平井 修一
■4月6日(水)、朝6:45は室温16度、久々の快晴、フル散歩。
汗ばむほどの春爛漫、花見は快晴がいい。小3あたりが200人ほど、カメラを持ったヂヂババも交えて散策していた。
畑の八十翁から地元名産(有名じゃないから特産だな)のノラボウ菜(アラナ属)を買う、100円。片栗粉をまぶした豚と炒めて夜のラーメンに載せてみよう。帰路にワイン3本GET。ご機嫌。
日本人は労働を神聖視する傾向がある。小生は「職人」「匠」と聞いただけで尊敬するほどだ。小生は編集者、記者として職人を目指した。まあ90点だな。(チンクシャ大好きだからビジュアルに弱かった)
一方で小生は「カネでカネを稼ぐ」金融業者、「ウソにウソを重ねる」イテリなど“不労所得者”を嫌っている。アカマスコミの記者やアカ学者などをほとんど憎悪している。
こいつらは米国では「職人」「工場労働者」を「低層の失敗者」として軽蔑、軽視、無視しているようだ。
で、どうなったのか。
バイアスがかかっているからアカどもは現象を正しく見えないのだ。「トランプ旋風を生んだ低俗リアリティ番組“アプレンティス”」(ニューズウィーク4/5)から。
<半年前、ワシントン・スペクテーターに採用されたばかりの記者リック・パールスタインは大胆な予言をした。ドナルド・トランプの人気は一時的なものではない、と当時のメディアの大勢に異論を唱えたのだ。
実際トランプは、その後急速に支持を広げていった。大半のメディアや評論家には理解できないことだった。
なぜなら彼らは、トランプに魅力を感じる人々とまったく接点をもたなかったからだ。トランプを支持しているのは労働者層。政治談義を生業にするインテリ層が普段まったく注意を払わず、無視したり、軽蔑したり、馬鹿にしたりしている層だ。
朝出かける前ではなく、仕事から帰ったらシャワーを浴びて汗を流すこうした労働者たちは、インテリ層と違ってトランプをごく身近に知っている。
アメリカの下層労働者層は、なぜトランプを知っていたのだろう。それは、トランプが長らく彼らの生活の一部であり、彼らの居間をちょいちょい訪れる人物だったからだ。下層労働者層を無視してきたエリート政治家との決定的な違いだ。
以下は、パールスタインが半年前、11月1日付けワシントン・スペクテイターに書いた記事の抜粋だ。
《トランプの支持率は、なぜ今もトップなのか。私は数週間前に説明を試みた。人種差別、サディズム、ポピュリズム......そのすべてがあてはまる。
だが、見落とされがちな理由もある。トランプがホストを務める人気テレビ番組だ。ハリウッドの洗練された技術を駆使して、何百万人ものアメリカ人の心にトランプのイメージを焼き付けた。おそらく大統領を除く政治家で、トランプほど顔とキャラクターを売ってきた政治家はいないだろう。選挙運動で誰もが驚くほどの成功を収めているのも道理だ》
トランプのリアリティ番組「アプレンティス(弟子)」は、2004年から続いてきた人気番組。実業家としての成功を夢見る若者たちから応募者を募り、審査で選ばれた16人がトランプの会社で様々な課題に挑み、最後に残った1人をトランプが採用する、というもの。2004年1月8日の初回放送は、トランプらしい馬鹿げたものだった。
《ニューヨーク。私の街。グローバル経済の歯車が回り続ける街。ビジネス世界を駆り立てる比類なき力と目的を持った、コンクリートのメトロポリス。マンハッタンはタフな街だ。マンハッタンは弱肉強食の世界だ。
注意していなければ、かみ砕かれて吐き出されてしまう(カメラがベンチで寝ているホームレスを映し出す。ビジネス的に敗れた男なのだろう)。だが、懸命に働けば大成功を収めることができる。桁外れの成功だ(ここでトランプの豪邸が映る)
私の名はドナルド・トランプ。ニューヨークで一番の不動産開発業者だ。だが、常に順風満帆だったわけではない。13年前は深刻な状況に陥っていた。多額の負債を抱えていたのだ。しかし私はその苦境と戦い、勝った。大実業家の地位を得た。
