃畑の中で、秋にはガチャガチャなどの虫の声が大きく、
母は「うるさくて眠れない」とこぼしていたものである。

土地は溢れるほどあり、地主=農家は「キャッシュが入るのなら」と、ま
ともな賃貸借契約書などを交わすことなく、細切れで安く貸したのだ。敗
戦からまだたったの10年で、借りてくれるのなら御の字、という時代だった。

(わが街は昭和初期(1930年頃)に国鉄の旅客駅ができたことで発展の芽
が吹き始めたのだが、祖父などが「無償で土地を提供するから」と誘致し
たのである。それから半世紀余を過ぎて国鉄が民営化された折(1987
年)、駅前広場の所有者が祖父たちの名儀のままになっていたのでひと悶
着あった。昔は土地取引ものんびりしていたのだ。境界線の杭なんて「♪
おら、見たことねえ」。)

1960年あたりから経済成長が始まり、1964年の東京五輪特需で高度経済成
長に火がついた感じだった。わが街では東名高速建設で農地が高額で買収
されたことで街の経済が一気に加速された。首都圏の郊外は多分そんな風
にして発展していったに違いない。

農林水産業などの第一次産業しかなかったところに、アパート、工場、戸
建てなどがどんどんできていった。農家は大小あれど地主になっていった
のだ。そして今はバブルの時のようにすさまじいほどの勢いで大きなマン
ションが生まれている。

今、祖父から数えると2代目(80歳代)、3代目(70〜60歳代)、4代目
(60歳未満)の時代で、大地主は細切れで貸し出した土地を一つにまとめ
てビルを建てたいから、きっちりと賃貸借契約を交わしたいのだが、借地
人は「契約書を作れば返済期日が明記されるから嫌だ」とまったく話に乗
らないし、会計士や税理士は「出て行ってもらうには土地代と同額の補償
金を払わないと、まず無理ですね」と言うから、地主たちはウーンとう
なって、苦虫顔になるのである。

小生はミニ地主でもあるが、借地人に契約書を作りましょうと声をかけた
が「なしのつぶて」。借地人は東京工大出の国交省官僚、その兄貴は弁護
士、小生がいくらワーワーやったところで勝てるわけがない。今の法律は
借りた者勝ちなのだ。小生が何十年も世話になっている税理士も「出て
行ってもらうには結構なカネがかかりますから・・・」と、暗喩で「諦め
なさい」という顔つきだ。

地方を含めて全国の駅前はそんな事情で、地主は動きたくても動けず、借
地人は跡継ぎもなく、シャッター通りと化し、権利関係がすっきりしてい
る郊外には大型店舗ができ、駅前はますます閑散としていくという、どう
しようもない状況だろう。

今さら駅前再開発を叫んだところで、車の普及もあって消費者の動線は郊
外の大型店舗に向かっているのだから、もう駅前の賑わいなんてとても取
り戻せやしない。第一、跡継ぎがいないのだからどうしようもない。

♪白樺 青空 南風 こぶし咲く あの丘 北国の ああ北国の春

それは大層美しいだろうが、都会に出た人々にとって故郷はもはやとっく
に「遠くにありて思うもの」なのだ。山本夏彦翁曰く「なったらなった
で、ならなかった昔には戻れない」。

戦後の農業政策は独立自営農家の発展を基礎にしていたが、企業が農業分
野にどしどし進出しない限り地方はひたすら寂れるばかりだろう。AI、ロ
ボットなどが発展するからそれほどの雇用にはならないだろうが、優秀な
若者が地元にとどまる可能性はある。あるいは「地方でやってみよう」と
いう若者が都会から来るかもしれない。

何かをやるには狂気じみた信念と行動力が必要で、お行儀のよい政治家や
官僚ではできない。「あんたは個人農家を殺す気か!?」と非難されても
「そうだ、お前ら死ね、死屍累々の中から日本の新しい農業が生まれるの
だ」と強引に事を進めるリーダーが求められている。

反原発で頭がおかしくなっている純ちゃんみたいなキャラ、HISの澤田と
かSBの孫、ユニクロの柳井・・・トランプやプーチン、高杉晋作、西郷
翁、大村益次郎、後藤新平みたいな剛腕、鉄腕、辣腕、泣く子も黙る士、
非常のときの非常の人、泣いて馬謖を斬るくらいの非情の人でないと地方
再生、郊外の街の発展などはできないだろう。

