AC 論説No.880 Andy Chang
ウクライナの国境で緊張が高まっている。ロシアがウクライナの国境付近
に10万人規模の部隊を集結させた。アメリカとNATOはロシアがウクライ
ナに侵攻するかもしれない が、もしもロシアがウクライナに侵攻すれば
「重大な代償と結果を招く」と警告し、ロシアに部隊撤収を 要求してい
る。しかしロシアは「自国の領内で演習を行なって居る」とアメリカの要
求を拒否した。ロ シア側の要求は「NATOの東方不拡大(ウクライナ、
ジョージアなど)を約束せよ」と言うことだ。そもそもNATOは東西ドイツ
が統一した後は解散すべきだったと言うのがロシアの主張である
ウクライナの緊張を更に高めた原因はバイデンが先日の記者会見で「ロシ
アのウクライナ侵攻はあり得る、もしもロシアの侵攻が小規模ならアメリ
カ側の報復も小規模」と言っ た失言を補うため、「ロシアの侵攻は本当
だ、5000人の部隊を派遣する用意がある」と失言の上塗りを したからで
ある。このバイデン発言には紛争の当事者であるウクライナのゼレンス
キー大統領もバイデ ンの過剰反応だと批判した。だがバイデンは更に派
遣部隊の人数を5000人から8500人に引き上げ、ウク ライナにロケットな
どの武器弾薬を提供した。ドイツは軍備の代わりにヘルメット5000個を提
供した。 つまり恫喝を二度も三度も繰り返したのはバイデンである。
バイデンは就任以来、一度も自分の失策を改善したことがない。改善しな
いばかりか二度、三度と失策を強化する命令を下して失敗を拡大する。ウ
クライナ失言、アフガン退 却、国境解放、インフレ、エネルギー政策、
コロナ疫病対策、マスク着用強制命令など、失敗を重ねるだ けで改善し
ない。つまりバイデンは智力減退、無能、無策だけでなく頑迷、独裁であ
る。ある人はバイ デンが独裁的ではなく彼は黒幕の操り人形にすぎない
と言う。操り人形だから黒幕(DS?オバマ?)の 言いなりになっている
のかもしれない。
プーチンはバイデンが無能で失策を繰り返すことを熟知しているから引き
下がるはずがない。ロシアの目的はウクライナやジョージア(グルジア)
をNATOに参加させないため国 境に軍隊を集結させて武力恫喝をする。ウ
クライナに親ロシアまたは中立政権を作りたい。ハッキリ言 えば「アメ
リカの民主主義侵略」を防ぎたいのである。
「アメリカの民主主義侵略」とはオバマが大統領になって以来、「世界に
民主主義を推進する」ことを理由にして世界各地で革命を推進し、親米政
権を作ろうとした政策(陰 謀)である。チュニジアのチューリップ革命
から、リビア、エジプトなどでタリバンに武器を提供し て独裁者を倒し
た挙句、タリバンに提供した武器を取り戻そうとして失敗したベンガジ事
件が起きた。 そして次の目標だったリビア革命は失敗した。去年のバイ
デンのアフガン総退却は民主化に失敗した続 きであり、ウクライナの
NATO加盟も民主主義を理由とした侵略である。民主主義の推進と言いなが
らバ イデンの絶対に失敗を認めない態度は独裁そのものだからアメリカ
も独裁国と大差はない。
ウクライナの緊張が高まったと言うけれど、ロシアはウクライナに侵攻す
るつもりはないと言っている。ロシアと違ってアメリカはウクライナに武
器を提供し、ウクライナの 米国大使館の撤退を命令した。これはバイデ
ンがアフガン退却の大失敗を繰り返さない為とも言える が、ウクライナ
に武器を提供した結果、ウクライナ側がロシア側に発砲したらプーチンに
ウクライナ侵 攻を正当化する口実を与える。誰が戦争を嗾けているのか
は歴然としている。しかもアメリカは戦争 に介入しないし、できない。
ロシアがウクライナに侵攻してもアメリカは介入できない。アメリカには
戦う意思はないしドイツも戦争に反対である。アメリカがウクライナ戦争
に介入すれば戦争が拡大して 収拾がつかなくなる。アメリカには他人の
国の戦争に介入する正当性がないし、アメリカ国民は戦争に 反対であ
る。それなのにバイデンはウクライナに武器弾薬を提供し、大使館員の撤
退を命令したのだ。 このようなアメリカの挑発的行は絶対に危険であ
る。中国がこの機会を利用して武力で台湾を攻撃する 可能性もある。北
朝鮮はこの数日で6回もミサイル発射を行った。
ウクライナ問題が武力衝突となっても大きな戦争にならないし、アメリカ
に出来ることは経済封鎖だけである。それならウクライナに武器弾薬を提
供するのは無駄なことだ。ロ シアに対する経済制裁は両刃の剣である。
経済制裁がロシアに与える影響は大きいが、同時に欧州や日 本も大きな
影響を受ける。ドイツは多大にロシアの原油や天然ガスに依頼しているの
で経済制裁はやり たくない。天然資源制裁の他に、ロシアに対し金融取
引停止をすると世界諸国の金融取引が大混乱を起 こす。だからアメリカ