私はビジネスが何たるかをマスターし、「トランプ」という名を最高級ブランドに仕立て上げた。そして今、ビジネスの名人として、その極意を誰かに伝えたいと思う。私は探しているのだ。アプレンティス(弟子)を》
個人的には見るに堪えない番組だ。私は共和党大会を3度取材した。だがアプレンティスを見るほうがはるかに辛い仕事だった。番組を見れば分かってもらえると思うが、政治に関心をもつ人たちが見るような番組ではない。
それが、見落とされがちな理由だ。
俳優だったロナルド・レーガンが何百万人ものアメリカ人にとってなじみの顔だったように、トランプも、「低俗」と言われかねないようなテレビ番組を好む人たちにとっては、なじみの顔なのだ。「6缶パックのジョー(白人労働者)」とも呼ばれる平均的なアメリカ人はトランプを見てきた。
そして今、ニューヨーク・タイムズ紙のコラムニスト、デービッド・ブルックスのような連中が想像だにしなかった事態が起こっている。平均的なアメリカ人がトランプの選挙集会に集まり、予備選で投票もしているのだ。
(ブルックスはついに「アメリカについて正確に報道するつもりなら、仕事のやり方を変えなければならない」と認めた)
11月の大統領選挙では、何が起こるかわからない>(以上)
記者連中はトランプや、そのファンを「馬鹿げたもの」と無視してきたわけだ。今や「6缶パックのジョー」(TVドラマ由来か)に翻弄、逆襲されている。"6 pack Joe"とはなにか。ウィキにはこうあった。
<The terms average Joe, ordinary Joe, Joe Sixpack, JoeLunchbucket (for males) and ordinary, average, or plain Jane (forfemales), are used primarily in North America to refer to acompletely average person, typically an average American. It canbe used both to give the image of a hypothetical "completelyaverage person" or to describe an existing person.>
平均的な普通の(たとえば高卒以下の、MBAなどとは縁もゆかりもない、貧困ではないけれどゆとりはない、肉体労働の、主に白人系)アメリカ人、サイレントマジョリティを指すのだろう。
これまでの選挙は多分エリートのゲームだったが、今回はジョーとジェーンが群れをなして参戦し、トランプはほとんどホームゲームを戦っているようだ。
この現象については格差拡大などの問題が指摘されているが、結局はこういうことだ。
「上はどんどん金持ちになるのに、自分たちは全然豊かにならない、それどころか苦しくなってきた、どうなっているんだ、頭に来た、もう既成政治家は信用できない、我々は怒っているのだ、奴らは大口献金者の言いなりだ、政治を変えるにはトランプしかいない!(あるいはサンダースしかいない!)」
英国のことだが、工業都市マンチェスターではこの1年でなんとホームレスが40%も急増したという(BBC)。アカのコービンが予想を覆して労働党党首に選ばれた背景には、こういう貧困とか格差拡大があったろう。米国も金融重視で製造業の受け皿が年々小さくなっているだろうから、ジョー&ジェーンは「明日はわが身」と大いに不安に思っているはずだ。
こういう下々の思いや痛みをインテリ=インチキゲンチャーは分からない。アカモドキは現実を見ない、不都合な真実から目をそらす。「現状を正しく認識、分析し、正確に報道するつもりなら、仕事のやり方を変えなければならない」のだ。
ま、アカは宗教だから何を言っても無駄だが。絶滅危惧種・・・小生は危惧なんてしていない、パージどころか絶滅を待望している。神さま、仏さま、トランプさま、どうぞ世界を良い方向へお導きください。トランプさま、戦線離脱、引き篭りはダメ!絶対。今の日本は米国が産んだのだから死ぬときは一緒。♪決めた 決めた おまえと道連れに・・・絶対逃がさないからね。帯で結んで玉川上水!
