2016年07月05日

◆民意くむ真摯な努力と貧困層底上げ以外にない!

浅野 勝人(安保政策研究会理事長)



イスラム過激派の武装グループによる日本人7人の殺害は、怒りを通り越して怒髪天をつきます。親日的なバングラデシュで起きた事件だけに、むしろ問答無用の虐殺と断定できます。遺族の方々のくやしさを思うと「許しがたい」などという穏やかなことばでは表(あらわ)しきれない切ない涙でTV画面が霞みます。

ダッカ駐在の渡辺正人大使は、知り合いの外交官の中でもとりわけ親しい男なので、どれほど無念の思いに苛(さいな)まれているか、胸が張り裂ける思いです。声をかけるのは、事件が一段落してからの方が適当と察しています。

イスラム過激派武装集団のイスラム国(IS)やアルカイダに加わる戦闘員は中東、中央アジア、欧州各地のモスレム(イスラム教徒)からアジアの国々に拡大しています。一部には思想的背景を理由に加わる者がいますが、大方、将来に希望の持てない貧困層の若者です。一生、懸命に働いても貧しい暮らしから抜け出せる見込みのない絶望感が、彼らを過激派武装グループの戦闘員に駆り立てています。

ひと握りの独裁者とその一族、側近グループが、富を一身に集めて、国の政治を思いのままに操っている独裁政治体制は、いまでもイスラム圏の中東や中央アジア、アフリカの一部に見ることが出来ます。これではISやアルカイダの戦闘要員を養成しているようなものです。

警察力、軍事力を増強して取り締まりを強化しても、鼬(いたち)ごっこです。
もちろん、武装集団によるテロ排除、武装集団掃討のために国際協力を強化して、情報の共有、武力の有効な行使につとめることは必要ですが、テロ、とりわけ自爆テロに対抗するには軍事力だけでは限界があります。

政治が、貧困層の底上げと真剣に取り組み、教育の機会均等の原則を徹底して、若者が生きる価値を実感できる社会をめざすことです。そして、先進国がその努力を従来以上に物心両面から支援する。今更、当たり前の寝言を言っても始まらないとおっしゃるのは理由(わけ)知りに過ぎます。当たり前のことが出来ていないのですから、政治が愚直に当たり前のことを実現するための努力をスピードアップさせるしかありません。世界の為政者は、せめて日本に学んでほしい。

ただ、今回のバングラ人・イスラム過激派武装グループは、高い教育を受けた高学歴の富裕層の子弟です。貧困層の底上げ論では説明がつきません。

バングラは、人口1億6,000万人。9割がモスレムです。一人当たりのGDPは約1,200米ドル(12万円)ですから、世界の貧困国のひとつです。その意味では、2013年からバングラでイスラム過激派のテロ事件が急増している背景に“貧困”がありますが、今回のケースは違います。

バングラでは、ハシナ首相(女性)率いる与党・アワミ連盟とジア元首相(女性)のバングラデシュ民族主義党(BNP)、イスラム系の政党「イスラム協会」などの野党との確執が深まっています。

ハシナ首相は、大昔のパキスタンからの独立戦争(1971年)の戦争責任を裁く戦争犯罪特別法廷を設置(2010年)して、BNPやIJの野党幹部に死刑判決を下し、次々と処刑しました。死刑判決を受けたイスラム協会の元党首は今年5月に処刑されました。

9割のイスラム教徒は、ハシナ政権の強権・弾圧政治に反発して、不満を強めています。欧米の大学を卒業したインテリ青年の今回の犯行は、ハシナ首相の圧政に対して、世界の注目を集めるために日本人を含む外国人をねらった苛烈な犯行だったと私は思います。

自分本位で、貧困層の救済、向上に努力しない政治。まるで民意を無視し続ける政治の犠牲に、あなたの国のために貢献しようとしている有能な日本の青壮年が生贄(いけにえ)になるのはまっぴらです。

無辜(むこ)の民を殺害するのが聖戦と誤った思想を刷り込まれたモスレムの若者たちに「自分は間違っていた」と気付かせる、「自由で、公平な、未来に希望を抱かせる政治」の姿を明確に示す以外に特効薬はありません。どれほど時間がかかってもです。ほかに即効薬があったらご教示ください。(元内閣官房副長官)

2016年07月04日

◆空母「遼寧」、日米が撃沈訓練

平井 修一



朝雲6/30「『遼寧』出港のたび日米が妨害――潜水艦で撃沈訓練・米誌」から。

<米誌「ナショナル・インタレスト」のウェブサイトは6月18日、中国初 の航空母艦「遼寧」が出港のたび、日米潜水艦の妨害を受けていると報じ た。日米艦は「遼寧」撃沈の演習をしているとみられるという。中国中央 テレビ局によると、中国の軍事専門家は空母の防衛を強化すべきだと指摘 している。

同誌サイトは「空母撃沈の究極の方法」と題する記事で、海軍艦艇で最も 強力なのは潜水艦で、空母など海上艦艇を撃沈するのに最強の手段だなど と指摘した。

記事によると、「遼寧」が就役した際、海外の専門家は台湾近くか海南島 への配備を予想していたが、結局、山東省青島市の海軍基地が選ばれた。 青島周辺には「宋」級の潜水艦中隊と091型原子力潜水艦が配備済みで、 中国にとり日米潜水艦に対する最高の防御になるためとみられる。日米艦 は「遼寧」制圧を確実に行うため、出港のたびに出現し、訓練を繰り返し ている。

同テレビ局の報道番組「今日のアジア」で、中国海軍の研究所に属する軍 事専門家、曹衛東氏は

「『遼寧』の現在の主要任務は訓練と研究で、青島から海南島へ遠距離の 航海訓練を行っているものの、今のところ沿海での活動にとどまってい る。しかし「遼寧」が第1列島線を越え、遠洋での演習を行う場合、駆逐 艦、護衛艦による対潜、対空、対艦の防衛を行う必要がある。海面下では 攻撃型原潜による対潜活動を行わないと、安全が守れない」

などと述べた。

同誌サイトによると、米国も自国空母に対する中国海軍の動向に神経を尖 らせている。

米原子力空母「ステニス」のレッグ・ハフマン艦長はこのほど、「米国の 原子力空母は、南シナ海から沖縄まで、ずっと中国海軍の追跡を受けてい る」と述べた。米国のメディアは2006年と15年、米空母への中国潜水艦の 異常接近を伝えている。

曹氏は「公海ならば、どこの国のものであれ空母や潜水艦が出没する可能 性がある。米海軍の原子力空母を中国潜水艦が追跡しても、何ら不思議は ない」と語った。(香港=中岡秀雄)>(以上)

中共軍はかねてより哨戒機の貧弱さを指摘されていた。どうも「戦闘機は かっこいいが、哨戒機は絵にならん」という、見栄と面子を重視する国柄 のためのようだ。普通の国の感覚とはかなり違う。せっせとゴーストタウ ンを造ったり。

現状ではポンコツ空母は第1列島線を突破できない。だから「訓練と研 究」のための船でしかない。昨年にはボイラーが爆発したが、やがて鉄屑 か洋上博物館になるしかない。

「海自の対潜水艦作戦能力は世界最高水準 中国との差は埋まらぬ」 (『NEWSポストセブン』SAPIO2013年7月号)から。

<南西諸島周辺海域で中国海軍と向き合うのは自衛隊隷下の2個護衛隊群 16隻とP-3C40機、さらに潜水艦部隊8隻だとしよう。1個護衛隊群はイージ ス艦2隻、ヘリコプター3機を搭載する護衛艦1隻、哨戒ヘリコプター1機を 積む護衛艦5隻で編成される。

中国海軍が空母機動部隊を編成して出撃した場合、まず潜水艦と空自機に 護衛されたP-3Cが対処し、水上部隊はミサイル防衛、防空、通峡阻止の任 務に当たることになる。こうした海戦での海自の優位は当分動きそうにない。

理由の一つは中国空母が洋上防空能力に欠陥のある“張り子の虎”だから だ。遼寧にはカタパルトがなく、重い戦闘機を発艦させられない。昨年11 月、戦闘機J-15(殲15)の発着に成功したと中国側は発表したが、実際は 武器や燃料の搭載量を極力減らしての成功であった。実戦ではそんな艦載 機が、自衛隊の対艦攻撃を阻止するのは困難である。

二つ目の理由は、潜水艦の戦いで海自が優勢だからだ。

冷戦時代から培われてきた海自の対潜水艦作戦能力は世界最高水準にあ る。原子力潜水艦こそ持たないが、非常に静かな通常動力型潜水艦を有 す。特に最新鋭のAIP(非大気依存推進)動力型潜水艦である「そうりゅ う型(5隻)」は2週間以上も浮上せず潜航でき、敵の潜水艦の監視を逃れ ながら空母を狙える。

ミサイルで甲板に一つでも穴を空ければJ-15は発着不能。魚雷が艦底で爆 発すれば空母に致命的な損傷を与える。

総数約60隻の中国海軍の潜水艦はロシアから技術移転あるいは譲渡された もので、全般に雑音のレベルが高く、探知されやすい。現在、日本は対潜 任務を得意とするP-1とP-3Cを計80機保有。対する中国軍はP-3Cと似た大 型の哨戒機をわずか4機持っているだけだ。

中国海軍は兵力約26万人を擁し、艦艇数約1090隻、総トン数約135.2万tを 誇る。だが、現代の海戦においては対潜水艦戦の能力差が勝負を分ける。 この点で海自との差は簡単には埋まらない>(以上)

「葉隠聞書」は「武士道と云うは死ぬ事と見付けたり」と説く。以下現代 語訳。

<二つのうち一つを選ばなければならない状態、つまり死ぬか生きるかと いうような場面では、死ぬほうに進むほうがよい。

むずかしいことではない。腹をすえて進むだけのことである。

思ったようにいかない場合を考えたり、それでは犬死にだなどという意見 は、上方風の思いあがった武士道である。

二者択一の場で、思ったようにするなどということは、そうそうできるこ とではない。

自分も人も生きるほうが好きである。おそらく好きなほうに理屈がつくで あろう。

しかし、もし選択を誤って生き延びたととしたら、腰抜けである。

思ったように行って生きるのと、思っ たように行かないで生きることと は、紙一重の差である。

うまく行かず死ぬことになっても、「気違い」だというだけで恥にはなら ない。

これが武士道の一番 大切なところである。

毎朝毎夕、いつも死ぬ覚悟をしていれば、武士道の自在の境地に達するこ とができ、一生失敗することがなく、家職をまっとうすることができるの である>

小生も毎朝毎夕「立派に死にたい」と思っているが、プラスして「立派に 殺したい」と刃を上にした刺身包丁でどてっぱらを突き、ぐりっと回す訓 練をしている。「刃を上にする」がミソで、これなら90度回せる。即死 だ。刃を下にすると15度しか回せない。これではどうしようもない。

小生はいささか狂気じみているが、日本男児は大体「立派に死ぬ」覚悟が あるだろう。

支那の民は「なんとしても生きる」覚悟はあるだろう。だから督戦隊がな いと支那兵は戦わない。それどころか生きるために敵陣地へ走り、捕虜に なるのだ。それしか生きる可能性がないから。逃げたら確実に督戦隊に射 殺されるから。

中共は日本という「気違い」にちょっかいを出している。危ないこと極ま りない。世界最強の米軍と4年間死闘を続けた国だぜ、危険性を知っても いいはずだが。

ところが中共は言論弾圧しているから「現実を見る目」がない。「こうあ るべきだ」としか考えない。「中共は正しい、世界は中共に従うべきだ」 としか思っていない。

現実の世界は「中共は邪悪だ、世界は中共を包囲すべきだ」と猛反発、大 警戒している。それも分かっていない。戦争して敗けたら支那そのものが 空中分解する――それも分かっていない。

指導者は妄想狂のバカ、将兵は命を惜しむ腰抜け・・・必敗だ。衝突はも うすぐか。(2016/7/1)


          

◆英国はどこへ向かうのか?