の一存で経済制裁を加えることはできない。つまりロシアに対しては武力
戦争も 経済戦争も困難なのだ。
ウクライナ紛争の元はロシアがウクライナのNATO加盟に反対していること
である。アメリカ側とロシア側が平和的に交渉して「ウクライナの民主
化」を中止すればそれで良いの だ。その上でアメリカはロシアと共同で
中国の世界侵略を食い止めるべき、これがアメリカにとって最 善の策で
ある。
アメリカのDeep Stateが推進する政策は大きな間違いを犯し続けてきた。
キッシンジャーは中国の民主化に失敗した。イラクの独裁者サダム・フセ
インを殺したけれどイラクの 平和と繁栄はなかった。オバマとヒラリー
の民主化陰謀で倒したチュニジア、リビア、エジプトの現状 は惨憺たる
ものだし、アフガンの大失敗に懲りず、ウクライナでロシアを敵に回して
いる。
アメリカが勝手な民主主義侵略で失敗を繰り返している間に、中国は南シ
ナ海の7つの島を占領して軍事基地化し、台湾征服を主張し、尖閣諸島を
狙っている。この他にも膨大 な資金と軍事力を使って東南アジアの
国々、インドネシア、南米諸国とアフリカ大陸の戦略的資源を買 収して
いる。ロシアも中国の覇権拡張に強い警戒心を持っている。中国の覇権拡
張はロシアにとって大きな脅威である
ロシアと敵対するより中国の覇権拡張を食い止めることが大事である。ア
メリカがウクライナ問題でロシアを敵に回せばロシアと中国がグルになっ
てアメリカと敵対する。こん なバカな政策は即時中止してロシアと平和
友好を取り戻し、ロシアと共に中国覇権を食い止めるべきで ある
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◆雀庵の「開戦前夜/12備えなき国・民族は淘汰される」
“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/423(2022/1/27/木】米国民主党に担がれたバイ
デンが大統領になってから1年が過ぎた。民主党は「バイデンは神輿、軽
くてパーでもいい、多少呆けていても側近が支えていれば大丈夫だろう」
と担いだのだろうが、♪たちまち元気になっちゃって・・・暴走老人のよ
うにアクセルを踏んで、やることなすこと軽佻浮薄、無理無体、まるで
ダッチロール。
極めつけはアフガニスタン撤収で、素人の小生だって歴史小説を読んで
「戦線離脱、撤収は敵に悟られないようにそーっと、かつ迅速にやるべ
し、最後尾の部隊は殿戦(しんがりせん)で敵の追撃を受けるから往々に
して甚大な被害を蒙る・・・サル! 覚悟はいいか」「殿、藤吉郎、命惜
しまず名こそ惜しめの覚悟はできています、必ずや恩に報いてみせます」
「よし、行け!」
これくらいは知っている。バイデン翁はご存じないのか痴呆症なのか、撤
収のスケジュールまで公表して主敵タリバンを勢いづかせて撤収はドタバ
タの敗戦、逃亡、まるで米軍を敗残兵にしてしまった。
<NHK2021/8/27:アフガニスタンでは26日、首都カブールの国際空港の入
り口とその近くにあるホテルの周辺で大規模な爆発があり、現場にいたア
メリカ軍の兵士13人を含む多くの死者が出ています。複数の海外メディア
によりますとアフガニスタン人の死傷者は、数十人に上るとみられていま
す。(1日の米軍死者数としては10年で最悪)
これを受けてホワイトハウスで記者会見を開いたバイデン大統領は、過激
派組織IS=イスラミックステートの地域組織が犯行に関わったとしたうえ
で「犯行に関わった者を見つけ出し代償を払わせる」と述べ、強く非難し
ました
その一方で「20年にわたる戦争を終わらせる時だ」と述べ、アメリカ人や
地元の協力者などの退避を今後も進め、今月31日の期限までにアメリカ軍
の撤退を終える考えを改めて強調しました。
アメリカ国防総省によりますと、アフガニスタンでのアメリカ兵の死者数
は、軍事作戦を開始した2001年10月以降、これまでに2400人以上に上ります。
ただ、去年2月にアメリカ政府(トランプ政権)と武装勢力タリバンが和
平合意を結んでからは、アフガニスタンでアメリカ兵の死者は出ていませ
んでした>
「犯行に関わった者を見つけ出し代償を払わせる」は空手形。それどころ
か北村淳・軍事社会学者によるとバイデンはタリバンに以下の兵器を大盤
振る舞いをした(globe.asahi.com 2021/9/9)。
<軽装甲車両:2000両以上、各種輸送車両:75,989両、C−130軍用輸送
機:4機、ブラックホーク汎用ヘリコプター:45機、偵察戦闘ヘリコプ
ター:50機、自動小銃や機関銃など:60万丁以上、7.62mm(NATO標準)小
銃弾:20,150,600発、機関銃弾:900万発>
暗愚どころか狂気だ。バイデンは自分に自信を持っているから周囲の声な
