2016年04月01日

◆私の「身辺雑記」(328)

平井 修一



■3月28日(月)、朝6:30は室温16度、泣き出しそうな曇・・・泣き出した、雨上がりに散歩。このシリーズ328回目が3/28。偶然だが面白い。ネット逍遥は毎日発見があってもっと面白い。

ウォール街では「運用資金1700億円は貧乏人、相手にしない」そうだ。いやはやスゴイ世界。これでは貧富の格差は急速に拡大するだろう。かなり危険レベル。ブルームバーグ3/25「ウォール街がかしずく0.01%、シティグループの秘密の顧客リスト拝見」から。

<米銀シティグループの株式調査デスクには秘密のリストがある。あなたがそこに載っていないなら、あなたはただの人だ。

著名ヘッジファンドが並ぶリストのトップを飾るのは、同行に巨額の収入をもたらす「フォーカス・ファイブ」。

ミレニアム、シタデル、サーベイヤー・キャピタル、ポイント72、カールソン・キャピタルの5社だ。

リストについて直接知る関係者が明らかにした。最も多くの収入をもたらす顧客を選別して最高のサービスを提供するという、ウォール街の最新トレンドが浮き彫りになる。

こうしたサービスには最有望トレードのアイデア提供やアナリストらとの時間の電話会議、幹部と親密に話せる夜の付き合い、特別仕様のトレーディングモデルなどが含まれる。

世界の金融業界に新たな階級システムが生まれつつある。銀行は「何でもやります」的な事業モデルを捨て、高収入をもたらしてくれる優良顧客を厚遇する一方、その他の顧客には背を向けつつある。

シティだけではなくモルガン・スタンレーやHSBCホールディングスなど多くの銀行で、全行が一丸となって、新しい金融エリートたちの富と影響力に目を向けている。彼ら(金融エリート)は上位1%の中のさらに1%、つまりトップ0.01%のエリートだ。

この0.01%の地位の高まりがはっきりと示しているのは、少数の特権階級とその他大勢との格差が、ウォール街でも急速に広がっているということだ。

サークル・スクエアド・オルタナティブ・インベストメンツで約15億ドル(約1700億円)の運用に携わるジェフ・シカ氏は、ウォール街の銀行から「調査リポートが自由に手に入らないということを発見した時は愕然とする」と話す。(平井:1700億円しかない客はクズだということ)

シティの広報担当スコット・ヘルフマン氏は、同行は顧客との関係についてコメントしないと述べた。モルガン・スタンレーの広報担当者はコメントを控え、HSBCはより持続可能な事業の構築に向けて「あまり銀行を利用しない、あるいは収入を生まない顧客を減らしている」と文書で説明した。

株式事業でも債券でも、銀行が顧客に優先順位を付ける方向に動いていることは否定しがたい事実だ。

モルガン・スタンレーは今では、欧州債券関連事業で優良な顧客を「スーパーコア(超中核)」「コア(中核)」「ベース(基本)」の3グループに分けている。事情に詳しい関係者が匿名を条件に述べた。

合計で2000社ほどのその他全ての顧客は経営陣やセールス、調査部門に限定的なアクセスしかできないという。

事情に詳しい関係者によれば、HSBCは通貨、債券、株式、トレードファイナンス事業で3000社の金融機関顧客の約半分を、ここ1年半の間に減らした。200社未満の機関投資家や金融顧客で構成する最優先顧客のグループも設定したという>(以上)

つまり2800社は「最優先顧客」から漏れたわけだ。多分、運用資金が2000億円とか3000億円の客は「貧乏人」で、相手にはしないのだろう。せめて5000億円とか1兆円以上でないとウォール街では顧客とみなされないわけだ。

結果的に大金持ちはどんどん大金持ちになり、それと縁のない庶民はどんどん置いてけ堀になる構図だ。1700億円でもバカにされる世界。資産2億円の小生なんてほとんどゴミ、砂なのだろう。1億円未満の人はただのホコリか。

これは恐らくウォール街の真実ではないか。

テッド・クルーズのカミサンが投資マネジャーとして勤めているゴールドマン・サックスが100人の首を斬るそうだ。「米ゴールドマンが人員削減計画を拡大、109人が対象に」(ブルームバーグ3/25)から。

<米ゴールドマン・サックス・グループはニューヨーク州当局への届け出で、今年の人員削減計画を拡大することを明らかにした。109人が対象となる可能性がある。

同行は2月にニューヨーク州労働局に提出した届け出を修正し、対象となる従業員の数を43人から引き上げた。24日に掲載された今回の届け出では人員削減が計画されている期間も5月9日―12月31日に延長された。従来は7月1日までに完了する予定だとしていた。

どちらの届け出でも対象となる人員の職種などは明らかにされておらず、両方とも削減の理由は「経済的」とされている。ゴールドマンの広報担当者は現時点ではコメントできないと述べた。

関係者が今月明らかにしたところによると、ゴールドマンは既に債券部門で、同行全体で通常行われる業績下位者の削減よりも大幅な人員削減を実施する方針を決定していた。同行は通常、新規採用の余地を作るため全従業員の約5%を削減している>(以上)

運用成績の悪い奴は You are fired! 情け容赦しない。窓際もない。過酷。儲けてナンボ。カネ、カネ、カネ・・・カネがすべて。日本の“ぬるま湯清貧社会主義”とはまったく違う“激烈拝金銭ゲバ資本主義”。日本人の入れ墨は「和命」、ウォール街住民は「金命」・・・米国庶民はそういうエスタブリッシュメントに頭にきてトランプを支持するのだろう。

マネーゲーム・・・実業なのかどうか。アメリカンドリームの鬼っ子、異種、奇形児。トランプのような不動産デベロッパーは正業なのだろう、森ビルみたいに尊敬されているはずだ。森ビル創業者に憧れて小生はY専=横浜市立大学商学部を選んだ。

トランプは正業、Lawyer Liar 弁護士ヒラリーは口舌の徒、虚業の臭いがする。米国民はどちらを選ぶのだろう。いずれもモンロー孤立主義、一国平和主義。アジアでは日本が踏ん張るしかない。

夕刻、N母子来泊、明日は長女母子も。踏ん張るしかない。

■3月29日(火)、朝7:00は室温16度、小1女児のピアノ発表会。今は春休みか。女どもは参集する。素晴らしい快晴、ハーフ散歩。花見客が多くなった。

全校一クラスの大きな体の小1女児は風呂前にスッポンポンで駆けずり回る。本能だな。あられもない。カミサンは「もー、すごい迫力」とおろおろし、バスタオルを持って追いかける。小生はひたすら目をそらせる。見てはいけない世界だ。

この小猿も間もなく小2だ。ピアノもそこそこ上手くなった。

小生は毎日が春休み、というか、永遠、死ぬまで世界漫遊クルーズだな。ピースボートと反対のデストロイヤー。アカを特攻する機会をうかがいながらネット世界をウォッチする。

独大統領が支那で共産主義批判! 驚いたなあ。「ドイツ大統領、上海同済大学で公開講演 共産党独裁統治を批判」から。

<【新唐人2016年3月26日】中国を訪問中のドイツ大統領ヨアヒム・ガウク氏は、3月23日、上海同済大学で公開講演を行いました。

『アメリカの声』によると、ガウク大統領は、講演で東ドイツ時代の共産党政権について合法的ではなかったと述べ、また、共産党独裁統治を批判し、人権と自由を称賛しました。

ガウク大統領は東ドイツでの生活体験を話し、「共産主義支配下の東ドイツの国民は、幸せも自由もなかった。体制も正当性が欠如していた。また、東ドイツの人々の声を封じ、自由を制限し、指導者に従わないものに屈辱を与えた」と東ドイツの共産党独裁を批判しました。

講演でガウク氏は、社会にとっての人権と自由の重要性にも言及しました>

独大統領でなければ速攻で逮捕されたろう。ガウク氏は旧東ドイツ出身の福音主義教会牧師、第11代連邦大統領(2012年〜)。1951年に父親がソ連の秘密警察に連行され、 1955年までシベリアに抑留された。アカは“親の仇”だ。

<ガウクは東ドイツの旧体制(共産主義独裁)に対して批判的な立場を取っており、1989年に旧体制批判派の市民団体を結成、「夕べの祈り」を主宰し、抗議デモ拡大のきっかけを作り、共産主義独裁体制の崩壊を導いた。

2003年からはベルリンに本拠を置き、『民主主義のために忘れない』代表に就任。2008年にはハヴェル前チェコ大統領と共に、プラハ宣言において欧州における共産主義独裁政権の犯罪について言及し署名している>
(ウィキ)

反共闘士のガウク氏を招聘したのは誰か。人民網も新華網も現職大統領の氏の訪中を一言も報じていない。上海同済大学は理工系で、国家重点大学に指定されている。ドイツ人医師によって1907年に創立された医学校が起源で、この縁からドイツのシュレーダー首相(当時)は2002年末に同大で講演をしている。

多分、同大が招聘したのだろうが、上海は江沢民派=上海閥の膝元だ。習近平を揺さぶったのではないか。

(在日の支那人大学教授2人が訪中の際にパクられたが、2人は江沢民派で、習一派にやられたという説がある。脅かされて去勢されたのか。岩波の狗、朱建栄も法大の趙宏偉も口をつぐんでいる。相変わらずの権力闘争か。ガウク氏の爪の垢を煎じて飲め)

2年前の2014年3月28日、習はドイツを公式訪問し、メルケル、ガウク氏と会談したが、両者から人権蹂躙を指摘され、言論の自由の重要さを諭されたそうだ。ま、蛙の面に○○だが・・・

近藤大介氏の論考「習近平を激怒させた怪文書『ニーハオ! われわれは、忠誠なる共産党員だ』そして人気コラムニストが失踪した」(現代ビジネス3/28)から。

<そもそも中国をどう統治すべきなのかという問題だ。日本人としては、「中国も世界第二の経済大国になったのだから、早く日本や先進諸国のように民主国家になっていくべきだ」と言いたくなるかもしれない。だが、事はそれほど単純ではない。

今からちょうど2年前の中独首脳会談の最中に、メルケルが習近平に対して、同じセリフを吐いたことがあった。すると習は、キッと目を剥いて、こう答えた。

「話を単純にするために、1000万人を『一人』と考えよう。人口8000万人のドイツは『8人』だから、一つの円卓においしいご馳走を準備すればよい。ところが中国は13台の円卓があっても、まだ足りないのだ。毎日『130人』以上の食客に、三度三度の飯を食わせる苦労を考えてくれ」>

14億人は強権独裁でしか統治できないというわけだ。(7軍閥の7か国に分割→ゆっくり民主化すればいいのにね)

