2017年09月17日

◆前川喜平氏は聖人君子か

阿比留 瑠比



前川喜平氏は聖人君子か 野党や多くのメディアが無条件で正しいとみな
す根拠は?

北朝鮮が日本上空を通過する弾道ミサイルを発射して一夜明けた30日、
民進党は国会内で「加計学園疑惑調査チーム会合」を開いた。党代表選も
9月1日に控える慌ただしい時期だというのに、その執着ぶりには恐れ入る。

加計学園の獣医学部新設をめぐっては、大騒ぎを3カ月以上続けても、安
倍晋三首相が不適切な介入をした証拠の一つも出てこず、違法性などどこ
にも見当たらない。疑惑の存在自体が「フェイク(偽物)」の様相を呈し
ている。

にもかかわらず、野党もメディアもここまで固執するのはなぜか。前文部
科学事務次官というもっともらしい肩書を持つ前川喜平氏という格好の人
物が登場して、「(首相官邸に)行政がゆがめられた」と証言したこと
に、「安倍政権打倒に利用できる」と飛びついたからだろう。

野党も多くのメディアも、今では前川氏をまるで無謬(むびゅう)の「聖
人君子」のように持ち上げている。安倍政権側が前川氏の発言に反論し、
その不適切な言動を指摘すると、過敏に反応してかばう。例えば朝日新聞
の関連社説で目についたものの一部を紹介すると、次のようである。

「(菅義偉官房長官は)文科省の天下り問題を持ち出し、前川氏に対する
激しい人格攻撃を始めた」(5月26日付)

「前川氏に対する人格攻撃を執拗(しつよう)に続け、官僚がものを言
えない空気をつくってきたのは首相官邸ではないか」(6月10日付)

「最初に証言した前川喜平前次官を菅官房長官が攻撃し、義家文科副大
臣は国会で、内部告発者を処分する可能性をちらつかせる答弁をした。考
え違いもはなはだしい」(6月16日付)

「『総理のご意向』文書の存在を前川喜平・前文部科学次官が証言する
と、菅官房長官は前川氏の人格攻撃を始めた」(6月18日付)

「(前川氏の国会証言は)国会の場で、国民の代表の質問に答えた重い
発言である」(7月11日付)

一読、異様である。座右の銘は「面従腹背」だと言い放ち、現役官僚時
代に風俗店に通って女性を連れ出し、小遣いを与えていたことを「女子の
貧困実態調査」だと言い訳した前川氏を、無条件で正しいとみなす根拠は
何なのだろうか。

朝日は国会で閉会中審査が行われた翌日の7月11日付朝刊社会面でも、
「『個人攻撃』に前川氏反論」との見出しの記事を掲載している。記事
は、前川氏の証言に疑問を示す議員の質問については「個人攻撃とも取れ
る質問」と書くが、前川氏批判は許されない行為だとでも言いたいのか。

朝日だけではない。毎日新聞も同日付朝刊の1面コラムで、教育行政の
トップだった前川氏の座右の銘が面従腹背であることについて、「国民と
同じ良心や常識を守るための隠れみのだったのか」と無理やり解釈して称
揚していた。

 だが、そもそも前川氏は文科省の違法な天下り斡旋(あっせん)に深く
関わり、引責辞任した人物である。今年2月7日の衆院予算委員会に参考
人として出席した際には、「万死に値する責任がある」「順法意識の欠如
があった」と述べていた。

 文科省が3月30日に公表した「文部科学省における再就職等問題に係
る調査報告」は、前川氏に関して「自らが再就職あっせんに関与してい
た」「違法行為が実施されることが推測できた」と記し、国家公務員法違
反を犯していたことを繰り返し指摘している。


「法律に違反した前川氏が、税金から巨額の退職金(推定5610万円)
を受け取ることは許されない。自主的に返納すべきだ」

 民進党の江田憲司代表代行は2月の時点では、前川氏に対しこう批判し
ていた。毎日は2月8日付社説で「ルール破りにあきれる」と書いた。と
ころが現在、民進党もメディアも、天下り問題には触れない。

 かつて厳しく指弾した相手でも、安倍政権攻撃に利用できるとなれば手
のひらを返して粉飾し、美化する。あまりのご都合主義に情けなくなる。
(論説委員兼政治部編集委員)
産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】2017.8.31

2017年09月08日

◆「何をしでかすか分から ない国じゃないですか」

阿比留 瑠比



「北朝鮮(に対し)、性善説のような質問ですが、

菅義偉官房長官が1日の記者会見で、北朝鮮側ではなく日本政府の対応
ばかり疑問視して対話を促す東京新聞の記者を、こうたしなめる場面も
あった。

国民の生命・財産に直結し、世界平和を脅かす危機を引き起こしている
北朝鮮よりも、日本政府に対して「性悪説」をとって攻撃する人たちも少
なくない。

5日付東京新聞朝刊によると、安倍政権による憲法9条改正に反対する
市民団体の呼びかけ人の一人である評論家、佐高信氏は4日に記者会見
し、こう訴えたのだという。

「再び戦争をしたい人たちを阻止していきたい」

だが、筆者は安倍政権内でも自身の周囲でも、再び戦争をしたい人など
ただの一人も知らない。少なくとも日本では、護憲派と改憲派などそれぞ
れの立場や考え方によって、平和を維持・確保するための方法論が異なる
だけで、誰も戦争など求めてはいない。

8月29日朝に、北朝鮮が日本上空を飛び越える弾道ミサイルを発射 し、
政府が12道県で全国瞬時警報システム(Jアラート)を配信した際 に
は、金子勝慶大教授がツイッターでこんな投稿をしている。

