2022年02月21日

◆国会での誹謗中傷は免責か

【阿比留瑠比の極言御免】 

 マスコミはあまり取り上げていないが、15日の衆院予算委員会中央公聴
会は、「国会議員による国会での誹謗(ひぼう)中傷」問題が正面から提起
された大きな意義のあるものだった。国会質疑の在り方、ひいては「国会
での演説、討論、表決は国会外で責任を問われない」と定めた憲法51条の
規定が問われたのである。


誤報確認せず発言

 政策シンクタンク「政策工房」社長で、政府の国家戦略特区ワーキング
グループ座長代理の原英史氏が公述人として取り上げた。毎日新聞の誤報
記事を事実確認もせずに引用・拡散し、訂正もできない国会の現状を証言
したのだった。

 毎日は令和元年6月、原氏の顔写真付きで「特区提案者から指導料」
「200万円、会食も」と報じた。原氏が即日、「こうした事実は一切な
い」と反論したにもかかわらず、その2日後には野党が「国家戦略特区利
権隠蔽(いんぺい)疑惑 野党合同ヒアリング」を立ち上げ、10月までに10
回以上のヒアリングをマスコミに公開して開催したと説明した。

 また、この件について立憲民主党の篠原孝衆院議員がブログで、原氏ら
を誹謗中傷したことは裁判で篠原氏に賠償命令が下され決着したことを指
摘した。その上で、同党の森裕子参院議員が参院予算委で次のように述べ
たことは、「国会発言は(憲法の)免責特権で争えない」と語った。

 「(原さんが)国家公務員だったら、あっせん収賄罪で刑罰受けるんで
すよ」

 原氏は事実に基づく国会質疑を求め、免責特権自体は必要な制度だとの
認識を示した上で、「憲法改正を含め免責特権の乱用の扱いについて国会
で議論が必要ではないか」と訴えた。

 この点は従来の改憲論議ではほとんど取り上げられてこなかったが、悪
口や嫌がらせが目的のような国会質問が少なくないことを思うと、重要な
視点だろう。

 原氏は、森氏のこの発言が国会議事録にそのまま掲載されていることに
ついて「私にとって大変不名誉なことだ」と述べ、続けた。

 「ネットメディアだったらただちに削除を求めるが、削除しようにも国
会にはそんな窓口はない。国会議事録はネットメディアよりはるかにひど
く、デマを無責任に垂れ流す三流ゴシップメディア並みだ。数十年たって
私の子や孫が、議事録に私の名前を見つけたらどう思うか」


特権意識むき出しに

 恥ずかしながら、この点に気付いておらず、はっとした。仕事上、普段
から過去の国会議事録を引用する立場として考えさせられる。100年後
までデマが公式記録として残されては、誰だってたまるまい」

 ところが、原氏の真摯(しんし)で切実な問いかけに対し、質問に立った
共産党の宮本徹氏はこう言い放った。

 「自ら抱える案件について私的な反論をとうとうと述べた。予算委公聴
会にふさわしいか甚だ疑問だ」

 原氏による公聴会終了後、宮本氏が近寄ってきてさらにこう話したという。

 「予算委というのは予算の議論をするところだ」

 あきれた原氏は「みんな(予算以外の質問を)している。そもそも私は
参院予算委で誹謗中傷されたのだが」と答えた。その後筆者の取材にこう
語った。

 「そんなことを言うのなら、二度と予算委で予算以外のことを政府に聞
くなということになる」

 原氏は公述人として、野党合同ヒアリングを開いた政党側にも責任ある
対応を要請していた。宮本氏のように特権意識むき出しに拒絶するのでは
なく、きちんと問題意識を持って向き合ってもらいたい。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文 
      産経新聞採録


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◆雀庵の「開戦前夜/23習近平の擬態に騙されるな」
“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/432 2022/2/19/土】ええいっ、控えおろ
う、このお方をなんと心得る、天下の皇帝、習近平様なるぞ! 御政道に
異議を唱えるは許されざる大逆、罪九族に及ぶを承知の上の法度破り、臓
器切り取りの上、見せしめにすべし!・・・実際「人体の不思議展」とい
うのもあった。

<「人体標本展を中止、拷問死した中国人の可能性」【2018/10/17
AFP】スイスのローザンヌで予定されていた人体標本などの展覧会で、中
国で拷問され処刑された受刑者らの遺体が含まれている可能性があるとし
て、同市当局は16日、展覧会を中止する決定を下した。キリスト教団体
「拷問に反対するキリスト教徒行動(ACAT)」から苦情の申し立てがあっ
たことを明らかにした。

ACATは「同展で出展されている人体標本は、中国国内で非合法化されて
いる気功集団、法輪功のメンバーで拷問死した人々のものである可能性が
高い」と発表した>

支那には焚書坑儒の大昔から「人権意識」がない。支那人が言論・思想
の自由をほとんど理解できないのは、上からの指示、命令、圧力を面従腹
背で適当にやり過ごす処世術が身についており、そもそも「自由」の必要
性を痛切に感じないのではないか。

習近平ら中共為政者は、邪魔者は殺処分したり廃人にする。立派な法律
はあっても、立法・行政・司法の三権分立の上に、それを統治する共産党
が君臨しているから「ただの紙っ切れ」に過ぎない。人民だろうが外国人
だろうが、為政者は絶対的な生殺与奪の権力を握っているから好きなよう
に処分できる。「中国のウイグル族弾圧は『地獄のような光景』=アムネ
スティ報告書」BBC 2021/6/11から。

<アムネスティは、新疆地区で収容所に入れられた人が「止まることの
ない洗脳と、身体的かつ心理的拷問を受けているとみられる」と報告した。

拷問の方法は「殴打、電気ショック、負荷が強い姿勢を取らせる、違法
な身体拘束(タイガーチェアと呼ばれる鉄製のいすに座らせ手足をロック
して動けなくするなど)、睡眠妨害、身体を壁のフックにかける、極めて
低温の環境に置く、独房に入れる」などがあるという。


タイガーチェアを使った拷問は、数時間〜数日にわたることもあり、その
様子を強制的に見せられたと証言した人もいたという>

14億の巨大な国家でも「井の中の蛙 大海を知らず」、自国の異常さが
分からないどころか「正義」だと思っているから暴走する一方だ。ラー
ジャオ(中国人風刺漫画家)とトウガラシ(コラムニスト)の「中国女性
の価値は『カエル20匹』と同等? 女性誘拐が続発する残酷すぎる実状」
ニューズウィーク 2022/2/16から。


<2022年の春節、中国では官製メディアが盛大な「北京冬季五輪」の開幕
式を伝える一方で、江蘇省徐州市の村で小屋に監禁されていた女性の映像
がネットで炎上した。女性は冬の寒さの中、薄着で首に鎖を巻かれてゴミ
だらけの小屋に閉じ込められていた。彼女は来歴も名前も不明。20年以上
前から監禁され、8人の子供を産まされた。誘拐されたのではないかと疑
われている。

中国には女性誘拐の伝統がある。そしてそれは貧しい農村部であればあ
るほど多発する。農民たちは跡継ぎを残すため、一生分の貯金を使って人
さらいから女性を買い取る。誘拐された女性の中には未成年もいるし、大
都会の女子大学生もいる。かつて上海の女子大学院生が社会調査をしてい
た時に誘拐され、2480元(約4万5000円)で農民に売られたこともある。

1989年に出版されたノンフィクションによると、86〜89年の3年間だけ
で、徐州に誘拐された女性は4万8100人以上。「法制日報」も2014年の1年
間だけで、誘拐された後、救助された女性は中国全土で3万人以上いたと
報じている。

旧態依然とした意識だけでなく、法の不備も原因だ。希少動物の違法売
買に対する刑罰は、例えばパンダは懲役10年以上、インコは5年以下、20
匹のヒキガエルの場合は3年以下。女性誘拐の罪は20匹のヒキガエルと同
じだ。

地方政府の不作為もある。今回の徐州で起きた女性監禁事件について、
地元政府は今も「合法的な婚姻だ」「違法性はない」と公言している>

ひどい話だが、こんな報道をされても習近平一派には「蛙の面に○○」、
ひたすらしらばっくれているが、時々「困った時は相見互い、古い友人を
助けるのは当然です」などという“素振り”を見せ、無知蒙昧なパンダハ
ガーをくすぐったりする。実に老獪だ。石平氏「北京大報告書に見る米中
格差」産経2022/2/17から。

<1月31日、北京大学国際戦略研究院は自らの公式サイトで「技術領域
における米中競争、分析と展望」と題する報告書を発表した。IT技術、AI
技術、宇宙開発、航空技術などの先端技術諸領域における米中競争と米中
デカップリング(切り離し)の現状を分析し、今後の趨勢を展望したもの
である。

報告書はまず、上述の諸領域における米中の技術レベルの現状を概観
し、全体的に見れば米国の先端技術が世界をリードしており、多くの領域
において、中国よりかなり進んでいる、との結論を出している。

こうした上で報告書は、中国の先端技術はごく限られた一部の領域で先
頭を走るケースもあるが、大半の領域ではアメリカより立ち遅れており、
全く空白の領域もあると素直に認めている。米中デカップリングは双方に
損失を与えているが、中国が蒙った損失の方が遥かに大きいと指摘する。

先端技術領域における中国からの人材流出の問題を取り上げ、中国人エ
リート技術者や留学生の大半が生活の場、安住の地として本国ではなくア
メリカを選んでいることに注目しているのも実に興味深い。これについて
報告書は一切立ち入らないが、政治的に微妙な問題であるゆえに避けてい
るのだろう。よく考えてみれば、この「不思議な現象」の背後には、技術
領域を超えた、米中の国家間の「全体的格差」があるのではないか。

米中のどちらが個人の自由や権利が保護されているか。どちらにより健
全な政治制度と社会制度と教育制度があるのか。自分と子供の将来を考え
る時、米中のどちらを選ぶのか。答えはほぼ決まっている。

米国が中国より優れているのは先端技術だけではない。国家全体の文明
度における米中の格差は余りにも大きい。自国のエリートたちからも敬遠
される中国は永遠にアメリカに勝つことができないのではないか>

「北京大報告書」はなぜ北京冬季五輪で習近平・中共が浮かれている時
に公開されたのか。習近平に「俺に逆らうな」と恫喝され、首根っこを掴
まれキン〇マを握られた社会科学院の学者が書いたのだろうが、普通なら
習近平・中共は公開を許すはずはない。

この論稿はアンチ習近平の江沢民派か李克強の共青団派が創ったのか、
あるいは習近平派が、毛沢東の政敵浮かび上がらせ策「百花斉放」の罠に
倣ったのか、いずれかだろう。やはり毛沢東崇拝の激しい習近平の「文革
2.0」の一つと考えるべきではないか。即ち、政敵を浮かび上がらせ、叩
き潰すのが狙いだろう。NEWSポストセブン2022/2/11も上記の「北京大報
告書」を論評しているが、しっかり警戒している。

<「北京大学が米中の先端技術開発競争を評価 米中対立で中国は不利
に」:この研究報告は「中国が今後『技術立国』から『技術大国』になる
には、まだまだ長い道のりを歩まなければならない。その点、 米国は依
然として技術力において世界をリードしている」と結論付けている。

米国ではトランプ政権時代、ペンス副大統領が「近い将来、中国が経済
力や技術力などで米国を上回り、経済安全保障上、大きな脅威となる」な
どと見方を明らかにしていたが、北京大学の研究報告はこれとは全く逆だ
けに、ネット上では「米国内での『中国は脅威』とする見方を否定しよう
との策略の一環」との指摘も出ている>

竹内久美子先生著「ウエストがくびれた女は、男心をお見通し」、櫻井
よしこ先生も絶賛したタイトルだが、「猫なで声で鳴いたところで、戦狼
の狙いはお見通し」、擬態に騙されることなく習近平一派を駆除すべし。
ダーティペアのプーチンも大人しくなるか?




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◆もしウクライナが加盟すれば

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和四年(2022)2月16日(水曜日)
     通巻7221号
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 ウクライナ危機の基本問題はNATOにあり。
  もしウクライナが加盟すれば、攻撃を受けるとNATOは出撃義務を負う
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 クレムリン宮殿へ足を運んだのは英、仏、独などNATOの主要国の首
脳たち。焦燥を滲ませるのは国境が近いか、隣接しているバルト三国、
ポーランド、ドイツ、ルーマニア。距離が離れていて緊張感に温度差があ
るのはブルガリア以西、とくに南欧のポルトガルとかスロベニアあたりは
予想されるウクライナの戦場が遠いこともあって、対岸の火事視だ。

 そもそもロシアがなぜかくも強硬なのかといえば、冷戦終結とソ連崩壊
のどさくさに、電光石火のごとく旧東欧諸国がNATOに加わったこと
で、最後の加盟は北マケドニアだった。(未加盟はスウェーデン、フィン
ランド、そしてスイス)。
 「これ以上増やさないとして約束を裏切ったのは西側だ」というのが
プーチン大統領の論理である。

 ざっとNATOの歴史を振り返ると、そもそもの設立動機はソ連の脅威
に対しての共同防衛を目指す集団保障体制の構築であり、創立メンバーは
米・英主導のもとに、ベルギー、カナダ、デンマーク、イタリア、フラン
ス、アイスランド、ルクセンブルグ、オランダ、ノルウェイ、ポルトガル
だった。ドイツが加わったのはベルリン危機以後である。

 1950年から1990年までに追加で加わったのはギリシア、トル
コ、西ドイツ、スペイン。そしてソ連崩壊後、2000年までにNATO
のメンバー入りしたのはチェコ、ハンガリー、ポーランドという強烈な反
ソ意識の国々であり、この列に現在までに旧東欧諸国が仲間入りする。具
体的にはブルガリア、ルーマニア、バルト三国(エストニア、ラトビア、
リトアニア)、スロバキア、クロアチア、アルバニア、スロベニア、モン
テネグロ。そして直近の加盟はギリシアと国名で揉めていた「北マケドニ
ア」である。

 問題はNATOは条約という堅い制限、規約が付帯していることである。
「もし加盟国のひとつでも、敵に攻撃された場合、すべての加盟国は防衛
義務を負う」とする第五条である。

 現段階では、NATO加盟国ではないウクライナが攻撃を受けても、
NATOは軍事的反撃には移行できない。辛うじて英米独が武器援助をお
こなった。
 

 ▼ウクライナはNATOの「パートナー」として扱われている

 NATOは加盟を希望していても、条件が満たせないとして「パート
ナー」と扱っているのがウクライナ、グルジア(ジョージア)、そしてボ
スニア&ヘツェゴビナである。旧ユーゴスラビア連邦でNATOに背を承
けているのはセルビア、孤立しているコソボ(コソ場は国家とは言えず防
衛はNATO軍がしている)。

 西側との協議を継続するため、ロシア軍は一部の軍を「演習が終わっ
た」として撤収を始めたが、「近くへ移動しただけで、撤収ではない」と
噛みついているのが英国(『ザ・タイムズ』、2月15日)。

 主要国は大使館員を引き揚げさせ、キエフの米国大使館ははるか西方の
街へ『移転』した。大使館がからになれば外交機能はとまり、首脳会談は
電話となった。緩和方向に傾いたとしてウォール街も兜町も株価が反発し
ているが、緊張が去ったとは、とても言えないだろう。
     
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 ★読者の声  どくしゃのこえ  READERS‘ OPINIONS 
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  ♪
(読者の声1) 前回の投稿でカタールの天然ガスの話題がありました。日
本は福島第一原発の事故から火力発電用の天然ガス輸入が急増。しかもか
なり割高な価格設定がされていた。日本は天然ガス輸入量の39%がオース
トラリア、次いでマレーシア14%、カタールが11%(2020年)。
http://www.garbagenews.net/archives/1966675.html
http://www.garbagenews.net/archives/1967830.html
 近年は米国からの輸入も増え、価格や産地での紛争などいろいろ考慮す
べきことも多いのでしょう。天然ガスの輸入量ではドイツと日本が横並
び。ドイツはロシア・ノルウェーからのパイプライン、日本はLNGです
が、昨年度は中国のLNG輸入量が日本を上回ったという。
 日本で原発が再開されるなら天然ガス輸入は減少するはずで、2017年の
記事でも「中部電力は豪州や米国から十分な供給を受ける契約をしてお
り、カタールからの供給がなくてもやっていける」とあります。
https://jp.reuters.com/article/qatar-japan-lng-idJPKBN18R03L
 世界のエネルギー需給に関するレポートとして独立行政法人によるもの
があります。
【原油市場他: ウクライナを巡る西側諸国等とロシアとの対立の高まり
の、エネルギー供給への影響に対する懸念から上昇する原油価格 】
https://oilgas-info.jogmec.go.jp/info_reports/1009226/1009269.html
 寒波や事故ひとつで価格が変動する業界なので高く売れるときは高く売
りたいのが資源国の本音でしょう。
  (PB生、千葉)



   ♪
(読者の声2)「ウクライナ問題」の日本への衝撃
1.ウクライナ問題はプーチンの個人問題
 いよいよロシアの侵略必至とみられていますが、この目的は高齢のプー
チンの個人独裁のあがきであり、ロシア国民の自衛ではありません。プー
チンは退任後の国民の処罰を恐れているのでしょう。これと同時に世界に
大きな衝撃を与えました。パクスアメリカーナが終ったからです。
 2.日本への教訓
 この紛争の教訓は、自国は自国民でしか守れないという古来の大原則の
確認です。米国はウクライナの保全を約束するブダペスト合意を米英露で
とりまとめましたが、当事者の露が破ってウクライナを侵略しても止めら
れませんでした。今回もバイデンはウクライナを武力では守らないと言明
しています。
これでは米国の保護を前提にしていた各国の国防戦略は否定され自力防衛
に戻らざるを得ません。すなわち核自衛です。幸い現代の核ミサイルは戦
争抑止力があるので小国でも独立を守れます。実際ウクライナが核兵器を
温存していればこのような事件は起きなかった。ウクライナ国民は米英露
のブダペスト合意に騙されたのです。
 3.日本の進路
 これで日本は他国依存の占領憲法では国民を守れないことが明らかにな
りました。目を覚ましましょう。
「日本人が戦争を忘れても戦争は日本人を忘れない」これはトロッキーの
言葉のもじりですが、まさにあてはまります。世界は第二次大戦前と同じ
で弱肉強食のままだったのです。日本は中朝露という核大国に三方を包囲
されているのです。そこで日本政府は大至急米国と協議して中距離ミサイ
ルを配備し、なるべく早く核ミサイル搭載潜水艦隊を建設しなければなり
ません。
米国も日本の核自衛が米国の極東の負担を減らすので歓迎です。これは戦
後の日本社会の大変革を意味します。
国防を始め多くの政策は戦前の独立国時代に戻す必要があるでしょう。日
本人は戦後の長い虚構の夢から覚める時が来ました。
(落合道夫)


(宮崎正弘のコメント)夢から覚めたくない人々がまだ多数派だと思いま
すが(苦笑)。



  ♪
(読者の声3)韓国関連の話題は結論がきまっているからブログもニュー
スもほとんど見なくなった。それでも大統領選で「呪いの藁人形」という
のはいかにも韓国らしい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0eb3e72cdcce365a46a10a33c1d56c77da9c72e2
しかし肝心の藁人形の写真がないので調べたら韓国語のサイトにあった。
https://news.v.daum.net/v/20220214163335030
 なんともお粗末な代物で劣化コピーしかできない民族といわれるのがよ
くわかる。
 旧正月のお祝いでは独島の間に太陽という図柄のギフトを送り、日本大
使はじめ日本メディアの特派員も受取拒否。朴槿恵大統領のときは朝日新
聞の特派員がうれしそうに自慢していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0962adcfc7119c1a70fa88a37364a77852c20bd5

 竹島(独島)の真ん中に太陽というのは地理的にありえない上におどろお
どろしい色合いが闇落ちしている韓国らしい。
しかも図柄が伊勢の夫婦岩の朝日の丸パクリ。かつてテレビで人気だった
霊能者の宜保愛子など韓国を地獄の入口といっていたという。
 日韓外交では韓国語に堪能な道上尚史氏はドバイ総領事、釜山総領事、
日中韓三国協力事務局長を経てミクロネシア連邦大使という韓国とはまる
で縁のない地域にいった。朴槿恵大統領時代にスクープを連発した朝日の
牧野愛博記者は本社の論説委員に呼び戻されたが最近は外交専門記者とし
て軍事関連の記事も多い。
 非韓三原則の古田博司教授はヘビースモーカーで禁煙ファシズム批判も
していたが、現在は肺がんで静養中。2015年のJB press の記事は今も公
開されているので必読。
【古田博司氏に聞く「東アジア3カ国との付き合い方」】
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43424
  (PB生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)是非とも拙著(宮崎正弘v室谷克実『なぜ韓国人
は国を捨てるのか』(ビジネス社、1540円)をお読みいただきたく。

   ♪
(読者の声4)2月13日(日曜日)は多くの米国人にとって年に一度の
アメフトの祭典である。そのテレビ中継中の宣伝費は30秒で7億円と最高
額である。
特筆すべきは、内外の自動車会社が競ってEV電気自動車の宣伝をしたこと
にある。現在全米の2.50億台のうちEV車は1%にも達していない。99%を
捨て、未来をEVに賭ける、と、この晴れの場で宣言したわけになる。
つい最近までこれらの会社は公然とEVをバカにし、鼻であしらっていた。
この豹変ぶりの視聴者への影響とは(1)時代が大きく変わる。(2)テ
スラは正しかった。(3)もうガソリン車の時代が消える。そして、これ
を見て悟った客は、次に買う時にガソリン車を躊躇う事になる。つまり、
全ての従来の車会社の売上がかなり落ちることになる。
2008年の不況で既に破産し、政府の援助で辛うじて生き延びてきた、莫大
な負債を抱えた米国自動車産業は、この華やかで高価なテレビ宣伝で、自
己の崩壊を加速させたことになる。
ちなみにテスラは誕生以来、1ドルの宣伝費も使っていない。全て客の口
コミとタダの報道による。かつて1970年代にバカにされていたトヨタやホ
ンダも、高品質で安ければ、かつての敵国・日本製でも米国市場を制覇した。
ましてテスラは純粋に米国産。アップル社を超えて世界最大の会社になる
と予想する投資家も多い。私見によれば、それは過小評価。
(在米のKM生)

2022年02月15日

◆「沖縄独立」中国利する立民

【阿比留瑠比の極言御免】 

 この5月に、戦後米国統治下にあった沖縄県は本土復帰50年を迎える。
そんな慶賀すべき年でも、それに水を差すような話は出てくる。昨年の衆
院選で沖縄3区から出馬し、落選した立憲民主党の屋良朝博元衆院議員が
今月4日、自身のフェイスブックに、友人との会話を紹介する形で投稿し
た一文がある。

 「最後に笑いながら意見が一致した。『独立したらスッキリするねぇ』」

 屋良氏はまた、「世界には沖縄より小さくても独立している国々はたく
さんあるなぁ」とも記した。同日の北京冬季五輪開会式にも言及し、こう
つづった。

 「小豆島(香川県)くらいの面積しかない小国の代表が晴れやかに入場
行進している。そんな夢も悪くないか、と思ったりする」

同胞意識の欠如

 屋良氏も、現時点ではあくまで「夢」だとしてはいる。ただ、もしそれ
が実現したら、少なくとも尖閣諸島(沖縄県石垣市)はあっという間に中
国に占領されるだろう。

 独立が米軍撤退とセットであるならば、沖縄本島も近い将来、中国にの
み込まれるのではないか。そうなったとき、果たして誰にとって幸福だろ
うか・・・。

 沖縄独立論をめぐっては、立民の前身である民主党政権の菅(かん)直人
内閣時代にもこんなことがあった。民主党の喜納昌吉参院議員(当時)が
著書『沖縄の自己決定権』の中で、鳩山由紀夫内閣の副総理兼国家戦略担
当相だった菅氏が政権交代後、喜納氏に独自の沖縄独立論を語っていたこ
とを暴露したのだった。

 それによると、喜納氏が「沖縄問題よろしくね」と言ったところ、菅氏
はこんな本音を漏らした。

 「沖縄問題は重くてどうしようもない。基地問題はどうにもならない。
もうタッチしたくない。もう沖縄は独立したほうがいい」

 政権の中枢にいる政治家として無責任極まる発言だが、喜納氏はむしろ
歓迎する文脈でこのエピソードを紹介していた。

 そこで菅内閣の仙谷由人官房長官に記者会見で本紙記者がただしたとこ
ろ、仙谷氏はこうごまかした。

 「(喜納氏の著書のような)検証しようのない伝聞証拠は、刑事訴訟法
で言えば証拠能力がない」

 当時、民主党の沖縄選出議員は日本国に帰属意識が薄く、政権中枢側も
沖縄県民に同胞意識を覚えていないのかとがくぜんとした。それが屋良氏
の今回の投稿と重なってみえる。

 筆者は沖縄県の本土復帰25年の平成9年頃に沖縄に出張した際、地元紙
の投書欄で読んだ投稿記事を覚えている。米国統治時代、本土から訪れた
社会党議員団を歓迎する県民に対し、議員側が「日本語がお上手ですね」
と述べたのを聞き、同胞だと思っていなかったのかとショックを受けたと
いった内容だった。

運動への支援指摘

 本誌パリ支局の三井美奈記者は昨年10月、フランス軍事学校戦略研究所
(IRSEM)がまとめた世界で影響力拡大を狙う中国の戦略に関する報
告書について報じていた。

 報告書は、沖縄住民には日本政府への複雑な気持ちが残り、米軍基地へ
の反発も強いため、中国にとって利用しやすい環境にあると指摘した。中
国が独立派を招き学術交流を促したり、中国人が米軍基地周辺で不動産投
資を進めたりなどの動きがあると列記した。

 また、中国は独立派と同様に憲法9条改正反対運動や、米軍基地への抗
議運動を支援しているとも指摘した。立民の姿勢は、そんな中国を利し、
国民の分断を深めてはいないか。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 松本市 久保田 康文 

産経新聞 採録


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◆朝日は「人民日報」か 夕刊フジ

     【花田紀凱 天下の暴論プラス】


 始まった北京冬季五輪、開会式は意識的に見なかった。
競技も見る気がしない。

 習近平国家主席がどう言い繕ったって、新疆ウイグル自治区、香港、南
モンゴルで中国がやっていることを知れば「ジェノサイド五輪」と呼ぶの
がいちばんふさわしい。

 ヒトラーのベルリン五輪とよく比較されるが、ヒトラーはベルリン五輪
の時は、まだ大々的にホロコーストに手を染めていなかった。習近平主席
は現在、ただいま、ウイグルでジェノサイドを続けているのだ。

 アメリカのポンペイオ前国務長官もツイッターでこう言っている。

 「北京の冬季五輪は、ジェノサイド五輪として語られることだろう。中
国西部(新疆ウイグル地区)で起きていることは、大量虐殺にほかならない」

 しかし、日本の大手メディアは、早くも、金メダルだ、世界新だと浮か
れている。

 日本の新聞で、開会式の5日に、ハッキリこの「大会は歓迎できない」
と社説(「主張」)で書いたのは産経新聞だけだ。

 〈大会そのものは歓迎できない。深刻な人種問題を抱える中国の首都が
「平和の祭典」の開催地にふさわしくないからだ。〉

 返す刀でIOCのバッハ会長をバッサリ。

 〈(バッハ会長は)大会は「国際社会の強い支持を受けている」と評価
した。

 耳を疑った。〉

 習近平主席が「大会の成功は、中華民族の偉大な復興への自信を強め
る」と訓示したことについても、

 〈「アーリア民族の優秀性」を誇示すると位置付けた1936年のベル
リン五輪を想起する。〉

 胸のすく思いだ。

 さすが産経。

 それにひきかえ、情けないのは朝日新聞(わkっている話だが)。1面
に中国総局長が寄稿。

 〈北京でも選手が主役として輝き、世界が見失っているものに気づかせ
てくれることを期待したい。〉

 朝日新聞はこと中国となるとどうしてこう腰が引けるのか。ふやけたこ
とを言ってるんじゃない!

 やっと国会で成立した対中人権決議の時もそうだった。

 中国という国名も出さず、「非難決議案」が「決議案」に、「人権侵
害」も「人権状況」に変えられた。こんな決議案なら出さない方がましと
言うべき決議案に対し、朝日の社説はこう書いた(2月3日)。
 〈本来なら、懸念は率直に伝えたうえで、実際の人権状況の改善につな
がるよう、粘り強く働きかけを続けるのが採るべき道ではないか。〉

 懸念はイヤというほど伝わっているだろう。習近平中国は、それを一
切、無視しているだけだ。

 そして朝日社説はこう結論づけた。

 〈決議は、人権問題は「一国の内政問題」にとどまらないとうたった。
ならば、日本国内の人権問題の改善も必要で、国連の人権理事会や米国務
省の人権報告書などからの指摘も真摯に受け止めねばならない。入管施設
での外国人の処遇には問題が多く、外国人労働者らを守る制度も不十分
だ。部落差別など解消されていない課題も多い。〉

 かって雑誌『諸君!』が「朝日は日本の『プラウダ』か」と題した論文
を掲載したことがある。この社説を読んで、言いたくなった。「朝日は
『人民日報』か!」

(月刊『Hanada』編集長)

出典:夕刊フジ 2022年(令和4年)2月10日

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 



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◆雀庵の「開戦前夜/20 かすみゆく庶民の“中国の夢”」

        “シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/429(2022/2/11/金】今日は「紀元節」。明治5
/1872年、日本書紀の伝える「神武天皇即位の日」(紀元前660年旧暦1月1
日)に基づいて制定された。大日本帝国憲法はその17年後、1889年の2月
11日に発布された。由緒ある紀元節は敗戦後、GHQにより昭和23/1948年に
廃止されたが、昭和41/1966年に怪しげな「建国記念の日」として復活し
ている(goo 辞書など参照)。

戦争に負けると国家、国民とも歴史、アイデンティティを奪われる。次の
戦争で勝ち、自分と国家を取り戻すまでは「敗者」の屈辱に耐えるしかな
い。77年間も幽閉されたのだから、もういいだろう、再起の時である。世
界は日の出を待っている。オツムのいい人は戦略を練る、パワーのある人
は戦場へ向かう、賞味期限切れの人は銃後を守る、怪しいヂヂイは煽るの
だ。今日も元気に中共タタキ、叩けよさらば開かれん!