んて聴く耳もたずのよう。ロイター2022/1/25「バイデン氏、『バカ野
郎』と記者を罵る マイクオンに気付かず」から。
<バイデン米大統領がマイクがオンになっていることに気付かず、記者に
「バカ野郎」と小声でつぶやいたのが捉えられていた。バイデン氏は24
日、ホワイトハウスで行われた消費者物価の引き下げについて話し合う会
議に出席した。係員が報道陣の退出を促す中、フォックスニュースのホワ
イトハウス担当記者が大声で質問したのに対し、バイデン氏は直接は答え
ず、小声で「なんてバカな野郎だ」とつぶやいた>
アカモドキの「バカな野郎」のお陰で大統領になったから、恩返しでみん
なを笑わせたり喜ばせたりしたいのではないか。ところが過ぎたるは猶及
ばざるが如し、バイデンを支持したウォールストリートジャーナル
(WSJ)もダメ出し、どうやら民主党支持者も匙を投げ始めたよう。この
ままの「バカな大統領」では米国も世界もおかしくなってしまうという危
機感、恐怖感のような論稿をWSJは大量掲載した。まるで爆撃。
★その1)2022/1/25「迫るロシアとの戦争、身構えるウクライナ市民 不
安定さに慣れたこの国でも、今回は何かが違うと国民は感じている」
(James Marson)から。
<[キエフ(ウクライナ)]コンピューター専門家のコフズンさんは子ども
にピストルの使い方を教えた。菓子店とカフェを経営するナボズニアクさ
んは、ロシアとの戦いに集中する必要が生じた場合に備え、スタッフのみ
で店を回せるよう研修中だ。バーのオーナー、キリチェンコさんは、急
きょ移動が必要になる事態を想定して、車のガソリンを常に満タンにして
いる。
ウクライナは1991年に独立して以降、国家としての安定を築けず、2014年
からは戦争状態にある。それでも、10万人のロシア兵が国境近辺に集結
し、1940年代以降の欧州で最大の地上戦の脅威が迫る中で、市民は今回は
何かが違うと話している。
「またかと口にするのが当たり前になった」と言うコフズンさん(46)。
「一方で、パニック状態にも陥りやすくなっている。(内戦が続く)シリ
アのような悪夢になるかもしれない。それがロシアが(ウクライナで)唯
一達成できることだ」>悪夢、諦観・・・
★その2)2022/1/25「プーチン氏の大胆不敵さ、背中押す米独中の事情」
(Gerald F. Seib)から。
<プーチン大統領の狙いを読み解こうとすることは常に高いリスクを伴
う。ウクライナ危機が深刻化する中では間違いなくそう言える。
それでも、プーチンがなぜウクライナを侵攻する下地を整え、しかもこの
時期に行っているかを理解しようとすると、霧の中からいくつかの重大な
要素が浮かび上がってくる。プーチンがこのタイミングで行動しようとす
るのは、ウクライナに対する自身の影響力が弱まりつつあると痛感してい
るためだ。そしてプーチンが何ら足かせなく行動できるであろうと踏んで
いる理由は他の3カ国にある。米国、ドイツ、中国だ>
中共のみならず米独もプーチンをのさばらせている、と怒っているよう。
ドイツは第一次世界大戦以来の「私は正義病」が激しく、ドイツ哲学はそ
れを隠蔽するためにやたらと化粧するから(カール・マルクスもマルク
ス・ガブリエルも)分かりにくいが、「頭脳明晰を装った行動野蛮の民
族」と心得ていた方が良い。今一信用できない、信用するとひどい目に遭
う、本質は(メルケルのように?)共産主義志向の人々だということ。そ
う思っている人は多いようだ。
★その3)2022/1/24「ドイツは信頼できる米同盟国ではない 安価なガス
と中国向け自動車輸出、プーチン氏を怒らせないことを最優先する国」
(Tom Rogan)から。
<プーチン大統領がウクライナ侵攻に乗り出す気配が濃厚となる中、米同
盟諸国の大半はウクライナ政府を支持し、北大西洋条約機構(NATO)加盟
諸国の中で脆弱な国々を安心させる行動を見せている。しかしドイツは、
ロシアの利益を欧米側の利益よりも優先するという、異なった対応を示し
ている。
ドイツ政府の対応からは、厳しい現実が分かる。それは、米国と第2次大
戦後の民主的国際秩序が、中国・ロシアという2つの最も重大な安全保障
上の脅威に直面する中で、ドイツはもはや信頼できる同盟国ではなくなっ
たということだ。
ドイツにとっては、安価なガス、中国向け自動車輸出、そしてプーチンを
怒らせないことが、民主主義に支えられた同盟諸国の結束よりも重要なよ
うに見える。ウクライナの運命は、ドイツが担うべき責任の重さを伝える
ことになるだろう>
カエルの面に○○、つける薬なし、ドイツ人は頑迷固陋のままだろう。ドイ
ツ人に限らず国民性とか民族性はなかなか変わるものではない。ロシア人
の冷静沈着、忍耐力を備えた“豺狼”プーチンに世界は右往左往させられて
いる。