宮崎 正弘
 

<平成28年(2016)7月1日(金曜日)通算第4950号 >

 〜EUから離脱する英国はどこへ向かうのか?
  シティからEU企業は一斉にエクソダスの構えだが〜


EU首脳会議はキャメロン英首相をむかえて「いいとこ取りはさせない」 などとセクト主義的な主張をした。EU議会総会ではEU大統領が、ファ ラージュ英国独立党(UKip)党首に向かって、「あんたは、なぜそこ にいるのか」と詰め寄る場面もあった。

EU離脱は、直前まで予測されていなかった。

EU諸国の一部は「最悪のシナリオ」の準備をしていたが、まさかよもや の結果である。

というのも、直前にジョー・コックス下院議員が「離脱派」に銃撃され殺 害されるという悲惨なテロ事件がおこり、この衝撃は離脱派の民意を雲散 霧消させたと把握されていたからだ。

だが前夜までの英国政界の舞台裏では権力をめぐる暗闘がおきていた。

キャメロン首相は後継に右腕のオズボーン財務相をあてるつもりだった。 ところがキャメロンの最大のライバルとして急浮上していたのがボリス・ ジョンソン(倫敦市長、当時)だった。思わぬ伏兵、それもジョンソンは 「残留派」だった立場をコロリと豹変させ、EU離脱の戦旗を振った。

ジョンソンは「MAKE BRITAIN GREAT AGAIN」 (偉大なる英国よ、再び)とまるでトランプの猿まねのようなスローガン を並べたが、EU残留を主権喪失と捉える国民には受けたのだ。

キャメロンとジョンソンはともに名門出自のサラブレッド、政界に出遅れ たジョンソンは米国で吹きあれていたトランプ熱狂の嵐に被れたかのよう に、過激な主張とパフォーマンスを演じることによって次期首相レースに 名乗りを上げた。

これが番狂わせの始まりだった。

そもそもボタンの掛け違いはキャメロンが「国民投票」で民意を問うとし た誤断である。

国民投票をするのは、愚昧な大衆を巻き込む貝殻追放と同じで、そのとき の国民感情と政局の変遷によって、大事な国策が左右されやすい。

議会制民主主義システムが機能しており、民意に基づいて撰ばれた代議員 が国会で決めるのだから国民投票は必要がない。地方自治の場合の「住民 投票」とは感覚が異なるともいえる。

2014年、スコットランドの「住民投票」では「独立反対」が、かろうじて 55・3%を獲得し、分離独立は見送られたが、それも土壇場までキャメロ ン首相が現地入りし、説得に当たったからだ。

スコットランド独立となれば、アイルランドと北アイルランドの合邦運動 も再燃し、またウェールズとて独立を言い出しかねない。そうなると「連 合王国」は消滅する。


 ▼むしろ地方都市や若者が残留を望んだ

だが、国民投票はそうはいかなかった。

離脱が51・9%、残留が48・1%と辛勝とはいえEU離脱組の勝利となっ た。投票率も72・2%と、総選挙の66%より高い。それほど英国民が関心 を深くしていた。

また地区別得票率を見ると予想より逆で、都会が離脱派、地方が残留多数 という想定外の結果だった。

ちなみにスコットランドでは残留が62%に対して離脱は38%,アイルラン ドでも55・8% vs 44・2%。ところがイングランドでは46・6%  vs 53・4%,ウェールズは47・5% vs 52・5%と逆転している。

残留派の敗因は何か?

第1に英国独立党(UKip)の大躍進が続いていた。つまりEUに残留 して、主権を希釈化され、英国の伝統文化などアイデンティティ喪失を恐 れるナショナリズムが、はやりのグローバリズムの蔓延に嫌気した国民の 心理をうまく衝いたことになる。

第2に離脱組が最大の問題としたのは「主権」の恢復にあった。EUの規 則に拘束され英国の主権は台無しにされていることへの懸念が拡がった。 とくに都会の若者に、この傾向が顕著にでた。

第3は移民問題である。
もともと英国は旧植民地から移民を大量に受け入れ、とりわけインド・パ キスタン、香港、ナイジェリアからの移民が3大ファミリー、ここへ近年 は中国から、そしてEUの規則、シェンゲン協定により、東欧から技術 者、インテリが大量に雪崩れ込み、イギリス人の職を奪った。

2004年にポーランドが嚆矢となって東欧からの移民が急増、年間30万人 が英国に移住した。

学校、公園、公共施設、公会堂、福祉、生活保護。あらゆる社会の末端に は移民だらけとなり、6400万英国人口の、じつに800万人が移民となった のだ。12・5%にあたる。
 

 ▼経済の問題ではない、移民と主権が問題なのだ

第4はテロリズムだが、これは論じるまでもない。

残留派の主張、経済的に大変な事態になりかねないという反論には弱点が 目立った。

英国の製造業の労働人口は8%で、大半は米国同様にサービス産業、とく に国際金融に依存する経済構造であり、英国からEUへの輸出は45−50% だが、輸入は16%でしかなく、EU企業の60%が英国に営業拠点をおいて いる。

つまりEU残留で英国が享受できるメリットとは、一部のエリート、富裕 層にしか貢献せず中間層の不満を解消する論理、説得力は弱くなった。

ユーロに英国は加わっていないが、ユーロの前身であるERM(欧州通貨 メカニズム)に英国が加わった結果、30億ポンドの為替差損を産んだ。

英国ポンド安に投機したジョージ・ソロスは個人でも10億ポンドを儲け た。サッチャーはこの事態を踏まえて、ユーロには加わらなかった。

独立国家としての通貨主権を断固として護ったのだ。

グローバリズムの妖怪が全世界を覆ってきたが、ついに終わりの始まりと なり、敗退という世界史的意味は大きい。

「哀しい出来事」と慨嘆したメディアや人々をみよ。グルーンスパン FRB元議長、マーチン・ウルフ(フィナンシャルタイムズ経済コラムニ スト。著名な国際的経済評論家)、英誌エコノミスト等々。日本でも之を 受けてFTやエコノミストと提携する日本経済新聞が一番の落胆を示し た。グローバリスムの敗退が始まったのである。
       

◆ベンガジ事件調査報告

Andy Chang



28日朝10時半、米国国会でベンガジ事件の調査報告発表の記者会
見が行われた。この報告書は2014年5月8日に国会が設置した調査
委員会で、委員長はガウディ(TreyGaudy)共和党議員のほか5人と民
主党のカミング(Elijah Cummings)議員の外4人の11人だったが、
民主党側は二年間の調査妨害に徹し、最終報告の発表を拒否したの
で、報告書は共和党の調査報告とされた。

ガウディ委員長は記者会見で「この調査報告は2012年9月11日に
リビア国のベンガジで起きた暴動における米国の駐リビア大使他3
人が死亡した事件の調査であり、誰が(Who)、何処で(Where)、何
時(When)、どうなったか(How)、の調査であり、何故(Why)の調
査ではない。また本調査は政治的な目的ではなく、ヒラリーを目標
としているのではない」と強調した。

ガウディ委員長は「本報告は81人の証人喚問、7.5000ページの調査
をまとめたもので全長800ページにもなる。調査の結果は読む人に
より、いろいろな違った解釈や結論をするかもしれない。我々の任
務は事件の経過を正直に記録したもので、結論は読者自身の自由で
ある。各おのが詳しく報告を読むことを勧める」と述べた。

しかし民主党側は同報告書を「時間と金銭の浪費、何も新しい発見
はない」と批判した。ベンガジで起きた暴動に救援を送らなかった
責任はオバマとヒラリーにあり、事件についてヒラリーは「表では
これはアメリカ批判のビデオに抗議した暴動」と強調し、「裏ではこ
れがテロ攻撃だった」と娘やエジプト大使に送ったメールに書いて
ある。国民に嘘をついた責任は重い。

ガウディの調査報告にはヒラリー元国務長官に対する批判や譴責は
ない。しかし、ガウディ報告書とは別にJim JordanとMike Pompeo
両議員(共和党)の報告書:PROPOSED ADDITIONAL VIEWS OF
REPRESENTATIVES JIM JORDAN AND MIKE POMPEOにはこ
の事件の発生当時のオバマ、ヒラリーの言動について詳しく
(全51ページ)述べている。

●ベンガジ事件とは

簡単に事件のあらましを書くと以下のようになる:
アメリカは2011年、リビアの独裁者カダフィを革命運動(アルカイ
ーダ関連、つまりアメリカはアルカイーダを援助したのであった)
で殺害し、ヒラリーはこれをリビアの民主化として己の功績として
いた。

ヒラリーはスティーブン大使に護衛無しでベンガジに赴いた
?
秘密交渉の任務を与えた。任務が成功すればヒラリーは2011年10月
にリビアを訪問して「ベンガジ交渉」の成功を宣伝する予定だった。
そして11月の大統領選挙ではオバマが「ベンガジ交渉」の成功で当
選確実となる見込みだった。

9月11日、ヒラリーの命令により(ベンガジ交渉は最大の謎)ステ
ィーブンス駐リビア大使は首都トリポリから単独でベンガジに到着
したが、その日のうちにベンガジ領事館に対するテロ攻撃が起き、
同大使および3人が死亡した。