このところ経済を勉強しているが、まあ中坊レベル。国家財政や企業財務
などは、数字を分析する能力がないと歯が立たないから、シロウトにはや
たらと難しい。大蔵省、今の財務省は東大出や京大出などの秀才の職場
で、彼らが大臣を神輿に担いで国家の方向を決めているという感じがする
が、どうなんだろう。

大臣は大枠の方向を示し、事務次官をトップとする官僚がそれを忖度しな
がら、自分たちも納得できる「設計図」を書き、作業を進めていくのが、
明治以来の日本の行政のようである。政権により官高政低か政高官
低・・・政権トップのオツム次第なのだろう。

米国では政権が変わると省庁のトップクラス(日本なら課長以上の秀才、
俊才)まで変わるそうだ。それをポリティカル・アポインティ、政治任用
とか言っているが、「政権獲得への貢献」に対する功労賞のような面もあ
り、党への寄付金が多いからという功績でイルカが某国の大使に任命され
たこともある。まるで寄付=買官=恩賞人事みたいで、政策の安定性とか
前進という面ではあまりいいシステムではないと小生は思うが・・・独裁
国家はそういう傾向が強い。

日本では「政務次官」というポストに与党の若手議員を送って勉強させて
いるらしいが、何となく肩書だけのような存在で、まあシロウトに毛が生
えたレベルか。小生は運輸省、今の国土交通省には取材でよく行ったが、
阿吽の呼吸で持ちつ持たれつ、新法の解説書の出版を委託されたことがあ
る。まあ、WinWin、昔は官民癒着などとうるさいことはあまり言わなかった。

“アバウト”は自動車のハンドルの「アソビ」みたいなもので、必ずしも悪
いことではない。日本は昔から「和を以て貴しとなす」で、敵か味方か、
の二元論ではなく、第三者とか、どっちつかず、日和見といったアソビ、
柔軟性があった。日本人の穏やかな気性のベースに「アバウト」「個性容
認」があるのではないか。「白河の 清きに魚も 棲みかねて もとの濁り
の 田沼恋しき」。小生はアバウトが好きだから、習近平・中共独裁とは
まったく肌が合わない。

支那の民は伝統的に「敵か味方か」の硬直した「二元論」のようで、ソ連
に倣った中共=毛沢東的共産主義も「異端を絶対許さない」苛烈な統治
だった。「奴は思想に濁りがある、危険分子に警戒せよ」から始まり「奴
は米日帝国主義を容認する走資派だ」、最後は「奴は敵だ、敵を殺せ!」
となる。劉少奇ら多くの人材は殺されたが、トウ小平は3度の弾圧を生き
残って原始共産主義国家を経済大国へ導いた。

トウ小平曰く「黒い猫 白い猫でも かまわない 鼠捕るのが 良い猫だ」。
それを毛沢東病の習近平が「濁り、邪道だ、共産主義の原点に戻れ!」と
良い猫を狩りまくっているわけだ。○○につける薬なし。津上 俊哉・日本
国際問題研究所客員研究員「『中所得国の罠』へ向かう中国」笹川平和財
団2022/2/8から。氏も嘆いているよう。

<【かすみゆく庶民の「中国の夢」】習主席はこれまでも「共同富裕」に
ついて何度か言及してきたが、背景には、習主席と中国共産党が「貧富の
格差拡大」に対する懸念をますます募らせていることがある。

中国における「貧富の格差拡大」に対する不満は、国民、特に若者の間で
高まりつつある。このことは、近年中国のネット上に出現した二つの流行
語に表れている。一つは「寝そべり主義(身平主義)」であり、日々の重
労働を拒絶する若者の態度のことである。たとえ一生懸命働いても家の購
入も理想のパートナーとの結婚もかなわないことから、「カウチポテト」
になった方がましというものである。

もう一つの言葉が「996」であり、これは「朝9時から夜9時まで週6日働
く」という意味である。実は「996」は中国の民間企業において長らく一
般的な雇用慣行であったが、今や若者の怒りの対象となっている。かつて
は若者が「996」で働けば、家も将来の昇給も得られたが、今やそのよう
な期待を抱いている者はほとんどいない。

端的に言えば(習主席ではなく)庶民にとっての「中国の夢」はかすみつ
つある様である。これまで中国共産党の正統性は、「暮らしが年々良く
なっていく」という人々の意識に支えられてきた。もしこの意識が薄らげ
ば、中国共産党による統治に深刻な影響を及ぼすだろう。

2021年1月、習主席はそのような重大な懸念を表明し「共同富裕の実現 は
経済的問題だけでなく、党による統治の基礎に関わる重要な政治的問題
でもある。我々は貧富の格差がこれ以上拡大することを決して許してはな
らない」と述べた。

中国政府にはまた、急速に軍を拡大し、融資用の「隠れた政府保証」を提
供し、他国には真似できない規模の産業政策を実施し、一国で宇宙に進出
するなどの大規模な科学プロジェクトを遂行する能力がある。これらが可
能なのは、莫大な富と資源を政府が利用できるからである。

中国共産党は、その能力を党のリーダーシップと中国式社会主義の優位性
の証であると誇っているが、それは我々が「中国は我々とは異なるゲーム
をしている」「中国は異質だ」と感じる根本的な理由でもある。

筆者は何事にも良い面と悪い面があると考える。一方では富が政府に集中
しているため政府が強力に活動できているが、他方で中国経済の健全性を
著しく損ねている。

【結論】本稿では、中国では政府と中国共産党の関係者に富が過度に分配
されており、この傾向は不条理な規模の不動産バブルや債務の隠れた政府
保証による「不当な富の移転」を通じて強まりつつあると論じている。

この傾向に変化がなければ、中国は二つの深刻な問題に直面するだろう。
一つは政治的な問題、もう一つは経済的な問題である。

政治的には、貧富の格差はさらに拡大し、若者は人生の夢を失い、共産党
による統治への信頼もなくすだろう。習主席が述べたように、「党の統治
の基礎」が危機にさらされることになる。

経済的には、経済成長の持続性が危うくなっている。中国が持続的な経済
成長を望むのであれば、処方箋は単純である。生産性の高い民間部門、特
にニューエコノミー(技術革新を背景に生まれた産業)を可能な限り成長
させる一方で、より生産性が低く、経済的に疲弊した旧来の国営・国家関
連部門をリストラ、ダウンサイズすることである。

中国は、国営部門から民間部門に成長の果実を振り向ける必要がある。そ
のためには、中国は「不当な富の移転」を是正し、国家部門の役割を削減
する必要がある。プラットフォーム企業(IT企業が展開するネットサービ
ス。バイドゥ/百度、アリババ/阿里巴巴、テンセント/騰訊など)を処罰
したり、創業者に多額の資金を寄付させたりすることは、方向性を誤って
いるとしか言えない。

このような改革は、既得権者からの強い抵抗に遭うだろうし、「国のかた
ち」を根底から変えることを意味する。従って、習主席と共産党は、政
治・経済的に崖っぷちまで追い込まれない限り、そのような改革に賛成す
ることは決してないだろう。その結果、中国は先述の二つの大きな問題に
直面し、中所得国の罠に向かうことはほぼ確実である>

「中所得国の罠」・・・塩野七生氏の著作「逆襲される文明」は、中国が
経済失政で難民や経済移民送り出し国になりかねないと警戒、危惧してい
るようである。

<長期にわたって高い生活水準を保つことに成功した国と、一時期は反映
してもすぐに衰退に向かってしまう国がある。前者の「成功した国」の典
型は、古代ローマ帝国と、中世・ルネサンス時代のヴェネツィア共和国。
後者の「衰退した国」の好例は、古代ではギリシア、中世・ルネサンス時
代ではフィレンツェだ。

前者と後者を分ける鍵は、上手く行かなくなった時期、つまり「危機」を
どう克服したかだ。その「鍵」は特別に作ったものではなく、そこいらに
ある。ただ、その重要性を認識できる人だけが見つけ出せるものなのだ。

「持てる力や人材を活用する」ということ。上手く行っていた時期に蓄積
した力や、育った人材を、停滞期の今だからこそ徹底的に活用していこう
という心意気でもある

人材が飢渇したから国が衰退するのではない。人材は常に、どこにでもい
る。ただ、停滞期に入ると「人材を駆使する」メカニズムが機能しなく
なってくる。社会全体が「サビついてしまう」のだ。

高度成長期が終わった後に、このサビを巧みに取り除いたのがローマと
ヴェネツィアだった。他の国なら繁栄期の後にすぐに衰退に向かうが、こ
の2国だけは安定成長を保った。危機の克服こそが政治である、と考え、
実行したのである。

反対に、ギリシアやフィレンツェでは、サビを取り除くのを「リストラ」
によった。歴史的に言えば「国外追放」。テミストクレスやダ・ヴィンチ
のような頭脳流出の先例を作ってしまった。

(テミストクレスは古代ギリシア・アテネの政治家、将軍。アテネ海軍の
創始者であり、ペルシア戦争の救国の英雄であるが、民主派の中心人物で
あったため、保守的傾向が強い古代の歴史家たちは、おおむね批判的で
あった。ペルシア王と内通しているという噂のため死刑の宣告を受けて小
アジアへ逃げた/ブリタニカ国際大百科事典)

私の考える政治と経済の違いは(不況に際して)回復を目指すという目標
は同じでも、為政者はリストラしないで回復を追求し、経営者はリストラ
してでも回復を優先と考えているところにある。だから、社員のリストラ
をしないでV字回復をやり遂げた経営者は、経済人でありながら政治的な
センスも備えた人と言える。

この頃の難民問題が人道的な感情だけで解決できないのは、難民とは国家
によるリストラだからである。実際、人道的な思いで救い上げたものの、
彼ら「経済難民」の入国を拒絶する先進国は多い。国家が黙認している
「難民」なのだから、経済大国になった中国からの不法入国者が未だに後
を絶たないのも、その辺り(国家によるリストラや追放)に真の事情がひ
そんでいるからだろう。

リストラしないで国を建て直すのと、リストラしてでも繁栄を手にするや
り方を比べると、長期的に見れば前者が成功したのは歴史が示すとおり
だ。リストラ主義だと短期に回復を達成できるが、長くは続かない。なぜ
なら、自分たちがもともと持っていた力と、自分たちの中にいる人間を活
用する方が、最終的にはプラスになるからだ。この2つがあれば、輸入に
頼る必要はないのだから。

なぜこうも簡単なことを、学界もマスコミも指摘しないのだろう。あまり
に平凡で簡単なことで、識者とされている人の口にすることではないと
思っているのだろうか>

イタリアへの中国からの不法入国は凄まじい。ジャーナリス・新津隆夫氏
「イタリアにコロナ爆発をもたらした中国の『静かなる侵略』今の状況は
20年前から始まっていた」PRESIDENT Online 2020/3/30によると、「一帯
一路への参加が、イタリアにおけるコロナ禍のきっかけとなったという分
析も見かける。だが、ここ20年以上ミラノで暮らす筆者にとって現在の状
況は、中国のイタリアに対する長年の「静的侵食(サイレント・インベー
ジョン)が、ある一定の成果を収めた結果に見えて仕方がない」。

それは見方を変えれば、中共からの「人材流出」でもある。すでにロシア
からは多くの高学歴の若者が流出しているという。中露ともに高学歴で本
国に残っているのは「政権に寄生して美味しい思いをするイエスマンばか
り」ということになり、これでは経済失速や「中所得国の罠」を免れまい。

中共はロシアともども国力を落していく。習近平やプーチンが政権を維持
するためには戦争で「一点突破、全面展開」を狙うしかない。開戦を抑止
するためにも日本や周辺国は核ミサイルなど戦力強化を進めるべきである。
        
   
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◆ウクライナ危機は目の前にある

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和四年(2022)2月11日(金曜日)
      通巻7215号
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リズ・トラス英国外相がモスクワ訪問ラブロフ外相と会談
  「ウクライナ危機は目の前にある」vs
               「侵攻? コメディだ」
**************************

 英紙インデペンダント、ガーディアン、ザ・タイムズも扱いが小さい
が、英外相リズ・トラスが急きょモスクワを訪問し(2月10日)、ラブ
ロフ外相と会談した。リズは女傑政治家として、ジョンション政権の主要
閣僚を務める。
 大使館員と家族を引き揚げた英国はウクライナで戦争が起きると危惧し
ているが、ラブロフは「コメディだ」と発言した。但し「ロシア大使館員
の引き上げはあり得ないわけでもない」とも言った。

 同日、ロシアとベラルーシの軍事合同演習が開始され、参加したロシア
兵は三万人と判明した。演習場は五ヶ所、空軍基地は四箇所。また黒海艦
隊は2月13日から19日まで洋上演習のため、航路閉鎖を行うと発表した。
 衛星観察によれば、ロシア軍はベラルーシに三個戦車部隊、ベラルーシ
とロシア国境の別に三個戦車大隊、ウクライナ東側国境に一個。そしてク
リミア半島に五個大隊が確認されている。
 ベラルーシからウクライナの首都キエフまでは僅か百キロである。

 またウクライナ東部のロシア占領地区では、「志願兵」の募集が再開さ
れ、「ドンガス志願兵連合」(UDV)が軍事訓練を始めた模様だ。
対抗してウクライナ西部でも軍事演習が連日行われ、米英、NATOなら
びにカナダから武器援助がなされている

 ロシア、ウクライナを飛び回るマクロン仏大統領が呼びかけ、ドイツ、
ポーランドを加えての首脳会議も行われた

 ロシア英字紙プラウダに注目される記事が掲載された。 
 「NATOはウクライナ危機で東欧への軍増派に一週間を要した。わが
CSTOは、カザフスタン危機に三日で対応した」と緊急部隊の展開の迅
速さを自慢したのだ。
 CSTOの加盟国はロシア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タ
ジキスタン。

 トカエフ(カザフスタン)大統領は暴動鎮圧を利用してナゼルバエフ前
大統領一族を引退へ追い込み、ロシアとの絆を深めた。これは同時に中国
の影響力を限定的なものとしたわけで、プーチンのあざとさを見せつけた。

 トカエフはカザフスタンの反政府暴動を軍を動員して抑え込んだが、三
日間でCSTOは2030人と250台の戦車、装甲車を輸送し「平和維
持部隊」を派遣したのだった。
   
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読者の声READERS OPINIONS
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  ♪
(読者の声1)「ウクライナ紛争はロシアの自衛ではない」
(1)ウクライナ問題
 ロシアのウクライナ侵略について、やらないという意見があるが、油断
ではないかと思う。というのはロシアにとっての戦争は独ソ戦のような絶
対的な防衛戦争ではないからだ。したがって状況は流動的というべきだろう。
成算があると思えばやるし、無ければやらない。延期もあるだろう。具体
的には米国の意向次第だ。すでに米国はウクライナ国内でウクライナ軍に
歩兵用の対戦車ミサイルの発射訓練を行っている。ウクライナ兵は発射す
れば当たると述べていたから使いやすいものなのだろう。これをプーチン
はどう評価するか。
(2)ブダペスト合意
 この事件の発端は、ブダペスト合意である。この合意とは米英ロシアが
ウクライナの核兵器廃止の代わりにウクライナの国土保全を約束したもの
である。しかしウクライナが核を廃止するとすぐにロシアが合意を破って
クリミヤを占領してしまった。米英はコケにされた。
 (3)日本人の教訓
 日本人の教訓は、核兵器を手に入れたら絶対に手放さないことである。
外国に国民の運命を預けてはならないのだ。またロシアは普通の国ではな
い。国際条約を平気で破るし、実際憲法に条約廃棄権を明記しているという。
これでは日本は無条件自衛するしかない。そしてこのロシアが根室の目の
前に迫っていることだ。今日のウクライナは明日の北海道だ。ロシアは、
アイヌはロシア人と言い始めた。これはロシアが何時でもロシア人保護を
名目に北海道に上陸してくる可能性がある。日本の戦後は終わった。
区切りを付けよう。憲法九条は作った米国が半世紀以上前に否定している。
現在の自衛隊は警察に過ぎないから、軍司法を加えて正規軍にしよう。自
衛は独立国家の自然権だから、国防については憲法改正は不要だ(落合道夫)
  
  ♪
(読者の声2)先般好評をいただきました討論番組「いわんかな」(ゲス
ト=楊逸・女史)。テーマは「北京五輪 我が敵・習近平」は、ユー
チューブで御覧になれます。
司会=高山正之、パネラー=馬渕睦夫、福島香織、塩見和子、宮崎正弘。
https://www.youtube.com/watch?v=5a3d8oYqzpE
   (未来ネット

  ♪
(読者の声3)ウクライナといえば人身売買で有名。2016年の記事「13歳
女子生徒を売り飛ばそうとした教師の女逮捕、ウクライナ」。
 教え子の女子生徒(13)を1万ドル(約112万円)超の値で売り飛ばそう
としたとして、公立寄宿学校の教師の女(52)が現行犯逮捕された。
https://www.afpbb.com/articles/-/3109036
 関連記事がまたすごい。
「中国教師夫妻、生徒23人に売春させ死刑判決」(2007年)
 中国で性経験のない女児との性行為を買おうとする男たちに対し、教師
夫妻が最年少11歳を含む生徒23人に売春をさせていた罪で死刑を宣告され
た。中国の伝統文化ですね
https://www.afpbb.com/articles/-/2327845
「子どもの担任教員をレイプ、父親ら3人に最長18年の有罪判決 韓国」
(2016年)韓国南西部・木浦(Mokpo)の裁判所は13日、女性教員(20)を
レイプしたとして、女性教員が担任するクラスの子どもの父親2人を含む3
被告に対 し、最長18年の懲役刑を言い渡した。これまた韓国の伝統文
化。https://www.afpbb.com/articles/-/3104248
 北朝鮮では2019年にこんな記事がある。「中国に売られる「女子高生」
らを待つ過酷な運命」
「中国でしばらくカネを稼げるようにしてやる」と騙して接近。中国のブ
ローカーと結託し、売り飛ばす手口で荒稼ぎしている。ブローカーの受け
取る報酬は女性1人あたり2万元(約31万9000円)から3万元(約47万8000
円)。慰安婦の実態はこんなものだったのだろう。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20191209-00154132
 日本でも女児の失踪事件があるが、密航船で売り飛ばされているのかも
しれない。世界にはこんな国がまだまだたくさんある。(PB生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)そういえば、中国マフィアがウクライナのマフィ
アと手を組んで、欧州への密航を斡旋する闇の組織がありましたね。
  ♪
(読者の声4)通巻717号(読者の声3)の拙文で、「新約聖書の『黙示
録』の預言を絶対起こる」という箇所は正しくは、「新約聖書の『ヨハネ
の黙示録』の預言を絶対起こる」で、「夫は頭に被り物を巻く。故アラ
ファト大統領と同色カフィアだ。パレスチナ人だ」の箇所は、「夫は故ア
ラファト大統領と同色の被り物「カフィア」を首に巻く。アラビア語で話
す彼らは、恐らくパレスチナ人」の間違い。
 年末年始の貴誌を丁寧に読むと、元旦号からハイペース。超高速ミサイ
ルの如くぶっ飛ばす(笑)。「書評」欄は割と地味だが、宮崎先生の思考
軌跡の理解を深める。注目は、(元旦の)通巻7176号と同7208号の、福山
隆著『「陸軍中野学校」の教え(ダイレクト出版)』、長谷川静男著『中
国四千年の策略大全(ビジネス社)』で、何とインテリジェンス(情報・
諜報)関連が二冊(!)で、両書共読みたい。
 前書は、「世界一、騙す人の話を聞く(要は騙される)事が得意な」日
本国民が、「そうでない部分」が有る証明である。(「中国四千年」でな
く「シナ四千年」にすべき)後書は、百戦錬磨で海千山千のシナ人とナ
イーブな日本人は、「(悲しかな)大人と子供」の差が有る証明である。
占領連合国司令官マッカーサーは、「アングロサクソンや(悪事を知って
行う)ゲルマンは45才の熟年だが、日本人は12才の少年である」と主張。
たかが軍司令官に、二千六百年の歴史を誇る日本国民も舐められたもので
ある。
 しかし心配無用!。「平和憲法」の精神で、戦後日本国民は「16才の女
子高生」にまで急成長(爆笑)。
核弾頭搭載ミサイルを大量に日本に向ける、中朝露など「平和を希求する
諸国民(笑)」に囲まれても御花畑満開でラブフォーエバー(涙笑)。ど
こまでも「他者に嫌われない事を、唯一の存在証明」とする国民が形成。
発展途上国への無戦略的な援助、日本政府の(旧敵国扱いの)国連供出金
は、一時期に全加盟国分の二割を占める。何故か? それは16才の女子高
生と同レベルで、「誰にも嫌われたくない」(つまり「誰からも好かれた
い」)からなのである。
 
 冷戦終了期頃までは、日本中に戦争経験者の「頑固爺さん」が居た。
大概よく威張るので煙たがる人も居たが、背筋がピンして威厳がある。最
近は、65以上の高齢者も完全に「女子高生化」した。「息子や娘に嫌われ
ぬ(愛される)」、「婿や嫁に嫌われぬ(愛される)、「孫に嫌われぬ
(愛される)」、「若者一般に嫌われぬ(愛される)」事を、唯一の存在
証明として気色悪い(爆笑)。(女子高生は、「あの娘さ、嫌われてるっ
て」「クラス皆に、シカトされてるよ」「ま〜じ、や〜ね」(とは最近は
言わないか、苦笑)という風に絶対に嫌われポジションは嫌だ、笑)。
 一方で、自分が銃持ち人を撃った事も無いのに、少子化で凄く貴重な若
者を徴兵し、戦わせろと狂う高齢者も居るが、アンタら一体何なの?
徴兵制は(減る方が良い)65才以上とすべし!(笑)。65才以上が銃を持
ち尖閣防衛して、仮に鮫の餌になっても、厚生予算が浮き国庫に貢献(爆
笑)。ま、悪い冗談は置くと、「暴走老人」石原慎太郎元東京都知事が最
近亡くなった。石原氏も本音は皆に愛されたい筈だが、「嫌われ」「敵を
作り」「(場合によっては)誤解を招いても(笑)」、断固言うべきを言
い、なすべきを躊躇しない。
 石原は橋下徹と組んだ頃に、「若者はイスラエルを見て来い」と言って
いる。その影響か、田母神俊雄元航空幕僚長や経済評論家の上念司らがイ
スラエルの
軍事産業を見学。石原ら結成の「青嵐会」は、第四次中東戦争後に、「資
源派財界と組み、親中共・親アラブ政策に、舵を切り驀進する」田中角栄
内閣に対抗して、「パーリア(反共嫌われ者)国家」台湾とイスラエルに
接近して独自パイプを作る。(台湾とイスラエルと南アフリカは、パーリ
ア国家の秘密同盟「ネクサス」を形成)。イスラエルシンパの(中山正輝
の息子の)中山泰秀や鈴木宗男はその名残である。
https://www.nytimes.com/1981/06/28/world/3-nations-widening-nuclear-contacts.html
https://www.jstor.org/stable/2706559

 尤も青嵐会にしても、阿呆な福音派耶蘇の如く宗教的(またはイデオロ
ギー的)に、イスラエルを溺愛してない。要は「女子高生国家」の戦後日
本国民は、ちゃんと鏡を見て「他者に嫌われない事が、唯一の存在証明」
の気色悪い己の姿を知り、他国の悪意を知る訓練すべきと言う事だ。逆
に、(国家・国民のサバイバルが最優先の)イスラエル国の女子高生は卒
業すると、(基本的に)全員が徴兵で国防軍や国境警備隊の任務に就く。
何時撃たれ、何時死ぬかも知れぬ、彼女らは「(御花畑満開の)女子高生
国家日本国民」とは「覚悟」が全然違う。
 前置きが長いが(笑)、2005年頃から数年、小学館の隔週刊誌
『SAPIO』の連載「Intelligence Database」が契機で、「インテリジェン
スブーム」が起こ
る。執筆者の佐藤優の見立てでは、世界の情報大国は、一位英国、二位イ
スラエル、三位ロシア、である。順位に米国が見え無いのは、インテリ
ジェンスの量は質に変えられぬからである。同氏は日本の情報能力は現在
十番目位との高評価。一方、元韓国国防省海外情報部の高永?(コ・ヨン
チョル)は、世界三大情報大国は、米国、中国、ロシア、と見る。規模重
視だが、南北朝鮮の情報能力はイスラエルに匹敵と主張。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%B0%B8%E5%96%86
 国際ニュース解説の田中宇は、世界の三大情報大国を、英国、米国、イ
スラエル、と見る。田中は、執拗に「英米イスラエル」と感情的批判を繰
り返すが、要は「悪い奴ら」と印象付けたい(失笑)。田中は北朝鮮シン
パで、コネが有り、余程覚え良かったか、平壌も訪問。日本のミサイル防
衛と首相の靖国参拝に絶対反対。中道を装う極左である。
話かわり、軍事研究別冊の『ワールドインテリジェンス』誌は、2007年頃
に一年程発行後に休刊したのだが、元編集長の黒井文太郎は(佐藤優と対
照的に)日本の情報能力には厳しい。
 同氏は世界最強の情報大国は米国と見る。米国は中国情報は台湾から得
て、朝鮮情報は韓国から得ており、日本など「お呼びでない」という評価
である。
また、おらが個人的に遇った事が有る、当時西ガリラヤ大学講師のエフラ
イム・カハナは、『Historical Dictionary of Israeli Intelligence』
の著者である。同氏も米国が最強情報大国と見るが、話して分かったの
は、イスラエルのインテリジェンスで最重要人物は、対外諜報機関モサッ
ド長官で無く、参謀本部諜報局アマーンの分析部長という事である。モッ
サドは手足で、アマーン分析部門が頭脳の関係である。長くなり、改める。
https://rowman.com/ISBN/9780810865006/Historical-Dictionary-of-
Israeli-Intelligence(道楽Q)

2022年02月08日

◆福島苦しめる菅(カン)直人氏ら5元首相

【阿比留瑠比の極言御免】

 石原慎太郎元東京都知事の死去に関する2日付本紙社会面の記事は、平
成23年の東京電力福島第1原発事故で、当時の菅(かん)直人内閣の要請で
放水作業のため現地に赴いた東京消防庁ハイパーレスキュー隊とのエピ
ソードを振り返っていた。

 石原氏が任務を終えた隊員に対し、涙声で「本当にありがとうございま
した」と感謝の気持ちを表明する場面である。会員制交流サイト
(SNS)上でも、多くの人がこのシーンを感慨深く回想していた。

 だが、実は石原氏は首相官邸からの隊派遣要請をいったん断っている。
菅氏に隊員を預けると、どんな危険で無謀な任務を強いられるのか分から
ないと判断していたのだった。

事務方の相談受け


 このときは結局、菅政権では物事を動かせないとの事務方の相談を受け
た安倍晋三元首相が、石原氏の長男である自民党の石原伸晃幹事長(当
時)を介して説得し、石原氏も最終的に派遣要請を受け入れた。当時、事
情を知るある官僚にこう言われた。

 「菅首相に調整経緯を知られると、へそを曲げて何をするか分からない
から、書かないでおいてほしい」

 ただあの時代から11年がたっても、菅氏の不規則な言動は変わらない。
いや菅氏だけでなく、小泉純一郎、細川護熙、鳩山由紀夫、村山富市の各
氏も合わせた5人の首相経験者が原発事故をめぐり行っていることが現
在、岸田文雄内閣から強く否定される異例の事態となっている。

 環境省は1日、山口壮環境相名で5人が連名で欧州連合(EU)欧州委
員会に出した原発肯定方針の撤回を求める書簡の内容への反論文「福島県
における放射線の健康影響について」を明らかにした。

 それは5人の書簡の中に「(原発事故により)多くの子供たちが甲状腺
がんに苦しみ」との表現がある問題を取り上げ、次のように指摘している。

 「福島県の子供に放射線による健康被害が生じているという誤った情報
を広め、いわれのない差別や偏見を助長することが懸念されます」

不適切行為と断罪

 また、政府が風評の払拭に取り組んできたことを記し、福島県の甲状腺
検査見つかった甲状腺がんについて、県民健康調査検討委員会や原子放射
線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)などの専門家会議
で、放射線の影響とは考えにくいと評価されたことを紹介した。その上
で、書簡の表現は「適切でない」と断じた。

 つまり、5人を名指しで差別や偏見を助長し、科学的知見に基づかない
風評を広げる不適切な行為をしていると断罪したのである。

 この問題をめぐっては、菅(かん)内閣で首相補佐官と原発事故担当相を
務めた自民党の細野豪志氏も、かつての上司らを厳しく批判する。

 「菅直人元総理は非難範囲の決定をした責任者だ。原発事故により甲状
腺がんが増えたと主張するなら自らの政治責任をどう取るのか。反原発を
言うのとは次元が違う重たい問題だ」(1月30日ツイッター)

 福島県の子供の甲状腺がんに関しては、日本学術会議も「地域や外部被
ばく線量が違う場合でも、発見頻度に意味のある差は見られない」と報告
している。

 元首相たちはいったい、何をやっているのか。自分たちの反原発イデオ
ロギーのためなら資料を無視し、10年以上かけて風評被害の払拭を図って
きた福島県の努力が水泡に帰しても構わないとでもいうのか。

 いたずらに福島県を苦しませるだけで何も生まない軽率な行為を、恥ず
かしいと思わないのか。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  松本市 久保田 康文 

  産経新聞 採録


            
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◆雀庵の「開戦前夜/17 男の契り:石原慎太郎と見城徹」
“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/428(2022/2/4/金】2月2日の産経新聞は久し振
りに30ページあり、おお、広告が増えたのか、ヂヂババは通販の恰好の
ターゲットだからなあ・・・なんて思いながら読み始めたらナ、ナント、
“ジャイアン”石原慎太郎大往生の記事が6ページも! すごいなあ、まる
で国家元首並みの扱い。産経は慎太郎が大好きなのだ。「国民よ、ニッポ
ンを取り戻せ! 慎太郎同志に続け!」と煽っているよう。

小生が小5、11歳の1962年、床屋へ行って「シンチャン刈りにして」と
注文したら亭主からハハハと笑われた。「慎太郎刈り」と言えば良かった
のかと思ったが、なんだかバカにされたようで以来、その店には行かなく
なった。叩き上げの苦労人から見ると慎太郎は良家のお坊ちゃま、偉っそ
うに何言ってやがる、という反発、侮蔑があったのかも知れない。

慎太郎は知性と野生味に溢れた人である。と言っても小生が読んだ作品
は「太陽の季節」「生還」「わが人生の時の時」くらいしかないが、「わ
が―」の中の弟・裕次郎を看取った「虹」と題するエッセイにはすこぶる
引き付けられた。知性と野生、大胆不敵な大人と繊細な少年が混じった稀
有の“ジャイアン”だなあ、凄いなあ、次元が違うと圧倒される。

作家とか政治家とかを超えた存在、血と汗と涙を流す教祖とか哲学者の
ような、破壊と再生、暴力と救い、威嚇と愛嬌、突き放しと安らぎが混
じったような・・・上手く言えないが不思議な、圧倒的な存在感、カリス
マ性と言うのか、これが多くの人を引き付けているのかもしれない。

確固とした主義、主張、思想、宗教を持った人、あるいはその手のもの
を持たない人、すなわち夏彦翁の言う「健康な人」は“ジャイアン”に近寄
らないだろう。近寄るのは「生きるとは何なのか、俺はこのままでいいの
か、もっと優れた生き方があるのではないか」というストレイシープ的な
人かもしれない。

角川書店を経て幻冬舎を創業した見城徹氏はブント(共産主義者同盟)
挫折派のようで、そのモヤモヤを編集・出版の“天職”で止揚、癒している
ような方だ。去年、何気なく本屋を覗いたら著書の「読書という荒野」が
こう呼びかけてきたのは面白かった。「おい、お前だよ、お前、この本読
めよ」。同書で以下の話が綴られている。

<石原慎太郎さんの小説は僕の中で燦然と輝いている。短編はほとんど
暗唱できるくらい読み込んでいる。「太陽の季節」「処刑の部屋」「完全
な遊戯」・・・若い頃の僕にとって生きる糧となった。共同体と折り合い
がつかない自分がどうしようもなくなった時、慎太郎さんの小説は救済を
与えてくれた。彼の作品ほど、社会が付与する価値観をぶち壊して出てき
た小説はない。

共同体の一員としてではなく、何ものにも冒されない剥き出しの個体と
して生きようとした人間の、肉体の生と死が根底に流れている・・・

学生時代から、出版社に入ったら何よりもまず慎太郎さんと仕事をした
いと願っていた僕は手紙を書いた。一度会ってくれるという。当時の慎太
郎さんは衆議院議員である。会うだけでも大変なことだった。

初めて会うことが叶った日、「この面会が勝負だ」と、24歳の僕は慎太郎
さんの年齢、43〜44歳に近い本数のバラの花束を持って行った。慎太郎さ
んは「男にバラをもらったのは初めてだな」と照れたような苦笑いをし
た。僕は、自分がいかに慎太郎さんの小説が好きかを話し始めた。この機
会を逃したら、もう二度と会えないかもしれない。ここが勝負だ。僕は最
終兵器を用意していた。「太陽の季節」と「処刑の部屋」を一言一句、暗
唱できるようにしていたのだ。


「僕は全文暗唱できます」、「え?」と慎太郎さん。「太陽の季節」を暗
唱し始めたら3、4分で「わかった、わかった、お前と仕事するよ」と言っ
てくれた。「君は酒は飲めるかね」、「飲みます」と答えると、その場で
ドライマティーニを作ってくれた。僕と慎太郎さんの関係が始まった。

慎太郎さんの逗子の自宅は圧倒的にカッコいい家だった。部屋からは海
を180度見渡せた。毎月その家に原稿をもらいに行くのが楽しみだった。
そんな夏のある夜、慎太郎さんが「散歩しよう」と逗子の海岸に誘ってく
れたことがある。

そこで彼は、自分が今、何に苦しみ、何に挑み、何に劣等感を感じ、何
に空しさを覚え、何に苛立っているのか、そんな内面を25歳の僕に打ち明
けた・・・

角川を辞め「幻冬舎」設立後、すぐに慎太郎さんから電話が入った。
「今近くにいる。これから寄るぞ」、10分後に慎太郎さんは現れた。四谷
の雑居ビルの中で5、6人しか社員がいない小さな会社だったが、社員を前
に慎太郎さんは「未熟な社長だが、見城をよろしく頼む」と言ってくれ
た。そして僕の方へ向き直り、「もし俺にまだ役に立てることがあるのな
ら、何でもやるぞ」と勇気づけてくれた。

僕はその場で、「裕次郎さんを書いてください」と頼んだ。私小説を一切
書いてこなかった慎太郎さんに、最も血のつながりの濃い弟を書いてもら
うことによって、読者の知らない、もう一つの石原慎太郎像が浮かび上が
るのではないかと思っていたからだ。周囲から見れば「編集者にとってだ
け美味しそうな」話でもある。しかし慎太郎さんは嫌な顔一つせず、「俺
もずっと裕次郎のことは気になっていた。いつか書こうと思ってメモ書き
してある。お前が言うんだったら書くよ」と言って社を後にした。


