2016年07月20日

◆米でも絶賛の中国の要人が豹変

櫻井よし子



「米でも絶賛の中国の要人が豹変 国家間で求められる国益の視点」

中国の要人に戴秉国(たい・へいこく)という人物がいる。胡錦濤前政権
の外交トップを務めた実力者である。彼の前では外務大臣の王毅氏など、
小僧っ子のような存在である。
 
米国をはじめとする世界が戴氏をどれほど重視していたかは、ヒラリー・
クリントン氏が2014年に出版した回顧録『Hard Choices(困
難な選択)』からも見えてくる。
 
同書には日本関連の記述はほとんど見当たらない。むしろ韓国に関する記
述の方が多いほどに、日本は忘れ去られ、申し訳程度に登場するのみだ。
対照的なのが中国である。

中国については2つの章にわたって詳細に記されており、どの文章にもど
の段落にも、クリントン氏の熱い思いが溢れている。
 
09年早春、クリントン氏は、国務長官として、初の外遊先に日本を選ん
だ。わが国には22時間滞在したが、日米対話は上滑りするばかりで成果は
なかった。彼女の関心が日本にはなかったからである。

ところが、日本の後に訪れた中国で彼女は、丸4日を過ごした。そのとき
に出会ったのが戴氏である。
 
一言で言えば彼は彼女の心をつかんだのだ。クリントン氏の中国への入れ
込みの強さは、Dai Bingguo、つまり戴秉国氏への彼女の個人
的な思い入れの強さそのものだといってよい。クリントン氏はこう書いて
いる。

「会った瞬間から会話が弾んだ。われわれは(その後)何年にもわたっ
て、会話を重ねた。彼は私に度々講義(lecture)をするのだっ
た。いかに米国のアジア政策が間違っているか、彼は皮肉をちりばめなが
ら、しかし、穏やかな笑顔を忘れずに語る」
 
世界最強国の国務長官が、戴氏の米国批判に熱心に耳を傾ける姿が浮かん
でくる。ある日の会話では、戴氏が胸から一葉の写真を取り出して見せ
た。小さなかわいい女の子の写真である。恐らく戴氏の孫であろう。

「われわれの仕事は全てこの子たちのためですよ」と戴氏が語った。
 
クリントン氏は「彼の心情はそのまま私の心情でもあった」と述懐する。
 
戴氏がクリントン氏の未来世代にかける「情熱を共有」したことが、2人
の関係が長く太く続いたことの基本だったとクリントン氏は書いている。
 
健康維持のための運動と長時間の散歩を戴氏に勧められてまんざらでもな
い彼女の姿勢は、彼に対する親近感の表れでもあろう。
 
ヘンリー・キッシンジャー元国務長官も戴氏についてクリントン氏に申し
送りしていた。キッシンジャー氏は「中国で会った人物の中で恐らく最も
素晴らしく、かつ開明的人物」だと戴氏について語り、その識見の深さ
と、中国政界における氏の重要性を強調したという。
 
米国要人に絶賛された戴氏はしかし、豹変した。7月5日、氏は米ワシント
ンで講演し、南シナ海領有権問題に関してオランダ・ハーグの常設仲裁裁
判所が12日に下す裁定は「ただの紙くずだ」と語った。
 
中国外務省が公開した資料では、氏は次のようにも語っている。

「仲裁裁判所の決定は何も重大なことではない」「いかなる国家も中国に
対し、裁定に従うよう強制してはならない」「フィリピンが挑発的な行動
を取れば、中国は決して座視しない」
 
キッシンジャー氏が「最も開明的」な人物と呼び、クリントン氏が「会っ
た瞬間から会話が弾んだ」人物は、激しい対米発言もしている。

「たとえ10隻の空母戦闘群全てを南シナ海に派遣しても、中国人を脅かす
ことはできない」
 
国家間の関係の前には個人的友情や好意など、残念ながら、木っ端みじん
に吹き飛ぶのだ。永遠なのは国益だけである。国益実現のための冷静な見
方のできる国にならなければ生き残っていけないとつくづく、思う。

『週刊ダイヤモンド』 2016年7月16日号 新世紀の風をおこす オピニ
オン縦横無尽 1141
             (採録:松本市 久保田 康文)

2016年07月19日

◆中国のアフリカ戦略も挫折の季節

宮崎 正弘
 

<平成28年(2016)7月15日(金曜日)通算第4964号  弐>

 〜中国のアフリカ戦略もテロリズムの危険に直面し、挫折の季節
  国連軍に8000名を派遣すると習近平は国際社会に豪語したが〜


323億5000万ドル(邦貨換算3兆4000億円)。

これは中国が2014年末までにアフリカ諸国に投じた金額であり、大半はイ
ンフラ建設に使われた。中国企業が中国人労働者をひきつれてやってき
た。現地には僅かな雇用しかなく、現地企業や店舗にはカネが落ちず、潤
わなかった。

アフリカ各地にいる中国人は100万人とも200万人ともいわれ、正式統計は
ない。毎年平均で25億ドルを中国はアフリカに投資している。正確に言う
とアフリカ各地で中国が展開しているプロジェクトに投資しているのである。

さてアフリカに於けるテロ、政変により、中国人の犠牲が相次いでいる。
マリではラディソン・ブルーホテルに宿泊していた外国人20名がボゴ・
ハラムの襲撃で殺害されたが、うちひとりが中国人で、鉄道企業の社長
だった。

ことしもマリの北部で中国人ひとりが殺害され、4人が負傷した。

2011年にはカダフィ殺害による政権転覆で、3万600人の中国人がリビア
から脱出した。

ちょっと溯って、2007年、エチオピアの採掘現場で中国人石油技師など九
名が殺害された。同様な事件はアンゴラ、ナイジェリアなどで繰り返された。

ニジェール・デルタでは中国人を狙った誘拐、身代金要求事件も頻発して
おり、中国は企業の自警がままならぬため外国のボディガード企業と契約
したり、あるいは当該地区に展開している国連軍に保護を要請したりして
きた。

同時に中国で訓練し、外国の警備に就く専門企業も誕生した。

それでも埒のあかない危険地区、たとえば南スーダンには、重武装の800
人の戦闘部隊の派遣をきめた。

400人の中国人エンジニアが南スーダンの石油採掘現場で働いており、突
然の武装闘争に付帯して南スーダン政府の軍隊を当てに出来ないからだ。

李克強首相のナイジェリア訪問では、テロリスト「ボゴハラム」対策のた
め、中国が安全保障情報を提供するとした。中国のスパイ、偵察衛星が当
該地区の状況を撮影した情報などで、さらに人民解放軍がナイジェリア政
府軍の訓練も引き受け、武装ドローン機を売却した。

他方、2013年以後、中国は2600名の解放軍兵士を国連平和維持軍に派遣
し、さらに習近平主席は「8000名に増員する」としている。中国軍のアフ
リカ派遣費用は年間2000万ドルに達した。
 
1949年から2003年まで中国海軍のアフリカ寄港はわずか3回だった。

2010年から2015年までに中国艦船のアフリカ寄港は38回に及び、このうち
20回がジブチである。エデン湾の海賊退治国際協力の一環である。

そして2017年を目処に中国はジブチに軍事基地の建設を決め、ジブチ政府
の承認を得て、現在突貫工事に入っている。

ジブチには米軍の空軍基地と海軍基地がおかれ、また自衛隊もジプチに駐
屯している。アフリカの要衝である。
      

◆沖縄の歪められた報道空間

伊勢 雅臣



沖縄を独占する2つの県紙は、尖閣危機は報道せず、米軍基地県外移転の
みを叫んでいる。

■1.仲裁裁判所の南シナ海裁定は「紙くず」と言う中国外務省

中国が軍事要塞化を進めつつある南シナ海で、フィリピンが起こしたオラ
ンダ・ハーグでの仲裁裁判所の判決が下った。中国が主張する南シナ海の
「歴史的権利」は根底から否定された。

中国外務省の幹部は「判断は、紙くずであり無効だ」と粗暴な反発を示
し、仲裁裁定でフィリピン漁民らの伝統的漁業権が認められたスカボロー
礁に接近した同国漁船を、中国海警局とみられる監視船が妨害した。

東シナ海でも同様に、尖閣諸島周辺海域に武装した中国海警局の船が21
日連続で侵入するなど、領海侵犯が常態化している。

尖閣諸島が属する八重山市の地元紙「八重山日報」編集長の仲新城(なか
しんじょう)誠氏の新著『翁長知事と沖縄メディア 「反日・親中」タッ
グの暴走』[1]で、尖閣海域で中国の公船に追われた経験が紹介されてい
るので、その実態を見てみよう。


■2.千トン級の中国公船3隻に包囲された漁船

平成25(2013)年5月12日夜、仲新城氏や石垣市議会議員・仲間均氏を乗せ
た6人乗りの漁船「高洲丸」が石垣島を出発した。出発前に海上保安庁の
職員が「島には上陸しないでください」「中国公船には接近しないでくだ
さい」と注意した。

石垣島から1晩かけて、約170キロ北の尖閣海域に入る。13日早朝から釣
りを始めると1メートル級のハマダイやカンパチが次々と水揚げされて、
漁業資源の豊かさが実感できた。

午前9時半頃、遠巻きに見守っていた海上保安庁の巡視船から、ゴムボー
トが近寄ってきて「中国公船が魚釣島の北西から南下しています。挑発し
ないでください」と伝えた。

午後1時頃、中国の海洋監視船3隻が次々と視界に入ってきた。それぞれ
千トン級の艦艇で、近くを航行するだけで、わずか6人乗りの高洲丸は転
覆してしまいそうだ。

気がつくと、南小島を背にした高洲丸の前と左右に中国監視船が取り巻い
ている。このまま距離を詰められると逃げられない。しかし、周囲には海
保の巡視船9隻がひしめいており、中国公船が高洲丸に近づこうとするた
びに、巡視船が猛スピードで間に入る。3対9では勝ち目がないと判断し
たのか、中国公船はそれ以上、近づこうとはせず、睨み合いとなった。

しかし海保の巡視船がいなければ、どうだったか。

高洲丸は包囲されて動けなくなり、恐らく中国公船から乗組員が「臨検」
のため乗り込んできたことだろう。そのまま拿捕(だほ)され、・・・高
洲丸乗員は中国本土に連行されていたかもしれない。

尖閣海域で日本漁船が拿捕されれば、中国としては尖閣の領有権を世界に
アピールする絶好の機会になる。この時、日本の実効支配は、まさに試さ
れていたのだ。[1, 1595]

■3.寝ずに高洲丸を守っていた海保巡視船

中国公船と海保巡視船の睨み合いが続く中で、巡視船からゴムボートが近
づいてきて「大丈夫ですか」と声をかけてきた。「釣りができる場所に移
動したい」と仲間氏が言うと、職員は巡視船と連絡をとった上で「移動し
ていいです」と答えた。

中国公船と対峙している状況でも、「領海内で操業している日本の漁船は
何があっても守る」という海保の強い決意とプライドを新仲城氏は感じた。

ただ、その場で「操業しているところを中国公船に見せてやろう」という
ことになり、釣りを再開した。中国公船の乗組員が、ビデオカメラで高洲
丸の操業の様子を撮影している。

やがて夕闇が周囲を包んで、中国公船も姿を消した。中国公船が去って
も、高洲丸の周辺にはずっとゴムボートが待機し、巡視船が遠巻きの監視
を続けている。操業を終えた高洲丸乗組員は就寝したが、午前3時頃、仲
間氏が目を覚ますと、すぐ近くにまだゴムボートがいて、海保の職員が目
を光らせていたという。

「職員の赤い顔を見ると、寝ていないことが分かる。領海を守るために日
夜、奮闘している海保に敬意を表したい」(仲間氏)  同乗者の誰もが
海保をたたえた。領海と漁業者を守る使命感と勇気を、日本人として誇り
に感じた。[1, 1619]

こういう海保の奮闘がなければ、南シナ海のように尖閣海域も中国の海と
なり、日本漁船は中国公船に拿捕されるか駆逐され、いずれは尖閣諸島も
軍事基地化されていたであろう。


■4.「沖縄本島では尖閣について何も報道されていない」

しかし、このような中国公船の領海侵犯や地元漁船への威嚇が繰り返され
ている実態を、沖縄県民のほとんどが知らない。八重山日報以外の県紙や
地元紙がまともに取り上げないからである。

県紙というのは沖縄タイムスと琉球新報の2つで、合計30万部、沖縄県の
約56万世帯でほとんど100%近いシェアも持つ。距離の関係で、県民が読
売や朝日などの全国紙を手にする機会はほぼ皆無である。

高洲丸の乗員の一人が、中国公船に包囲された経験を記事にしてもらおう
と、県紙の記者に話したが、全く乗ってこなかったそうだ。両紙とも中国
公船による領海侵犯を全く報じないか、小さなベタ記事で伝えるだけである。

