2021年10月23日

(読者の声1)仮想・暗号通貨、その3、通貨の倫理性。



民主主義制度が機能するには、すべての参加者の「倫理・理性が高く」な
ければならない。
 50年ほど前には「汚染公害」という概念すらなく、空気、水の汚染が当
たり前になっていた。石炭産業は当時花形で、東大の卒業生が喜んで入社
していた。都市の空気は煤煙でどす黒く、川や海には生物に有害な薬物が
廃棄され、多くの人の命、健康が害されていたが、目くじらを立てる事も
なかった。石炭を使うロンドンの空も、だから気にしない。「美しい自然
を誇る」日本人が、である。
 しかし現在使われている「通貨、貨幣、カネ」についても同様の大規模
の被害、公害が常に発生している、と認識する者は少ない。世界最古の職
業、売春、日本で進化した少女の「援助交際」も通貨がなければ機能しな
い。百姓のおじさんから100本の大根のお礼を頂いても、ルイヴィトンは
手に入らない。
 イラク戦争の主な原因は、石油をドルを使わずに勝手に売る、という犯
罪。(米国はサウジなどの産油国と反自由資本主義的な自分勝手な契約を
結んだ。「石油はドルで売ること」。故にドルは常に必要とされ、価値は
維持される。お礼として、アラブ諸国の防衛を助け、かつ非人道的な行動
を容認する。つまり、米国はカネのために多くの現地人の基本的人権を長
くにわたって犠牲にした。)
 イラクの「間違い」は「基軸通貨」の基盤を揺らがす、という危険な行
動を取った。故に、米国の敵と決められ、証拠が捏造され、世界中が洗脳
され、大規模な攻撃を受け、そのために多くの無実な人命、財産が破壊さ
れた。自衛隊までも参加させられた。
 つまりは国防のためではなく「通貨発行権防衛」のために国家を世界の
世論を動かし戦争をする。それほどまで通貨は強い権力を持つ。あらゆる
権力は、常に非倫理であり腐敗し、かつ肥大化する。

 最も基本的な発生期の制度、法律、仕組みの「作り方」は、存在しな
い。常に、無から有が産まれる。誰が、どんな根拠で、「基軸通貨権利」
を認証するのか。1944年戦後、たまたま米国が勝ち残ったから、その地位
を手に入れたが、「全世界の安定安心安全な通貨の運営の重要性の責任を
深く認識し、基軸通貨を濫用しません。ここに誓います。」などという宣
言も誓約書もない。
しかし1944年から1971年までは、「きん兌換性」という制約があったた
め、ドルの信用が落ちると、外国のドルが金と交換され、国家の金塊が
減ってしまうので、慎重であった。基軸通貨国として正しくその義務を果
たし、ドルの価値は変わらす、故に他の通貨との変換率も変わらず、「通
貨の先物」などを使う必要もなく、安定した金融世界がつずいた。この期
間、米国は最も栄え世界の最新最高の科学、経済、技術を誇り、かつ巨大
な豊かな中流階級を産んだ。
ところが、ヴィトナム戦争などで、税金に頼らず通貨を発行することで戦
費などを賄ったために、信用が落ち、「ドルを金と換えてくれ」と外国が
要求し、金が流失し、1971年8月15日、日曜日の午後、ニクソン大統領に
よって「金とドルは無関係」と宣言された。(ちなみに同年7月15日に
は、米中関係が、「敵から友」に氏によって変換された。この二つの事件
は、日本には事前の通達がなく、極めて遅延性の長い巨大な爆弾に点火さ
れた、と歴史は知ることになる。その2つの爆弾が今同時に、という状態
にある。)

 長い前置きと余談になったが、要は「政府による通貨の運営」は極めて
イイカゲンで利己的であり、仮に理想的・倫理的な政府が現れても、いず
れは腐敗し、その通貨の信用、価値が失われ、人民は苦しむという世界の
歴史が証明している。
 そのような視点から見ると、サトシ・ナカモト氏の発明であるとされる
ビットコインの意義・莫大な価値が正しく認識される。

それは人類初の「人民主権の通貨」であり、当然世界のあらゆる政府の
敵、と当分は批難されるが、やがては、当然で正当な評価になるだろう。
これによって
まず救われるのは世界の人口の大半を占める独裁国家に虐められている人
民である。ノーベル平和・科学・経済学賞10回分ぐらいの貢献になる。
メートルは
1791年に、地球の北極点から赤道までの子午線弧長の「1000万分の1」と
定義され、初めて世界中の科学・技術の発展が可能になった。約200年遅
れて、通貨の単位の統一が始まる。ネットの普及、計算費用の激減がこれ
を可能にした。(私事、かなり前に予約していたSTARLINK社の小さなアン
テナが配達され、高速のネット配信を享受している。最終的には4万の小
さな衛星を低軌道に網の目のように配置し、地球上あらゆる場所で使え
る。これもSPACE X社の配下。イロン・マスク氏のおかげ。日本でも始
まっている。
(在米のKM生)

2021年09月21日

◆アフガニスタンでも情報戦争はネット

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)9月14日(火曜日)弐
通巻第7051号  

異口同音「わたしは死んでいない。フェイクに気をつけろ」
  アフガニスタンでも情報戦争はネット、SNS時代に

 バラダールが死んだ。
 この噂はインドで広がった。タリバンの暫定政権で副首相になったバラ
ダール、本当は首相になるはずだったのに内部の権力闘争に敗れた。その
後、内ゲバは銃撃戦となりバラダールは殺されたというニュースがネット
を賑わした。
 
 インドから北上しパキスタンのSNS網でも流れたタリバン副首相死亡
説は、9月13日にバラダール自身がヴィデオに登場し、否定した。
「わたしは生きているし、地方を旅行していた。死亡説は悪質なフェイク
だ」と述べた。記者会見ではなく、居場所も特定されないヴィデオだか
ら、怪しむ向きもある。

 一方、「アフガニスタン政府大統領代行」はパンジシールにいる。
 ガニ前大統領が国外逃亡を図ったため、旧憲法に従ってルホラ・サレー
副大統領が「大統領代行」を名乗って、パンジシール渓谷に潜み、タリバ
ンと交戦中である。
 旧北部同盟の戦闘部隊は健在で、タリバンは制圧を急ぐが、ソ連も米国
も落とせなかった難所だから、パンジシールは旧政府軍の最後の砦である。

 そのサレー死亡説も流れた。
これもフェイクらしく、駐タジキスタン・アフガン大使のザヒール・アク
バルは「サレー副大統領はパンジシールで生きている。タリバンと闘って
いる。またタリバンの発表でサレーの自宅から650万ドル相当の金塊が
見つかったという報道もフェイクだ」と発表した。
 フェイク情報が飛び交うアフガニスタン、その情報戦の高度化も刮目す
べきだろう。
    ☆▽□☆◎み☆◎□☆や□▽◎☆ざ▽◎□☆き◎☆◎▽
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 ★アンディ・チャンのアメリカ通信★
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呆けのバイデン、腹黒ハリス
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 惨憺たるアフガン総退却が終わったのが8月31日で、ニューヨークのツ
インタワーがテロの自爆攻撃で崩落した911の20周年記念日の式典が昨
日終わったところである。アメリカはアルカイーダ、タリバン、ISISと20
年も戦って「栄誉ある撤退」をするかと思ったらバイデンの総退却で「国
家でもないテロ」と20年戦った相手に降参した。
数千人のアメリカ国民と850億ドルの武器弾薬を置き去りにして退却した
バイデンの責任は重い。アメリカ国民を置き去りにしたのは「万死に値す
る」罪だ。
 ところがバイデンは得意げにアフガン撤退を「賢明な決断だった」と述
べ、あまつさえ「ノルマンディ上陸にも勝る撤退作戦だった」と自慢した
のである。
明らかに頭の具合がおかしい。しかも日増しに募るアフガン退却の批判を
逸らすため、「大統領命令で連邦政府職員全体にワクチン注射」を発表した。
バイデンは「オレは大統領だ、オレのいうことを聞け」と威張っている。
既に各州でバイデンを憲法違反で告訴する動きが出ている。国民の関心を
逸らすつもりで新たな危機を作ったのだ。
 バイデンは就任以来、大統領命令で危機を作り出し、危機の責任を躱す
ため話題を転じて新しい危機を作り出してきた。国境問題危機、未成年者
収容危機、中国の派遣進出と米国批判、ワクチン政策の失敗、BLMと
Antifaの暴動と犯罪の大幅な増加、失業率とインフレとホームレス、3.5
兆ドル予算と税収政策、Critical Race Theory(白人自虐論)、アフガン
総退却、ワクチン強制命令……。

 バイデンは度重なる危機について一度も改善策を考えず、嘘を連発する
けれど自責や詫び言葉を述べたことは一度もない。
これは一体どういうことなのか。バイデンが鉄面皮で恥知らずとしても度
が過ぎる。彼はどうして恥を感じないのか?なぜ間違いを直さず責任を負
わないのか?
なぜ謝罪しないのか?
側近や黒幕はどこまで彼を庇うことができるか?。
 バイデンの傲慢さと鉄面皮な言動は一部はボケかアルツハイマーの兆候
で、一部は呆けバイデンを操っている側近と黒幕の見えすいた嘘(救助
策)である。自分が犯した過失はすぐ忘れる。危機を迎えても翌日には忘
れてしまう。失敗が多すぎて日常茶飯事になると失敗しても謝らないし側
近も慣れて見逃してくれる。
側近は呆けのバイデンが失言しないようにテレプロンプターの原稿を準備
し、メモを彼のポケットに入れておく。記者会見ではあらかじめ記者(サ
クラ)の質問を聞いて答えをバイデンに教えておく。質問記者の名前と順
番をメモに書いておく。
 これらはみんなが見聞していることである。要するにボケだからすぐに
忘れるし自責の念もない。これがアメリカの大統領なのだ。ところが呆け
のバイデンは自分がまだ大丈夫で「偉大なる大統領」を見せつけようとし
て出しゃばり、失敗を国民に見せつけるのである。

 ところで本来なら大統領を補佐するのが副大統領の責務だと思うが、カ
マラ・ハリス副大統領はこれまで一度もバイデンの手助けをしたことがな
いばかりか、バイデンに関わりを持ちたくないと言った態度が明らかであ
る。ハリスは就任以来いつも話題にならないように行動して無能と罵られ
てきた。
 ハリスはバイデン大統領を補佐しないしバイデンの指示も無視してい
る。バイデンが国境解放と違法入国者歓迎政策で批判され、慌ててハリス
を国境問題解決の主任に任命したが、ハリスは 何もしなかった。
 メディアに批判されて一度だけグアテマラを訪問したが結果はゼロだっ
た。ハリスは一度も国境を視察していないと言われ、一度だけテキサスの
国境を訪問したが移民収容所を視察せず半日でワシントンに戻った。つま
り努めてバイデンを無視しているのである。
 バイデンに任命されても何もしない。バイデン政権が発足してから犯罪
事件の増加やコロナ感染増加、ワクチン政策危機、国境問題に関与せず発
言もしない。
アフガンの総退却が起き、ISIS-Kのミサイル攻撃で13名の兵士が死亡した
時はシンガポールとベトナムを訪問して風波を避けた。

彼女はバイデンが何をしても知らぬ存ぜぬで一切関与しない。彼女はバイ
デンの失敗を喜び、自分の出番を待っているのだ。彼女は無能ではなく腹
黒いだけである。腹黒ハリスを副大統領に選んだのはバイデンの自業自得だ。
 彼女は無能ではなくバイデンの弾劾辞職を待っているのである。アフガ
ンの総退却でバイデンの人気は下落して39%となり弾劾の動きが活発に
なった。だがハリスの人気は35%でバイデンよりも低い。バイデンを罷免
して腹黒ハリスが大統領になってもアメリカは良くならない。
 バイデン弾劾は始まったばかりである。アフガンに取り残されたアメリ
カ国民が人質になって身の代金を要求される可能性、グアンタナモ監獄に
入れられたタリバンの釈放要求、タリバンに贈呈した850億ドルの最新武
器の追及、アメリカ国内で起きるタリバンテロ。国内問題も山積してい
る。バイデンは辞職しないと頑張っているけれども弾劾は目前に迫っている。
        
 (アンディ・チャン氏は在米評論家)
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  ■読者の声 ■READERS‘OPINIONS ■どくしゃのこえ■
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(読者の声1))昨日の宮崎氏の書評で、「夥しい予防接種を受けなけれ
ばならなかった。「黄熱病、コレラ、A型肝炎、デング熱、マラリア、狂
犬病など。日本では馴染みがないようなアフリカ特有の疫病が存在するか
らだ」との記載がありました。
もう一つアフリカ特有の予防接種に「寄生虫駆除」があります。日本でも
70年ほど前までは、日本人の殆どが寄生虫を体内に飼っておりました。北
朝鮮の兵士からも相当な量の寄生虫が出てきました。
腸の中でおとなしく共存している分には、あまり被害はないが、脳や目に
まで入ると、危険であり、メクラにもなる。
 そこで活躍していたのが、日本人が開発した例のイベルメクチンで、過
去30年間、後進国で億単位の被害者、患者を救ってきた。その安全性、副
作用もなく、間違って多量に服用しても被害はなく、しかも大変非常に安い。
 最近のアフリカを例にとれば、北と南の国々はなぜかイベルメクチンを
使用せず、患者死者数が多いが、中部の国々では使用したため、死者はほ
ぼゼロになっている。
予防にもなるし、治療にも良い。長期の治験、人体実験で安全性は保障さ
れている。まさに完璧な武漢菌のために「天が人類を救うために授けた」
ようである。
それを世界中の殆どの政府が、「馬や犬の寄生虫駆除」と言う人心を惑わ
す嘘の報道をする。政府も医師会も、国民の命を犠牲にして憚らない、と
いう不思議な恐ろしい非医学的、非科学的、非合理的な全体主義的な時代
になってしまった。
なぜ?と理由は不明であるが、まずはとりあえず自己防衛。
  以前にも投稿しましたが、御参考まで。最近のデルタ株では病状が早
く進むので、「早期の治療」がより一層決め手になります。
下記の資料を印刷して、医者に見せる。ゴチャごちゃいって何もせんけれ
ば、他の医者に行く。良心・医師倫理のある医師もいるはず。
1. 予防的に使う。
https://covid19criticalcare.com/wp-content/uploads/2021/03
/FLCCC_Alliance-I-MASKplus-Protocol-日本語Japanese.pdf
2. 初期の感染。医師の為の情報。
https://covid19criticalcare.com/wp-content/uploads/2021/06/FLCCC-
Alliance-MATHplus-Protocol-日本語-Japanese.pdf
3。長引いた場合の処方。
https://covid19criticalcare.com/wp-content/uploads/2021/07/FLCCC_Alliance-I-RECOVER-Post-COVID19-Protocol
-日本語-Japanese.pdf
4。原文、https://covid19criticalcare.com
(在米のKM生)

2021年07月28日

◆習近平、突然チベットを訪問

宮崎 正弘

 
令和三年(2021)7月24日(土曜日)
通巻第6992号 

  習近 平、突然チベットを訪問。「チベットは豊かになった。 未来は約束され
ている」
  同日、モディはダライ・ラマと電話会談、ブリンケンが訪印を発表


 習近平が無事に北京に帰り着いてから、公表された。7月22日に習近
平は初めてチベットを訪問したことが。よほど暗殺を懼れていたのだろう。

 前日にも習近平は、四川省成都からチベットのニンチェに繋がった高速
鉄道の駅や関連施設を訪問したとされ、またインドのアルナチャル・プラ
デシュ州との国境にあるダム工事現場を訪問したことが合わせて発表された。

 劉鶴副首相らが同行し、ラサ市内ではポタラ宮殿前、繁華街などを「視
察」した。サクラで動員されたチベット民衆は手を振って歓迎している風
景のフィルムが公開されたが、明らかに演出された、人工的な笑顔。こび
るような姿勢。却って気味が悪い。

 習近平は「チベットは豊かになった。未来は約束されている」と演説
し、ものものしい警備陣に囲まれながら、初めてのチベット視察旅行を終
えた。

 同日、モディ・インド首相はダライ・ラマと、はじめて電話会談を行っ
た。亡命政府を印度北西部に受け入れているとはいえ、インドの首脳が公
式的にダライ・ラマ法王と会談したことは象徴的である。
 
 一方、米国はワシントンDC。

 7月23日、ブリンケン国務長官は、27日からのインド訪問を発表し
た。さきにも、オースティン国防長官がインドを訪問している。
米国のインド重視にも注目しておきたい。
        
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 離情 酒半ば酣(たけなわ)なるを
  断腸の春色 江南にあり(韋荘「別離」)
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 『唐詩選』に韋荘の「別離」と題する漢詩がある。

 晴煙 漠々として 柳 さんさん
  いかんともせず 離情 酒半ば酣(たけなわ)なるを
   更に玉鞭を把りて 雲外を指せば
    断腸の春色 江南にあり

 毎日千人規模で香港から若者が離れている。若いカップル、ときに子連
れ、いずれも片道切符でロンドンを目指す。かれらは90年代の香港離脱
組とは動機が異なっており、永久に香港には戻らない人たちである。スー
ツケースを幾つも抱えている。

 香港返還前のエクソダスは、共産主義の恐ろしさを身に染みて知ってい
る人々だった。かれらは移民条件が緩やかだったカナダを目指した。当
時、筆者は貿易会社を経営して毎月のように香港へ通っていたので数百の
香港人と名刺を替え、そのうち数十人とは取引があった。30年後、誰一
人香港にはいない。皆、小金をためてカナダへ移住した。二年前にその時
の一人が日本に遊びに来たが、香港民主化運動に興味を示さなかったこと
は驚きだった。

 その後、オーストラリアが移民条件を緩和したためどっと豪へ住宅を購
入して移住する人が目立った。金持ちが多かった。留学生も夥しく、かれ
らは卒業後、外国で職を探した。
 香港大乱と大弾圧のあと、英国はBON(海外籍パスポート)を認めた。
自動的に半年の英国滞在を認めるとした。その後の移住申請もプロフェッ
ショナルな職業なら容易に認められるという。
 
 この英国の計らいを頼りに、若い香港の人々は香港を捨てる覚悟を決めた。
 毎日千人ほど、コロナ禍で航空便が制限されているが、香港國際空港に
はわかれの風景が随処で見られ、ロンドン到着後は入国審査に長い列がで
きているという。
      
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「静かなる侵略」シリーズの決定版!  30日発売!
宮崎正弘の最新刊
 『中国の静かなる日本虐殺 2025』(徳間書店、1760円)
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https://www.amazon.co.jp/dp/4198653194/

 中国共産党百年の式典で、独裁皇帝は言いはなった。「つぎの百年」だ
と。 
 日本をウイグルにと、ジェノサイドが始まっている。あの文化人もコメ
ンティターも洗脳された。電波、新聞、そしてSNSの言論空間も中国の
サイバー攻撃と操作で乗っ取られた!
 議論の前提を破壊する「認知戦争」とは中国オリジナルの「超限戦」の
タクテック!
 中国軍は日夜、台湾と尖閣諸島侵略のための軍事演習を繰り返している
 どうするのか、日本は!
       