「弟」は裕次郎さんの十回忌の日に発売され、あっという間にミリオンセ
ラーとなった・・・>


週刊文春電子版2/2にはこうあった。<「死ぬまでにどうしても短編小説
全集を出したい」、それが老作家の願いだった。昨年12月9日。長年向き
合ってきた幻冬舎社長の見城徹は、立派な装丁が施された2冊の短編全集
を携え、闘病中の彼のもとを訪れた。その人は、2冊の全集を抱きしめる
と、涙を流したという。作家・石原慎太郎、2月1日逝去。享年89>

見城徹は立派に恩返しした。慎太郎の「わが人生の時の時」は大往生で幕
を下ろした人生はそんな風でありたいね


           
        
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◆(読書特集)中国四千年の策略大全

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和四年(2022)2月6日(日曜日)
     通巻7208号 
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(読書特集)
長谷川静男『中国四千年の策略大全』(ビジネス社)
樋泉克夫のコラム【知道中国 2325回】 
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 
BOOKREVIEW 
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 中国古代の智慧は現代日本人にどれほど役に立つか、立たないか
   悪智慧は悪者だけが駆使するのでないというのが日中間の認識の差違だ

  ♪
長谷川静男『中国四千年の策略大全』(ビジネス社)
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 『孫子』は誰でも知っている。武田信玄も徳川家康も愛読した。
 王陽明も比較的しられた名前で「知行合一」を唱えた軍略家である。こ
れらは日本人がみごとに誤解して日本に伝わった。孫子は吉田松陰が訳注
したほどで、批判的に吸収し、この吉田松陰訳注を乃木希典は私家本にし
て明治大帝にも献呈した。乃木は松下村塾後期生である。
 陽明学は大塩平八郎が信じて実践し、幕末の志士らが回覧して読み、三
島由紀夫は「革命の哲学としての陽明学」を書いた。だが、『智嚢』をし
る日本人は一握りである。
 『智嚢』とは何か?
 説明の前に或る映像を思い出した方が早い。
 2015年の大晦日、CCTV(中国中央電視台)は習近平のメッセー
ジを放映したが、スタジオからではなく、習の執務室からの映像で、背景
に書架があり、『詩経』などの古典と並んで、さりげなく『智嚢』が写っ
ていた。もちろん、演出であり、側近が舞台装置を作ったのだろうが、毛
沢東の愛読書だったことは確かなのである。
 『智嚢』は騙すこと、欺くことを「悪」とは位置づけないで「智慧」と
して、中国人に生きのびるノウハウを教えている書物である。
 日本人のように策略、悪略、詐術、騙しは「悪人」が行うという勧善懲
悪的二元論の立場を取らない。善人も又、いや善人であればこそ、策略に
も長けているのであり、このようなメンタリティを日本人が理解すること
はたいそう難儀である。
 『智嚢』は明代に出版されたもので、以後、何回も版を重ねて現代に読
み継がれている策略集である。
 たとえば宗の太祖、趙匡胤は敵国を滅ぼすために仏教を武器とした。仏
教普及に高僧を南唐に派遣し、仏教を諄々と説かせた。南唐王は、以後、
仏心がついて、国境警備の手を緩めたため、宋は簡単に唐の残党を滅ぼす
ことができた、という具合で、智嚢に書かれた逸話から多くを選んで紹介
しているのが本書だ。
 天下の奇書ではあるが、中国人のメンタイリティを理解するには格好の
入門書でもある。
             
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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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【知道中国 2325回】            
 ──英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港207)

  △
 ネズミの話に戻るが、数日が過ぎるとネズミの鳴き声は絶えた。だが、
相変わらず列車は窓枠を震わせる。だが、慣れれば疾走する列車の轟音も
リッパな「睡眠導入装置」だ。

 半月ほどが過ぎたある夜のこと。夢か現か。足先に不思議な違和感があ
る。足の辺りを覆う毛布の上をゴソ、ゴソ、モゴ、モゴと何かが動く。さ
てネズミはとうに退治したはずだが、ネズミでなかったら、はて、何だろ
う。相変わらずゴソ、ゴソ、モゴ、モゴと動きを止めない。

 そこで、やおら毛布を蹴り上げた。するとどうだ。次の瞬間、ソイツは
私の身体を包む毛布の上を、足の方から腹部を経て胸を目掛けて駆け上
がって来たではないか。

 そこまでは我慢するが、これからは断固として許せない。胸を過ぎるや
勢いよく顔に飛び乗ってきた。前足が眉を引っ掻き、後足の爪が唇を蹴
り、尻尾が鼻の穴を打つ。顔面上を2回ほど素早く走り回るや、頭の方か
らヒョイと床に飛び降り、漆黒の闇に消え去った。

 ネズミに駆け回られた顔を撫でながら、ヒョッとして日本製高性能ネズ
ミ捕りに殺された仲間の仇討ちではなかったか、と考えてみた。だとする
なら、香港ではネズミまでもが反日の「激情」に怒りを滾らせているよう
だ。油断禁物である。次回の襲撃を覚悟し備えておくべきか。

 だが、それは杞憂だった。この時を境にして幸いにもネズミは2度と現
れることはなくなり、ガサガサもチューチューもない静かな夜になった。
もっとも、列車の騒音が止むことはなかったが。

 反日ネズミ」に襲撃された翌日、買い物に手伝えという曽妹に連れられ
て沙田駅前に広がる墟市(マーケット)に向かった。歩きながら曽妹に昨
夜の一件を話すと、彼女は腹を抱えて笑っていた。その笑い顔は「景園
(ウチ)のネズミは、日本仔(アンタ)より好犀利(リコウ)」とでも言
いたげに見えた。

 墟市からの帰り道、引っ越しの挨拶代わりにと飲茶に誘った。
「いいよ、いいよ」などと遠慮していたが、強引に招待したのである。す
ると数日が過ぎた日曜日、豚の脳ミソのスープを作って食べさせてくれ
た。飲茶のお礼だそうだ。

 台所で料理を始めた。
薄いピンクの脳ミソの表面には毛細血管が走っているが、「これを丁寧に
取らないとマズイ」と言いながら、マッチ棒に綿を巻いた自家製綿棒で丁
寧に取り除く。綿棒に毛細血管の先端を巻き付けてクルクルと回すと、面
白いように綺麗に取れる。「やってみるかい」。なんでも経験である。手
伝うことにした。

 毛細血管が綺麗に取り除かれると、次は沙鍋(どなべ)に張った水の中
に浮かべ、色々な調味料を加えながら、トロ火でジックリと煮込んだ。初
めて口にする豚のノーミソのスープは淡い醤油味であり、ユックリと火の
通った豚の脳ミソはまるで白子のような食感であり、口の中でトローッと
溶けた。

 料理好きの曽妹の得意料理の1つに正式な料理名は聞き忘れたが、豚の
頭蓋骨の内側の皮の甘露煮があった。シワシワで固い皮に粗塩をタップリ
振りかけ、力を入れてゴシゴシと揉む。塩分を水で流して鼻先に。「まだ
臭いな」と同じ作業を繰り返す。物見高いは何とやらで、この料理も手
伝ったが、豚の頭蓋骨の内側の皮がこんなにも固く臭いものと初めて知っ
たことになる。

 揉んでは洗い、また塩を掛けて揉む。繰り返すこと数回。曽妹の鼻先に
持って行くと「ウン、まあいいか」。
これを沙鍋に入れ、醤油に砂糖、それに何種類かの香辛料を加え、トロ火
でジックリと煮込む。テカテカと黒光りするソレは、箸で挟んで切れるほ
どに柔らかく、口に入れた途端に溶けだすほどだった。
 白飯が進む。空前絶後級の絶品だった。
      
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読者の声  どくしゃのこえ   READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)「未来ネット」(旧「林原チャンネル」の「宮崎正弘の生
インタビュー」放映予定のお知らせです。

2月16日(水曜) 午後四時〜五時(後半の20分、視聴者の質問にお答
えします)。
ゲスト  福山隆(元陸将)
テーマ  「日本のインテリジェンスと陸軍中野学校」
 これまでのゲストは高山正之、乾正人(産経論説委員長)、渡邉惣樹
(近現代史家)、近藤大介(チャイナウォッチャー)、許世偕(前台湾大
使)、加瀬英明、廣瀬陽子(慶応大学教授)、中村彰彦(直木賞作家)、
門田隆将、三浦小太郎、楊逸(芥川賞作家)、楊海英(静岡大教授)、室
谷克実(時事元ソウル特派員)、島田洋一(福井県立大学教授)、濱本良
一(元読売新聞北京総局長)、青山学院大の福井義高教授でした。
ご参考までに直近の番組は下記アーカイブでご覧頂けます
https://www.youtube.com/watch?v=OxZllPpdEUI
   (未来ネット

  ♪
(読者の声2) 2月4日放映のFRONT JAPANのユーチューブは
下記です。
https://www.youtube.com/watch?v=h6Xs0p0hh2M
葛城奈海さんの「石原慎太郎元都知事の遺志を無にしない」
 宮崎正弘さんの「さようならGAFAM、こんにちはメタバース」
 二本立てです。珍しい写真も紹介されました。
   (日本文化チャンネル桜)
   ♪
(読者の声3) 貴誌通巻7196号(読者の声1)と同7198号(読者の声3)
と7203号(読者の声3)通巻7206号(読者の声4)の続き。7206号の拙文
で、「「バブル世代」以降の世代には、ハロウィンやサッカー騒動に違和
感を感じる」という箇所は、正しくは「「バブル世代」以上の世代」で、
「京都のエスタブリッシュメントが、真言宗や天台守など密教(や山王神
道)と関係深い」の箇所は、「真言宗や天台宗など密教」の間違い。
 (第二十六代)継体天皇の宮殿「樟葉の宮」跡(『交野天神社』)訪問
の記憶から、日没を惜む惟喬親王が『日置天神社』を建てる平安の皇族狩
場「禁野」の交野ヶ原への夢想と続き、意識は古代日本で戦略上重要な男
山(『石清水八幡宮』)上空を彷徨い、いにしえの八幡太郎義家を想いつ
つ、正月二日の「臨在宗鎌倉五山の旅」へと少し無理に話を繋げる。
 江戸時代まで「初詣で」は無く、江戸は正月に、上方は節分に、それぞ
れ「恵方参り」を行った古来の習慣が、明治以降に商業主義の鉄道会社カ
ルテルにより破壊され、(デコレションケーキやチョコレートを嫌々食わ
され(笑)、伝統的味覚を失ったのと同様に)日本人本来の方角感覚を、
麻痺させる状況に、少しでも抗わんと欲す為に、節分の日にスーパーで
買った恵方巻を、「北北西」を向き黙って食べる(笑)。(尤も「日本古
来の伝統的方角感覚ウンチャラ」と、偉そうに言っても、おらの方向音痴
は一向に直らぬ、苦笑)。
 方向音痴ついでに、(竹田恒泰氏もそうだが)おらはスマホを持ち歩か
ない。PCやタブレットのカメラには、最低必要以外は緑色丸形シールを貼
り遮る。遠隔操作で覗かれ監視されない為である。以前アマゾンサイト
で、PCの有る部屋に、置いてる物の広告が急に増えた。訝しく思うと、ど
うもPCカメラの向きの方角に、それが有る事に気が付く。偏執病ぽいが、
Facebook創設者マーク・ザッカーバーグも個人用PCのカメラにシールを貼
る(原始的方法だが最も有効)。Googleがスマホ使用者を欺き、位置情報
を取る報道もある。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022012500358&g=int

 アップルのiPhone以外の、スマホのOS(オペレーションシステム)はア
ンドロイド、つまりGoogleの開発である。(興味のある方は、「犯罪捜査
にも使われるスマホの位置情報機能、記者の7年間の行動が丸裸に 自宅
や職場、趣味まで特定される」と入力して検索)。阿呆な陰謀論信者に
限って、現実の個人情報駄々洩れには無防備である(苦笑)。PCなどで、
「広告ブロッカー」や「トラッカー対策」ソフトを使うと、自分の見るサ
イトと全然関係無いのに、Google、Facebook、Twitter、などが執拗に追
跡する状況が分かる。特にGoogleはかなりしつこい。
 Googleは検索履歴をIPと結び付け、位置情報を取る。IPを変えても、個
人特性判別「フィンガープリント」を作り世界中追跡。それは、デバイス
(端末)や使用ブラウザ、拡張機能、入力場所、検索内容の傾向、入力個
人情報からだが、特にスマホを使うと丸裸。GAFAなど商業ベースでそうな
ら、米英露や中朝など国家は、スパコンで相当個人情報を蓄積。先月テレ
ビ出演した、サイバーセキュリティ─専門家は、(地下では)旅券、運転
免許書、マイナンバーなど、個人情報が日々ダークウェブで売買されてお
り、何と自分の個人情報も発見したという(笑)。
 (「ディープステート」を仮定すると、ディープステートや示唆する言
葉をネットで書けば、家族を含め全て個人情報を、スパコンで特定、サー
バーに蓄
積、徹底的監視される。一度書くと絶対消せない。もしそうでないなら、
所詮は暇人の娯楽「陰謀ごっこ」である。おらは「陰謀(現実の諜報工
作)」と「(初めに陰謀ありきの)陰謀論」を分ける。陰謀工作は、具体
的で、実行集団、期間、予算があり無駄が無い。諜報機関はその専門家で
ある。逆に陰謀論は、真偽混じり、無責任で、内容を無限に書き換え可能
な「文学」である。露助は陰謀論文学の天才である)。

 とは言え、個人情報取られても面白くない。「脱Google」をする向きに
は、ブラウザに「Google chrome」を使わない事。替りは「Microsoft
Edge」で良いが、オープンソースの「Firefox」や「Brave browser」、
ダークウェブにもアクセス出来る「Tor browser」が有る。検索エンジン
は「Google検索」の替りは多数有るが、検索履歴を残さない為に
「DuckDuckGo」や「Startpage」や「(欧州IPが必要な)Qwant」がある。
電子メールで「Gmail」は便利だが、Googleアカウントがオンで「Google
検索」や「YouTube」を使うと、個人情報が紐付けられ永久に残る。 
 方向音痴ながら、本題へ戻る(笑)。
巡礼は、無人駅北鎌倉駅から。一番目の(鎌倉五山序列第二位)『円覚
寺』で「神仏の使い」台湾リスを見て、二番目の(同序列第四位)『浄智
寺』、三番目の敷居の高い(同序列第一位)『建長寺』へと続く。大勢行
列の『鶴岡八幡宮』を横目で見て、(バスで向う)四番目の(同序列第五
位)『浄妙寺』で、「期せず」熱いほうじ茶を頂く。浄妙寺からは、再び
京急バスで(交通規制の)鶴岡八幡宮近くのバス停で降り、第三鳥居の前
を通ると、食堂で冷たい蕎麦と天丼の昼食を食べる。鎌倉蕎麦は有名らし
いが、すぐ三時を過ぎる。
 閉門の四時までに、最終地点に間に合うかと重い足で歩く。第五番目は
(鎌倉五山序列第三位で)臨済宗建長寺派『寿福寺』である。元々源頼朝
の父である源義朝の旧邸跡に建てられた。北条政子の墓が在り参ろうとし
たが、崖崩れで通路が塞がれ、迂回したが墓の場所が分からず。北条政子
は霊になっても気難しい(笑)。全ての「臨済宗の鎌倉五山」を回り達成
感に満ちたので、鶴岡八幡宮に戻る。五時閉門までに何とか間に合う。機
嫌良く第三鳥居に向かうと、「奴ら」が居る。糞耶蘇共である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BF%E7%A6%8F%E5%AF%BA
 「奴ら」は、初詣で賑わう各地の有名寺社に集団出没。「悔い改めよ」
「地獄に落ちるぞ」「死後に裁きに遭う」「イエス以外に救いは無い」な
ど、不気味で異様な黄色いプラカードを何本も掲げメガホンで喚く。神道
や仏教という、日本古来の多神教に対し侮蔑した、明らかな「ヘイトス
ピーチ」である。だが、交通規制や警備する警官らは、全く取締らず見て
見ぬふり。どこの国の警察か。在特会が朝鮮学校前で同じ事を行うと、警
察は実力阻止するが、神仏信仰に対する糞耶蘇共のヘイトは「表現の自
由」か。明治神宮正門前の原宿駅近辺でも見た。
https://yukashikisekai.com/?p=79515

 耶蘇教は、「ユダヤ人が創り、ユダヤ人が広め、しかもユダヤ人耶蘇を
神とする」世界最大の邪教である。糞耶蘇共は秀吉が磔刑にし、徳川がマ
リア像や絵を散々踏ませたが執拗に湧く(笑)。それにしても、何も寺社
前でこれ見よがしにヘイトせずとも、布教なら渋谷か新宿でやれと怒りが
起こる。大体耶蘇共は皆死んだ魚の様な目をして直ぐ分かる(笑)。だ
が、少し冷静に見ると、嬉々として振袖で着飾る女性らなど若者も、子連
れで幸福一杯の家族も、信心深いお年寄り達も、糞耶蘇共が「透明人間」
の如く全く視界に入らぬ(爆笑)。
 流石多神教の懐の深さは、一神教の糞耶蘇共の偏狭で卑しい心性に動じ
ない。それにしても、連中は靖国神社前に良く居るエホバの証人(非耶蘇
国イスラ
エルでは集会禁止)かな、統一教会、あるいは在日韓国人のカルトだろう
か。まともな日本人に耶蘇は居ない筈だが(笑)。調べると、宮城県の米
国系福音派の「聖書配布協力会」と分かる。寒い中で、誰にも相手にされ
ず、無視どころか「透明人間」扱いで、いくら日本の神仏と非耶蘇国民を
呪ってもノルマのパンフを受け取って貰えない(失笑)。人の好いおら
は、哀れに思い日英訳の新約聖書を受け取ってあげる(笑)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E6%9B%B8%E9%85%8D%E5%B8%83%E5%8D%94%E5%8A%9B%E4%BC%9A
 三十年以上前に膨大な寄付を集めた「酒池肉林」のテレビ伝道師が問題
になったが、米国福音派はメディアを効果的に活用する。現在も衛星放送
やネットを
利用して国外でも、世俗化した欧州や南米や韓国などアジア諸国で信者を
急増する。東日本大震災後しばらくして、ある国でおらが遇ったニュー
ヨーカーは得意げに、「何で日本が大地震に遭ったか知ってるかい?理由
は(神罰という含みで)日本政府がイスラエル国に対し冷淡だからだよ」
と断言。おらが怒ると当惑したが、別の場所で、全く同じ話を豪州人から
聞かされる。おらは「どこか司令塔が有る」と感じた。
 福音派有力説教師が衛星放送かネット番組で主張したのか。また、おら
はオランダ人やドイツ人など、世俗化欧州を批判する米国流福音派にも遇
う。彼ら
は毎年キリスト教徒が増える韓国を非常に評価する。逆にキリスト教の全
然増えない、日本に非常に批判的である(米国保守派と韓国宗教界のパイ
プは奥深く侮れない)。聖書根本主義の福音派は、旧約聖書のエゼキエル
書や新約聖書の黙示録の預言を絶対起こる事と確信し、ロシア大統領プー
チンを「神に叛くマゴグの地のゴグ」と見做す。ウクライナ危機でも「キ
リストの再臨近し!ロシアを撃て!」とイケイケである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%82%B0%E3%81%A8%E3%83%9E%E3%82%B4%E3%82%B0

 また、本題に戻す(笑)。
鶴岡八幡宮で閉門直前まで行列に並ぶと、参拝出来そうで来た甲斐が有
る。上空を見上げると、鷹が優雅に上空を舞う。流石に頼朝創建の鶴岡八
幡宮。鷹を放し飼いかと夢想。目前にはベビーカーを引く外国人夫婦が居
る。夫は頭に被り物を巻く。故アラファト大統領と同色カフィアだ。パレ
スチナ人だ。イスラム教徒かクリスチャンアラブか謎だが、(彼らの忌み
嫌う偶像崇拝の)神社で何だろう。まさかテロとか。むむむ。ドキドキす
ると彼らの順番が来る。夫はベビーカーを持ち上げ階段を上がる。夫婦は
そのまま本殿で賽銭を入れ拝礼。何だ?
 日本在住者に見えるが、まさか一神教を捨て背教し神道に改宗とは考え
難い。夫婦はおみくじに消えて行く。交換留学生か招聘学者で、日本滞在
中に(正月
に家に居ても退屈だし)日本文化を理解する為に日本人と同じ行動を取っ
たと想像。子供は小さいが、経験であり、アトラクションである。良い意
味で多文化主義だろう。おらも拝礼を終え御札を買い、巫女さんに「鶴岡
八幡宮では(神の使いの)鷹を放し飼いしてるの」と聞くと、「あれは鳶
ですね。三浦半島に多い害鳥です」と言われ、またへこむ(笑)。八幡宮
を第三鳥居から出て参道を歩き鎌倉駅へ向かう。(終)
  (道楽Q)

2022年01月25日

◆佐渡金山 速やかに推薦を

【阿比留瑠比の極言御免】

 文化審議会が昨年末、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺
産の推薦候補に「佐渡島の金山」(新潟県)を選んだことで、岸田文雄内
閣の外交姿勢が問われる事態となっている。「韓国人の強制労働の被害現
場だ」と主張し、推薦見送りを求める韓国の主張を岸田内閣ははね返し推
薦できるか、それとも波風が立つのを避け、先送りを図るのか。

 「登録を実現することが何よりも大事だ。そのために何が効果的なのか
をしっかり検討していきたい」

 岸田首相は18日、記者団にこう語った。ただ政府は2月1日に推薦期限
が迫る中でこれまで明言を避けており、地元からは「棚上げや先送りはし
ないでもらいたい」(花角英世知事)との声が上がっている。

軍艦島での宣伝戦

 世界文化遺産をめぐっては2015年にも、長崎県の端島炭鉱(通称・
軍艦島)登録に関し、韓国が強制労働を明示するよう求め

不実な宣伝戦を行った。当時、安倍晋三内閣の外相だった岸田首相には記
憶に鮮明だろうが、韓国は日韓外相会談での合意を無視して「強制労働」
を声明に盛り込ませようとした。

 事前の合意では、世界遺産委員会での声明には朝鮮半島出身労働者につ
いて、日本側が外務省案にのっとり一定の譲歩をして「forced 
to work(働かせられた)」とすることで合意していた。

 ところが韓国側が示してきた声明案には2カ所に、日本が認めていない
「forced labor(強制労働)」の文言が記されていたのである。

 安倍首相(当時)の指示で、交渉責任者の杉山晋輔外務審議官(後に次
官、駐米大使)が韓国に飛び問い詰めると、韓国の外務第2次官は「世界
遺産委員会での発言案文における要素を作成する過程で、便宜上短くし
た」と釈明した。

 このとき杉山氏が相手にこう迫ったことが、外務省の記録に残っている。

 「韓国側が『forced labor』を利用し悪意に満ちたことを
行おうとしていると確信した」

 結局、韓国は声明を合意通り修正したが、危なかった。韓国の善意をあ
てにしてもむなしいことは、この件や慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的
な解決」を確認した日韓慰安婦合意の当事者だった岸田首相は、百も承知
のことだろう。

正面から論破を


 日本政府が佐渡島の金山の世界文化遺産推薦で煮え切らないのは、推薦
によって「寝た子を起こす」ことで、歴史問題などの再燃を懸念してのこ
とだろう。

 だがこの点は18日の自民党の保守系議員でつくる「保守団結の会」で安
倍氏がこう指摘した通りではないか。

 「スルーして、来年状況が変わるのか。ファクトに基づいて徹底的に論
破すべきだ」

 そもそも政府は菅義偉内閣当時の令和3年4月の閣議で、朝鮮半島出身
者が強制労働させられたかどうかについて、次の答弁書を決定している。

 「『募集』、『官斡旋(あっせん)』及(およ)び『徴用』による労務につ
いては、いずれも強制労働に関する条約上の『強制労働』には該当しな
い。これらを『強制労働』と表現することは適切ではない」

 政府が公式見解として強制労働ではなく、強制労働と政府文書や教科書
に書くことも不適切だと決定していることは重要である。

 理も非もなく強制労働を認めろと言い続ける韓国に配慮し、問題を先送
りしても何の解決にもならない。岸田首相には正面から論破してもらいたい。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 

産経新聞 採録



         
━━━━━━━━━━━━━━━


◆覇権国家になれないという話。       
 北野幸伯

国は●●●問題が深刻すぎて、質問です。
●●●問題とはなんでしょうか?

そう、少子化問題です。

中国の出生数は2021年、1062万人だったそうです。
この数字を聞いて、普通日本人は、「すごすぎ!」と思う
でしょう。

「すごすぎ!」というのは、「メチャ多い!」という意味
しかし、この件で、私たちは「二つの事実」を知っておく
必要があります。一つ目は、「2021年の出生数は、【過去最少】である」
ということ。

毎日新聞1月17日。
<中国国家統計局は17日、2021年の出生数が1062万人で、
前年比140万人減少したと発表した。5年連続の減少で、
1949年の建国以来、過去最少だった61年を下回った。>


もう一つの事実。それは、「傾向」です。
「現代ビジネス」2021年2月16日付、石平さんの記事に、
中国の過去の出生数が載っていました。

それによると、

2016年:1786万人
2017年:1725万人
2018年:1523万人
2019年:1465万人

で、2020年は、1202万人
2021年は、1062万人。

どうですか、これ?
出生数は、6年間で【 724万人 】も減少しているのです

▼なぜ、出生数は減るのか?

皆さんご存じのように、中国は長年「一人っ子政策」とい
う非人道的政策を行ってきました。
しかし、2015年に廃止。

2016年から二人まで子供を産んでもいいことになった。
さらに、2021年からは三人産んでもいいことになった。
ところが、結果を見れば明らか。

「一人っ子政策」が廃止されても出生数は激減しつづけて
いる。なぜ?前述の記事の中で、石平さんはこう説明しています。

<2020年の出生数激減に影響した「コロナ禍」という
要因以外に、中国のメデイアや専門家たちが共通して
挙げた諸要因には、

1.晩婚と結婚率の低減、

2.生活様式・人生観の多様化による生育意欲の低減、

3.教育費などの「子育てコストの」の高騰、
そして、

4.住宅コストの高騰などがある。>
これ見るとわかりますが、日本や他の先進国と変わらない
ですね。

ですが、日本や他の先進国より、出生率の「激減度」はも
のすごい。

なぜ?
石平さんはいいます。
<結局、2016年から2020年までの5年間、中国の毎年の出
生数が44%も激減したという、このあまりにも重大にして
怪異なる現象が起きている原因はやはり不明のままであっ
て、中国国内の専門家たちもよく分かっていない(同上)

「専門家たちもよく分かっていない」そうです。

▼少子化問題で、中国は覇権国家になれない

原因はわからなくても事実は事実。
少子化問題は、人口減少問題、高齢化問題を引き起こす。

そして、「中国が世界の覇権を握る」という野望の達成を
困難にします。
石平さんはいいます。
<出生数の継続的低減が引き起こす人口問題の発生が、い
ずれ最大のネックとなって中国の経済成長を終焉させ、そ
してこの巨大国の世界的覇権樹立の最大の阻害要因となっ
てくる>(同上)
そのとおりでしょう。

「大国の3大条件」というのがあります。
経済力
軍事力
人口

もちろん、イギリスやアメリカの例を見れば、「人口が世
界一でなければ覇権国家になれない」わけではありません
ですが、人口が増えれば、国の経済力は強くなる。
経済力が強くなれば、軍事力も比例して強くなる。
そういう因果関係は、かなり成り立ちます。

逆に、人口が減少すると、経済力が弱まっていく。
もちろん、人口が減少していても、経済力を高めることは
できますが増えている場合と比べると簡単ではありません

人口が減少すると、経済力が下がる。
経済力が下がると、軍事費もそれに比例して下がっていく

そうなると、出生数が激減している中国が、今後右肩あが
りで成長して覇権国家になるというシナリオは、
あり得ないでしょう。

▼インドの時代が来る

ちなみに、国連の予測では、インドの人口は2024年、中国
を抜いて世界一になります。

そして、2050年になると、インドの人口は、中国より3億
人多くなる。そうなると、ほぼ確実に、インドのGDPが世界一になるで
しょう。

アジアは、インドと中国の二強体制になります。
一方、アメリカのパワーは20世紀のイギリスがそうだった
ように衰えていくでしょう。

アメリカは、すでに中東から撤退し始めている。その後は、欧州、最後に
はアジアから引き上げることになるでしょう。

そうなる前に、日本は軍事的自立を成し遂げる必要がある
さらに、アメリカとの同盟を維持しつつ、最強国に変貌する民主主義国家
インドとの関係を深めていく必要があります。

日本の安全保障の核は、日米印同盟になるか。
あるいは、アメリカが画策しているように、
「アジア版NATO」ができればもっといいでしょう。

いずれにしても中国は、少子化問題、人口問題などが原因
で世界の覇権国家にはなれません。
「ウイグル人をジェノサイドしている国」は、客観的理由
で覇権をとれないのです。
      
    
━━━━━━━━━━━━━━━


◆ウクライナ情勢の緊迫を中国は

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和四年(2022)1月21日(金曜日)弐
     通巻7194号 
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(休刊のお知らせ)明日22日(土曜日)と23日(日曜)、小誌は休刊です
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 ウクライナ情勢の緊迫を中国は台湾侵攻の絶好のチャンスと見ているか?
米国サリバン補佐官と中国の楊潔チ国務委員が近く会談へ
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 ブリンケン国務長官はウクライナ問題にかかりっきりになった。
 バイデン大統領も異例の警告を発して「もしロシア軍のウクライナ侵攻
があれば、深甚なる経済制裁をかす」とした。

 世界の目がキエフとモスクワに注がれると、北京と台北の緊迫した情勢
監視がおろそかになりやすい。
 そこで中国との懸案の対話は、ジューク・サリバン大統領安全保障担当
補佐官に役割が廻って、近く楊潔ち国務委員との間で米中対話が行われる
と発表された。

 トラファルガー・グループが実施した直近の世論調査では民主・共和を
問わず、台湾防衛に米国が積極的になるべきとした回答が過半を超えた。
因みに民主党支持の56・2%が台湾を防衛するべきと回答し、共和党支
持者の60・8%とほぼ並んでいることが分かった。

 米国は台湾防衛を「曖昧戦略」として土壇場で決めるという態度をクリ
ントン、オバマ政権まで取り続けてきたが、トランプ政権以後、明白に台
湾支持に転換させ、在台湾代表所(事実上の大使館)は海兵隊が守備し、
また台湾軍の訓練にあたっていることを認めた。
 最新鋭ジェット戦闘機F16も台湾への配備が始まった。そのうえ米海
軍は空母打撃群をたびたび台湾海峡を通過させて中国を牽制しているが、
1月20日には西砂(スプラトリー群島)の海域にもはいった。

 フィリップ・ディビットソン前米国インド太平洋司令官は「六年以内に
中国の台湾攻撃が行われる可能性が高い」と議会証言し注目された提督で
ある。

提督が言うには「インド太平洋諸国は世界GDPの60%を占め躍動してい
る。このダイナミックな地域での貿易と投資は、米国の安全と繁栄に不可
欠である。『自由で開かれたインド太平洋』における平和と繁栄に対する
米国のビジョンは、公正な貿易、世界市場への共有されたアクセス、優れ
た統治、そして人権と市民の自由に引き続きコミットし、この地域の経済
的繁栄と安全保障は密接に関連する。
しかし最大の危険は、(中国の)抑止力への侵食である。紛争を防ぎ、米
国の利益を保護し、我々の同盟国とパートナーを保証するためには、戦闘
で信頼できる従来の抑止態勢が必要である。中国は国際秩序と価値観を損
なう行動を大胆にエスカレートさせている」

 米国の要人達の発言も、徐々にエスカレートしていることが分かる。


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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)1月23日の千田会は討論会から宇山卓栄先生講演会『眞子
さまと小室圭氏との結婚と今後-皇室と国民』に変更になります。予定し
ていた小坂英二先生は荒川区議会議員のお立場、蔓延期間中の開催で先生
にご迷惑をおかけする可能性があるので、私からお願いさせて頂きまし
て、討論企画は延期とさせて頂きます。討論を楽しみにされていた皆様、
申し訳御座いません。代わりに、質疑応答の時間を1時間長めにしますの
で、質疑の場で宇山先生と忌憚のないやり取りをじっくりしていただけます。