「まるで戦時中の『空襲警報』を一斉に流す。北朝鮮も怖いが、『戦時放
送』を流す安倍政権も怖い」

また、9月3日の北朝鮮の核実験を受け、コラムニストの小田嶋隆氏は一
応、北朝鮮を批判しつつも4日付朝日新聞朝刊にこんなコメントを寄せて
いた。

 
「安倍政権は、求心力を高めるために国防意識を強い口調であおっている
ようにも映る」

政府が北朝鮮のミサイル情報を国民にただちに伝えたことや、安倍首相ら
政権中枢が北朝鮮の無法への憤りを口にしたことが、まるで問題のような
言い草である。「安倍嫌い」をこじらせて、どんな事態、状況も安倍政権
批判に結びつけなくては気が済まなくなってしまったのか。

評論家の石平氏は6日、自身のツイッターでこうはっきりと断じていた。

 「『北を追い詰めたのは日米だ』と金正恩の立場を弁護したり、北朝鮮
の脅威に対処するための自国防衛強化に難癖をつけたりする人はいる。そ
んなのはもはや平和ボケ程度のものではない。日本国民に対する犯罪だ!」

言葉はきついが、おおむね同感である。自国は信用できないが、他国は信
頼しようと説く人たちの道連れにはされたくない。(論説委員兼政治部編
集委員)


2017年08月31日

◆前川喜平氏は聖人君子か

阿比留 瑠比



前川喜平氏は聖人君子か 野党や多くのメディアが無条件で正しいとみな
す根拠は?

北朝鮮が日本上空を通過する弾道ミサイルを発射して一夜明けた30日、民
進党は国会内で「加計学園疑惑調査チーム会合」を開いた。党代表選も9
月1日に控える慌ただしい時期だというのに、その執着ぶりには恐 れ入る。

加計学園の獣医学部新設をめぐっては、大騒ぎを3カ月以上続けても、
安倍晋三首相が不適切な介入をした証拠の1つも出てこず、違法性などど
こにも見当たらない。疑惑の存在自体が「フェイク(偽物)」の様相を呈
している。

にもかかわらず、野党もメディアもここまで固執するのはなぜか。前文
部科学事務次官というもっともらしい肩書を持つ前川喜平氏という格好の
人物が登場して、「(首相官邸に)行政がゆがめられた」と証言したこと
に、「安倍政権打倒に利用できる」と飛びついたからだろう。

 そして野党も多くのメディアも、今では前川氏をまるで無謬(むびゅ
う)の「聖人君子」のように持ち上げている。安倍政権側が前川氏の発言
に反論し、その不適切な言動を指摘すると、過敏に反応してかばう。例え
ば朝日新聞の関連社説で目についたものの一部を紹介すると、次のようで
ある。

「(菅義偉官房長官は)文科省の天下り問題を持ち出し、前川氏に対す
る激しい人格攻撃を始めた」(5月26日付)

「前川氏に対する人格攻撃を執拗(しつよう)に続け、官僚がものを言
えない空気をつくってきたのは首相官邸ではないか」(6月10日付)

「最初に証言した前川喜平前次官を菅官房長官が攻撃し、義家文科副大
臣は国会で、内部告発者を処分する可能性をちらつかせる答弁をした。考
え違いもはなはだしい」(6月16日付)

「『総理のご意向』文書の存在を前川喜平・前文部科学次官が証言する
と、菅官房長官は前川氏の人格攻撃を始めた」(6月18日付)

「(前川氏の国会証言は)国会の場で、国民の代表の質問に答えた重い
発言である」(7月11日付)

一読、異様である。座右の銘は「面従腹背」だと言い放ち、現役官僚時
代に風俗店に通って女性を連れ出し、小遣いを与えていたことを「女子の
貧困実態調査」だと言い訳した前川氏を、無条件で正しいとみなす根拠は
何なのだろうか。

「法律に違反した前川氏が、税金から巨額の退職金(推定5610万円)を受
け取ることは許されない。自主的に返納すべきだ」

民進党の江田憲司代表代行は2月の時点では、前川氏に対しこう批判して
いた。毎日は2月8日付社説で「ルール破りにあきれる」と書いた。とこ
ろが現在、民進党もメディアも、天下り問題には触れない。

かつて厳しく指弾した相手でも、安倍政権攻撃に利用できるとなれば手の
ひらを返して粉飾し、美化する。あまりのご都合主義に情けなくなる。
(論説委員兼政治部編集委員)

産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】8・31

2017年08月25日

◆民主主義破壊するメディア

阿比留瑠比



民主主義破壊するメディア 安易な「報道しない自由」

22日付の産経新聞と読売新聞に、民間団体「放送法遵守を求める視聴 者
の会」による意見広告「異常に歪んだテレビ報道 視聴者の知る権利が
奪われ続けています」が掲載されていた。ご覧になった読者も多いだろう
が、そこに示されていた数字は、寒気すら覚えるものだった。マスメディ
アの現状を考えるうえで、非常に重要なポイントなので、改めて紹介したい。

広告は、学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題をめぐる7日10日 の
国会閉会中審査について、テレビがどのように報じたかを検証している。

それによると、テレビ各局は10日から11日までにこの問題を計30番組で合
わせて8時間36分23秒間、報じた。問題なのは、その内訳の 極端な
偏りである。

各局は、国会に招かれた参考人のうち「首相官邸によって行政がゆがめ
られた」と主張する前川喜平・前文部科学事務次官の発言については、計
2時間33分46秒にわたり取り上げていた。

ところが、前川氏に反論し た加戸守行・前愛媛県知事の発言はわずか計
6分1秒、原英史・国家戦略 特区ワーキンググループ委員の発言はたっ
たの計2分35秒しか放送しな かった。

加戸氏は実際に加計学園を誘致した当の本人であり、かつては前川氏の上
司でもあった。原氏は獣医学部新設の是非を議論、審査した当事者である。

にもかかわらず、「岩盤規制にドリルで穴を開けていただいた。ゆがめら
れた行政が正された」との加戸氏の訴えや、「規制改革のプロセスに一点
の曇りもない」との原氏の証言は、テレビでは事実上なかったことにされ
た。テレビ東京に至っては、加戸氏と原氏の発言を一切報じなかった。