八重山日報が社会面で尖閣の危機を大きく報じると、インターネットで記
事を読んだという那覇市の住民から電話があり、「沖縄本島では尖閣につ
いて何も報道されていない。こんなことが起きているのを初めて知った」
と非常に驚いていたという。

両紙は尖閣の危機を報じるどころか、中国のお先棒担ぎをしている。平成
25(2013)年6月、中国人民解放軍の幹部が、尖閣や南シナ海での周辺国と
の争いについて「(領有権問題の)棚上げを支持する」と表明したことを
受けて、琉球新報は「対話のシグナル見逃すな」と題する次のような社説
を掲げた。

日中双方が領土ナショナリズムを沈静化し、尖閣問題を軟着陸させる知恵
を絞ってもいいころだ。・・・尖閣の領有権問題は根本的解決策が見つか
るまで棚上げを再確認してはどうか。日本の実効支配を維持し、武力衝突
回避策や日中共同資源開発など包括的なルールを新設する。尖閣の海を絶
対に戦場にしてはならない。[1, 1736]

沖縄タイムスも「『棚上げ』を対話糸口に」と題して、同様の社説を掲げ
た。尖閣問題に関心のある本土の人間が沖縄を訪れるたびに「全く危機感
がない」と嘆くのは、こうした「報道しない自由」と「お花畑主義」の紙
面しか読んでいないからである。


■5.中国のプロパガンダ機関

中国共産党系の新聞「環境時報」に掲載された論文によると、中国側の言
う「棚上げ」とは、尖閣周辺海域を日中双方の漁船が操業でき、中国公船
も日本の巡視船も自由に往来できるようにすることである。

両紙のような意見が「県民の総意」とされてはたまらないと、仲新城氏は
八重山日報に次のような論説を掲載した。

尖閣の地元である八重山の住民としては「棚上げ」など断じて認められな
い。・・・簡単に言うとその時点で、自分の所有権があいまいであると認
めたことになるからだ。相手はそこにつけ込み、後は自分に有利な時期を
選んで、必ず争いを再燃させてくる。・・・

安易に「争いを棚上げしよう」という人が国内でも非常に多いことに、驚
きを禁じ得ない。[1, 1756]

戦争したくなかったら「棚上げ」にしろ、というのは、中国側の脅しであ
る。それを認めたら、さらに中国は次の一歩を進めて来ることは、南シナ
海を見れば明らかである。「尖閣の海を戦場にしてはならない」ので「棚
上げ」に応じよ、というのは、中国側の主張をそのまま代弁しているに過
ぎない。


■6.「即刻辞職し信を問え 民意に背く歴史的汚点」

尖閣危機については頬かむりの両紙は、こと普天間米軍基地の辺野古移転
に関しては、大上段に構える。

仲井真・前沖縄県知事が平成25(2013)年12月に、政府が普天間飛行場の移
設に向けて申請した辺野古沿岸部の埋め立てを承認した翌日、琉球新報は
承認を伝える記事とともに、1面に「即刻辞職し信を問え 民意に背く歴
史的汚点」と題した社説を掲載。社会面見開きで「知事、独り善がり」
「県民『屈しない』」との大見出しを並べて仲井真前知事を糾弾し、辞職
を迫った。

沖縄タイムスも「知事居直り 強弁」「民意 背信に怒号」などの大見出
しを並べ、さらに2ページの見開きで、知事を糾弾する50人以上もの
「県民の声」を顔写真入りで報道した。

この居丈高な物言いは、赤旗や人民日報ならいざ知らず、自由民主主義国
の報道機関としてはどうであろう。確かに仲井真知事は普天間の県外移転
を公約しており、それを翻した決定ではあったが、状況によって政策を変
えなければならない時もある。「即刻辞職を」という前に、世論調査をし
て真の「県民の総意」がどこにあるのか事実で示すべきではないか。


■7.沖縄メディアの「脚本・演出」を実現する「主演俳優」

平成26(2014)年11月、3選をかけた仲井真氏を打ち破って、県知事となっ
たのが翁長雄志(おなが・たけし)氏だった。翁長氏はかつては自民党県
連の要職を歴任し、普天間基地辺野古移設の旗振り役だった人物である
[a]。それが一転して、辺野古移設反対を前面に掲げて勝ったのである。

翁長氏が県内移設反対に「転向」したのは、那覇市長時代だった。米軍の
新型輸送機オスプレイの沖縄配備反対で先頭に立ち、「保守系でありなが
ら、反基地を訴える闘士」「良識派」として両紙はさかんに持ち上げた。

沖縄県知事選では、それまで保守系候補が4連勝していた。焦りを深めて
いた反基地派は「革新系候補では勝てない」として、辺野古移設反対の一
点に絞って、保守系の翁長氏を担ぎ出した。

翁長氏は「自分は選挙の勝ち方を知っている」「勝つためには何でもす
る」と公言していた人物である。県外移設を打ち出すことで、沖縄を独占
する両紙に絶賛され、革新系の票もとれて、知事の座が確実になると踏ん
だのだろう。

石垣市の中山市長は平成26(2014)年12月に開かれた市議会で、知事選につ
いて、こう語った。

私の率直な感想では、メディアが仲井真知事に対するネガティブキャン
ペーンを張った。沖縄の民意というが、どれほどの住民が正確な情報を得
て投票したのか危惧している。八重山、宮古では県紙より地元紙の購読部
数が多いことで仲井真氏が勝った。[1, 594]

言ってみれば、翁長氏は沖縄メディアの「脚本・演出」を忠実に実現す
る、偉大な「主演俳優」なのだ。[1, 40]

と仲新城氏は言う。翁長氏が国連演説で使った「新基地建設」「自己決定
権」も両紙が頻繁に使う偏向報道用語である[a]。

舞台に立つためには何でもする、という俳優と、反基地を唱えるなら誰で
も良い、という脚本・演出家の野合コンビが16年ぶりの革新派勝利をもた
らしたのである。


■8.沖縄の偏向報道空間を打破するには

一方の仲井真氏の方は、県内移設を容認する根拠として「普天間飛行場の
危険性除去を」と繰り返すだけだった。危険性除去というなら、県外移設
の方がましなので、これでは説得力がない。

県内移設を説くならば、仲井眞氏はこう主張すべきだったと、仲新城氏は
言う。[1,539]

尖閣を守るためには、現時点では米軍の抑止力が必要だ。尖閣に近い沖縄
本島に米軍がいることが、最大の抑止力になる。

しかし、仲井真氏は尖閣問題については「平和的に解決すべきだ」としか
語らなかった。これが仲井真氏の敗因だったと仲新城氏は指摘する。

仲井真氏も「尖閣」と口にするだけでも右翼呼ばわりする両紙を恐れたの
だろう。「沖縄の政治家の多くは保守系と呼ばれる人も含め、県紙に批判
されることを恐れ、発言や行動を萎縮させている」という。[1, 1500]

中国公船の尖閣諸島海域での侵略を語らず、米軍基地を沖縄から追い出そ
うとする2紙の姿勢は、中国の戦略と完全に一致している。その2紙が沖
縄の言論空間を独占し、歪めている。そして、その戦略は、日本全体にお
いても左傾マスコミによって広められているのである。

ただし、まだ手はある。八重山日報をインターネットで見た那覇市の住民
が、尖閣の実態を知って驚いたという事例が良いヒントである。新聞の独
占はインターネットで打ち破れる。自由な言論空間さえ実現すれば、中国
のお先棒担ぎをする両紙のいかがわしさは、白日の下に曝される。

本誌の読者も、メールやフェイスブック、ツイッター、ブログなど、様々
な手段を使って、自由な言論空間作りに協力されたい。それが日本の自由
民主主義を守る国民の責務である。


■リンク■

a. JOG(958) 日本を守る沖縄の戦い 〜 我那覇真子さん、国連での言論戦
 翁長知事の国連を利用した米軍基地移転反対に、若き沖縄女性が立ち上
がった。
http://blog.jog-net.jp/201607/article_1.html

b. JOG(801) 沖縄は中国の領土なのか?
 沖縄が我が国の領土であるのは、多くの先人たちの努力の結果である。
http://blog.jog-net.jp/201306/article_1.html

c. JOG(900) 沖縄の祖国復帰を果たした県民の思い
 沖縄が「グアム」化や「香港」化の道を避け、日本復帰を果たしたのは
県民の祖国愛の賜だった。
http://blog.jog-net.jp/201505/article_6.html


■参考■(お勧め度、★★★★:必読〜★:専門家向け)
  →アドレスをクリックすると、本の紹介画面に飛びます。

1. 仲新城誠『翁長知事と沖縄メディア 「反日・親中」タッグの暴走』
★★★(Kindle版)、産経新聞出版、H27
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN//japanontheg01-22/


◆国家間で求められる国益の視点

櫻井よし子



「米でも絶賛の中国の要人が豹変 国家間で求められる国益の視点」

中国の要人に戴秉国(たい・へいこく)という人物がいる。胡錦濤前政権
の外交トップを務めた実力者である。彼の前では外務大臣の王毅氏など、
小僧っ子のような存在である。
 
米国をはじめとする世界が戴氏をどれほど重視していたかは、ヒラリー・
クリントン氏が2014年に出版した回顧録『Hard Choices(困
難な選択)』からも見えてくる。
 
同書には日本関連の記述はほとんど見当たらない。むしろ韓国に関する記
述の方が多いほどに、日本は忘れ去られ、申し訳程度に登場するのみだ。

対照的なのが中国である。中国については2つの章にわたって詳細に記さ
れており、どの文章にもどの段落にも、クリントン氏の熱い思いが溢れて
いる。
 
09年早春、クリントン氏は、国務長官として、初の外遊先に日本を選ん
だ。わが国には22時間滞在したが、日米対話は上滑りするばかりで成果は
なかった。

彼女の関心が日本にはなかったからである。ところが、日本の後に訪れた
中国で彼女は、丸4日を過ごした。そのときに出会ったのが戴氏である。
 
一言で言えば彼は彼女の心をつかんだのだ。クリントン氏の中国への入れ
込みの強さは、Dai Bingguo、つまり戴秉国氏への彼女の個人
的な思い入れの強さそのものだといってよい。クリントン氏はこう書いて
いる。

「会った瞬間から会話が弾んだ。われわれは(その後)何年にもわたっ
て、会話を重ねた。彼は私に度々講義(lecture)をするのだっ
た。いかに米国のアジア政策が間違っているか、彼は皮肉をちりばめなが
ら、しかし、穏やかな笑顔を忘れずに語る」
 
世界最強国の国務長官が、戴氏の米国批判に熱心に耳を傾ける姿が浮かん
でくる。ある日の会話では、戴氏が胸から一葉の写真を取り出して見せ
た。小さなかわいい女の子の写真である。恐らく戴氏の孫であろう。

「われわれの仕事は全てこの子たちのためですよ」と戴氏が語った。
 
クリントン氏は「彼の心情はそのまま私の心情でもあった」と述懐する。
 
戴氏がクリントン氏の未来世代にかける「情熱を共有」したことが、2人
の関係が長く太く続いたことの基本だったとクリントン氏は書いている。
 
健康維持のための運動と長時間の散歩を戴氏に勧められてまんざらでもな
い彼女の姿勢は、彼に対する親近感の表れでもあろう。
 
ヘンリー・キッシンジャー元国務長官も戴氏についてクリントン氏に申し
送りしていた。キッシンジャー氏は「中国で会った人物の中で恐らく最も
素晴らしく、かつ開明的人物」だと戴氏について語り、その識見の深さ
と、中国政界における氏の重要性を強調したという。
 
米国要人に絶賛された戴氏はしかし、豹変した。7月5日、氏は米ワシント
ンで講演し、南シナ海領有権問題に関してオランダ・ハーグの常設仲裁裁
判所が12日に下す裁定は「ただの紙くずだ」と語った。
 
中国外務省が公開した資料では、氏は次のようにも語っている。

「仲裁裁判所の決定は何も重大なことではない」「いかなる国家も中国に
対し、裁定に従うよう強制してはならない」「フィリピンが挑発的な行動
を取れば、中国は決して座視しない」
 
キッシンジャー氏が「最も開明的」な人物と呼び、クリントン氏が「会っ
た瞬間から会話が弾んだ」人物は、激しい対米発言もしている。

「たとえ10隻の空母戦闘群全てを南シナ海に派遣しても、中国人を脅かす
ことはでき
ない」
 
国家間の関係の前には個人的友情や好意など、残念ながら、木っ端みじん
に吹き飛ぶ
のだ。永遠なのは国益だけである。国益実現のための冷静な見方のできる
国にならな
ければ生き残っていけないとつくづく、思う。
『週刊ダイヤモンド』 2016年7月16日号 新世紀の風をおこす オピニ
オン縦横無尽 1141
                 (採録:松本市 久保田 康文)

