2016年01月16日

◆私の「身辺雑記」(303)

平井 修一



■1月13日(水)、朝は室温11度、快晴、ハーフ散歩。とても冷える。昨日は都心と横浜で初雪とか。冬本番か。

ドイツ人は少しずつ正気と言論の自由を取り戻してきたようだ。

<ドイツでは、ケルンでの事件発生以降、国民感情は、日に日に悪化している。ライプチヒでは、反移民団体による大規模な市民デモが行われていた。

11日、反イスラム化運動を続ける団体「ペギーダ」が、東部ライプチヒで行った大規模集会には、およそ3400人が集まり、一般市民も多く参加した。

デモ参加者は、「メルケル首相は、責任を取れない決断を1人でした。彼女は去るべきだ」と述べた。

一般市民の参加者は、さらに増えつつあり、大きなうねりとなっている。ケルンでの事件の余波は、広がる一方となっている。

「ドイツは、急いで難民を受け入れすぎたのかもしれない」という言葉。今回、取材に応じてくれた男性の言葉こそが、今のドイツの苦悩を表している>(フジテレビ系FNN1/12)

ヒジャブ姿のメルケルのポスターには「メルケルはムスリム連れて失せろ」と書いてあった。

産経1/12「【移民ショック】集団暴行事件、スウェーデンでも昨年8月 移民受け入れ政策への配慮から当局、発表控える」から。

<【ロンドン=岡部伸】昨年の大みそかにドイツのケルンで発生した、難民によるとみられる大がかりな集団暴行事件が波紋を広げる中、スウェーデンの首都ストックホルムで昨年8月に開催された野外音楽祭の会場でも移民とみられる若い男たちが多数の女性に性的暴行を加え、警察当局が約200人を会場から追い出していたことが11日明らかになった。英BBC放送が伝えた。警察当局は集団暴行事件として本格捜査を開始した>

この時点できちんと報道されていれば難民の大量流入はなかったかもしれない。アカの連中が不都合な真実を「報道しない自由」で封印し、国民も世界も目隠しされてしまったのだ。

日本でまともな新聞は、全国紙では産経、読売、日経だけ。読者は高2レベルだ。多くの国民は赤いマスコミに騙されているのだが、なにせ中2レベルだから何も知らない。メディア・リテラシーの能力がないのだ。

<メディア・リテラシー(英: media literacy)とは、情報メディアを主体的に読み解いて必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き、活用する能力のこと。「情報を評価・識別する能力」とも言え、カナダ、イギリスおよびオーストラリアでは、カリキュラムに取り入れるよう政府が指定している。

米国での扱いは州によって異なる。メディア・リテラシーが単に「メディア教育」と呼ばれることも多い>(ウィキ)

未だに「新聞は嘘を書かない」なんて思っている人はウン千万人もいる。山本夏彦翁曰く――

「新聞記事の嘘と誇張には騙される読者が多いが、広告のそれには騙される読者は少ない。何より広告には滑稽があって、記事にはない。記事は真面目くさって、たわけたことをかく。広告は割り引いて読むからいいが、記事は額面通り読むからいけないのである」

「言論というものは、実はあんまり重みがない方がいいのである。新聞の言論は誰も信じるようになったから、世を誤るようになったのである。少ししか信じなければ誤ることも少しだから、その方がいいのである」

「大勢が異口同音に言うことなら信じなくていいことだ」

「“キャンペーンならみんな眉つば”というのは、新聞週間にちなんで私が戯れにこしらえた標語である。標語には標語で酬いて、向こうが毎年こしらえるならこっちも毎年こしらえて、帳消しにしたらどうかと存ずる」

「事実があるから報道があるのではない。報道があるから事実があるのである」

「私たちは何回でも何百回でも同じ言葉に騙される」

「馬鹿は百人集まると、百倍馬鹿になる」

上手いことを言うなあと実に感心する。本当のことを言うと中2坊主は怒だすが、「どこの馬の骨か分かりもしない難民を抱きしめるなんて、メルケルもアカも愚の骨頂だ」とドイツ人が堂々と声を上げ始めたのは大いなる前進だ。

ただ、メルケルもアカも反省はしないがね。翁曰く――

「イデオロギーの相違は根本的かつ絶対的で、話し合いで解決できるようなものではない。もし話し合いで理解に達したら、それは理解したのではなく屈服したのだ」

彼らは屈服するか。古人曰く「バカにつける薬なし」。

2015年度「新聞週間標語」は「ご近所も 世界も見える 紙面から」。これを投稿したのは名古屋の人だから中日新聞(東京新聞)読者だ。ほとんど反日新聞。1/13の社説から。

<ドイツ西部ケルンで女性らが暴行された事件の容疑者に、難民申請者二十二人がいたことが明らかになった。言語道断で捜査や処罰は必要だが、難民差別につながらぬよう冷静さを保ちたい。

事件後も独政府は、難民受け入れ政策を堅持し、外国人差別への抗議デモに参加する市民も多い。

殺到している難民に、今後も混乱や動揺はあるだろう。ドイツが戦後、養ってきた人道主義と理性でこそ、試練を乗り越えることができるはずだ>

典型的なパープリン。「ご近所も 世界も見えぬ アカ紙面」、これが本当のところだ。

「頂門」渡部氏が傘寿。めでたいことだ。「頂門が アカを叩けば 運開く」。米寿を目指し足腰鍛えて踏ん張ってください。

■1月14日(木)、朝は室温10度、今季最低、快晴、2/3散歩。かなり冷える。そのうち9度とか8度になるのだろうか。子・孫5人は撤収、また明日来る。

暖冬でユニクロが苦戦しているとか。支那やアジアに盛んに店舗展開したため、わざわざ日本で爆買いする必要がなくなったことも影響しているらしい。

経営者には2タイプある。会社を大きくしたい人(大きな仕事ができる、株価を上げ、配当を増やし、給料も世間並み以上にする)、小さくても社員ともども機嫌よく暮らせればいいという人だ。

ワタミは前者で、何をしたいのか分からないうちに失速してしまった。ユニクロも前者だが、“ブラック企業”の代表格のように批判されている。

<ユニクロの店舗や工場の労働環境を批判した週刊文春の記事などで名誉を傷つけられたとして、ユニクロ側が発行元の文芸春秋に計2億2000万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(大橋正春裁判長)は、ユニクロ側の上告を受理しない決定をした。ユニクロ側敗訴の2審東京高裁判決が確定した。

決定は2014年12月9日付。問題となったのは、2010(平成22)年5月6、13日号に掲載された記事と単行本「ユニクロ帝国の光と影」。ユニクロの中国工場が過酷な労働環境にあるなどと指摘した。

柳井会長兼社長は(2014年12月)19日に東京都内で開いたファーストリテイリングの新卒採用者向けのイベントで、過酷な労働環境を強いる企業だとされる批判に対し「ブラック企業ではない」と、明確に否定。「サービス残業もなくなった。セクハラやパワハラは即座に処分する厳しい対応だ」と語った。

さらに、報道陣に対し、50%以上となっていた新卒3年以内の離職率も、30%台まで低下し、大幅な環境改善が進んでいることを強調。現在、ユニクロ店舗で正社員比率が1〜2割程度なのを、今後は5割に引き上げていく考えも示した>(産経イロンナ)

まあ「無理が通れば道理が引っ込む」的な強引さがなければ大企業にのし上がることはできないのかもしれない。大企業はブラックとは言えないまでもグレイが多いのではないか。石橋を叩いていたら敗けるから、結構無理や無茶をする。戦争だからすべてきれいごとというわけにはいかない。鉄火場的な要素もある。

人生もいつも穏やかというわけにはいかないし、国家や民族も悲喜こもごもだ。李登輝先生は「日本の台湾統治は明が9割、暗が1割。朝鮮の場合は国と国同士の合邦だから明の割合がもっと多かっただろう」と産経に語っていた。韓国人の見方はかなり異常だ。ビョーキ、被害妄想。

小生はあちこちの国を取材したが、「もう一度行きたい国は?」と聞かれた際、即座に「台湾」と答えたものだ。台湾の田舎は生まれ故郷の神奈川県高座郡座間町入谷を彷彿とさせた。ノスタルジー。優しい人々。お酒までごちそうになった。

「臺灣の各位 歓迎到鎌倉! 江之電鎌倉駅長(東日本大地震)大恩永遠不曾忘記 謝謝、臺灣!」

昨日の産経の神奈川面は良かった。

<「ようこそ鎌倉へ ありがとう台湾」 江ノ電駅に震災支援感謝の貼り紙…SNSで広がる感動の輪

「台湾の皆さま。ようこそ鎌倉へ」「(東日本大震災での)大きな恩は永遠に忘れません。ありがとう、台湾!」。江ノ島電鉄鎌倉駅の定期券売り場に掲げられた貼り紙が台湾からの観光客の目に留まり、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じて感動の輪が広がっている。

◆観光客がFB投稿

きっかけは、今月8日にフェイスブック(FB)に貼り紙を撮影した写真を投稿した台湾のインターネットユーザーが、「泣きそうになった」と感激をつづったこと。その後、他のユーザーがシェアしたことなどで拡散し、サイト上に投稿された内容に好意を示す多くの「いいね!」がついている。

江ノ島電鉄は平成25年5月から、台湾からの観光客を誘致するため台湾の観光鉄道「平渓(へいけい)線」と連携し、平渓線の1日周遊券を江ノ電主要駅窓口に提示すると江ノ電の1日乗車券を無償提供するサービスを実施。「年間5千人強の台湾観光客が同サービスを利用している」(同社鉄道部)。

◆おもてなしの一環

23年3月の東日本大震災発生以後、台湾からは200億円を超す義援金が寄せられている。貼り紙の掲示は同サービスの開始に合わせ、「台湾の方々へのおもてなしの一環」(同部)として始めたものだったが、震災への支援を忘れない日本人の姿勢が台湾の人々の心を打ったようだ。

また、江ノ電・鎌倉高校前駅や鎌倉高校が、高校バスケットボール部の活躍を題材にした漫画・アニメ「スラムダンク」の舞台とされることから、台湾でも人気が高い同作品の影響もあって江ノ電は観光客の人気を集めており、同社は当面貼り紙の掲示を続けるという>

日台友好の象徴として永遠に掲示してほしい。中共は妨害するだろうが。総統選・総選挙はもうすぐだ。いい方向へ向かい、日台や日米豪印比越台の共同訓練、巡視ができるようになるといいのだが。

同じく昨日の神奈川面、「おさかなポスト設置10年“タマゾン川”以前の姿に」も良かった。リードだけを引用する。

<ピラニアやグッピーなどの外来魚が泳ぎ回り、南米アマゾン川にかけて“タマゾン川”とも呼ばれた東京、神奈川両都県境の多摩川。その川辺に、飼えなくなった観賞魚を引き取る「おさかなポスト」が設置されて2015年で丸10年がたった。管理者の魚類研究家山崎充哲さんは「外来魚が減り、ずいぶん川が以前の姿を取り戻しつつある」と話す>

“タマゾン川”、座布団10枚だな。物心ついた時から多摩川で遊び、小学3年まで泳いでいた。汚染で遊泳禁止になったが、今は大分きれいになった。その支流が小生の散歩コースだ。ジョニーウォーカーならぬタマゾンウォーカー。

夕食後にメールをチェックしたら大先輩からメッセージが来ていた。「拡散要望」とある。以下の情報をマスコミは(中共に遠慮して?)スルーしているそうだ。

<「台湾の皆さんありがとう」被災した南三陸町の病院が台湾の義援金22億円で復旧!

