平井 修一
■6月20日(月)、朝4:00は室温25.5度、快晴、早朝は涼しかったが、ハー フ散歩の10時には汗ばむほどの暑さに。
“食えない大帝”プーチンが17日、サンクトペテルブルグでの国際経済 フォーラムで次のように述べたという。
「米国は偉大な国だ。恐らく今日、唯一の超大国だろう。我々は、それを 理解している。そして米国と共に仕事をしたいと欲しており、その用意が ある。
世界には米国のような強国が必要だ。我々も必要としている。しかしその 際、絶えず我々の事に干渉したり、どう生きるべきかを指示したり、欧州 との関係構築を邪魔する必要はない」(国営スプートニクニュース6/17)
つまり「お前が世界の安定に寄与していることは俺も認める、しかし、俺 がやることにいちいち文句言うな、邪魔立てするな」ということだ。
ロシアはシノギが怪しくなっているうえに、このところNATOが対ロ軍事力 を強めているため、ちょっとだけ米国に秋波を送ったのだろう、「話し合 いの用意はある」と。
【今朝の産経から】1面「文革半世紀 第2部 動乱が変えた運命 紅衛兵 世代 中国を動かす 『暴力信仰』横の連携で出世」、習近平などの太子 党が現在の幹部クラスに巣食っている。
日本では1967〜1970年まで全共闘が暴れたが、彼らは18〜24歳が主流だっ た。あれから50年ほどたったが、彼らは現在67〜73歳。団塊世代だ。アカ 老人、不良老人が多いだろう。この手の輩が政治を動かしているのが今の 中共だ。異常であり、悲劇でもある。
1面、石原慎太郎の「醜い日本語の憲法」、まったく醜い。改憲と言う が、それはリフォームだ。小生はGHQ憲法を廃棄して(棄憲)、新築した いのだ。“新築そっくりさん”では嫌なのである。まったく新しい、日本の 歴史と風土に根差した憲法を創りたい。国家の国体、骨格を明記して、美 しく、誇り高く、暗記できるほどの長さが望ましい。
1面「沖縄『県民大会』、超党派ならず」。沖縄タイムスは6万5千人(主 催者発表)と書いているが、集会の全体規模が分かる上からの俯瞰写真が ない(琉球新報も)。どう見ても3000人くらいと思うのだが、俯瞰写真を 載せるとイヤミな産経が人数を数えるから避けているのだろう。産経GJ!
半分以上は本土からの動員ではないか。お仕着せのプラカードを掲げて一 斉にポーズをとる、まるで北のマスゲーム、パフォーマンス、思考力ゼロ のバカの群、中共の狗。
殺人、事故を絶滅する特効薬はない。あればノーベル賞ものだ。死の政治 利用、まったくアカは成長しない、バカにつける薬もない。
10面「脅威か希望か AI新時代 日本のものづくりに勝機 国際競争の出 遅れ挽回へ」。AI開発で日本は第2グループの真ん中あたりらしい。せめ て第2グループのトップに混じっていないとダメだとか。
しかし専門家3氏の鼻息は荒い、「巻き返しはこれから」「米国型は曲が り角に」「スピードと頭脳で勝つ」と。皇軍の戦意は高揚している。第1 グループの「トップを目指せ」、まるでスポーツだね。
「人間はホモルーデンス」、遊びが原点とホイジンガに指摘される以前、 1200年前後に日本は「遊びをせんとや生まれけん」と白拍子は浮かれてい た。ビジネスも政治も人生も一種のゲームか。
昨日、長男坊一家4人はお好み焼きの昼食後に、その残りと夕べの餃子 (べちょべちょにならないように片栗粉をどっさり入れて冷凍しておい た)のお土産をもって帰ったが、娘2人、孫3人は今夜も流連。
所望されたので夕食はオムライス7人前などを作ったが、体力の劣化で ウーウー唸りながらの調理だった。
わが老化 想定越える 速さかな つるべ落としに 戸惑う日々ぞ(修一)
相変わらずの駄作、凡作だが、「戸惑う日々ぞ」は「戸惑う日々や」でも いいのだけれども、昨日の産経に慎太郎が「ぞ」というのは慚愧、無念と いった思いがあるのだ、翻訳者(多分ドナルド・キーン)もそれは英訳で きずに、ともに「微妙なニュアンス、翻訳不可ということで頷くしかな かった」というようなことを書いていたから、「ぞ」にしてみた。