まずは東北全体を農業特区にしてはどうだろう。

ま、以上はキチ〇イの思い付きで、日本の農業どころか自分自身のことさ
え持て余しているのだ。まったくウンザリするほど悩ましい。晴れたり
曇ったりで躁鬱を繰り返す発狂亭“揺れまくり”雀庵の病棟日記から。

【2017/1/28】土曜日、快晴。

*9:50〜10:50、山すそを多分、最後の散歩。二度と入院したくない。
酒を止め続けるしかない。一升瓶換算で6000本飲んだのだから「もういい
や」と思う一方で、「せめてコップ1杯ぐらいなら」と思う心もある。こ
の1杯が命取りになるのだが、「分かっちゃいるけどやめられない」のが
人間であり、煩悩だから、よほど気張らないと悲惨な晩年になる。これは
確かだ。

あな怖ろしや、一度アル中、一生アル中、今が年貢の納め時だが・・・
「別れても好きな人」ああ・・・未練タラタラ・・・

散歩の山中でオレンジ色のベストを着た老人2人と出会い、話を聞いたと
ころ、この辺は猿の被害が多く、「今の時期は大根や白菜がやられる」と
のこと。

――猟友会では撃たないんですか?

「同じヒト目だし、昔から猿は物語にもいっぱい登場するし・・・桃太郎
の鬼退治とか・・・身近過ぎるので猟友会は昔から猿を撃たないよ、嫌がる」

――この冬は秋からのいい天気が続いているから、山にはエサが十分あるん
じゃないですか?

「ドングリや椎の実なんかエサになるものは、天気が良ければ豊作という
わけではなく、波があるのよ。それに猿はゴミをあさって『人間の残飯は
旨い』と知っちゃったから山から下りてくる」

――どうやって駆除するんですか?

「捕まえた猿は発信機をつけて放してあり、群が麓に近づくのが分かるよ
うにしている。近づかないようにパンパンパンと音を立てて追い返すわけ
だ、云々」

猿蟹合戦ならぬ猿ヒト合戦だ。猿は生き残りと子育てで必死。猿が増えす
ぎたというのは人の勝手過ぎるだろうが、食物連鎖で言えば、猿を食べな
かったのは正しかったのかどうか。

猿を食べる民族はそこそこあるだろう。支那では脳ミソを食べるし、南シ
ナ海あたりの島民はカレーなどにして猿肉を珍味として食べるとか。「猿
の丸焼きにはさすがに手が出なかった」という話を読んだことがあるが、
形が人に似すぎているからだろう。

アマゾン流域では昔(1960年頃)は猿を見つけるとやたらと銃撃したが、
これは害獣駆除のためで、つまり人間と猿は縄張りを争っているわけだ。

今は寿司や刺身は世界中へ広まりつつあるが、40年前は米国でもそれは少
数派のセレブに“ヘルシー”と支持されていたものの、一般には敬遠されて
いた。その頃西海岸の人から「ウナギはどんな味か?」と聞かれたことが
ある。ウナギ≒ヘビ≒ゲテモノと思われていたようだが、今やかば焼きは世
界中に広まりつつあるのではないか(修一:アナゴのように主に寿司ネタ
として普及)。

*13:00、K来、退院手続きで会計や薬をもらったり、Dr.、ケースワー
カー、ナースからアドバイスを受けたりしてようやく15:00退院、病院発。

ここまでは良かったが、車内でKはノンストップであーだこーだ言うの
で、「脳ミソが回復していないので今は考えられない」と答えたら静かに
してくれた。

海老名SAで小休止し16:10、帰宅。3か月ぶりで、まるで他人の家みた
い。小生の隠居所になった3Fの15畳間はきれいに片付いており、PCは使え
るようになっていた。「頂門」渡部氏と学友のSAM、先輩のTOMYから安否
を問うメールが来ていたので退院を伝えた。

どっさりの洗濯物を洗って干し、ボーゼンとして過ごした。

【1/29】日曜日、快晴。わが部屋は隠居所、避難所、隠れ家、引きこもり
部屋というよりもリトリート、リゾートと考えた方がいいだろう。荷物を
整理したり、部屋を使い勝手がいいようにしたり、散歩したり。

散歩中に「責めるより 許す心と 思いやり」というスローガンを見つけ
た。「うん、その通りだ」と思ったが、これは非行少年/触法少年の再生
を願うスローガンで、非行老人向けではなかった。小生は見捨てられては
いないから大いに恵まれているのだろうが、これからのことはどうなるの
か、全然分からない。