その会談後、独紙「フランクフルター・アルゲマイネ」は「中国とドイツはパートナーだが、友人ではない。戦略的パートナーは調和的な友人関係とは違う」とかなり厳しく両国関係を評している。「大事な商売相手だが友ではない」ということだ。

なお、上海同済大学のサイトには「熱烈歓迎、中独友好」の記事はあるが、当然のことながら共産党独裁批判はまったく紹介されていなかった。真実は完璧に隠された、が、上手の手から水が漏る、秘すれば顕(あらわる)、露見する。王様の耳はロバの耳、やがては公然の秘密になるだろう。ネット長城で鎖国しても真実は隠蔽できない。

<iPhoneのロック解除にFBIが成功した。イスラエル企業が協力した可能性が報じられている>(AFPBB3/29)

日本はイスラエルに自衛隊を派遣しモサド、アイアンドームに学べ。トランプに挨拶に行け、片務性解消に努める、核兵器を持つ、Wロックの核ミサイル1000発と横須賀の空母2隻をウェットリースで貸してくれと。

♪勇気やコンコン 荒武者ドンドン トランプ喜びホワイトハウス 日本は元気に支那つぶし

老人の暇つぶし・・・つぶれない、つぶれる、つぶれます、つぶれる、つぶれるとき、つぶれれば、つぶれろ。

■3月30日(水)、朝6:00は室温17度、曇。孫・子に朝食を作り、膨大な洗濯物を干して9時に電車。義兄の四十九日で座間の平井家本家(屋号は精米屋)の菩提寺へ。タクシーが全然来ないので往生した。

法事の後にわが生地を訪問。鈴鹿幼稚園になっている。途中で本家の本家(宗家?)に挨拶した。一帯は甘利氏の縄張りで大きなポスターだらけ。昔は貧しそうな家ばかりだったが、今は本当に豊かそうで、まるで京都奈良、萩城下町を歩いている気分。

龍源寺はピカピカ、小生が遊びまくった鈴鹿神社も結婚式場を完備してとても綺麗になっていた。境内の忠魂碑には大姉の実父の名が刻まれていた。「後に続きます」と決意表明。座間町だけで昭和12年から21年までに400人もが戦死している。農村は兵士の供給地だったのだ。すごい戦争だった。

もう生地を訪ねることはあるまい。近所の老婦人は小生の祖父母を覚えていた。感動した。座間小には二宮金次郎の像がまだ残されているという。涙腺が緩むなあ。わが生地はついに聖地とはならぬか。中南海に散った古武士・・・夢のまた夢か。

帰宅したら3時。法事は一日がかりだ。グッタリしたがガソリンをぶち込んでPCに向かう。ここが小生の戦場だ。

まずは「真実」を知るべし、とつくづく思う。

杉田玄白著「蘭学事始」は感動的だ。初めて腑分けに立ち会い、オランダ医学書「ターヘル・アナトミナ」の記述の正しさを初めて「自分の目で確認」したのだ。帰路、興奮冷めやらぬままに同志と語らう。

<帰路は(前野)良沢、(中川)淳庵と翁(私)と三人同行なり。途中にて語合ひしは、さてさて今日の実験(実体験)、一々驚き入る。且つこれまで心付かざるは恥づべきことなり、いやしくも医の業を以て主君に仕ふる身にして、その術の基本とすべき吾人(われら人体)の形態の真形も知らず、今まで一日一日とこの業を勤め来りしは面目もなき次第なり。

なにとぞ、この実験に基づき、大凡にも身体の真理をわきまへて医なさば、この業を以て天地間に身を立つるの申訳もあるべしと、共々嘆息せり。 良沢もげに尤も千万、同情(同意)のことなりと感じぬ。

その時、翁申せしは、

何とぞこのターヘル・アナトミアの一部、新たに翻訳せば、身体内外のこと分明を得、 今日治療の上の大益あるべし、いかにもして通詞等手をからず、読み分けたきものなりと語りしに、良沢曰く、予は年来蘭書読み出だしたきの宿願あれど、これに志を同じうするの良友なし。常々これを嘆き思うのみにて日を送れり。各々がたこれを欲し給はば、われ前の年、長崎へもゆき、蘭語も少々は記憶し居り。それを種としてともども読みかかるべしや、

といいひけるを聞き、それは先づ喜ばしきことなり、同志にて力を致せ給はらば、憤然として志を立て一精出し見申さんと答へたり。

良沢これを聞き、悦喜斜めならず。しからば善はいそげといへる俗諺もあり、ただちに明日私宅へ会し給へかし、如何やうにも工夫あるべしと、深く契約して、その日は各々宿所宿所へ別かれ帰りたり。

その翌日、良沢が宅に集まり、前日のことを語合ひ、先づ、かのターヘル・アナトミアの書にうち向かいしに、誠に艪舵なき船の大海に乗り出だせしが如く、茫洋として寄るべきかたなく、たゞあきれて居るまでなり>

簡単な辞書を元に刻苦奮闘、単語ひとつの訳に数日かけたりしてターヘル・アナトミアを訳したのだ。西洋医学黎明期の先人の努力が偲ばれる。

事実を知る、真実を探る。学者や記者はこれが原点だ。政治家はこと経済政策においては数字を正確に知り、現状を把握しなければならない。

ところが支那では正確な数字がそもそもない。大昔からそうだ。支配者が喜ぶ数字を出さないと出世どころか首が飛ぶから、官僚はみな「数字を創る」。壮大な粉飾決算。胡錦涛時代は「保八」が叫ばれた。GDP8%を死守せよと北京が命じれば、地方政府は8.2%、8.5%などという数字を創作する。

中共の改革開放やGAT加盟の際に西側は経済データのとり方を一所懸命に指導したのだが、結局はみな保身のために数字を創作した。失業率の数字も都市戸籍のデータであり、農村戸籍は完全に無視されている。

つまり自分の体(国)がどういう状態なのか、健康状態がまったく分からないのだ。肝臓の具合はどうなのか、脂質は、血液は、血糖値は、腫瘍マーカーは・・・血圧や心拍数さえもまったく分からない。レントゲンもCTスキャンもMRIのデータも信用できない、すぐに改竄するからだ。

支配者が6.5〜7%の数字を求めたら、それに合わせた数字を創る。数千年間それを繰り返してきたのだから今さら是正はできない。

(全人代の時に遼寧省幹部はGDP3%と報告し、これは31省の中で最低だったので速攻で首を斬られた。恐ろしい国だ)

で、どうなるか。コメが豊作でした→そうか、大いに結構、来年は減反だ、種もみを減らせ、と北京は命令する→地方政府は指示に従う→ところが本当は凶作で備蓄米がない→減反して飢饉が起きる。1950年代の大躍進時代はそんなことが行われて3000万人が餓死した。

支那では今、構造改革とか金融安定化が叫ばれている。しかし、正しい数字がないのだからどう改革していいのか処方箋が書けない。不良在庫はゼロ、不良債権もゼロ、未払い賃金もゼロとか報告されていれば、もう打つ手はない。不安を招かないように「若干の問題はあるが、中国経済は安定している」と言い逃れるしか策がないのだ。

嘘も百回繰り返せば本当になる式の問題先送り。もはや先送りできないのだから崖から落ちるしかない。かくして共産主義は絶滅するのだ。小生の生地が聖地になる可能性はゼロではなさそうだ。(2016/3/30)

◆ソウルでは日本人に家を貸したがる

名村 隆寛



日本の引っ越しシーズンの折、ソウルの自宅マンションの契約更新時に家主が言ったことを思い出した。「ずっとここに住んでね。引っ越すなら、ぜひ日本人を紹介してちょうだい」と頼まれた。別に社交辞令でもなく、ソウルでは日本人に家を貸したがる人が多い。不動産屋の若社長も断言していた。

理由は、「部屋をきれいに使ってくれるし、カネ払いもいいから」だという。長年の口コミで噂は広がっているそうだ。借りた家は汚さない。家賃も絶対に滞納しない。こちらは日本での習慣を韓国で当たり前にやっていただけだ。「毎月ちゃんと家賃を振り込んでくれて助かる」と家主は感謝してくれた。

思い当たる節はある。家賃支払い期日が土曜日や休日に重なる場合、必ず前日に家賃を振り込んでいる。そんなことが何度かあった。韓国人の友人は「そんなの休日明けでいいんですよ」と笑っていたが。

家主にとって、筆者は家を貸した初めての日本人だという。「噂通り日本人はキチンとしている」という言葉はくすぐったいが、まんざらでもない。不動産屋の若社長からも「いい物件ありますから、日本人のお客さんを紹介してください」と頼まれた。こちらは、ソウルの日本人社会での口コミに期待してのお願いだったが。

産経ニュース【外信コラム】【ソウルからヨボセヨ】2016.3.30

2016年03月31日

◆民維合流は民主党の終わりの始まり?

塩田 潮


新党の名称を「民進党」と発表し、笑顔で退席する民主党の岡田代表(左)と維新の党の松野代表=14日午後、国会維新の党と民主党の合流による新党の名前が「民進党」に決まった。

公 募と世論調査の活用で2党合流を国民に広くアピールし、今夏の参院選で の得票拡大につなげたいという思惑と計算が働いたようだが、国民の関心 の高まりや盛り上がりはなく、効果は期待できそうもない。(iRONNA)


 
民維合流は、もちろん「1強多弱」といわれる政党状況を打破して、自民・公明の与党勢力に対抗し得る政治勢力をつくり上げ、政権交代可能な政党政治を再現するのが狙いである。

だが、合流による新勢力は衆議院が92議席、参議院は64議席(16 日現在)にすぎない。「多弱」打破のための合流とはいえ、新党名を決め るに当たって、政党として政治と社会の将来像や目標、行動・選択・決定の指針を示さないまま、漠然と公募や世論調査に託するというやり方は本来、政党と参集する政治家が取るべき道ではない。何を目指すのか

何を目指す党か、何をやる党かを一言で表現するのが党名だから、政党と政治家の側が責任を持って国民に提示する義務がある。だが、新党名の「民進党」というネーミングからは、どんな政治や社会を志向するのか、そのために何をどうやって実現するのか、というメッセージが伝わってこないと感じる人が多いのではないか。

振り返ると、昭和30年結党の自由民主党も、平成8年に最初の党を旗 揚げした民主党も、ここまで一度も党名を変更しなかった。それは曲がりなりにも「自由民主」と「民主」という党名が、政党としての理念や思想、行動原理、方向性などを指し示しているという意識が党内で共有されていたからだろう。