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜読者の声 どく
しゃのこえ READERS‘ OPINIONS  読者之声
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(読者の声1)今回の河南省の豪雨災害では5千年に一度など、いかにも
白髪三千丈の中国人らしい見出し。調べたら1975年に大洪水があった。文
革末期だけに政府批判もなく2005年の南方週末に記事が残っている。
http://www.ne.jp/asahi/cn/news/text/05/758taihoo.html
 大躍進政策の誤りによる人災と3日間で1600ミリという記録的な豪雨に
よるものですが、政府発表で死者2万6千人、実際にはその10倍以上と見ら
れている。
 香港メディアの衆新聞中国組の報道では鄭州市内の京広路隧道(トンネ
ル)で水没した自動車の様子が出てくる。4.9kmに及ぶトンネル内の犠
牲者がどれほどになるのか不明。胸まで水に浸かる地下鉄車内でじっと待
つ乗客、立ち往生した列車の乗客に水を配ったり、必死で人命救助する様
子を見ると中国人の民度もずいぶん上がったものだと感心する。
https://www.youtube.com/watch?v=COcNFM24gzA
https://www.youtube.com/watch?v=A_X-sRe-s2I
 ニュースの女性キャスターがいかにもベトナム人顔だったのはサイゴン
陥落以来の歴史を見れば当然か。
   (PB生、千葉)

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(読者の声2)George Hotz 氏がイーロン・マスク氏と面接した時の話。
10年ほど前、「視覚による自動運転のアプリ」を開発するにあたって天
才プログラマー少年のホッズ氏に与えられる報酬に関しての条件が示される。
「明日完成したアプリを提出すれば12億円、以後一ヶ月遅れるごとに1億
円ずつ減らし、一年後ではゼロ」
つまり、恐ろしい速さの競争が繰り広げられるなか、「時間が全て」。
マスク氏は複数の企業を同時に立ち上げ、無から有への速度が誰より
も桁違いに早い。人を動かすには「飴と鞭」。全体主義・独裁的組織では
鞭を使う(飴がないので)。自由資本主義では主に飴を使う。飴の中に厳
しい鞭に等しい時間軸を組み込んだ、というマスク氏の発明。
 ホッズ氏は、以後「コンマ・A I」という自動運転の装置を開発し、テ
スラに対抗している。自動車はトヨタやGMなどに作らせ、それに乗っ取
る、つまり目玉と頭脳をつける、という横着な低価格な製品を販売している。
2018年以降のほとんど全てのトヨタやホンダなどの車に付けることが出
来、レベル3の自動運転が楽しめる。日本の道路でも使えると思う。
詳しくは;https://comma.a(KM生)



   ♪
(読者の声3)「ペガサス」問題が世界政治を揺らしています。イスラエ
ルは調査委員会を設置しました。ハンガリーではオルバン首相が、反対派
の政党やジャーナリストの電話番号を把握していた騒ぎ、インドではガン
ジーが「内務大臣はペガサスを駆使して情報を穫っていた。すぐに辞任せ
よ、モディを最高裁は取り調べろ」と唱えています。これはスノーデン事
件のように暗い展望で発展しそうですね。
   (JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)主権国家ならどこでも傍聴をやっていますし、テ
ロ予防など治安関係で脅威となる可能性があれば電話盗聴も認められてい
ます。日本は? 戦後、GHQが目の仇として内務省を解体したため、米
国のCIA、FBIに該当する組織はありません。日本はそうして文脈で
も国家の体をなしていないのです。
 民間企業が傍聴を請け負っているという話は聞いておりますが。。。。

  ♪
(読者の声3)東京オリンピック開会式演出家小林賢太郎氏の突然の解任
劇は、日本の言論空間に閉そく感をもたらせたマルコポーロ事件を想起す
る後味の悪さですね。
 サイモン・ウィーゼンタール・センターの開会式直前の告発に悪意ない
し戦略を感じます。

日本の五輪組織委員会だけでなく日本の学界・言論 界、大手メディア、
政治家が、ドイツにおけるユダヤ人虐殺を過去の世界 中で行われた民族
浄化、現在新疆ウイグルで行われている民族浄化等と合 わせて歴史的・
哲学的考察もせず、何の反論も政治的反撃もできないのは 情けない。
 オリンピックは、スポーツの祭典・平和の祭典ではなく政治闘争および
サイバー戦争の場と化しているようです。
(杉並 KU生)


   ▲
(編集部からお知らせ)HP更新しました。書評欄「福島香織『習近平
「文革2・0」の恐怖支配が始まった』(ビジネス社)」
http://miyazaki.xii.jp/column/index75.html
   ▲
(編集部から訂正)前号のノルト・ストリーム(1)は、ロシアからドイ
ツに直結しているバルト海の海底パイプラインで、2011年から稼働。ノル
ト・ストリーム2は、それに並行して建設中。ウクライナ・ポーランド経
由の陸上パイプラインは、ノルト・ストリーム(1)とは別物でした。
 また7月15日、「バイデン大統領は(ドイツではなく)ホワイトハウ
スで、訪米中のドイツのメルケル首相と会談した」と訂正させていただき
ます。猛暑バテのうっかりミス、でした。

2021年07月27日

◆トランプは「米国は共産主義に入口に立った」

宮崎 正弘

 
令和三年(2021)7月23日(金曜日)
通巻第6991号 

 バイデン、ノルドストリーム2を容認。トランプは「米国は共産主義に
入口に立った」
  ウクライナ、ポーランドが強く反対したが、工事は90%完成している

 ノルドストリーム1は、ウクライナとポーランドを通過してドイツへ送
られるガスの生命線だ。その二倍もの容量のガスをおくるノルドストリー
ム2は、バルト海の海底を通して、直接ドイツへ送られる。

 ドイツがロシアに接近し過ぎることは欧州全体の安全保障に直截な影響
力を持つとして、フランスなどEU諸国は反対の態度だったが、もっと経
済的な悪影響が出るのは、従来パイプラインの通過料で潤ってきたウクラ
イナとポーランドである。
 ウクライナの民主化を進めてきた米国は、工事が進捗している状況を知
りながらも、ノルドストリーム2の建設に反対してきた。東欧事情を勘案
した政治的配慮である。

 7月15日にバイデン大統領はドイツを訪問し、メルケル首相と会談し
た。表向きの会談内容は気象問題での協同だったとされたが、本当に何を
話し合ったかは不明である。

7月21日、バイデン政権は、これまで反対してきたノルドストリーム2
を容認するとして、方針を転換した。
トランプ前大統領は同じ日に「アメリカは共産主義社会のはじまりとなっ
た」とバイデン政権の容共姿勢を批判した。

 ノルドストリーム2は総工費120億ドル。ドイツの資源企業が参加す
るのは当然としても、ほかにロシアのガスプロム、英蘭のシェル、オース
トリアのOMVなどが組んだ國際コンソシアムが主契約企業であり、プー
チンが言うのは「純粋に商業主義に基づくプロジェクトであって、政治的
意味はない」と言明してきた。

 米国の容認への転換に際して、メルケル首相とプーチン大統領は急
きょ、電話会談を行い「結果に満足している」と述べあった。
二人は非常に馬の合う関係であり、そもそもメルケルはロシア語が流暢だ
し、プーチンはKGB時代にライプチッヒ駐留経験があり、ドイツ語が流
暢である。

さて地政学的な見地から、この米国のノルドストリーム2容認を考える
と、バイデンは徒らなロシア敵視政策に、再検討の可能性をうかがわせる。
というのも、トランプの対中強硬路線を継承し、より厳しい中国政策を推
進しているのがバイデン政権である。ジェノサイド批判の継続を政権発送
時に発表したことは、その象徴的な出来事だった。

米国財界ならびに金融界が中国から足抜けするにはまだ時間がかかるが、
NY市場からの中国企業排除はともかく緩慢ながら進んでいる。
中国企業の社債ならびに株投資も、直近の恒大集団などの経営危機を目撃
すれば、ポートフォリオの組み替えが行われるだろう。
しかし、これらは最低一年を要する作業となる。

戦略的に言えば、戦争を視野に入れると、敵はすくないほど戦いやすい。
プーチンのロシアを何時までも中国の側へ追いやることは米国外交にとっ
て愚策であるとの認識に、やっと辿り着いた。
となれば、次にバイデン政権が展開する外交で予測されることはロシアに
課している制裁の部分的な解除になるだろう。
      
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中国共産党百年の式典で、独裁皇帝は言いはなった。「つぎの百年」だ
と。 
 日本をウイグルに、ジェノサイドが始まっている。あの文化人もコメン
ティターも洗脳。
 電波、新聞、そしてSNSの言論空間も中国のサイバー攻撃と操作で
乗っ取られた!
 議論の前提を破壊する「認知戦争」とは中国オリジナルの「超限戦」の
タクテック!
  中国軍は日夜、台湾と尖閣諸島侵略のための軍事演習を繰り返している
 「2025 中国製造」とは中国の日本侵略の目標だったのか
   
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜読者の声 どく
しゃのこえ READERS‘ OPINIONS  読者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)小林賢太郎氏 ユダヤ人虐殺をお笑いギャグにした事でク
ビになりましたが ウイグル人を虐待、虐殺している中華人民共和国の参
加を認めるバッハ会長が 主催者ならオリンピックは人種民族差別の祭典
として、差別礼賛の巨大な炎を燃やすその名を永遠にとどろかせるでしょ
う。( SH生 北海道 )


(宮崎正弘のコメント)東京五輪を辱めるために、舞台裏で暗躍する人々
がいますね。かの悪名高きヴィンセンタールセンターにちくったのは確実
に『反日』日本人です。
このセンターこそ、嘗て文春の『マルコポーロ』は廃刊に持ち込んで、各
出版社に圧力をかける機関として懼れられている存在ですが、実態は圧力
団体のひとつであり、虚名ばかりか轟いている印象があります。
 それにしても過去の努力を自ら水泡に帰すことに、なんの反論も政治的
反撃も出来ないで外国の圧力に屈し続けた日本の五輪委員会って、何です
かね? 五輪の精神はとっくに冒涜されていますよ。

  ♪
(読者の声2)中国の洪水、日本ではまったく報道されませんが、台湾報
道をみると中国現地のネットには米軍の気象兵器によるものだとの声もあ
るとか。
 「大紀元」によると鄭州市では年間降水量を超える雨が降ったという。
鄭州以外の様子も紹介。なかには屈原の詩句『長太息以掩涕兮、哀民生之
多艱(長くため息をつき、涙を拭い、人生は多くの苦難があることを哀し
む)』を引用し、まるで今日の中国共産党統治下にある中国のことを言っ
ているかのように聞こえると批判。
https://onl.tw/bLGQJdP
 習近平総書記は屈原の詩句をたびたび引用し上記の詩句も引用したこと
があるという。鄭州市近辺の豪雨は過ぎましたが、台湾と沖縄の間の台風
6号が温州から上海を直撃する予想図がでている。
中国の洪水では水がなかなか引かず、農作物は全滅。さらに冬には大地が
凍りつくなど数年は深刻な影響が出ることもある。被災地の救援や復興の
舵取り次第ではいよいよ天が習近平を見捨てたと社会不安が増大するかも
しれない。
   (PB生、千葉)

  ♪
(読者の声3)李登輝先生の「日台運命共同体」理念を益々深化するべ
く、皆様方と躬行実践してまいりたいと存じます。
 日本李登輝友の会・群馬県支部におきましては、下記により支部総会を
開催します。
なお、コロナウイルス感染症は未だ収束を見通せない状況下でありますの
で、政府の緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置の状況に応じて開催判断を
変更する可能性もあります

2021年07月26日

◆ついに断末魔。負債総額33兆円

宮崎 正弘

 
令和三年(2021)7月22日(木曜日)
通巻第6990号 

 恒大集団、 ついに断末魔。負債総額33兆円
  ドル建て社債は金利25%! 株価は28%下落中

 不動産開発で知られる恒大集団は小誌が昨夏よりたびたび報じてきたが
債務危機に陥った。

香港では開発中のマンション販売に関して、主幹事のHSBCは住宅
ローンを停止した。

広東省では広発銀行の要請により二軒のマンション開発販売を停止した。

一介の貧困青年が不動産ブームに乗って起業した恒大集団は、食品が娯
楽産業、最近はEVにまで進出していた。

創業者の許家印は、フォーブスの中国富豪ランキングにも登場した。

恒大集団は財務不安を抱えていることは以前から指摘されており、
2020年には全物件の30%割引で販売して手元現金をかき集めた。償
還の迫った社債のために急いだのだ。このとき債券市場で恒大の社債は金
利が14%に跳ね上がっていた。

全土に展開しているマンション、開発中のものを加えて相当の不動産を
抱えながら、その資産価値を担保に想定しての判定が社債金利14%、現
在は25%。GDP6%そこそこの成長率で、この金利が何を意味するか
は小学生でも理解できるだろう。

問題は恒大集団の倒産が秒読みだということではなく、これは中国経済
の基軸だった不動産ビジネスが、いよいよ危殆に瀕しているということで
あり、一方購買した庶民の側でも、値崩れのあとに残る住宅ローン、個人
破産のラッシュとなるだろう。
 
中国共産党創立百年は表向きの輝かしい宣伝とは裏腹に、不動産市場崩
壊の危機が襲うことになるのではないか。
      
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評  BOOKREVIEW 
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あれほど酷い仕打ちを受けたのに、なぜ日本人はかくも寛大なのか
 中国人の残虐とソ連兵の無慈悲さ、民族の記憶から消えてしまうのだ
ろうか

  ♪
早坂隆『大東亜戦争の事件簿』(育鵬社)
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すでに多くが語られ尽くした観があるが、若い世代は、まったく知らな
いし、無知である。

戦争末期に侵攻してきたソ連兵が旧満州の日本人に何をしたか。シベリア
へ抑留した日本兵にどんなに壮絶な労働を強要したか、日本人女性をなぶ
り者にした挙げ句に殺害したか。

エリツィンは日本の抗議に耳を傾けたが、「それは私たちとは異なる世
代の人たちの行為だった」と反省の色なし。ましてプーチンは日本から盗
んだ北方四島さえ、返還の考えはない。

或いは中国人が、通州や通化でどういう残酷な殺人、暴虐を日本人に対
してなしたか。

本書は、こうした歴史の断面を総攬的に網羅している読み物で、戦勝国の
『戦争犯罪』を抉っている。

扱った『事件簿』は、通州事件、南京事件、黄河決壊事件。ゾルゲ、対馬
丸事件、葛根廟事件、引き揚げ者受難事件。元日本兵連続割腹事件、そし
て抑留者洗脳事案など。

著者はこう言う。

「歴史とは、事件の集積である。一つの事件が次の事件を呼び、また別の
事件を誘う。その流れを的確に把握することが、奥行きのある他面多岐な
歴史認識の醸成に繋がる」と。