夕食は退院祝いで孫・子も集合し、オデン、稲荷寿司、刺身、サラダな
ど。Dr.、カウンセラーの教えに従って謝罪と感謝の挨拶をすると、皆は
納得したようだ。退院時にナースの“女帝”が「女はね、文書で書いても通
じないの。言葉で言わなきゃダメよ」と言っていたが、その通りで、皆は
小生の挨拶にうなづいていた。何か嫌な予感が・・・

【1/30】月曜日、快晴。夕べは就寝中に下痢、パッドをしていたので良
かったが、体調は相変わらずパッとしない。

心の整理がつかず、入院中の書類、メモ、日記類を整理する。近く「頂
門」渡部氏に新シリーズの掲載をお願いしよう。
・・・

<読者諸兄姉の皆さまへ>

本シリーズの第1章「病棟編」はこれでひとまず終わりです。一般的には
見聞する機会のない精神病棟での日々をざっくりスケッチしただけのもの
ですが、「ふーん、こんなものか」と分かってもらえれば幸甚です。

今年も大学センター試験が終わりましたが、早朝に17歳の青年が病棟から
試験会場へ向かっていました。小生はほぼなすべきことは終え、今はロス
タイム消化状態ですが、青年はこれからの人です。精神病が残酷なのは完
治しないことです。いつ再発症するか分からない。大丈夫だと思っている
と道が陥没して転落したりする・・・患者の多くはいつも不安に思ってい
るでしょう。

再入院する人は70%ほどではないかと思います。早い人は1か月で出戻
り、3か月、6か月で戻る人は珍しくありません。患者は「また来たよ」と
躁状態の人(働き盛り、40前後の男が多い)もおり、知り合いと久闊を叙
したり、わが家(落ち着ける場所)に帰ってきて安心しているような感じ
の人もいますが、大体は「また来てしまった」と、自信喪失でしおれてい
る人が、特に年配の女性には目立ちます。

ナースも「また来たの!?」という顔つき、雰囲気で、「こんなに悪化す
る前に外来で治療しなけりゃダメよ」などと言いつつ、なんとなく「もう
しょうがないわね」と結構優しく受け入れています。

市民社会、さらに家族から見離される患者は多いでしょう。身体障碍者へ
の社会的理解は進んでいるようですが、精神障碍者/患者へのそれはあま
り進んではいないようです。小生には静かな環境、作業療法、臨床心理士
によるカウンセリング、薬がとても有効ですが、“見えない病気”なので
「これぞ」という治療法や社会的受け皿は進んでいないように思われます。

作業療法では、軽度の言語・知的障碍の山下清画伯が得意とした「ちぎり
紙細工」がとても人気のようで、毎月、グループで大作を発表、展示して
います。ビックリするほどの芸術作品もあり、なぜだろうと考えたのです
が、貼り絵/油絵は「やり直しが効く」のです。人生はやり直しがなかな
かできない。それを癒すために患者は貼り絵/油絵に没頭するのかもしれ
ない。ゴッホが自死の1年前あたりから膨大な作品を描いたのはそういう
ことだったのかなあなどと思っています。

次回から本シリーズは第2章「政治経済社会編」になり、病棟で考えたそ
の分野のことを綴っていきたいと思います。テーマの多くは産経新聞に刺
激されたもので、ちょうどトランプ氏が大統領に選出される時期を挟んで
いますので、書いていてとても興奮しました。結構、普遍的な「正論」で
はないかと自分では思っていますが、他者から見れば「キチ〇イの妄想」
かもしれません。

英キャメロン、仏オランドが消え、独メルケルは失速、習近平は軍を掌握
できずイライラ状態・・・歴史の大きな転換点を実感します。

引き続きお目通しをお願い申し上げます。(つづく)2018/1/19

2018年01月29日

◆揺れる世界、トランプが地震源に

“シーチン”修一 2.0

【措置入院」精神病棟の日々(85)】<第2章:政治経済社会編>

1945年の第2次大戦後に始まった米国主導の「戦後体制」が揺るぎ続けて
いる。今の世界秩序は震度3は当たり前になった。冷戦時代のキューバ危
機は震度5弱、今の北の脅威は震度4強あたりか。

地震大国の日本では一応震度5強まで建物はもつようだが、自販機メー
カーによると「そこまでは転倒を防止できるようにしているが、震度6で
は建物自体がもたないから震度6以上の耐震対策はしていない」とのこ
と。ナルホド。

震度6ならかなりヤバイ、7では潰滅的のようである。関東大震災の体験
者によると、「つぶれた家から人を助け出すのに一番役立ったのは長い
バール、次いで大型のノコギリだった」と昔聞いた。木造家屋ならそれで
いいだろうが、5階建て、10階建て、15階建てなどのマンションがつぶれ
たらどうしようもない。