知的刺激は大事だ。
夕食の片づけを終えた9時過ぎ、3歳女児と5歳男児が七五三の衣装を着て お披露目に来た。びっくり仰天、女ども曰く「11月の準備、試着よ」。小 生は絶句、「スゴイスゴイ、カッコイイ!」とは言ったものの、女は永遠 に理解不能だ。大地に根差している、男はその掌で戦争する。
「戸惑う日々ぞ」、男は永遠にそんなものだろう。「これでいいのだ」、 なんか、おそ松くんの漫画みたいだが・・・
■6月21日(火)、朝4:00は室温26.5度、今季最高、雨。やんだのでハーフ 散歩。朝食後、子・孫は全員機嫌よく帰った。
「これでいいのだ」みたいなゆるい記事、日経6/20「中東にたこ焼き店 官民ファンド、『築地銀だこ』11月出店」から。
<日本文化の発信を担う官民ファンドのクールジャパン機構は11月、たこ 焼き店を中東に出店する。機構がアラブ首長国連邦(UAE)の商社とつ くった合弁企業と、「築地銀だこ」を運営するホットランドがフランチャ イズチェーン(FC)契約を結ぶ。イスラム教の戒律に沿う「ハラル認証」 に対応した食材を使い、現地への浸透を図る。
同機構は2014年、中東での日本食文化の発信に向け、日本食材の輸入販売 を手掛けるUAEのシファー社と合弁企業を設立した。ホットランドとは6月 中にFC契約を結ぶ。
店舗ではたこ焼きを主力商品として販売するが、地域によってはたい焼き も扱う。出店地域はUAEのほか、サウジアラビア、クウェートなど6カ国で つくる湾岸協力会議(GCC)の域内とし、5年後に35店程度へと拡大する計 画だ。
GCCの域内人口は、25年に5900万人と現在から2割増える見通し。機構は中 東市場は将来有望とみて、今後はラーメンやカレー、焼き肉、スイーツな どの日本食を売り込む。日系企業の協力を得てFC店を増やしたい考えだ> (以上)
娯楽の少ない地域だから大成功するのではないか。
小生は一時期、築地銀だこのフランチャイジーなろうかなと研究したこと がある。15年前くらいかもしれないが、当時は関東の店舗は15店くらい で、アプローチしたものの、銀だこは店舗展開にそれほど熱心ではなかっ たと記憶している。むしろ興味がなかったようで、やんわり断られた。
店舗展開も初期は「暖簾分け」みたいではなかったか。
今は国内450店、海外60店。昨年には東証1部上場した。大阪人は「あんな んはたこ焼きやない!」と怒っているが、銀だこは関西も席巻している。 旨ければええんとちゃう?
起業家という言葉は最近である。以前は創業者だった。創業者は、山本夏 彦翁が言うように、「会社をドンドン大きくしたい人」(指揮者・経営者 志向)「ボチボチで十分な人」(演奏家・職人志向)の2種類だ。
小生はもちろんボチボチ派。銀だこの創業者もそうだったのだろう、現場 で銀だこを作り、お客様のうれしそうな顔を見て、やりがい、生き甲斐を 感じるのだ。「立って半畳、寝て一畳」、そこそこやっていければいい、 金持ちになりたいなんて思わない、まじめにコツコツいい仕事、カネはそ こそこついてくる。上手く演奏したい、匠になりたい、若い衆を育てたい とか。
日本の創業者のほとんど、多分9割はそんなもので、世のため人のためと か、大儲けしようなんていう動機はあまり持っていないだろう。あくまで 職人志向、カネカネカネ、カネがすべてのホリエモンや村上ファンド、 ウォール街、シティ、支那とは真逆だ。
日本人は実に珍しい国民性である。レア、希少金属、宝石、まさに黄金の ジパングだ。情けは人のためならず(巡りめぐって自分のためにもなる、 相身互い)、和親共生互助原理主義国家ニッポン。文武両道で知力体力も 優れているが、目立ちたくない、付和雷同、右へ倣え的なマイナス面もある。
マイナス面の除去、武士道、教育勅語の復活には教育がカギになる。大き な課題だ。
【今朝の産経から】1面「文革半世紀 反腐敗・粛清の裏で租税回避 幹 部一族、今も『特権』に執着」、小生の知らなかったことがいっぱいあっ た。大いに勉強した。