評者は、全体を通読してとくに印象深い取材のなかでも強烈な個所は、ソ
連抑留兵のなかで簡単に祖国を裏切り、ソ連に媚びた上、洗脳工作のため
の『日本新聞』にソ連のプロパガンダを書き込み、天皇制を打倒するべき
だと、情報のない抑留日本兵の洗脳に協力した輩がいたことだ。

そのときのボスがコワレンコ。そう、戦後ソ連の対日工作の司令塔だった
人物である。

同様に過酷な洗脳工作は中国でも、撫順刑務所内で徹底的に行われた。凄
まじい洗脳教育の結果、帰国した裏切り者たちが731部隊とか、三光作
戦とかをでっち上げた。

対蹠的に敗戦を恥じて、その責任を取った潔き人々は割腹自決を遂げた。
阿南陸相や大西瀧次郎・中将だけではない。じつに夥しい、有能な人々が
自決して果てた。
 
本書は同時に、戦争に散った無名の英雄達への鎮魂歌である。
             
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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 

【知道中国 2254回】   
 ──英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港136)

   ▽

行きがけの駄賃である。不動産業界を見たついでに同じ93年の資料に基
づいて、70年代前半に上場された主だった企業を挙げておきたい。味気な
い記録の羅列ではあるが、その無味乾燥気味の事実から当時の香港の経済
状況が薄ぼんやりと浮かび上がって来るから、やはり興味は尽きない。

 銀行・金融・投資──
   亜洲証券国際有限公司:不動産投資に特化。73年登記・上場。 
   恒生銀行有限公司:HSBC(香港上海匯豊)銀行に次ぐ規模。72年上場。
   百富勤投資有限公司(Peregrine Investment Holdings Ltd.):72
年登記・上場。
   第一上海投資有限公司(First Shanghai Investment Ltd.):中国
系。72年上場。
   新鴻基有限公司:新鴻基地産創業者の1人の馮景禧によって69年創
業。72年上場。
   湯臣太平洋有限公司(Tomson Pacific Ltd.):73年創業。
   友聯銀行:中国系資本。64年創業。73年上場。
   永隆銀行有限公司:伍一族創業の両替商から出発。73年に銀行に改組。
   中策投資有限公司:72年9月創業。同年11月上場。
   港基国際銀行有限公司:70年創業。
   聯合集団有限公司:オーストラリアの李明治の不動産投資。72年創
業。73年上場。
   粤海投資有限公司:中国系粤海集団傘下。73年創業・上場。
   麗新製衣国際有限公司:林百欣一族の中核企業。72年上場。後、不
動産金融へ転身。
   南順(香港)有限公司:マレーシアの黄一族の香港における中核企
業。72年上場。
   利豊有限公司:馮一族の中核企業。73年上場。
   力宝有限公司:インドネシアの李文正一族の中核企業。73年上場。
   廖創興企業有限公司:中核は廖創興銀行。70年登記。72年上場。
   森那美香港有限公司:マレーシアの森那美集団傘下。70年創業。
   宝光実業集団有限公司:タイの黄子明一族の中核企業。72年上場。
  永安国際集団有限公司:マレーシアの郭鶴年傘下。73年創業・上場。

 製造業── 
   実力国際集団有限公司:75年創業。主として電子・音響機器製造。
   東茗国際(集団)有限公司:74年、劉学宏が中心となって創業。
   航天科技国際集団有限公司:中国系製造業(電子機器)。75年創業。
   通用電子有限公司:73年に方叔海一族が経営権を取得し、電子機器
製造・販売。
   蜆殻電器工業(集団)有限公司:翁祐一族中核企業。70年登記。
   升岡集団有限公司:劉克勤・錫康父子、69年創業。
   福田実業(集団)有限公司:夏松芳・蔡建中、69年創業。
   南聯実業有限公司:69年6月登記。同年11月上場。
   徳昌電気控股有限公司:59年汪松亮創業の小型モーター製造。72年
家電製造に。
   金山実業(集団)有限公司:電池製造で出発し、70年代に電子機器
製造に。
   冠亜商業集団有限公司:カンボジア出身の楊啓仁創業の時計製造。
   北京発展(集団)有限公司:中国資本系。63年創業。72年上場。

 以下、デパート、小売り、ホテル、飲食、メディア、公共事業(電気・
ガス・水道・電話・交通機関・フェリー・トンネル)などと続くが、登
記・創業・上場の時期は70年代前半に集中し、規模・業種・業態に拘わら
ず、なんらかの形で不動産ビジネスに参入していることに改めて気づかさ
れる。
やはり資産形成の道は「地産致富」から、なのか。
     

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https://www.amazon.co.jp/dp/4198653194/

 中国共産党百年の式典で、独裁皇帝は言いはなった。「つぎの百年」だ
と。 

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ティターも洗脳。

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乗っ取られた!

議論の前提を破壊する「認知戦争」とは中国オリジナルの「超限戦」の
タクテック!
 
中国軍は日夜、台湾と尖閣諸島侵略のための軍事演習を繰り返している

 「2025 中国製造」とは中国の日本侵略の目標だったのか
   ▲
 『中国の静かなる日本虐殺 2025』(徳間書店、1760円)
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS  読者之声
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  ♪
(読者の声1)「グローバル化に対する風当たりが欧米先進国を中心に強
まっている。自由貿易や移民の受け入れに反対する政党や政治家が台頭
し、生活に不満を抱人々の問で一定の支持を受けるようになった。このう
ねりを放 置するのは危険である。保護主義的な政策や人の移動を不当に
抑える動き につながれば、世界経済を下押しし、人々の暮らしをかえっ
て悪化させかねない。 反グローバル主義の台頭にどう効果的に対抗して
いくか真剣に考えるときだ。

・・・・こうした潮流の背景には、金融危機以来の経済停滞で中間層の雇
用や所得が低迷していることがある。それに対する人々の不満につけこ
み、安直だがわかりやすい政策で支持を得ようとする政治の動きがまん延
し始めたといえる。

・・・・自由貿易によって、人々は食料品や衣服など を安く手に入れる
ことができる。サービスの輸出拡大で雇用を増やすこと もできる。移民
もうまく社会に溶け込めれば経済や社会に活力をもたら す。・・・・」。

以上のような「学生向けの教科書」のような記事は 日本経済新聞
2016年5月2日付けの「反グローバル化にどう対処するか」と銘打っ
た社説なのですが、これを読んだ時、私は唖然としつつも「記念」にこの
記事を切り抜いて保管しておいたのです。

5年前といえば、「反グローバル化に対処」するなんて言うのはもはや憚
れる頃でしたし、それ以前までは口を開けば「グローバル化」を大声で
「連呼」していた社長さんたちも、慌てて口に蓋をし始めたころです。其
れゆえ、私はこの新聞社は経済専門家からなる組織ではないようだと感じ
ました。

こんな調子ですから、同社のデジタル通貨や最近の脱炭素社会やDXなど
の「大合唱」的報道姿勢には、一歩引いた立場に身を置きたくなるのです。
それにしても果たして「安直でわかりやすい」報道記事と、フェイク
ニュースのどちらの方が悪影響を社会に及ぼすものなのでしょうか?
先日の(Z生、逗子)氏のトランプ・メルマガを読むと、私は前者の方
が、長期的には社会に害を与えてしまうような気がいたします(SSA生)

  ♪
(読者の声2)中国の豪雨が悲惨な状況。内モンゴルの洪水につづき河南
省鄭州市では地下鉄が水没。
 地下鉄車内では胸まで水に浸かる事態でネットではホームに溺死者が横
たわる姿が多数。
タイの洪水のようにじわじわ水位が上がるのではなく道路も地下鉄路線も
濁流になっている。
 新唐人テレビに日本語のまとまった動画があった。
https://www.ntdtv.jp/2021/07/51259/
 中国共産党100周年は天に見放されたように思える。
  (PB生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)公式発表の河南省における死者は25名(7月
22日午前三時現在)ですが、おそらく数千人の犠牲が出ていると思いま
す。黄河の氾濫は凄まじいですね。
 鄭州、洛陽、開封は河南省最大の人口集中地かつ観光地、小生も乗り換
えを含めて数回は行っておりますが、雨に弱いのは昔から。逆に水利が佳
いので人が集まるわけでしょうね。山側の小林市(少林寺拳法のメッカ、
体育大学、体育専門校だけでも三十数校)でも被害が出ているようです。
 また内モンゴル自治区に於ける洪水被害ですが、ふたつのダムが決壊
し、25の橋梁が流されたようです。被災地はフルンボルトとしか報じら
れていませんが、宏大な面積で、中心はハイラル(海拉爾)、ここには旧
日本軍の軍事要塞があり、公開されたときに見に行きましたが、とてつも
なく広くて頑丈な要塞です。このハイラルからタクシーを飛ばすこと三時
間、ノモンハン事変の現場です。空と地面しかありません。
 ハイラルから北へ二時間。国境の町「満州里」。目の前がロシア。鉄道
輸送で原油が運ばれ、活況のある町で、この先にホロン湖、バイル湖。雄
大な草原地帯で、あちこちにリゾートを兼ねたゲルがあります。
 洪水はいったいどのあたりなのか、あの広い草原地帯ですから、具体的
な場所を知りたいと思いました。



  ♪
(読者の声3)オリンピックの不祥事がとまらない。障害者いじめを自慢
していたミュージシャンと擁護する人々。芸能や興行の世界はもともとヤ
クザな稼業。仲間内で利権をまわす実態が見えてくる。
昭和の戦後の時代でも役者買いの伝統がなくなることはなかった。ホスト
クラブや韓国の男性アイドルグループなどケバい化粧で昔の言葉なら男妾
(めかけ)です。LGBTの世の中ならさぞ需要も多いでしょう。
 韓国と日本の違いを表す笑い話で有名なのがある。同じ言葉なのに意味
がまるで違ってくる。
日本人:犬が大好きです
韓国人:犬が大好きです
日本人:人の嫌がることを進んでします
韓国人:人の嫌がることを進んでします
 日本人ならペットとして犬が好き、韓国人は食べ物として犬が好き。日
本人はゴミ拾いやトイレ掃除など他人の嫌がることをするのが美徳、韓国
人は他人の足を引っ張り嫌がらせをしてでも上に立つのが美徳。

 オリンピック選手村の韓国選手団、横断幕を撤去したとおもったら今度
は垂れ幕。朝鮮半島を虎に見立てたものですが北朝鮮の切手図案とくらべ
てあまりの下手くそさにネットでは失笑もの。まるで中国にしがみつく猫。
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2017/05/24/20170524dde001010006000p/9.jpg?2
https://www.wowkorea.jp/images/meta/2021/307978_1200x675.jpg

 韓国は国宝の修復にも失敗しているし芸術的センスもどんどん劣化して
いる。選手村の食事にケチを付け福島県産食材を拒否、あげくに独自に給
食センター設置という報道。放射能怖いの韓国人、ガイガーカウンターを
食材に当てているが空間放射線量を測ってどうする。
韓国人が基礎的な科学知識すらないのか、わかって嫌がらせをしているの
か不明ですが、日本統治時代の測量の鉄杭を民族精気を断ち切る呪いの楔
といい、ソメイヨシノが済州島に自生していると主張するのですからノー
ベル賞などとれるわけもない。
 日本でも反ワクチン派のブログなど見るとスピリチュアル系では波動だ
の夢を叶えるだのと高額なパワーストーンや波動水などがでてくる。
宗教系はもはやカルト。どちらにしても自分で考えない人はお金を搾り取
られる運命にあるようです。
  (PB生、千葉)

2021年07月25日

◆正義と博愛と友情を示したリトアニア

宮崎 正弘

 
令和三年(2021)7月21日(水曜日)弐
通巻第6989号 

 正義 と博愛と友情を示したリトアニア
  台湾の名前を冠した代表処を首都ビリニュスに設置

 「台湾代表処」がリトアニアの首都にデビューする。中国は猛烈に抗議
したが、リトアニアの決断に揺るぎはなかった。
 7月20日、リトアニア政府は台湾の事実上の大使館のビリニュス設置
を認めた。直前にもリトアニア政府は、中国主導の「17 プラス 1」
から脱退を声明した。ダムの決壊のように、中国主導のBRI(一帯一
路)プロジェクトの一角が崩れた。

 三月の「17プラス1」の首脳会議にリトアニアは欠席した。エストニ
ア、ラトビア、ブルガリア、ルーマニア、スロベニアは下級官僚を派遣す
るにとどめ、間もなく脱退を準備していると観測される。
いずれの国々もソ連に痛めつけられ、弾圧されて自由を剥奪されてきたた
め全体主義に対する憎悪が燃えており、近年の中国の人権弾圧に強い抗議
と不快感を示してきた。中国はナチという認識が拡がっている。

五月には欧米英につづき、リトアニア国会は、中国のウィグル自治区にお
ける人権弾圧を「ジェノサイド」として非難決議を行った。中国との関係
に大きな亀裂が入っていたことは誰もが認めるところだった。

まして中国のリトアニア投資で目立つ案件は殆どなく、貿易関係も微々た
る額でしかない。
リトアニアは人口280万人。北がラトビア、東がベラルーシ、南にポー
ランド、西がロシアの飛び地カリニングラードであり、海の出口はクライ
ベタ港(ちなみにこのクライベタと、岩手県久慈市は姉妹都市。琥珀が結
んだ友好関係がある)。

 筆者は二回、リトアニアを訪問したことがあるが、首都ビリニュスはこ
じんまりとまとまった美しい都市で意外に人々の表情は明るい。古都のカ
ウナスは杉原千畝記念館があり、ユダヤ人を助けた人道主義の象徴とし
て、日本人ツアーのメッカとなっている。
記念館へ行くと「杉原チョコレート」を売っているのはご愛敬。コロナ禍
以前には年間三万人近い日本人が訪れていた。

 このリトアニアはバルト三国と旧東欧諸国のなかで、つねに自由化、民
主化への先駆的な役割を果たしてきた。
 ソ連に併呑される前にはパルチザンと組織して勇敢に戦い、合計80万
人近い犠牲がでた。

 ▲地下運動で反ソ活動は活発だった歴史がある

ソ連に併呑された期間中も、地下では抵抗運動が続き、反ソ運動の母体
だったサユディスが表面化したのはゴルビーのペレストロイカ以後。ソ連
はKGB特殊部隊をおくって弾圧したが、国民の抵抗運動は強く、人間の
鎖などがあって、90年にははやくも独立を宣言した。

この直後に筆者はリトアニアに入ったのだが、国会から市民広場周辺には
ソ連製の装甲車が配備されており、KGB特殊部隊の覆面がまだ残留して
いた。

 1993年にソ連軍が撤収するや、いなやリトアニアはNATOに加盟
申請した。2004年にNATO、EU加盟を果たし、2015年には
ユーロに加入した。
 2016年にリトアニアを再訪した。宗教画の天使がユーロを運び、手
にはドルという風刺的な絵画がレストランに飾られていた(拙著『日本が
全体主義に陥る日』、ビジネス社参照)。

 リトアニアが灯した自由化への道、そして台湾代表部の設置。旧東欧の
中国政策も大きく変わろうとしている。 

      ☆◎☆◎み☆◎□☆や□▽◎☆ざ▽◎□☆き◎☆◎▽    
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 
読者之声
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(読者の声1)トランプ氏がメルマガを始めたようです。現在寄付を募っ
ていますが、以下内容をお伝えします。
 「トランプ・メルマガ」から抜粋
「Friend, Have you noticed that the Radical Left is now admitting
I was right about everything they LIED about before the Election?
 Hydroxychloroquine works.
The China Virus came from a Chinese lab. Hunter Biden’s laptop
was real.
Lafayette Square was not cleared for a photo op. The 『Russian
Bounties』 story was fake. We did produce vaccines before the end
of 2020, in record time I might add.
Blue state lockdowns didn’t work. Schools should be opened.
Critical Race Theory is a disaster for our schools and our Country.
Our Southern Border security program was unprecedentedly successful.
The media and their Democrat partners spent YEARS lying about me
to the American People and it turns out I was RIGHT all along.
I’ve received NO apologies, NO retractions, nothing」
(簡約)
「友人へ、極左勢力は選挙前の吐いた大嘘について、私が正しかったこと
を認めつつある。抗マライヤ薬は有効だ。チャイナウイルスはチャイナが
発祥だ。ハンターバイデンのラップトップは本物だ。ラファイエット広場
でのデモ排除は写真撮影のためではない。ロシアがタリバンに報奨金を与
えた事実はない。2020年末までにワクチンを生産した。民主党州のロック
ダウンは有効ではなかった。学校は開校すべきだ。クリティカル人種理論
(CRT)は教育および我が国にとって悪夢だ。南部国境の封鎖は大成功
だった。
メディアおよび民主党の連中は何年にも亘り、米国に対して私を中傷し続
けた。結局、私が正しいと分かった。私は謝罪や撤回を受け付けない」。
   (Z生、逗子)