【日時】令和4年1月23日(日)18時30分〜21時30分(開場:18時05分)
 【第一部】18時30分〜20時  基調講演会『眞子さまと小室圭氏との結
婚と今後-皇室と国民』
 【第二部】20時10分〜21時25分 質疑応答
【会場】としま区民センター7階会議室702-703  東京都豊島区東池袋1-20-10
 (JR・東京メトロ・西武池袋線・東武東上線「池袋駅」東口32番出口よ
り徒歩4分)
【講師】宇山 卓栄(うやま たくえい)先生 著作家
1975年、大阪生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。代々木ゼミナール世界
史科講師を務め、著作家。近著に『朝鮮属国史-中国が支配した2000
年』、『韓国暴政史-「文在寅」現象を生む民族と社会』(扶桑社新書)、
『民族で読み解く世界史』など。
【参加費】両部の事前申込:2000円、第一部・第二部、それぞれ各部申
込:1500円
     両部の事前申込の大学生:1000円、高校生以下無料
【申込先】22日21時迄にメール又はFAXで下記受付(氏名=漢字フルネーム
と連絡先必須)
FAX:0866-92-3551 E-mail:morale_meeting@yahoo.co.jp
★当日は混雑が予想される為 事前申込の無い方の入場は講演10分前とさせ
て頂きます【主催】千田会 
【参加される皆様へお願い事項】必ずマスクを持参し、ご着用して頂きま
す様お願い申し上げます。発熱などの症状がある方は来場をご遠慮くださ
い。予防的な観点を熟慮し、マスクの正しい着用、手指消毒・衛生的手洗
いなど十分な対策を各自で行って下さい。(千田会 事務局)

  ♪
(読者の声2)「三つ子の魂百まで」とは、生まれてから3歳までに能力
を獲得しなければ、以後手遅れだという人類共通の教訓。
最近の語学の専門家によると、3歳ではなく18ヶ月だそうだ。赤ん坊の
脳細胞の数は、必要以上に準備されており、その家庭、時代、文化によっ
て使われない余分な細胞は、脳の効率を上げるために、余剰はどんどん減
らされていくそうだ。それは飛行機の余分な部品や重量を削る、設計者の
努力にも似ている。
 過去2年間、マスクを強制され全員がいつも顔を隠し、無表情の環境に
育った赤ん坊の成長が心配されてきたが、その顕著な恐ろしい結果が現れ
てきた。マスクによる酸素の配給量が減ったことによる生理学的な脳損
傷、そして口の動き、表情と言語表現内容との関連性を学ぶ体験の欠如、
による言語表現理解能力への悪影響。ヒトとは言葉、故に劣等人間の大量
製造。
 マスクを強制する政府、医師会、有識者とは膨大な数の児童虐待。そし
て未来の社会が変な人間、正常な頭脳を持たない人民を生み出すことに
なった。
そもそも当初はN95高性能のマスクでも、ウイルスは極小であるため、な
んの予防にはならないと専門家が正しく公言していた。ところが世の不
安、恐怖を煽るため、前言を政治的目的のために翻し、嘘をつく。
 国民、国体を内なる敵、から守るために、「マスク着用の「禁止」、ワ
クチンの即時停止、行動制限の禁止」。
 英国首相ジョンソンは、やっと悔い改めた。日本の犯罪人もアベも、ス
ガも、キシも日本人ならば直ちに、そうせい。それとも君たちは敵国の工
作員なのか。
https://indeep.jp/children-s-speech-delays-caused-by-masks/
(在米のKM生)

2022年01月18日

◆根拠なき「男系男子排除」

【阿比留瑠比の極言御免】

 岸田文雄首相が12日、国会に提出した安定的な皇位継承に関する報告書
は「皇族数確保が喫緊の課題」だと指摘し、女性皇族が婚姻後も皇族の身
分を保持する案と同時に、皇族の養子縁組を可能とし、皇統に属する男系
男子を皇族とする案を提示している。ようやくここまで来たと感慨深い。

 皇室弱体化を狙った連合国軍総司令部(GHQ)の意向で、終戦後2年
以上がたつ昭和22年10月に皇籍離脱するまで、旧宮家の男系男子がもとも
と正統な皇位継承資格者だったことを考えると当然の話である。

17年前の報告書

 とはいえ小泉純一郎内閣当時の有識者会議は平成17年、旧皇族の皇籍復
帰について明確な根拠もなく「国民の理解が得られない」と排除する報告
書を出していた。つい数年前まで、旧宮家子孫の皇籍復帰について「グロ
テスク」とまで言い放つ政府高官がいたことを思うと、隔世の感がある。
17年前の有識者会議の報告書の旧宮家「排除の論理」は、一読してごまか
しが目立つこのような内容だった。

「旧皇族はすでに60年近く一般市民として過ごしている」

 「天皇陛下(現上皇陛下)との共通の祖先は、約600年前の室町時代
までさかのぼる遠い血筋の方々である」

 ほころび、破綻した主張である。この報告書は、女性皇族の配偶者にも
皇族の身分を与えるように求めたが、彼らはずっと一般国民だったのでは
ないか。そっちは良くて、より正統な皇族に属する男子はだめなのか理屈
が合わない

 また、旧宮家のうち竹田、北白川、朝香、東久邇の4宮家には明治天皇
の皇女、東久邇家には昭和天皇の皇女が嫁いでおり、母方の系統(女系)
とはいえ、血縁関係は近い。これも当たり前だが、親類としてなじみ深い
間柄でもある。

 皇籍離脱時、宮内府次長だった加藤進氏は旧皇族方にこう要請もしていた。

 「万が一にも皇位を継ぐべきときが来るかもしれないとの御自覚の下で
身をお慎みになっていただきたい」

 また、17年前の報告書が「男系継承は極めて困難」とする論拠に挙げた
のが、日本社会の出生率の低下だった。これを記者説明の場で聞いて、他
社の記者と「デタラメだな」と顔を見合わせたのを覚えている。

 経済的背景や住宅事情などが子供の数に影響することの多い一般家庭
と、皇族を同列に並べられるのか。国民全体の出生率と、ごく限られた人
数の皇族のそれを統計的に一緒くたにできるはずもない。


国民理解得られる

 当時は、まだ秋篠宮家に悠仁さまが生まれていなかったこともあっ
て、強引で無理のある見解が押し通されそうになったのだった。

 国民の理解に関しても、今月実施されたNHKの世論調査では、旧皇族
の男系男子を養子に迎える案について「賛成」が41%と、「反対」の37%
を上回っていた。

 菅義偉前内閣で行われた専門家21人のヒアリングでも、少なく見積もっ
ても11人が旧宮家の復帰に前向きだった。国民の理解は得られるだろう。

かなり以前だが、宮内庁職員からこんなことを言われたことがある。

 「天皇陛下をはじめ皇族方は、相談相手もなく孤独だ。もっと親しく近
い関係の人が周囲にいればいいのだが」

 皇室の親族らで構成する菊栄親睦会など定期的な会合を持ち、交流ある
旧皇族方が一部でも皇籍に復帰したら、そうした孤独も少しは解消されな
いかと期待している。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 
産経新聞 採録



━━━━━━━━━━━━━━━━
◆「米中二股外交」に米国が不信感
長谷川幸洋

【長谷川幸洋 ニュースの核心】岸田政権は中国を「脅威」と言えるか 
「米中二股外交」に米国が不信感 「国家防衛戦略」欠如が問題…自ら国
を守る姿勢を示せ 


第208通常国会は来週17日に召集される。新たな変異株「オミクロン
株」の感染者が急増する新型コロナウイルス対策とともに、2月の北京冬
季五輪後に軍事的覇権拡大の加速が予想される中国や、弾道ミサイルの危
険度が飛躍的に高まった北朝鮮と、どう対峙(たいじ)するかも重大な
テーマといえる。岸田文雄首相は、政界屈指の「親中派」である林芳正外
相の起用や、北京冬季五輪の「外交的ボイコット」への対応などが影響し
たのか、ジョー・バイデン米大統領との対面での首脳会談がセットできな
い事態が続いている。日米同盟は大丈夫なのか。ジャーナリストの長谷川
幸洋氏が考察した。
          ◇

岸田政権は、中国を「日本の脅威」と認識しているのだろうか。沖縄県・
尖閣諸島周辺に連日押し寄せる海警局の武装公船1つとっても、普通の国
民には当たり前なのだが、実は、政府はそうではない。

1月7日に開かれた日米の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会
(2プラス2)は、共同発表で両国が今後、それぞれの安全保障戦略に関
する文書で「同盟のビジョンや優先事項の整合性を確保する」とうたった。

米国は、とっくに中国を脅威とみなしている。

例えば、ドナルド・トランプ前政権時代の2018年に発表された国家防
衛戦略は、中国とロシアについて「彼らが米国の安全と繁栄に与える脅威
の規模ゆえに、両国との長期的、戦略的な競争が国防総省の主要な優先事
項」と明記した。

となれば、日本も米国に合わせて、中国を脅威と認識しなければならな
い。それが、中国に対抗する日米同盟の大前提になるからだ。

だが、現状はどうかと言えば、公式には中国を「安全保障上の強い懸念」
(21年版防衛白書)と言っているだけだ。国家安全保障戦略に至っては
「地域やグローバルな課題に、より積極的かつ協調的な役割を果たすこと
が期待されている」と、まるで「仲間扱い」である。

この文書は13年に策定されたので、当時としては仕方ない面もあるが、
これでは甘すぎて話にならない。

岸田政権は日米合意を受けて、年内に戦略を見直す方針だが、焦点の1つ
が「中国の位置付け」になる。果たして、米国のように中国を「脅威」と
言い切れるだろうか。私は、危うさを感じている。

これまで何度も指摘してきたように、岸田政権は「米中二股外交」を目指
しているように見えるからだ。米国も日本に不信感を抱いているからこ
そ、わざわざ「同盟のビジョンと優先順位の整合性確保」を念押ししたの
だろう。

今後の日米協議は、「対中強硬姿勢を迫るバイデン政権と、抵抗する岸田
政権」という構図になる。岸田首相が北京冬季五輪の「外交的ボイコッ
ト」問題のように、「日本には日本の立場がある」などと言い出すと、日
米同盟が危機に陥りかねない。

懸案の「対面による日米首脳会談」が開催できるかどうかも、対中認識で
一致できるかどうかが最大のカギになる

そもそも、日本には「国家防衛戦略」に相当する文書がないことも問題
だ。あるのは、大甘な戦略と防衛計画の大綱、それに中期防衛力整備計画
の3つだけだ。後者の2つは「どんな兵器をどれだけそろえるか」という
話である

本来は「国家の敵」をしっかり見定めたうえで、「対抗するにはどうする
か」を考えるべきなのに、肝心の前提が欠けているのだ。ここは、脅威認
識を明確にした防衛戦略をまず、策定すべきだ。

中国が尖閣を奪いに来てから、あたふたしているようでは遅い。

同じことは北朝鮮についても言える。「ミサイル発射は遺憾だ」ばかりで
は、なめられるだけだ。米国に言われる前に、日本が自ら国を守る姿勢を
示す必要がある。

■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千
葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修
了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説
に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本
国の正体 政治家・官僚・メディア―本当の権力者は誰か』(講談社)で
山本七平賞受賞。ユーチューブで「長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャ
ンネル」配信中。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 

      


━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◆ホモサピエンス最古の化石はもっと古く 

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和四年(2022)1月14日(金曜日)弐
     通巻7187号 

ホモサピエンス最古の化石はもっと古く、233000年前
  エチオピアのキビシュ・オモ(1)渓谷から出土した人骨を化学分析
*********************************

 『ネイチャー』最新号にケンブリッジ大学のセリープ・ビタルとパリの
マンキンド博物館のオレリアン・ムニエの共同論文が発表され、古代人類
学で従来20万年前とされてきたホモサピエンスは、さらに33000年
を溯り、233000年前とする研究発表がなされた。

 モロッコでは30万年前のホモサピエンスが発見されているが、現在の
器財や化学による解明で証明されていない。ともかく人類の誕生は東アフ
リカである。
 日本に来た縄文人は南洋からの海洋民族系が4万年前、北方シベリアか
らの狩猟系が2万4000年前という定説も、もっと古く溯ることになり
そうだ。

 戦後の歴史教育で、「もっとも古い日本の文明は登呂遺跡、稲作は弥生
時代に渡来人がもたらした」と教わったが、これらはすべて間違いだった。
 縄文遺跡から稲作の遺構がでてきたし(板付など)、登呂よりも遙かに
古い縄文遺跡は全土あちこちに見つかった
 旧石器時代があったことも岩宿の発見で証明され、頑迷な歴史学者の立
場は崩れた。
いまだ見つかっていないのは魏志倭人伝という外国の書物に書かれた邪馬
台国と卑弥呼の実在を証明する遺蹟である

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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS  読
者之声
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(読者の声1)来週1月17日(月曜日)1600からの「宮崎正弘の生
インタビュー」(生放送)のゲストは青山学院大学の福井義高教授です。
 テーマ「間違いだらけの近・現代史」です。
 1月17日、1600〜1700 未来ネット。最後の20分は視聴者
からのQ&Aコーナーがあります。討議は以下のような進行となる予定です。

 日本の非主流が世界の主流。陰謀史観認識に差違
 日本だけが暗黒史観。欧米は戦勝国史観強化
 日独同悪論の罠、ドイツの悪智慧。近代史は謀略につぐ謀略だった
 歴史修正主義、極右の定義をやり直そう

 中国共産党史ほど出鱈目はない。スターリンの傀儡だった毛沢東コミン
テルンへの過大評価。日本はシナに利用され、共産党を助けた毛沢東も登
小平も日本に感謝していた

 米国ほど外交が失敗だらけの国はない。日本を敵視するというFDRの
大間違いアルカィーダとタリバンを育てた愚かさ。いま頃、台湾が自由主
義の同盟国だと?敵と味方を間違える天才が米国だ

 ヘイトスピーチとポリコレの何が違うのか? ホロコーストとジェノサ
イドは?大東亜戦争末期の米ソの蛮行はなぜ裁かれない。共産国家での大
量虐殺と比較すると?
 「ディープ・ステート」は存在するのか?
(未来ネット、旧「林原チャンネル」)




(読者の声2)中東から中央アジアのグレート・ゲーム、100年前は英露
の確執にドイツが割り込む形だった。
 トルコと結びバグダードをへてバスラまでの鉄道敷設権を獲得したのは
三B政策の一環だったが第一次世界大戦で頓挫。
 ヒトラーで復活したドイツは1936年のベルリン・オリンピックで聖火リ
レーを導入。そのコースがギリシャ、ブルガリア、ユーゴ、ハンガリー、
チェコスロバキアという第二次世界大戦のドイツ侵攻ルートの逆順。
 第二次大戦で敗れてもトルコから労働者を受け入れ、イスラエルには
1950年代から秘密裏に武器を供与。潜水艦も6隻就航しているが新型の3
隻は巡航ミサイル(核弾頭可能)4発搭載という。
 ヒトラー時代にドイツのユダヤ人をパレスチナに送り込んだナチスはユ
ダヤ人資産を元にパレスチナに資材を送り込んだ。さらにユダヤの軍事組
織の訓練も行っている。イスラエルに対する戦後補償が工業製品や武器輸
出で還流する仕組みはアメリカがアラブの石油代金を武器輸出で還流させ
るのと同じだろう。
 現代のグレート・ゲームはドイツに代わり中国が割り込んできた。だが
カザフスタンの騒乱では中国よりもロシアにとってより重要だとロン・
ポールは指摘する。
バイコヌール宇宙基地がありロシア語は公用語、ロシア語話者は51%。ア
メリカ大使館は2021年12月16日に大衆抗議について「警告」、カザフの冒
険全体が米露の合意を防ぐためMI6によって後援されていたとの情報もあ
るらしい。
なんとも厄介ですね。
http://www.ronpaulinstitute.org/archives/featured-articles/2022
/january/07/steppe-on-fire-kazakhstan-s-color-revolution/(PB
生、千葉)

  ♪
(読者の声3)会社の帰路、最寄りの駅で、『夕刊フジ』の一面トップに
宮崎さんの顔写真がでていたので、何事かと読みました(1月13日号)。
 「北京五輪開催危機──焦燥、コロナ更に蔓延」という見出しで、宮崎さ
んの解説文が続き、いよいよ北京五輪は西側や日本の外交ボイコットでは
なく、開催そのものが危なくなったと分析されています。
ところが選手団のボイコットまでやるのが「中国の友好国」=北朝鮮です
から、「なんじゃ、これは」という感じですね(HI生、草加市)


(宮崎正弘のコメント)ですから、同紙に書いたように「習近平は世界に
『友人がいない』のです」。北のボイコットを見て韓国の大統領も「出席
の計画はない」と後追い発言でした。
来月早々に拙著(室谷克実さんとの共著)『韓国から逃げ出す韓国人』
(仮題)が発売になります。

  ♪
(読者の声4)奥本康大氏をお迎えして、新年初の三島由紀夫研究会「公
開講座」を下記の通り開催しますので是非ご参加下さい。二月と、まだ先
ですがカレンダーに。
           記
日時    2月28日(月)18時〜20時
会場    アルカディア市ヶ谷(JR市ヶ谷駅近く)
講師    奥本康大氏(評論家)
演題    「日本に還れ。三島由紀夫と出光佐三」(仮題)
会場分担金 おひとり2000円(三島研究会会員は千円です)。
(講師略歴)現役時代は出光興産に勤務。父親の奥本實氏は陸軍軍人とし
て大東亜戦争緒戦のパレンバン奇襲作戦に参加し、殊勲甲の手柄をあげ
た。終戦時は陸軍大尉。
講師は現在「空の神兵」顕彰会を主催するとともに、史実を世界に発信す
る会、二宮報徳会、新しい歴史教科書をつくる会などの幹事をつとめている。
   (三島由紀夫研究会)

2022年01月10日

◆首相 中国に関し発信を

【阿比留瑠比の極言御免】

 岸田文雄首相が就任してはや3カ月がたち、12日には新政権と国民、マ
スコミとの蜜月期間といわれる最初の100日間も終わる。内閣支持率が
発足以来、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論
調査で6割を上回っている。その好調ぶりはいつまで続くのか。鍵は、中
国にどう向き合うかにある。

支持率40ポイント急落

 平成22年9月18、19両日の同調査で、当時の菅(かん)直人内閣の支持率
は64・2%と高水準だった。ところが、菅氏が同月に起きた中国漁船衝突
事件をめぐり中国に平身低頭し、海上保安庁巡視船に体当たりを仕掛けた
中国人船長を釈放させたらどうなったか。

 釈放直後の調査では内閣支持率は48・5%と15ポイント以上も落ち、その
後も国会で事件対応を追及され続けた結果、12月11、12両日の調査では
23・6%と3カ月弱でなんと40ポイント以上も下落したのである。対中対応
を誤り、国民の怒りと不信を買うとどうなるかが分かる。まして国民の対
中感情は当時よりもさらに悪化している。

 岸田政権は昨年、中国で来月開催される北京冬季五輪に、政府代表を派
遣しないという当然のことを発表するのを、中国に配慮してためらった。
また、中国の少数民族などへの人権侵害を非難する対中非難決議の採択も
見送った。

 今のところ、国民の関心は新型コロナウイルスの新異変株「オミクロン
株」の感染拡大に向けられていて大きな反発は出ていない。とはいえ、今
後も中国に甘い顔を見せてばかりいると、気が付いたら民心が離れていた
となりかねない。

 「(中国は)権威主義的な体制を世界に広げようという野心を持ってい
る。隣国としての関係は考えなければならないが、言うべきことはしっか
り言わなければならない」

 首相は昨年9月の自民党総裁選時には、こうはっきりと述べていた。安
倍晋三内閣で4年8カ月も外相を務めてきただけに、外交の基本的考え方
は安倍元首相と大きな相違はないだろうと思っていたが、筆者の見立て違
いだったのか。

戦略が水泡も

「民主主義と専制主義の違いだ」

 バイデン米大統領が中国との関係をこう位置付けたのは、元は安倍氏が
2016年11月に就任前のトランプ前大統領と米ニューヨーク市で初会談
し、中国の脅威を徹底的に説いて納得させたことに端を発する。

 トランプ政権が安倍政権が掲げた日本の外交政策である「自由で開かれ
たインド太平洋」を米国の戦略として取り込み、バイデン政権がそれを踏
襲したのも一連の流れの中にある。

 日米豪印の枠組みである「クアッド」も、米英豪の新枠組「オーカス」
も、日本の取り組みがなければ生まれず、欧州の対中姿勢も、旧来の安全
保障を度外視した経済偏重のままだったかもしれない。

 にもかかわらず、せっかく道を切り開いてきた日本が腰砕けとなり、中
国に対して弱い国家だと世界から見られたらどうなるか。スベテハ水泡に
帰しかねない。

 もちろん、地理的に近く経済的な結びつきの強い中国を軽視しろという
つもりはない。安倍氏は再登板直前の平成24年12月の記者会見でこう指摘
していた。

 「日中関係は、視野狭窄(しやきょうさく)的に日中関係だけを見つめて
良好的な関係に持っていく、改善するということはできない」

 中国の反応ばかり気にせず、米国はじめ各国との連携を強めてことを進
めていくべきだろう。首相には、もっと中国問題について発信してもらい
たい。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 




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◆国会乱入事件の一年後

Andy Chang

AC 論説No.877 
昨日1月6日はインチキ選挙に抗議する民衆が国会に乱入した事件から一
年目である。一般に国会乱
入事件と呼ばれ、バイデン政権はこれをトランプが使嗾したため暴動が起
きたとしている。しかし当日
の記録ではトランプは国会に行って平和的に抗議をせよと言ったに過ぎない。

それでもバイデン政権はこれを利用してトランプを政界から抹消しようと
している。ペロシは国会で乱
入事件調査委員会を設置し、すでに700名余りが逮捕され、500名余りが起
訴された。

事件後満1年を迎え、バイデン政権はこの事件を大々的に煽ってトランプ
の責任を追求する計画を立てて
いる。その目的は(1)秋の中間選挙で民主党に決定的に不利な現状を取
り返すこと。(2)2024年の
総選挙にトランプを再出馬させないこと。(3)トランプを政界から永久
追放する計画の3つである。

民主党とDSはバイデンが政権を握ればトランプは再起不能と思っていた
が、予想に反してバイデン政権
は失敗続きのみならず、トランプの人気は下がらず、共和党トップの位置
は変わっていない。バイデン
は2024年も出るつもりだけど、トランプ対バイデンの人気は49対41%
である。

1月6日の当日、バイデン大統領とカマラハリス副大統領は国会の歴代政
治家の銅像を配置したNational
Statute Hallでそれぞれ記念公演を行った。これが今後のトランプ攻撃の
基調演説だった。

バイデンはこの演説で去年の国会乱入事件はトランプが支持者を唆して国
会に乱入させた張本人だと名
指しで攻撃した。この事件はペロシが国会で調査中だがトランプが民衆を
唆した証拠はまだ上がってい
ない。FBIとANTIFAが暴動を唆した証拠も上がっている。バイデンは国会
乱入事件を「Undemocratic」
で「UnAmerican」と言うキーワードとし、今後の戦略の基調とするつもり
だった。ワシントンポスト、
NYタイムス、CNNなどがこれをバイデンの名演説と持ち上げたが、民衆の
反応は殆どなかった。

バイデンの講演に民衆が無反応だった理由は、バイデンに続いてカマラ・
ハリスが行った講演に対して
轟々たる非難の声があがったからである。ハリスの講演は国会乱入事件を
「世紀の大事件」とでっちあ
げ、日本の真珠湾攻撃と20年前のビン・ラディンの911・ツインタワー攻
撃と一緒にしたのである。お陰
でメディアの反応はハリス批判に焦点を合わせ、バイデンはすっかり無視
されてしまった。

国会乱入事件はアメリカでも大きな事件だったと言える。しかし真珠湾攻
撃やツインタワー攻撃は桁違
いでいくらサヨク贔屓でも納得できない。翌日の評論ではハリスの無知と
でっち上げを批判し、国会乱
入事件をバイデン政権の一年内に起きた527件の暴動に比較する保守系の
反論が大きく取り上げられた。
藪を突いて蛇を出す結果である。ある評論によると民主党側が政権をとっ
て以来、バイデン政権は初め
てアメリカで起きた動乱、無政府状態に言及し、これまでの暴動の頻発や
各都市の危機を無視してきた
バイデンを批判することになってしまった。

保守メディアは更にハリスの自覚のなさを批判し、カマラ・ハリスは常に
BLMの側に立って暴動を援助
し、暴動で逮捕された者に保釈金を与えた過去があることを指摘し、彼女
がBLMを援助したお陰で2019
年の民主党のプライマリー選挙に立候補した過去を取り上げ、彼女こそ暴
動の使嗾者だと攻撃した。

バイデンの基調講演に続き、民主党側では国会乱入事件を使ってトランプ
を政界から永久追放する計画
を考慮中である。ペロシの国会調査会はこの事件の全責任をトランプにな
すりつけるため、トランプの
幕僚や家族のSNS通話記録の提出を求め、幕僚を国会喚問するなどさまざ
まな権力濫用を繰り返してき
た。更に国会の民主党議員は憲法改正第14条の第3項を使ってトランプを
政界から永久追放すると言い
出した。

第14条第3項とは簡単に説明すると「国家に忠誠を誓った人物が、反政府
の暴動や反乱に加わり、また
は援助し、或いは国家反乱に関与した場合、国会の上下両院の議員の3分
の2の賛成を得て、永久に国
会の上下院議員や正副大統領になることを禁止する。」というのである。

反政府の暴動や反乱とは英語でInsurrection and Rebellionとなっている
が、ペロシが強引に立ち上げた国
会乱入事件調査委員会で起訴された500名余にInsurrectionで起訴された
者は一人もいない。だからこの
条項をトランプまで引き上げるのは無理だ。

国会の上下両院で3分の2以上がトランプの政界追放に賛成する可能性は
殆どない。DSと民主党は第14
条3項でトランプを追放するのは不可能と知っているけれど、これを使っ
て民衆を煽動し、2024年の選
挙にトランプが出ないように工作するつもりである。

DSと民主党はトランプが大嫌いというよりトランプを極度に恐れているの
だ。世紀のインチキ選挙でト
ランプを降ろしたら人気が下落すると思っていた。ところがホワイトハウ
スを追われた後のトランプの
人気は下落するより大幅に上がったので更なる大陰謀でトランプ追放を
図ってるのである。



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◆習近平にとって不都合。

黄文雄

中国がイーロン・マスクの衛星を乗っ取る日

大量の衛星を打ち上げ、世界のどこからでも安価で高速ブロードバンドの
利用が可能になるという、米スペースX社の「スターリンク」計画。しか
し習近平政権にとってそれは、極めて「不都合」な技術のようです。今回
のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真
実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、中国寄りの発言を繰り返し
てきたイーロン・マスク氏が率いるスペースXを国連宇宙部に訴えた中国
当局の思惑を解説。さらにスターリンクの技術を将来的に同国が乗っ取る
可能性を指摘するとともに、世界の企業に対して中国と親密な関係を築く
危険性を説いています。



プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学
院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、
評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国
人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。


【中国】イーロン・マスクの衛星が中国に乗っ取られる?
● 中国の宇宙ステーションと米スペースX衛星、あわや衝突 マスク氏に非難

12月27日、アメリカの実業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業ス
ペースXの衛星が、中国が建設中の宇宙ステーションとニアミスを起こし
たとして、中国政府が国連宇宙部に苦情を提出しました。これを受けて、
中国のSNSでもイーロン・マスク氏を批判する投稿が相次いでいるそうです。

中国が建設中の宇宙ステーションとは、2022年に完成予定の「天宮」。一
方、スペースXは世界中に高速インターネットサービスを提供するために1
万を超える小型衛星を打ち上げるという「スターリンク」計画を展開して
います。そして、そのために打ち上げた衛星が2021年の7月と10月に天宮
の軌道に入り、ニアミスが起こったとされています。

イーロン・マスクといえば、電気自動車(EV)のテスラ創業者でもあり、
中国市場で工場を持ち、2020年にはテスラ車が中国市場でもっとも売れた
EVとなりました。それだけに、「中国で儲けたくせに、中国の宇宙ステー
ションに危害をくわえるなんて」といった批判が殺到しており、不買運動
にも展開しそうな勢いだそうです。

イーロン・マスクはこれまで、中国の自動車メーカーを称賛したり、中国
の労働倫理を称賛するなど、中国寄りの発言を繰り返してきました。にも
かかわらず、中国政府が一企業であるスペースXへの批判を国連にまで
行ったのは、なぜでしょうか。

● イーロン・マスクは中国の労働倫理を称賛し、アメリカ人の態度を批判する

前述したように、スペースXの「スターリンク」計画は、世界中のいたる
ところでインターネット接続を可能にしようというものです。これが実現
すれば、アンテナさえ設置すれば良く、光ファイバーなどを引く必要もな
く、きわめて安価で高速インターネットの環境が得られます。

そして国土の広い中国においても、内地や山奥など場所を問わずに世界と
つながることができることになります。これは、国内で厳しいインター
ネット検閲を行っている中国共産党にとっては、非常に都合の悪いことです。

経営コンサルタントの竹内一正氏は、このスターリンクが言論統制を敷く
中国やロシアなどの独裁国家に、ネット民主主義を広める起爆剤となるか
もしれないと論じています。すでにロシアでは、スターリンクを利用した
個人および法人に罰金を科す法案が議会に提出されているそうです

2021年12月27日

◆首相の対中配慮 公約違反では

阿比留瑠比

 「台湾海峡の安定・香港の民主主義・ウイグルの人権問題などに毅然
(きぜん)と対応。日米同盟を基盤に民主主義、法の支配、人権等の普遍の
価値を守り抜き・・・」

 9月の自民党総裁選公約でこう掲げた岸田文雄首相は、10月の党衆院選
公約では次のように主張した。

 「ウイグル、チベット、モンゴル民族、香港など、人権等を巡る諸問題
について、主張すべきは主張し、責任ある行動を強く求めます」

再び非難決議見送り


 ところが現在、岸田政権はこの公約を守っていないのではないかとの疑
念を向けられている。

 中国政府による新疆ウイグル自治区などでの人権侵害を非難する決議
は、通常国会に続いてまたもや採択が見送られた。来年2月に中国で開催
される北京冬季五輪に、政府代表を派遣しない「外交ボイコット」などの
対応についても、岸田首相は言葉を濁す。

 「危機の宰相」といわれる英首相、チャーチルが1936年12月、ナチ
ス・ドイツという全体主義の脅威を前に、十分な軍事能力を整備しなかっ
た当時のボールドウィン首相に対し、こう迫ったのを連想する。

 「政府は全然決意することができないのである。(中略)政府は奇妙な
逆説的言辞を弄し、単に決定せぬための決定をし、決断せぬための決断を
し、成り行きに任せ、流動するままに放置し、無為無策のために力を傾け
ている」
 中国への配慮を優先させた一連の対応について、岸田首相も自民党の茂
木敏充幹事長も「タイミング」の問題だと口をそろえる。だが、「ジェノ
サイド(民族大量虐殺)」とまで指摘されている人権侵害に抗議したり、
日本政府の意思や姿勢を示したりすることに、タイミングを見計らう必要
があるのか。

 しかも、採択されなかった非難決議案は、公明党の意向で「非難」とい
う肝心の言葉がなくなり、「人権侵害」は「人権状況」に弱められ、結局
「人権侵害の中止」は「人権状況の説明責任」へと置き換えられた妥協の
産物だった。これでさえも採択できないという対中配慮は尋常ではない。

報復を恐れるな


 またタイミングが悪いといって北京冬季五輪後に採択を先延ばしにして
も、来年は日中国交正常化50周年の年でもある。再びタイミングがよくな
いという声が上がってくるのは火を見るより明らかだろう。

 確かに、首相周辺がいうように、外交的ボイコットなどによって中国側
が日本の進出企業に嫌がらせをするような報復行為をとる可能性はなくは
ない。

 とはいえ、すでに米国、英国、オーストラリア、カナダなどが外交的ボ
イコットの方針を表明している中で、日本がことさら報復を恐れてどうす
るのか。

 中国の報復やそれによる経済的損失を回避することが最優先なら、仮に
中国に尖閣諸島(沖縄県石垣市)を占領されても何もしない方がいいとい
うことになる。それとこれとは話が違うと言っても、中国から見れば、日
本は弱腰だから反撃しないと判断する材料の一つと映るかもしれない。

 岸田首相は自民党総裁選で「民主主義の危機」という言葉を多用してい
たが、現在はまさに世界の民主主義が危機の時代を迎えている。それは中
国をはじめとする専制国家主義が、自分たちの政治体制への自信を深め、
公然と民主主義国に挑戦してきたからである。

 今、日本があえて曖昧戦略をとることが岸田首相のいう「国益」だと
は、到底理解しがたい。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 

産経新聞採録



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◆トヨタは電気自動車を売っても儲からない
栫井駿介

トヨタが2030年のEVの販売台数目標を、200万台から350万台に引き上げま
した。それによってEV関連銘柄の株価が上がっています。しかし、単に盛
り上がっているからという理由で飛びついたら痛い目を見るかもしれませ
ん。

このEV化の波が企業や業界にどのような影響を与えるのかを理解する 必
要があります。今回は、トヨタがEV化目標を引き上げた理由と、それに
よってトヨタは儲かるのか、そして自動車サプライヤーの中での本命はど
こなのかについて解説します。(『バリュー株投資家の見方|つばめ投資
顧問』栫井駿介)

プロフィール:栫井駿介(かこいしゅんすけ)
株式投資アドバイザー、証券アナリスト。1986年、鹿児島県生まれ。県立
鶴丸高校、東京大学経済学部卒業。大手証券会社にて投資銀行業務に従事
した後、2016年に独立しつばめ投資顧問設立。2011年、証券アナリスト第
2次レベル試験合格。2015年、大前研一氏が主宰するBOND-BBTプログラム
にてMBA取得。
EVは儲からない!?
トヨタはこれまで、2030年EV販売台数目標を200万台としていて、これは
年間販売台数の20%に過ぎず、他の自動車会社と比べて脱炭素に非協力的
だと言われていました。

しかしこれは誤解で、電気自動車は製造過程で多くのCO2を排出するため
必ずしもクリーンではなく、水素やハイブリッドといった、EVとは別の路
線を選んでいただけでした。

現実的なコストや航続距離の面から、ハイブリッドが現実的なのではない
かと考えていたのです。

とはいえ、上場企業としては世間の声を無視するわけにもいかないので、
今回の目標引き上げとなりました。



年間350万台とまだまだ控えめな数字ですが、EVのラインナップも発表し
ていて、トヨタとしてはかなり意欲的な目標だと見えます。

これは私の個人的な考えですが、EVは儲からないのではないかと思います。

利益を上げるためには、価格を上げるか販売数を増やす、このどちらかに
なります。

EVの製造には高いコストがかかるものの、エンジン車よりも高くなってし
まったらそもそも売れなくなってしまうので、現状では補助金に頼ってい
ます。

価格を上げられないとなると販売数を増やす必要がありますが、世界の自
動車販売が今後大きく増えるとは考えにくいです。

また、EVはエンジン車よりもかなり簡単にできてしまうので、新規企業の
参入が容易です。

211220_kakoi_ev_

つまり、競争が激しいのです。

まさに今、テスラに風穴を開けられている状況です。

EVを増やすことで必ずしも儲かるというわけではないのです。

トヨタがEV化目標を引き上げたのは、企業の成長のためではなく、他社に
後れをとるまいというものが大きいのではないかと思います。



また、EVはエンジン車に比べて部品の数が7割も少ないため、EVに集中さ
せると今までエンジン車の部品を作っていた会社が厳しくなってしまいます。

その会社や雇用を守るためにも、EV一本に舵を切れないでいるという側面
もあると思います。
        



━━━━━━━━━━━━━━


◆中国がASEANに非核地帯

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)12月22日(水曜日)
  通巻7164号

 AUKUSに対応か、中国がASEANに非核地帯を再提言
   アジアで影響力増大を謀り、AUKUSを封じ込める戦略か?