2016年07月18日

◆私の「身辺雑記」(364)

平井 修一



■7月14日(木)、朝6:00は室温27度、夕べは雨で、今朝も湿度が高い。3
歳女児は高熱でゲボしまくり、すごい洗濯もの。

近年の蚊は正規戦からゲリラ戦/非正規戦になってきた。一点を集中攻撃
するのではなく、5点ほどをチョンチョンと一分ほどで分散攻撃する。一
点攻撃なら痒いのはそこだけだが、分散攻撃だとすべてが痒い。5倍も痒い。

夕べ、食事の片づけをしていたら一瞬で5か所を攻撃された。完璧なブ
ルー、ほとんど死にたくなるほどの不快感、液体ベープで反撃したが、初
戦の被害は甚大だ。ソフトターゲット、防ぎようがない。ムヒとキンカン
を塗って、ただただ我慢する。

一点攻撃だと蚊は叩き殺される危険性が高い。昔は満腹した蚊を叩くとか
なりの血が出たものだ。今はこういう光景はまず見ない。

<多くのメス蚊は気温が15度以上になると吸血を始め、26度から31度くら
いでもっとも盛んに吸血活動を行う。吸血の際は皮膚を突き刺し、吸血を
容易にする様々なタンパク質などの生理活性物質を含む唾液を注入した後
に吸血に入る。この唾液により血小板の凝固反応は妨げられる。この抗凝
固作用がないと血液は体内で固まり、蚊自身が死んでしまう。

この唾液は人体にアレルギー反応を引き起こし、その結果として血管拡張
などにより痒みを生ずる。唾液は本来、吸引した血とともに蚊の体内に戻
される。何らかの理由で吸引を中断し飛び立った場合、唾液を刺された
(人体の)体内に残したままであるため、痒みが残る。中和剤は存在せ
ず、抗ヒスタミン薬軟膏の塗布により抑えることになる>(ウィキ)

そういえば獰猛なヤブッカ(藪蚊)を見なくなった。自然が後退している
のだろうか。散歩コースにはうじゃうじゃジョロウグモが巣食っていた
が、今はほとんど見ない。ヘビもいなくなった。ミミズも減ったし、カタ
ツムリも消えた。

飼育していた大きなマンティス・・・蟷螂の斧=小生、カマキリもいなく
なった。交尾の後に雄を食べちゃうカマキリ・・・カマキリ夫人は五月み
どり、健在か。なんと75歳でもナツメロコンサートで全国行脚している。
大したものだ。

園庭の プールに上がる 歓声に 和してるような 初蝉の声(修)

園児は大喜び、生きていることが楽しくて仕方がない風だ。「ミンミンゼ
ミの雌は、交尾直前になると、雄の鳴き声に合わせて腹部を伸縮させるよ
うになるので、その時期を知ることができる」(ウィキ)。蝉も人間も生
きることは大変だ。

わが人生 七勝七敗 一引分 カミサン看取って はいサヨウナラ(修)

上手くいくだろうか。

【今朝の産経から】1面「天皇陛下『生前退位』ご意向 数年内に ご公
務の削減 心苦しく」。無理がきかなくなるから・・・お気持ちは分かる
が、明治から続いた制度であり、変えるのは容易ではないかもしれない。

2面「英新首相、メイ氏就任」、カトリックの牧師の娘、メルケルと一
緒。仲良しになるか、反発するか。オッズはどうなってるか。

5面、瑠比ボナパルト吠える、「都知事選 野党候補は大丈夫か」、賞味
期限切れの鳥越、生きているのさえ難しそうだが・・・

7面、石平氏の「冠水に脅かされる都市部」、曰く「中国の都市という都
市が徐々に人が住む場所ではなくなっていく。繁栄と成長の象徴であった
中国の都市は衰退・崩壊の道をたどっていくしかない」。日本は難民対策を!

9面「南シナ海裁定 順守要求へ 米中外相、21日以降協議」。中共は軍
部に銃で脅されているから、ひたすら反発するだけだろう。

中共軍の戦術、DNAはISと同様のゲリラ戦だ。敵が出てくれば引っ込み、
敵が引けば出る。米軍・同盟軍は中共軍包囲網を徐々に狭めて南シナ海か
ら沿海部に押し戻し、封鎖するようだ。軍艦、警備艇は二度と外洋へ出ら
れないようにする、ということだ。

中共軍が反発して衝突、戦争になれば経済制裁は免れず、プーチン・ロシ
アのように苦しくなる。経済は低迷し、失業者が急増する。やがて暴動、
内乱、政権崩壊、これが支那のDNA、お作法だ。

結局、中共軍は覇権を求めてシナ海に押し出したが、墓穴を掘ってしまっ
た。目的と結果がまったく異なることも支那流だ。やることなすこと全部
裏目に出る。なぜか。

言論の自由がないからたった一つの官製公式言論しかなく、それに世界中
の諸国は従うべきだ、と思っているからだ。

いろいろな主張はあるよね、理解を求めていくしかないよね、性急に事を
進めるとまずいことになるから、まあ急がば回れ、じっくりやるしかない
よね。

普通の国はそう思う。中共にはその考えはない、そんなことを口にした
ら、党規律違反、漢奸=売国奴、政権転覆罪として処刑されるからだ。

だから「世界は自分を中心に動くべきだ」としか思っていない。世界に合
わせて自分は動くべきだとはまったく思っていないから、やることなすこ
と全部裏目に出るしかない。

これは完璧な痴呆症だ。現状認識ができていない。五感、センサーが機能
していないから妄想で動く。自動迷走車。コントロール不可、衝突しまく
り、なんでもあり。支那は騒々しく冠水、沈没するしかない。

昨年、乗客ら458人を乗せた旅客船「東方之星」が揚子江で沈没した。東
方之星とは毛沢東、中共のことだ。中共の今後を暗示する事件だった。

■7月15日(金)、朝6:00は室温26度、微雨、3歳女児はかなり元気になっ
て・・・いささか躁状態。カミサンは昨日は有休、今日は公休、助かっ
た。女は育児が性に合っている。

女は銃後の守りでいい、前線で男と一緒にドンパチする必要はない、とい
うか現実を見ないから上手く戦えない。

昨日、キッチンの艦橋からカミサンが通りを見ながら、「あのお店、何屋
さんかしら、ずっと気になっていたんだけれど」。自転車屋が撤退した後
には不動産屋が入った。もう5年ほど前からだ。わが家の東、40メートル
ほどのところ。それをカミサンはまったく知らない。小生はショックを受
けた。

カミサンの通勤ルートではないにしても、たった4軒目の店のことだ。何
屋さんか5年も知らないなんて、ほとんど想像を絶する。気絶しそう、失
禁しそうだ。小4中2レベルのテレビ脳とはそういうこと。結局は現実を見
ない、見えない、見たくないという人々。現実ではなく、夢や妄想で動か
されるのだ。

中国夢、デタラメルケル、永遠なれEU万歳、栄光のロシア・・・領土問題
を商材にしようとする“スネ夫脳ジャイアン”ドゥテルテ・フィリピン、壁
を作って引きこもろうという“スネ夫脳ジャイアン借金王”トランプ
USA・・・なんという素敵でおバカな世界でしょう! この世は悪夢と迷
妄、誤解と痴呆に満ちている。

日本はしっかり現実を見て・・・ン? 都知事室をホスピスにしたい野党
共闘・・・野盗狂頭、しっかり現実を見ない、見えない、見たくないとい
う人々ばかり、これが日本の現実か。

憂いたところでセンもない。高2レベル以上はせいぜいが4割だが、6割に
はパンとサーカスで目くらましをし、せっせと富国強兵策を進めていくし
かない。そして日本が世界を牽引していく、これが天命だろう。

神道が宗教かどうかは知らないが、とにかく何でも呑み込んでしまう価値
観ではある。仏教は換骨奪胎、おいしいところだけしか採用しなかった。
今やお経はただの意味不明の呪文にすぎない。寺のシノギは初詣と葬式、
法要しかない。

キリスト教も同様で、叩きまくって日本侵略の牙を抜いた末に、今はクリ
スマスケーキとバレンタインチョコだけになった。できちゃった婚はまず
い、この際は「処女懐胎」ということで・・・瓢箪から駒、嘘からキリスト。

ユダヤ教は距離を保ったお友達、ユダヤ人は遠い親戚。イスラム教
は・・・挨拶はするけれどナンカナー、警戒対象。ちなみに女をブルカと
かで隠す意味が分かった。美人過ぎる、トラブルの元だ。女は財産、お
宝、隠すに限る、ということだろう。↓
http://www.nippon.com/ja/features/c01307/

「過ぎる」というのは良くないことが多いが、神道は実にアバウトで、ほ
とんどなんでもあり、立派な人は立派な神様になっちゃう。松陰神社、大
村神社、西郷神社、東郷神社、乃木神社・・・庶民でも殉死すると皆英霊
として讃えられる。

何しろ一神教どころではない、八百万、無限に神様がいる。「あなたの心
の神様に従いなさい」なんて・・・いささかアバウト「過ぎる」みたいだ
が、世界をまとめるにはちょうどいいかもしれない。

神道アバウト教が世界を救う。マルクス教徒は習近平一人だけになったか
ら、絶滅したと言っていい。聖地ウォール街発祥、デタラメルケル率いる
銭ゲバグローバル教EU版も怪しくなってきた。

皇紀2676年、神道アバウト教の恩師は神武以来の天皇陛下、御旗は 「日
の丸」。太陽のように地球の津々浦々に幸をもたらすのだ。目指せ、 八
紘一宇、世界は一家、人類は皆兄弟姉妹。

大わだつみの 八潮路の めぐり行きあふ八紘 ひじりのみ業 うけもち
て 宇とおほはん かしこさよ

全国2500万の老人諸君、「兄いよ、自由をとれ!」、シルバー民主主義を
乗り越えて、神道アバウト教の広宣流布へ、大義のために殉じよ、「いざ
行け つわもの 日本男児!」。女どもも応援しているぜ、「亭主達者で
留守がいい」、まったく日本はいい国だ。

【今朝の産経から】8面「英EU離脱交渉 挙党体制 メイ首相組閣着
手」。英はじっくり研究していこうというスタンスだが、オランドは「早
くしろ」と焦っている。EU懐疑派が増えているから英の影響力を早めに絶
ちたいのだ。

11面「中央大経済学部教授 浅田統一郎氏 ヘリマネで支出拡大を」。子
育て世代に手厚くばらまき、60歳以上はゼロでいい。

産経ネット「仏トラックテロ 死者は80人に 非常事態宣言を3カ月延長
へ」、現実を見ないリベラル≒アカモドキの“寛容を装った愚行”がテロを
招いた。EUの時代は終わったのだ。

■7月16日(土)、朝5:00は室温23.5度、曇、ちょっと寒い。

昨日夕食後、3歳女児は帰って行った。舌足らずながら「大変お世話にな
りました、ありがとうございました」、実に語彙が豊富になってきた。
「椅子を移動して」とも言っていたが、それまでは「あっちに椅子を動か
して」だったのだ。一気に言葉を覚えていく。

この子は総理になるかもしれない。弁舌と腕力、根性がある。ジャイ子の
よう。まあ「10歳で神童 15で才子 20過ぎればただの人」かもしれな
いが、20過ぎて囚人の小生よりはマシだ。

♪サッチャー メルケル それともメイ ヒラリー 現実見てしっかり運
転してね

油断大敵 安保が大事 迷子にならずに国防を

おカネはダメよ オトコもダメよ お国のために すべてを捧げなさい・・・

中共は ほら吹き捏造 当たり前 嘘と恫喝 芸のうちなり(修)

スネ夫的“ジャイアン”ドゥテルテ アホの中共 アメとムチ持て 手玉に
とるか(修)

中共軍のPKOと人材は「?」がつく。サーチナ2015/7/20「中国人民解放軍
の不発弾処理中に爆発、レバノン派遣PKO 中国メディア『犠牲を恐れな
い天性を頼り』に任務遂行」から。

<中国新聞社など多くの中国メディアはこのほど、レバノンでの国連平和
維持活動(PKO)に派遣された中国人民解放軍工兵隊の不発弾処理作業中
に、爆発事故が発生したと報じた。

中国軍の工兵隊は、戦乱による不発弾が多く残る果樹園で作業をした。中
国軍側と連絡や任務の調整を9年間おこなったという国連関係者による
と、極めて危険な作業であり、中国軍が「困難を理由に辞退」する可能性
も考えたという。

しかし、現場に到着した工兵隊は防護服を着用し、上官の指揮に従って作
業を開始した。不発弾は爆発しても被害を軽減できる「大きな砂箱」に入
れるが、砂箱に入れる前に、小型の爆弾が突然爆発した。