自民党はロッキード事件で大揺れになったときなど、一部で党名変更論が取りざたされたことがあったが、名前を変えなかった。民主党も10年の第2次結党、15年の自由党との合併の際も同じ党名の下に結集した。「自由民主」は自由と民主主義を共通の価値観とする中道・右派の道、「民主」は国民主権、公正な社会、生活重視を目指す中道・左派の路線を
一言で言い表すという役割を果たしていたといっていい。

一方、短期間で消滅した過去の政党の党名を見ると、何を目指す党か、何をやる党か、という点が明確でなかった例が多いことに気づく。日本新党、新党さきがけ、新生党、国民新党、みんなの党、次世代の党などはリーダーの個性はアピール力を備えていたが、政党としての正体は見えにくかった。

「民進党」という名前を聞いて、短命に終わった「新進党」(6〜9年)がすぐに思い浮かんだ。自民党に対抗し得る新政党を目指して新生党、公明党、民社党、日本新党、自由改革連合などが結集したが、3年半で空中分解した。

「名」は「体」をなす

民主党が再浮上を遂げるには、現在、完全消滅に近い国民の期待感の再醸成が不可欠だ。今回、合流政党の党名選びが話題になり始めたときから、筆者は個人的には「官主導ではない民権の政治を」という姿勢と路線を明確にするために「民権党」を名乗れば、国民の期待感を呼び戻す一助になるのでは、とひそかに思っていたが、似て非なる「民進党」となった。

かくなる上は、党の名前はともかく、自公政権に代わり得る選択肢、政策の対案と代案、対立軸などを欠かさず提示して、どんな政治や社会を目指すか、何をどういうふうにやるかを明確にする。

「名」はともかく、「体」をつくり上げる。それができなければ、待ち構えているのは「新進党の悪夢」の再現だろう。「民進党」が民主党20年の歴史の「終わりの始まり」とならない保証はない。

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iRONNAは、産経新聞と複数の出版社が提携し、雑誌記事や評論家らの論考、著名ブロガーの記事などを集めた本格派オピニオンサイトです。各媒体の名物編集長らが参加し、タブーを恐れない鋭い視点の特集テーマを日替わりで掲載。ぜひ、「いろんな」で検索してください。

                ◇

【プロフィル】塩田潮 しおた・うしお ノンフィクション作家、評論家。昭和21年、高知県生まれ。慶応大法学部卒。52年から月刊『文芸春秋』の記者となり、58年に処女作『霞が関が震えた日』で第5回講談社ノンフィクション賞を受賞。主な著書に『大いなる影法師』(文芸春秋)『新版 民主党の研究』(平凡社)など。

産経ニュース【iRONNA発】2016.3.23
 


◆真っ赤シー旋風を引き起こせ!

MoMotarou



時期が来た。我が国も国の行政機関や立法府の反日共産主義者及び反日在日韓国朝鮮勢力を一掃する時だ。米国に遅れること数十年。GHQに隠れて見えなかった存在だ。日本共産党こそ米国の手先となり第三国人と手を組み、日本を赤化しようとした。

では綺麗ごとをいうが、権力を握ったら豹変する。貧しい人達から如何に富を搾り上げ搾取するかを、日夜考えるのがマルクス共産主義の実情だ。奴隷化。中国韓国北朝鮮を見よ!

■江東区塩浜に建設される「故郷の家・東京」:韓国人のための介護施設 舛添! 狂ったか? 在日韓国人の為の介護施設に8億円東京都が出すそうだ。それも国有地を借りて。

<東京に「故郷の家」を設立するのにかかる費用は23億円。うち8億円は東京都が補助し、残り15億円は法人が負担する予定だが、一部は募金で充当する>中央日報日本語版
http://www.christiantoday.co.jp/articles/14742/20141207/kokorono-tokyo-nyusatsu.htm

■見誤った米国(題:MOMO、「暁 鐘」p18 安岡正篤著)
(転載 始)

○これが政治や経済になってくると、、、

ますます大変な問題でありまして、大きな例を申しますと、過般の大戦争がそうです。アメリカはずい分勝れた、聡明な、有能なスタッフを集めて日本を処理したのですけれども、この日本の処理が、考えてみると、それこそ文字通り、「やまいだれ」 の中に入った知だったのです。馬鹿なことが多かった。


○まず第一に、ルーズベルトが、、、

えらい非難の的になっております。例のヤルタ協定というもの、これは実に愚かなもので、あんな戦争の末期に、あんな約束をしてまでソ連を引張り込んだということが、これがそもそも大変な誤りでありました。

そのソ連というものがどういうものであるかということを知らずに、ただ日本というものだけを見て、日本国民に容易に起つ能わざる打撃を与え、日本の軍国主義復興を永久に封鎖してしまえば、それでアジアに、太平洋に、世界に平和が来るものと、まことに簡単に割切ったわけです。

○そこで日本に進駐すると、、、

日本の武力というものを徹底的に解消してしまいまして、そうして日本を政治的、経済的はもちろん、精神的、思想的、教育的、宗教的にも、できるだけの骨抜きをやった。そうして日本というものを完全に無力化したと思ったら、ソ連、中共という日本よりもさらにさらに深刻な意味において悪質な脅威が俄然として勃発した。


○朝鮮のような所に駐兵をするのは無意味であると考えて、、、

あっさり朝鮮を放棄したら、途端に朝鮮に大戦争が始まった。その朝鮮の大戦争というものは、ソ連の共産党とは全く違う、ごく東洋的、シナ的な農村改良主義者にすぎない位に思っておった中国共産党が、ソ連以上の軍国主義、共産主義の戦力であった。そうして日本に払ったより以上の犠牲をあそこに払わざるを得なくされてしまった。


○そのシナについても、

むしろ中共よりも国民党を憎んだアメリカは、国民党政府というものに対華白書という三下り半を突き付けた。ところがその国府が完全に失脚した途端に全シナは中共の支配となり、彼等の最も嫌いな、従来の暴君もなし得なかったような、徹底的独裁政治、恐怖政治が断行され、アメリカの極東政策というものを根本的にひっくり返してしまった。

こういう思いがけないことは、全くアメリカの指揮者、アメリカの当局者を狼狽させたのです。それほどの手違い、狂いが生じた。そういうことはアメリカの理論家、政策家、極東通などが、全く予期どころでない、夢想もしなかった。識者もおりましたが、そんな人々は退けられました。 (終)

■女性はサヨク化

女性を誘導する。赤旗「日曜版」に一度でも登場した芸能人は巧みに「平和運動」に利用されていく。吉永小百合さん。女性はテレビの影響が大きく、マスメディアを使った手法で「平和・環境」を埋め込まれる。

その「平和・環境」を語らず、ただ繰り返す。「日本共産党」・反日在日に影響される。NHKをはじめテレビを乗っ取られたままでは危険である。「日本のお母さん」を取り戻せ!女性を日本共産党・反日在日韓国朝鮮人に渡してはならぬ!


◆外交知らずのダメダメ外務省

平井 修一


小生は骨の髄から日本人、日本/大和民族だと思っており、それを大いに誇りとしている。「日本は実にいい国だ」と思うナショナリストであり、日本人は優秀だと思う民族主義者である。ハードは神道と武士道、ソフトは仏教と儒教陽明学あたりだろう。

大体、普通の日本人はそういう愛国心や民族としての誇りを持っているのではないか、外務省の役人とアカ以外は。

外務省は根っからの事なかれ主義である。諸外国と波風が立つことを極端に嫌い、避けたがる。西郷翁は「外交では“戦”の心構えが大事だ」説き、毛沢東は有名な言葉「外交は血を流さない戦争、戦争は血を流す外交だ」と喝破している。

両者は外交の本質をしっかりとらえている。

外務省出身の外交評論家、宮家邦彦氏は大変優秀そうだが、ほとんど愛国心や民族としての誇りを持っていないようだ。氏はそれを蛇蝎のごとく激しく嫌悪している。氏は恐らく日本人であるという意識さえもないのではないか。多分、国籍やら人種、民族を超越したコスモポリタンとか地球市民と思っているのではないか。

地球上の摩擦、騒擾、衝突、事件、事変、戦争は多くの場合「国籍、人種、民族&宗教」が深くかかわっている。それにもかかわらず外交評論において国籍、人種、民族&宗教の問題をネグレクトするとか、偏見的に憎悪するばかりだと、かなり歪んだ見方になってしまうのではないか。

これは氏のみならず多分、外務省やその他の省庁でも似たような傾向ではないか。東大などの文系学部では左巻の教授が多いだろうから、恐らく優秀な役人は「俺は骨の髄から日本人だ」という意識は薄く、「自分はたまたま日本に生まれただけ。意識は地球市民だ」という人が多いのではないか。

世界中のインテリもそのような傾向がある。国籍、人種、民族&宗教という“事件のキモ”を見ないから、ほとんどの人がトランプ爆走を予想できなかった。

宮家氏の論考「テロの再生産をどう断ち切るか…対外諜報機関の創設は急務だ」(産経3/28)から。

<諸悪の根源はイスラム教そのものではなく、破綻国家となったシリアとイラクでテロリストの聖域がなくならないことだ。(平井:シリアとイラクがバカだったから? オツム大丈夫かよ、諸悪の根源はイスラム教の徹底的な独善的排他主義ではないのか、コーランに曰く「キリスト教徒とは仲良くするな」)

現在、欧州で起きている現象はポピュリスト(大衆迎合)的ナショナリズムの台頭だ。既得権を失うことを恐れる元エリート(平井:誰のこと? 仏ルペンやAfD党首のこと? 女性党首はエリートだったの?)は、現在の経済的困窮をもたらした原因が、腐敗したエスタブリッシュメントと新参移民にあると信じ、憎悪と不信を深めつつある。(平井:EU首脳は腐敗しているの? 宮家氏並にオツムが弱いだけだと思うが)

こうした現象はイスラム移民排斥運動が高まるフランス、欧州連合(EU)離脱を議論するイギリス、シリア難民を拒否する東欧諸国にも共通するものだ(平井:無条件で難民モドキを受け入れろということ? 大丈夫かよ)。

しかも、これは欧州の専売特許ではない。米国ではトランプ旋風が吹き荒れている。トランプ候補は米国社会の「ダークサイド」を代弁する大衆迎合型政治家だ。彼を支持する有権者層、すなわち白人・男性・ブルーカラー、低学歴層は、欧州で不満を深めている市民層と不気味なほど一致する。

(平井:トランプ支持者はバカだということ? ヒラリーの方マシだということ? エビデンスを示せよ。宮家氏のメガネは感情論で相当狂っているとしか思えないが・・・産経はこんなバカに原稿依頼するなよ。春から革マルの佐藤優にも書かせるそうだが、バカなことをしていると購読を切るぞ! ヂヂイを舐めるなよ)>