 米国のインド太平洋重視への転換は、日米印豪・四カ国のクアッドを形
成し、これをアジア全体を巻き込んでのアジア版NATOへと昇華させる
という計画を含めている。
同時にAUKUS(豪英米)は、その一環として構想され、豪に最新鋭原
潜が十年以内に配備される計画が明かされた。
 中国は慌てた。配備している核戦力の見直しを余儀なくされるからだ。

 しかしアジアも大揺れに揺れた。
まずはインドである。インドは長年に亘ってパキスタンと中国に敵対し、
そのための遠交近攻策がソ連時代からの軍事同盟、最近もプーチンがわざ
わざニューデリーへ跳んでモディ首相と抱き合った。
この光景はいたく米国を失望させた。

 ASEANはもとより軍事同盟ではなく、経済的結束が前面に出てきた
が、ラオス、カンボジアが中国寄りに陥落し、ブルネイ、フィリピンも親
中路線が鮮明である。
そこへもってきて、昨今はミャンマーが中国寄りに路線転換。日和見のタ
イ、マレーシア、シンガポールとなると、強く反中路線を打ち出すのはベ
トナムとインドネシアくらいである。

 中国は、この米国外交の不在、もしくは脆弱なASEANに異様な接近
をみせており、マスク外交、ワクチン外交、そしてシルクロード挫折をモ
ロトモセズに、再びのプロジェクト強化、経済支援を展開しながら、「ア
ジアを非核地帯に」と綺麗事を並べての再接近を図りだした。

 中国の意図はいったん失ったアジアでの影響力増大を謀り、AUKUS
を封じ込める戦略だろう。
      
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜読者の声 どく
しゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)宮崎さんの新刊『日本の保守』(ビジネス社)を早速、読
了しました。二日、ぶっ通しで読みましたが、「真保守主義のかくも長き
不在」から冷めて、いよいよ山から下りるときがきたと説かれています
が、その通りです。
 ともかく戦後日本の言論界、教育界、法曹界、政界、財界そしてメディ
アが欧米に洗脳され(明治維新前はシナの思想に汚染され)、海外の思想
が文明的進歩的ではないかと、信仰のように有難がり、日本古来の保守思
想に目を背けてきたか。それがよく分かりました。
 なにしろ江戸時代あたりからの日本の保守思想の源流ではなく、天照大
神、スサノオ、神武天皇、ヤマトタケルに溯り、日本の歴史の始まりから
の保守思想から説き起こすのは、前人未踏の書物ではないか。
保守を自認する人も、まだ外国の思想にかぶれている方も日本人の本質を
知るうえで大いに読まれるべき好著だと思いました。
(KS生、三鷹)



  ♪
(読者の声2)御新刊の「日本の保守」を拝読しました。通史として保守思
想の系譜を語られましたことは、思想闘争の陣営にとって強力な援軍を迎
え得たに等しく、有り難いことであります。
予想にたがわぬ広いご教示を受けた次第、感謝このことです。
   (KK生、世田谷)


(編集部から)今朝(12月22日)の産経新聞二面をご覧下さい。大き
な広告がでております。



  ♪
(読者の声3)内外多難な時代を迎え貴重な情報をお送り戴き感謝してお
ります。
 定義不明の政治用用語やレッテルが飛びかっているので、正確な意味を
知らせることが必要な時代と思います。
 以下最近の香港選挙の感想です。
 ●「香港選挙と選挙の偽装/中共の正体」
  個人独裁と選挙
個人独裁のソ連型は共産党以外の政党を許さず選挙もさせない。独裁だ。
やる場合は徹底監視し、投票結果を勝手に変える。力尽くだ。一方中共型
の個人独裁は、共産党のダミー政党をつくり、投票者を限り複数政党選挙
を偽装する。もちろん選挙結果も操作する。フルシチョフは毛沢東のやり
方は、独裁の手法として賢いと述べている。世界を騙せるからだ。香港の
選挙はこの応用であり芝居である。
 民主とは/ただの民主主義は独裁でも偽装する。一方「自由民主主義」
とは、制度としての全国民の秘密自由選挙による議会制民主主義のことで
ある。そこで必ず「自由」を付けて区別する。
日本人は、中共の正体を知る必要がある。そこで「中共の正体」落合道
夫著ハート出版を紹介します。また、ソ連についても知りたい人は「黒幕
はスターリンだった」同上。が参考になるでしょう。
  (落合道夫)

2021年12月18日

◆連合会長 組合問題も直視を

【阿比留瑠比の極言御免】

 15日付の産経新聞は、立憲民主党の最大支援組織である連合の芳野友子
会長がインタビューで、立民に対して「(共産党とは)もう決別してほし
い」「民主主義のわれわれと共産の考えは真逆の方向を向いている」と
語ったと報じていた。

 芳野氏は機械・金属産業を中心とする産別労組「ものづくり産業労働組
合(JAM)」出身であり、左派的な考え方とは縁遠い。連合内の民間労
組は、むしろ保守的な傾向が強く、芳野氏が立民に方向転換を求めるのは
本心だと思える。

 とはいえ芳野氏を支える事実上ナンバー2、清水秀行事局長は左派官公
労の日本教職員組合(日教組)出身である。立民の水岡俊一参院議員会長
も日教組出身であり、来年夏に参院選を控えて芳野氏が何と言おうと、
「立共合作」は継続するだろう。

「どの党に投票」質問

 そんなことを考えたのは14日夜、たまたま日教組傘下の山梨県教職員組
合(山教組)に所属する教員から、悲痛なメッセージが届いたからであ
る。学校で山教組の分会会議があり、緊急で「先の衆院選のアンケートに
答えてほしい」と言い渡されたのだという。

 そこで指定のQRコードからアクセスすると日教組のアンケートで、こ
んな設問に回答を求められた。

 「あなたが所属する組合から、小選挙区で推薦している候補について知
らされましたか」

 「期日前を含め投票に行きましたか」

 「小選挙区ではどの党の候補者に投票しましたか」

 「比例では、どの党に投票しましたか」

 教員からのメッセージは「締め付けに使われるのか、統制のために使わ
れるのか」「いくら組合員であっても、個人の思想信条の自由ではない
か」などと憤りが記されていた。

 この教員からは、令和元年の参院選時にもメッセージが届いている。そ
こには「山教組カンパ問題を追い、『決定版 民主党と日教組』(平成22
年、産経新聞出版から刊行)で山梨県の闇を書かれた阿比留記者にお伝え
したい」と書かれていた。


辞められない実情

 カンパ問題とは、山教組が長年にわたり国政選挙などのたびに組合員か
ら「校長3万円、教頭2万円、一般教員1万円、教員OB5千円」の半強
制カンパを募り数千万円単位の選挙資金を集めながら、産経新聞が報道す
るまで山教組の政治団体の政治資金収支報告書にそれを記載していなかっ
たことを指す。

 教員は、カンパ報道以降は、表立っての組合の選挙活動はなくなったも
のの陰では目立たないようにスマートフォンで会合日時が告げられると説
明し、現状をこう報告してくれた。

 「組合の推す候補者、つまり立憲民主党の候補者に対する応援署名を10
人出せとか、執行部が推す候補に対してこういう取り組みをするから協力
せよとか、取り組みの指示がなされる」

 そして、どんなつまらない要求をされても組合員を辞めることができな
い実情を訴える。辞めたら「協調性がない」と閑職に追いやられたり、出
世の道が閉ざされたり、思いがけない異動を命じられたりするという筆者
が前掲著書で指摘したことが「何も変わらない現場に辟易(へきえき)する
毎日です」と締めくくられていた―。

 こうした現実を見ると、民主主義の組合を強調する芳野氏には、立民に
注文をつけるのもいいが、組合自体の在り方にも目を向けてほしいと思
う。真逆の方向を向いているのは共産だけでなく、傘下の左派官公労であ
る日教組や自治労も同じなのではないか。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 

産経新聞 採録


 
         
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◆なぜ宝くじと福袋で人生を浪費するのか
貧乏人を騙して夢を見せる7つの認知バイアス=神岡真司


今回のテーマは 「宝くじや福袋を買う人たちの不思議な認知バイアス」
についてです。宝くじや福袋が人生の浪費と関係が深いのは、「夢」や
「希望」をちらつかされて、財布の紐を緩めてしまう、つまり騙されてい
ることに気が付いていないことが問題なのです。しっかりとした見識を
もっていないと、ただ惰性に流されて、宝くじや福袋を買ってしまいがち
だからです。(『神岡真司の人生逆転の心理術』)

プロフィール:神岡真司(かみおか しんじ)
ビジネス心理研究家。日本心理パワー研究所主宰。法人対象のモチベー
ショントレーニング、組織活性コンサルティング、心のパワーアップセミ
ナーなどで活躍。著書に『思い通りに人をあやつる 101の心理テクニッ
ク』(フォレスト出版)、『苦手な相手に勝つ実践切り返し術』、『必ず
黙らせる「クレーム」切り返し術』(日本文芸社)、『効きすぎて中毒に
なる 最強の心理学』(すばる舎)など多数。
「当たらない」ということも徐々に社会に浸透
宝くじ全体の売上額は、1995年度に1兆1,000億円のピークを描いて以降、
減少傾向です。

2017年度には過去最低の8,000億円割れも記録し、翌年18年度に8,046億円
となって何とか持ち直し、2020年度には8,160億円とほぼ横ばいが続いて
います。

しかし、その後も減少傾向は続いています。宝くじの売上が減少している
のは、「当たらない」ことが世間の常識として、定着してきたことも背景
にあります。

そのため、派手なインパクト狙いで次々と当選金を引き上げ、2017年の年
末ジャンボ宝くじから最高賞金額は10億円(1等7億円と前後賞1億5,000万
円)にまで膨らませました

しかし、ジャンボ宝くじの売上減少傾向に未だ歯止めはかかっていないの
です。

宝くじは、お手軽な価格で楽しめる「庶民の夢」ですが、1枚300円のジャ
ンボ宝くじの当選確率は1,000万分の1で、生涯のうちで落雷で死亡する確
率と同じだそうです。

10枚3,000円分を購入しても、100万分の1の当選確率です。お手軽な価格
ですが、ものすごく当たらないことがわかります。

しかし、宝くじは買っていないと絶対当たらないからと、これを100枚3万
円分、300枚9万円分も買う人がいるので、驚かされるのです。

なぜ、こんなにも買う人が多いのかといえば、人が合理的に行動しないか
らに他なりません。

自分だけは当たる?宝くじ購入者が支配されている7つの認知バイアス
なぜ当たらない宝くじを買ってしまうのか。人は、次のような認知バイア
スに支配されやすいからなのです。

<感情バイアス>
他人は当たらないが、自分だけは当たりそうな気がする。自分には楽観的
思考がはたらきやすい。

<確証バイアス>
高額当選者は、長く買い続ける人が多いという都市伝説を信じてしまう。

<正常性バイアス>
3時間ごとに1,000万円の当選者が出ていると聞くと、自分の宝くじ購入の
行動も正常と考えられる。

<喪失不安バイアス>
毎回続けて買わないと、これまで続けてきた過去の行動すべてが無駄にな
ると思えてしまう。

<集団同調性バイアス>
多くの人が買うのを見ると自分にもチャンスがあると思えてしまう。

<正当化バイアス>
自分にツキあると思える時は多く買い、ツキがない時はツキのある人に
買ってもらう。

<アンカーバイアス>
運の悪い人が当たると、自分にもチャンスが巡ってくるかもしれないと希
望的に考える。

Next: 依存症に陥る人も。「宝くじ」は最も効率の悪いギャンブルと気づけ
           


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◆中国経済は二度死ぬ。 

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)12月10日(金曜日)
通巻第7154号  

 恒大集団、正式にデフォルトとフィッチが認定
  中国経済は二度死ぬ。バブル崩壊は全体主義経済社会の瓦解へ

 中国経済の史上体験したことがなかった繁栄はまもなく終わる。中国経
済は二度死ぬことになる。
 12月9日、フィッチが認定した恒大集団のデフォルトは、その大決壊
の始まりに過ぎない。

 しかし、上海の株式暴落のときに中国共産党は投資家に「売るな」と厳
命し、証券会社には「悪質な空売りには厳罰をもって応じる」と脅した。
株式を売却できないとなれば、暴落は避けられる。そのうえで、裏から証
券会社に資金手当をなして、相場を支えるとカラクリがあった。死んでい
るにもかかわらず延命装置を取り付けたのだ。

 資本主義社会での株式市場の構造から言えば「ありえない」ことが中国
ではおこる。上海株は持ち直し、あれから六年、人為的な上下、乱調を演
じながら、じつは不動産投資によって支えられてきた。
金融も、日本なら「異次元緩和」というタームがうまれたように、宇宙人
のような通貨政策、金利政策、通貨供給量の爆発的供給によって、当局の
意図に反して、相場冷却どころか、ふたたび過熱した。つまり、一度死ん
だはずの中国経済は、以後「ゾンビ」だったのだ。

 昨秋あたりから共産党中枢は、条件を厳しくし、むやみな不動産貸し付
けを規制し、贅沢禁止などと言い出した。その結果、不動産業界に、すき
ま風、寒風、烈風、そして竜巻から大嵐がやってきた。大手デベロッパー
の社債デフォルトが連続し、ドル建て社債は、国際問題に発展する。

 決断が遅れたのは、習近平執行部への衝き上げ、党内から不満の声だっ
たようだ。
 なぜか。
 不動産投機に明け暮れ、誰もすんでいないマンションの所有者は、ほと
んどが共産党員。そのうえ中央委員クラスとなると、ひとりで四軒も、五
軒も所有しているからだ。
 不動産バブルの崩壊はとうに始まっていた。いよいよ聞こえてきた共産
党大韓部の破産。それが恒大集団のデフォルトに集約される。
 中国経済は二度死ぬ。
      
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評  BOOKREVIEW 
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 日本が次期戦闘機を自主開発する時代が来た
  エンジニアの確保、中国のスパイ防御、下請け防衛企業衰退など懸念
が多い

   ♪
森本敏、岩崎茂・編著『次期戦闘機開発をいかに成功させるか』(並木書房)
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 日本は2035年をメドに長い悲願だった国産戦闘機を誕生させること
となった。あと十四年。
 従来、アメリカは日本の航空機産業の発展を阻害し、政治的にブロック
し続けてきた。GHQは日本の国防産業の壊滅を意図していたからだ。事
実、軍隊は解体された。
 したがって国産機をつくるというナショナリズムの観点からいえば、民
族の悲願であることには間違いないが、それをどのような工程表を以て達
成できるのか。まずはこれまでの開発の沿革を知っておく必要がある。
 2018年12月だった。安倍晋三政権のもと、次期戦闘機(FX)は
日本主導の國際共同開発という方針が決定をみた。そして2021年に、
三菱重工のもとにIHI、川崎重工、三菱電機など七社の協力企業が集
まった。
 2035年には退役が始まるF2戦闘機の後継は、ステルスであるばか
りか、高度な電子戦争、ネットワーク戦争を制する能力が要求される上、
さらには無人機との連携も必要となる。ハイテクの塊になる。
 ここへ到るまでに自主開発の研究は2009年から開始されていた。
森本敏元防衛大臣が中心となって、しずかに営々と研究は進んできた。本
書はその成果である。
 森本氏は冒頭に過去のトラウマを語る。
 「多くの人がFS─X開発の体験──トラウマと言っても良いような苦い
体験──を二度と繰り返すべきではない」という点から出発した、と。
(35−36p)。
 トラウマの具体的な「事件」とは第二章に詳述されている。
「当時の空自の中には、わが国独自でF−16のような高性能機が作れる
のかとの懸念もあったが、国内での整備維持基盤確保や就役以降の機体改
修の自由等々の観点から、国内開発国内生産を望む声が大きくなっていった」
 ところが「不幸にも、日米の経済摩擦が大きな政治外交問題となってお
り、日米の政府間交渉では米国製品の購入を強要されていた。そして結果
的にFS─X計画は、この渦中に巻き込まれ、最終的には米国の要望に添
う結論となり、1987年夏頃、FS─Xを日米共同開発とすることが決
定された」(185−186p)

 米国には日本独自開発に反対するロビィ活動が積極的に行われていた。
この経過を克明にドキュメントとしたのが手嶋龍一『ニッポンFSXを撃
て』(新潮社)だった。手嶋氏はNHKワシントン支局長で、このあと、
氏は諜報小説の作家に転じた。
 主役はケビン・カーンズというワシントンのシンクタンク研究員。議会
とタッグを組んで、まさに日米経済摩擦にひっかけての貿易不均衡のロ
ジックで攻め立てたのだった。
 さて評者(宮崎)は80年代後半の記憶を辿って、このケビン・カーン
ズに長時間の独占インタビューをしていたことを思い出した。
プレストウィッツが設立した「経済戦略研究所」の主任研究員という肩書
きがインタビュー当時の彼の肩書きだった。
記録は竹村健一氏がやっていた太陽企画出版から1992年になって、
『日米烈烈』という単行本として上梓した。
 書棚の隅からおよそ30年ぶりに取り出すと、同書ではブッシュ政権の
日本担当高官や多くのシンクタンク研究員。小糸製作所へのM&Aで名前
を馳せたブーン・ピケンズや若き日のドナルド・トランプにもインタ
ビューしていた。すっかり忘れていた。
 カーンズはジャパン叩きの代表選手のように言われたが、根っからの反
日家ではなく、日本にも二年滞在した体験がある知日家である。彼が問題
としていたのは日米貿易不均衡が基点である。
カーンズは評者にこう言った。
 「日本はどうしてわざわざ高いライセンス生産をするのか。それは日本
が独立した軍事能力を持つための計画の一部だろう(中略)。技術ナショナ
リズム派は米国の基本技術からも独立したい、だからこそ」
 そしてカーンズは、こう続けたのだ。
「日本の政府と大企業のやっていることを見れば独立した軍事能力の構築
に向かって歩んでいます(中略)。FSXの替わりにF16を(米国から)買
えば30億ドルで済む。FSXは最低でも百億ドルから百二十億ドルかかる」
 コスト比較からも米国製のセールストークとなったのも印象的だった。
 ともかくこのような経過を辿って、あれから早くも四十年の時間が流
れ、やっとこさ、次期戦闘機を日本が自主開発する時代となった(中国は
とうに自主開発の殲シリーズ、ましてや宇宙では米国より優位に立ってい
る。日本不在の四十年に、日米逆転どころか米中逆転となっていたことは
問題だろう。
 
 将来の懸念だが、この長き不在の間に、原発もそうだが、日本ではエン
ジニア不足が深刻、そのうえ防衛産業の下請け、孫請けの町工場は後継者
不足、労働者の忌避などによって、もっと深刻な状況になっている(桜林
美佐さんの一連のレポートを参照)。
 もう一つの懸念材料、それは中国のスパイから、日本の枢要な国防技術
を如何に防御するのか、という問題だろう。
 しかし前向きに、この大プロジェクトは進めなければいけない。
 
       
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)御新刊の『歩いてみて解けた「古事記」の謎』(宮崎正弘
著、育鵬社)を時間をかけて、拝読しました。
パソコン画面に該当の地図を映し出し、文章を確かめながらでした。半分
を越えたところから、気づきました。小林秀雄、本居宣長の知・情・意を
体感し感得する旅を長いこと試みて来られたということ、を。
 秋田・男鹿半島の日本海に面した古い神社があります。神功皇后の三韓
征伐の伝承を色濃く有しており、それを描いた掛け軸があり、民俗学の友
人の案内で見に行ったことがあります。こういう神社に接した場合、歴史
研究者の多くは、後世の人が古事記をもとに伝説を作ったと解釈し、無視
するであろうと思います。
宣長も伝説に対して批判的なことを述べていることがあります。朝鮮半島
の日本海に面した各地にも、日本征伐の伝説が残っていると聞きます。
 それは別問題として、宮崎さんは、こうした古事記と関連する各地の伝
承を、無視するような態度はおとりにならない。ここが宣長へ近づく道、
ですね。
 日本という国は、国の歴史をどのようにして心身に感得・体感してきた
か、そして後世へ伝えて来たか。歴史は思い出である──何をもって歴史と
いうのか。
 宮崎さんの考え、その心が、読んでいるうちにしだいに強く感じられて
きて、しみじみとしました。ニーチェと小林秀雄、本居宣長、納得。実に
貴重な本を読みました。
   (HN生、新潟)
 
  ♪
(読者の声2)暇を持て余して14年前に、村上春樹氏に肖って英文で初め
て小説を書いてみた。それは恐ろしいが極めて現実味のある簡単に安全に
できる「米国崩壊の仕方」を日記風にしたものだったが、そんな同じ戦略
が昨日の新聞記事になっていた。
https://www.zerohedge.com/markets/there-are-growing-fears-china-could-be-hiding-missiles-containerships-worldwide

支那から届けられる膨大なコンテナの中に小型のミサイルが隠されて、港
に近ずくと発射され上空に3分ほどで届き、EMPが静かに炸裂し全土の全
ての電気、電子部品を瞬時に破壊する。
この大規模な電気系故障による停電には修理が不可能なため、米国は18
世紀の文明に戻る。
電気、自動車、全て不動、故に人口は激減。しかも誰が敵か認識できず、
報復のしようが無い。攻撃の日が9月11日であったためイラン辺りだろう
と反撃する、というお話。
こんな卑怯な壊滅的で大変安上がりな攻撃は「真珠湾」より優れている
が、全く人道的でない国のみが使用できる。こんな非道な攻撃に対する防
衛は無い。小説では支那が犯人になっていたが、ロシア、イラン、あるい
は日本かもしれない。
改善された新真珠湾攻撃で広島の仇を撃つ。仇は冷めた頃にする、のが良
いそうだ。念の為、冗談やで。こんな核の使い方もあるという忠言。
(在米のKM生)

  ♪
(読者の声3)「宮崎正弘の生インタビュー」第16回(ゲスト濱本良
一=國際教養大学元教授。元読売新聞北京支局長)は「中国分析の死角」
として、歴史決議の裏側、テニス選手はなぜ消えた? 恒大集団のデフォ
ルトの意味など広範囲に語り合っています。
 下記のアーカーブでご覧頂けます。
https://www.youtube.com/watch?v=OxZllPpdEUI
  (未来ネット)

2021年12月14日

◆福田「お友達外交」 五輪で繰り返すな

【阿比留瑠比の極言御免】

 来年2月、少数民族弾圧などで国際的な非難を浴びる中国で開かれる北
京冬季五輪をめぐり、岸田文雄首相はじめ岸田政権中枢の奥歯に物が挟
まったような発言が目立つ。米国やオーストラリアが、政府代表を派遣し
ない外交的ボイコットを明言したのとは対照的だといえる。その姿は、
2008年夏の北京五輪を前にした福田康夫政権(当時)の対中「お友達
外交」をほうふつさせる。

 「わが国の外交にとっての意義などを総合的に勘案し、国益の観点から
自ら判断したい」(岸田首相)

 「適切な時期に諸般の事情を総合的に判断する」(林芳正外相)

 「総合的に勘案して自ら判断するが、現時点では何ら決まっていない」
(松野博一官房長官)

 示し合わせた応答要領に沿って発言しているだけなのが、丸見えであ
る。岸田首相は周囲に「甘い対応はできない」と漏らし、政府は閣僚派遣
の見送りを検討しているというが、なぜ速やかに決断しないのか。

 「岸田さんは中国に特に思い入れはない」(当選同期の議員)のであれ
ば、何をためらっているのか。

チベット弾圧も擁護

 問題を引っ張れば引っ張るほど、政府・与党内の意見の相違を見透かさ
れ、中国側による対日懐柔工作を許すだけだろう。政治思想家、マキャベ
リの言葉を思い出す。

 「弱体な国家は、常に優柔不断である。そして決断に手間どることは、
これまた常に有害である」(塩野七生訳『政策論』)

 13年前の北京五輪の際には、中国政府によるチベット自治区のデモ弾圧
が国際社会から批判され、人権意識の高い欧州の複数の首脳が不参加を表
明した。そんな中で福田首相は国会で次のように中国を擁護し、無条件で
開会式に出席した。

 「中国にとってチベット問題は大変大きな問題であり、いろいろと今ま
で配慮しながら、心配しながら胡錦濤国家主席(当時)は対応してきたと
思う」

 さすがは平成19年9月の自民党総裁選の出馬記者会見で、こんな外交方
針を語った人である。

 「お友達の嫌がることをあなたはしますか。しないでしょう。国と国の
関係も同じ。相手の嫌がることをあえてする必要はない」

 福田首相は、20年3月には北京五輪開会式のボイコット論について「声
高に批判したり、(チベット問題を)五輪と関連させたりするようなこと
が、今の段階で適当かよく考えないといけない」とも述べていた。

人権補佐官も曖昧発言

 こうした甘い対応が中国に自信を持たせ、その後も人権侵害行為を一向
に改めようとしない一因となっているのではないか。少なくとも、日本の
過剰なまでの配慮に中国が対価を払った形跡はない。

 まして、今回の中国による新疆ウイグル自治区での「ジェノサイド(民
族大量虐殺)」に対しては、国内外の世論はこれまで以上に厳しい。岸田
首相が国際人権問題担当首相補佐官を新設し、中谷元・元防衛相というベ
テラン議員をその任に就かせたのは、何のためだったのかと疑問が湧く。

 中谷氏も、8日のグループ会合で次のような曖昧なことを語った。

 「北京(冬季)五輪の対応については適切な時期に、首相が諸般の事情
を勘案して、適切に判断されると思う」

 首相や外相が言いにくいことを踏み込んで発信し、相手国に日本国の真
意を伝えるのも国際人権問題担当首相補佐官の役割だろうが、これでは何
も言っていないに等しい。

 同盟国である米国や、インド太平洋の4カ国で構成する戦略的な枠組み
「クワッド」の一員である豪州が旗幟(きし)を鮮明にする中で、日本が中
国側に立つという選択肢はもともとない。

 前掲のマキャベリはこうも語っている。

 「断言してもよいが、中立を保つことは、あまり有効な選択ではないと
思う。中立でいると、勝者にとっては敵になるだけでなく、敗者にとって
も、助けてくれなかったということで敵視されるのがオチなのだ」

米の疑心招く可能性


 日本が態度表明を遅らせると、米国の疑心を招く可能性もある。岸田首
相と同じ宏池会政権である宮沢喜一内閣は平成4年、天安門事件後の国際
社会からの経済封鎖に苦しむ中国に手を差し伸べ、国内の反対論・慎重論
を押し切って当時の天皇、皇后両陛下のご訪中を実現させた。

 そして、それは中国側で「西側の制裁を打ち破る最も適切な突破口」
(銭其琛元外相)として利用された経緯がある。中国を友達扱いしても、
中国側は決して日本のことを友達だとは思ってくれない。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 

産経新聞採録


        
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◆124反中陣営は台湾・インドを死守すべし
雀庵の常在戦場:“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/404(2021/12/11/土】3日ほど前に遅ればせなが
ら近所の「緑化センター」で紅葉を満喫した。

「イチョウ」黄、「クヌギ」緑、黄茶、赤、「メタセコイア」赤、「ナン
キンハゼ」緑、紫、「イロハモミジ」赤、黄、「コナラ」茶、「ムクロ
ジ」黄、「コブシ」黄、「オオモミジ」真赤、「ヤマモミジ」黄、「イヌ
シデ」緑、黄、「クヌギ」緑、茶、「ラクウショウ」赤、「クロバナロウ
バイ」薄緑、「イイギリ(ナンテンギリ)」葉は薄緑で赤い実がブドウの
ようにどっさり・・・

感動、満喫、見納めか? 来年のことは分からないが、良き明日を信じて
毎日を一所懸命に生きるのは結構なことだろう、ま、ただの多動老人かも
しれないが・・・それでいいのだ!