東日本大震災の津波で職員と患者の計74人が犠牲になった宮城県南三陸町の公立病院(震災当時は「志津川病院」。南三陸町で唯一の総合病院だった)が、「南三陸病院・総合ケアセンター南三陸」として生まれ変わり、(2015年)11月25日に落成式が行われました。

高台に建設された南三陸病院・総合ケアセンター南三陸。津波で壊滅した宮城、岩手両県の6つの公立病院のうち、本格復旧したのは初めてです>

日台友好! 中共殲滅、支那解放!

■1月15日(金)、朝は室温10.5度、寒い、快晴、2/3散歩。今日も夕方から集団的子育てだ。

昨日も東京株は急落した。軽井沢でスキーバスが転落して多数の死傷者。ジャカルタではISテロ。「世は事もなし」とはいかない、多事多難だ。

民主党政権で幹事長を務めた“日教組のドン”輿石東が夏の参院選に出馬しないそうだが、根っからのアカだった。人相が悪く、知性、品性がうかがえないのは、小学校教員でありながら学問とは無縁だったためか。1984年、48歳で山梨県初の組合専従として山梨県教職員組合執行委員長に就任している。

そもそも民主党にまともな議員がいるのかどうか。

安倍氏に17回指を差し“憲法クイズ”を始めた小西洋之(参議院、1期)もひどいが、緒方林太郎(衆議院、2期)も相当レベルが低い。緒方は東大経由で外務省入省だから優秀さを求めるのは所詮無理だが、鳩ポッポ、カンカラ菅並だ。小西も東大卒で郵政省へ。

やはり東大出身者は発達障害が多いのだろう。

鈴木慶太・Kaien 代表取締役は東大卒。氏のブログには「NHKアナウンサーとして報道・制作を担当。'07年からKellogg (ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院)留学。MBA。渡米中、長男の診断を機に発達障害の能力を活かしたビジネスモデルを研究。帰国後Kaienを創業。

Kaienは発達障害(広汎性発達障害、ADHD、自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群等)の方が強み・特性を活かした仕事に就き、活躍する事を応援するプロフェッショナルファームです」とある。2010/11/30のブログから。

<続・東大の発達障害学生支援室開設!!

18時から20時まで。かなり面白いシンポジウムだったのでメモから一部をご紹介したい。

当然ながら高学歴のニオイがプンプンするところであった。が、東大がこういった組織を作るほど、発達障害・自閉症スペクトラムの人が研究の分野で特異な才能を発揮できるということだと思う。もちろん白い巨塔向きではない人もいるし、むしろ圧倒的多数だと思うので、そういった人がKaienのターゲットだと思っている。

◇主催者である学生相談ネットワーク本部の本部長:

「東大が多くの発達障害の人を抱えるのは事実。支援室の開設は発達障害と共に生きる東大としての第一歩」>

東大生はなぜ発達障害になりやすいのか。親など周囲の敷いたレールに乗って小さい頃から良い子、できる子、神童、天才などとチヤホヤされてきたから、力による現状変更を進めるジャイアンや、それに擦り寄るスネオなどがわんさかいる競争社会という戦場に出ると呆然自失してしまうのだろう。

山本夏彦翁曰く――

「世の中には自分で経験しなければ会得できないことが山ほどある。親はすでにそれを経験しているから、子を危ぶんでいちいち指図したがる。気の利いた子供なら親の言うことなんか聞かないからいいが、唯々諾々と聞くようだと、子供はいつまでも一人前になれない。親が邪魔して子に経験させないからである」

喜怒哀楽善悪生死、成功失敗、出世没落、裕福貧乏、感動悲嘆、矛盾・・・戦場で生き残れるのは「打たれ強いタフな奴」「セコイくらいのワル」。のび太を守ってくれる警察官のドラえもんはいやしない。自分の道は自分で切り拓くしかない。レールなんて自分で敷くしかないのだ。

ま、発達障害でも、その特性を活かせる職場はあるのだろう。ただ、小西洋之や緒方林太郎のような「俺は優秀だ、お前はバカだ、俺は正義だ、お前は邪道だ」というイカレポンチは国会議員にはとても向かないだろう。それらを排除していけば民主党は「そして誰もいなくなった」となるしかないが。(2016/1/15)

◆太喜丸・兄弟船が母港に凱旋

馬場 伯明



大漁旗の大波模様の法被を纏い、壇上の大城バネサ(34)が右手を突き上げ鳥羽一郎の「兄弟船」を歌う。勢いある歌声が波止場に響き渡った。

波の谷間に命の花が   ふたつ並んで咲いている
兄弟船は親父のかたみ  型は古いがしけにはつよい
おれと兄貴のヨ〜    夢の揺り籠さ(2番以降は略)

2015暮れ、サンマ・マグロ船の第五太喜丸(たいきまる・199トン)が満艦飾の大漁旗をはためかせ、兄弟船の第三太喜丸(199トン2013/7進水)と共に母港の中の場港(雲仙市南串山町)へ凱旋帰港した。

2016/1/7(木)10:00私は南串山町に帰省し第五太喜丸御披露目進水式に出席した。井上幸宣マル井水産(有)代表取締役社長(61)の快挙を寿ぐためだが、何よりもこの目で兄弟船を見たかった。

八幡神社の志賀稔宮司により神事が執り行われ、式は進んだ。祝詞・祝辞・乾杯・謝辞・直会。私たちは2隻の太喜丸の雄姿に見とれた。波止場の舞台からは縁起物の紅白の餅やちくわが大量に撒かれた。

2016/1/7(木)13:00雲仙温泉ホテル東洋館:黄金の間で、円卓に12人ずつ460人の大祝賀会。親族や乗組員等の席は別部屋:翡翠の間だ。島原半島の美女コンパニオン40人が会場フロアでもてなした。総勢500人。

3.0mの巨大なカジキマグロの姿造りが演壇の手前に鎮座する。大きな頭は得意げで尾は天井を指している。新鮮な刺身が豪快に盛りつけてある。

祝賀会は来賓の祝辞から。加藤寛治衆議院議員(秘書代読)。中村法道長崎県知事(代理:水産部長)が「明るく活気ある漁業を目指す計画」を紹介、第五太喜丸を讃えた。金澤秀三郎雲仙市長が続いた。

日本政策金融公庫長崎支店の前田美幸統括(女性)の祝辞は穏やかな語り口だったが感動的であった。《私たちは、若い漁業者の育成と漁業の未来を語る井上社長の熱い想いを受けとめさせてもらいました。十八銀行さんたちと手を組み(思い切った異例の高額の)融資を実行しました。

太喜丸の乗組員は平均年齢30歳。井上太喜副社長(31)を先頭に若い力でのご活躍を願っています。また、ご安全と大漁をお祈りします》。思い切った異例の高額融資、まさに地方創生の志を貫く金融機関の鏡である。(「もう10隻に融資を頼みます!」とエール(笑)が飛んだ)。

最後の祝辞は東京海洋大学(海洋科学部海洋生物資源学科)稲田博史准教授。太喜君(と妻の舞さん)が同大学時代に学んだ恩師である。太喜君の成長を見守る心温まる祝辞だった。

《太喜君、おめでとう!井上ファミリーの皆さんも・・。また、雲仙市、長崎県、山形県、宮城県、気仙沼市の皆さん、おめでとうございます。両太喜丸の建造と操業の各地域経済への好影響は極めて大きいものです。

東京海洋大学・太喜君・マル井水産が取り組んだ「サンマ漁LED集魚灯の開発」は苦難の連続でした。当初「あの変な白い光は何だ?」という声もありましたが、遂に世界初のLED集魚灯による漁法を確立しました。今や多くの船が追随しています。

開発を支えた東和電機製作所(集魚灯製作)、日亜化学工業(LED開発・製作)および関係企業その他の皆さんたち全員で喜びたい。しかし「(技術開発は)今日の感激は明日の当たり前・・」です。両船の一層の前進を望みます》。この開発を主導した研究者稲田先生の重い言葉であった。

井上社長が謝辞を述べた。《ご多忙の中ご来賓のご臨席とご祝辞を賜り、多くの皆様に来ていただき誠にありがとうございました。日本政策金融公庫と十八銀行さんからは「夢物語」のような特段のご配慮(ご融資)をいただき心から感謝申しあげます。また、吉田造船鉄工所(造船)をはじめ、諸メーカー、関係者の皆様には、近代的なハイブリット船、日本一の船を作っていただき本当にありがとうございました。

渡辺敏夫漁労長には特にお世話になりました。業界で「サンマの神様」と称された人です。操業の指揮と若い乗組員の育成のために、私は三顧の礼でお願いし、新船・第五太喜丸の漁労長に就任していただきました。

漁獲量が激減する中2015年秋の漁獲量(と金額)は予想以上でした。第五太喜丸は全国1位、第三太喜丸が4位の好成績で売上は8億円超です。

私たち漁業者は美味しい魚を食卓に届けることが使命です。そのために頑張りますので引き続きご支援とご指導をよろしくお願いいたします。最後に、ご臨席の皆様方のご健勝とご繁栄を心からお祈り申しあげます》。

井上社長謝辞は、事を成し遂げた自信に満ちかつ出席者への感謝の気持ちが溢れていた。石田明子東洋館女将による祝舞に続き、1~3番樽の鏡開き。乾杯の音頭は瀬川光之自民党長崎県連副会長。大きな祝宴が始まった。

大城バネサが歌った。父が沖縄出身でアルゼンチン2世。2002年NHKのど自慢チャンピオン大会で優勝。小柄な体からパンチの利いた「張り歌演歌」で、漁業者:漁師を一途に応援しつづける日本漁業界の歌姫だ。「俺の漁歌」「三陸海岸」など数曲を披露し出席者の喝采を浴びた。

サプライズは井上幸宣社長ファミリー12人によるソーラン大漁節の歌と賑やかな踊りだった。大漁旗の衣装と踊りは豪快なものであった。

美味しい料理をいただきながら皆お互いの席を回り酌み交わし披露と進水を祝う。だが総勢500人の大宴会だ。思うに任せない。宴もたけなわ、鎌田和昭全国さんま棒受網漁業協同組合理事・鎌田水産(株)代表取締役会長の三本〆でお開きとなった。蒲鉾などのお土産を手に帰途についた。