まさに「歴史上最悪に属するとみられる偏向報道」(視聴者の会事務局長
で経済評論家の上念司氏)だといえる。放送法4条は次のように定めてい
るが、守る気はさらさらないようだ。

「政治的に公平であること」「意見が対立している問題については、でき
るだけ多くの角度から論点を明らかにすること」

もっとも、これはテレビ局だけの問題ではない。放送法の縛りは受けない
ものの、7月10日の閉会中審査における加戸氏の発言に関しては、朝日新
聞と毎日新聞も、記事本文中では1行も触れなかった。

テレビも新聞も、事実や読者・視聴者が考えるための材料をありのままに
提供することよりも、自分たちの主義・主張に都合のいいことだけ熱心に
伝えている。前川氏の意見と加戸氏らの反論のどちらに軍配を上げるかは
本来、情報の受け手自身が選ぶべき話である。そんな当たり前のことが、
前川氏の見解だけしか報じないメディアによって妨害されている。

今回、テレビ報道の偏向を調べた一般社団法人日本平和学研究所の理事長
で文芸評論家の小川榮太郎氏は、筆者も同席したインターネットの「言論
テレビ」番組(4日放送)で、こう指摘していた。

「報道機関の社会における存在意義は、報道による情報を基に国民が判断
する(という)民主主義の根幹を担っていることだ。その情報がこんなに
極端な虚報に彩られ、何カ月も是正されないとなれば、これはデモクラ
シーそのものが否定、毀損されていると言っても過言ではない」

マスメディアは今、率先して民主主義の根幹を壊している。そして、安易
な「報道しない自由」の行使によって、自らの存在意義も失おうとしてい
る。(論説委員兼政治部編集委員)
産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】2017.8.24 更新


2017年08月10日

◆10年前から続く印象操作

阿比留 瑠比



10年前から続く印象操作 憲法改正を目指す保守派はメディアが問題視、
ハト派なら目こぼし

延々と続く森友・加計学園関連報道などを通じ、メディアが恣意的な切り
貼りや「報道しない自由」の行使、レッテル貼りと印象操作などあらゆる
報道技法を駆使して、気に食わない安倍晋三政権の倒閣運動を展開してき
たことは、これまで何度も指摘してきた。

ただ、こうしたメディアのやり方は、今に始まったことではない。10年前
の第1次安倍政権当時も、社会保険庁(現日本年金機構)の年金記録 紛
失が明らかになった「消えた年金問題」や、「政治とカネ」の問題をめ
ぐって、メディアは安倍政権たたきに異様な情熱を注いでいた。

「年金問題」当事者は

「消えた年金問題」は、社保庁の長年にわたる怠業体質が引き起こした
失態であり、本来は歴代政権が等しく監督責任を負うべきものだろう。安
倍政権はむしろ、既得権益維持を図る社保庁の労働慣行を改め、「解体的
な出直し」を訴えている側だった。

また、年金記録を紛失した当事者は、民主党を支持してきた公務員労組
員たちであり、民主党こそが深い反省を示すべき場面だったはずである。

実際、フジテレビの番組「報道2001」による平成19年6月7日の 世論調
査の時点では、「問題の責任は誰にあるか」との問いへの回答は (1)
歴代社保庁長官(64・2%)(2)社保庁職員(14・2%) (3)安倍
首相(6・6%)−の順で、国民は比較的冷静だった。


ネットが暴く不公平

メディアが問題視すれば些細な行き違いが「巨悪」となり、メディアが目
こぼしすれば問題などなかったことになる。相手が憲法改正を目指す保守
派ならばあることないこと総動員してやっつけるが、近隣諸国に融和的な
ハト派なら都合の悪いことは報じない。

そんな悪弊は確かに当時もあった。ただ、あの頃と大きく変わったのは、
インターネットのさらなる普及で、そうしたメディアの不公平で不誠実な
姿勢が多くの人にばれてしまい、メディア自身が国民から強い批判と監視
の目を向けられるようになったことだろう。(論説委員兼政治部編集委員)
産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】2017.8.10


    

2017年08月03日

◆在日強制連行の「神話」捨てよう

阿比留 瑠比



朝鮮学校を高校授業料無償化の対象から除外したのは不当な差別に当た
るかをめぐり、司法の判断が割れている。先月19日の広島地裁判決が学
校側の請求を全面的に退けた一方、28日の大阪地裁判決は国の処分が裁
量権の乱用に当たるなどとして学校側勝訴の判決を言い渡した。

筆者は、朝鮮学校に対する在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)や北朝鮮
本国の影響力を認定した広島地裁判決の方が、常識的で妥当だと思うが、
そこを論じるのは別の機会とする。

ただ現在、韓国で戦時中の朝鮮人徴用工問題が無報酬の強制連行・強制
労働であるかのようにねじ曲げられ、反日映画が制作・公開されるなど再
燃していることもある。そこで、在日韓国・朝鮮人たちがどうして多数、
日本にいるのかを改めて考えてみたい。

断っておくが、いわゆる「在日」の人々をいたずらに排斥したり、差別
意識をあおったりするつもりは毛頭ない。だが、彼らを強制連行被害者の
子孫だとみる勘違いや誤解、つまり「強制連行神話」がいまだに根強いと
感じている。

実際はどうなのか。今年5月19日付の当欄でも指摘したように、昭和
34年の政府調査(外務省発表)によると、当時約61万人いた在日朝鮮
人のうち、徴用労務者として日本に来た者は245人にすぎない。裏を返 せ
ば、ほとんどすべての在日韓国・朝鮮人は自らの意思や家族に連れられ
るなどして日本に渡った人々の子孫だということである。