同爆発で死傷者は出なかった。中国の工兵隊は翌日も作業を続け、担当し
た果樹園の不発弾撤去を完了したという。

記事は、中国工兵隊の不発弾処理能力が「レバノン派遣部隊の中では最高
と公認されている」とし、最も危険で最も複雑な任務を担当していると紹介。

航空機から投下された不発弾の撤去をした際には、「爆弾には信管が残っ
ており、いつ爆発してもおかしくない状態だったが、中国の工兵隊は「犠
牲を恐れない天性を頼り」に、地中に埋まっていた爆弾を回収し、搬出し
たという。

【解説】PKOは、内戦を含む戦闘行為が終了したばかりの地域に派遣され
る。外部からの支援、場合によっては強制力なしには平和の維持や回復が
困難だからこそ派遣されるのであって、派遣部隊に程度の差こそあれ危険
が伴うのは、当然のことだ。

そのため、日本ではPKOや自衛隊の海外派遣が大きな議論になるが、中国
では報道の統制が実施されていることもあり、メディアの反対意見が表明
されることはない。中国当局は、軍の海外派遣により、経験の蓄積も得ら
れると判断していると考えてよい。

中国メディアは、中国軍などのPKOに際しての「犠牲的精神」などを強調
するが、これまでのところ「大量の犠牲者」を出した事例は、それほどな
い。そのことから、人命軽視とも言える「無茶な活動」は行っていないと
判断してよいだろう。

PKO関連で中国の派遣員に大きな犠牲が出た例としては、2010年のハイチ
地震にともなう津波で、中国人警察官8人が殉職したことがある。

なお、中国のPKO派遣人数が上位10カ国に入った年はない。1990年代後半
から、PKO派遣人員数上位国のほとんどが、いわゆる「発展途上国」だ。
PKOで人員を派遣すれば費用が支払われという、財政上の理由が絡んでいる。

2013年12月末時点のPKO派遣人数はパキスタン(8266人)、バングラディ
シュ(7918人)、インド(4849人)、エチオピア(6619人)、ナイジェリ
ア(4836人)の順だ(内閣府組織の国際平和協力員、都築正泰氏まとめ)。

日本のPKO負担金は2014年度(14年7月−15年6月)実績で約9億1700万ド
ル。負担率は米国(約28.4%)と日本(約10.8%)が上位2カ国で、以
下、仏、独、英、中国と並ぶ。中国の負担率は約6.6%だ。東アジアでは
韓国の負担率が第12位の約2.0%だ。(編集担当:如月隼人)>(以上)

如月隼人氏の解説はとても優れている。PKOは一種の出稼ぎでもあるとは
知らなかった。中共のPKOは訓練の意味合いが強そうだが、大国を自任し
ながらPKO負担金で6位とは、ちょっと低すぎはしないか。

ところで中共軍はものすごい勢いで軍拡を進めているが、人材育成は並行
して進んでいるのだろうか。サーチナ2015/8/4「海上自衛隊に劣る兵士の
能力 中国海軍は人材不足」から。

<中国メディアの参考消息は1日、香港メディアのサウスチャイナ・モー
ニング・ポストの報道を引用し、中国人民解放軍では人材不足が深刻化し
ていると伝えた。

記事は、中国海軍は艦艇や兵器の建造を進め、急速に軍備を拡張している
とする一方、中国人民解放軍は「古くさい訓練方法や人材の抜擢方法を改
めない限り、多くの問題に直面することになるだろう」と論じた。

続けてカナダの「漢和ディフェンスレビュー」の報道を引用し、中国は
2016年までに少なくとも12隻の「052D型」駆逐艦と22隻の「052A型」駆逐
艦を保有する見通しだと伝え、2隻の空母を含め、さらに多くの先進的な
軍艦を建造する計画だと報じた。

一方で、マカオ在住の軍事専門家である黄東氏の話として、「中国国内の
海軍学校では外洋海軍の保有に向けた訓練ができない状況」であるにもか
かわらず、米国を始めとする西側諸国は中国と軍事面の交流を行いたがら
ない」と指摘。

さらに、米国はインドやベトナムなど中国以外のアジアの国と海軍の共同
訓練を行い、中国の勃興とのバランスを取ろうとしていると主張。中国は
何が何でも自国の海軍の人材を育成する必要があると指摘し、「下手をす
れば人材育成には他国より長い時間が必要となるだろう」と危機感を示した。

また記事は、人民解放軍の兵士は訓練が不足しており、日本の海上自衛隊
と比較すると、軍艦などのハード面の能力の差に比べて、兵士としての能
力は大きく劣っているとし、「中国海軍が海上自衛隊に匹敵する能力を持
つにはあと10年はかかる」と論じた>(以上)

上記の記事に「人材の抜擢方法を改めろ」とあるのは、軍が人気の就職先
(鉄板飯=親方五星紅旗)であり、コネやら賄賂で採用が決まることを批
判したものだ。兵士に向かないお坊ちゃま君が多いのかもしれない。

ちなみに毛沢東の孫も中共軍にいるが(少将、お情け人事みたい)、先頃
一躍有名人になった。習近平が「兵士は体を鍛えろ、呼べばすぐ来い、来
たら戦え、戦えば勝つ、これが目標だ」と訓示したが、習の尊敬する毛の
孫は習以上のメタボだったからだ。この手のヤワな将兵が多いのかもしれ
ない。

中共軍兵士のうち、身長180センチ以上の兵士は昨秋9/3の閲兵式のために
連日訓練し、パレードの時には日焼けで真っ黒になっていそうだ。パレー
ドが上手くなっても兵士としての能力は向上しそうもない。その方が日本
にとってはいいけれど。

【今朝の産経から】1面、生前退位について小堀桂一郎氏の論考「摂政の
冊立が最善」、曰く「生前御退位という思いがけぬ事態に備えての(皇室
法の)研究はまったくの白紙状態である。国体の破壊に繫がるのではない
かとの危惧は深刻である。摂政(宮殿下=皇太子さま)の冊立を以て切り
抜けるのが最善だ」。まことにもって慧眼だ。

1面「仏トラックテロ 84人死亡50人重体」、28面「テロ日常化しつつあ
るフランス 共同体の断絶深刻」。憎悪の連鎖が続くのだろう。防ぎよう
がない。大量の移民を受け入れたのがボタンの掛け違いだったのだ。日本
は轍を踏むな。(2016/7/16)



◆生存権と大麻取締法

寺本 孝一



厚労省が学校薬剤師に求める最も大きな役割が薬物乱用防止の啓もうと
なっています。が、大麻について乱用防止の垣根が低くなってきました。
 平成26年秋に、余命半年〜1年と宣告された末期肝臓がん患者(50代男
性)が、治療のために大麻を自ら栽培し使用したところ劇的に症状が改善
しました。

痛みが和らいだほか、食欲が戻り抑鬱的だった気分も晴れ、また、腫瘍
マーカーの数値が20分の1に減ったとのこと。製薬会社にも「私の体を医
療用大麻の臨床試験に使ってほしい」と伝えたが、「日本国内での臨床試
験は不可能だ」として断られたという。

逮捕起訴されましたが、憲法が保障する生存権を楯に無罪を主張し東京地
裁で公判中であり、日本での医療用大麻解禁の是非が争点になる可能性も
あるようです。

[世界の動向]

大麻(アサの葉を乾燥させたものはマリファナ、アサの花冠を喫煙する場
合はハッシッシ)に含有される化学物質カンナビノイド(約400種類の合
成物の一つ特にテトラヒドロカンナビノール (THC))には様々な薬理作用
がある。

現在の日本では危険薬物として所持や使用は犯罪であるものの、国によっ
て合法化や非犯罪化されている。

アメリカでは、2014年7月時点で23州で医療大麻として、2州では嗜好品と
して合法化されている。米国の連邦法と矛盾するものの、米国では一般法
は基本的に州法が優先されるため、大麻問題に関しても同様に州法が優先
することとなっている。

ニューヨーク・タイムズは「アルコールよりも危険の少ない大麻を禁止し
ていることで社会に多大な害悪を及ぼして来たことを批判し、大麻を禁止
しているアメリカ連邦法を撤廃すべきだ」とする社説を掲載し議論を呼ん
だ。

アメリカ合衆国では、合成された大麻成分のテトラヒドロカンナビノール
(THC)であるドロナビノール(英: Dronabinol)は、マリノール(英:
Marinol)という商品名で販売され、腰痛、消耗症候群、慢性痛、末期エ
イズ患者の食欲増進、ガンの化学療法に伴う吐き気の緩和のために処方さ
れている。

カナダでは医療大麻として合法化され、カナダでの医療用マリファナ市場
規模は年間約8,000万カナダドルとなっている。 また2015年カナダ政党の
過半数の議席を持つ自由党により「マリファナの自由化と課税を実現す
る」として、嗜好品としてのマリファナ合法化へ向けての法整備も進めら
れている。

オランダでは大麻がコーヒーショップなどで販売され、早くから大麻が事
実上合法化されている事が広く知られている。

医療大麻は、大麻や合成THC、カンナビノイドを利用した生薬療法。2014
年7月時点で、アメリカ合衆国の23州、カナダ、イスラエル、ベルギー、
オーストリア、オランダ、イギリス、スペイン、フィンランドなどで使わ
れている。

[日本の状況]

日本では、大麻取締法による規制を受ける麻薬の一種に分類され、無許可
所持は最高刑が懲役5年、営利目的の栽培は最高刑が懲役10年の犯罪である。

日本では大麻草は大麻取締法の規制により、大麻の化学成分(THC)は麻
薬及び向精神薬取締法の規制により、医療目的であっても使用、輸入なら
びに所持は禁止されている。

2013年ごろから日本で規制されていない、茎や樹脂からとれたカンナビジ
オール (CBD)を含むオイルがアメリカから輸入されるようになっている。
CBDオイルはTHCを含んでおらず合法的に輸入代行業者から購入できるた
め、必要な患者から期待が寄せられている。

日本では、江戸時代の博物学者貝原益軒の『大和本草』に大麻(アサ)の
項があり、麻葉の間欠発熱への治療薬としての効能、日本で大昔から麻が
植えられていた様子が日本書紀や舊事紀に見られることなどが記されてい
るほか、戦前の生薬学では、大麻の麻酔性がインド、中国では紀元前から
知られており、嗜好用途のほかに鎮静薬及び催眠薬として、喘息への熏煙
剤及び紙巻煙草としての用法があるとされている。

また、1886年に印度大麻草として日本薬局方に記載され、1951年の第5改
正日本薬局方まで収載されており、庶民の間でも痛み止めや食用として使
用されていた。

戦後、GHQの政策により大麻取締法が設けられ、日本人は大麻を使用する
ことができなくなった。

なお、日本では産業用のアサは陶酔成分が生成されないよう改良された品
種が用いられている。また、品種が同じでも産業用と嗜好用とでは栽培方
式が異なる。

[医学的見地]

効能として、ガン、エイズ、緑内障、てんかん、パーキンソン病、クロー
ン病、不眠症、うつ病、喘息、多発性硬化症など、約250種類の疾患に効
果があるとされています。

2008年にはLSDの人体投与研究や頭蓋骨穿孔の研究で知られるアマンダ・
フェイルディングが設立したイギリスの研究団体ベックリー財団も「大麻
は精神及び身体を含む健康問題で良くない場合があるが、相対的な害で
は、それはアルコールかタバコより極めて害が少ない」とする報告書を発
表した。

2014年9月10日、ランセット・サイキアトリーに発表された研究では、17
歳未満の日常的な大麻使用者は、そうでない者と比べ、他の違法薬物を使
用する可能性が8倍高いとされた。

日本において大麻を取り締まる大きな理由の一つに、いったん大麻を使う
と他のドラッグをも使用するようになり、他の薬物への入り口となるとい
う「踏み石理論」がある。

[大麻は日本国の象徴]

大麻草(=麻)とは、縄文時代の昔より日本人の生活(衣・食・住)と密
接に関わってきた植物であり、また燃料用・医療用・祭事用・神事用にも
使われ親しまれてきた植物です。

第二次大戦前はその栽培が国家によって奨励されてきました。

かつての日本人の生活の中では、赤ちゃんが生まれる時のへその緒は麻糸
で切り、子供は麻のように丈夫にすくすく育つようにとの親の願いから麻
の葉模様の着物で育てられ、結婚式では夫婦が末永く仲良く幸せであるこ
とを願って夫婦の髪を麻糸で結ぶ儀式が行なわれていました。

日常生活では、麻の鼻緒で作った下駄を履き、麻布でできた着物や褌
(ふんどし)を身に付け、麻の茎の入った壁や天井に囲まれた家に住み、
麻糸で作った畳の上で過ごし、夏は麻糸で作った蚊帳(かや)で寝ていた
のです。