脇坂あゆみ氏は翻訳家で、現在はシリコンバレーの企業に勤めている。『肩をすくめるアトラス』の訳者でもあり、氏は「アメリカにも幽霊が出る。アイン・ランド(1905〜1982年)という幽霊だ。この思想家・政治家は米国の政治家、企業経営者の中に信奉者が多く、その著作は聖書に次いで多くの若者の思想形成に影響を与えたともいわれる」と書いている。

脳内お花畑のリベラル系の論者≒アカモドキ≒暗愚は、大統領選挙において切実な問題である国籍、人種、民族&宗教への照射をほとんどしなかった(平井:タブーなの?)からトランプ爆走を予想できなかったのだ。

米国民の多くが不法移民にうんざりしていること、イスラム系に不信感を持っていること、オバマが貶めた米国の威信を取り戻したいと思っていること、それが宮家氏のような“お花畑の地球市民”には分からない。

彼らは分かりたくないのだ、なぜならお花畑では「共生命、平等命、みんな善人」だからだ。彼らは「イスラム教徒は非常に危険だ、警戒すべきである」と言う人々を「ナチスだ」と叩きまくり、一方でどこの馬の骨かも分からないテロリストやその予備軍に寄り添うのである。

脇坂氏の論考「共和党候補がトランプに絞られたのは必然だ 討論会を通じリーダーシップへの期待高まる」(東洋経済オンライン3/29)から。

<ルビオは討論会で機転が利かないわけではなかったし、予備戦の序盤で新十ドル札にふさわしい女性を問われ、ローザ・パークスと即答した時は「共和党の未来」のように光っていた。

パークスは1950年代の差別的なジム・クロウ法のアラバマ州で、白人のためにバスの座席を譲ることを拒否した女性であり、公民権運動の母といわれた人物だ。ジェブ・ブッシュがマーガレット・サッチャー元首相を、ジョン・ケーシックがマザー・テレサをあげたのと比べると新鮮だった。

だが、トランプには勝てなかった。ルビオは3月15日に指名争いからの撤退を表明した。

共和党の視聴者は、イデオロギーにも選挙戦のキャンペーンにも大きく揺さぶられることなく、ただ候補者同士の応酬をみながら、「いざというときはトランプのほうが安定しており、仕事ができそうだ」という判断をくだしたのではないか。

才気煥発だが経験は浅い若者が、百戦錬磨の奸雄にはかなわなかったとでも言うしかない。大勢がはじめからトランプを支持しているというよりは、選挙戦を眺めているうちに彼しかいなくなってしまったという状況だ。

8年前、耳心地のいい演説の天才をリーダーに選んだアメリカは、スピーチライターが書いた演説の美辞麗句に飽きているし、共感できなくなっているようにも思う。

たしかに外国人である筆者から見ても、たとえば2012年のミット・ロムニーを指名した共和党大会とオバマ大統領を指名した民主党大会に大きな違いはなかった。両者のレトリックは、要するに「誰もが頑張れば報われる自由の国アメリカ」というものであり、まさに選挙用の美辞麗句だった。 

その点、トランプは実に「リアル」なのである。同じテーマを繰り返しはするが、そこにスピーチライターの存在を感じさせない。自分自身の生活と実業界での経験をもとにした本音を語っているか、戦術として台本のない本音を語っているように見せているかのどちらかである。

大統領選は究極のリアリティーショーである。トランプが自ら制作に関わり、君臨したテレビの『アプレンティス』と同様、複数の野心家の候補が試練にさらされ、少しの迷いや弱みが致命傷になる。審判はアメリカの有権者だ。彼らは昨年からではなく、トランプという人物と彼の物語を何十年にも渡ってみつめてきている。(平井:これは大きい)

*求められているのは「仕事ができるリーダー」

テレビをみてきた視聴者ならば、トランプの人格も言動も、おそらくは思想信条もある程度は知っている。彼が人種差別主義者でも過激派でもないことも知っている。

彼は多くの人にとって、口が悪く、勝つべきときにはとことん攻撃の手をゆるめることがない戦士だが、基本的には恐ろしく有能で、面白く、家族を大切にする愛すべき人物なのだ。

もう20年程も前のことだが、筆者の知人で現在関東・東北で住宅の建設や売買を手掛けている経営者の男性が、学生時代にマンハッタンを訪れた際、トランプタワーでたまたま本人を見かけ、写真撮影を依頼した。

トランプは快く撮影に応じ、後日知人が手紙を書き送ったところ、「君の志とやる気に感銘を受けた。これからもがんばれ」という趣旨の丁寧な返事が届いたそうだ。

極東の一学生にその気配りである。全米で広く商売を手がけている彼の選挙活動は、半世紀前から始まっていたと考えてもよい。

アメリカは、なんであれ仕事ができるリーダーを求めている。繰り返しになるが、実績のある経営者に国政をまかせてみたらどうだろう、と思い始めているのではないだろうか>(以上)

米国人の、あるいは世界の人々のリアルのマインドを知るには国籍、人種、民族&宗教にかかわるリアルを知らなければならない。外務省の役人など地球市民はそれを知ろうともしないから、まともな外交ができずに国益を毀損しているのだ。

この記事を書いて、小生は「宮家氏よりはまともじゃね」と思えるようになった。まさか東大法学部ではあるまいと調べたら、ズバリだった。東大出はクズばかりの発達障害、バカに勝ったところで自慢にはならんな。本当にがっかりだ。

産経には再度言っておく。宮家や佐藤を使うのなら購読をやめると。産経にリベラル≒アカモドキが巣食っているのだ。司馬遼の末裔。これを除染すべし。

おい、熊坂、舐めたらいかんぜよ、読者はバカではないぜ。読者のリアルなマインドをしっかりつかんで命懸けで経営することだ。(2016/3/29)

◆『親鸞』と『酒井友哉』D

〜生き仏の講話:シリーズ ― 酒井友哉〜 

浅野 勝人  (安保政策研究会理事長)



気がついたら下から冷たい風が入って来て、夜露かなんかでピューと冷たい感覚が来て、じっと見たら足の周りが血の海になってる。それでも生きているんですヨ。

人間、一遍やり損(そこ)なっちゃうと、もう一遍やろうと思ってもなかなか出来ないもんでネ。それでいつ自分が死んでもいいように顔を隠す手巾(しゅきん)ってのがあるんで、それを裂いて包帯にして足にまいたんです。

その時も、無意識のうちに刀をこうやって抱えてるわけ。あん時に重心が狂って刀が下に落ちちゃったら、ここらへんに刺さって、そのまま死んでた。

ところが、よっぽど僕は前世でもって悪いことしてたんだと思うんだネ。仏さんにしてみたら、こいつこんなに簡単にお終いにしてやるわけにはいかん。こんな生易しいもんじゃないんだ。もうちょっと生かしておいてひどい目に合わさなかったら、性根が直らないじゃないか。だから、もうこの辺で引き返そうてんで、仏さんに引き返されちゃったんだと思うんだよネ。

それで40分か50分位遅れて赤山まで行って、お参りして帰って来るんですが、赤山まで行ったら、いつも参拝の人がそんなにいないんだけど、その時に限って30人位岐阜の方から団体がお参りに来てくれていた。

いつもは3時半頃には着くんだけど、私が現れないもんだから、住職が心配して見に来てたんだネ。そこへ僕がのこのこ帰って来たもんだから、住職大きな声で怒鳴りだして、怒り出しちゃった。

「こらぁ、行者。そこで何してんだ! 皆んな寒いのに1時間も待ってるのに、お前なにしとったんだ」

怒鳴られたけれども、返事が出来ないですよネ。「すいませーん」って言うてネ。「昨日部屋を掃除してもらった時に、おばさんが時計を1時間も遅れてセットしちまったもんで時間を間違えました」なんてウソばっかりついちゃった。

「本当は、ついさっき短刀を突き刺して、失神して死にかかってたから遅れちゃったんです」とも言えないものネ。

和尚が怒鳴って「皆さんがさっきから待ってるんだから、お堂の中をお参りするのは後でいい。まず、この人達にお加持をしてあげて帰ってもらいなさい」って言うんだ。

堂入りが終わった次の年の初めての赤山苦行ですから、そんなに大勢の人に急にお加持したことはないんです。そのうえ、頭の中は真っ白になってる。お加持しろというけれども、こっちの方があんたさんにお加持してもらいたいわい。こっちは動けなくなって困ってんのって。その人達の前で一生懸命お加持するんだけど、何言ってんのかわからない。頭の中が真っ白になっちゃってるんだから無理だよネ。

なんとか決まり通りにお加持を終わってお堂を回って出て来た。普通だったら寒いから皆んな帰っちゃうのに,そんな時に限って帰らないでじーっと待っててくれるんですネ。僕がずっと赤山の裏道の方へ向かって歩いて行きながら、後ろ振り向いたら、誰も帰らないで手を振って「行ってらっしゃい」「頑張って来て下さい」なんて言ってる。

ここでへたるわけにはいかないわネ。ちょっと行ってまた後ろ向いたらまだ帰らない。やっと姿が見えなくなって安心したと思ったら、電気にポタポタポターと打たれたみたいになって腰が抜けちゃって、うえなくなった。(動けなくなった)

うえなくなったって、そこで10分休んだら10分、1時間休んだら1時間、それだけあしたにしわ寄せするだけですよネ。どんなことがあっても自宅へ帰らなきゃならない。びっこ引きながらずっと歩いて帰って行ったが、傷は縫ってないでしょ。お医者さんに見せたわけではないんだから。

だから、うちに帰ってからお手伝いのお姉さんに「すいませんけどクリーム貸して下さい」って言ったら「何するの」って言われて「ちょっと薬にする」って言ったら、「クリームは薬じゃないから駄目だ」って言うんですヨ。そんなこと言ってられないから、クリームを傷口にベターとつけて包帯まいて、あしたの出番を待っている。

そうすると足がズキンズキンして寝られない。あとはずっと足を抱えながら痛みに耐えて出発する時間を待つしかない。これが不思議に出発の時間になるとぴしっとして歩き出せるわけヨ。

ところが、歩き出すと体が水を欲しがってしようがないんで、水溜りだろうが、水屋だろうが、水が流れている所に足を突っ込んで冷やすの。だけど歩きはじめると5分も経たないうちに体がからからになっちゃうんです。

