平井 修一
■11月26日(木)、朝は室温12度、今季最低、氷雨。♪外は冬の雨 まだやまぬ この胸を濡らすように・・・
原節子逝く(9/5)。「麦秋」と「東京物語」しか見ていないけれど、若くして隠棲できたのは、どのような経済事情によるのか。生家は8人きょうだいで生活は苦しかったようだ。人気俳優はいくつかヒット作があれば一生食えるのか。
スポーツ報知11/26「司葉子、親友・原節子さん訃報嘆く『永遠に記憶に残る女優』」から。
<42歳で公の場から姿を消し、素顔は数々の伝説を残しベールに包まれていたが、ごく限られた親友とは、今年の夏前にもやり取りがあるなど晩年になっても元気だったことが伝わってくる。
原さんが母親役を演じた「秋日和」で娘を演じるなど何度も共演し、私生活でも親交の深かった司(葉子、81)。女優の中で最も親しかった一人だ。
「残念です。原さんは骨折しても病院に入らない人でしたから、肺炎をこじらせたのでしょう」と我慢強さが逆に体を弱らせてしまったことを気遣った。
今年の夏に入る前にも電話で話していた。話すときは、いつも1時間くらい、飽きることなく語った。司は話の内容は明かさなかったが「何から何まで話しました」と90歳を超えても元気だったといい、「新聞をよく読む方で、政治や映画の話もしました。大女優である反面、プライベートでは非常に普通の感覚を持った人だった」と振り返る>
産経を読んでいるカミサン曰く「原節子は不動産を売って長者番付に載ったことがあるそうよ」。資産家になったようだ。これが引退後の原資になったのだろう。
芸能界とかスポーツ界のフトコロ事情は分からない。山本夏彦翁によると“座頭市”勝新太郎のステージは1日(昼・夜)300万円。とり巻きを連れて飲みに行くから一晩で100万円の散財なんて当たり前。金銭感覚が堅気とは全く違うすごい世界だ。
散財には宣伝費、投資の意味もある。タクシーで1000円のところを1万円札を出して「釣りはいいよ」。運転手は「いやー、勝新は大したものだ、さすが大物」と十人、百人にアピールしてくれる。勝新の人気は上がる。
雨上がりに1/3散歩。老犬は3回もへたってしまった。腰砕け。年内で散歩は打ち切りになるかもしれない。
カミサンが長女の家で孫のケアをするため、おかず6種類の5人分の弁当を作って持たしたが、力を入れたのでグッタリした。
■11月27日(金)、朝は室温13度、早朝に料理と洗濯を終え、二度寝したら9時過ぎになってしまった。快晴、無事に1/3散歩。
トルコによるロシア戦闘機撃墜に端を発したプーチンとエルドアンの独裁者同士のにらみ合いは、不謹慎ながら面白い。
ブログArgusAkita11/26「いざという時に役立つかは不明でも“毎日必要なもの”〜集団的自衛権〜」から。
<ロシアとトルコは16世紀頃から両手で足りないくらい何度も戦争を繰り返していて、露土戦争と名前の付くものだけではない。いわば互いに積年の恨みがある者同士の間でこのような事件が起きては非常に拙く緊迫感が尋常ではない。
トルコはNATO加盟国で、NATOは集団的自衛権で加盟国が攻撃された場合はほぼ自動的に対抗措置を取るのが建前のため、もしロシアがトルコに報復攻撃をした場合、あっという間にロシア vs NATO加盟国の世界大戦規模の戦争になる。
強権、強面のプーチンに劣らないともいえるエルドアン大統領も『アラブ人が最も尊敬する非アラブ人指導者』『新たなオスマン帝国を築けると考えたとしても許される』というくらい人気があるものの、TwitterやFaceBookを遮断したりクルド人やアルメニア人を弾圧したり、NATOの一員でありながら支那の地対空ミサイルシステムHQ-9の導入をするなど『俺様状態』の国家元首である。
(平井:HQ-9は防空ミサイルシステム。トルコは11/17に米国とNATOの反対で調達を中止)
一方のプーチンは相変わらずの『マッチョ』な強面で国民の支持も高く強権を維持しているが、先般のエジプトでの旅客機(爆破)撃墜でもISに対して巡航ミサイルを使用したり、ISの資金源の石油輸送路や輸送トラックへの攻撃などで報復してはいるものの、イマイチ成果が見えにくく、ウクライナ問題で経済制裁を受ける現在、国内でも1発1億円とかいう巡航ミサイル等でシリア・アサド擁護に戦費を使うことにだいぶ異論も出ているよ
うだ。
そんな状況のトルコとロシア、エルドアンとプーチンの衝突は極めて危険な状態で、互いに国内向けには一歩も引けない状況だ。
(各国の艦隊が集結してきた)中東から黒海沿岸はまさに戦争前夜の状態のようだ。そんな状況ではあるが、トルコがNATOを緊急招集しNATOにロシアに対して警告を出させた。エルドアンは外交の天才か。
もしNATOの集団安全保障体制が無かったなら、今頃はロシアはトルコに報復を開始しているだろう。トルコ自体の保有軍事力も決して弱小ではない。トルコの背後にNATOとアメリカがいるから緊張状態で止まっているのだ。