神道においては、大麻は罪穢れを祓うものとされています。

そして、伊勢神宮のお札のことを「神宮大麻」と言い、大麻とは天照大神
の御印とされています。

このように大麻草は精神的にも物質的にも、日本人のシンボルともいえ
る植物であり、桜が日本の国花とするならば、大麻草は日本の国草である
といって良いのです。(名古屋市 学校薬剤師)


2016年07月17日

◆東シナ海の危機に民共で対処できるか

櫻井よしこ



参議院議員選挙が迫っている。民進党や共産党は公約として安保法制廃止
を掲げているが、どう考えても理解できない。日本周辺の安全保障状況が
厳しさを増す中で、民進党も共産党もどのようにして日本国民と国土を守
るつもりなのか。
 
7月3日、中国は南シナ海のパラセル諸島海域で新たな強硬策を取ることを
世界に宣言した。5日から11日までの1週間、軍事訓練を実施するとして各
国に同海域への進入禁止を通告したのだ。
 
11日までとは、フィリピンが中国を訴えた常設仲裁裁判所の判決が出され
る前日までということだ。国連海洋法条約に基づく判決を受け入れるつも
りがないことを示すもので、国際社会への開き直りと挑戦である。
 
中国共産党の対外向け機関紙「環球時報」は今回の軍事演習の目標を、中
国には自国領の主権を守り通す能力があることを示すためであるとし、そ
の一方で演習を、これは中国の常套句ではあるが、平和維持のためとも説
明した。
 
日本政府は、南シナ海領有権を巡る仲裁裁判所の判決を中国を含む全ての
関係国が尊重することを求める共同声明を、先進7か国(G7)が歩調を
揃えて発表するよう働きかけてきた。国際法を守る側と守らない側の闘い
であることを明確にするのは正しい戦略である。
 
伊勢志摩でのG7首脳会議でも安倍晋三首相は南シナ海の写真を示し、中
国による埋め立て、軍事拠点化の実情を詳しく説明した。南シナ海はヨー
ロッパから遠いため、欧州指導者の多くが急速に進行する中国の侵略につ
いて詳しいわけでも関心があるわけでもない。

だが、安倍首相の説明は欧州諸国の対中認識を改めさせたはずだ。欧州
の指導者も、南シナ海における中国の行動がクリミア半島におけるロシア
のプーチン大統領の行動と同質の侵略であることをよりよく理解したに違
いない。

中国にとって、12日に示される常設裁判所の判断も、またG7の共同声明
も、厳しい内容となるのは避けられないだろう。

「攻撃動作」
 
死に物狂いと言ってよい習近平主席の強硬策の下では、このような国際社
会の動きに対して現在の中国が取り得る唯一の手段は、物々しい軍事演習
の断行である。
 
演習の現場となるパラセル諸島は、40年以上前の70年代に中国が当時の南
ベトナムを攻撃して軍事力で奪い取ったものだ。ベトナムは現在も領有権
を主張しているが、同諸島は南シナ海支配に欠かせない中国の巨大な海軍
基地となった。

「環球時報」はパラセル諸島の西北、トンキン湾近くの海南島にすでに中
国3艦隊の軍艦が集結したと報じた。その中には北海艦隊のミサイル搭載
駆逐艦、東海艦隊のミサイル搭載駆逐艦、ミサイル搭載フリゲート艦など
が含まれているそうだ。
 
南シナ海を管轄するのは南海艦隊だ。それ以外の艦隊も参加する大がかり
な演習は、核心的利益を守るためには国際法による決定も断固拒否すると
いう中国の国家意識の表現である。国際社会における問題解決に、中国は
軍事力の行使を厭わず、帝国主義的行動を選ぶということだ。
 
中国の強硬策は南シナ海に限らない。わが国の東シナ海上空で6月17日に
航空自衛隊の戦闘機が中国人民解放軍(PLA)の戦闘機に対して行緊急
発進(スクランブル)について、中国国防部は7月4日、「日本側の発言は
全く白黒逆で、世論を惑わす」と反論した。

彼らは、中国の防空識別圏を中国軍のSu(スホーイ)30戦闘機2機が巡
視していたところに、日本の航空自衛隊のF15戦闘機2機が高速接近し
た、つまり緊張をつくり出しているのは日本だと非難した。実際には何が
起きたのか。
 
同件については6月28日に元空将の織田邦男氏が警告を発した。中国軍機
が日本の空に急接近してきたのに対し、空自機がスクランブルを試みた。

その空自機に中国軍機が「攻撃動作」を仕掛けた。空自機はドッグファイ
ト(格闘戦)に巻きこまれる危険性があったため、自己防御装置を使用し
ながら中国軍機によるミサイル攻撃を回避しつつ、戦域から離脱した、と
いうものだ。
 
日本政府は空自機がスクランブルをかけたことは認めたが、中国側の攻撃
動作は否定した。一方中国政府は、「日本の戦闘機が急接近、挑発し、射
撃管制レーダーを中国側に照射した。中国側が果敢に対処し、戦術機動な
どの措置を講じた。日本機は赤外線フレア弾を発射して退避した」と発表
した。
 
彼らはこうも語った。「中国側は日本側に対して、一切の挑発的行為を止
めるよう求める」。
 
中国は日本側を嘘つきとなじっている。しかし、私はよく知っている。嘘
をつくのは中国側だと。

「白黒逆」の嘘
 
10年9月7日午前、尖閣諸島の領海で中国漁船が海上保安庁の「よなくに」
などに激しく船体をぶつけてきた。当時の菅直人首相と仙谷由人官房長官
は現場を収録したビデオを公開せず、その間に中国政府は一貫して「全く
白黒逆」の嘘をつき続けた。

中国側はどのように海保の船が中国漁船に体当たりしたか、中国漁船がど
れ程懸命に日本の攻撃を逃れようと回避行動をとったかを、ご丁寧にも図
まで描いて公表した。
 
ところが一色正春氏が独断で公表したビデオは全く正反対の事実を私たち
に示してくれた。
 
ベトナムも同じ被害に遭った。14年5月、中国はベトナムが領有権を主張
するパラセル諸島海域に巨大深海用掘削装置を繰り出し、石油掘削を開始
した。ベトナムは29隻の船で抗議行動に出た。中国は80隻を投入し、ベト
ナム船に激しい体当たりを加えた。
 
5月9日、中国外務省は「8日夜までにベトナム側が中国側に180回余りも当
たり攻撃を加えた」と公表した。だが、ベトナム政府は直ちに映像を公開
し、体当たりを仕掛けていたのは中国船だという事実を世界に示した。
 
そもそも日本の自衛隊は厳格すぎる程、法を守る組織だ。空でも海でも陸
でも見事に自らを律している。無謀に相手を挑発することは断じてしない
と言ってよい。今回も同じである。東シナ海上空の攻撃動作は中国軍機に
よるものだと考えて間違いないだ
ろう。
 
明らかなのは、中国が軍事攻撃をも辞さない決意で膨張しようとしてお
り、中国の脅威に日本が晒されているということだ。日本を守るために安
保法制でほんの少し集団的自衛権を行使できるように改めたが、専門家の
多くは、これではとても不十分だと見ている。にも拘わらず、民進、共産
両党はこれを廃止するという。このような党に日本は任せられないと思う
のは私だけではあるまい。

『週刊新潮』 2016年7月14日号  日本ルネッサンス 第712回
                 (採録:松本市  久保田 康文)


◆持病の「冠水」に脅かされる富裕層

石 平



今月5日から数日間、中国中部の武漢市は深刻な「都市冠水」に襲われ
た。連日の豪雨の中、市内206カ所で冠水が発生し、主幹道路、商店街、
住宅地の多くが水深1メートルから数メートルの水に浸(つ)かった。

市内交通は完全にまひし、多くの住宅街が「孤島」となってしまった。冠
水が最もひどい地区では、住民が屋根の上に登って避難し、消防隊がゴム
ボートを使って救助に向かう光景も見られた。

冠水があったのは武漢だけではない。6月初旬、広西自治区の南寧市中心
部が全面的に冠水し、死者まで出た。同月中旬には、同じ広西自治区の柳
州市も大規模な冠水となって都市機能がまひした。同じ時期、湖南省の工
業都市の株洲市でも同様の大混乱に陥った。同月21日、今度は安徽省の合
肥市で冠水し、市内交通はほぼ完全に寸断
された。現地メディアの自虐めいた表現によれば、その時の合肥市全体は
文字通りの「水郷」となったという。

今月に入ってからは、江西省九江市が水浸しとなって、市内を走る車は
「まるで川を走る舟」となったかのような景観を呈した。湖北省漢川市で
はマンションが林立する住宅団地の一つが冠水の中の「孤島」となり、住
民たちは3日間にわたって閉じ込められた。

湖南省永州市の場合、民家や商業施設がことごとく冠水し、市内の道路で
は網を持って魚取りに励む市民も現れた。

一連の冠水災害の原因は言うまでもなく連日の豪雨である。だが、今年の
豪雨が特にひどいからこうなったのかといえば、実はそうでもない。過去
7、8年間、都市冠水という名の災害は毎年のように全国範囲で発生して、
今では、夏になると必ずやってくる厄介な「常連客」と化している観がある。

2015年夏に中国政府当局が披露した数字によると、12年には全国184の都
市で、13年には234の都市で冠水が発生。14年にも125の都市が冠水災害に
見舞われた。これまで、全国の都市で冠水被害に遭ったのは62%にも上
り、その中でも、3回以上、冠水が発生した都市は137もあるという。

つまり、冠水災害は今、中国全土の都市部に付きまとう深刻な「持病」と
なっているのだ。しかも、地方都市だけでなく、北京、上海、広州などの
代表的な大都会もことごとく冠水の被災地となった。

2015年の夏に上海で深刻な冠水が発生し、多くの市民がボートに乗って市
内を移動する光景がネットを通じて全国で見られた。そのため、上海市は
一時「海上市」と揶揄(やゆ)されるようになった。

冠水が中国都市部の一般的な「持病」となった最大の理由は、建設ブー
ム・不動産ブームの中で都市が急速に拡大したのに対し、排水溝や下水道
などのインフラ整備が追いつかなかったことにあろう。

性急な都市化政策が今までの高度成長を支えてきたが、そのツケが回っき
たわけである。問題は、7、8年前から冠水問題がすでに深刻化していたの
に、今になっても改善一つされず、むしろ悪化しているところにある。

おそらく今後も、中国の都市部は毎年、水害に襲われる状況が続くであろ
う。金融や商業の中心地としての都市部の機能が常に脅かされているのだ。

それに加えて、PM2・5などの大気汚染や深刻な水不足がいつも都市部の環
境を破壊しているから、このままでは、中国の都市という都市が徐々に
「人が住む場所」ではなくなっていく。

いずれか、こんな都市環境のひどさに嫌気をさした富裕層が「ノアの箱
舟」にでも乗って続々と脱出していくだろう。繁栄と成長の象徴であった
中国の都市は衰退・崩壊の道をたどっていくしかない。このことだけを見
ても、この国の未来は、決して
「バラ色」などとはいえないのである。

                   ◇

【プロフィル】石平

 せき・へい 1962年中国四川省生まれ。北京大学哲学部卒。88年来日
し、神戸大学
大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関を経て、評論活動に入
る。『謀略家たちの中国』など著書多数。平成19年、日本国籍を取得。
産経ニュース【石平のChina Watch】7.14
               (採録: 松本市 久保田 康文)

◆支離滅裂にみえる安保政策の正体

野口 裕之



民進党の“安全保障政策”は政党として何を考えているのかわからず「支離
滅裂」だ。寄り合い所帯故に統一した思想・理念に欠け、終始一貫「支離
滅裂」を修正できぬ路線は、まったくブレていない。

「きたるべき日」に備え、民進党に比べはるかに軍事を学び、精通してい
るとお見受けする日本共産党の場合はどうか。理論武装する共産党の安全
保障政策は、基盤部分では「理路整然」としているが、現実的政策段階
で乖離が発生し、結局「支離滅裂」に陥る。《共産主義・社会主義をめざ
す》とする党の綱領や思想が邪魔をするのだ。

従って、安全保障政策に踏み込むと、防衛費=殺人用予算の本音?が漏れ出
す。問い詰められるとなかなか言わないが、勝手に話させるとうっかり秘
密をしゃべってしまう哀れを、わが国ではこう表現する。

 「問うに落ちず語るに落ちる」

ところが、小欄の認識は甘すぎた。「支離滅裂」の蓄積は、やがて“とあ
る構想”へ「理路整然」とエスカレートしていく…

■共産党用語の豊富なボキャブラリー

それにしても、共産党が次から次へと繰り出すボキャブラリーは実に豊
富。「海外派兵型の兵器」なる独特な表現まで出没し始めた。

新聞社に入りたての新人時代、分かり難い記事を書くと鬼デスクに「小
学校高学年(デスクによっては中学生)でも分かる記事を書けっ!」と、
しばしばカ ミナリを落とされた。