12/9は1週間ほど不調だった我が隔離室のエアコンフィルターを1年振りに
掃除した。「青春が戻ってきた」みたいに機能を回復したが、「具合が悪
くなる前に点検、掃除しなさい」というのは頭では理解していても、不調
にならないと腰を上げない、先送りする、これはどうも人間の性なのだろ
う。

人は安きに流れる。重要事項の内、優先事項は何かを考えて行動しなさ
い、というのは分かっていても、大体が目先の面白そうなことに手を出
す。大体、掃除や整理整頓なんて日常的にやっていれば問題ないのに、グ
チャグチャになり耐え難くなってからやるから「大事」になる。

エアコン掃除の後、勢いに乗って部屋掃除、さらに掃除機の掃除、この際
だからと数年間貯め込んだ新聞切抜きを、検索(発掘)しやすいようにと
日付や見出しだけだがデータベース化を始めた。こんな風。★は中共殲滅
に有効な記事の意。

◆1)2021(令和3)/12/8/水/産経 ★正論 元駐米大使 加藤良三 安保
で対中国「レッドライン」を

◆7)2021(令和3)/12/6/月/産経 ★鶴岡路人 欧州と防衛連携「宿題だ
らけ」

最初の番号が分かればすぐに切抜きにアクセスできる仕組みなのだが、直
近の2週間分の見出し入力だけでヘロヘロになってしまい、ああ、どうし
たらいいのだろう・・・一休みするしかない。別のことに意識を向ける、
忘れたふりをする・・・



おお、そうだ! 家系図は80%ほどできたが、松田の「中村総本家」直系
の従兄(弁護士)にチェックしてもらわなければならない。「拝啓 永ら
くご無沙汰をしておりますが・・・」手紙を書かねばならないが、住所な
どを確かめているうちに、「ああ、今朝の産経、まだ読んでない、ツンド
クすると厄介だから・・・」とベッドで読み始めたら寝てしまった。軟
弱・・・

目覚めたら3時で雀にオヤツをやらなければならない。毎日、朝・昼・オ
ヤツと餌場の掃除・・・趣味のはずがまるで義務。カミサン曰く「家でく
すぶっていないで旅行でも行ったら? アンタ、行きたいところない
の?」「そうだなあ、伊勢志摩国立公園とか伊勢神宮とか出雲大社と
か・・・でも雀の世話があるから家を留守にして旅行なんぞできない
し・・・」「大丈夫だって。どうにかなるから」「でも・・・」

優柔不断な老人を演じているわけではないけれど、旅行して感動したのは
アリゾナやネバダあたりの見渡す限りの荒野(desert)で地平線を見たこ
と、また台湾の農業地帯である台南で生まれ故郷のような田畑、農村風景
を見たこと、台北の陋巷の狭い飲み屋でカエルをツマミに飲んで歓待され
たことくらいしかない。

国内旅行も“観光地”というのはどうしても商売が前面に出るから興覚めし
てしまう。あまり旅行者が行かないところ(Off the beaten track=OBT、
通り道を外れた、人跡まれな、人里離れた場所)にこそ深い味わいがある
と思う。まあ好き好きだけれど。

世界中の旅行業界の人はOBTのような感動的なツアーを創りたいなあと
思っていても、ビジネスとしてはなかなか成り立たないから諦めている会
社は多い。観光地ばかりの物見遊山の旅行をいくらしても出会いの感動や
発見、知的刺激にはまずはならない。ワールド航空サービスなどは良質の
旅の普及に努めてきたが、今回のスキャンダルを乗り越えて頑張って欲し
いと小生は願っている。

時に人生、国家は一寸先は闇。「盛者必滅」なんていう言葉もある。地震
大国日本の建物は震度6強まではどうにかもつようだが、震度7とか大津波
や突発的な大噴火などは防ぎようがない。習近平・中共という目の前の人
災さえも気にしない政治家や財界人は随分多いようだが、内心では危惧し
つつも対中ビジネスを減らしたくないということなのだろう。首根っこを
つかまれキ〇タマを握られているような守銭奴みたいで、支那人も心の底
では軽侮しているのではないか。E.ルトワック「習氏が狙う『制御可能な
紛争』」産経2021/12/10から。

<中国が台湾周辺で多数の軍用機を飛ばし、台湾海峡の緊張が高まった。
これは中国が近い将来に台湾に軍事侵攻する前触れなのだろうか。少なく
とも米政府の内部分析はこうした見方を否定しており、私もそれに同意す
る。現時点で中国には軍事力で台湾を制圧するリスクを冒す用意ができて
いない。まともな戦争計画もないはずだ。


では、中国が台湾に威圧的行動をとる狙いは何か。それは台湾の人々をお
びえさせ、将来の選挙で「中台統一」志向が強いとされる野党の中国国民
党に投票するよう仕向けることだ。

中国は、台湾の人々が自由など重要視しておらず、豊かで穏やかに暮らせ
さえすればよいと考えていると思っている。台湾人は香港で何が起きてい
るのかも気にしていないし、自由のために立ち上がることもないだろうと
思っているのだ。

なぜ中国がそう考えているかというと、中国人自身がそういった意識の持
ち主であるからだ。中国人は、他国の人間も中国人と同じように思考し行
動する、と強く思い込んでいる・・・

バイデン米大統領は、アフガニスタン駐留米軍の撤収を巡る失態を受けて
「弱腰」と非難されたせいで、今度は断固とした対応を取らなくてはなら
ないと感じている。中国が台湾に手を出せば、米国は積極介入し、制御困
難な大規模紛争に発展するだろう・・・

習氏は毛沢東のように戦争をして勝った経験がない。国内での恒久支配の
確立に向けた政治的環境を整備するために必要と判断すれば、インドとの
限定的な紛争で軍事的勝利を確保する可能性がある>

印中の国境紛争でインド軍を叩き潰し実効支配すれば習の「立派な戦歴に
なる」か? 真冬の厳寒の地には住民も国際メディアもいないから「台湾
制覇」に比べれば「いつものただの軍事衝突」でしかないだろう。

<「本土は台湾問題への立場をしっかりと復活」中国日報2021/12/9:中
国本土は、分離主義勢力が台湾のレッドラインを越えた場合、断固たる措
置を取るだろう、と国務院台湾事務弁事務所の馬暁光報道官は述べた。

馬は、米国のサリバン国家安全保障担当補佐官がホワイトハウスで行われ
た記者会見で(中共による)台湾との本土の再統一を阻止するために「あ
らゆる行動を取る」と述べた後の発言だ。台湾は中国の一部であり、国の
完全な再統一は中国国家の共通の願望であると馬は反論した。

「我々は最大限の誠実さで平和的再統一に努めるが、分離主義勢力が我々
を挑発したり、『台湾独立』のためにレッドラインを越えたりすれば、
我々は断固たる措置を取らざるを得ない」

「台湾海峡全体の緊張の根本的な理由は、民主進歩党が独立のために米国
に頼ろうとしている一方で、一部の米国の政治家は台湾を使って中国を封
じ込めようとしていることだ。一部の米国の政治家は台湾問題に対して間
違った行動を取っている。台湾を使って、中国の再統一と中国国家の発展
を妨害しようとしている」

「台湾問題の解決は完全に中国自身の問題であり、外部は干渉すべきでは
ない。米国は、一つの中国の原則と3つの中米共同コミュニケの規定を遵
守し、分離主義勢力に間違ったサインを送るのをやめるべきだ」>

また、中共はインドとの国境紛争でも引く気はない。

<「1インチの土地でも決してあきらめない」中国軍事オンライン2021/12
/10:「利己ではなくむしろ命を捧げる。これが我らの決して忘れない誓
いだ」。2021年12月9日は、ガルワン渓谷での中印国境衝突で倒れた解放
軍殉職者、陳賢通の20歳の誕生日にあたる。戦友は彼に敬意を払うために
死所に集い、「私たちは決して国土を1インチでも譲らないしあきらめな
い」と厳粛に誓った。彼らは中国国境を自らの人生をかけて守る信念を
持っている>

ルトワックらは習近平に「戦争をしないと箔が付かないというなら、台湾
攻略は大戦争を招くからリスクが大きすぎる。一方、インドとの国境紛争
なら局地戦で済むから、国際社会も容認するだろう。よく考えることだ」
と促したわけだ。

モディ首相は当然、頭にくる。暴走性痴呆老人のバイデン米国は頼りにな
らない、戦狼プーチン・ロシアに習近平・中共を抑え込ませよう、とな
る。プーチンはウクライナを侵略する予定で、今は中印が紛争を起こすと
東西で関与せざるを得ないから、とりあえず習には「インド叩きは今はま
ずい」と伝えたに違いない。

習が台湾を襲えば米欧日豪加などの逆襲を受けて長期化する、そのすきに
プーチンはウクライナを侵略できるので、それはプーチンとしては望まし
い。一方、習がインドを襲えばプーチンは中印という大顧客(人口合わせ
て25億)をなだめすかして停戦させなくてはならないから、ウクライナ侵
略は持ち越しにせざるを得ない。プーチンにとっては予定通り習に台湾攻
撃をしてもらうのが一番望ましい。

米国はもとより同盟国は習の暴走が「中印紛争」で留まればタダで安全保
障を得たようなものだから大喜びだろう。だからルトワックらは冷酷非情
にそれを推奨しているのだろうが、それはインドを犠牲にすることで、11
億のインド人は絶対にその信義にもとる「裏切り」を永遠に許さないだろ
う。

習が台湾侵略を諦めるかどうかはアヤフヤだが、西側陣営がインドを犠牲
にして自らの安全を確保するというのはモラルに反する。殴った方は忘れ
ても、殴られた方は絶対忘れない。日本をさんざ苦しめ挑発し、真珠湾の
罠におびき寄せたFDRルーズベルト一派の所業を日本人は永遠に忘れな
い。中共を包囲殲滅し、台湾・インドを死守すべし。


      
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◆不法移民は56%増加した 

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)12月7日(火曜日)
通巻第7150号

バイデンになって、不法移民は56%増加した
  80%はヒスパニック、主としてメキシコからテキサス州へ

 トランプはメキシコに壁をつくる、不法移民を排斥すると宣言し、国防
費から予算を割いて壁を高くした。アメリカの極左、リベラル、民主党の
多くが「民族差別」「ヘイトクライム」と論理を「人権問題」にすり替え
てトランプ政策を非難した。
 メキシコからカリフォルニアへ抜ける秘密のトンネルは、囮捜査で露呈
した。

 バイデン政権になると党内の極左をなだめるためにハリス副大統領に現
地を視察させ、国防費からの支出を中断し、壁建設は取りやめ、キャッ
チ&リリース(捕まえても、すぐに釈放)という政策に切り替えた。

 ところがハリス副大統領は現地には近付かず、センターなどでレク
チャーを受け、テレビインタビューをこなすと、すぐに引き揚げた。
 支援者からも「偽善者」と批判され、その支持率は20%台に急減、副
大統領を替えろという声もあがった。広報担当官と秘書官は辞任し、ハリ
ス副大統領のオフィスから去った。後味悪い「逃げ」を打ったのだ。

 不法移民は急増し、前年比56%増。不法移民収用センターは満員とな
り、「可哀想だ」の声が集中した。不法移民を支援する団体も現れ、オカ
シオ・コルテス議員らが先頭に立った。オカシオ下院議員はNY選出の女
性過激派(民主党)。その「オカシな」議論で、注目され、自らも社会主
義者を名乗っている。
 アメリカへの不法移民は、農業労働者として低賃金で働くから、農園経
営者は、じつは歓迎している。アメリカの農業は「かれら」で成り立って
おり、しかもトランプ支持者が多いのだから構造的な矛盾である。
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)「プーチンの妄執、ソ連の復活か」
1.ソ連邦解体
 ソ連邦の分裂の契機は、一九九一年十二月ソ連邦会議の紛糾に腹を立て
たロシア代表が「それなら勝手にしろ」と言ったところ、各国代表は「そ
れなら独立する」と尻をまくったのが、発端という。瓢箪から駒のようで
あるが、それまで加盟国に多くの不満がたまっていたのであろう。
 プーチンは、かってのソ連時代を知っているので、国民人気の浮揚に復
活を願っているのだろう。世界に冠たるロシアだ。
 侵略に理屈などない。唯一あるのは相手の油断だ。
2.ウクライナの大失敗
 ウクライナの痛恨の失敗は、一九九四年の米英露のブダペスト合意であ
る。これはウクライナの領土の保証と引き換えに核ミサイルをロシアに引
き渡すというものであった。ウクライナの政治家はこの重大な問題を、米
英の保証を真に受けてそれが後のロシアのクリミヤ占領になった。ウクラ
イナに核があればその後ロシアは動けなかった。
 この失敗を日本人は知るべきだ。米英は核を持っているが、他国のため
には使わない。
 ロシアは見抜いていた。中共も同じだろう。
3.戦争は戦争を呼ぶ
 欧州で戦争が起れば極東でも起る。それなのに岸田首相は核廃絶という
あさっての方向に向かっている。妄想だ。現実が見えていない。これでは
日本は危ない。
4.愛国新党
 戦後惰眠をむさぼってきた与野党にはこの重大な危機の解決は無理だろ
う。百年河清を待つことは出来ない。敵の動きが国内で始まった。愛国新
党の結成を望んでいる。
  (落合道夫)


(宮崎正弘のコメント)大事な御指摘でした。1994年12月5日、ブダペス
トのおける「全欧安全保障協力機構(OSCE)」で署名され、ベラルーシ、
カザフスタン、ウクライナが核不拡散条約に加盟することを条件として、
署名国が当該三ヶ国に安全保障を提供する。
結果、1994年から1996年の間に核兵器を放棄(事実上、ロシアに移管した)。
 プーチンはこのブタペスト合意に背反する軍事行動をみせているが、英
米もウクライナに安全保障を提供すると約束しつつ、履行していないし、
いまやその意志は薄弱である。だからプーチンは、この隙をついているの
ですね。

 ♪
(読者の声2)(承前)『トロツキー 「ロシア」革命の主な原動力とし
て』 全9章
原題:Trotsky and The Jews Behind The Russian Revolution
http://rus-sky.com/history/library/trotzky.htm
 赤軍とチェカによる虐殺、身代金が払えなければ即処刑
ウクライナの組織化された飢饉、ユダヤ人の多いベラルーシやウクライナ
西部では飢饉はなかった
 第8章
 赤軍の兵士のほとんどは、強制的に徴兵されて兵役に従事していた一般
の農民であった。戦闘自体は血みどろではなかった。しかし、赤軍の前進
と後退、出入りの際には、文字通り血の川が流れていた。この時が一番ひ
どかった。それは、トロツキーのチェカの軍部と、チェカ自体が担当して
いた時代である。
 これらは、トロツキーに直接報告する選抜部隊であった。彼らの任務
は、「ブルジョアジーの協力者や疑惑のある要素全般を占領地から排除す
ること」だった。駆除は家族単位で行われた。ソ連の敵を産まないよう
に、まず妊婦が殺された。赤軍が撤退すると、チェカの仕事は裏切り者を
排除することだった。その目的は、白軍の補充を阻止するために、できる
だけ多くの人間を殺すことだった。
 現地での敵対行為が終われば、トロツキーは直ちに「プロレタリアート
の革命精神の強化」を宣言した。実際には、「革命の敵」に対する死刑を
常に意味していた。自分が革命の敵ではないと誰が断言できるだろうか。
赤軍の活動には必ずと言っていいほど反撃の声が上がる。この言葉は、共
産主義者にとって特別な意味を持っていた。それは、個人、あるいは村全
体、町全体に課せられた身代金であった。
この典型的なユダヤ人の特徴から、赤軍に続いて権力を握ったユダヤ人の
管理者がわかる。もちろん、寄付金の額はいつもおかしかった。払わない
と必ず報復される。お金がないことは、常に不誠実であると解釈され、罪
悪感の証明となった。
 拠出金の徴収は、チェカ自身が担当した。献金を要求された人は、チェ
カの地下牢に入れられ、その親族が支払わなければならなかった。
村や町全体で分担金を払わなければならないところでは、すべての刑務所
が人質であふれかえっていた。人質は時折、銃で撃たれ、寄付金の回収を
早めた。お金を払わないと、人質をはじめとする多くの人が死ぬことにな
る。処刑された人たちの財産はすべて、トロツキーの召使の手によってソ
連当局の手に渡った。
 このような、トロツキーの言葉を借りれば「建設的な革命活動」は、す
ぐに国内、特に農民を疲弊させた。食べ物がなくなり、赤軍があちこちに
徘徊しては食べ物を没収していた。
食べることが許されたのは、ソビエトのために働く人たちだけだった。ま
た、飢えに苦しむ人々もいた。農民の大量処刑は、しばしば穀物などの隠
し場所が原因とされた。

 牛は「正規軍」と「非正規軍」によって一斉に屠殺され、馬は輸送人民
委員でもあるトロツキーにより、騎兵用や輸送用に奪われた。国内の機関
車の75%が停止していた。しかしトロツキーは技術的な問題には興味がな
かった。ドネツク、ドンバス、ウラルなどの炭鉱地帯が赤い恐怖に包まれ
ていたため、残った機関車に使える石炭がなかったのだ。トロツキーは、
殺害された男たちから奪った馬ですべてを運んだ。
 しかしトロツキーにとってはこれだけでは不十分だった。トロツキーは
ウクライナ人、コサック、そして裕福なドイツ人が多かったヴォルガ地方
に住む人々を容認していなかった。
そこでトロツキーは大規模な飢饉を組織した。飢饉の組織は非常にシンプ
ルだった。現金を引き揚げ、食料を輸入したり、その地域で生産したりす
ることができないようにしたのだ。この方法は、その後、恒久的な方法と
して採用された。ヴォルガ地方だけで250万人が死亡した。ウクライナや
ドン高原でも大飢饉が起こった。
 もっと多くの人が死んでいただろうが、ロシアはまだボリシェヴィキに
よって完全には孤立していなかった。
アメリカ政府の組織であるAmerican Relief Managementは 2700万人のロ
シア人とウクライナ人に食料を供給したのである。1921年から22年にかけ
て、トロツキー・ブロンシュタインが組織した飢饉の犠牲者の数は、非常
に過小評価されているが、600万人を超えると言われている。
 
トロツキーは、自分が何をしているかをよく知っていた。彼は、ロシアの
非ユダヤ人の間で増え続ける犠牲者を必要としていた。なお、この飢饉は
ユダヤ人入植ラインには適用されなかった。ベラルーシやウクライナ西部
では飢饉はなかった。ユダヤ人が多かったため、ひどい赤い恐怖があった
が、飢饉はなかった。トロツキーは非ユダヤ人を絶滅させたのである。
 トロツキーは、文盲のロシア農民の生来の凶暴性について長々と語って
いる。彼と多くの友人たちは、彼の支配下にあったロシアの人々の間で天
文学的な数の犠牲者が出たのは、ロシアの農民の生来の凶暴さによるもの
だと世界に信じ込ませようとしている。
 内戦中のユダヤ人チェカは、聖職者とその家族を容赦なく抹殺した。こ
の点では、トロツキーの反宗教組織はチェカと密接に協力していた。
 1919年1月30日〜31日の夜、リガで牧師のプロブスト・マルニッツが処
刑された。1905年、マルニッツは革命家たちの無謀な財産破壊を公に非難
した。
1919年、彼はこのことをボリシェヴィキに思い知らされた。その直後、同
じく牧師のシュラン博士が45人のキリスト教徒とともにリガで処刑され
た。シュラン博士は68歳で、政治とは無縁の生活を送っていた。1919年初
頭、赤軍はリガ近郊の小さな町、ヴェーゼンベルクを占領した。1月6日、
トロツキーのチェカがパウカー牧師とその教区民300人を処刑した。この
悪魔の手先が働いていたすべての地域で、人々が個別に、あるいは一括し
て処刑された詳細を、何百ページにもわたって説明することができる。
 
 これらの例を選んだのは、ラトビアで起きたことだからである。リガ周
辺の住民は、その文化と教育で常に有名であった。トロツキーが言うよう
に、文盲で後進的なロシア人はこの地域には住んでいなかった。ユダヤ人
チェカがバルト諸国で行った残虐行為は、すべてトロツキーの直接の命令
によって行われた。
 もう一度強調しておくが、赤軍の階級はこれらの犯罪とは何の関係もな
い。興味深いことに、レーニンは、トロツキーが行った人口の大量駆逐に
干渉しなかった。このことは、レーニンがトロツキーの行動を完全に承認
していたか、あるいはトロツキーがロシアの最初のユダヤ人皇帝として、
すべてを自分で決定できる立場にあったことを示唆している。
 トロツキーは、その赤い正規・非正規の軍隊の中に、もう一つの軍隊、
チェカの軍隊を持っていた。チェカの軍隊は、何の調査もなく人々を大量
に殺害する殺人者の軍隊であった。この軍隊が何をしたかは、私が生まれ
育った黒海で起きた次のエピソードから紹介する。
 オデッサ地方のチェカは、あるグループの処刑を準備していた。その中
には、ローマ・カトリック教会の教区民も含まれていた。
教区司祭は地元の役員に死刑執行に立ち会う許可を求め、教区民の最後の
時間に立ち会うことを許された。神父にはチェカのメンバーが同行してい
た。 司祭は、死刑執行のために並べられた囚人たちと一緒に祈り始め
た。そして、最後に両手を挙げて祈った。手を上げた瞬間、サーベルが宙
を舞い、神父の両手は地面に落ちた。その数秒後、神父と信徒は、ユダヤ
人チェカの銃弾を浴びて砂の上に転がっていた。 (PB生、千葉)

   ♪
(読者の声3)北京五輪反対大行進は滞りなく開催できました。ありがと
うございます。
12月5日の日曜日、冬の厳しい寒さの中でしたが、好天に恵まれ、
180名を超える老若男女が参加してくれました。心強い限りです。
東京駅八重洲口前、銀座1丁目〜8丁目、新橋駅前と、非常に人出の多い
ところを約2時間かけて歩きました。
「北京五輪反対」「日中国交断絶」「打倒中国共産党」「まもれ尖閣諸
島」「習近平来日反対」などの幟が林立、「主権侵害を繰り返す中共での
北京オリンピックをボイコットせよ」「大量虐殺を繰り返す中共での北京
オリンピックをボイコットせよ」「全人類の敵中共での北京オリンピック
をボイコット」などと声を大にして叫びながら行進して、道ゆく多くの
人々の目に耳に訴えました。
事前の活動として、内閣総理大臣には政府高官を派遣しないこと、日本オ
リンピック委員会会長には北京オリンピックをボイコットすること、国際
オリンピック委員会会長には来年の冬季オリンピックの開催地を北京から
変更することを要請しています。
 総理大臣に北京オリンピックのボイコットを要請しないのは、前の総
理大臣が東京オリンピックのとき、政府はオリンピックには直接関与して
いない云々と逃げ口上を述べていましたので、このたびの要請としました。
(国際オリンピック委員会が)冬季オリンピックの開催地を北京から変
更すればオリンピック開催地問題はなくなりますし、北京で開催されるな
らば(日本オリンピック委員会が)ボイコットすべきであり、恥知らずに
もボイコットしないのならば(総理大臣は)政府高官を派遣するな!とい
う3段階の要請です。
現実的には、日本オリンピック委員会はボイコットの決定はできず、政
府の判断が大であることは承知しています。
何か問題があると逃げ出す卑怯な政府に対して、このたびは逃げ口上がで
きない要請をしました。
(中共打倒委員会)

2021年12月04日

◆性善説」悪用の難民申請者

         【阿比留瑠比の極言御免】

 11月30日付本紙が掲載した「送還拒否外国人 3分の1に前科」の記事
は衝撃的だった。政府が出国させられないでいる不法滞在外国人3100
人のうち、過去に日本で罪を犯して有罪判決を受けた者が約1千人に上る
というのだから、これは国の治安に直結する深刻な事態である。

 1千人中、約470人が難民申請している。認定手続き中は送還停止と
なり、何度でも申請できる「性善説」に基づく現行法の規定が、明らかに
悪用されているのである。極端なことを言えば、相手がテロリストだと分
かっていても送還できない。

仮放免後に逃亡

 送還拒否外国人をめぐってはこれまで、本来認定されるべき難民が、適
切に認定されていないのではないかという制度への疑問に焦点が当てられ
てきた。だが実態は、不法滞在や犯罪で退去強制手続きに入ってから難民
申請してくる場合も多いのだという。

 政府は今年の通常国会で、難民申請に2回の上限を設け、退去処分に従
わない場合に刑事罰を新設する入管難民法改正案を提出したが、野党やマ
スコミなど「人権派」の反対で見送りとなった。

 それでは、人権派が擁護した難民申請者とは、どんな相手だったのか。
前掲の本紙記事は難民申請中の11月12日に強制性交容疑での逮捕が発表さ
れたパキスタン人男性を取り上げているが、そうしたケースは少なくない
ようである。

 政府関係者によると、例えばある野党議員が入管施設に収容されている
やせた姿に深い同情を寄せた外国人男性は、いわゆる「前科2犯」だっ
た。正規在留中の強制わいせつ致傷で実刑判決を受け、刑務所出所後に強
姦(ごうかん)致傷で再び実刑判決を受け、出所後に難民申請している(2
回目)。

 某紙は、仮放免中の長期収容経験者の外国人男性を被害者のように描い
ていたが、本当にそうか。記事では傷害事件を犯して服役したことには触
れているが、実際には強姦致傷でも有罪になっており、2回目の難民申請
をしている。

 施設収容中は体調不良を訴え、車いすを使っていた男が、仮放免になる
と元気に歩き飲酒、喫煙をしている事例も目撃されている。

 健康状態の悪化を理由とする仮放免許可を狙って食事を拒み、仮放免後
に逃亡した者も令和2年末時点で67人いるという。施設収容者1人当たり
の医療費は1カ月に2万円を超える。

 彼らは、そもそも難民ではなく、決して「かわいそうな外国人」でもな
い。日本と日本人をなめており、その制度と善意を利用しているだけだろう。

不断の検討は必要


 もちろん、そんな悪質な難民申請者ばかりではないのは当然である。本
国に帰れば人種や宗教、政治的意見などで迫害を受ける恐れのある在日外
国人はたくさんいる。

 中国当局によるジェノサイド(民族大虐殺)すら指摘されるウイグル人
をはじめ、積極的に対応すべき問題もある。すでに法相の裁量での特別在
留許可などの人道的配慮も行われているが、足らざる点があれば不断の検
討も必要だろう。

 ちなみに、通常国会で入管難民法改正案が見送られたのは、野党やマス
コミが今年3月に名古屋市の入管施設で亡くなったスリランカ人女性の問
題を大々的に取り上げたこともある。ただ、この女性は難民申請者ではな
く、本来区別して考えるべき問題だろう。

 自国民をきちんと守らずにいて、外国からの難民保護などあるものか。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 
産経新聞より採録



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◆雀庵の常在戦場/120 寛容は亡国へ、厳格は戦争へ
“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/400(2021/12/2/木】夏彦翁曰く「組合専従にな
るなかれ」。専従は組合員の組合費でメシを食うから一種の利権、概ね世
間知らず、浮世離れになりやすい。数年前にJR総連の専従(革マル派の老
人だろう)が発狂して「ゼネストだ!」とわめき、随分多くの組合員が呆
れかえって脱退したが、ことほど左様に「井の中の蛙」になりやすい。

我が長女は東京都小金井市の職員になったが、自治労(全日本自治団体労
働組合)加盟を渋っていたら「加盟しなければ、あなたが困った時には助
けないからね」と“脅かされた”という。この脅迫戦術は相当効き目があ
り、自治労の組織率は90%前後のようだ。今でも決め技だろう。WIKIから。

<自治労の影響が強い役所・団体では、新人研修などで加入を拒否すると
「無責任」と吊し上げ、不利益をほのめかすなどして、組合への強制加入
および組合費の天引きを慣例のように行っていた。関西を中心に公務員労
組への加入率が高いのには、このようなことが背景にあった。

こうした手法で高く維持された組織率は、「皆加入しているのに拒否する
のか」という新人職員への圧力として利用され、さらに組織率を上げるの
に使われた。その天引きで得た多額の資金をもとに政治活動を行い、自治
労出身議員を輩出するのに利用していたが、大阪府や大阪市でのヤミ専従
が発覚したことで国民の反発が強まり、「自治労打倒」を訴える橋下徹が
躍進。以降、それまで大阪府知事や大阪市長は慣例的に労組出身者が就い
ていたが、公務員労組の影響が弱まり、大阪では自治労支持の議員が1人
以下になるなどした>

武蔵野市(東京)の先の10月の市長選挙では現職の松下玲子氏が自治労、
日共、立憲民主党、社民党、れいわ新選組、武蔵野・生活者ネットワー
ク、緑の党が支持して、自民党、公明党、東京維新の会が推す候補を圧勝
した。

ところが2期目の松下市長は勢いを得て“暴走”してしまった。11月12日の
定例記者会見で、「住民投票資格者に外国籍住民を含める」という武蔵野
市住民投票条例案を議会に提出する意向を公表すると、反発する声が上
がった。直近では産経ZAKZAK 2021/11/29「武蔵野市『外国人住民投票』
条例 自民・青山氏と長島氏が反対演説 ネットで2万弱の反対署名」に
はこうある。

<東京都武蔵野市の松下玲子市長が市議会に提出した、外国人にも住民投
票権を認める条例案をめぐり、自民党の青山繁晴参院議員と、武蔵野市を
地盤とする長島昭久元防衛副大臣が28日、JR武蔵境駅前で「反対」の立場
から街頭演説を行った。

条例案は、外国人でも日本人でも「市内に3カ月以上住む18歳以上の市
民」に住民投票の権利を与える内容で、「憲法違反とされる『外国人参政
権』の代替として利用されかねない」との懸念が噴出している>

予想外の反発を受けて松下市長は「様々なお問い合わせをいただいており
ます。主なお問い合わせ内容への市の回答をお知らせいたします」と市の
ホームページでこう説明した(一部紹介)。

<問1:外国人へ参政権を与えることにならないか?

◆回答:本市の住民投票制度は、外国籍の住民が市長や市議会議員、国会
議員の選挙へ投票できるものではありません。


参政権のうち、もっとも一般的で重要なものは選挙権とされていますが、
本市の住民投票制度は条例に基づき実施されるものであり、投票結果に法
的拘束力を持たず、「意見を表明するため」の制度です。投票結果に法的
拘束力があり、「代表者を選ぶため」の選挙権とは明確に位置付けが異な
るものです。

よって、本制度の確立により、外国籍住民へ選挙権(市長や市議会議員選
挙等へ投票する権利)や被選挙権(市長や市議会議員等へ立候補する権
利)を与えるものではありません。

問2:なぜ投票資格者に外国籍住民を含めるのか?

◆回答:本市では、第六期長期計画において「多様性を認め合う支え合い
のまちづくり」を基本目標のひとつに掲げています。その実現のために
は、市民参加を推進し、様々な立場にある市民からの意見を積極的に把握
し、適切に市政に反映することが求められています。


住民投票制度は、これまで本市が市民参加の手法として行ってきた意見交
換会やパブリックコメント、アンケート、市民意識調査などに新たに加え
られるものであり、本制度においても外国籍住民を含めることは合理的で
あると考えています。


問3:投票資格者に外国籍住民を含めるのは、平成7年2月28日最高裁判決
の趣旨に反するのではないか?

◆回答:上記の裁判は、定住外国人は、憲法上、地方公共団体に関する選
挙の選挙権を保障されているかどうかが争われたものです。判決では、地
方公共団体に関する選挙の選挙権を有することが憲法によって保障されて
いるのは、日本国民に限られているとの判断が示されています


本市の住民投票は、市政に関する重要事項について賛否の意見を表明して
いただくものであり、選挙権や被選挙権、参政権を与えるものではありま
せん。したがって、この判決の趣旨に反するものではないと考えています。


問4:日本国憲法の「国民主権」の趣旨から、外国籍住民に住民投票権を
与えることは不適当ではないか?

◆回答:「国民主権」とは、政治について、最終的に決定する権利が国民
にあるということであるということであると認識しています。


本市の住民投票制度は、投票結果に法的拘束力がありません。投票結果が
そのまま市の意思決定となるものではなく、投票結果を踏まえ、国民であ
る有権者から選挙で選ばれた市長と市議会議員が市の政治を決定する二元
代表制の仕組みに何ら変わりはありません。したがって、国民主権の趣旨
に反するものではないと考えています。


問5:少なくとも外国籍住民は、「市内在住3年以上」や「永住者に限る」
などの要件を設けるべきではないか?

◆回答:他の自治体では、外国籍住民の投票資格の要件として「日本での
在留期間3年以上」としたり「特別永住者と永住者のみに限定」としてい
る事例があります。


しかし、本市においては、日本国籍住民の場合に3カ月在住で投票資格を
得られるところ、外国籍住民に限って在留期間等の特別な要件を設けるこ
とには明確な合理性がないと考えています。


問7:外国籍住民が大量移住し、自国に有利な市長や市議会議員を選ぶこ
とにならないか?

◆回答:問1、3で回答したとおり、本制度は、外国籍住民へ選挙権や被選
挙権(市長や市議会議員等へ立候補する権利)を与えるものではありません。


本制度によって、外国籍住民が、市長や市議会議員、都知事や都議会議
員、衆議院議員や参議院議員の選挙に投票できるものではありません。

問9:将来的に外国籍住民へ参政権を与えることに繋がりかねないのでは
ないか?