核兵器だけではない、集団的自衛権、集団安全保障体制は実際に行使されるかどうかはわからなくても、こういった突発的な事件に備えて“毎日”必要なものなのだ。
日本の安保法案に反対した連中は、ロシアやトルコの動向や事態の推移をよーく見て欲しいものだ。明日は我が身かもしれないではないか。グレーゾーンがどうのとかが如何に不毛な神学論争のようなものだったか>(以上)
日本の野党は、安倍政権に対する危機感はたっぷり持っているが、中韓北やテロリスト、アカに対する危機感はゼロというか、むしろ中韓北に寄り添っている、あるいは中韓北の代弁者のようである。簡単に言えば“朝日新聞脳”。だから国会で論争したところでほとんど意味がない。常に空虚な神学論争になる。
反自民で野党に投票する国民は多かれ少なかれ“朝日新聞脳”で、鳩ポッポやアキ菅並、国家危機に対するセンサーがまったくない。危機に備えよと言ったところで聞く耳を持たない。GHQに洗脳されたままなのだ。除染するには永い時間がかかるだろう。
■11月28日(土)、朝は室温13度、快晴、朝から天ぷらを揚げたので忙しく、昼前に1/3散歩。
トルコとロシアは和解しそうだ。トルコ軍曰く「領空侵犯の爆撃機には10回も英語で警告したが、反応がなかった。警告の記録はある。そもそもロシア機だとは知らなかった」。ロシア曰く「生き残ったパイロットによれば警告は一切なかった」。水掛け論。
結局は「不測の事態にならないように衝突回避メカニズムを作ろう」ということで一件落着になるのではないか。両国とも利害が輻輳しているし、経済関係も良好だから戦争回避へ動くだろう。それなりに良識がある国なら国益最優先だ。トルコが「遺憾の意」を表明して終わりそうだ。
良識がない妄想集団や妄想国では虚構が蔓延し、崩壊は免れないだろう。辣椒(ラージャオ、王立銘)氏の論考「『非正常な死』で隠される中国の闇」(ニューズウィーク11/25)から。
<官製メディアである新華網の昨年の報道によれば、13年1月〜14年4月までの間に「非正常死」を遂げた高官の数は54人に上り、その中の23人は自殺。うち抑うつ病あるいは抑うつ病を疑われる人は8人いた。どうして中国には自殺する高官がこんなにも多いのだろうか。
中国共産党独特の「双規(編集部注:党紀律委員会による司法手続きに乗っ取らない捜査・身柄拘束)」などの内部調査のやり方が高官にプレッシャーとなっているのが最大の原因だが、政府内の複雑な関係が「将棋倒し」的な結果を招くことも関係している。
たとえば、ある地方官僚が中央の調査の対象になれば、往々にしてその官僚が所属する部署全体、さらには他の部署の高官にまで累が及ぶ。そのため、捜査対象になった者が自殺するのはある意味最も好ましい問題解決の方法になる。
黙って認めればそれ以上罪は追及しない、人が死ねば事件はもう捜査しない、という文化が中国には存在するからだ。その結果、家族や同僚たちの利益は守られる。
多くの高官が自ら進んで自殺を選び、政府内の秘密を守る一方で、死を選ぶことを望まない高官も死ぬ事を迫られている――抑うつ病は「口をふさぐ」またとない理由になる。
現在の中国で、役人になるリスクは非常に大きい。高官の中で潔白な人間は1人もいない。それは、腐敗した政府人脈は手を汚さない潔白な同僚の存在を許さないからだ。すべての人が腐敗して、初めてみんなが安心できる。
また、共産党は腐敗官僚の処分を法律を使わず内部審査ですませることができるが、「双規」では長期間の拘束中に苛酷な取り調べに使われるので、「非正常死」が多く発生する。自分が「双規」の取り調べを受けると知ったとたん、高官がすぐに「抑うつ症状」を発症して自殺してしまうケースもある。
もし中国の独裁体制が変わらず報道も不透明なままなら、役人は非常にリスクの高い職業であり続ける。まるで執務室が崖っぷちに置かれているようなものだ。もし、ある日「非正常死」が発生しても、それが自分の不注意で落ちたのか、だれかに押されたのは分からない。神のみぞ知る、だ>(以上)
まさに恐ろしい闇だ。氏のプロフィールから。
<風刺マンガ家。09年からネットで辛辣な風刺マンガを発表して大人気に。14年8月、妻とともに商用で日本を訪れていたところ共産党機関紙系メディアの批判が始まり、身の危険を感じて帰国を断念。以後、埼玉大学の研究員として日本に滞在している>
風刺画は↓
http://www.newsweekjapan.jp/rebelpepper/2015/11/post-16.php中共の闇を暴けば社会的あるいは肉体的に暗闇の中で殺されるのだ。こういう無法国家をISともども壊滅させなくてはならない。さもなければ我々が壊滅されるのだから。(2015/11/28)