道路も橋も壊れており、自動車は路上に散乱しているから、消防車、救急
車、重機は動けない。ヘリコプターは校庭には降りられるだろうが、避難
民で混雑しているから、食糧などを上から落とすしかない。大津波がきた
ら日本の港を基地にする日米海軍は十分には動けない。滑走路もかなり傷
んでいるだろう。ヘリと歩兵しか頼りにならないのではないか。

ただ、大地震は地域が限られているから、日本が壊滅的被害に遭っても欧
米などから支援はあるだろうが、大型貨物機は着陸できないから空母にヘ
リを乗せて日本の港に近づき、そこからヘリを飛ばすのだろう。それは多
分震災から1か月後だろう。

中韓が自国の被害が軽微なら日本に救援隊、緊急物資を送ってくるだろ
う。中共は記念撮影してさっさと帰り、韓国は小田原評定で、「まず謝罪
しろ」「救援が先だ」と国論が二分して、日本に来たとしても早くて半年
後、恐らく次期大統領選で親日派が選ばれてからだから、数年後になるは
ずだ。被災地に慰安婦婦像を作って「チョッパリは心から謝罪し、拝むが
いい」と被災者を慰安してくれるかもしれない。ま、その頃まで韓国があ
るかどうかは不確かだが。

ISテロは中東とその周辺では震度5強あたりの大きな揺れだった。北の核
ミサイルの日本への脅威は震度5弱だが、いつ震度6になるか分からない。

普通の人は(小生のようなキチ〇イもいるが)地政学的な大地震に備える
べきだと思うが、野党の政治家は「自分がどうしたら選挙に勝って収入を
得られるか」が最大の関心事だから、中共同様に瓦礫を背景に写真を撮っ
て広報誌に載せ、「モリカケ」後のテーマを探し、安保法制廃止、改憲は
ダメと昔からのテーゼを繰り返すだけだろう。

野党がどんな国づくりをしたいのか、全然見えない。そもそも思想も理想
も何もないのだ。食欲、金銭欲、性欲だけ。

与党の公明党も怪しい。主力部隊の婦人部≒緑のオバサンは小池に恋して
しくじったが、信心に濁りがないから狸に騙されやすいのだ。リアルを見
ないで理想を夢見る。

公明党の幹部からすれば、こんな思いではないか。

すやすやと 腕を枕に 眠る君 いかにせんとや 党の行く末(修一)

かつて池田教と公明党の関係は「宗高政低」で、公明党議員は教徒から
「誰のお陰で議員になれたのか、お前のために教団があるんじゃない、教
団のためにお前がいるんだ!」と叱られてしおれていたものだが、どうも
最近は「政高宗低」になりつつあるような感じがする。先生がお隠れ遊ば
したからテンデバラバラになりかねない。

公明党の存在感を強化しないと少子高齢化で支持者は減るばかりで、自民
党のコバンザメでしかない。ぐずぐずしていると自民党から三行半を食ら
いかねない。緑のオバサンを覚醒させるためにどうするのか、「困ったな
あー」と思っている党幹部が結構いるんじゃないか。震度5レベルの
ショックを与えないと緑の葉は枯れて濡れ落ち葉になりかねない。

「うちを捨てんといて」

「捨てとうはないんやが・・・時代の変化に応じていくためにはわてらが
変わらんと、どないもならん。いつまでも平和平和とお題目を唱えても
“井戸を掘った人を忘れる”のが今の中共流やで、このままやったら永久に
支那では広宣流布はできんし、ましてや国立戒壇も夢のまた夢や・・・そ
の、なんやカメレオンみたいな緑のネッカチーフな、それを取って、まず
はリアルをよーく見てほしいねん。このままならじり貧やで、新聞配る人
もいなくなるで」

池田教・公明党幹部の男どもは優秀であればあるほど「変わらにゃなら
ん」と悩んでいるはずだ。彼らの初期設定は「巨大教団を利用して儲け
る」だから、必要なら外科手術もいとわない。おばはん、婦人部やゆうて
偉そうにやれた時代は終ったんやで。

本ブログ「政治経済社会編」では、リベラル≒アカモドキを挑発して、頭
を持ち上げたところを叩くのが主要な作戦だ。感情に流されずに冷静、冷
酷に卑怯で下劣なイイ子ブリッ子「吉野コペル君」的な党、議員、支持
者、前川のような「面従腹背」の下司をノックアウトしていきたい。