30年6月18日の衆院法務委員会では、韓国からの無登録の入国者と、 そ
の犯罪行為が議論されている。その中で、小泉純一郎元首相の父である
小泉純也法務政務次官は、こうはっきりと答弁している。

「60万と推計をせられる朝鮮人のうち、日本から母国に帰りたいとい う
者は一人もいないといっても大した言い過ぎではない。一方向こうから
は、入れれば手段方法を選ばず、命がけでも密航をして、怒濤(どとう)
のごとくどんどん入ってくる」

「それをみな国費で、国民の血税で養ってやらなければならない。その
取り扱いについても、極めて懇切丁寧にしなければ、人権蹂躙(じゅうり
ん)というような問題まで起きてくる。日本国民の血税の犠牲において、
韓国人をまず第一義として大事にしてあげなければならないのかというと
ころまで、考え方によっては行く」

これに対し、椎名隆委員(自民党)もこう質問で訴えている。

「連中は、日本に行きさえすれば生活ができるというところから、どん
どん入ってくるのじゃないか」

繰り返すが、日本に定住して代を重ね、日本に生活の基盤を置いて日本
文化・風土に慣れ親しんでいる人たちに対し、今さら帰国しろだとか遠慮
しろだとか言う気はさらさらない。

ただ、彼らに不必要な贖罪(しょくざい)意識を持ったり、無意味な同情
心を抱いたりするのは筋道が違うし、韓国や北朝鮮の対日誤解・曲解を深
めるばかりだと考える。

20年前の平成9年にインタビューした直木賞作家で在日韓国人2世の故つ
かこうへい氏は、取材の最後にあっけらかんとこう話して笑っていた。

「うちのおやじなんかも日本に強制的に連れてこられたようなことを言っ
ていたが、なに食いつめて渡ってきたんだと思うよ」

 事実関係を互いにちゃんと踏まえた上で、感情的にならず対等に、本当
のことを言い合える共生関係をこそ築きたい。(論説委員兼政治部編集委
員)産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】2017.8.3 



2017年07月29日

◆憲法改正を恐れ、ひるみ、印象操作か

阿比留 瑠比



憲法改正を恐れ、ひるみ、印象操作か メディアは「言論の自由」と「風
説の流布」をはき違えるな

産経新聞の27日付朝刊政治面に掲載されているインタビュー記事で、 森
喜朗元首相がこう述べていた。

「安倍晋三首相への逆風が厳しいね。僕が首相だったときもそうだった
けどマスコミの印象操作は相変わらずひどいな。最初から結論を決めて
『安倍が悪い、安倍が悪い』と連日やられたら、そりゃ支持率も下がるよ」

筆者は森内閣当時も首相官邸担当だったので、あの頃のメディアによる
森バッシングと、それに呼応した形で自民党内外から仕掛けられた「森降
ろし」の流れはよく覚えている。

直接的なきっかけは、米原子力潜水艦と愛媛県立宇和島水産高校の実習
船「えひめ丸」の衝突事件への初動対応への批判だった。だが、やがて自
民党議員の金銭スキャンダルも日経平均株価の低迷も、何でもかんでも全
部「森が悪い」という空気が作られていった。

後に、森氏がこう振り返るのを聞いた。

「私があれほどマスコミにたたかれたのは、私が本気で教育基本法を改
正しようとしていることが分かったからだ」

敗戦後、連合国軍総司令部(GHQ)によって規定された戦後の枠組み
を墨守したい勢力の抵抗と反撃は、それほど激しかったということだろう。

悪意隠さぬ倒閣運動

まして安倍首相は第1次政権でその教育基本法の改正を59年ぶりに初
めて成し遂げ、今度は本丸の憲法改正を実現しようとしているのだからな
おさらだろう。首相が憲法9条に自衛隊を明記する具体案を示した5月以
降、学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画などを使ったメディアの攻
撃が強まっている。

中でも拉致問題、外交・安全保障政策、教科書・歴史認識問題…とことご
とく安倍首相と対立してきた朝日新聞が、憲法改正は絶対に阻止しようと
「明らかな倒閣運動」(政府関係者)に打って出たのは、当然のことなの
かもしれない。

朝日は第1次安倍内閣が発足した翌日の平成18年9月27日付朝刊の紙面で
も、内閣・自民党役員人事について、こんな嘲笑的な見出しの記事を載せ
ていた。当時から、ひたすら安倍首相をたたきたいという悪意を隠してい
なかったのである。

 「恐れ、ひるみ、とらわれた」「安倍『学園祭内閣』」

親友だから利用せず

文芸評論家の小川栄太郎氏は7月に入ってから、森友学園、加計学園に関
する朝日の記事を全部集めて通読したという。半年で1000件を優に超える
分量だったとのことで、27日付の自身のフェイスブックにこう感想を記し
ている。

 「見出しで『安倍首相 強弁』とか『深まる疑念』とか『逃げる政府答
弁』とかが並ぶだけで、読んでも読んでも『問題』が全く見えてこない」
「証拠が全くないのに安倍晋三氏といふ『個人』を風評で貶める−−これ
は権力批判ではなく、深刻な人権侵害だ」

ただ、この傾向は朝日だけではなく、ファクト(事実)ではないただの印
象論がメディアで横行している。テレビのワイドショーでは、司会者が安
倍首相と加計学園理事長が友人であることをもって、根拠なくこう決め付
けていた。

 「(獣医学部新設計画を)親友に言わないなんて信じられない」

長年の大切な友人だからこそ、相手の地位や立場など利用しないと考える
方が普通ではないか。安倍首相自身、周囲には「彼はそんなこと一回も
言ったことはない」と話している。言論の自由と風説の流布とをはき違え
てはならない。(論説委員兼政治部編集委員)