(宮崎正弘のコメント)先日フロリダ州のトランプ集会は豪雨のなか、数
万人が数時間から前から並んで、じっとトランプを待った。
この凄い集客力、トランプ人気は、いまだ衰えずというところですね。共
和党予備選は行われるでしょうが、ペンスもヘイリーも、これじゃ出馬し
ないかも。或いは三年後、トランプはポンペオとチケットを組むかも。党
内リベラルとの妥協人事を考えていないようですから。

  ♪
(読者の声2)世界が国定通貨に収斂してくるまでは、民間銀行も通貨を
発行していて、アメリカなどは何千種類にも及ぶ民間通貨があったそうです。
しかし地域経済圏が広がり国家レベルになるにつれ、交換レートの「わず
らわしさ」から民間通貨は淘汰されたのでしょう。
今回のデジタル通貨の問題は、再び民間業者が通貨発行者に参入してきた
のですが、その特徴は発行の主体者が民間銀行ではないということ。つま
り、大手IT企業が銀行機能を今や飲み込んでしまったばかりではなく、国
家権力の中枢が通貨発行権にあることが明白になった現代(特にMMT 時代
に突入してしまった現代)において、国家を凌駕するまでに力を増してき
たIT企業を、国家が「びっくりして」そして「怖くなって」敵視しだした
ということなのでしょう。
巨大IT企業を国家が恐れだした理由は、彼らは国民の消費行動はもとよ
り、あらゆる国民の行動様式をITで把握(つまり監視する)できること
が、デジタル通貨の「信用」を担保(操作・管理)できることに直結して
いるからです。
この「信用」は国定通貨の信用よりも、「実需」に即したものであるがゆ
えに、国定通貨の信用力を凌駕してしまいそうです。
しかるにこの新たな変化を一番敏感に感じ取っているのが、中国共産党で
ありましょう。なぜなら権力の中核が奪われかねないことに最も早く気づ
いた(気づいていた)からです。私たちは無意識ながら、すべての事象を
「国家ありき」から論じるきらいがありますが、今や、国家の上位に立ち
かねない巨大IT企業と、国家の戦いが本格的に始まったとみなせば、整理
しやすくなります。
(SSA生)


(宮崎正弘のコメント)江戸時代の半ばから各藩は、財政赤字を補うため
に「藩札」を出しました。これって、「国債」の原形ですかね。藩札が通
貨代替だったとすれば、ローカルな民間通貨が二百数十種類あったと云う
ことでしょう。
 明治新政府が中央集権を目指し、統一通貨を発行するに際して藩札を如
何に整合し、処分したかという大問題が浮かびます。最後の架空通貨であ
る「藩札」は明治十年の「西?札」でした。戦争中、日本は占領地で「軍
票」を発行して物資を調達しました。この返済が、戦後賠償です。
現代のクレジットカードもディビットカードも、銀行預金が担保されてい
ますが、約束手形、社債、株式、私募債などは未来の企業収益が担保され
ているだけで、これが現代資本主義のからくり。
これら従来型の資本主義における資金調達システムを、IT企業が、どの
ように変革、もしくは破壊して行くのか、そのあたりの大問題が近未来に
横たわっているのではないかと思います。

  ♪
(読者の声3)「上喜撰(蒸気船)たった四はいで夜も寝られず」という
狂歌は、江戸の末期の日本人の危機に対する正常な反応、を描いている。
現在に翻訳すれば、UFOが東京の上空に居座て、大慌て。当時の日本人は
無能な江戸幕府に任せておけば日本は植民地になる、と理解し、全力をあ
げ全ての既存の「進歩・生存を妨害する」ものを無視・排除していく。
「カエルを熱湯につけると、驚いて飛び出すが、水から徐々に温めていく
と、温泉にいるような気分になり、気がつくと茹でられてしまう」という
高度の政略もあるらしい

 支那は、真剣に日本の歴史・人類学を研究し、この2つの観察をもと
に、日本植民地化政策を始め、ほぼ茹で上がり、いま食べ頃になった、と
判断している、らしい。茹ですぎると不味くなる。あるいは、今食べない
と「漁夫の利」で、誰かに取られてしまうかも、しれない。およそ1京円
(一万兆円)ほどの純益・儲けになる。支那人の論理では、盗まれる方が
悪い。
 百田氏の「カエルの楽園」にその解析は詳しいが、では今、どうすべき
か、何ができるか、について氏は言及していない。
文学の世界に遊ぶ者は、面倒な汚い現実には関わりたくないのだろう。
知っていて見ていても何もしない、とは陽明学では犯罪になる。溺れる子
供を助けないのは殺人だ、という。溺れる国家を救わないのは、叛逆、売
国奴。
 三島由紀夫氏は、青瓢箪の小説家ではあったが、行動家に変換する。し
かし美の世界に生きる氏は、地味で執念深く卑怯な隠れた、しかし効果的
な共産党員のような活動は、好みではなかった。
市ヶ谷の自衛隊に発する「激文」は、既に諦観しきった氏の遺書となっ
た。本来の激は、味方を作り、敵を恐れず戦う勇気を授ける。50年も前に
天才三島氏は、既に時すでに遅し、と判断したのだろう。
それは正しい判断だったが、いかなる神の計らいか、あるいはインター
ネットのおかげか、近年の言論界、保守派の力、歪められた歴史の修正、
あからさまな支那の攻撃、などが国民の意識を随分と正常化してきた。し
かも、
 「失われた30年」のおかげで、夢も希望も金も家族もない、が命も惜
しくないという日本人が大量にいる。
日陰者、影武者の彼らにとって、大義が与えられ、計画が示され、可能性
があれば、喜んで「行動」する、はずである。世界中で、そんな革命が起
こっている。「令和の楯の会」の会員は百人ではなく、すぐに100万人。
「前の戦争ではお役に立てなかったが、何かお役に立つことをしたい」最
後のお勤め、をしたい老人も多いだろう。子供たちにと貯めた資産も支那
に盗まれては無駄になる。
 一度占領され植民地となれば、「あとに続く者あるを信じ」ることすら
出来なくなる。米国の占領下では、売国奴、非日本化に加担した指導者、
学者、報道者、などを厚く尊重し、高い報酬を与え、「有益なバカ」とし
て利用したが、次回では、すぐに粛清、処刑され、臓器提供者となる、と
心得るべし。
今こそ、全知、全能、全財産を動員し、国土防衛する秋が来た、のでは。
(KM生)

2021年07月24日

◆ガンディ陣営の電話を傍聴

  宮崎 正弘

 
令和三年(2021)7月21日(水曜日)
通巻第6988号  <前日発行>
  
イン ドのモディ首相もライバルのガンディ陣営の電話 を 傍聴   イスラエ
ルのスパイウエアがカショギの電話を盗聴 し 暗殺に繋いだ??

 西側が団結して中国の組織的なサイバー攻撃を非難し、政策を含む対抗
策をとると声明した。米国のみかわEU、NATO諸国が足並みを揃え
た。もちろん日本も。
 米国国務省が公式に発表した典型例は、中国国家安全部がマイクロソフ
トのエクスチャンジサーバーを悪用したハッカー犯罪で、MSのeメール
顧客リストを悪用したとされる。
 ノルウェイのエーリクセン・スールアイデ外務大臣(女性)も中国を名
指しでハッカー集団の元凶と決めつけた。

 他方、イスラエルのNSO社が開発したスパイウエアは「ペガサス」と
呼ばれ、性能抜群。イスラエルの国家安全保障の立場からテロリスト攻撃
予防のための情報収集と分析デバイスとして開発された。

 このスパイウエアは世界中に売られており、すでに五万人の電話番号が
漏洩したとされ、世界40ヶ国、およそ500人のジャーナリストの電話
番号を犯罪集団が掌握していたと西側メディアは伝える。

 なかでもサウジアラビアの反政府ジャーナリスト、カショギはイスタン
ブールのサウジ領事館で殺害されたが、電話の盗聴によって事前の連絡網
から当日の行動予定が読まれていたとされる。

 このスパイウエアは、特ダネニュースなどと偽ったフィッシングで対象
の電話番号を調べるシステムで、メキシコの15000名リストを筆頭
に、世界各国ではジャーナリストの電話番号を集めていたらしい。

 アルジャジーラはインドのモディ首相も「愛用」しており、政敵ガン
ディ側の電話傍聴により情報を得ていたと報じた(7月19日)。
真偽のほどは定かではない。
      
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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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【知道中国 2253回】          
 ──英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港135)

              ▽
 曰く因縁のあるカネを銀行口座を転々と経させ最終的に「きれいなカ
ネ」に洗浄することをマネー・ロンダリングと言う。これに倣うなら、さ
ながら越後屋の手法はビジネスのためのヒューマン・ロンダリングとでも
表現できそうだ。
「愛国商人」でキレイさっぱり。

 ここで興味深い事実を示しておきたい。
 返還4年前の1993年の記録だが、当時の香港で不動産開発や管理など不
動産関連ビジネスで株式を上場している企業を数えると90社。そのうち70
年代前半に活動を本格化した企業を拾って簡単に紹介しておくと、

長江実業(集団)有限公司:李嘉誠傘下企業の中核。71年創業。72年上場
華潤創業有限公司:香港における中国系企業の中核。65年登記。73年上場。
鷹君集団有限公司:タイ生まれの羅鷹石一族の中核。63年創業。72年上場。
恒隆有限公司:陳啓宗一族の中核。60年創業。72年上場。
 恒基兆業発展有限公司:李兆基一族の中核企業。72年登記。同年上場。
 全澳控股有限公司:73年にマカオで創業。同年、香港で上場。
 香港興業国際集団有限公司:査済民一族の中核企業。73年登記。88年上場。
 合和実業有限公司:胡應湘一族の中核企業。72年9月創業。同年8月上場。
 希慎興業有限公司:利希慎一族の中核企業。70年創業。
 広生行国際有限公司:化粧品輸出入・販売で1905年創業。75年不動産ビ
ジネスに転身。
 新世界発展有限公司:鄭裕?一族の中核企業。70年創業。72年上場。
 百利保国際控股有限公司:71年創業。73年上場。
 Paragon Holdings Ltd.:70年、富輝企業で登記。73年上場。
 聯邦地産有限公司:会徳豊集団傘下企業。64年にロープ製造業から転
身。70年上場。
 川河集団有限公司:64年創業。73年上場。
 海裕集団有限公司:73年登記。同年上場。
 信和置業有限公司:シンガポールの黄廷芳一族の中核企業。71年登記。
 新鴻基地産発展有限公司:郭兄弟の中核企業。72年2月登記。同年8月上場。
 大昌集団有限公司:陳斌一族の中核企業。72年8月創業。同年11月上場。
 大生地産発展有限公司:馮清偉一族の中核企業。68年創業。73年上場。
 尖沙咀置業集団有限公司:黄廷芳一族の中核企業。72年6月創業。翌月
上場。
 世貿中心集団有限公司:中国糧油食品出入口総公司の香港中核企業。73
年登記・上場。
 僑福建設企業機構有限公司:黄周旋(台湾)一族の中核企業。73年登
記・上場。
 中国光大国際有限公司:中国系の光大集団傘下企業。61年登記。73年上場。
 銀建国際実業有限公司:中国系企業。60年登記。73年上場。紡織から転身。
 明輝発展有限公司:72年上場。
 漢国置業有限公司:56年創業。72年上場。2回目の下宿先だった冠華園
大廈の所有者。

 ──こう見てくると、70年代前半が不動産ビジネスの助走期に当たると
同時に、後に「地産覇権」と呼ばれることになる経済構造の骨格を形作っ
たことが指摘できそうだ。

 1970年代半ば以降の激烈な不動産商戦のなかで李兆基の恒基兆業、
黄廷芳の信和置業、利希慎の希慎興業、シンガポール出身の陳松青の佳寧
置業などが一気にトップ集団に接近する。
やがて「返還バブル」に向かって不動産ビジネスが火を噴き始めると、新
世界発展と恒基兆業が目覚ましいばかりの急成長を遂げ、「愛国商人」に
生まれ変わる。

新世界発展と恒基兆業は合和実業を抜き去り、大昌集団を蹴落とし、長
江実業、新鴻基地産、恒隆に肉薄し、新たな「不動産業界の5匹の虎」に
まで上り詰めるのであった。
     
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS  読者之声
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(読者の声1)三日ほど前の英国紙『タイムズ』が、英国軍が対中国特殊
部隊を4000人で発足したと報じ、かなりのメディアに転載されまし
た。日本では報じられなかったようですが、MI6と連携した新特殊部隊
とか、詳しく分かりませんか? (山根生)


(宮崎正弘のコメント)その報道は読みましたが、対ロシア、対中国向け
とした部隊編成替えの予定であり、退役軍人がその企画を語ったものです
ので、ニュースバリューは薄いのでは? と思いました。

2021年07月23日

◆デジタル人民元は両刃の剣

宮崎 正弘

 
令和三年(2021)7月20日(火曜日)
通巻第6987号 
 
 デジタル人民元は両刃の剣 いったいデジタル人民元    はどう
やってドルと交換できるのか!

 中国がデジタル人民元の普及目的で、各地で実験を繰り返しつつ、メ
リットとデメリットを現場で会得している。一方で中国政府は潜在的な阻
害要因の駆除を行ってきた。具体的にはビットコインなどの暗号通貨の取
引所を閉鎖したことである。

 暗号通貨は400種類ほどが出回っているが、中国人はビットコインに
集中的に投棄した。その世界シェアは80%にも及び、闇市場での現金化
ブローカーも出現した。また電力消費が膨大なため、国内取引所を畳み、
米国テキサス州へ移動する「業者」も目立つようになった。

 消費市場に於いてはアリババ、テンセントのモバイル決済が国民から支
持され、最初は奨励してきた中国共産党だが、データ管理とデータ流失に
問題があるとして、規制を強化する。ともかく施策はジグザグ、朝令暮
改。それもこれもデジタル人民元を普及させ、国家がそのデータを管理す
るという、完膚無きまでの管理監査国家体制とするためだ。

 筆者は前々から不思議におもってきたのは、デジタル通貨は国際的流通
性を獲得すれば、当該国の通貨管理、すなわち通貨発行という主権はどう
なるか、という問題である。
同時にこうした仮想通貨は、ドル基軸の世銀IMF体制と、どういう整合
性を取るのか、デジタル人民元などの仮想通貨は、どうやってドルと交換
できるのかという問題だ。

 最近の中国のエコノミスト達の議論をみていると、ようやく、この問題
を論じ始めており、ドル交換の仕組みはどうなるか、デジタル人民元と
は、両刃の剣ではないのか、という議論が本格化した。
      
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評  BOOKREVIEW 
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 深センへ行ってアリババ凄い、テンセントもの凄いと感動し、日本は追
い抜かれたと
  表面の泡をみて騒いでいたのが日本の多くのジャーナリストだったっけ

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福島香織『習近平「文革2・0」の恐怖支配が始まった』(ビジネス社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 香港から特急に乗って隣の深センへ行く。四十年前は人口八千人たらず
の極貧の漁村だった。その頃、評者(宮崎)外国人ツアーに紛れて深セン
に入ったが、ビールは冷えておらず、肉は露店で売っていた。辻々には恥
ずかしそうに自宅の不要品をならべて売っていた。
 それがいまでは人口1100万人。町の景観は西側先進都市と変わらな
い。地下鉄が縦横に走り、飛行場も二つ。世界中から商談に訪れるビジネ
スマンで、ホテル料金は北京より高い。マンションも東京より高い。先進
国と違うのは行儀の悪い人々が町を歩き、礼儀を知らない人たちが高級レ
ストランを占拠していることだろう。
 ともかくアリババ本社を見て、「日本企業より決断早いし、凄い」、テ
ンセントも見学して「もの凄い」とやたら感動し、日本は追い抜かれたと
騒いでいたルポを多くの読者は思い出しませんか。
 まさに表面の泡(バブル)だけをみて浅薄な現象を報じていたのが日本
の多くのジャーナリストだった。
 鴻海精密工業の深セン工場では高層階からの飛び降り自殺が相次ぎ、吹
き抜けの下層にネットを張っていた(これは映画にもなった)。鴻海の大
躍進も、萎みつつある。
 習近平は民間人がのさばる光景は許せない狭量の人である。すべてが中
国共産党の支配下にないと気が収まらない小心翼々たる愚者である。
だから民間企業への弾圧が始まったのだ。
贅沢な邸宅に住み、ヨットを浮かべて高級なフランスワインを呑み、美女
を侍らし、リムジンにふんぞり返って札束を数えるという享楽は、共産党
幹部以外の人間が享受してはならないのである。
中国は古来より社会はピラミッド構造であって、皇帝と眷属、それを守る
傭兵のほかは奴隷でしかない。
民間企業とか中産階級とかはマオイズムの教科書には書かれていない。
弾圧はアリババ傘下の金融会社「アント」の上場延期から開始され、テン
セント、百度などに及んでいることは周知の事実である。だがアント弾圧
の前に幾つかの民間実業家が逮捕拘束される事件が続出していた。
 本書はこの経過を詳しく描写する。
 2020年7月には明天証券系の金融保険会社9社の資産が押収され
た。このグループの創業者は肖建華だった。
江沢民に近いとされ肖建華は数年前に滞在中だった香港の高級ホテルから
拉致され、いまだに北京で拘束されている。
農業実業家だった孫大牛は2020年11月に冤罪で逮捕された。アリバ
バ事件直後の20年11月17日には南京のIT企業でのし上がり、
フォーブス長者番付にもでた福中集団の楊宗義が逮捕された。楊は慈善事
業でも積極的だった。 
 かくして著者の福島さんは言う。
 「民営企業家の多くは裸一貫から大企業家になったカリスマが多く、馬
雲のように国際社会からも支持されていたりする。習近平と比較しても指
導者としての資質が高い。自分の長期独裁政権確立の障害となりそうな有
能な政治家を、反腐敗キャンペーンの名目で排除してきた習近平にとっ
て、カリスマ経営者は自分の無能さを際立たせる脅威の存在に思えるかも
しれない」(166p)
 まさにその通り、習の独裁を脅かす民間人カリスマの存在は排除の対象
となるわけである。
   