この点、共産党機関紙《しんぶん赤旗》は、奈辺に狙いがあるのかはあず
かり知らぬが、気味が悪いほど丁寧で、分かりやすい。しかし、参議院選
挙で民進 党との協力「民共合作」を打ち出した後は、俄然分かり難く
なった気がする。

例えば、6月30日の《知りたい聞きたい/共産党は軍事費 どう考える?》 な
る記事。2016年度の当初予算に防衛省が計上した防衛費が、沖縄県の米軍
基地 や米軍再編関係経費を含め5兆541億円にのぼり、史上初の5兆円の大
台を突破した事 実を報じた。その上で、安倍晋三政権下で、防衛費を押
し上げた主な原因を《海外 派兵型の兵器購入費》と断じ、《削減》せよと求
めた。 

記事では、兵器を《国内型》と《海外派兵型》に完全に分けていた。一瞬、
国民に向ける兵器を《国内型》、外国を侵略する際に投入する兵器を《海外
派兵型》 と区別したのかと思いギョッとした。結果は、半分ハズレで半分
アタリだった。

赤旗によると、《海外派兵型》兵器の定義は《政府が従来から採ってきた
「専守防衛」の建前を超えて、海外への侵攻を可能にする機能や、高い攻
撃能力を もつ装備》。《たとえば》と、具体例を並べる。

《いま自衛隊が導入を進めている最新鋭のF35ステルス戦闘機(1機あた り
約181億円)は、レーダーに見つからずに他国へ侵入でき、高い敵基地攻
撃能力を もつのが特徴です。

また、無人機グローバルホークの導入で、他国領土内の偵察が可 能とな
ります。米海兵隊のような“殴り込み”作戦に使う垂直離着陸機V22オスプ
レイ (同約112億円)や、水陸両用車(同約7追億円)なども念頭に置い
ています》 

そして、赤旗は装備導入の目的を解説する。

《「日本防衛」や「離島防衛」という名目で導入が進められており、も ち
ろん兵器自体に「海外派兵型」や「国内型」の区分があるわけではありま
せん》

赤旗が名指し批判した装備はいずれも中国人民解放軍の東シナ海侵出へ
の備え。実際、沖縄・鹿児島両県の接続水域・領海に6月、初めて人民解
放軍海軍の 軍艦が侵入。

同時期、中国空軍の戦闘機はこれまでの「暗黙の限界線」を越えて、 緊
急発進(スクランブル)した航空自衛隊の戦闘機に攻撃動作を仕掛けた。

中国軍の侵攻が現実味を帯びる中、「日本防衛」や「離島防衛」は《名
目》ではなく、差し迫った《戦略目的》だ。共産党用語を借りるのなら、ま
さに《国内 型》兵器に該当する。

■共産党の高い学習能力

そして次の一文《もちろん兵器自体に「海外派兵型」や「国内型」の区 分
があるわけではありません》が、共産党の学習能力の高さを証明する。

仮に、海外を重点的ににらむ兵器が存在するとすれば、戦略性の極めて
高い原子力潜水艦や長距離爆撃機、長距離ミサイルなどであろう。が、共
産党は現時 点で自衛隊が獲得する優先度・可能性の低い兵器ばかりだと
の、現下における安全保 障政策上の限界を知っている。

知った上で赤旗は、既述したF35ステルス戦闘機/垂直離着陸機V22オス プ
レイ/無人偵察機グローバルホークなどの自衛隊導入兵器に置きかえ、紙
面上でこん なロジックを作った。

《(安倍晋三政権が昨年強行した安全保障関連法制は)戦争法と直結 し、
自衛隊をより海外展開できる態勢へと転換させる》

侵略の《意図》を持つ安倍政権は、侵略の《能力》を持つ自衛隊を動かし、
外国を侵略するようになる-とでも言いたげな論理構成だ。

《意図》と《能力》の関係については後述するが、自衛隊が有する《海外展 開
できる》装備をすべて無くしたら、日本は丸裸同然になる。

海上自衛隊の全護衛艦や、武器・弾薬&武装自衛官の投射に使う航空自
衛隊が6月に配備した輸送機…は、どれもこれも海外に派遣できる。逆に、
《“殴り込 み”に使う水陸両用車》は、輸送のプラットフォームなしでは海
外に展開しようが ない。

むしろ日本は55年体制中、政治の圧力で、航空自衛隊の一部航空機の航
続距離にあえて制限を課したり、税金を投じてわざわざ戦闘能力を取り外
したり、ま ともな国家ならおよそ理解不能な愚行を繰り返した。 

■「意図」と「能力」で決まる国家の侵略性

そもそも、国家の侵略性は《意図》と《能力》で決まる。戦略と戦力と換言
しても差しつかえないが、4類型に大別される。

 (1)侵略意図も侵略能力もナシ

 (2)侵略意図がなくて侵略能力アリ

 (3)侵略意図があっても侵略能力ナシ

 (4)侵略意図も侵略能力もアリ

(1)と(2)は基本的に安全だ。(3)は警戒・監視が必用だが、全力 で
整備すべきは、(4)に属する中国などへの対抗力だ。中国に対し、わが
国は(2) が示す報復力=抑止力を保有する戦略が望まれる。

そもそも、国家の独立や国民の生命・財産を守る上で、敵性国家を上回
る▽より重厚な戦力▽より広い作戦行動域▽より長い作戦行動時間を求めら
れるのは当 然だ。そうした《能力》を侵略に使うか否かは《意図》が決定する。

以上が、共産党が目のカタキにする「悪い自衛隊」である。では「よい
自衛隊」があるのか? これがある。

「災害の救援などで頑張っている」自衛隊だ。「心から敬意を表す」
と、共産党の藤野保史氏(46)が6月28日に語っていた。NHKの討論番組
(6月26日) で、防衛費が「人を殺すための予算」だとする暴言を受けた
反省?会見の席上であっ た。「人を殺すための予算」で活動する自衛隊は
「殺人組織」、自衛官は「殺人犯」と いうことになり、藤野氏に「敬意
を表す」と持ち上げられても、何だかナア…。

藤野氏の会見に同席した小池晃書記局長(56)も自衛隊は「違憲」と、
「理路整然」と言い切った上で付言した。

「違憲だとの立場は変わらないが、国民の合意がない限りすぐになくす
ことはできない。『かなり長期にわたって』自衛隊は存続する」

 「(急迫不正の事態や大災害時で)自衛隊には働いていただく」

6月30日の赤旗も《軍事費の42.5%は自衛隊員の給与などに充てられる人
権・糧食費ですが、人件費を削ったり、軍事費そのものをなくしたりする
よう主張し たことは、一度もありません》と胸を張る。ということは、自
衛官削減には反対?

小欄は、憲法を改正して自衛隊を「国軍」として正確に位置付けたいと
何度も書いてきたが、軍事費を大切にする共産党は「どんな形の軍隊」の
創設を目指 しているのか?

いずれにしても、憲法違反の自衛隊を『かなり長期にわたって』“容認”
するつもりらしい。ならば憲法改正が筋で、自衛隊容認は共産党が連呼す
る《立憲 主義》に反する違憲行為ではないか。立憲主義などと、大仰でア
カデミックな言葉を ろうさずとも「支離滅裂」がピタリとはまる。

と、小欄に不安がよぎった。ひょっとして「支離滅裂」ではなく「理路
整然」とした、共産党による深謀遠慮ではないのか…と。共産党の自衛隊
に対する 「支離滅裂」な立ち位置は、「歴史に学んでいる」と感じたのだ。

第二次世界大戦(1939〜45年)後、ソ連が支配する東欧各国では「反
ファシズム」のスローガンやムードの下、主義主張や政策の違う各党各派
が「共有でき る政策」で妥協し、政権を樹立した。《統一戦線》の誕生で
ある。共産主義や社会主 義、民主主義の寄せ集めで、それぞれのイデオ
ロギー・ブロック内でも党派に分裂し ていた。この中で、仮に共産主義
を唱える政党をA党としよう。

A党は少数派だが、まず共産主義内の各派をまとめあげ党勢を拡大。続 い
て社会主義の中で共産党に近い左派に近付き、影響力を行使し、場合に
よっては吸 収合併する。

次第に、触手を社会主義右派→民主主義左派とのばし、国政の中で発 言力
を急拡大。政情や軍部との関係次第で、政権を支配するに至る。

参院選をめぐる野党共闘をほうふつさせる。日本共産党は当初《国民連 合
政府》を樹立し、政権掌握までの間合いを詰めようと謀った。真っ先に狙
われたの が、思想・理念でまとまりを欠く寄せ集めの民進党だった。

さすがに、民進党内の保守派は「シロアリみたいなもので、協力したら
土台が崩れていく」と強く警戒した。そこで、ソ連が支配した東欧各国同
様、「反 ファシズム」を意味する「反アベ」「反安全保障関連法」など
「共有できる政策」を提 案した。同時に、自衛隊を「時限容認」して、
民進党をおびき寄せ、抱きついた。

あとは簡単。思想・理念・政策共に「親戚筋」に当たる社民党や生活の
党などと選挙共闘を組んだ。

■民進党が渡ったのは「ルビコン川」ではなく…

共産党関係者には、言葉を継ぐほど、何をいわんとしているのか「支離
滅裂」になる特性が認められる。普通なら、正体が隠れるのだが、あら不
思議。「支 離滅裂」の蓄積で、やがて「理路整然」とした正体が見えて
くる、とは。

自衛隊を憲法違反と位置付け、自衛隊の解消+日米安全保障条約破棄を
明確に打ち出す共産党に抱きつかれても、手をほどこうとしない民進党。
ついに「民 共合作」で「ルビコン川を渡った」。いや、後戻りできぬ状
況というより、崩壊への 序曲か。

自死への一里塚であるのなら「さんずの川を渡った」ことになる。
産経ニュース【野口裕之の軍事情勢】 2016.7.12
               (採録: 松本市 久保田 康文)

◆南シナ海仲裁判決と台湾

Andy Chang

国連海洋法条約に基づくオランダ・ハーグの仲裁裁判所が7月12
日、フィリピンが中国を訴えた案件判決の要点は次のようになる:
(1)中国が南シナ海の島々の領有権を主張する「歴史的権利」は
ない。中国の主張する「9段線」に法的根拠はない。

(2)南沙諸島の島々は「島」ではなく「岩」または「低潮高地(暗
礁)」で、排他的経済水域(EEZ)を形成できない。この判決は台湾
の中華民国政権が主張する太平島(Itu Abu Island)も含む。
(3)中国には岩礁埋め立てによる自然破壊を行った。中国にフィ
リピン漁民の操業を侵害する権利はない。

●台湾現政権の愚行

中国の全面的敗訴となった判決について中国は「受け入れない、参
与しない、承認しない」と発表。米国、日本や他の国々はこの判決
は最終的で上告出来ない、中国はハーグ国際仲裁法廷の判決を受け
入れ、法を順守するべきだと発表した。

台湾の現政権はこの判決で太平島の領有権を否定され、判決を受け
入れないと発表してフリゲート艦を南シナ海に派遣した。軍艦の派
遣は示威行為であるが、島の周辺をパトロールしたところで漁民と
対決する力はない。

国際法廷の判決を受け入れないなら、中国と共に「ならず者国家」
の仲間入りをするだけ、台湾には不利だ。台湾政権は判決を受け入
れて法を遵守する米国などに参与すべきである。台湾が米国やフィ
リピンと一緒に判決を承認すれば中国の恫喝に対し米国その他の国
が援助してくれる。つまり判決は台湾に有利なのである。

太平島は島でないとされ200カイリ領海権も認められない。台湾の
取るべき道は明白なのに、民進党の政治家は太平島の領有権を主張
し示威行動に賛成している。

●中華民国が判決に慌てる理由

太平島は台湾の島ではなく、中華民国が領有権を主張する島である。
戦後1945年から1949年の間に蒋介石政権が南シナ海の領有権を拡
張し主張した際の南沙諸島で最大の島である。

第2次世界大戦後の1945年から大陸を喪失する1949年までの間に、
蒋介石政権が現地への軍艦の派遣、実効支配化、国際社会への領有
の説明などを通して「11段線」の法的論拠を固めた。中国は中華民
国の継承政権として、中華民国の主張を引き継いで「9段線」を主
張した。(台湾・ASEANから見た「南シナ海」裁決。野嶋剛【新潮社
フォーサイト:2016年7月13日】)

それなのに、なぜ台湾の現政権は判決に不満で軍艦を派遣したのか。
理由は簡単:中華民国の太平島に対する「歴史的権利」主張は無効。
従って中華民国の台湾に対する「歴史的権利」も無効である。