産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】2017.7.28


2017年07月25日

◆メディアの自殺行為

阿比留 瑠比




ひたすらに倒閣運動にいそしむメディアの自殺行為

結局、朝日新聞をはじめとする左派・リベラル系メディアの主目的は事
実の究明でも権力の監視でもなく、安倍晋三政権への不信感を広め、ダ
メージを与えることにあるのは、火を見るよりも明らかだろう。

 それによって実際、安倍政権は内閣支持率が急落し、「安倍首相は信用
できない」との世評が高まるなど苦境に追い込まれた。彼らは今、そうし
た一時的成果に酔っているかもしれないが、いびつな構図に気付いている
人も少なくない。

 テレビのワイドショーや左派系新聞を主な情報源としている人は丸め込
めても、今後、そうした人は少なくなろう。すでにインターネット上で
は、メディアの偏向報道と印象操作は周知の事実だからである。

 ただでさえ読者・視聴者が減少傾向にあるメディアは、自分で自分の将
来を閉ざしつつあると感じる。それも意識してか無意識かはともかく、ス
クラムを組んでやっている。

 朝日と東京新聞は東京都議選の直前の6月30日付朝刊1面トップで、
自民党の下村博文幹事長代行のスキャンダル(下村氏は否定)を報じた。
毎日新聞は1面カタ(2番手の記事)で、産経新聞は2面、読売新聞は第
2社会面、日経新聞は第1社会面だった。

結局、朝日新聞をはじめとする左派・リベラル系メディアの主目的は事実
の究明でも権力の監視でもなく、安倍晋三政権への不信感を広め、ダメー
ジを与えることにあるのは、火を見るよりも明らかだろう。

それによって実際、安倍政権は内閣支持率が急落し、「安倍首相は信用
できない」との世評が高まるなど苦境に追い込まれた。彼らは今、そうし
た一時的成果に酔っているかもしれないが、いびつな構図に気付いている
人も少なくない。

テレビのワイドショーや左派系新聞を主な情報源としている人は丸め込
めても、今後、そうした人は少なくなろう。すでにインターネット上で
は、メディアの偏向報道と印象操作は周知の事実だからである。

ただでさえ読者・視聴者が減少傾向にあるメディアは、自分で自分の将
来を閉ざしつつあると感じる。それも意識してか無意識かはともかく、ス
クラムを組んでやっている。

朝日と東京新聞は東京都議選の直前の6月30日付朝刊1面トップで、 自
民党の下村博文幹事長代行のスキャンダル(下村氏は否定)を報じた。
毎日新聞は1面カタ(2番手の記事)で、産経新聞は2面、読売新聞は第
2社会面、日経新聞は第1社会面だった。

産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】2017.7.24



2017年07月15日

◆毎日カップ麺なら良い政治家か

阿比留 瑠比



毎日カップ麺なら良い政治家か 「恣意的な切り取り報道」こそメディア
不信の元凶

古今東西、為政者はそしられ、揶揄(やゆ)の対象とされるものだろう
が、同じようなパターンの批判が繰り返されると鼻につく。産経新聞自身
の反省も込めて少々記しておきたい。自民党が大敗した東京都議選投開票
日の2日夜、安倍晋三首相が都内のフランス料理店で会食したことが、や
り玉に挙げられている件である。

フランス料理に批判

「夜の会合に連日行き、一晩で何万もするような高級店に行っている。
庶民の感覚とかけ離れている」

これは、安倍首相に投げかけられた言葉ではない。平成年20年月10当時の
麻生太郎首相が記者団から受けた質問である。このころ、麻生氏は ホテ
ルのバー通いなどが問題視され、メディアから「庶民感覚がない」
「カップラーメンの値段を知らない」などと責め立てられていた。

 今回、安倍首相は同様に「ぜいたくだ」「落選した候補者の気持ちが分
からない」などと攻撃された。首相は就任前の24年9月、自民党総裁選
決起集会で験担ぎのカツカレー(3500円)をホテルで食べた際にも、
テレビのワイドショーなどで散々いじられていたが、そこに、政治の何の
本質があるというのか。

 会合場所が安居酒屋だったり、食事がカップめんだったりすれば、政権
運営はうまくいくのか。苦い肝をなめ、固い薪の上に寝れば国民の暮らし
はよくなるのか。そんな道理はない。

2
ジャーナリストの池上彰氏は22年9月、就任後にも行きつけのラーメン
店に行った菅直人首相(当時)を「庶民派」だと持ち上げたが、たとえば
菅氏の23年6月29日の夜日程は次のようである。

 まず7時21分に東京・赤坂のすし店で会食し、9時16分から東京・
六本木の焼き肉店へとはしごし、さらに10時16「分からは伸子夫人も合
流して、近くのイタリア料理店で11時25分まで1時間以上過ごしている。

まだ同年3月に起きた東日本大震災の傷痕も生々しい時期に、高級店で
飽食の限りを尽くしている。菅氏の健啖(けんたん)家ぶりは極端にして
も、メディアは切り取った部分によって、その政治家を庶民派ともどうと
でも描ける。無意味で恣意(しい)的な切り取り報道は、大事な点を見え
なくする。(論説委員兼政治部編集委員)
産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】7.14


2017年07月08日

◆民進党は解党した方がいい

阿比留 瑠比



党内からも「民進党は絶望的だ」「歴史的使命は終わった」

先月下旬、政府の拉致問題担当者の一人の意見を聴く機会があった。彼は
私見だと断りつつ、拉致・核・ミサイルなど北朝鮮の諸問題を解決するに
は、金正恩・朝鮮労働党委員長の首をすげ替えるしかないとの考えを示した。

 「米国なり、中国なりが狙撃手を送り込んで暗殺するか、工作で内部
クーデターを起こさせるか…」

 こう語る真剣で切実な表情を見ながら、民進党をはじめ野党の質問が閣
僚の失言やスキャンダルの追及に終始し、今そこにある北朝鮮危機につい
て、ほとんど議論されることのなかった通常国会の惨状を思った。