海沿いの小浜温泉のスナック「カサブランカ」(0957-75-0067後田陽子ママ)で南串中学校の後輩らと飲み直しカラオケを楽しんだ。小浜温泉泊。

翌2016/1/8(金)。諫早市のチサンカントリークラブ(27ホール)の「第五太喜丸進水記念ゴルフコンペ」に参加した。30組120人が18ホールをスルーでラウンドした。競技方法はダブルペリア方式。

1〜120位の全員への豪華賞品が予め公表されていた。最高賞品はなぜか優勝者ではなく2位に。黒マグロ1本(目録・今秋の漁獲から直送)。その他は、マグロ・天然ブリ・カツオ(目録)、イカ塩辛、明太子、缶ビール1箱(24本)、ギフト券、日本酒(1升2本)、キャディバッグなどが多数。また、松山青果の松山弘保社長(南串山町出身)がレタス30箱を協賛。私の成績は下位だったが幸運にもカツオ1本とレタス1箱をもらった。

思えば、2011/3/11の東北大震災大津波で、マル井水産の井上幸宣社長は気仙沼港の倉庫・漁網・LED集魚灯などを全て失った。被害額は2億円近く。幸い第一太喜丸(133トン)は中の場港へ帰港中で助かった。

2011年秋からすぐに井上社長の反転攻勢が始まる。以来5年間多くの関係者の協力を得てここまで来た。井上社長の人を信頼し切る人柄(人徳)と積極的な経営に、天と神様が味方についたような大成功である。

今、井上社長は「たちばな会」を結成し地元浮揚のための活動を開始した。また、小浜温泉のうぐいすや旅館の業績の回復にも協力している。

「ふるさと創生」の真の成功には予算をねだるのではなく志が必要である。日本政策金融公庫の前田長崎支店統括が祝辞で明言した。公庫は「井上社長の熱い想い(志)」に特段の融資を実行したのだと・・・。

ところで、数年前、東京で母校・南串中学校の関東地方同級生会があり、私なりの感想を述べた。故郷に育てられ田舎を出た。大企業で働き日本の高度成長に(それなりに)貢献したかもしれない。でも、私は東京から故郷に何を恩返ししたのか?今後何かができるのか?

青雲の立志果てにし東京ゆ田舎人われ新たな旅へ  伯明

故郷で「がまだす(がんばる)太喜丸」の人たちは偉い。それには到底及びもつかないけれども、故郷への想い(志)を同じくし、自分にできることを真摯に実行する。もうひとがんばりしたい。

終わりに、太喜丸という船名の由来となった井上太喜・マル井水産(有)副社長(31)に触れる。すでに「幸宣社長の陰に太喜副社長あり」と言う人も多い。稲田先生と幸宣社長の薫陶を受け優れた漁業者に成長した。科学的な手法と大胆な決断力で、第三・第五太喜丸を漁場で引っ張る。

家庭では長女優里ちゃんに続き長男・天晴君という未来の後継者も授かった。後は、もっと、仕事で「がまだす(がんばる)」だけだ。

東北の被災地の真の復興を願うとともに、マル井水産(有)の井上幸宣社長・太喜副社長の「親子鷹」と第三・第五太喜丸の「兄弟船」の行く手に幸多かれと衷心より祈念する。(2016/1/14千葉市在住)

◆続々「友とのメール」 その @

 
浅野 勝人 (安保政策研究会理事長)



新平家物語 = 後で気付いた! 見のほど知らずの約束


吉川英治著「新・平家物語」(新潮文庫)20巻を目の前にずらりと並べて、正直のところ怖気づきました。これを年明け早々には読破するなんて、軽々しく、貴兄と身のほど知らずの約束をしたものだと、当初は不安でした。

公職を退いて5年経ち、公式行事の誘いはめっきり減ったものの、昔ながらの関わりや付き合いが、毎日の生活をそこそこ忙しくしてくれます。そんな日常ぶりから逆算して、うかうかしてはおられないと覚悟を決めて読み始めました。
 
ただいま、やっと半分(10巻)読み終えました。今は、勧めていただいたことをホントに感謝しています。

貴兄から、父の著書を読んでいただけるのなら、まず「新・平家物語」をお勧めするといわれなかったら、国民文学、最高峰の大河小説の存在を知らないまま、人生を終えるところでした。危うかった!

保元、平治の乱に勝利して、栄華を極めた平家の全盛期が大きく後退、下り坂に入った時期に逝った入道清盛は、忌(いまわ)の折、ほっと吐息を漏らしました。

20年余の昔、平治の合戦も片付いたあと。

もし、あの時、虜囚の一少年を、死刑に処していたら、今日の憂いは、起らなかったにちがいない。まさに、平家にとっては、千慮の一失とも申すべきか。

これは一門の声である。

けれど、入道清盛の本心は、別にあった。一門のすべてが、口をそろえて「あのとき、頼朝を生かしてさえおかなかったら・・・」といっている後悔とは、根本から考えがちがっていた。

どのみち、世に、栄栄盛盛など、ありえない。咲いた花は必ず散る。栄枯盛衰が自然なすがたなのだ。まして、自分の亡(な)い後、平家がなお弥栄(いやさか)えていこうはずがない。

かれは、こう、結論をもっている。(新・平家物語、10巻、209頁)

「吉川英治の『新・平家物語』は、20世紀の日本が敗戦のショックからいかに立ち上がるべきかを主題としていた。だから、新・平家物語は古典文学である『平家物語』の舞台を借りた、新しい現代劇だった。現代人と現代社会は、吉川英治の描く歴史絵巻と共鳴し、共振している。」

各巻末に評論を書いている国文学者、島内景二の解説に共感します。

ところで、アレ、なんのきっかけで、こうゆうことになったのでしたっけ。

それに、お礼を申し上げるのを失念するところでした。新潟から見事な「白鮭」をご手配いただきました。有難うございました。

貴族社会を力でこじ開けて武家社会へ転換した入道相国清盛の時代から、平家の滅亡を経て、義経の都落ち、逃避行追捕(ついぶ)へ展開が始まります。全巻読み終えたら、感想を報告します。
寒さに向かいます。ご自愛ください。
                  ◆(2015/12月20日、浅野勝人)


真(ま)に受けたのですね ― 喜んでもらえればうれしい! 

わざわざ中間報告、痛み入ります。真に受けたのですね。まことに恐縮です。貴兄には、日頃から頂き物ばかりしています。ほんの気持ですが、あの鮭は本当に美味しいですよ。
 
ところで、「アレ」って、僕が新平家を薦めたきっかけのこと?
 
アレは、貴兄が北陸の粟津温泉へ講演に行って、私が、歌舞伎の中で一番好きな勧進帳の「安宅(あたか)の関」(石川県小松市)に立ち寄り、「吉川英治の新平家物語で馴染みの深い・・・」と紹介されていたと写真を何枚か携帯で送ってきてくれました。

それと相前後して、貴兄が「親鸞」(1万年堂出版、2015/10月1日初版)の第一巻を書店で見つけて購入したというメールをもらいましたね。いま刊行されている親鸞は、昭和10年に父が書いた作品です。本人は、もう一度、親鸞と取り組んで書き直してみたいと言っていました。

そんなことが重なって、親鸞を読むつもりなら、先に新平家物語を読んでほしいと思って、私がそう言ったのがきっかけでした。

私は初版の折からこれまでに3回読んでいますが、新平家は結構長い。大作ぞろいの父の作品を読むのは、たいへんな時間の負担をかけるので滅多なことでは勧められません。とりわけ、忙しい貴兄には恐る恐る推薦したのですが、お読み頂いて感謝です。

 僕は、先月の初め、歩くと左足のふくらはぎが痛くなり、検査の結果、左脇腹と大腿部の動脈が硬化して閉塞していると診断され、3日ばかり入院してカテーテル治療を受けました。3日だけの入院でしたが、結構,術後の止血が大変でした。その後歩いてもまったく痛みは消え去り、ほっとしている所です。

 そろそろ、あちこち壊れてきますね。大兄も、くれぐれもご自愛下さい。
                            ◆(2015/12月22日、吉川英明)

・<吉川英明氏は文豪・吉川英治のご長男。半世紀余り前、浅野とNHK同期の記者>


2016年01月15日

◆拉致問題を民主党に語る資格があるのか

阿比留 瑠比



拉致問題を民主党に語る資格があるのか 自分を棚に上げ、またもレッテル貼り?

在京各紙の13日付朝刊をチェックして驚いた。安倍晋三首相が自らの 進退にまで言及した答弁が、ほとんど取り上げられていなかったからだ。12日の衆院予算委員会で、民主党の緒方林太郎氏が拉致問題をめぐり、「首相は拉致を使ってのし上がった男か」と質問した件に関してである。

首相、誰より熱心に

緒方氏は、拉致被害者の蓮池薫氏の兄で家族会元事務局長の蓮池透氏(後に家族会を離脱)の安倍首相らを批判した著書を論拠に、首相は拉致問題を政治利用してきたのかと執拗にただした。首相はこれに対し「私が言っていることが真実であることに(議員)バッジをかける」と強く否定していた。

詳しいやりとりについては、13日付産経新聞で報じているため省く。 ただ、20年以上前から拉致問題に誰よりも熱心に取り組んできた安倍首 相に対し、緒方氏はよくもこんな露骨なレッテル貼りのような質問ができるものだとあきれた。

「(緒方氏は)何も分からないからこんな本を真実だと思い、安倍首相の攻撃材料になると質問したのだろう。事実ではないことが明白な本を事実確認もせずに出す出版社もおかしい」

 拉致被害者、有本恵子さんの父、有本明弘氏はこう指摘する。透氏の著書には「薫さん本人も当惑している」(政府高官)という。

当初の関心は低く

「(取り組み始めた)当時は拉致問題は全く誰からも顧みられなかったし、私もずいぶん批判を受けた」

安倍首相は予算委でこうも述べている。実際、平成14年9月の小泉純 一郎首相の初の北朝鮮訪問で、金正日総書記が拉致を認めるまで、拉致問題に対する国民の関心は薄く、与野党とも問題を軽視していた。

筆者は小渕恵三内閣の10年秋ごろ、当時の野中広務官房長官と鈴木宗 男官房副長官が「(拉致問題などで)北朝鮮を批判して跳びはねている安倍みたいなやつはけしからん」と話しているのを目の当たりに見た。

小泉初訪朝の発表後でさえも拉致問題はあまり重視されず、当時の古川貞二郎官房副長官は9月12日の記者会見でこう述べていた。

「(重要なのは)拉致問題で何人が帰ってくるこないということではない。そういうことがあればハッピーだが、それよりまず国交正常化に対する扉を開くことに大きな意義がある」

筆者は当時、官房副長官だった安倍首相が「小泉さんは拉致の『ら』の字も分かっていない」とうめくように漏らすのを聞いた。首相はかつて、産経のインタビューに当時の首相官邸の雰囲気をこう語っている。