テロ攻撃は当地時間の夜10時半ごろに始まり、開始から残りのアメ
リカの人員30人ほどが救出されるまで全長13時間に及んだ。この
13時間のあいだオバマとヒラリーはホワイトハウスに籠ってオンラ
インでテロ攻撃の現場テレビ、大使の行方不明、死亡報告などを受
けていたにも拘らず最後まで救援隊を派遣できなかった。

オバマは二か月後の大統領選挙に影響を与えないため、テロ攻撃と
知りながら「アメリカ批判のビデオに対する暴動」とウソの発表を
何度も繰り返した。そしてベンガジ事件のあと11月にオバマは2期
目の大統領に当選した。

駐リビア大使と3人のアメリカ兵士が死亡した事件の謎はたくさん
あるにもかかわらず、すべて解明されていない。オバマとヒラリー
はこれを「ビデオが原因の暴動」とウソを固持していたので、翌年
5月8日に国会ではベンガジ事件調査を許可して、ガウディ議員を
委員長に任命した。

●報告書で分かったこと

同報告書は事実の経過を書いたもので、何故(Why、つまり疑問)に
ついて分析したものではない。そのためたくさんの疑問は未解決で
ある。ガウディ委員長は記者会見で以下のように「わかったこと」
を数件述べただけである。

ホワイトハウスはワシントン時間の4時半ごろ、ベンガジで起きた
テロ攻撃の消息を受け取り、直ちに事件の対処について会議が行わ
れた。

9時半ごろになって救援部隊を派遣することについて討論したが米
軍の出兵は、リビア政府の許可が必要か、許可なしで出兵するには
軍服を脱いで平民服に着替えろ、とか米軍の武器の使用もせず民間
の武器を使用せよ、飛行機も民間機を使えなどの討論で決着がつか
なかった。

しかも小型民間機は兵士の派遣に役立たず、大使を救助に成功して
も大使を乗せて帰ることができない。結果として救援部隊は4回も
軍服から平服に着替えることをしながら、最後まで動かなかった。

ホワイトハウスではオンラインで領事館が攻撃される映像を見なが
ら、10項目に及ぶ対処策を討論していたと言う。しかし、この10
項目のうち5項目は「いかにして偽のビデオ説で国民を騙すか」を
討論していたと言う。つまりオバマとヒラリーその他の会議参加者
は「ベンガジ交渉」が失敗した事実をオンラインで見ながら、いか
にして国民を騙すかに腐心していたのであった。

最終的に領事館で生き残った約30人を救助したのは、なんとアメリ
カが打倒したカダフィの秘密部隊だった。しかもアメリカはこの部
隊の存在さえ知らなかった。

ヒラリーは11日夜、娘にベンガジがテロ攻撃にあったとメールした。
そして翌日はエジプト大使に攻撃はテロ攻撃だと告げた。しかしヒ
ラリーは公式場面では「ビデオが原因の暴動」を言い続けていた。
オバマはライス元国連大使を使って五回も「ビデオが原因の暴動」
を発表、オバマ本人も事件の二週間後までウソを言い続けていた。

オバマは事件発生の夜11時には就寝し、翌12日は事件について記
者会見を行わずコロラドに選挙運動と募金に行ってしまった。

●「ベンガジ秘密交渉」の謎は解明されていない

ベンガジ事件調査報告は事件の経過を詳述したもので、すべての疑
問に答えていない。護衛を付けずスティーブン大使を単独派遣した
「ベンガジ秘密交渉」とは何だったのか。オンラインで「ベンガジ
交渉」の失敗を見ながら、大使の救助よりも早急に「偽ビデオ説」
を作って国民を騙すほど重要な工作だったはずだ。去年の10月に書
いたAC通信No.264の「リビア・コントラ」憶測は当たっていると
思う。

2016年07月03日

◆一番うろたえたのは日本

宮崎 正弘
 

<平成28年(2016)7月1日(金曜日)弐 通算第4951号 >

 〜BREXITに一番うろたえたのは日本ではなかったか?
  世界に押し寄せる「反グローバリズム」の波が読めなかったようだ〜

 3月15日まで日本政府、外務省は米国大統領選挙におけるトランプの 動向を無視していた。

よもやまさか、トランプのような過激な主張がアメリカ人に受け入れられ ないとタカを括っていた。ましてトランプはTPP反対の立場だから、オ バマ政権と共同歩調を取ってTPP推進で動いている日本の方針に邪魔に なる。

EU離脱についても、外務省は「残留派」が辛勝すると安倍首相に報告し ていた。どうも、日本政府は情報網に欠陥があるようである。

ところが欧米は反グローバリズムの波が嵐のように吹き荒れ、英国で UKIP、ドイツで「「ドイツのための選択肢」、フランスで「国民戦 線」、イタリアで「五つの星」、オランダで、デンマークで保守党の躍 進。そしてポーランド、チェコ、ハンガリーなどでは保守政権が誕生し、 ロシアと対峙するNATOの先端の役割を果たしている。

 未曾有の大波動、この地殻変動に気がつかなかったのだから、よほど鈍 いか、あるいは先入観のプリズムがなせる業なのか。

 前号でも述べたようにBREXIT以後の大波乱が世界に余波をもたら しているが、なかでも、もっとも激しくうろたえたのは、じつは極東の日 本ではないのか。
 産経新聞までが「アベノミクスに暗雲」と書いた。論調は日本経済の先 行きが暗くなり、EU離脱は日本の「GDPを1%押し下げも」(日経) という経済的側面から、マイナス面だけをみている。

 実際に世界同時株安が起きたが、中枢の英国はわずか3・14%だった。
ところが、EU諸国ではドイツが6・82,フランスが8・02,そして 米国は3・38%の下落を示した。英国から最も遠い日本では7・92% もの大下落とフランス並みの狼狽ぶりを投資家が示すという有様だった。

 それもこれもグリンスパンの発言(「思い出す限り最悪」)が代表する ように、葬列を見送るメッセージである。「長い不確定な時代の入り口」 (マーチン・ウルフ)、「英国は暗闇に飛び降りた」(FT社説)。
 日本でも「魔法の笛に踊らされた」(野上義二・駐英元大使)など。
 実際に日本企業の受けた心理的衝撃は甚大な規模に及ぶようだ。
 

▼「英国進出の日本企業はどうなるか?」って、心配に及ばない

英国に進出した日本企業はインド並みに1100社以上。目立つのは自動車産 業で、トヨタ、日産、ホンダと勢揃い。英国国内市場ばかりか、EU市場 を狙って、進出が難しかったドイツ、仏蘭西とはことなりサッチャーが熱 心に招聘した結果である。

しかもEU域内は関税がない。だから自動車メーカーはこぞって英国に工 場を建設し、現地雇用を拡大して、英国経済に貢献もした。

英国がEUからでるとなると、自動車輸出は10%の関税が課せられ、壊滅 的打撃を受けると懸念する声が強かった。

しかし英国ポンドは下落して、いずれユーロとは1vs1のレートになる のではないのか。

ポンド安は関税の壁をとり越えても安いから、競争力は維持できる筈である。

英国で不動産開発を展開しているのは三井物産、三菱地所、三井不動産な ど大手だが、中でも三井不動産はBBC跡地に複合ビルなどを開発している。

ほかに金融、銀行、証券はシティ集中をフランクフルトなどに分散する傾 向がある。データサービスの拠点を英国に置く企業も、データ保護などで EU規制があるため影響がでるといわれる。港湾荷役や海運なども運搬量 の減少などで、売り上げに悪影響がでると懸念の声があがっている。

しかしいずれにしても脱退交渉は、9月から開始されるのであり、最短で も2年、最長7年の交渉過程が、今後に控えている。

慌てるには早すぎるのではないか。

◆私の「身辺雑記」(359)

平井 修一



■6月29日(水)、朝6:00は室温23度、微雨→曇、涼しい、ハーフ散歩。体 調はかなり回復してきた。

カミサンは7:00朝食、小生は7:10にキッチンで通りを眺めながら立ち食 いするのだが、座って食事をすると必ずつかえて気持ち悪くなるからだ。 胃袋がないというのはそういうこと。実に厭なものだ。

7:15にはロリータが通る。20歳ほどだが、顔は小4の童顔、体はナイスバ ディ、服はミニスカのロリコンファッション。可愛いなあと思う。大企業 の受付に置けばアイドルっぽくて人気者になるだろう。

ロリータは週末になるとイケメンと手をつないで帰ってくるが、イケメン は見るたびに痩せてきた。精気を抜かれて「やつれてきた」というのが正 確だ。ほほえましいが、残酷物語風でもある。可愛い過ぎるのは旨い酒と 同じで命を縮める。

キッチンは2階で、艦橋風だから世間を観察するにはもってこいの場だ。

小生は立派なヒッキー、確信犯的ネトウヨだが、西村慎吾氏が宮家邦彦を コテンパンに批判していた。リベラル宮家はアカモドキ≒バカではない が、現状認識が甘い、的確な分析ができていない。

同じ外務省出身ながら、タニマチの意向に沿って詭弁を弄する佐藤優は確 信犯的売文屋だから(アノ岩波も呆れたほど)、宮家の方がマシだが、 「人間はこうあるべきだ」という眼鏡をはずして、生々しい現実を直視し た方がいい。

「蘭学事始」は宗教的な漢方から科学的な西洋医学への転換を感動的に伝 えている。腑分けしないと真実は見えないということ。

20歳のころ横浜黄金町で一杯やってぶらぶらしていたら、顔見知りの女性 がいて「やあ!」と挨拶したら厭な顔をされた。なぜかと考えたら、彼女 はストリッパーだった。「自分自身が見たこともないアソコをコイツは じっくり観察している、厭な感じ」と彼女は思ったのだろう。

生々しい現実を直視する、人間は善悪、美醜、清濁、賢愚、多くのものが 混在する。それが集まって社会をなし、戦時にあっては敵、平時にあって は友となる。絶対的な善も絶対的な悪もない。確かなのは個人の、あるい は所属社会、利益共同体の「絶対的な利益で動く」ということ。

宮家に必要なのは「理想から科学へ」の深化だ。宮家はキヤノングローバ ル戦略研究所研究主幹だが、キヤノン、CANONの意味を知っているか。創 業者が観音信仰だったからだ。

宮家は外交の意味を知っているか。当初は外国交際といった。毛沢東曰く 「外交は血を流さない戦争、戦争は血を流す外交」。愛ではなく国益がす べてだ。高級ワインを飲みながら談笑するのが外交だと未だに外務省の役 人どもは思っているはずだ。中共や露助がアソコをじっくり観察している のも知らないで・・・