あの時は不思議と破傷風にならなくてすんだ。リンパ腺も腫れなかった。

そのうちに雨が降ってくると坂道だからしゃくれてしまう。濁流が流れてくるわ、石ころがゴロンゴロン落ちてくるわ、それでも傷口を縫わないまま行ったり来たりしてたんだけど、全然痛みがないんだネ。普通だったら破傷風になっちゃうのにならないんだヨ。

だから、そんな時に初めてお堂入りの時のことを思い出した。これは自分以外の自分がもう一人いるのと違うか、まさしくこれが神様とか仏様といわれるものに違いない。神様とか仏様が居るとか居ないとかいうのは、このことを言ってるに違いないと思ったの。
< 続く >

2016年03月30日

◆脱力、漢族は想定外のタフ

平井 修一



国際弁護士・村尾龍雄氏のブログ3/24「日中間ビジネスコミュニケーションの難しさ(3)」から。氏の日中友好にかける熱意に感動し、涙が出た。

<昨年のことですが、日本でまだ10代の中国人留学生の女性がとある件で刑事事件の被疑者として起訴される可能性があるということで、私の事務所(大阪)に相談に来ました。

複雑なお話が中国語でしかできないので、私の事務所を捜し当てたようです。

どうも聞くと母子家庭で、日本でもアルバイトをしなければ生活に困るようなお話であり、「ここは平素から日中友好を旗印に掲げる私としては、無償でもお手伝いしなければ」と決意し、若手弁護士の先生と共に知恵を絞り、不起訴処分になるべく行動を開始しました。

その方針を説明するために、お母さんが北京在住であって、私どもの北京事務所(長富宮ホテル)から程近いところに住んでいるということで、北京事務所にお越しいただいて、テレビ会議越しに一生懸命、嫌疑をかけられているであろう犯罪と不起訴処分を勝ち取るための行動計画を中国語で説明しました。

お母さんはテレビ会議越しで何度も「お金は幾らかかるのか」「余り高ければ、母子家庭である自分には支払えない可能性がある」と繰り返すので、「いや、心配しなくてもいい。乗りかかった船なので、当面一切お金はいりません」など説明すると、「ありがとうございます」と何度も頭を下げるのです。

そこで、意気に感じて、一生懸命に行動を重ねた結果、若手弁護士の先生の活躍もあり、結果として計画どおり不起訴処分で案件を解決することができました。

最終説明のため、お嬢さんには大阪事務所に、お母さんには北京事務所にお越しいただき、どのように行動して、不起訴処分となったかの経緯の説明と今後同じ過ちを繰り返さないようにするための警告を1時間ほどにわたり、力説しました。

ここでもお母さんはテレビ会議越しに何度も頭を下げるので、「いやー、日中友好のために人助けをやって、清清しい気持ちだなあ」と感慨に浸っていました。

ところで、昨日北京で中国の超著名企業の本社で終日交渉があったので、一昨日から北京に入り、夜に北京事務所の所長弁護士と夕食を共にしました。

すると、彼が「昨年、先生が香港から帰阪された1週間ほど一生懸命やっておられた刑事事件があったでしょう?」と聞くのです。

そこで、「ああ、あれは日中友好の一助となって、頑張って良かった」と感想を述べると――

「いや、あれね、お母さんが最後の帰り際に秘書を呼び止めて、『あんたの事務所は本当に大丈夫? 本当は私、お金をたくさん持っているのに、あんな猿芝居で、事務所の代表弁護士がタダで、あんなに必死に働いて。

中国では代表弁護士なんて、絶対にタダで働くことはあり得ないし、ともかく最初に高く吹っかけて凄い弁護費用を口にしないと、信用されないのよ。あれでは駄目だね、絶対』と繰り返したうえで、『ほな、さいなら』と言い残して帰っていったらしいのですよ。

ということで、今度からは刑事事件でも日本にお嬢さんを留学させるくらいなのですから、相応の弁護士費用を取ったらどうですか?」と言うのです(絶句)。

日中間ビジネスコミュニケーションの達人への道はなお遠い・・・>(以上)

なんとも脱力・・・慰める言葉もない。海千山千の手練れの弁護士を手玉に取るとは。北京の阿姨(おばさん)は2ケタ違って海億山億だな。苛烈な歴史の中で鍛えられて、バイオニック・ジェミーやスーパーガールみたいにタフだ。性悪説の支那人にとってユルーイ日本人を騙すのは赤子の手をひねるようなものだろう。こんな猛者と商売するなんて・・・小生にはとても無理だ。

海外の駐在員の中でも「中国の駐在員の自殺数」が一番多いそうだ。

<経済成長を続ける中国市場に駐在員を送り出す日本企業の期待の高さと、社会のフォーマットが基本的に日本とは異なる中国での現地ビジネスの内情との間には、大きなギャップがある。そのため起こる本社との板ばさみに、中国人社員とのコミュニケーション不全が加わる。商観念や慣行も違う。

駐在員の多くは、変化の激しい中国社会での仕事と生活がもたらす数々のストレスやプレッシャーの中で、不眠症や自律神経失調症に悩まされ、なかには適応障害や急性ストレス症候群、うつ病、最悪のケースでは自殺に至る例も毎年のように報告されている>(プレジデント2011/5/30)

多くが1年以内に変調をきたすそうだ。こんな国と戦争したくないが・・・人民網は先日、防大卒業生の任官拒否が増えたとうれしそうに報道していたが、支那人も日本とは戦争したくないようだ。まったく今は日中友好ではないが、日中不干渉でいいだろう。戦争がなければ上等だ。(2016/3/28)


    

◆最高裁判事後任問題の混迷

櫻井よしこ



3月15日の米大統領選の予備選で、共和党のマルコ・ルビオ氏が撤退した。氏は共和党のいわゆる良識派の期待を担っていた。しかし、自身の地元のフロリダ州でドナルド・トランプ氏に大きく水をあけられて、撤退が決定的になった。
 
トランプ氏の暴言と“敵”をつくり続ける非常識な手法を、米国のみならず世界中が懸念する中で、極めて重要な国内問題の処理に共和党が頭を痛めている。2月に死去した米連邦最高裁判所判事、アントニン・スカリア氏の後任問題である。
 
氏は1986年にロナルド・レーガン大統領に指名され、30年間、最も筋を通した保守の判事だと評価されている。同氏の死去で9人の最高裁判事は8人となり、保守対革新で対4に勢力が二分されている。米最高裁の権威は非常に強く、議会が重要問題を決定できないとき、答えを出し、米国という国の方向性を決定する役割を、事実上担ってきた。

現在、移民制度改革、人工妊娠中絶の合法化、大学の入学選考における人種要素の考慮の可否などの事項が最高裁判断を待っている。
 
米国という国の根幹に関わる事柄で、最高裁判断が米国社会の在り方、国柄を形成するほどの影響力を有するだけに、4対4の拮抗状況を保守有利にするのかリベラル有利にするのかの鍵がスカリア氏の後任人事である。
 
最高裁判事はまず大統領が任命し、100人の上院議員のうち60人以上の支持を得て承認される。バラク・オバマ大統領は早速後任人事の選考に入っており、早ければ今週中にも議会に提案するとみられる。

ジレンマに陥ったのが共和党だ。オバマ大統領の支持率が低調で国民に不人気であるため、本来なら、次期大統領は共和党からだと多くの人が考えた。しかし、予備選の状況は、トランプ氏が共和党候補者になる可能性を強く示唆している。
 
無論、まだ決まったわけではない。トランプ氏が共和党大会までに過半数の代議員を確保できなければ、テッド・クルーズ氏やジョン・ケーシック氏の2、3位連合による逆転もあり得るかもしれない。

ただし、その場合、共和党が1つの党として勢力を維持できるかどうかは、不明である。結局、トランプ氏とヒラリー・クリントン氏の闘いになれば、後者が勝利する可能性がある。この展望に、共和党側が焦りを抱くのは当然である。
 
そうした中、最高裁判事人事について共和党内に、オバマ大統領の人選に向き合い議論すべきだとの声が上がってきた。オバマ大統領は上院の過半数を持つ共和党に受け入れてもらうために、極端な左翼思想の人物を推薦することはないだろうという読みから、この歩み寄りの提案は生まれている。
 
他方、こんなうがった見方もある。クリントン氏の私的メール使用問題には機密情報に関する非常に深刻な要素があり、連邦捜査局(FBI)の訴追を受ける可能性もゼロではない。訴追は大統領の許可なしには行われ得ない。

そこでオバマ大統領がクリントン氏を免責し、代わりにクリントン氏がオバマ大統領を次期最高裁判事に任命する可能性もあり得るというのだ。
 
無論これは推測にすぎず、具体的な根拠はない。しかし、このような見方さえもが一部とはいえなされるほど、最高裁判事の人事をめぐる保守対リベラルのせめぎ合いは激しい。
 
オバマ大統領はリベラル中のリベラルである。オバマ大統領がスカリア氏の後任に就くようなことになれば、米国司法のリベラル志向は強化される。

次期大統領は少なくとも4年間、米国の頂点に立つ。いま最高裁判事八人のうち3人が75歳以上である。スカリア氏の後任人事は別にして、次期大統領は3人の最高裁判事を任命する可能性がある。

実に、今回の大統領選は司法においても、米国を根本から変える意味合いを持っている。

『週刊ダイヤモンド』 2016年3月26日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1126
                 (採録: 松本市 保田 康文)

◆韓国憲法 ひどい歪曲憲法

野口 裕之



「韓日関係に新たな章を開くことを願う」。韓国の朴槿恵大統領が1日に行った演説にギクリとした。韓国憲法に「新たな章」が挿入され、《大韓帝国(1897〜1910年)が大日本帝国を併合した》などと、歴史をまた捏造するのではと、いくら何でも絶対に有り得ぬ想像を巡らしてしまったのだ。

《3・1節》式典での演説20分間の内、日韓関係部分はわずか2分であった。北朝鮮の脅威や経済悪化を受け、関係改善が不可欠なためで、感心するほどの豹変ブリではある。とまれ、韓国では憲法上、韓国が日本と成った《日韓併合/1910〜45年》は存在せず、代わりに併合期の《3・1運動/19年3月1日》を起点とする建国物語が記されている。

小欄は3・1を反日暴動、韓国は「独立運動」と認識するが、たった2カ月で収束。米国の独立戦争(1775〜83年)のような長期・大規模戦争を思い描くのは誤り。日本国憲法も“不磨の大典”を気取り進化を放棄しているが、韓国憲法は研磨し過ぎでバーチャル世界に踏み込んだ。生い立ちのいかがわしさ故に出来の悪い日本の欠陥憲法の方が、まだマシか…。