天気はイマイチだが、陰気な「病棟編」を終えて心は晴れ晴れの発狂亭
“バックドロップ”雀庵の病棟日記から。

【2016/11/11】金曜日、木枯らしの強い風、微雨、寒そう。

*「産経」によると米民主党支持者は通夜・告別式の様相とか。マネー
ゲームのインチキ野郎どもめ、ザマーミロだ。プアホワイトの怒りを知っ
たろう。

(修一:2016年11月8日、2016年アメリカ合衆国大統領選挙一般投票が行
われ、開票の結果、トランプは一部の州を除き、全米で過半数の選挙人を
獲得する見通しとなったため、第45代アメリカ合衆国大統領に就任するこ
とが確実となった/ウィキ)

安倍氏はちょっと前にヒラリー・クリントンとのみ面談し、外交的失策と
非難されたが、同時にトランプにも面談を申し入れていたが、会えなかっ
たものの側近とは会っていたそうな。安倍氏は近くトランプと会談する。

民主党/ヒラリー支持者はニューヨークで反トランプデモ&略奪をしたと
か。選挙で決まったことがデモでくつがえるはずもないのに、文句タラタ
ラ。「我々はトランプを受け入れない!」と負け犬の遠吠えをしている。
民主党の懲りない人々。なぜ敗けたのか、少しは考えるがいい。

【11/12】土曜日、快晴。

*産経1面トップは苦虫をかみつぶしたオバマとにこやかなトランプが握
手する写真を載せていた。歴史的写真になるだろう。中面ではリベラルの
米国メディアと世論調査機関のバカさ加減を伝えていた。

米国メディアは元々が民主党支持、応援団だから色眼鏡というバイアスが
かかっているので、真実、リアルが見えない。世論は電話調査であり、多
分、固定電話に出るのは年配女性で、当然ヒラリー支持だ。

他にもいろいろな要素があるが、上記2つの相乗効果で「ヒラリー圧勝」
という予測になったわけだ。全米の100紙中、ヒラリー支持は57紙、トラ
ンプ支持はたったの2紙だけだったとか。

日本の世論調査員は男の標本集めに四苦八苦しているが、米国でも同様だ
ろう。政治に絶望し、酒とクスリに逃避していたサイレントマジョリティ
のプアホワイトは、食うために昼間は働いている。彼らの声はついに世論
に反映されなかったというしかない。リアルを見ない、見えない、見たく
ないリベラルの大敗北である。日本もそうなる。

【11/13】日曜日。

*オバマの8年間が否定された。加瀬氏は「米国は対外的に伸びたり縮ん
だりのアコーディオンだ」と書いていたが、オバマのリバランス(アジア
重視)は結果的に何の効果もないどころか、中共の軍事的実効支配を進め
てしまうという失策になった。縮み、萎縮、引きこもりでは世界秩序は安
定しない。

【11/15】火曜日。

*米国選挙は「もしかしたら」が現実となった大サプライズだった。出口
調査で白人女性の53%がトランプ支持、非大卒白人女性に限ればトランプ
支持はヒラリーの倍だったという。胡散臭い民主党、ヒラリーに白人女性
もウンザリしていたのだろう。

【11/22】火曜日、快晴、ポカポカ陽気、朝方地震。

*このところ産経のネタはトランプとクネだ。クネは小生が論評するまで
もなく完全に死に体。韓国は次期大統領が誰になろうと経済は復活しない
だろう。遅ればせの「中進国の罠」だ。

トランプはビジネスマンだから、米国に利があればどんな政策でも進める
だろう。「米国益ファースト」だ。(つづく)2018/1/17

2018年01月28日

◆内部の秘密結社

  NAndy Chang


前回の記事でFBIの上級幹部が組織がらみでヒラリーの選挙を助けていた
と書いたが、これはFBIが国会情報委員会の要請に応じて提出したFBI職
員のメールの内容からわかったことである。

FBI(連邦調査局)という政府機関が特権乱用でFISA(外国情報監督法)
を申請し、トランプ不利な情報とヒラリーの選挙応援をしたのは明らかな
憲法違反で、民主国家アメリカの歴史に無かった大事件である。だが問題
はFBIだけでなくもっと上級の秘密命令があったかもしれない。

コーメイFBI長官、マッケィブ(Andrew McCabe)副長官、部下のPeter
StrzokとLisa Page法律顧問がヒラリーの選挙応援に関与していた。S
trzokとPageの2人は親密な関係があり、2人の交信メールから「ヒラ
リー当選の保険を作る」ためのアンチトランプ陰謀が発覚したのだった。