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 
読者之声
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  ♪
(読者の声1)東京五輪を開催する日本に、冷たい視線を向けたが米国の
ワシントンポストで、「東京五輪は失敗。日本国民の熱意は敵意に変わっ
た」と言いはなっています。バッハ会長の宿舎前には「五輪中止」のプラ
カードをもっての抗議集団。しかし国威をかけてここまできた東京五輪中
止を叫ぶのは大人げない気がします。
   (FG生、横浜)


(宮崎正弘のコメント)WP紙は余計なお世話。しかし、なぜ東京五輪の
失敗と、始まってもいない段階で誹るのか。プロの活動家が裏で連携して
いるのではないか、と思います。責任は中国の武漢ウィルスですから、中
国の損害賠償を言うべきではないでしょうか。
 アメリカのメディアは中国責任を論じることを忌避し始めています。

  ♪
(読者の声2)貴誌7月17日号・読者欄・林秀行様へ。
 このハイチ大統領暗殺等を報じる Resist The Main Stream なるソース
はフェイクニュースのサイトです。メールアドレスはテキサスになってい
ますが、実際は北マケドニアに住民によって運営され、主に閲覧数を増や
して広告代を稼ぐのが目的のようです。
 昨今CNNなどもフェイクだらけですが、いっぽうで保守派を装ったこ
うしたフェイクニュース発信源も増えており、注意が必要。
 聞いたことのないようなニュースソースが一見スクープのようなニュー
スを報じている場合、まずはネットで xxxxFake News と検索してく
ださい。(xxxxにニュースサイトの名前を入れます)
 私も検索してここにたどり着きました。
https://www.rferl.org/a/macedonia-fake-news-sites-us-election-conservatives/30906884.html
 「北マケドニアにアメリカ保守を装うフェイクニュース・サイト、大統
領選を狙う」
本当にメンドウな時代になりました・・・
   (Stratocaster)


(宮崎正弘のコメント)旧ユーゴスラビアやアルバニア、そしてハンガ
リーからブルガリア、ルーマニアあたりにかけてフェイクで広告を荒稼ぎ
する副業が大流行。なかには高校生で高級車を購入した剛の者がいるとか。

2021年07月22日

◆NY上場の中国企業は400社

宮崎 正弘

 
令和三年(2021)7月19日(月曜日)
通巻第6986号 
 
 NY上場の中国企業は400社、これからの運命は?
中国はセキュリティ安全法の観点から新規海外上場を規制

 中国企業の錬金術はまもなく終わる。
 中国共産党は自ら首を絞める。海外への中国企業の上場は事前に審査を
受けなければならなくなったからだ。データの流失を防ぐのが目的だという。

 アリババの上場は神話となった。アリババ傘下のアントは、突然上場が
延期となり、馬雲は行方不明、アリババには3000億円の理由のはっきりし
ない罰金が課せられた。

 6月30日にはNY上場を果たしたばかりの滴滴を摘発し、ほかのデータ
を扱う企業の審査を厳格化した。そして中国はセキュリティ安全法の観点
から新規海外上場を規制するとした。

 青ざめているのは当の中国ハイテク企業ばかりではない、上場に際して
幹事行となると、膨大な手数料を手中にできるのが、ゴールドマンサック
ス、JPモルガンなどのウォール街の禿鷹金融軍団だから、錬金術の手伝
いが出来ないとなれば、また次の手口を考えなければならなくなる

 NY上場の中国企業は400社、これからの運命は?

      
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日本にCIAが必要だ、インテリジャンス戦争を戦うために剛毅ながら繊
細、敵の戦略意図と戦力を適確に分析する能力を日本は欠如

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江崎道朗『緒方竹虎と日本のインテリジェンス』(PHP新書)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 新書にしては分厚い。浩瀚416ページに漲る愛国の精神、そして情報
の裏面史。表題にあるように主人公は緒方竹虎である。背景に流れるの
が、日本のインテリジェンス戦争の脆弱性、その歴史を大づかみに活写する。
 イメージと実態に乖離がある。あたかも青嵐会の暴れん坊だった中川一
郎が、親韓派であったように、一般的イメージとは矛盾している。なにし
ろ緒方竹虎は自由主義者であったが、大東亜戦争中の情報局総裁でもあっ
た。朝日新聞主筆であったが、同時に玄洋社の一員であり、頭山満や中野
正剛と親しかった。そして戦後は「日本版CIA」の設立に動いた人物
だった。
 いまの日本人で緒方竹虎の名前を知っている人は、かなりの歴史通である。
 言論人として活躍し、朝日新聞の中核的論客であり、途中で政界入り
し、戦後、パージされて暫し謹慎した後、保守合同に獅子奮迅の活躍。志
半ばにして急逝した。
 この人の名前は吉田茂や重光葵の名前に隠れてしまった。頭山満、中野
正剛らと並んで昭和史の陰の部分を担った。
 なにしろ緒方の相談相手は遠山翁、中野とは親しかったばかりか結婚式
の仲人だった。緒方を煙たい存在として扱ったのは占領中のCIAばかり
ではなく、競合した読売新聞の正力、トンチンカンな首相の鳩山一郎、そ
して重光葵らであった。
 評者(宮崎)は緒方竹虎が緒方洪庵塾の系列だとは認識していたが、歴
史上の人物としてしか知らず、その人物像を大雑把にしか把握していな
かった。
 緒方が、山形県生まれだったことも初めて知った。日本にCIAのよう
な諜報機関の設立を企図して動いたことがあるとは、本書を読むまで知ら
なかった。ただし1970年代に、緒方竹虎の弟子筋が『人と日本』という月
刊誌を創刊したので、随分と筆名で記事を書いた。30本は書いただろう。
そういう雑誌も出ていた。
 さて本筋である。
 緒方は正統を受け継ぐ愛国者だが、いわゆる壮士型右翼や軍とは一線を
画した。朝日新聞が襲撃を受けたときも沈着に対応したことは一度ならず
二度。負傷して入院したこともあれば、二二六事件では押しかけた軍と渡
り合った。
 1940年に緒方は内閣に情報局総裁として入閣し、情報宣伝工作を推
進する立場を得た。
ところが当時の情報局はマスコミに対する言論統制に威力を発揮したもの
の、「情報を収集分析する機関としては情報局はほとんど役に立たなかっ
た」のだ(244p)。
 理由は官僚主義と行政の縦割りシステムが整合できず、有効な組織にし
て運用することが難しいうえ、歴代総理は情報戦に熱意が希薄だった。
 「日本のインテリジェンスの中枢であるはずの『情報局』に集まってい
たのは『死んでいる情報』ばかりであったのだ。これで、まともな戦争指
導ができるはずもなかった」(254p)。
 現下日本の「内閣調査室」「国家安全局」「公安調査庁」など、緒方の
時代の状況と似ていないか。
集まってくる情報は鮮度の薄い、役に立たないものばかりではないのか。
 評者は40年ほど前に、インテリジェンスに関して多くの書を翻訳した
経験があり、ディーコンの原書も揃えていたが、そうした作業をしながら
つくづく思ったことがある。それは日本の戦国武将時代の、喰うか喰われ
るかの熾烈な戦争の日々に、いかにして武将達がインテリジェンスを重ん
じたかということである。
そしてインテリジェンス戦争の典型的集大成が、秀吉と家康が戦った「小
牧・長久手の役」であり、その詳細を三十年近くかけて、ようやく描き上
げたところだった。
 そういうわけで、本書は緒方竹虎の時代を通して、現代日本人に情報戦
争の意味を幾重にも考えさせてくれた。 
       
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜読者の声 どく
しゃのこえ READERS‘ OPINIONS  読者之声
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  ♪
(読者の声1)西安事件のスクープで国際的に名を知られたジャーナリス
ト松本重治は、上海へ出発する前、新渡戸稲造から終生忘れられない教訓
をもらいました。
「君、センス・オブ・プロポーションということを知っているかね。大き
いことと小さいことを識別する能力のことだよ。イギリス人は、この能力
に強いが、日本人は、残念ながらまだ弱い」。

また、「松本君、グラスプ・オブ・シングズという言葉を知っているか
ね。人生の問題でも、社会政治の問題でも、問題は複雑に定まっている。
物事や物事の問題の核心を把握することだよ。

そうすれば、どうすれば良 いかが、自ずから判ってくるものだ。これに
も、イギリス人というか、ア ングロサクソンの人と言うか、彼らは強い
のだよ」。(『上海時代 上』 P65)。

イギリスのジョンソン首相、日本に数倍するコロナがまだ燃えているさな
かに、19日からすべての規制をやめると宣言しました。さすがです。

問題 の核心ウイルスの病毒力を見切り、全体のプロポーションを俯瞰し
ての、 指導者として勇気ある決断。猫の嗅覚やチャイナの習性になじん
でいるせ いか、騒動の初めから私は懐疑的でしたが、恐怖にとらわれて
いる友人知 人とは、感情の問題なので、言語が通じません。

それで「鍛えよう汚いマスクで免疫を」など駄句を弄んで憂さをはらして
きたのですが、昨日は立山に登って、立山いちばんの弥陀ヶ原ホテルが窓
という窓を防雪板でふさいで閉鎖されているのをみて、背筋が凍りまし
た。いよいよ亡国の領域です。

分科会や自称専門家や蛸壷知識の医者一般が、概して、これほど役に立
たないとは!毎日ヒマにまかせてネットで情報を採っているのですが、最
近(6月から)ツイッターにエース級の論者が出現しています。「ブラック
ジャック、いままで、君は何をしていたんだ!」と言いたい。
  (石川県、ボケ脳)


(宮崎正弘のコメント)立山に登山されたとは健脚ですね。小生、石川県
出身ではありますが立山どころか、地元の白山登山も、麓の白山媛神社に
も参拝したことがありません。白山神社は新潟市のほうへは参りました
が。。。。

  ♪
(読者の声2)元産経新聞台北支局長 吉村剛史先生出版記念講演『アジ
ア血風録』。

生々しい中国の「拘束・拷問体験記」、李登輝ロスが招く日台関係の変
化、大国周辺で渦巻く世界の潮流。激動のアジアの行方を元産経新聞台北
支局長の吉村剛史先生が現地ルポから読み解きます。
        記
【日時】令和3年7月25日(日)14時30分〜16時30分(開場:14時)
【会場】としま区民センター6階会議室601・602 豊島区東池袋1-20-10
JR・東京メトロ・西武・東武「池袋駅」東口32番出口より徒歩4分
【講師】吉村 剛史(よしむら たけし)先生
元 産経新聞台北支局長、編集委員・東海大学海洋学部講師。現在は日本
記者クラブ会員、東海大学海洋学部講師。
【参加費】事前申込:2000円、当日申込:2000円、事前申込の大学生:1000円
高校生以下無料
【懇親会】17時〜19時頃 参加費:事前申込4000円、当日申込4500円
【申込先】7月24日21時迄にメール又はFAXで受付(当日受付も可)
(懇親会は7月23日21時迄)
E-mail:morale_meeting@yahoo.co.jp
FAX:0866-92-3551
★当日は混雑が予想される為 事前申込の無い方の入場は講演10分前とさせ
て頂きます★
【主催】千田会 https://sendakai.wixsite.com/home

   ♪
(読者の声3)石平さんのチャンネル「石平の中国深層分析特番・宮崎正
弘氏に訊く」は二回分割でした。

https://www.youtube.com/watch?v=mlKXZYGVhaI
 すでにそれぞれが三万三千人ほどが見ていますね。老生も三日遅れで拝
聴しましたが、おふたりはすっかりリラックスして、息があっていまし た。

ほかのチャンネルにほとんど出演されないですが、宮崎さんご自身は
「宮崎正弘チャンネル」を始められないのですか?
もっとツィッターもフェイスブックもラインをなさない由ですから、考慮
の埒外かも知れませんが。(トび丸)


(宮崎正弘のコメント)地上波のテレビ番組は過去三十年、すべてお断り
してきました。ラジオには出ておりました。最近、桜、WILL、未来
ネットなどのネットテレビに出るのは、視聴者が限られていて、皆さんが
意識の高い人ばかりですから、「出演甲斐」があります。

かといって自分のチャンネルなどは考えていませんし、執筆時間が少なく
なることの方が心配です。基本的に活字組は電波媒体に興味がないのです。

  ♪
(読者の声4) 窮鼠猫を噛むと言うが、追い詰められたネコがネズミを食
う、ことも当然ある。支那の内部の問題は甚大であり、いかに世界一の強
権な共産党といえども苦難しているはず。

トランプ氏の突然の出現で、計画がすっかり狂ってしまい、全世界が、
「中共は世界の敵」と認識し、かつてのロシアを隔離・封鎖したような方
向が確定した。

つまり、内部では10億の怒り、飢えた人民の時限爆弾の秒 読みが始ま
り、外部からは、交際一切お断り。

真珠湾攻撃は、仕掛けられ、止むを得ず始めた「正当防衛」である、 と
日本は認識するに至った。

真綿で首を絞められ、おとなしく殺されるよりは、と「攻撃」に出た。
今、習近平氏は、ほぼ同じ心境にあるのではないか。日本の失敗から学
び、寝ているトラの尻尾をいきなり斬り捨てる、ことはしないだろう。支
那の周りの内陸のネズミどもはすでに食ってしまったので、今回はおとな
しい日本ネズミを食べに来る。

支那の各地で人民の(計画・動員された)暴動が始まる。中共はもはや
内乱を制圧することさえできない、と世界に報道させる。

やがて(中共が引率する)「難民」が大量に日本海沿いの漁村にたどり着
く。何万、何十万人という難民は軍人によって指揮されている。大量の
「旅行者」も各地の空港に到着し、直ちに「難民」の申請をする。

既に現 地に詳しい100万の在日支那人が彼らと強く連携し、効率的に簡単
に日本 を「無血で」占領・統治する。警察も自衛隊も、武器を使う機会
が無かっ た。総理官邸からは、何の命令も出なかった。映画「新ゴジ
ラ」が正確に 政治家の無策を描写している。

当然、日本国内は騒乱となり混乱し、その鎮圧、援助、救済の人道的見
地から、武装した人民解放海軍、空軍が堂々と到着する。

羽田空港でタラップを降りつつ、辺りを見回す習氏の手にはコーン・パイ
プが、いや葉巻が握られている、かもしれない。

これによって習近平氏 は、1。国内の不満を誘導し、憎くき敵である日
本帝国を懲らしめた、と いう歴史的な快挙を残し、男を揚げる。2。世
界3位の日本の全資産を受 け入れ、米国を抜く。3。意図的に残虐な行
動を世界に知らしめす。4。 他の国に対して威嚇となり、支那に反する
と不幸になるよ、と。5。武漢 菌で頭も体も弱った世界は、黙って従
う。6。支那帝国の世界支配は長く 続くだろう。
 
こんな未来を防ぐ方法は一つしかない。

専守防衛ではなく、先制攻撃。永遠のゼロの再活用。 バイデン氏は驚い
て引退してしまう。日本政府は無能な売国奴であるので、民間人がその任
務を果たす、かも。神風は待っていても来ない。(KM生)
    

2021年07月21日

◆李克強首相が緊急にカーン首相

宮崎 正弘

 
令和三年(2021)7月18日(日曜日)弐
通巻第6985号 

李克強首相が緊急にカーン首相(パキスタン)に電話を 掛 けた  ダ
ム工事現場で爆弾テロ。中国人エンジニア 9名が死亡

 パキスタン最大のダム工事現場はダス水力発電所だ。
 世界最大級と言われる中国の三峡ダムでも高さが185メートル。パキ
スタンで、中国の葛州堤集団(CGGC)が建設しているダス・ダムは高
さが242メートル。5400メガワットを発電し、電力不足のパキスタ
ンの電力を補う世紀のプロジェクトだ。

 6月18日にイスランン・カーン首相は自ら現場を訪問し、「世紀のプ
ロジェクト、素晴らしい」と中国を礼賛したばかりだった。

 総工費48億ドル。世界銀行が7億ドル。中国工商銀行が15億ドル。
ドイツ銀行が10億ドルを融資し、2025年の完成を目ざしての突貫工
事。現場では8000名のパキスタン労働者が働いているともと言われる
が、雇用問題ではいつも中国は当該国と問題を起こすので、宣伝と実態は
異なるのだろう。

 地図で場所を確認してみると、よく分かる。カイバル峠のあるカイバ
ル・パクトンクワ州。アフガニスタンと国境を接する北西部。ペシャワー
ルが中心都市で、治安の悪さは過去一世紀変わらない。アフガニスタン難
民だけでも30万以上が住んでいる。

 爆破事件は7月14日に起きた。
 中国人らを乗せたバスがダムの工事現場へ向かう途中で爆破され、川岸
に転落、13名の犠牲者のうち9名が中国人エンジニアだった。

 李克強首相はじきじきにカーン首相(パキスタン)に電話を掛けた。そ
して中国公安部が15名の捜査スペシャリストを派遣するとし、16日に
は現場に到着した。早業?