地政学者の奥山真司氏からメルマガが届いた。宮家の参考になるから転載 する。

<奥山著『“悪の論理”で世界は動く!』(絶版)より:

日本の国防について日本人はすべてアメリカの戦略のもと、何も考えずに つき従えばよかった。むろん、現在もその状況は変わらない。

しかし、1985年、マルタ会談によりロシアのゴルバチョフとアメリカの ジョージ・H・Wブッシュの宣言により、長きにわたった冷戦時代は終結 を迎えた。それから二〇年あまり、日本とアメリカの関係にさほど変化は ないが、アメリカの軍事における東アジアのプレゼンスは確実に低下して いる。

とはいえ、東アジアにはアメリカにとって脅威として変わらない共産主義 国が存在している。中国と北朝鮮である。

とくに中国は現在、経済大国としてのし上がろうとしている。軍事的に は、中国は太平洋を目指しており、原子力空母の建艦など、わが国をおび やかす存在となっている。

日本は戦後、国防ということについて議論をしてこなかった。いや、議論 を許されなかった国と言っていい。公式には軍隊を持たない日本にとって 理由は多々あるが、一つに日本が外交戦略を正面から真剣に考えてこな かったことにある。

つまり、冒頭に述べた日米同盟のもと、国民は外交について自ら考えてこ なかったのである。これをアメリカによって骨抜きにされた結果だと声高 に唱える人もいるが、私はそうした考えに賛同しない。

自国のことは自国で考えなければならない。

私が研究している「地政学(Geopolitics)」というものがある。この学 問は戦前の日本でも研究されてきたが、敗戦後、封印されてしまった。な ぜならば、当時の地政学は軍事戦略の学問として、戦争のための道具とし て使われていたからである。それゆえに、地政学の専門家と呼ばれる人は 日本にはほとんどいない。

私は海外に留学して、日本人に決定的に欠けているものを発見した。それ は「日本は世界でどうありたいのか」という、国家のアイデンティティで ある。そして、このアイデンティティを見いだすヒントが、地政学に隠さ れている。

では、その地政学とは何なのか。

この本では、地政学の入門を解説しながら、まさに日本にとってのアイデ ンティティを探っていこうと考えている。

ただ最近になって、地政学という言葉がよく聞かれるようになった。それ は、地政学が軍事戦略を超えて、外交戦略、国際戦略を考えるうえで世界 の常識となってきたからである。

そう、知らないのは日本だけなのである。

世界はこの地政学という常識を前提にして動いている。アメリカの力が弱 まり、中国が台頭してきたいま、両国に挟まれたわが国は、国防のうえで も国益のうえでも岐路に立たされている。

だからこそ、世界が身につけている地政学というものを再び学ぶ必要がある。

世界が何を考え、どんな戦略を打ってくるか、地政学を知れば彼らの考え ていることが手に取るようにわかる。相手を知り、わが身を知ることこ そ、日本に求められる火急の課題なのである。

しかし残念なことに、地政学上、日本が選択すべき道はたった三つしか残 されていない。

・日米同盟の維持
・中国による属国化
・日本の独立

あなたはどの道を選ぶだろうか。これから説明する地政学を知っていただ いたうえで、お考えいただきたい。

ここで一つ、予言めいたことを書かせていただきたい。

私は、日本がこのままの状態でいけば、少なくとも十年以内に、二流、三 流の地位まで確実に堕ちていくことになると本気で考えている。私は何も こういうことを言って読者の皆さんを脅かそうと思っているわけではな い。ただ現在の日本の状況を冷静に見れば、どう考えてもそういう結論し か出てこないのだ。

しかし、日本はそのまま堕ちっぱなしというわけではない。何年後になる かわからないが、日本はしぶとく復活するはずである。国家というのはい つまでも堕ちっぱなしということはなく、反省して自覚した国民が生ま れ、それが国を復興することになるからである。

そのときに、決定的に必要となってくるのが「理想」である。

本書でも紹介した地政学の祖であるマッキンダーは、「人類を導くことが できるのは、ただ理想の持つ魅力だけだ」と言っている。しかし彼は、同 時に現実を冷静に見る目を忘れてはならないことを鋭く警告している。そ れが地理と歴史を冷静に分析した、地政学という学問が与えてくれる視点 なのである。

彼が1919年に発表した『デモクラシーの理想と現実』という本の題名は、 このような理想と現実のバランスの大切さを訴えている。そして、私がと くに訴えたいのは、日本人が豊かに持っている「理想」(もしくは妄 想?)よりも、「現実」を冷静に見る目のほうなのだ。

私が数年前から思っていることだが、世界はこれから「カオス化」してい く。これはつまり、世界はこれからますます複雑化した先の見えない場に なるということである。そして日本は、「カオス化」された状況の中で自 立を日指さなければならないし、むしろ自立せざるを得ない状況に追い込 まれることになるかもしれない。

そして、その中で世界に伍していくためには、日本人は何よりもまず、リ アリズムの思考法を身につけなければならない。

つまり、私がこの本で訴えたいことはただ一つ、日本人は“悪の理論”であ る「地政学」と「リアリズム」の思考法を身につけなければならない、と いうことである。

日本人は自分で責任を持って戦略を考えるという思考を捨ててしまい、安 易に平和的な解決だけを求めるという体質が染みついてしまった。

たとえば、外交における戦略も「善か悪か」で判断するため、善を探そう とするあまり、次の一手がどうしても遅くなる。しかも、日本が「善か れ」と思って世界に主張したことは、まずもって善として見られていな い。他国はリアリズムの視点で「日本が何を狙っているのか」と冷酷に見 ているのだ。

だからこそ、わが国も外交戦略を「善悪」ではなく、「強弱」で見るよう に訓練しなければならない。「強弱」とは、現在わが国にとって、この政 策は他国と比べて立場を強めてくれるのか弱めるものかという冷静な判断 である。弱いのであれば、より強い政策を打ち出さなければならないし、 強いものであれば、政策をより国益に近づけなければならない。

こうしたリアリズムの思考を身につけることは、むしろ「国際的なマ ナー」なのである。そして、そのことをよく敦えてくれるのが、私が研究 してきた「地政学」なのだ。

とにかく日本という国は、尻に火がついたとき異様なほどの力を発揮する。
それはこの国の歴史が証明している。そして、いまがそのときなのかもし れない。

すべては、私たち自身がいかにビジョンを持ち、戦略を持って、自らの人 生に向き合うかにかかっている。

ここでふたたびマッキンダーの言葉を引用して締めくくりたい。

「われわれはすべからく、自分自身を回復すべきである。さもないと、い つの間にか世界地理の単なる奴隷になって、唯物的な組織者の搾取の手に かかってしまうだけだからだ」>(以上)

宮家の論考に小4中2レベルは騙されても、横浜市大最後の田中正司ゼミ/ マル系経済学専攻、暴力革命目指した中核派兵隊上がりの左翼更生派、小 さい会社ながら経営者、今はしっかり専業主夫、高2レベルは騙されな い。宮家は大学教授レベルだろうから、小生のようなネトウヨからバカに されて悔しくないのか。

悔しさをバネに勉強することだ。それとも流儀が固まってしまって、新た な踊りはできないのか、ルンバ、地政学は無理か。

「停まったらそこでオシマイ」、スラムダンクの安西先生曰く「あきらめ たら、そこで試合終了」、年をくっても死ぬまで勉強、チャレンジだぜ、 宮家センセイ。

【今朝の産経から】1面「中国軍機 空自機に攻撃動作 東シナ海 元空 将ネットで発表」。支那人は金、見栄、面子を大切にする。軍人は暴れて 存在感を高めれば軍事予算が増えて、私腹も肥やせるし、報道されれば見 栄、面子、戦意も大いに高揚する。

支那の夢は「1894年の日清戦争から122年、ようやく小日本をやっつけ た!」。

中共軍には危険なスタンドプレーを称賛する文化がある。緊張を高めるの が軍の仕事でもある。「儲かればいい」のだ。

産経の元ネタは↓
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47196

安部政権は「臭いものには蓋」なのか。へたるとネトウヨの支持を失い潰 れるぞ。靖国、英霊から見放され、第一次安倍政権の二の舞になるぜ。経 済より命が大事だ。しっかり危機を訴えるべきだ。「中共が襲ってくる、 平成の元寇だ、迎撃すべし」と。小4中2坊主も理解できるだろう。

1面「出光創業家、合併に反対『昭和シェルと体質違う』」。民族系の出 光=イラン(シーア派)寄り、外資系の昭和シェル=サウジ(スンニ派) 寄り。水と油、天敵、合併は無理筋のよう。それとも「儲かればいい」のか。

8面「豪『アジアの親友』世論調査 1位中国 2位日本」、中共の人権侵 害、軍拡を心配しつつも「儲かればいい」。どうぞ心中しなはれ・・・

19面「国際政治学者 高坂正堯 没後20年 『現代の古典』思想家として 注目」、曰く「保守派の現実主義者として、力と力の闘争という国際政治 の冷厳な現実を直視することを説いた高坂だが、近年は政治学者という枠 を超えた、より幅の広い思想家としての側面も注目されている」。

戦後の元祖系地政学者だ。宮家も見習うべきだな、「儲けより名誉」。

上記サイトの織田邦男氏の論考「東シナ海で一触即発の危機、ついに中国 が軍事行動 中国機のミサイル攻撃を避けようと、自衛隊機が自己防御装 置作動」(JBプレス6/28)から。

<中国は今回、間違いなく一歩踏み出した。今、中国はこれらの動きに対 する日本政府の反応を見ている。

上空での熾烈な戦いは今もなお続いている。もはや空自による戦術レベル の対応だけでは限界かもしれない。上空での中国軍の危険な挑発行動は、 いち早くこれを公表し、国際社会に訴え「世論戦」に持ち込むことが必要 である。

ことは急を要する。政治家はまず、ことの深刻さ、重要さを認識すべきで ある。今のまま放置すれば、軍による実効支配が進むだけでなく、悲劇が 起きる可能性がある。

政府は、政治、外交、軍事を含む総合的で戦略的な対応を早急に取るべき である。英国のEU離脱への対応や参議院選挙も重要であろう。だが、この 問題はそれと同等またはそれ以上に深刻なのだ>(以上)

一犬実に吠え、万犬「円高」「選挙」で大騒ぎ。大丈夫かよ。

11時に散歩、緑化センター散策。アジサイ、直径20センチのど派手なダリ ヤなど満開、キウイとモモは2週間もすれば食べごろだ。

美しき 花にあふれし わが祖国 命をかけて 暴支膺懲(修)