アメリカではは毎日新しい衝撃的なニュースが出ている。セッションズ司
法部長はFBIの選挙介入の調査を命令したが、新しい情報がどんどん出て
来るので事件の大きさや関係者リストも確定できていない。今回は最近の
発展を書くことにした。

●アンチトランプの複雑な過程

これまでの過程は実に複雑で簡単に書くのは難しいが、発端はヒラリーが
大統領選挙に立候補すると発表したあと、国務長官時代に個人スマホを
使って国外から国内の関係機関と機密情報の交信をしていたことが発覚した。

更にヒラリーがクリントン家のサーバーを使っていたこと、サーバーに
あった32000通のメールを違法消去したことなどが問題となり、調査が始
まった。

オバマを始め民主党はヒラリーに勝たせたい。司法部やFBIはトランプが
ヒラリーに勝てるはずがないと判断していた。FBIの職員はヒラリーが次
期大統領ならヒラリーに不利な結果は出せない。

一部の上級幹部はヒラリー応援に回り、コーメィ長官はFBIがヒラリーを
喚問する4日前からヒラリー不起訴の結論をリンチ司法部長に伝えていた
ことがFBIのメールでわかった。

FBIのPeter StzrokとLisa Pageなど、複数の幹部はヒラリーの金でFusion
GPIが英国のChris Steeleを雇って作成した「ロシア文書と呼ぶガセネ
タ」を使ってFISAの調査を申請し、公然とトランプのロシア疑惑を調査し
たのだった。メディアはロシア文書のことをSteele Dossierと呼んでいる。

ところが予期に反してトランプが当選した。トランプ政権になるとヒラ
リーに加担したFBIが罪に問われる。そこでトランプ就任後もトランプ罷
免を画策し、ロシア文書を使ってトランプのロシア癒着を問題視したの
で、トランプが任命したセッションズ司法長官はマラー元FBI長官を特別
検察官に任命した。
トラ
ンプは一貫してロシア癒着はなかったと主張している。

一方、国会の情報委員会はFBI職員のメール記録の提出を要求し、FBIが
提出したメールの解読によってFBI幹部が選挙に介入したことが発覚した。
委員会はFBIの選挙介入と関連人物のリストなどを4パージの報告書に作
成し、Devin Nunes委員長はこの報告書を機密解除して国会議員に公開す
ると発表した。民主党は公開をストップさせようとしている。国会情報委員会
は既に4ページの報告書を国会議員全体に公開することを投票し可決して
たが、民主党の強い反対があるのでまだ公開していない。。

この報告書が公開されればFBI 上級職員の犯罪でFBIの信用もガタ落ちと
なるし、マラー特別検察官の調査もガセネタを基にして設置されたと判明す
れば信用できなくなる。

●FBIが5万通のメールを消去した?

事件はまだ続く。本月15日、情報委員会のRon Jhonson上院議員はFBIが
委員会に提出したメールにStzrokとPageが交わしたメール5万通が含まれ
ていないと発表した。StzrokとPageはヒラリー当選のための保険としてト
ランプ
の調査を画策した中心人物である。これでFBIの誰かによるメール隠しでは
ないかと新たな疑惑が生じた。

要点は紛失したメールの時期が16年12月14日から17年5月17日までと
なっていることである。この五か月間にトランプの大統領就任、フリン将
軍のロシア疑惑、ハワイトハウスの権力闘争と幹部の更迭、コーメイFBI
長官の罷免などが起き、5月18日にマラー氏が特別検察官に任命された。

StzrokとPageの2人のメールが12月から5月17日まで紛失し、マラー氏が
検察官に任命された5月18日以降は存在しているのは、この5か月間に彼
ら2人のメールにトランプ降ろしに関連する情報があったと考えられる。

22日、司法部はFBIが紛失した5万通のメールは文書保存の手続きの間違
いによって紛失した、紛失したメールの修復は出来ないと発表したので疑
惑は更に広がった。FBIが情報を紛失した、しかも修復できないとは誰か
の企みと言われてもおかしくない。

オバマ政権時代には、ヒラリーの消去したメールが復旧不能だった。税務
署が消去したメールとディスクも回復不能だった。今回のFBIのメールも
回復不能なら疑惑はオバマ政権全体に及ぶ。