シコメの深情け。縁切りするなら元の娘に戻せよな。
マックが大統領選から離脱したのは複雑な事情があったからだろうが、「日本を挑発したのは間違いだった」という悔悟の思いもあったろう。トランプが勝ちたければ「同盟国のさらなる協力を得て、ともに世界の安定に寄与する」というように論調を変えていく必要があるだろう。
ま、中共殲滅、支那解放!民共殲滅、富国強兵!にご協力を。逃げるなよ、舐めたらいかんぜよ、神風の血はヂイヂにも流れているからな。最強ジョーカーになりたければトモダチでいることだ。
■4月7日(木)、朝6:30は室温18度、中雨、傘差してゴミ出し(プラ系ゴミはよく溜まるから無理しても出さざるを得ない)、散歩不可。
江沢民は父親も本人も日本寄り(汪精衛の南京国民政府支持)だったから、それを悟られないように日本叩きを始めた。政権の求心力を高められるという一石二鳥でもある。
しかし「やり過ぎ」て、パンダハガーの日本人は今やほとんどいなくなり、民主党は消え、日中友好なんて今ではアカ以外は誰も言わない。支那から日本企業は続々撤収(投資縮小)している。中共はしっぺ返しを食らっているのだ。焦りまくってバカなことをしている。
「中国人の爆買い支える“代購”、政府が検査強化と増税で取り締まり 税金逃れの摘発に加え国内消費の促進も図る」(ニューズウィーク4/5)から。
<中国は、海外から発注された商品に対する税金を引き上げたり、高級品をスーツケースに詰め込んでこっそり運び込む密輸業者への取り締まりを強化している。
こうした取り組みは、中国国内の消費を促し、税金逃れのために使われるグレーマーケットに圧力をかける動きと一貫する。
世界の高級品市場で中国人が購入者の3分の1を占める一方、中国本土での高級品売上高は全体のわずか5分の1にすぎない。
大半は、海外のウェブサイト経由で注文するか、中国人観光客が海外で購入、もしくは「代購」として知られる個人が高級品をスーツケースに詰め込んで中国にひそかに運び入れ、直接またはインターネットで販売している。
こうした状況は中国政府の税収入を直撃するだけでなく、輸出から消費主導型経済への転換を図るべく当局が押し上げようとしている国内消費セクター、特に高級品市場を抑制している。
「中国は海外での購買分を取り戻し、消費主導型経済への移行という目標とも一致する国内高級消費市場を発展させたいと考えている」と、HISグローバル・インサイトのエコノミスト、Yating Xu氏は指摘する>(以上)
日本を叩きまくったが、人民はプロパガンダに騙されなかった。Made inJapan(&欧米製)が大好きだ。習近平は昨日まで奢侈禁止令、今日から高級品を国内で買えだと、もうメチャクチャ。誰も踊らない。
中共はアジア諸国を威嚇したが、これも裏目に出て、藪をつついたら勇猛果敢の皇軍が出て来てしまった。人民網4/5「米比の合同軍事演習に日本がオブザーバー参加 三国の意図は?」から。
<今月4日から15日にかけて、米国とフィリピンがフィリピン各海域で「バリカタン」合同軍事演習を行い、日本もオブザーバーという形でこれに参与した。三カ国が国防協力を日増しに強化する意図はどこにあるのか。周辺情勢にどのような影響をもたらすのか。中国新聞網が伝えた。
*日増しに緊密化する関係
ここ1年間、日本とフィリピンは軍事分野での交流を頻繁に進め、関係は日増しに緊密化している。昨年、両国はマニラ湾とスービック湾の間の海域で初の海上軍事演習を行い、その後、南中国海でも軍事演習を行った。安倍首相とアキノ大統領も相互訪問を実現している。
今年2月、日比両国政府は両国初の軍事協定となる防衛装備と技術移転協定を結び、3月には日本の「おやしお」型潜水艦と2隻の護衛艦をフィリピンのスービック湾に送って年度公海演習を行った。フィリピンを日本の東南アジアにおける「重要な同盟国」と位置づける海外メディアも見られた。
米国は頻繁な軍事演習により軍事同盟ネットワークを構成し、米軍はネットワーク間を自由に行き来し、必要な際は一部国家に「兵卒」役を担わせることを奨励しているという声もある。
また、米国は軍事演習を名目にフィリピンをアジア太平洋地域への軍事投入プラットフォームに変え、フィリピンは米国と日本と緊密に連携することで、南中国海問題をかく乱し、外界の力で自己の非合法の主張を支えようとする意図があるとの見方もある。
比日米の行動は国際社会の注目を集め、現在の南中国海等周辺地域情勢の複雑性と敏感性を反映している。三カ国それぞれ意図を有し、そうした行動を続けていては、周辺情勢への影響は侮れない>(以上)