いよいよだ 日中開戦 支那解体 人民解放 連邦制へ(修)

Chiexit、難民は“お友達”豪州に行ってくれ。日本に来るな、A2/AD。

晩酌は久しぶりに「菊正宗樽酒」、旨い、旨すぎる、怖いほど、ヤバ。

樽酒の 旨さも知らず 道を説く 哀しからずや リベラル宮家(修)

■6月30日(木)、朝6:00は室温23.5度、曇、涼しい、ハーフ散歩。体調は まあ並か。椎木ハイツの最後の椎木が倒されて、ほどんど更地になった。 街が発展するということは一面、淋しいことでもある。

TPPに反対するトランプはNAFTA/北米自由貿易協定まで否定し始めた。TPP は先行き不透明だが、NAFTAは1989年に発効(メキシコは94年に参加)し てから27年経ち、各国によってプラス、マイナスはあるものの、そこそこ 上手く機能しているのではないか。日本外務省によると――

<昨今の原油価格の低迷を受け,メキシコ政府は2015年1月に歳出削減措 置を発表したが,米国経済の回復基調・ペソ安の影響を受け,北米輸出が 堅調となり,また国内民間消費も好調であったことから,2015年は2.5% の成長率を維持した。

メキシコは1994年のNAFTA発効以降,米国との経済関係が強まり,輸入全 体の約47%,輸出全体の約81%を米国が占める(2015年メキシコ経済省)。

メキシコ国民にも直結する最大の外交課題は,米国への不法移民,麻薬及 び麻薬と関連した治安問題の解決である。治安分野では,メリダ・イニシ アティブにより,米国からヘリコプターの供与,税関・警察当局への各種 機材の提供,研修の実施等の協力を得ている>

メキシコはNAFTAの恩恵を受けているし、米国も同様だ。トランプは英の EU離脱派勝利を受けて短絡的にNAFTAも否定するが、身辺に有能な番頭や 政策立案者、ブレーンがいないのではないか。

今回の大統領選は歴史に残るドタバタで、今や「どちらがマシか」になっ てしまった。八方難敵トランプ自滅、八方美人ヒラリーで決まりだろう。

ドタバタ暴れまくる中共は末期的なデタラメ状態になっている。

<江蘇省洪水 救助隊員写真に「救助活動はショー」とネットで非難殺到

【新唐人6/28】 豪雨で堤防が決壊し洪水被害を受けた江蘇省塩城市で、 救難救助活動に当たっているはずの消防士の集団昼寝写真が流出し、「救 助活動はショーだ」と非難が殺到している。

写真は現地メディアが「被災地に駆けつけ救援活動に当たる徐州の消防士  簡素な食事 地面に寝て疲れをとる」とのキャプションをつけて掲載した。

だが、写真に写る消防士の服も靴も泥の汚れが全くなく、ネットでは政府 が宣伝する被災地救助は「単なるショーだ」と非難の声が殺到している。↓>
http://jp.ntdtv.com/news/16055/

<またも神秘の死亡者数35名、中国湖南省で高速バス衝突事故発生

【新唐人6/28】 中国湖南省の宜鳳高速道路で6月26日午前10時20分(北京 時間)、観光バスが衝突事故を起こして炎上し、数十人が死亡する重大な 交通死亡事故が発生した。↓
http://jp.ntdtv.com/news/16054/

死者数の不一致をめぐって中国国内のネットでは、現地政府が本当の死亡 者数を隠蔽しているのではないかと疑う声が上がっている。事故による死 者数が36人を超えると管轄政府の市委書記らが辞職しなければならないた め、死亡者数を35人としたのだと指摘する声もある。

また、近年発生した重大事故の死亡者数はほぼ35人か36人であると指摘す る声もある。世界でも報道された2014年12月31日に上海市で起こった将棋 倒しによる死亡事故も、政府が発表した死亡者数は36人であった。

台湾の柯文哲台北市長事務所のスポークスマンを務めた潘建志医師は2011 年、中国国内のネットで沸騰していた「神秘の死亡者35人説」を検証し た。潘医師がグーグルで検索したところ、「死者数35人」の報道が非常に 多く見つかり、他の事故の死亡者数に比べ2倍も多く、突出していた。こ うした検証結果から、中国政府が事故の死亡者数を故意に操作し発表して いる可能性があると指摘している。

ネットで指摘されている中国国内で最近起きた重大事故のうち死亡者35人 のケース:

2001年8月、新疆ウイグル自治区新沙干渠橋で客車が用水路に転落した事 故。35人死亡。

2003年7月、河北省辛集市の煙草工場爆発事故。35人死亡。

2003年7月、山東省棗庄炭鉱事故。35人死亡。

2003年8月、貴州省三穂県地滑り事故。35人死亡>

一種の狂気。数字を創る、歴史を創る、現実なんてどうでもいいのが支那 なのだ。これでは科学、学問は絶対に発展しない。バカでは戦争にも勝て ない。永遠の新興国 or 発展途上国だ。

【今朝の産経から】1面「中国軍機 空自機に攻撃動作 東シナ海 一線 越す 元空将公表、日中政府は否定」。カナリアがピーピー鳴いているの に知らんぷり。

<通州事件とは、1937年(昭和12年)7月29日に中国の通州(現:北京市通 州区)において冀東防共自治政府保安隊(中国人部隊)が日本軍の通州守 備隊・通州特務機関及び日本人居留民を襲撃した事件。通州守備隊は包囲 下に置かれ、通州特務機関は壊滅し、猟奇的な殺害、処刑が行われた> (ウィキ)

日本政府がぐずぐずしていると、こういう悲劇が続くだろう。

1面「英離脱交渉9月以降 EU首脳会議、先送り容認」、熱気が冷めて、法 的根拠のない国民投票結果は無視されるかもしれない。

7面、石平氏の「反米に傾く習政権」、曰く「米国帝国主義打倒を旗印と した毛沢東外交への先祖返り」。習は軍部に引きずられているのだろう、 傀儡。幕末の土佐藩みたいに逆立ちトックリ。

8面「インドネシア、南シナ海に潜水艦基地構想」、GJ! 日本は応援すべ し、共用すべし、蒼龍配備を。

9面「不気味なソロス氏の予言」、曰く「英離脱に伴うEUの混乱はソ連崩 壊と似ている」。不安を煽ってポンド安、ユーロ安を狙っているわけだ が、やがて反騰するということだ。経済は時間とともに落ち着く。

24面神奈川版「横浜銀新頭取・川村健一氏に聞く『中小企業を元気にした い』」。ウォール街にこういうマインドがあればデトロイトの崩壊もな かったろう。企業をつぶし、雇用をつぶし、中産階級をつぶし、銀行だけ が儲かった。彼らは産業の育成に興味はない、投資、スピード、リター ン、カネ、カネ、カネ! 日本は欲少なく足るを知る、足るを知りて分に 安んずるの「みんなで仲良く社会主義」だな。

(我が家の裏の駐車場で支那人が大声で電話している、1時間も! まる で喧嘩しているみたいにとてもうるさい、友達には絶対なりたくない、異 星人、地球外生物だ。電話を終えたらガーッ、ペッ、痰を飛ばしていた。

キチ○イ、キモイ、キタナイ、キケン、カクリスベシ、ウソツキ、ウルサ イ、ウサンクサイ、ウチュウジン。5K4Uの華禍、早く逝ってくれ)

■7月1日(金)、朝6:00は室温25.5度、曇、涼しい、ハーフ散歩。1年の半 分が終わった。あっという間だ。駒光なんぞ馳するが如し。

コリン・ジョイス氏/フリージャーナリストの論考「特権エリートに英国 民が翻した反旗、イギリス人として投票直後に考えたこと」(ニューズ ウィーク6/28)から。

<イギリスのデービッド・キャメロン首相が2013年に、次回総選挙で自身 の率いる保守党が勝利すれば、イギリスのEUからの離脱(ブレグジット) の是非を問う国民投票を行うと約束したとき、僕は単純明快にこう思っ た。本当にそんなことをすれば国民は離脱に投票するに違いない、と。

EUはいいものだと言うイギリス人を、僕はほとんど見たことがない。むし ろEUへの怒りや批判の声が大半だった。

もちろん僕はジャーナリストとして、反対の「残留派」の意見をあえて聞 く必要があった。探してみれば、残留派はけっこうちゃんといた。EUにま あまあ乗り気、という人もいるにはいたが、もっと多かったのは「概し て」「仕方なく」「知った悪魔だから」EU残留のほうにしておこう、とい う声だった。

国民投票に向けたキャンペーン期間中、僕の確信は揺らいだ。ほとんどの 体制派は国民に残留を呼び掛けていたし、面白いことにオバマや安倍まで 口出ししてきた。離脱したらヤバイぞ――ことあるごとにそう言い聞かせら れたものだった。

おまけに世論調査は、かろうじて残留が優勢だろうと伝えていた。市場で すら残留を見込んでいた。だから僕は結局のところ、現状維持になるのだ ろうと考えだした。

ところが、僕の最初の直感は当たってしまった。

*選挙戦と階級と民主主義

今回の国民投票に向けたキャンペーンは、不愉快な選挙戦だった。残留 派、離脱派どちらもほめられたものではなく、双方が大げさな主張をして 相手を侮辱した。1つの事例を取り上げるのはフェアじゃないかもしれな いけれど、ガーディアン紙に掲載されたクリス・パッテンの記事は、特に 腹が立った。

パッテンは国民投票を実施すること自体がひどいアイデアだと書いた (「粗野なポピュリストの道具だ」「議会制民主主義への脅威だ」「次は 何だ? 死刑制度の是非を問う国民投票か?」といった具合だ)。

そして、反EU派の意見を「外国人嫌いの不快なイングランド的ナショナリ ズム」だと言ってみせた。

パッテンは1992年の総選挙で国会議員の職を去るまで、公人として比類な きキャリアを築いていた。返還前の香港で最後の総督を務め、欧州委員会 委員(素晴らしきブリュッセルの権力者の1人だ)として勤務し、BBCの監 督機関であるBBCトラストの会長に就き、貴族院の議員を務めた。

これらの役職全てが、権力(いくつかはとんでもなく強い権力だ)と名声 と豪勢な生活(高給と恵まれた「特権」)を彼に与えてきた。そしてその どれも、選挙不要で就くことができた役職だ。

彼は今、オックスフォード大学総長を務めている。少なくともこの職に就 くためには、選挙で選ばれる必要があった。それでも投票できるのはオッ クスフォード大学卒業生だけ。「エリートのお仲間」による選挙だ。