★その4)2022/1/25「狭まる選択肢、カーター政権以来の危機 プーチン
氏は最低限のコストで極めて大きな成果を得ることに成功」(Walter
Russell Mead)から。
<ウクライナ侵攻の脅しをかけるプーチン大統領の策略は世界中で大きく
報道され続けており、同大統領は最低限のコストで極めて大きな成果を得
ることに成功している
プーチンは、相互に関連し合う3つの目標の達成を目指している。それは
「旧ソ連が築いた一大帝国にできる限り近い勢力圏の再構築」「北大西洋
条約機構(NATO)の解体」「欧州連合(EU)の連帯の阻害」だ。
同氏が繰り出してきた外交的要求、プロパガンダキャンペーン、サイバー
攻撃、軍事攻勢は、こうした重要目標に極めて近い成果を彼にもたらし
た。プーチンに対抗する西側勢力は、こうした動きに効果的な対応を示す
ことができず、より深刻な分断と矛盾に満ちた状態へとよろめきながら進
んでいる>
東側ヘビー級チャンピオンのプーチン、対するに西側ヘビー級シニアクラ
スチャンピオンのバイデン・・・お話にならない。そもそもバイデンはリ
ングに上る気もないよう
★その5)2022/1/21「サイバー戦争の予兆か、ウクライナで警戒高まる
バイデン氏、サイバー攻撃程度ならロシアへの強力な報復はないと示唆」
(Robert McMillan and Dustin Volz)から。
<ウクライナで最近サイバー攻撃が発生したことを受けて、ロシアが自ら
の地上侵攻を支援するため「破壊的なハッキングを画策している」との懸
念が浮上している。ただ、専門家からはロシアの意図を読み切れないとの
声も上がっている。
ウクライナでは先週、70余りの政府機関のウェブサイトがハッカー攻撃を
受けた。国家特殊通信・情報保護局の副責任者、ビクトル・ゾラ氏が明ら
かにした。少なくとも二つの政府機関でコンピューターシステムの稼働を
不可能にする「ワイパー」ソフトウエアを埋め込まれたとして、とりわけ
警戒しているという。ロシアはサイバー攻撃への関与を否定している。
攻撃は少なくとも数週間前から仕組まれていたようだ。ゾラ氏によると、
ハッキングに関する最初の兆候が確認されたのは2021年終盤だった。米
ネットワーク機器大手シスコシステムズの幹部、マシュー・オルネイ氏
は、同社のデータでは昨年11月からハッカー攻撃の準備が進められていた
形跡が見受けられると話している>
欧米はプーチン・ロシアを最も恐れており、中共は二番手の敵のようだ。
歴史的にロシアは200年ほど欧米の敵だが、中共は江沢民から習近平政権
の2000年代、ここ20年ほどで明確な日本の敵、台湾の敵、南シナ海諸国、
太平洋諸国、インドの敵、そして今や欧米の敵、西側世界の敵として警戒
されるようになった。
欧米はレーニン、スターリン時代を含めてロシアの強さ、残虐さを身に染
みて知っているから大いに恐れるが、中共の国際デビューは毛沢東後のト
ウ小平が発動した改革開放の1980年以降だから、まだ40年しか経っていな
い。その前半の20年は韜光養晦でそれなりに大人しくしていたが、直近の
20年は夜郎自大でまるで蛮族。ついには病膏肓“俺さまの夢、中国の夢、
中華民族の偉大なる復興”を目指すまでになって世界制覇の意気盛ん。当
然、先進国、近隣国から大ヒンシュクを買って今や味方はプーチン・ロシ
アやイランなどのゴロツキ国家と、“銭ずら、銭がすべてずら”の金銭亡者
ばかり・・・
中露の野望は世界の悪夢、ロシアはウクライナを、中共は台湾と日本を
狙っている。中露ダーティペアは当然、同時に戦端を開く。バイデン米国
が二正面の開戦に右往左往すること、また危機のセンサーが働かない日本
など米国依存症のパープリン国が中露の餌食になることは確かである。
「自国は自国民で守る」、この気概や備えのない国、民族は淘汰される、
というのは明瞭だ。新大陸の先住民はほぼ消滅された、あるいは絶滅危惧
種として細々と荒野の居住区に“保護”されている。「国境周辺におけるロ
シア軍増強の動きなど重大な懸念をもって注視している。ウクライナの主
権や領土は重要な問題だ。先進7カ国(G7)の枠組みを重視しながら適切
に対応していかなければならない」・・・ナンミョーじゃあるまいし、お
題目を唱えれば危機が去るとでも思っているのか? プーチンや習近平は
嗤っているだろう。
「年内に1000発の核ミサイルを配置すべく作業を進めている」となぜ言え
ぬ。丁寧に国民に今の危機を説き、できる限りの抑止力で備えるべきだ。
天は自ら助くる者を助く。危機感をもって第3次世界大戦に具体的に備え
るべし
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◆巨額の罰金は「独占禁止法」違反
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和四年(2022)1月28日(金曜日)