◆回答:問1、7で回答したとおり、本制度は、参政権でもっとも一般的で
重要な選挙権や被選挙権を与えるものではありません。

外国籍住民の地方参政権について定めるには、法律の改正が必要であり、
これに関する必要な議論は国において行われるべきと考えます>

以下は略すが、「日本国籍住民の場合に3カ月在住で投票資格を得られる
ところ、外国籍住民に限って在留期間等の特別な要件を設けることには明
確な合理性がない」「これまでの市民参加の手法とは別の制度として、一
人一票同一の条件で賛否を投じてもらうことで、より多くの住民から意見
をいただくことができる本制度を確立する必要がある」とは、市長や与党
の立民、日共など自称リベラル≒アカの思想にそっくりのようだ。

小生の理解では世界中の「移民に優しい国」は今や「移民に苦しむ国」に
なっているから、安易な、場当たり的な、単純労働確保を目的としたよう
な移民受け入れは、国柄を壊しかねず、非常に危険であり、むしろコロナ
禍を契機に「優秀な人材だけを受け入れる」移民限定政策へ転じるべきだ
と思う。有事の際に反日色の強い朝鮮総連、韓国居留民団、中国大使館=
日本新華僑華人会などは脅威になるのではないか。

しかし、そうした懸念は、国境を嫌う自称グローバリスト、アカ的な人、
コスモポリタン、地球人などには理解できないだろう。彼らは概ね競争社
会の今の世ではウダツの上がらない負け組であり、天下をひっくり返して
世界革命で“諸悪の根源”資本主義=競争社会を潰して中共のような独裁体
制にしたいのだから。二十歳の頃、学問なし、能力なし、カネなし、彼女
なし、希望なし、ヤケノヤンパチの小生はそうだった。立民党首選の精彩
ない顔ぶれを見て思い出してしまった。


たまたま細谷雄一氏の「世界を解く:『寛容』のリベラリズムの危機」産
経2021/11/29を読んだが、ややこしくて小生には理解できなかった。それ
くらい今の世界は左右とも「基軸」が揺らいで諸雑派に分断しているとい
うことだろう。主義主張に自信がない、池田教言葉で言う「信心に濁りが
ある」・・・そういう時は一点突破、全面展開で特攻した方がスッキリし
て、新しい地平が見えるのではないか。身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬ
とも 留置まし大和魂・・・ウジウジしているよりは遥かにいい。それく
らいの覚悟が必要だ。

小生思うに、本来のリベラル(日本では敗戦までの「五箇条の御誓文」=
広く会議を興(おこ)し万機公論に決すべし、などを重視する愛国思潮)は
「自由民主人権法治を基礎とする寛容な政治経済社会」を価値観としてい
た。

敗戦後は、米国/GHQ=勝者に媚びて「自国を占領した外国の統治に協力し
て自分たちの利益と安全を確保しようとする人々=コラボレーショニス
ト」が日共=岩波的「戦後リベラル」に化け、戦前リベラルの反対である
ソ連・中共式「強権独裁国有共産主義社会」を知ってか知らずか「自由民
主人権法治」だと看板を掲げていた(実際に信奉していたのはマルクス主
義=プロレタリア独裁だけれど)


「戦後リベラル」は1980年代からソ連圏の弱体化、瓦解もあってパワーダ
ウンし、現在の世界の「新型21世紀リベラル」は基本的に「反共」には
なった。メンバーはG7のカナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英
国、米国の7か国、さらにG20のうちアルゼンチン、オーストラリア、ブラ
ジル、インド、インドネシア、メキシコ、サウジ、南アフリカ、トルコ、
欧州連合(EU)諸国あたりだ。

一方で「強権独裁国有共産主義」勢力は“悪の枢軸”中国・ロシアが率いて
いる。「ロシア・ビヨンド」によると

<ロシアが法的に拘束力のある相互防衛協定を結んでいる国と言えば、ま
ず第一に、「集団安全保障条約機構」(CSTO)の加盟国。これは、連邦崩
壊後の1992年に創設された政府間同盟で、ロシア、アルメニア、ベラルー
シ、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタンの6か国を統合する。い
ずれも旧ソ連構成共和国だ。

CSTO憲章によれば、その目的の一つは、加盟国の「安全、安定、領土保
全、および主権が脅かされた場合に、集団的防衛を提供すること」。加盟
国は、CSTOの目標を達成するうえで政治的手段を優先するが、それでも約
25,000人の兵力からなる軍事力を有している。

厳密に言えば、ロシアが軍事同盟の条約を結んでいる国はこれだけ。とは
いえ、公式の合意はないにもかかわらず、他にも多くの国がしばしばロシ
アの同盟国と呼ばれている。例えば、シリアは明らかにそうだ。

もう一つの例は中国だ。このアジアの経済大国は、新興5か国「BRICS」の
一員であり、ロシアも参加している経済的提携「上海協力機構」(SCO)
の加盟国でもある。さらに、ロシア軍は定期的に中国軍と合同軍事演習を
実施している。 2018年にペスコフ大統領報道官は、そうした演習の一つ
についてコメントする際に、中国を「同盟国」と呼んだ。

だが政治学者のなかには、中国をロシアの同盟国と呼ぶのは誇張にすぎる
と考える者もいる。例えば、外交防衛政策評議会の議長(1994〜2012)を
長年務めたセルゲイ・カラガノフはこう言う。

「露中両国は接近しているが、(本格的な)軍事的および政治的同盟は不
可能だ。ロシアは中国の弟分になる気はないし、兄貴分になるのはできな
い相談だ。今あるがままの状態がちょうどいい」

インドは、もう一つの潜在的な同盟国と言えるだろう。ロシアとインドの
関係は、ロシアと中国のそれに似ている。インドもBRICSとSCOの一員であ
り、ロシアと合同軍事演習を行い、ロシア製兵器を熱心に買っている。し
かし、ここにもいくつかの問題がある。


例えば、政治学者アレクサンドル・フラムチヒンによれば、「ロシアはイ
ンドを加えて、露印中の三国間同盟にしようとしているが、インドはとい
えば、中国に対抗する同盟関係を必要としている」

だから、露印中のトライアングルは非常に複雑である。しかし結局のとこ
ろ、すべての国は何よりも自分自身の利益を追求しているのだ>


自分自身の利益、つまり、いずこの国も「国益先」・・・ジェイソン・
モーガン氏曰く「日本はもっとはっきり、もっと強く、乱暴な中国への危
機感を持って批判して欲しい。同時に覚悟が必要だ。台湾有事とか日本の
安全保障などは「盾」だけ、つまり「防衛」だけで解決できない。攻撃は
最大の防御ともいう「攻める」ことを論議さえさせず、目を背けてはなら
ない。東アジアをはじめ全世界の安全を脅かしている敵の戦争機能をなく
すことが求められている。本当に台湾と日本を守るつもりであれば、大き
な剣を帯びて戦う準備を本気にやろう。盾だけでは平和を守ることはでき
ない」(産経2021/12/1「正論:「盾」は「剣」ではない戦いの現実」)

中共に離島を奪われたら奪還する、と我が政府は言うが、島民を人質に取
られていながら奪還する、これはかなり無理筋。国益優先なら「奪われる
前に撃退する」のが筋だと素人ながら思うが・・

米国から核ミサイルをレンタルする、NATO軍を招致する、台湾、ベトナム
などとの軍事協力を進める、そして中共包囲網を進めて干上がらせ、でき
れば内戦を起こさせ自壊させる・・・寛容は亡国へ、厳格は戦争への道、
「天は自ら助くる者を助く」、人事を尽くし、ご先祖さまに恥じない戦を
したいものだが、ロートルの出番はないか。

勇武の誉れ高いスパルタでは、出征兵士を見送る際に「盾を持って帰る
か、盾に乗って(戦死して)帰るか(勇猛果敢に戦え!)」と鼓舞したそ
うだ(モーガン氏)。日本では「万歳三唱」で見送ったが、スパルタと同
様に励ましながらも心で泣いて無事生還を祈っただろう。戦死は老人の夢
のまた夢、「情けなや 足手まといに なりにけり 已むに已まれぬ 大和
魂」嗚呼。


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◆ソロモン諸島暴動 続続報

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)11月29日(月曜日)弐
通巻第7139号   

(ソロモン諸島暴動 続続報)
  商店から食品略奪、犠牲の三名は中国人ではなかった

 ソロモン諸島の首都ホニエラで三日間に亘った暴動は、豪軍とパプア
ニューギニアの治安部隊が投入され、平静を取り戻した。焼き討ちされた
商店、ビルなどは56軒、被害は2800万ドルと言われる。

 警察は暴動の首謀者として100名を逮捕した。
 町は清掃が行われているが、恢復に一年以上はかかるだろうと言われる。
 ソガバレ首相は「中国との国交回復に反対する外国勢力が背後にいる」
などと責任転嫁に懸命だが、民衆は首相の豪邸を囲み「汚職、賄賂、退陣
せよ」と気勢をあげた。

 中国のソロモン諸島における投資はすでに二万人の中国人移民があり、
商業モールなどが首都では目立つ。
 しかし中国の狙いはずばりツラギ島の租借である。すでにツラギ島の独
占開発権(75年)の契約をしており、これを知ったソロモン諸島の司法
長官は、この中国企業(森田集団)との契約は「違法」と声明した。

南シナ海の七つの岩礁を人工島に造成し軍事基地とした「実績」を誇る中
国に取って、ツラギ港を近代化し、軍港とすることは朝飯前である。米豪
の軍事専門筋は、中国がツラギ島に3000メートル級滑走路を設置するだろ
うと予測する。

またツラギ島の南に位置するガダルカナル島の開発が次の狙いで『ニュー
ヨーク・タイムズ』(2019年10月16日)は、中国がソロモン諸島の政治
家、高官に賄賂、接待攻勢をかけたと暴露した。
             
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評  BOOKREVIEW 
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あぐらをかく韓国人女性、正座する日本人を見て『囚人』かと問う
   ステンレス食器にスプーンで掻き混ぜ、音たてて食事するのは何故

  ♪
呉善花『反目する日本人と韓国人』(ビジネス社)
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 相手と接するスタイルがまるで異なるのが日本人と韓国人だが、敬語の
使い方も食事作法も違えば、美意識も価値観も正反対だ。「近くて遠い
国」どころか、日韓両国は永遠に理解し合えないだろう。
 あぐらをかく韓国人女性をみて、礼儀作法しらずと日本人は思うが、反
対に韓国人は正座する日本人を見て『囚人』かと問う。正座は上役から叱
責されるときか刑務所で看守から説教されるときだからだ。
 食事も音をたて、喉ごしで味あうのが最高の食事法とする韓国人は美意
識の疑わしいステンレス食器にスプーンで掻き混ぜ、音たてて食事する。
 ともかく顔や姿かたちが似ていると言われるが、DNA鑑定で日本人と
韓国人はまるで遺伝子が異なるのだ。
魏志の倭人伝が『倭』と書いたときは、任那府があって、日本人と同じ
DNAの海洋民族が朝鮮半島南部にいた。百済は親戚、日本の保護区とも
言えた。しかし白村江の戦いで、百済の王室ならびに知識人の大半が日本
へ亡命し、住み着いた。この大量移住以後、日韓は完全に乖離したと歴史
的には考えられる。

だから生活習慣やモノの考え方、行動様式がことなり、思考方法も対称的
なのは当然の帰結なのである。
日本に住んで四十年の呉女史は、当初、もの凄いカルチャーショックに打
ちのめされた。どうして隣国同士なのに、こうも立ち居振る舞いからしゃ
べり方まで天と地ほどの差違があるのか、具体的なことをひとつひとつ観
察し、その謎解きに挑んだ経過が、彼女の評論活動を支えてきたとも言える。
また女性だからこそ気がつく日本文化の特徴にも言及し、野蛮な日本人と
思っていたのに滞在が長い裡に、はたして日本人が野蛮である筈がないで
はないかと根本にある日本文化の核心を発見し、それらが所謂「呉朝鮮
学」を構築することに繋がった。
 呉善花さんは端的に言う。
「反日は個人としてなくなることがあっても、民族としてなくなることは
ない、ということです。なぜかと言えば、韓国は戦後、反日を軸に民族と
してのまとまりを生みだしてきた、と言えるからです。逆に言えば、反日
を抜きにしたら、韓国人は民族としてのまとまりを作れない、ということ
です。このように反日感情は『つくられた民族的な感情=公的なもの』な
のですが、これが日本人と私的な交流の場面に浸透してきてしまうので、
厄介なのです」(23p)
 いつもの呉善花節、本書でも冴え渡った。
        
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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  ♪
(読者の声1)武蔵境駅南口で青山繁晴、長島昭久衆議院議員、土屋正孝
元市長・元衆議院議員、小美濃市会議員の話を聞きました。
 何とか危険な条例を押しとどめようとの思いが伝わってきました。
 条例文には特例事項があって、市政の範囲を超えて、都政、国政の専管
事項に関しても住民投票を行えるようになっています。外国人の思惑ある
いは外国政府の思惑で、市政、国政が影響を受けることは危険なことです。
 また市長、市会議員にも住民投票の結果の尊重事項が謳ってあって、住
民、国民の参政権に対する牽制となる内容です。
先日の市議会での質問に対して市長は、住民投票の結果は少数意見を尊重
することもあると答弁するなど、市長の恣意的な判断でどうにでもなるよ
うなことを言っているという報告が小美濃市議からありました。
また1回住民投票を行うと4500万円程度かかることを署名を集めてる
方から聞きました。この上、常設型住民投票条例システムには維持費がか
かり、議会無視の投票が行われる危険性があります。左翼活動家市長のい
るところでは日本全国でこのような動きが出る可能性があります。対立と
争乱を演出するこのような条例は何とか阻止しないと大変なことになると
思います。(KT生)


 ♪
(読者の声2)東京都武蔵野市の住民投票条例案、3か月住んだだけの外
国の人が、日本国民と同じく住民投票に投票できる、というもので私が住
んでる直ぐ近くの市で起きてることに恐ろしさを感じます。(AI子)

  ♪
(読者の声3)嘘800(ウソはっぴゃく)とは多くの嘘、まったくので
たらめ。
 武漢菌については、誰もが何処でも、USO800億。不思議な国のアリスさ
んもびっくり。2020年初めには、感染医学者がマスクは効果なし、必要な
し。人の移動の制限も必要なし。トランプ氏がシナ人の渡米を禁止する
と、大非難、人種差別だ、と。ワクチンは少なくとも3−5年かかるから
期待するな、と。
トランプ氏が病に倒れると、みんな死ねば良いと願うが、数日でケロっと
治ってしまう。
報道は莫大な金額の特別な治療をした、と非難をするが、どんな処方か、
明かさない。決め手の薬は、以後「危険な実験的、国民が使ってはいけな
い」となる。全てが封鎖される、人間間2メートルが、規則になるが、バ
スや電車では例外。子供にも有害なマスクを強制。手を洗いなさい。全て
消毒しなさい。動くな、うちに籠れ。精神的・生活苦・自殺の統計は隠
蔽。政府の指示、見解に反する意見、資料、証拠、は全て「ウソ」とされ
るか、言論統制される。
これに全ての報道、SNSも競って同調する。嘘と真実が逆転する。
 不可能だったはずのワクチンが超異例の10ヶ月で生まれ、直ちに大量に
製造され、動物実験も端折って、いきなり人体実験が始まる。全ての副作
用に事前の異例な免罪。これは従来のワクチンではなく、新しいmRNA、遺
伝子組換えのもので、動物実験の段階で、みんな死んでしまったので、中
止になっていたという経歴の報道はされない。
 効能書きは、
1。これを一度注射すれば、武漢菌を防ぐ、感染しない。
2。たとえ感染しても、他人に感染拡大させない。
3。人流を止めれば、拡散が止まる。
4。たとえ感染しても、重症化しない。
5。副作用はない。
これら全てがウソだったと分かった。それどころか、自然免疫の力を落とす。
効果は96%とかはウソで、しかも半年で効力が消えるので、再び高価な注
射を打たせる。妊婦にも安全というが、その短い治験は赤ん坊が生まれる
前に終わっている。などなど嘘の連続。
それでも人民は従う。(2020年トランプ再選にまつわる大嘘が、忽ち色褪
せて枝葉末節になってしまった。しかも叛乱罪の対象が売電から虎さんに
反転。) 
 敵を「半殺し」にすると、返って凶暴な決意の敵に進化する、という人
間、国家間の法則がウイルスの世界でも通じるらしい。
抗生物質も少し使って止めると危険で、多くの強い変種が生まれる。過去
2年間で製薬会社のいい加減な中途半端な薬のおかげで、以前より強い、
進化したウイルスが世界に広まった。同時に人類の免疫性が弱まった。
初めは年寄り、既存の病を持つ者だけが感染していたが、あらゆる世代、
子供までもが感染するようになった。
つまり公式の理論、説明、予想、予定が全て間違っていた、嘘だったとい
う否定できない多くの証拠が出てきた。
もっとも最近の嘘は日本、インド、アフリカでのほぼ完璧な収束の理由、
に関する嘘。(下記参照)
 「クールエイドを飲む」とは、指導者、 仲間内の同調圧力に屈して
誤った、無謀な選択、無批判に従属、極端な献身、の意味に米国では使わ
れる。1978年に故ジム・ジョーンズ教祖様に従い、青酸カリの入った飲み
物を自発的に飲み、900名の信者が合同自殺した事件に発する。
日本ではオウム真理教に相当する。このクールエイド、サリンにあたるの
が、武漢菌ワクチンであり、この新興宗教に、全世界の指導者が敬虔なる
信者になった。今回はすでに500万人以上の死者が出ているが、目標は10
億人単位らしい。「地球、人類の平和のためには、人口を激減せねばなら
ない」、「人類こそが敵だ」という経典による、らしい。オウム教信者と
同様に、高学歴者が仕切っている。25年前、警察も有識者、報道もオウム
問題を、結果が出るまで放置していた。今回も同様。
 今回の教祖は日本人故麻原彰晃氏ではないので、日本人は信者になる義
理も義務もない。叛いてもポアにされない。(もし正しい未来が来れば、
多くの指導者が「人類人道に対する罪、絶滅を目的とした大量殺人の非人
道的行為」犯罪により処刑される、はずである。厚生省の役人、医師会、
某氏などがA級戦犯となる。)
 https://www.zerohedge.com/covid-19/low-vaccination-rates-africas-covid-deaths-remain-far-below-europe-us
   (在米のKM生)

2021年11月20日

◆拉致への姿勢 変わらぬ朝日

   【阿比留瑠比の極言御免】 令和3年11月18日

  まだ13歳だった横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されて44年を数えた15
日、出勤すると拉致被害者を救う会の西岡力会長の新著『わが体験的コリ
ア論 覚悟と家族がウソを暴く』が届いていた。同書には、昨年6月に亡
くなっためぐみさんの父、滋さんら家族と西岡氏らが戦った第一のウソと
して「拉致など存在しない」というマスコミの姿勢が挙げられていた。

 「『産経新聞』以外の全てのマスコミが拉致疑惑と書いて、北朝鮮の言
い分と私たちの言い分を両論併記していた

「国交正常化の障害」

 西岡氏は一例として、朝日新聞の平成11年8月31日の社説「『テポドン
一年』の教訓 北朝鮮政策」を紹介する。社説は拉致問題について、日朝
国交正常化交渉の「障害」だと書いたのだった。障害は「邪魔」や「妨
げ」を意味し、家族らの心を深く傷つけた。西岡氏は記す。

 「滋さんは親の代から『朝日新聞』の読者だったが、これを読み、『産
経新聞』に購読を変えた」

 当時、西岡氏らが街頭署名をしている際には「ビラを投げ捨てて踏みつ
けられた痢、署名用紙をたたき落とされたりした。冷たい視線を送って無
視されることが普通だった」という。

 朝日は、小泉純一郎首相(当時)による14年9月17日の初訪朝当日の紙
面でも、家族らが集会でこぶしを突き上げている写真の説明文でこう書い
ていた。

 「拉致問題解決を訴える行方不明者の家族たち」

 行方不明者とはこの頃、拉致を認めない北朝鮮側が使っていた用語であ
る。被害者である同胞よりも、むしろ北朝鮮側に共感しているかのようで
はないか。

 マスコミだけではない。小泉訪朝は拉致被害者5人とその家族の帰国に
つながり、一定の成果を挙げたが、当時の政府は安倍晋三官房副長官ら一
部を除き拉致問題にむしろ冷淡だった。優先順位は第一に国交正常化で、
拉致問題は二の次、三の次だった。

 古川貞二郎官房副長官は9月12日の記者会見で、日朝首脳会談の目的に
ついて赤裸々に語った。

 「拉致問題で何人かが帰ってくるこないということではない。そういう
ことがあればハッピーだが、それよりまず国交正常化に対する扉を開くこ
とに大きな意義がある」

 筆者は国交正常化に前のめりな政府の姿勢に疑問を抱き、福田康夫官房
長官の記者会見で「そもそも日本にとって北朝鮮と国交正常化するメリッ
トは何か」と質問したことがある。福田氏は一言で答えた。

 「いい質問だね」

 何の回答にもなっておらず、説明する気もなかったのだろう。小泉首相
以下、国交正常化は政権の歴史的実績になると熱に浮かされているように
見えた。

首相出席に隔世の感

 今月13日に東京都千代田区で開かれた拉致被害者家族会などによる国民
大集会には、岸田文雄首相、松野博一官房長官らも出席し、首相は「私の
手で必ず解決しなければと強く考えている」と決意を語った。

 安倍政権以降、国民大集会に首相が出席するのは当たり前になったこと
に、小泉初訪朝の頃を思うと隔世の感を覚える。その後、拉致被害者の帰
国が新たになっていないのは残念でならないが、マスコミや政府の姿勢は
以前と変わった。

 そう思っていたところ、西岡氏から今回の国民大集会翌日の14日付朝日
朝刊は、集会を全く報じていないと聞いた。確かめると在京紙では朝日だ
けが取り上げておらず、拉致問題への関心の薄さは以前と変わっていない
ようである。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 

       
━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◆【正論】現実野党が日本を前進させるか

 作家・ジャーナリスト・門田隆将 


改憲勢力伸長、護憲勢力衰退

自民党総裁選に続く衆議院選挙、その末に国民が創りあげた政界勢力図に
よって、日本に新たな動きが生じている。菅義偉首相の突然の辞任表明か
ら2カ月余。紆余(うよ)曲折を経たさまざまな動きは感慨深い。

選挙で国民が示した意思とは、「改憲勢力の伸長」と「護憲勢力の衰退」
である。自民党は追加公認も含め、絶対安定多数の261を確保。日本維
新の会(以下、維新)は4倍近い41(プラス30)、国民民主党は
11(プラス3)を得た。3党で憲法改正発議に必要な全体の3分の2の
「310」を3議席上回り、与党公明党も入れると345という圧倒的数
字となった。

一方、護憲勢力の立憲民主党(以下、立民)はマイナス14の96、共産
党はマイナス2の10。立民が「日米安保条約破棄」と「自衛隊違憲」を
基本とする共産党と連携し、全289選挙区のうち、213で統一候補を
立てたが、国民は「ノー」を突きつけたのだ。

民主党政権時代の3年3カ月で戦後最悪の日米関係に陥った記憶は国民の
間で風化していない。尖閣諸島を自国の領土と主張し、領海侵犯をくり返
し、力による現状変更を前面に打ち出す中国。台湾という自由主義圏への
侵略さえ「必ず成し遂げる」という国に、日米関係を後退させ、自衛隊も
違憲という勢力が政権を握った日本が「立ち向かえる」と思う国民は少な
かったのである。
躍進した維新からの叱咤

まして10月19日、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の実
験を行い、中国は選挙戦のさなかにロシアとともに計10隻の艦船で津軽
海峡と大隅海峡を通過して日本を1周し、「いつでも攻撃できるぞ」との
デモンストレーションを敢行。そんな中で、日本の防衛を丸裸にする方向
の政党が票を集めるはずはなかった。

躍進した維新は早速、衆院選投開票の翌々日の11月2日に松井一郎代表
が「来年の参院選までに憲法改正案を固め、参院選と同時に国民投票を実
施すべきだ」とブチ上げ、7日には副代表の吉村洋文大阪府知事もフジテ
レビの番組で、「自民党は憲法改正を一部保守派へのガス抜き≠ノ使っ
てきた。もし、憲法改正を本気でやるなら私たちも本気でつき合う」と語
り、2日後の会見でも「自民党は党是で改憲を謳(うた)っているがや
るやる詐欺=B議席が3分の2あるなら国民に改憲を諮るのが当然だ」と
述べた。自民党への叱咤(しった)である。

維新は選挙公約で憲法改正を掲げ、教育無償化、統治機構改革、憲法裁判
所の設置の3点を挙げている。同党幹部は筆者に「中国の覇権主義は目に
余るものがある。わが国には強固な抑止力が必要であり、改憲議論を早急
にスケジュールを決めて進める必要がある」と語っており、無論、憲法9
条改正が念頭にある。

先のフジの番組で吉村知事とともに出演した玉木雄一郎・国民民主党代表
も、「憲法審査会は毎週開いたらいい。我々は議論するために歳費をいた
だいている」と語り、「やる気のない」自民党に対する現実野党のもどか
しさと怒りが示されたのである。

日経新聞の調査では、すでに2019年段階で18歳以上29歳以下の若
者の72%が憲法改正に賛成し、今年5月の産経新聞の調査でも「与野党
は具体的な改憲論議を進めるべきだと思う」との答えが全体で72%に及
び、「思わない」の19%に大差をつけた。
「国民の命」守る憲法改正を

私は、憲法改正の意味が13年を境に大きな変化を遂げたと考えている。
10年に日本をGDPで抜き去り、態度を急変させた中国に習近平国家主
席が登場し、「百年の恥辱を晴らし、偉大なる中華民族の復興を果たす」
との国家目標を広言するに至った。

これは、建国百年の49年までに米国を凌駕(りょうが)して世界の覇権
を奪取するという野望であり、それまでの「韜光養晦(とうこうようか
い)(自らの意思を隠して力を蓄えるの意)」策を捨て去ったことを意味
する。南シナ海の岩礁を勝手に埋め立てて軍事基地化し、尖閣侵入はもち
ろん、「沖縄トラフまでは中国の大陸棚」との主張まで展開する「力」に
よる現状変更方針は、まさに「百年の恥辱を晴らす」ために日本に向かっ
ていることを示している。

台湾有事、日本有事への自由主義陣営の危機感は大きい。英国の最新鋭空
母クイーン・エリザベスをはじめ、米、豪、カナダ、ドイツ、ニュージー
ランドが艦船を派遣し、この夏以降、東・南シナ海では対中国を念頭に合
同軍事演習がおこなわれた。

中国が手出しできない集団安保体制を構築しなければ「日本は危ういぞ」
との自由主義陣営の叫びが聞こえたのは私だけだろうか。

台湾有事が起こってからでは遅い。東アジアの平和と、国民の命を守るた
めの憲法改正が待たれる。日本という国は、危機に至るとやはり何か
が起こるのか。そんなことを感じさせてくれる国民による絶妙な選挙結果
だった。(かどた りゅうしょう


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 

           
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◆「ジェノサイドを認めた」

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)11月18日(木曜日)
通巻第7119号

米国、北京五輪に外交団を派遣しない        (事実上のボイ
コット)欧米も同調、日本が派遣すれば「ジェノサイドを認めた」と批判
されるが。。。

 米政府は高官筋の話として「米中首脳会談(オンライン)では「新疆や
チベット自治区、香港における中国の行動と、より広い範囲での人権侵
害」への懸念を表明したが、五輪の話題はなかったとした。

しかし北京五輪への外交使節団の派遣を取りやめ、事実上のボイコットを
宣言した。
米国議会ではペロシ下院議長らが、「中国でのジェノサイド(民族虐
殺)」に抗議するため、世界各国は北京五輪に選手団を参加させる一方、
首脳や外交使節団の派遣は見送るべきだ」と訴えてきた。

共和党でも上院外交委員会のリッシュ委員長は、「中国の強権的で抑圧的
な体制を称揚する場として五輪を利用させてはならない」と外交ボイコッ
トを呼びかけた。

 さて日本政府だが、北京五輪への政府要人派遣に関しては「何も決まっ
ていない」として、依然として日和見の態度だ(官房長官の記者会見)。

 東京五輪開会式に中国は苟仲文(国家体育総局長)と、甚だしく格下官
僚を送ってきた。もし送るとすれば外務省の課長ていどで良いのではない
かとする声がある。

 北京五輪ボイコットは世界に拡がっており、欧米主要国は「民主主義」
「「人権」をかざして、外交使節団を送らないとしている。とはいえ、五
輪に外交使節派遣そのものが政治であり、基本的には外交に利用するもの
である。 

  
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌連載中の樋泉克夫氏の「知道中国」ですが、京劇の話
を興味深く読んでいます。毛沢東が死ぬ前に見ていたのは自分が滅ぼした
伝統京劇だったというのは、驚きですが、別の見方から見ると理解できます。
 個人独裁
というのは毛沢東は共産主義を建前にしていましたが、本当は秦の始皇帝
に憧れた単なる個人独裁主義者でした。だから利用できる者は何でも利用
し、用済みになると弊履のように捨てたのです。
薬も漢方薬は飲みませんでした。西洋医薬だけです。マルクス主義も看板
だけでしたが、文革発動時の1966年に人民日報で「マルクス主義は入り組
んでいるが一言で言えば破壊だ」と喝破しています。これは正しいと思い
ます。
これで紅衛兵はお墨付きを得て「造反有理・革命無罪」をスローガンに伝
統文化の大破壊、二千万人の大虐殺にむかったのです。そして中共の内戦
がコンミューン形成の動きを見せると毛沢東は停止を命じ、紅衛兵は地方
に追いやられて滅ぼされました。
 マルクス主義の虚構性
マルクス主義の実態は革命暴動の煽動だけでした。資本論はそのためのエ
セ理論化でした。資本論は労働価値説の間違った経済分析ですが、構わな
かったのです。なお資本論はマルクスが執筆途中で死亡したので、エンゲ
ルスが半分以上書いており、別々の本の合冊です。
 現代では、共産主義、社会主義、マルクス主義が混乱しています。共産
主義は財産共有の僧院生活、社会主義はユートピア主義の楽園建設思想
(歴史観なし)、マルクス主義はキリスト教の終末論を真似た歴史(唯物
史観)の必然によって共産主義が到来するという楽園到来思想です。
社会主義が共産主義の前段階というのは、革命後楽園が来ないので困った
ソ連共産党が建設と到来の異質の楽園思想を無理にくっつけたものです。
日本ではソ連が崩壊して詐欺思想のからくりが分かったのにまだこの誤っ
た理解が主流です。困ったものです。共産主義からの解放が必要です。
   (落合道夫)


(宮崎正弘のコメント)欧米に亡命した中国の知識人と話すと、マルクス
主義は外来思想であり、中国の伝統や思考のメンタリティにはそぐわない
ものだと正面から批判します。基底にあるのは中華という攘夷思想ですね。



   ♪
(読者の声2)貴誌前号、読者の声のUFOに関する話、子供のころは
ジョージ・アダムスキーの円盤など男子ならみな知っていた。昭和の時代
はテレビでも宇宙人やネス湖のネッシーなど謎に溢れていた。
 1953年の映画、宇宙戦争では火星人の襲来がテーマ。カレーテレビの開
発が進んでいたアメリカらしく宇宙人は三原色の光を放ちながら家を覗き
込む。日本でカラー放送が始まった頃は新聞のテレビ番組欄には「カ
ラー」とわざわざ表示されていた。
カラー映画の「風と共に去りぬ」が1939年公開なのでアメリカの豊かさ・
先進性には圧倒されていた時代でした。
 宇宙戦争ではアメリカらしくキリスト教の牧師が聖書を掲げて火星人に
近づきますがたちまち光線で焼かれてしまう。軍隊の反撃もむなしく人々
が逃げ惑うが火星人は動きを止める。火星にはなかったウイルスにやられ
てしまうという結末。
 火星といえばエドガー・ライス・バロウズの「火星のプリンセス」は面
白かった。初版は1917年なので第一次世界大戦の頃。主人公のジョン・
カーターは幽体離脱のような経緯で火星に行くあたり科学とオカルトが盛
んだった時代背景でしょうか。火星というのはなぜか心惹かれるものがあ
り中国でも火星探査計画を発表していますが今の科学技術では火星までの
時間がかかりすぎるのが難点。
 セルビア生まれのニコラ・テスラは真空からエネルギーを取り出せると
考えた。その研究所は火事で消えてしまった。アメリカでは人工降雨を行
う人物もいましたがこれも消されてしまう。ナチス・ドイツのUFOは有名
で、南極の地下基地に移転したという伝説まである。アメリカがナチスの
南極基地を探るため海軍の艦隊を派遣したというロシアの動画を見たこと
がある。
ナチス・ドイツ : UFO作戦 (ロシア/2006) [日本語字幕]
https://www.youtube.com/watch?v=mqv-7cz_VVA
 ナチス・ドイツでは1939年から大量の建設資材が南極に運び込まれてい
た。さらに敗戦前後に消えた多数の科学者と潜水艦。アメリカでは
1946-47年にハイジャンプ作戦という南極探検の艦隊が派遣された。1947
年2月26日には無線が妨害され、猛スピードで海面から上昇した謎の機体
は壊滅的なダメージを与え水中に消え去ったという。
 動画は16世紀に発見されたという氷床のない南極大陸地図、秘密結社と
古代文明、クルスクの戦いで目撃された空飛ぶ円盤、ブラックホールと
ワームホールによる時空移動、アラスカのHAARPと実に面白い。
 現在の科学などウイルスや細菌、細胞などが作り出す物質すら合成には
高温高圧が必要だったりと一苦労。植物のように光合成もできないから
CO2騒動で炭素利権まで生まれる。常温常圧で物質を合成分解する生命の
仕組みに物理の量子力学が関係しているとされたのも最近のこと。
 インドの行者のように身体を剣で突き刺しても平気だったオランダのミ
リン・ダヨの動画を見ると科学万能主義は破綻しているように思える。
https://www.youtube.com/watch?v=rPE6JtuN7vo
 いまの科学などまだまだ低レベルなものかもしれない。
   (PB生、千葉)



  ♪
(読者の声3)滋賀県知事が記者会見で「琵琶湖の水位が下がっている」
と警告したようです。またテレビニュースでは水位が65センチも下がっ
たため、坂本城の石垣が出現し、大河ドラマ「麒麟がくる」の影響もあっ
て見物客が絶えないとか。明智光秀を書かれた宮崎さんは、現場をご覧に
なりましたか?
   (DD生、大津)