締まらない記事、泣き言だな。行き当たりばったりとか、中共軍の独走を追認するとか、戦略なき迷走を繰り返して、今や四面楚歌。自業自得だ。
ネットに流れた「習近平は辞任しろ」の第2弾の主旨はこうだった(澁谷司氏の論考「習主席辞任要求第2弾がネット上に出現」から)。
<1)習主席は、公然と党の憲章に違反し、個人崇拝を称賛している。人々に「習大大」(“大大”は元来、陝西省の方言で「おじさん」の意味。尊称でもある)と呼ばせたり、自らを讃える歌を作らせたりしている。
あるいは、習主席の妻・彭麗媛の妹である彭麗娟を、春節(旧正月)直前の人気番組「春節聯歓晩会」(「紅白歌合戦」のような年末イベント)という番組の主任に抜擢した。
2)習主席は、法治主義を踏みにじり個人独裁を行っている。各種の「中央指導小組」を立ち上げ、権力を集中させた。そのため、李克強首相の合法的権限に大きな影響を与え、かつ李首相の権限を制約している。
3)習主席は、国内の人民の生活を顧みず、外国へ援助する際には大盤振る舞いしている。
4)習主席は、軍を掌握するため勝手に軍制改革(7大軍区を5大戦区へと編成替え)を行った。そのため、軍人の士気が下がり、軍内で対立が高まっている。
5)習主席は、個人の生活を侵害し、党や国家のイメージを悪くした。例えば、『習近平とその6人の女性』を出版しようとした香港銅羅湾書店の株主・店主・書店員らに対し、公安を使って彼ら5人を拉致・拘束し、国際的非難を浴びている。
したがって、党中央は、すぐに緊急会議を開催し、習近平の党・政・軍のあらゆる職務を罷免せよ。そして、来年の第19回全国代表大会では「1人1票」の選挙で、総書記、党中央、党代表を選出すべきである。我々は、8000万人の党員の直接選挙を経ていない、いかなる党中央も認められない>(以上)
政権末期の様相だ。求心力は日々弱っていくに違いない、パナマ文書が追い打ちをかけている、さっさと辞任しないと血を見るだろう。小2女児曰く「月に代わってお仕置きよ」、屋上に立てば背中を押してやろうか。
夕方に雨は止んだが強風。桜はずいぶん散るだろう。
■4月8日(金)、朝6:00は室温22度、今季最高、曇。
起床して洗濯機を回し、何気なく鏡を見たら、「今日は人を斬らねばならぬ」といささか重い気分になった。こんなのは珍しい。なんでこんな風になったのか・・・
ハハン、夕べは咳が止まずに上手く眠れず、布団の中で周平の「竹光始末」を読んでいたからだ(5回目くらいか)。まったく荷風の言う「美しい縫い取り」のような文章だ。努力もあるが天性の才能だろう。珠玉の文章。
荷風、周平のレベルに小生は永遠に達しない。が、少しでも近づけるかもしれない。希望がないと面白くないしね。
コリン・ジョイス氏の論考「イースターで思い出すアイルランド反乱の歴史」(ニューズウィーク3/31)から。
<10歳くらいのことだったと思う。僕は学校からの帰り道、自分はアイルランドのために死ねるだろうかとふと考えたことがあった。
これはもちろん、おかしな話だ。アイルランドは僕の祖先の地だけれど、僕自身はイギリス生まれでアイルランドに行ったこともなかったのだから。アイルランドのために命を差し出せ、などと命じられる事態が起こると思っていたわけではない。でも、その可能性がなきにしもあらずとは考えていた。
だとしたら、この空想のシナリオで僕が戦うべき相手はイギリス人ということになるだろう。
こんなことを思い出しているのは、今から100年前の1916年、ちょうどイースター(復活祭)のこの時期に、アイルランド人が武装蜂起してダブリンの主要拠点を占拠し、その後にイギリス軍に鎮圧されたからだ。生き残った首謀者たちは処刑された。
この「イースター蜂起」が引き金になって一連の出来事が起こり、それらが1922年のアイルランド共和国の誕生へとつながったのは間違いない。
アイルランドではこの蜂起は、何百年にもわたるイギリス支配に終止符を打つきっかけになった英雄的な犠牲だったとして追悼され、祝われている。もっとも、多くの流血事件と同じように、この事件は傷痕も残した。
イースター蜂起の反乱者たちは勇者だったけれど、暴力的な男たちでもあった。彼らは蜂起があったその時には、あまり市民の支持を得ていなかった。実際のところ、彼らは多くのダブリン市民から冷たい目で見られていた。
第一次大戦でアイルランドの多くの若者が志願兵としてイギリス軍に加わって戦い、死んでいる最中に、反乱とは何事だ、というわけだ。
この意味において(この意味においてだけだが)、彼らはロシアの「純粋な」革命を標榜した排他的なグループ、ボルシェビキに似ている。ボルシェビキは革命遂行のためには第一次大戦の危機に乗じて権力を手に入れることも正当化した。