6面「京都ぎらいの大阪まみれ」は面白かった。洛中(中華思想)は洛外 (夷狄)をバカにしているとか。初めて知った。65歳でも知的処女だな、 初心。
8面「ローマ 初の女性市長 EU懐疑派圧勝、首相に痛手」、猫顔の37 歳、大丈夫なのか。ローマの休日、ローマの昔日。
8面「ソウルからヨボセヨ 自転車不要の生活」。小生は以前からなぜ韓 国人は街中で自転車を使わないのだろうかと疑問に思っていたが、交通秩 序が劣っている(自己中)ので危険だから「使えない」のだ。変な国。
11面「IMF、消費税15%も提言」。安部の晋三の民はノミの心臓、8%に なっただけで卒倒した、10%で心肺停止、15%で即死するということを IMFが分かっていないのは財務省の洗脳による。財務官僚は角を矯めて牛 を殺す輩、現実が分からない東大ブランド発達障害。ロシアでも急増して いるようだ。プーチンもそうか。習近平もそうだな。
無理が通れば道理が引っ込む、通りから人が消えて1億総引きこもりにな る。増税よりも社会保障の蛇口を絞れよ。
18面「企業が奨学金返済を支援 優秀な学生の確保狙う」、ノバレーゼと いう会社などが実施しているそうだ。どんどん広まるといいな。古典を学 び、同時に実学を学べ。哲人、鉄人を目指せ。
19面「支援ロボット使い手術」、手術台はまるで自動車工場の溶接ライン みたいにアームだらけ、すごい時代。医は仁術、医は技術。
ラブドール(ダッチワイフ進化系)のAIロボット化が進んでいるそうだ が、そのうち欧米ではロボット差別は許さない、婚姻を認めよと騒ぎ出す かもしれない。「異次元婚」か。
23面/神奈川版「増えた1枠めぐり混戦の様相」。今年になってから町内の あちこちの自民党ポスターに三原じゅん子という、フェロモン過剰気味の 人の写真が目立ってきて、小生は“キモイなあ”とうんざりしていたのだ が、なんと参議院議員(神奈川選挙区/自由民主党神奈川県参議院選挙区 第四支部長)なのだという。
知らないことだらけ。世も末、われも末。
■6月22日(水)、朝6:00は室温24度、肌寒い、曇/雨、やんだのでハーフ 散歩。
JAL幹部曰く「ノンフリル、飾りっ気なし」のLCC、格安航空会社は何十年 も前から出ては引っ込んでいたのだが、今どきのLCCは全体市場の拡大に 支えられて定着しそうだ。カミサンはANA系のバニラエアでお盆時期に奄 美へ帰省する。
羽田−奄美は10年ほど前までは往復7万円もした。市場が小さかったから だ。ところがバニラはナント2万円、「これなら年に2、3回は行ける!」 とカミサンは大喜びだ、「成田発着だけれどね」。
JR横須賀線と南武線がドッキングしたのでわが家から成田空港(わが青春 の墓標)まで便利になったから、大して苦にはならないだろう。それにし ても7万円→2万円!、衝撃的だ。
航空業界では平均搭乗率が60%以上なら「良」で、65%以上なら「優」 だ。80%なら奇跡的で、「これは早朝と夜以外のほとんどの便が満席とい うこと」だそうだ。
予約しても来ない客No Showがいるし(3%ほどか)、年間で「黙っていて も売れるOn Dayは半分、あとの半分のOff Dayは必死こいて売りさばくし かない」のだ。
路線にもよるが旅客の30%はビジネスクラス(C)、70%はエコノミークラ ス(Y) の観光客というのが相場だ。利益では逆転し、Cが70%、Yが30% を稼ぎ出す。
売れ残った席は在庫ができない「永遠に売りそこなった商品」で、切羽詰 まって裏で「4週間前セール」「3週間前セール」「2週間前セール」と叩 き売っていたのが最後は「持ってけ泥棒!」。二束三文でも賞味期限切れ で空気を運ぶよりはいいかと。
ところがLCCを使えば表で多様な運賃を公表でき、市場をすくい上げ、市 場を拡大できるようになったわけだ。
LCCは利益率は薄いが、LCCにあぶれた客は普通の航空会社に来てくれるか ら大いに結構なのだ。