通巻7200号
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エヌビデアはなぜアーム社買収に待ったをかけられたのか
フェイスブックもアマゾンも巨額の罰金は「独占禁止法」違反
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米国は「米国競争法2022」を可決し、ハイテク産業の育成に努める
としながら、他方ではビッグテックを片っ端から独占禁止法に抵触すると
して提訴し、規制強化している。
明らかに矛盾している。アメリカの整合性のなさは政権vs議会vs実業
界vsアカデミズムと、つねに政策立案と遂行面でアンビバレンツだ。
1月26日、ソフトバンクは年初来最低の株価となった。51%強の下
落である。
世界中に強気の投資を続けてきたソフトバンクグループ(以下、SBG
と略する)だが、中国の馬雲率いたアリババの「大後退」以後は、まった
く冴えない業績に転落した。
株価下落の主因は、エヌビデアのアーム社買収が「独禁法」に抵触すると
して白紙に戻されかねないからだ。
アームは、世界一の半導体設計で知られ、とりわけ自動車運転の半導体開
発、CPU設計などがアーム社の寡占状態である。
SBGが将来を見越し、2020年九月に3兆円で買収していた。SBG
は、この株式を4兆5500億円で「売り抜ける」予定だった。
この巨大買収に待ったをかけたのは、2021年8月に、英国で「競争
市場庁」が「競争上に深刻な懸念があり」として調査するとし、11月に
は追加調査を行うとした。アーム社は英国籍である。
ついでFTC(米連邦取引委員会)で、21年12月に買収差し止めを
提訴、ひきつづきEU委員会が「独禁法に照らし、22年三月まで調査続
行」とした。要点は「エヌビデア+アーム連合が誕生すると、半導体業界
で強すぎることになる」からだ。
株価急落に見舞われたエヌビデアは、買収撤退を検討するとした。
マイクロソフトは、ゲームソフト大手の「アクティビジョン・ブリザー
ド」の買収を発表したが、これもまた米司法省がM&A(企業合併・買
収)審査を厳格化する方向にあるため、先行きどうなるか不明である。
▼[GAFAM]もネットフリックスなど「巣ごもり」もピークは打った
テレワーク時代は終わりを告げているのではないか。
自宅にいてPCと向き合い、ネット回線で仕事をこなす方が能率が上が
るとされた。ところが、人と人との結び付きがないため気楽に住居移動が
始まる(シリコンバレーからテキサスへの移住が顕著だった)。移住でき
ない人はペットを飼ったり。
「ズーム」は明らかに頭打ち状態となった。
また寝ころんでテレビを見たりするから外食を避けるのでウーバーを活
用、寝ころぶソファ等が必要となりニトリ株価が急騰し、ネットフリック
スは会員数を激増させた。インスタント食品も売り上げを伸ばし、コカ
コーラはノンアルコール・ビールに挑戦するそうな。
GAFAM全盛もピークを打ったのではないか。
最大の理由はバイデン政権がビッグテックの情報、データ・サービスの
寡占状況を敵視するようになったからだ。
グーグルは司法省に提訴され100億ドルの罰金、グーグルの広告事業
との関連で、プライバシーの保護に欠陥が在りと指摘されてきた。また
グーグルが利用者の位置情報を不正に収拾したとしてテキサス州、アリゾ
ナ州、ワシントン特別市などの司法長官から提訴されている。これは「消
費者保護法」違反という。
アップルも半導体不足で業績が下落傾向にある。グーグルやアップルな
ど、閲覧者の行動履歴を追跡し、広告が流されるが、この「サードパー
ティクッキー」が規制される。
ついでフェイスブック(最近「メタ」と社名を改称)も巨額の罰金。独
禁法とプライバシー保護が法源である。フェイスブックはアプリのダウン
ロード数で、三位に甘んじた(一位はTIKTOK、二位がインスタグラ
ムだった)。フェイスブックのデジタル通貨は立ち消えとなった。
アマゾンもオンラインの在り方に疑義を挟まれ、提訴される方向とい
う。マイクロソフトは嘗て司法省とのいざこざに懲りて、慎重な対応を
取ってきた。それでもマイクロソフト株は年初来12%安。ネットフリッ
クスは35・6%安。
中国はもっと悲惨かも知れない。
独裁政権の中国共産党の意向に逆らってデジタル銀行やら、個人の情報
データを独裁政権以外の民間企業があつめ、それを活用するのは許さない
のだ。
アリババ、テンセント、バイドゥ、ハイセンス(所謂「BATH」)は
経営がふらつき、また「中国テック五傑」と言われるのはアリババ、テン
セントに加えて美団、京東集団、ピンドゥオドゥオ)が株価を
80−60%も下落させている。
▼NEXT GAFAMとは?