23日、Ron Jhonson議員は紛失した5万通のメールの外に、FBI内部には反
トランプの秘密結社が存在する、証拠があると発表した。この発表とは別
に、コーメィ長官の助手だったRatcliff 氏はすでに辞表を提出したとFBI
長官が発表し、FBIのAndrew McCabe副長官も今年3月に辞職すると発表した。

●蟒蛇(うわばみ)の頭

25日、Daily MailはRyan Saavedra記者の「Head of Snake(蛇の頭)」と
題した記事を発表して、オバマが絶対にヒラリーを起訴させない理由を説
明した。

ヒラリー国務長官が機密保持のない個人スマホで国務院やホワイトハウス
と交信していたことは、ホワイトハウスや国務省が送信者のールアドレス
を見ればすぐにわかることである。つまりホワイトハウスも国務院もヒラ
リーの違法を承知していながら何もしなかったのだ。

しかもヒラリーのメールから受信者のアドレスを見ればホワイトハウスで
も同じように個人スマホを使っていたことが判明する。たとえオバマが本
名を使っていなくてもヒラリーが機密メールをやり取りする相手がオバマ
であること は明らかである。

つまりヒラリーがメール事件で起訴されればオバマも罪に問われる。だか
らオバマは絶対にヒラリーを起訴させてはならない。コーメィ長官がヒ
リー のメール調査でヒラリーを喚問する前から不起訴と決定していた理
由はリンチ司法部長からオバマまで遡ることが出来るのである。

ヒラリーが起訴されれば蟒蛇(うわばみ)の頭はオバマであることは一目
瞭然である。FBIがヒラリーを不起訴とし、トランプのロシア疑惑を調査
した 事件はオバマまで遡ることが出来る。これはFBIだけでなくオバマ政
権全体に関わる大スキャンダルである。

◆マスコミは日米間の企業の文化の違いを

前田 正晶

マスコミは日米間の企業の文化の違いを学ぶべきではないか

と言って採り上げるよりも「マスコミには誤訳が多いのが気になる」とし
た方が適切であるかも知れない。1月24日に久方ぶりに開催されて21世紀
パラダイム 研究会でもこの点を指摘した。「野外便所」で犯した誤りも
そのうちなのでこの点を ヤンワリと触れておいた。



具体例を挙げればSpecial Counselに任命されたMuellerを新聞もテレビも
「特別検察
官」で押し通しているが、これは強いて日本語にすれば「特別弁護人」辺
りにしかな
らない。counselを辞書で見ておけが「検察官」ではないことは明瞭だっ
たはずだ。
誤訳である。以前に別の人物が「特別検察官」が任命されたことがあった
が、その英
語はSpecial Prosecutorだった。それと勘違いしたのだろうし、Mueller
に与えられ
た使命がトランプ大統領の糾明だったので早とちりしたのだと思っている。



そこで jobを採り上げていこう。トランプ大統領は選挙キャンペーン中か
ら“job”
を増やすことを強調してきたし、それが最大のスローガンの一つだった。
しかし、日
本とアメリカの企業社会の間に存在する文化の違いを把握できていない模
様の我が親
愛なるマスコミは、何としたことか“job”を「雇用」と訳してしまった。
これは明
らかに誤訳であった。



「雇用」を和英辞典で見ると“employment”と出て来るのか普通だ。それではと
employもOxfordで見れば to give 〜 a job to do for paymentとある。
雇ってから
給与を払う為に仕事を与えるとなっている。Websterには the state of being
employed esp. for wage or salaryとなっている。それではとjobを
Oxfordで引け
ば、“work for which you receive regular payment”となっている。何処
にも「雇
う」とは出ていない。ここまでを良く理解しておいて貰う必要がある。



そこで、あらためて日米間の企業の人事と採用の違いを述べていこう。

これまでに何度も解説してきたことで、アメリカの企業、特に大手の製造
業などでは
我が国のように始めに新卒者を雇って教育し、その会社の在り方を理解さ
せた上で
徐々にか直ぐにでも役に立つにしてから仕事というか職というべきか、既
存の組織に
配属していく慣行というか習慣はない。勿論、銀行・証券業界のように大
量に大卒者
を雇用する文化のある業種もあると言っておかないと片手落ちだろう。

アメリカでは既に営業(稼働)中の企業で新たに人を採用する場合はといえば

(1)その組織の事業が成長し営業担当者の増員が必要になった時、

(2)海外進出を実行するに当たって専門の担当者を雇い入れる、

(3)新規の事業部門を設ける、

(4)営業所乃至は事業所か工場を新設する、

(5)リタイヤーした者の補充をする、

(6)転職者(馘首された者を含めて)が出て欠員を生じた等のような場合、

人事と採用の権限を持つ事業本部長がその職権で即戦力となるべき者を会
社の内外か
ら募集し、自らがinterview(=面接試験)して採否を決定する。募集方
法には時に
はヘッドハンティングが使われることもある。適格者が出てこなければ、
採用を見送
ることだってある。