「使命は終わった」

 その後、7月2日の東京都議選では、自民党が大敗して地域政党「都民
ファーストの会」が49議席を確保という大躍進を遂げた。だが、民進党
は共産党の19議席の約4分の1のわずか5議席にとどまった。

 「おごれる自民党への嫌悪感が充満し、安倍(晋三)政権にノーという
意思表示が示された」

 野田佳彦幹事長は3日未明、選挙結果をこう振り返ったが、原口一博元
総務相が同日のツイッターでつぶやいた次の言葉の方がはるかに現実を見
つめている。

 「他党の事はどうでも良いです。(中略)民進党は自民党の批判票の受
け皿にもなれず多くの同志が議席を得られませんでした。2大政党による
政権交代を諦めるなら存在意義はありません」

また、増子輝彦元経済産業副大臣は5日付のメールマガジンで、こう率直
な感想を吐露していた。

 「民進党は絶望的です。(中略)安倍自民党への批判の受け皿になり得
なくなった民進党は執行部が責任も取らず居座り、(中略)政党としての
歴史的使命は終わったと言わざるを得ません。国民は民進党に何の期待も
していません」

 北朝鮮は4日、とうとう米本土を攻撃可能な大陸間弾道ミサイル
(ICBM)を発射し、一線を越えた。それでも、民進党から聞こえてく
るのは、外部から耳目を閉ざした「蓮舫代表降ろしがどうした」だとかの
コップの中の嵐のような小さな話ばかりだ。

 国民は、まだ海の物とも山の物ともしれない都民ファーストには期待は
示しても、すでに正体を知り尽くした民進党には関心すらないのだろう。

 もはや民進党は政権交代の受け皿にも選択肢にもなっていない。いくら
国会で安倍政権を厳しく批判してみせても、政党支持率は各種世論調査で
8%前後と低い値で安定し一向に上昇しないのは、増子氏が言うように
「政党としての歴史的使命は終わった」からではないか。

意識向上に「貢献」?

 民進党は旧民主党政権当時の3年3カ月の間に、党の設立メンバーであ
り長年のエースだった鳩山由紀夫、菅直人両元首相を登板させた。その結
果、国民は「首相など誰がやっても同じ」では決してないこと、リーダー
を安易に選ぶと自分自身が痛い目に遭うことを深く心に刻んだ。
また、増子輝彦元経済産業副大臣は5日付のメールマガジンで、こう率直
な感想を吐露していた。

 「民進党は絶望的です。(中略)安倍自民党への批判の受け皿になり得
なくなった民進党は執行部が責任も取らず居座り、(中略)政党としての
歴史的使命は終わったと言わざるを得ません。国民は民進党に何の期待も
していません」

 北朝鮮は4日、とうとう米本土を攻撃可能な大陸間弾道ミサイル
(ICBM)を発射し、一線を越えた。それでも、民進党から聞こえてく
るのは、外部から耳目を閉ざした「蓮舫代表降ろしがどうした」だとかの
コップの中の嵐のような小さな話ばかりだ。

 国民は、まだ海の物とも山の物ともしれない都民ファーストには期待は
示しても、すでに正体を知り尽くした民進党には関心すらないのだろう。

 もはや民進党は政権交代の受け皿にも選択肢にもなっていない。いくら
国会で安倍政権を厳しく批判してみせても、政党支持率は各種世論調査で
8%前後と低い値で安定し一向に上昇しないのは、増子氏が言うように
「政党としての歴史的使命は終わった」からではないか。

意識向上に「貢献」?

 民進党は旧民主党政権当時の3年3カ月の間に、党の設立メンバーであ
り長年のエースだった鳩山由紀夫、菅直人両元首相を登板させた。その結
果、国民は「首相など誰がやっても同じ」では決してないこと、リーダー
を安易に選ぶと自分自身が痛い目に遭うことを深く心に刻んだ。

産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】2017.7.7 01:00更新 


2017年06月23日

◆朝日新聞のスクープ記事もなぜか不自然

阿比留 瑠比



記事は、加計学園の獣医学部新設計画について、文部科学省が「内閣府か
ら『官邸の最高レベルが言っている』『総理のご意向だと聞いている』な
どと言われたとする記録を文書にしていたことがわかった」というスクー
プだった。

それはいいが、記事に添えられた「大臣ご確認事項に対する内閣府の回
答」と題された文章の写真が不可解である。写真はなぜか下側が暗く文字
がよく読めないが、文科省が15日に発表した同様の文書をみると、その
部分にはこうある。

「『国家戦略特区諮問会議決定』という形にすれば、総理が議長なの
で、総理からの指示に見えるのではないか」

つまり、安倍首相の指示だと取り繕ってはどうかという話であり、逆に
首相の指示などないことを示している。

ところが、そこが朝日の写真では不自然に隠された形となっている。こ
れでは「印象操作」と言われても仕方があるまい。

真実は不確実

「安倍政権に批判的な記者の一人」であり、安倍政権が掲げる政治目標
に「ほとんど賛同できない」という立場の元朝日記者でジャーナリストの
烏賀陽弘道氏は、新著『フェイクニュースの見分け方』でさまざまな情報
を検証している。

その上で、(1)日本会議=安倍政権の黒幕説を首肯できる事実は見い
だせない(2)(安倍政権の言論統制を非難する記事や出版物の)「報道
に介入した」「圧力を加えた」「統制した」と主張する根拠がわからない
(3)(高市早苗総務相の放送法関連答弁について)民主党時代と同じ発
言を根拠にした「安倍政権は報道の自由を恫喝している」という非難は不
思議−などと結論付けており、うなずける。