中華民国政権が慌てたのは台湾人がこの事実に気付く事を怖れるか
らだ。台湾はこの判決に基づいて「中華民国の台湾占拠は違法であ
る、台湾は独立すべきだ」と国際法廷に提訴すべきである。

●台湾は中国の領土ではない

台湾と南沙、西沙群島の主権はサンフランシスコ平和条約(SFPT)
によって主権所属が不明瞭となったが、中国や中華民国の領土では
ないことは以下の条文で明らか、つまり中国の台湾に対する歴史的
権利の主張は無効である:
【SFPT第2条b】:日本国は、台湾および澎湖諸島に対するすべての
権利、権原及び請求権を放棄する。
【SFPT第2条f】:日本国は、新南群島および西沙諸島に対するすべ
ての権利、権原及び請求権を放棄する。

終戦後蒋介石政権は台湾澎湖を占拠し支配を続けてきたと同時に、
1945年から1949年にかけて南沙諸島の実効支配を主張し、太平島を
占拠して来た。国際仲裁法廷の判決は中華民国の主張する太平島の
「歴史的権利」は法的に無効とした。従って中華民国の台湾の支配
も法的根拠はなく無効である、中国の主張する台湾の歴史的領有権
も無効である。中華民国や中国が慌てるのは当然だ。

●台湾独立の絶好のチャンス

蔡英文は中華民国総統として国際仲裁法廷の判決に不服として軍艦
を派遣した。だが台湾は中華民国ではない。台湾人は中華民国政権
に反対し台湾の主権は台湾人にあると国際法廷に提訴すべきだ。
SFPTに基づく主張と今回の判決によれば中華民国の台湾占拠は無効
となる、同時に中国の台湾の領土主権の主張も無効となる。

国際法廷の判決が台湾の現状を完全に理解している証拠に、今回の
判決文は中華民国のことを“Taiwan Authority in China”(台湾の
中国政権)と12回も明記していた。国際法廷は「台湾の現政権とは
中華民国」であり、「太平島の領有権主張は中華民国の主張で台湾人
の主張ではない」ことを明らかにしたのである。台湾人が太平島の
領有権を主張したのではなく中華民国が主張していたのである。

今回の国際仲裁法廷の判決は台湾の独立にとって絶好のチャンスだ。
台湾独立は蔡英文や民進党に頼らず、台湾人が団結して仲裁法廷に
提訴すべきである。蔡英文は中華民国の総統であり、民進党は中華
民国の政党である。中華民国は台湾を占拠する根拠はなく、台湾は
中華民国の領土ではない。台湾人はSFPT第2条bに基づき国際仲裁
法廷に提訴すべきである。台湾人よ、目覚めよ!

2016年07月16日

◆トランプが激戦州で逆転

宮崎 正弘 


<平成28年(2016)7月15日(金曜日)通算第4963号 > 

 〜トランプが激戦州で逆転、クリントンをリードしている
   副大統領候補はマイク・ペンス(インディアナ州知事)で本決まりの様相〜


小誌4961号(7月11日発行)で予測したが、トランプの副大統領候補チ ケットはインディア州知事のマイク・ペンスで本決まりと全米各誌が伝えた。ニューヨークタイムズ、ワシントンポストも報道した。

「マイク・ペンスはトランプが持っていない政治資質を完全に備えてい る」と評価されている。

 その後の世論調査で、クリントンに数ポイントの差でリードされていた トランプが、激戦洲のフロリダ、ペンシルベニア、オハイオの三州で逆転 していることが分かった。

つねに接戦となるフロリダは2000年のブッシュvsゴアで、選挙後一ヶ月 も揉めてブッシュ当確が打てなかったように大激戦区の象徴。富裕層に加 えてキューバ難民の拠点でもあり、ヒスパニック票の行方が勝敗を左右し てきた。

オハイオ州は予備選で、地元のケーシックに敗れたトランプだったが、そ の後、巻き返しが順調に進んでいた。クリントンと支持率は拮抗してきた。

全米平均でもトランプとクリントンの支持率は40%で並んでいる。

トランプの支持率増加は白人警官を射殺した黒人テロ事件、オーランドの IS系テロなど、一連の治安対策で強硬姿勢が支持され、またクリントン の支持率減は、私的メール問題が、FBIの訴追なしという決定が却って 疑惑を拡げたのではないかと分析されている。

またルース・キングスバーグ最高裁判事が、トランプを中傷した「事件」 も、反対にトランプへの追い風となった。キングスバークは司法の中立性 を侵害した過激発言として批判され、謝罪した。 

共和党大会は18日からオハイオ州クリーブランドで開催され、反トランプ 陣営が動員を掛けて集会妨害に動いており、警官隊導入が予定されている。
      



2016年07月15日

◆都知事選、野党候補は大丈夫か?

阿比留瑠比



14日告示の東京都知事選で、民進、共産、社民、生活の野党4党は ジャーナリストの鳥越俊太郎氏を協力して支援するという。どこの誰を支持しようと自由だが、かねて産経紙面で鳥越氏の「危うさ」を指摘してきた身としては、果たして大丈夫だろうかとの懸念を禁じ得ない。

 「(鳥越氏の出馬)記者会見を見て、われわれから応援させていただき たいと今、確認した」

民進党の枝野幸男幹事長は12日、4野党共同記者会見でこう述べた。 共産党の小池晃書記局長は「鳥越氏の勝利のために力を尽くしたい」、社 民党の又市征治幹事長は「全面的に支えて全力を挙げて頑張る」とそれぞ れ気勢を上げた。

だが、彼らは鳥越氏の記者会見を聞いて、本当に素晴らしいものだと感 じたのだろうか。すでにインターネット上で話題となっているが、例えば 鳥越氏は自身の戦争体験について語り、「戦争を知る世代」だと強調する 文脈でこんな発言をしていた。

「私は昭和15年の生まれです。終戦の時、20歳でした。もちろん、 空襲も防空壕(ごう)に逃げたことも覚えています」

誰だって勘違いや言い間違いはあるし、いちいち揚げ足を取る気はな い。だが、これはそんな問題だろうか。話の核心部分でこんな間違いは普 通しない。

仮に単なる言い間違いだとしても、ここしばらくの鳥越氏の発言には聞い ていてはらはらさせられるものが多いのも事実だ。今年2月の記者会見で は、高市早苗総務相の米議会勤務歴について「経歴詐称」と断じ、こう決 め付けた。

「見習い待遇で無給で未契約のフェロー。コピー取り程度、お茶くみ程 度の役しかしていない」

ところが、これに高市氏が議員立法やスピーチのための調査に従事し、 1カ月2千ドルの研究費の送金を受けていたことを示して反論すると、弁 護士を通じて回答した。

 「撤回・修正するのもやぶさかではない」

根拠なく、高市氏を中傷していたことを事実上、認めたのである。鳥越 氏は同じ記者会見で、保守系の学者らでつくる「放送法遵守(じゅん しゅ)を求める視聴者の会」が本紙などに意見広告を出したことに関して こう述べた。

「日本会議という右翼的な団体があって、そこからお金が出て、産経と 読売に意見広告が出ている、ということがある程度分かってきている」

この発言も日本会議に虚偽、事実無根として撤回と謝罪を求められるこ とになった。一切、事実関係を検証しないまま、堂々と陰謀論を口にして はばからない姿は、とてもジャーナリストの流儀とは思えない。

鳥越氏は3月の記者会見でも、「安倍晋三政権はテレビ報道を神経質に気にしていて、監視チームを作ってチェックしている」と明言したが、これも証拠も証言も示しておらず、根拠不明で裏付けは乏しい。過去に新聞記者だったことが信じられないぐらい「事実」を軽視してはいないか。

「関心がなかったので、まだ増田寛也氏(元総務相)と小池百合子氏(元防衛相)の政策を読んでいません」

鳥越氏は12日の記者会見ではこうも語り、対抗馬がどんな都政を構想しているかにも興味がなかったことを明かした。知名度の高い鳥越氏が立候補に意欲を見せたとたん、一斉に支持に回った野党4党は、都民の将来に責任が持てるのか。

(論説委員兼政治部編集委員) 

産経ニュース2016.7.14 【阿比留瑠比の極言御免】



◆私の「身辺雑記」(363)

平井 修一



■7月11日(月)、朝というか深夜1:00は室温26度、涼しいというか寒いと いうか。一杯やりながら朝食を準備、朝からマーボー豆腐、なんか掟破り みたいな・・・

参院選は自民圧勝のよう。産経名物「瑠比ボナパルト」が興奮している。

WIN10はカーソルが勝手に移動するのは実にイヤだが、産経は掟破りで安 部氏を「終身総理にしろ、一気に憲法改正だ」とカーソルが露骨に取舵 いっぱい、敵前大回頭、横っ腹をさらして全砲を民共司令艦を標的にして 「撃滅せよ」と丁字戦法をアピールしているかのようだ。

産経ネット2016.7.11 03:00更新「【阿比留瑠比の極言御免・特別編】さ あ、憲法改正への橋はかかった 総裁選出馬制限を撤廃し、山積した政治 課題にじっくりと取り組め」から。深夜だで、うれしくてビールの余韻が 残っているんじゃないか。曰く――

<党則改正で3期目を目指すべきではないかとの見解だ。これは、安倍首 相の改憲戦略とも密接に関係する。

首相の党総裁任期は平成30年9月までで、それまでに憲法審査会での論議 を経て各党の意見をまとめ、国会発議に持ち込み、さらに国民投票を実施 するというのはスケジュール的に困難だ。

だが、仮にもう3年の任期があれば、状況は一変する。問題は、30年12月 までが任期の衆院をいつ解散し、総選挙に打ってでるかだ。安倍首相は、 積み重ねた選挙実績と、手に握る「解散カード」で党内での求心力を維持 しつつ、衆院での与党3分の2議席再確保をにらんでベストのタイミングを 探ることになる>(以上)

バルチック艦隊殲滅戦で下瀬火薬はすさまじい威力を発揮したが(甲板上 のすべてを焼き尽くす)、阿比留火薬も民共「轟沈」(秋山真之の造語) で大いに効果があるだろう。

それにしてもよー煽るわ。ルイ真之とトーゴ―熊坂はカーソルを少しずつ 「改憲」から「棄憲→帝国憲法復帰→暫定憲法」へと導くべきではないか。 中共走狗、邪魔な岡田は敗戦で引っ込むか、アカマスコミもしばらくは大 人しくするか、今は日本を洗濯する好機ぜよ、どげんかせんといかんぜ よ。5年でまともな国にするという目標を立てて奮励努力せよ。

昨日はカミサンがリンナイのガスコンロを買ってきた。長年パロマのを 使ったいたが、グリルの点火が不調なこと、小コンロが自動消火のために 餅焼きとてんぷらができないことから、交換することになった。

今どきのコンロはほとんどが自動消火機能付き。点火、消火は調理人がや ればいいことで、小生からすれば余計なフリル、邪魔である。タイマーま で付いている。多機能は大いに迷惑、ガラケーならぬガラコン。シンプ ル・イズ・ベストだ。

57ページの取扱説明書をざっと読んだだけで50分、最初に「良識を以て使 えば事足りる、多機能については別途解説を読め」と振っておけばいいも のを。「同意しますか」「はい」「いいえ」という裁判前提の説明書なの だ。実にばかばかしい。

バカは永遠にバカで、国産なのにたったの3万円、安すぎ! 5万円にして 従業員と販売店の賃上げに貢献すればいいものを、リンナイ、チエナイ、 お前もかという感じだ。アタマを使え、アタマを。国家の艦橋に立つ気持 ちで経営しろよ。

経団連の榊原定征は舛添並に品がない。賞味期限がとっくに切れた中韓、 ザーサイ、キムチに寄り添っている。愛知育ちは家康のように実力はあっ ても名古屋弁のように品格にかけるのか。

名古屋弁の「お値打ち」は「お買い得」のことだという。ネットから。

「『お値打ち』という言葉自体は全国的なものです。しかし、濃尾地方で いう『お値打ち品』に込められた意味は、『本来もっと価値ある品物だが 特別に安い価格設定にしている品物』だと思います。

全国的に、より一般的に使われる「特価品」には『安かろう悪かろう』のイ メージがありますが、それよりも『お買い得』の積極的な印象です」

名古屋の喫茶店でランチを食べると、これはもう・・・食べきれないほど の「お値打ち」だ。1.5倍はある。まさかと思ってググったらリンナイは ナ、ナント名古屋本社だった。ゼツボー的な「お値打ち」主義。