ならば次の産業は何か? EV、メタバースは誰もが指摘する。
基本的にはAI、ロボット、量子、医療だろうが、夢ばかりが先行し、
突発的な株価暴騰(典型はテスラ)などが見られる。
たが近視眼的ではなく、長期展望に立てば、産業の根幹は半導体、AI、
ロボット、素材、そして鉄鋼や機械であり、AI技術開発がもっと進め
ば、医薬品や新製品が出てくるだろう。
それが具体的には何なのか? 予測は現時点でたいそう難しくなった。
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
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中国の皇帝に必要なものは『正統』、それを著すのが国爾
天子とは黄皇帝の子孫であり、始皇帝の印象が必要だった
♪
岡田英弘『皇帝たちの中国 始皇帝から習近平まで』(WAC)
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現在の中国とは共産党王朝のことであり、中国共産党の最高指導者は
『皇帝』となんら変わらないのであり、中国の歴史は皇帝たちの歴史であ
るとする岡田史学の基礎認識をもとに過去のシナの歴史をダイナミックに
描く。
「国家意識」とか「国民意識」とか、もっと近代的な言葉をつかえば
「国民国家」とか、『愛国心』とか、シナ人には理解不能である。人民解
放軍は国軍ではなく、共産党の傭兵である。
したがって兵士らは、いかに上が鼓吹しようが、「愛国心」では動かな
い。軍閥の私利私欲で動く。軍の理論家が「国軍とすべき」と言えば、失
脚するのだ。
秦の始皇帝がシナ大陸始まって以来、『天下』を統一して『皇帝』を名
乗ったが、実力だけでは支配者になれない。法的根拠なるもの、つまり天
命の「正統」を見せつける必要があり、その原則のような正統性史論を書
いたのが司馬遷である。
岡田氏はこう言う。
「司馬遷の『史記』を見ると、神話時代の『五帝』のうち、最初に天下
に君臨した天子は黄帝で、その次の四人の『帝』はみな黄帝の子孫であ
る。それだけではない、夏、殷、周、秦の王たちも、すべて「五帝」のど
れかの子孫だということになっている」
史実をみれば黄帝は伝説であって架空の神だし、始皇帝が由緒正しき出
自などとは聞いたことがない。劉邦はヤクザの親玉だったし、明を開いた
朱元章は秘密結社を利用して皇位を簒奪した生臭坊主。いやだからこそ彼
らは秦の始皇帝が用いた「印爾」を必要としたのだ。
「斑固の『漢書』によると、前漢の末、王もうが皇位の位を乗っ取ろう
として、伯母の王太后に『漢伝国爾』という印章を引き渡すように要求し
た。かつて劉邦が軍を率いて秦の都喊陽に入城したとき、秦王子嬰は降伏
し、始皇帝の印章をさしだした。劉邦が項羽を倒して皇位の位についてか
ら、その始皇帝の印章を引き続き使用したので、それから歴代の前漢の皇
帝は、その印章を引き継いで『漢伝国爾』と叫んだ」(171p)
以後、皇位を狙う人々は玉爾の奪い合いを演じる。
シナ人のドライさは漢字が主因である。
漢字とは表意文字であり、ドライな語彙の羅列だから漢詩にしても、感
情の機微を表現できない。評者(宮崎)もいろいろなところでのべてきた
が、恋愛感情、愛情の微細な表現はしにくいため、現代でも渡辺惇一の小
説が中国でベストセラーになるのである。
「やさしい」「奥ゆかしい」「みやび」という表現ができないのは、漢
字の宿命であり、ましてや、現代の簡体字ともなると『心』のない『受』
(愛)、『雨』のない『云』(雲)。横棒三本に縦一本(三+l)が
「豊」なんて、日本人からは想像もできない文字体系を生み出した。
例外があるという。
それは十八世紀に沈復が亡妻を偲んでの『浮生六記』だけ。ほかに漢文
で書かれたシナの恋愛小説なるものは、すぐに帯を解いて裸になり剥き出
しのセックスでしかない。
本書の解説は岡田未亡人の宮脇淳子女史。最後に秦の始皇帝から溥儀まで
の歴代皇帝一覧年表がある。
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)人気の討論番組「イワンかな」、次回は2月3日です。翌
日2月4日をひかえて、北京五輪直前のタイミングですので、楊逸さんを
お迎えし、中国問題の討論です。
2月3日 木曜日 午後四時半から六時
司会=高山正之 パネラー=馬渕睦夫、福島香織、塩見和子、宮崎正弘