 何を怖れたのか?
 中国の「一帯一路」の目玉は、パキスタンに建設中の[CPEC](中
国パキスタン経済回廊)である。合計620億ドルと投じて、鉄道、高速
道路、光ファイバー網、発電所、そしてグアダール港。

 グアダール港については小誌でも何回か報じたが、ようするに現地の雇
用は皆無に等しく、工事現場は中国から運ばれてきた中国人労働者ばか
り、その飯場バラックは高い塀をめぐらし、周辺をパキスタン政府軍が警
備している。
 中国はグアダール港の軍港化を狙っていることは明白であり、パキスタ
ン国民は不快に思っている。あまつさえグアダールはバロジスタン州に属
する。


 ▲なぜ中国人は嫌われているのか、中国人が理解できないのだ

 パロジスタン州は、もともと独立した王国であり、国王陛下は英国に亡
命している。パロジスタンは、パキスタンからの独立を叫んでいて、武装
集団がある。

 パキスタン各地で中国人を狙ったテロ事件が頻発しており、グアダール
では中国人が宿まる豪華ホテルが襲撃された。

パロジスタン州の州都=クエッタでは中国大使が宿泊中のホテルが爆破さ
れた。カラチでは中国が買収した株式取引所が爆破されたほか、クエッタ
ではとくに中国人への殺人、誘拐事件が横行している。
世紀のプロジェクトが、パキスタン国民から感謝されていない実態をはか
らずも証明している。

 「こんなはずではなかった」。なぜ現地人は中国を恨んでいるのか?
 中国は緊急の協議を開催したようで、李克強首相がイスラン・カーン・
パキスタン首相に電話を掛けたのだ。
 中国の目玉が、標的とされたことは、中国共産党にとって、メンツに泥
を塗られたような感覚なのだろう。

 中国はすぐさま公安捜査員を現地に派遣し、テロの根源、背後関係、パ
キスタンの反中感情などを調べるのである。
      
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS  読者之声
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(読者の声1)「東京五輪で、コロナに関し予想されるリスク」
 東京五輪が、21日から概ね無観客で開催される事が決まった(開会式は
23日)。観客無しが、新型コロナの感染防止にどれだけ作用したかは分か
らないが、五輪開催に関するコロナのリスクはまだ残っている。
 特に東京五輪の成功を日本底力の発露としたいと願う門田隆将氏の様な
保守層主流からは、不吉な事を言うのはいい加減にしろと塩を撒かれそう
だが、以下に予想されるリスクを挙げてみたい。
 (1)バブル方式の破綻による、選手団、海外メディア他からのデルタ
株、ラムダ株等の市中拡散
(2)選手村内の濃厚接触による、クラスターと「日本型新株」の発生可
能性と世界拡散
(3)海外選手の感染と濃厚接触認定による出場停止に関する、日本の防
疫体制不備に対する訴訟等。。。。

上記(1)のバブル方式については、自民党内から「ヒゲの隊長」こと佐
藤正久参議院議員が「穴だらけ」として繰り返し粘り強く是正を求める声
を上げているが、筆者の見る所、そもそもバブルとして成立していない様
に映る。
(2)の選手村内の濃厚接触については、海外選手は競技出場終了後は速や
かに帰国する事となっているが、酒池肉林とは言わないまでも、各自の部
屋に他者を入れない事や共同スペースでの飲酒禁止等をルール化し監視と
強制力で徹底しない限り、活力あふれる生身の若者達を抑える事は無理だ
ろう。
 (3)の出場停止と訴訟等については、濃厚接触者に関しては対戦相手が
認めれば出場可能となるようであるが、それが叶わない選手及び感染選手
が、自分達の不注意を棚に上げて、日本側の防疫体制不備に対して訴訟等
を起こす事は、海外選手の権利意識の強さから見て十分に考えられるだろう。

 以上、敢えてネガティブなスタンスを取り考えてみた。筆者はこれらに
対しては性悪説に立った対策が不可欠と考えていたが、五輪が無くとも水
際対策や医療キャパ拡充での政府、東京都、医師会のグダグダ、ノロノロ
ぶりを見れば今更大したことは期待できないだろう。
 政府や組織委員会等の対応ぶりに、治療薬は無さそうに思える。
しかしここに幸いにもコロナ自体に対しては予防効果も期待される日本発
の治療薬「イベルメクチン」が脚光を浴び始めており、正式には未承認な
がら国際的な救命救急医師/学者のグループ「FLCCCアライアンス」も、東
京五輪での配布を提言している。
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/07020557/?all=1&page=1
 当初、橋本聖子組織委員会会長が述べていたワクチンでの「おもてな
し」も間に合わない中、このままであれば政権が飛ぶのみならず、中国に
代わりコロナの新たな震源地となり、国際的非難の標的となって日本自体
が飛びかねない。
 筆者の危機感が杞憂に終われば何よりだが、具体策無く臨めばそうはな
るまい。日本と世界のために菅首相は最後の蛮勇を奮うべきである。
(佐藤鴻全)

   ♪
(読者の声2)令和3年度版防衛白書が話題になっている。表紙は昨年の富
士山と桜から墨絵による騎馬武者へ。墨絵作家の西元祐貴氏は27歳、テ
レビ出演などでけっこう有名です。
 「もえるあじあ」というサイトによると中国の地図に淡紫で記載されて
いた台湾が今年は含まれていない。
https://www.moeruasia.net/archives/49682964.html
 鳩ポッポはツイッターで文句を言ってますが慰安婦像に土下座する人間
ですから当然か。
 新型コロナのワクチン騒動とオリンピックの無観客開催には呆れます
が、もとはといえば豊洲市場移転問題にケチをつけまくり、「安全より安
心」などと意味不明の言葉で人気取りに終始した小池百合子都知事の責任
が大きい。
 都議会選挙前にオリンピックのパブリックビューイングの会場設置が突
如中止というニュースがあった。小池都知事がまたなにか企んでいると
思ったら都議会選挙の公約がオリンピックの無観客開催であり、都民の多
くもそれを支持した。
 スーパーコンピュータ富嶽のシミュレーションで観客一万人程度は問題
ないとされても聞く耳を持たない。メディア出身だけに嗅覚は鋭い。狸寝
入りで都民ファーストの議席を守ったもののチケットの赤字は都の責任と
なる。
 分科会の尾身会長も人の移動制限一本槍で現実無視。新聞テレビのオー
ルドメディアは有観客で開催されることを前提に政府を叩こうとしたので
しょうが菅総理はあっさりと引き下がった。
 検察の定年延長をめぐる問題を叩いたら一般の公務員の定年延長までな
くなってしまったことを思い出します。無観客では盛り上がらず視聴率も
稼げないでしょう。スポンサー企業は怒り心頭、新聞テレビの広告はます
ます減る。大阪・兵庫で感染者数が増えたら高校野球も無観客試合にする
のでしょうか。
 もともと利権オリンピックといわれ、とくに創価利権と電通・韓国利権
がひどいといわれていた。オリンピックのロゴは葬式みたいで差し替えに
なるも今度は学会のシンボルそっくりといわれる。舛添知事が選んだコス
チュームは韓国風で非難殺到。1980年のモスクワ五輪はソ連のアフガン侵
攻で西側諸国のボイコットがあり、1984年のロサンゼルス五輪から商業化
が進み行き着くところまで来た印象。変異株がつぎつぎに出てくるコロナ
ウイルスですが冬の北京五輪は開催できるのか。
 共産党政権の寿命70年説はよくいわれますが、東アジアの戦後政権はア
メリカがつくったもので日本・中国・台湾・韓国といずれもガタがきてい
る。アジアの戦争はアジア人同士で戦わせるつもりが日本は憲法9条を盾
に朝鮮戦争もベトナム戦争も拒んだ。湾岸戦争は戦費負担で逃げたが多く
の日本人にとってトラウマになった。少しだけ軍事貢献に舵を切るも長年
のぬるま湯生活で自民党は憲法改正の党是すら忘れた議員ばかり。

 在日朝鮮人問題も竹島も尖閣もアメリカがわざわざ争いの種を播いたも
の。麻生副総理はアメリカ幕府と呼びましたが、徳川幕府は初期の武断政
治で牢人の反乱など社会不安が増したことはマンガにもでてくる。アメリ
カは世界中で気に入らない政権を転覆したり首をすげ替えたりしてきたし
現在も工作活動を行っている。CIAの工作が稚拙なのはグレアム・グ
リーンの『おとなしいアメリカ人』のころから変わらない。リビアでもウ
クライナでも証拠は残しまくりでとてもスパイ小説にはならない。
 日本から見るとアメリカはブレが大きく米中で日本叩きをしたことをお
ぼえている。アメリカから見ると日本が中国と手を結びアメリカを裏切る
かもしれない。現在の日本にとって米中どちらが信じられるかといえばア
メリカ一択。米中対決の将来像を描けない経済人は市場から退場させられ
るかもしれません。
  (PB生、千葉)



  ♪
(読者の声3) 宇宙観光旅行が始まった、と大々的に報道されている
が、地球をトマトに例えればその薄い膜の外に出かけてわずか1分間の無
重力を体験し、直ちに出発点に戻る、と言う遊園地の乗り物的な遊び。
普段着でも構わないが、素敵な制服が支給され記念写真。
かつてコンコルドという音速で大西洋を百人の乗客を毎日往復していた時
の体験とあまり変わりはなく、今回は非常に高価になり、かつ目的地に運
んでくれるわけでもない。リチャード・ブロンソン氏の「宇宙船」とはこ
の遊びのためだけに「特化した」仕組みで、全く将来の「本当の」宇宙旅
行への計画も意志も能力もない。技術的にも、全て過去に開発された古い
物の応用である。
一方、マスク氏は脇目も振らずに、NASAが諦めた「火星に移民する計画」
を着々と実行している。その目的とは人類滅亡からの危険を防ぐと言う
「危機管理」、つまり危険・資産の分散。地球が突然あるいは徐々に人類
生存に適さない事態の危機に備える。
2050年までに100万人の移民を送り込む。火星まで片道半年かかる。住宅
などの資材全て地球から運搬せねばならない。そのためには運搬費用を劇
的に減らさなければ出来ない。そんな大規模な世界人類生存のための計画
をマスク氏個人の資産と努力でと、一人で勝手に始めた。そんな無謀な計
画に嬉々として参加する若者エンジニアが大量に集まった。
全く金にならない「賭け」で人生を棒にふる可能性が高い。その信念と熱
情、犠牲は、宗教的な信者に似ている。
大量のロケットが必要となるので、その「エンジン製造の量産」に入っ
た。毎日2台から4台のエンジンを製造し、年間800−1000台、
x10年間製造し、それを使い20年かけて移民基地を作る。
そんな途方もない、超巨大な計画を私費で賄う。そのためにはテスラなど
の会社で利益をあげる、と言う。政府の極めて官僚的で民間企業を信じな
いNASAでさえ、マスク氏に「外注」せざるを得ない。
つまり支那やロシアに宇宙船を依存していた恥を認めた。子供の頃SF小説
を読み漁ったための後遺症が夢と現実の乖離を防いでいる、らしい。そん
なホラ話は、如何にも詐欺師的に聞こえる。
詳しくは;https://www.spacex.com/human-spaceflight/mars/

 今年出版された本「リフト・オフ(発射)」はマスク氏の苦労話で、映
画化されるらしい。いかに「ものずくり」が難しいか。最近まで本当の詐
欺師である「金融産業という錬金術」が流行り、バカにされ日陰者だった
エンジニア、科学者を英雄視する。米国社会、政治、教育、あらゆる機
関、仕組みが急激に崩壊している中での話。
(KM生)




(読者の声4)最近、三浦瑠璃という女性評論家が活躍していますが、
言っていることが、嘗て猪口某女が言っていたことと同様に綺麗事で、ど
ちらかというと保守的ではないです。隠れリベラルかも知れません。宮崎
先生はどのような感想でしょう?
(ID生、富山県砺波市)


(宮崎正弘のコメント)数年前に岡崎研究所の何かの会で挨拶した程度
で、何も読んでいないので、コメント出来ません。「頭の中に蝶々が飛ん
でいる人」とか。
女性論客で防衛問題ですと、なんと言っても桜林美佐さんでしょう。戦略
論では廣瀬陽子教授あたり。桜井よしこさんは別格。

2021年07月20日

◆米中の金融界は依然、相互依存関係

宮崎 正弘

 
令和三年(2021)7月18日(日曜日)
通巻第6984号 
  
中国企業の NY上場を排除するのではなかったのか?
  米中の金融界は依然、相互依存関係。言うことと実態は違うゾ

 バイデン政権が「ウイグル自治区に於ける人権無視、抑圧」に関与した
として、つぎかつぎへと妖しげな中国企業をブラックリストに載せている。
 ましてラッキン珈琲の不正経理、水増し決算による上場は、投資家が大
損をしたと言われ、中国企業への不信感の増大、中国企業の社債格付けの
劣化などから、ファンドの投資マインド後退とともに、中国企業そのもの
が上場を延期、もしくは取りやめも目立つ。

 中国の習近平にとってみれば、中国のエクサレントカンパニィが、そろ
いもそろって自国では上場せず、中国を避けてNY市場で資金調達する行
為そのものが、共産党統治を馬鹿にしている証拠だといきり立っている。
しかしながら、それこそが中国の金融への国際的評価であり、客観的状況
だといえる。中国側からみると、海外へ中国の情報が漏洩する安全保障上
のリスクがあるとも考える。

 ところが、一方で正反対の動きがある。なぜなら政治的には米中金融対
立にみえても、実態は相互依存態勢だ。おたがいがスパッと関係を断ち切
れないズブズブの爛れた関係にある。米中戦争とは言っても高関税と軍事
技術関連企業のブラックリスト化くらいでサプライチェーンの改編は遅れ
ている。

 第一に米国企業の中国への直接投資は増えている。1160億ドルに対
して中国の米国への直接投資は376億ドル。差引き874億ドルが米国
からの流失だ。
 第二に証券投資はバランスが逆で、中国の米国再建保有は1兆960億
ドル、米国のそれは3000億ドルである。
 第三に中国の対米貿易黒字は依然として2850億ドルである。

 最近とくに目立つ手口は「変動持ち分事業体(VIE)を通じておこな
う「迂回上場」という巧妙なやり方、すでに中国企業は、この手段で
180兆円を調達したという
 VIEを採用している中国企業にはアリババ、ピンドウドウ、京東集
団、ネットイーズ、百度、滴滴、ビリビリなど。

 
 ▲中国企業の手口は巧妙にして複雑。規制当局の智慧では追いつかない

 この仕組みは中国政府が外国資本の受け入れを規制したために、逆に
「抜け穴」として発明され、本籍地がタックスヘブンのケイマン諸島に置
かれている。このため実態の把握に手間取った。

 中国の最高裁判決は、このVIEは合法としているが、なにしろ中国は
判例法の国家ではないため、いつ過去の判決の前提がひっくり返るかも分
からない。しかも法律は一晩で作って施行するのも得意技である。

 中国は百万以上の顧客をもつ中国企業への規制も強めた。
 国家インターネット情報弁公室は、「百万人以上の個人情報をもつ企業
が海外で上場する場合は、審査を受けなければならない」とし、しかも従
来の45日間の審査期間を三ヶ月に延長した。
事実上、海外への上場はむずかしくなったと考えるべきだろう。

 やり玉に挙がったのがテンセントや、バイトダンス(中国字節跳動科
技)系のTIKTOK。これらのゲーム産業は原作が日本のアニメであ
り、間接的に日本企業も影響をうけることになる。

 だから滴滴はNY上場後に突如審査をうけたため、ファンドが売りにで
たので時価総額を2兆3000億円減らした 

 さらに求人アプリの「BOSS」と、トランク配車アプリの運満々、貨
車幇で六月にNY市場デビューを果たしたばかりだった。「中国の安全保
障を脅かすリスクがある」として、厳密な審査が行われる。

これら中国株をファンドに取り入れてきた米国のファンドは真っ青だ。滴
滴(DIDI)の時価総額を2兆3000億円ほど減らした。
      
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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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【知道中国 2251回】          
 ──英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港133)