「政府の中の何人かの主要な高官が、『大義は日朝国交正常化であり、拉致問題はその障害にしかすぎない』と言っていた」

こういう時代にあって、拉致問題に取り組むことは政治利用の道具・材料となるどころか、政治家にとってむしろ不利に働くことの方が多かっただろう。

そもそも、民主党に拉致問題で安倍首相を批判する資格があるだろうか。民主党議員で、拉致実行犯で北朝鮮本国では拉致被害者の監視役も務めていた辛光洙元死刑囚の助命・釈放嘆願書に署名した人の名前は何人も思いつく。

それも菅直人元首相、江田五月元参院議長、千葉景子元法相…。民主党政権で主要ポストにいた人物ばかりである。民主党は、自分のことは棚に上げる癖をもう少し直さないと再び国民の期待を集めることなど無理な話だろう。(論説委員兼政治部編集委員)

産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】2016.1.14

◆いい加減にしろ、カタカナ語

前田 正晶



14日もテレ朝のニュースで「インフルが流行り始めた」と言っていた。何度言えば解るのか。「本当の英語ではないカタカナ語を誰がどう使おうとご勝手に」とは言ってきたが、公器であると思っているテレビが、かくも怪しげなカタカナ語を使うのはうんざりだし、本当にAHOかと思う。

"influenza"=流行性感冒は、嘗ては新聞等には「流感」と「インフル」よりも2文字少ない言葉で表記されていた。だが、カタカナ語の採用と流行が今日の隆盛を見るや、軽佻浮薄のマスコミは何を血迷ったか「インフルエンザ」の最初の4文字を使った略語の表記を採用するに至ったのだ、英語での略語は"flu"であるにも拘らず。

以前に指摘したが、英語には"influence"=「影響」という言葉がある。本気で我が国独特の「単語の記憶尊重」を学んできた方々は「インフル」と聞いて素直に「流感」と思えるのだろうか。

「もしかして影響の略語?」とは思わないのだろうか。このような外来語を創造していると疑っている共同通信は、そういう配慮はしていないのだろうかと、本気で心配している。

こういうカタカナ語批判は今や如何にもドンキホーテ的になってしまったのは残念だ。その普及は素晴らしいものがある。例えば、テレビでも何でも聞いていれば、最早我が国には「従業員」や「職員」等の言葉が消滅し「スタッフ」に取って代わられ、「心配事」、「揉め事」、「困難」、「迷惑」、「災難」は全て「トラブル」で括られてしまった。

「どうお使いになろうと好き勝手に」と言った以上文句を言っても始まらないが、私は我が国の漢字文化の衰退と発想の貧困化を恐れるのだ。テレビに登場するスポーツ選手をも含めたAHOどもは「素晴らしい」、「望みうる最善の結果だった」、「非常に美味である」、「よくぞここまで来たものだ」等々の感情を表現する際には、何が何でも「最高!!」としか言えない語彙の貧困さを示している。これを聞くAHO候補生も「あの方々が使うのだから」と真似てしまうお粗末さだ。

そういう判断の基準すら教えていない教育の成果も凄まじいが、SMAPとやらの解散がどうしたのと、テレビ各局や新聞が騒ぎ立てている有様を見れば、GHQが意図したとされる日本人の骨を抜くプロジェクト(カタカナ語だ!)は着々と功を奏しているではないか。

◆日本共産党をぶっ飛ばせ!

MoMotarou



こういうことは一つ皆さんに申し上げなければならない。社会主義の伝播によって経済問題というものがあらゆる階級の耳目を刺戟してから、日本の今日までの朝野一般の思想を見るに、実は経済至上主義を以て支配されている。あれほど一世を騒がした共産主義というものはどういうことをわれわれに教えたか、およそ共産主義ばかりでなく、広く社会主義一般に皆こういう考え方をしているのである。  (安岡正篤)

               ★

昨年暮れに「慰安婦問題」が妥結しました。かなり無理な内容にも思えます。なぜ安倍首相が無理にでも解決しようとしたのか次第にわかってくるのでしょう。気になったのは、評論家の青山繁晴氏・有本香両氏が「官邸にスパイがいる」との"決死"の発言。「世界記憶遺産登録」や「慰安婦問題」等の決着を見ていると心配になって来ますね。

■マスメディアを使った浸透工作

昨年当初より懸念として「赤色地に黄色の文字配色」をお知らせしました。大相撲初場所の勝敗表(NHKニュース)に使われて以来ドンドン増え続け、「安倍戦争法」が審議されている頃には、シールズ等のデモ隊の登場と同時期に日本場産党「日曜版赤旗」にも使われました。

年末までには民放テレビ局・雑誌にも同じ配色が登場しました。此の配色は中国国旗をいイメージさせるもので、親密度を高めるために有効であります。最初は意図的に、次第に無意識的に浸透して行ったのでしょう。小説的に云えば、恐ろしい謀略工作でした。NHKは既に敵国の手に落ちているとも言えましょう。

■逃げ足の速いマスメディア

うれしいことには、「クローズアップ現代」が午後10時台に移行し国谷裕子さんが降板することです。捏造報道の責任を取る形ですが国の方針を意識してでもあるでしょう。

 古舘伊知郎さんの降板も象徴的です。「報道ステーション」にて反日的報道を続けておりました。中国韓国の経済的凋落を目にして、経営陣が"安倍ちゃん"に乗り換えて行かないと危なくなるのを察知しての対応でしょう。

■日本の復活と民主党の消滅

日本乗っ取り機関であった「民主党」は無くなるでしょう。一番打撃を受けるのは韓国朝鮮そして中国。しかし三年間に及んだ民主党傀儡政権下、行政機構やマスメディアに仕組まれた謀略システムは活動し続けるでしょう。

私達国民は「民族の常識」を以ってチェック点検しましょう。国民の「これは可怪しいぞ」という"直感(直観)"こそ最後の国防の砦です。頑張るぞ!!!

2016年01月14日

◆やはりロシアは「遠くて寒い国」だった

宮崎 正弘 


<平成28年(2016)1月13日(水曜日)通算第4780号>

 〜やはりロシアは「遠くて寒い国」だった
   高村副総裁がモスクワ訪問、ラブロフ外相と会談したが。。。。〜

安倍首相特使としてモスクワを訪問した高村自民党副総裁は、1月12日、ラブロフ外相と会談した。安倍晋三首相の親書を手渡し、つっこんだ話し合いがもたれた。

新聞報道によれば、北朝鮮の核、北方領土問題、経済協力、平和条約への枠組み作りなどが話し合われたとされるが、別の視点から見ると、ロシアと日本の距離は開いたのではないかと思われる。

というのも、ラブロフは「日米が開発するミサイル防衛システムに明確に反対し、これはロシアの安全保障にとって不安である」と唐突に発言していることである。

話題はおそらく北朝鮮の核実験から発展したのだろう。

北朝鮮ならび中国の核ミサイルの脅威を目前にもつ日本が安全保障上、理論的には独自の核武装がもっとも安全に繋がる抑止力だが、それが叶わず、しかも「専守防衛」とかいう奇妙な発想が日本の防衛方針の基幹にある以上、「防衛的な」システムを構築することは日本の安全につながる。

しかしロシアから見れば、これは「ロシアの核戦力を無力化するものであり、ロシアは、このシステムを破壊できる攻撃兵器をつくって対応する」と言っているのである。

驚くべし、ロシアの防衛思想は、いまだにマッキンダーの地政学、宏大なバッファーゾーンの必要性という強迫観念にとらわれていることがわかり、印象的ともいえることだった。

つまり、ロシアは依然として、「遠くて寒い国」だったことを改めて思い知らされたのが、日露緊急会談であった。
        

◆私の「身辺雑記」(302)

平井 修一



■1月10日(日)、朝は室温13度、快晴、ハーフ散歩。

窪田順生氏/ノンフィクションライターの論考『単なる「言いたい放題」ではない!トランプ氏の老獪なメディア戦術』(ダイヤモンドオンライン1/9)はいいことをついている。(平井:敬称は略)

<トランプの勢いとまらない。昨年末、CNNとORCが発表した世論調査では、米大統領選に向けた共和党の指名争いで、トランプが支持率39%と、他の候補者に圧倒的な差をつけている。

イスラム教徒の入国禁止、メキシコとの国境に高い壁を建てろ、などなど政治生命を失いかねない放言を繰り返しているにもかかわらず、この強さの秘密はいったいどこにあるのか。

日本ではトランプのことは「差別主義者で、目立ちたがり屋の放言おじさん」ととらえられているが、アメリカでは「取引の天才」というイメージも強い。ニューヨークの不動産市場という、生き馬の目を抜く世界でめきめきと頭角をあらわし、一代で巨万の富を築いたからだ。

その「取引」でトランプが重要視しているのが、有名な「レバレッジをきかせる」(相手が望むものをもって交渉を有利に進める)ことや「市場を知る」ことなのだが、そのなかにトランプならではという独自のノウハウがある。

それが「自分を宣伝する」ということだ。

トランプは若い頃から女性問題などさまざまなスキャンダルで全米を騒がせてきているが、そのようなお騒がせセレブの立場から、ビジネスにおける情報戦でマスコミを最大限利用すべきという結論に至っているのだ。

おそらくトランプは確信犯的に(オバマの)「逆張り」をしている可能性が高い。

ロイターが世界中の大統領の政権末期の支持率と、その大統領の政策を踏襲する後継者が当選を果たす確率を調査したところ、大統領の支持率が55%以上なければ後継者は当選しないことがわかった。

オバマの支持率は45%前後。この調査結果に照らし合わせると、後継である民主党候補者が当選する可能性はわずか14%にすぎない。

これはつまり「不人気大統領」の思想から離れれば離れるほど、有権者の支持が高まるということだ。

こういう「市場の動向」を知った「取引の天才」はどうするか。オバマの「逆張り」を徹底的に行うことで、「オバマと最も遠い候補者」というブランディングをするのではないか。

事実、緻密な戦略があったとしか思えない「放言」もある。

昨年9月、トランプは同じく共和党の候補者争いをしている(有力候補の)ジェブ・ブッシュを「大口献金者の操り人形」とバッサリやった。実はこの一言で、トランプは不利な状況を一気にひっくり返したのである。

今回の下馬評では「州知事経験者が有利」とされていた。オバマが上院議員を1期しかつとめていないことで、「経験不足」を指摘する声が多く、次期大統領はその反動で歴代米大統領に多くみられる「州知事経験者」に支持が集まるとみられていたのだ。

実際にピュー・リサーチ・センターが2015年3月におこなった世論調査では、共和党支持者の57%が、候補者に必要な資質として「経験と実績」を挙げたていた。政治経験ゼロのトランプにとって「逆風」であることは言うまでもない。