の各氏。
ゲスト=楊逸(芥川賞作家、『わが敵・習近平』など)
(未来ネット、旧『林原チャンネル』)
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(読者の声2)ウクライナ情勢で国内外の掲示板を見ていたら面白い意見
があった。1918〜19年の「夢よもう一度」なのだろう、というもの。要す
るに1917年の革命で最初はユダヤ人が30%程度だったのがボリシェビキ革
命では80〜90%というユダヤ人によるクーデターという見方。
実際に当時のペテルブルクでは電話帳(電話は金持ちしかもっていない)
を元に貴族・大商人の屋敷や豪邸を占拠。劇場のボックス席はユダヤ人ば
かり。ペテルブルクとモスクワをむすぶ列車には「エルサレム」と名付け
られた
第二次大戦後、台湾で国民党がしたことや、日本の敗戦後に自称戦勝国
として駅前の土地を奪った朝鮮人と同様ですが、ドイツが連合軍と休戦す
るや英仏と合同でロシアに攻めてくるという噂でモスクワに逃げ出す者も
多かったとか、このあたりも逃げ足の早い中国・朝鮮人と似ているかもし
れない。
おおまかにいうと、西のユダヤ人がナポレオンのサンヘドリン以降、ユ
ダヤ法ではなく各国の法律にしたがい、同化主義を受け入れ、英国に至っ
てはボーア
戦争のように、ロスチャイルドの利益は英国の利益とばかり一体化してし
まった。ナポレオン時代のアルザスでは東から来たユダヤ人がひどく嫌わ
れていた。厳格なユダヤ法で縛られた東のユダヤ人はキリスト教徒とまじ
わることを嫌いゲットーに閉じこもり、ユダヤ法の束縛を逃れたい者は過
激思想になる。ロシアではユダヤ人に平等の待遇を与えれば与えるほど反
政府運動が盛んになり困り果てた。ポーランド分割で大量のユダヤ人を取
り込んだのがロシアの命取りだったのかもしれない(日本の朝鮮併合のように)
ユダヤ人の排他性はムソリーニがローマのユダヤ人街の壁を取り壊した
ときにはユダヤ新聞は大いに嘆いたということからも察せられる。
シオニズムにおいてもアフリカ案を受け入れようとしたヘルツルに対し東
のユダヤ人は大反対。ヘルツルはなぜか都合よく死んでしまう。
少数民族支配であっても元や清といった大帝国が長く続いたのに対し、
ユダヤ人はあまりに視野狭窄で短期利益にこだわり、社会的に敵視され自
滅する。スターリン以降、ユダヤ人は徐々に排斥され、ユダヤ人がほとん
どいなくなったブレジネフ時代には社会が完全に停滞した、とソルジェ
ニーツィンは書いている。
ロシア革命後の1931年、モスクワの救世主ハリストス大聖堂は爆破され
た。跡地には1250フィート(エンパイアステートビルと同じ高さ)以上のソ
ビエト宮殿が建てられる予定だったがなぜか中止。大聖堂はソ連崩壊後の
2000年に再建された。ユダヤ人抜きに欧米資本主義経済は成り立たず、ユ
ダヤ人の強欲さはキリスト教精神と相容れない。ロシア経済の舵取りも難
しいのだろうと思う。
(PB生、千葉)
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(読者の声3)ウクライナ危機で英国は16日夜、対戦車兵器と扱い方を指
導する兵士を乗せたC-17を2機派遣したがドイツ上空を迂回して飛行し
た。ドイツはウクライナに対する榴弾砲輸出許可を拒否、支援はヘルメッ
ト5000個という笑い話。
1941年の独ソ戦ではスターリンが先制攻撃を計画していたとする説がある。
バルバロッサ作戦でドイツが先制攻撃を仕掛けていなければ大西洋まで共
産主義になっていたとまで主張する向きもある。さすがに極論と思えるが
スペイン内戦にソ連が関わっていたこと、ソ連が猛烈な勢いで軍需生産を
強化していたことなど考えるとありえない話でもない。
ソ連の軍事情報将校だったウラジーミル・レズンという人物はのち英国
に亡命、ヴィクトール・スヴォーロフというペンネームで、この仮説を3
冊の本にまとめている。その書評が英語で書かれている。
http://library.flawlesslogic.com/suvorov.htm この書評のなかにドイツの戦時図鑑「シグナル」英語版に掲載されたバ
ルト海から黒海まで長大な戦線に大量に動員されたソ連軍の戦車部隊の地
図がある。
http://library.flawlesslogic.com/signal_map.jpg スヴォーロフはスターリンの戦争計画として1939年8月19日の演説を証