採用は上記のような場合のことであると考えて置いて誤りではない。これ
らは全て仕
事、即ち jobであるとの認識が必要だ。要するにある仕事、職務、乃至は
その地位に
即戦力として使える新規採用者を充てるのである。何の当てもなく誰かを
雇ってから
職を与えるようなことはしない。これらの人事の権限はその事業本部長に
あり、我が
国のような人事部か人事課の仕事は彼(乃至は彼女)が持っている。ここ
まででお解
り願えたと思うが、大卒の新規採用をしない根拠がこの辺りにある。

仕事即ちjobが先にあって採用されればそこで雇用は発生するということ
だ。このjob
の難しさは、その組織の好不調、景気の変動、会社自体の業績次第で常に
改編(増
減)されるということにある。即ち、新規事業が予定したほど伸びなけれ
ば、いとも
アッサリと撤退し、そこに充当されていた人員は“Your job is
terminated as of
today.”という一片の通告で解雇されるし、それが社会通念で受け入れら
れるのが彼
らの企業社会の文化である。

換言すれば、jobは会社の経営方針または事業本部長の権限により、何時
でも創り出
されることであり、また彼の決断で排除される性質なのである。繰り返し
言うが先に
「雇用」があるのではない。今となっては1年前のことだったが、トラン
プ大統領の
大号令で自動車産業が新規の工場を設立するようだが、そこでどのような
jobが会社
側に設けられるのか、製造現場には如何なる職種の組合員が必要になるか
は「やって
みなければ解らない」ことではないか。



更に、既に指摘したが、アメリカの自動車産業はUAWの高賃金を回避する
為にも人だ
けではなく、AIの導入を真剣に検討すべき時代ではないのか。飽くまでも
アメリカの
経営者の常識で一般論だが、最初から具体的な計画もなく数百人を雇い入
れることな
どあり得ないのがアメリカのやり方だ。

では、jobとは如何なるものを言うかを、具体例を挙げて解説してみよ
う。30年ほど
前のことだったか、シアトルのNorthwest航空(現Delta)のチェックイン
カウンター
の前に、預ける荷物を検査する台が置かれ、数名のアフリカ系の女性が配
属された。
その頃はアメリカにはテロの噂があった。私がその1人に「何故、こんな
検査をす
る?」と尋ねた見た。彼女は言った“They gave me this job. But I’m
not sure
how long this job will last.”と、明らかに不安そうだった。事実、そ
の荷物検査
は旬日を出でずして廃止された。そこで女性は仕事が廃止され、雇用を
失ったのだ。
これはjobとはかくも不安定なものだという例だ。

私が度々採り上げてきたW社の技術サービスマネージャーのL氏の初期の任
務は、諸般
の事情があって多発した品質問題、回りくどいことを言わなければクレー
ム処理の担
当だった。それは、組合員の意識改革が進み、業界最高の品質を達成する
までは多忙
を極めた仕事で、年がら年中我が国を含めて世界中を飛び回っていた。と
ころが、品
質が安定し、客先のとの間の信頼関係が確立されるや、彼は一転して暇な
時が出て来
るようになった。

その時彼が、勿論冗談だが、真顔で「どうもこれは好ましくない状態だ。
ここまで品
質問題が発生しないと私の“job security”が不安になってくる」と言って
のけた。
これは確かに一理ある議論なのだ。製品の質が安定し、問題が発生しない
のであれば
彼のような「トラブル・シューター」は必要になってしまうかも知れない
のだから。
だが、勿論そんなことはなく、彼は常に得意先の現場を巡回訪問し、自社
の製品に対
する不平不満や改良等への要望を伺ってより一層の品質改良に努力すると
いう重大な
項目が“job description”には記載されているのだから。

再確認だが、アメリカでは先に人を雇うのではない、必要次第でその職
務、仕事、地
位に充てる人材を捜し求めて充当するのが彼らの企業の文化であり、習慣
であり、伝
統なのだ。マスコミの方々がこの一文を読むかどうか知らないが、間違っても
“job”を「雇用」などと言わないことだ。一つの職種に数名を必要とする
現場だっ
てあるのだ。何ならアメリカの職場を訪れて見学してみれば如何か。