それが9月の同調査では、「経験と実績」を期待する支持者が29%にガクンと急落。かわりに65%が「新しい考えや異なった手法」を求めた。

もうお分かりだろう、ジェブ・ブッシュという「プロ政治家」の本質的な弱点をつく「放言」を放ったことで、世論がガラリと変わったのである。トランプの場合は自身がその「大口献金者」として、歴代大統領に莫大な献金していたということはアメリカ人なら誰でも知っている。「放言」とはいえ、説得力は抜群である。

選挙というのは、有権者との「取引」といえなくもない。そういう意味では、「取引の天才」であるトランプが頭ひとつ抜け出るのは当然のことなのかもしれない。ただ、得意の宣伝で「オバマと正反対の男」というブランディングは確立できたが、本当の勝負はこれからだ。それはトランプ自身もよくわかっていることだろう。

「世間をだますことはできない。少なくともそう長くは無理だ。期待感をあおり、大々的に宣伝してマスコミにとりあげられ、ひと騒ぎすることはできる。しかし実際にそれだけのものを実行しなければ、やがてはそっぽを向かれてしまう。不動産業界でも同様の例がいくつもある。話は大きいが、それだけものを実行できない連中がわんさかいるのだ」(「トランプ自伝」ちくま文庫)

トランプが生き馬の目を抜く「実業」の世界で生き抜き、常人では成し得なかった大きな結果を出してきたことは揺るぎない事実であり、あのプーチンも「聡明で才能に恵まれた人物であることは疑いがない」と高く評価している。

果たして今回もその実行力をみせつけることができるのか。候補者指名争いもいよいよ本格化してくるなかで、「取引の天才」の次の一手に注目したい>(以上)

もしかしたら大統領? 中共にとってはトランプもヒラリーもやっかいだろうが、日本にとってはトランプの方がいい。彼は中共に批判的で、日米安保同盟の片務性是正、貿易不均衡是正を求めているし、ケネディ“イルカ”大使は力不足だと論じている。真っ当な主張だ。

ヘタレの米国さようなら、世界は剛腕辣腕完全武装の“腕白でもいい”強い米国を必要としている。

ところが共和党自体が本命ブッシュが落馬して揺らいでいる。ウィリアム・ドブソン/スレート誌政治・外交担当エディターが「共和党内エリート層は、草の根の保守層の支持でトランプ、テッド・クルーズが党トップに君臨する事態を恐れている」と書いている(ニューズウィーク1/8)。

お行儀のよい共和党エリート(平井:軟派)は暴走しそうな汗馬、駿馬は嫌なのだ。

どうなるものやら。だから世界のトップを決める米国大統領選は面白い?

■1月11日(月)、成人の日、朝は室温12.5度、晴、ハーフ散歩。

昨晩遅くにN母子がスノボから帰ってきた。苗場の近くの神立(かんだつ)高原スキー場で「広くて雪質も良かった」そうだ。初めて聞いた地名だ。

サイトには「関越道湯沢I.Cから約1km、3分とアクセス抜群! 首都圏から一番近い天然雪スキー場」とあった。新潟県南魚沼郡湯沢町神立。知らなかった。

Nの土産は「信玄餅」。上越で遊んで、甲州の名物が土産というのは・・・どうなんだろう。

今朝の「頂門」に「ベトナムも多様化した。コーヒーひとつをとってみても選択肢が現れたのは、ここ5年くらいのことで、たまにゲイシャまで飲めたりするから隔世の感がある」とあった。

“ゲイシャを飲む”? 芸者は舐めたり抱いたりすることはあるだろうが、飲めるのか。大蛇のようにごっくんするのか。

調べたら世界的に人気のコーヒー豆だった。コーヒー店のサイトにはこう
あった。

<今年もついに、この季節がやってきましたね。もはやお祭りといっても良いかもしれません。去年に引き続き、今年もアイツがやってきましたー!

そう、パナマ/エスメラルダ農園のゲイシャです!

ゲイシャが世界の注目を集めたのは2004年、ベスト・オブ・パナマというパナマの国際品評会です。1位に輝いたエスメラルダ農園のゲイシャ種は当時の最高価格、21アメリカドルで落札されました。1s5千円という破格の落札価格であり、その後も2007年まで連続で1位に輝きました>

ゲイシャ・・・ね・・・「フジヤマ」「ハラキリ」「ゲイシャ」「スシ」「テンプラ」「スキヤキ」・・・、ま、戦後のドル稼ぎでこれを世界にアピールしたのはJTBなど日本自身だから、今更「ゲイシャ」をコーヒーの名称にするな、なんて言えないわな。

「トルコ」はすっかり「ソープ」に代わったから、「ゲイシャ」もせめて「メイド」にしてくれないか。

とかくこの世は「知らないことだらけ」だが、パリは「隙だらけ」。

ニューズウィーク1/8「パリは隙だらけ 週刊誌襲撃から1年目に再び起きたテロ」から。

<昨年1月にパリの風刺週刊誌シャルリ・エブドの本社が襲撃されて17人殺害されてからちょうど一年目にあたる今週7日、パリ北部の警察署に刃物を持った男が「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫びながら侵入し、警察に射殺された。

今回の犯行とISISの関連はまだわかっていないが、昨年の襲撃事件からちょうど一年目の日に事件が起きたことに、パリの市民は衝撃を受けている。

「この日、特にパリは緊張していた」と、地政学講師のミシェル・レミューは話している。「テロリストたちが、市民の身近に存在していることを思い知らせるために何らかの行動を起こすだろうと、多くの市民は予測していた」

「(我々は)隙だらけだ。まったく隙だらけだ」と、レミューは嘆いている。

レミューの友人で、シャルリ・エブドに寄稿していた精神科医のエルザ・チャヤットは、昨年襲撃事件が発生した時、編集部にいたために殺害された。「私は57歳だが、その時は赤ん坊のように泣いた。エルザがどれだけ柔軟で、偏見の無い女性だったか。移民に対しても固定観念は持っていなかった。とてもオープンな人だった」

パリ在住のイギリス人作家ルーシー・ワダムは、この一年でパリの街が大きく変わったと話している。「シャルリ・エブド襲撃事件の後も、パリの人々はそれまでのやり方を変えず、街頭に出てデモに参加していた。フランスの歴史の中で繰り返されてきたのと変わらない反応だった」

「しかし昨年11月の同時テロの衝撃は余りに強烈だった。パリの人々は怒りの中で、街頭デモで何かを変えられるとは信じられなくなってしまった」

現在パリは静まり返っているが、それは「非常事態宣言が理由なのかどうかはわからない」とワダムは言う。むしろ、フランスが直面する危機に対して、街頭デモで意思表示をしようという気持ちが人々から失われたのではないか、という。「この一年でパリは、本当に劇的に変わってしまった」>(以上)

目には目を、歯には歯を、銃には銃を、襲撃には襲撃を、攻撃は最大の防御なり。お花畑リベラルの連中も少しは目が覚めたか。イスラム過激派は狂気を宿している、危険だという認識が必要だ。AFPのニュースから。

<【2015/11/15 AFP】2016年米大統領選挙の共和党の候補者指名を争うドナルド・トランプ氏は14日、フランス・パリで発生し、少なくとも129人が犠牲になった連続襲撃事件について、もし民間人が武器を所持していれば「事態は違っていただろう」と発言した。

テキサス州を遊説したトランプ氏は、仏パリでの事件の犠牲者に黙祷をさげた後、「パリの場合、世界で最も厳しい銃規制が課せられており、悪人を除いては誰も銃を所持していない」と述べた。

護身のために時折、銃を携帯すると認めているトランプ氏は、「(被害者ら民間人は)誰も銃を所持していなかった。容疑者たちは被害者たちの一人ずつに向けて発砲していった。その後、警官隊が到着して大規模な銃撃戦となり、最後にはテロリストたちを射殺した」と話した。

【2015/11/19 AFP】パリで起きた同時テロを受け、フランスの警察当局は12日、非番の警察官に銃の携行を許可した。

AFPが入手した指示書によれば、非番の警察官は、「混乱」を防ぐために警察官の腕章を着用することを条件に、テロ事件に遭遇した際の発砲も許可された>

フランスでは民間で所持されている銃は1900万丁ほどあり、銃所持率のワールドランキングでいうとトップ10に入るそうだから、トランプの言葉には誤解があるものの基本的に正論だ。国境がザルでテロリストが容易に武器を入手、持ち込みできる欧州では、わが身や家族を守るために銃の携行が必要ではないか。

デモでテロがなくなるわけではない。諜報の他にも交番や自警団も必要だ。何よりも国境管理と偽装難民の強制送還が大事だ。オランドはテロ関係者はフランス国籍であっても国籍を剥奪するそうだ。

産経パリ支局長を永年務めた山口昌子氏の論考「シャルリ襲撃から1年、テロにも政府にも怒るパリ市民」(JBプレス1/8)から。

<テロ対策の中で、今後、最も議論を呼びそうなのが、テロ予備軍、つまり「IS」に参加するためにシリアに出発する若者やISへの勧誘などを行った者に対する“国籍剥奪”だ。

今回の同時テロの犯人10人のうち5人がフランス人だった。またISに参加したフランス人571人のうち141人が“戦死”しているという状況を踏まえてのテロ対策の一環である。

フランスは生地(せいち)主義を取っており、「フランスに生まれた者はフランス人」だ。(シャルリーエブドを襲撃した)クアシ兄弟はパリ市内で生まれたフランス人である。

しかも、これまでタブーだった「フランスで生まれた者」も例外なく対象にするという。社会党内にも反対者がいる中、テロ対策の一環として、オランド政権がこのタブーを破ることになれば、「フランス共和国の柱が崩れる」との批判もあるが・・・>

どこまでできるのか。国籍を剥奪されると手厚い生活保護が受けられないそうで、かなりの圧力にはなるだろう。

テロ対策は金もかかるが、ボランティアなどの協力を得ることも必要だろう。日本もしっかり警戒すべきである。

海外の報道によるとドイツのケルンでは1/9に安易な移民受け入れに反対するPEGIDA (Patriotic Europeans Against the Islamisation of theWest、欧州イスラム化に反対する愛国的ヨーロッパ人) のデモに催涙弾が撃ち込まれた。

“Rapefugees not welcome”(強姦難民は歓迎しない)“Merkel must go”(メルケル行っちまえ)などと叫ぶデモに対して、難民に寄り添う警察は容赦なく攻撃する。末期的なドイツ、欧州。警戒しないとこういうことになる。「難民受け入れに反対」の人が急増している。当然だ。

■1月12日(火)、朝は室温12度、微雨、2/3散歩。

中共のナンバー5、劉雲山(上海閥、瀋陽軍区応援団長、北の友達)が昨年12月に失脚したようだ。産経1/11から。

<北朝鮮の朝鮮中央テレビが昨年10月の朝鮮労働党創建70年の記念行事を伝える目的で(1月)9日夜に放映した記録映画に、行事に出席し金正恩第1書記の隣にいた中国共産党序列5位の劉雲山政治局常務委員の姿が写っていないことが10日分かった。韓国の聯合ニュースが報じた>