拠としている。「過去20年間の経験から、平時の共産主義運動は権力を掌
握できるほど強くないことがわかった。そのような党の独裁が可能になる
のは、大きな戦争の結果としてのみである...。その後、復活したドイツ
からの保護を受け入れたすべての国が、我々の同盟国になるだろう。我々
は、世界革命を発展させるための広い分野を持つことになるだろう」。
ドイツの「バルバロッサ」攻撃は、ヨーロッパ全土を「解放」するとい
うスターリンの綿密な計画を打ち砕いた。この意味で、スヴォーロフはス
ターリンが第二次世界大戦に「負けた」と主張している。ソ連の首相は、
ドイツを破り、東欧・中欧を征服しただけでは、失望したとしか思えな
かったのである。
※1970年に「ヨーロッパの解放」というソ連映画があった。T-34戦車が
塹壕を飛び越えるシーンなど映画とはいえ信じ難かった。
スヴォーロフによるとスターリンの失望感の表明は次の通り。
1.1945年の戦勝パレードでは自分ではなくジューコフ元帥に指揮を取ら
せた。
2.5月9日の公式戦勝パレードは、スターリンの死後まで許可されなかった。
3.スターリンは第2次世界大戦終了後に授与された勲章を一度も身につ
けなかった。
4.スターリンは憂鬱な気分の時、親しい人たちに戦争が終わったので引
退したいと言ったことがある。
5.スターリンが長年計画していた「ソビエト宮殿」の建設を断念した。
スヴォーロフの説明によれば、1941年6月22日の朝、ドイツ軍が攻撃し
た戦車は3,350両であったのに対し、ソ連の防衛軍は24,000両であった。
しかも、火力、航続距離、装甲などの技術的な面でも、ソ連の戦車は優れ
ていたとスヴォーロフは強調する。この点について、スヴォーロフはドイ
ツの戦車大将ハインツ・グデーリアンの回想録「Panzer Leader」
(1952/1996, p.143)を引用している
『1941年の春、ヒトラーはロシアの軍事委員会に我々の戦車学校と工場を
視察させることを明確に命じた。ロシアの将校たちは、IV号戦車が実際に
我々の最重
戦車であることを信じようとしなかった。彼らは、最新型の戦車を隠して
いるのではないか、すべてを見せろというヒトラーの命令を実行していな
いのではないか、と何度も言ってきた。軍事委員会があまりにもしつこい
ので、最終的にはメーカーや兵器局の関係者がこう結論づけた。「ロシア
人はすでに我々よりも優れた重い戦車を持っているのではないか」と。
1941年7月末、T34戦車が戦線に登場し、ロシアの新型戦車の謎が解けたの
である。』
ロシア革命以来、アメリカから工作機械を買い入れ、さらに膨大な支援
物資がソ連に流れ込んでいたことを考えると独ソの格差は時間とともに開
く一方だったのだろう。ロシア人としてロシアを贔屓目に見ているとして
もロシアの軍事力は侮れないものがあったし、現在も同様である。
バルバロッサ作戦に関する議論など英語のネット上では多数の図版を添
えて盛んに行われている。
https://www.quora.com/What-if-the-Russians-attacked-Germany-first-before-Operation-Barbarossa 戦争ポスターの数々には「母なる祖国像」や「子供殺しのヒトラーに復
讐を誓う兵士」などが出てくる。情動を刺激するのに子供を使うのは昔か
ら、鎌とハンマーだけでは戦意高揚にならないのだろう。
おまけでスターリン大好きベラルーシの軍事博物館「スターリンライ
ン」体験レポート。
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1069602.htmlロシアの最新鋭Su-57戦闘機の動画。なかなか格好いい。
https://www.youtube.com/watch?v=eqgrv2kHQHA (PB生、千葉)
(宮崎正弘のコメント)ちょうど二年前の今日(2020年1月28
日)、NYで、KGB記念館を見学したことを思い出しました。目玉は
「傘」、そしてKGB創設者ジェルジンスキーの執務室、当時の暗号解読
器とか通信機など。傘はロンドンでKGB工作員が、傘の先に毒を塗って
地下鉄駅で暗殺したものです。
モスクワにジェルジンスキーの銅像を復活させる動きがあります。気味
悪い独裁国家ベラルースの首都にはジェルジンスキーの銅像がいまも「健
在」です。