だから僕は、イギリスが今まさに直面する最重要問題について一般国民が 投票で意思表示をすることすらパッテンが認めないのは、あまりにひど過 ぎる話だと思った。それはつまり、彼や彼の同類たちは、僕たち国民に とって何が最良なのかは、国民でなく彼らが決めるべきだと考えていると いうことだ。

記事を読んだとき、僕はムカついた。でも思い返せば、僕はパッテン卿が 率直に胸の内を明かしたことを称賛すべきだった。まさにイギリス国民 は、そんなお高くとまった国民蔑視に、反旗を翻したのだ>(以上)

EUのテクノクラート、EU貴族、利権、旨い汁、ギリシャ救済を名目にした 独仏銀行救済、難民禍・・・うんざりだ、と。このインチキ臭いフレーム から英は独立した方が長期的にはいいと小生は思うが、どうなるのだろ う。EUは懐疑派が増えてやがては空中分解するかもしれない。

WIN10にしてかなり使いやすくなったが、ときどきフリーズするのは悩ま しい。すべてOKとはなかなかいかない。

【今朝の産経から】1面「対中緊急発進200回 4〜6月 昨年同期比1.7 倍、最多」。1日に2回超、狂気だな。河野統合幕僚長曰く「海空において 中国軍の活動範囲が拡大し、活発化している。エスカレーションの傾向に ある」。衝突前夜。

1面「自民、桜井氏擁立を断念 都知事選 小池氏軸に調整へ」。火中の 栗を拾うと晩節を汚しかねないということだろう。手を挙げた小池百合子 は婚活・街コン推進議連会長も務めているが独身のようだ。芦谷出身のご 令嬢。

2面主張「中国軍機の威嚇 愚かな好戦的飛行やめよ」。やめるわけな い、商売なのだから。安部政権もだんまり、すっかり無視、習から「軍が 勝手に動いているが、あまり反発してくれるな」とでも言われているの か? 現場の第一線は頭にきて「そのうち叩き潰す」と決意を固めている のではないか。一触即発。

3面「中国人爆買いで住宅高騰 豪総選挙の争点に」。親中派を一掃すべ きだ。

11面「森トラスト新社長『売上高を1.4倍に』」、専務から昇格した伊達 美和子社長は45歳、先代の長女、ご令嬢。森トラストと森ビルは一時期張 り合っていたが、今は協力関係にあるそうだ。森ビル創業者の泰吉郎氏は 横浜市大商学部長・教授を務めていた学者でもあり、小生は氏にあこがれ て同大商学部に入った。よりによってマル経を専攻したのが運の尽き。

27面「ふさがるオゾンホール」、結構なこと。(2016/7/1)

◆2年連続認定と尾道の挑戦

山形 良樹


「日本遺産」2年連続認定と尾道の挑戦

文化庁が平成27年度から創設した「日本遺産」に、私の郷里・広島県尾道 市が2年連続で選ばれました。

「日本遺産」は地域に点在する有形・無形の文化財をパッケージ化し、我 が国の文化・伝統を語るストーリーを認定する仕組みで、歴史的魅力に溢 れた文化財群を地域主体で総合的に整備・活用し、世界に戦略的に発信す ることにより、地域の活性化を図るものです。認定されれば文化庁からガ イドの育成や外国語のパンフレットの作成などにかかる費用が補助されます。

尾道市は昨年度の「尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市」に続き、今 年度は、愛媛県の今治市と共同で申請していた「“日本最大の海賊”の本拠 地:芸予諸島−よみがえる村上海賊の記憶−」のストーリーが日本遺産に 認定されました。2年連続で日本遺産に認定されたのは尾道市が全国唯一 です。

認定されたストーリーでは「戦国時代、宣教師ルイス・フロイスをして “日本最大の海賊”と言わしめた村上海賊。理不尽に船を襲い、金品を略奪 する海賊(パイレーツ)とは対照的に、掟に従って航海の安全を保障し、 瀬戸内海の交易・流通の秩序を支える海上活動を生業とした。

その本拠地・芸予諸島には、活動拠点として築いた海城(うみじろ)群、 海賊たちの記憶が色濃く残っている。尾道・今治をつなぐ芸予諸島をゆけ ば、急流が渦巻くこの地の利を活かし、中世の瀬戸内海航路を支配した村 上海賊の生きた姿を現代において体感できる」とうたっています。

そもそも村上海賊は、2014年に本屋大賞を受賞した和田竜さんのミリオン セラー小説「村上海賊の娘」で全国的に注目されました。今回の日本遺産 認定によってさらに注目度が増すわけで、地元では、サイクリングロード としても有名な尾道と今治を結ぶ「しまなみ海道」への集客力アップと、 海外からの観光客の増加を期待しています。

尾道市では、日本遺産に認定された尾道の魅力や情報を発信するスマート フォン用の公式アプリ「尾道てくてく」を作り、文化財や祭り・イベン ト、地元のおすすめスポット、周遊モデルコース等の情報を随時ダウン ロードできるようにしたり、日本語版だけでなく英仏中韓の外国語版の公 式パンフレットを作成したりしてPRに力を入れています。

一方、尾道市の商店街では、外国人観光客の増加に対応して、今年の5 月、本通りの一角に免税カウンターを開設しました。英語対応の可能なス タッフが常駐しており、海外からの旅行客は、各店舗で個別に免税手続き をすることなく、対象の専門店で購入した商品を合算して免税手続きが行 えるため、1店舗での購入金額が免税対象となる金額に満たない場合でも 免税を利用でき、よりお得にショッピングできるようになりました。商店 街の外国人旅行客対応も着々と進んでいます。

私が幹事長を務める尾道サポーターの会(人的ネットワークを活かして尾 道の活性化を後押しする会、会員は尾道市出身者や尾道にゆかりのある首 都圏在住者約250人)では、今年の交流会(7月21日)のテーマを「瀬戸内 海の覇者 村上海賊」として、尾道市から平谷市長を招いて日本遺産認定 を活用した今後の取り組みを聴くとともに、因島村上水軍23代当主でもあ る会員のコーディネートによるスペシャルトークイベントを予定してお り、関東在住の会員と尾道市との連携をさらに深め、尾道市の発展のため 協力することにしています。

また尾道市がサポーターの会の会員と尾道観光大志(地域振興のため一般 市民や地元以外の人にPRを委嘱する「ふるさと大使」・約150人)に対し てメーリングリストとフェイスブックによって月2回ほど発信する尾道の 情報をそのまま全国の友人・知人に拡散していくことにしています。

政府は、地方創生策の一環として、高齢者が地方都市に移り住んで共同生 活する地域共同体の実現を目指していますが、地方再生の研究者・藤波匠 さんの新書「人口減が地方を強くする」によると、地方の活性化に向けて 都市に居住する高齢者の活用を考えるのであれば、単なる生活者としての 移住を促すのではなく、さまざまな能力を持つリタイヤ世代を地方企業で 積極的に活用することを検討すべきだして、リタイヤ世代と地方の企業を つなぐ人事紹介などの仕組みの構築を提言しています。

つまり豊かな経験や高い知識、高度な技術を有する人材を東京などの大都 市に居住する高齢者に見出し、交通費などの必要経費と比較的安い人件費 で出張、もしくは2地域居住のような形で地域に滞在しながら就労する仕 組みを作るのです。

これはまさに尾道サポーターの会と尾道市との関係にぴったりです。私 は、今後、サポーターの会の会員の中から尾道での就労希望者を募り、詳 しい経歴・特技等を聴いてデータベース化し、候補者をリストアップして 尾道市や商工会議所等に就労先を仲介してもらうことを考えています。                          (元NHK記者)

     

2016年07月02日

◆英国民投票に中共マッツァオ

平井 修一



辣椒(ラージャオ、王立銘)氏の論考「イギリス国民投票に中国共産党が 衝撃を受ける理由」(ニューズウィーク6/25)から。

<EU離脱を問うイギリスの国民投票は、中国のネットでも大きな注目を集 めた。開票が始まった直後は票数が接近し、その後離脱と残留が何度も リードを奪い合ったが、次第に離脱が残留を引き離し始め、最後は離脱が 勝利した。

これはわれわれにとってとても意義のある政治的な出来事、そして重大な 決断だ。政治家が決断できない状況で、すべてを国民の票決に委ね る......中国人にとって衝撃は大きい。

イギリスの首相は直ちに辞任を発表し、演説でこう述べた。彼自身は離脱 に反対だが、国民がはっきりと別の道を選択した以上100%その決断を尊 重し、離脱手続きがスムーズに進むよう責任を持って努める、と。

このような政治文化を多くの中国人は理解できない。あるネット上の友人 は国民投票が茶番にすぎず、イギリス国民が国民投票で本当にEUを離脱す るとは考えてもいなかった。

習近平をトップに頂く中国共産党も同じ、あるいは中国国民が真似をして 国民投票を要求するのではないか、とビクビクしているはずだ。

台湾はどうなるのか? チベットやウイグルは? さらに南モンゴル、そ して香港が次々と独立を要求するのではないか? 中国共産党にとって到 底受け入れることのできない事態だ。

中国で最近この一件と対比できる、ある象徴的事件が起きた。広東省烏坎 (ウーカン)村の村長である林祖恋が、共産党が指名したのではなく村民 選挙で選ばれた人物であるというだけで汚職事件を捏造され、連れ去った 孫を「人質」にテレビで謝罪するよう追い込まれたのだ。

習近平の「法による統治」がデタラメであることがまた露呈したわけだ が、そもそもこんなに小さな村の村長が直接選挙で選ばれることすら容認 できないのに、各地域が自分たちの運命を住民投票で決めることを共産党 が受け入れるはずがない。中国民主化への道はまだはるかに遠いようだ> (以上)

風刺画は↓
http://www.newsweekjapan.jp/rebelpepper/2016/06/post-27.php

人民網6/26「英国EU離脱 人民銀『安定した金融政策を継続』」から。

<中国人民銀行(中央銀行)関係当局の責任者は24日、英国の欧州連合 (EU)への残留・離脱をめぐる国民投票の結果について、「中国人民銀行 は英国のEUをめぐる国民投票の様子を見守ってきた。離脱の結果が発表さ れた後の金融市場の反応に注目し、対応マニュアルを整えた」とのコメン トを発表した>

周小川総裁は行方不明・・・変な国。新華網は6/25に人民元下落圧力を不 安視している。

<世界の主要国際金融センターであるロンドンは、人民元にとってアジア 以外の最重要取引市場のひとつとなっており、人民元の国際化戦略を進め る上での重要な鍵を握っている。