「お値打ちコンロにどうしてそんなに怒っとるん? 別に何でもねーが や、おみゃーがおかしかろ」

名古屋の人はスネ夫の頭を持ったジャイアン、絶対、敵にしてはいけな い。「おれが正義だ」という乱暴運転は名古屋名物ではないか。ほとんど 絶叫マシンで、助手席の小生は恐ろしくて逃げ出したかった。最後に名古 屋支局長は事故って、ようやく車は停まった。ホッとした。生還したのだ。

名古屋はカイゼンが有名だが、本質はカクシン(革新、確信)で、日本人 ノーベル賞受賞者の出身地は愛知4人、京都3人、大阪3人、以下は全部1人 がいいとこ。首都圏なんてゼロだ。

頭脳明晰、しかも頑固で、パワフルにことを進める。優秀、最強で、それ を誇りにしているから、内輪で結婚する傾向がある。よそ者排除。血が濃 くなる、結果的に美人がいない。美人の基準なんてそれぞれだから愛知県 民にとってそれはまったく問題ではないようだ。美人は3日で飽きる、ブ スは3日で慣れる、のか。

事実上、中日新聞(経済人は+日経)しかないから基本的にアカだが、モ ノヅクリには支障がないのだろう。不思議大国、愛知県、中部、セントラ ル、日本のへそ。

【今朝の産経から】1面「改憲3分の2 発議可能に 首相、総裁3期目も視 野」、安倍氏のキモイほどの笑顔写真付き。これは記念物的紙面だ。

2面「岡田おろし加速も」、ろくな人材がいないからしばらくは動けまい。

19面は万歳する三原じゅん子の写真。小生はレイプされた気分だ。もう少 しはマシな候補者を、とは思うが、有権者が小4中2レベルのテレビ脳だか ら「当選しそうな人」ならオツムの具合、下半身事情はどうでもいいのだ ろう。(じゅん子の陰毛は立派だったが・・・代議士としてはちょっ と・・・品格に欠けるような)

米国も「どちらがマシか」の大統領選・・・民主主義は難しいが、他より はマシというわけだ、まったく悩ましいことである。

■7月12日(火)、朝6:00は室温25度、快晴、すごい日射し。

今朝はミックスペーパー回収日なので、カミサンに「通勤途中に置いてき て」と頼んだら、「どこに置けばいいの?」、「通勤途中にいくつでもゴ ミ集積所があるだろう、そこに置くのが常識だろう、お前バカか?!」、 ホントに頭にきた。彼女の通勤ルートには最低4か所のゴミ集積所がある のだ。

ゴミ処理は小生の仕事だが(特に分別収集が始まったここ3年は)、カミ サンはゴミ集積所の存在自体を知らない、気にかけない、街を観察しな い、ようなのだ。基本的に自分と子・孫にしか関心がない、ようなのだ。 ほとんど人種が違う。同じ人間と見てはいけない。

年初には「ゴルフ練習場がなくなった」と言う。見に行ったらちゃんとあ る。現実をチェックしないで「思い込み」を現実だと判断してしまうの だ。発達障害のデタラメルケル病。こういう人は世界にあふれているのだ ろう。狂気のアッラーアクハブル!

女房が乳母日傘の雙葉学園、フェリス女学院、学習院の深窓の令嬢状態、 まるで岡本かの子の狂乱状態。人生はバクハツだ! 太郎は「俺の父親は 一平だ、一平以外にいない」と自分で自分に言い聞かせるしかなかった。 結婚なんて冗談じゃない、ウンザリだと。バクハツするしかない、可哀そ うな太郎・・・

支那人も、これはもう異星人と思った方がいい。納品した製品の3/4が不 良品だという。「シンガポールで中国製地下鉄車両に亀裂」(世界日報 7/11)から。

<シンガポールに納入された中国製地下鉄車両に、亀裂が入るなどの不良 箇所が確認された。しかも納入車両の実に4分の3という高確率だ。

この車両は中国南車傘下の青島四方機車が製造した車両で、2014年までに 納入した35編成のうち、26編成の車体に亀裂などの不良箇所が見つかっ た。青島四方機車は、リコールに応じ、青島工場に問題車両を引き取り無 償修理をする。

そもそもシンガポールで最初に走った地下鉄車両は、日本製で川崎重工が 造ったものだ。中国製が廉価性をバーゲニングパワーにして取って代った わけだが、青島四方機車は川崎重工から技術提携を受けてきた経緯がある。

いわば師匠の技術力を使って、その経営基盤までも食い尽くす仁義なき商 売のやり方だ。

しかも、安かろう悪かろうの製品だ。2年後に中国南車から車両導入予定 の香港でも、このニュースは大きく取り上げられた。

日本の新幹線をまねた中国製新幹線は、中国が推進する「一帯一路」の目 玉商品でもある。高速で走る新幹線車両の製造不備は、大事故につながり かねないだけに懸念は広がる>(以上)

安物買いの銭失い、バカがワルに騙される。そのうち事故って死ぬだろう。

現実を見ない、見えない、見たくない、の人々の群。こういう狂人からEU のまともな人々は離脱したいと思うようになった。アカのメガネではな く、現実を直視するようになったのだ。大いに結構、EU死ね! 中韓北死ね!

【今朝の産経から】1面「永六輔さん死去」。この人はアカの臭いがす る。スポンサーの桃屋と同じ臭い。桃屋は支那とのかかわりが強い。

<創業者の小出孝男は中国・上海の商学校出身だったが、そこで学んでい た時に桃が古来中国では吉兆や長寿のシンボルであることを知った。そこ で、社名を「桃屋商店」にした。創業当時からラッキョウや野菜のみりん 漬けのビン詰めを販売し、日本国内はもとより中国やアメリカへも輸出し ていた>(ウィキ)

1936年(昭和11年)ソウル、旅大、長春、天津、瀋陽、ハルピンに代理店 を置き、缶詰輸出を促進

1992年(平成4年)日中国交正常化20年目にあたり、創業70周年記念事業 の一環として中国四川省フーリンに少年宮(平井:子供たちの課外活動用 の施設)を建設寄贈

1993年(平成5年)「北京国際マラソン」冠スポンサー

1996年(平成8年)珠江食品工業有限公司(中国)と合弁契約締結(以 上、桃屋のサイトから)

<永六輔は1933年、代々東京・元浅草の最尊寺の住職を勤めていた永家の 息子として生を受けた。江戸時代初期に渡来した中国の学僧を先祖に持つ 在日本外国人17代目と自称。父や祖父は永という姓を「ヨン」と名乗って いた。

1958年には、若手の文化人らと「若い日本の会」を結成し、安保闘争時に 安保改正に反対した。当時『光子の窓』の脚本を担当していたが、安保デ モに参加して脚本を落とした(平井:納品不可?)ために番組を降ろされ ている。

1977年革新自由連合の結成に参加し政治活動にも進出。1983年6月26日執 行の第13回参議院議員通常選挙に比例代表区から出馬したが落選>(ウィキ)

永も桃屋も中共寄りで、永は度し難いアカ作家の灰谷健次郎と親交があっ たから、アカ≒アカモドキ、反日、ほとんど日本を憎んでいた。1972年こ ろにたまたま桃屋の番組を聴いていたが、当時左巻だった小生が気持ち悪 くなるほどの悪口雑言だった。日本=絶対悪史観。

永に続くのは大江か、子宮屋の晴美か。空気が良くなるのはいいことだ。

7面「オリンピズム スポーツに高潔を求めて 高校生のフェアプレー宣 言」、ルールを守ろう、全力でプレーしよう、笑顔と握手で終わろう。つ まりルールを守らず、手抜きをしたり、ライバルを憎む選手もいるという ことだ。

勝てば金になる、出世する、敗ければ食えない、転職するしかない。なん としても勝ちたい、結局はドーピングになったりする。これが現実だ。

「スポーツに高潔を求めて」って・・・夫婦、生活、経営、政治、外交、 戦争に「高潔を求める」のかよ、朝日の甲子園礼賛純潔絶対正義みたい。 薬漬け清原、投げる不動産王桑田・・・理想と現実、まずは現実をしっか り見る、上手く対処する、これが人間の原点であるべきだ。

12面「報道の自由に懸念」、岩田智雄記者はバングラで日本人遺族の写真 撮影を日本外務省職員に禁止された。外務省は基本的に反日、事勿れ主義 のインチキ屋が多い「害務省」だと思っていた方がいい。ほとんどクズ。 中共の手先だから機会があれば金玉を蹴とばすべきだ。

■7月13日(水)、朝6:00は室温26度、曇、涼しい。

先日、キッチンで仕事中の小生を7歳女児が抱きしめ、「ヂイヂ大好 き!」。7歳から男を篭絡する訓練が始まり、二十歳で・・・今は18歳で 免許皆伝だ。男は神様が取り付けたチンポコセンサーのままに罠に、ナニ にはまるだけだ。

「下におろう、下に」、おでこにチュー、瞼にチュー、耳にチュー、唇に チュー、うなじにチュー、おっぱいにチュー、おへそにチュー、核心的ハ ニーポットを経て最後は足の指にもチュー。

プログラムに従ってそういうことを20年ほどやっていると子供が一人前に なり、このゲームを今度は子供が繰り返す。何万年もドラクエ、コレ食え 一直線。「チューは一秒、ケガ一生」・・・ケガではないけれど、まあ楽 しいし、大変だけれど、山登りの感じで、大きな感動はある・・・雲取山 の頂上でみんなで万歳を繰り返したっけ。いい思い出だ。

まあ小生は7勝7敗1分人生、日々体力が衰え、今はお迎えを待つだけとい う恵まれた人生だ。先日、足を見たら「ナンカ小さいな」と思い、測って みたら23センチ、現役時代は25.5の靴で正味は25センチだったから、なん と2センチも小さくなった。どんどん縮んでいき、やがては消える、お星 さまになるのだ。

あの世では父母と犬が待っている。一緒に酒(菊正宗樽酒)を飲んだり、 散歩したり。楽しみだ。

【今朝の産経から】1面「南シナ海 中国支配認めず 初の国際司法判 断」。中共軍はクソ、絶対ひるまないぞ、と、ますます暴れるしかない。 そのうち一掃されるだろう。

1面「都知事選 鳥越氏 野党統一候補」、確信犯的アカ、人材難のようで。

7面、曽野綾子氏の「NHKの熱中症警告 定型表現の反復は予防に無 力」、、曰く「暑い日が続くと、NHKの朝の番組が、ひとしきり同じこと を繰り返す。『今日も気温が上がるので、熱中症に注意して、水分を補給 しましょう』ということだ」。

NHKラヂオでニュースを朝昼晩の3回は聴いていたが、今年あたりからあま り聴かなくなった。トップが天気だったりする。小生は街の天気は少し気 になるが、日本中の天気にはほとんど関心がない。NHKは気象庁の出先機 関みたいに天気情報が多い。事件事故もよほどのものでなければどうでも いい。要は報道が劣化しているということ。

なぜか。視聴者が小4中2レベルだから。テレビはこの層のおもちゃ。まっ たく成長しない。呆けていくだけだ。

7面、向山洋一氏の「願いを実現する教師の仕事」、水泳指導の話だ。

小生は小学2年あたりに子供会のプール遊びで泳げるようになった。北条 さんという実に怖いおばさんがいて、「はい、みんな、プールのへりにつ かまって、顔を水につけて、ときどき空気を吸って、足をバタバタしなさ い」。これを5分ほどやったら、「今度は向こうまでバタバタしなさ い」、これだけで泳げるようになった。

北条さんの長男は東大出て日経の記者になった。北条さんは先生だったよ うだ。

9面「ふりさけみれば」、日経の井上亮記者がスクープした「富田メ モ」。宮内庁長官を務めていた富田朝彦の私的メモとか。政治学者/慶應 大学法学部教授の富田広士は長男。沖縄反基地運動家の富田晋は孫。

<現在IJBS労組の書記長の富田晋氏。富田侍従長の孫であり、親は「元全 共闘」である。東京で「ひきこもっていた」のを、中核派系ショップの名 護支店である「じゅごんの家」に行き、辺野古での闘いを真面目に取り組 むことになる>(たたかうあるみさんのブログ)

人生いろいろだ。

9面「湯浅博の世界読解 法の次は力の行使か」、曰く「カーター国防長 官は「スカボローで行動に出れば相応の措置をとる」と警告している。

米国の対中オプションにはほかに、軍事力の増強、対中経済制裁、さらに 環太平洋合同軍事演習(リムパック)への中国の招待取り消しなどがあ る。有事になってもっとも困るのは、中国であることを認識させる必要が ある。日米の貨物船は南シナ海を迂回することが可能で、米軍はすでに海 上封鎖「オフショア・コントロール戦略」を視野に入れている」。

11面「期待先行?進む株高円安」。滅茶苦茶な乱高下、ドタバタ、投機家 の博打。

3歳女児発熱で午後から集団的子育て、忙しくなりそうだ。(2016/7/13)