彼らは自分たちこそ正しいと考え、人々のためという大義を掲げているのにもかかわらず、人々の支持はたいして気にかけていなかった。
*武装蜂起で流れが変わった
イギリス人にしてみれば、アイルランドの蜂起は卑劣な「戦時下の反逆」であり、軍事法廷で裁いて極刑を言い渡すしかない、というほどの重罪だと考えていた。しかし、これは大誤算だった。処刑によって市民が反乱者たちに同情の念を抱くようになったからだ。
アイルランドには蜂起以前から強力な愛国政党が存在し、イギリス議会に議員を送り込んでいた。彼らはアイルランドの自治拡大をめぐって反対派と交渉を繰り広げていた。ようやく1914年にアイルランド自治法案が可決する見通しとなったが、第一次大戦が起きたために延期された。
だがイギリスがアイルランド人のためにアイルランドの状況を改善し、何十年にもわたる要求の多くを実現させようと真摯な努力をしていたことは明らかだ。
イースター蜂起によって、この流れは突然終わった。過激派と「武力行使の伝統」が幅を利かせるようになり、武装闘争という手段を使ってアイルランドのイギリスからの完全独立を要求するようになった。続くアイルランド独立戦争の際には、イギリス警察などイギリスの権力機構で働いているという理由で、多くのアイルランド人が「裏切り者」として(同胞から)殺害された。
アイルランドの建国神話によって、1916年の反乱軍はアイルランドの自由のために命を捧げた者たちとなり、彼らの理想は神聖なものになった。これは学校で教えられるし、アイルランド人の文化にもしみ込んでいる。
子供の頃に行ったファミリーパーティーで、1916年の蜂起の英雄たちや、それ以前にも以後にも自由のために戦って死んでいった多くのアイルランド人を称賛するアイルランド音楽を初めて聴いて、僕はこの事実を「教わった」。
現在に至るまで長年にわたり、IRA(アイルランド共和軍)暫定派を代表格とする数々の武装集団は、自分たちこそがイースター蜂起の真の後継者だと主張してきた。それ以外は全員、イースター蜂起の理念を踏みにじった「裏切り者」だと。
*史上最高レベルの友好関係
アイルランド人を祖先に持つイギリス人の僕は、2つの国の歴史について複雑な感情を抱いている。イギリスはアイルランドに、失政や悪行など記録しきれないほどのひどい仕打ちをしてきた(とりわけ100万人以上の餓死者を出した19世紀のジャガイモ飢饉への対応にはゾッとさせられる)。
子供だった僕は、邪悪なイギリス人にいじめられているアイルランド人の味方になりたいと、ごく自然に考えた(断っておくけれど、考えていたのはアイルランドのために死ねるかどうかで、アイルランドのために人を殺せるかどうかではない)。
だけど同時に、イギリス人は植民地を苦しめた「怪物」というだけではなかったとも思う。当時の英政府はアイルランドの要求を受け入れてアイルランド自治法や土地改革法やカトリック教徒解放令を制定し、最終的にはアイルランド独立を認めるに至った。
アイルランドの独立後、アイルランド市民は自由にイギリスに来たり、住んだり、働いたり(EUが生まれるとっくの昔にだ)、イギリスの選挙で投票できるようになった。僕の家族は1940〜50年代にアイルランドから移住し、イギリスで成功した。
今日のアイルランドでは幸いにも、イースター蜂起の歴史は慎重で冷静に語られている。イギリスとアイルランドの関係はこれまでにないほど良好だ。だから子供時代の僕の奇妙な葛藤は、今となってはなおさら奇妙なことだろう>(以上)
いい文章だ。まあ、世界はいずこの国・民族は近隣諸国・民族とは「衝突係争紛争戦争→停戦休戦和平友好」を繰り返してきた。やがて疲れて一つ屋根の下で暮らし、そのうち同衾して子供ができて、文化文明を共有し、国・民族としてのアイデンティティを確立するのだろう。神武東征もそうだったろう。
江戸時代は他藩は外国だった。敵か味方か中立か。薩長会は殺し合っていた。会は今でも「恨み晴らさでおくものか」という思いが残っているようだが、これは例外だ。
歴史を学ぶのはいいが、バックミラーを見ながら運転はできない。前をしっかり見て波を乗り越えていく。利尻島沓形岬に「ど〜んとどんとどんと波乗り越えて〜」、利尻出身の作詞家、時雨音羽/しぐれおとわの詩碑がある。失敗すれば沈没する。中韓を見よ。
9時過ぎにハーフ散歩。遊歩道は桜の絨緞、積もったところを踏んでみたらスポンジケーキみたいだった。まだ三、四分(西側は七分)は残っているから今週の土日までは賞味期限だ。
農協市場では開店1時間前なのに賞味期限切れのオバサンが並んでいた。よほど暇なのだろうが、ボランティアでもやったらいいのに・・・余計なお世話か。(2016/4/8)