英国のEU離脱が決定すれば、ロンドンがこれからも人民元の国際化のため の重要拠点であり続けるかどうかは、きわめて疑わしい。

英国のEU離脱が決まれば、英ポンドとユーロが下がり、さらには市場のリ スク許容度がダメージを受け、ドル高を推し進めることになり、対ドル人 民元レートは大きな圧力にさらされることになる>(以上)

ドル売り、元買いを強いられるから外貨準備はどんどん減るのではない か。習近平は14億の人民を地獄へ落としつつある。

習近平の文革2.0は陰湿、残酷に強化されている。朝日出身の野嶋剛氏/ ジャーナリストの論考「講談社『中国の歴史』も出版した中国の『良心的 出版人』が消えた」(ニューズウィーク6/22)から。

<広西・桂林に本社を置く「広西師範大学出版社」は、この10数年、「理 想国」などのブランドを打ち出してほかの出版社が手を出さない良書や問 題作を次々と世に問うことで中国の出版界を席巻し、知識人の間で高い人 気と信用を築いてきた。

講談社の大著シリーズ『中国の歴史』も翻訳出版し、一昨年に大ヒットさ せたことで日本の出版界で話題になった。中国でこれまで3冊本を出して いる私も、いつか「理想国」で本を出してみたいと内心期待していた。

ところが、その広西師範大学出版社を引っ張ってきた伝説的な出版人であ る同社前会長の何林夏氏が、この5月、広西チワン族自治区人民検察に収 賄の疑いで逮捕された。中国の出版界に強い衝撃が走ったことは言うまで もない。

何氏は、広西師範大学出版社を、桂林にある地方の一出版社から売り上げ が全国の大手10位に入るほどの全国ブランドに一手で押し上げた。「理想 国」「魔法象」「新民説」などのブランドを打ち出し、今年始めには2015 年の中国出版界で最も活躍した人物を表彰する「年度出版人」に選ばれた ばかり。

そんな出版人にいったい何が起きたのだろうか。

今回の事件の詳細はほとんど公表されておらず、実情は定かではない。こ の件について、最も詳しい報道を行った中国のメディア「鳳凰網」の記事 などによると、大半の同社社員は「詳しいことは知らない」「答えられな い」と口をつぐむのみ。同社に厳しい箝口令が敷かれていたという・・・

確実に言えることは、「良心的出版人」がまた一人、中国の言論・出版界 から、わけの分からないまま、こつ然と姿を消してしまった、ということ である。

中国における出版内容の締め付けは、出版業界の人々の言葉を借りれば 「この2年、わけが分からないほど、厳しくなっている。およそ、敏感な テーマを扱った本は、内容のいかんを問わず、ことごとく出せない」とい うことである。

そのなかで「ギリギリ」の線で頑張り続けてきた何氏の存在は大きく、何 氏とほぼイコールだった「理想国」ブランドの行方は風前の灯火になると 思われる>(以上)

政権末期的な狂気、デタラメ。中共の政治理論雑誌『求是』副編集長が6 月25日、首つり自殺した。共産主義の理念と資本主義の現実で整合性が取 れずに苦しんでいたとか。習近平の強制シャットダウンは最優先課題だ。 (2016/6/30


◆弱り目に祟り目だったトルコ

宮崎 正弘 



<平成28年(2016)6月30日(木曜日)弐 通算第4949号 >

〜 弱り目に祟り目だったトルコ、窮地脱出のため外交路線を一変
  ロシア、イスラエルと劇的な関係改善へ一歩、踏み出す〜


 
トルコが夢見た中東地域でのオスマントルコ帝国の再現、中東の盟主と しての政治的力量の発揮は幻となって消えそうである。

それによって国民を糾合できるとエルドアン大統領は踏んだ。

彼の強硬姿勢はロシア戦闘機撃墜、イスラエルとの外交関係停止、そして 影でIS支援、表では欧米に協力を見せかけ、じつはシリア難民を大量に バルカン半島からEU諸国へ追い出し、国内の安定とイスラム復帰を目指 した。

計算違いはISがトルコに牙をむけてきたことだった。

アンカラでの自爆テロにつづき、イスタンブールで、トルコ各地でISの メンバーもしくは支持者の連続的テロは、ついに6月28日、イスタンブー ルのケマル・アタチュルク空港における襲撃自爆テロとなった。

筆者はよくイスタンブール空港を乗り換えのために利用するので、あ、あ そこが現場か、と現場の地図がよく了解できる。つい4日前も、この爆発 現場にいたばかりである。

トルコ国内の旅行者なら玄関からはセキュリティ検査をおえて国際線のラ ウンジにはいる手前の箇所、国際線乗り換え客なら、地下のセキュリティ からエスカレーターで出発ロビィへのぼり、免税店を超えて中央の案内書 近辺、つまり空港の中枢部である。

6月28日のテロでは38人死亡、百数十人が重軽傷を負う大惨事となった。

動きはこのテロ以前である。

トルコはまずロシアへの強硬姿勢を軟化させ、プーチン大統領に書簡を送 り、もし必要であるなら戦闘機パイロット遺族への補償も選択肢だとし
た。

「もしかれらが望むなら」という条件付きで提示し、大局的にはロシアと の関係改善への強い意思表示をしめした。これは28日の記者会見でトルコ 政府スポークスマンのイブラヒム・カーンが述べた。

前日27日にロシアの大統領府は「プーチン大統領宛にトルコのエルドアン 大統領から書簡が届き、ロシア戦闘機撃墜に「謝罪と悲しみ」をのべたう えで「両国の関係改善のため必要とされる段階へ歩み寄りを開始したい」 としているとした。

「両国は友人であり、戦略的パートナーでもある」とクレムリンのスポー クスマンは続けた。


 ▼トルコはイスラエルとも外交関係を劇的に改善へ

7月1日にはロシアのソチで開催される「黒海経済協力会議」(BSEC) にトルコ外相が出席し、くわしく説明するとした。

同会議は2015年師走(12月4日)にセルビアのベオグラードで開催された が、ロシア軍機撃墜事件(11月24日)直後だっただけにトルコとロシアは 対立したまま、その後互いが経済制裁に入っていた。

「すでにトルコ人技師のロシア再入国が認められ始めており、両国の関係 改善への意欲をしめす動き、つよいシグナルだろう」とトルコ外務省は言う。

またトルコはイスラエルとの外交関係再開に乗り出し、まもなく大使交換 が復活する。

トルコは6年前のガザ地区でイスラエル軍がトルコの活動家を巻き込んで の軍事制圧でトルコ人十名が犠牲となった事件に立腹し、トルコは大使を 召還してきた。

6月27日に両国の外務省それぞれが同時に発表した。

同時にトルコは英国の軍事産業と合弁の新世代戦車260両の生産と配備に 向け、最終的合意になったことを発表した。これは対戦車ミサイルを積ん だ新型装甲車両、2018年までにトルコ国内に配備され、対テロリスト対策 に使われる。

トルコの一連の動きから外交路線の鮮やかな転換がみてとれるだろう。

◆現職の既存政治家は避けた方がいい!

 
浅野勝人(安保政策研究会理事長) 




「子の七光り」結構じゃないですか。

東京都知事選挙の告示が迫りました。

有力候補では、小池百合子衆議院議員が名乗りを上げましたが、世論の反応はパットしません。有能な人ですが、今回、有権者が求めているのは、若いか、年配かという年齢や比較的クリーンな人が多い女性議員ではなくて、「政治家ではない行政手腕のある新鮮な人」です。

ですから、今回は、既存の現職政治家と有名なタレントは避けた方がよろしい。

東京都知事が内閣総理大臣以上に厚遇されるクセを植え付けたのは、石原慎太郎元知事が元凶です。海外出張ともなると、一泊何十万円もする超一流ホテルのスイートルームに宿泊するのを習わしにしてしまいました。都庁の職員も、有力閣僚を経験した首相候補でしたから、何千万円もの大名旅行に違和感を麻痺させられてしまいました。

「海外出張はエコノミ―です」という地方の知事の談話を聞くと、「フアーストクラスは及びもないが、せめて乗りたやビジネスクラス」とむしろ同情します。思えば、私も現職の折の海外出張はファーストクラスでしたから慙愧に耐えません。

この際、桜井パパを強く推薦いたします。
理由は、
☆総務省事務次官として行政手腕に実績があります。総務省は地  方行政を統括する官庁です。

☆何万人もの職員の鏡となる中央官庁のトップは、高い見識と倫理観、重い責任感が求められます。

☆政治家ないしは業界人の贅沢に慣れていません。従って、いわゆる「手垢(てあか)」に染まっていませんから、質素な役人ペースの継続が自然体です。

☆TVのインタビューに答えて「私は出ません。そんな器ではありません」という本人の姿勢が好ましい。

☆短期間の大型選挙に勝つためには、高い知名度が求められます。
幸い「桜井パパ」の名は全国区になっています。「へぇー、嵐の父親なの!そりゃいいねぇ」と多くの人が言います。

親の七光りがいただけないが「子の七光り」は結構! 結構!

わたしの同士、安保研理事の杉浦正章が、昨日の「今朝のニュース解説」で「安倍首相が乗り出さない限り埒(らち)があかない」と書いていますが、同感!
安倍さん、出番の時期ですよ。
(元内閣官房副長官)

2016年07月01日

◆EU離脱の英国と日本

池田 元彦



英国の国民投票はEU離脱派が粗4%差で勝利したが、問題は2つ。よもや 離脱派が勝つとも想定せず事前の善後策を講じなかった英国政府と、伝統 ある議会政治の国で斯様な国際問題を国民投票に安易に委ねたキャメロン 首相の甘ちゃん・お坊ちゃん判断だ。

直後には英国民の民度の低さも露呈した。ネットでは残留投票の為、再度 の国民投票の請願が既に4000万人を超えた。英国民はEU離脱の意味も分か らず、損得勘定もせず、メディアの論調に促され、今更に後悔するとは自 らの不明を恥じるべきではないか。

EU離脱は元々燻っており十分あり得ることだから、大騒ぎするのも可笑し い。英国はEUに本来批判的であり、サッチャーのお陰でユーロ加盟リスク も回避していた。大英帝国の誇りは、EUの小煩い法律や制度の押付に最早 我慢出来なかったという理解も出来る。

各国政府や財界は緊急会議を繰返しているが、英国は懐疑的ながらEU参加 をしたが、結局は止めたと言うことに過ぎない。英国の正式離脱通告は10 月以降に見込まれ、更に2年間の猶予(移行期間)が有るので、リーマン ショックではなくソフトランディングだ。