■ひどい曲解の前文

韓国憲法前文にはこうある。

《悠久の歴史と伝統に輝くわが大韓国民は、3・1運動で建立された大韓民国(韓国)臨時政府の法統…を継承》

朝鮮人が日韓併合期の3・1運動に際し独立を宣言した点は史実。ただ、憲法が宣言を捉え、建国をうたうのは無理スジだ。このシナリオだと、韓国は大韓帝国の正統後継国家で、日韓併合は史上存在しなくなる。《大韓帝国→大日本帝国→米国軍政→韓国》との正史ではなく《大韓帝国→日本の植民地→臨時政府→韓国》との虚構だ。日韓併合は国際法上合法だったが、朝鮮も大韓帝国も世界地図から消えた哀史を正視できていない。

3・1運動は2カ月で終わった上、参加者は多いが服役者は少なく、量刑も軽かった。何よりも初代大統領・李承晩(1875〜1965年)が大東亜戦争(1941〜45年)後の1948年に行った独立宣言の正統性まで問われかねず、運動に建国の起点を見いだすのは難しい(諸説アリ)。

確かに臨時政府は19年、中華民国・上海で結成され、その後、各地を転々とした。ところが、適性を疑われ連合・枢軸国双方が国際承認を拒んだ。

大東亜戦争後も米国は、朝鮮は国家でなく日本だったと公認。日本の統治権を取り上げ直接軍政を敷いた。米国は38度線以北に陣取るソ連軍をにらみ(1)統治能力欠如(2)度し難い自己主張や激高しやすい民族性(3)偏狭な民族主義や共産主義の跋扈…など、信頼性を欠く韓国に国家権能を与えたくなかったのだ。

実際、「臨時政府主席」の金九(1876〜1949年)は個人資格で“帰国”。自伝で憂いた。

《心配だったのは(大東亜)戦争で何の役割も果たしていないため、将来の国際関係において、発言権が弱くなること》

■一蹴された連合国資格

そう。近代に入り、日本と朝鮮は本格的に矛を交えておらぬ。まともな対日ゲリラ抗戦もゼロ。韓国は「日帝を負かして独立した」のではない。終戦3年後、半島で統一国家建設をたくらむソ連に対抗した対日戦勝国・米国が長期信託統治を断念。米国に独立を大きく前倒ししてもらった棚ぼた式だった。

にもかかわらず、韓国の「連合国願望」は筋金入りだ。

李承晩は長崎県・対馬の「返還」要求と抱き合わせで、領土も画定する「サンフランシスコ講和条約署名国の資格が有る」と49年、米国に訴えた。戦勝国=連合国入りさせろ-とゴネたのだ。駐韓米大使は米政府に口添えした。ワケがある。

韓国は在日朝鮮民族の連合国民扱い=賠償を求めるなど国際の法・常識を無視する数多の無理難題を吹っ掛けたが、日本は無論、米国もほぼ飲めぬ内容だった。米国は難題を抑え込むべく、韓国の署名要求を預かり、条約草案で一旦は締結国リストに加えた。

だが、日韓は戦っていないと英国が異を唱え、朝鮮戦争(1950〜53年休戦)を共に戦っていた米国も英国にならう。米国は《連合国共同宣言》への署名(42年)がないとも指摘したが、韓国は執拗に食い下がった。宣言参加国は最終的に47カ国。全物的・人的資源を対枢軸国用戦力に充てる方針に同意していた。

間の悪いことに、フィリピン独立準備政府や多くの亡命政府も参加していた上、連合国(United Nations)なる用語が宣言で正式採用された。交渉過程で韓国は、日本の講和条約締結を終始妨害し、島根県・竹島の韓国編入すら主張した。結局、韓国が得たのは在朝鮮半島の日本資産移管のみ。講和会議へのオブザーバー参加も拒絶された。

■棚ぼた式の独立

日本だった朝鮮の人々は、欧州列強の植民地兵のごとく人間の盾にされもせず、日本軍将兵として戦った。朝鮮人の軍人・軍属は24万2000人以上。朝鮮人高級軍人の目覚ましい武勇に触発され、志願兵の競争率は62倍強に沸騰した。2万1000柱の英霊が靖国神社に祭られる。

国際社会に連合国資格を一蹴されても、韓国は歴史の粉飾・捏造に耽った。臨時政府は40年、中華民国内で《韓国光復軍》を立ち上げる。韓国の教科書にも載るが、2013年の光復軍創立73周年、韓国メディアは光復軍について講釈した。

《英軍と連合して1944年のインパール戦闘をはじめ、45年7月までミャンマー(ビルマ)各地で対日作戦を遂行した》

実は、光復軍の動員計画は遅れ、創設1年目の兵力は300人。米CIA(中央情報局)の前身で抵抗活動を支援するOSS(戦略諜報局)協力の下、朝鮮半島内で潜入破壊活動を考えたが、日本降伏が先になった。

作家・池波正太郎(1923〜90年)によると、剣客は真剣での立ち合いに敗れると、相手と10年後の勝負を契る。再び負ければさらに10年後と、勝って自信を取り戻すまで挑み続ける。日韓関係は池波の逸話とは微妙に違う。

韓国は日本と戦ってはいない。独立を勝ち取ったのでもなく、日本を負かした米国の進駐で、棚ぼた式に日本統治の終わりを迎えた。従って、歴史を正視すると永久に自信は取り戻せない。取り戻すには、歴史の粉飾・捏造が手っ取り早い。

邦家の命運を外国に委ねる日本のお粗末憲法でさえ、歴史はデリートしてはいない。
(政治部専門委員)
産経ニュース【野口裕之の軍事情勢】
                 (採録:松本市 久保田 康文)
  

2016年03月29日

◆台湾の新政権と蔡英文

Andy Chang



ロスの台湾同郷会で「台湾の政治現状討論会」と言う催しがあり、私もパネリストとして招かれていたのだが、ちょうど前日に奥歯を抜いたところだったので参加できなかった。

討論会の主旨は海外に住む台湾人が蔡英文の新政権に対する期待や意見を討論したいということである。今年1月の選挙で蔡英文が総統に選出され、立法院つまり国会議員の選挙では国民党が惨敗した。

このあと新国会はすでに開会したが総統の就任式は5月20日、あと2か月ある。

戦後70年の間、台湾は国民党独裁に統治されていた。2000〜2007年に台湾人の陳水扁が総統に選出されたが、陳水扁執政の時代でも立法院は国民党多数で政策は中国人の国民党に振り回され、陳水扁総統が任期を終えるとすぐに冤罪で監獄に入れられた。

今年の選挙で初めて総統と国会が台湾人多数となり、中国人の独裁を断ち切いることが出来たので台湾人は新政権に大きく期待している。外省人(中国人)独裁が70年も続いていたのだから新政権がなすべきことはたくさんある。海外に住む台湾人にも新政権に期待し
ている。私は討論会に参加できなかったのでここで意見を述べてみたい。

●有益なこと、無益なこと

民衆は直接政治に携わっていない。新政権にいろいろ注文しても政府が全て期待通りにならない。出来ること、出来ないこと、優先順序がある。

台湾には200以上の政治団体があり、その殆どが台湾独立を主張する団体である。民進党と時代力量党の2つの政党の外は国会議員を出していないから政治に直接関与できない。

また団体がいくつもあるということは政治主張や独立の方法に違いがあるからだ。これらの政治団体が団結して一つの政党を作れば大きな政治力を発揮できるが今のところ団結する気配はない。従って彼らはそれぞれが新しく選出された蔡英文総統が理想通りに台湾独
立を完成することに希望を持っているのである。

海外の台湾人も台湾独立にいろいろ意見があるがまとまっていない。蔡英文、民進党について期待もあり懸念もある。殊に4年前の選挙の際に蔡英文は「台湾は中華民国であり、中華民国歯台湾である」と発言したので多くの人が失望した。

今回はこのような発言はしていない。新政権がまだ発足していないうちから反対意見を出す人も居る。まだ就任していないうちから批判や反対をされたら蔡英文はやり難い。海外の台湾人はなるべく無益な批判をせず、応援と建言に止めるべきである。

●蔡英文は台湾人が選んだ総統である

台湾は中国の領土ではない。だが台湾はまだ独立していないし台湾と呼ぶ国はまだない。従って台湾名義で国連に参加することはできない。国連に参加するなら台湾国が成立してからである。台湾が独立していないのに国連への加入運動は無駄である。

ある団体はアメリカが台湾の主権を握っていると主張しているが、これには根拠がないしアメリカも承認しない。彼らはサンフランシスコ平和条約の第23条にアメリカが主要占領国である書いていると言うが、第23条にはアメリカが台湾の主権を持つと書いていない。

アメリカは戦後日本の主要占領国だった。サンフランシスコ平和条約の第6条に占領軍は本条約の発効90日以内に日本から撤退しなければならないと明記している。つまり日本占領はサンフランシスコ平和条約で終結したのである。日本は条約の第2条bで台湾澎湖の
主権を放棄したがアメリカに譲与したのではない。

台湾の主権は台湾人民にある。台湾独立は中華民国政権を倒して台湾国を建国する革命方法、もう一つは台湾正名と台湾憲法の制定によって独立する二つの道がある。

今回の選挙で大多数の台湾人が中華民国の投票で政権を取得し、蔡英文を総統に選出した。革命は多数意見ではない。アメリカは台湾の主権を持っていないから蔡英文当選に祝電を送った。

つまり蔡英文は人民が選んだ総統で、人民は正名制憲の道を選んだのである。これまで台湾独立を主張し、中華民国に反対する団体は中国人の政権に反対だったが、これからは蔡英文政権を批判すれば台湾人の選んだ方法に反対することになる。

●新政権の諸問題と民間提案

蔡英文は5月にならなければ政権を発足できない。まだ就任していないのにすでに民間からあれこれ注文をつけられている。それだけ人民の期待が大きいわけだ。

新政権にやるべきことはいろいろある。司法改革、軍隊と警察の非国民党化、マフィア追放と治安の改善、国民党が違法に私有した日本時代の財産の返還、国民投票法改正、正名制憲、陳水扁冤罪の調査、現状維持と独立主張、新憲法の作成、経済政策と国際貿易、中
台、日台、米台関係など、問題が山積している。

民間人にできることは、第一に新政権の批判を控えること、第二に諸問題について優先順序を提案すること、諸問題について草案を作り提案すること、第三に政府の政策に反対ではなく改良を提案すること、などである。

私見を言えば、新政権が真っ先にすべきことは司法改革である。司法の独立を確立し、政治家や大物犯罪者を正しく裁き罰する法律を作ることである。これまで国民党は政治家や有名人の違法行為を処罰せず正義が通らなかった。真の民主主義国家とは司法の独立と実
行力を確立することである。