(宮崎正弘のコメント)坂本城址には二度、取材しておりますが、いずれ
も水位が高いときで石垣は見物できませんでした。坂本城は「花の御所」
を想定して、明智が壮麗なる建築思想で築城したもので、安土城に次ぐ華
麗絢爛の城だったのです。
残念ながら本能寺の変で焼かれ、その後、丹羽氏が再建するものの、江戸
時代に大津城築城のため、大半の石垣と木材が移設され、残骸だけの城跡
になった。
したがって琵琶湖の水中の没したとされるものの、残るのは石垣の一部で
す。城跡に立つ明智の石像はユーモラスな漫画風。あれこそ撤去して欲しい。



  ♪
(読者の声4)「テスラ vs  MBA」
 MBAとは米国発の経営学の学位で、近年まで日本を含めて、大企業の指
導者に必須の肩書と信じられていたが、イロン・マスク氏に「MBAは企業
の敵だ」と言われて人気が落ちた。氏によると、短期的な簡単な利益を追
うために、長期の投資を必要とする企業戦略を建てられず、MBAどもは、
個人的な利益を得て、さっさと逃げてしまい、会社は潰れ、社員は解雇、
その地元の社会も崩壊。そんな悲劇が数十年に及ぶが、MBAどもは政府・
報道と結託し、売国奴となった。それはかつての植民地を支配した経営者
の非国民の態度に似ている。
 具体的には、GM,FORD, などの本社は付属の役員達のゴルフ場に囲ま
れ、2時間の昼飯の後、MBAがいつでも気軽に楽しく遊べる様になってい
る。40年ほど前、トヨタ、ダットサン、ホンダ、などが攻めてきた時、彼
らは、鼻で笑って、ツバもかけてくれなかった。GMは世界最大の企業だっ
た。ゴルフ三昧の優雅な怠惰な生活が、彼らの市場の半分以上をうばっ
た。そんな苦い経験があるにも関わらず、今目前にある「中国製のEV車」
が「トヨタの再来」だと認識していない。
 馬鹿げたことに、欧米、日本の全ての自動車会社は支那国内に巨大な投
資をして最新・最高の工場を建て、最新の車を大量に製造している。彼ら
の利益のほとんどが支那の運営利益に依存している。つまり支那は、盗ま
なくとも、いつの間にか世界最大、最強、最高の車製造工場・工程・技
術・秘密を得た。世界最高のデザイナーを雇うから、当然に素敵な綺麗な
車が生まれる。欧米に輸出を目的にしているので、勿論現地の規制、安全
基準などを満たしている。
 それ故に支那製のEV車はすでに世界最高に近い水準に達しており、その
価格は西欧の半分ほど。来年あたりから本格的に米国に、日本にも上陸す
るらしい。テスラ以外はこれに対抗する準備も能力も金も人材も無い。
MBA氏は、いまだに「心配するな」と言っているが、何もやる気はない。
もう勝負アリ、と知っている。
 つまり近未来に、世界の自動車業界は収束し、テスラvs中国製のEV車、
という戦いになる。過去の戦い、日本vs米国、ではまだ第2次大戦を経験
した米国の男がいて、絶対にジャップの車はたとえ良くても安くても、絶
対買わないという愛国者が残っていた。
しかし今は違う。iPHONEは中国製だと知っていても、良ければ高くても買
う米国人が大多数。たとえ虎さんが返り咲きして、高額の関税、あるいは
輸入禁止、をすれば、支那は、当然に報復して、米国の車会社の施設・資
産などを凍結するだろう。米国内のMBAが支那の家来、米国の敵となり、
虎さんをいじめる。テスラもついでに虐める。
 つまり米国、西欧、日本の全ての車会社は、絶滅の危機に向かう。それ
は、MBAによる裏切り、自己破壊であり、支那は長期的なブレない孫子の
匠な戦略によって勝利することになる。
そんな恐ろしい環境の中、テスラはひたすら黙って改善、進歩、を最高速
度で走り抜く、らしい(MBAとは日本では東大法科卒などの官僚、役人的
指導者を意味し、ゴルフの代わりにノーパン・しゃぶしゃぶ、貧困女子実
態人体調査、天下り確保、などに忙しい。)
(在米のKM生)

2021年11月13日

◆中谷氏に「歴史認識補佐官」を

         【阿比留瑠比の極言御免】

 岸田文雄首相が中国政府による新疆(しんきょう)ウイグル自治区や香港な
どでの人権弾圧を踏まえて8日、新設の国際人権問題担当首相補佐官に自
民党の中谷元・元防衛相の起用を決めた。すると同日、この問題に取り組
んできた複数の自民党議員らが歓迎の声を上げていた。例えばこんなふう
である。

 「これは朗報だ! これまで、我(わ)が国の人権外交は中谷元さんと
(国民民主党の)山尾志桜里さんが牽引(けんいん)してきた。山尾さんは
政界を引退してしまったが、中谷さんが官邸に入り岸田総理を直接補佐す
るのは心強い」(長島昭久元防衛副大臣)

 「朗報です。中谷先生にすぐお電話致しました!頼もしい限りです!私
は在野から民族団体の立場から引き続き中共の人権弾圧問題に取り組みま
すとお伝えしました」(長尾敬前衆院議員)

中国に反論できるか

 確かに中谷氏は中国やミャンマーでの人権侵害問題をめぐり、「人権外
交を超党派で考える議員連盟」をつくって共同会長に就くなど活発に動い
てきた。また、外国での重大な人権侵害行為に制裁を科すための日本版
「マグニツキー法」の制定を主張するなど、一定の実績はある。

 ただ、一抹の不安も禁じえない。今後、日本が中国に人権問題改善を厳
しく求めた場合、中国は間違いなく慰安婦問題や南京事件といった過去の
歴史認識問題を持ち出し、日本に反論してくるだろう。中谷氏はそれに明
確に再反論し、相手が付け入る隙を封じることができるだろうか。

 菅義偉前内閣が今年4月に、戦後の造語である「従軍慰安婦」という言
葉や、朝鮮半島出身の戦時労働者に史実に反した「強制連行」「強制労
働」という表現を使うのは不適切だとする答弁書を閣議決定した後のこと
である。中国は以下のような反応を示した。

 「慰安婦強制徴用は日本軍国主義の犯した重大な非人道的犯罪であり、
この歴史的事実には動かぬ証拠があり、否認は許されない。『河野談話』
は日本政府の発表した慰安婦強制徴用問題に関する調査の結果であり、第
二次大戦時に日本軍が強制や甘言などの手段を用い、被害者本人の意思に
反して行ったものであるという歴史的事実を認めたものだ」(華春瑩(か
しゅんえい)外務省報道官、5月11日の記者会見)

 文書などの根拠なく慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の河野洋平官
房長官談話が、ここでも利用されている。加藤勝信官房長官(当時)が5
月31日の参院予算委員会で、朝日新聞の慰安婦強制連行報道は事実に反し
ていたと指摘した際にはこんな反応だった。

 「日本による『慰安婦』強制徴用の否認を試みるいかなる言動も、正義
と良心に基づいて強く非難されなければならない」(王文斌(おうぶんひ
ん)外務省報道官、6月1日

講師に河野氏招く

 文部科学省が、教科書会社5社から「従軍慰安婦」や「強制連行」とい
う表現の削除や変更の訂正申請があったことを発表したときも、強く非難
してきた。

 「日本はまたしても教科書において言葉遊びを弄した。歴史を曖昧に
し、歴史的罪責を薄め、逃れる企てだ」(趙立堅(ちょうりつけん)外務省
報道官、9月13日の記者会見)

 一方、中谷氏は自身が院長だった自民党中央政治大学院に7月、講師と
して河野氏を招いた。親中派の頭目で河野談話の生みの親にして、人権弾
圧の当事者である中国共産党の創建100年に祝電を送った人物を、dせ
ある。

 中谷氏には、歴史認識問題担当の補佐官が必要なのではないか。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 

【産経ニュース】採録



     
           
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◆お金持ちほど「恥ずかしい」の感情に鈍感
午堂登紀雄

どうでもいいことは豪快に“手抜き”する

こんなことを言うと恥ずかしい、こんな服装は変かも…と大人は考えがち
ですが、その感情は人生を楽しく過ごすためには邪魔になるだけです。今
回はどうすれば「恥ずかしい」という感情を無くしてラクに生きられるか
をお話しします。(『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』午堂登
紀雄)


プロフィール:午堂登紀雄(ごどう ときお)
米国公認会計士(CPA)。1971年生まれ、岡山県出身。中央大学経済学部
国際経済学科卒。株式会社エディビジョン代表取締役。一般社団法人事業
創造支援機構代表理事。

大人になると「恥ずかしい」という感情は邪魔になる
私の持論ですが、大人になると(特に結婚すると)恥ずかしいという感情
は役に立たないどころか、むしろ自分の人生にブレーキにかける邪魔な存
在のように思います。

これは「他人からどう思われるかを気にするのをやめる」に通じるのです
が、「恥ずかしい」というのは人を萎縮させてしまうからです。

「こんな格好は恥ずかしい」
「こんな持ち物では恥ずかしい」
「失敗したら恥ずかしい」
「こんなことを言ってバカにされたら恥ずかしい」
「人前でこんなことをしたら恥ずかしい」

などと考えて、行動や発言を躊躇したことはないでしょうか。

しかし恥ずかしいというのは本人だけの感情であり、他人がどう思うかは
わかりません。

スカートがめくれてパンツが見えても、恥ずかしいのは本人だけで、周囲
の男性は「ラッキー!」、女性は「あら大変!」という程度で、さらに一
瞬で過ぎ去っていくでしょう。

公共の場で裸になったら犯罪ですが、法律違反や極度のマナー違反をやら
なければ、恥ずかしいなど捨ててしまった方がより精神は自由となり、
「手抜き」アイデアももっと出てきます。

確かに独身のうちは異性の目を意識してファッションやらを考える必要は
ありますが、結婚してしまえばそういうのも不要です。

たとえば何日も続けて同じ服を着ていても平気。頭ぼさぼさでも平気。パ
ジャマでうろうろしても平気。スッピンでも平気。自分の発言がその場を
凍り付かせても平気。「バカじゃないの?」と言われても平気。プレゼン
がうまくいかなかくても平気。同僚の前で叱責されても平気。リストラさ
れても平気……。

自分が発する言葉や行う行為の多くに対して、何をやっても恥ずかしいと
思わなければ、「他人からこう思われたらどうしよう」という発想とも無
縁です。

もちろん、それはなかなか難しいことではあります。

しかし、自分が感じる「恥ずかしい」のレベルが上がってくれば、それだ
け周りの目を気にすることなく、自由に振る舞えます。

「恥ずかしい」を乗り越えれば可能性が広がる
そういうある種の鈍感さを身に付けるにはどうすればいいかというと、
「それで恥ずかしいとして、何か困った実害を被るのか?」「恥ずかしく
なかったからといって、何か具体的なメリットがあるのか?を考えてみる
ことです。

たとえば、寝ぐせのついたボサボサ頭で、上下スウェットでサンダル履き
で出かけることを、一般的には恥ずかしいからできない、と感じると思い
ます。

しかし、それを他人に見られて恥ずかしいとして、何か困るかというと、
現実には何も困らないでしょう。



逆にオシャレな格好をして外出したとしても、何か儲かるとか得するかと
か、具体的なメリットもないはずです(女性なら、「お姉さんベッピンだ
から1個おまけするよ!」などと買い物でメリットがあるかもしれません
が)。

だとしたら、それを気にしてシャワーを浴びて髪の毛をセットして着替え
て…というのは無駄な作業ということになります。
         
    
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◆保有するテスラ株の10%売却を提案

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)11月8日(月曜日)
通巻第7113号 

イーロン・マスク、保有するテスラ株の10%売却を提案。
  金持ちが税金を払っていない批判に答え、世界食糧計画にも寄付?

 ベゾスを抜いて世界一の金持ちとされるイーロン・マスクは、「納税し
ていない、世界の食糧危機に協力しない」等と批判されてきた。
テスラは次世代EVが好評とされ、株価は過去一年で400ドルから1240ド
ル台へと大躍進を遂げた。時価総額は23兆円とされる。まさに株価バブル
であり、株式専門家から言えば絶妙の「売り時」である。

 11月6日、マスクはツィッターで「保有株の10%を売ろうと思うが、
如何か?」と投票を呼びかけるという意表を突く戦法にでた。
三時間後、百万以上の反応があり、54・1%が賛成、45・9%が反
対。つまりテスラの株が市場で売られる。大量の株放出となれば、株価は
下落するだろう。
 ちなみに11月6日の終値は1222ドル09セント(前日比7・8%下落)

  現在値で計算すれば、マスクはこれにより42億ドル(4600億円)が課
税される。
 「私はテスラから給料は貰っていない。また人類の発展のために役立て
たい」とその使い道を示唆した。 

 一方、マスクがカリフォルニア州ヒルスボローに所有する豪邸も売りに
出している。
 47エーカーという宏大な森のなか、百年前のフランス風の洋館には、宴
会場、音楽室なども備わり、豪華な古城という印象だが、住み飽きたの
で、という理由をつけた。
 但し、コロナ災禍以後のテレワークの流行に拠って、家賃の高いシリコ
ンバレーから、多くのエンジニアらはテキサス州やアリゾナ州へ引っ越し
ており、カリフォルニア州の不動産価格は下がる一方というのが市況である。
     
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌連載中の樋泉克夫氏の「香港での日々」を楽しく読ま
せていただいております。今回、漢字と儒教の話がありました。
 漢字/日本人は漢字を象形文字とみているので、自由に変更して仮名文
字を作り、造字、造語をしています。このため現代中共の用語には哲学、
経済など多くの日本人が作った用語が取り入れられています。
 儒教/これは親日自由中国人の話にありましたが、古来支那では儒教は
偽善の学問として存在しており、実行はしません。
本音は現世利益の道教信仰です。だから形式の儒教を本当に実行した日本
人は偉いと述べています。日本人には驚くべきですが、これで分かること
が多いと思います。
  (落合道夫)

  ♪
(読者の声2)かつて米国の社会にも礼儀・作法・言論統制があって、下
品な言葉は新聞、文学、テレビ、などでは使えなかった。ましてや、ご婦
人方、子どもなどは決して使えず、下流階級、犯罪人のみの特権であっ
た。この統制は1960年あたりから急速に緩み、現在では、ほとんど誰でも
自由に公然と使う。これらの下品な言葉は、その意味、性質上、強い攻撃
的・威嚇的な効果を持つ。「悪貨が良貨を駆逐する」様に、言葉が人格を
も左右するのは当然である。つまり、米国の教育・文化の崩壊。
「ブル・シット(牛の糞)」とは、その1例で、つい最近までテレビでは
絶対聴けなかった言葉で、「おまえ、アホか」「そりゃあかん」「くだら
ねえ」などという強い反意、深い嫌悪を意味する。ついでながら、日本語
は極めて優しく、これらに相当する単語はほぼ皆無である。(小生の育ち
が良いため、無知なのかもしれない。)
去年、今年にかけて、失業率が高いが、高い賃金で募集しても人が集まら
ない。これが各業界の人員不足のため生産・供給が追いつけず、インフレ
が加速されている。何故、古典的経済の方程式が機能しなくなったのか。
 その理由の一つとして「B.S.JOB=くだらない仕事」は、賃金が高くて
も、やらない、という文化・価値観が生まれたらしい。この無意味の、生
きがいの感じられない、つまらない仕事はあらゆる分野に存在し、金、
物、対外的な地位、表民的な名声、などは、もはや人の行動を誘導する力
を失っている、らしい。
 1960年代に既にこの傾向は始まっており、ヒッピーと呼ばれる反物質主
義の運動・生活形態があったが、すぐに消えて、現代に至る。しかし、近
年の急速な物価、特に住宅の価格が急騰し、学費の返済義務と重なり、若
者には叶わぬ夢となった。そこで多少の収入が減っても、人生に意義のあ
る生活をしたいという価値観が広まった。
 これは、おそらく豊かな世界共通の傾向で有り、日本でも、かなりの仕
事が無駄で価値のないと推測できる。役所仕事の90%ぐらいは簡単に省け
るだろう。教員の殆ども自己反省して単に惰性で生徒を虐待、つまり子供
の将来を潰していると認識しているのだろう。
 こんな人たちに意義を与える仕事として農業がある。
日本の食べ物の自給率は、かつて100%が、現在37%に落ちている。輸入
が止まれば餓死。農家は全人口の1.5%に過ぎない。小さな効率的な農業
が全国に生まれれば、生産者が直接客に売ることで、販売の経路、運搬、
保存などの費用を省け、かつ客は新鮮な食を得る。
米国でも田舎では、始まっており、道端に無人の販売店があり、客は勝手
に選んで、料金を置いて行く。あるいは、会員制として、毎週一定量の旬
の収穫物を提供し、会員は当日自分で取りに行く。大麻が解禁になったた
め、それを栽培して大きな利益を得る者もいる。
(在米のKM生)

2021年10月24日

◆立共がつなぐ共産の夢

         【阿比留瑠比の極言御免】
 
令和3年10月22日


 各党の衆院選公約を読んで改めて思う。「健全な日米同盟を基軸とし」
と掲げる立憲民主党と、「日米安保条約を廃棄」と主張する共産党の候補
者一本化と政権奪取後の「閣外協力」の合意は、やはり納得できない。虚
無的、背徳的だとすら感じる。これでどうやって国民の生命、財産、自由
を守るというのか。

 この問題をめぐっては、17日のNHK番組でこんなやりとりがあった。

 自民党・甘利明幹事長「政府の意思決定に(自衛隊や皇室制度に否定的
な)共産党の意思が入ってくるということだ。日本の政治史上、一度もな
かった。(立民、共産党は)考え方が全く違う。体制選択選挙だ」

 立民・福山哲郎幹事長「自民党は(自民、社会、新党さきがけの自社さ
政権で)自衛隊は違憲だと言っていた社会党と組んだことがある。われわ
れは現実的で、安全保障に関しては日米安保を基軸としている。安心して
もらいたい」

 甘利氏「政権を構成する際、社会党は自衛隊は合憲と宣言した」


自衛隊合憲と認めず


 実際、自社さ政権で首相となった社会党出身の村山富市氏は就任直後の
平成6年7月、自衛隊は違憲だとする社会党の基本政策を転換し、合憲だ
と言い切った。村山氏は後にインタビューでこう述べている。

 「社会党が政権をこれから担っていく政党になるためには、この『自衛
隊合憲・違憲』の問題は超えなきゃならん問題だった」(『元内閣総理大
臣 村山富市の証言録』)

 「(憲法9条と自衛隊の存在が)矛盾をはらんでいる現状を政治がどう
受けとめるかと考えた場合、『自衛隊が憲法違反だ』と言って、論外とい
う扱いをしたんじゃ政治にならない」(『そうじゃのう・・・』)

 これに対し、共産の田村智子政策委員長は17日のフジテレビ番組で
「(衆院議員任期4年間は日米安保の廃棄、自衛隊の解消について)それ
を政権に求めることもしない」と述べたものの、自衛隊を合憲と認めるこ
とはしなかった。

 共産をめぐっては、平成28年の参院選時に、当時の藤野保史政策委員長
がNHK番組で防衛予算について「人を殺すための予算」と言い放ったこ
とが記憶に新しい。自衛隊に差別的ともいえる対応をとってきた共産が、
合憲へのかじを切れるとは考えられない。

 また、共産との限定的な閣外協力について福山氏は簡単に「安心して」
というが、日米安保を「基軸」とする政権に「廃棄」を唱える政党がどん
な形で影響力を行使していくかは分からず、不安にかられる。

静かに社会主義移入


 この点をめぐっては、元外務省主任分析官の佐藤優氏が月刊
『Hanada』9月号で次のように指摘している。

 「革命政党である共産党と立憲民主党が選挙協力を進めるということに
なれば、政権交代が起きた場合、体制変更につながる危険がある」

 「立憲民主党は、明確な価値観を持っていない。対して、共産党は科学
的社会主義(マルクス・レーニン主義)という強固な価値観を持ってい
る。共産党支持者の票が欲しいばかりに立憲民主党が選挙協力を進める
と、マルクスレーニン主義の価値観も静かに立憲民主党に移入されていく」

 共産の志位和夫委員長は18日の日本記者クラブ主催の討論会で、将来的
に社会主義、共産主義社会を築く希望を語っていた。立民は現実主義を標
榜(ひょうぼう)しつつ、知ってか知らずか共産の夢の先棒を担いでいるの
ではないか。
(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

松本市 久保田 康文 採録



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◆日大背任事件「モリカケ桜」超えも
原 彰宏


日本大学付属病院の建て替え工事をめぐり2億2,000万円を不正流出させた
事件で、日大理事の井ノ口容疑者と、大阪の医療法人「錦秀会」前理事長
の籔本容疑者が逮捕されました。この籔本氏が安倍元首相の長年の友人で
ある“アベ友”だと報じられ物議を醸しています。さらには捜査の過程で
「政治家に渡した裏金」なるキーワードも飛び出し、岸田政権でも「モリ
カケ桜」に続く“アベ友”爆弾が炸裂する可能性があります。(『らぽー
る・マガジン』原彰宏)

大学をめぐる資金不正は後を絶たない

日本一のマンモス大学「日本大学」の理事らが逮捕されました。大学の資
金2億2,000万円を不正に流出させた背任の疑いが持たれています。

大学をめぐる資金の不正は、過去にもたくさんの事例があります。文部科
学省ホームページの「研究機関における不正使用事案」というページに掲
載されています。

架空取引、架空請求、カラ出張と、請求額の水増しなどにより、数十万円
から100万円前半ぐらいの金額が多いですが、中には約1,000万円の旅費重
複請求というのがあります。7年かけて積み上げた金額のようです。

また2019年12月に約5億円の架空取引等による不正がありますが、これも3
年かけて、どちらかというと研究を維持させるための不正のように思えます。

直近では、近畿大学医学部で、経費不正受給の容疑で、法医学教室主任教
授が、詐欺と有印私文書偽造・同行使の容疑で、大阪府警に逮捕されてい
ます。

この教授は、大阪府警の要請で、死因究明のための司法解剖を約 4,000件
手がけていて、今年2月には、警察庁長官による民間人表彰では最 高位の
「警察協力章」も受けていたそうです。これが今年6月のことです。

億超えという大きな金額では、今年1月に、過去にあった事件の判決がく
だされています。学校法人明浄(めいじょう)学院(大阪府熊取町)の土
地売却の手付金21億円を着服したもので、業務上横領の罪に問われた法人
元理事長の大橋美枝子被告に対する判決です。

坂口裕俊裁判長は「業務上横領の事案において最も高額な部類」と述べ、
大阪地検は、懲役5年6カ月(求刑懲役7年)の実刑を言い渡しました。

判 決によると、被告が法人理事長に就任した翌月の2017年7月、明浄学院
高 校の土地の売買契約を大阪市の地場不動産大手プレサンスコーポレー
ショ ン側と結び、プレサンスコーポレーション社側が法人口座に支払っ
た手付 金21億円を別口座に移して横領したものです。

判決は、被告が法人の経営権を得るために、プレサンスコーポレーション
社元社長の山岸忍被告らと共謀したと認定されています。

マンションの用 地として学院の土地を取得したがっていた山岸被告から
私的に資金を借り 入れ、経営権を握った後、手付金を返済にあてる枠組
みを発案して犯行を 主導したとのことです。

政治家が関与?東京地検が動いた日本大学の資金不正流出問題そして、い
ま話題になっているのが日本大学医学部附属板橋病院老朽化に よる建て
替えにおける2億2,000万円の不正流出問題です。

さきほどの近畿大学の問題は、大阪府警捜査2課が動きましたが、日本大
学の件では、東京地検特捜部が動いているのです。

東京地検特捜部は、政財界を巻き込む大きな汚職や不正、脱税などの事件
を専門に捜査する東京地方検察庁の部署とされています。

かつて特捜部に勤務していたことがある弁護士の先生に聞いたことがある
のですが、政治家が絡むと金額に関係なく動くそうで、特定の政治家を狙
うというよりも、調べているうちに政治家にたどり着いたら、気合を入れ
て動くものだということだそうです。


テレビなどで見られるような、正義感から政治案件を追いかけているわけ
ではないそうですが、それでも政治家がからむ案件は、必死になると言っ
ていました。

日本大学の資金不正流用という、一見、関係者の個人的な私用のように思
えますが、9月8日、東京地検特捜部が、日大の本部、そして最高権力者で
ある田中英寿理事長の自宅などを、背任容疑の関係先として家宅捜索した
ことに対して、田中理事長が「俺が逮捕されるようなことがあれば、今ま
で政治家に渡した裏金のことも全部ぶちまけてやる」と発言したことで、
この問題の空気が一気に変わってきたのです。
      
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◆あの広東交易会に外国人バイヤー

「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)10月21日(木曜日)
通巻第7088号  

あの広東交易会に外国人バイヤーの陰もなく
  注文の劇的な後退、商談が蒸発していた

 第130回「広東交易会」は2021年10月15日から19日まで広
州市で開催され、淋しく終了した。
宏大な会場に7500社が出店し、見学に来るのは中国人ビジネスマン。
一般も有料で入場できる。
 
「広交世界、互利天下」と銘打たれ、主力商品はグリーン、つまりエコ関
連が多かった。ところが会場には展示する中国企業のスタッフがめだった
だけで、外国人バイヤーの陰はほとんどなく、コロナ災禍が原因と対外的
な要因としているが、オンライン商談会でも注文が殆どないことが判明した。

 用意された広東交易会のヴィデオは英語、スペイン語、ロシア語、ポル
トガル語、アラビア語などが用意されたが、日本語はなかった。つまり日
本人バイヤーはもはや見向きもしていないからだろう。

 かつて広東交易会といえば、鎖国時代の中国が唯一外国に開放したト
レードフェアである。日本の鎖国時代のおける出島のような雰囲気があった。

 広東交易会は1952年から毎年、春と秋に開催されてきたが、過去二
年間はコロナ蔓延のため、開催されず、今回が130回目。
日本の商社、とりわけ日中友好商社など、嘗てはこの交易会だけが目的で
広東省広州に連絡事務所を置いた。大学の後輩で大倉商事に入社したM君
は一年間滞在し「何もなかった。呑むところも遊びに行くところもなかっ
た」と不満をぶちまけたことがある。
     
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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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【知道中国 2290回】       
 ──英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港172)

    △
 自らが金科玉条として掲げる歴史観と全く相反する立場で描かれている
わけだから、共産党政権が「鉄公鶏」を禁戯としても当然であり、別にと
やかくケチをつけても仕方がない。ただ、「鉄公鶏」の筋運びからして、
「太平天国=善、清朝=悪」とする共産党正統歴史観とは異なる考えが、
この演目の根底に流れていることを知るのみだ。

 清朝軍の司令官である向栄の暗殺に向かったが清朝軍に寝返り、あまつ
さえ向栄に認められ、その娘婿に収まった張家祥が太平天国軍を打ち破る
大勲功を立てる。

 張家祥に扮した役者が見せる人間ワザとは思えないような激しい立ち回
りの連続に、客の少ない第六劇場でも客席から「叫好(ッてました。だい
とうりょう。タップリ!)」が連発され、舞台と客席が渾然一体となり熱
気ムンムンの空間が立ち現れるから不思議だ。

 とどのつまり芝居は絵空事の世界であるがゆえに戯作者なり役者は自分
の感性・感情が向かうが儘に芝居の筋運びを自在に操れる。悲劇で幕にす
ることも、ハッピーエンドに終わらせることも。その背景には興行として
のソロバン勘定があることはもちろんだが。

 それが世相のド真ん中を射抜き、客の趣味嗜好と噛み合った時、その芝
居は大入りとなる。これが流行というものだろう。
こう考えると、太平天国誕生から共産党政権が禁戯措置するまでの1世紀
ほどの間、中国の庶民は清朝側を是とし、太平天国軍に打撃を与えた張家
祥を、少なくとも舞台の上では英雄として迎えていたことになるのではな
いか。

 この演目は台湾でも禁戯扱いになってはいない。ならば舞台の上で演じ
られる絵空事の世界に限られたことであったにせよ、「太平天国=善、清
朝=悪」との図式は共産党政権だけが持つ「特殊な」歴史観と見なすこと
も出来るはずだ。

こう考えるとやはり第六劇場で過ごした至福の時は、また共産党正統史観
への疑問を持つ機会を与えてくれたわけだから、やはり大いに感謝すべき
だろう。
 
 続いて紹介したいのが「奇冤報」(「烏盆記」)である。この演目も飽
きるほど見た──あるいは「見せられた」と言えるかもしれない──が、「大
劈棺」と同じように舞台の上ではさほど残酷・残忍な演技が展開されるわ
けではない。ただ、別の演目名の由来である「烏盆」(分厚い黒い鉢)の
意味するところは相当に残忍で残酷だ。
「奇冤報」の種本は元代雑劇「丁丁当当盆児鬼」で、これに明代小説
『三侠五義』の「第五回:包公奇案烏盆子」が加味されている。

 時は宋代。舞台は定遠県の外れ。悲劇の人が南陽城の緞通商人の劉世昌
で、敵役は貧乏旅籠の亭主である趙大夫婦。しがない草履職人の張別古が
狂言回しで、主人公は中国文化圏では永遠の正義の味方であり、庶民の救
世主とされている「清官」の代表格とも言える包公である。
貪官汚吏とは真反対の正義厳正の役人で、中国では歴史的に超稀少であった。

 年末の集金周りから帰路に就く劉世昌の登場で舞台は始まる。思わぬ雨
に祟られ困り果てた彼は、前方の寂れた旅籠に宿を取ることにした。貧乏
極まりない旅籠の主人・趙大は劉が手にした大金に目が眩む。かくて女房
と図って大金を奪い取り、劉の死体を切り刻んで土に捏ね混ぜて竈で焼き
上げ黒い鉢(烏盆)にしてしまう。

 もちろん死体を切り刻む、土に捏ね混ぜる、竈で焼くといった凄惨な演
技をするわけではないが、想像するだけでも十分に恐ろしい。だが同じ殺
人でも、たとえば三遊亭円朝の『真景累ケ淵』が醸し出すヌメッとした
禍々しさ、オドロオドロしさに較べ、なぜかカラッと感じさせるところが
不思議なほどに印象深い。

 殺人と死体遺棄と窃盗で貧乏を脱し大金持ちとなった趙大夫婦に対する
烏盆に宿った劉世昌の霊魂。草履職人の張別古の身を借りて、霊魂が恨み
を語り復讐を始める。
 ここからが「奇冤報」の山場だが、霊魂による復讐を共産主義倫理道徳
が認めるはずもない。
   
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読者の声 READERS‘OPINIONS どくしゃのこえ 読者之声
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   ♪
(読者の声1)いま発売中の『週刊エコノミスト』(10月26日号。毎
日新聞社発行)の書評欄に芥川賞作家の楊逸女史が、宮崎さんの『日本人
が知らない 本当の路地裏中国──乗って歩いた!  全33省旅遊記』(啓文
社書房)を取り上げています。
 元中国人の彼女も行ったことがない中国の奥地の探検譚がよほど面白
かったようです。老生も拝読し、いつか中国が自由になった日に、宮崎さ
んの行かれた甘粛省の酒泉とか、奥地を訪れたいとは思っております
(FF生、栃木)


  ♪
(読者の声2)貴誌前号、アリババのジャック・マーがスペイン亡命か、
の記事ですが、すでにマはスペインに到着しているとのニュースがありま
す。(JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)多維新聞網などは、16日に香港を離れており、
19日にはスペインに入国しているとする情報を掲載しています。
ただし目撃者も写真もないので、推測記事が氾濫していますが、なんだ
か、ゴーンの脱出劇に似ていますね。


  ♪
(読者の声3)先日の宮崎さんと島田洋一福井県立大学教授との劇談『宮
崎正弘の生インタビュー』をユーチューブで拝見しました。
そして書棚から、宮崎さんの『バイデン大統領が世界を破滅させる』(徳
間書店)を取り出して再読しましたが、多くの予測が、その通りになって
いますね。親中派バイデンが、トランプ路線の対中強行路線を継承すると
言いつつ、裏ではすっかり規制や禁止事項を弛緩させています。
まさに宮崎さんがバイデン就任前から予測されていた通りです。
  (HG生、茨城)

 ♪
(読者の声4)ご好評いただいております未来ネット「宮崎正弘の生イン
タビュー」、11月はカナダ在住の近現代史家、渡邉惣樹氏をお招きします。
 さきの話ですが、11月22日午後四時から。テーマは未定。一年前の
番組では、カナダからのオンライン中継が最初の数分間、ケーブル故障な
どがあったのですが、今回は東京のスタジオからです。
近くなりましたが予約サイトの告示をさせていただきます(未来ネット)

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