北にとって落馬した劉雲山は賞味期限切れなのか。「水爆実験」は劉雲山を排除した習近平に瀋陽軍区が報復したのか。個人も国家も一寸先は闇。諸行無常だな。

衆知1/9「石平/拓殖大学客員教授著『なぜ中国はいつまでも近代国家になれないのか』より」は大いに勉強になった。氏は悪党中共が日本にもたらした数少ない善、最高レベルの知性だ。以下引用する。

<*日本は近代を「超克」した

ちょうど本書の執筆にかかっている2015年10月初旬、北里大学特別栄誉教授の大村智氏ら3氏が2015年のノーベル賞「生理学・医学賞」を受賞したとのニュースが飛び込んできた。受賞を受けての記者会見で、大村教授はこう語った。

「私の仕事は微生物の力を借りているだけのもので、私自身がえらいものを考えたり難しいことをやったりしたわけじゃなくて、すべて微生物がやっている仕事を勉強させていただいたりしながら、今日まで来てるというふうに思います」

「私の仕事は微生物の力を借りているだけだ」という大村教授の名セリフを聞いたとき、テレビの前に座っている私は大きな感動に包まれたことを今でも鮮明に覚えている。自分の研究対象となるちっぽけな存在の微生物にたいしても、上から目線ではなく、むしろ感謝の意を込めて「力を借りた」と言う─―、何という謙虚の精神の表れなのか。

よく考えてみると、大村教授のこのような謙遜な態度は、まさに「近代の超克」という意味合いにおいての日本独特の精神を端的に現しているのではないかと思い至った。

いわば「近代」を形づくる要素の一つは、まさに近代的科学技術の発展であるということは言うまでもないが、近代的科学技術というものは、「人間の理性」にたいする無上の信頼と「人間中心」という観念の確立から始まるものである。

理性をもつ人間が森羅万象の中心となって、自然万物を自由自在に観察したり操縦したりしてそれを人間のために利用するというのは、自然科学と技術の成り立つ基本となる精神である。その際、自然万物を観察したり弄ったりする人間が森羅万象の頂点に立っていることは自明の公理であり、「神様の下では人間が一番偉い」というのは、まさに西洋流の近代文明の基本的考え方であった。

その反面、まさにこのような考え方から「人間の傲慢」という「近代の持病」が生まれてきて、結果的には自然環境の破壊などの現代的問題を生み出すに至ったことは周知のとおりだ。

しかし日本人はある意味では、この「近代の持病」を見事に超克している。もともと日本には「八百万の神」という独特の宗教観・世界観がある。そしてそれが現代になっても脈々と受け継がれている。

このような世界観から生み出されるのはすなわち、森羅万象すべてにたいする人間の謙遜と感謝の姿勢であろうが、前述の大村教授の発言は、まさにこのような日本的な「人間姿勢」の表れであろう。

*中国の近代化を妨げる中華思想

実は大村教授のノーベル賞は、日米中3人の科学者の受賞で、中国人科学者も一人、受賞を果たしている。屠〓〓(口偏に幼、と・ゆうゆう)氏という女性科学者が中華人民共和国民として初めて自然科学分野のノーベル賞、ノーベル医学・生理学賞を受賞したのである。

中国本土で研究活動する中国人の自然科学分野ノーベル賞の初受賞は、当然、中国国内では大ニュースとして取り上げられ、国中が興奮と喜びのムードに包まれた。しかしそのとき、この祝賀ムードの中でも一つ、普通の日本人の感覚からすればいかにも異様な光景が広がっていたのである。

それは、中国国内のメディアと各界の「識者」たちは歩調を合わせて、屠氏の受賞を単なる一人の優れた科学者の業績としてではなく、むしろ「わが偉大なる中華民族の誇り」として、「わが偉大なる中華民族」の優秀さの証明として大きく喧噪している点である。

それほどまでに「中華民族の優秀さ」を信じ込みたいという彼らの深層心理の背後にあるのはやはり、先祖代々から中国人の血に受け継がれてきている「中華思想」である。

5千年以上の悠久なる歴史を持つ中華民族こそが世界の頂点に立つ最優秀民族であり、中華民族の生み出す中華文明こそは世界文明の最高峰であるという認識こそがこの「中華思想」の真髄たるものであり、中国人自身が古来から現代に至るまで心の中に持つ揺るぎない信念なのである。

しかし問題は、このような頑固なる妄想が、実は、中国という国の近代化を阻止する大きな妨げとなっていることである。日本の場合、黒船の来航と共に西洋文明が大波のように「襲来」したことに対して、当時の日本人が維新運動を起こして政治体制の刷新を成し遂げた。

その直後から、「文明開化」のスローガンの下で虚心坦懐に西洋の近代文明を迅速かつ全面的に導入して日本の近代化と富国強兵を計った。その結果、日本はアジアで率先して立派な近代国家となったことは周知のとおりである。

しかし中国の場合、西洋文明の「襲来」への対応は全然違っていた。大英帝国がアヘン戦争を起こして清王朝時代の中華帝国を完膚なきまで打ち破ったのは1840年だったが、その20数年後の1860年代になってから、西洋の軍事力の強さを認識した中国がやっと重い腰をあげて西洋の技術を取り入れて「強兵」を計るための「洋務運動」を始めた。

しかしそのときでも、中国のエリートたちは依然として中華文明こそが世界最高の文明だと思い込んでいた。彼らは西洋の軍事技術をやむを得ず吸収しなければならないこととなったが、西洋の文明全般を導入する気持ちはさらさらなかった。

政治制度や教育制度を(西洋風に)刷新するための「変法運動」も結局、「中華こそが世界一」だと信じて疑わない「守旧派」の抵抗に遭って失敗に終わった。

「変法運動」が失敗してから、古い体制のままの清王朝がなお10年以上の余命を保ったが、1911年に中国版の近代革命の辛亥革命が起こり、その翌年の1912年に清王朝は潰れ、中国史上初めての共和国である中華民国が樹立された。

つまりアヘン戦争から71年後にして中国という国はやっと、日本でいう明政府の成立と同じような起点に立った。日本では1853年の黒船の来航から1868年の明治政府成立まで15年であったが、中国ではそのために費やした時間はなんと71年であった。

そして中国版の「維新運動」である辛亥革命がやっと成功したとき、日本はすでに君主立憲の近代国家となって世界の先進国の仲間入りを果たしている。

*日本で学んだ先覚者たちの業績と挫折

日本と比べて、中国の近代化が徹底的な遅れをとった最大の理由の一つは、やはりこの国の中華思想であった。根強い中華思想があったからこそ、当時の中国のエリートたちは最後の最後まで西洋文明の導入を拒み続けた。そしてそれが結果的には中国自身の近代化を遅らせ、中国という国を西洋列強の「半植民地」にしてしまった。

もちろん、中国の「半植民地化」へのプロセスにおいて、一部の中国人の先覚者たちは徐々に中華思想の有害性に気がつき、この根強い伝統思想との格闘を続けていた。ある意味、アヘン戦争からの中国の近代史は、まさに中国人自身による、中華思想との格闘の歴史でもあった。

しかし近代以来の歴史において、ほとんどの先覚者がその戦いに敗れてしまい、中華思想だけが古代から蘇った亡霊のように現在に至るまで生き続けている。

近代になってから、日本という国と縁を持った多くの中国人のエリートたちは、まさにこの日本から「近代」というものを中国に「輸入」することによって、あらゆる方面における祖国の近代国家建設に尽力していた。彼らの努力は当然、中国の近代化を進展させるのに大いに役に立ち、中国は一時、随分前進した。

しかし最後のところ、彼らの努力はやはり失敗に終わった。中国の近代化は結局1949年の共産党政権の成立をもって頓挫してしまい、中国という国は一夜にして、清王朝崩壊以前の前近代的独裁国家に戻った。そして今日に至っても、中国の国家体制と支配的イデオロギーはまさに「前近代」のままである。

日本と深い関わりを持った彼らの成功と失敗を吟味していけば、明治以来の日本と中国との関係、あるいは日本という国と中国の近代化との関係性もわかってくるのであろう。そして、「日本が近代化に成功して近代を超克できたのに、どうして中国は失敗に終わったのか」というわれわれが疑問に抱く最大の問題もまた、それによって解明されていくのではないか>(以上)

中共独裁である限り支那は「前近代」のままだろう。そして世界を脅かす「不安要因」であり続けるだろう。年初から経済混乱をもたらしている。共産党にレッドカードを突きつけなければならない。(2016/1/12)


2016年01月13日

◆老人は「地方へ行け」だって

平井 修一



あの人は美人だ、温厚だ、頭がいい、優しいなどというのはいいが、「過ぎる」と実に良くない。「美人過ぎる」のは妖艶になるからトラブルの元だし、「温厚過ぎる」と毅然とすべき時にそれができない、「頭が良すぎる」と他者がバカに見えてしまったり、「優しすぎる」とメルケルみたいに警戒心がなくなってしまう。

「過ぎたるは及ばざるが如し」とは実に名言だ。

ブログ「Argus Akita」の主は実に頭脳明晰だが、これが「頭が良すぎる」にならない、嫌味にならないのがすごい。「良識」とはこういうものかと敬服してしまう。日本人離れというか、国際人なのか、こういう人が増えれば日本は大いに良くなるだろう。

フロリダ州は避寒地である。冬場でも泳げる。一方で夏の日射しは強いから、歩道は大きな庇やテントに覆われている。これは南国なら大体そうではないか。マイアミではこの下に老人がずらーっと並んで椅子に座り、ボーゼンと行き交う人々や車、景色を眺めていた。一種、壮観である。気候温暖だから老人向けの施設が多いのだ。

「アメリカ人高齢者の場合、その90%が一般住宅やアパートに居住する(平井:必要な介護サービス可)。残り10%の高齢者のうち、半数の186万人がナーシングホーム(主に低所得者向け)の入所者であり、サポート付き住宅(主に中間所得者以下向け)に住む高齢者の割合は全体の5%にとどまる」(国立社会保障・人口問題研究所)

「サポート付き住宅」のひとつが「継続ケア付き定年退職者コミュニティ」(Continuing Care Retirement Community:略称CCRC)だ。「ArgusAkita」1/10「日本版CCRC構想は姥捨て山かシルバー・ゲットー構想」から。

<秋田市でCCRC(年寄り向けのケア付き共同体)に関するシンポジウムが開催されたようだ。いよいよ国も首都圏の年寄りを地方に分散する姥捨て山またはゲットー構想を開始したのだろう。

パネリストで参加したという三菱総研(MRI)は大体国策に沿った活動をするシンクタンクであり、霞が関の官僚が考えた様々な分野の施策を進める際にエバンジェリスト(平井:啓発・宣伝を行う人)的な役割を担う組織と言ってよい。