次にすべきことは中国、中国人の影響力を排除すること。政治家や警察、公務員などが国民党の影響下で新政権をボイコットするようでは何もできない。台湾の軍隊は中国と戦う戦力と士気があるか。警察はマフィアに無力で、警察とマフィアの狎れ合いや汚職を一掃
しなければ正義は通らず治安は維持できない。

司法、立法、行政が確立してこそ新政権は成功し独立を達成できる。われわれ人民は新政権を監督し建言は出来るがなるべく批判や反対を控え、新政権を見守り応援すべきである。



◆あまりに露骨、司法のイデオロギー化

櫻井よしこ



日本は果たして公正な国か、国民は究極的に国を信頼できるのか。
 
この問いへの回答は、司法が良識と法律に適った判断を下しているか否かという中にある。司法は国民にとって社会や国の公正さを信ずる最後の拠り所である。司法の健全さは、その国が国民によっても世界によっても信頼される鍵だと言ってよい。
 
たとえば国家としての中国はおよそ信頼に値しないが、その理由をダライ・ラマ法王14世はこう語っていた。

「司法の独立がないことが中国の最大の問題であり、悲劇です。司法は中国共産党に従属し、判事の任命も判決も共産党の了承なしには不可能です。判決は法ではなく、政治的イデオロギーに基づいて下されます。中国の司法は事実も真実も認定できず、独裁政治を支えることによって、中国社会を蝕んでいます」
 
では日本の司法はどうか。中国とは異なり、わが国には言論、思想信条の自由がある。三権分立も確保されているはずだ。しかし、さまざまなイデオロギーの呪縛から解放されているわけではない。それが司法の公正さを歪めているのではないか。
 
3月9日、大津地方裁判所の山本善彦裁判長が関西電力高浜原発3、4号機の運転差し止めを命じた仮処分には驚いた。
 
右の高浜原発3、4号機は昨年2月、原子力規制委員会(規制委)の新規制基準に合格、再稼働に向けて準備中のところを住民の訴えを受けた福井地裁によって昨年4月、再稼働差し止めの仮処分が出された。関西電力が異議を申し立て、同じ地裁の異なる裁判官が再審査し、仮処分を取り消したのが12月だった。
 
関電は今年1月には3号機を、2月には4号機を再稼働させた。しかし今度は、大津地裁が運転差し止めの仮処分を下したのである。

反原発イデオロギー
 
山本裁判長が挙げた仮処分決定の理由は、➀福島原発事故の徹底した原因究明がない、➁新規制基準はただちに安全性の根拠とはならず、過酷事故時の安全対策が十分とは証明されていない、➂原発の安全性の立証責任は関電側にもあるが、関電は十分説明できておらず、判断に不合理な点があると推認される、などである。
 
決定文を読んでみて、この仮処分はどう見ても不公正だと思えてならない。反原発イデオロギーに染まった結論ありきの判断だったのではないか。
 
たとえば➁について規制委の田中俊一委員長は、日本の安全基準が世界最高レベルに近づいているという認識を変える必要はないと語り、国際社会の多くの専門家も、日本の安全基準については同様の評価をしている。こうした内外の専門家の評価を、山本裁判長はどういう根拠で否定するのか示していない。
 
裁判所が提起した➁及び➂を含む争点について、実は関電側は詳細な説明及び資料を提出しているのである。彼らは計14通、843頁に上る主張を行い、提出した立証資料は219通だと発表した。だが、裁判所は関電側に十分説明する機会を与えなかったと言うのだ。関電は十分説明できていないのではなく、裁判所が十分な説明をさせず、一方的な審理を進めたのではないか。
 
北海道大学大学院工学研究院教授の奈良林直氏は裁判所の審理に対する姿勢以前に、仮処分決定の「前提事実」が間違っていると指摘する。

「裁判官は原子炉の仕組みを誤解しています。誤解というより、全く知らないのだと思います。その結果、前提においても判断においても間違っているのです」
 
たとえば、決定文の2頁以降、「(3)原子力発電の仕組み」の「オ」の欄にはこう書かれている。

「1次冷却材の喪失(以下「LOCA」という。)が発生したときは、原子炉容器を冷やすことができず、発生した熱によって原子炉容器内の燃料集合体が損傷し、燃料集合体ないし1次冷却材中の放射性物質が外へ漏れ出し、(中略)最終的には、本件各原発から放射性物質が放出される」
 
奈良林氏が説明した。

「LOCAが起きた場合、つまり、原子炉容器内の燃料冷却材が失われた場合、ECCSと呼ばれる非常用炉心冷却系が作動するように設計されているのです。そうすると炉心に水が注入され、炉心全体が完全に冠水します。高浜原発3、4号機もそのように設計されています。水で満たせば冷却できるわけで、燃料集合体も損われません。さらに格納容器スプレイで格納容器全体を冷やすように設計されています。
 
この一連の冷却が確実にできることを全ての原子力発電所の設置時に安全審査を行って、世界中の実験結果や解析資料をもとに証明し、初めてその原子炉は安全である、合格であると認められるのです。この点を無視して危険だと断じたのは、裁判官は、世界中の専門家たちが知恵を絞った原子炉の安全性確保の設計と原子炉設置許可の厳格な審査を全く理解していないということです」

まだ1基もない
 
決定文にも矛盾がある。債権者、つまり仮処分を求めた住民らのテロ対策に関する主張として、38頁には「EUでは、原子炉にコアキャッチャーを付けること及び格納容器を二重にすることが標準仕様となっているが、原子力規制委員会は、このような整備を要求していない」と記述されている。
 
コアキャッチャーとは原子炉の炉心がメルトダウンするとき、溶けた燃料の溶融物を受け止めるための耐熱設備である。

「たしかにいまフランスで建設中の欧州加圧水型原子炉(EPR)にはコアキャッチャーは組み入れられています。しかし、ヨーロッパで現在運転中の原子炉にはコアキャッチャーを導入しているものは1基もありません」と奈良林氏。
 
二重の格納容器は、航空機が突っ込んでくるようなテロに備えるという考え方から生れたものだが、これも将来は別にして現在、標準仕様になっているわけではない。
 
第一、山本裁判長は決定文の52頁「(2)争点5(テロ対策)について」の項で「債務者(関電)は、テロ対策についても、通常想定しうる第三者の不法侵入等については、安全対策を採っていることが認められ、(中略)新規制基準によってテロ対策を講じなくとも、安全機能が損なわれるおそれは一応ないとみてよい」と書いている。
 
だとすると、世界最高水準の新規制基準が世界と較べて見劣りする点はひとつもない。この基準のどこが不十分だと言うのか。再稼働差し止めに走る余り、論理に整合性を欠くことにも気づかないのではないか。

『週刊新潮』 2016年3月24日号 日本ルネッサンス 第697回
                 (採録:松本市 久保田 康文)


◆支那はもう改革できない

平井 修一



近藤大介氏の論考「習近平、中国メディアを完全掌握!反共産党・反毛沢東の言説には粛清が待っている」(現代ビジネス3/14)から。まあ、この見出しは実体とは逆だろうが・・・氏は時々ヨイショするが、そうしないとパクられるからではないか。中国政治などを専門とする法政大学の趙宏偉教授(61)が北京で行方不明だ。習は発狂、滅茶苦茶だ。

<*「石炭の価格は、いまやジャガイモよりも安くなった」

全人大の中で出された幹部たちの興味深い発言を拾ってみた。

・王儒林山西省党委書記:「わが省の一番の特産である石炭の価格は、いまやジャガイモよりも安くなった。鉄鋼も大変深刻だ。中国鉄鋼協会によれば、会員企業の昨年の売上高は2兆8900億元で、前年比で19%も減った。

それでも山西省にはユニークな人間が多い。ある知り合いの社長が私のところを訪ねてきて、ある案件を処理してくれたら3000万元やると言って、紙に3000万元と書いた。私が断ると、証拠隠滅のためにその紙を口に入れて、呑み込んでしまった。

別のある幹部は贅沢を極めていて、知り合いの社長にカネを渡して、個人用ジェット機を買わせた。それで毎日、その飛行機を海外と往復させていた。何のためだと思う? 牛乳を買いに行かせていたのさ。

三番目は、ある市(呂梁)の副市長(張中生)だ。腐敗幹部で摘発され、調べたら6億4400万元も賄賂をもらっていた。この額は、山西省の9つの貧困県の一年分の財政収入よりも多い・・・」

・李小鵬山西省長(李鵬元首相の息子):「石炭業は、産出量、売上量、価格、利益がすべて下降し、借金と在庫は増えていく一方だ。ある大手石炭会社は、昨年の給与遅配が3億元以上、2万人以上の従業員に影響し、社会保険の滞納は7億元以上だ。山西省の昨年の石炭業の損失は94億2500万元に上った」

・傅育寧華潤集団会長:「いま問題になっている『僵屍企業』(ゾンビ企業)の原因は、2008年の経済危機の後、中国政府が4兆元(当時の邦貨で約58兆円)の緊急財政支出を行い、本来ならその時点ですでに生産過剰に陥っていた産業を、さらに生産過剰にしてしまったことだ。

政府が、石炭と鉄鋼の生産増加を経済危機脱出の突破口にしようとしたのだ。

前回1998年の国有企業の構造改革の時とは、時代も経済環境もまったく違う。中国政府の能力と手にしている資源は、現在の方が大きい。だが国民の生活も格段に向上しているので、贅沢になってきている。総じて、非常に困難な状況だ」

・徐紹国家発展改革委員会主任:「今回は、第2次『下岗潮』(失業の潮流)は起こらない。2013年から生産過剰の認可を停止しているし、この2年は改善してきている。黒竜江省の竜煤集団は、2万人以上を他の会社に転職させた。浙江省の杭鋼の8000人以上の工員も、協議契約を結んだ3000人以上は転職させた」

この発言がネット上に掲載されると、「会社がバタバタ潰れているのに、どこに転職するっていうんだ?」といった意見が続出し「炎上」した。

・楼継偉財政部長(財務相):「今年の政府債務予定額は17兆1800万元(約300兆円)にも上り、これは昨年末時点の政府債務16兆元よりは多い。だが赤字が拡大すれば、国債を発行するのは国際常識ではないか。経済が回復して赤字が減れば、国債の発行も減らしていくだけのことだ。

中国の財政収入はGDPの約3割で、政府債務はGDPの約4割だ。いずれも他国に較べて、健全財政を保っている」>(以上)