東レ株主総会で、社長挨拶にEU離脱を触れないとはと糾弾した株主がいた が、「製造販売での為替変動は最小限となるよう日々企業努力している。 円ドルの1円上下は11億円の損益程度に相関する。決算時には勿論為替反 映は必要だ」との余裕の回答があった。

離脱することは同域内の物資や人の移動ではなく、輸出入関税や入出国審 査等が必要になるが、同時に従来防止出来なかったEU域内から移住者、特 に移民や難民の空港・入港現場で防止出来るし、EUへの年間1兆円以上の 上納金も離脱すれば払わなくて済む。

要は、主権の問題である。米国や旧ソ連は国家主権も通貨も統一して掌握 出来ていたが、EUはユーロだけ先取りしたが、中途半端な加盟国の主権放 棄がそもそもの問題なのだ。EU合衆国か、EU連邦にしない限り、ギリシャ 危機等々の不和・不均衡は必ず将来も起る。

唐突ではあるが、近代歴史を概観すれば明白なことが有る。これは国際金 融資本と民族国家の戦いの歴史なのだ。ロシア革命、第1次世界大戦で、 ロシアやドイツは皇帝廃絶をした。国際金融勢力は何ら物理的・知的生産 もせず、只管マネーゲームで富を巨大化している。

国際金融資本は国家主権を蔑ろにし、金融投融資により世界を結果的に支 配する方向にある。金融の国際標準やTPPはその典型だ。主権を保持した いのか、国際金融資本に国を委ねたいのか、英国EU離脱は他山の石であ る。その観点で真剣に考える時なのだ。

我々は、知的創造、物の製造、物通販売を通じて文化文明社会の発展に寄 与しているが、巨額のマネーゲームで、濡れ手に粟を求めるべきでない。 マネーゲームは、国家や社会に何も齎さない。齎すのは極端な貧富の差だ けだ。何らかの規制で抑えるべき対象である。

話が拡散したが、言いたいことは英国のEU離脱は単なる一時現象だ。問題 は歴史を流れる世界潮流の隠れた動きなのだ。日本憲法改正は国民投票が 憲法により必須だが、安易に国民投票に訴えることは諸刃の剣だ。洗脳さ れた国民の正常化が先ず必要と言うことだ。

尚、キャメロンは離脱派で、ボリスジョンソンは残留派と言う逆説の真実 も忘れるな。


◆トランプが劣勢に転落した

宮崎 正弘 



<平成28年(2016)6月30日(木曜日通算第4948号 >

 〜トランプが劣勢に転落した7つの理由
  共和党大会を前に党の結束が覚束ない状態から抜け出せない〜

 米国大統領選挙で、これまで比較優位に立っているとされたドナルド・ トランプが、[BREXIT](英国のEU離脱)ショックという絶好の チャンスを活かしきれず、むしろ逆風に晒され、決定的な劣勢に陥ったと 見られる。

このままでは7月18日にひかえた共和党全国大会での党の結束は覚束ない 状態となった。

第1にオーランド乱射事件で、史上最悪49名の犠牲がでるというイスラム テロ事件で、トランプは銃規制反対、「イスラム過激派を取り締まれ」と 従来の主張を獅子吼し、世論調査で優位に立てると思いきや、銃規制強 化、同性愛結婚推進をいうヒラリー・クリントンのほうへ風が吹いた。

クリントンはこの世論を追い風にLGBT(性少数者)デモに飛び入り参 加するほどの興奮ぶりだった。

第2、トランプ陣営内の内ゲバが納まるどころか、深化し、結局、ワシン トンの政界に明るいフィクサーのポール・マニフォートの主導権が陣営内 で確立、これまでの主任スタッフのルワンドウスキが解任されるという事 態が出来した。

マニフォードが共和党のささくれだった反トランプ感情を宥和させ、共和 党有力者の支持を拡大してくれるという思惑の元、トランプは苦労してき た有力スタッフを「解雇」(おまえは首だ)した。士気は下がる一方である。

第3に想定外のことだが、大富豪トランプ選対本部は資金不足なのである。

ヒラリーは潤沢な資金をテレビコマーシャルに投入し、宣伝戦争を優位に 展開しているが、トランプはこれまでの派手は記者会見だけでテレビCM 分を補ってきただけで、ここへきて資金枯渇、コマーシャルも打てないと いう閉塞状況にあることが分かった。

各地で資金集めのパーティを開催しているが、IT産業も、ウォール街も そっぽを向いたまま。富豪の個人献金もはかどっていない。

つまり共和党のメインストリート、ウォールストリートが依然として協力 的ではないのである。

第4に「追い風」になるはずだったBREXIT(英国のEU離脱)が、 なぜか逆風となった。

というのも、EUを襲った不安感、市場の大混乱とポンド安、EU諸国の 株安を受けて、先に「トランプ化」を果たした英国の様を目撃したアメリ カ人は、その結果を連想する。すなわち、「トランプ政権が実現したら、 株安、ドル安の恐慌になるかも知れない」と恐れ始めたからだ。


 ▼トランプ陣営に逆転のシナリオがあるのか

第5にトランプの金銭スキャンダルが、マスコミで一斉に報じられたこと である。

これまでにもアトランティックシティのカジノや、トランプシャトルの失 敗など、倒産を繰り返しながら本人は債権者の貧困をよそに、肥ってきた 有り様はさんざん書かれたが、トランプ大学の裁判でメキシコ系裁判官を 人種差別ととられるように失言したことが響いた。

また過去の無数のチャリティで「寄付」を申し出た履歴と、実際に実行さ れた金額の落差(たとえばワシントンポストは、「百万ドルの寄付を約束 したのに実行されたのは1万ドル」、6月28日)などがすっぱ抜かれ、その 信頼度が揺らいだ。

第6にNATO諸国のトランプの安全保障官への疑問の噴出である。
「米軍の関与を後退させる。費用負担をNATO諸国に求める」というト ランプの主張に不安を抱く世論調査で英国は49%、フランス47%、イタリ ア40%、ドイツ38%、肝腎の米国ではじつに56%が、NATO重視の変更 を訝しんでいることが分かる。

これは日米安保条約の日本に対してもトランプが負担増を力調しているこ とに、日本の不安と軌を一にしている。

第7に共和党がヒラリー批判の決定打に使おうとしていたベンガジ調査報 告書が不発に終わりつつあることである。

 
またリビア政府の関与の度合いなども事件とは関係なしとされ、選挙戦本 番でヒラリー攻撃に使えるはずだった決定打は希釈となってしまった。

 このまま劣性がつづくのか、はたして土壇場で逆転するシナリオはある のか?

◆「国難の正体」

 
MoMotarou



【「国難の正体」:馬淵睦夫元ウクライナ大使】

現在、国際主義者は世界のグローバル化という形で彼らの世界経済に対す る支配力を強化することを目指しています。つまり、グローバリズムは現 在版の共産主義イデオロギーでもあるわけです。グローバリズムは世界経 済を効率的に、ということは独占的に、管理するためのイデオロギーとい うことができます。(馬淵睦夫)ー「グローバリムの正体」

              ☆彡

馬淵睦夫元ウクライナ大使の地元講演会に参加しました。毎日DHCシア ターでお顔を拝見しているので、初めてお会いしたという気がしないので あります。ネット時代の特徴でしょう。皆さんもご覧になって下さい。

*馬渕睦夫「和の国の明日を造る」第18回
https://www.youtube.com/watch?v=6meYV6Xbqp8
(DHCはお金を持っている。あの「みんなの党」渡辺氏に八億円出してい た。アパホテルグループは田母神氏を支持していた。活動には資金が必 要。サヨクはNPO・NGOを隠れ蓑にして多額の政府補助金等を集めておりま す。)

■「標的」の安倍首相

講演の中でも言われましたが、「安倍首相はじめ政治家の活動も限界があ る」と喝破されておりました。同感です。恐らく安倍首相が、一人で突き 進んで行きますと「暗殺」の危険があります。先ごろEU離脱問題で議員 が”精神異常者”によって暗殺されたのが良い例でしょう。

安倍ちゃんも“政治上”一度暗殺をされました。第1次安倍政権の終わりで す。その頃「戦後レジーム」という語を多用しました。再び首相の座に挑 戦する時も同様でした。それでは現在はどうでしょうか。滅多に使いません。

■蘇った日本「戦後レジーム」

我が国は敗戦後、米国の方針で「2度と立ち上がれない」方向で国を弄 (いじ)られました。しかしながら、日本史上否世界史上空前の復興を成 し遂げました。色々その説明は成されておりますが、私見として申し上げ れば「国民」が残ったという事でしょう。

私は20才過ぎに、鈴木貫太郎終戦内閣の研究を手伝ったことがあります。 御前会議でも、「終戦」を一度で決定できなかった事実を知りました。天 皇陛下の御決断があってもです。

天皇陛下でも「絶対」ではなかったのには驚きました。再び御前会議が開 かれ、鈴木貫太郎首相の老練な運営で、民主主義のルール(多数決)に基 づき「終戦」の国家的意思決定に至った訳です。結果は「敗戦」でしたが ドイツとは違い「日本」は残った。

その研究の過程で昭和天皇が「民族の“種(たね)”を絶やしてはいけな い」旨を述べられておられたのを知りました。私は人間に「種」とは、 「人間は植物か?」と浅学の故思ったりもしました。(笑)

昭和天皇また、初めて記者会見に臨まれたとき、原爆について問われまし た。陛下は「戦争ですから」と一言申されました。この一言で小生は「戦 争」が理解できました。勝てば官軍、負ければお終い。「人権」なども後 からやって来る。生き延びるのが重大という事でした。

■「修練」した安倍ちゃん

安倍ちゃんも「老練さ」が出てきました。「戦後レジーム」を使わなく なった。「標的」をうまく(ぼか)しております。我々にとっては“物足 りなさ”が目立ちます。そこは考慮して、私たちが「世論」を形成し流れ を作り「標的の分散」を行いたいと思います。「世論」という暗殺出来な い「うねり」を作り支援していきましょう。私にも出来る事がある。青山 繁晴氏も立候補!

■陛下

6月25日午後8時。天皇陛下は東京・調布市のスタジアムで全日本対ス コットランドのラグビー試合にお出ましになられました。画面を見て感激 しました。入場される陛下に、促される事もなく観客は総立ちになり拍手 でお迎えしました。ここは中国でもなく韓国北朝鮮でもトランプでもない と実感した瞬間でした。

3年間に及ぶ民主党反日傀儡政権のお陰で、国家組織・マスメディアは反 日勢力の牙城と化しておると思います。

アベちゃんを「標的」にさせてはならない!