1980年代、MRIの会長だった牧野昇氏(故人)と同窓会で紹介され懇意にしていただいたこともあり、その牧野元会長自身がMRIの役割について冗談交じりにそう語っていた。

余談だが、当時牧野会長は『サケトロニクス』(酒造業や酒販売のイノベーション、現在でいうIT化ともいうべきか)について非常に興味深い話をされ、若輩者の筆者などは『うーん、やはりMRIはシンクタンクとしても凄い人材がそろっているな』と感服したものだ。

ただ、エバンジェリストというのは自ら善悪、正誤といったものは判断しない。国の方針、施策に沿った活動が重要なのである。(三菱だから当然と言えば当然だが)

姥捨て山構想については、昨年6月4日に日本創成会議が『東京圏高齢化危機回避戦略』という首都圏の身勝手さの象徴のような構想を発表している。

これは簡単に言えば、首都圏の年寄りを地方の過疎地に移住させ、その医療や介護の保険の財源は住所地特例で扱う、つまり年寄りにカネをくっつけて地方に移住させようとするものである。

現在のままでは東京五輪の頃には都内のいたるところで下流老人の群れが散見されるようになりふさわしくないとでも言いたげな空気を感じる。(1964年の東京五輪に向けて1958年に赤線を禁止したのと同じような発想か)

地方は、財源付きで来る住民なら年寄りでも病人でもいいわけで、人口増、介護等の雇用機会増、さらにCCRCのようなハコモノ建設・整備に国庫補助なども期待できるため、地場産業も作れず企業誘致などができない能無しの地方自治体にとってはノーリスクのように見えるおいしい話に見えるはずだ、少なくとも表面的には・・・。

CCRCというのはアメリカ発祥のもの。年寄りが自立して生活できるうちに入居して、社会活動に参加し、介護が必要になった場合も医療を受けながら暮らし続ける仕組みのことである。

このCCRCを日本型にしたものが日本版CCRC構想(官邸によればそのうち独自のネーミングが決定されるらしい。まあシルバー・ゲットーだな)だが、どこが日本版なのかの違いや独自性が全く不明だ。年寄り以外の年代も受け入れるそうだが、そんな若年層・現役世代がいるはずがないことは容易に想像できる。

何とかして従来からの高齢者施設等との違いを印象付けようという必死さは理解できるが、要するに具体的には『姥捨て山に年寄りを送り込む際に財源と補助をくっ付けますよ』『とにかく首都圏の年寄りを引き取ってください』という施策に過ぎない。

年寄りが集まって地域の活性化ができるなら、超高齢社会の秋田県などはとっくに『地上の楽園』にでもなっていないとおかしいではないか。そもそも医療や介護で国が経済的に成り立つ訳が無い。

また、肉体的に衰えがあるからこそ年寄りなのであって、厳しい気候や自然環境を受け入れるわけがなく、例えこの姥捨て山構想が実現したところで、温暖な自然環境の地域に限定された話になるのは必至である。

そもそも筆者にはCCRCのような共同体的生活の場というのは日本人に合わないという確信めいたものがある。

筆者が世界の分類の試みで最も得心したのは、フランスのエマニュエル・トッドの著書『世界の多様性』である。トッドは世界の分類をその『家族制度』で行い、日本は「直系家族」に分類され、同じ分類にはドイツ、スウェーデン、オーストリア、スイスなどが該当し、アジアでは朝鮮、台湾もこの分類である。またユダヤ人社会、ロマ、カナダのケベック州なども同じである。

この分類の特徴は、基本的価値は権威と不平等(!)であり、子供の教育に熱心、女性の地位は比較的高い(イスラム世界等に比較して)。秩序と安定を好み、政権交代が少ない。自民族中心主義が見られるとされている。日本では全部当てはまる。

トッドはこの家族制度が様々な社会の価値観を生み出すと主張している。

筆者は若いころからイギリス、フランス、ドイツでの生活経験から漠然とだが『家族に対する考え方』でイギリスの一部とドイツは日本と似ていると長く感じていたが、このトッドの著作でようやくなるほどと納得した。

また、仕事でも企業(特に中小零細)の経営者の考え方、特に従業員に対する考え方などが日本のそれに似たものを感じていて、おそらくそれが家族制度による影響ではないかと感じている。

日本でもどこでも成長する段階でその家族制度から派生する社会的価値観、他の家族との付き合い方は身に染みているのである。

日本の年寄りはその家族制度の伝統のため家長や嫁、姑のようなポジション意識を捨て去ることができない。また、年寄りは一般に頑迷であり、他人や血縁関係のない家族とのフランクな議論や協調は無理である。

さらに現代では宗教などの共通点も希薄になり、農村部での水利権をめぐる共同体なども実体が失われている。都会では尚更のことである。

そういった家族制度とそこから醸成された価値観が個人にも社会にも染みついた日本にCCRCのような共同体的生活の場を持ち込むことは根本的な価値観に逆らう点で無理が大きすぎる(と確信する)。

日本版CCRC構想は、所詮、体のいい(財源付き)姥捨て山構想である。筆者は東京生まれで生家もあるが、このCCRC構想は間違いだと感じる。大勢の下流老人を抱えたまま東京は沈んでも仕方がないと感じている。彼らが今の東京を作ったのだから。

地方はCCRC構想に猛反対していけば、若年層が首都圏を忌避して地方に逆流するはずだ。未来はどちらにあるだろうか?

PS.実はこの直系家族に分類される地域・国はマルクス主義・共産主義との親和性が低いことも指摘されている。日本でまともな共産主義が主流になり得ないのはやはりこの家族制度によるものかもしれない。(諦めろ、共産党! (^^))>

「Argus Akita」の主は東大出か。それにしては優秀だ。東大はナベツネなど日共細胞に汚染されていたが、今は発達障害が蔓延している。閑話休題。

家制度は最終的なセーフティネットだった。GHQが破壊したが、家制度を復旧すれば姥捨て山は要らない。

それと、あっという間に昇天できる「コロリ丸」「ポックリ丸」などの安楽死容認。別名「尊厳死」の推進。さっさとあの世へ逝きたい老人はゴマンといるだろう。せめて死ぬときは本人の意志を尊重すべきだ。慰労金/報奨金を出せばジュウマン、ヒャクマンが手をあげるだろう。

「地方へ行け、地方へ」。そんなにいいのならまず「隗より始めよ」。役人、政治家から行くことだ。(2016/1/12)
<主宰者の独白>:13日で80になったが郷里の秋田へ帰る気は全く無い。あん
な寒い所は嫌いだ。東京。こんな冬も晴れて便利な所は他に無い。


◆小出しにしてきた中央軍事委員会改革

宮崎 正弘
 

<平成28年(2016)1月12日(火曜日)通算第4779号 >

 〜小出しにしてきた中央軍事委員会改革
     四総部解体、15の部門設置は舵を切ったが〜

中国人民解放軍は1月11日に突如記者会見を行い、これまでの軍の編成替えに関して、4総部の改称につづき、15の部門が新設され、それぞれのトップが任命された。7つの「庁」、3つの「委員会」、そして5つの直属機関である。しかも、旧来の4総部は、この15部門の中に位置付けられ、そのうえすべては党軍事中央委員会直属とされた。

人事で注目は『政治工作部』主任に張陽(大将)が任命されたことで、かれは習近平に近い『太子党』である。

もともと『政治工作部』とは軍事委員会総政治部のことであり、初代劉少奇いらい、李徳生など軍の実質的なトップと考えられてきた。その「総政治部」が『政治工作部』と改称され、張陽は、横滑りしただけの人事だが、全体をにらむポストに就いたとも考えられる。

他方、現在の7大軍区を4つか5つの「戦区」として改編されるというアイディアはいまなお不透明で、サウスチャイナ・モーニングポスト(1月12日)などは、「地方軍の抵抗がすさまじく、反対意見が予想以上に強いために遅れているのだろう」と分析している。

軍再編はまだ小出しがつづく。
       

◆正統性持たぬ国家の不可逆的」な約束

古田  博司



人間のすることで、持続し続けるものを「最終的・不可逆的」な約束など信じてはならぬ 挙げることは難しい。 苦しみは必ず終わるときがくるが、喜びもやがてはかき消える。だから、 人は希望は持っても 単純に喜ばないことだ。慰安婦問題での日韓合意も 然りである。

 ≪韓国の伝統的な「遷延策」≫

昨年12月28日、岸田文雄外相と尹炳世外相は会談の後に、慰安婦問題の合意を共同記者会見で表明したが、正式な合意文書はなく記者からの質問も受け付け ない異例の形となった。合意文書は世論の動向を懸念する韓国側の要請によって見送 られた。ここがおそらくはこれからの外交戦略の鍵であろう。

韓国側は、ソウルの日本大使館前の慰安婦を象徴する少女像の撤去に努力すると合したが、韓国挺身隊問題対策協議会など元慰安婦支援6団体は「屈辱的 な談合だ」と早くも反発を強めている。日本側は、努力するという合意の実行を韓国 側に執拗に求めることで、韓国国内で政権と世論の間に大きな揺らぎを生じさせるこ とが肝要である。

20世紀の歴史学者マイネッケは次のように述べている。「(小国は)権力が乏しければ乏しいほど、ますます強く国家理性(=国益)の強制によって醜い手 段の使用に追いやられることがある。このことによって、小国の一段と不愉快な政策 は、もはや道徳的に非難されず、むしろ因果的に説明され是認されたのである」(マ イネッケ『近代史における国家
理性の理念』)

日本がなすべきことは、韓国国内の「道徳的非難」を韓国政府に向け、「不愉快な因果」を徹底的に断ち切ることである。

今回、朴槿恵政権が合意したのは、今年4月の総選挙を有利に進めるため、韓国民の嫌う安倍晋三首相からのおわびと謝罪金という、“鬼の首”を取ることが 目的であるにすぎない。

従って、4月以前に慰安婦像の撤去をまず実現しなければ、韓国側は“鬼の首”だけを取って、平然と約束を反故にすることであろう。反故と言わなくて も、彼らには伝統的な「遷延策」という引き延ばしの戦術があることを忘れてはならな い。韓国にとっては、少女像撤去も、アメリカの高高度防衛ミサイル(THAAD)設置 と同じ遷延戦術の要にある。

 ≪注意が必要な人道支援金≫

ゆえに日本側としては、「おわび」をできる限り引き延ばして対抗する必要があるだろう。

岸田外相は、共同記者会見発表で「慰安婦問題は、当時の軍の関与のもとに、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり、かかる観点から、日本政 府は責任を痛感している」と言及した。これはアメリカ政府向けの外務省的言辞だろ うが、政府や学者、市民団体の努力により、アメリカは既に慰安婦がキャンプフォロ ワー(campfollower)であることを知っている。