まあ、迷走だな。楼継偉の発言も数字が正確なのかどうかはまったく分からない。

柯隆氏の論考「一掃できるのか?中国でうごめく“ゾンビ”過剰設備の削減に着手するも抜本的な改革には至らず」(JBプレス3/17)から。

<政府は1000億元の資金を用意し、ゾンビ企業の閉鎖が社会不安を引き起こさないように手当している。しかし政府は、ゾンビ企業の閉鎖によって失業する人だけではなく、すべての失業者を救済すべきではないのか。

現在、農村から2億人ぐらいの農民が沿海部を中心に出稼ぎに出ている。だが、沿海部で稼働していたアパレル、シューズ、玩具などの低付加価値製造業の工場は相次いで中国を離れ、ベトナムなど人件費の安い国に移転している。それに伴い1000万人以上の出稼ぎ労働者が失業しているといわれている。だが、これらの失業者は救済されていない。

実は政府にとって、出稼ぎ労働者よりも炭鉱労働者や製鉄所の従業員の方が「やっかい」な相手である。

一般的に出稼ぎ労働者は忍耐力が強く、不利な立場に置かれても反発しない。また、都市部に親戚や友人がいないので、徒党を組んで企業に歯向かうこともない。

それに対して、炭鉱労働者や製鉄所の従業員はその街で育ってきたため、自分の権利を守る意識が強い。親戚や友人も多い。1人の労働者には20〜30人の親戚、友人がいることだろう。もしもこれらの労働者や従業員が抗議活動を繰り出した場合、その波及効果は20倍以上になる。だからこそ政府はゾンビ企業の整理には気を遣い、手当をしようとする。

*過剰設備は政府の失敗によるもの

中国の製造業の設備の稼働状況を見ると、重厚長大産業のほとんどは軒並み40%以上の過剰設備が生じている。自動車産業の場合は約50%の設備が遊んでいるといわれている。

中国では政府がトップダウンで過剰設備の削減に乗り出そうとしている。だが、政府が過剰設備の削減に取り組んでも、経済は回復しにくい。

*ゾンビでない国有企業は温存するのか

今年の全人代で、李克強首相は政府活動報告の冒頭で「構造改革が着実に進展している」と豪語した。だが、中国経済の実態をいくら検証しても、構造改革が着実に進展しているという結論にはたどりつかない。習近平政権が誕生して3年経ってようやくゾンビ企業の処理に乗り出そうとしているのでは "Too late" (遅すぎる)と言わざるを得ない。

ゾンビ企業の処理が順調に進むかどうかも不透明である。そもそもどの会社がゾンビかという判断を、誰が下すのだろうか。政府が、ゾンビかそうでないかを選別するならば、地方政府おおよびゾンビ企業と中央政府の間で、必ず駆け引きが始まることになる。

地方政府とゾンビ企業は中央政府から補助金を引き出すために、失業者の人数を水増しして報告するだろう。閉鎖が決まったゾンビ企業が看板を取り換えて再び開業される可能性もある。結局のところ、中央政府のトップダウンで過剰設備が削減できたとしても、市場の需給がリバランスする可能性は低い。

また、今回の政府活動報告では、ゾンビではない国有企業をどのように改革するかが一切言及されていない。

現在、市場を独占する国有企業の膨張によって民営企業が圧迫されている。大型国有企業を資産で評価すると世界のトップ企業と肩を並べられるが、ROE(収益率)を見ると競争力が強いとはいえない。大型国有企業がゾンビになる前に一刻も早く民営化して、国有資産を有効利用すべきである。

大胆に改革しなければ、一握りの巨大国有企業が市場を独占支配する国有財閥に変身する可能性が高い。そうなれば、中国経済はますます活性化しにくく停滞することになるだろう>(以上)

新唐人テレビ3/16が「最も重要なのは、政治社会面での政府の今後の対応です。現状は4つの選択肢が考えられます」とこう報じている。

<第1の選択肢は戦争。共産主義の思想には、戦争が経済危機を脱する手段だという歪曲した考えがあり、2011年から機会を伺っている。最初は尖閣問題で日本と開戦する展開で、これが最も簡単だったが、勝算が低いのでやめた。中共海軍では日本海軍に勝てず、米国も日本を守るからだ。

第2の選択肢は、文化大革命を再現することで、実際、元四川省省長薄熙来は重慶で社会実験を行ったが失敗した。

第3の選択肢は中国共産党を解体し、人権犯罪者を裁くこと。これが最も成功の可能性が高いだろう。文革失敗後も復活の原動力は四人組の逮捕と改革開放政策だった。

この状況は崩壊前のソ連に似ており、当時エリツィンは共産党を切り捨て「社会民主党」への改名を提案した。中国の場合は多少控えめに水面下で暗闘している。

第4の選択肢は、各勢力が対峙し譲らず、最後は民衆が蜂起して中国共産党を追い落とすことだ。

歴史に従えば第3の選択肢、エリツィン式になるだろう>

まあ一番穏やかなのはエリツィン式だが・・・それでもソ連では物価高騰や社会保障の崩壊で民衆は散々な目に遭ったから、かなりの痛みは伴う。
人民は踏ん張って世直しに奮起してほしいものだが、「貧乏人ばかりがひどい目に遭っている、うまい汁を吸ってきた金持から奪え」というのがDNAだから、どうも無事にはすみそうもない。軍閥が立たないと収拾がつかなくなるかもしれない。(2016/3/19)

◆『親鸞』と『酒井友哉』 C

〜生き仏の講話:シリーズ ― 酒井友哉〜
 
浅野 勝人  (安保政策研究会理事長)



そして、その次の年にはもうひとつ、赤山苦行というのがあるんだよネ。行者として、お堂入りを終わった直後だから、ちょっと勇ましい時ですネ。だもんだから何が起きても怖いことはない。わしはそれだけのことはしたんだ。生き延びたんだ。矢でも鉄砲でも持って来やがれ、なんて気持ちになってがんばってる時ですからネ。
その頃、うちのお寺は、川から水を引いて、それで自分たちの飲料水に使っていたんです。

ところが、初夏の頃とか、雪が降る頃になると渇水状態になる。そう
すると、水が乏しくなってくるので、水源に行ってなるべく水をこっちへ集めるように棹を手直しするんです。

ある時、2月でしたか、山へ登って行ったら、せっかく直した水路を猪が潰しちゃったもんだから直さなきゃならない。直してたら、山の中なのに親指くらいのミミズが出てきたり、こんな大きな真っ黒い蟹がいるんです。
猪はそれを好物にして食べに来るんです。


その時、偶然、猪が現れたんで杖を猪の方へボーンとぶつけたんです。猪は急に棒が飛んできたもんだから驚いてパァーと逃げて行っちゃったんで、安心して直していたら、また戻って来たんです。

猪にしたら気持ちよく自分がミミズとったり、蟹とったりして食べてんのに、後から入り込んで来やがって、人間が何で俺の所場(しょば)を荒らさなければならないんだって、ブツブツ言いながら私の方をにらんでる。

その猪と正面衝突しちゃったはずみで2メートル位下へ落っこっちゃった。一緒に落っこちても、猪は四っ足があるからひょっと立ち上がって行っちゃった。けれども、僕は2本しか足がないからびっこひきながら家へ帰って来たんです。


ところが寒い時だったので、自分の怪我に気がつかなかったんですが、内出血してたんです。3月になって気候もよくなり、体の動きもよくなってきたので『行』に精を出そうとしたところが、今まで死んでた傷口が体の内側でどんどん発達しちゃって、親指が2倍ぐらいになっちゃった。人差し指が親指ぐらい。

わらじをはいても、草鞋がきまらないんですヨ。いよいよ歩けないほどになって来たんで、行者としての約束事をどうするかということになってきます。仏様から責任をとりなさいと言われる。自分で責任を取りなさいってことは、山から姿を隠して逃げて行くか、そうでなかったら死んでしまうか、どっちかの道を選べと教えているんです。


自分の足で動けなくなっちゃたんだから、昔の言い伝えでもって切腹するよりしょうがないやネ。

行者には、死ぬんでもちゃんと約束があって『行』をする道で死ぬことは許されない。そこからちょっと離れた、隠れた所でもって自分で命を落としなさい。
だから行者は、そうゆうことに直面しても(切腹しても)誰かが見つけてくれるだろうから、その時、死体を始末するのに迷惑がかからないようにしておかなければならないんです。

そのために毎朝山を出発する時に、頭をつるつるに剃っちゃうわけ。

これ皆さんの前に来るから、おしゃれでもってお坊さんらしく見えるだろうなんて頭剃ってると思われるけれども、そうじゃないんです。これは『行』の時からずっと習慣になっちゃてるんです。

朝起きたら頭剃らないと気がすまないんです。いつどこで自分が倒れても恥ずかしくないように、みんなの手を煩わせるようなことがあっても、みっともない姿を晒(さら)さないようにしておくためです。


うちの先代の頃は1万円お金を持ってたんですが、今の時代は1万円じゃとてもじゃないが、動きがとれない。それで僕はいつも10万円を懐に入れてます。経袋っていってお経入れるところに入れてる。例えば、さっきみたいに谷に落ちて死んじまうような時に備えて、そのお金でもって体を片付けて下さいって書いたメモを持って歩いてるんです。


いつも歩いてる所からちょっと上に、千種忠顕って人が、建武中興の時に足利尊氏と一戦を交えて、根本中堂に撤退して来た後醍醐天皇を守るために尊氏と戦ったところがある。

その人が、比叡山の入り口の水呑地蔵ってところでいつも防戦するんです。道が狭いから攻めて来てもいつも足利軍がやられちゃう。

そこで、足利軍は迂回して、後ろへ回って挟み撃ちにしたもんだから、忠顕軍は壊滅状態になって、忠顕は数人の者とやっとの思いで逃げたんです。忠顕は、僕が歩いている道の5分位で行ける丘のところまで撤退してきて、そこでもって割腹して討ち死にした。そこには千歳城っていうお城があって、今でも碑が立っています。

それをおもいだしてネ、この上に、むかし、建武中興の武将が侍として立派に命を落とした所がある。わしも行者のはしくれだし、いよいよ死ぬんだったら変なところへ行かないで、千種忠顕さんにお願いして、石碑の前でもって足でも頭でも切って逝(い)こうと決心して登って行った。

そこまで普通だったら5分位で行けるのに、15分位足を引っ張りながら上がって行って、そこでもって短刀で突き刺して切ったらネ、どす黒い血がぴゅーって飛び散った。

北海道へ行くとマリモっていう羊羹があるでしょ、あれに匙を刺したと同じようにぴゅーっと開いた足の処から血が噴き出した。

もうひとつここも切って、両方、ふたつ切り裂いちゃった。そうしたら、スーといい気持になっちゃってネ、それで失神しちゃったの。 < 明後日に続く >