記事は、加計学園の獣医学部新設計画について、文部科学省が「内閣府か
ら『官邸の最高レベルが言っている』『総理のご意向だと聞いている』な
どと言われたとする記録を文書にしていたことがわかった」というスクー
プだった。

それはいいが、記事に添えられた「大臣ご確認事項に対する内閣府の回
答」と題された文章の写真が不可解である。写真はなぜか下側が暗く文字
がよく読めないが、文科省が15日に発表した同様の文書をみると、その
部分にはこうある。

「『国家戦略特区諮問会議決定』という形にすれば、総理が議長なの
で、総理からの指示に見えるのではないか」

つまり、安倍首相の指示だと取り繕ってはどうかという話であり、逆に
首相の指示などないことを示している。

ところが、そこが朝日の写真では不自然に隠された形となっている。こ
れでは「印象操作」と言われても仕方があるまい。

真実は不確実

「安倍政権に批判的な記者の一人」であり、安倍政権が掲げる政治目標
に「ほとんど賛同できない」という立場の元朝日記者でジャーナリストの
烏賀陽弘道氏は、新著『フェイクニュースの見分け方』でさまざまな情報
を検証している。

その上で、(1)日本会議=安倍政権の黒幕説を首肯できる事実は見い
だせない(2)(安倍政権の言論統制を非難する記事や出版物の)「報道
に介入した」「圧力を加えた」「統制した」と主張する根拠がわからない
(3)(高市早苗総務相の放送法関連答弁について)民主党時代と同じ発
言を根拠にした「安倍政権は報道の自由を恫喝している」という非難は不
思議−などと結論付けており、うなずける。

米国の著名なジャーナリスト、リップマンは1922年刊行の著書『世
論』で、ジャーナリストの仕事についてこう訴えている。

 「人びとの意見形成のもととなるいわゆる真実といわれるものが不確実
な性格のものであることを人びとに納得させること」

フェイクニュースが蔓延しているならば、なおさらだろう。
(論説委員兼政治部編集委員)
23日産経ニュース



2017年06月18日

◆韓国に謝罪すべき理由とは

阿比留 瑠比



韓国に謝罪すべき理由とは…鉄道網整備に護岸工事、ダム建設…みんな懺悔
に値する。

「韓国国民の中で受け入れられないという感情もあるのも事実だ」「日
本が韓国国民の心情をくみ取ろうとする努力が重要だ」

自民党の二階俊博幹事長と12日に会談した韓国の文在寅大統領は、慰安
婦問題の「最終的かつ不可逆的」な解決を確認した日韓合意について、
こう述べた。文氏の言葉の「感情」の部分を、「情緒」と訳していた新聞
もあった。

文氏は5月に安倍晋三首相と電話会談した際も「国民の大多数が、心情
的に合意を受け入れられないのが現実だ」と語っており、これが公式見解
なのだろう。

国民感情が実定法や国際条約に優越する韓国独特の「国民情緒法」が、
どうして外国にも通用すると考えるのか。なぜそんな自分勝手で甘えた要
求を、日本が受け入れると思うのか。

先人の行いと姿勢

韓国は、本当に面倒くさい国だなあとあきれていたが、作家の百田尚樹
氏の新刊『今こそ、韓国に謝ろう』(飛鳥新社)を読んで自分の浅慮に恥
じ入った。

百田氏はここ数年、日韓併合の歴史を調べていくうちに、次のように感
じてこの本を書いたのだという。

「日本が朝鮮および朝鮮人に対して行った悪行を知り、愕然としたから
です。その非道の数々は、私の想像を絶するものばかり」

「現代に生きる日本人のほとんどが、70年以上前に、祖先が朝鮮半島 で
いかにひどいことをしてきたか知りません」

詳しくは本を手に取ってもらいたい。百田氏は例えば、日本の悪行につ
いて次のように例示している。

▽朝鮮人の子供たちに学校に通うことを強制して、自由を奪うという人 権
蹂躙▽下層階級が使う文字とされていたハングルを勝手に広め、文字文 化
を変えてしまった▽はげ山の植林事業で5億9000万本もの木を植 え、 地
肌むき出しの朝鮮半島独特の景色を作り替えてしまった−など。

韓国に謝罪すべき理由とは…鉄道網整備に護岸工事、ダム建設…みんな懺悔
に値する

「韓国国民の中で受け入れられないという感情もあるのも事実だ」「日
本が韓国国民の心情をくみ取ろうとする努力が重要だ」

自民党の二階俊博幹事長と12日に会談した韓国の文在寅大統領は、慰 安
婦問題の「最終的かつ不可逆的」な解決を確認した日韓合意について、
こう述べた。文氏の言葉の「感情」の部分を、「情緒」と訳していた新聞
もあった。

文氏は5月に安倍晋三首相と電話会談した際も「国民の大多数が、心情
的に合意を受け入れられないのが現実だ」と語っており、これが公式見解
なのだろう。

国民感情が実定法や国際条約に優越する韓国独特の「国民情緒法」が、
どうして外国にも通用すると考えるのか。なぜそんな自分勝手で甘えた要
求を、日本が受け入れると思うのか。

先人の行いと姿勢

韓国は、本当に面倒くさい国だなあとあきれていたが、作家の百田尚樹
氏の新刊『今こそ、韓国に謝ろう』(飛鳥新社)を読んで自分の浅慮に恥
じ入った。

百田氏はここ数年、日韓併合の歴史を調べていくうちに、次のように感
じてこの本を書いたのだという。

「日本が朝鮮および朝鮮人に対して行った悪行を知り、愕然としたから
です。その非道の数々は、私の想像を絶するものばかり」

「現代に生きる日本人のほとんどが、70年以上前に、祖先が朝鮮半島 で
いかにひどいことをしてきたか知りません」

詳しくは本を手に取ってもらいたい。百田氏は例えば、日本の悪行につ
いて次のように例示している。

▽朝鮮人の子供たちに学校に通うことを強制して、自由を奪うという人 権
蹂躙▽下層階級が使う文字とされていたハングルを勝手に広め、文字文 化
を変えてしまった▽はげ山の植林事業で5億9000万本もの木を植 え、地肌
むき出しの朝鮮半島独特の景色を作り替えてしまった−など。