中国に「離間策」を取られぬよう、とりあえず日韓の不和を解消しておきたいというのが望みであるから、この言辞はここで終わりにしてよいと思われる。

つぎに韓国政府が設置する財団に、日本政府が10億円程度を基金として一括拠出するという、元慰安婦のための人道支援についてである。これは韓国側の運 営団体と関係者によって食われてしまい、気づいたときには誰も罰せられないまま、 金は煙と化すことが予想される。

朴大統領の名誉を毀損したとして産経新聞の加藤達也・前ソウル支局長が起訴された事件でも明らかになったように、韓国は近代の法治に大いに瑕疵のある 国家だ。

100年前は古代だった「半古代国家」であることを再確認するときがく ることだろう。加えて、人道支援金はくれぐれも国家賠償との言質を取られないよう に、名目と内容を工夫する必要があるだろう。

 ≪画期的な歴史的合意にあらず≫

最後に、前出のマイネッケの著作に引用される、フリードリヒ大王の箴言を引いておこう。「(小国の)小君主の政策は、悪事のかたまりである。それにた いし、大君主の政策は、むしろ分別、偽装および名誉心をもっている」

今回の日韓合意は、画期的な歴史的合意でもなければ、日韓新時代を開くものでもない。韓国は憲法で上海亡命政権の法統を継ぐと明記する限り、日本統治 時代は不法な悪の時代として葬り去らなければならない無窮の動機を持つ。

日本と戦ったことも、独立を勝ち取ったこともない、国家の正統性をもたない国である。それゆえテロリストやキャンプフォロワーを銅像にし、英雄にしな ければならず、それを恥と思う感性を持たない国である。

そのような国の「最終的・不可逆的に解決」という約束を信じる日本人がいるとすれば、それは大国としての分別も名誉心も持たないということであろう。

まれな先見性を持ち、優れた政治家である安倍氏が、それを承知で韓国に対していることを信じたいものである。

【正論】2016.1.11

(ふるた ひろし・筑波大大学院教授)
               (採録:松本市 久保田 康文)

◆台湾選挙の前と後

Andy Chang



台湾の選挙はあと5日となった。民進党の勝利はほぼ確実と言うが、民進党の得票よりも国民党が立法院(国会)で3分の1議席を確保できるかが最大の焦点となる。次の焦点は民進党が過半数議席を取れるか、ヒマワリ学生の時代力量党が何議席を取れるか、宋楚瑜の親
民党と黄昆輝の台聯党が生き残れるか、などである。

日本やアメリカから新聞記者が選挙を見に行くそうだが、投票前に注目すべきことと、投票の結果が台湾にどのような変化をもたらすか、注目すべき事項について意見を述べてみたい。

●戦い済んで首実検

民意調査で蔡英文が20%以上リードして、ラストスパートになってもほとんど変わりがないから蔡英文当選は間違いないだろう。注目すべきは蔡英文の得票が4百万票を超えるか、つまり投票総数を1200万票と見積もって蔡英文800万対朱立倫400万票となるかにあ
る。第三候補の宋瑜は100万票を取るのが目標で、100万票取れば親民党は生き残れるだろう。

次に立法委員選挙だが、立法院の議席は総数113だから過半数は57、国民党が3分の1の37議席以上取れたら重要法案の結果を左右するだけの票を維持出来る。國民黨はこれまで濁水渓以北で絶対優勢だったが、今回は桃園市、新北市も台北市でも苦戦している。

台中、新竹、苗栗の国民党議員も落選が多いだろう。南部はすでに民進党と独立主張を表明する野党が取ると言われているから、濁水渓以北の国民党候補の落選が大きな話題となる。国民党の大物が何人落選するか、戦い済んだら首実検である。

●外国の干渉

外国の干渉があるとすればアメリカと中国しかない。中国はいろいろな高圧手段で国民党を擁護する、中国にいる台湾商人に金銭や商業利益などで国民党に投票するように要求する。選挙で中国側がどのような手段を使うかに注意したい。

二年前の総合選挙で国民党が惨敗し、台湾人民が反中国、反国民党であることが明らかになり、選挙前の民意調査で国民党が苦戦しているので中国の干渉は逆効果だが、どんな手段を使うか注意したい。

アメリカはいつも台湾の選挙に干渉してきた。国民党は「92共識」を中台関係の要諦と主張してきたが、92年の中台協議で合意はなかったし文書も存在しない。しかし国民党側は共識があったと主張し、蔡英文が政権を取れば共識を否定する、中台関係が緊張すると宣伝する。事実として92共識は無かったことは衆知のことだから今回の選挙で92共識を云々するのはマイナス効果しかない。

アメリカの元AIT台北所長・ダグラス・パール(Douglas Paal)は2012年の総統選挙の時に台湾を訪問し、投票の二日前に「902共識は中台関係の安定に役立ち、中台両側が受け入れた妥協方式であり、もしも蔡英文が当選した後で92共識を否定するなら中台関係が緊
張するかもしれない」と述べて馬英九支持を表明した。

ダグラス・パールはもともと存在しない「92共識」を、存在する、重要である、蔡英文が当選すれば中台関係が壊れると言ったのである。このため蔡英文は89万票の僅差で落選した。

蔡英文は去年夏に訪米して国務省、国防部などを歴訪した。アメリカの反応はかなり良かったので、今回はあからさまな干渉はしないと思われる。馬英九の中国接近、中国の南シナ海の勝手な建設でアメリカはアジア回帰を宣言した。台湾の選挙には干渉せず静観する
だろう。また蔡英文も「現状維持」を表明してアメリカが反感を持たないよう注意している。但し選挙前にアメリカは誰かを派遣して訪台することは考えられるし、訪台したあとどのような意見発表をするか、特に注意すべきである。

●選挙の後の予測

選挙は関ヶ原の戦いと同じく、洞ヶ峠の裏切もあるし投票前の形勢逆転もあるから決して楽観できない。選挙が終われば中国、アメリカ、日本などが台湾で誕生した新政権との関係について意見の発表がある。またアジア諸国、世界各国もいろいろな発表があり、これ
ら諸国の意見を総合し台湾関係がどのように発展するかを判断することが大切だ。

台湾の新政権は真っ先に蔡英文が「現状維持」を発表をすると思われる。民間では独立志向の強いグループが批判するかもしれないが、当選しても早急に独立志向を表明するような愚行を犯してはならない。現状は徐々に変化していくもので、台湾のような国際的にあまり注意されない(中華民国も、である)政権が慌てて独立を発表するより国を安定させ諸国との関係を好転させる方が大切である。

新政権にとって最も大切なことは内政である。これまでの国民党政権は司法、行政、経済など各方面で不合理な官商癒着、国民党独裁と官僚の汚職が絶えなかった。真っ先に司法を改革して正しい政治が行われ、実行力のある政権を目指すことが肝要である。

次に重要なことは外交と軍隊の改革である。馬英九は8年の政治において「外交休戦」を主張し、外交も軍隊もすっかりダメになった。外交を中止する国は世界で初めてである。何年もアメリカと交渉して買った最新のアパッチヘリコプターを軍人が芸人に基地に入って参観することを許し、機密のコックピットに座って写真を取らせ、結果として軍人も芸人も有罪判決を受けなかったような呆れた国である。いくら最新の武器を買っても戦争など出来るはずがない。新総統の任務は国を立て直すことである。新総統の当選演説でこれら諸問題についての抱負を注意して聞くべきである。

◆「木津川だより」古代大和への玄関港「泉津」A

白井 繁夫



私の住む木津は、京都府の最南端の地の奈良市と接する処で、大阪市の中心から30kmの圏内にありますが、平成の全国的な町村合併で木津川市になるまで百年余りの間、町政のままの落ち着いた静かな木津の町でした。

 
この町に来た動機は、子供が病弱のため、(三十余年前)香里園の小児科の先生の薦めで、大阪から生駒山を越えさらに離れた空気の良い処、また私が大阪市内に通勤できる地に適した地で選んだのです。

ところがここに住み始め半年も経たぬのにすっかり子供は元気になり、今は自立し家を離れ,私も勤めを終えた身となっております。

わが町を眺めた時、学研都市として国立の国会図書館とか各種の研究所等もありますが、古代から静かに佇む神社仏閣、遺跡等、もの云わないこれら仏像、遺跡が古代からの歴史(ロマンや戦記、人々の営み)を語りかけてくれる大変素晴らしい処に住んでいたのだと気付きました。

ところで、木津川市は国宝、重文や国の史跡が府内では京都市に次いで二番目に多い都市で有ることをご存知でしょうか。

私は退職後、もっと地元に溶け込み、いろいろ学びたいと思い『木津の文化財と緑を守る会』に入会し、昨年の『平城遷都1300年祭』の際、『泉津から平城京への道』の催事に携わる機会を得ることにより、さらに良い里だと感じるようになりました。

この木津は古代の飛鳥、奈良時代から木津川に面した大和の玄関港として、特に平城京建設時には国の役所を始め東大寺、興福寺も木屋所を置き、官道(中ツ道、下ツ道等)を利用した建築用材木の運搬、そして税の米や、塩、油等の生活物資、海外の文物、人の往来等で栄えた所です。

市内には奈良時代の聖武天皇の恭(く)仁宮(にのみや)や上津(こうづ)遺跡(いせき)(広大な泉津の一部)、中世では近畿の代表的な山城(鹿(か)背(せ)山城(やまじょう):NHK教育TVで3月17、24日放映予定)、明治では幻の鉄道(大仏鉄道)等の遺構があります。

奈良時代の官道に沿って建設された奈良山瓦窯跡(国指定史跡)、記紀の物語に纏わる神社(幣(へ)羅坂(らさか)神社(じんじゃ))、重文の相楽(さがなか)神社(じんじゃ)も餅花奉納や中世的な宮座祭祀等の特徴を有しています。また、大塚山古墳や高麗寺跡等の有名な遺跡も有ります。

隣接する奈良市は東大寺、唐招提寺等の世界遺産を有し、全国的に有名な寺院が有りますが、この木津川市にも古代から人々の祈りに応えて、安らかで静かなひと時を与えて下さる上述の有名な寺院や遺跡、国宝や重文の仏像も数多く有るのです。

私は、記紀の物語とか昔から地元の人々に伝わってきた伝承・遺跡等から、当時の人々の悲喜交々の営みの姿を、皆様とご一緒に、木津川市を散策しながら感じ取ることが出来たら最高だと思って居ります

これからが「木津川だより」の本番です。その冒頭に、古代大和の玄関港『泉津』とその周辺について少し触れてみました。

泉津(いずみつ):木津川の六ヶ浜(宇治の一口(いもあらい)〜笠置ノ浜)の一つ『木津の浜』。その周辺:平重衡(南都焼討の総大将)の十三重石塔、和泉式部の墓、奈良街道(中ツ道)の出発点です

次回からは古都奈良と関わってきた「歴史の散歩道」へと繋いでいく予定です。お楽しみに。  (完)              <郷土愛好家>