            ▽

ここで1950年代の香港国際空港(啓徳空港)の到着ロビーを頭に思い描
きながら、地場の華資の歩みを振り返ってみたい。

早朝4時頃には、到着ロビーに人々が集まり始める。彼らの目当ては日
本人出張者らしい。当時、日本からの航空便事情は悪く、2、3時間の遅延
は珍しくなかったから、ジッと待つしかないのだが、彼らはホテルの客引
きではない。

日本からの出張者が入境手続きを終えてロビーに姿を現すと、30代後半
と思しき見ず知らずの中国人が近づいて、スッと手を伸ばす。

と、その動 作に誘われでもするかのように日本人出張者はスーツケース
を渡してしま う。すると中国人は相手に考える暇を与える間も無く、
「さァ、私につい てきて」と先に立ってズンズンと進む。

その声に急かされるかのように、 慌てて追いかけるしかない。どこの馬
の骨とも分からないヤツにスーツ ケースを持ち去られたら、香港で身動
きが取れないではないか。

ロビーを出ると、そのまま一緒に車でホテルへ直行する。部屋に入っ
たら先ずイッパイ。一息入れた後、グラスを傾けながらジックリと商談
だ。その中国人は生来アルコールは大の苦手だが、ビジネスのためには痛
飲も辞さなかったとか。

日本からの出張者は大歓待に心を許し、ならばと契約を結ぶことになる。
魚心有れば水心。この得体の知れない人物こそ若き日のY・K・パオで、こ
うして彼は次々に日本人出張者の心を掴み商談を纏めたとか。

万邦航運を起こした曹文錦なんぞも同じように早朝から網を張っていた
仲間だというから啓徳空港到着ロビーにおける顛末はY・K・パオの出世物
語にまつわる「都市伝説」と無視するわけにはいきそうにない。

じつはY・K・パオの成功の第一歩は、1955年の山下汽船への長期低利の
リースと言われている。はたして山下汽船からの出張者も、こうして彼の
術中に嵌まったのだろうか。

船舶の短期貸し出し方式のハイリスク・ハイリターンを狙っていた当時
の多くの船主の手法ではなく、彼が究極的に目指したのはローリスク・ハ
イリターンでも呼ぶべき手法だった。手持ちの船舶を休ませておく手はな
い、ということだろう。

「所有船舶は資産と言えるが、貸し出せず係留したままなら負債ではない
か」と、後に語っている。

かくて手持ちの老朽船舶を改装し主に日本企業に長期に貸し出す形で雪
だるま式に財産を増やし、保有船舶を増やす一方で、融資を仰いでいた
HSBC(香港上海豊匯)の経営の一角に手を突っ込みはじめる。

いよいよ本格的な越後屋道の始まりだ。1970年代に入るや、先ずは
Jardine & Matheson(怡和洋行)傘下の九龍倉集団(The Hong Kong &
Kowloon Wharf & Godown Company,Limited=香港九龍碼頭及貨倉)の買
収に動き、1980年から85年の間に九龍倉集団、会徳豊(Wheelock &
Company)集団を一族の手中に収めた。

次に世界規模での海運ビジネスの先細りを読んで、船を手放し陸上のビ
ジネスへ。これを「棄舟登陸」戦略と呼ぶようだ。ハイリスク・ハイリ
ターンである。

彼は華資のイギリス資本買収の先駆けとなる一方で、香港返還に向けて
動き出した?小平に接近する。かくて李嘉誠を先頭に、多くの華資はY・
K・パオの手法に倣ってイギリス資本に対し買収攻撃を仕掛ける。以下、
香港留学時に見聞きした企業家の動きを振り返りながら、越後屋集団の合
従連衡劇の大筋を追ってみよう。

かねて指摘しておいたように「地産覇権」「財閥独裁」という社会構造
を持つ香港においては、不動産ビジネスこそが経済活動の全てと言っても
過言はないだろう。
その原点になったのが1967年の「香港暴動」という危機だ。だが危機の機
は商機の機でもあるのだ。

 あの時、先行き不安のなかで多くの企業や住民が香港を離れ、多くの物
件が売りに出された。かくて不動産価格が値崩れを起こす。この危機に大
商機が生まれる。

   ▲▲
(宮崎正弘のコメント)あの懐かしい時代の香港の船舶王、包玉剛(Y・
K・パオ)は「東洋のオナシス」と言われましたっけ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【知道中国 2252回】          
  ──英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港134)

  ▽

まさに「香港暴動」のドサクサこそが、B、C級の企業家を「地産覇権」
の覇者に押し上げる跳躍台となったわけだから、たしかに「人間万事塞翁
が馬」である。あの時、李嘉誠たちが「香港はヤバイ。未来はない」と逃
げ出していたなら、1997年に向けて膨張していった「返還バブル」の恩恵
には与かれなかったはずだ。

であればこそ「香港暴動」を背景とする「風険投資(ハイリスク・ハ
イリターン)」に賭けた李嘉誠、郭得勝(郭炳湘・炳江・炳聯の父親)、
李兆基、王徳輝らこそ、「香港暴動」の勝ち組といえるだろう。

大陸で毛沢東が「(文革における)勝利の大会」と晴れやかに宣言した
第9回共産党全国大会から半年程が過ぎた1969年11月、後に「愛国商人」
と変じ対外開放された中国市場に積極進出することになる安子介、唐翔
千、周文軒が南聯実業を創業している。当時の香港で最大級の紡織企業
だった。

翌月、李福聯ら有力企業家が遠東証券交易所を設立している。長期にわ
たって香港の株式市場を壟断してきたイギリス資本に叛旗を翻したわけだ
から、まさに香港における華資にとっての「新世紀」のはじまりと言える
だろう。

70年に入るや、華資が本格的に動き始めた。

鄭裕?が新世界発展を創業し、71年になると、イギリス資本の太古洋行
(Swire & Son)が尖沙咀に保有していた倉庫の跡地を買収し、総合商業
施設の新世界センターを建設する。李嘉誠は長江地産を設立し、71年8月
に長江実業集団と改名し、不動産ビジネスに本格参戦することになる。
Y・K・パオはイギリス資本の総本山ともいえるHSBC取締役会入りした。ど
うやらイギリス資本に黄昏が兆しはじめたようだ。

同じ71年には、シンガポールの中心であるオーチャードロード一帯を押
さえたシンガポールの「不動産王」黄廷芳が息子を引き連れて香港に乗り
込み、信和地産を創業する。
72年7月、郭得勝が新鴻基地産発展を創業し、翌月には上場した。

この年、マカオでカジノ・ビジネスを経営するスタンレー・ホー、霍英
東(ヘンリー・ホック)などが信徳集団を創業し、カジノを基盤に堅気の
ビジネスに本格参入する。もっとも中国人の感覚ではカジノは娯楽だか
ら、最近の日本でみられるようにIRなどとカムフラージュする必要は全く
ない。
正々堂々カジノはカジノ、である。

ついでに言っておくなら、この両人、カジノ・ビジネス創業当初はマカ
オや香港の顔役たちと共同経営していたが、いつしか彼らと手を切ってし
まった。というより、彼らを切り捨ててしまった。

やや戯画化して表現するなら、この2人は黒社会の大親分より怖い堅気の
企業家(?!)ということになるわけだから、やはり怖い。

それというのも歴代共産党首脳陣とは超の字がつくほどのゴ昵懇の間柄で
あり、ヒョットして彼らの保○(ようじんぼう)は人民解放軍か公安か。
これなら怖いものがあるワケがない。
 
因みに霍英東が務めた主な公職を示してみると、香港基本法起草委員会委
員(1985年)、港事顧問(92年)、香港特別行政区籌備委員会予備工作委
員会副主任(93年)。全国政協常委(第5、6期)、全国政協副主席(第
8期)、全国人代代表(第7、8期)。ガンに侵された晩年は北京で送っ
ているが、共産党政権は最高の医療態勢で応じている。2006年没。

ここまでの厚遇の遠因は朝鮮戦争。海上封鎖の間隙を縫って物資を届け
たことで、苦境に立った共産党政権を救ったと言われる。

いわばオ殿サマに苦境を救った越後屋であり、中国風に言い換えるなら井
戸を掘った越後屋だろ。オ殿サマと越後屋の関係は朝鮮戦争まで遡ること
になる。じつは長孫の霍啓剛が2012年に結婚した相手が中国の女子飛び込
みのオリンピック選手で、奔放な言動で物議を醸した郭晶晶とは・・・摩
訶不思議。
      
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS  読者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)テレビや新聞を見ていたら・・・・
(A)それによるとネット社会には全国にある神社を紹介するウエブサイ
トがあり、自分のPC画面で神社を選び、お賽銭を払えるようになっている
と。これに対して神社側は、これは詐欺であると強く反発しているそうです。
テレビの画面に神社の人が出てきて言うには「神社は実際に参拝者が足を
運んでこそ御利益が得られるのであり、パソコン画面上に参拝するのでは
御利益はない。これは詐欺であり許されない!」と。
でも私も何回も神社には直接出向き、お参りをしました。特に身内が重大
な病と知ったときは必死になってあちこちの神社参りをしましたが、結局
は「御利益」はありませんでした。
つまり神社は「祈願」をするところであり、「御利益」をいただけるとこ
ろではないのです。もし神社側がウエブサイトを詐欺として訴えたら、
「御利益がある」と言っている神社側の主張に裁判官はどのような判決を
するのだろうか?
気になるところです。

(B)経産省は「太陽光発電費は原発のそれより2030年時点では安く
なる」と試算を示したようです。
でも誰でもこれを見てオヤッ?と思ったはずです。なぜかといえば、わず
か10年くらい前までは、「石油など地球資源は枯渇する」というのが
「常識」であり、お役所もそして金融機関も、もちろんマスコミも、資源
確保は喫緊の課題であり、資源獲得に成果を上げつつある企業を「高く評
価して」いました。それが今では国を挙げての「脱CO2」です。こんなこ
とですから今度の経産省の予測についても、「また、何か適当なことを
言ってるな〜」と感じるだけとなります。
なお「エネルギー専門家たちによる価格と供給量の将来予測はほとんど
(壊滅的に)外れてきた」との古いMITの学者の検証した論文を、私はい
まも大切にとってあります。
(SSA生)

  ♪
(読者の声2)宮崎さんが六年前に書かれた『AIIB アジアインフラ
投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所)ですが、実態としてAIIB
は、今では誰も注目しておらず、存在しているのかも分からない凋落ぶり
ですが、まだ残存しているのでしょうか。

日本でもおっちょこちょいが、「バスに乗り遅れるな」と叫んでいたこ
とを思い出しますが、まさに宮崎さんの予測通りになったのではありませ
んか。(JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)AIIBは習近平のメンツにかけても潰せません
が、単独での融資はほとんど案件が成立しておらず、実態はと言えば
ADBとの共同融資で「成果」を挙げたと自慢しています。

つまりADB(アジア開発銀行)は日本の主導。ようするに中国の
AIIBを助けているのはADB迂回という日本の支援なのです。

2021年07月19日

◆世界最新鋭の電磁式カタパルト

宮崎 正弘

 
令和三年(2021)7月17日(土曜日)
通巻第6983号 

中国海軍の3隻目の空母が完成に近い。
世界最新鋭の電磁式カタパルトを採用か

中国海軍の3隻目の空母が完成に近い。
米国のシンクタンクCSISが衛星写真を公開したが、ここから想定され
るのは、工事段階が最終的な状況にあること、おそらく年末までに進水し
そうなことである。

CSISの衛星写真は、米国の情報機関からの下げ渡しと想像されるが、
部品をバラバラに製造して組み立てるように、どうやらブロック方式が採
用されているようだ。

サウスチャイナモーニングポスト(7月17日)に拠れば、まだ名称の発
表がない空母は上海の江南造船所で建造されている。
しかも世界最新鋭の電磁式カタパルトが採用されるようだとし、船体を部
分ごとに製造する「ブロック工法」で工期を大幅に短縮していると伝えた。

軍事専門家によれば、この電磁式カタパルト方式だと、戦闘機を迅速に発
鑑させることが可能で、米軍でも最新空母「ジェラルド・フォード」が初
めて実用化した。ということは多くの専門家の見立てでは、技術的にまだ
無理ではないかと分析されている。

最初の中国の空母「遼寧」と第二鑑の「山東」は、スキージャンプ型で、
パイロットの事故が多数報告されたうえ、とくに「山東」の性能をめぐっ
ては、多くの疑問が専門家から指摘されてきた。

せいぜい一週間程度の試験航海で母校に帰港しており、また速力も公表さ
れている31ノットを達成できていないこと。甲板に穴があいていること
などが指摘されている。
      
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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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【知道中国 2250回】 
 ──英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港132)

       ▽
(4)東南アジアで成長した後に、その機能の一部、あるいは海外事業本
部機能を香港に移した東南亜華資」について駆け足で過ぎてしまった。

だが香港が海外華人社会の首都としての機能を果たしていることを考えれ
ばこそ、やはり彼らと香港の関係は押さえておく必要があるはずだ。

香港における東南亜華資の先駆けと言えば、やはりタイのバンコク銀行
の事実上の創業者である陳弼臣(チン・ソポンパーニット)だろう。彼は
第2次大戦後のタイで独裁権力を揮ったピブン政権に深く喰い込み(この
段階で、すでにレッキとした越後屋)、同行の基礎を築いた。

ところが1950年代半ば、同政権が「鉄人宰相」と恐れられたサリット将軍
に由るクーデターで倒されると、サッサと香港に亡命してしまう。

それと言うのも彼が潮州出身であったことから、当時から香港経済の柱を
握っていた潮州系を頼ったわけだ。

香港での5年ほどに及ぶ亡命生活の間、彼は寂しく配所の月を眺めてい た
わけでも、蟄居閉門の謹慎生活をしていたわけでもない。

転んでもタダ では起きないのが越後屋である。潮州系企業仲間を背景に
香港商業銀行 (後に香港亜洲金融集団)を創業している。その後、タイ
に戻って新たな 独裁政権に喰い込み、同政権のNo.2の元帥を経営トップ
に据え、同行を東 南アジア最大の民間銀行に仕立て上げた。
まさに越後屋の面目躍如である。

 バンコク銀行を引き継いだのは次男だが、香港の事業を任された長男は
香港経済界で地盤を築き、新聞辞令ながら一時は行政長官候補に挙げられ
たことも。親中派企業家の中核である。

長男の息子(つまり陳弼臣の孫)も親中派であり、香港特区政府で重要な
地位を占めている。これまた新聞辞令だが、将来の行政長官の『隠し玉』
との声も。まさに香港・タイ・中国を舞台にした親・子・孫三代の越後屋
と言ったら言い過ぎだろうか。

陳弼臣の次にあげるとするなら、やはり「砂糖王」で知られたマレーシ
アの郭鶴年(ロバート・クオック)だろう。香港・マレーシア・シンガ
ポール・中国、それにミャンマーが舞台の越後屋だ。

1960年代に砂糖を軸に基盤を築いた彼は、1970年代初頭に香港に進出す
る。その背景を、2017年秋に出版した回想録(英文版は『ROBERT KUOK A
MEMOIR WITH ANDREW TANZER』シンガポール・Landmark社/中文版は『郭
鶴年自傳 郭鶴年口述 Andrew Tanzer 編著』香港・商務印書館)で、
「シンガポールとマレーシアの両国政府が先を競うかのように高額所得者
からより多くの税を徴収」するようになったことから、「シンガポールや
マレーシアに較べてより大きな「プール」である香港」に経営拠点を移し
たと語っている。

香港において、彼は「アメリカ、日本、ヨーロッパの先進企業の経営
トップは毎年、あるいは2、3年に1回の割合で香港に集まる。次のランク
の経営陣がシンガポールに行き、その下がクアラルンプールに集まる」と
いう現実を目にした。「もちろん今日では、世界的大企業の経営トップの
足はより多く上海や北京に向かう」。

 時代の変化は激しい。

いわば人脈と情報とが集中する当時の香港は、世界経済のホットな中心
だった。世界中の大企業が香港に進出すれば、当然のようにオフィス不足
になり賃料が高騰する。そこで彼は自社ビル建設を計画し、不動産開発に
進出した。

1974年に香港に創業した嘉里貿易が海外投資の総本部だが、代表的事業
が香格里拉酒店(シャングリラ・ホテル)チェーン。2015年11月の習近平
と馬英九の中台首脳会談の会場に選ばれたのはシンガポールの同ホテル。
IISS(英国国際戦略研究所)が主催し、中国も参加する国際防衛対話
(IISSアジア安全保障会議=シャングリラ会合)が開かれるのも同ホテ
ル。やはり香港は越後屋の巣窟、いや梁山泊とでも言えるだろう。
      
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS  読者之声
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  ♪
(読者の声1)石平のテレビ ゲスト宮崎正弘
https://www.youtube.com/watch?v=SxfIrte_CYI
 上下二巻あります。