普通の航空会社(高級リムジン、出張用)は搭乗率63%、LCC(乗り合い バス、観光用)は80%前後が目標だろう。LCCは狭くて混んでいるから小 生は好まないが、2時間くらいのフライトならOKという人は多いのだろ う、今は棲み分けができたのかもしれない。
高級寿司と回転寿司、普段はカッパ寿司だけれど、今日は結婚記念日だか ら久兵衛へ行くか、とか。
【今朝の産経から】2面「主張:参院選きょう公示 危機克服への青写真 競え 国と国民守り抜く覚悟あるか」。民共・アカども向けの主張、挑発 だろうが、彼らは「自公政権=日本の危機」であり、反日=中共の狗だか ら、議席を守り抜く覚悟はあっても、「国と国民守り抜く覚悟」なんぞあ るわけない。彼らは現実無視の痴呆症だ。
2面「ソフトバンク アローラ副社長退任へ 孫社長「あと5〜10年や る」。朝令暮改のダッチロール、終わりの始まりになりそう。
3面「文革半世紀 追放記者『これは権力闘争だ』中国の実態 壁新聞か ら看破」、毎回発見がある。
1968年初版、山田慶児・同志社大学助教授著「未来への問い 中国の試 み」から。
<歴史上のあらゆる革命権力は、権力掌握とともに急速に凝固し、権力維 持を自己目的化し、あるいは革命を放棄してきた。政治は人間の疎外形態 (平井:指示するもの、指示される者への分裂)であることを認識し、そ の疎外形態を消滅させるためにあえて一形態を選んだはずのマルクス主義 者の革命権力でさえ、その例外ではなかった。
中国革命の驚くべき性格は、権力掌握の後にも、不断に革命を持続し、疎 外の諸形態を消滅させようという決意である。
かつて梅本克己が指摘したように、人民公社運動は疎外の根源的形態であ る私有制を一挙に消滅させようという、人類の壮大な実験だった。その試 みはさしあたって失敗に終わったけれども、その決意は放棄されていない。
文化大革命は、革命権力の凝固と自己目的化を、民衆の批判によって阻止 し、かつ、批判の原動力を、教育によって民衆の中に培おうとしているか に見える>(以上)
朝日/岩波文化人どころか、当時のインテリの多くは“山田慶児”並だっ た。バカとは言わないが、文革を「人類の壮大な実験」と見ていた。人民 公社運動などの「大躍進」が「大後退」に終わり、4000万人が餓死したと いうこともまったく分かっていなかった。
無知蒙昧、ことが中共に及べばパブロフの犬になり、ご主人様の前でよだ れを流し、尻尾を振って万歳三唱。今でもこうしたインテリやら阿呆はあ らゆるところに巣食っており、小沢一郎は「私は解放軍野戦部隊の隊長 だ」と媚びた。よほどカネが欲しかったのだろう。
トウ小平の息子は紅衛兵に迫害され、(強制されたのか、逃亡のためかは 不明だが)ビルから飛び降り、重度の障碍者になった。教育という名の洗 脳がありとあらゆる暴力を正当化するのだ。
中共というか支那人はDNAとして「暴力信仰」「任侠崇拝」(江湖文化と いうそうだ)があり、暴動騒乱に乗りやすい。非常に危険であり、警戒 し、距離を以て付き合うべし。
「文革半世紀」はこうしめくられていた。
<中国の改革派知識人は、「中国全土が狂気と破壊と虐殺で満ちていたと き、当局の宣伝にまどわされず、冷静なまなざしで真実を書き続けた(産 経の)柴田穂記者や、隣国の言論・芸術の圧殺に声をあげてくれた(三島 ら)日本の作家たちに敬意を表したい」と語り、こう続けた。
「一党独裁体制はいまも続いており、この国でまた文革のようなことが起 きる可能性がある。これからも人権問題などに関心を持ち続けてほしい」>
9面「トランプ氏、最側近『クビ』」、キメゼリフYou are fired! トラ ンプは金庫も空になりつつあり、失速中だ。
14面テーマ川柳、「出来ちゃって結婚 生まれて離婚」、ありそうだな。
28面「3歳児、エアバッグで圧迫死か」、母親が「軽乗用車を運転中に車 内に落とした携帯電話を拾おうとしてハンドル操作を誤り、道路脇の電柱 に車を衝突させた」。
太宰曰く「親がなくとも子は育つ。わが家では“父がいるから子は育た ぬ”」、親がバカだと子は死んでしまう。自戒すべし。(2016/6/22)