また、美しい朝鮮半島の至る所に醜い鉄道網を敷き、河川の護岸工事で川
本来の原始の美を壊し、現在も電力源となっている多くのダムを造り、傷
痕を今に残したことなども記し、懺悔している。朝鮮半島は日本統治時代
に耕地面積は倍近くに増え、人口も2倍となり、24歳だった平均寿命は
42歳にまで延びたとされる。

 百田氏は「そんなものを朝鮮人たちが望んだわけではありません」と指
摘し、こう問いかける。

 「私たちの先人が朝鮮半島で行ってきた非道で勝手なふるまいを反省す
べきではないでしょうか」

 なるほど、韓国がいまなお日本に対しては何をやっても許されると誤解
しているのは、先人たちの行いと姿勢のせいだったのか…。

日本の誤った報道

韓国に関連してはもう一冊、ジャーナリストの大高未貴氏の新刊『父の
謝罪碑を撤去します』(産経新聞出版)も紹介したい。

韓国・済州島で朝鮮人女性の強制連行を行い慰安婦にしたと虚偽証言し
た故吉田清治氏の長男のインタビューなどをまとめて検証した内容で、長
男のこんな言葉が紹介されている。

「父が発信し続けた虚偽によって日韓両国民が不必要な対立をすること
も、それが史実として世界に喧伝され続けることも、これ以上、私は耐え
られません」

慰安婦問題が日韓間の国際問題化した発端が吉田氏の偽証や、吉田氏を
しつこく取り上げ続けた朝日新聞など日本側の誤った報道にあったのも事
実だろう。

ならば朝日新聞にも、韓国に対し、心から謝罪してもらいたい。

(論説委員兼政治部編集委員)

産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】2017.6.17

2017年06月08日

◆鏡に映る自分に憤る民進党

阿比留 瑠比



鏡に映る自分に憤る民進党 自分たちなら特区制度を悪用するから、きっ
と安倍政権も?

時代小説の名手、池波正太郎氏の代表作の一つ『剣客商売』の中で、主
人公の老剣士、秋山小兵衛が自分を鏡に例え、こう語る場面が出てくる。

「相手の写りぐあいによって、どのようにも変わる。黒い奴には黒、白
いのには白。相手しだいのことだ。(中略)だから相手は、このわしを見
て、おのれの姿を悟るがよいのさ」

唐突にこのセリフを引用したのは5日の参院決算委員会での民進党の平
山佐知子氏の質問を聞いて連想したからである。平山氏は学校法人「加計
学園」問題をめぐり、安倍晋三首相とこんなやりとりをしていた。

「もし私ならば…」

平山氏「親友の加計さんがそういうふうに(獣医学部新設を)希望され
ていたということは、(首相も)じゃあ新設されればいいと思ったことは
あるか」

安倍首相「私がそう思っていたら、政策に関与しただろうという印象操
作に一生懸命になっている」

平山氏「もし友人が獣医学部をずっと新設したいと思っているのであれ
ば、そうなればいいと私だったら思うから聞いてみた。だから首相もきっ
とそう強く願ったんじゃないか」

安倍首相「私がそうしたいなあと(思っていると)いうことを前提に質
問されても困るんですよ」

長年にわたる民主党(現民進党)のエースであり、「民主主義は期限を区
切った独裁」が持論の菅直人元首相はこのところ、自身のブログで激しい
安倍首相批判を繰り返している。

「官僚が安倍総理の私兵化し、安倍独裁国家になる。このままでは民主主
義が死ぬ」(5月30日付)

「安倍総理自身がウソであることを自覚しているにもかかわらず、ウソで
押し切れると考えていることだ。国民を心底馬鹿にしている」(6月6日付)

「批判する者を社会的に抹殺するためにスキャンダルをマスコミに流す。
独裁政治の始まり」(7日付) 菅氏もきっと自ら思い当たることが多
く、自分の姿を安倍首相という鏡に投影して怒りと焦りを募らせているの
だろう。

長年にわたる民主党(現民進党)のエースであり、「民主主義は期限を区
切った独裁」が持論の菅直人元首相はこのところ、自身のブログで激しい
安倍首相批判を繰り返している。

「官僚が安倍総理の私兵化し、安倍独裁国家になる。このままでは民主
主義が死ぬ」(5月30日付)

「安倍総理自身がウソであることを自覚しているにもかかわらず、ウソ
で押し切れると考えていることだ。国民を心底馬鹿にしている」(6月6
日付)

 批判する者を社会的に抹殺するためにスキャンダルをマスコミに流
す。独裁政治の始まり」(7日付) 菅氏もきっと自ら思い当たることが
多く、自分の姿を安倍首相という鏡に投影して怒りと焦りを募らせている
のだろう。

長年にわたる民主党(現民進党)のエースであり、「民主主義は期限を区
切った独裁」が持論の菅直人元首相はこのところ、自身のブログで激しい
安倍首相批判を繰り返している。

 「官僚が安倍総理の私兵化し、安倍独裁国家になる。このままでは民主
主義が死ぬ」(5月30日付)

「安倍総理自身がウソであることを自覚しているにもかかわらず、ウソで
押し切れると考えていることだ。国民を心底馬鹿にしている」(6月6日付)

 「批判する者を社会的に抹殺するためにスキャンダルをマスコミに流
す。独裁政治の始まり」(7日付) 菅氏もきっと自ら思い当たることが
多く、自分の姿を安倍首相という鏡に投影して怒りと焦りを募らせている
のだろう。(論説委員兼政治部編集委員)産経ニュース6・8