  ♪
(読者の声2)<中国共産党成立百年抗議行動>を令和3年7月11日に開催
しました。
西暦1921年すなわち大正10年7月、毛沢東らによって中国共産党は成立
されたとのことです。中国共産党の公式だかの見解では7月1日となって
いますが、中国共産党の第1回全国代表大会が開かれたのは7月23日から
だと伝えられていますから、7月23日に成立されたとするのが正しいとい
われています。
 それが、毛沢東の記憶違いにより、7月1日が中国共産党が成立された
記念日となってしまったとのことです。とはいっても、中国共産党の見解
を尊重すると、7月1日となるのでしょう。
7月1日だろうと、7月23日だろうと、中国共産党が成立された日は悪魔
の誕生日であり、「祝う」のではなく「呪う」べき日です。今年すなわち
令和3年は西暦2021年ですから、忌まわしき中国共産党は成立100年を迎
えました。
 民族派の若手の有志が呼びかけ、趙党派の<中共打倒委員会>という盟
を結び、7月11日に中国共産党成立百年抗議行動として共闘しました。
 浅学非才の老輩の僕ですが、声をかけていただきましたので、若い人の
足手まといとならぬように気をつけながら、委員会の末席に連なり、主催
者の一員として参加した次第です。
7月11日の日曜日の午前11時30分、東京都港区の三河台公園に集合、12時
に出発、中国共産党が支配する中華人民共和国すなわち中共大使館の周辺
を行進、渋谷区の広尾公園で解散しました。
 デモ行進終了後、代表団は中共大使館に赴き、抗議文(下記参照)を投
函しました。
東京都に蔓延防止重点措置が出されており、翌日からは緊急事態宣言が出
される中、180人を超える老若男女が参加してくれました。
7月1日に運動を展開した中部地区からも10名の同志道友が上京し、参
加してくれ、非常に心強く感じました。「打倒中国共産党」を声高らかに
叫ぶ行進は、多くの人々の注目を集め、大きな成果をあげたと確信してい
ます。また多くの民族派団体の街頭宣伝車輌が「中国共産党打倒」を旗印
として、各自が中共大使館の周辺で抗議活動を展開しました。
なお、7月1日に祝意を表すという不埒な振る舞いを行わないように釘を
刺すため、代表団は6月22日に政府と自民党対して要請を行いました。
さらに、中国共産党成立百年への闘争は東京だけではなく、全国各地で行
われています。
7月1日には中部地区の同志道友たちが、7月4日には九州地区の同志道
友たちが、11日には関西地区と長野の同志道友たちが、中共総領事館な
どへの抗議活動や啓蒙活動を実行しました。
18日には北海道地区の同志道友が抗議活動や啓蒙活動を展開します。
「中国共産党打倒」という目標は遠く重く大きなものですが、必ず勝つこ
とを信じて、これからも奮励努力することを誓い合い、前進していきます
ので、今後もご協力をお願い申し上げます。
〜〜〜〜〜〜
 抗 議
 今年は中国共産党の第一回大会が上海で開催されてから百年を迎える。
しかし我々は中国共産党成立百周年を祝うことなどできない。
 中国共産党および中国共産党が支配する中華人民共和国は、他民族への
侵略と虐殺、圧政、苛政を繰り返している

 ウイグル、チベット、香港、満洲、南モンゴルは侵略され、その地では
民族浄化、虐殺が行われている。インドネシア、フィリピン、ベトナムな
ど、中共と海で接しているアジア諸国の海や島は奪われつつある。そして
台湾に対しては併合の野望を剥き出しにし、わが国領海の尖閣諸島近海へ
は連日の如く中共の公船が領海侵犯を繰り返している。また、南スーダン
のダルフール紛争では中共が大量虐殺に加担していた。

 最近では、香港の民主化活動家への弾圧を行い、国際的な批判を受けて
いる。さらに、ウイグル自治区のウイグル人強制労働が人権侵害として国
際問題となり、世界各国から非難の声が挙がっている。
 現在、武漢発の新型コロナウイルスがパンデミックを引き起こし、世界
中がコロナ禍となっている。つまり、世界中が中共から甚大な被害を受け
ているということである。この感染症が初めて確認されたのは、湖北省武
漢であった

ウイルスの発生源が武漢と断定されたわけではないが、アメリカの国立研
究所が武漢の研究所からウイルスが漏洩した可能性を指摘する文書をまと
めたことにより、一度は下火になった武漢研究所漏洩説が再燃してきた。
 もし、武漢研究所からの漏洩ではなく、コウモリなどからの感染による
自然発生だとしても、今回のパンデミックの発生地が武漢であることは明
白である。
 これらのことを鑑みれば、中共は人類の敵である。
 我々は中国共産党による数々の蛮行に強く抗議するとともに、即時解党
を要求する。
 令和三年七月十一日中共打倒委員会
中国共産党総書記 習近平 殿
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  (三沢浩一


  ♪
(読者の声3)EV vs ICE(内燃機関エンジン)について。最近の車に
は、無数のセンサー、コンピューターなどが搭載されており、その傾向は
変わらない。その数は今後10倍程度に増える、という。
スマホの需要は頭打ちであり、冷蔵庫や掃除機につける数は知れている。
故に、IT産業はEV車を最大の顧客と認識している。近年衰退した日本の
チップ産業にとっては、またとない再生の機会になる。京都の俵屋は「お
もてなし」の技術が高く、客を喜ばせる。
そんな文化を自動車に翻訳すれば、トヨタの生き延びる道が開けるかも知
れない。
 ICE車はエンジンがひとつ、だがEV車では二つ、あるいは各車輪に一つ
ずつモーターを着けることもできる。しかもそれぞれを別個に操作できる。
それはタイヤと道路の関係を良好に密着させ、走行能力を上げる。道が曲
がれば、内側と外側の円弧の長さが変わるので、本来なら、車輪の回転数
を能動的に変えるべきである。後ろの車輪はいつも前を向いているが、こ
れも理想を言えば、左右別個に微妙に角度を変えるべきでもある。このよ
うな物理的な基本的な問題を解決しているのが最新のEV車である。つま
り、従来無視されていた、あるいは不可能とされていたことを実現している。
 坂を登るにはエネルギーを使うが、下る時には、ブレーキを使うが、EV
車はモーターを「発電機」に変えることによって、使ったエネルギーを取
り戻すことができる。ICE車では燃やしたガソリンは戻ってこない。
貨物を運ぶ機関車が重油ICEを使っているが、実は「発電所」として電気
をモーターに供給して車輪を動かしている。
複数の軽い小さなモーターは複数の車輪を回転させることによって、車輪
と線路の関係を良好にする。そして、下り坂は、「充電」の機会となる。
など、など。
 「成功体験」こそが未来を危うくする、という。
かつてロシヤを破った戦術を反省も検証もせず使い続けて日本を崩壊に導
いた。今だに真空管による音は素晴らしい、という音楽愛好家もいるが、
その数は少なく、需要もあまり無い(KM生)

 ♪
(読者の声4)貴誌6981号、ハイチ大統領の暗殺に関しては、クリン
トン財団によるchild traffickingの真相を全て公開すると演説した翌日
に襲撃されたようです。ハイチには子供達を運ぶための潜水艦基地まで
あったとのことです。
 DSと繋がった件のようです。
  https://resistthemainstream.org/prominent-florida-doctor-tied-
to-assassination-of-haitian-president/?utm_source=rtmt&utm_medium=rtmt&utm_campaign=rtmt
 同大統領はワクチン接種に反対の立場のようで、最近不審死した4人の
若いアフリカ大統領もみなワクチン接種反対の立場です。(林秀行)

2021年07月17日

◆アフガニスタンから中国人が特別機で撤退

宮崎 正弘 

令和三年(2021)7月12日(月曜日)
通巻第6982号 

アフ ガニスタンから中国人が特別機で撤退
210名のうち、22名が武漢コロナに感染の「おまけ付き」

 駐カブール中国大使が、アフガニスタンにいる中国人の引き上げを発令
していたが、厦門航空のチャーター便が7月2日にカブールを出発した。

『環球時報』によれば、210名が河北省の空港に到着し、ただちにウイ
ルス検査を行うと、このうちの22名が感染していたと伝えた。
とんだ「おまけ」も従いてきたようだ。

つづけてインドはカンダハル州の領事館から50名を退避させ、ロシアも
同様な措置を北部でとった。オーストラリアは、すでにアフガニスタンか
ら豪兵の撤退は完了したと国防大臣が発表した。

バイデン大統領はNYテロの追悼記念日となる9月11日をもって、撤
退完了目標としていたが、実際の撤退作業は加速されており、7月末には
作業終了の予定という。

付随して米軍に協力してきた通訳、運転手、ガイ ドなどのアフガニスタ
ン人も米国は引き取る。

6000名の下請け民間企業のアメリカ人も撤退し、カブール空港の守備
についていたトルコ軍も引き揚げる。

「戦争請負業」といわれる米国の民間企業は駐留米軍の兵站を担い、ま
た各種サービスも展開してきた。

アフガニスタンの真空状態を危惧するのは国境を接するイラン、カザフ
スタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、キルギス、タジキスタン
だ。いずれもアフガニスタンと国境を分けているため、テロリストの潜入
を警戒している。
 
しかし、言うまでもなく米軍撤退に最大の懸念を抱いているのは中国で
あり、タリバンのなかにウイグル自治区の構成員が千名前後混在している
ことも突き止めている。イスラム過激派からの血の報復を懼れているので
ある。

中国は、くわえて西アフリカからフランス軍が撤退するため、アフガニ
スタンと同様に反政府軍の政権転覆が近いとして中国企業の退避を余儀な
くされそうという。

      
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS  読者之声
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(読者の声1)前号EVを論じた<浪速の草莽>様の御説に賛成です

どうもこのEV転換の動きを見ていますと今まで130
年余りの自動車の 歴史とは違う気がします。

ジョセフキュニョーやレオンボレー、ジェナッツィーはバカかもしれま
せんが、おっとジェナッツィーは馬鹿じゃあない、ってことでしょうけど。

内燃機関がこれだけ普及したのはそれが最適解だったのではないでしょうか?

EVへの理由付けを見ますと、共産独裁の手法と似ている気がします。飛行
機の手荷物に携帯バッテリーをうっかり綴じ込んで後から呼び出されると
いう赤っ恥をかいた身としてはバッテリーカーって本当に大丈夫なのか私
には少々疑問です。

イーロン・マスクへの評価はもし私が投資するなら、投げます。いきなり
シナに投資するなんて、おっかなくて。
   (SM 生、目黒区)


(編集部から)「ジョセフキュニョーやレオンボレー、ジェナッツィーは
バカかもしれませんが、おっとジェナッツィーは馬鹿じゃあない、ってこ
とでしょうけど」の意味が不明です。

お暇な折に御説明いただけると幸いです。猶念のため、小誌は16日まで
休刊です。

  ♪
(読者の声)EV vs ICE(内燃機関エンジン)について、「宮崎師はevそ
のものが破綻する、と喝破されたのです。」と昨日、浪速の草莽氏が意見
されています。

嘗てラジオやテレビは巨大な家具として認識されており、中には高熱を発
する多くの真空管が輝いていた。それは自明な事とされ、家具のデザイン
が競われていた。

そんな時、ソニー社は、米国からトランジスターの特許を安く、殆どタダ
で買い入れ、世界のSONYへ躍進した。日本の総理が、トランジスター・ラ
ジオのセイルス・マンと揶揄されていた。

それと同様な技術革新が近年自動車業界で起こっている、と世界が認識
した。いくら高性能高速軽量エンジンのホンダが努力しても、新幹線を
ICEで動かす事はできない。

モーターの「動く部品」はひとつ。次のリニ ア・モーターは「動く部
品」ゼロ。モーターは初めから、回転の運動を起 こし、車を回すのには
理に適っている。

エンジンは上下に動く運動を回転 に変換するという不都合な事情がある
ため、はじめから基本的に無理があ る。今回は第2のSONYが現れなかった。

ついでに言うと、マスク氏は自社のロケット打ち上げ現場、テキサスの
ボカ・チカという所で建坪375 SF(35平米)という新築のプレハブに
住んでいる。Boxablという会社が開発した移動、組み立てが極めて簡単な
新工法を使っている。

米国は住宅難で、特に若い人は「ウサギ小屋」に住む羽目になっている。
従来の大きな贅沢な無駄な邸宅嗜好に対する「行動による」批判を兼ねて
いる、らしい。そんなところが人気の元になっているのだろう(KM生)


  ♪
(読者の声3)EV論争が相変わらずですが日本の貿易量の99.8%は船舶に
よるもの。残りが航空機ですが、どちらも燃料は石油です。

先ごろベンツが発表した大型電動トラックは航続距離がたったの200キ
ロ。内燃機関が全面的にモーターにかわることはありえない。

20世紀初頭 のニューヨークやロンドンでは増え続ける馬車の糞に悩み、
このままでは 馬糞に埋もれてしまうという論調もあったという。その後
自動車の普及で 馬糞問題は雲散霧消。余った馬の蹄鉄は中国に売られ剃
刀として再利用さ れたという。CO2など馬糞のようなものでしょう。

トヨタは全方位で開発をしていますが、ハイブリッドの特許を無償で公
開するなどしている。中国の広州汽車にカムリの開発担当者を務めた勝又
正人氏が主席技官として就任というのもハイブリッド技術を世界標準にし
たいからではないのか。

プリウスの開発動画を見ていたらエンジンの燃焼効率が旧タイプは38%
だったのが新型(4代目)は41%になったとあった。日産の次世代e-POWER
エンジンは熱効率50%も視野というほどエンジンの性能向上は続いている。

ちなみに1964年の東京オリンピック当時、日産ブルーバード1200のカタロ
グ燃費は60km定地走行で18km/Lだった。

いまでは大型車でもハイブリッ ドなら20km/Lが当たり前の時代。EV化
よりも脱石油燃料のほうがまだ将 来性があるように思える。欧州がEV化
に固執するなら、将来的に世界でま ともなエンジンを作れるのは日本だ
けという時代がくるのかもしれない。(PB生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)以上みっつのご意見のなかで、就中、マスク氏へ
の賛否両論議論ですが、もともとは拙論書評(小誌、6978号、7月8
日)の浜田和幸『イーロン・マスク、次の標的』(祥伝社新書)から両論
が沸騰しています。これをお読みになったほうがよいのではないかと思い
ます。

同書は、賛否両方をちゃんと書き込んでいます。元参議院議員の浜田氏
の得意技は近未来予測です。



  ♪
(読者の声4)ハイチの独裁者暗殺の実行犯にコロンビア人グループ。背
景が中国でもCIAでもありうる話。失敗国家としては北朝鮮以下という
ハイチの歴史を22分でまとめた動画がある。

倍速再生なら11分、もう気の毒なほど為政者に恵まれない国。
https://www.youtube.com/watch?v=W5pWVy3W5Qc

さてJBpress 7月9日の記事に「作家・佐藤優が読み解く、菅首相がじん
わりと怖いのはなぜか」というのがあった。佐藤優氏は気持ち悪いほど池
田大作を持ち上げ、沖縄の基地問題では地元紙の論調をなぞった発言が多い。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/66006

・佐藤優氏(以下、佐藤):反体制派に毒を飲ませたり、記者を殺したり
してもプーチンに得はありません。ロシアは直接選挙ですし、ロシア国民
は知的水準も高い。そんな乱暴なことをしたら大統領に当選できません。

・佐藤:そもそも共産党体制自体に、理想的な社会を作っていこうという
宗教的な要素があります。今までのようなマルクス・レーニン主義や毛沢
東思想によって体制を維持できなくなったら、帝国を維持するために民心
を安定させる宗教を取り込もうとするのは必然です。

でも、中国国内の地 下教会や法輪功、「イスラム国」(IS)等は、極端
に政治化して共産党体 制とぶつかるから困る。矛盾せずに並存できる宗
教といえば、カトリック 教会です。

カトリック教会は、旧東欧の共産圏とも中南米の独裁政権とも上手く
やってきました。今はまだ司教の任命権の問題があり、バチカンと手を握
れていませんが、共産党体制に反発せずに社会問題を処理するという点で
はカトリックが魅力的です。

それから、創価学会(創価学会インターナショナル)の活動も同時に公
認することになるでしょう。創価学会は、日本では戦時中、軍部と対立し
ていましたが、今は自公政権の中で与党化しています。中国共産党政権の
中で与党化することも可能ですよ。

・佐藤:政治家にとって一番重要なことは、国民を飢えさせず食べさせる
ことです。アルバニアは荒れた土地の小国なのに、エンベル・ホッジャは
自力でちゃんと生き残って国民を食わせることができた。大したもので す。

しかも、ソ連や中国と喧嘩しながら衛星国にならず、バランスを取っ て
いた。本来だったらユーゴスラビアに吸収されてしまうような小さい国
ですからね。

・佐藤:旧ソ連はそれなりに幸せだったんです。住宅はタダで分けてくれ
る仕組みがあって、普通の労働者は別荘を持っていた。郊外のログハウス
に10人くらいで集まって、手作りの料理を持ち寄って飲んで・・・。全然
悪くない、楽しい生活ですよ。

この人は左翼出身ですが、いまだに左翼や全体主義の価値観が強いです
ね。もしかすると江戸時代の農本主義のほうがあっているのかも。(PB
生、千葉)

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